【ガヴドロ】ラフィエル「ヴィーネさん、とってもお似合いですよ」
- 2017年10月10日 02:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
- 11 コメント
- Tweet
ラフィエル「……」ドキドキ
ラフィエル「……」チラッ
ラフィエル「そろそろ時間ですね」ソワソワ
ラフィエル「私としたことが、緊張しすぎてかなり早めに来てしまいました」
ラフィエル「ちゃんと来てくれるか心配になってきました……」
タッツタッタッ…
ラフィエル「! あれは……!」パァァ
ヴィーネ「ラフィ! ごめんね、待った?」
ラフィエル「いえいえ、今来たところですよ♪」
ヴィーネ「じゃあ約束してた通り……お買い物に行きましょうか!」
ヴィーネ「ううん、いいのよ。私もラフィと遊びたかったし、ちょうど空いてたから」
ラフィエル「それは嬉しいですね~♪」
ヴィーネ「そういえばラフィと一緒にお買い物するのって初めてかも」
ラフィエル「たしかに、いつもはガヴちゃんやサターニャさんもいますからね。……二人っきり、ですね?」
ヴィーネ「ちょ、ちょっと!変な風に言わないでよ!普通のお買い物だから!」
ラフィエル「はあい、ごめんなさい♪」テヘペロ
ヴィーネ「もう……案外お茶目なところもあるのね、ラフィも」
ラフィエル「ヴィーネさん、すごく楽しそうですねー」
ヴィーネ「あっ、あんまりこうしてお喋りしながら買い物することがなくて」
ラフィエル「あー……たしかにガヴちゃんはファッションに興味なさそうですね」
ヴィーネ「私が買ってきてあげても文句ばっかり言うのよ! ひどくない!?」
ラフィエル「ヴィーネさんのセンスは独特ですから」
ヴィーネ「?」キョトン
ラフィエル「なんでもありません!あっ、この服とか可愛くないですか?」
ヴィーネ「わあっ、かわいいっ!ラフィ、試着してみたら?」
ラフィエル「そうですか?じゃあヴィーネさんはこっちの服を!」
イチャイチャ
ラフィエル「ヴィーネさんも、とっても可愛らしいです!」
ヴィーネ「ありがとう! でも、ちょっと値段が……」ハァ
ラフィエル「あー……確かにちょっとお高いですね」
ヴィーネ「残念だけど、また今度に」
パシャッ!!
ヴィーネ「ぅえっ!? なに!?」
ラフィエル「ふふふ……可愛らしいヴィーネさんのお姿、ゲットです♪」
ヴィーネ「ちょっと! その写真どうするのよ!」
ラフィエル「私が個人的に楽しみますので~」
ヴィーネ「た、楽しむって……/// もう、消してよ~っ」
ラフィエル「いやで~す♪」
ラフィエル「ヴィーネさんはこういう可愛いものが大好きなんですね~」
ヴィーネ「うん、可愛い小物とかこういうの見るとついつい買っちゃうのよね」
ラフィエル「女の子らしくてとてもいいと思いますよ~♪」
ヴィーネ「そ、そう? 私からすれば、ラフィもすごく女の子らしいと思うんだけど」
ラフィエル「たしかに私も可愛いものが好きですねー。たとえば……ヴィーネさんとか?」
ヴィーネ「ななっ、なに変なこと言ってるの! 冗談でからかわないでっ」
ラフィエル「んー、冗談ではないんですけどねー」テレテレ
ヴィーネ「なんで言ってるラフィが照れてるのよ///」
ヴィーネ(私のことを何回もかわいいって言ったり、体をくっつけてきたり///)
ヴィーネ(い、いやな気はしないんだけど、こっちも意識しちゃうというか)
ヴィーネ(ラフィって綺麗だなあとか、はしゃいでる姿もかわいいなあとか思っちゃって)
ヴィーネ(元からお友達にはなりたいと思っていたけど、なんだかだんだん違う気持ちが芽生えてきたような……)
ヴィーネ(って! 何考えてるのよ! ラフィは友達、大切な友達なんだから……!)
