ガヴリール「癒しが欲しい……」
- 2017年04月18日 08:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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グラサン「……おい天真、聞いてるのか?」
ガヴリール「ふぇ……?」
グラサン「まったく、授業中に居眠りとはいい度胸だな」
ガヴリール「え、えっと……」
グラサン「まぁいい、この問題を解いてみろ」
ガヴリール「…………」
ガヴリール(やっべー、授業中ずっと寝てたからまったくわからん……)
グラサン「授業に参加する気がないなら廊下に立ってろ」
ガヴリール「……はい」
委員長「天真さん!危ない!」
ガヴリール「……」ポケー
バスンッ‼
ガヴリール「へぶっ!?」
サターニャ「んなーっはっはっは!ガヴリール!討ち取ったりー!!」
ヴィーネ「ちょっとサターニャ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
ガヴリール「……」チーン
委員長「ああ、顔面にボール受けちゃってる……」
委員長「保険委員の人!天真さんを保健室まで運んでください!」
ヴィーネ「心配だから私もいくわ」
サターニャ「あわわわわ、ご、ごめんなさいガヴリール!大丈夫!?」
ガヴリール「うぅ……」ヨロッ
ヴィーネ「今日は散々だったわねガヴ、大丈夫?」
ガヴリール「最近いつもこうなんだよ、体が重たくてさ」
ガヴリール「座ってる時は眠いし、体育の時は体が動かないし……」
ヴィーネ「そ、それは寝不足なだけなんじゃ……」
ガヴリール「……はぁ」
ヴィーネ(珍しく本気でへこんでるわね、ここは少しでも元気を付けてあげたほうがいいのかしら……?)
ヴィーネ「ねぇガヴ、今日は皆でご飯食べに行かない?ラフィとサターニャも誘って!」
ガヴリール「すまんヴィーネ、今日は一人にしてくれ」
ヴィーネ「……」
トボトボ……
ガヴリール「……はぁ」
ガヴリール(私って何やっても駄目だな、運動音痴だし、勉強もできないし)
ガヴリール(ラフィエルやヴィーネみたいに皆と明るく会話ができるわけでもないし、料理も下手だし、片付けもできないし……)
ガヴリール(天界にいたころの私はこんなんじゃなかったのにな、今ではこの様だよ……)
ガヴリール(……なんか、自分が情けないな)
ガヴリール「……」ハァ
ガヴリール「癒しが欲しいなぁ…」
トン、トン、トン……
ガヴリール「……っ」
ガヴリール(うぅ、アパートの階段上るだけでもキツい……)
ガチャッ、カチカチッ
ガヴリール「ただいまー」
ガヴリール「……」
ガヴリール「相変わらず汚ったねぇ部屋だなぁ、一体誰が住んでるんだよ……」
ガヴリール「……まぁ、私だよな」
ガヴリール「……」ヌギヌギ
ガヴリール「……」ガサッ
ガヴリール「よいしょっ……と」ゴロンッ
ガヴリール「………」
ガヴリール(今日はネトゲをする気力すらないな、このまま夜まで寝るか……)
ガヴリール(起きたらカップ麺でも食ってネトゲでもするか)
ガヴリール「………」ウトウト
………
……
…
…
「ふんふんふーん……」グツグツ
ガヴリール「ん、んぅ………」ゴロッ
「お味噌汁もよし………っと」
ガヴリール「………んっ」スンスン
ガヴリール(なんか良い匂いがする……)
ガヴリール「……ヴィーネ?晩御飯作りに来てくれたの?」
「あ、起こしちゃいましたか?」
ガヴリール「あぁ、なんか良い匂いがしてたから目が覚めた」
「ふふふ、今日のご飯はハンバーグですよ!」
ガヴリール「おっ、いいじゃん、丁度お腹も減ってきたし私もそろそろ………」ムクッ
ガヴリール「……ん?」
天使ガヴリール「もう、よだれ垂れてますよ?」クスッ
ガヴリール「は?」
天使ガヴリール「どうしました?私の顔に何かついてます?」
ガヴリール「……あー」
ガヴリール「夢だな、二度寝しよ」ゴロッ
天使ガヴリール「駄目ですよ?こんな時間に寝たら変な時間に目が覚めちゃうんですから!」グイッ
ガヴリール「離せよ!夢の中なんだから私がどうしようと勝手だろ!」
