【シャニマスSS】冬優子「なんで愛依の部屋にAVなんてあるのよ」
【和泉家 愛依の部屋】
あさひ「ただいまっすー!はー、愛依ちゃんちのお風呂ってゆったり出来ていいっすよねー。体がポカポカっす!」
冬優子「戻ってくるの早くない?あんたちゃんと身体洗ってるんでしょーね」
あさひ「むー、ちゃんと洗ってるっすよ」
愛依「あさひちゃんは髪短いから早いんだよねー」
あさひ「そうなんすよ、冬優子ちゃん!」
冬優子「はいはい。
1階のご家族の方にご迷惑になるから興奮してドンドン音立てるんじゃないわよ」
愛依「大丈夫大丈夫、うちの家族うるさいのには慣れっこだし。
まぁもうすぐ10時だしそろそろ静かにした方がいいかもしんないけどね」
あさひ「2人ともまだ寝ないっすよね。なんかやりたいっす!
愛依ちゃん、こっちの棚とか何が入ってるか見てもいいっすか?」
愛依「いいよー。あんま面白いもの無いかもだけど」
冬優子「はぁ……なんであいつはあんなに落ち着きがないんだか……」
愛依「冬優子ちゃんと一緒にお泊まり会出来て嬉しーんだよ。
前にうちに泊まった時も言ってたもん、『冬優子ちゃんも来たらよかったのにー』って」
冬優子「……まぁ、ふゆ用のハブラシまで買ってるって言われちゃ行かないのも悪い気がしてくるし?
あさひがあんたの家族に迷惑かけてないか心配だし、挨拶もしておかないといけないと思ったし……仕方なくよ、仕方なく!」
愛依「アハハ、それでも来てくれてうちもめっちゃ嬉しいからさ!ありがとね、冬優子ちゃん」
冬優子「礼を言われるような事じゃないでしょ。それに、ふゆもこういうの久し振りでなんだかんだ言って楽しんでるから」
あさひ「あっ!なんすかこのDVD?
『恋人の数だけある愛のカタチ。女性の夢が詰まったラブシーンをベストセレクト!』……」
愛依「あっ!ちょ、あさひちゃんそれはダメ!」
冬優子「あさひ、貸しなさい。
……何これ、恋愛映画?それにしちゃ変な感じだけど……」
愛依「あー……その、それは……女の人向けのえーぶい?みたいなヤツらしくて……」
冬優子「え、AV!?なんであんたそんなもん持ってんのよ!っていうかこんなもの無防備に棚に置くな!」
あさひ「なんすか?エーブイって?」
愛依「あ、いや、それは友達が持ってきて……あっ、アイドルになる前の話だよ!
うち、彼氏とか出来たことないからコレで勉強しろって……ヤバい、マジで存在忘れてたわ……」
冬優子「見たならさっさと返しなさいよこんな危ないモノ……」
あさひ「ねぇ、なんなんすか?エーブイって?」
愛依「いや、見てないから!なんか怖いし……持ってくのも恥ずかしくて、返しそびれてそのままになってたみたいなカンジで……」
冬優子「はぁ……まぁそういう事にしといてあげるわ」
愛依「いや、ホント!マジだから!」
あさひ「無視しないでほしいっす……」
冬優子「とりあえずコレは棚に戻しておくから、早くその友達に返しておきなさい」
愛依「うん……」
あさひ「えっ!なんで戻しちゃうんすか?見たいっす!」
冬優子「バカ!あんたみたいなお子ちゃまには10年早いっての。
大体あんた、コレがなんなのか分かってないんでしょ?」
あさひ「わかんないっす!だから見たいんすよ!」
冬優子「ダーメ」
あさひ「見たい見たい見たい見たい!」
冬優子「ちょ……愛依からもなんか言ってやってよ」
愛依「んー……ショージキゆーとうちも見たいっていうか……」
冬優子「あんたまで何言ってんの?!」
愛依「うちだけだと怖いけどみんなとなら見れそうだし……女の人向けだから恋愛ドラマみたいに見れるよー、って友達も言ってたからさ。
あさひちゃんにもそんなに刺激が強くないかもしれないじゃん?」
冬優子「……音が漏れたりしてあんたのご家族に聞かれたらどうすんのよ」
愛依「それはたぶん大丈夫。親は1階だし、弟達とは部屋離れてるしもう寝てるから」
冬優子「……はぁ、仕方ないわね」
あさひ「いいんすか?じゃあ見る準備してくるっす!」
