【モバマス安価】「まゆすき」から始まる平行世界多元宇宙パラレルワールド
・安価でタイトルを募り、それに応じた短い話を書きます
・ルールは1つだけ、まゆすきに準じた形のものをお願いします
例:まゆすみ まゆぐち さゆすき などなど
・この範囲内であれば基本的にどんなものでも大丈夫です
・なんなら多少逸脱してもおそらく書きます
・気が済むまで続けます
どうか最後までお付き合いいただけると幸いです
P「Pです」
P「さて早速ですが」
P「こんな言葉を知っていますか」
まゆすき
P「これは」
P「まゆすき」
P「です」
P「読んで字のごとく」
P「まゆすき」
P「と思った時に自発的に発する」
P「または無意識に発する」
P「そんな言葉です」
P「もはや私も数えることをやめてしまいました」
P「それほどに長い時間が過ぎ」
P「今やまゆすきに人類が支配されていると言っても過言ではない世の中になりました」
P「そして現在」
P「世界中は数多のまゆすきで溢れています」
P「かく言う私も」
P「寝起きにまゆすき」
P「朝の挨拶まゆすき」
P「スカウトする時まゆすき」
P「ご飯を食べる前にまゆすき」
P「湯船に浸かったとき30まゆすきを言ってからあがる」
P「眠れない夜はまゆすきを数える」
P「挙げればキリがありません」
P「こんなことを聞いたことはありませんか」
P「『一寸のまゆすきにも五分のまゆすき』」
P「....」
P「そう、あなたや私の発したまゆすきは」
P「新たな世界を」
P「宇宙を」
P「次元を」
P「生むのです」
P「まゆすきから無限に続いていく」
P「新たな世界の一部を」
P「少しだけ覗いてみることにしましょう」
>>6 1stまゆすき
まゆ「プロデューサーさん」
P「ん?」
まゆ「こい、してますか?」
P「こいねえ....」
P「この歳になると恋だの愛だのって中々難しくなってきたんだよなぁ」
まゆ「この歳って....」
まゆ「プロデューサーさんはまだまだお若いじゃないですか」フフ
P「違う違う」
まゆ「心?」
P「身体以上に心が歳を取った気がするんだ」
まゆ「なるほど....」
まゆ「それじゃあ....」
まゆ「こい、してみます?」
P「こいを?」
まゆ「はい!」
P「....」ゴクリ
鯉「ぴちぴち」
P「....」
P「これは?」
まゆ「鯉です」
P「やっぱり?」
まゆ「はい、鯉です」
P「だよね」
P「(あ、普通に進めるんだ)」
まゆ「まずはこの鯉を」コキ
鯉「」チーン
まゆ「捌いていきます」
P「」
まゆ「鮮度の良い鯉じゃないと洗いになりませんから」ニコニコ
P「さすが、包丁捌きになれてらっしゃる」
まゆ「うふふ」スパァン
まゆ「今度はこれをぬるま湯で洗っていきます」
P「なんで鯉ってこの調理法が有名なんだ?」
P「他の魚じゃ洗って食べるなんてことしないよな」
まゆ「理由としては」
まゆ「独特の臭みを取るためと」
まゆ「洗ってから水で〆ることで食感をよくするため」
まゆ「ということらしいです」
P「はえ~、あんまり縁がないから知らなかった」
まゆ「ちなみに」
まゆ「鯉だけではなく一部の白身魚はこうやって調理されるらしいですよ」
P「鯉だけじゃないのか~」
まゆ「酢味噌をつけてどうぞ」ニコニコ
P「いただきまーす!」
パク
P「....」モグ
P「....」モグモグ
P「....うん、美味い」
まゆ「ありがとうございます」ウフフ
P「口いっぱいに広がる旨み」
P「酢味噌のサッパリとした味わいでより深みを増している」
まゆ「鯉の洗いは夏が旬と言われたりします」
まゆ「段々と暑くなってきた今の季節にはちょうどいいですね」
P「まだ夏ではないんだけど最近また熱くなってきたからなぁ」
P「本格的な暑さになったらまた鯉を食べたいな」
まゆ「さて、次は本当のこい、してみますか?」ニッコリ
P「?」
P「うっ........」バタン
P「か、からだがうごかない....」
まゆ「プロデューサーさんが恋が出来なくなった、というお話だったので」
まゆ「まゆ、そのお手伝いをさせてください」ヌガセヌガセ
P「お前、盛ったな?盛りやがったな???」
まゆ「本当の恋、楽しみましょう」ウフフフ
P「あ、待って、ちょっと待った....ぁ....んんっ....ぅぅ............」
【完】
まゆ「zzz....」
まゆ「(ハッ)」パチクリ
まゆ「今何時....」モゴモゴ
まゆ「あれ、凄く動きづらい....」
まゆ「まゆ、どうしたんでしょう....」チラ
鏡に映っていたのは、醜いサヤエンドウと化したまゆ自身の身体であった
まゆ「....」
まゆ「サヤエンドウですか」
まゆ「ふーむ」
まゆ「夢ですね寝ましょう」
まゆ「zzz....」スヤスヤ
P「遅刻なんてしたことのないまゆがいつまでたっても現場に来ないから」
P「部屋にまで迎えに来てみると」
サヤエンドウ「zzz....」
P「ベッドの上に大きなサヤエンドウが蠢いていた」
P「....」
P「なにこれ」
P「サヤエンドウなんて俺持ってきてないんだけど」
P「というか仮に何かの拍子に間違えて持ってきていたとしても」
P「これデカすぎるだろ!」
P「153センチ40キロくらいあるぞ!?」
P「一般的なサヤエンドウから成長し過ぎだろ」
P「突然変異か?」
P「ひぃっ!」
P「明らかに生物然とした動きしてる!?」
サヤエンドウ「あ、プロデューサーさんおはようございます」
P「おはようまゆ」
P「いやまゆじゃないわ誰だお前!!!」
サヤエンドウ「まゆですよぉ?」
P「その牧野由依ボイス、まず間違いなくまゆの声だ」
P「しかしその巨大な緑色の体躯、まず間違いなくまゆではない」
サヤエンドウ「朝起きたらこんな姿になっていたんです」
P「本当かぁ?」
サヤエンドウ「Pさん、大好きです」
P「俺に恋しているだけの一般サヤエンドウの可能性もある」
サヤエンドウ「Pさんのパソコンのパスワードは『sg55aesfkaksdf4577』ですよね?」
P「セキュリティのために俺がランダム生成して誰にも教えていないパスワードを知ってるだと!?」
P「お前まさか....」
P「まゆ!?」
まゆ(サヤエンドウ)「やっと気づいてくれました」ニコニコ
P「いやニコニコされても俺には一番上の実が入ってる部分がちょっと動いたくらいにしか見えないんだが」
まゆ(サヤエンドウ)「サヤエンドウの気持ちになるですよ、ですね」ウフフ
P「気持ちになるってレベルじゃないだろ....」
P「もはやそのものだぞお前」
まゆ(サヤエンドウ)「たまにはこういうのもいいですよ~」
P「超常現象に巻き込まれてるのになんでそんなに落ち着いてるんだよ....」
まゆ(サヤエンドウ)「わかりません」
P「いやもしかしてさ、外側だけサヤエンドウで、中身はまゆ本体が捕まってるんじゃないかと思って」
まゆ(サヤエンドウ)「試してみます?」
P「試すって?」
まゆ(サヤエンドウ)「サヤエンドウを開けるように」
まゆ(サヤエンドウ)「引き裂いてみてください」
P「怖い怖い怖い怖い」
まゆ(サヤエンドウ)「まゆの全てをプロデューサーさんに見てもらえるならむしろ喜ばしいことです!」
P「よく考えてみろよ」
P「本体は無事で外側に取りこまれてるだけならその方法で助け出せるけど」
P「まゆの身体自体がサヤエンドウに変身してた場合」
P「お前の腹を掻っ捌くことになるんだぞ?」
P「下手しなくても殺人じゃねえか!」
まゆ(サヤエンドウ)「まゆの隅々まで見てもらってもいいんですよ?」ニコニコ
P「そんなとこまで見たくないわ!!!」
P「完璧な偽りのない本心なんだが....」
まゆ(サヤエンドウ)「まゆ、これでは自分で生活が出来ないので」
まゆ(サヤエンドウ)「しばらくの間お世話してくださいね」
P「えぇ....飯とかどうすんだろ....」
まゆは未だにサヤエンドウのままだ
しかしまゆは確かに生きている
サヤエンドウになっても生きているのだ
俺は彼女と共に暮らしてゆく
世間から見れば実に奇妙な、巨大サヤエンドウとの生活は
案外充実した、悪くない日々を過ごせている
いつの間にか
俺にとってまゆ(サヤエンドウ)は生き甲斐になってたのかもしれない
まゆは未だにサヤエンドウのままです
昔と比べれば不便なことは増えました
それでもまゆはとっても幸せなんです
なぜなら、プロデューサーさんが
付きっきりでお世話をしてくれているから
きっと他の人はまゆのことを可哀想だと言うでしょう
でも今の日々は、何よりも欲していた憧れ通りのもの
プロデューサーさんがいつもそばにいてくれる
それ以上は有り得ないんです
神様、まゆの望みを叶えてくれてありがとうございます
プロデューサーさん、これからもずっとずっと
一緒にいましょうね
【完】
また夜に書きます
まいすきとか、みゆすきも有効?
まゆすきからあまりにも逸脱していると判断した場合は、安価を飛ばしたり再安価となったりする可能性もありますが
極力お題は消化するつもりでいます
よろしくお願いします
まゆ「うんしょ」
まゆ「うんしょ」
P「....」ジー
P「何してんの」
まゆ「Pさんのお弁当を作ろうと思って」
P「なるほど....」
P「いやなるほどじゃないわ」
P「お前の俺に対する突飛な行動はもう慣れたからな」
P「ただな」
P「外を見てみ?」
まゆ「?」チラ
まゆ「夕焼けですねぇ」
P「そうだよ夕方だよ!」
P「なぜ今の時間にお弁当を作る!お弁当って昼食べるために朝渡すものじゃないのか!?」
まゆ「晩御飯に食べてもお弁当はお弁当ですよ?」
P「んん確かに....」
P「まゆは今お弁当を作ってるんだよな?」
まゆ「見ての通りです」
P「お前は俺のことシロアリかなんかだと思ってるのかな?」
まゆ「???」
まゆ「プロデューサーさんはプロデューサーさんですよ?」
P「それは良かった」
P「ならば聞こう」
まゆ「?」
P「俺は木なんて食べねーよ!!!」
P「弁当づくりじゃないのか!?」
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさん」
まゆ「まあ見ていてください」ニコニコ
P「はぁ....?」
P「なんで俺がシロアリの餌づくりを見ておかないと
まゆ「....」クルン
P「な、何ィーーーーーッ!?」
P「見る見るうちに曲げられていくーーーーーーッ!?」
P「堅いはずの木の板を曲げているーーーーーッ!!!!!!」
P「ま、まゆ!お前は一体何をしているんだァーーーーーーーッ!!!」
まゆ「うふふ....」
P「こ、これはァ!?」
P「秋田名物、曲げわっぱ!!!!!!」バーーーーーン
P「お弁当づくりって言ってたから普通の弁当を想像してたが」
P「まさか弁当箱の方から作っていたとは....」
まゆ「プロデューサーさんに少しでも美味しいお弁当を食べて欲しかったんです////」
P「そりゃひじょーに有り難い」
P「だが、見た目は綺麗だけどただそれだけなんじゃないのか?」
まゆ「うふふ、実は違うんです」
まゆ「材料に天然の木を使用しているので香りも良い上に」
まゆ「余計な水分を吸ってくれるので時間が経ってもご飯が美味しく食べられるんです」
P「それは確かに既製品の弁当箱じゃ無理な話だな....」
まゆ「それに軽くて持ち運びもしやすい」
まゆ「これは単なる工芸品ではなく、実用品なんです!」
P「はぁーすっご」
P「そこまで言われたら大切にするしかないな」
P「しかし伝統工芸の技をなんでまゆがマスターしてるんだ?」
まゆ「曲げわっぱで有名な地域ってどこかご存知ですか?」
P「聞いたことあるような気がするけど名前までは思い出せないなぁ」
まゆ「秋田県です」
P「ふむ」
P「なるほど」
P「いやなるほどじゃないわ」
P「どういうことだよ」
まゆ「まゆの出身地は覚えていますよね?」
P「仙台だよな?」
まゆ「つまりはそういうことです」ウフフ
P「ふむふむ」
P「やや場所が近いだけじゃねえか!」
まゆ「高速バスで4時間です」
P「そんなに近くもないし」
まゆ「うふふ」
P「(こいつの行動に理屈は通じないんだった....)」アキレ
4thまゆすき >>54
P「....」
まゆ「....」ジー
P「....」
まゆ「....」ジー
P「....何?」
まゆ「巻き付いてもいいですか?」
P「....」
まゆ「いえ、単純に何かに巻き付きたいんです」
P「お前はいつから」
P「巻き付きたい衝動が沸き起こるようになったの?」
まゆ「今からです」
P「....」
P「(もとい巻き付いてもらえるなんて男の夢みたいなもんだし別にいいか)」
P「(事務所の中だしそのくらいなら大丈夫だろ)」
P「おけおけ、巻き付いていいから午後からも仕事頑張るんだぞ」
まゆ「うれしい////」
まゆ「お言葉に甘えて失礼します」
まゆ「////」ギュッ
P「....」
まゆ「////」ンギュッッッ
P「(かなり熱烈なハグだなぁ)」
P「(こりゃ外じゃとても無理だ)」
まゆ「////」ミシ
P「(ミシ....?)」
まゆ「////」メキッ
P「(メキッ....?)」
まゆ「////」バキバキバキバキッッッ!!!!
