モバP「柑奈のカバンから謎の白い粉が出てきた」
・一部キャラクターがゲーム内の設定にそぐわない部分があります、あらかじめご了承ください
・なお、作中に登場する謎の白い粉は、すべてホットケーキミックスです
幸子「ひどいです、横暴です! いくらボクが可愛くて寛容だからってぇ!」
P「我慢しなさい、すぐ終わるから!」
幸子「く、くくっ、屈辱です! ジンケンシンガイですよ!」
P「難しい言葉知ってるなぁ、幸子は……。お、これは……?」
幸子「うわぁぁぁぁん! 見ないでぇぇぇぇ!」
P「あああ、悪かった悪かった」
凛「何……あれ……」
凛「おはよう、ちひろさん。……それより、あれ、何?」
ちひろ「ああ、実は……」
P「……はい、幸子終わりー。ほら、レッスン遅れるぞ。はよ行って来い」
幸子「うぅぅ~~~!」ダッ
凛「あっ、幸子……」
幸子「凛さん……! 気を付けてくださいね! 今日は――……」
P「幸子ー、急げー!」
幸子「Pさんなんて嫌いです~~~~!」ダダッ
凛「行っちゃった……」
凛「おはよう。……で、プロデューサー。幸子に何してたの」ジトッ
P「持ち物検査」
凛「は?」
P「抜き! 打ち! 持ち物検査~~~!」
凛「うわぁ……」
P「はい、じゃあ渋谷凛さん、カバン寄越して」
凛「はぁ? 私も!?」
P「当然」
凛「嫌」
P「まあ、嫌だろうけど……」
凛「ちひろさんまで!?」
ちひろ「トップの指示で、すべてのアイドルの持ち物チェックをするように、っていう通達なの……」
凛「なんでそんな」
P「これはオフレコなんだけどな……、実は、他の事務所で、タレントの薬物所持が見つかって」
凛「うわ……、本当にあるんだ、そういうの」
P「まだマスコミもかぎつけてないらしいけど。今のうちから、火種は摘んでおこうっていう、事務所の方針だ」
凛「でも、うちの事務所は関係ないんでしょ?」
P「だからこそ、しょうもないもらい火で火事起こさないようにしたい、ってところだな」
ちひろ「この機会に、アイドルたちの風紀の引き締めを図る、という意図もあるんです」
凛「風紀って……、学校みたい」
ちひろ「学校なら、内内で揉み消せますけど……、アイドルは常に、スキャンダルと隣り合わせですからね」
P「ドラッグに限らず、煙草、コンドーム、その他スキャンダルのタネになりそうな、怪しいものは、すべてチェックさせてもらう」
凛「セクハラ……」ジトッ
P「うーるさい! ほら、カバン出して」
凛「もうちょっと、アイドルを信用してくれてもいいと思うんだけど……」
P「ムグ……」
凛「それは、そうかもしれないけど……」
ちひろ「今回は、プロデューサーさんのことを信用してあげてくれませんか?」
P「……うちのアイドルたちに限って、おかしなことはないって分かってる。でも、こういうのは、なあなあにせず、キッチリやることに意味があるんだ」
凛「はぁ……、分かったよ」
P「凛」
凛「はい、カバン」ヒョイ
P「あ、でも渡すのはちひろさんなのね……」
凛「どうせ、変な物なんて、入ってないけど。今日はウォークマンと、メイクと、手帳と――……」ハッ
凛(し、しまった――……)
凛(手帳には、プロデューサーとの2ショット写真が挟んで――……!)