冬優子「あっ!勝手に持ってくんじゃないわよ!……まったく」
愛依「冬優子ちゃん……」
冬優子「言っとくけど、内容があさひには刺激が強すぎるようだったらすぐに止めるからね」
愛依「ホント言うと冬優子ちゃんも気になってたんっしょ?」
冬優子「愛依、うるさい」
□□□□□□□
あさひ「DVDのセット完了!始まるっすよー」
冬優子「あさひ、ところであんたそういう知識はあるの?」
あさひ「なんの話っすか?」
冬優子「なんていうか….…中学で性教育とかしてもらってるのかなって」
あさひ「んー……どうしたら子供が出来るかーとか、ヒニン?はしなきゃ駄目って話は聞いた気がするっすね」
冬優子「ちょっと怪しいけど最低限の知識はあるみたいね……」
愛依「これから見るやつがそういう系のドラマみたいなヤツなんだけど苦手じゃない?」
あさひ「たぶん大丈夫っす!」
『シルク◯ボが作り出した数々のラブストーリー
その中から厳選された、誰もが憧れる“理想の2人”をセレクト
The Best Collection Vol.◯◯』
冬優子「ベストコレクション……って事は何本か作品が収録されてるのね」
愛依「パッケージの裏にも何個かタイトルが書いてるしそうみたい」
『episode.1 休日の2人』
冬優子「男優が出てきたわね」
愛依「お、結構かっこいいじゃん」
冬優子(でも……)
愛依(なんか……)
あさひ「この人プロデューサーさんに似てるっすね」
冬優子・愛依「…………」
冬優子「……こんなにイケメンじゃないでしょ。美化しすぎじゃない?」
愛依「あ、女優さんも出てきたね」
女『おはよー。もうお昼だよ。ご飯作ってるから一緒に食べよ?』
冬優子「彼氏の家で一泊した次の日のシチュエーション……」
冬優子(それはいいんだけど……)
愛依(この女優さん……)
あさひ「あっ!誰かに似てると思ったら恋鐘ちゃんに似てるんすよこの人!」
冬優子「……愛依!次の話にスキップして!」
愛依「う、うん…!」
あさひ「えー!なんでっすか!?まだ2人が会ったばっかっすよ!」
冬優子「なんでもよ」
□□□□□□□
『episode.2 上司と部下な2人』
冬優子「オフィスラブってやつね」
愛依「女優さんの方が上司なんだね」
女『また発注量ミスしてるわよ。はぁ……いい加減にしてくれないかしら』
愛依「うわ……結構厳しく怒ってる」
冬優子(なんか声に聞き覚えがあるような……)
あさひ「この人、声とか喋り方が夏葉ちゃんそっくりっすね。性格はこっちの方がキツいみたいっすけど」
冬優子「愛依!飛ばして!」
愛依「はい!」
あさひ「あっ!また!なんで飛ばすんすか、もう!」
冬優子「あんたには分からなくていいの」
□□□□□□□
『episode.3 禁断の関係な2人』
愛依「禁断って……(ゴクリ)」
女『もー、部屋散らかりすぎでしょ。お兄ちゃんったら私がいないとホンット駄目なんだからー』
冬優子「地元を離れて東京で就職活動をする女子大生の妹が、先に上京してた兄の家に住み込むパターンのやつね……っていうかこの女優」
あさひ「メガネ掛けてない結華ちゃんっぽいっすね」
冬優子「あぁもう!愛依!」
愛依「ラジャー!」
あさひ「また飛ばすんすか?さっきから全然見れないっす……」
冬優子「なんなのよこのAV……」
□□□□□□□
『episode.4 仲睦まじい2人』
冬優子「今度こそ普通のやつでしょうね……」
あさひ「あ、この男の人、最初に見たプロデューサーさんに似てる人っすね」
冬優子「……もう、そこは我慢するわ」
あさひ「彼女さんの役の人は、はづきさんそっくりっすね」
冬優子「はぁ……愛依」
愛依「りょうか……あ、冬優子ちゃん、これ最後の話みたいだわ……」
冬優子「もう終わりなの?」
あさひ「全部飛ばしてるからっすよ」
冬優子「んー……はづきさんはセーフかアウトか微妙なところね……」
愛依「とりあえず見てみるしかないんじゃん?
