【モバマス】中野有香「ウソをついてみたい?」水本ゆかり「ええ」
・「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSSです
・描写について、複数のコンテンツの要素や独自の解釈を含むことがあります
前作(のようなもの)
中野有香「ツッコんでほしい?」 水本ゆかり「ええ」
※話の展開に繋がりはありません
中野有香「あの……ゆかりちゃん? それは一体、どういう……?」
水本ゆかり「ですから、上手にウソをつける女性になりたいんですっ」フンス
有香「ウソ、ですか……。あまり心象の良い言葉ではありませんが……理由を聞いても、いいですか?」
ゆかり「はい……」
ゆかり「ときに、有香ちゃんは4月1日が何の日か、ご存知ですか?」
有香「4月1日……って。あぁ、なるほど!」
ゆかり「あっ。先に言っておきますね? かのイタリア生まれの作曲家、フェルッチョ・ブゾーニ氏のお誕生日も4月1日ですが、今回は関係ありませんので」
有香「いや知りませんよそんな人!」
ゆかり「さすが有香さん。お察しが早くて助かります♪」
有香「まぁ、ウソの話で4月1日っていったら、ねぇ? その、なんとかッチョさんよりも真っ先に考え付きますよ」
ゆかり「実は、去年のエイプリルフールのことなんですが……私、事務所でたくさんの人にウソをつかれてしまって」
有香「あはは、うちはそういうイベントが好きな人が多いですからね」
ゆかり「イベントを楽しむのは素敵なことだとは思いますが、私にとってその日は、ただひたすらに騙されてばかりで……」シュン
有香「そ、そんなに……?」
ゆかり「はい……例えば……」
~~~
浅利七海『突然れすが、マグロの名前の由来を知っていますか~?』
ゆかり『マグロですか……? うーん、分かりませんね……』
七海『実はマグロをあんまりたくさん食べ過ぎると、歯が病気になって真っ黒になってしまうからなんれす~。だから、気を付けないとダメれすよ~?』
ゆかり『えぇっ、そうなんですか……!? どうしましょう……私、先日夕飯にお寿司を頂いたばかりでして……。は、歯磨きをちゃんとすれば、大丈夫でしょうか?』オロオロ
七海『……ぷぷぷっ。ごめんなさい、ウソなのれす~。さっきのは、今七海が考えました~♪』
ゆかり『えっ……も、もうっ、七海ちゃんっ! 驚かせないでください……』
ゆかり『えっ?』クル
麗奈『隙あり! それっ!』パーーン!!
ゆかり『ひゃっ!?』ビクゥ
麗奈『アーッハッハッハ! ひっかかったわね! どう、驚いたでしょう?』
ゆかり『は、はい……! 身の縮む思いでした……』
麗奈『ククク、折角のエイプリルフールだもの、事務所の連中に片っ端から仕掛けてやるわ! ゆかり、アンタが記念すべき第一号よ。光栄に思いなさい!』
ゆかり『なるほど……では、先程のクラッカーは、そのお祝いだったのですね』
麗奈『え……違うけど』
ゆかり『ど、どうしたんですか? 愛海ちゃん、そんなに走って』
愛海『それが、大変なんですよぉ! 実は私、何か柔らかいものを揉んでいないと手が氷のように固まっちゃう、難病にかかってしまったみたいで……くすん』
ゆかり『ええっ!? そんなことが……!?』
愛海『あぁっ、こうしている間にも、どんどん手が動かなく……!』
愛海『ゆかりさん、お願い! あたしに何か柔らかいものを……具体的には、お山的な何かを触らせて……』
ゆかり『でしたら……どうぞ!』フニ
愛海『…………えぇと、これは?』
ゆかり『法子ちゃんに頂いた、ドーナツです。生地がもちもちで柔らかいから、これならきっと……』
愛海『あ、うん。アリガトウゴザイマス……』
ゆかり『それにしても、そんな病気があるだなんて……病院へ行った方がいいのでは? あっ。もしくは、清良さんにお願いして、診ていただくとか……』
