屍霊術士♀「迫害怖い! >>3(筋トレ)して生き残る!」
- 2016年04月27日 09:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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屍霊術士「冷血だよ! 一般人は冷血なんだよ!」
ゾンビA「あ~」
屍霊術士「うん、だから今の内に生存戦略が必要なんだよ」
屍霊術士「私は決めたんだよ。迫害されないために>>3するって」
ゾンビA「あう~?」
屍霊術士「なぜ筋トレかって思った? それはね、私達が屍霊術士が迫害されるのは私達がインドア派だからだよ!」
屍霊術士「インドア派のナヨナヨ~でジメジメ~でなんだか気味が悪い! それが屍霊術士のイメージなんだよ!」
屍霊術士「イメージ改善のためにも、まずは筋トレで健康的で引き締まった肉体を作るのが重要なんだYO!」 ドンッ
ゾンビA「あ~」
屍霊術士「よし、まずは腹筋からだよ! 足押さえて!」
ゾンビA「あ~」 グッ
屍霊術士「ふんんー!」 グググッ
屍霊術士「……むり」 ガクッ
屍霊術士「無理だよー。筋トレとか無理ー。だって普段運動しないもん。もう疲れたよー」
ゾンビA「あ~」 クイクイッ
屍霊術士「え? 足押さえろって? う、うん」 グッ
ゾンビA「あ~」 グイッ グイッ
屍霊術士「か、華麗な腹筋運動!? き、君にそんな特技があったの!?」
ゾンビA「あ~」
一週間後
屍霊術士「ふふふっ、見よ! んんんっ!」 グググッ グググッ
屍霊術士「こ、この華麗な腹筋うんんんんっ!」 ググググッ ググググッ
屍霊術士「も、もう無理……で、でも10回もできるようになったんだもん、十分だよね!」
ゾンビA「あう~」
屍霊術士「えへへ、私なんだか自信が付いた気がするよ。何かをやり遂げるって楽しいね!」
屍霊術士「次は>>13するよ!」
ゾンビA「あう~?」
屍霊術士「魔術師系アンデッド、私達屍霊術士の最終形態! つまりリッチだね!」
ゾンビA「あ~」
屍霊術士「諸先輩方を差し置いて一足先にリッチ化しちゃう事に私は戦々恐々だよ!」
屍霊術士「でもこれも仕方のない事なのです。そう、迫害されるくらいならその前に不老不死になるのが先決!」
屍霊術士「殺される前に死ぬ! これ以上の解決方法はない!」 ドドンッ
ゾンビA「あうあう~」 フルフル
屍霊術士「それじゃあ早速準備に取り掛かるよー!」
屍霊術士「ロープオッケー! 魔法陣オッケー! レッツゴーゾンビー!」 ジャンプッ
屍霊術士「ぐえっ」 ブラーンブラーン
ゾンビ屍霊術士「降りられない……」 プランプラーン
ゾンビ屍霊術士「お、降ろしてゾンビくん……」
ゾンビA「しゃあないのぅ」 ヨタヨタ
ゾンビ屍霊術士「え?」
ゾンビA「前々から思っとったけど、お嬢はホンマにアホやな」 スルスルッ
ゾンビ屍霊術士「わわっ」 スタッ
ゾンビA「で、どないすんねん? そないな若い身空で死んでもうて」
ゾンビ屍霊術士「え、ええと、どうしよう? その前に私はゾンビくんがフレンドリーすぎてビックリしてるよ?」
ゾンビA「別にそれは今どうでもええやろ。これからの話や、これからの話」
ゾンビ屍霊術士「う、ううん、>>18しようかな」
ゾンビA「いきなりシモの話かい」
ゾンビ屍霊術士「大事なんだよ! お腹の中の余計なものは出しておかないと腐敗臭がしちゃうでしょ!」
ゾンビ屍霊術士「綺麗なゾンビでいるにはケアが大事なんだからね!」 プンプン
ゾンビA「なるほどなぁ」
ゾンビ屍霊術士「こういう時は水魔法の呪符で、せやさっ!」 ゴボボボボッ
ゾンビA「お、おうぅ?」
ゾンビ屍霊術士「ばぼぼぼぼぼっ(胃から腸までの全身を洗浄してるんだよー)」
ゾンビ屍霊術士「ばぼぼぼぼぼっ(それと膀胱の中もスッキリさせてるとこー)」
ゾンビ屍霊術士「ばぼっ、ばぼぼっ(あ、なんか新しい快感に目覚めそう)」
ダバーッ
ゾンビ屍霊術士「あースッキリしたー」
ゾンビA「ご、豪快やな」
ゾンビ屍霊術士「後はUVカットして防腐魔法を掛けておけば長持ちするよー」 ヌリヌリ
ゾンビA「お嬢、なんや楽しそうやなぁ」
