優花里「学園艦では全てのものを利用しているんですよ」みほ「下水も?」
- 2016年04月18日 10:40
- SS、ガールズ&パンツァー
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優花里「ここが機関室で艦を動かすだけじゃなく、艦内の電力も賄っているんですよ」
沙織「ここで電気作ってるんだぁ」
優花里「正確には制御しているんですけどね」
麻子「艦を動かす動力だけでは足りなくて色々試しているって聞いた」
みほ「色々って?」
麻子「推進力を利用した海水発電。甲板を利用した太陽光。冷却用空気取り入れ口に風力。海洋温度差発電とか」
沙織「あ、ゴミ焼却発電もあるよね」
華「道路の下に振動発電装置もあるって聞きました」
みほ「本当に色々やってるんだね」
優花里「学園艦では全てのものを利用しているんですよ」
みほ「下水も?」
優花里「え?」
みほ「下水も何かに利用してるのかな?」
優花里「下水、ですか。それは聞いたことがありませんが……」
みほ「え? うん……」
沙織「下水って、汚い水だよ。それを利用って」
麻子「だが、浄水していれば飲み水にはなるぞ」
華「肥料にもなっているかもしれませんね」
沙織「ちょ、ちょっと華!! 麻子!! 変なこといわないでよ!!」
優花里「これだけ色々と試していて下水をなんらかのエネルギーに変えていないというのは、確かに気になりますね」
みほ「黒森峰でも下水を利用しているっていう話は聞いたことがなかったな」
麻子「調べてみるか」
華「面白そうです」
沙織「えぇー。やめよー」
優花里「いいではないですか。学園艦のことを知るのは悪いことではないんですから」
沙織「だからって下水がどう利用されてるかなんて……」
みほ「下水処理施設ってどっちかな」
華「少しまってくださいね」
沙織「ほんとにいくのぉ」
優花里「冷泉殿の言う通り、浄水化、つまりろ過されて何らかの形で再利用されている可能性はありますね」
華「やはり飲み水でしょうか」
優花里「水道水ぐらいにはなっていてもおかしくないかと」
麻子「海水を利用しているのは知っているが、下水も使っているか」
沙織「海水じゃない?」
みほ「黒森峰では海水だったけど……」
沙織「なら大洗も海水でしょ」
優花里「では、下水はどこにいっているのでしょうか」
沙織「そんなの海へ流してるんじゃないの」
麻子「汚染してどうする」
沙織「あ、そっか。生活排水だもんね」
華「ここみたいです」
みほ「下水処理室……。でも、関係者以外立ち入り禁止になってるね」
麻子「ここだけやけに厳重だな」
沙織「間違って入っちゃったらヤバいんじゃない」
華「どのように危険なのでしょう」
沙織「嫌な臭いとか体についちゃいそうだし」
みほ「見れないってわかっちゃうと気になるよね」
優花里「なりますね。では、会長に頼んでみましょうか。会長ならどの施設にも出入りできる権限がありますから」
沙織「いや、ゆかりん。下水がどこに利用されてるか調べるだけでしょ。それこそ会長に訊けばいいじゃない」
優花里「おぉ、それもそうですね」
みほ「そうしよっか」
麻子「今なら生徒会室にいるだろう」
華「善は急げです。向かいましょう」
沙織「私としてはあんまり聞きたくないんだけどなぁ」
優花里「まぁまぁ、そうおっしゃらずに」
沙織「うーん……」
杏「下水の利用先?」
みほ「はい。下水がどうなってるのかなって思って」
杏「勉強熱心だねぇ。いやぁ、流石西住ちゃん」
みほ「あはは」
桃「知ってどうする」
優花里「知的好奇心を満たしたいだけですよぉ」
桃「……」
柚子「ど、どうします?」
杏「私の口から言うのは簡単だけどなぁ」
華「是非、教えてください」
沙織「秘密なら、秘密でいいですけど」
杏「ま、別に隠してるわけでもないしな。いいよー」
麻子「で、何に使われているんだ」
杏「色々だよ。まぁ、農業科がよく使ってる」
桃「そうなる」
華「全てを無駄にしないのですね」
桃「コンビニなどに並んでいる飲料水の9割は汚水からできているといってもいい」
沙織「えぇぇぇ!?」
優花里「9割もですか!?」
麻子「海水は使わないのか」
柚子「浄水所区画にあるのが海水をろ過した水なんだけど、あれは非常時用に溜めているものなの」
みほ「非常時というと」
杏「学園艦が航行不能になった場合、ライフラインを維持することが最優先になる。ま、そのときのための生活水だな」
優花里「では、普段我々が飲み水として使っているのは……」
杏「お風呂やトイレから届いた水だね」
沙織「うぇー……」
桃「言っておくが、お前たちが毎日入っている大浴場の水も元は汚水だ」
優花里「おぉぉ……そ、そうだったのですか……」
沙織「いわないでよー!!」
麻子「気にするな。あれはちゃんとした浄水だ」
沙織「そ、そうかもしれないけどぉ」
杏「口に入ったものがまた飲み水や食べ物に変わるんだから、いいじゃん」
沙織「よくなーい!!」
優花里「私、毎日……」
みほ「ん? どうかした?」
優花里「い、いえ!! なんでもありません!!」
華「どの学園艦も同じなのでしょうか」
桃「似たようなことはしているはずだ。だが、あまり一般生徒には知らせていないだろうがな」
柚子「武部さんみたいな反応をする人もいるからね」
沙織「そりゃしちゃうわよー」
みほ「でも、それだけならどうして立ち入り禁止なんですか? 厳重に鍵もかけてあったので特定の生徒しか入れないんですよね。そこまでしないといけないことでもあるんですか?」
杏「……」
桃「考えてもみろ。あの場所が自由に出入りできるのは恐ろしいことだ」
華「恐ろしい、ですか?」
柚子「万が一、あの下水処理装置にイタズラをする人が現れたら……」
杏「過去にあったみたいだしなー」