ガヴリール「ていうか、お前一体誰なんだよ!!」
天使ガヴリール「私はあなたですよ、見ればわかるでしょう?」
ガヴリール「いや、意味わかんねーよ!何で私が二人もいるんだよ!」
天使ガヴリール「何を言ってるんですか、あなたが私を呼んだのに!」
天使ガヴリール「あと、これは夢ではありません!とりあえず起きて話を聞いてください!」
ガヴリール「……つまりこういうことか」
ガヴリール「日々の出来事に疲れ果て、精神が不安定になってしまっていた私が」
ガヴリール「無意識に心の奥底で助けを求めていたと……」
天使ガヴリール「はい、あなたの強力な天使力が、私という存在を作り出したのです」
ガヴリール「私にそんな力があるとは思えないが……」
天使ガヴリール「あなたはゼルエル姉様の妹なんですよ?もっと自信を持ってください!」
ガヴリール「……」
ガヴリール「じゃあお前は私を助けるために生まれたって事だよな?」
天使ガヴリール「はい♪」
ガヴリール「それで、具体的に何をしてくれるわけ?」
天使ガヴリール「それはもう、お掃除や洗濯、片付けからご飯の支度、何でもしてあげますよ!」
ガヴリール「ほう……」
天使ガヴリール「それだけではありません、元々私は家事をするために生まれた訳ではないので」
ガヴリール「何?まだなんかしてくれんの?」
天使ガヴリール「はい、そもそもですね、私は癒しが欲しい、という願望から生まれた存在なんです、あなたを癒すために心のケアをしてあげようと思っています!」
天使ガヴリール「あなたの悩みを沢山聞いてあげたり膝の上に乗せて耳掻きしてあげたりぎゅーっと抱き締めてよしよししてあげたり一緒にお風呂に入って洗いっこしたり夜は一緒のお布団で抱き合ったまま眠ったり……」
ガヴリール「は、はぁっ!?何言ってんだよお前!!」アセアセ
ガヴリール「自分と同じ姿の奴にそんなことされて癒されるわけないだろ!むしろ気持ち悪いだけだっての!!」
天使ガヴリール「じゃあ、試してみます……?」ニコッ
ガヴリール「……」
ガヴリール「これでも私は頑張ってるんだよぉ!最近は宿題だってするし!ネトゲだってちょっとだけやる時間減らしたし……っ!!」グスッ
天使ガヴリール「うんうん、あなたは頑張ってますよ、とても立派です」ナデナデ
ガヴリール「それなのにグラサンってば酷いんだよ!私の宿題だけ再提出しろとか言ってくるし!放課後に居残り指導とかしてくるし!完全に嫌がらせだよこれ!!」
天使ガヴリール「ふふ、そうですね……」ナデナデ
天使ガヴリール「でもそれは、あなたの事を思っての行為だと思いますよ?」
ガヴリール「……そんなわけないじゃん」
天使ガヴリール「あなたはやればできる子なんですから、先生もきっとそれをわかってるんです」
ガヴリール「……」
天使ガヴリール「その居残り指導にはサターニャさんははいないでしょう?つまりそういうことなんです」
ガヴリール「……なるほど」
ガヴリール「ガヴちゃんってお前……」
天使ガヴリール「嫌でしたか?」
ガヴリール「いや、別に、好きに呼んでくれ」
ガヴリール「私もさ、そ、その……」
天使ガヴリール「?」
ガヴリール「お、お姉ちゃんって呼んでもいい……?」カァァァ
天使ガヴリール「ふふ、いいですよ」ニコッ
ギュッ
ガヴリール「あっ……」ドキッ
天使ガヴリール「もーーーっと、沢山甘えてもいいんですよ?」
ガヴリール「うん……」ドキドキ
ガヴリール「お姉ちゃん!ただいまー!!」ギュッ
天使ガヴリール「おかえりなさい、ガヴちゃん」ニコッ
ガヴリール「今日はさ、先生に褒められたんだよ!最近の私は遅刻が少ないって!」
天使ガヴリール「あら、それはよかったですね!ご褒美になでなでしちゃいます!」ナデナデ
ガヴリール「えへへ、これも全部お姉ちゃんのおかげだよ!」ニコニコ
天使ガヴリール「いえいえ、全部ガヴちゃんの日頃の頑張りですよ!もっと自信を持ってください!」
ガヴリール「そ、そうかな……」
天使ガヴリール「はい、ガヴちゃんは偉い子です、私の自慢の妹ですよ!」ナデナデ
ガヴリール「えへへへ……」トロン
ガヴリール「おはようヴィーネ、サターニャ」
ガヴリール「うんうん、今日もいい天気だな!」