P「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」
まゆ「////」
P「あっダメだ自分の世界に入ってらっしゃる」
まゆ「////」ミリミリミリミリミリミリミリミリミリッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
P「お゛」
P「」
まゆ「////」
まゆ「....はい」ショボン
まゆ「アイドルという立場を忘れてプロデューサーさんに愛情をぶつけてしまったからです」ションボリ
P「そうだぞ、いくら事務所の中とはいえアイドルとしての自覚を持った行動をだな」
P「違う違う」
ちひろ「そうじゃ?」
P「そうじゃなぁぁい」
P「ちょっとちひろさん、今真面目にお説教中なんで」
ちひろ「想いを いま 届けたい~♪」
P「なんで別の歌歌い始めるんすか」
P「危うく全身複雑骨折するとこだったぞ!」
まゆ「すみません....」ショボン
P「なんであんなことしたんだ?」
P「別にまゆは普段から力がめちゃくちゃ強いわけでもなければ」
P「力の制御が出来ないパワーバカ脳筋モンスターでもないだろ?」
まゆ「....」
P「差し迫った状況に追い込まれたとき普段以上の力を発揮できるっていうアレか?」
P「確かに最近は科学的根拠があるって話もあるが」
P「今の状況のどこが火事場なんだ?」
まゆ「まゆにとって待ち望んでいた巻き付き、つまりは抱擁だったんです」
P「そりゃどうも」
まゆ「緊張や照れや興奮や....」
まゆ「たくさんの感情がまゆの中でグチャグチャになってしまって」
まゆ「力が入ってしまったんです」
P「力てお前....いくらなんでも入りすぎだろ....」
まゆ「....」
まゆ「////」ポッ
P「なぜそこで照れる」
P「不意に人を傷つけかねないからな」
まゆ「だからこの状況に慣れていくために」
まゆ「毎月、いや毎週....」
まゆ「毎日....」
まゆ「毎時間プロデューサーさんに巻き付いてもいいですか?」
P「たぶん死んじゃうよね俺」
【完】
P「まゆ食いてえなあ」
ちひろ「!?」ビク
ちひろ「....何言ってるんですか?仕事中ですよ」
P「いやなんか」
P「まゆ、食ってみてえなあって」
P「まゆ、美味いのかなって」
P「思ったんすよ」
ちひろ「はぁ?」
ちひろ「そんな食べ物ありましたっけ?」
P「まゆって言ったらまゆですよ」
ちひろ「あ、最近昆虫食が注目されてますから」
ちひろ「蛾の繭を食べてみたいんですか?」
ちひろ「普通の昆虫食でも抵抗ありますけどあれはさすがに無理でしょう」
P「違いますよ」
ちひろ「....」
ちひろ「もしかして眉毛を食べたいんですか?」
ちひろ「Pさんって毛フェチとか?」
ちひろ「ニッチな性癖ですね~、他の人にはあんまり言わない方がいいですよ」
P「そんなくだらないものじゃありません」
P「ちひろさん、本当は分かってるんでしょ」
P「俺が食べたいのは」
P「佐久」
ちひろ「いいです、言わなくて」
ちひろ「聞きたくありません」
P「....」
P「酷いなあ、自分から聞いておいて」
ちひろ「笑えない冗談です」
P「....」
ちひろ「そんなこと聞いたらアイドルのみんなが悲しみます」
P「そこです」
ちひろ「は?」
P「そこなんですよ」
ちひろ「....どういうことですか」
P「何の疑いもなく慕ってくれるんです、あいつらみんな」
ちひろ「いいことじゃないですか、それにPさんにいいところが一つもないなんて誰も思ってませんよ」
P「まあそれは個人の感性によるんでどうでもいいんです」
P「ただ俺は気になっちゃうんですよ」
P「あいつら、俺の何を好いてるんだろうなって」
P「あ、勘違いしないでくださいね」
P「俺、あいつらのこと大好きですよ」
P「でもなんというかね、自分は好きじゃないんですよ」
P「大嫌いだ」
P「終わりにしたくなったんです」
ちひろ「....」
ちひろ「....意味がよく、わかりませんね」
P「カニバリズムってタブーでしょ?」
P「無償の愛に近い感情を俺に向けてくれるあいつらが」
P「途轍もないタブーを犯した俺を目の当たりにした時」
P「どういう感情を抱き、行動に出るのか」
P「というのが1つと」
P「俺に対しておそらく一番の愛を向けている奴を」
P「食べたらどんな味がするのかなぁ、というのが1つ」
P「どういう顔をするのかなぁ」
P「というのが1つ」
P「こんなもんですかね」
ちひろ「....」
ちひろ「支離滅裂ですね、話になりません」
P「人間の感情なんて一纏めにできるものじゃありませんよ」
ちひろ「....」
P「なんで嘘つく必要があるんですか?」
ちひろ「....」
P「まあ安心してください」
P「今やるってわけじゃないので」
ちひろ「....」
P「それじゃ、お先に失礼します」
P「お疲れ様でした」
スタスタ
ガチャリ
ちひろ「....」
【完】
P「なあまゆ」
まゆ「はい?」
P「おゆって知ってるか?」
まゆ「私をからかってるんですか?」プク
P「すまんすまん」
P「まあお湯ってあったかい水のことじゃん?」
まゆ「そうですね」
P「何度から何度までがお湯なんだと思う?」
まゆ「....」
まゆ「言われてみるとその辺りの境界線って曖昧ですね」
P「だろ~?」
P「風呂はさ、まず間違いなくお湯だろ?」
まゆ「あれはお湯ですね」
P「温度は大体40度前後ってところか」
P「これってなんだ?」
まゆ「うーん....」
まゆ「ぬるま湯、でしょうか」
P「ぬるまゆ」
まゆ「ぬるまゆ」
P「ぬるぬるのまゆを想像してしまったのはさておき」
まゆ「////」
まゆ「さすがにぬるすぎると思います」
P「でもぬるま湯には『湯』の字が入ってんだよ」
まゆ「あ、本当ですね」
P「お風呂のお湯には明らかに足りないけど」
P「それでも湯なんだよ」
P「これは?」
まゆ「『熱湯』....」
P「これもこれで『湯』ということになる」
まゆ「お湯って不思議な概念ですねぇ....」
P「英語じゃ水もお湯も『water』で表すらしいし」
P「意外と難しい概念なのかもしれないな....」
P「まあ俺らの住んでるとこじゃお湯は100度になったら沸騰して水蒸気になるから」
P「一応お湯の終点は見えてはいるんだけどな」
P「ぬるま湯で手を洗って」
P「風呂のお湯に浸かって」
P「あったかいお茶飲んで」
P「沸騰したお湯でカップ麺作ってって」
P「俺らの生活はお湯使いまくってんだけどな」
P「お湯好きだわ」
まゆ「ぬるぬるのまゆはどうですか?」
P「....」
P「超好き」
まゆ「////」ポッ
【完】
7thまゆすき >>91
P「正真正銘16歳だよな?」
まゆ「ええ、まゆがプロデューサーさんに嘘をつくはずがありません」
P「やっぱりそうだよな」
P「それなのにまゆって」
P「ママ扱いされることが間々あるよな」
まゆ「まま....まま....?」
まゆ「あぁ、ママのように扱われることが度々ある、ということですね」
P「そうそう」
P「やたら包容力があるというか」
P「そういうところが要因なのかな」
まゆ「そうですか?」
まゆ「まゆは特にそうは思いませんけど」
まゆ「そんな風にプロデューサーさんが思ってくれているなら嬉しいです」ニコ
P「世間一般で言われてるって話だよ」
P「俺からすりゃまゆは年相応、普通の可愛らしい女の子さ」
まゆ「もう....////」ニコニコ
まゆ「それは否定できませんね」
まゆ「まゆ、実を言うと」
まゆ「自分が愛しいと思った相手にはトコトン尽してしまうタイプなんです////」ポッ
P「実を言うと....?」
P「その歳でママママ言われるのも不思議な気持ちかもしれないけど」
P「悪いことではないし」
P「そのままありのままのままゆでいて欲しいな」
P「やめろ、これ以上俺を甘やかすな」
まゆ「まあまあいいじゃないですか」
まゆ「まゆの膝、空いてますよ?」
P「まゆの誘惑なんかに俺は屈しない!絶対に負けない!!!」
まゆ「プロデューサーさん、お願い?」ニコニコ
P「ママー!」ピョンコ
【完】
8thまゆすき >>98
P「おはようございまーす」
まゆ「....」ニュ
まゆ「おはようございます」ペコ
P「....」
P「お前今突然現れたけど」
P「どこから出てきた」
まゆ「プロデューサーさんの中から出てきました」
P「中....?」
まゆ「あまりにも想い恋い焦がれ過ぎて」
まゆ「日課である愛の反芻を毎日しているんですけど」
P「まずその意味不明な行為から説明してほしいんだが」
まゆ「昨夜、それを行っているときにふと気づいたら」
まゆ「あなたの中に潜めるようになったんです」
P「!?」
P「よく意味が分からないんだが」
P「わっ!?」キョロキョロ
P「消えた....」
P「まゆ「ここでーす」」
P「うえっ!俺の中からまゆの声が聞こえる!」
P「まゆ「こんな風に潜めるようになりましたー」」
P「ダメだ、超常現象すぎて話についていけねえ....」
P「まゆ「これでプロデューサーさんとずぅっと一緒」」
P「まゆ「生まれ変わってまた出会ってお付き合いして結婚して子供が生まれて............」ウフフ」
P「アカン、今日のまゆはまゆ過ぎる」
P「普段を遥かに超えるまゆだ」
P「まゆ「とめどなく続く輪廻転生の中で私たちは永遠に結ばれて行くんです」ウフフ」
P「怖い....行き過ぎたまゆの思想はもちろんのだが」
P「それが自分の内側から絶え間なく聞こえてくるからもっと怖い....」
P「まゆ「段々まゆの言っていることが」」
P「まゆ「自分の考えのように思えてきたんじゃないですか?」クスクス」
P「やべえよこいつ....」
P「唐突に出てくんな」
まゆ「プロデューサーさん」
P「なんだよ」
まゆ「ストレスのせいか胃が少し荒れていましたよ」
P「大体お前のせいだろ....」
P「というか俺の中に潜むついでに健康診断すんな」
まゆ「胃カメラほど苦しくないのでお得ですよ?」キョトン
P「心が苦しいんだよ!」
【完】
まゆ「プロデューサーさん!」
P「ん?」
まゆ「明日オフなんです!」
P「スケジュール管理してるの俺だから知ってるよ」
まゆ「プロデューサーさんもですよね???」ニコニコ
P「一応な、急な仕事が入る可能性もあるから断定はできないけど」
まゆ「明日、一緒に遊びませんか?」
P「....」
P「お前はアイドルなんだから、人目を気にしないとダメなんだぞ」
P「男と2人で遊びに行くなんてもってのほかだ」
まゆ「絶対に人目にはつかない場所なので大丈夫です!」
P「....」
P「ちなみに何するつもりなんだ?」
まゆ「ますつりです!」
P「ま、鱒釣りぃ?」
P「お前....いつの間にそんな渋い趣味を....」
P「(他の人が来ない穴場のポイントを知ってるから人目につかない自信があるんだろうか....)」
P「(それともよっぽど人の来ない管理釣り場なのか....)」
P「....」
P「本当に、絶対人目につかないんだろうな?」
まゆ「絶対につきません、安心してください」
P「はぁ....」
P「分かったよ」
まゆ「明日の朝7時、私の部屋に集合です!」
P「はいはい、寝坊すんなよー」
まゆ「もちろん♪」
ピンポーン
P「(せっかくの休日に早起きするのはキツイな....)」
P「(まあでもまゆにあんな顔されちゃあ断れん)」
ガチャリ
まゆ「はーい」
P「おはよ」
まゆ「おはようございます」ペコ
まゆ「どうぞ上がってください」
P「上がる?」
P「今からポイントに移動するんじゃないの?」
まゆ「移動?」
まゆ「どうして移動する必要があるんですか?」
P「ええ???」
P「だって移動しないとマス釣れないだろ?」
P「お前の部屋にお座敷釣り堀でもあるのか?」
まゆ「プロデューサーさん、あれは漫画の中のお話ですよ」クスクス
P「いや知ってるけどさ」
まゆ「立ち話もなんですしどうぞ」
P「は、はぁ....」
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
マス マス マス マス マス マス マス マス
P「」
P「これ、枡?」
まゆ「見ての通り枡です」ウフ
P「天井から夥しい数の枡が吊り下げられて....」
P「あ、『枡吊り』ってそういう....」
P「これは確かに人目には絶対つかないなぁ....」
P「というか人目についたら色々大変なことになりそう」
まゆ「奈良時代にはもう文献に登場していますし」
まゆ「それ以降も人々の生活に密接にかかわっています」
P「豊臣秀吉が検地をするにあたって」
P「それまでバラバラだった枡の大きさを統一した、みたいなの教科書に載ってた気がするな」
まゆ「京枡のことですね」
まゆ「江戸時代以降も京枡は引き継がれて」
まゆ「なんと昭和30年代に法律で廃止されるまで使われていたんです」
P「時代跨ぎすぎだろ....」
まゆ「これ?」
P「いや、この枡を天井から吊り下げてるやつ」
P「どっかの風習とか?」
まゆ「?」
まゆ「意味はないですよ、皆無です」
P「えぇ....」
まゆ「今日一日枡を眺めて過ごしましょう!」
P「俺にはもうわからん」
【完】
10thまゆすき >>120
P「まゆ、話があるんだ」
まゆ「?」
P「俺はお前の....」
P「お前の....」
P「お前の唾を毎日飲みたいんだ!」
まゆ「!?」
P「あぁ」
P「プロポーズの言葉で」
P「『君の味噌汁を毎日飲みたい』」
P「って言葉を聞いたことはないか?」
まゆ「たまに耳にしますね」
P「俺にとっての味噌汁はまゆの唾なんだよ」
まゆ「え、えぇ....」
まゆ「あの、唾と味噌汁って似て非なるものどころか全く別のモノだと思うんですけど....」
P「味噌汁も唾も液体だろ?」
まゆ「一応はそうですね」
まゆ「それだけですか!?」
P「とにかく俺はまゆの唾が毎日飲みたいんだ!」
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさんがそこまで言うなら....」
P「じゃあ早速今日の分を頂いてもいいか?」
まゆ「....」
まゆ「....分かりました」
P「....」ジー
まゆ「....」
P「....」ジー
まゆ「....」
まゆ「....」パチリ
P「....」ジー
まゆ「えぇっ!?」
まゆ「あ、あの、まゆ今、その....」
P「???」
まゆ「プロデューサーさんから、して欲しかったんですけど....////」
P「?????」
P「何を?」
まゆ「....」
P「しないぞ」
まゆ「!?!??!?!?」
まゆ「でもさっき、唾を飲みたいって....」
P「なんで口移しで飲む必要があるんだ?」
まゆ「えぇ....」
P「味噌汁を口移しじゃ飲まないだろ」
まゆ「それはそうですけど....」
P「うーん、さっそく楽しみたいところなんだが」
P「まずは見た目と香りを楽しみたいな」
まゆ「?」
P「口を開けて顔を下に向けてくれ」
まゆ「????」
まゆ「こう、ですか」パカ
まゆ「....」
P「そのまま唾が流れ落ちてくるまで静止な」
まゆ「!?」
P「お、溜まってきた溜まってきた」
まゆ「....」
P「そろそろだな」
まゆ「....」タラ
まゆ「ん....」タラーーーーー
P「おぉ、綺麗だ」
P「透明な唾が周囲の光を反射して滑らかに流れていく様は」
P「絹糸を彷彿させる」
まゆ「んん....////」タラーーーーーーーー
P「真上にいるまゆの顔がすっぽり映るくらいになったな」
P「ぽっかりと口を開けたまゆの顔」
P「そこから流れ落ちる唾」
P「それらを映すのは溜まった唾」
P「なんて美しいんだ....」ウットリ
ピチャ
まゆ「んんっ!?」
P「こうして唾を手に付けて....」スンスン
P「....」クンクン
P「ぁぁ....」ゾクゾク
P「香りを楽しむんだ」
P「唾の香りは刺激的なんだなぁ....」ニッコリ
まゆ「....」ショボン
P「いやいや、褒めてるんだよ」
P「唾にはその人の歩んできた人生が詰まってるからな」
P「現在の自分自身と100%一致するとは限らない」
まゆ「なるほど....なるほど?」
P「誰にも知られずに重ねた努力」
P「コッソリと打ちひしがれた挫折」
P「誰も知らないものばかりかもしれないが」
P「唾だけはそれをすべて覚えていてくれるんだ」
まゆ「....」
まゆ「?」
P「俺が口を開けるから、そこに向かってさっきの要領で唾を垂らしてくれ」
まゆ「....分かりました」
まゆ「....」
まゆ「....」パカ
P「いい口腔だぁ」
まゆ「////」
P「質の良い唾は良い口腔でないと生まれないからな」
ツーーーーー
P「あーん」
P「....」クチュ
P「....」クチュ
タラタラタラタラタラタラ
P「....」ゴクリ
P「............................」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク
まゆ「////」
まゆ「....」
まゆ「どう、でしたか....?」
P「....うん」
P「毎朝、毎昼、毎晩飲みたいな」
まゆ「....」
P「最初に来る味のインパクトはなかなかのものだった」
P「意外にも、安定感というよりは雑味を含んだ力強さだ」
P「しかし二撃目、三撃目と次々追いかけてくるのは」
P「初めとは真逆のまろやかさ」
P「それでいて後味はしっかりと口に残る」
P「決して嫌な残り方はせず、心地よい風味だけが喉を支配する」
まゆ「つまり....?」
P「見た目、香り、味、何を取っても一級を超えた特級と言っていいだろう」ニッコリ
まゆ「あまり唾を褒められたことがないので何と言っていいのか分からないんですけど....」
まゆ「ありがとうございます?」
P「こちらこそありがとう」
P「また飲ませてくれ」
まゆ「は、はぁ....」
【完】
11thまゆすき >>141
P「....」
ちひろ「....」シラー
P「ちひろさん」
ちひろ「あ、すみません話しかけないでもらえますか」
P「これは違うんです」
ちひろ「私何も言ってませんけど」
P「すべて誤解なんです」
ちひろ「誤解なんてしてませんよ」
ちひろ「誰もいない所でコッソリ着て」
ちひろ「楽しまれていたんですよね誤解なんてしていません」
P「それが誤解なんですよ!!!」
ちひろ「....」
P「あれは、昨日のこと....」
ちひろ「誰もそんなこと聞いてませんよ」
P「昨日の夜のことでした....」
ちひろ「この人が聞いてない....」
P『....』ガサゴソ
P『これか、まゆが今度着る衣装は』
P『ふむふむ』
P『特に問題はなさそうだな』
P『....』
ちひろ「....」
ちひろ「ええっと、結局状況は変わっていませんよ?」
P「話にはまだ続きがあってですね」