桃「会長、その話は……」
みほ「な、何があったんですか……」
桃「これから話すことは他言するな。生徒会の資料には約30年前まであの下水処理室は常に開放されていた。船舶科の者がそこを行き来するためにな」
桃「ある日、船舶科の一人が何を思ったのか処理室の機能を全て停止させた」
みほ「停止って、そんなことしたら……」
杏「処理されずに流れていっちゃうな」
沙織「ど、どうなるの、それぇ」
麻子「普通に考えれば、蛇口をひねれば出てくるのは汚水だな」
沙織「もー!! やだー!!」
桃「記録では、その、そのまま出てきたところもあったそうだ」
沙織「想像しちゃだめー!!」
優花里「汚物がそのままでてきたのですか」
桃「あ、ああ……」
杏「怖いよな。蛇口からところてんみたいにぐにゅ~っと出てくるなんて」
沙織「わぁぁぁー!!!!」
麻子「沙織。おかしなことは考えるな」
沙織「いや!! 想像しちゃうじゃない!!!」
みほ「だから、今では厳重に施錠をしているんですか」
杏「そういうことだな」
麻子「機能を停止させた動機はわからないのか」
柚子「資料にもそこまでは載ってなくて」
桃「気にするだけ無駄だ。常人にはわかるはずもない」
沙織「わかりたくもないわよ!!!」
みほ「……」
沙織「はい!! わかりました!! 絶対に近づきません!!」
みほ「あ、あの」
杏「なぁに、西住ちゃん」
みほ「理由もなく、下水処理装置を停止させるなんてことは考えられません」
杏「まぁね」
みほ「その人にもきっと理由があったはずです。そうしなければいけなかった理由が」
杏「あったとは思うけど。もう調べようもないしな」
みほ「調べて、みませんか」
沙織「え!?」
優花里「西住殿、どうして……」
みほ「えっと、なんだか気になっちゃって」
華「わたくしもです。もし何か学園艦に危機が迫っていて、致し方なく下水処理装置を停止させたのだとしたら……」
みほ「うん。その人は学園艦のためにそうしたのかもしれない。それがなんだったのか、私は知りたいんです」
柚子「確かに気にならないといえば、嘘になっちゃうんだけど……」
優花里「私も知りたいです!! その女生徒にはどのような目的があったのか!! これは調べる価値がありますよぉ!!」
沙織「あるかなぁ!? ホントにあるかなぁ!?」
杏「んー……」
桃「どうしますか、会長」
杏「ま、調べてくれるっていうならありがたいかな。脈々と受け継がれていく学園艦の資料に書き加えたほうがいいことかもしれないしな」
桃「五十鈴が言っていたように学園艦の見えざる欠陥などがあるのなら、困りますが……」
柚子「そういう意味でも調べたほうがいいのかな」
桃「だが、もう30年前のことだ。今更調べたところでわかるか?」
みほ「それはやってみないことにはわかりません」
杏「ほいっ」ポイッ
みほ「わわっ」
杏「それが下水処理室のカギ。失くさないでよぉ。合鍵とかないから」
みほ「いいんですか?」
杏「うん。何かわかったら教えてよ」
沙織「ねえ、まだ間に合うから、やめない?」
麻子「別に帰ってもいいぞ」
華「そうですよ、沙織さん。無理してついてくることはありませんから」
沙織「うぅー……そうだけどぉ……」
優花里「武部殿も気になってはいるんですよね」
みほ「みんな。開けるよ」
優花里「はい。お願いします」
沙織「ガスマスクとかいらなかった!?」
みほ「……」ガチャッ
沙織「息! 息止めないと!!」
華「大丈夫ですわ。特別嫌な臭いはしません」
沙織「あれ、ホントだ……。もっと臭いのかと思ったのに」
優花里「中は広いですね。普通の処理施設と言った感じですが……」
麻子「いや、そうでもないようだな」
みほ「あそこ。水が溜まってる」
優花里「これは既に浄水化されていますね」
みほ「そのもう一つ前にもプールみたいなところがある」
華「少し濁っていますね」
沙織「えぇ……?」
みほ「その次は更に透明度が低い……」
麻子「前に行けば行くほどろ過できていない水、か」
沙織「みたくなーい!!」
華「では、一番前の水は全世帯から直に流れてきた、汚水……」
沙織「やだもー!! きたなーい!!」
優花里「うーん。想像していたのよりは直視できますね」
麻子「ガラス越しでも臭ってきそうな色合いだな」
みほ「なんで見えるようになってるんだろう……。あ、浄水化がきちんとできているか肉眼でも確かめるためかな」
沙織「みぽりん、真剣に考えることかなぁ!?」
麻子「そこから一つのプールに一度溜められてろ過をしているのか」
みほ「多くの河川からダムに貯めてるみたい」
華「そんな印象を受けますね」
沙織「なんで流れ出るところがあんなにも分かれてるの?」
みほ「うーん……」
優花里「西住殿。これを見てください」
みほ「なにかあった?」
優花里「どうやらあのブロックは地域ごとに分かれているようですよ」
華「地域とは?」
優花里「つまりですね、全ての汚水が同じ排水管を使用しては詰まってしまいます。なので、排水先を別ブロックに細かく分けているのですよ」
麻子「で、最終的には巨大プールに合流させると」
優花里「そういうことですね」
みほ「細かく分かれてるんだ……」
優花里「学園艦も広いですからね。住居のトイレだけでなく公衆トイレなども合わせれば分ける必要があるのではないでしょうか」
優花里「あはは、ま、まぁ、そうですね」
みほ「……」
華「みほさん? 何か気になることでもあるのですか」
みほ「あ、うん。ブロックごとに分かれてるってことは、どこから流れてきた汚水なのか、わかっちゃうのかなって」
沙織「え!?」
麻子「まぁ、特定はできるだろうな」
沙織「で、できちゃうの!?」
優花里「0001と書かれたブロックはどうやら、大洗女子学園の生活排水を一手に受けているようですね」