ちょい罪悪感あるけど……」
女『お疲れさま。今日も随分遅くまで仕事あったんだね』
冬優子「彼女の家に仕事終わりの彼氏が訪ねてきたところみたいね」
愛依「はづきさんに似てるのにため口なの、ちょー違和感あるんだけど」
冬優子「基本敬語だしね、あの人」
男『いや、社長に飲みに連れてかれちゃってさ。遅くなってごめん。
大変だったよ。“俺の注いだ酒が飲めないのか”とか言われるし』
冬優子「あー……なんか言いそうなイメージかも。
酔っ払ったら面倒そうなタイプっぽい」
愛依「冬優子ちゃん、リアルの社長の話してるじゃんw」
冬優子「あくまでイメージの話だから。悪口じゃないからね」
あさひ「冬優子ちゃんも言いそうっすよね」
冬優子「は!?どこがよ。
だいたい、ふゆはまだ19歳だっての」
あさひ「イメージの話だから怒らないでほしいっす」
冬優子「あんたね……」
愛依「冬優子ちゃん、どうどう」
女『大変だったね。お酒弱いんだから気を付けなよ』
冬優子「そういえば、あいつが酔ったところとか見た事ないわね」
愛依「酔ってもあんま変わんなさそうだけどねー。真面目だし」
あさひ「プロデューサーさんが酔ったらどうなるか、気になるっすね」
冬優子「すっごい馬鹿になったりしたら面白いのに」
□□□□□□□
女『おかえりー、お風呂ぬるくなってなかった?』
男『大丈夫だったよ。ありがと』
愛依「お、男優さんがスーツから部屋着に着替えてる」
冬優子「冷蔵庫から棒アイス出して、ソファに並んで座って2人で食べて……すっかりリラックスモードって感じね」
女『最近さ、ちょっと痩せた?』
男『そう?』
女『痩せたよー。頬っぺたのここら辺とか』
愛依「うわ、めっちゃベタベタ触ってるんですけど」
冬優子「恋人なんだからスキンシップくらいするでしょ。
愛依だって好きそうに見えるけど」
愛依「いや、ムリムリ!うち男子とスキンシップなんて全然しないし!」
冬優子「そうなの?あんたこっちがやめろって言っても抱きついてくるじゃない」
愛依「いやー、女子にはそうだけど男子はまた別っしょ」
あさひ「あれ、でもプロデューサーさんには普通にタッチしたりしてた気がするんすけど」
愛依「プロデューサーは大人じゃん!」
冬優子「ま、なんでもいいけど(突っ込んだ話すると面倒くさそうだし)」
女『んー、今日はもう疲れちゃったなぁ』
男『ベッド行く?』
女『ソファでこのまま寝ちゃいたい気分』
男『風邪引くよ(笑)はい、立って』
冬優子「イチャつきながら寝室へ……」
愛依「ついに……だね」
あさひ(わくわく)
男『なんか忘れてる気がするんだよなぁ』
女『そうなの?なに?』
男『今日って何日だっけ?』
女『んっと、2月8日。あ、もう1時だから9日だね』
愛依「2人で枕並べて寝れるとか、デッカいベッドだね」
冬優子「よくわかんないけど、ダブルベッドって一人暮らしの家に普通置くもんなの?撮影だから?」
男『……あ、思い出した!付き合い始めた記念日だよ今日は!』
愛依「えー、今まで忘れてたとかこの彼氏酷くない?」
冬優子「別に付き合った日くらいならいいんじゃない?誕生日忘れてたら怒るけど」