ちひろ「まとめて話してくださいよ」
P『やっぱりこの衣装、可愛いなあ』
P『ピンクを基調としたドレスにフリフリがいっぱいついてて』
P『まゆのトレードマークのリボンもたくさんあしらわれている』
P『まさにまゆのための衣装だ』
P『....』
ちひろ「一々切らないでください」
ちひろ「私も変質者に長々付き合うほど暇じゃないんですよ」
P「酷い、誤解だって言ってるのに....」
ちひろ「誤解を解きたいなら早く結末まで話してください」
P「わかりました....」
P『まゆですよぉ(裏声)』キャピ
P「思いつく限りの罵倒並べないでくださいよ!」
ちひろ「この話のどこに真人間要素があったか逆に教えてもらいたいくらいです!」
P「それはその、ほら」
P「アイドルを想う気持ちとか....」
ちひろ「これは思い遣りでも気遣いでも何でもないでしょ!?」
P「いやいや、まゆをアイドルとしてもっともっと成功へ導きたい」
P「まゆの支えになりたい」
P「そんな気持ちがこの行為に繋がったんですよ!」
ちひろ「どこをどう曲解してもそんな醜い結末にはたどり着きませんね!」
P「....」
P「まゆと一体化したい」
P「こう繋がるんです」
ちひろ「段階を飛ばしたどころか完全に別の所に行ってますよね!?」
ちひろ「さっきまでの話って昨夜のことですよね?」
ちひろ「仮に、仮にですよ?」
ちひろ「Pさんの言った通り、昨夜のことが思い遣りから来た行動だとして」
ちひろ「だったらなんで今も着ているんですか!」
P「まゆの服をまた着たかったから」
ちひろ「もう隠す気すらない」
ちひろ「あまりにも不気味」
ちひろ「何よりまゆちゃんに失礼なので今すぐ脱いでください」
P「ちひろさん、酷い....(裏声)」ウル
ちひろ「アイドルへの冒涜、神への反逆ですよもはや」
P「まゆ、こんなに頑張っているのに....(裏声)」ウルウル
ちひろ「ぉぇ」
ちひろ「げっ」
P「....」
ちひろ「ど、どうするんですか....(小声)」
P「まあ見といてくださいよ(小声)」
ちひろ「?」
P「....」
まゆ「ぷ、プロデューサーさん....?」
まゆ「どうしてまゆの衣装を着ているんですか....?」
P「....」
まゆ「」
ちひろ「」
ちひろ「い、意味が分かりません....」
ちひろ「誤魔化すとかそういうのは....」
まゆ「....」
まゆ「....プロデューサーさん」
P「....」コクリ
ちひろ「えぇ....」
まゆ「まゆの愛を受け入れた結果が」
まゆ「一体化、なんですね!」
P「....」コクリ
まゆ「嬉しい....まゆ、嬉しいです....!」
P「まゆもですよぉ(裏声)」ニコニコ
ちひろ「あーもう好きにしてください」
【完】
12thまゆすき >>159
ガチャリ
ちひろ「おはようご
まゆの衣装を着たP「おはようございます(裏声)」ウフ
ちひろ「....」
ガチャリ
ちひろ「....」
ちひろ「1話完結じゃないんですね....」
まゆの衣装を着たP「....」
ちひろ「はい」
ちひろ「もう慣れました」
P「おはようございます(裏声)」ペコ
ちひろ「前言撤回します、全然慣れてませんでした」
P「ちひろさん、お早いんですね(裏声)」
ちひろ「あの、ずっとその感じで行くんですか」
P「その感じ....?(裏声)」
ちひろ「いえ全く良くはないんですけど」
ちひろ「その姿は昨日散々見せられたのである程度の耐性は付いています」
ちひろ「でもまゆちゃんっぽい仕草や表情を真似するのはやめてください!」
P「まゆはまゆですよぉ?(裏声)」
ちひろ「まゆちゃんはまゆちゃんですけどあなたはまゆちゃんじゃないでしょ!」
P「?」ハテナ
ちひろ「『どうしちゃったんですかちひろさん?』みたいな顔やめてくださいよ!」
ちひろ「まゆちゃんの喋り方にPさんの声」
ちひろ「色々チグハグ過ぎておかしくなりそうです!」
P「....」
P「ごめんなさい....(裏声)」
ちひろ「謝る気あるんですか....(呆れ)」
P「まゆが喜ぶこと、まゆのためになることをするのが」
P「プロデューサーの役目ではないでしょうか」
ちひろ「アイドルの格好をしてアイドルの真似をすることが」
ちひろ「いい大人の男性であるあなたがすることですか?」
P「まゆはまゆですよぉ(裏声)」ニコ
ちひろ「チッ、都合の悪い時だけ....」
ちひろ「あ、まゆちゃん!?」
P「....」
P「おはようございます(裏声)」ペコ
まゆ「」
ちひろ「本人を前にしてメンタルが強すぎませんか?」
まゆ「....」
まゆ「....プロデューサーさん」
まゆ「それでもまゆですか!」
P「すみません....(裏声)」
まゆ「まゆのお辞儀はこう!」ペコ
P「こうですか?(裏声)」ペコ
まゆ「あともう少しです!」
P「おはようございます(裏声)」ペコ
まゆ「笑顔!」
P「おはようございます(裏声)」ニコ
まゆ「....」
P「うふふ」ウフ
まゆ「これで着実にまゆに近づいていますよ」ニコニコ
まゆ「あと1年もすれば」
まゆ「まゆをも超えたまゆになれるかもしれません!」
P「まゆ、頑張ります!(裏声)」
ちひろ「....」
ちひろ「無理でしょ」
【完】
13thまゆすき >>171
P「お疲れ、今日も良かったよ」
まゆ「プロデューサーさんが見ていてくれたからです////」
P「はいはい、俺外にいるから着替え済ませてくれ」
まゆ「はーい」
ガチャリ
P「....」
P「....」
P「....」
P「(....キュポン?)」
キュポン
キュポン
P「???」
P「(何の音だ?)」
キュポン
キュポン
キュポン
P「(今この中にはまゆしかいないし....)」
P「(そのまゆも着替え中....)」
キュポン
P「(しかしこれ....)」
P「(あんまり聞き覚えのない独特な音だな....)」
P「(強いて言うならあれだ)」
P「(トイレが詰まった時に使うやつの音に似てるかもしれない)」
キュポン
キュポン
P「あいあい」
ガチャリ
P「....」キョロキョロ
P「(やっぱりこの部屋に変なものはないよな....)」チラチラ
まゆ「?」
まゆ「どうしたんですか?」
P「ん、いや、大したことじゃないんだが」
まゆ「え、本当ですか?」
P「ほんとほんと」
P「そっちは何かなかったか?」
まゆ「いえ、まゆは何も....」
まゆ「変な音というのも聞こえませんでした....」
P「そうか、一体あれは何だったんだ....?」
まゆ「その音はどんなものだったんですか?」
P「あぁ、口で伝えるのは難しいんだがこう、」
P「『キュポン』、みたいな」
まゆ「きゅぽん?」
まゆ「あんな音がしていたんですか?」
P「そうそう、俺が外に出てからまゆが俺を呼ぶ直前までな」
まゆ「外にまで聞こえる音ならまゆが真っ先に気付くはずなんですけどおかしいですね....」
P「まあただの音だし別に気にしなくていいんじゃないか?」
まゆ「そう、ですね....」
P「ってまゆ」
まゆ「はい?」
P「髪のカチューシャ外し忘れてる」
まゆ「あぁ、すみません」
まゆ「よいしょ」キュポン
P「....」
P「ん?」
まゆ「えぇっ!?」
P「それもかなり近かった、まさにまゆくらいの距離から聞こえたぞ!」
まゆ「まゆには全く....」
P「....」
P「あ、その靴下も脱いだ方がいいぞ」
まゆ「そうですね」キュポン
P「!?!?!?!!??」
まゆ「なんですか?」
P「鳴ってる!めちゃくちゃ鳴ってる!!!」
まゆ「?????」
まゆ「何が鳴ってるんですか?」
P「さっき言ってた音!まゆから鳴ってるんだって!」
まゆ「?」
まゆ「そんなはずありませんよ?」
P「いやいやマジで!マジなんだって!」
まゆ「....」
P「俺が音を聞いた時、まゆは必ず何かを脱いでいたんだ」
P「証拠を見せるためにもう一度何かを脱いでくれ!」
まゆ「....」
まゆ「....まゆ、分かっちゃいました」
P「なんだ?」
まゆ「まゆを脱がせたいだけなんじゃないですか?」ニッコリ
P「」
P「いやいやいやいや絶対違う!ぜんっぜん!まったく!」
P「そんな卑しい気持ち欠片ほどもないから!!!」
まゆ「もう....そういうことは素直に言ってくれればいいんですよ....////」
P「違う!!!!プロデューサー人生に賭けてそんなことは一切ない!!!!!!!」
まゆ「プロデューサー人生を賭けてでもまゆを脱がせたいんですね....////」
P「そういう意味の賭けるじゃねえよ!!!!」
まゆ「まゆ、プロデューサーさんが見たいと言うなら」キュポン
まゆ「少しだけ大胆になってしまうかも....////」キュポン
P「鳴ってるぅ....脱ぐたびに思いっきり鳴ってるからぁ....」
まゆ「まゆのぜんぶ、見ててくださいね....////」キュポン
P「」
キュポン
キュポン
キュポン
【完】
14thまゆすき >>187
まゆ「....」ズーン
まゆ「まゆは病みました」
P「....」
P「病むやつは自分から病むなんて言わないぞ」
まゆ「まゆは病みました」
P「....」ジー
P「何も変わってないじゃないか」
P「(病んでねぇ....)」
P「えーっとそれは気分が落ち込んでいるというのを」
P「青色で表現してるのか?」
まゆ「その通りです!」ウキウキ
P「(めちゃくちゃ嬉しそう)」
まゆ「....」ズーン
まゆ「まゆは病んでいるんです」
P「まだやる?」
まゆ「やります」
P「(やるんかい)」
まゆ「プロデューサーさんを....」
まゆ「束縛します!」
P「困ったなあ」
P「あ、物理的なやつ?」
まゆ「手を出してください」
P「はーい」スッ
まゆ「....」グル
まゆ「はい、束縛完了です♪」
P「(束縛と言いつつ手に毛糸を巻き付けるだけなのか....)」
P「ここを....こうして....」
P「ブランコ!」
まゆ「おぉ~」
P「カメ!」
P「ゴム!」
P「ヘリコプター!」
まゆ「上手ですね~」
P「あやとり、久しぶりにやったなぁ」
まゆ「まゆにも教えてください」ニコニコ
P「(束縛を解かれたことに関心はないのか....?)」
P「(戻った)」
まゆ「プロデューサーさんが何と言おうとまゆは病んでいるんです」
P「分かったから」
まゆ「これを見てください!」スッ
P「こ、これは!」
P「カミソリ!」
P「やめろまゆ!早まるな!」
まゆ「まゆはこれで....」
まゆ「これを使って....」
まゆ「....」
まゆ「ぅぅ」
P「?」
まゆ「これはプレゼントします」
P「(いやせんのかい!)」
P「自傷に使うんじゃないのか?」
まゆ「怖かったのでやめました」ケロ
P「(病んでいる、とは)」
まゆ「....」
まゆ「....実はまゆ、たまに」
まゆ「『ヤンデレなの?』って聞かれるんです」
P「(とんでもないこと聞いてるやつがいんな)」
まゆ「それで先日、ヤンデレについて意味を調べてみたんですけど」
まゆ「まゆと一致しているとは思えなくて」
P「(まあ一致してるとも言えるししていないとも言えるな)」
まゆ「とりあえずヤンデレになってみようと思いまして」
P「どうしてそうなる」
まゆ「周りの人たちがそれを期待しているなら」
まゆ「それに応えてこそのアイドルですから!」
P「いいよ!ヤンデレリクエストには応えなくていい!」
まゆ「そうなんですか?」
P「うん、もう十分だから!」
まゆ「分かりました、プロデューサーさんがそういうなら....」
P「ほっ」
P「?」
まゆ「今日の朝、食べてませんよね?お弁当を作ってきたので食べませんか?」
P「いいのか?いやー寝坊しちゃってさぁ、ちょうど腹減ってたんだよ」
まゆ「いつもなら6時に起きるところを7時30分まで寝ていましたね」クスクス
P「....」
まゆ「ダメですよ、2時に寝ていたら」
まゆ「寝坊のリスクだけではなく体にも悪いです」
P「....」
P「いただきまーす」パカッ
P「おー鯖の塩焼きにプチトマトとレタスのサラダ、ハムにチーズを挟んだやつかー」
P「なんか偶然俺んちの冷蔵庫に入ってた材料と全く一緒だなあ」
P「偶然ってあるもんだなあ」
まゆ「うふふ」ウフフ
P「....」
P「うん、やっぱりまゆにヤンデレはこれ以上必要ないな!」
まゆ「?」
【完】
15thまゆすき >>203
P「びえ~ん」
ちひろ「....」
P「びえ~ん」
ちひろ「....」
P「すみませんちょっといいですか」
ちひろ「泣き真似で反応がないから正攻法で絡んできましたね」
P「いい大人がいつまでも泣き真似してるわけにもいかないんで」
ちひろ「いい大人は初めからそんなことしませんよ」
P「まゆが靴下をくれなくなったんですよ」
ちひろ「もう一度」
P「まゆが靴下をくれなくなったんですよ」
ちひろ「私の聞き間違いではないんですね」
P「こんなにはっきりと言っているのに聞き間違えるわけないでしょう」
ちひろ「いきなりクビか逮捕の2択しか見えないことを言われたらそう思いたくもなりますよ」
P「もしかして靴下を俺が無理やり奪っているとでも思っているんですか?」
ちひろ「当たり前でしょ」
P「したがって何も問題はありません」
ちひろ「お互いの合意がキッチリとなされているなら」
ちひろ「現時点で問題が発生していること自体がおかしいのでは?」
P「いやー、それはね、なんというか」
P「俺もまゆも人間ですからね」
P「想定外なことくらい起こりますよ」
P「ありがとうございます」
ちひろ「対応はそのあと判断します」
P「信用がなさすぎるなぁ」
P「事の発端は数か月前」
P「まゆの提案から始まりました」
まゆ「年貢制度を始めませんか?」
P「??????」
P「今のご時世に年貢とはまた古いものを出してきたな」
まゆ「言葉は古いですけどやっていることは税金のようなものですから」
P「まあそれはいいとして」
P「俺は行政でもない一般ピーポーだぞ?」
P「年貢なんて徴収する意味がないし」
P「まゆからしても納める必要がないだろう」
まゆ「これです」ヌギヌギ
P「そ、それは!?」ゴクリ
まゆ「まゆが今日1日履いていた靴下です」
P「....そんなもんか」
P「俺も見くびられたもんだ」
P「担当アイドルのムレムレ靴下を欲するプロデューサーがどこにいる?」
まゆ「プロデューサーさんの性癖は重々理解しているので演技しなくて大丈夫ですよ」
P「めちゃくちゃ欲しい」
まゆ「そう言ってくれると思っていました」ニコニコ
まゆ「その内1週間に1足、1か月で5足を」
まゆ「納めます」
まゆ「五公二十五民となります」
P「わざわざ年貢風の言い方に改めた結果ややこしいことになってるぞ」
P「しかし話は分かった」
P「俺はまゆから年貢としてムレムレ靴下を納めてもらうということでいいな」
まゆ「その代わり」
P「ちょっと待った」
P「対価なんてものを人民側から要求するなんて聞いたことがないぞ」
まゆ「プロデューサーさん、それは遠い昔の話です」
まゆ「今の時代だからこそできる新しい年貢の形を」
まゆ「まゆは提示していきます!」
P「お、おう....」
P「(まあ靴下貰えるならどうでもいいか)」
まゆ「まゆが求めるのは....」
P「(貰ったやつはどうしようかなあ)」
P「(いやあえて放置しておいて熟成を進めるのもいいな....)」
P「(長時間煮込んでだしを取るってのも捨てがたい....)」
まゆ「聞いてますか?」
P「いや聞いてない」
まゆ「もう....」
まゆ「まゆが求めるのは」
まゆ「毎日おはようとお疲れ様のハグです!」
P「....」
P「俺の方が負担大きくない???」
まゆ「これくらい当然です!」
P「これもう年貢でもなんでもなくね????」
P「仮に年貢だとしても俺が納める側じゃね??????」
まゆ「....靴下」
P「明日からさっそくやっていこう!」
ちひろ「あの、2人して何やってるんですか?」
P「心底哀れそうに見つめるのやめてくれません?」
ちひろ「年貢って言葉の意味分かってます?」
P「まゆが言い出したんだから仕方ないでしょ」
ちひろ「はぁ....」
ちひろ「忘れてた」
ちひろ「話が長すぎてもう【完】のつもりでしたよ」
P「ひでえなあ」
P「ちひろさんの辛辣さは見逃します」
ちひろ「は?」
P「事件は先ほど起こりました」
P「おはよう」ギュッ
まゆ「おはようございます////」ギューッ
P「さてまゆよ」
P「今週分の靴下がまだ納められていないんだが?」
まゆ「....」
まゆ「....まゆはもう」
まゆ「靴下を納めません!」
P「!?」
P「一揆か!?」
P「一揆の首謀者には厳罰が与えられると、知ってのことだろうな?」
まゆ「....ふふ」
P「何がおかしい」
まゆ「これを見てください」ペラッ
P「なんだぁ?謝罪にしちゃあ随分準備がいいなあ!」チラチラ
P「....これは!?」
まゆ「不輸の権を認める文書です」
P「んなにぃっ!?」
まゆ「事務所の上の人と少しだけお話をしまして」
まゆ「この特権を頂きました」
P「お前から誘ってきたくせによくもまあそんなことを....!」ギリギリ
まゆ「『不輸の権』を発動!」
まゆ「このカードの効果により」
まゆ「まゆがプロデューサーさんに靴下を納める必要はなくなります!」
まゆ「またプロデューサーさんが毎朝毎夕行うハグはこれに含まれず」
まゆ「これからも変わらず実行してください!」
P「俺の1人負けじゃねーか!」
ちひろ「途中から真面目に聞いていなかったので細かいことはわかりませんが」
P「聞けや」
ちひろ「合法的にまゆちゃんにハグ出来るって」
ちひろ「Pさんにとって負けなんですか?」
P「....」
P「よく考えれば勝ちですわこれ」
ちひろ「相変わらず熱くなると目の前のことしか見えなくなるんですねぇ」
P「これからは靴下じゃなくて直に嗅ぎまくろ」
ちひろ「通報秒読みですねこれは」
まゆ「はい?」
ちひろ「まゆちゃんから誘ったのに」
ちひろ「どうして今になって策を講じてまで靴下をあげるのをやめたくなったの?」
まゆ「....」
まゆ「最初はプロデューサーさんが喜んでくれるし」
まゆ「まゆも嬉しいから良い制度だと思ったんです」
ちひろ「(あれが....?)」
まゆ「....でも」
まゆ「プロデューサーさん、まゆの靴下ばかりどんどん好きになって....」
まゆ「まゆのことを見てくれなくなったから....」
ちひろ「....」
ちひろ「(この内容なのにラスト普通に可愛いって反則ですね)」
【完】
16thまゆすき >>227
ガラガラ
ちひろ「戻りましたー」
P「に~ん~げ~んん~~~~~~~」
まゆ「....」ポン
ちひろ「!?」
P「ご~じぃゅう~ねぇん~」
まゆ「....」ポンッ
ちひろ「あ、あの」
まゆ「....」ポン
ちひろ「ちょっと」
P「くぅ~らぁ~ぶぅ~れぇ~~~~~ばぁ~~~~~~~~~~~~」
まゆ「....」ポンッ!