愛海『ひぃ! だ、大丈夫です! ゴメンナサイ、今のはウソでした! あは、あははは……』ヒヤアセ
~~~
ゆかり「……と、このような有様でして……」
有香「うーん、そんなに騙されていたとは……しかも年下の子ばかり」
ゆかり「本当に、お恥ずかしい限りです……」
ゆかり「それもあって、先日ミステリアスアイズのお二人が『女性はみんなほんの少し嘘つきだ』と歌っていらっしゃったのには、なるほどと共感しました」
有香「それはちょっと違う意味だと思いますが……」
有香「あと、一部の子相手にはゆかりちゃんの天然カウンターが決まっているような」
ゆかり「はい? 天然……何ですか?」
有香「あぁ、いえ。なんでもありません。あはは……」
ゆかり「……?」クビカシゲ
ゆかり「そうなのですか? 確かに、世間の常識に疎いところがある、とはたまに言われますが……」
有香「あぁ、やっぱり……」
ゆかり「今週から駅前のドーナツ屋さんでセールが始まっていることも、法子ちゃんに教えてもらうまで全く知りませんでしたし……」
有香「それを一般常識のカテゴリに入れている時点で、既に世間とのズレは生じていますね」
ゆかり「え? でも、『ドーナツファンなら常識!』って……」
有香「それは単に、法子ちゃんもズレてるってだけですよ」
有香「は、はぁ……」
ゆかり「今年はただ人に騙されるだけの水本ゆかりではなく、ウソをつく側にも立ってみたいのです!」
有香「騙されないようになりたい、っていう方向性ではないんですね」
ゆかり「……だって、私もエイプリルフールを楽しんでみたいですし……」モジモジ
有香(かわいい)
有香「分かりました。正直言って私も頭が単純なので、ウソをついたりつかれたり、というのは得意ではありませんが……」
有香「他ならぬゆかりちゃんのためです! 私にできることなら、何でも協力しましょう!」
ゆかり「ありがとうございます! やっぱり、有香ちゃんは頼りになりますね……♪」
有香「いえいえ、そんな……」テレテレ
有香「ええ。どうぞ!」
ゆかり「えぇと……」ガサゴソ
有香「……フルートを取り出して、何を……?」
ゆかり「フルートって、こうして振るーと、音が鳴るんですよっ」フリフリ
有香「いきなりパクリから入りましたね」
ゆかり「ふぅ……! いかがでしたか、有香ちゃん?」
有香「いや、そんなやり切った感を出されても……それ、前に法子ちゃんが言ってたネタですし、そもそもウソというか、ただのダジャレですし……」
ゆかり「確かに……ウソとダジャレ、どっちつかずではいけませんね。二兎を追う者は一兎をも得ず、とも言いますし」
有香「そういう問題ではなくて……」
ゆかり「フルートは、吹くーと、音が鳴るんですっ」キリッ
有香「どうしてダジャレの方を残しちゃったんですか」
有香「とりあえず、一旦そのネタからは離れましょう! ゆかりちゃん、何か別のウソはありませんか?」
ゆかり「べつのものですか……」ウーン
ゆかり「……あっ!」ピコーン
有香「思い付きました?」
ゆかり「はいっ。これならきっと大丈夫です」
有香「ふふ、自信満々ですね」
ゆかり「では……参ります! 私のウソ、聞いてください!」
有香「一応言っておきますが、本番ではその宣言しちゃダメですからね?」
有香「…………はあ」
ゆかり「ふふっ♪ どうです、有香ちゃん? 騙されましたか?」
有香「だ、騙されるというか、なんといえばいいのか……」
有香「つまり、実際は別のメニューだったと?」
ゆかり「ええ、そうです。本当は、たまごサンドでした♪」
有香「想像以上に些細な違いだったー!」
ゆかり「些細、でしょうか? 私には、別物のように思えますけど……」
ゆかり「だって、ツナは海の幸ですし、卵は……えぇと、鳥の幸、でしょうか?」
有香「そういう問題じゃないんですって!」