華「まぁ……」
沙織「あ、あれに……私たちの……アレが……」
麻子「想像するな」
沙織「だ、だけど……」
優花里「こうすることで異常が見つかったときに対処はしやすいですよね。0588ブロックに流れ着く世帯を調べれば排水管が詰まっているのが一目でわかりますし」
麻子「艦内で排水管に異常が見つかれば惨事だからな。問題は早期発見できるほうがいいに決まっている」
優花里「いえ、ここでできるのはあくまでも下水の処理ぐらいですね。生活水の流れそのものをコントロールすることはできないようですよ」
みほ「優花里さん。ブロックごとに流れを止めることってできるの」
優花里「はい。それは可能です。それも異常が発覚したときに必要な機能ですからね」
みほ「つまり、やろうと思えば……」
沙織「みぽりん?」
みほ「特定の場所から流れ着く汚水だけをここに貯めることができる」
優花里「え、ええ。そうですね」
みほ「そこに何かありそうな気がするけど……」
華「機能を停止させた動機、ですか」
みほ「うん」
麻子「すぐに思いつくのはトイレに大事なモノを落としてしまい、それをどうしても回収したかった」
優花里「ありそうですね」
みほ「汚水の海から探し出すことは不可能だと思う。この貯水槽だって底まで何メートルあるかわからないし」
華「落としたものを回収するなら機能を停止させる必要もないですよね」
華「下水に何らかの毒物が投げ込まれて、その拡散を防ぐために、とかはどうでしょう。ドラマチックです」
沙織「でも、汚水が蛇口からでてきたんでしょ」
優花里「ここでは生活水の流れを制御できませんから」
華「そうでした……」
みほ「なんだろう……。全然、分からない」
沙織「分からなくてもいいと思うけど」
優花里「けど、これだけ立派なろ過装置があれば毒物が投げ込まれても、浄水になりそうですよね」
麻子「肥料にもするならある程度の毒素は抜くだろうしな」
沙織「あぅ……これから食べたり飲んだりするときは、色々想像しちゃうぅ……」
華「何を想像するのですか?」
沙織「だって、これがジュースのもとになってたり、野菜を大きくしたりしてるんだよ!?」
優花里「別に直に口へ入るわけじゃないですし」
沙織「でもでもぉ」
みほ「もしかして……いや……でも……ありえるかな……」
みほ「ううん……そんなことが……けど……」
沙織「どーしたの、みぽりん。何か分かったなら教えてよぉ」
みほ「こうして私たちの生活排水が肥料になっていたり、飲料水になっていたりすることはあまり知られてなかった」
華「ええ。そうですね」
みほ「それは、今も昔もあまり変わらなかったんじゃないかな」
優花里「小山殿も言っていましたね。武部殿のような反応をする生徒がいるからと」
みほ「そう。事実を知ってしまうと、どうしても意識しちゃうかもしれない」
沙織「しないほうがおかしいって」
みほ「もし、それが沙織さんとは真逆の方向に意識しちゃったら、どうかな」
沙織「真逆って?」
みほ「だから、その、汚いとか、思わない……」
沙織「へ?」
みほ「むしろ……あの……」モジモジ
沙織「なになに、どういうことー?」
華「はい?」
麻子「よくわからない」
優花里「で、ですから、ここではどこから流れてきた汚水なのかは特定できるわけです」
優花里「特定の汚水だけを貯め、そしてろ過をせずにそのまま流す」
優花里「そして蛇口をひねれば、出てくるのは……」
麻子「特定の人物の汚水か」
沙織「やだもー!!!」
華「究極の再利用術というわけですか」
沙織「究極すぎよー!!」
みほ「食事も水分補給も一度に賄えるのがメリットだけど……」
沙織「いやいやいや!!! むりだって!! みぽりん!!」
優花里「サバイバルでは自分の尿をろ過して水分補給するといいますし」
沙織「やめてー!! ゆかりん、やめてー!!!」
みほ「ううん、そこまでする人がいるとは思えない。きっと考えすぎだよね」
麻子「結局、分からなかったな」
優花里「やはり30年も前のことですからね」
華「一体、何があったのでしょうか」
沙織「もー。いいってぇ。下水の話はおわりー」
みほ「あはは……。そうだね」
優花里「あの、西住殿」
みほ「なに?」
優花里「そのカギ、私から会長に返しておきましょうか」
みほ「え? あ、うん」
優花里「確かに、お預かりしました」
みほ「……」
沙織「ねえねえ、お風呂入らない?」
華「いいですね。再利用された浄水のお風呂に入りましょう」
沙織「そんな言い方しないでよー!!」
杏「そっか。わかんなかったか」
みほ「はい。可能性ならいくらでも考えられたんですけど」
杏「ま、仕方ないっか」
桃「分かるわけがないんだ。当事者はとっくに卒業しているからな」
麻子「それだけのことをしたのに卒業できたのか」
柚子「一応、事故ってことになってるから」
桃「そういうしかない。歴史ある大洗女子学園に奇行に走る輩がいては困るからな」
杏「イメージが悪くなっちゃうもんな」
沙織「これで終わりだよね。下水がどう利用されてるかもわかったしさ」
麻子「ああ、そうだな」
華「では、参りましょうか」
優花里「了解でぇす」
杏「……」
みほ「それでは、失礼します」
杏「かわしまぁ」
桃「は、はい?」
杏「いいよ」
桃「いや、しかし、あのカギは一本しかないものですから」
杏「いいんだ」
柚子「ど、どうしてですか」
杏「なんかあったってことだよ」
桃「なにがあったというのですか」
杏「さぁ。それは私たちが知らなくてもいいんじゃないかな」
桃「は、はぁ……」
杏「干し芋がうまーい」モグモグ
柚子「なんだろう……」
桃「さぁ……」
杏「はむっ」
沙織「しばらくは水も飲むのも控えようかな」
麻子「新しいダイエットか」
沙織「お! それ、いいんじゃない」
