北条加蓮「Pさん、私もうダメかも……」
モバP「…………え、なっ……ど、どうした、加蓮」
加蓮「……」
P「加蓮……?」
加蓮「ごめんね、Pさん」
P「……」
加蓮「私、また病気に、なっちゃったみたい」
P「……っ!」
加蓮「本当に、ごめんね」
P「じょ、冗談はよしてくれ」
加蓮「……」
P「よしてくれよ、なぁ」
加蓮「冗談だったら良かったのにね」
P「……嘘だろ」
加蓮「……嘘だったら良かったのにね」
P「……」
加蓮「……」
P「どんな病気、なんだ……?」
加蓮「……分かんないんだ」
P「分からない……って。それは、そんな」
加蓮「……」
P「……何でだよ。何でだ」
加蓮「たぶん、心臓の病気」
P「心、臓……?」
加蓮「いつからかな。急に胸が痛むようになったんだ」
P「……」
加蓮「何だろう。変だな、おかしいなって。気付いた時にはもう手遅れでさ」
P「……」
加蓮「私、思わず笑っちゃったよ。お医者さんでも分からない病気って。宝くじでも買ったら当たるかな」
P「……やめろ」
加蓮「あーあ。これで私も、不治の病に冒された薄幸の美少女に逆戻りかぁ、なんて」
P「やめろ」
加蓮「……ごめん」
P「……すまん、言い過ぎた」
加蓮「……ううん。ごめんね」
P「すまない」
『――なるほど。詳しくお聞かせ願えますか?』
『……ふむ』
『個別の事例について、もう少し細かくお願いします』
『……なるほど。その時あなたの体調は――』
『――申し訳ありません。私の手には、負えません』
『おそらく名の知れた病院でも、海外の名医にも難しいでしょう』
『医学にも限界はあります。残念ながら、それはどうかご承知頂きたい』
『ですが、希望を捨てないでください』
『結局の所、貴女がどうなるのかは……』
『……これは、医学の徒として吐いてはいけない言葉なのは重々承知の上ですが……』
『最後まで、神のみぞ知る事なのです』
加蓮「私は……もう神様のくれた時間なんて……」
P「……」
加蓮「……とまぁ、こんな感じ。いわゆる匙を投げた、ってやつかな」
P「……加蓮」
加蓮「何? Pさん」
P「教えてくれ」
加蓮「……何を?」
P「どんな風に辛いんだ」
加蓮「……Pさんに話した所でどうにもならないよ」
P「そんなもん分からないだろう」
加蓮「楽しい話じゃないよ?」
P「それでも俺は知らなきゃならない」
加蓮「どうして」
P「俺は、加蓮のプロデューサーだからだ」
加蓮「……」
P「俺じゃなくたっていい。凛でも奈緒でもちひろさんでも」
加蓮「……」
P「肩を支えるぐらい出来なくて、何が仲間だ」
加蓮「……」
P「……」
加蓮「……ありがとう、Pさん」
P「ああ」
加蓮「ありがとう」
P「ああ」
加蓮「最初の最初は、たぶん去年のライブの後」
P「そんな前から、か」
加蓮「あの時に、ちゃんと言えてたら……」
P「……」
加蓮「……ごめん、話を戻すね」
P「……ああ」
加蓮「大成功で興奮したまま家に帰って、凛とかPさんとメールしたよね」
P「ああ。夜遅くまでやり取りしてたな」
加蓮「どうしてかね、ちょっと胸が痛んだの」
P「……」
加蓮「ライブでちょっとはしゃぎ過ぎたかなって。その時はそう思ってた」
P「……」
加蓮「きっと、その時がはじまりだったんだ」
P「続けてくれ」
加蓮「それからは段々頻度が増えてきて。最近は、しょっちゅう」
P「……加蓮」
加蓮「…………今も、本当は少しだけ……ううん。けっこう、痛い」
P「……」
加蓮「……続けるよ」
P「ああ」
加蓮「運動が原因かなって思ったんだ」
P「なるほど」
加蓮「レッスンとかするし、やっぱり私も無理をしてるのかなって」
P「確かにそれなら説明は付くな」
加蓮「でも、違った」
P「……」
加蓮「こうやって奈緒やPさんと雑談してる時。メールの返信を考えてる時」
P「……」
加蓮「お仕事終わりに車で送ってもらう時。お風呂で一日の出来事を振り返ってる時」
P「……」
加蓮「痛むの。ここの、奥が」
P「……加蓮」
加蓮「息が詰まって、ドキドキして……きゅうっと、なってくるしく、てっ」
P「加蓮っ!」