P「はーい、御開帳ー」
凛「あっ、あぁっ、まっ……待たれよ我が友!」
P「どうしたー、いつの間に熊本弁なんてマスターしたんだー凛ー」
凛「ちょっ! やっ! やっぱり駄目! 駄目だから!」
P「おいおい、いまさら何を言ってるんだぁ? カバンはもう、こんなに大きく口を開けて待ってるんだぜぇ?」
ちひろ「セクハラくさいですよ、Pさん」
凛「ちひろさん! せめてちひろさん一人にチェックしてもら――……」
ちひろ「……いいんですかぁぁ~~~~?」ニコォォォ
凛「邪なオーラがー……! 駄目ぇー! 悪魔的黄緑事務員無用~~~~~~~~」
P「どうしたー、いつの間に中国語なんてマスターしたんだー凛ー」
ちひろ「よぉし、どんどん調べていくぞぉう(大泉風)」
凛「ああー!! ああーーーー!!!!」
・
・
・
・
・
晴「渋谷選手の身体を張ったディフェンスで、ついにゴールラインは割らせなかったらしいぜ」
みちる「ふぅん。あ、カレーパン食べたい。今すぐ」
・
・
・
・
・
P「はーい、凛終わりー」
凛「……」ハァハァ
P「だ、大丈夫か?」
凛「平気……。それより、何もなかったよね……?」
P「あ、ああ。問題なしだ。やっぱり凛は、しっかりしてるな」
凛「うん……、何もなかったならいいの……、何もなかったなら……」ハァハァ
ちひろ「あらあら」ニコニコ
凛(ちひろさんの笑顔が怖い……)
凛「柑奈さん? でもそこにあるカバン、柑奈さんのでしょ?」
ちひろ「柑奈ちゃん、今日は来てすぐにレッスンだったから……」
P「説明する前に、荷物おいてレッスン行っちゃったんだ」
凛「そうなんだ」
P「……やっちゃうか」
凛「えっ」
凛「ちょっと……、本人に無断なんて、ひどくない?」
ちひろ「そうですよ、プロデューサーさん、せめて説明くらいはしてあげないと」
P「まあ、でも、柑奈なら、何となく許してくれそう。な気がする」
凛「分からなくもないけど……」
・
・
・
・
・
P『柑奈、聞いてくれ』
柑奈『はい! Pさん!』
P『ラブ&ピースなアイドルの柑奈……、だったら、そのバッグに入っているのは?』
柑奈『ありったけのラブ!』
P『そう、そして、それをチェックするのは、プロダクションのピースを守るため……、ということは?』
柑奈『ら、ラブ&ピース……!』
P『持ち物検査は?』
柑奈『ラブ&ピース!!』
P『持ち物検査はラブ&ピース!!』
柑奈『持ち物検査はラブ&ピース!!』
・
・
・
・
・
P「……いける気がする」
ちひろ「いける気がします」
凛(いける気がしてしまった……)
P「というわけで、はいドーン!」ドーン
ちひろ「もう……、プロデューサーさんから、柑奈ちゃんに説明してくださいね」
P「分かってますよ、ちひろさん。……ほら、凛、あんまり見たら駄目だぞ、人のカバン」
凛「分かってるよ……。私、向こう行ってるから」スタスタ
P「さぁて、柑奈の私物はー、っと……」
凛「……」
P「大事なものを、肌身離さず持ち歩いてるんでしょうね。ラブを大切にする子ですから」
凛「…………」ピク
ちひろ「あら、これは……」
P「キャンドルですね。クリスマスの時のヤツかな?」
ちひろ「ああ、事務所のみんなに、お菓子をプレゼントしてたときの」
P「みんなとクリスマスを祝えたのが、嬉しかったみたいですね。俺のプレゼントだけじゃなくて、こんなキャンドルも大切に持ち歩いて……」
ちひろ「えっ、プロデューサーさん、プレゼントあげていたんですか?」
凛「…………」ピクピク
ちひろ「へぇぇ……」
凛「………………」ピクピクピク
ちひろ「それと……、これは……えぇっ!? ナイフ!? ちょっと、プロデューサーさん!」
P「ああ――……、前の公演で使った、小道具ですね。金属製ですけど、偽物ですよ、紙も切れません」チョンチョン
ちひろ「ああ、海賊役をやったときの」
P「あの舞台、本当に嬉しかったらしくて、無理いってもらって来たんですよ」
ちひろ「プロデューサーさんが?」
P「はい、俺が」
凛「……………………」ピクピクピクピク
P「本人も喜んでましたよ、役になりきると楽しい、って」
ちひろ「プロデューサー冥利につきますねぇ」
P「あはは、いやまったく」
凛「……ちょっと、プロデューサー」
P「お、どうした、凛?」
凛「さっきから柑奈さんトークで盛り上がってばっかりで、持ち物検査、進んでないように見えるんだけど?」
P「あー……、そうだったかな?」
P「……? どうした凛?」
凛「なんでもないっ! ほら、早くやっちゃいなよ! これと! これと!」ガサゴソ