ちひろ「ストップ!」
P「....」ピタ
まゆ「....」ピタ
ちひろ「....」
P「....」
P「見ての通り」
P「舞っていたんです」
ちひろ「は?」
ちひろ「さも当然のように」
ちひろ「P『舞っていたんです』」
ちひろ「じゃないですよ!」
まゆ「これは幸若舞の演目の1つ」
まゆ「『敦盛』の一節です」
ちひろ「今その解説求めてません!」
ちひろ「というか」
ちひろ「まゆちゃんもまゆちゃんですよ!」
ちひろ「忙しい合間を縫ってまでPさんのくだらないお遊びに付き合う必要ありませんよ!」
ちひろ「違う?」
まゆ「プロデューサーさんは....」
まゆ「決して遊んでいるわけでも....」
まゆ「サボっているわけでもないんです!」
P「....まゆ」
ちひろ「はぁ....まゆちゃんは甘いですね....」
ちひろ「お遊びかおサボり、それ以外の何があるって言うんですか?」
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさんは....」
まゆ「意図的に舞っているわけではないんです....」
P「....まゆ、それ以上は」
まゆ「プロデューサーさんがこのまま誤解されたままなんて」
まゆ「まゆは耐えられません!」
P「俺のことはいいから....」
ちひろ「?」
まゆ「でも、言わせてもらいます」
P「....」
まゆ「プロデューサーさんは....」
まゆ「プロデューサーさんは....!」
P「....」
ちひろ「?」
ちひろ「?????」
ちひろ「素で舞う....?」
まゆ「はい」
まゆ「素で舞ってしまうんです....」ウルウル
P「っ....」
ちひろ「....」
ちひろ「そもそも素で舞うってなんですか」
ちひろ「そんな言葉生まれて始めて聞きましたよ」
P「まゆの言葉の通りです」
P「俺は....」
P「素で舞ってしまうんです....!!!!!」
ちひろ「それは分かったのでもう少し細かい解説をですね」
P「ゆ~~~ぅぅ~~~~めぇ~~~~まぁぼぉ~~~~~~ろしのぉ~~~~~~~」
まゆ「....」ポン
ちひろ「いや突然再開しないでください!!!」
P「素なんです」
まゆ「誰がどう見ても素です」
ちひろ「素って言えば許されると思ってませんか?」
P「逆に聞きます」
P「ちひろさんの素ってなんですか?」
ちひろ「私の素?」
ちひろ「それはまあ、あらゆることから解放されて」
ちひろ「自分の部屋で1人リラックスしている時なんじゃないですか?」
まゆ「そのように」
ちひろ「そうですね、人の数だけ素があると言っても過言ではないかもしれません」
P「俺の素は舞いなんです」
ちひろ「前言撤回します」
P「ごとぉくぅなぁ~~~~~りぃ~~~~~~~~~~~~」
まゆ「....」ポンッ!
ちひろ「....」
P「....」
P「素なんです」
ちひろ「....」
まゆ「....」ポン
P「めぇ~~~~~~~~~せぬもののぉ」
まゆ「....」ポン
P「あ~る~べ~きぃ~~~~~~かぁ~~~~~~~~~~~~」
まゆ「....」ポンッ!!!
ちひろ「....」
P「どうでしたか」
ちひろ「早く仕事をして欲しいです」
P「了解です」
まゆ「....」
まゆ「....」ポンッ!
【完】
17thまゆすき >>248
ちひろ「プロデューサーさんがトイレから出てこない?」
まゆ「はい....」
ちひろ「どうせまたサボってるんじゃないですか?」
まゆ「いえそれが....」
P『ふんんんぬあぁあああああああああ!!!!!!!!!!!!!』
ちひろ「えぇ....」
ちひろ「絶叫してるじゃないですか....」
まゆ「そうなんですよ....」
ちひろ「いやいや、いくらなんでもこれは....」
P『ふんんうあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!』
ちひろ「大の大人の出す声ではないでしょ....」
まゆ「普段は寡黙なプロデューサーさんが」
ちひろ「寡黙....?」
まゆ「きっと何か体調が優れないんだと思うんです....」
ちひろ「体調が優れないってレベルじゃないですよ」
P『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!』
ちひろ「男子トイレの外まで聞こえてくるって相当ですし」
まゆ「心配です....」
まゆ「ちひろさん」
ちひろ「?」
ちひろ「そうですね....」
ちひろ「今中にはPさん以外いないみたいなので大丈夫ですよ」
ちひろ「さすがにただ事じゃないでしょうし」
まゆ「ありがとうございます」
まゆ「個室の外から声をかけてみます」
ちひろ「はい」
P『ふぐううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!』
まゆ「プロデューサーさん、大丈夫ですか?」
まゆ「どうしたんですか....?」
P『あぁ、まゆか....』
まゆ「今生まれたって....?」
P『いや、こっちの話だ』
まゆ「?」
P『俺の方は何も問題はないから安心してくれ』
まゆ「安心って....」
まゆ「あんなに大きな声をあげて苦しんでるじゃないですか!」
P『まゆ....』
まゆ「無理はしないでください....」
P『あぁ』
まゆ「救急車を呼びましょうか....?」
P『いや、別に体調が悪いわけじゃないんだ』
まゆ「あんなに苦しそうにしていてそんな言い訳は通じません!」
P『本当なんだって』
まゆ「それなら理由を教えてください」
P『....』
P『....まゆの悲しむ顔は見たくないから話そう』
まゆ「プロデューサーさん....!」
P『俺はな』
P『まゆを産みたいんだ』
まゆ「え」
P『まゆはすごく可愛い』
P『仕事も頑張ってる』
P『俺を慕ってくれる』
まゆ「////」
P『つい生みたくなっちゃうんだ』
まゆ「うむ....」
まゆ「あの、産む、というのは赤ちゃんを産むの産むですよね?」
P『もちろんだ』
まゆ「プロデューサーさんって、実は女性だったんですか?」
P『当然男だ』
まゆ「....」
まゆ「男性は赤ちゃんを産むことが出来ないんです....」
P『....知ってるさ』
まゆ「じゃあなんで....」
P『俺達男性は』
P『体の構造上どんな奇跡が起こっても産むことはできない』
P『でも』
P『だからこそ』
P『最も愛おしい女性を』
P『この身体で』
P『産みたいんだ』
まゆ「プロデューサーさん....////」ウットリ
ちひろ「この人もっともらしい言葉並べてますけど」
ちひろ「要するにタダのド変態です」
まゆ「でも、これはプロデューサーさんからまゆへの」
まゆ「熱烈なラブコール....」
まゆ「決めました」
ちひろ「?」
まゆ「まゆも応援します!」
ちひろ「」
まゆ「いえ、これもプロデューサーさんのため....」
ちひろ「変態を応援することが本人のためになるんですかね....」
P『じゃあ俺はまゆを産む作業に戻るから』
まゆ「私はここで応援しています!」
P『あぁ、よろしく頼む』
P『ふぅ..............................』
まゆ「....」ゴクリ
まゆ「....がんばれ」
P『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっっっっっ!!!!!』
まゆ「....がんばれー!プロデューサーさーん!!!」
P『....ま』
P『まゆううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ちひろ「痔になりますよ」
【完】
18thまゆすき >>264
まゆ「まゆはまゆのままでいいんでしょうか」
P「突然どうした」
まゆ「まゆはアイドルです」
まゆ「幸運なことに今はたくさんの人に認めてもらえて」
まゆ「充実した生活を送ることが出来ています」
P「プロデューサーの俺が言うのもなんだが」
P「今言ったことは何も間違ってないな」
P「むしろもう少し良く言ってもいいくらいだ」
まゆ「ありがとうございます」
まゆ「アイドルをしている以上は」
まゆ「常に上を目指さなければならないのではないかと」
P「それはまあ、その通りかもしれないが」
まゆ「現状に満足をして」
まゆ「歩みを止めてしまってはいけないんじゃないかと」
P「うーむ....」
P「だが例えば」
P「今のまゆを脱ぎ捨て」
P「新たなまゆになったとして」
P「それが諸刃の剣ってことはわかってるだろ?」
まゆ「もちろんです」
まゆ「そしてそれが」
まゆ「失敗に終わる確率が高いということもわかっています」
P「....」
P「俺はまゆの意志を尊重する」
まゆ「プロデューサーさん....」
P「今の時点で何か今後のプランはあるのか」
まゆ「....実は一つだけ」
P「聞かせてくれ」
まゆ「....」
まゆ「というのはいかがでしょうか」
P「狂ってしまったの?」
まゆ「まゆは真剣です!」
P「真剣に交際しちゃダメだろ!」
まゆ「というのはいかがでしょうか」
P「狂ってしまったの?」
まゆ「まゆは真剣です!」
P「真剣に交際しちゃダメだろ!」
まゆ「アイドル戦国時代の昨今」
まゆ「既に一定の人気は得ているとはいえ勝算の薄い賭けを成功させるには」
まゆ「今までにない斬新さに加えて」
まゆ「アイドルとしての可愛さ、女性としての魅力が必要不可欠だと思うんです」
P「それが簡単に出来たら苦労しないだろ?」
まゆ「そこで先ほどの案なんです」
まゆ「セールスポイントにするアイドルなんて前代未聞です」
P「セールスポイントになるのかそれは、むしろウィークポイントだろ」
まゆ「そして古くから言われている言葉」
まゆ「『女の子は恋をすると可愛くなる』」
まゆ「これでアイドルとしての正統派な魅力もゲットできます」
まゆ「いかがでしょうか!プロデューサーさん!」
P「ダメです」
まゆ「それじゃあ公言はの必要はないので」
まゆ「私とお付き合いしてください!」
P「ダメです」
まゆ「それじゃあもう結婚で我慢します....」
P「我慢する気ないだろお前」
まゆ「ちっ」プクー
P「最初からそれだけが目的だったなお前」
【完】
19thまゆすき >>279
P「....」ブンッ
バキィ
P「....」ブンッ
バキィ
P「はぁ....はぁ....」
ちひろ「手が止まっていますよ」
P「....はぃぃ」
カシュ
P「....」ブンッ
P「....」ブンッ
P「....」ブンッ
パキッ
P「はぁ....はぁ....」
ちひろ「なんですか?」
まゆ「プロデューサーさんは何をしているんですか?」
ちひろ「この人は今薪を割っているんですよ」
まゆ「やっぱりそうなんですね」
まゆ「でもどうして薪割りなんですか?」
ちひろ「何に影響されたのかは知りませんけど突然」
ちひろ「『キャンプファイヤーがやりたい』」
ちひろ「って言いだしたんですよ」
まゆ「随分と唐突ですね....」
ちひろ「という条件付きで、薪割りを許可しました」
まゆ「プロデューサーさん自身が望んだことならまゆは応援しますよ」ウフフ
P「いや....まゆ....」
P「これキツすぎる....助けて....」
ちひろ「はいはい、キャンプファイヤーするんでしょ?」
ちひろ「自分で言いだしたことなんだから最後までやり遂げて下さーい」
P「鬼....悪魔....ちひろ....」
ちひろ「この斧いいですねぇ」ニッコリ
P「ふんっ!」ブンッ
パキン
ちひろ「薪割りはトレーニングとして行っている人もいるくらいで」
ちひろ「かなりの運動量らしいですね」
まゆ「プロデューサーさん....そうまでしてキャンプファイヤーを....」
P「いや、もう、いいわ....」
まゆ「お疲れ様です、何か飲みますか?」
P「....いやいい、なんか疲れすぎて飲めない」
まゆ「そうですか、あ、タオルどうぞ」
P「あんがと」
P「....」
ちひろ「疲れすぎると黙っちゃうんですね」
P「....」
P「?」
ちひろ「薪って半年から1年は乾燥させないと使えないらしいですよ」
P「」
P「ぇぇ....?」
ちひろ「さ、1年後の楽しみもできたことですし」
ちひろ「仕事に戻りましょうか!」ニッコリ
P「」
まゆ「プロデューサーさん....」
P「はぁ....」
まゆ「プロデューサーさん♪」
P「あぁ、まゆ....」
まゆ「昨日の薪なんですけど....」
P「?」
まゆ「全部乾燥させてきました!」
P「!?」
ちひろ「!!??!!??!?!?!?!?」
まゆ「これで今すぐにでも使えます!」
P「カリッカリのパリッパリに乾燥してる....!」
P「切断面も間違いなく昨日の薪と同じだから、すり替えなんてチャチなもんでもない....!」
P「こ、これでキャンプファイヤーしてもいいのか!?」
まゆ「はい」
まゆ「あと、キャンプファイヤーを行っても良い場所を抑えておいたので」
まゆ「皆さんを誘ってそこでやりましょう♪」
P「まゆぅ....」ウルウル
ちひろ「(まゆちゃんってたまに人知を超えますよね)」
【完】
20thまゆすき >>291
P「ぁぁ....」ションボリ
P「ぅぅ....」ゲンナリ
P「ぃぃ....」ヘナヘナ
まゆ「プロデューサーさん、元気ないですね」
P「あぁ、まゆぅ....」ガバッ
まゆ「きゃっ////」ポッ
まゆ「こ、こんなところでダメですよ....////」
まゆ「?」
まゆ「当たり前じゃないですか」
まゆ「むしろプロデューサーがまゆに見切りをつけない限り」
まゆ「頼まれても離れませんよ....////」
P「ま、まゆぅっ!」ガシィ
まゆ「あぁっ////プロデューサーさん、激しい....////」ドキドキ
P「まゆにだけは話そう」
まゆ「はい....」ゴクリ
P「....」
P「....後厄なんだ」
まゆ「あとやく?」
まゆ「なんとなく聞き覚えはあります」
P「厄年ってのはその名の通り」
P「たくさんの厄が身に降りかかるとされている年のことなんだ」
P「そしてその厄が過ぎた次の年のことを」
P「後厄、という」
まゆ「後厄は何か違うんですか?」
P「一般的には、厄の恐れが薄れていくと言われている」
まゆ「なるほど....」
P「....今朝な」
P「目が覚めたんだよ」
P「その時ふと思い出したんだ」
P「『あれ俺今年後厄じゃね?』」
P「と....」
まゆ「はぁ」
P「俺も今の今まで忘れていたことなんだが」
P「いざ意識をすると段々と怖くなってきちゃってな....」
P「それに、今朝はなんだか不幸なことが多い気がするんだ」
まゆ「不幸なこと?」
まゆ「炊けていなかったんですか?」
P「おかゆになってた」
まゆ「消化にいいですね!」
P「トイレに入ったらトイレットペーパーが」
まゆ「切れていたんですか?」
P「シングルだった」
まゆ「使用量が少なくて済むのでシングルの方が少しお得なんですよ!」
P「電車に乗ったら」
まゆ「痴漢冤罪に巻き込まれたんですか?」
P「満員だった」
まゆ「いつものことですね!」
まゆ「ミスをしてしまったんですか?」
P「ミスをしてちひろさんに死ぬほど怒られた」
まゆ「それもいつものことですね!」
P「そうか....俺は別に不幸じゃなかったんだ....」
まゆ「幸不幸なんてものは、一部の極端な人を除けば気の持ちようだと思うんです」
まゆ「もしかしたら今日のプロデューサーさんは」
まゆ「少しだけついていなかったのかもしれません」
P「ままゆ....」
まゆ「さあ、気を取り直して頑張りましょう♪」
P「ままゆ!!!!」グワシィッ!!!