ヴィーネ「おはようガヴ、最近は朝早いわね」
サターニャ「なんか最近のあんた少し気持ち悪いわね……」
ガヴリール「ふん、気持ち悪いとは失礼な」
ガヴリール「少し規則正しい生活を始めただけだよ、そしたら何か一気に気分が良くなってさ」
ヴィーネ「夜更かしをやめたのね、偉いわガヴリール!」
ガヴリール「えへへ……」
サターニャ「違う、私が気持ち悪いって言ったのはそういう意味じゃなくて……」
ガヴリール「おいおい、これ以上はやめてくれよ、流石に私も傷つくぞ?」ニコッ
サターニャ「……」
サターニャ「なんか違うのよねぇ……」
ガヴリール「うん、いいよ」
ガヴリール「最近は少し小綺麗にしてるからな、汚くはないと思うし」
ヴィーネ「……にわかに信じ難いわね」
ガヴリール「失礼な、私だって掃除くらいするっての」
ヴィーネ「本当かしら……」
ガヴリール「でも丁度よかった、ヴィーネには紹介したい人がいるんだよ」
ヴィーネ「紹介したい人……?」
ガヴリール「ああ、ヴィーネに似て真面目でさ、私のお姉ちゃんみたいな存在なんだ」
ガヴリール「きっと仲良くなれると思うぞ」ニコッ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(天界の友達かしら?少し気になるわね……)
ガヴリール「ただいま、お姉ちゃん!」
ガヴリール「今日は友達を連れてきたんだよ!ほら、ヴィーネ!」
ガヴリール「……何言ってんだよお姉ちゃん、知ってるだろ?」
ガヴリール「はははっ!もう、恥ずかしいからその話はやめてってば!」
ガヴリール「……えっ!?今日はステーキ!?やったー!!」
ガヴリール「うん、うん、そうだな!そうしよう!」
ガヴリール「というわけだからヴィーネ、今日はお前もウチでご飯食べていけよ」ニコッ
ヴィーネ「……ねぇ、ガヴ」
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「さっきから一体誰と話してるの?」
ヴィーネ「……」
天使ガヴリール「ヴィーネさん、きっと驚いてるんですよ」
天使ガヴリール「ほら、私が二人もいるんですよ?それはもう、ビックリしてもおかしくないですって」
ガヴリール「はは、それもそうだな、この反応は正常だ」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「改めて紹介するよヴィーネ、こっちはもう一人の私だ」
ガヴリール「最近は毎日私の面倒を見てくれてる、まぁあれだ」
ガヴリール「お姉ちゃん……みたいなもんかな」
天使ガヴリール「あらあら、ガヴちゃんったら……」クスッ
ガヴリール「なんだよ!笑うことないだろ!」

ヴィーネ「……ねぇ」
ガヴリール「あぁ、座布団がなかったな、今から持ってくるから……っ」
ドサッ
ガヴリール「いてて、何もないところでコケるなんて、私もドジだなぁ」
ヴィーネ「……あんた、家の掃除をしたって言ってたわよね?」
ガヴリール「ん、まぁ、全部お姉ちゃんにまかせっきりだけどな」
ガヴリール「ははは、何か自分の手柄みたいに言ってごめんな?」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(全然掃除なんてされていない、むしろ以前のガヴの部屋のがまだ清潔だったわ……)
ヴィーネ「ねぇガヴ」
ガヴリール「それでさー、今日学校でサターニャがさー」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「そうそう、いい加減学習しろって話だよな」クスッ
ヴィーネ「ねぇ、ガヴ!」
ガヴリール「そうだ、今度良かったらお姉ちゃんも一緒に遊ぼうよ、きっとみんな……」
ヴィーネ「ガヴリールっ!!!」
ガヴリール「……っ」ビクッ
ヴィーネ「ねぇ、何で私には何も相談してくれなかったの……?」
ガヴリール「何だよヴィーネ、いきなり怒鳴る事ないだろ?」
ヴィーネ「どうしてあんた、こんなになるまで……っ」グスッ
ガヴリール「……ヴィーネ?」
ヴィーネ「……」
ギュッ
ガヴリール「……?」
ヴィーネ「辛いことがあるんだったら、少しは私に相談しなさいよ、ばか!!」ギュゥゥゥ
