【はいふり】ましろ「百合でピンチ!」
- 2019年10月16日 03:10
- SS、ハイスクール・フリート
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・百合注意
ミーナ「おぉ…これは」
幸子「えっ、こんな展開…ごくり」
ましろ「…なぁ」
ミーナ「ん?どうした?」
ましろ「なんで私の部屋でこんなのを観ているんだ?」
幸子「私の部屋テレビないですし」
ましろ「それはいいんだが、…えっと、さっきから、シーンが…その、問題があるというか…」
ミーナ「何を言うとる、Vシネマに濡れ場は付きもんじゃろうが」
ましろ「だから!なんでそんなの観てるのよ!」
幸子「えっと、仁義がない系の映画も大体観てしまったので、ちょっと目線を変えてみようかと」
ましろ「だからって、そんなの観なくても…」
ミーナ「まぁそう固いことを言うな。お主も観んか?」
ましろ「観ませんっ!」
ギィ…バタン
ましろ「はぁ…」テクテク
明乃「あれ、シロちゃん?どうしたの?」
ましろ「いや、それが…」
カクカクシカジカ…
明乃「あぁ…、それは確かに居づらいかなぁ」
ましろ「あいつら、人の部屋をなんだと思って…」
明乃「まぁまぁ、久しぶりにミーちゃんが遊びに来たわけだし、たまには良いんじゃないかな?」
ましろ「私もそう思って好きにさせてたんですが…あ。」
明乃「どうしたの?」
ましろ「…今思ったのですが、ああいうのってR指定とかあるのでは?我々は実習中な訳ですし、あまり良俗にもとる事はちょっと…」
明乃「あ、確かにそうかも…」
ましろ「はぁ…ちょっと注意してきます」
明乃「あ、私も行くよ。サトちゃん、ちょっと行ってくるね」
聡子「任せるぞな~」
明乃「えへへ、ミーちゃんと話ができるかなって」
ましろ「…そんな理由ですか?」
明乃「ダメ…かな?」
ましろ「いえ、構いませんが…」
明乃「ありがとっ、シロちゃん」ニコッ
ましろ「…ッ!」トゥンク
ましろ「べっ、別に、礼を言われるような事では…」
ましろ(な、なんだ…今のは?)ドキドキ
明乃「でもびっくりしたよねー。ミーちゃん向こうが休暇になった途端『遊びに来たぞっ!』って艦に乗り込んできて。ココちゃん大喜びだし、ミカンちゃんも前回のリベンジするって……」
ましろ(…なんだ?さっきから、なぜか艦長の事が妙に、その、かっ、かわいく見えて仕方がない////)
ましろ(今も、前を歩く艦長のうなじが…後れ毛が柔らかそうとか、かなり日に当たってるはずなのに色が白いなぁとか、なんだか気になって…////)ドキドキ
明乃「…シロちゃん?どうかしたの?」クルッ
ましろ「いっいい、いえっ!」ビクッ
ましろ「な、何でも…わ、私が前を歩きますね////」ドキドキ
明乃「え?でもシロちゃんの部屋ここだよね?」
ましろ「そ…そうでした、…ん?」
明乃「どうしたの?」
幸子『ミーちゃん!ミーちゃんっ!』ギシギシ
ミーナ『ココッ!ココォッ!』アンアン
ましろ「んなぁっ!?!?」
明乃「えぇっ、これって、まさか////」
ましろ「あいつらっ、人の部屋で一体ナニをッ////」ガッ
明乃「待ってシロちゃん!今ドアを開けるのはまずいよぉ////」
ましろ「うっ、た、確かに…」
明乃「あの二人、そういう関係だった…とか?その…アレなシーンを観てるうちに盛り上がっちゃった、的な////」
ましろ「それにしても…というか、私のベッド使ってないだろうな、あいつら…」
<ギシギシアンアン
明乃「あの、シロちゃん、あまりここにいるのも…////」
ましろ「そ、そうですね。とりあえずあっちに」ギュッ
明乃「あっ////」
ましろ(つ、つい勢いで手を握ってしまった////)
ましろ(艦長の手、柔らかくて温かくてスベスベして…おまけに握り返してくれる感触が…もう…////)ドキドキ
ましろ(って、人気の無いところに連れ込んでどうするっ!…いや別にナニかしようとかそういう訳じゃない…けど////)ドキドキ
