茜「恋の病…ですかっ!?」
藍子「あれ? 未央ちゃん、全部食べないんですか?」
未央「いやぁ、この季節食べすぎると色々心配でして」
藍子「ああ…この前、衣装が入らない~、なんて騒いでましたもんね」
未央「わー! そのことはもう忘れてよ~!」
茜「………」
未央「これどうしよう、持ち帰っていいかな…? あ、そうだ! 茜ちん食べて…って、あれ?」
茜「はぁ…」
藍子「茜ちゃんも残してますね。いつもは一番に食べ終わっておかわりもしてるのに、珍しい」
茜「なんだか、食欲なくって…」
未央「ええっ、茜ちんが!?」
藍子「まぁ、雪でも降るんじゃ…」
未央「あーちゃん…それ酷いし、冬だから普通だよ」
茜「えーと…」
藍子「何か、悩みでもあるんですか?」
未央「いやいや~。茜ちんに限って、悩みなんて…」
茜「は、はい! あの!」
未央「おお!? あった!」
藍子「未央ちゃんも結構酷いんじゃ…」
茜「私、最近なんか変なんです!」
未央「変って? 一昨日、仕事なくなったからって夕日に向かってダッシュしてたけどそのことじゃなくて?」
藍子「未央ちゃん」
未央「ごめんごめん。どうしたの?」
茜「それが、その…」
藍子「何か、言いにくいこと?」
茜「う~…よし!」パンッ
茜「私、なんか…プロデューサーの顔を見ると、体が熱くなるんです!」
未央「え」
藍子「え…」
未央「えええっ!?」
茜「わっ!? 何か、心当たりあるんですね!」
藍子「もしかしますね、未央ちゃんさん…」
未央「いや、決めつけるのはまだ早い! 茜ちん、他にプロデューサーと話してて変なことは!?」
茜「え、えーと、そうですね! その、運動もしてないのに、汗もいっぱい出てきて…! それから…」
茜「げほっ! げほっ!」
未央「わぁっ、茜ちん興奮しすぎ!」
藍子「はい、水」スッ
茜「あ、ありがとうございます! んぐ、んぐ、んぐ…ぷはーっ、冷たいっ!」
藍子「これってやっぱり、そういうこと…ですよね」
未央「うん、間違いないね」
茜「わかるんですか!? な、何かの病気なんでしょうか!」
藍子「病気…と言えばそうかもしれません」
茜「そんな…! 私、どうすればいいんでしょう!」
未央「茜ちん! それはズバリ、恋だよ!」
茜「鯉!! 鯉を取ってくればいいんですね!? わかりました、行ってきますっ!!」ダッ
未央「あーっ、違う違う! そうじゃなくて!」
藍子「茜ちゃんは、その…恋の病にかかっちゃったんだと思います」
茜「恋の病…ですかっ!?」
未央「ズバリ、茜ちんはプロデューサーに恋してるってこと!」
茜「へ…? 私が、プロデューサーに、こい…」
茜「…………」
茜「えええええ~っ!?!?」ボンッ
未央「ないって言い切れる!?」
茜「うぅぅ~…でも、体は熱くなったりはしますけど、それでプロデューサーに対して恋だなんて…」
未央「いやいや、意識したら緊張しちゃって話せなくなる…よくあることだよ、うん」
茜「うーん…これって、そうなんですかね…?」
藍子「茜ちゃんはプロデューサーさんのこと、嫌いなんですか?」
茜「いえっ! 嫌いだなんて、そんなことあるわけっ!」
未央「じゃあ好きなんだ」
茜「すっ…! ち、ちが、いや…す、好きですけどっ!」
藍子「…やっぱり、好きなんですね」
茜「そ、そ、そ、そういう好きじゃないですっ!」
未央「ですが緊張して、熱くなって、汗もかく! これは恋の症状ですよねあーちゃん先生!」
藍子「話を聞いていると、そんな感じ…ですかね」
茜「そこまで言われると…なんか、そんな気が…」
茜「わ、私、プロデューサーのこと…うああ…」シュゥゥゥゥゥ
茜「そ、外で走ってきます!」