加蓮「きゃっ……! Pさんっ!?」
P「……」
加蓮「は、離してってば……!」
P「イヤだ」
加蓮「……苦しいよ、Pさん」
P「そうか」
加蓮「……もっと、そっと抱き締めてよ」
P「すまん」
加蓮「……」
P「治るのか、治らないのかも俺には分からない」
加蓮「……うん」
P「でも、辛い事や苦しい事を一緒に悩む事なら出来る」
加蓮「……うん」
P「まだシンデレラにだってなれちゃいないんだ」
加蓮「……うん」
P「そんな、訳の分からない病気なんかに加蓮を渡して堪るか」
加蓮「うん」
P「加蓮。俺を、みんなを信じてくれ」
加蓮「うんっ」
P「加蓮。絶対お前を離したりしないからな」
加蓮「……うんっ!」
P「……っておい、加蓮」
加蓮「え?」
P「顔真っ赤じゃないか! まさか……!」
加蓮「……い、いやいやいや! 大丈夫だよっ!」
P「何が大丈夫なもんか! 待ってろすぐに……!」
加蓮「こっ、これは本当に違うからっ……!」
P「これはって何だ! 他にも病気を隠して――」
加蓮「……~~っ! もうっ!」
凛「プロデューサー。私も何だか胸が苦しいんだけど」
奈緒「ただの胸焼けだろアタシもだよコンチクショウ」
「綺麗……」
「今まで色んな夜景を見てきたが、ここは特別凄いな……」
「ね。宝石箱をひっくり返したみたい」
「気に入ってくれたか?」
「うん。ありがとうね、あなた」
「まぁ、五年目の記念日だしこれくらいはな」
「……くしゅんっ!」
「大丈夫か? 山の上にこの格好じゃ少し寒かったか」
「ううん、大丈夫」
「そうか?」
「あなたが居るでしょ? あっためてよ」
「…………ほら」
「……ふふっ。あったかーい♪」
「……最近は、どうだ?」
「ん?」
「いや、その、例の……病気の方は。辛くないか?」
「ううん、心配しないで。だいぶ良くなってきたよ」
「そうか、良かった……」
「でもまだ油断出来ないかな。完治はしてないみたいだから」
「そうなのか?」
「うん。今でも気を抜くと、すぐ胸がドキドキし始めちゃうの」
「なかなか治らないな……」
「ひょっとしたら、本当に不治の病かも」
「加蓮……」
「でも、大丈夫だよ」
「……そうか?」
「うん。だって――」
「お、おい、加蓮――」
「…………んっ」
「……っむ」
「――ずっと、あなたが隣に居てくれるから…………ね?」
「…………」
「Pさん?」
「…………お、おう」
「大丈夫?」
「大丈夫。心配無いさ」
「本当に?」
「ああ。少し…………ドキッとしただけだ」
おしまい。


特技が案の定ライフ回復だったのは笑ったよ
病弱という弱点を克服した加蓮ちゃんはひょっとして完璧美少女なのでは
過去作
高森藍子「もういいかい」
渋谷凛「プロデューサーは好きな人っているの?」 モバP「ああ」
モバP「凛って好きな人とかいるのか?」 渋谷凛「うん」
予定通り予定が無いので今年のクリスマスも楓さんの話を書きに来るからよろしくな
元スレ
北条加蓮「Pさん、私もうダメかも……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448194231/
北条加蓮「Pさん、私もうダメかも……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448194231/
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- 未央「しぶりんってさぁ・・・」
- さやか「ふーん、悪魔の癖にスカートめくられるのが嫌なんだ…」
- モバP「カジキマグロ」
- P「真美、お前・・・なんて格好で・・・」真美「・・・」
コメント一覧 (36)
-
- 2015年11月23日 02:46
-
爆ぜろ
-
- 2015年11月23日 02:57
-
爆発四散しろ
-
- 2015年11月23日 03:00
-
継投を学びなさい
-
- 2015年11月23日 03:01
- あーあほくさ
-
- 2015年11月23日 03:11
- お医者様でも草津の湯でも
-