明乃「びっくりしたよね、さっきの…////」
ましろ「え、ええ…」ドキドキ
ましろ(艦長、顔真っ赤になっててかわいい……って!だからさっきから私は何を考えて…////)
ましろ(ダメだ、このままだとマズい気がする…)
ましろ「か、艦橋に戻りますか」
明乃「うん、そうだね。じゃあこっちに……あれ?」
ましろ「どうしました?」
明乃「倉庫の中から何か聞こえて…」
芽依『タマ、イっちゃう?イっちゃう?』
志摩『うぃぃぃッ////』ビクッビクッ
明乃「こ、これ、メイちゃんとタマちゃん!?////」
ましろ「なっ!今度はこの二人っ!?」
美海『マッチぃ~~…って、あ、あれ?』
マチコ『私を押し倒せると思うなよ…』グイッ
美海『ぎゃ、逆に押し倒されて…って、むしろこっちの方が120%アリっていうか////』
ましろ「こっちも!?じゃ、じゃあこっち…」
麻侖『クロちゃん、クロちゃんっ!////』ガバァッ
洋美『ダメっ、マロン!私には心に決めた人がぁっ!////』
ましろ「こ、こっちは…」
美甘『右からあっちゃん、左からほっちゃん…これがっ…!杵崎サンドォォ~~ッ!!////』ビクッビクッ
ましろ「何がどーなってるんだぁ!いったいィ!!」
ましろ(…不安げな表情で頬を染めた艦長、なんというか、すごく…グッと来る////)
ましろ(…って、私までおかしくなってどうするっ!落ち着け、落ち着くんだ、宗谷ましろ。相手は艦長よ、別にときめくような事なんてないじゃない)
ましろ(規律はいい加減で、いつもヘラヘラしてて威厳というものがまるで無い。何か起こる度に艦を放り出して、艦長としての自覚が足りなすぎる!そもそも、この学校に入れたのが試験でヤマが当たったからっていう時点で…)
ましろ(あ、でも、頭が悪い訳じゃないのよね、クラス全員の顔と名前すぐに覚えてたから記憶力はあるし、発想力も有って、比叡を座礁させた時とかよく思い付いたなって思ったし。すぐに自分が飛び出して行くのも、過去の体験のせいだから仕方ないというか、むしろ悲しい過去を背負ってるのに明るく前向きにしてるのを見ると、健気というか…抱きしめてあげたくなるというか…////)
ましろ(むしろ抱きしめてあげるべきじゃない?抱きしめてあげるべきよ!抱きしめて匂いを嗅いで、後は流れでお願いします的な感じで…)グルグル
明乃「…シロちゃん?」
ましろ「かっ、艦ty
鈴「岬さぁぁん~~っ」ダダダッ
ましろ「っ!」ビクッ
明乃「リンちゃん!?」
鈴「みさきさぁぁ~ん」ダキッ
ましろ「こ、こら、知床さん、艦長に何を」
鈴「みさきさぁぁん~、みさきさぁぁん~」クンカクンカ
明乃「リ、リンちゃんまで変だよぉ////」
五十六「ぬ。」
明乃「あれ?五十六?」
ましろ「今はお前に構ってる場合じゃ…ん?何を咥えてる?」
五十六「…ぬ。」ポトッ
明乃「これ、小さいけど、ウサギ?」
ましろ「なんで海の上なのにウサギが…ハッ!」
明乃・ましろ「「まさか!!」」
鈴「みさきさぁぁん~、みさきさぁぁん~」クンカクンカ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
美波「…調べてみたが、ウサギとは遺伝子構造が僅かに異なる未知の生物。また、RATtの物とほぼ同じウイルスを保有している…。恐らく、RATt研究の副産物的に生まれたものと推測される」
明乃「やっぱり…」
美波「同じウイルスが航海長の血液中からも検出された。症状もRATtのものとほぼ同じだが、宿主となった生き物が違うせいか、どうやら差異があるようだ」
美波「聞いた通りなら、RATtにあった攻撃衝動の暴走が無くなった代わりに、性衝動が押さえられなくなるようだな」
ましろ「そうか…それであんなふうに…」ブツブツ
美波「?」
ましろ「い、いや、何でも…。コホン、それで対策は?」
美波「抗体の投与が効果的だろう。今から作るのは時間がかかるが、以前作ったRATtのものがまだある。恐らく有効だろう」
明乃「じゃあ、それを打てば、この…」