ガヴリール「ちょ、ヴィーネ、苦しい……っ」
ヴィーネ「いつもいつも寝坊するし、放っておいたらご飯も食べないし、お風呂にも入らないし掃除だってしないし、あんたを一人にすると絶対生きていけないって思ってた」
ヴィーネ「勿論それは今でもそう、いいえ、今日の事でさらにあんたが心配になったわ」
ガヴリール「何言ってんだよヴィーネ、今の私にはお姉ちゃんがいるから大丈夫だって」
ガヴリール「ほら、最近なんて遅刻しないだろ?それも全部お姉ちゃんが……」
ヴィーネ「全然大丈夫じゃないわよ!!」
ガヴリール「……っ」ビクッ
ヴィーネ「いい!?あんたのお姉さんはゼルエルさんよ!!今あんたが見ているそれとは違うの!!」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「あんたの横にいる存在はただのまやかしよ!実在しないの!ここにいるのは私とガヴリール、二人だけ!!」
ヴィーネ「何であんたがそうなっちゃったのは知らないけど、ラフィエルやサターニャだってガヴの事を心配してるのよ!?」
ガヴリール「……っ」
ヴィーネ「もう少し友達を頼りなさいよ!!私達だって、あんたの悩みを聞くくらいの事はできるんだから!!」
ヴィーネ「……ここまで言われればわかるでしょ?あんた、おかしいわよ」
ガヴリール「……あぁ」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……お前には、お前らには一生わからないだろうな」
ヴィーネ「……?」
ガヴリール「私はさ、お前らみたいに器用じゃないんだよ」
ガヴリール「この世界での生き方を知らない、だからこうなったんだ」
ガヴリール「見ろよ、この私を」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「もう私は天使なんかじゃない、人間界の娯楽に溺れた欲望の化身だ」
ガヴリール「一人で生きていく力も全て失った、私はもうおしまいだ」
ヴィーネ「……そんなことないわよ」
ヴィーネ「あんたに悩みがあれば私達が聞いてあげるし、あんたが困っていれば、助けてあげることだって……」
ガヴリール「もうウンザリだって言ってんだよ!!」
ヴィーネ「……っ」ビクッ
ガヴリール「私の気持ちなんてわからない癖に!!相談に乗るだなんて馬鹿げた事言ってんじゃねぇ!!」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「お前に私の気持ちがわかるのかよ?天界ではなんでもできてチヤホヤされていたこの私が!!誰よりも努力して首席で卒業したこの私が!!」
ガヴリール「何もできなくなったんだよ!!洗濯機を回すことも、洗い場の食器を片付けることも、シャンプーを詰め替えることも足の爪を切ることも歯磨き粉の蓋を閉めることも……」
ガヴリール「何もかもしたくないんだ、面倒で面倒で仕方ないんだよ!!」
ガヴリール「それをお前らは自業自得だって言うのか!?全部私のぐーたらな私の性格が悪いって言うのかよ!?」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「そんなのわかってんだよ!始めから全部、私が悪いってわかってんだよ!!」
ガヴリール「わかってるのに……っ!!……どうにもならないんだよぉ……」グスッ
ヴィーネ「ガヴリール……」
ガヴリール「……ヴィーネは悪くない……悪いのは全部、私なんだ……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「おかしくなったフリをしてたのかもしれない、皆に心配してほしくて、同情されたくてさ」
ガヴリール「……笑っちゃうだろ?こんなのが首席なんだよ?」
ヴィーネ「……あんたがどんな事を言っても、私はガヴを嫌いになったりはしないわ」
ガヴリール「嘘つき、そんな奴いるわけないじゃん」
ヴィーネ「嘘なんかじゃない、神に誓ってもいいわ」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ねぇ、ガヴリール」