華「わたくしは全く気になりませんけど」
優花里「五十鈴殿は相変わらずでありますね」
華「優花里さんもではないですか?」
優花里「え、ええ。まぁ」
みほ「……」
沙織「みぽりん? どうしたの深刻そうな顔して」
みほ「あ、ううん。なんでも……」
沙織「そんなわけないじゃない。なんでもいってよ、ね?」
みほ「沙織さん」
沙織「なになに?」
みほ「お願いしたいことがあります」
優花里「……」
優花里(許してください……私はとても悪い子です……)
優花里(だけど……だけど……あの話を聞いてしまった以上は……)
優花里(こ、この蛇口をひ、ひねれば……ひねれば……)
優花里「えい!!」キュッ
優花里「……あれ? おかしいですね」キュッキュッ
「出ないよ」
優花里「え……!?」
みほ「……」
優花里「に、にしずみ、どの……」
みほ「ごめんなさい。こんな夜更けに」
優花里「ど、どうしたんですか? び、びっくりするではないですか」
みほ「優花里さん。自分が何をしようとしているのか、理解していますか」
優花里「うっ……な、なにが、でしょうか……」
優花里「……」
みほ「そして下水の利用法を聞いたとき、沙織さんと同じぐらい動揺していたのは、優花里さんでした。きっと、強く意識していたんですよね」
優花里「な、なにを言っているのですか。意識はしてしまいますよ」
みほ「沙織さんとは真逆の意識をしてしまった」
優花里「ち、違います」
みほ「誰の汚水をそこから出そうとしたのかはわかりません。けど、優花里さん。こんなことしないでください」
優花里「わ、私はただ、水を飲みに……」
みほ「……」
ピリリリ……ピリリ……
優花里「西住殿、お電話が……」
みほ「はい」ピッ
沙織『もしもし!? みぽりん!? なにこれ!! 蛇口からなんかぐにゅ~って出てきたんだけど!!! これ!! もしかしてアレ!? やだもー!!! ああぁぁぁ!!!』
みほ「生活水の制御を船舶科の人に頼んでやってもらいました。今頃、沙織さんのキッチンは地獄絵図になっていると思います」
優花里「……」
優花里「30年前、生徒が下水処理の全機能を停止させた動機、私はすぐに分かってしまいました」
みほ「……」
優花里「きっと、その生徒にもいたんだと思います。私と同じように、憧れる人が」
みほ「憧れる人のをそうやって飲むの?」
優花里「できることなら匂いだって嗅ぎたいし、ずっと隣にいたいぐらいなんです。でも、そんなことはできない」
優花里「感情が日に日に抑えられなくなって……どうにかなってしまいそうで……」
みほ「優花里さん……」
優花里「すみません……西住殿……」
みほ「もしかして、私のを……?」
優花里「は、い……」
みほ「そこまで私のことを想ってくれていたんだ」
優花里「だ、だって、西住殿は私の中ではヒーローで……」
みほ「沙織さん、聞こえる? 今、出てきてるのは私の汚水みたい」
沙織『え? そーなの? なーんだ、みぽりんのか。みぽりんのなら、いっか。いや!! 知らない人のよりはマシだけどよくないわよー!!!」
みほ「優花里さん。顔をあげて」
優花里「にし、ずみどの……もう、いやですよね……こんな気持ち悪い子と……一緒にいるなんて……」
みほ「確かに隠れてこういうことをされるのはショックだけど、でも、それでも、優花里さんは私の大切な友達だから」
優花里「え……しかし……」
みほ「私もね、優花里さんの気持ちはわかるよ」
優花里「へ……そ、それは……」
みほ「どうして私もあんな推測ができたのか。それは……」
優花里「西住殿も、実行しようとしたことが……」
みほ「それはないけど。よくお母さんに言われていたから」
優花里「なにをでしょう」
しほ『まほに近づきたければ、まほの垢でも煎じて飲みなさい。戦車に乗る乙女は皆、そうしているのよ』
みほ「戦車道で好きな人や目指している人のモノを口にしたくなるのは皆そうだってお母さんは言ってた。だからお姉ちゃんも……」
沙織『もしもーし! みぽりん!! これどーしよー!! なんかもう部屋中がみぽりんで満たされてる気がするんだけどー!!』
みほ「流石にここまではしなかったけど、よく私の飲みかけのジュースとかは飲んでたかな」
優花里「う、うらやましい……」
みほ「優花里さんも、それぐらいで我慢できる?」
優花里「あ……」
みほ「こんなことしたら、優花里さんのお母さんもお父さんも悲しむよ。それに、どれだけの人に迷惑がかかるか」
優花里「はい……そう、ですよね……」
みほ「もし、私のが欲しくなったら言って。こんな下水の利用はダメだよ」
優花里「はい……ごめんなさい……」
みほ「うん。気にしてないよ」
優花里「西住殿……にしずみどのぉ……」
みほ「大丈夫。大丈夫だよ」
優花里「うぅぅ……」ギュッ
みほ「沙織さんのところにいこっか」
優花里「はい」
みほ「うっ……」
優花里「これが、西住殿の臭い、ですか」
沙織「あーん!! みぽりんのだと思えば多少は我慢できるけど、もうやだー!!」
みほ「ごめんなさい、沙織さん。まさか、ここまでなんて思わなくて」
沙織「私もだよぉ。多少汚い水が出てくるだけだと思ったのに。まさか、こんな丸ごとでてくるなんて……」
優花里「武部殿!! 本当に申し訳ありません!! 私の所為でこんなことになってしまって!!」
沙織「べつにいいけどぉ。もうここにはすめなーい!!」
みほ「しばらく、私の部屋で寝泊まりする?」
沙織「いいの?」
みほ「だって、こんなことになったのは私の所為だから」
沙織「じゃあ、お世話してもらおっかな」
優花里「本当にすみません!! 武部殿ぉ!!」
沙織「いや、もういいから。ゆかりん。でも、もうこんなことしちゃダメだからね」
優花里「はい。絶対にしません。ここに誓います」
みほ「――以上が30年前の真相だと私は考えます」