有香「エイプリルフールなんですから、もっと相手をびっくりさせるようなウソじゃないと……」
ゆかり「び、びっくりですか……」
有香「はい。聞かされた人が、思わずリアクションを取ってしまうような、何か……」
ゆかり「……仕方がありません。とっておきのウソを、披露させていただきます」
有香「そ、そんなものがあるんですか?」
ゆかり「はい。アイドル水本ゆかり、渾身のウソをお聞かせしましょうっ」
有香「ちょ、ちょっと大袈裟すぎるような……」
有香「私は……?」
ゆかり「……ユカリン星からやってきた、ユカリン星人なのです!」ドヤァ
有香「……」
ゆかり「……というウソなのですが……いかがでしょう?」
有香「あー……うん。今までのものよりはいい線いってるとは思いますが……」
有香「そういう突拍子過ぎてあまりにリアリティが無いのは、驚くに驚けないので効果が薄いかもしれませんね……」
ゆかり「そうですか……残念です」シュン
安部菜々「へっくしゅん!!」
三船美優「菜々ちゃん、風邪ですか……?」
菜々「うぅ、ずびばぜん。なんだか急に鼻が電波を受信したみたいで……」
美優「まだ肌寒いですから、身体を冷やさないように気を付けてくださいね?」
菜々「だいじょーぶですっ! 外では一枚羽織るようにしてますし、家にはどてらもありますから!」
美優「どてら、ですか……? 最近の若い子も、そういうのを持っているんですね」
菜々「ハッ!? えぇと、はいっ。そうなんです~! なんというかその、い、一周回って再ブーム、みたいな……? あ、あはは……」
有香「最初から思ってはいたんですが……やっぱり、ゆかりちゃんにはこういうの、向いていないのではないでしょうか……?」
ゆかり「……確かに、そうかもしれません……ですが」
ゆかり「不向きだからといって諦めてしまうのは、成長への道を自ら閉ざしてしまうことになりませんか?」
有香「ゆかりちゃん……!」
ゆかり「未知のことにも一歩踏み出せば、きっと何かが変わるはず……! 自分の足で歩け、シンデレラ。ですっ!」
有香「あの。すっっごく良いことを言っているとは思うのですが……これって、エイプリルフールにどうやって人を騙そうかっていう相談でしたよね?」
ゆかり「もう、有香ちゃんったら。はじめからそう言っているじゃないですか」
有香「で、ですよね……あはは」
有香(ゆかりちゃんの表現が大仰すぎて、なにか壮大なプロジェクトの打ち合わせでもしているような気分になってきました……)
ゆかり「ふふっ。少し前の話も忘れてしまうだなんて、有香ちゃんは天然さんですね♪」
有香「ゆかりちゃんにだけは言われたくないです!!」
ゆかり「?」キョトン
ゆかり「はい……お力添え、よろしくお願いします、有香ちゃん」ペコリ
有香「そうですね……。エイプリルフールは、やっぱりウソで相手を驚かせることが目的だと思うので、インパクトは必要だと思うんです」
ゆかり「ふむふむ」
有香「だからといって、さっきのように一瞬でウソだと分かるようなものだと驚いてもらえないので、ある程度現実味のある内容じゃないといけませんね」
ゆかり「なるほど……難しいですね」
有香「それに、相手を悲しませたり、怒らせたりするウソは避けたほうがいいでしょうし……」ムムム
有香「そう考えると、適切なウソを考えるのも意外と大変ですね」
ゆかり「ええ……普段からウソを重ねている人は、もしかしたらすごく努力しているのかも……」
有香「あはは。普段って、そんなにいつもウソつきな人は、この事務所にはいないと思いますけどね」
菜々「へーっくしゅんっ!!」
美優「な、菜々ちゃん!? 本当に、大丈夫ですか?」
ゆかり「それも考えたのですが……いくらエイプリルフールとはいえ、年下の子を罠にかけるようなことをするのは、気後れしてしまって……」