未央「まぁ待ちたまえ茜ちん君! 走って一時的にはすっきりするかもしれない! でも、それじゃ根本的な問題は解決しないぞ!」
茜「それじゃ、どうすれば…」
茜「こく! はく!」
藍子「いきなり告白は早いんじゃ…?」
未央「恋は戦争だよあーちゃん! 何があるかわかんないんだよ、絶対特権主張しなきゃ!」
藍子「そう、ですか…そうですね」
茜「こ、告白…ですか…考えただけで汗が…」ダラダラダラ
藍子「はい、ハンカチ。これで拭いて」
茜「ありがとうございます!」フキフキ
藍子「わ、一瞬でビチャビチャに…」
茜「うぅ…告白…しなきゃダメなんでしょうか…?」
未央「駄目だよ! 茜ちん、もやもやしたまま仕事なんてできないでしょ!」
茜「でも…」
未央「大丈夫、私も上手く行くよう協力するから!」
藍子「未央ちゃん、いいんですか?」
未央「え、何が? ははぁ、もしかしてあーちゃん、私がプロデューサーにそういう気があると思ってるのかなー?」
藍子「ええと…」
未央「って言うか、あーちゃんの方はどうなんだこのこの~」
藍子「そういうことじゃなくて、未央ちゃんいつも『アイドルなんだから恋愛禁止!』って言ってるじゃないですか」
未央「あ、それかー…うーん、それはそうなんだけどさ」
茜「はぁ…」
未央「こんな茜ちんを見てたらなんとかしてあげたいじゃん?」
藍子「ふふ…そうですね」
藍子「ここは、恋愛経験豊富そうな人にアドバイスを貰いに行くのがいいんじゃ? 美嘉さんとか、楓さんとか」
未央「いや、ここは未央お姉さんに任せなさい! もう頭の中にプランは出来上がってる!」
藍子「茜ちゃんの方が年上じゃ…それに未央ちゃん、そのプランというのは本当に大丈夫なんですか?」
未央「大丈夫! こう見えても私、友達の恋愛を取り持ったこと何度もあるんだよ!」
藍子「未央ちゃん自身は?」
未央「さぁ茜ちん、私についてこい!」
茜「オ…オス! わかりました、師匠!」
藍子「あ、スルーした…」
未央「よし。私が教えられることは全部教えた…」
茜「なんだか、すごく恋愛体質になった気がします!」
藍子「そうなのかなー…?」
未央「あとは本番、実践して告白に移るだけだ!」
茜「告白…うぅ、考えたらドキドキしてきました…」
未央「よし! 今日の仕事が終わったら実践だ!」
茜「いえ! 仕事の時間まで待ってられません! 今からプロデューサーの所に行ってきます!」
未央「おおっ!?」
藍子「そんなにいきなりで大丈夫ですか?」
茜「大丈夫かはわかりません! でも、こんな気持ちのまま仕事に行くのはいけないと思ったので!」
未央「茜ちん」
茜「失礼します!」
タッタッタッタ…
未央「弟子が師の手を放れていく…うぅ、感慨深い…」
藍子「そんな感動できるような積み重ねがあったのでしょうか…」
未央「いいんだよ、こういうのはノリだよあーちゃん」
藍子「けれど、本当にこれでよかったんですか?」
未央「例えフラれても、モヤモヤした気持ちはなくなるでしょ。もちろん、上手く行って欲しいけどね」
藍子「でも、もしも上手く行っちゃったらポジティブパッションは解散…ですよね。茜ちゃんが隠せるとも思えませんし…」
未央「………」
未央「ど、ど、ど、どうしよあーちゃん!?」
藍子「うーん…まぁ、なるようにしかなりませんよ。きっと」
未央「うわーゆるふわやめてよー! 茜ちんは応援したいけどポジパ解散も嫌だ! どうすればいいんだ私ー!!」
ドドドドド
P「ん?」
茜「プロデューサーっ!!!」ドドドドド
P「どうしたんだ、茜? 今日の仕事の事か?」
茜「いえ! 私、プロデューサーに言いたいことがあって!」