まゆ「(プロデューサーさんには申し訳ないんですけど)」
まゆ「(今日のまゆはラッキーみたいです)」ウフフ
ちひろ「本当の幸不幸というものを体験したいということだったので」
P「言ってない言ってない」
ちひろ「今日一日ほたるちゃんと茄子ちゃんを担当をしてもらうことになりました」
P「えぇ....」
P「とんでもないことが起こるんじゃないですかそれ」
ちひろ「仮に起こったとしても」
ちひろ「それを体験してしまえば自分の些細な不幸なんて気にならなくなりますよ」アハハ
P「どんな荒療治なんだよ....」
【完】
21thまゆすき >>305
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
ツン
P「?」チラ
まゆ「....」ツリ
P「」
P「」
P「ま、まゆ、どうしたんだ....?」ブルブル
P「そんなに眉を吊り上げて....」ゲッソリ
まゆ「....」ツリ
P「ななななんでそんなに怒ってるんだ....?」ガクガク
まゆ「....」ツリ
まゆ「....」ツリ
スタスタ
ガチャリ
P「???」
ちひろ「なんですかもう、うるさいですよ」
P「ま、まゆの」
P「まゆの眉が吊り上がってるんですよ!!!」
ちひろ「はぁ?」
P「だからまゆの眉がですねぇ!」
ちひろ「Pさん、あなた自分が何を言っているのか分かってるんですか?」
P「どういう意味ですか!」
ちひろ「まゆちゃんの眉が吊り上がってるところなんて」
ちひろ「私に限らず」
ちひろ「誰一人として一度も見たことがないんですよ」
ちひろ「つくならもう少しマシな嘘をついてください」クスリ
P「俺だってついさっきまでそうだったんですよ!」
P「でもこれは本当なんです!」
P「信じてください!」
ちひろ「はいはい、分かりましたから」
ちひろ「普段の行いのせいですよ」
ガチャリ
ちひろ「あ、まゆちゃん聞いてくださいよ」
ちひろ「Pさんったらまゆちゃんの眉が吊り上がってうわあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ガクン
P「ほら、言ったじゃないですか....」
P「俺はちゃんと警告しましたよ....」
P「まゆの眉が....」
まゆ「....」ツリ
P「吊り上がっていると....」
ちひろ「」
まゆ「....」ツリ
まゆ「....」ツリ
P「....」
ちひろ「....」
2人「「(座った....)」」ホッ
P「どうしましょうか(小声)」
ちひろ「どうするって言われても....(小声)」
ちひろ「あのまゆちゃんがあんな眉、もといあんな顔をするなんて(小声)」
ちひろ「よほどのことがないとありえませんよ....?(小声)」
P「ですよねぇ....(小声)」
ちひろ「どうせPさん絡みでしょうし、自分で聞いてきてくださいよ(小声)」
P「本気で言ってます!?(小声)」
ちひろ「というか」
ちひろ「聞くより早く謝ってきてください(小声)」
P「俺が原因かどうかもまだ分からないのに!?(小声)」
ちひろ「怒らせてしまったならさっさと謝るに限ります!(小声)」
P「」
P「....」
P「あの、まゆ?」
まゆ「....」ツリ
P「本当にすまなかった!!!!!!!!」ドゲザ
まゆ「!」ツリ
P「俺が悪かった!!!!!!!!!」ドゲザ
P「だから」ドゲザ
P「どうかお許しを!!!!!!!!!」ドゲザ
まゆ「....」ツリ
P「....」ドゲザ
P「....」チラ
まゆ「プロデューサーさん」ニッコリ
P「....まゆだ」
P「いつものまゆだ!!!!!!」バンザイ
ちひろ「帰ってきたんですね!!!!!!!」バンザイ
まゆ「いつもの佐久間まゆ、ただいま帰りました」ニコ
2人「「やったあ!!!!!」」バチコン
まゆ「はい」
P「....」
P「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...........................」タメイキ
ちひろ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...........................」タメイキ
P「何事かと思ったぞ....」
ちひろ「本当ですよ....」
まゆ「すみません」
P「もう少し緩やかにやってくれないか」
まゆ「そんなに似合いませんか?」
P「いや似合わないとかそういうことじゃなくてな」
P「あまりにも見慣れなさすぎて」
P「びっくりする心臓に悪いんだよ」
まゆ「そうですか....」
まゆ「....」
まゆ「....」ツリ
P「うわあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」ビクンビクン
【完】
22thまゆすき >>320
P「やってくれたな....まゆ....」
まゆ「すみません....すみません....」グスン
P「謝って済む問題じゃないんだぞ!」
まゆ「すみません....」グズグズ
P「....」
P「協定に従って」
P「お前からまゆ免許を剥奪する」
まゆ「プロデューサーさん、どうかそれだけは....」
P「いいやダメだ」
P「たとえまゆであってもそれを順守しなければならない」
P「お前もわかっているだろう?」
まゆ「そ、それは....」
P「今この時をもって」
P「お前からゴールドまゆ免許を剥奪」
P「資格の回復までの間は」
P「まゆ(仮)として過ごしてもらう!!!!」
まゆ「まゆは....まゆではなくなってしまった....」
ちひろ「まゆちゃん、どうしたの?」
まゆ(仮)「....」
ちひろ「まゆちゃん?」
まゆ(仮)「....ちひろさん」
まゆ(仮)「今のまゆをまゆと呼んではならないんです....」
ちひろ「え?」
ちひろ「どういうこと?」
まゆ(仮)「まゆは免許を剥奪されてしまいましたから」
まゆ(仮)「まゆ(仮)でお願いします」
ちひろ「また妙なことを....」
ちひろ「具体的にどういう制度なんですか?」
まゆ(仮)「はい、実は佐久間まゆという名前は私の本名ではないんです」
ちひろ「!?」
ちひろ「そんなこと全く聞いてませんけど....」
ちひろ「あ、芸名ってことですか?」
まゆ(仮)「いえ、芸能界に入るにあたってつけたわけではなく」
まゆ(仮)「まゆ試験に合格したから名乗ることを許されていたんです」
まゆ(仮)「それは芸能界入りよりもさらに前の話なので芸名とは違います」
ちひろ「???」
まゆ(仮)「1次試験は筆記です」
まゆ(仮)「プロデューサーさんへの想いをぶつけた小論文が課題です」
まゆ(仮)「2次試験は実技」
まゆ(仮)「プロデューサーさんへの接し方を実際に行います」
まゆ(仮)「最終試験は面接」
まゆ(仮)「当然プロデューサーさんへの想いを
ちひろ「ちょ、ちょっと待ってください」
まゆ「はい」
ちひろ「じゃあどうしてプロデューサーさんが出てくるんですか?」
ちひろ「時系列がめちゃくちゃですよ?」
まゆ(仮)「....」
まゆ(仮)「何も間違っていませんよ」
ちひろ「えぇ?」
まゆ(仮)「プロデューサーさんを想うために生まれます」
まゆ(仮)「プロデューサーさんという存在もまた」
まゆ(仮)「佐久間まゆに想われるために生まれます」
まゆ(仮)「佐久間まゆとプロデューサーの出会いは偶然ではなく必然」
まゆ(仮)「私たち個人という存在よりもずっと深い部分で定められているんです」
ちひろ「....」
ちひろ「それはつまり、どういうことなんですか」
まゆ(仮)「どういうことも何も」
まゆ(仮)「今ちひろさんに告げた通りです」
まゆ(仮)「まゆは免許を剥奪された身」
まゆ(仮)「今はまゆ(仮)です」
まゆ(仮)「明日にはどうなっているのかは分かりません」
ちひろ「....それはつまり」
まゆ(仮)「はい、私よりももっと優れた佐久間まゆが来るかもしれませんし」
まゆ(仮)「まゆ(仮)となった私すら誰も超えられず」
まゆ(仮)「資格を回復した私がいつも通り来るのかもしれません」クスリ
ちひろ「....」
まゆ(仮)「そうなったことがないので私には分かりかねますねぇ」
ちひろ「そう....」
まゆ(仮)「もしそうなったところで」
まゆ(仮)「それはよりプロデューサーさんのためになることですから」
まゆ(仮)「佐久間まゆにとって」
まゆ(仮)「最も幸せなことなんです」ウフフ
ちひろ「....」
ちひろ「おはようございます」
まゆ「....」
まゆ「おはようございます」ペコ
ちひろ「....」
ちひろ「....あなたは」
ちひろ「まゆちゃん」
まゆ「....」
まゆ「はい、佐久間まゆです」ニコ
【完】
23thまゆすき >>334
P「ゆゆゆ」
P「ゆゆゆゆゆゆ」
P「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」
まゆ「?」
まゆ「まゆを呼んでいます?」
P「ん?違うぞ」
まゆ「??????」
P「よーく見てみろ」
P「....」
~ゆゆ ~ゆ
~~ゆ~ゆ~ゆ」
P「な?」
まゆ「な?と言われても....」
まゆ「私にはプロデューサーさんが『ゆ』を連発しているようにしか見えません」
P「なんだ、見えてるじゃないか」
まゆ「え?」
P「俺の発している『ゆ』をじーっと見続けていると」
P「魚に見えてこないか?」
まゆ「すみません、よく意味が分からないんですけど....?」
P「見とけー」
まゆ「ひらがなの『ゆ』が魚に見えるわけが....」
P「~~ゆ ~ゆゆ~~ゆゆ」
まゆ「....」ジー
P「~ゆ~~ゆゆゆ~ゆゆゆ~~~ゆゆゆ
~~~~~~ゆゆゆゆ ~ゆゆ ~ゆゆ~~~ゆ」
まゆ「....」ジー
P「~~~~~ゆゆゆゆ ~ゆ~~ゆゆゆ~ゆゆ
~ゆゆ~ゆゆ~~~ゆ ゆ~~ゆゆゆゆ~ゆゆ~~ゆ
~~ゆゆ ~~ゆゆゆ~ゆ ~ゆ ~ゆゆ~ゆ~ゆ ~~~ゆゆゆゆゆ」
まゆ「魚が泳いでる!?」
まゆ「群れになって泳いでますよ!?」
P「だろ?」
まゆ「『ゆ』の右側が頭、真ん中の線が胸ビレ、左側が尾ビレになっているんですね....」
P「『ゆ』をたくさん書いて後ろに~をつければあっという間に....」
P「訓練を積めばこういうのもいける」
P「ふんっ!」グッ
P「~~~~~ゆゅゆゆゅゆ ~ゅゆ~~ゆゆゆ~ゆゆ
~ゆゆ~ゅゆゆ~~~ゆ ゅゅゅゆ~~ゆゆゅゅゆゆ~ゆゆ~~ゆ
~~ゆゆ ~~ゅゅゆゆゅゆ~ゆ ~ゆ ~ゅゆゅゆ~ゆ~ゆ ~~~ゆゆゆゆゆ
~ゆゆ~ゆゆ~~~ゆ ゆ~~ゆゆゅゅゆゆ~ゆゅゆ~~ゆ
~~~~~ゅゅゅゆゆゆゆ ~ゆ~~ゅゅゆゅゆゅゅゆ~ゆゆ」
まゆ「すごい!子供が生まれました!」
P「お手軽大海原ってわけよ」
まゆ「まゆもやってみます!」
P「やってみやってみ」
まゆ「んんんん............」グググッ
まゆ「んーーーーーー............」ムムムッ
まゆ「....」
まゆ「~ゆ」
P「1匹だけど確かに出たぞ!」
まゆ「やりました!」
P「俺もこの大群を出せるようになるまで結構かかったからなあ」
P「地道に練習を積んで少しずつ数を増やしていこう」
まゆ「はい!」
P「~ゆ」
まゆ「~ゆ」
【完】
24thまゆすき >>345
まゆ「....」ジー
P「....」
まゆ「....手相」
P「手相?」
まゆ「手相って信じますか?」
P「手相なぁ」
P「手相というか占い全般あんまり興味がなくてな」
まゆ「なるほど、まゆが見てあげます」
P「話聞いてた?」
まゆ「お手を拝借」
P「こういう時に使う言葉じゃないだろ」
P「....」
まゆ「はい、これはそうですね」
まゆ「まゆの運命の人ですね」
P「随分特定の個人に寄った手相だなぁ」
まゆ「そしてまゆと同じお墓に入らないと死にます」
P「お前の願望入りすぎだぞ」
P「あとお墓に入ってる時点で既に死んでるからな」
P「今度はなんだ」
まゆ「まゆ実は今度」
まゆ「『ドキッ、アイドルだらけの大運動会』に出るんです」
P「実はも何も俺が入れた仕事だからな」
まゆ「何の種目に出るか覚えていますか?」
P「綱引き、玉入れ、あとリレーだったか」
まゆ「そう、リレーなんです」
P「は?」
まゆ「バトンパスですよね」
P「そうなの?」
まゆ「個人個人の走力が世界トップクラスには劣るリレーの日本代表が」
まゆ「世界で戦えているのは」
まゆ「バトンパスのおかげであると」
まゆ「テレビで見ました」
P「聞いたことはあるな」
P「いや、俺そのリレーに出るわけじゃないぞ?」
まゆ「プロデューサーさんしか頼れる人はいないんです!」
P「この事務所を見渡してみろ」
P「お前と同年代のアイドル達がいっぱいいるぞ」
まゆ「20代半ばの成人男性でないとダメなんです!」
P「バトンパスの練習相手にそんな条件必要ある?」
P「よーい」
P「ドン」
まゆ「っ....!」ダッ
まゆ「はぁっ....はぁっ....!」トテトテ
まゆ「んっ....!」トテトテ
まゆ「プロデューサーさん!」スッ
P「おう!」
P「!?」
まゆ「....」フニフニ
まゆ「....」フニフニ
まゆ「はいっ!」パシッ
P「....」
P「バトンパスで完全に止まったらダメじゃないか?」
P「しかもバトンパスする前に俺の手をやたら触ってるし」
まゆ「最初ですから、まずはプロデューサーさんの手の状態をチェックしていました」
P「....」
P「....なんだよ」
まゆ「日頃からプロデューサーさんにはとてもお世話になっています」
P「改まってどうした」
まゆ「ここで1つ、親睦を深めるために」
まゆ「握手」
まゆ「をしませんか」
P「親睦って....」
P「お前と俺はもう十分すぎるくらい深まってるだろ?」
まゆ「いえ、まだ足りないんです」
まゆ「まだまだです!」
P「....」
P「お前、俺の手を握ろうとしてるんじゃないか....?」ジー
まゆ「!?」ギクッ
まゆ「....」
まゆ「さすがプロデューサーさん」
まゆ「まゆの巧妙な罠をよくぞ見破りました」
P「巧妙さのかけらもなかったような」
まゆ「そうです、私は今日」
まゆ「手を握ることに全てを費やしていました!」
P「ファンが泣くぞ」
P「というか俺の手なんて特に断りもなく握ってるだろいつも」
まゆ「....今日は、今日だけは」
まゆ「絶対に握らなければならない理由があったんです....」
P「絶対に握らなければならない理由....?」
まゆ「昨夜、まゆは夢を見ました」
まゆ「それはとても長い夢でした」
まゆ「私はプロデューサーさんの手を握り締めていたんです」
P「うん」
まゆ「間は割愛しますが」
まゆ「夢の終わり、私とプロデューサーさんは同じお墓に入っていました」
P「!?!?!?!???!?」
P「過程すっ飛ばし過ぎだろ!」
まゆ「そこで私は考えたんです」
まゆ「夢の初めを現実にしてしまえば」