ゾンビ屍霊術士「そりゃ屍霊術士だもん、ゾンビになって楽しくないわけないよー」
ゾンビ屍霊術士「もういいんじゃないかなー。腹筋10回できるし。もう死なないし。腐らないし」
ゾンビ屍霊術士「私って元々行動派じゃないし疲れちゃったよもう」
ゾンビA「まだ休むには早いんとちゃう?」
ゾンビ屍霊術士「うーん」
ゾンビA「ほら頑張り。まだまだやる事たくさんあるやろ」
ゾンビ屍霊術士「……うん、そうかも! 私頑張る!」
ゾンビA「よしその調子や! で、何を頑張るんや?」
ゾンビ屍霊術士「>>22を!」
ゾンビA「なんでやねん」
ジリジリッ ジリジリッ
ゾンビ屍霊術士「なんて綺麗なサンシャイン……!」
ゾンビA「なあお嬢、なんでわざわざ日向ぼっこしてるんや?」
ゾンビ屍霊術士「ふふん、こうして日光を浴びる事でUVカットを身体に馴染ませてるんだよ!」
ゾンビ屍霊術士「更にこうして日光浴をする事でゾンビのジメジメしたイメージを払拭してるんだよ!」
ゾンビA「誰も見てないっちゅーの」
ゾンビ屍霊術士「そんなツンツンしないでゾンビくんも一緒に日向ぼっこしようよー」
ゾンビA「腐るっちゅーの」
ゾンビ屍霊術士「大丈夫だよ。ちゃんと防腐魔法掛かってるもん」
ゾンビA「え、マジで?」
ゾンビ屍霊術士「マジで」
ゾンビA「えらく健康的なゾンビやなー」
ゾンビA「なあお嬢、俺ら本当にこれでええんか?」
ゾンビ屍霊術士「え?」
ゾンビA「お嬢はゾンビになって安心しとるみたいやけど、エクソシストに払われたらお嬢かてお陀仏やろ?」
ゾンビA「こんな呑気に構えてたらいざって時に後悔するんとちゃう?」
ゾンビA「どうせ一度死んだ身をお嬢に蘇らせられただけやから俺はもうええけど、お嬢は後悔するんとちゃうの?」
ゾンビ屍霊術士「う、ううん」
ゾンビA「まあ好きにすればええと思うけども」
ゾンビ屍霊術士「んー、>>27」
ゾンビA「おお、ええやんか! お嬢はいつも一人でおるからなぁ、友達できたら人生変わるで?」
ゾンビ屍霊術士「えへへ、うん! 頑張る!」
ゾンビB「おい、お嬢が友達作るらしいぞ!」 ゾンビC「ほんまか!?」
ゾンビD「ほんまらしいぞ!」 ゾンビE「応援せな!」 ゾンビF「お嬢ファイト!」
ゾンビG「俺らが付いてるで!」 ゾンビH「お嬢ならすぐにできてるで!」
ゾンビ屍霊術士「み、みんな……ありがとう、私頑張るよ!」
そしてお嬢は友達を作るために>>32へ向かった。
ゾンビ屍霊術士(うぅ、緊張するよぉ)
ゾンビ屍霊術士「よし、覚悟を決めて>>39しよう!」
1.入り口近くにいるエクソシスト(ショタ)に話しかける
2.そのまま協会に突入する(死ぬ)
3.隠形の術を使ってから突入する
4.その他
自分がゾンビであるとあかしてエクソシストを殺しにかかると
エクソシスト「あ、あの、ここは協会の前ですからお静かに……」
ゾンビ屍霊術士「アイ・アム・ゾンビー!」
エクソシスト「え?」
ゾンビ屍霊術士「私はゾンビです。ハロー?」
エクソシスト「な……ふ、不浄の存在がどうしてこんな所に!」 ザッ
ゾンビ屍霊術士「ふふん、さあカモンカモン! かかってきなさい!」
エクソシスト「くっ、馬鹿にして! 浄化してや……っ」 ブシャアアアアッ
ニューゾンビA「伏兵やで?」 ブシュッ
ゾンビ屍霊術士「一人目だよ!」
協会受付「……あら、エクソシストくんじゃない? まだ何か用事?」
エクソシスト?「あ……あ……」
協会受付「……?」
ゾンビエクソシスト「アアアアアアッ!」 ガブリッ
協会受付「ゲブッ」 ビチャッ
協会受付「ウッ、ウ……ッ」
ゾンビ協会受付「アアアアアッ!」
屍霊術士「イッツ・ア・パンデミーック!」
ニューゾンビA「宴の始まりや!」
ゾンビ屍霊術士「殺すたび友達増えるね!」
ニューゾンビA「せやぎゃああああっ!!」 ジュワーッ
上級エクソシスト「滅びるがいい、神敵め!」
ゾンビ屍霊術士「し、しっかりしてニューゾンビくん!」
ニューゾンビA「お、俺はもうダメや……お嬢、元気でな……」 フォンフォンフォーン
ゾンビ屍霊術士「ああ、天に召されちゃった……さよなら、ニューゾンビくん」
上級エクソシスト「次は貴様の番だ!」
ゾンビ屍霊術士「>>51」
上級エクソシスト「ふん、そのような言葉に騙されると思ったか?」