有香「それもそうかもしれませんね……。となると、同い年か、あるいは年上の人狙いですか」
ゆかり「そうなりますね」
有香「とはいえ、大人組の方々は皆さんしっかりしてますし、簡単なウソには引っ掛かってくれなさそう……」
有香「言い方は悪いですが、騙されやすそうな……そう、ウソをすぐに信じてくれるような、素直な人がいいですね!」
ゆかり「私よりも少し年上で……なおかつ、騙されやすい素直な人……」
有香「うーん……」
ゆかり「……」ジー
有香「……ゆかりちゃん?」
ゆかり「…………あの、実は今朝食べたのはハムサンドでして……」
有香「ちょっと! どういう意味ですかそれ!?」
~~~
有香「ふぅ……あれから一時間くらい経ちましたが、なかなかこれといった案が出ませんね……」
ゆかり「ええ……。なんとなく、方向性のようなものは見えてはきましたが……」
有香「ゆかりちゃんの得意なジャンル……例えば、音楽にまつわるウソなら、信憑性があって騙しやすいかもしれない、と」
ゆかり「はい。ですが、肝心の具体的な内容までは……」
ゆかり「それで、あの……大変心苦しいのですが、私、この後お仕事が入っていまして……」
有香「私も、今日は道場に顔を出す予定なので……話し合いは、ここまでですね」
有香「すみません、ゆかりちゃん。せっかく頼ってくれたのに、あまりお力になれなくて……」
ゆかり「そんな! とっても助かりました。あとは当日まで、熟考してみます」
有香「わかりました。頑張ってください!」グッ
ゆかり「はいっ! ではまたっ」ペコリ スタスタ
有香「ばいばーいっ」
有香「……本当に、大丈夫かな……?」
-----4月1日-----
有香「……とうとうやってきました。4月1日、エイプリルフール」
ゆかり「えぇ。今こそ特訓の成果を披露するときです」
有香「……ウソに特訓が必要だったのかどうかは、ひとまず置いておくとして……」
有香「えぇと、結局あれから予定が合わなくて、何も話せていないんですが……どういう内容でいくか、決まったんですか?」
ゆかり「はい。ご安心ください、考えられる中で、最も効果のありそうなものを準備してきました」
椎名法子「ゆかりちゃん、がんばれっ♪」
ゆかり「そういえば、法子ちゃんには何もお伝えしていませんでしたね」
有香「実は、かくかくしかじかで」
法子「ふむふむ。ドナドナまるまる、と」
ゆかり「どなたを相手取るかについては、変に選り好みするのではなく、今この事務所にいらっしゃる方に仕掛けることにしました」
法子「あたしたちは午前中、メロウ・イエ口ーでお仕事だけど……他にも朝から事務所に来てる人、いるみたいだね」
ゆかり「ええ。ちょうどいい具合に、年上の方ばかりのようです」
有香「うーん、それはそうなんですが……」
法子「どうしたの?」
有香「法子ちゃん、ちょっとこっちに来て。ドアの隙間から隣の談話室、覗いてみてください。そーっと」
塩見周子「んー、リンゴ美味しー♪ 和菓子も好きだけど、たまには新鮮な果物もいいもんだねぇ」シャクシャク
工藤忍「ふふ、そうでしょ? たくさんあるから、遠慮しないで食べてね。夏樹さんも」
木村夏樹「おう、サンキュ。また実家から送られてきたのか?」
忍「うん。おっきな段ボールで。嬉しいけど、一人じゃ絶対食べきれない量だから、むしろ食べてもらってこっちが助かるよ」
周子「ええ親御さんやないの」
夏樹「そういう周子だって、よく実家の和菓子持ってきてくれるだろ?」
周子「まぁねー。しっかし、これだけのうさぎちゃんリンゴ、よく作ってきたねぇ」シャクシャク
忍「あはは……何匹か作ったら、なんだか楽しくなってきちゃって」テレテレ
夏樹「うさぎリンゴか。可愛いのはいいんだが、まぁロックって感じじゃないなぁ」
周子「んー。それでいうと、リンゴをジーパンでごしごし擦って、皮ごとかぶりつくのがロックなスタイル?」