まゆ「最後まで全てが正夢になるのではないかと....!」
P「....」
P「そう....」
まゆ「あー、信じてませんね!」プクー
P「はいはい、ほれ」スッ
まゆ「なんですかその手は?」
P「正夢だなんだは知らんが」
P「握りたいならどうぞ握ってくれ、どうせ普段通りだろ?」
まゆ「!!!」
まゆ「....」
まゆ「差し出された手を握るなんて、そんなこと....」
まゆ「恥ずかしくてまゆにはとても....////」
P「えぇ....」
P「お前の価値観どうなってんだよ....」
まゆ「別にいいんです!まゆは自分で未来を勝ち取りますから!」プクー
P「難儀なやつだなぁ....」
【完】
25thまゆすき >>364
P「ままま」
P「まままままま」
P「まままままままままままま」
まゆ「?」
まゆ「まゆを呼んでいます?」
P「ん?違うぞ」
まゆ「??????」
P「よーく見てみろ」
P「....」
~まま ~ま
~~ま~ま~ま」
P「な?」
まゆ「な?と言われても....」
まゆ「私にはプロデューサーさんが『ま』を連発しているようにしか見えません」
P「なんだ、見えてるじゃないか」
まゆ「え?」
P「俺の発している『ま』をじーっと見続けていると」
P「何かに見えてこないか?」
まゆ「すみません、よく意味が分からないんですけど....?」
P「見とけー」
まゆ「ひらがなの『ま』が見えるわけが....」
P「~~ま ~まま~~まま」
まゆ「....」ジー
P「~ま~~ままま~ままま~~~ままま
~~~~~~まままま ~まま ~まま~~~ま」
まゆ「....」ジー
P「~~~~~まままま ~ま~~ままま~まま
~まま~まま~~~ま ま~~まままま~まま~~ま
~~まま ~~ままま~ま ~ま ~まま~ま~ま ~~~ままままま」
まゆ「....」
まゆ「ただの『ま』です」
P「いやいやいや、ちゃんと目を凝らしてみてるか?」
まゆ「目を凝らす....?」
P「おかしいなぁ」
P「ちひろさーん」
ちひろ「はい?」
P「ちょっと見ててください」
~まま~まま~~~ま ま~~まままままま~ま~~ま
~~まま ~~ままま~ま ~ま ~まま~ま~ま ~~~ままままま
~~~~~~まままままままままま ~ま~まま~ままま~まままま」
ちひろ「は?」
P「~まま~まま~~~ま ま~~まままままま~ま~~ま
~~~~ままま ~ま ~ま~~ままま~まま
~~~~~~まままままままままま ~ま~まま~ままま~まままま
~~まま ~~ままま~ま ~ま ~まま~ま~ま ~~~ままままま」
ちひろ「....あの、私Pさんみたいに暇じゃないんですけど」
P「すみません」
P「でもこの『ま』、何かに見えてきませんか?」
ちひろ「はぁ」
P「えぇ....」
P「っかしいなー....」
ちひろ「というか『ま』が見えるって何ですか」
ちひろ「プロデューサーさんはずっと口で『ま』の音を発しているだけじゃないですか」
P「いや、それはそうなんですけど」
P「こう、俺の口から出た音が文字になって見えるじゃないですか!」
ちひろ「....?」
ちひろ「あの、忙しいので仕事に戻りますね」
P「....」
P「まゆにも見えてないのか?」
まゆ「え?」
P「俺はただ言葉を発しているだけなのか?」
まゆ「は、はい....」
まゆ「まゆにはプロデューサーさんが『ま』という音を連発しているようにしか....」
P「そうか....」
P「....」
P「見えないのか....」
まゆ「....?」
でも不思議なんです。
窓の外を見ているはずなのに、外の景色は全くと言っていいほど見ていない、そんな風に見えてしまいます。
プロデューサーさんは、一体何を見ているんでしょうか。
プロデューサーさんには、一体何が見えているんでしょうか。
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
~まま~ま~ままままま~ままま~ままま~まままままま~ままま~まままままま~ま~ままま~ま~まままままま~ま~ま
~~ままままままままままままままま~~ままま~まままま~まままままま~ままままま~まま~ま~ま~~~~ままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
~~~ままままままままままままままままま~~~まままま~~~~ままままままま~~まままままま~ま~まま~まままま
~~まままま~ままま~まままままま~ままま~~まままままままままままま~~ま~ま~ままままままま~ままま~ままま
~まま~ま~ままままま~ままま~ままま~まままままま~ままま~まままままま~ま~ままま~ま~まままままま~ま~ま
~~ままままままままままままままま~~ままま~まままま~まままままま~ままままま~まま~ま~ま~~~~ままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
~まま~ま~ままままま~ままま~ままま~まままままま~ままま~まままままま~ま~ままま~ま~まままままま~ま~ま
~~~ままままままままままままままままま~~~まままま~~~~ままままままま~~まままままま~ま~まま~まままま
~~まままま~ままま~まままままま~ままま~~まままままままままままま~~ま~ま~ままままままま~ままま~ままま
~まま~ま~ままままま~ままま~ままま~まままままま~ままま~まままままま~ま~ままま~ま~まままままま~ま~ま
~~ままままままままままままままま~~ままま~まままま~まままままま~ままままま~まま~ま~ま~~~~ままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
~~~ままままままままままままままままま~~~まままま~~~~ままままままま~~まままままま~ま~まま~まままま
~~まままま~ままま~まままままま~ままま~~まままままままままままま~~ま~ま~ままままままま~ままま~ままま
~まま~ま~ままままま~ままま~ままま~まままままま~ままま~まままままま~ま~ままま~ま~まままままま~ま~ま
~~ままままままままままままままま~~ままま~まままま~まままままま~ままままま~まま~ま~ま~~~~ままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま
まままままままままままままままま~ままま~~ままままま~ま~ま~ま~ままままま~まま~ま~ままままままままままま」
【完】
26thまゆすき >>378
まゆ「ここに....これが入って....」
まゆ「うーん....」
P「どうしたまゆ?」
P「学校の宿題でもしてるのか?」
まゆ「いえ、学校ではないんですが」
まゆ「宿題ではあります」
P「(予備校でも行ってるのか?)」
まゆ「はい、この問題がかなりの難問で」
まゆ「かれこれ数十分悩んでいるんです....」
P「どれどれ、俺も勉強が得意だったわけではないが」
P「一応年上だし見てみようか」
まゆ「いいんですか!」
P「あんまり期待はするなよ?」
まゆ「はぁい」
P×[ ]=ML
P「お、おぉぅ」
まゆ「どうかしましたか?」
P「すまんまゆ、俺には分かりそうにない」
まゆ「そうですか....」
まゆ「この問題は難しいので仕方ないかもしれません....」
まゆ「誰か教えてくれる人はいませんかねぇ」
P「数学はさっぱりわからん」
まゆ「?」
まゆ「数学じゃないですよ?」
P「えぇっ!?」
P「いやでもアルファベットやら記号やら出てくるし数学しかありえないだろ」
まゆ「形は似ているかもしれませんが数学ではないんです」
まゆ「まゆ式です」
P「まゆ式ぃ???」
まゆ「まゆ式とはその名の通り」
まゆ「まゆがよりよい日常生活を送るための解を導き出すための式です」
P「お前のオリジナル科目なんてわかるか!」
P「ちなみにこれは何を表してる式なんだ?」
まゆ「はい、まず左辺にある『P』」
まゆ「これは『プロデューサー』の『P』です」
P「察しはついてた」
まゆ「右辺のML、これは分かりますか?」
P「いやわからん、サイズ表記か?」
まゆ「惜しいです」
まゆ「正解は『Mayu Love』の『ML』です」
P「かすりもしてないじゃねぇか」
まゆ「『プロデューサー』に何をかければ『まゆLOVE』になるか」
まゆ「という式になっています」
P「真面目に考えて損した」
まゆ「プロデューサーさんならこの答え、分かりますよね?」
まゆ「何をかけたらまゆのことを愛してくれますか?」
P「ミレニアム懸賞問題より難しいから解はわからんわー」
まゆ「....プロデューサーさんのいじわる」プク
【完】
27thまゆすき >>392
P「猛烈にまゆとキスがしてぇ」
まゆ「....」
まゆ「今日のまゆとのキスは」
まゆ「刺激的ですよ?」
P「!!!!!!」
P「し、刺激的!?」
まゆ「はい、刺激的です」ウフフ
P「是非とも味わいたいね!」
まゆ「味わってみます?」
P「ぉぉ....」
P「....マジ?」
まゆ「?」
P「いいの....?」
まゆ「はい♪」
P「....それじゃあ」
まゆ「....」ツン
P「....」チュッ
まゆ「ん....」チュ
P「香ばしい香り....!」
P「深いコク....!」
P「こ、この味はっ!?」
まゆ「言ったとおりでしょう?」
P「いや、『刺激的な味』ってのはイケナイ恋とかそういうのの例えじゃないのか」
まゆ「そんなわけないじゃないですか」
P「マジかよ....」
まゆ「マー油を塗ってきたんです」
P「どういう頭の使い方したらそんなことになるんだよ」
まゆ「昨日、ラーメンを食べに連れていってもらったんです」
まゆ「その時食べたラーメンがマー油が効いていてとても美味しかったので」
まゆ「帰り道に買って帰りました」
P「まーあれはいいよな、美味くなる」
P「マー油美味いって流れだったよな!?」
まゆ「マー油がおいしい、は唇にそれを塗る理由にはなり得ませんか?」
P「なるわけないだろ?」
まゆ「リップは良くてマー油がダメなんて不当な差別じゃないですか?」
P「極めて順当だろ!?」
まゆ「ぶー」プクー
P「でもやっぱりマー油の味と再会したくなったからもう1回いい?」
まゆ「ダメです♪」
P「しまったぁ!」
P「マー油のインパクトに気を取られ過ぎて肝心のキスの味を忘れたぁ!」
まゆ「マー油とまゆをバカにした罰です」ウフフ
P「クッソー....」
P「あ、昨日言ったラーメン屋俺も連れてってくれ」
まゆ「はーい」
【完】
28thまゆすき >>404
まゆ「いたっ....」
P「どうしたまゆ!」
まゆ「すみません、足にまめができてしまったみたいで....」
P「なんだって!?」
P「今すぐ消毒をして絆創膏を貼り包帯を巻こう!」
まゆ「プロデューサーさんは大袈裟ですよ」
まゆ「それって....////」
P「もしお前に何があったら応援してくれるファンが悲しむだろ!」
まゆ「そういうことですか」
まゆ「でもその通りですね、念には念を入れてお願いします」
P「あぁ、こういう時のためのプロデューサーだからな!」
P「じゃあ足を出して」
まゆ「はい」スッ
P「それじゃあ」
まゆ「」
P「もぐもぐもぐ」グチュグチュグチュ
まゆ「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!?」
P「れろれろれろれろ」ベロベロベロベロ
まゆ「....」
P「....」カポッ
P「さて、あとは絆創膏を貼って」
P「まめの部分を包帯で巻いて」
P「これでよし」
まゆ「....」
P「?」
まゆ「さっきまでまゆのことを心配してくれていたのに」
まゆ「どうしていきなり足を舐めだすんですか!!!」プンスカ
P「消毒に決まってるじゃないか」
まゆ「消毒をするならもう少しキチンとした方法がいいと思います!」
まゆ「それに唾液って雑菌だらけらしいですし」
まゆ「傷口につけて消毒になるとは思えません」
まゆ「結局プロデューサーさんはまゆの足を舐めたいだけなんじゃないですか!」
P「それは違うぞ!」
まゆ「!」
P「消毒する成分や傷口の組織を再生する作用があるんだ」
まゆ「本当ですか?」
P「あぁ、科学的にも証明されている」
P「まゆは野生動物や子供が傷口を舐めている所を見たことがないか?」
まゆ「特に動物が舐めているのはよく見るような....」
P「あれは本能的に唾液の有用性が遺伝子レベルで刻まれているからなんだ!」
P「それくらいに唾液を傷口に塗ることは効果があると言える!」
まゆ「だ、唾液って凄い....」
P「だろ?」
P「いいんだ、人間誰しも間違うことはある」
P「それを認め、改めることが出来れば何も問題はないんだ」
まゆ「プロデューサーさん....////」
P「さぁ、もう一度足を出して」
まゆ「どうぞ、思う存分舐めてください////」スッ
P「....」コクリ
P「いただきます」
【完】
29thまゆすき >>415
まゆ「はぁ....はぁ....」タラタラ
P「飲む?」
まゆ「ありがとう....ございます....」ゼェ
まゆ「んっ....んっ....」ゴクゴク
まゆ「ふぅ............」
P「こうも蒸し暑いとレッスンもきつくなるなぁ」
まゆ「そうですねぇ....」
まゆ「もう7月ですから暑いのも当然ですね....」
P「だなぁ」
P「このくらいの時期になるとそれもあんまりなくなって」
P「毎月のように『えっ、もう○月!?』って言ってる気がするな」
まゆ「そうなんですか?」
P「年取るとな、段々そうなってくんだよ」
まゆ「ふむぅ」
P「そうかぁ?」
まゆ「だって、気が付いたら夏が来ていたなんて素敵じゃないですか」
まゆ「頭ではなく体で、廻る季節を感じられるなんて」クスリ
P「そんな綺麗なもんでもないだろ~」
P「夏っつってもさ」
P「風情を感じるまでもなくダイレクトな暑さが身体を芯を溶かしてくるんだよ」
P「昔は楽しかったんだが最近はもう辛いだけかもしれん」
まゆ「....」
まゆ「旅行にでも行きましょうか」
P「誰と?」
まゆ「私と」
P「....」
P「....ふふ」
P「俺がプロデューサーじゃなかったら」
P「いや、違うな」
P「どちらかの立場さえ違えば」
P「すぐにでも頷いてたとこだ」
まゆ「....」
P「分かるだろ?」ニコ
まゆ「....」
まゆ「....えぇ」ニコ
P「....」
P「素麺様に早めの出陣でも頼もうかな」
P「ちひろさーん、あの素麺流すやつどこですかー?」
タッタッタッ
まゆ「....」
まゆ「暑いですねぇ....」ウフ
【完】
30thまゆすき >>425
ちひろ「....」カキカキ
ちひろ「....」カタカタ
ちひろ「....」クンクン
ちひろ「?」
ちひろ「....何かの焼ける臭い?」