杏「……」
桃「ふざけるな!! こんな……!! こんな常軌を逸した生徒がいてたまるか……!!」
優花里「……」
桃「お前たちもそう思わなかったのか!?」
沙織「え、えーと」
華「あくまでもみほさんの推測です」
麻子「これが事実だとは思わない。現実に汚水を直に飲もうとする人間がいるとは、思いたくもない」
優花里「うぅ……」
柚子(秋山さん、どうしたんだろう。元気がないような……)
麻子「だが、西住さんの推測は当たっていると私も思っている」
杏「その根拠は?」
麻子「この学園艦では全てのモノを利用し、それを動力に変える取り組みをしている」
桃「そうしなければこの巨大艦船の動力を賄えないからな」
麻子「それから振動発電装置。そしてゴミ焼却発電」
桃「冷泉。何が言いたい」
麻子「ゴミすらも電気に変える技術があるこの学園艦で、何故下水だけが発電に使われていないのか」
杏「……」
みほ「……」
柚子「それは飲み水が必要になるからじゃあ……」
麻子「飲料用にするのなら海水があれば十分のはず。汚水を使う必要性はない」
桃「海水をろ過したものは非常用だといったはずだ」
麻子「常用しない理由としてはあまりに薄い。一度に大量の海水を浄水化させることができるのだから、常時使用していても問題はないはず」
桃「だ、だが」
杏「農業科は有効活用してるけどね」
麻子「肥料としてだろう。何故、そこから飲料にするのか分からない」
杏「と、いうと」
麻子「下水こそ水力発電に使うべきじゃないのか。あれだけの面積を使った処理施設があるなら、発電施設にすることもできるはずだ。わざわざ汚水を浄化させる理由はなんだ」
華「そういえば水力発電はありませんね」
沙織「あんなでっかいプールがあるならそれもできそうだけど」
杏「冷泉ちゃんが西住ちゃんの推測を支持する理由が、それってわけだ」
麻子「会長なら下水の利用方法が何故、今の形に収まっているのか知っているんじゃないのか」
杏「……」
桃「そんなことまで会長が知っているわけないだろう」
柚子「そうだよぉ」
麻子「脈々と受け継がれている資料にも書いてはいないか」
優花里「そんなこと言っていましたね」
みほ「まさか……」
麻子「見せてほしい」
杏「拒否したら?」
麻子「貴方は認めたことになる」
桃「冷泉!! そこまでにしろ!! そんなことは何一つ書かれていない!!」
桃「会長!!」
杏「無論、この学園艦も過去の設計図と規約の下に造られた、歴とした学園艦だ」
みほ「規約……」
杏「第一に動力の確保。つまりエネルギー資源の有効活用。勿論、技術は進んで冷泉ちゃんが色々なモノが動力として活用されている」
杏「ただ学園艦を造船する上で守らなければいけないことが山ほどある。自治権がどーのこーのとか、政府の許可がどーのこーのとか」
杏「そんな中にこう言った文言が存在する。エネルギー資源有効活用、第一項。市民から出る汚水は飲料として使用し、また処理施設の設置を義務付ける」
杏「学園艦は学生に自治させるだけあって、約束事を一つでも守れなきゃ運行はできないことになってる」
みほ「つまり、下水処理施設がなければ、学園艦は……」
杏「潰される」
麻子「何故、下水だけそんなことに」
杏「歴史上、初めての学園艦は女子校だったそうだよ」
華「はい?」
杏「今では殆どの学校が海の上だけど、最初学園艦はぜーんぶ女子校だったんだ」
優花里「確か戦後からですよね。共学ができたのって」
華「なんですか?」
みほ「でも、そんな……」
沙織「みぽりん、どういうことなの?」
優花里「分かってしまった気がします……」
麻子「女子校と下水処理施設になんの関係がある」
桃「……」
柚子「それは……」
杏「私財を投げ打って学園艦を作った人物が定めたルール」
みほ「その人の目的は……」
杏「歴史上の人物、偉人と呼ばれる人、天才と呼ばれた人。偉業や功績を称えられ、世界の発展に貢献した人たちの中にもいるんだよね」
華「なにがいらっしゃるのでしょう」
杏「汚水を直に飲みたいと考える人が」
沙織「えぇぇぇぇ!? でも、それ、女子校って……!! えぇぇぇぇ!?」
桃「常人には絶対に理解できないことだと言っただろ。決して考えるな」
沙織「私にきかないでよー!!」
麻子「誰にきけばいい」
沙織「それは……そんなの知らないっ!」
優花里(武部殿……)
杏「まぁ、何年かに一人ぐらいはそういう子もいるだろうから、あの部屋は常に施錠しないとねっていう話になった」
みほ「けど30年前は施錠されてはいなかった」
杏「それまでは一人としてそんなことをする生徒はいなかったからね。この大洗には」
沙織(30年ぶりだったんだ。ゆかりん)
みほ「会長は30年前の真相を知っていたんですか」
杏「ううん。昨日、知った」
みほ「え?」
桃「そうだったんですか!?」
柚子「昨日の話は知った直後だったんですか!?」
杏「カギが返ってこなかったからな。ま、それで資料と照らし合わせれば見えてくる」
杏「ありがと。これホント一つしかないからなぁ」
優花里「す、すみません……」
杏「いいよ。そういうときもあるって」
華「優花里さん?」
麻子「昨日、何かあったのか」
沙織「な、なにもないよ、ねー?」
みほ「う、うん!」
麻子「……」
桃「私はてっきり会長が資料から真相を見つけたのだと思ったのですが」
杏「西住ちゃんたちのおかげだよー。あの下水処理室はもっと厳重にしないとな。役員以外の指紋じゃ開かないようにするかぁ」
柚子「そ、そこまでしないといけませんか!?」
杏「だって、そうでもしておかないと万が一、シャワーのノズルからところてんみたいに……」
沙織「いやぁぁぁ!!!」
桃「そ、そういうことは言わないでください!!!」
みほ「なにかな?」