夏樹「あー、それだ! なんか海外ドラマとかであるよな、そういうシーン」
<アハハハ
法子「……なんだか楽しそうだね!」
有香「珍しい組み合わせ……というか、なんとなくウソとかドッキリに対して勘が鋭そうな人ばかりのような……だ、大丈夫でしょうか?」
法子「うさぎリンゴがあるなら、うさぎドーナツも美味しいかな?」
有香「ドーナツの話は後にしましょう、法子ちゃん」
ゆかり「任せてください。むしろ、相手にとって不足無しというものです」キリッ
有香「おぉ……ゆかりちゃんがいつにも増して頼もしい……!」
ゆかり「では……行って参ります」ガチャ
法子「いってらっしゃーい♪ ……あたしたちはどうするの?」
有香「このまま、部屋には入らずこっそり様子を伺いましょう。私たちが一緒にいて、もしうっかりボロを出してしまっては元も子もありませんから」
ゆかり「おはようございます、皆さん」
周子「おー、おはよ、ゆかりちゃん」
忍「おはよう。ゆかりちゃんもリンゴ食べる?」
ゆかり「いいんですか? ふふ、いつもありがとうございます♪」
ゆかり「……んっ、美味しい。故郷の味……というのは、少し大袈裟でしょうか」
夏樹「そういえば、二人は同郷だっけか」
忍「うん、そうだよ。寮でもいろいろお話するよね」
ゆかり「ふふ、そうですね」
周子「やぁん、朝から見せつけてくれるわぁ」クスクス
忍「ちょっと、周子さん! どういう見方をしてるの!?」
有香(なんだか和気あいあいと世間話が続いていますが……)
有香(ゆかりちゃん、一体いつ仕掛けるつもりなんでしょうか?)
有香(……まさかとは思いますが、目的を忘れてしまっては……いませんよね?)
ゆかり「はい、なんでしょう?」
夏樹「ゆかりが持ってるそのケース……」
夏樹「フルートって、そんなにデカかったっけ?」
有香(もしかして、あのケースに秘密が……?)
周子「もうひとつ?」
ゆかり「ええ。あっ、ご覧になりますか?」ガサゴソ
忍「……?」
ゆかり「よいしょ……っと。これです」ジャーン
夏樹「それって……」
忍「……! つ、津軽三味線……!!」
法子(すごーい。本物の三味線、初めて見たかもっ)
忍「ルーツこそ琉球にあるけど、いまや青森の地に根付いた立派な伝統芸能……!」ゴクリ
忍「アタシも音楽の授業でほんのちょっと触ったことはあるけど、まさかゆかりちゃんに津軽三味線の心得があるなんて」
夏樹「津軽三味線って、普通の三味線とは何か違いがあるもんなのか?」
忍「えぇと……確か、ギターでいうネックの部分が少し太くて」
ゆかり「あと、バチが小ぶりなのも特徴でしょうか」
夏樹「なるほどな。アタシはムービーで見たことある程度だけど、津軽三味線の演奏って、意外と迫力あるんだよな。魂こもってるってカンジでさ」
周子「へぇー、そうなんだ」
有香(考えましたね、ゆかりちゃん。先日話していたように、音楽や楽器に関する話であれば、信じてもらいやすいでしょうし)
有香(それが和楽器となれば、普段とのギャップでインパクトも充分です)
有香(地元の楽器ですから、更に信憑性もアップしますし。同じ青森県出身の忍ちゃんがいたのも、好都合でしたね)
ゆかり「この部屋で、ですか? 私は構いませんが、他の人の迷惑にはならないでしょうか……?」
周子「だいじょーぶじゃない? プロデューサーさんはまだ来てないし、ちひろさんも席外してるっぽいし」
忍「アタシも聞いてみたいな。ゆかりちゃんの津軽三味線」
ゆかり「そうですか。そこまで言って下さるのでしたら……」
ゆかり「僭越ながら、少しだけ奏でさせていただきます」スッ
有香(ここからネタ晴らしする流れなんでしょうか? それともまさか……)
ゆかり「ハッ!」ベンベンベケベケベケベケベケベケベンベンベンベベベケベケベケベケ
有香(うまっ!!?)