ちひろ「まさか....火事!?」
ちひろ「っ!」ダッ
ちひろ「はぁ....はぁ....」
P「お、ちひろさん、早かったですね」ジュージュー
まゆ「もう少しでできますよ」ニコニコ
ちひろ「....」
ちひろ「あなたたちは中庭で何をしているんですか!!!!!!」
2人「「!!!」」ビク
P「....」
P「これが何かお分かりですか?」
ちひろ「あ゛ぁ゛?」ギロリ
P「....」
P「これが何か
ちひろ「誰がどう見ても火遊びじゃないですか!」
ちひろ「オンボロの....それは農具ですか?」
ちひろ「そんなものを火にくべて」
P「よーく見てください」
ちひろ「?」
まゆ「美味しそうな匂いがしてきました♪」
ちひろ「!?」
ちひろ「火にかざされた古い農具の上で」
ちひろ「お肉たちが踊っている!?」
P「これこそが」
P「現在のすき焼きの基になった料理といわれている」
P「鋤焼きです!!!!」バーン
ちひろ「鋤焼き!?」
まゆ「はい」
まゆ「焼けたみたいですね」ヒョイヒョイ
まゆ「さあどうぞ、ちひろさん」スッ
ちひろ「....」
ちひろ「いただきます」
ちひろ「....」パクッ
ちひろ「....」モグモグ
まゆ「これもどうぞ」スッ
ちひろ「....」パク
ちひろ「....」モグモグ
ちひろ「この味....なんだか懐かしい....」
まゆ「懐かしい....?」
P「これは鯨肉です」
ちひろ「!」
P「鶏や魚、鯨の肉などを」
P「使い古した鋤などの鉄器で焼いていたんです」
P「これが鋤焼きです」
ちひろ「鯨肉!食べたのは小学生の時以来かもしれません」
P「なかなか食べる機会なんてありませんからね」
ちひろ「普通に鉄板で焼いた方がいいんじゃないですか?」
ちひろ「わざわざこんなもので焼かなくても....」
P「味はそうかもしれませんが」
P「古の風を舌以外でも味わうことで」
P「普通の料理の味以上の旨みが引き出せると」
P「俺は思うんです....」
まゆ「プロデューサーさん....」
ちひろ「事務所の敷地内で勝手に火遊びをするのはやめましょう」
P「火遊びって」
P「これのどこが火遊びなんですか!」
ちひろ「決めました」
ちひろ「古の魂を大切にするPさんのために」
ちひろ「今回は江戸時代に放火未遂を犯した時と同じ刑に処します」
P「放火未遂ってまた大げさだなあ」
まゆ「プ、プロデューサーさん!?」
P「どうしたんだまゆ、そんなに焦って」
まゆ「ダメです、未遂でもダメなんです....!」ワナワナ
P「?」
ちひろ「放火未遂の刑罰は」
ちひろ「火刑です♪」ニッコリ
P「」
【完】
31thまゆすき >>440
P「....」
P「はぁ....」ゲッソリ
ちひろ「どうしたんですか?まるで休日出勤が続いてしばらく休んでいないかのような顔をして」
P「わかってるならわざわざ言わないで下さいよ」
ちひろ「てへ☆」
P「残念ながらそれが主原因ではないんですよ」
ちひろ「副原因ではあるんですね」
P「数日前くらいからなんですけど」
P「仕事を終えて部屋に帰って」
P「諸々を済ませたら寝るじゃないですか」
ちひろ「まあ普通はそうですね」
P「俺も例に漏れず、そうして布団に入るんですけど」
P「電気を消して目を瞑っていると」
P「どこからともなく聞こえてくるんです」
ちひろ「何がですか?」
P「なきごえです」
ちひろ「なきごえ?」
ちひろ「動物か何かですか?」
ちひろ「耳障りなのはわかりますけど」
ちひろ「そんなの気にしても仕方ないんじゃ」
P「動物、といえば動物なんですが」
P「うーん....」
ちひろ「?」
P「....」
P「....おそらくなんですが」
P「まゆ」
P「だと思います」
ちひろ「....」
ちひろ「....えーっと」
ちひろ「懺悔ですか?」
P「違いますよ!?」
P「話聞いてました!?」
P「どこからともなくって言ってるでしょ」
ちひろ「いやいや」
ちひろ「Pさんの部屋ってかなり上の階じゃないですか」
ちひろ「そんな所に住んでいる以上」
ちひろ「偶然まゆちゃんがその付近で泣いているなんてありえないんですよ」
ちひろ「どう考えてもPさん案件です」
P「俺が原因って自覚があるなら」
P「毎晩気になって眠れないなんてことありませんよ....」
ちひろ「メンタルが豆腐以下だからじゃないんですか?」
P「酷いこと言うなあ」
ちひろ「というか」
ちひろ「それが始まってからもまゆちゃんと会ってるでしょう?」
ちひろ「その時何か変わった様子はないんですか?」
P「俺の目では、普段と何の違いもないように見えます」
P「それに、まゆはそういうのをアッサリ表に出すような奴でもないし....」
ちひろ「確かに....」
P「....正直に言うと」
P「なきごえだけなので断定はできないんです」
ちひろ「?」
P「だからちひろさんに協力してほしくて」
ちひろ「協力?」
P「今日の夜、部屋に来てくれませんか」
ちひろ「なっ////」
ちひろ「し、真剣に悩んでるのかと思ったらそそそういう意図があったんですか!!?!?」
P「違いますよ....」
P「怖いものなんて何もないちひろさんが来てくれれば」
P「原因究明に近づけるかなと....」
ちひろ「....」
ちひろ「....」キョロキョロ
ちひろ「お、おじゃましまーす」
ちひろ「....」ソワソワ
P「何ソワソワしてんすか」
P「気使わなくていいんで早く入ってください」
ちひろ「わかってます!」
P「一人暮らしも長いんでそりゃ家事くらい身につきますよ」
P「仕事がもう少しマシならさらに充実した生活を送れるんですけどね....」
ちひろ「今更悔やんでももう遅いですよ」
P「転職も考えたんですけど」
P「あいつらの顔を見るとそんなことできないし」
P「積んでるな....」
ちひろ「可哀想」
ちひろ「時間?」
P「なきごえが聞こえてくる時間ですよ」
ちひろ「すみません、普通にくつろいじゃってて忘れてました」
P「玄関先での借りてきた猫のような振る舞いはどこに」
ちひろ「順応性の高さを褒めて欲しいくらいです」
ちひろ「分かりました」
ちひろ「耳を澄ませてみます....」
P「お願いします....」
ちひろ「....」ジッ
P「....」ジッ
P「....あっ」
P「聞こえてきました....!」
ちひろ「本当ですね....!」
ちひろ「?」
マユー....マユー....
ちひろ「....」
マユー....マユー....マユー....マユー....
マユー....マユー....マユー....マユー....
ちひろ「....」
ちひろ「なきごえってこっち!?!!?!!?!?」
ちひろ「いやいや、動物ならまだしも」
ちひろ「普通まゆちゃんのなきごえって聞いたら」
ちひろ「涙を流す方の『泣き声』を想像するでしょう?」
ちひろ「現に私もそう思ってました!」
ちひろ「でも聞いてみたらこれ完全に」
ちひろ「『鳴き声』じゃないですか!!!」
P「俺泣き声だなんて一言でも言いましたっけ?」
ちひろ「言ってませんけど!!!」
ちひろ「これは私の勘違いだったので良しとしましょう」
ちひろ「しかしこんな鳴き声絶対動物じゃないでしょ」
ちひろ「動物が自分の名前を鳴きますか?」
P「でも人間って一応動物だし....」
ちひろ「なきごえについてのPさんコメントが妙に歯切れが悪かった理由がわかりましたよ....」
P「まゆかどうかはわからないけど」
P「自分でマユーって言ってるしまゆだと思うしかないじゃないですか....」
ちひろ「色々未知すぎてあれですけど、私でもそういうかもしれません」
ちひろ「ここまでのあれこれで」
ちひろ「謎は解けました」
P「!?」
P「えっ!?ただ雑談していただけじゃなかったんですか!?」
ちひろ「事務員として社員の問題解決は責務ですから」
P「退社後のプライベートまで助けてくれるなんてさすがちひろさん!事務員の鑑!緑の天使!」
ちひろ「////」
ちひろ「まゆちゃん」
まゆ「はぁい」
ちひろ「これをPさんの家に設置しましたよね?」ニッコリ
まゆ「....」
ちひろ「コンセントに刺さっていたこの器具」
ちひろ「Pさんが寝る時間になったら自動的に」カチッ
マユー....マユー....マユー....マユー....
ちひろ「これが鳴りだすような仕掛けが施してありました」
まゆ「....」
ちひろ「大方睡眠学習のように」
ちひろ「寝ているPさんの潜在意識にまゆちゃんの名前を刷り込ませようとしたんじゃないですか?」
まゆ「....」
ちひろ「気持ちはわかりますけど、Pさんの睡眠を妨げるようなことをしちゃダメですよ」
まゆ「....」
ちひろ「....」
ちひろ「もっと直球勝負がいいと思います」ニコ
まゆ「!」
ちひろ「分かりましたか?」ニコ
まゆ「はい!」
まゆ「頑張ります!」
スタスタ
ちひろ「....」
ちひろ「果たして」
ちひろ「アイドル事務所の事務員として」
ちひろ「正しい対応だったんでしょうか」
ちひろ「....」
ちひろ「でも、まゆちゃんの笑顔の方が大切です!」
P「....」
P「はぁ....」ゲッソリ
ちひろ「あれ、まだそんな顔してるんですか?」
P「いやー、昨日突然まゆがうちに住むって言いだして....」
P「そんなスペースはないって言ったら」
P「ベランダにテントを張ってそこで生活し始めたんですよ....」
P「ベッドの横の窓から常に監視されてる気がして落ち着かないんです....」
ちひろ「全然分かってない....」
【完】
32thまゆすき >>504
P「まゆってめっちゃ麗しいよな」
まゆ「!?」
まゆ「ちょ、ちょっと....」グイグイ
P「?」
まゆ「プロデューサーさん、突然どうしたんですか....?」
P「何が?」
まゆ「さっきみたいなこと、今まで一度も言ったことなかったじゃないですか!」
まゆ「それも人前でなんて....」
P「さっき?」
P「さっきのことって?」
まゆ「....」
P「あぁ、それな」
P「いや俺さ、プロデューサーって立場じゃん?」
P「いくら身近で見てるとはいえファンじゃないんだからと思って」
P「なんかああいうことってあんまり言わないようにしてたんだけど」
P「今日の撮影見てて、こう」
P「心から自然と溢れてきたんだよ」
まゆ「そんなに良かったですか?」
P「今日のはそれをごぼう抜きしてった気がする」
まゆ「は、はぁ」
P「可愛い、ってのとは違う」
P「いやもちろんまゆは可愛い、誰よりも」
P「でももっと適した言葉がある」
まゆ「////」
P「美しいのは当然だが、これでは言葉が足りない」
まゆ「あ、あの、その辺りで....////」
P「麗しい」
P「これが一番まゆと一致する言葉だと思うんだよなぁ」
まゆ「プロデューサーさん....////////」
P「まあこれでも足りないくらいなんだけどな」
まゆ「//////////////////////////////////////////////////////////////////////」
P「お、その顔もすげー可愛いな」
P「....」
P「今まではさ、どこかで線を引いてたんだよ」
P「まゆがいくら俺を慕ってくれたところで」
P「俺がそれに応えるって選択肢はないはずだった」
まゆ「....」
P「ふとした拍子に全てが崩れてしまうことがあるらしい」
P「俺にとっちゃ、それが今日」
P「まゆの麗しい姿を見た時だったってだけの話だ」
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさん、私....」
P「まゆ」
P「その先は俺に言わせてくれ」
まゆ「!」
まゆ「はいっ!」
まゆ「....」ジッ
P「その唇貪っていい?」
まゆ「!?」
まゆ「今までのいいムードはどこに!?」
P「俺もう自分に正直になるって決めたんだ」
まゆ「正直になりすぎでは!?」
まゆ「」
ちひろ「....」ボコ
P「あ゛っ....」バタリ
ちひろ「大丈夫まゆちゃん?PTSDになってない?」
まゆ「....」
まゆ「大丈夫です、というか」
まゆ「口では拒みながらも心は少し悦んでいました」ニコニコ
ちひろ「えぇ....」
【完】
33thまゆすき >>517
P「聞いてくださいよちひろさん」
ちひろ「なんですか?」
P「最近ね」
P「まゆがませてるんですよ」
ちひろ「えぇ?」
P「いやもうませすぎてるくらいで」
P「俺困ってるんです」
ちひろ「まゆちゃんがませてるんですか?」
P「そうですよ?言葉の通りです」
P「何かおかしいですか?」
ちひろ「なんというか、ませるって言葉とまゆちゃんがあんまり結びつかないというか....」
ちひろ「例えば、小学校高学年の子がませている」
ちひろ「だったらイメージが沸きますけど」
ちひろ「元々落ち着いていて大人びているまゆちゃんがませるってどういうことなんですか?」
ちひろ「ませようがないような....」
P「あれでいて案外子供っぽいところもあるんですよ」
ちひろ「Pさんにしか見せない素顔なんですかねぇ」
P「そうですか?」
ちひろ「全く、アイドルと必要以上に親密になりすぎちゃダメですよ?」クスリ
P「分かってますよー」
ちひろ「困っているって口では言っていても」
ちひろ「内心『可愛いやつめ』って感じじゃないんですか」ニヤニヤ
P「いやいや、あんまりませすぎるのも考え物ですよ」
ちひろ「そうですか?」
P「ちひろさんはまゆがませ始めた数日前から会ってないからそういうこと言えるんですよ」
ちひろ「そういえばまゆちゃん、仕事の都合で事務所に来てませんでしたね」
P「今日は久しぶりに来るんで、その目で確かめてくださいよ」
ちひろ「はいはい、Pさんの悩み相談が半分惚気だってことを確認してあげます」
P「違うって言ってんのに」
まゆ「....」ブーン
ちひろ「!?」
P「こらまゆ!事務所内でシニアカーはダメってこの前も言っただろ!」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「?」
P「これ!家の中じゃダメ!」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「?」
まゆ「....」ヨロヨロ
まゆ「....」コテン
P「あーもう危ない危ない!」
P「まゆ、何度も言ってるが」
P「足腰が弱るとこんなに小さい段差でも転ぶんだ、もう少し慎重に歩こうな?」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「?」
P「誤嚥防止にとろみつけといたぞ」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「?」
まゆ「....」ブルブル
P「手が震えてるぞ」
まゆ「....」ユラユラ
P「首が揺れてるぞ」
まゆ「zzz....」
P「早寝だなあ」
ちひろ「」