ヴィーネ「あなたは今、少し息苦しくなってるだけなの」
ヴィーネ「部屋を綺麗にして、美味しい物を食べて、楽しい事をしたらきっと……」
ヴィーネ「きっとまた、笑顔になれるわ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「なんでこいつらこんな低レベルな会話で盛り上がってんだろ、何が楽しいんだろ……って、思うことある?」
ガヴリール「皆で遊ぼうってなった時にさ、周りの奴等だけ盛り上がってるのに自分はまったく楽しめなくて、凄く疎外感を感じたことある?」
ガヴリール「見下していた奴が自分より凄い結果を残してさ、そんくらいの事なら私だって本気出せばできるしって、思ったことある?」
ガヴリール「まだまだあるぞ、私の卑屈で嫌なところ」
ガヴリール「全部下界で手に入れた感情なんだけどさ、人間って凄いよな、こんな真っ暗な世界で生きてるんだから」
ガヴリール「……まぁつまりなんだ、お前にはもっと相応しい友人ってのがいるんだよ」
ガヴリール「私みたいな奴と仲良くするのはもうやめろって、百害あって一理なしだぞ」
ヴィーネ「……さっきも言った思うけど」
ヴィーネ「ガヴがどんなことを言っても私はあんたを嫌いにならない、この言葉に嘘はないわ」
ガヴリール「なんでそこまで……」
ヴィーネ「そんなの決まってるわ」
ヴィーネ「ガヴと一緒にいるのが楽しいからよ」
ヴィーネ「だからあんたもいい加減諦めなさい、悪魔ってのはしつこいのよ」
ガヴリール「……こんな時だけ悪魔ヅラしやがって」
ヴィーネ「あんたにだけは言われたくないわよ、このおバカ天使」
ガヴリール「むっ、なんかムカつくな」
ガヴリール「言っとくけど、私は天界では首席だったんだからな?お前みたいな落ちこぼれ悪魔とは格が違うっての」
ヴィーネ「ほら、そうやって都合のいい時だけ過去の栄光を盾にするの、あんたの悪い癖よ?」
ヴィーネ「なーにが偽りの自分だったよ、未練たらたらじゃない」
ガヴリール「ふん、言ってくれるじゃないか」
ヴィーネ「何よ、やる気?」
ガヴリール「ふんっ」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ありがとな、ヴィーネ、何か元気出た」
ヴィーネ「感謝は行動で表しなさい、まずは部屋の掃除よ」
ガヴリール「えー、めんどくさい」
ヴィーネ「やるのよ」
ガヴリール「はい」
ガヴリール「と、いうわけだ、ごめんな」
天使ガヴリール「……私はもう少しガヴちゃんと一緒にいたかったのですが……」
ガヴリール「もう十分癒してもらったって、それに、これ以上お姉ちゃんや皆に迷惑かけたくないしな」
天使ガヴリール「……なんだか私、お邪魔虫ですね」
ガヴリール「そんなことないさ、もし、お姉ちゃんがいなかったら」
ガヴリール「私は今頃……」
天使ガヴリール「……」
ガヴリール「……悩み、聞いてくれてありがとな」
天使ガヴリール「はい」
ガヴリール「勝手に呼び出しといて言うのもなんだけどさ、ごめんな」
ガヴリール「私って案外浮気性なのかも……」
天使ガヴリール「ふふ、面白いことを言いますね、ガヴちゃん」
天使ガヴリール「本来私はあなたの一部、役目を終えたら主の元に帰るのは当然の事でしょう?」
ガヴリール「それもそうだな、何を言っているんだ私は……」
天使ガヴリール「短い間でしたが、楽しい日々でしたよ」
天使ガヴリール「ヴィーネさんや皆さんに心配をかけないよう、天使らしく真っ当に生きてくださいね?」
ガヴリール「ん、自信はないけど少しは努力してみるよ」
……
…
朝は起こしてくれるしご飯だって作ってくれる、何不自由ない生活をさせてもらっている私だが一つだけ不満があった。
それは、私との共同生活において必ず守らなくてはいけないルールの一つ、深夜のネトゲ禁止ルールだ、とてつもなく悪魔的で恐ろしいことを考えやがる。
以前の私であれば絶対に守れないルールだったが、ヴィーネとの生活を始めた今、意外なことにそのルールを苦痛とは感じなかった。
それは、たんに私がネトゲに飽きてしまっただけなのか、早寝癖がついてしまったせいですぐに眠くなるだけなのか、それとも、ヴィーネとの共同生活が予想以上に楽し………