上級エクソシスト「悪魔祓いを極めた私は、穢れし者の気配を決して逃さぬ」
上級エクソシスト「私の背後にそのような気配は……」
ゾンビ屍霊術士「あ、ゾンビになっちゃった」
できたてホヤホヤゾンビ「アアアアアアッ!」 ガブリッ
上級エクソシスト「ぐあああああああっ!?」
ゾンビ屍霊術士「今はパンデミック中だよ? 油断しちゃダメダメのダメだよもう!」
上級エクソシスト「くっ、こうなれば……神よ、お導きください!」 ヒュンッ
ドゴゴゴゴゴッ
ゾンビ屍霊術士「ひあっ!? しゅ、しゅごい! 自決魔法ヤバいよぉ! 結界なかったら即死だったよぉ!」
ガラガラガラッ
ゾンビ屍霊術士「あわわわ! 逃げないと!」 スタタタッ
ゾンビエクソシスト「うっ、うぅ……」
ゾンビ協会職員A「わ、私達はこれからどうすれば……」
ゾンビ協会職員B「大人しく祓われるしかないだろうさ……くくっ、皮肉なものだな」
ゾンビ屍霊術士「みんな、もっと前向きになろうよ!」
ゾンビエクソシスト「あなたがそれを言いますか……」
ゾンビ協会職員A「そうだ、元はといえば貴様が……!」
ゾンビ屍霊術士「ゾンビみんな友達! もうみんな死んでるんだから争うだけ無駄だよ!」
ゾンビ屍霊術士「生前の事は忘れてみんなで仲良くする! これがゾンビの鉄則だよ!」
ゾンビエクソシスト「……でも、じゃあ僕達はこれからどうすればいいんですか?」
ゾンビエクソシスト「神の道から外れ、このような身体にされて、これからどう生きればいいのですか?」
ゾンビ屍霊術士「>>57だよ!」
ゾンビエクソシスト「え?」
ゾンビ屍霊術士「私思うんだよ! ゾンビを否定する宗教の方がおかしいって!」
ゾンビ屍霊術士「だって私達には心がある! 今を楽しんでる! それを否定する方がおかしいんだよ!」
ゾンビ屍霊術士「みんなだって本当はおかしいって気付いてるでしょ! ねえ!」
ゾンビ協会職員A「……確かに、私は今までゾンビというものが、こんな風に心があるとは思っていなかった」
ゾンビ協会職員B「倒すべき邪悪……それが、今まで私達が信じてきたゾンビだったな」
ゾンビ屍霊術士「そうだよ! 私達の存在は間違いじゃない、存在するものを間違いだなんてする方がおかしいんだよ!」
ゾンビ屍霊術士「……でも、あなた達にも、今まであなた達が信じてきたものがある。それを簡単には捨てられないよね?」
ゾンビ屍霊術士「だから間違いだけを正して、今ままでの信仰を続ければいいんだよ!」
ゾンビ屍霊術士「ゾンビの存在を認めた新しい宗教で!」 ドンッ
ゾンビ協会職員A「おお……!」 ゾンビ協会職員B「おお……!」
ゾンビエクソシスト「僕達のような穢れた存在は、祓われるべきなんです……」
ゾンビエクソシスト「皆さんだって本当はそう思ってるんでしょう!?」
ゾンビ協会職員A「そ、そう言われると……」
ゾンビ協会職員B「だが、だが私達は今ここにいる! ここにいるのだ!」
ゾンビエクソシスト「僕達は、僕達はゾンビなんだから祓われるしかないじゃないか!」
屍霊術士「>>65」
ゾンビエクソシスト「そ、そんなの、決まってるじゃないか! ゾンビは人を襲って穢れを移す! だから……!」
ゾンビ屍霊術士「浅薄な」
ゾンビエクソシスト「え?」
ゾンビ屍霊術士「ゾンビが人を襲うのは死した肉体に残された生者への怨念が暴走するからだよ」
ゾンビ屍霊術士「それは自然発生したゾンビや、三流の屍霊術士が作り出したゾンビにだけ起きる現象」
ゾンビ屍霊術士「屍霊術を極めた者ならば生者への怨念などむしろ使役の邪魔、不要な怨念のない死者を使役する」
ゾンビ屍霊術士「実際あなた達は怨念に囚われてはいないでしょう? 協会の人間を襲う命令も既に解いているし」
ゾンビ屍霊術士「死霊術という偉大な学問に触れようともせずにくだらない固定観念に囚われた愚者、それがあなたよ」
ゾンビ屍霊術士「それで、反論は?」
ゾンビエクソシスト「……」
ゾンビ屍霊術士「己の愚かさを理解して沈黙する事を覚えた、それだけで十分な進歩……だよねー!」
ゾンビ屍霊術士「さあ、ゾンビライフ頑張ろー!」
はぐれエクソシストB「もうずいぶん昔の事な気がするな」
はぐれエクソシストA「外道に堕ちた術士の仕業だと聞くが、未だに正体は不明のまま……か」