女『あ、そうだっけ?』
冬優子「この彼女は無頓着みたいね」
愛依「んー、うちだったら絶対覚えてるなぁ」
あさひ「記念日とかいちいち覚えなきゃなんないんすか?めんどくさいっすね」
冬優子「あんたは覚えないでしょうね……自分の誕生日も覚えてないくらいだし」
男『何か記念日らしいお祝いをしなきゃね』
女『えー、いいよぉ』
男『いいの?』
女『うん。いつも通り、自然な感じで』
男『それじゃあ俺の気が済まないんだけど(チュッ)』
愛依「わ、あんないきなりキスするもんなの?」
冬優子「そりゃ『キスしていいですか?』とか言わないでしょ普通は」
あさひ「じゃあいつするもんなんすかね?」
冬優子「今までの流れ見てたでしょ。そういう雰囲気になったらするもんなの」
あさひ「? 全然わかんないんすけど」
愛依「え、てか冬優子ちゃんはした事あんの?」
冬優子「……無いけど。ドラマとか漫画だと大抵そうじゃない」
愛依「あぁそーゆう……ちょいビビったわ」
女『んー、気取らずにいてくれた方が私は嬉しいかな』
男『そっか。じゃあいつも通りで』
あさひ「あんなにたくさんキスするんすね」
愛依「めっちゃ情熱的っていうか……女優さん気持ち良さそう」
冬優子「あさひ、言っておくけど最初からこんな風に(舌絡めたり)したらダメだからね」
あさひ「そうなんすか?」
冬優子「今見てるのは何年か付き合ってる設定の2人だから。普通は最初からこんな風にはしないの(たぶん)」
あさひ「こういうの見るの初めてだから何が普通なのか全然わからないっす……」
愛依「やっぱあさひちゃんに見せたのマズかったかな……」
冬優子「逆に教えないとまずい気がするのよね……何も分からないととんでもなく軽率な行動をしたり、相手にさせられたりするかもしれないじゃない?」
愛依「たしかにそうかも。あさひちゃん純粋だし」
冬優子「あんたって何でもポジティブに言い換えるわよね」
男『脱がせていいかな?』
女『うん……』
愛依「女優さん、肌キレー……ってか、男の人の方もめっちゃキレイでヤバくない?」
冬優子「ほんとね。男でこんなに肌が綺麗なの初めて見たかも」
あさひ「それに脱いだら意外と筋肉あるっすね」
冬優子「あいつと似てるけど、そこは雲泥の差ね」
愛依「あー、プロデューサー痩せてるもんねー」
冬優子「働きすぎなのよ。ほんと、自分の事は全部後回しにするんだから……」
男『ここ、気持ち良い?』
女『んっ……うん、きもちいい……』
愛依「あんなに全身触られて……うぅ、見てて恥ずかしくなってきた。こういうのって電気消してするもんじゃないの?」
冬優子「電気消したらカメラに映んないでしょ、バカね。自分の時はそうしなさい」
あさひ「さっきから女の人が『あっ』とか『んっ』とか言ってるのはなんなんすかね?」
冬優子「……気持ちいいから声が出ちゃうんでしょ。そういう演技かもしれないけど」
あさひ「声が勝手に出る事なんてあるっすか?」
愛依「自分で触るのと誰かに触られるのとじゃ感じ方が違うって言うし、そーゆう系の話じゃない?」
あさひ「へー、面白いっすね」
冬優子(こいつって自分でしたりするのかしら…?)
