美波「少女の悩みを」アーニャ「解決します」
文香「……ふぅ」パタン
文香「本を読んでも解決しない……わかってはいますが」
文香「どうすればいいんでしょう……」
テレレテレレテーレレーテテーテー ハァーアァー
文香「……? この曲はMemories?」
ガチャ
美波「…………」カッコイイダンス
アーニャ「…………」カッコイイダンス
文香「な、なに……?」
美波「悩んでいるんですね」セナカアワセノポーズ
アーニャ「そう、ですね」セナカアワセノポーズ
文香「は、はい?(今のダンスの意味は……)」
美波「文香さん、なにか悩んでいるんですよね?」
アーニャ「そんな風に、見えました」
文香「え、えっと……」
美波「遠慮しないで言ってみて? 私たちで良ければ力になります」
文香「は、はい(ポーズが気になる……)」
美波「ありすちゃん?」
アーニャ「仲、いいですよね」
文香「そう、見えますか?」
アーニャ「ダー。姉妹みたいに仲良し、ですね」
文香「それは嬉しいです。けど、その、私は少し距離感があるように思えて……」
美波「ふむ……」
文香「美波さんとアナスタシアさんみたいに、もっと仲良くしたい……と思っているんですが」
美波「自分からは、なかなか行動に移せない?」
文香「はい……」
美波「そして『7歳年下の相手に行動を期待するなんて……』っていう自分が嫌になる?」
文香「……すごいですね、美波さん。その通りです」
アーニャ「確かに、私とミナミ、仲良しです。新田ーニャ、尊いです」
文香「……にったーにゃ?」
アーニャ「アカウント間違えました。お気になさらないでください」
文香「アナスタシアさん……?」
美波「アーニャちゃんの言う通り、大丈夫ですよ」
美波「ありすちゃんも、きっと文香さんと仲良くしたいと思っていますから」
文香「そう、でしょうか」
美波「はい。その上でアドバイスをするなら、文香さんも素直になりましょう」
文香「素直に……ですか?」
美波「もっと言うなら、ありすちゃんにしてもらいたいことがあるんですね」
文香「それは……」
美波「いいんですよ。素直に思ってることを言ってみませんか?」
文香「……そう、ですね。抱え込んでいるよりはいいかもしれません」
アーニャ「聞かせて、くれますか?」
文香「はい。私は、ありすちゃんに名前で呼んでもらいたいのです」
アーニャ「名前、ですか?」
文香「子供っぽい願望かもしれませんが……」
アーニャ「アー、そんなことない、と思いますよ。私も、アーニャって呼ばれる方が嬉しいです」
美波「けど、『鷺沢さん』とずっと呼びつづけて馴染んでしまっているのかもしれないですね」
文香「では、やはり私から踏み込まなければ……」
美波「そうですね。文香さんから言ってもらえれば、ありすちゃんも」
ありす『さ、鷺沢さんがそう言うなら、そうします』
美波「となると思います」
文香「……」
アーニャ「大丈夫、私にいい考えがあります」
文香「いい考えですか?」
文香(何故でしょう、崖から落ちるアナスタシアさんを想像してしまいました……)
アーニャ「まず、ハグします」
文香「……え」
文香「……あ、あの。さすがにそれは私には……」
アーニャ「駄目、です。これくらいしないと、いつまでも今のままです」
文香「そ、そう言われても……抱きしめて愛を囁くなんて……」
美波「アーニャちゃん、さすがにハグはハードルが高いよ」
アーニャ「そう、ですか?」
文香「出来れば別の方法を……」
美波「んー、じゃあ、手を繋ぐっていうのはどうですか?」
文香「手を繋ぐ、ですか?」
美波「そうしたら、不安がなくなって『一緒に頑張ろう』って思えるんです」
アーニャ「ダー。ミナミの手、暖かいです」
文香「暖かい手……。そういえば、倒れてしまった時もありすちゃんは、私の手を握ってくれました……」
美波「その時、どんな気持ちでしたか?」
文香「心配させて申し訳ないと思って……そして、とても嬉しかったです」
美波「だったら、ありすちゃんも同じですよ」
文香「……はい」スクッ
アーニャ「どこ、行きますか?」
文香「そろそろありすちゃんが来る頃なので、迎えにいきます」
文香「……一歩、踏み出してみます。お二人共、ありがとうございました」