麻子「そのカギは今まで秋山さんが持っていたみたいだが、昨日返さなかったのか」
優花里「は、はい……色々と……事情がありまして……」
麻子「昨日、最後に下水処理室に入ってからこの時間まで秋山さんはカギを持っていた」
華「そうなりますね」
麻子「いや。それから誰もあの部屋には入っていないのか、と思って」
みほ「……!」
杏「西住ちゃん」
みほ「は、はい……」
杏「昨日の夜は、どこでなにしてたの」
みほ「き、昨日は、えっと、沙織さんを部屋に呼んで……一緒に寝て……一緒に登校して……」
杏「どこにもよらず、ここに来た」
みほ「……」
沙織「あれ? なんかおかしくない?」
桃「は? 確か、一時断水するとの旨が船舶科からありました。実際、0800時まで浄水所区画から生活水を使用していました」
柚子「そうだったんだ。朝は知らないうちに非常用のほうを使ってたんだね」
杏「今現在は?」
桃「正常に戻してあるはずです」
杏「まいったねぇ」
柚子「なにがですか?」
みほ「……」
優花里「あ、あ、あの……西住殿……」
みほ「……もう、間に合わない」
沙織「え……」
華「よくわからないのですが」
柚子「会長、説明してくださいよぉ」
杏「水道水の使用を禁止しなきゃな」
沙織「み、みんなをとめなきゃ!!」
典子「朝練しゅーりょー」
妙子「やっぱり、早朝のバレーボールは気持ちがいいですね、キャプテン」
典子「ああ!! 朝も昼も夜もバレーボールだ!!」
あけび「これだけ毎日やっていればみんなもバレーがしたくなるはず!!」
忍「うん。まだ誰も声をかけてくれないけど」
典子「まだまだ私たちの根性が足りていないだけなんだ。もっともっと頑張らないと」
妙子「はい! そうですね!!」
あけび「まけないぞー」
忍「それはそうと喉が渇きましたね」
典子「練習のあとはグラウンドの水道水を飲むのが常識だ」
忍「キャプテン。蛇口に口をつけないようにしてくださいね。不潔ですから」
典子「日本の水道水は綺麗だって、テレビで言ってたから大丈夫だ!!」グイッ
ドバッ
典子「……」
あゆみ「昨日のドラマみた?」
優希「みたみたぁ。ちょっと面白そうだよねぇ」
あや「あれは化けると思う」
梓「へぇ、そんなによかったの?」
あゆみ「えー? あれ見てないの!?」
優希「梓は今、戦車のこと以外あんまり興味ないもんねぇ」
梓「そ、そんなことないって」
あや「桂利奈ちゃんは見た?」
桂利奈「昨日は借りてきたアニメをずっとみてたー」
あや「そっかー」
紗希「……」
あゆみ「おっ。そろそろ授業はじまっちゃう」
優希「まってぇ、手、あら――」
ドバッ
みどり子「自動車部のみなさん、今から戦車の洗車?」
ナカジマ「ええ。どうしてもレオポンだけ磨いておきたくて」
ホシノ「これが終わったらすぐに教室にいくから」
みどり子「熱心ね」
スズキ「大事な仲間をいつでも綺麗な状態にしておきたいですから」
ツチヤ「ちなみにカモさんチームのは早朝にピッカピカにしたよ」
みどり子「それで見逃してほしいって思ってないでしょうね?」
ナカジマ「実は、少しだけ」
みどり子「はぁ。遅刻しても知らないわよ」
ナカジマ「ありがとう、園さん。では、レオポンに噴射!!」
ホシノ「オッケー!! エンジン、全開!!」グイッ
ドバッ
みどり子「え……なにこれ……くさい……」
ナカジマ「こ、れって……」
『キャー!!!』
『いやぁー!!!』
杏「緊急ほーそー。今、出てるのは西住ちゃんのだから、気にしなくておっけーだよー」
みほ「や、やめてください!!」
沙織「そういう問題じゃないってー!!」
華「みほさんのモノ、というだけで多少は見る目が変わるかもしれません」
桃「いや、変わるわけないだろう!!!」
典子『のんじゃったー!!』
妙子『キャプテーン!!』
優花里「外から阿鼻叫喚が……」
柚子「どうしよう……どうしたら……」
優希『手がよごれちゃったぁ……』
梓『大丈夫!! 西住先輩のだから!!』
あゆみ『なにいってんの!?』
桃「はっ!!」
杏「武部ちゃんのモノっていったほうがよかった?」
沙織「やめて!! それだけはいわないで!!!」
麻子「なるようにしかならないな」
優花里「わたしの……わたしの所為で……こんな惨事に……うぅぅ……」
みほ「優花里さん」
優花里「西住殿……」
みほ「カギを返すことを忘れてた私も同罪だよ」
優花里「西住どの……にしずみどのぉ!!」ギュッ
みほ「ごめんね、優花里さん」
優花里「うぅぅ……もう、こんな過ちは……絶対に……」
みほ「うん……そうだね……」
ナカジマ『西住さんのだったんだ。これでこすればレオポン、強くなるのかな』
ホシノ『燃料にしたほうがいいんじゃない? 速くなりそう』
エリカ「大洗女子学園が新聞の記事になっていました。酷い内容ですが」
まほ「……」ペラッ
エリカ「下水処理装置の不具合で水道から汚物が流れ出たそうです」
まほ「……」
エリカ「こちらの週刊誌ではその汚物が誰のものか特定したとありました。イニシャルは、M.N。二年生のものだと」
まほ「みほ、にしずみ。か」
エリカ「週刊誌のものですから信憑性なんてありませんが」
まほ「お母様は言っていた。戦車に乗る乙女は皆、敬愛する者の垢を飲めと」
まほ「だから、私はいつもみほの飲みかけのモノ、食べかけのモノ、吐き出したモノを口にしていた」
エリカ「え……それは比喩表現ではなくて、ホントに……?」
まほ「そして私がそうするとみほはとても嬉しそうに微笑んでいた。今でもはっきりその光景を覚えている」
まほ「だから、きっとみほは今も笑顔でいる。そんな気がする」
エリカ(これが西住流……。とても真似なんて……。いや、そういえば学園艦には下水処理施設があったはず。そこなら隊長のモノも流れついている……。そうよ、それしかないわ……!!)