P「お、おい凛! そんなお前、勝手に……」
凛「ほら、このポーチの中も――……」ジーッ パカッ
パサッ
パサッパサッ
凛「……」
P「……」
ちひろ「……」
凛「……」
P「……」
ちひろ「……」
ガサゴソ
パサッ
凛「……」
P「……」
ちひろ「……あ、あの」
P「……ホットケーキミックス」
凛「……えっ」
ちひろ「……あっ、ああ! なるほど! 確かにこれは、ホットケーキミックスですねぇ!」
凛「そ、そうだね! これはもう、あらゆる角度から見ても、ホットケーキミックスだね!」
P「四袋もホットケーキミックスを持ち歩くなんて、四個……このイヤしんぼめッ!!」
ちひろ「美味しいから大丈夫ですよ! あっ、もしかしたら、事務所の皆さんに、ごちそうするつもりだったのかも!」
凛「そう、きっとそう! このホットケーキミックスの、ビニールを破いてね!」
P「それでこの、ナイフの上にちょこっと載せて!」
ちひろ「それからこのキャンドルに火をつけて軽く炙っ
P「駄目だぁー!!!!」
凛「駄目だぁー!!!!」
ちひろ「駄目だぁー!!!!」
ちひろ「……」ハァハァ
凛「……そういえば」
P「凛?」
凛「私、柑奈さんに聞かれたことがあって……」
ちひろ「な、何をですか?」
・
・
・
・
・
柑奈『凛ちゃんって、お花屋さんの娘さんなんだよね!』
凛『そうだけど……、柑奈さん、花とか好きなの?』
柑奈『うん! お花って、きれいで匂いもよくて……、最高にハッピーだよね!』
凛『あ、う、うん』
柑奈『だからね、自分でも育ててみようと思っていて……、上手なお花の育て方、凛ちゃんに教えてほしいんだ!』
凛『育て方? うん、もちろんいいけど……、育てたい花は、もう決まってるの?』
柑奈『うぅ~ん、まだ悩んでるんだけど……、あっ、花だけじゃなくて、草もいいかも! ハーブみたいな!』
ハーブみたいな――……
ハーブミタイナ――……
・
・
・
凛「クサ!」
P「ハーブ!」
ちひろ「ハーブ!」
P「ナゾノクサ!!!」
凛「クサイハナ!!!!!」
P「ラフレシアー!!!!!!」
凛「ど、どうしよう……、私ばっちり教えちゃった」
ちひろ「教えちゃったんですか!?」
凛「そ、それはもう、懇切丁寧に……、メモまで書いて……」
凛「で、でも! まだそうと、決まったわけじゃ……」
ちひろ「……そういえば、私も……」
P「ちひろさんまで!?」
ちひろ「柑奈ちゃん、最近は都会風のオシャレしてくることが、多いじゃないですか」
P「ああ、長崎にいたころは、ヒッピースタイルの服が多かったですけど……」
凛「最近は、いろんなオシャレを勉強してるみたいだね」
ちひろ「でも、この間……、久々にオーガニックなファッションで事務所に来て……」
・
・
・
・
・
ちひろ『あら、柑奈ちゃん、今日はいつもと雰囲気違いますね?』
柑奈『ちひろさん、おはようございます! えへ、今日は久しぶりに、ヒッピーファッションでまとめてきました♪』
ちひろ『最近のファッションも素敵でしたけど、今日のも似合ってますね!』
柑奈『えへへ、ありがとうございます! やっぱり、このスタイルの方が、ラブ&ピースって感じで落ち着きますね!』
ちひろ『その帽子も、可愛いですよ』
柑奈『嬉しいなぁ! これ、麻で作った帽子なんですよ! 麻って、手触りが好きで……』
ちひろ『へぇ~そうなんですか!』
柑奈『はい! 私、麻って大好き!』
麻って大好き――……
アサッテダイスキ――……
・
・
・
ちひろ「アサ!」
P「大きなアサ!」
凛「大きなアサ!」
P「新しいアサが来た!!!!」
ちひろ「希望のアサだ!!!!!」
P「駄目だ……、そんな希望は駄目だよぉ……」
ちひろ「ど、どうしましょう……、あの時私が気づいていれば」オロオロ
凛「ち、ちひろさん、落ち着いて」
ちひろ「プロデューサーさんも!?」
P「あれは、柑奈のグラビア撮影の時……、俺は彼女の水着の食い込みを、穴が開くように見つめていたのだが……」
凛「何してんだあんた」
・
・
・
・
・
P『んーっふっふ、イヤー、ずばらじいでずねー』
柑奈『絶対に伝わらない古畑任三郎のモノマネはやめてください! あとどこ見てるんですかぁ!』
P『いやぁ、柑奈に水着の仕事持ってきて正解だったよ。いい感じだよ』
柑奈『あ、ありがとうございます! でも私、そんなにスタイルよくないから……』
P『何を言う! お前ほど水着の似合うアイドルは、なかなかいないぞ!』
柑奈『そうでしょうか……』
P『もちろんだとも! んっふっふ、しかし柑奈の水着姿はカード化されでいまぜんー。残念でずー』