愛依(さすがにその話題振るのは無理だわ……)
あさひ「なにコソコソ喋ってるんすか?」
冬優子「なんでもない。それにしても、2人とも裸になっても映るのは上半身ばっかりね」
愛依「だね」
あさひ「ち◯ち◯は映らないんすね」
冬優子「ちょ……あんた仮にも女の子なんだからそんな言葉使うんじゃないわよ」
あさひ「え、じゃあなんて言えばいいんすか?」
冬優子「……“アレ”とか」
男『そろそろ挿れてもいい?』
女『うん……』
冬優子「言ってるそばから映ったわね……」
愛依「モヤモヤしててよく見えないけど……」
あさひ「おぉ、あんなに大きくなるもんなんすね。どういう仕組みなんすかね?」
冬優子「知らないわよそんなの……」
愛依「あんなのが体に入んの?コッワ~……」
あさひ「女優さん、脚開いて変なポーズしてるっす」
冬優子「そういう体勢じゃないと出来ないの。変なポーズとか言わない」
愛依「うわ、マジで入るんだねあんなの……スゴ……」
男『愛してるよ…!』
女『あっあっ……私も好き……大好きだよ…!』
あさひ「? なんで今更『好き』って言ってるんすかね?好きだから付き合ってるんじゃないんすか?」
愛依「『好き!』って気持ちがめっちゃ溢れて言っちゃた、みたいなカンジじゃない?」
あさひ「へー、そんなもんなんすかね」
愛依「あさひちゃんは男子に告白した事とかあるん?」
あさひ「無いっすよ」
冬優子「告白された事はあるの?」
あさひ「何回かあるっす」
冬優子「へぇ、物好きもいるもんね」
愛依「あさひちゃんカワイイかんねー。そういう時はなんてお返事してんの?」
あさひ「んーと……たぶん『興味無いからいい』って言ってるっすね」
愛依「うわ、結構グサッとくるセリフ……うちが男子だったら立ち直れないかも」
冬優子「“恋愛に”興味ないって言ってるんでしょたぶん。
あんたいつも言葉が足りなくて誤解されるんだから気を付けなさいよ。
ところで、愛依はどうなの?」
愛依「うち?うちってなんか告白されやすいんだよね……でも、告白してくるのがヤンキー系?みたいなのが多くてタイプじゃないから断ってたけど」
冬優子「愛依は見た目とノリの第一印象が軽すぎるのよね……しかもあんたって誰にでも優しいから勘違いされんのよ、“俺でも行けそう”って」
愛依「えー、でもそれ言ったら冬優子ちゃんも同じじゃない?学校では誰にでも優しいんでしょ?」
冬優子「ふゆは締めるところは締めてんの。好かれても告白されないように振る舞うのよ。まぁ、それでもたまには告白されるけど」
愛依「うわ、なんかムズカしそーだね」
冬優子「もう気にしなくていいんじゃない。“アイドル”ってワイルドカード持ってるんだから」
愛依「言われてみたらそっか。
あさひちゃんも今度から告白されたら『アイドルだからごめんね』って断ればいいんじゃない?ってか、もう有名になりすぎて告白されないか」
あさひ「そうっすね。誰かと付き合いたいとか、そういう気持ちもわかんないっすから」
愛依「本当に興味ないんだね。うーん……でも、たしかにあさひちゃんが恋愛してるところって想像しにくいかも」
あさひ「付き合うならどういう人が良いとかあるんすかね?」
愛依「あさひちゃんが付き合うなら、かぁ……あさひちゃんが何しても受け入れてくれるカンジの優しい人が良いんじゃない?」
冬優子「あんたが暴走した時にちゃんと止めてくれる人にしときなさい。そんなに辛抱強い人がいるならの話だけど」
あさひ「ふんふん……じゃあ、愛依ちゃんとか冬優子ちゃんみたいな人と付き合えばいいんすね。わかったっす!」
愛依・冬優子「!」
愛依「え、ちょ、今なんか胸がきゅーんとしたんだけど。カワイイこと言ってくれるじゃんもー」
あさひ「あはは、愛依ちゃんくすぐったいっすよー」
冬優子「な、なに言ってるのよまったく……」
あさひ「あ、DVD終わってるっすよ」
愛依「ほんとだ。話に夢中になってて途中からあんまり見てなかったね」
冬優子「まぁいいんじゃない。そろそろ寝る時間だし」
愛依「あさひちゃんは見ててどうだった?」
あさひ「知らないことばっかりで面白かったっす!」
冬優子「実際にするのはずっと先の話だから、今日のことは頭の片隅にでもしまっときなさい」
あさひ「うーん……でも、ちょっとでいいからやってみたいっすね」
愛依「いや、あさひちゃんマジでダメだからね?」
あさひ「キスくらいならしてもいいんじゃないっすか?」
冬優子「何言ってんの?ダメに決まってるじゃない、アイドルなんだから」
愛依「そうそう。それに、適当な男の人としたら絶対後悔するって」
あさひ「じゃあ2人とならしてもいいっすか?」
冬優子「は?」
あさひ「愛依ちゃんと冬優子ちゃんならしてみてもいいかなって」
愛依「いや、うちら女だし……」
