バナージ「お義父さ……」ドズル「誰が親父か!」
バナージ「そんな、でも俺はオードリーと!」
ドズル「でももヘチマもないわッ! この俺の目の黒い内は、ミネバに指一本触れさせはせん!」
ミネバ「お父様……!」
バナージ「長期出張から帰ってきて早々……なんて言い種だ!!」
ドズル「文句が有るならかかってこい小僧、このドズル逃げも隠れもせんぞ!」バキボキ
ドズル:210cm
ミネバ(どう考えても……無理だわ)
タクヤ「馬鹿、止めろバナージ!」
バナージ「離せよっ、このままじゃオードリーが!」
ミコット「無理だってば! 殺されちゃう!」
ハロ『バナージ ヤッチマエ ヤッチマエ』
ミコット「ハロも焚きつけないで!」
ドズル「どうした小僧……来ないなら此方から行くぞ!!」
ガトー「お止めください閣下! この様な場面を先方や部下に見られたら……!」
ラル「相手は若者です! ここはどうか抑えて……」
ドズル「ぬう……」
ガトー「バナージと言ったな、君も今日ばかりは退いた方がいい」
バナージ「くっ……!」
ミネバ「バナージ……」
バナージ「くそっ……!」ガンッ
タクヤ「そう腐るなよバナージ。ありゃ相手が悪すぎるぜ」
バナージ「仕事だか何だか知らないけど、長い間オードリーを放っておいた人がいきなり現れてあんなこと!」
タクヤ「大企業でもあり名門のザビ家だぜ? 有り得る話だよ」
ミコット「そうじゃなくともお父さんだもの、しょうがないわ」
ハロ『バナージ ワルイムシ ワルイムシ』
タクヤ「まさにその通りだな……諦めろよバナージ」
タクヤ「抜け駆けしようとしたリディ少尉みたいに……ビグザムのメガ粒子砲で吹っ飛ばされたくないだろ」
ハロ『ザマァ』
バナージ「……」
ドズル「警備を倍に増やせ! 鼠一匹の侵入も許すでないぞ!!」
兵士「はっ!」
ドズル「えぇい……仕事にかまけすぎたわ。まさかミネバにあの様な虫けらが付くとは!」
ゼナ「あなた……」
ゼナ「バナージ君はなかなかの好青年と聞きました。それにマリーダの話では、ミネバの窮地を救ったとも……」
ゼナ「ミネバも気に入っているのであれば、話だけでも……」
ドズル「ゼナよ、それとこれとは話が別だ」
ドズル「もしも、もしもだ! ミネバにもしもの事があったらと考えると……」
ドズル「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ガガガガガ
マツナガ「閣下! マシンガンを乱射するのはお止めください!」
ガトー「ぬぅ……また修繕費が……」キリキリ
ミネバ「……」
コンコン
ミネバ「何か?」
マリーダ「姫様、私です」
ミネバ「マリーダか。先ほどの物音は……」
マリーダ「ドズル閣下の発作です」
ミネバ「やはり……」
マリーダ「お気になられますか」
ミネバ「あの様なもの、私にとっては子守歌のようなものです」
マリーダ「いえ……バナージの件です」
ミネバ「……」
ミネバ「気にならないと言えば、嘘になりましょう」
マリーダ「姫様……」
ミネバ「しかしお父様も、私にとってはたった一人のお父様……」
ミネバ「マリーダ、私は一体どうすればいいのでしょう?」
マリーダ「……」
PPP
マリーダ「! 失礼します」ピッ
マリーダ「こちらマリーダ」
ハロ『マリーダ ゲンキカ』
マリーダ「は……?」
ミネバ「マリーダ、どうかしたか?」
マリーダ「い、いえ……」
タクヤ『どけよハロ!』
ハロ『ハロハロ』
マリーダ「ぬ、お前はバナージの……」
ティウンティウンティウンティウン
ミネバ「!」
マリーダ「警報!?」
タクヤ『大変なんだマリーダさん! バナージの奴、いきなりユニコーンに乗って飛び出して……』ザザッ
マリーダ「ミノフスキー粒子か……!」
ミネバ「マリーダ!」
マリーダ「姫様は此処にいてください! 私はクシャトリヤで出ます」
ミネバ「きっと……バナージなのね」
マリーダ「……はっ」
ミネバ「……マリーダ」
ミネバ「バナージを、助けてあげて」
マリーダ「……命に代えても」
――ドズル屋敷前――
ドズル「ビグザムを出せぃ!! 各員はその場にて待機! 手は出すなよ!」