はぐれエクソシストB「俺は時々不安になるよ。とてつもない陰謀が動いているんじゃないかってな」
はぐれエクソシストA「たとえそんなものがあったとしても、俺達とは無関係だろうさ」
はぐれエクソシストB「かもな。……そういえばお前、聞いたか?」
はぐれエクソシストA「うん?」
はぐれエクソシストB「アンデッド達が妙な動きをしてるって」
はぐれエクソシストA「何だそれ?」
はぐれエクソシストB「アンデッドというアンデッドがひとところに集結してるって噂だ」
はぐれエクソシストA「はは、与太話にも程があるな」
はぐれエクソシストB「そう、だよな。……うん」
ゾンビ屍霊術士「おっけー!」 スタスタ
オオオオオッ オオオオンッ オオオオンッ
ゾンビ屍霊術士「シャーラップ! お話始めるよ!」
ゾンビ屍霊術士「ここに集まったアンデッド諸君! 私はアンデッドが好きだ!」
ゾンビ屍霊術士「以下略! とにかく私はアンデッドが大好き! 好きすぎて自分がゾンビになっちゃったくらい大好き!」
ゾンビ屍霊術士「でも世の中の一般ピープルは私達を虐げる! スケルトンの骨を砕き、ゾンビの肉を削ぎ、ゴーストの魂を成仏させる!」
ゾンビ屍霊術士「私はそれが許せない! そうした迫害からあなた達を守りたい!」
ゾンビ屍霊術士「私達は今ここに存在してる! それがすべてだ! それを否定させたりはしない!」
ゾンビ屍霊術士「だから私達はここに王国を作る! この世に唯一つ、アンデッドを許容する宗教を持つ、私達のための国を!」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
ゾンビ屍霊術士「今ここに国が生まれた! そして私達は奴らにこの国を知らしめる! そのために私達は>>75するんだよ!」
住民A「ふう、今日もいい天気ね」
住民B「まったく、嫌になるくらい晴れてるわよね」
オ……オ……オ……オ……オ……
住民A「あら、何かしらこの音?」
住民B「なんだか、不安になる音ね」
オオ……オオオ……オオオオ……オオオオ……
オオオオオ……オオオオオ……オオオオオ……
オオオオオオオ……オオオオオオ……
住民A「な、なんだか段々近づいて……」
住民B「うっ、うぅ……く、苦しい……っ」 バタッ
住民A「ちょ、ちょっとしっかりしっ、うぐ……っ」 バタッ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
その日、城下町には死者の雄叫びが何万と響き渡った。
力なき者はその声だけで命を失い、力ある者もその圧倒的な存在の前に平伏した。
しかし、命ないアンデッド達にはその声はこう聞こえた。
アンデッドA「いえーい! 国作ったぜー! やっほーい!!」
アンデッドB「どやー! どやー!」
アンデッドC「導師様最高ー! ひゃっほおおおお!!」
アンデッドD「へいへーい! びびってんじゃねーぞごるぁ!」
でも滅茶苦茶人は死んだ。
ゾンビ屍霊術士「うちは他の国と違ってウェルカムだからね! 死者も生者も差別しないよ!」
ゾンビエクソシスト「導師様、他国に送った密偵達の情報によると、彼らは連合を組んで我々を攻撃しようとしているようです」
ゾンビ屍霊術士「なんで!?」
ゾンビエクソシスト「でもデモで国民の数も増えました」
ゾンビ屍霊術士「そっか。……はあ……どうしてみんな争いたがるんだろう……」
ゾンビ屍霊術士「仕方ない、>>83しよう」
ゾンビエクソシスト「はあ、昼寝ですか」
ゾンビ屍霊術士「最近少し頑張りすぎたかなって」
ゾンビ屍霊術士「それにほら、私が頑張るよりも周りの人が頑張った方が結果オーライって事もあるじゃん?」
ゾンビエクソシスト「……っ! わ、わかりました! この大任、果たしてみせます!」
ゾンビ屍霊術士「? うん、頑張って。おやすみー」 グゥ
ゾンビエクソシスト「……」 スタスタ
ゾンビ屍霊術士「うーん、どれくらい寝てたのかな」
ゾンビ屍霊術士「なんだか死んでから時間感覚がテキトーでつい寝過ぎちゃうよ」
ゾンビエクソシスト「お目覚めですか、導師様」
ゾンビ屍霊術士「あ、うん、おはよー。私が寝てる間にどうなったー?」