ガヴリール「……………」
ガヴリール「やっぱやめだ、日記とか私のキャラじゃないし」クシャクシャ
ヴィーネ「あーちょっと!せっかくお揃いの日記帳買ったのにー!」
完
ガヴはあそこまで駄目駄目になったんだから劣等感だらけの卑屈な奴であってほしい、そんな妄想
元スレ
ガヴリール「癒しが欲しい……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492436785/
ガヴリール「癒しが欲しい……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492436785/
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コメント一覧 (36)
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- 2017年04月18日 08:41
- いいぞ
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- 2017年04月18日 09:06
- めでたしめでたし
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- 2017年04月18日 09:09
- 学生の頃は優秀だったのに、大人になると落ちぶれる人ってたまにいるよね...
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- 2017年04月18日 09:14
- サターニャに関してはさらりと畜生な天使ガヴw
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- 2017年04月18日 09:24
- 普段無表情で余裕に振舞ってるガヴちゃんがこんな闇を抱えてたら興奮する
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- 2017年04月18日 09:37
- 二次元キャラを改変してまで「卑屈であってほしい」とか考えてる作者が一番卑屈じゃん
顔が良くて普通の人間にない特性持ってる時点でここまで卑屈にはなりようがない
作者が日頃思ってることを勝手に自分と同類認定したキャラに言わせてるだけ
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- 2017年04月18日 09:53
- ※6ぼっちにありそうな思考を書くことに関してはネット小説、ssだとプロレベルのやつ多いよな。
てかこのssガウリールがいうには不自然すぎる。
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- 2017年04月18日 09:54
- 本編のガヴは無敵すぎるからこういう展開にするなら多少の弱体化はやむなしだと思う
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- 2017年04月18日 10:03
- ガヴは頭良いから一線というか抑えるべき要所は理解してるっぽいしね
どっちかいうとサボりまくってるのに良い人生歩んで>>1みたいな陰キャから妬まれるタイプ
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- 2017年04月18日 10:07
- 言うほど不自然か?落ちぶれた自分に失望して卑屈になるっていう設定はそこそこ面白いと思うけど
少なくともサイコレズにされたりヤンデレにされるヴィーネよりさマシな改変だと思う
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- 2017年04月18日 11:23
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どうにか落ち着いてよかった...