P「? なんだ?」
茜「はっ!」
~~~~~~~~~
茜『告白というのは、やっぱりストレートに想いを伝えるのがいいんでしょうか!』
未央『茜ちん、それは駄目だよ! 心の用意もできてないのに告白されても、びっくりさせるだけ!』
未央『まずは相手に「もしかして、告白されるんじゃないか?」そう思わせること! これが大事!』
未央『だから、まずは何かあるんじゃないかって雰囲気を出すのだ!』
~~~~~~~~~
茜「そうでした…」
P「何が?」
茜「あの! プロデューサー、えーと…そうだ! 外に出て歩きませんか!?」
P「歩く…でいいのか?」
茜「はいっ! 行きましょう!」
P「で、俺に言いたいことってのはなんだ?」
茜「あっ、いえっ! それはまだです!」
P「…? 何か話したいことがあったんじゃ…」
茜「まだ早いです! プロデューサーが何かあるって思ってくれないと!」
P「は、はぁ…? 何かあるのか…?」
茜「あっ!? え、えっと…その…!」
P「…とりあえず、近くの公園にでも行くか」
茜「公園! それはいいですねっ! 行きましょう!」
ビュゥゥゥ…
P「うぅっ、それにしても寒いな…」
茜「あれ、寒いですか!? こんな時は、体を動かせば暖まります!」
P「なんだ、結局走るのか」
茜「あっ!? そ、そうですよね! やっぱり…」
P「うーん、そうだな…茜、付き合ってくれ」
茜「え…えっ!? は、はいっ! よろしくお願いしますっ!」
P「よし。最近運動不足だし、ひとっ走り行くか」
茜「あっ…そ、そうですよね! お供します!」
未央「意識しすぎだよ! しかも、なんで二人で走ることになってんのさ! それじゃいつも通りじゃん!」
藍子「あの、こんな物陰からこそこそ伺っていいんでしょうか」
未央「私たちには茜ちんの行動を見届ける義務がある! あーちゃんだって気になるでしょ!」
藍子「それは…まぁ」
茜『ふぅ、ふぅ…』
P『どうした茜、ペースが遅いぞ』
未央「あっ! 行っちゃう、追いかけないと!」
藍子「ま、待ってくださいっ」
P「どうしたんだ? いつもなら俺を置いて行くくらいのペースで走ってるのに」
茜「そ、それは…プロデューサーが…」
P「ほら、水」スッ
茜「あ、ありがとうございます! んぐ、んぐ、んぐ…ぷはーっ、おいしいっ!」
P「それで、何かあるのか?」
茜「え? 何の話ですか?」
P「俺に話があるんだろう?」
茜「あっ!? すっかり忘れてました!」
P「わ、忘れてたのか…」
茜「あの、私!」
P「ん! おう」
茜「私…」
茜「………」カァァァァァ…
P「ど、どうした? 顔が赤いぞ」
茜「ちょ、ちょっと待ってください…私の方に心の準備が…」
茜「だ、大丈夫ですとも!」
P「そうか…? なんか、様子がおかしいぞ…凄く」
茜「おかしいのは私のせいじゃなくて…あ、熱い…」
P「…熱い?」
茜「そ、その…プロデューサー…」
P「…茜、お前その顔」
茜「へっ?」
P「………」ジッ
茜「う…」
P「お前、もしかして…」
茜「んーっ…」ギュッ
P「…どうしたんだ? 目閉じたりして…」
茜「あれ…? ちゅ、ちゅーじゃないんですか!?」
P「は!? お、お前何言って…!?」
茜「こ、こうやって、顔をじっと見つめてきたら、ちゅーだって!」
P「未央の奴だな! あいつ、何のつもりだ…!?」
藍子「それは、普段の茜ちゃんを見てれば誰でも気付くと思いますよ」
未央「まぁ、ここから見ていることまではわかるまい。しかし茜ちん、ちゅーを求めるなんてやりますな」
藍子「求めてる、と言うか未央ちゃんの言ったことを鵜呑みにしてるだけのような…」