ガチャ バタン
美波「……行ったね」
アーニャ「行きましたね」
美波「……ふっふっふ」
アーニャ「くっくっくっ……」
美波「すると、『相手が妥協してくれたのだから』と提案を受けないと駄目な心理になり……」
アーニャ「ダー。『無茶な提案よりはいいか』という心理も働き、提案に疑問を覚えず受けてしまう……」
美波「さあ、アーニャちゃん。二人を見守りましょう、これは純粋な心配だから」
美波「決して、ふみありを見てニヤニヤしたいなんてわけじゃないから」サムズアップ
アーニャ「ダー。悩みを解決した際の副産物です。こっちがメインなわけじゃないです」サムズアップ
美波「じゃあ……ムーブ!」ダダダッ
ありす「鷺沢さん……? どうして外に?」
文香「ええと……ありすちゃんを待っていて……」
ありす「私、ですか?」
文香「はい……」
ありす「……」
文香「……」
美波「どう切り出せばいいのか悩んでいるね……」
アーニャ「けど、きっと大丈夫です。フミカ、勇気出しますから」
ありす「まあ……少し、ですけど」
文香「レッスン前に手が冷えてると危ないから……それまで手を、繋いでませんか」
ありす「手を繋ぐ……って! い、いきなりなんですか!」
文香「嫌なら……構いません……」シュン
ありす「あっ……い、嫌なわけじゃありませんが、その、子供っぽいかと……」
ありす「鷺沢さんみたいな大人の女性には、似合わないかと思って、その……別に嫌なわけじゃなくて」
文香「……いえ、ありすちゃんが思っているほど、私は大人ではありません」
ありす「鷺沢さん……?」
文香「私よりも、きっとありすちゃんの方が大人、なんだと思います」
文香「だから……大人のありすちゃんに子どもっぽい私のお願いを聞いてほしいです」ニコッ
ありす「……! そ、それなら聞かないといけないですね! 鷺沢さんがそう言うなら、仕方ない、ですよね……」
文香「……ありがとう、ありすちゃん」ギュッ
ありす「さぎ……ふ、文香さんの手、あったかいです……」ギュッ
文香「……私も、とても暖かい気持ちです」フフッ
ありす「あ……えへへ……」
アーニャ「ウrrrrアアアアア! やりましたね!」
美波「いいね……いいよね……」
凛「……二人とも、茂みに隠れて何してるの?」
アーニャ「リン、ふみありはいいぞ、です」
凛「あ、うん」
おわり
ありす「フレデリカさん、レッスン行きますよ。早く準備してください」
フレデリカ「んーあと2光年待ってー」
ありす「光年は時間じゃなくて距離ですっ! 早くしてください!」
フレデリカ「わかってるばー。ほら、いこー」
ありす「まったく……」スッ
フレデリカ「……? 右手出してどうしたの?」
ありす「……っ! な、なんでもありません気にしないでください!」
フレデリカ「あーわかった! フレちゃんと手繋ぎたいんだねー! いいよ、おっけー!」
ありす「ち、違いますから! フレデリカさんと繋ぎたいわけじゃありません!」
フレデリカ「えー? じゃあ誰と繋ぎたいのー? ベジータとか?」
ありす「ありませんから!」
文香「……ふふっ」
おわる
読んでくださった方々ありがとうございました
元スレ
美波「少女の悩みを」アーニャ「解決します」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454421404/
美波「少女の悩みを」アーニャ「解決します」
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コメント一覧 (31)
-
- 2016年02月03日 00:51
- ほっこりものでいい作品なのに、過度に百合っぽくする必要あったのだろうか
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- 2016年02月03日 00:53
- ふみありは、いいぞ
-
- 2016年02月03日 01:04
- これはレズライカ
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- 2016年02月03日 01:11
- (何でベジータなんだ・・・?)