柑奈『か、カード?』
P『サイゲさんよろしくお願いします。ほら、もうちょっとよく見せてごらんよ』ニジリニジリ
柑奈『きゃっ、やだ、もう! Pさんったら……』
P『えっ』
グイッ
バターン
P『ぐえぇっ!』バッタリ
柑奈『Pさん!! 大丈夫!?』
P『だ、大丈夫、大丈夫……』
柑奈『よかった!』ホッ
P『いてて……、こりゃ、柑奈に意地悪したバチが当たったかな』
柑奈『まったくです! ……うふふ、いいクスリですよ!』クスクス
いいクスリですよ――……
イイクスリデスヨ――……
・
・
・
ちひろ「それは違う」
P「うん、これは違うな!!!!!」
凛「……」ジトー
P「う……っ」
ちひろ「プロデューサーさん……、いえ、今は柑奈ちゃんのことです」
凛「そ、そうだね」
P「そうだ、それに、彼女の名前……」
凛「カンナ?」
P「大麻の別称も……」
ちひろ「カンナビス……!」
P「……」
ちひろ「……」
凛「……それも、関係ないのでは?」
ちひろ「はい」
P「育ってきた環境の話だよ。聞く限りでは、柑奈のヒッピー趣味は、お爺さんの影響のようだからな」
ちひろ「た、確かに、もしお爺さんが、筋金入りのヒッピーだったら……」
凛「……どういうこと?」
P「昔のヒッピー文化っていうのは、マリファナ……大麻と縁が深かったんだよ」
凛「そ、そうなの?」
凛「へぇ……」
ちひろ「だから、ラブ&ピースを歌って心もハッピー」
P「戦争反対で世界もハッピー」
ちひろ「素敵なクサで頭もハッ
P「駄目だぁー!!!!」
凛「駄目だぁー!!!!」
ちひろ「駄目だぁー!!!!」
P「……」ハァハァ
ちひろ「……」ハァハァ
凛「……柑奈さんは」
P「……」
凛「柑奈はそんな人じゃないよ……」
P「分かってる。柑奈のラブ&ピースは、つまらない薬物に頼らないといけないような、チャチなものじゃない」
ちひろ「プロデューサーさん……」
P「でも、もし、柑奈が何か、悩んでいたとしたら……」
凛「……」
P「生まれ育った長崎から、ひとり離れて東京に出てきて……、孤独なまま、誰にも悩みを打ち明けられずにいたら……」
ちひろ「……」
P「そんなときに、いけない薬を勧められて……」
・
・
・
・
・
柑奈『……もう、疲れちゃったな、私……』
柑奈『……』
柑奈『これを使えば……、また前みたいに、ラブ&ピースな私でいられるのかな……?』
柑奈『……いいよね、きっとお爺ちゃんも、昔は……』
柑奈『最高にハッピーな気持ちになれば、きっとまた、ラブ&ピースを歌えるから……』
柑奈『だったら、そのためなら……』
・
・
・
春の木漏れ日の中で
君の優しさに
埋もれていた僕は
弱虫だったんだよね
ちひろ「もし、そうだとしたら……」
P「助けなきゃ! 柑奈を!」
ちひろ「プロデューサーさん……!」ジーン
凛「……ま、やるときはやるって、思ってたけど」
ガチャ
柑奈「お疲れ様でーす! レッスン終わりましたー!」
P「……!」ダッ
ちひろ「逃げんな」ガシッ
凛「逃げんな」ガシッ
P「う、うん、そうだな」
ちひろ「お、お、お疲れ様です、柑奈ちゃん……」
柑奈「凛ちゃんも、おはよう! 今日もばっちり決まってるね!」
凛「キマってないから! 私別にキメてないから!」
P「凛……お前やっぱり……」
凛「やっぱりとか言うな!」
柑奈「いや……私服のコーディネートのことだったんだけど……、どうかした?」
凛「そそそそうだよね! う、うん、分かってる分かってる!」
P「そ、そうそう! 大丈夫だって、大丈夫。ねえ、ちひろさん」
ちひろ「も、もももちろんですよ! 全然大丈夫です!」
ちひろ「そ、そうですか?」
P「む、むしろ柑奈の様子が普通なんじゃないか? 今日はまだ……」
凛「……しぶやりんチョップ!」ゴッ
P「ぐほっ!」
柑奈「今日は、まだ……?」
P「なんでもない、なんでも……、それより……」
柑奈「はい?」
P「柑奈、これを見てくれ……」
柑奈「はい……? ってあぁっ!? 私のカバンの中身!?」
P「そうだ。悪いが、検めさせてもらった」
P「ラブ&ピース検査だ」
柑奈「ら、ラブ&ピース検査……、そっか、そうだったんですね……」
凛(……やっぱりちょっと、ハッピーな気分になってるんじゃないの? 受け答えが……)ヒソヒソ
ちひろ(いえ、まだそうと決まったわけでは……)ヒソヒソ
柑奈(うわ~~~~、ラブ&ピースのためとはいえ、Pさんにカバンの中見られちゃったよぉ~~~)
柑奈(これじゃ恥ずかし&ピースだよ~~~~!)