茜『ちゅー、しないんですか?』
P『そ、それは…いや、したくないってわけじゃないが…』
未央「ん? プロデューサー、なんだって?」
藍子「へぇ…したくないわけじゃないんですね…」
未央「え、なになに? 聞こえてたの? 教えてよー」』
藍子「それにしても茜ちゃん、結構大胆ですよね」
未央「うん、しかも天然でやってるよあれ。恐ろしい子…」
藍子「茜ちゃんみたいな子にちゅーして、なんて迫られたら大変ですね」
未央「まぁでも、プロデューサーだからなぁ」
P『はぁー…茜』
茜『えっ? あの、顔が近…』
スッ…
未央「………」
藍子「………」
藍子「………」
未央「あ、あの…あーちゃん?」
藍子「あまりのことに言葉を失いました…」
茜『………』シュゥゥゥゥ…
未央「うわ! 茜ちん、顔から湯気出して固まってるし!」
P『あ、悪い…嫌だったか?』
未央「嫌って言うか、いきなりすぎるよ! 段階飛ばしすぎだよプロデューサー!」
茜『ぷ、ぷろでゅーさー…?』
P『茜、すまん』
ヒョイッ
未央「おおおおおっ!? お姫様抱っこだっ!! すごい…!」
藍子「み、未央ちゃん、興奮しすぎですよ…!」
未央「だって! お姫様抱っこだよ!?」
ザッザッ
未央「あっ、どっか行っちゃう! 追いかけなきゃ!」
藍子「ど、どこに連れていくつもりなんでしょう…!?」
未央「あれ、事務所に戻ってきた」
カツカツ
未央「プロデューサー、どこに向かってるんだろ…? 茜ちんを抱っこしたまま…」
藍子「こっちの方向は…医務室ですね」
未央「医務室?」
藍子「医務室には、ベッドがありますよね…まさか…」
未央「えーっ! それはまだ早いよプロデューサー!? せめてあと1年、18歳になってからだよ!」
パタン
未央「うわぁ、入ってっちゃった!」
藍子「な、中の様子を聞いてみましょう!」
未央「う、うん! 壁に耳つけて…」ピタッ
P『茜、これ咥えて』
茜『えっ、あっ、そのっ』
藍子「わわわ…」
未央「うわーっ、何やってんのさ!?」
未央「なんか茜ちんも乗り気だし!」
藍子「私達も入りましょう…!」
未央「そうだね、流石にこれは止めなきゃ!」
P『先っぽを…』
バンッ
未央「ストーップ! 何やってんのケダモノプロデューサー!!」
藍子「越えたらダメですよ、一線っ!」
茜「え…未央ちゃん…? 藍子ちゃん…?」
P「なんだ、お前ら…」
未央「あり…? プロデューサー、服着てる…」
P「なんだ、その…着ているのがおかしいような言い方は」
藍子「その手に持ってるのは…」
P「…体温計だよ。舌の裏側に入れるやつだ」
茜「38度…」
P「風邪だな」
未央「か、風邪…」
P「おかしいと思ったんだ。様子はおかしいし、顔は赤いし、体力はないし…」
藍子「じゃあ、体が熱くなったりすると言っていたのも…」
P「風邪だな」
未央「お昼ご飯、あんま食べてなかったのも…」
P「そうなのか? それも風邪だろう」
茜「………」
茜「私、風邪引いたんですかっ!?」
P「さっきの?」
未央「プロデューサー、茜ちんにちゅーしてたじゃん!」
P「はぁっ!?」
茜「ちゅ、ちゅーなんてしてませんよ!」
P「お前ら、ずっと見てたな…!?」
茜「え、見てたんですか!?」
未央「それは…はい。見てました、ごめんなさい…」
藍子「でも、ちゅーでないのなら、あれは一体…」
P「額を当てて、熱があるかどうか調べてただけだ!」
茜「そうですよ!」
藍子「熱を調べるためなら、わざわざおでこじゃなくても手でよかったのでは…?」
P「冷え性なんだよ。手じゃ冷たいし、ちゃんとわからないんだ」
藍子「そう、なんですか」