ラル「閣下の好みそうな性格ではある……好感の持てる青年だ」
ガトー「だが、ミネバ様を目の中に入れても痛くないほどに可愛がっておられる閣下のことだ……そう易々と引き下がれまい」
ドズル「……」
キィィィィン
ドズル「来たな……小僧!」
バナージ「ビグザム……お義父さんか!」
ドズル「誰が親父かっ!」
ズシィン……
バナージ「……」スゥ
ドズル「お前達……男と男の一騎打ち、手出しは無用ぞ」
ラル(MAでそれを言われても……)
ドズル「ぬかしおる、我が家にはオードリーなどという娘はおらんわ!」
バナージ「彼女は俺にとってはオードリーだ、ミネバじゃなくオードリーなんだ!」
ドズル「貴様……!」
マツナガ「何故彼はミネバ様をオードリーと呼ぶのだ?」ヒソヒソ
ガトー「マリーダ・クルスの話では……最初に逢ったとき偽名を使っていたとか」ヒソヒソ
ドズル「とにかく、俺のミネバには逢わせん! 意地でもな!」
バナージ「娘に彼氏が出来た父親の絶望を、一方的に押しつけてもらっては困る!」
ドズル「何をぉぉぉ!!」
バナージ「!?」
ドズル「この俺の誇り……可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いミネバの操!」
ドズル「やらせはせん! やらせはせんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ガガガガガ
バナージ「な、なんてプレッシャーだ……!」
マツナガ「閣下! マシンガンはお止めください! MSはその程度では壊れません!」
ドズル「えぇい、バナージとやら!」
ドズル「語りたいことがあるなら拳で語れ! 行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
バナージ「くっ……!」
マリーダ「くっ、もう始まってしまったのか!?」
ジンネマン『マリーダ! とにかく二人を止めろ、例の場所で落ち合うぞ!』
マリーダ「了解、マスター!」
マリーダ「間に合ってくれ……!」
――――
バナージ「う……うぅ……」プスプス
ドズル「ぜぇ……はぁ……!」バチバチ
マツナガ「勝った……のか?」
ゼナ「あなた、ミネバのお友達に何てことを……」
ガトー(何で勝てたんだ……?)
ドズル「……」
バナージ「……」ガクッ
ドズル「小僧……貴様……」
ドズル「!」
マツナガ「何!?」
ボンボンボンッ
ラル「煙幕だと……!?」
――――
ダグザ「撒け撒け! とにかく撒きまくれ!」
タクヤ「ダグザさん、悪いね」
ダグザ「バナージには世話になった、このくらいは当然だ」
ハロ『バナージ ゲンキカナ』
タクヤ「虫の息だなぁあの調子じゃ……」
ダグザ「クシャトリヤを確認、引き上げるぞ」
――――
マリーダ「煙幕……タクヤ達か!」
マリーダ「今の内にユニコーンを回収して……!」
兵士「み、見ろ! ガンダムがいなくなったぞ!」
マツナガ「逃げた……?」
ラル「妙だな、あのダメージで逃げられるとは到底思えんが」
ドズル「……」
ドズル「引き上げる。後始末は任せたぞ」ズシンズシン
マツナガ「はっ……お任せを」
ゼナ「あぁ、ミネバには何と言って説明すれば……」オヨヨ
ドズル(あの小僧……明らかに手加減しておった)
ドズル(そうでもなければ、いくらIフィールドを持つビグザムとて全くダメージがないなど……)
ドズル「……ふん……」
『おーい、起きてよお兄ちゃん!』
バナージ「……」
『起きてよ、起きてってば!』
バナージ「……ん……マリーダ……さん?」
プルツー「起きろっていってんだよ! このボンクラ!」グシャッ
バナージ「ふみゅっ!?」
マリーダ「姉さん、股間を蹴ってはいけません」
プルツー「ふん、こいつがトゥエルブに膝枕されてるのがいけないんだ」
プルツー「どけよ、そこはあたしの場所だ!」ゲシゲシ
バナージ「」プルプル
プル「泡吹いてる、かわいそー」ツンツン
バナージ「此処は……」
ジンネマン「ガランシェールだ。ドズル中将に叩きのめされたお前をマリーダが拾い上げて、此処まで連れてきたんだ」
プルツー「ガンダムを使って旧式に負けるなんて、だらしない奴!」
