レッド「旅に出たけどモンスターボールが当たらない…」
それともモンスターボールには追尾機能でも憑いてるのだろうか…?ミサイル?)
グリーン「そこに気付くとは…流石、オレのライバルだぜ」
がしかし、そんな俺の前に容赦なく壁は立ちはだかる。
ボール投げ5Mの俺はポケモンにボールを当てられなかったのだ。
挫折だった。シロガネ山でボールを投げ続けて3年、
気が付いたら俺は甲子園のマウンドに立っていた…」
黄金の左肩と言われたお前を、この何千万という大衆の面前で…
じいちゃんが見ているこの甲子園で、恥をかかせるこの時をヨォ!!」
赤「まさかお前もこの少年野球石英大会に出場していると思わなかったぜ…
ホームランの貴公子グリーン…!!」
更にサードもセカンドも俺の相棒、要塞のカメックスと神速のフーディンが待機しているぜ!!
もう永遠の二番手なんて言わせない!
このまま俺が場外までぶっ飛ばしてやるぜ!」
赤「…フ」
緑「ハ!?」
緑(こいつ…笑ってやがる)
…まさか隠し玉でもあるというのか?この絶望的な状況を打開するための秘策が…!?
いや、はったりに決まっている!この俺様が負けるわけがないんだ…じいちゃんの前で負ける訳にいかないんだ!!)
緑「来いよレッド!俺の力が世界一だって事を思い知らせてやる!」
グローブで球を転がすレッド、バッドを握り直すグリーン…そんな二人を祈り見るオーキド
真剣な目、まるでグレンの炎を宿しそのまま全身を燃やしつくすかのような赤!
そしてその燃ゆる瞳の中に映るグリーンが目を見開き息を飲む!レッドの腕が大きく振りかぶった
音(シュッ)
気取る事のない飾る事もしない、
だが、それは鋭く、闇夜に一瞬流れる流星のように、真っすぐで俊敏で、
力強いストレートだった…。
その一球に走馬燈のように流れるレッドとポケモンの練習風景…
まるでレッドのこれまでの生き様を示しているかのような屈強な一弾だった。
まるで長い山道の上を滑空する鷹のように、
円盤にうねり、辺りの空気を巻き込み、小さな竜巻をつくったボールが、
マウンドからホームベースを超えて、キャッチャーのニョロボンのグローブに収まる。
その後わずかの所で、黒い何かが道を遮りその真っ赤な流星の軌道を止めた。
バッドだった。
カーブもフォークも使わなかった。
自分に立ち向かうグリーンに敬意を表して、自分が歩んだこれまでを、全力をぶつけるために投じた、
最高の、勝負の一球だった…。
190km。
もしこのままキャッチャーに届いていればそれは伝説であった。
レッドの上をいった!
確かにレッドは強者なのは間違いない、
何故なら、関東最強を決めるため、今こうして自分の前に立つ事ができたのだから…。
だが、グリーンはそれを上回った。
誰よりも孤独に練習したグリーンがその軌道を掴むのは難いことではなかったのだ。
その手に感じた感触を奥歯で噛みしめながら、
ボールが大きく食い込んだのを確認して、
マウンドに立つレッドの呆気に取られた表情を一瞬盗み見て、確信する。
間髪いれずにバッドをホームに投げ捨て一塁に走る!
同時にカメックスも走る!