おしまい。
元スレ
優花里「学園艦では全てのものを利用しているんですよ」みほ「下水も?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460807680/
優花里「学園艦では全てのものを利用しているんですよ」みほ「下水も?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460807680/
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コメント一覧 (85)
-
- 2016年04月18日 11:09
- 因みにマクロスの移民船は死体も再利用してる船すらある。
-
- 2016年04月18日 11:12
- 知 っ て た
-
- 2016年04月18日 11:17
- えぇ…
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- 2016年04月18日 11:20
- ツッコミどころはあるがその気も失せるぐらい完全に持って行かれた
-
- 2016年04月18日 11:24
- ウォーターワールドという世界が海に沈んだ後の世界の人間が住む船や海上住居はやっぱ排○物とか再利用してたなぁ。
普通に考えればガルガンとかもやってそうだな。
-
- 2016年04月18日 11:30
- みぽりんのだからオールオーケーな梓と全く動じてない自動車部に草ww
-
- 2016年04月18日 11:37
- つまり家の浄化槽や下水を処理する施設とかに何か起きた場合、このSSみたいな惨劇が現実に……
それはそれとして、昔とあるバカ番組で自宅の蛇口からオレンジジュースが出るよう業者に依頼してドン引きされながら工事して貰った暇な主婦を思い出した。(因みにその後帰宅した子供達は大喜びしてた)
-
- 2016年04月18日 11:41
- あぁ^~みぽりんのお小水を飲みたいんじゃ~
-
- 2016年04月18日 11:44
- いやさすがにこれはキモいわ
-
- 2016年04月18日 11:44
- ダージリンさまのお紅茶とかあるんですよね?
-
- 2016年04月18日 11:45
- ソイレントグリーンみたいなホラーオチじゃなくてよかった!
……多分、よかった。と思う。
-
- 2016年04月18日 11:51
- レ、レベル高い…(白目)
-
- 2016年04月18日 11:54
- トイレの中に落としたはずの指輪が次の日の朝食に入ってた と言う話がトップを狙えのドラマCDにあったな
-
- 2016年04月18日 11:55
- 歴史は繰り返すってか~
そういえばヤマトの食料も…
-
- 2016年04月18日 11:56
- 紛う事なき糞SS
何故執拗にゆかりんを変態にしようとするのか
だが、物語としては破綻もなくテンポも良く、口調は守っているから見るに耐えないキャラ崩壊もなく…
内容がこんなんじゃなかったら面白いって太鼓判押すのになあー!あーあー!
-
- 2016年04月18日 12:12
- 澤ちゃん君は…
-
- 2016年04月18日 12:16
- やだもー
-
- 2016年04月18日 12:23
- つまり俺ン家の冷蔵庫にあるお茶は幼女のおしっこでいっぱいってわけだ
-
- 2016年04月18日 12:34
- キャプテン可哀想
-
- 2016年04月18日 12:35
- やったぜ。
-
- 2016年04月18日 12:38
- 俺が求めていたのはこれだ! 便と戦車道のコラボレーション! 便車道!
-
- 2016年04月18日 12:40
- なぜここまで口調再現が出来る奴がこんなSSを書くのか
しかも設定も無駄に練られている
-
- 2016年04月18日 12:40
- 一番の被害者は間違いなく西住殿
-
- 2016年04月18日 12:45
- 有機転換炉
-
- 2016年04月18日 12:53
- バカと天才は紙一重とはよく言った物で…
ホントなんでこんな読みやすい話書ける奴が選んだ題材がこれなんだよwww
-
- 2016年04月18日 13:11
- 素晴らしいとしか言いようがない…
素敵なみほさおをありがとう
このSSは今宵の妄想の肥やしとします
-
- 2016年04月18日 13:22
- うん.ちっていうのは、まだ完全に消化されてるわけじゃないから、栄養があるんだ
-
- 2016年04月18日 13:46
- 漫画にしない配慮
-
- 2016年04月18日 13:57
- 学園艦が金がいくらかかるか知らないけど、絶対普通に陸の女子校から下水引っ張った方が安いと思った(小並感)
-
- 2016年04月18日 14:41
- ※29
ガルガンティアやマクロスの様にそれが必要な環境を強いられてる訳ではないしなぁ。学園艦も今やってるハイフリの様なそれが必要不可欠な世界観の下地があれば違和感ないんだろうけど。
-
- 2016年04月18日 15:13
- 汚水処理した再生水は自治体にもよるけどトイレ用とかで使ってるとこはある。
飲用にもより厳しい処理基準満たせば使えはするはず。
-
- 2016年04月18日 15:41
- 武部殿を巻き込む必要はあったんですか
-
- 2016年04月18日 15:59
- やだもー係だろ
-
- 2016年04月18日 16:51
- 変態糞親父はSSも書くんすねぇ……
-
- 2016年04月18日 16:54
- さおりんの執拗な嫌だ嫌だの前フリからの地獄絵図。
-
- 2016年04月18日 17:30
- 下手な淫夢SSよりも114514倍汚い。
-
- 2016年04月18日 17:33
- これはまごう事無く糞SS
-
- 2016年04月18日 17:44
- さおりんとキャプテン被害者すぎるwww
それはそうと出したものをそのまま飲料水にできるんだったら水問題は解決だろうな
-
- 2016年04月18日 17:52
- 優花里「私、毎日……」
絶対風呂場で垂れ流してますよコイツ
-
- 2016年04月18日 18:14
- 現実でもスペースシャトルとかで飲んで尿として出した水はろ過されて次の日にはコーヒーになってるって乗組員が語ってたし…
-
- 2016年04月18日 18:35
- (このSS)やだやだ!もー!!
