男「アイドルマスターに出会って人生が変わった」
オタクが悪い訳では無い。それでも、当時の俺は本当にどうしようもない男だった。
高校を卒業してもろくにバイトも長続きせず、重ねていうが当時の俺は本当に腐っていた。
やつに布教され、俺はアイドルマスターの存在を知った。
アイマスが俺に与えた影響は数しれないが、一番大きかったのは「3次にも可愛い子はいる」だった。
当時の俺にとってそれは沼倉愛美であり、青木瑠璃子であり、山崎はるかだった。
可愛い(これが大前提)コスプレイヤーさんとツイッターを通して話すようになった。
みんなアイマスへの愛が深いことから彼女達と話すのは本当に楽しかった。
これがきっかけになって、俺の人生は大きく変わることになる。
いつも通りツイッターを眺めていると、とんでもない画像が流れてきた。
そこにいたのは、俺の好きな声優ソックリのコスプレイヤーが、その声優が声をあてているキャラのコスプレをした画像だった。
「本人かと思いました!びっくりです!可愛い!」
その直後に寝落ちした俺は、携帯の着信音で目が覚めた。
『ツバメ(彼女の名)さんがあなたをフォローしました』
思わず「へっ?」って間抜けな声が漏れた。その直後に、喜びが襲ってきた。
リプの1件でフォローが飛んでくるとは思ってもいなかった。
彼女が写真を上げたら必ずリプライを飛ばしたしお気に入りにも登録した。
彼女には彼氏がいたがそんなことは気にならなかった。
もうその時には、彼女のことが好きだったんだと思う。
彼女が彼氏と別れたとツイートした。
彼女の恋を応援していた俺は「本当にお疲れ様。ツバメさんならすぐにいい出会いがあるよ」と送った。
その直後、予想もしていなかった返信がきた。
「ありがとう。今電話してもいい?」
その数分後、080から始まる見慣れない番号から着信が来た。
電話に出ると、想像していたよりも可愛い声が聞こえてきた。
「もしもし。なんかツイッターではよく話してるのに電話だと不思議な感じだね」
「本当に好きだった」
「辛かったし、今でも辛い」
「relationsを聞くと歌詞が刺さる。じゃあねなんて言わないで、またねって言って。とかさ」
俺はただただ彼女の話を聞いていた。
話を聞くうちに彼女がこんなことを言い出した。
「私、カズキくんとなら付き合える」
「話こうやって聞いてくれるし、ツイッターとかでも絡んでくれたし
いい人だって思ってたんだよね」
「でも前写真上げてたの見てたでしょ? 俺顔面ゴリラだよ?」
「顔とか関係ないよ」
「……でもツバメさんは四国で、俺は新潟だよ?」
「関係ないよ……カズキくんが会いたいなら、会いに行く
彼ね。私より収入多かったからお金の面ではたくさん支えてくれたんだけど
それよりも。私はそばにいて欲しかった。一緒にノンビリしたかった
カズキくんとは、そういう生活ができそうなんだ」
「……俺さ。障害持ってるんだよね。だから免許も取れないし、ツバメさんにもきっとたくさん迷惑をかけることになる」
「大丈夫。そういうの、全部わかってあげられるよ。私免許あるから運転するしさ。カズキくんとなら幸せなれると思う」
「……俺。病気持ってるし、働いてないし、免許もないし、距離もあるけど……こんな僕でよかったら、付き合ってください」
「……はい」
こうして、俺とツバメは付き合うことになった。
24になって、初めて両想いの彼女が出来た。
彼女のためにやせた。
彼女と同じ時間を共有するためにタバコを始めた。
彼女と同じ時間を共有するために彼女の好きなバンドを聞き始めた。
学校に対するやる気も跳ね上がって、講師に驚かれた。
嘘をついて自分を高く見せることしか出来なかった。
恥ずかしい話、それで炎上したことも何回もあった。
それでも、彼女にだけは本音が言えた。
見栄を張らなくてよかった。
嘘をつかなくてよかった。
本当の意味で、素直になれた。
そうするうちに、俺は気づけた。
今まで作ってた壁の中に、こんなに綺麗でまっすぐな自分がいたということに。
彼女からは焦らなくていいと言われたけど。俺は彼女と共に過ごす事が一番の幸せだと思っていた。
今にしてみたら、そこが彼女の中で負担になっていたんだと思う。
「元カレから連絡が来た。正直、カズキくんとカレの間で気持ちが揺れ動いている自分がいます
彼はカズキくんに幸せにしてもらいなさいと言ってくれたけど。私にはどうしたらいいかわかりません」
目の前が真っ暗になった。
悩んだ。
本当に悩んだ。
悩んで、たくさんの人に連絡して。
「直じゃないと話せんこともあるだろうから家に来い」って言ってくれた先輩の家に泊まりに行った。
「聞くだけは聞くけど、結論を出すのはお前だから
お前の中で答えが出たら電話しろ」
先輩はそう言って、コンビニに行った。
色々考えた。
彼女が好きなバンドの曲を聴きながら、彼女と同じ銘柄の煙草を吸いながら。
その時に、ある歌詞が耳に入った。
国名をバンド名にしたその大胆なアーティストは、バンド名からは想像もできない繊細な歌声でこう歌った。
「あなたが涙に愛されることなく、生きられますように」
迷いが、晴れた気がした。
「ツバメちゃんへ。本心を言います
あなたの大事な人になりたかった
あなたを幸せしてあげたかった
僕はたくさんのものをツバメちゃんからもらいました
かっこいい音楽、タバコの美味しさ
そして、なによりもたくさんの愛情と、自分を好きになるきっかけ
でも、僕にはそれをお返しすることができません
なので、あなたが一緒にいて幸せだと思える人と幸せになって下さい
あなたの幸せが、僕の幸せだから
遠い新潟の地で、あなたの幸せを祈ってます」
既読はすぐについたけど、返信は、今に至るまで来ていない。
送ってすぐに、先輩が帰ってきた。
送ったメッセージを見せると、先輩は何も言わず俺を抱きしめた。
「……辛かったな」
その一言で、俺は自分で驚くくらいの大声をあげて泣き始めた。
なによりも、彼女をこうして抱きしめてあげるはずだった未来を思って、俺は泣いた。
次の日、俺の学校の休みに合わせ、先輩は休みを取ってくれた。
洗濯物を畳む途中で、何度も思い出し泣きしたけど、先輩はそれに触れることもなく黙々と洗濯物を畳んでいた。
溜まった家事をこなして、冷蔵庫の材料で簡単な料理を作って、最後に2人で銭湯に行っただけの一日だったけど。