マウンドで立ちつくすレッドを脇目で見ながら、
それでも無我夢中に一塁に走るグリーンは、勝負が終わってない事も忘れて、歓喜の表情をする。
そしてレッドのピカチュウが守る一塁に飛びこむため、地面を強く蹴り、飛びはねたその瞬間、声は響いた。
「バッターアウト!!ゲームセット!!」
無慈悲な審判の声だった。
漸く自体を理解して、滑り込んだ一塁に立つピカチュウのグローブを覗きこむと、
既に球が収められており、グローブがグリーンをタッチしていた。
(中略)「9-8、よって勝者赤コーナーのレッド!!」(中略)
「やったなリザードン!」「どうして…」
「忘れたのかグリーン、戦場では対空の主導権を得たモノが勝つといったのはグリーンの方だぜ」(中略
赤「グリーン、お前は俺の事を黄金の左肩と謳ったけど、俺は、決して強いピッチャーじゃない…。
現にお前は俺の全力の投球を見事打ち取って見せた…驚いたよ…同時にやっぱりって思った…」
…でもグリーンお前には忘れている事があるぜ」
緑「それは」
赤「野球はな…一人でやるスポーツじゃない…。9人揃って野球なんだ」
緑「!!」
赤「俺は、別にあの一球が打たれても良かったんだよ…」
『ザードンッ!!!』
緑「ポケモン達…」
赤「喩え俺が打たれたとしても、俺の相棒たち…これまでの苦楽全てを分け合って生きて来たポケモン達が
全力で守ってくれる。俺は誰よりこいつらを信じていたからさ。俺は一人でマウンドに立っているんじゃないって」
赤「博士!」
博士「見事じゃったレッド、甲子園優勝おめでとう」
緑「…じいちゃん」
博士「グリーン…。なぜ、負けたかわかるか?お前は自分が強くある事に拘りすぎたあまり、
ポケモン達への信頼と愛情を忘れてしまった!此処まで来れたのは決してお前一人だけの力ではないとわかっていたじゃろうに…」
声は虚しく甲子園の空に響く。
いつの間に、俺は一人で此処に立っている気になっていたのだろう。
いつの間に、自分は強いと錯覚していたのだろう。
ポケモンがいなければ、此処に来る事さえできなかった。野球は9人…そんな当たり前の事を今の今まで忘れていたなんて。
今更になって初心者が初めに学ぶ野球のルールをお前に教えられるとはな…天下のグリーン様が情けないぜ」
赤「最初と立場が逆に成ったな」
緑「フ…」
グリーンは自嘲気味に、しかし満足そうに頷いて笑った。それを見たレッドも頷いて笑った。
左右田、オレたちは一人じゃない。
ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ…
世界にはまだまだ俺達よりも野球が強い奴らがうじゃうじゃいるんだ!」
緑「そうだな!」
人の数だけ野球がある、ポケモンの数だけドラマがある。勝利の数だけ人とポケモンの笑顔があるのなら、
同時に敗北で涙を流す人とポケモンの存在するのは必至。
そう…この世の中は様々な悲劇喜劇で構成されている…。そして彼らの知る世界はまだ未完成だ…。しかし、恐れることはない。
何故なら、君たちは一人じゃない。何よりも強い力――苦楽を共にし生活した、強い仲間…ポケモンと友人達がいるのだから…。
『ポケットモンスター 完』
タケシ「お前達ポケモンバトルしろよ!!!1!」
おしまい
ありがとう、38も創作やろうぜ
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コメント一覧 (11)
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- 2019年04月13日 03:35
- あ ほ く さ
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- 2019年04月13日 04:43
- アニポケで野球回あったし 別に違和感は無い。無いけどさ、リザードンやフーディンはチートだろw
こんなん人類勝てるわけないじゃん…
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- 2019年04月13日 06:46
- 3
あの世界なら人間も大概おかしいからへーき
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- 2019年04月13日 08:18
- 『ひんし』にして『マヒ』か『ねむり』かけてサザビーコックピットパンチすればいいやんけ
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- 2019年04月13日 09:24
- >更にサードもセカンドも俺の相棒、要塞のカメックスと神速のフーディンが待機しているぜ!!
なんで守備やってんのかと思ったが走者だよな、要塞のカメックスとか鈍足そうやが…
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- 2019年04月13日 10:25
- 水流ジェット噴射でカッ飛んでくるんだろ。並みのキャッチャーじゃ止められないぜ!
まあ最近は接触プレーなくなってるんだけど
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- 2019年04月13日 19:34
- 正直、俺は好きw
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- 2019年04月13日 23:21
- カメックスとフーディンの事信頼してそうな描写有るのに、いつの間にグリーンは一人で戦い始めたんだ?
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- 2019年04月14日 10:01
- >>8
1点差(8‐9)でランナー2・3塁という状況を認識した上で、ホームラン狙いの強振をしてしまう意識は多少自分勝手ではある
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- 2019年04月14日 09:56
- 面白かったけど、少年野球石英大会なのか甲子園なのかハッキリすべき
あとは、素早いけど小さいピカチュウは一塁手だと良さが生かせないし欠点が目立ってしまう
ピカチュウは広いセンターに置いて、リザードンは右打者の引っ張った打球の柵越えを阻止できるレフトに置くべき
何より…なんで右翼手のリザードンが上空で捕球したあとに、打球を一塁に投げ、バッターランナーにタッチして試合終了となるんだ
打球はすごい勢いでワンバウンドして上空に舞い上がり、実はリザードンの送球は逸れていたということか?
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- 2019年04月14日 18:03
- 上手い感じにEDのセリフを持って来たなと感心した。
でもスレタイと殆ど関係無いな。