ラフィエル「どうかしましたか~?」
ヴィーネ「なっ、なんでもないわっ!」アセアセ
ヴィーネ「ちょっと疲れたわね、休憩していかない?」
ラフィエル「休憩、ですか……ヴィーネさんも大胆ですね///」
ヴィーネ「……何を想像しているのかわからないけど、お茶していきましょうってことだからね?」
ラフィエル「ああ、なんだ、そういうことですか」ショボーン
ヴィーネ「そんな露骨に残念がらなくても!」
ラフィエル「うふふ、では喫茶店にでも行きますか?」
ヴィーネ「そうね、このあたりで喫茶店といえば」
ヴィーネ・ラフィエル「エンジェル喫茶!」
ラフィエル「ですが……」
ヴィーネ「ですが?」
ラフィエル「今日は別のお店に向かいます!」
ヴィーネ「マスター……」ホロリ
ヴィーネ「ここは……前に来たことがあるわね」
ラフィエル「はい、お会いして間もない頃に親睦会で来たお店ですね」
ヴィーネ「今日は激辛シューを注文したり……しないわよね?」
ラフィエル「うふふ、それも楽しいですけど……今日は普通のスイーツを頼みましょう♪」
ヴィーネ「ほっ、よかった……ちょっと安心したわ」
ラフィエル「私は抹茶シューにしますね~」
ヴィーネ「じゃあ私はいちごシューにするわ!」ワクワク
ラフィエル「……」モグモグ
ヴィーネ「ん~~っ、おいしいっ!!」
ラフィエル「とっても甘くておいしいですね~♪」
ヴィーネ「うんうん、スイーツはやっぱりこうじゃないと……ん」
ラフィエル「どうかしました? 私の顔に何か……」
ヴィーネ「えいっ」ハムッ
ラフィエル「!!!」
ヴィーネ「ほっぺにクリームがついてたわよ、ラフィ」ペロ
ラフィエル「そ、そそそっ、そうですか……///」
ヴィーネ「あー、ごめんね、ついやっちゃったけど、嫌だったかしら……?」
ラフィエル「そんなことはありませんよっ! ありがとうございますっ!!」
ヴィーネ「う、うん///」
ラフィエル「いえいえ、こちらこそお付き合いいただきありがとうございます~」
ヴィーネ「またこんな風に遊びたいわね、今度は映画館とかもいいわねー」
ラフィエル「ああ、良いですね……!はい、また遊びましょう!」
ヴィーネ「さて……じゃあそろそろ帰りましょうか?」ガタッ
ラフィエル「……あ」
ヴィーネ「……どうしたの?」
ラフィエル「……」モジモジ
ヴィーネ「ん? どうしたの、あらたまって」
ラフィエル「実は、今日ヴィーネさんをお誘いしたのは理由があるんです。何の日かわかりますか?」
ヴィーネ「今日?うーん……何か特別な日だったかしら……」
ラフィエル「イベント好きのヴィーネさんならわかると思ったのですが……」
ヴィーネ「そこまで言われると意地でも思い出したくなるわね。えっと今日は……?」
ラフィエル「ぶぶー、時間切れです!」
ヴィーネ「はやっ!」
ラフィエル「今日は、ヴィーネさんの誕生日……の前日、でした!」ドヤァ
ヴィーネ「……いやいや、さすがにわかんないわよ……」
ヴィーネ「そうなの?」
ラフィエル「これがその、理由です。はい、ヴィーネさん」
ヴィーネ「これは……髪飾り?」
ラフィエル「髪留めです。ヴィーネさんにぴったりかと思いまして♪」
ヴィーネ「それは嬉しいんだけど……その、これって」
ラフィエル「はい、かわいい十字架です♪」
ヴィーネ「私、一応悪魔なんだけど……」
ラフィエル「はい、わかってます。なので……」
ヴィーネ「!」
ラフィエル「今は片割れ、二つセットのうちの一つだけ。これだけつけていてもらえませんか?」
ヴィーネ「あ、えと、つける分には全然かまわないんだけど。ありがとう」
ラフィエル「もう一つは、私が持っていますね」モドシモドシ
ヴィーネ「えっ……?」
ラフィエル「ふふ、ヴィーネさん? 天使が悪魔にプレゼントを与える……これが何を意味するかわかりますか?」
ヴィーネ「えーっと、全然わからないんだけど……?」
ラフィエル「ふふふ……それを受け取るということは、天使の手下になるのと同意義なんですよっ!」
ヴィーネ「ええっ!? そ、そんな」
ラフィエル「……というのは冗談なんですけどね」
ヴィーネ「な、なんなのよもうっ!///」
ヴィーネ「ま、まあ恥ずかしいけどそうしてくれるでしょうね……///」
ラフィエル「たぶん、二人きりになるのも難しいと思います」
ヴィーネ「うん……」
ラフィエル「なので、こう言っては何ですが……抜け駆け、というような形で。先にプレゼントをお渡しします」