本当に、癒された1日だった。
風の噂で、ツバメは新しい恋人ができたと聞いた。
たまたま彼氏とのツーショット写メを見たけど、その時のツバメの幸せそうな笑顔を見て、俺のしたことは間違ってなかったと確信した。
ツバメと出会うまで俺にとってすべてだったアイドルマスターは、本当に数ある趣味の一つになってしまった
習慣とは怖いもので、今では自分の好きなバンドを聴きながら煙草を吸うことの方が好きなほどだ。
それでも、これでよかったと今は思えている。
ツバメは、アイドルマスターがくれなかった幸せを俺にくれた。
俺にとっての幸せは「大事な人と同じ未来を見てそこに目指して歩んでいくこと」だということに気づけた
今でも彼女と付き合っていた頃のやりとりを思い出すと胸が暖かくなる。
彼女がくれたものを胸に、生きていこうと思う。
付き合った日からちょうど一月たったのでけじめとして立てました
ノンフィクションというジャンルということで許していただけると嬉しいです
最後に
彼女と出会うきっかけをくれたアイドルマスター
立ち直る機会を与えてくれた先輩
物語として綴る場所を与えてくれたSSVIP
なによりも、たった1週間とはいえこんなどうしようもない俺にたくさんの愛と本当の生き方を教えてくれたツバメに最大限の感謝を。
本当に、ありがとうございました
ツバメ!
幸せになれよ!
元スレ
男「アイドルマスターに出会って人生が変わった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474556638/
男「アイドルマスターに出会って人生が変わった」
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コメント一覧 (40)
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- 2016年09月23日 03:52
- ただのメンヘラレイヤーやんけ!
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- 2016年09月23日 03:53
- 正直気持ち悪い
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- 2016年09月23日 03:57
- 浸ってるところ悪いんだけど、気持ち悪い
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- 2016年09月23日 03:57
- え、きもちわるw
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- 2016年09月23日 04:16
-
wwwwwwwwwwwww
典型的な、尻軽に弄ばれるキモオタどうていの構図ですねw
しかも自分に酔ってるのが見え見えだしwwwwww面白すぎだろwwwwww
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- 2016年09月23日 04:25
- やっぱレイヤーって糞だわ
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- 2016年09月23日 04:26
- これは流石に狙いすぎだろ
-
- 2016年09月23日 04:36
- 釣り針でかすぎで草
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- 2016年09月23日 04:53
- こういう長すぎる俺語りは、だいたいオタクの創作&願望
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- 2016年09月23日 05:31
- 糞つまらない
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- 2016年09月23日 06:00
- 途中からホモォな話になってるような
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- 2016年09月23日 08:25
- 四国のレイヤーてどこで活動するの?大阪とかにでるんかな。
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- 2016年09月23日 08:36
- お遍路
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- 2016年09月23日 09:00
- 狙い過ぎやな
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- 2016年09月23日 09:11
- 國府田マリ子のおっかけをやって10余年が経過した。当時大学3年生だったオレはGS美神のおキヌちゃんをやってたマリ姉に出会い、即効でファンになった。
元々合コンや女の子とは縁のない生活だったが、それからはマリ姉の為だけに生きてきたようなモンだ。
毎日マリ姉の歌を聴き、毎週ラジオも聴き、もちろんハガキも出しまくって月3回必ず応援の手紙と詩を送った。イベントも全部行った。 全国ツアーで一緒に全国制覇したのも二度や三度じゃない。
ファンやって二年目、握手会で俺の名前を覚えてくれてた時には嬉しくて本気で涙が出た。 人生で最高の喜びだと有頂天になって、帰り道一人で吼えてた。地元の役場の事務に就職した後も、それだけが楽しみで生きてきた。 他の事は考えようとしなかった。結婚も、彼女も、友達も、そんなのは関係ない、いらないと思ってた。
-
- 2016年09月23日 09:11
- そして去年の9月。信じられないものを目にした。「國府田マリ子結婚!!」目を疑った。絶対ありえない、絶対ありえない。死んでもありえない。 ・・・なんであんな男が。ふざけんな。どこがいいんだ。マリ姉と釣り合わない、失礼だ。ふざけんな。ふざけんな。一週間仕事を休んだ。 失意の内に半年が経った。もうラジオも聴いてない。会員番号2ケタ前半のファンクラブも辞めた。最近になってようやく、俺も自分の幸せを掴もう…そう思えるようになってきた。