-
- 2016年02月03日 01:11
- 目を覚ませ
-
- 2016年02月03日 01:23
- なんで最後にkrbsになったんですかね
-
- 2016年02月03日 01:30
- なんだこの邪悪なラブライカは
-
- 2016年02月03日 02:10
- で、抱きしめて愛を囁いたのはどっちなんですかねぇ…
-
- 2016年02月03日 02:47
- はじめに無茶な要求をしてそのあとで緩やかに条件のハードルを下げていく
よく見る取引だけど龍騎の時に白倉が十三人ライダーの案を通すためにはじめは百人ライダーを提案したっていうエピソードを思い出したわ
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- 2016年02月03日 07:31
- 何故かふみふみが楓さんとモンキーダンスするSS思い出した。
-
- 2016年02月03日 07:58
- 二人があのダンスしなが部屋に入ってくるのを考えたら笑わずにはいられない
-
- 2016年02月03日 09:09
- 唐突なベジータで草
フレちゃんの思考マジ理解不能
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- 2016年02月03日 11:04
- ネットでの声だけはデカい百合豚
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- 2016年02月03日 12:38
- ※13
ハーレム厨の声が最近抑えが効いてきただけでどちらも怨霊は変わらないよ
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- 2016年02月03日 13:32
- 百合の方が異端なんだよ百合豚
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- 2016年02月03日 14:58
- ※15
ホモもたいがいだと思うがな腐女子
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- 2016年02月03日 15:40
- ※15だが、俺男だぞ
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- 2016年02月03日 15:44
- そもそも俺も百合は好きだが、他の性癖や趣向を貶してるお前は奴はただの百合豚だ
-
- 2016年02月03日 18:25
- 俺はふみありもまじモバもイケるよ
-
- 2016年02月03日 20:44
- 百合豚とかいう処女厨の成れの果て
-
- 2016年02月03日 20:46
- 最近大人しいと思ったら
また俺P豚が湧いてんのか
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- 2016年02月03日 22:01
- 目を覚ませ!
所詮お主も其れがしも豚なのだ
時子サマー!
-
- 2016年02月03日 23:14
- 今更だが俺P豚とか無理やり過ぎてワロタ
-
- 2016年02月03日 23:45
- んっ、パサハゲ!!!!
-
- 2016年02月03日 23:51
- この2人は本当に哀れだな
次の良い餌がでてくるまでアニメ前からの担当Pは大変だ
担当Pの総数は間違いなく減ってるだろうけどね
ソース?そんなもの無くても判る
こんな二次創作が増えまくるの見て、ものも言わず消えていくだけ
-
- 2016年02月03日 23:58
- アイドルマスターってのは主人公であるP(プレイヤー)につく称号やぞ
俺Pの為のゲームなのに何言ってんだ、どこから来たのか知らんが早く巣に帰れや
-
- 2016年02月04日 00:29
- ※25
「ソース?」から勿論あるぞと提示してくるのかと思ったらまさかブン投げてくるとは
別に「みんなこう思ってるぞ」みたいな論調じゃなくて自分の意見として言えばいいのに・・・
-
- 2016年02月04日 02:14
- このラブライカは中身漏れてる(確信)
-
- 2016年02月04日 21:44
- 相変わらずアイマスのP豚は絶好調だな
-
- 2016年02月04日 22:16
- 自演を指摘されると真っ赤になって長文で否定しだすやーつ
文体変えても直後に擁護してたらバーレバレ
普通の人は他人の喩え方なんていちいち気にしねーよw
-
- 2016年03月01日 01:37
- 嬉しかったアニメ化。担当が動き喋るのを楽しみにしていたアニメ化。
でも今となっては素直に喜べなくなってしまった。
百合目的で寄ってきてキャラそのものについては全然深めず、蔑ろにしながら自身の求める百合を押し付けるヤツが多過ぎるんだよな