ゾンビエクソシスト「>>89」
ゾンビ屍霊術士「ふぇ?」
ゾンビエクソシスト「それも既に50年前の話。今や我々の国は、周辺国と協調の道を歩んでおります」
ゾンビエクソシスト「かつての私はあなたの言葉だけが支えでした。しかし今の私は違う」
ゾンビエクソシスト「私には導くべき民がいるのです。そう、あなたが無責任に投げ出した民達が」
ゾンビエクソシスト「導師様、もうあなたは過去の人なのです。どうかご理解ください」
ゾンビ屍霊術士「おっけー。今までありがとね」
ゾンビエクソシスト「……いいのですか?」
ゾンビ屍霊術士「うん。君もたくさん苦労したんでしょ? それに、下克上したのに眠ってる私を守り続けてくれたみたいだし」
ゾンビ屍霊術士「私の夢だったアンデッドが迫害されない世界、作ってくれたんだよね。なら私が君に言いたい事は、ありがとうだけだよ」
ゾンビエクソシスト「……っ、う……うぅ……っ」
ゾンビ屍霊術士「それじゃ、またいつか。アディオスだよ!」 スタスタ
屍霊術士「あ、ゾンビくん! まだここにいたんだね!」
ゾンビA「おう、やっぱここはお嬢の古巣やからな! ジメジメしてて居心地もええし!」
屍霊術士「えへへ、私もここでジメジメしてるのが性に合ってるかなーって」
ゾンビA「せやか!」
屍霊術士「……ねえゾンビくん」
ゾンビA「なんや?」
屍霊術士「私達って友達かな?」
ゾンビA「当たり前やろ、言わせんなや」
屍霊術士「いえーい!」 ゾンビ一同『いえーい!』
アンデッドの物語は終わらない。
元スレ
屍霊術士♀「迫害怖い! >>3して生き残る!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1461669566/
屍霊術士♀「迫害怖い! >>3して生き残る!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1461669566/
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- 冬月「今なら俺も初号機に乗れそうな気がする」
- P「……あの人は今?」
- 古泉「あばっばっばっばwwwwうぇwwwうぇwwwww」
コメント一覧 (11)
-
- 2016年04月27日 10:08
- すき
-
- 2016年04月27日 10:16
- 便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ便器ことベッキーはメディア復帰しないでくれ
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- 2016年04月27日 10:32
- けっこうおもしろかった
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- 2016年04月27日 11:30
- ※2
空き缶かと思った
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- 2016年04月27日 13:32
- イイハナシカナー?
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- 2016年04月27日 13:50
- スパイラル便器すき
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- 2016年04月27日 14:11
- 生存戦略でゾンビ化とか新しいな
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- 2016年04月27日 14:44
- せやか!
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- 2016年04月27日 15:04
- 肉ベッキー
-
- 2016年04月27日 15:30
- POEのウィッチでry
-
- 2016年04月27日 17:45
- ※2
関係ないコメント残すのはここが一番多いな
SS は救いがあったハズだ
ハズなんだ…