バナージ「……」シュン
プルツー「な、何だよ……そんなにしょげることないだろ」
プル「プルツーがバナージをいじめた~」
プルツー「いじめてない!」
ジンネマン「お前ら……あっちいって遊んでろ」
マリーダ「……」
バナージ「俺は……」
マリーダ「手加減、したんだろ」
バナージ「……」
バナージ「デギンとギレンの二人が作った不渡りで傾いた会社を立て直す為に、毎日毎日家に帰らずに社員と会社を守るために働いてたって……」
マリーダ「……」
ジンネマン「ザビ家の経営が悪化した時、大量解雇をしようって話が何度も出たんだ」
ジンネマン「だがドズル中将はそれをしなかった。社員を守るのが会社の勤めだって、全員を守りながら寝る間も惜しんで働いた」
ジンネマン「ミネバ様はそんなお父上を尊敬してらっしゃる……ドズル中将も今までほっぽりだしていた娘のことで思うことがあるんだろう」
マリーダ「あの方も悪気があった訳じゃない……反動で少し過剰になっているだけなんだ」
バナージ「……」
マリーダ「お前はそれを分かっていて手加減した……立派だよ」
バナージ「男のやることじゃ……ないです」
ジンネマン「男にはな、身を挺してでも守らにゃならんものがある」
ジンネマン「ドズル中将にとって、それは部下と家族だった」
ジンネマン「そしてミネバ様は、そんなお父上を愛してらっしゃる」
マリーダ「お前は姫様の大切な人を傷つけることを由としなかった……私はそんなお前をいいと思っているよ」
バナージ「キャプテン……マリーダさん」
『ふはははは! 此処で会ったが百年目! 少年、いざ尋常に勝負!』
マリーダ「っ……」
マリーダ「姉さん、私用の電話の着信音をイジるのは止めてくださいとあれほど!」
プル「えー、ミスターブシドーかっこいいじゃん!」
プルツー「所詮アニメだろ……」
プル「アニメじゃない!」
マリーダ「……ゼナ様! 何故此方の電話に……」
バナージ「……」
ジンネマン「バナージ、ドズル閣下も歴戦の猛者だ」
ジンネマン「お前が手加減したことは、きっとあの人ならばもう分かっているだろう」
バナージ「え……」
ジンネマン「あと二、三日したら、俺が話し合いの席を設けてやるつもりだった」
ジンネマン「全く、急ぎ過ぎなんだお前は……」
バナージ「キャプテン!」
ジンネマン「ふん、もう少し待ってろ。ドズル中将もきっと……」
マリーダ「マスターッ!」
ジンネマン「ん?」
マリーダ「姫様が……いなくなられたと!」
バナージ「!!?」
マツナガ「はい……そうでしたか。夜分申し訳ない、失礼致します」ガチャン
マツナガ「マ様のところには来ていないと……」
ゼナ「そうですか……ジンネマンのところもいないようです」
ガトー「駄目です、キシリア様のところにも来ていないそうで」
ラル「ガルマ様とシャアのところも……」
ドズル「ミネバよ……」
マツナガ「閣下、お気を確かに」
ラル「心中お察しいたします」
ドズル「…………」
ドズル「やはり俺が間違っていたのか……」
ゼナ「あなた、あなたはやり方こそ荒かったけど、ミネバのことを誰よりも愛しているからこそ行動しました……」
ゼナ「ミネバもきっと分かってくれますわ。あなたの娘ではないですか」
ドズル「ゼナ…………」
『ミネバ様を探せー』
『済みません、この方を見かけませんでしたか?』
『ガイドビーコンなんか出すな! やられたいのかい!?』
『このくらいの身長でおめめが……』
『西地区はどうだ!?』
『僕の……ピアノ……』
タクヤ「うっへ、社員総出で捜索が始まってら」
ダグザ「此方でも捜してはいるが、まだ有力な情報は何も掴めちゃいない」
ダグザ「ネェル・アーガマの方にも連絡をしてみる。君達は君達で彼女を探してほしい」
ハロ『ダグザ ガンバレ』
ミコット「オードリー……何処に行っちゃったのかしら」
タクヤ「彼氏とオヤジが殺し合ったとなれば……そりゃあなぁ」
ミコット「あの子行動力だけは凄いから、他のコロニーに逃げないか心配だわ」
タクヤ「それはないだろ……バナージがいるしさ」
タクヤ「ユニコーンの修理もあるってのになぁ……」ハァ