ラフィエル「私たちの話を聞いてる人はいません。私たち二人だけです」
ラフィエル「だから……」
ラフィエル「ヴィーネさん、私と付き合ってもらえませんか?」
ヴィーネ「えっ……?」
ラフィエル「前日に会おうと言ったのもこのためです。明日伝えると、みなさんに聞かれるかもしれませんし」
ラフィエル「エンジェル喫茶に行かなかったのも、バイト中のガヴちゃんにエンカウントしないようにです」
ヴィーネ「そ、そうだったのね……最初に誘ってくれたときから、そのつもりだったのね」
ラフィエル「はい……ヴィーネさんともっとお近づきになりたくて、このような真似をしてしまいました。すみません」ペコリ
ヴィーネ「謝らなくてもいいのよ! 私だって今日はすごく楽しかったんだし!」
ラフィエル「そうですか? それはよかったです」ホッ
ヴィーネ「でも、その……ちょっと考える時間がほしいかも」
ラフィエル「もちろんです!そのつもりで、片方だけ渡しましたから」
ラフィエル「もしOKなら、その……明日もその髪留めをつけてきてほしいんです」
ラフィエル「……どう、でしょうか?」
ヴィーネ「もう、ラフィったらずるがしこいんだから。私の断れない性格を知ってのことよね?」
ラフィエル「そっ、そんなことは!……ちょっとあるかもしれないですけど」モゴモゴ
ヴィーネ「まあ、そういうところもラフィらしくていいと思うんだけどねっ」
ラフィエル「うっ、そうですか? 喜んでいいものかどうか……」
ヴィーネ「ありのままのラフィが一番素敵だもの、それでいいの♪」ニコッ
ラフィエル「は、はいっ!じゃあ……今日はありがとうございましたっ」ニコニコ
ヴィーネ「ありがとうね! ……じゃあ明日、ね?」
…………
ヴィーネ(ラフィがあんなに私のことを想ってくれていたなんて……)
ヴィーネ(付き合う、っていうのはつまり、恋人として、とかそういうことよね///)
ヴィーネ(髪留めをつけていくかどうか……)
ヴィーネ(まあ、あんなこと言ったけど……迷うこともないけどね)
ラフィエル「ふわあ……昨日はあまり寝られませんでしたね……」
ラフィエル(ヴィーネさん、どんなお返事をくれるんでしょうか)ドキドキ
ヴィーネ「お、おはよ、ラフィ!」トコトコ
ラフィエル「あ!おはようございます、ヴィーネさんっ」
ヴィーネ「あの、その、昨日いろいろ考えて……」
ラフィエル「……」ドキドキ
ヴィーネ「……えっと、その」
ラフィエル「ヴィーネさん……」
ヴィーネ「こ、これっ!///」クルッ
ラフィエル「!!」
ヴィーネ「……これが私の答え、ってこと!」
ラフィエル「ヴィーネさん……!」
ラフィエル「もう一つの髪留め……これで完成ですね」
ヴィーネ「えへへ……どうかしら?」
ラフィエル「~~~っ!」ウズウズ
ラフィエル「ヴィーネさん、とってもお似合いですよ」ギュッ
ヴィーネ「……!」
ヴィーネ「ありがとう、ラフィ♪」ギューッ
ラフィエル「誕生日おめでとうございます、それから……これからもよろしくお願いします!」
ヴィーネ「えへへ……こちらこそ!」
ラフィエル「それじゃあ、みなさんのところにいきましょうか!」
ヴィーネ「お揃いの髪留めを見せつけに……?」
ラフィエル「です♪」
おしまい!
ヴィーネちゃん誕生日おめでとう!
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (11)
-
- 2017年10月10日 04:36
-
今きっと一人でにやけてるんだろうなぁ。
ヴィーネ誕生日おめでとう!
-
- 2017年10月10日 07:41
-
ラフィーネ良い…
-
- 2017年10月10日 14:12
-
ラフィーネいいですわね!
-
- 2017年10月10日 14:22
-
濃厚なラフィーネだ!素晴らしいぞ
-
- 2017年10月10日 17:53
- ラフィーネか
最近見かけんかったけどなかなかいい
-
- 2017年10月10日 20:02
- 高貴って褒め事がなんかじわった
-
- 2017年10月10日 20:27
-
ラフィーネよし
-
- 2017年10月10日 21:08
-
ラフィーネ尊すぎて
-
- 2017年10月10日 23:00
-
公式はラフィーネなんだよなあ…
-
- 2018年02月22日 23:51
- ラフィーネ尊い
良いね…