茜「凄くびっくりしました…プロデューサーの顔が凄く近くにあって…」
P「…そういうことは口に出さなくていい」
藍子「プロデューサーさんを見た時に熱くなるのも、たまたまその時に熱を出していただけなのかもしれませんね」ヒソヒソ
P「何をこそこそ話してるんだ?」
未央「ううん、なんでも! 茜ちん、ごめんね。風邪だって気づいてあげられなくて」
茜「いえっ! そんなことはないですっ!」
P「まぁ、仕方ないよ。茜が風邪引くなんて思わないからな…俺も気づくのに時間がかかった」
藍子「言われてみれば、風邪の症状ですよね。勘違いしてしまいました」
P「何だと思ってたんだ?」
未央「たはは…まぁ、いいじゃんそれは」
P「茜は休みだ」
藍子「そうですよ。茜ちゃんが風邪引くことなんて滅多にないんだから、無茶しちゃダメです」
茜「でも…」
未央「大丈夫だよ、茜ちんの分は私達が頑張るからさ。任せて!」
茜「…はい」
P「さて、医師の先生を呼ばなきゃならないが…来るまでにちょっと時間かかるな」
未央「じゃあ、それまで私たちも茜ちんの看病するよ!」
茜「あ、えっと…! 気持ちは嬉しいんですが」
P「駄目だ。今日は収録だろ? 本番前に、お前達に移ったらどうするんだ」
未央「う、確かに…」
藍子「私達は、向こうで今日のお仕事について話し合いましょうか」
未央「そだねー」
P「そっちである程度まとめておいてくれ、後で打ち合わせしよう」
藍子「はい。それでは、失礼しますね」
P「ああ」
未央「二人きりだからってヘンなことしちゃ駄目だからね、プロデューサー」
P「するかっ!」
P「しかし、なんだったんだ? 今日のは」
茜「え、えっと…そ、それは…」
P「俺に言いたいことがあるって言ってたけど、それと関係あるのか?」
茜「それは…! その、関係はあるんですが、勘違いだったと言うか…」
P「…そうか。ちょっと待っててくれ、電話してくる」
茜「は、はい。いってらっしゃい」
P「うん、行ってきます」
パタン
茜「はぁ…」
茜(恋じゃなかったのかぁ。そっか)
茜(でも、これでよかったのかも。そういうの、まだよくわかんないし)
P「ただいま」
茜「おかえりなさい! …あれ? プロデューサー、それは?」
P「ああ、電話の片手間に作った…と言うか、レトルトパウチ温めただけだけどな」
茜「お粥…」
P「昼飯、あんまり食べてないんだろ? これでも食え」
茜「あ…ありがとうございます! ゴチになります!」
ホカホカ
茜「プロデューサーのお粥…」
P「レトルトだけどな。慌てないで、ゆっくり食えよ」
茜(はっ! 二人きりでご飯…こういう時は…)
P「茜?」
茜「あのっ、プロデューサー!」
P「うん?」
スッ
茜「あ、あーんしてください!」
茜「………」
P「いや…茜の食事なのに、俺が食べてどうするんだ…?」
茜「はっ!? 確かに!」
P「…これも未央か?」
茜「はい…男の人はこうしてあげると喜ぶって」
P「そうか…」
ヒョイ
茜「あっ、あれっ!? 没収ですかっ!?」
P「いや…まぁ、女の子が喜ぶかどうかは知らないが」
スッ
P「ほら、茜。あーん」
茜「え」
茜「ええええっ!?」
P「そ、そんなに驚かれると恥ずかしいな…」
P「やることがなくて手持ち無沙汰なんだよ」
茜「てもちぶたさん??」
P「もしかして、嫌だったか…?」
茜「い、嫌だなんてそんな! その…嬉しいです!」
P「それならよかった。ほら、あーん」
茜「あ、あーん…」
パクッ
P「うまいか?」
茜「え、えっと…はい! タマゴが入ってて、それで…」
茜(うわわわわ、プロデューサーと二人きりでこんなの…いいんでしょうかっ!?)