だけど俺には何も残ってなかった。20代という多感な時期に何もしなかったんだ。当たり前だ。マトモに他人と喋ったのはいつだっただろう。 女の子とおしゃべりをしたのはいつだっただろう。恋について、結婚について、そして人生について最後に考えたのはいつだったんだろう。 趣味も、特技も、人間性も、協調性も。何もありゃしない。残ったのはブサイクで汚い30代の中身スッカラカンな男。それだけ。 こんなのが今更どうやって幸せ掴めってんだ。声優のおっかけは何も生み出さなかった。それに今まで気づかなかった俺は最高にバカだ。 そしてこんなグチをネットでしかこぼせない俺は最高に惨めだ。是非俺を笑ってくれ。蔑んでくれ。そして自分の人生をもう一度考えるキッカケにしてくれ…
-
- 2016年09月23日 10:53
- 元彼との間で揺れたくせに撚り戻すんちゃうんかいと思ってたら一週間で盛大に草
タイムスパン10倍でもまだ短い部類やぞ
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- 2016年09月23日 10:53
- アイマスってタイトルあったから読んだら内容関係なさすぎて草
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- 2016年09月23日 11:53
- ツバメなら俺の横で腰振ってるよ
-
- 2016年09月23日 13:11
- なにこれ?
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- 2016年09月23日 13:21
- ※18
P=キモい=このくだらない日記
関係有りすぎなので無問題
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- 2016年09月23日 14:44
- オタサーの姫囲うオタってこんな心情なんだ。これは辞められませんわ、
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- 2016年09月23日 14:55
- ここでやる内容じゃねえんだよなあ…自分語りなら他行って
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- 2016年09月23日 15:58
- 頼むから釣りであってくれ…
同じ日本にこんな気持ち悪いやつがいるとは思いたくないんだ
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- 2016年09月23日 16:19
- 最後に先輩とくっつくホモSSだと思ったら…
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- 2016年09月23日 16:36
- 気持ち悪い
気持ち悪い
-
- 2016年09月23日 16:44
- 音無さん何してるんすかマジで
-
- 2016年09月23日 19:23
- うわぁ
うわぁ
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- 2016年09月23日 19:25
- なんやこれ気持ちわるっ
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- 2016年09月23日 20:41
- アイマスっていうからwktkして開いたのに
序盤から内容全然アイマスと関係ないから流し読みしたけど…
俺のアイマス物語(脳内)と大差ないわ
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- 2016年09月23日 22:02
- なんだ先輩と一緒になるのかと思ったよ
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- 2016年09月23日 22:04
- ワイも青木瑠璃子好きやで
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- 2016年09月23日 22:06
- 一月で変わりすぎィ!
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- 2016年09月24日 00:37
- もはやスレチってレベルじゃないのは置いとくとして、釣り関係なくしみじみしたのはワイだけか
色々気になるところはあったけども
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- 2016年09月24日 05:40
- ※34
>>1と同じくらいワイくんがキモいやつだからしみじみするんだぞ
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- 2016年09月24日 12:29
- なんだ、お前らと似たような奴じゃないか
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- 2016年09月25日 19:48
- 自分に酔いすぎやろ…
黙ってTwitterに投稿してろよ
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- 2016年09月26日 13:30
- きづけばさいごまでよんでました!
もっとゆっくりかいてもよかたかも
いんりんおぶじょいとい
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- 2016年09月27日 05:29
- えぇ・・・なぜ身を引くのか
-
- 2016年10月02日 23:46
- 俺も課金するために仕事頑張るようになったよ。
やりがいがあるのはいいことだね、スレの方は電話が来た、ぐらいから流し読みだけど。