ちひろ「これ、なんですか?」
P「さっきも言ったじゃないですか、まゆがませてるって」
ちひろ「いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!!!」ブンブン
ちひろ「これませてるってレベルじゃありませんよ!?」
ちひろ「見た目以外ただのお年寄りじゃないですか!」
P「年の割には大人びた言動をすること、なんですよ」
ちひろ「大人びたというかほぼ干からびてますよ!?」
ちひろ「ちょっと背伸びした、なんて範疇軽く超えてます!」
ちひろ「というか今のところ、まゆちゃんは一言も発してませんし」
ちひろ「大人びた言動すらないじゃないですか!」
P「だから言ってるじゃないですか」
P「ませてるんじゃなくて」
P「ませすぎてる、って」
ちひろ「えぇ....」
【完】
34thまゆすき >>529
>>531
P「遅いなまゆ....もう撮影始まっちゃうぞ....」
P「まさか事故にでも遭ったんじゃないだろうな....」
P「今まで連絡もせずに遅刻なんてしたことなかったのに....」
ガチャリ
まゆ「....」スタスタ
P「まゆ!」
P「遅かったじゃないか、大丈夫か?何かあったのか?」
まゆ「....」
P「まゆ?」
P「ね、寝坊!?」
P「もう昼の2時だぞ?」
まゆ「悪いですか?」
P「寝坊は悪くないけど」
P「遅刻は良くないだろう?」
P「俺だけならまだしもスタッフの人にも迷惑がかかるじゃないか」
P「せめて連絡くらいしてくれ」
P「いや、それはあくまで開始の時間であって」
P「いつもならもっと早く来て支度をしてるじゃないか」
まゆ「はぁ....」
まゆ「このくらいいいじゃないですか」
まゆ「まゆ、売れっ子なんですよ?」
P「!?」
まゆ「少しだけ遅く来たくらいじゃ誰も文句なんて言いません」
まゆ「いや」
まゆ「言えませんよ」クスク
まゆ「プロデューサーさん」
P「なんだ?」
まゆ「遅刻遅刻うるさい割に」
まゆ「まゆをいつまでも引き留めないでください」
まゆ「スタッフの人待ってるんですけど」
P「あ、あぁ、すまん」
まゆ「....」スタスタ
P「....」
まゆ「....」ペラ
まゆ「あ」
まゆ「モンブラン」
P「?」
まゆ「ここのモンブラン食べたいので買ってきてください」
P「今から?」
まゆ「はい」
P「この店結構距離あるから時間かかるぞ?」
まゆ「ここのがいいんです」
P「コンビニとか近くのケーキ屋のじゃダメか?」
まゆ「....」
P「分かった、しばらく待っててくれ」
P「ただいまー」
P「最後の一個だったけどなんとか買えたぞー」
P「ってあれ?まゆは?」
ちひろ「まゆちゃんなら大分前に帰りましたよ?」
P「マジかー」
P「ま、いいか」
P「あれだけ食べたがってたし、冷蔵庫に入れくかぁ」
P「まゆ、昨日のモンブラン冷蔵庫に入ってるから食べてな」
まゆ「え」
まゆ「なんで今更そんなの食べないといけないんですか?」
P「えぇ....?」
まゆ「昨日作られたケーキなんてマズくて食べられませんよ」
P「全然大丈夫だと思うけどなあ」
まゆ「絶対食べなきゃいけないんですか?」
P「いや、絶対ってわけじゃないけどせっかく買ってきたし」
まゆ「じゃあ捨てといてください」
P「....」
P「....」
P「....」モグ
ちひろ「まゆちゃんと喧嘩でもしたんですか?」
P「....」
P「何もしてないと、俺は思ってるんですけど....」
P「....」
P「やっぱり俺、何かしちゃったんですかね」
P「何日か前からずっとああなんです」
ちひろ「....」
P「最初は、仕事はちゃんとやってくれてるからいいと思ってたんですけど」
P「さすがにこう何日も続くと」
P「心にくるものがありますね....」
ちひろ「....」
ちひろ「理由もなくあんなことをする子じゃないと思いますよ?」
P「それはよく分かってます」
P「俺自身に問題があるんです」
ちひろ「それは言い過ぎじゃ....」
P「まゆはアイドルとしてだけでなく、人間性も完璧なんですよ」
P「そんなまゆが俺を拒んでいる」
P「どこかでまゆを失望させてしまったんです、俺は」
P「今まで、まゆの優しさに甘え過ぎていたのかもしれません」
ちひろ「そんなことないですよ」
P「あるんですよ、きっと」
ちひろ「....」
P「俺が耐えればいいだけですから」
P「でも、あのまゆに酷い態度を取られるくらいの」
P「何かしらの理由を作ってしまった」
P「俺自身の不甲斐なさ、まゆへの申し訳なさ」
P「それが辛いんです」
ちひろ「....」
ちひろ「あそこまでの態度は、まゆちゃんもやりすぎだと思いますよ」
P「まゆは悪くないんです」
P「ああさせてしまった俺が悪いだけなんですよ」
ちひろ「....」
P「それに、仕事だって問題なくこなしてます」
P「まゆを責める理由なんて1つもありません」
ちひろ「でもそれじゃあPさんは....」
P「....」
P「これでアイドルとプロデューサーとしての正常な距離感に戻ったと考えれば」
P「ちょうどいいんです」
ちひろ「....」
P「....」
P「あ、打ち合わせ行ってきます」
スタスタ
ちひろ「....」
まゆ「....」
まゆ「さすがちひろさんです」
ちひろ「どうしてこんなことするの?」
ちひろ「Pさん、口ではああいってますけど」
ちひろ「あんなに辛そうな顔、見たことありません」
まゆ「....」
まゆ「まゆのプロデューサーさんへの想いが」
まゆ「いずれ大きな問題になるかもしれないってことに」
ちひろ「....」
ちひろ「今までそんなこと気にして来なかったじゃない」
ちひろ「どうして突然....」
まゆ「....」
まゆ「まゆはアイドルです」
まゆ「世間はその2人の恋愛を許さないでしょう」
ちひろ「....」
まゆ「でもそんなことは関係ないって思っていました」
まゆ「それに」
まゆ「自分の想いなんてどうやっても変えられないことを知っていました」
まゆ「だからまゆは、ずっとプロデューサーさんを愛していこうって決めていたんです」
ちひろ「....」
ちひろ「....だって、それがまゆちゃんだもの」
まゆ「はい、これが私です」
まゆ「私だけの想いでは済まないくらいのところに来てしまったと」
まゆ「気づいたのはつい最近でした」
ちひろ「....」
まゆ「プロデューサーさんのおかげで」
まゆ「まゆを応援してくれる人がたくさん出来ました」
まゆ「そんな人たちが増えれば増えるほど」
まゆ「まゆのこの想いが公になった時の影響も大きくなります」
ちひろ「それはそうだけど....」
まゆ「まゆだけならいいんです」
まゆ「自分で責任を取るだけなら」
まゆ「....」
まゆ「けれど」
まゆ「プロデューサーさんはまゆよりも大きな責任を取る」
まゆ「いえ、取らされるかもしれません」
まゆ「アイドルが恋愛」
まゆ「相手は事務所の担当プロデューサー」
まゆ「当然事務所は黙っていませんし」
まゆ「きっと世間はまゆと同じくらい」
まゆ「もしかしたらまゆ以上のバッシングをプロデューサーさんに浴びせるかもしれません」
ちひろ「....」
ちひろ「....」
ちひろ「....ないとは言えませんね」
まゆ「それだけのことに気付いてもまゆは」
まゆ「プロデューサーさんへの恋愛感情を捨てられなかったんです」
まゆ「自分のことが嫌になります」
ちひろ「....」
まゆ「....はい」
まゆ「あんな振る舞いを続ければ」
まゆ「いずれプロデューサーさんもまゆを見放すでしょう」
まゆ「そうなればあの人が不幸になることはありません」
ちひろ「でもあんなこと....」
まゆ「よくないことだと分かっています」
まゆ「気持ちを変えられないまゆ自身の弱さを」
まゆ「プロデューサーさんに押し付けるようなものですから」
まゆ「でもこれが」
まゆ「最善だと思いませんか、ちひろさん」
ちひろ「....」
ちひろ「Pさん」
P「愚かも愚か、まゆは大馬鹿者ですな」
まゆ「!?」
まゆ「プ、プロデューサーさん!?」
P「ったく、こんなことだろうと思ったよ」
まゆ「」
P「『自分の想いなんてどうやっても変えられないことを知っていました』って」
P「人が突然あんなに豹変するわけないだろ」
P「しかもまゆだぞ?あのまゆだぞ?」
P「あんなこと一人で抱え込んでたんなら言ってくれよ」
P「俺はお前のプロデューサーなんだからさ」
まゆ「....」
まゆ「そんなことしたらプロデューサーさんは」
まゆ「まゆを叱りもせず諫めもせず」
まゆ「優しくしてくれるだけじゃないですか!」
P「ダメなの?」
まゆ「ダメなんです!」
まゆ「さっきの話聞いてましたか!?」
P「うん」
まゆ「あなた自身が全てを失いかねないんです!」
まゆ「まゆはプロデューサーさんのことが大好きだからこそ!」
まゆ「そんな未来は見たくないんです!!!」
まゆ「だからっ、この数日ずっと頑張って....ぅぅっ....」ポロポロ
まゆ「ふぐっ....」ポロポロ
P「はぁ」
P「まゆはまだまだだなぁ」
まゆ「....何がですか」グスグス
P「別に今のままでアイドル活動をして行けば」
P「まゆの考える問題の完全無欠な解決へ自動的に辿り着く計画になってるんだぞ?」
まゆ「適当なこと言わないでください....」
P「まあ聞けって」
まゆ「....」
まゆ「....一応聞きます、一応ですよ」
P「このままやってけばそう遠くないうちにまゆはアイドルどころか日本のポップカルチャーのトップになるだろ?」
まゆ「!?」
P「んで」
P「その状態で数年過ごすだろ?」
まゆ「!!??!?」
P「そしたらプロデューサーだろうがなんだろうが」
P「誰と結婚しようが」
P「文句を言う人はいなくなるだろ?」
まゆ「!!?!?!?!?!?!!?!?」
P「....」
P「以上!」
まゆ「」
P「俺は夢とも荒唐無稽とも一切思ってないぞ」
まゆ「....」
まゆ「....本気ですか」
P「もちろん」
まゆ「ちひろさん、この人おかしいです」
まゆ「今すぐ事務所からつまみ出すべきです」
P「ひどい」
ちひろ「基本的におかしい人だというのは認めますけど」
P「こっちもひどい」
ちひろ「今回だけはそう思いませんね」クスクス
まゆ「....」
まゆ「プロデューサーさんがそういうなら」
まゆ「まゆも信じます」
P「ふっ、チョロイぜ」
まゆ「『結婚』って言葉、忘れないでくださいよ?」
P「忘れるわけないだろ」
P「そこまで俺の計画に組み込まれてるからな」
まゆ「////」
まゆ「プ、プロデューサーさん////」
P「ん?」
まゆ「声が大きいです////」
P「あれ?まゆ照れてんの?」ニヤニヤ
ちひろ「さっきまでPさんに酷い態度を取ってたとは思えない顔ですねぇ」ニヤニヤ
まゆ「もう忘れてください////」
P「....」
P「(やっぱりまゆは最高だな!)」
【完】
P「Pです」
P「ここまでの34の」
P「『まゆすき』から始まる様々な世界は」
P「いかがでしたか」
P「まゆすきの数だけまゆすきがあり」
P「まゆすきはまゆすきでありまゆすきがまゆすきだからまゆすきなのです」
P「....」
P「つまりは」
P「まゆすき」
P「それだけなのです」
P「当然まゆすきは永久に不滅ですし」
P「そこから生まれる新たな宇宙も無限に続いていきます」
P「ここから先は」
P「あなた自身の手で」
P「まゆすきを探し」
P「そして見つけてみましょう」
P「だって」
P「世界はまゆすきで溢れているのですから」
【完】
久しぶりにじっくりと、たくさんの安価SSを書くことが出来てとても楽しかったです
読者の皆さんも、縛りの多い安価にもかかわらずいくつもいくつも出してくださったこと、
感謝してもしきれません、本当にありがとうございました
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
- 飛鳥「プロデューサーがエナドリの飲みすぎで死んだ」
- 千川ちひろ「プロデューサーさんとの誓い」
- 周子「一日だけの友達。名前も知らないあの子」
- 渋谷凛「何か新しいことが」本田未央「したい?」
- 乃々「安息の地を奪われたんですけど…」
- ちひろ「ここは絶対に通さないわ!」
- 島村卯月「第2回!水曜日の346プロ!」
- 武内P「城ヶ崎さん」美嘉「あ……」
- モバP「柑奈のカバンから謎の白い粉が出てきた」
- 未央「いざ!」卯月「お泊まり!」凛「はいはい」
- 【モバマスSS】凛「卯月から産まれたいんだけど」
- 神谷奈緒「箱の中にいる」
- P「隣の楓さん」
- 和久井留美「あなたは……?」ミル姉「ミル姉さんよ」
- 杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第37回」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- 佐久間まゆ超人化計画
- 衛宮士郎「何やってるんだセイバー」
- 【ガルパン】エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
- 【三姉妹探偵】マリーダ「姉さん、事件です」【プルズ】
- 唐辛子「七味唐辛子の中に1人要らない子がいまーすw」
- ギラ「攻撃呪文です。よろしくおねがいします」
- 渋谷凛「七夕」大石泉「短冊」橘ありす「織姫」佐城雪美「……彦星」
- ミカサ(80)「エレンがまだ現役」
- ほむら「拾った猫にまどかのソウルジェムを装着してみた」
- 楽園の管理者・メタトロン「夏だ! 海だ!」【パズドラ】
- 二宮飛鳥「ボクのプロデューサーは手が寂しい」
- ニュートン「―――堕ちろ」ガリレオ「ぐはあっ!!」
- いじめっ子「ぬーげ!!ぬーげ!!」 いじめられっ子女子「ううっ…ぐす」
- みほ「抜き打ちテスト?」
- 晴「家出してきた」
コメント一覧 (6)
-
- 2019年07月18日 00:24
- 指が疲れた
-
- 2019年07月18日 00:35
- 愛?そんなものは存在しません
貴方が感じているのは愛は愛でも「愛欲」、アイドル佐久間まゆを汚してやりたい、思い通りにしてやりたいというドロドロした自分勝手な欲望に過ぎません
でもそれで良いのではありませんか?佐久間まゆが運命と呼ぶものも結局は貴方と同じ汚れた欲望なのです
さあ、愛という綺麗事の元にお互いに汚れ合いながら何処までも堕ちていきましょう
愛とはお互いに苦しみと悲しみを共有し、永久に傷付け合うものなのですから……
-
- 2019年07月18日 02:03
- なんとなく昔ポケスペSS書いてた人思い出した
-
- 2019年07月18日 13:56
- まゆずみ
-
- 2019年07月18日 19:28
- ふゆすき
-
- 2019年07月20日 19:45
- 最後まで飽きなかった