茜「ふぅ…ごちそうさまでした!」
P「はいよ。しかし、茜も風邪引くんだなぁ」
茜「そうですね、ここ数年で引いたことはありませんでした!」
P「ま、何日か休み取るから、ゆっくり休め。その間の仕事は、俺たちでなんとかしておくから」
茜「休みですか!? そんな、すぐ治りますよ!」
P「ふぅ…」
ナデナデ
茜「あ…」
P「そういうことは、まずは風邪を治してから言え。無茶して悪化しても誰も喜ばないぞ」
茜「…はい」
P「それに、風邪で大変だろうけど、風邪を治してからも大変だぞ~?」
茜「そうですね…まずはたくさんの人に迷惑や心配をおかけすると思うので、ちゃんと謝りに行きたいです!」
P「そっか。真面目だな、茜は。ま、その時は俺も一緒に行くから」
茜「それと、ファンのみんなに早く元気な姿を見せてあげたいです! 未央ちゃんや藍子ちゃんと一緒に!」
P「ああ、三人一緒でな」
茜「それから、それから…」
P「うん、うん」
医師「ふぅ、お待たせ…」
P「あ、先生! わざわざありがとうございます」
茜「おはようございますっ!」
医師「わ、本当に日野さんが寝てる。珍しいこともあるものね」
茜「あはは…そうみたいです」
P「先生、茜のことお願いします」ペコ
医師「はいはい。任せておきなさい」
P「それじゃ茜、またな。早く元気になれよ」
茜「あ…はいっ、それでは…」
パタン…
医師「それじゃ日野さん、念のためちゃんと診ておくわね」
茜「………」ポーッ…
医師「日野さん?」
茜「あっ、はい! よろしくお願いしますっ!」
茜「ふっかーつ!」
未央「お、茜ちん!? 休みなんじゃ…」
茜「治りました! 家でじっとしているのも何ですし、皆さんの顔が見たくて来ちゃいました!」
藍子「茜ちゃん、おはよう。風邪が治ってよかったですね」
茜「ありがとうございます! 昨日はご迷惑おかけしました!」ペコッ
未央「うむ、過ぎたことは仕方ない! これから挽回だ!」
藍子「茜ちゃんが治ったと知ったら、プロデューサーさんも喜びますね」
茜「! そ、そうですね…」
未央「あれ、元気が無くなった…もしかして、本当は治ってないんじゃ!?」
茜「ああ、いえ! 風邪は完治しましたよ! この通り元気爆発ボンバーですとも!」
藍子「もしかして、昨日あの後プロデューサーさんと何かありました?」
茜「え、えーと…それは…」
未央「え、あったの!?」
茜「い、いえっ! そういう変な事はなかったんですがっ! その!」
ガチャ
P「お、みんな揃ってるな」
茜「!!」ドキッ
未央「おお、噂をすれば。おっはよー、プロデューサー!」
P「おう、おはよう!」
茜「あ、あのっ、お、おは、おはようございましゅ!」
P「あれ、茜!? 風邪はもうよくなったのか? 凄いな」
茜「おかげさまで! あ、あのっ…治ったので、休み明けに頑張りますっ!」
P「よーし、頑張れ!」ナデナデ
茜「あ…えへへ…」
未央「茜ちんがこんな治るの早いと、そう何日も休み取る必要なかったんじゃない?」
P「そうだな…まぁ、でも万が一があったら大変だからな」
藍子「ですね」
P「まぁ、そういうことだったら今後のスケジュール調整でもするか。未央、藍子、ちょっと待っててくれ」ポンッ
藍子「わっ」
未央「もー髪触るのやめてよー」
茜「あっ…」
藍子「行ってらっしゃい、プロデューサーさん」
P「ああ、今日も1日頑張ろう!」
未央「いやー、プロデューサーも元気だねー。茜ちんが元気になったのが嬉しかったのかな?」
茜「はぁ~…」
未央「茜ちん?」
茜「あ、あのっ! なんか私、変なんです!」
未央「え、また風邪?」
茜「風邪は治りましたって! そうじゃなくて…」
藍子「確かに様子がおかしかったけど…どういう風に変なんですか?」
茜「えっと、そのっ! 昨日から頭の中でずっとプロデューサーのこと考えちゃっててっ!」
未央「え…」
茜「それなのに今日会ったらプロデューサーと目合わせられないし、上手く話せないし、心臓もずっとバクバク言ってて…!」
茜「撫でられた時は嬉しかったけど、未央ちゃんや藍子ちゃんの頭にポンってやってるの見たら、モヤモヤーって嫌な気持ちになっちゃって…!」
茜「こんなこと考えるなんて、嫌な子だって思うけど、でも…!」
藍子「それって…」