-
- 2016年04月18日 19:01
- お、おぞましい…
頭おかしいんじゃねぇの
-
- 2016年04月18日 19:09
- まあ女の子の出したてお小水をろ過して本人に飲ましてもらう漫画もありますし…
-
- 2016年04月18日 19:14
- 大と小で重みが違うんだよなぁ
-
- 2016年04月18日 19:19
- きたねえなあ
-
- 2016年04月18日 19:52
- 濾過システムがダウンした場合に断水じゃなくて汚水が素通りの仕組みはおかしいだろうと突っ込みたいが
多人数に行き渡るほどの西住殿の排泄能力に感動したからよし
-
- 2016年04月18日 20:26
- ※46
杏が過去の設計図と規約の下に造船されたって言ってるから
トラブル時に断水にならないのは仕様なんだろ
-
- 2016年04月18日 20:26
- 西住流の闇は深い
-
- 2016年04月18日 20:30
- スクールシップ・ウォー!の補完にしては汚すぎるwww
かいちょーの口調が一部硬い気がしたけど面白かった。
作者は早く黒森峰編を書くのだ
-
- 2016年04月18日 21:07
- 真面目な描写からコロコロのような糞ネタ
キモい
-
- 2016年04月18日 21:21
- 下水処理施設が止まった時こそ、海水の出番なのでは…。
武部殿メンタル強すぎだろww
-
- 2016年04月18日 21:25
- 蛇口からGなら出たことあるが…ひでえなこりゃあ
-
- 2016年04月18日 22:41
- 人糞を飲食すると、免疫が破壊されてガチで命の危険が危ないらしいので真似しないように。
-
- 2016年04月18日 23:00
- これが西住流・・・
-
- 2016年04月18日 23:16
- 51
イオン交換樹脂高いんや。海水そのままだとほとんどの金属は腐食するし……
-
- 2016年04月19日 00:38
- 因みにISSの飲料水は全部乗組員の汚水を浄化したものだぞ。
-
- 2016年04月19日 01:07
- おもしろかったけどさぁ…
-
- 2016年04月19日 04:43
- 最初の濾過槽に死体の群れでも浮かんでるのかと思った
しかし掃除めちゃくちゃ大変そうだな
-
- 2016年04月19日 14:04
- アグレッシブな蛇口で草
-
- 2016年04月19日 20:28
- 強引なだけのssかと思ったら結構ちゃんとしてるところが余計に作者の闇を感じる
-
- 2016年04月19日 21:29
- ホラー作品かと思ったら、その予想を斜め上に突き抜けていった・・・
ガルパンの闇は深い
※1
宇宙移民船団みたいな資源の限られた閉鎖空間を取り扱うSF作品なら、割とよくある設定だよね
-
- 2016年04月20日 03:18
- こんなん書く奴も喜んで読む奴もどっちも頭おかしい
気持ち悪すぎるだろ
-
- 2016年04月20日 23:30
- 無駄に設定凝ってるのが……
もっと他に題材あっただろうに
-
- 2016年04月21日 20:08
- みぽりんの精神は鋼で出来ているのか
-
- 2016年04月23日 10:21
- 実際、真水でも海に廃棄すると汚染物質として扱われるから汚水再生循環はリアルなSF要素かと
ただ、蛇口からそのまま出てくる様な事は無い
-
- 2016年04月24日 01:31
- いったい何があってこんなクソ話を思いついたのか。
-
- 2016年04月26日 07:32
- 真面目な話生活排水なら洗剤とかもまざってて危ないんじゃ…
-
- 2016年04月27日 08:06
- 現実でもんこは煉瓦とかになってるにょ
-
- 2016年04月30日 18:34
- なおマジで発生した模様
福岡の中学校 飲み水にトイレ洗浄水 水道管接続誤る
ttp://mainichi.jp/articles/20160430/k00/00e/040/137000c
-
- 2016年07月16日 19:12
- なあ、これニュースにしたらエリカだけじゃなくて他の所も……
-
- 2016年08月21日 17:41
- これ何がやばいって一度汚水が通り抜けた水道管は全部取り替えないとダメだろうなってとこ
-
- 2016年09月06日 20:20
- 後半からの流れで("゚д゚)ってなった。
-
- 2016年09月29日 09:02
- 豪華客船でも海水ろ過でやってるからISSで使わなきゃならんような汚水の完全浄化システムはさすがにないよ…ないよね?…ある?
-
- 2016年10月02日 13:36
- ※21
すき
題材はアレなんやけど、読みやすい文章で面白かったわ。みぽりんの汚水gkgk
-
- 2016年12月02日 05:21
- 大洗学園艦岡山県北説
-
- 2016年12月07日 11:48
- いやぁ、推理パートから真犯人の動機暴露まで、息をつかせぬ怒濤の展開でしたね…
澤ちゃんが西住みほ流後継者として素質十分で安心した
お姉ちゃんは相変わらずでした(諦め)
-
- 2017年01月17日 22:40
- 糞親父「申し訳ないが女子のモノはNG」
-
- 2017年09月15日 23:43
- あぁ、全国の学園艦の水道から汚水が流れ出るドミノが始まるのか
-
- 2018年01月21日 18:50
- 闇が深いってレベルじゃねえ笑
-
- 2018年03月06日 01:45
- 冷静な名探偵みぽりんに草
-
- 2018年05月03日 14:39
- 普通はこんな話を思いつかない
-
- 2018年05月04日 11:24
- みぽりんの「出ないよ」にゾクッとキタ
-
- 2018年07月09日 02:50
- 普通にハイクオリティーな読み物だった
-
- 2018年12月03日 21:10
- 信じられるか?2018.02に行われた冬季オリンピックでは同様の事が起こったんだぜ?
水道から「大.便物質」ってなんだよ・・・。
-
- 2019年04月20日 14:49
- そして次はエリカ編が始まるのか。
しかし黒森峰の学園艦って大洗より数倍でかかったよな?
ということは被害も倍返し・・・・お昼に食べた海軍カレーが逆流しそうだorz