あさひ「? それって何か関係あるんすかね?」
愛依・冬優子「…………」
愛依「あさひちゃん、初めては大切な人が出来た時のためにとっておかないとダメだよ」
(あーヤバ、一瞬変な方向に行きそうになったわ。あさひちゃんの目って見てると吸い込まれそうになるんだよね……)
冬優子「バカなこと言ってないでさっさと寝るわよ」
(AVの雰囲気にあてられて変な感じになっちゃったじゃない……なに一瞬でも考えてんのよふゆのバカ)
あさひ「そっすか。じゃあ仕方ないっすね」
冬優子「どうでもよさそうなのがホント腹立つ……」
愛依「それじゃあ、電気消すよー。2人ともオッケー?」
冬優子「ふゆは大丈夫」
あさひ「こっちもOKっす!」
愛依「りょーかい。じゃ、おやすみー」パチッ
冬優子(って言ってもあんなの見た後じゃスッと眠れないわね……)
愛依(うぅ……いろんな想像が湧いてきて寝れない……)
あさひ「すー……すー……」
□□□□□□□
【2日後・283プロ事務所前】
愛依「お、あさひちゃんと冬優子ちゃんじゃん!おっはよー」
あさひ「おはようっす!」
冬優子「おはよう。愛依、週末は泊まらせてもらってありがとね」
愛依「いや全然!うちもめっちゃ楽しかったからこっちこそありがとうだし!」
あさひ「楽しかったっすねー」
冬優子「ここで会えて丁度良かったわ。あさひに釘を刺しておくの忘れてたから」
あさひ「なんの話っすか?」
冬優子「DVDの話よ。アレを見たってことは絶対誰にも言っちゃダメだからね」
愛依「あははー……ホントはあさひちゃんくらいの子が見るもんじゃないからね……。うちらが見せちゃったのが悪いんだけどさ」
あさひ「そうなんすね。わかったっす」
冬優子「それじゃ、事務所に入るわよ」
ガチャ
はづき「あ、みなさんおはようございます~」
愛依「はづきさん、おはよー」
(う、はづきさんと似てる女優さんのこと思い出しちゃってなんか気まずい……)
冬優子「おはようございまーす」
(やっぱ罪悪感あるわね……アイドルに似てるやつ見ないで良かったわ)
P「みんなおはよう。早速だけど明日のTV収録の打ち合わせをしてもいいか?」
愛依「もち、オッケーだよ」
(あ、今までプロデューサーさんとはづきさん2人きりだったんだ……って何想像してんのうちは!)
冬優子(サンプルになるものを見たせいで想像力が……)
あさひ「あ、プロデューサーさんに聞きたい事があるんすけどいいっすか?」
P「おう、なんだ?」
あさひ「アレが大きくなるのってどういう仕組みなんすかね?」
P「アレ?」
愛依「あっ!ちょっ……あさひちゃん、ちょっと向こうに行って話そっか!」
あさひ「えっ、なんすかなんすか。愛依ちゃん、そんなに引っ張らなくても歩けるっすよ!」
P「どうしたんだ2人は……冬優子はなんの話かわかるのか?」
冬優子「さぁ、知らないわ……」
(ホンッットあいつは……!!)
〈fin〉
あさひのサポートSSR【あめ、ゆき、はれ】のコミュの出来が最高だった。
お泊まり会のコミュを2時間分くらい作ってほしい。
和泉家の間取りは適当です。
今回書くにあたって参考にしたのはシ◯クラボのベストコレクション6になります。
【シャニマスSS】あさひ「遥かなる世界へ」
【シャニマスSS】冬優子「vsあさひ、その後で」
【シャニマスSS】芹沢あさひの恋愛観
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- 兄「あ、ごめんね……痛かった?」妹「……」
- 古美門「……765プロで、はじめての裁判♪」
コメント一覧 (6)
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- 2020年02月11日 12:23
- 出るまで回せば良いだけだ
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- 2020年02月11日 12:43
- こういう淡々とした感じ好き
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- 2020年02月12日 08:10
- True研修ってのがあってぇ……
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- 2020年02月12日 13:04
- 見たらいかんね霧子!?あれはうちやないけん!?
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- 2020年07月11日 01:48
- かーっ!卑し...違うとよ霧子!あれはうちじゃなか!
あさひください