ジンネマン「落ち着けバナージ、彼女は何処にいるかも分からんのだぞ!」
バナージ「街中を駆けずり回れば、脳波で感応するかも……!」
ジンネマン「憶測で動くな! 今姫様が目指す場所とすれば、お前自身がそれになるかもしれんのだ!」
バナージ「!」ハッ
ジンネマン「落ち着け……あの方のことだ、自棄になって変なことはするまい」
マリーダ「はい……はい、分かりました」
ジンネマン「今はその時じゃない。焦るな」
バナージ「……くそっ……」
マリーダ「マスター」
ジンネマン「どうだ?」
マリーダ「駄目です……マ氏を始め、ガルマ様などの親類や関係の深い家には行ってないそうです」
ジンネマン「……仲のよろしかったガルマ様の家にも行ってないとなると相当絞られるな……」
マリーダ「姫様……」
バナージ「!」
マリーダ「な、何だ……!?」
『バナージ・リンクスだな?』
ジンネマン「あのMSは……!」
マシュマー「ふっ……」
バナージ「薔薇臭っ!?」
マシュマー「臭いとは何事だ! 芳しいといえ芳しいと」
ジンネマン「ハンマ・ハンマ……そうかハマーンの手の者!」
マシュマー「様をつけんかこの無礼者っ!」
マシュマー「だが、流石はスベロア・ジンネマン。このマシュマーを見て真っ先にハマーン様を思い浮かべた洞察力……察しがいいと誉めてやろう」
マリーダ(MSを見たんだがな……)
マシュマー「バナージ・リンクス、ハマーン様がお呼びだ。ミネバ様は此方で預かっている」
バナージ「オードリーが!?」
マシュマー「うむ。一緒に来てもらおう」
ミネバ「…………」
ハマーン「突然のご訪問、このハマーンも驚きました」
ハマーン「ただ最初にミネバ様が頼ってくださったのがこのハマーンであったこと、正直に嬉しく思います」
ミネバ「親子間の諍いに巻き込んだことは謝ります、不快に思われたことでしょう」
ハマーン「いえ、ドズル閣下は激しい性格の方です。あのバナージなどという俗物のことを知ればお怒りになることは想像に難くはありませんでした」
ミネバ「ハマーン……またそれを!」
ハマーン「お気を悪くしたなら謝ります。ですが私が、ミネバ様とあの青年の付き合いを最初から認めていないことくらいはご承知のはず」
ミネバ「ッ……」
ハマーン「これを機に考え直していただけたならと考えるのは、ドズル閣下の依頼を受け後見人の立場にもいたこのハマーン・カーンの願うところでもあります」
ミネバ「…………」ギュッ
ハマーン「……」
PPP
ハマーン「マシュマーか」
ハマーン「急げよ。此方でもそうごまかしてはいられないからな」
ミネバ「ハマーン……?」
ハマーン「……今からドズル閣下に、姫様のご無事をご連絡いたします」
ハマーン「ですが、どうやらこちらの手違いでバナージ・リンクスに姫様の居場所が知れてしまったようです。おそらくこちらに向かってきているでしょう」
ミネバ「!」
ハマーン「このハマーン、自らの不手際を認めるわけにはいきません。姫様にはこの屋敷から出てバナージを引き止めていただく」
ミネバ「ハマーン……!」
ハマーン「さ、お早く。ドズル閣下はすぐに此方に参られましょう」
バナージ「げっほ……うぇ、薔薇っ……」
マシュマー「この芳香の素晴らしさが分からんとは、貴様ではハマーン様検定五級すら取れんな」
マシュマー「勿論私は十段だ!」
バナージ「聞いてませんよそんなこと……!」
『受け止めなさい、バナージ!』
バナージ「!」
ミネバ「」バッ
ハマーン「ミネバ様!?」
バナージ「わっ……わわわ!?」
ドシーン
マシュマー「な、なんと……三階のバルコニーから飛び降りるとは」
ハマーン「ふふっ……少し羨ましいよ、バナージ・リンクス」
ミネバ「……っ」ギュ
バナージ「オードリー……」ギュッ
マシュマー「……騎士は空気を読むものだ」ガシュンッ
キィィィィン
ミネバ「バナージ……ごめんなさい。お父様があなたに酷いことを……」
バナージ「良いんだよオードリー、お義父さんがオードリーを大事にしてるって分かったし……」
バナージ「俺もオードリーが大事だから、今は素直に嬉しいんだ」
ミネバ「バナージ……」
バナージ「俺、頑張るよ。お義父さんに認めてもらえるまで、ずっと頑張るよ」