茜「これって、なんなんでしょう! もしかして、また違う病気ですかっ!!」
終わり
元スレ
茜「恋の病…ですかっ!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452097622/
茜「恋の病…ですかっ!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452097622/
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
- 瑞樹「特番で、笑ってはいけないアイドル24時」
- モバP「待ってくれ、まゆ!これは違うんだ!!」
- 奈緒「笑わせんなよPさぁん!」モバP「・・・」
- モバP「女神の休日」
- 渋谷凛「何してるの?」
- まゆ「左手サイボーグ」
- モバP「海外帰りのKさん」
- モバP「ロ・クント・デ・リ・クンティ」晶葉「お話の中のお話」
- 【デレマス】凛「え、キットカッ〇を口移しするCMですか?」卯月「私はいいよ」
- モバP「ガイアメモリ?」
- 千川ちひろ「プロデューサーさんとの誓い」
- 杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第28回」
- モバP「考察する彼女と導いた結論」
- みく「……怨みの門?」
- モバP「お弁当つくるひと」亜里沙「お弁当箱あらうひと」
- モバP「奏の好きな映画ジャンルは?」奏「…えっと」
- モバP「俺のターン!!」
- 愛梨「あんっ///がっつきすぎでよプロデューサーさん///」
- モバP「ユッコの欲望がダダ漏れになった」
- 高垣楓「プロデューサーに構ってもらいたいんですけど、どうしたらいいでしょう?」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- モバP「クラリスのお悩み相談室」
- 鷺沢文香「...わ、わんっ!」
- P「(ここは、どこなんだろう?)」
- 記者「25周年どう思われます?」勇者「感慨深いです。」
- 飛鳥「ネコミミ」
- 紅莉栖「おかべ・・・ちょ・・・やぁ//」
- たまこ「うさぎ山商店街のそばにイオンモールができました!」
- 兄「腹減ったな。袋ラーメンでも食うか?」妹「たべりゅー!!」
- キュゥべえ「僕と契約して魔法少女になっ」ヨッシー「ペロンwwww」
- 律「みんな彼氏くらい普通にいるよな!?」唯「えっ!?」
- モバP「事務所に仮眠用のベッドを置いてみた」
- やよい「何で人を殺しちゃいけないんだろう?」
- 凛「アーカード?知らない英霊ね…」
- マキノ「大事なデータはここよ。貴方に取れるかしら?…できるものなら」
- セイバー「―貴方が、私のマスターか?」 承太郎「…やれやれだぜ」
- 勇者「魔王!お前を倒す!」魔王「ま、参った!」タンス「・・・」
- 真人「安価で来ヶ谷に勝つ!!!」
- 八幡「君といるーのーが好きでー後はほとんど嫌いでー」
- ディアボロ「このわたしがアイドルのプロデューサーだと?」
- 亜美・真美「じゃあ兄ちゃんに本音を喋らせちゃおうよ!」
コメント一覧 (43)
-
- 2016年01月07日 04:27
- めんどくさかわいいw
-
- 2016年01月07日 05:47
- そなたー。わたくしもてもちぶたさん欲しいのでしてー
-
- 2016年01月07日 06:28
- 茜ちゃんほんと可愛い
デレステSSRの特訓コミュとか乙女すぎる
-
- 2016年01月07日 06:29
- あ~可愛い
-
- 2016年01月07日 06:35
-
ミリマスじゃねぇの?
モバカスうざ
-
- 2016年01月07日 06:38
-
本田うぜぇ〜
なんだこいつ
-
- 2016年01月07日 06:41
- 若くして、更年期障害になってしまったかと思ったよ
-
- 2016年01月07日 07:51
- 気持ち悪いPだなぁ…熱があるか調べるなら手を当てりゃいいのにわざわざ額を当てるなんて
-
- 2016年01月07日 07:58
- 茜ちゃん、めちゃウブなのがたまらんのじゃ~
-
- 2016年01月07日 08:24
- アツゥイ!