鈴「みさきさぁぁん~、みさきさぁぁん~」クンカクンカ
明乃「リンちゃんも元に戻るんだね」
ましろ「…笑いながら注射しないでくれ、怖い」
鈴「みさきさぁ……。あ、あれ?わ、わわわ私、なっ、何をぉっ!////」ダッ
ましろ「あ、こら逃げるな」ガシッ
鈴「わ、私、何でこんな事を…////」
美波「何をしたかは覚えているが、何故そんな事をしたかは覚えていない…RATtのときと同じだな」
明乃「じゃあ、これを感染したみんなに打てば…」
ましろ「私と艦長で手分けしてやりましょう」
明乃「うん……」
ましろ「どうしました?」
明乃「えっと、これを打つって事は、あの中に入っていかなきゃって事、だよね////」
ましろ「あー…。気は進みませんが、ほっとく訳にもいかないでしょう」
明乃「だ、だよねぇ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
明乃「これで全員、かな?」
ミーナ「…」ズーン
幸子「…」ズーン
志摩「……うぃぃ////」
マチコ「その…、なんというか、ごめん」
美海「マッチが悪い訳じゃ…っていうか、私的には、別に、その////」
麻侖「ミカンちゃんが目ぇ覚まさねぇんだけどよぉ」
芽依「…副作用、とか?」ペチペチ
美甘「」
あかね「…////」
ほまれ「…////」
洋美「宗谷さんに見られた…宗谷さんに見られた…宗谷さんに見られた…」ブツブツ…
幸子「充分大事ですよぉ…」
志摩「…うぃ」
美甘「」
明乃「え、ええっと、…ほら、海の仲間は、…その、家族だから…」
ミーナ「今使うセリフじゃあ無いじゃろ」
幸子「フォローになってないです」
明乃「あ、あはは…は……あれ?シロちゃんは?」
芽依「ん?そういえば姿が見えないね」キョロキョロ
明乃「どこに行っちゃったんだろ?」
洋美「私に愛想を尽かせてどこかに…きっとそうだ…」ブツブツ…
美甘「」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ましろ「あの…」
美波「ん?副長か。どうかしたか?」
ましろ「あー、その…、わ、私にも、抗体を打って貰えない…だろうか」
美波「ん?艦長と副長なら、先ほど航海長のついでに検査して、どちらも陰性だったぞ。二人とも感染していない」
ましろ「え?」
ましろ「……えぇっ?!!?!??」
ーーendーー
最近一気視した勢いで書きました
書いた理由の半分くらいは、杵崎サンドがやりたかったからです。
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コメント一覧 (5)
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- 2019年10月16日 03:30
- っつーか抑えられなくなるだけで元からその相手に衝動持って無けりゃそうならんしなぁ
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- 2019年10月16日 05:36
- おかしい。めぐちゃんとつぐちゃんのがないぞ?
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- 2019年10月16日 08:10
- 記憶が残るのはなかなかエグいww
・あまり変化無し メイ×タマ マチ×ミミ
・後を引きずりそう ミー×ココ マロ×クロ
・杵崎サンドがトラウマになる。…もしくはどハマりする ミカン
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- 2019年10月16日 10:38
- はいふりもっと増えろ
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- 2019年10月17日 09:26
- 顔をうずめるのがクセになってるメグちゃんのがないなんて