バナージ「待ってて……くれるかな?」
ミネバ「……」コクン
バナージ「はは……良かった」
ミネバ「あ……」
バナージ「グワジン……やっぱり早いな」
バナージ「行きなオードリー、お義父さんが来たよ」
ミネバ「……っ」グッ
ミネバ「バナージ、私からもお父様を説得します。だから……」
バナージ「うん、待ってる」
ミネバ「……また……」
バナージ「また、必ず会おう」
ミネバ「……」タッ
ガコンッ
ドズル「ミネバ!」
ミネバ「お父様……!」
ミネバ「お……お父様……くるし……」
ゼナ「あなた!」
ドズル「お、おぉ済まん」
バナージ「……」
ドズル「! 貴様は……」
ミネバ「!」ハッ
ミネバ「違うのお父様! 今回の事は私一人で……!」
バナージ「俺が彼女に抜け出すように誘いました!」
ミネバ「バナージ!?」
バナージ「だから彼女には、オードリーには何の罪もありません! 全て……俺の責任です」
ドズル「何ィ……?」
ジンネマン「どうなった!?」
マリーダ「バナージ!」
バナージ「……煮るなり焼くなり、どうとでもしてください」
ミネバ「違うのお父様、全てはこのミネバが!」
バナージ「その代わり、オードリーは……許してあげてください」
ドズル「ゼナ、ミネバを連れて中に入っていろ」
ミネバ「お父様っ!」
ドズル「……」ズンズンズン
バナージ「っ……」キッ
マリーダ「バナージ……」
ジンネマン「閣下……」
ザッ
ドズル「……」
バナージ「…………!」
バナージ「っ……!」
ガシッ
バナージ「へ……?」
ミネバ「!」
マリーダ「あ……」
ジンネマン「……ふっ」
ドズル「……」グワシグワシ
バナージ(しっ、身長が縮む……!)
ドズル「……娘が、世話になった」
バナージ「え……」
ドズル「今日はもう遅い。また、明日話すとしよう」
ドズル「……」
ドズル「これからも、娘をよろしく頼む」
バナージ「……」
兵士「はっ!」
ゼナ「あなた」
ドズル「ふん……俺も随分と甘くなったものだ。あのような小僧に……全く」
ゼナ「いいえ、立派でしたわ。惚れ直してしまいました」
ドズル「止めないか……兵が見ている」
マツナガトーラル「」ニヤニヤ
ドズル「……」
ドズル「何か鬱陶しいから撃っておくか」ジャコンッ
マツナガ「えっちょ」
ミネバ「お父様っ!」ダキッ
ドズル「おぅっ!?」
ミネバ「ありがとう……お父様……!」
ドズル「……ふん、まだ親父と呼ばれるのを認めたわけではないわ」
ドズル「……今は、な……」
マリーダ「バナージ」
バナージ「マリーダさん……キャプテンまで」
ジンネマン「言っただろうバナージ。とりあえずは、怪我の功名だな」
バナージ「……」
バナージ「俺、オードリーとのことを認めてほしくて、あの人に突っかかってたけど……」
マリーダ「……」
バナージ「今は、あのドズル・ザビという人に、息子と呼んでほしいって……そう思うんです」グッ
ジンネマン「あぁ……きっとお前なら、なれるさ」
マリーダ「良かったな、バナージ」
バナージ「はい……!」
バナージはドズルに認められ、晴れてお義父さんと呼べる日が来るのだろうか
それはまだ、ずっと先の話になる……
シャア「結局出番が無かった……」ガクッ
アムロ「仕方無いさ……ドズル・ザビとお前は仲が悪いからな」
シャア「ちょっくらアクシズ落としてくる」
後の第三次ネオジオン戦争である
~FIN~
元スレ
バナージ「お義父さ……」ドズル「誰が親父か!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314647786/
バナージ「お義父さ……」ドズル「誰が親父か!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314647786/
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コメント一覧 (37)
-
- 2016年02月19日 12:20
- ドズル閣下えらそーなこと言ってるが、この人教官の立場でありながら生徒のゼナに手を出して孕ませたよな?