ベンベケベンベケベンベケベンベケッ ベケベン!
ゆかり「……ふぅ。いかがでしたか?」
夏樹「ヒューッ! すげぇなゆかり! アツいビートだったぜ!」パチパチ
周子「え、これ普通にすごない? めっちゃ格好ええやん」パチパチ
ゆかり「うふふ、ありがとうございます。……驚きましたか?」
忍「うん、ビックリしたよ! 想像以上だった!」パチパチ
ゆかり「と、いうことは……」チラッ
有香「ゆかりちゃんっ!」
ゆかり「有香ちゃん! 私……私、やりました!」
有香「ええ、見てました! やりましたね、ゆかりちゃん! エイプリルフール、大成功です!」ピョンピョン
ゆかり「はい、嬉しいです! 努力は実を結んだのですね!」ピョンピョン
周子「……えっ、何。エイプリルフール……?」
有香「いやー、特訓していたっていうのは、このことだったんですね! 私も驚きましたよ!」
ゆかり「あれから、馴染みの楽器店の方に扱いやすいものを探していただいて……毎日たくさん練習したんです! おかげで、素敵なウソをつくことができました……!」
有香「すごいです、ゆかりちゃん!」
法子「……ねぇねぇ、ゆかゆか。ちょっといーい?」
有香「はい! なんでしょう?」
ゆかり「そうですよ?」
法子「フルートの代わりに三味線を持ってくるのはいいとして……」
法子「本当に弾けちゃったら、ウソでもなんでもなくて、ただ隠し芸がひとつ増えただけじゃない?」
ゆかゆか「…………あっ……」
後日、周子から話を聞いたプロデューサーの提案で、羽衣小町の新曲MVにゆかりがゲスト出演して津軽三味線を披露し、大きな話題になったとか。
おわり
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- モバP「うちに駄サンタが居る」
コメント一覧 (11)
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- 2019年04月09日 00:52
- 紗南「サンドイッチ食べた後に「けほっ」て咳をしたらPがめっちゃ撫でてくれるよ」
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- 2019年04月09日 01:09
- ※1
その知識どこで仕入れた紗南? 怒らないから正直に言いなさい
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- 2019年04月09日 01:18
- ひけるんかーい
そしてさりげなくゆかさえ
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- 2019年04月09日 01:25
- 圧倒的清楚
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- 2019年04月09日 02:55
- 話の合間に挟むみゆミンすき
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- 2019年04月09日 08:35
-
天然力たけぇw
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- 2019年04月09日 10:50
- 途中のウサミンはスレの趣旨だけの存在なのかな?。
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- 2019年04月09日 11:46
-
ゆかゆかは強化系
菜々さんは変化系
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- 2019年04月09日 19:29
- 4月1日
美嘉 「プロデューサーとつきあう事になったんだ//////」
なお、事務所が凍りついた模様。
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- 2019年04月09日 22:09
- ??「わたしのお腹にはPさんとの子供が」
-
- 2019年04月10日 12:36
- ※2
紗南「奴隷との生活」←ここの紗南なら怒るのは仕方ないけど、町医者Pだったら説教はやめたってくださいw