- 2015年11月23日 03:22
- イチゴパスタを毎日食べないと落ち着かないように…
-
- 2015年11月23日 03:23
- カウンセラーを薦めろよ。それも一種の精神病だ。
-
- 2015年11月23日 03:32
- あの日から数日後加蓮は本当に心臓病で倒れ急ぎ搬送されたが残念なことに植物状態になってしまった。なのに加蓮ったら笑顔で眠っているんだよ。あれから数年、Pはわた渋谷凛ちゃんと結婚することになったけど加蓮もきっと祝福してくれるよね。
-
- 2015年11月23日 03:41
- ※8
その後、両親が医師の薦めを受け入れ生命維持を停止された加蓮が遺体安置所に運ばれる最中に奇跡的に息を吹き返して退院。数日後、彼女の友人の渋谷凛が灰に塗れた衣服を残して行方不明になる…。
-
- 2015年11月23日 03:59
- なんだお前か
よくやったありがとう
-
- 2015年11月23日 04:08
- ※5
言われた、くそっw
お幸せにー
-
- 2015年11月23日 04:22
- 狭心症ですかね
-
- 2015年11月23日 04:39
- 粥でも食ってろ
-
- 2015年11月23日 05:25
- その病はブラックジャックでも治せまいて
-
- 2015年11月23日 06:15
- 一揉みすりゃー、即完治だよ‼︎
-
- 2015年11月23日 06:39
- ※8(自分が嫁になった世界線から哀れみの目で見る音)
-
- 2015年11月23日 06:54
- 回復とか加蓮じゃない
もっとスーサイドで死の影見える感じが欲しい
-
- 2015年11月23日 07:07
- きっと不整脈だよ
-
- 2015年11月23日 07:22
- わた北条加蓮は何度もデートしてるし、プレゼントも贈ったし、ウェディングドレスも着せてもらって、一番Pさんに愛されてるからね。
そんな二人が結ばれるのは当然だよね♪
蒼紅苺の自称正妻さんたちじゃ太刀打ちできないのも無理ないよ。
-
- 2015年11月23日 07:24
- 最初の胸が痛いであっ…(察し)ってなったわ
-
- 2015年11月23日 08:40
- ※13それもう差別でしょ!
-
- 2015年11月23日 08:45
- つ救心
-
- 2015年11月23日 08:55
- 世界一位の人を呼ばなくちゃ
-
- 2015年11月23日 09:04
- TNNお持ちしましたー。只今より爆破しまーす。五秒前ー。4…3…2…1…爆破!!
-
- 2015年11月23日 09:07
- >病弱という弱点を克服した加蓮ちゃんはひょっとして完璧美少女なのでは
雫「完璧、ですかー?」
拓海「完璧だぁ?」
礼さん「完璧ってなーんだ?」
-
- 2015年11月23日 09:15
- 二人で寸劇していた訳では無かったのか…
-
- 2015年11月23日 09:32
- ※9
よくないなぁ…こういうのは
-
- 2015年11月23日 09:51
- 加蓮が病弱じゃなくなったら、ただのジャンクフード好きないまどきのJKだな
-
- 2015年11月23日 10:02
- このバカップルの寸劇よ……毎日、事務所で公演してるんだよなぁ……
-
- 2015年11月23日 10:13
- ※23「きてあげたわよ。ダンサブルに」
-
- 2015年11月23日 10:28
- よし、いつも通りだな
-
- 2015年11月23日 10:55
- ※29
それを見るたびに凛は蒼に染まり、奈緒は無を真っ赤に染めるんですね、わかります。
-
- 2015年11月23日 14:08
- 青春だからってたいがいにしなさい!
-
- 2015年11月23日 14:49
- 決まり手ー、シリアスー、シリアスー
-
- 2015年11月23日 22:25
- ここは
楓「あら?それって草津の湯でも治らないあれなんじゃ?」
で締めるとこだろう!?
-
- 2016年09月07日 03:03
- 11月の段階でクリスマスの予定なしが決まってるなんて悲しいなぁ
俺もそうだけだ