-
- 2016年02月19日 12:30
- 真ガン無双思い出したわw
ドズルとバナージ相対するステージだと大体親バカこじらせたドズルが暴走してたし
-
- 2016年02月19日 12:32
- 優しい世界思わずクスッとしてしまった
-
- 2016年02月19日 12:33
- >>1
しょうがないよね、オリジンで読んだ限りゼナはめちゃくちゃ可愛かったし・・・・。
-
- 2016年02月19日 12:34
- 懐かしいな
-
- 2016年02月19日 12:37
- ラルもガトーも生きててなにより
-
- 2016年02月19日 12:39
- ※1
ちゃんと結婚前提にお付きあいくださいというか、俺の子を孕んでくれと告白した上で婚姻後にしてるらしいからむしろ漢らし過ぎる。火遊びの入り込む余地すらねぇ
-
- 2016年02月19日 12:42
- 友情出演:ニコル・アマルフィ
-
- 2016年02月19日 12:45
- 楽しい世界
-
- 2016年02月19日 12:47
- ジュドー松「イデオンのアレでミネバは俺の嫁やぞ」
-
- 2016年02月19日 13:00
- いいな。平和な世界
-
- 2016年02月19日 13:11
- 閣下がもし生きてたらわりとなんだかんだバナージの事認めそうだよな
-
- 2016年02月19日 13:11
- 平和な世界。
しかし最後の最後で平和な世界でシャアは何しようとしてんだよw
-
- 2016年02月19日 13:15
- ※7
バナージ「わかりました!俺もそうすれば文句ありませんね⁈ オードリー、俺の子を孕んでくれ!」
-
- 2016年02月19日 13:21
- ※10
シーナ・カッツィユッキー「オフィシャルではございませぬぞ」
-
- 2016年02月19日 13:40
- リディ・・・無茶しやがって・・・
-
- 2016年02月19日 13:52
- スパロボFのクローンドズルは泣けた
-
- 2016年02月19日 13:52
- すでに散っているリディ
-
- 2016年02月19日 13:59
- また随分古いのを拾ってきたなぁ〜
-
- 2016年02月19日 14:36
- ニコルゥゥゥゥゥ!!
リディとニコルだけ逝っちまってるじゃないか!
-
- 2016年02月19日 14:37
- ミネバ様は母親似で良かったね
-
- 2016年02月19日 14:44
- ※17 あのシーン好き
-
- 2016年02月19日 14:57
- ハマーン様検定どうしたら受けれますかねぇ?
-
- 2016年02月19日 15:30
- マ様がじわじわくる
-
- 2016年02月19日 15:57
- デラーズ紛争のイメージ強いけど考えてみりゃガトーって元々ドズルの部下だったわな
-
- 2016年02月19日 17:24
- ※21
デギン、ギレン、サスロ、ドズル、キシリアとド悪人顔のザビ家のDNAをはねのけるゼナの遺伝子の凄さよ
まあガルマやグレミーみたいなジャニーズ顔のイケメンもいるんだけど
-
- 2016年02月19日 18:19
- このジオン強杉内
-
- 2016年02月19日 19:44
- ぶっちゃけバナージも名門なんだよなぁ。
-
- 2016年02月19日 20:31
- ※26
グレミーって本当に息子だったの?
-
- 2016年02月19日 22:57
- ユニコーンはスパロボでしか知らんけど、バナージとミネバ好き
一行で出番終了のリディに吹いたw
-
- 2016年02月20日 03:05
- プルとプルツー生きてたらマリーダと肉体年齢一緒なんだよな……
-
- 2016年02月20日 13:00
- ※28
所詮妾の子ですし
-
- 2016年02月20日 13:57
- ビグザムのメガ粒子砲の銃口にビームマシンガンぶち込みまくるユニコーンのパイロットがいるらしい
-
- 2016年02月20日 21:39
- おもしろすぎw
-
- 2016年04月15日 18:32
- ザビ家は名門かも知れないがバナナ味も妾腹とはいえビスト家の次男
-
- 2016年07月17日 07:55
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超名作として有名な例の有能ガルマのSSの作者の作品と聞いて今更ながら読んでみたが、相変わらず言い回しがうまい
ちょいちょい挟む小ネタもいいな
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- 2017年09月22日 20:01
- もし、ガトーやマツナガやランバ・ラルが、ユニコーンの時代まで現役だったら、最強じゃないだろうけど、少なくともフル・フロンタル親衛隊なんかより強いんだろうなと妄想