さらりとディスられるサターニャ...
あとゼルエル姉さんが姉として全否定されてるの可愛そうだけど自業自得だからね。
病みゼルエルみたい。
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- 2017年04月18日 12:19
- 不自然だからこそあれこれツッコミが入るんだよなぁ
卑屈になる展開自体がガヴのスペックの高さに反証されるから設定として成立しない
キャラを使って自分を慰めてるだけの単なる自己紹介であってSSにすらなってない
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- 2017年04月18日 12:41
- ガヴリールはやらないだけだからな。できなくなってたら堕落じゃなくて痴呆だ。
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- 2017年04月18日 13:15
- 落ち込む→励ます→立ち直る
美しい友情ガヴィーネ、僕は好きです
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- 2017年04月18日 14:25
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素晴らしい、夢でなく真理を、この焼け着く焦燥感とタールの様な暗い感情こそが、人間を人間足らしめる心理だ。
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- 2017年04月18日 14:47
- キャラらしさの操作でもなくキャラ崩壊の活用でもなく
キャラの名前を借りた作者自身だからキモい
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- 2017年04月18日 15:22
- 俺ももう少し頑張るかな。部屋片付けて仕事してさ。
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- 2017年04月18日 15:47
- こーゆーヴィーネの友情系好きだわ。友達想いだねぇヴィーネ。ホンマええやっちゃな
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- 2017年04月18日 16:39
- ガヴに自分を投影するキモータほんと嫌い
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- 2017年04月18日 16:58
-
ハッピーエンドで良かった
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- 2017年04月18日 17:04
- 話の筋に触れず自己投影の一点でそこまで拒否反応示してコメント残す人も大して変わらないと思うんだよな…
まあ今回はゼルエルが来たときにあっさり猫被って図々しさ発揮したガヴリールのキャラ像と食い違うってのはある
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- 2017年04月18日 17:08
- 話の筋なんて触れる以前にガヴ的にありえない卑屈さのせいで崩壊してますやん草
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- 2017年04月18日 17:22
- まとめサイトだなぁって感じのコメ欄
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- 2017年04月18日 17:36
- 天真先輩の癒しになりたい
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- 2017年04月18日 18:03
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色々意見あるだろうけどとりあえず真理を…聖ガヴは可愛い(断言)
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- 2017年04月18日 18:15
- >天使ガヴリール「もう、よだれ垂れてますよ?」クスッ
タプリスかと思った…
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- 2017年04月18日 19:03
- まーた分裂しちゃったのかと思いきや、まさかのイマジナリーフレンド的なアレでひぇってなった
大天使ヴィーネさんが居なかったらヤバかったな…
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- 2017年04月18日 19:27
- ガヴの声優さん
sin七つの大罪で「俺の子を産めー」とか「安産型の尻だねー」とか言ってて興奮した
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- 2017年04月18日 20:59
- 「まとめサイトだなぁって感じのコメ欄」
わぁ…すっごいブーメラン…
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- 2017年04月18日 21:34
- ヴィーネちゃんは天使
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- 2017年04月19日 00:57
- ※10は作者
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- 2017年04月19日 02:15
- ガヴはギガロマニアックスに目覚めた!的な話かと思ったらそうでは無かった。
最後はイイハナシダナーで終わって良かったわ。
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- 2017年04月19日 22:35
- 天使と悪魔、同居、何も起きないはずがなく
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- 2017年04月22日 07:53
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はいはい
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- 2017年05月13日 00:09
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。
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- 2017年05月17日 15:32
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丸く収まる気が全くしなかったけどうまくハッピーエンドにしてくれて本当に良かった…これは名作ガヴィーネだなぁ