-
- 2016年01月07日 08:32
-
真にパッションぜよ!
-
- 2016年01月07日 08:39
- あぁ^~尻尾ぶんぶん丸の茜可愛んじゃぁ^〜
あ、蒼い方は犬小屋に戻って下さい
-
- 2016年01月07日 09:04
- パッション最高おもいました。
-
- 2016年01月07日 09:14
- 茜ちゃんのSS少ないから嬉しい
-
- 2016年01月07日 09:32
- ※5=6
なんだまたウサちゃんが寂しくて戻ってきたのか?
-
- 2016年01月07日 09:42
-
良い…茜最高ポジティブパッション最高
-
- 2016年01月07日 09:43
- (その内茜に日野つけろとか言い出しそうだな・・・)
-
- 2016年01月07日 10:09
- >>8
ちゃんと文章読もう、な?
-
- 2016年01月07日 11:00
- まだ未央アンチ生きてたんだ
さっさと引きこもったまま爪先から壊死を全身に行き渡らせて崩れてしまえばいいのに
-
- 2016年01月07日 11:07
- 茜にモバつけろP
-
- 2016年01月07日 11:15
- 乙女茜ちゃんは捗りすぎるからダメだと言っただろう、もっとやれ。
-
- 2016年01月07日 12:30
- 日野と本田が出たのに日産ハブるなとか言い出す奴がいなくて良かった。(末期)
-
- 2016年01月07日 13:18
- ※19
違う違う。誰かに単に構ってほしいボッチ君が貴方の様な人からの返し※を釣るために釣糸を垂れてるだけだよ。その証拠に1つ前の星1の短文※から間を置かずに似た様な短文※がされてるでしょ?同一人物による連投だよ。
下手に返し※出すと周りに星1が自分で自分に隠しをして対立煽りしてると思われるよ?
-
- 2016年01月07日 14:06
-
それがわかってるなら構うんじゃありません・・・
SSはとても良かった
-
- 2016年01月07日 14:12
-
茜がしおらしくなったら攻守共に隙が無いじゃないか…
-
- 2016年01月07日 14:46
- 茜はわんこみたいで可愛いンゴねえ
-
- 2016年01月07日 15:41
- ※20 もうわけわからんwww
-
- 2016年01月07日 15:45
- 久しぶりに※23湧いてきたな
というか天然でやってそうだから星一ニキより頭悪い感じでてるしほんまもんのガイジっぽくて好き
-
- 2016年01月07日 16:25
- ※5
確かにカワイイ!
-
- 2016年01月07日 16:25
-
本田うざい
-
- 2016年01月07日 16:28
- ※29
ごめんなさい、うち間違えた。※4にだ。
-
- 2016年01月07日 19:31
- ひっさびさの茜ちゃんssいいぞ〜いい。すごくいい!
-
- 2016年01月08日 01:22
- この茜と藍子と未央ってのセットでください
-
- 2016年01月08日 02:40
-
まて、それは俺が先に注文した3人だ
-
- 2016年01月08日 03:37
- ※23
構ってちゃんかな?
-
- 2016年01月08日 03:42
- 嘘から出た真じゃないけど、こういうのいいな
微笑ましい
-
- 2016年01月08日 12:01
-
>>30
お前程じゃねーよ、ハゲ
-
- 2016年01月08日 15:07
- 本カスでしゃばりすぎてほんとウザイ
-
- 2016年01月08日 17:04
- 聞いた事もない略称だわJ崩れが
-
- 2016年01月09日 02:36
- アイドルに額当てるてのがなんかキモい。、商品やでそれ
-
- 2016年01月09日 06:34
- ※40
純情だね、かわいい
-
- 2016年01月13日 18:37
- ミリの茜は敬語に!つけないだろ帰って。
でも最近(でもないけど)星1ニキよりもそれをいつも長文で煽ってる子が一番きつい。なんかこうやばい、きつい。
SSはよかったです。
-
- 2016年01月13日 19:39
- 一般サイトまでしゃしゃって来て不快なコメントで一般利用者に迷惑かけるカスのほうがよっぽどウザイ