司祭(♀) 「そんなつまらぬ旅など早々に切り上げて、はやく私のもとへと戻りなさい。」
司祭「……なりません。確かに、旅の合間を縫って教会へと訪れてくれることは嬉しく思います。凛々しくなっていくあなたの顔を見ることが、最近の私の唯一の楽しみなのです。」
司祭「ですが、そんなものを続けている限り、あなたはいずれまた旅に発ってしまう…。そのたび、私はあなたと別れる辛さで……胸が引き裂かれるような気持ちになるのです。」
司祭「そんな辛い思いを、これからも私にさせ続けるつもりなのですか?私はあなたと暮らせるのであれば、それ以上に嬉しいことはありません。私には、あなたが必要なのです。」
司祭「もう充分でしょう?魔王を倒すことは確かに素晴らしい行いかもしれません。ですが、その務めをあなたが背負う道理はないのです。」
司祭「あなたは私と、ここで暮らすのです……永遠に。それこそが神の定めた運命なのです。運命に逆らうことは、許されないことなのですよ。」
司祭「さあ……もう旅など辞めて、私のもとへと戻りなさい。ここで私と共に、仲睦まじく暮らそうではありませんか。」
司祭「ああ……私は一体、どこで育て方を間違えたのでしょう…。私はあなたを、こんな心の冷たい子に育てたつもりは…。」
司祭「…………………すべて……」
司祭「……すべて……この者たちが、いけないのでしょうか…。私の、私だけの純粋な○○を……この者たちが汚してしまったのでしょうか…。」
司祭「○○は、私の大事な大事な……………それを……台無しにしたのですか……?…………ああ……なんという…。」
司祭「……もはや、あなた方に今生で救われる道は絶たれました……せめて、安らかに……その罪を、地獄の……焼き続かれ……穢れを…………冥府の……もはや…………原罰を……ッ……。」
司祭「くっ、止めないでください○○っ。私はっ、この者たちに裁きをくださねばならぬのですっ!これはあなたのためを想って!いやっ!離しなさい!離してぇっ!」
司祭「…………お見苦しい姿をお見せしてしまい、申し訳ございませんでした。皆さまには、なんとお詫びを申し上げればよいやら…。」
司祭「ですがこれもすべて、私が○○を想う気持ちあればこそ。どうか、ご理解とご容赦の程を……。」
司祭「…………ところで皆さまは、これからどちらへ?……ああ、それならばここから東へ進み、森を抜けた先の小さな町です。私と○○も、よく訪れたものです。」
司祭「それならば、私でもいくばかりかの力になれるでしょう。出立は、いつ頃になさるのでしょう?私も支度を済ませなければ。」
司祭「……?……ええ、もちろん。皆さまのお邪魔はいたしません。私はただ、○○と……一緒にいられさえすれば……それで…。」
司祭「問題は…………文句は、ございませんね?」
司祭「…………ふふふ。これからは私も一緒ですよ。よかったですね、○○。うふふ、実は私も昔から旅というものを…」
賢者(♀)「……………。」
司祭「……………。」
賢者「……私の顔に、なにか?」
司祭「いいえ、別に。」
賢者「それならば……その、見るのをやめて頂きたいのですが。」
司祭「ああ、それは申し訳ございませんでした。あまりにお綺麗なお顔だったものですから。」
賢者「はあ…。」
司祭「あなたのように若くて美しく、そして強い女性は……さぞ多くの殿方から声をかけられることでしょうね。」
賢者「いえ……別に…。」
司祭「ふふふ、謙遜はいけませんよ。○○も言っていました、賢者さんはすごい人だ、と…。」
賢者「そ、そうですか…。」
司祭「………………………。」
賢者「……………そ、その…………少し目が、怖く……」
司祭「……………お気になさらず……。」
賢者「……いえ…………そう仰られても……」
司祭「……………………………。」
賢者「……………勘弁してくれ……。」
戦士(♀)「いやぁーさっきは助かったよ!ありがとね!」
司祭「いえいえ、これも私の務めですから。」
戦士「しかし驚いたねぇ、あんたみたいな綺麗どころは戦いになると物怖じしちまうもんだが……あんたからは怯えってものを感じない。何モンだ?」
司祭「ふふふ、これはおかしなことを仰いますね。私はただの、田舎教会の司祭ですよ。」
戦士「それじゃあ辻褄が合わねぇよ。それにあんた、さっきだってその杖で魔物を殴り殺してたじゃねぇか。よほど腕が立つと見える。」
司祭「邪悪なるものは滅さねばなりません。それもまた、私の務めです。ふふふ。」
戦士「そ、そうか…。しかし気になるねぇ……なんであんた程の腕の持ち主が、宗教屋なんかに…?」
司祭「人はそれぞれ、心に抱えたもののひとつやふたつあるものです。」
戦士「おお………おう…?」
司祭「ふふふ。」
よく躓く
賢者「……ああ、○○くん。申し訳ないが、少しのあいだ近づかないでもらえると助かる。」
賢者「あ、ち、違うんだ。その、○○さんがどうこうという話ではなく……その……司祭さまが。」
賢者「……あの人はどうやら、私のことが嫌いらしい。私はなにかしたつもりはないが……明らかに……嫌われている、と思う…。顔がどうとか……なんとか…。」
賢者「とにかく、そんな私を大好きなキミに近づけたくないのだろうさ。キミと距離をとるのは少し複雑だが……こうなっては仕方のないことかもしれないな。ははは…。」
賢者「…………そう言ってもらえると嬉しいよ。……ああ、キミは私の大切な友人だ。そして、旅の仲間でもある。その気持ちに変わりはないさ。」
賢者「……そ、その…………少し、褒めすぎだ。私はそんな、そこまでその……。か、買いかぶらないでくれっ。」
賢者「う……うぅぅ……。ば、馬鹿…………私はどんな顔をしてキミを見ればいいんだ…っ。だ、ダメだ……しばらくそちらを見れそうに……」
司祭「─────。」
賢者「ぎぃいいいッ!!!?」
司祭さまに説教されたあと脱ぎ脱ぎさせてもらえるぞ
ときおり鼻血も出るぞ
いや知らないけどきっとそうだよ
神と男の二足の草鞋とかいらないから
この二足のわらじはあまりにラノベナイズドされた設定かもしれない…
でも俺にはそれを書ききれるだけの力はない
口惜しいが…
よし頑張って
監禁されそう
元スレ
司祭(♀) 「そんなつまらぬ旅など早々に切り上げて、はやく私のもとへと戻りなさい。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1571420383/
司祭(♀) 「そんなつまらぬ旅など早々に切り上げて、はやく私のもとへと戻りなさい。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1571420383/
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コメント一覧 (10)
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- 2019年10月19日 16:37
- 振られてて草
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- 2019年10月19日 17:23
- ブラボのアデーラっぽい
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- 2019年10月19日 17:42
- レア様っぽいのを創造したぞ
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- 2019年10月19日 19:51
- 最後のやり取りがちょっと面白い
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- 2019年10月20日 23:07
- >>4
しょんぼりしてそうでかわいいよね
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- 2019年10月19日 20:02
- 実はこのシリーズ大好き
匿名でも自分の中のキモい物を吐き出すのって躊躇してしまう
それができる作者がすごく羨ましい
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- 2019年10月19日 20:16
- 絶対声は17歳。風花雪月終えたばかりの俺が断言する
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- 2019年10月20日 09:56
- 眼鏡かけてると良いかも。賢者♀とキャラを分けられる。
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- 2019年10月20日 13:27
- はぁ~すこ
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- 2019年10月20日 22:46
- 巨乳なのか!!??