柑奈(しかもこんな日に限って、ホットケーキミックスを四袋も持ち歩いちゃってるし……)
柑奈(これじゃあホットケーキキチでキャラが立っちゃうよ~~~~~!)
P「……?」
凛「ヒソヒソ」
ちひろ「ヒソヒソ」
P「……コホン、それで、柑奈……すまないが」
柑奈「は、はい?」
P「これは、どういうことなのか、ちゃんと説明してくれないか?」
柑奈「せ、説明……っ!?」
柑奈(Pさん、ちょっと怖い顔してるし、「なんのことですか?」なんて、聞きづらい……)
柑奈(でも、机に広げられてるのは、普通の私物と……、あとはホットケーキミックスだけだし……)
柑奈「え、え~っと」
柑奈(……あっ! もしかして、あのナイフ……!)
柑奈(Pさん、公演のときのものだって、忘れてて……、それで勘違いしてるのかも!)
柑奈「違いますよ、Pさん! それは単なる役のもので……」
P「ヤク!?」
凛「ヤク!!?」
ちひろ「ヤクのモノ!?!?」
柑奈「え、は、はい」
柑奈「いつって……、ほら、オーシャンクルーズ公演のときですよ。あのときは、みんな素敵な役をもらったって、とっても喜んで……」
P「み、みんな!?」
柑奈「はい! みんな、自分たちの役に夢中になって、フラフラになるまでやりきったんですから!」
P「み、みんなヤクに夢中でフラフラに~~~~~~!!!!?」
ちひろ「[自由の海姫]大槻唯~~~~~~(SR)!!!!?」
凛「[ドランカーパイレーツ]柊志乃~~~~~~(SR)!!!!?」
ちひろ「[シーパイレーツ]衛藤美紗希~~~~~~(R)!!!!?」
P「み、みんなぁぁ……」ガクッ
柑奈「またあんな、最高にハッピーなヤクがほしいなぁ……」
凛「駄目だぁー!!!!」ガバッ
ちひろ「駄目だぁー!!!!」ガバッ
柑奈「きゃあ! ど、どうしたんですか、皆さん!? 急に抱き付いてきて!!」
P「柑奈ぁー! すまなかった、俺が頼りないばっかりにー! もう辛い思いはさせないぞー!」ギュゥー
凛「柑奈さん! 私たち仲間だから! どんなときでも、独りじゃないからぁー!」ギュゥー
ちひろ「私が、私たちがついてますからー! もう悲しい日々は終わりですからぁー!」ギュゥー
柑奈「ちょ……皆さん、苦しいですよぉ……!」アワアワ
柑奈(……でも、こうして皆さんに抱き付かれて)
柑奈(誰かの体温を、身近に感じていると……)
凛「柑奈さん……」
ちひろ「柑奈ちゃん……」
柑奈「皆さん……」
柑奈(こうしてると、すごく、穏やかな気持ちになってきて……)
柑奈(心がふわふわして……)
柑奈「……私、今すごくハッピーな気持ちです♪」
P「駄目ぇー!!!!」
凛「駄目ぇー!!!!」
ちひろ「駄目ぇー!!!!」
柑奈「えっ!? えぇ~~~~!?!?」
・
・
晴「その後……、まあロスタイムだな」
みちる「カレーパンって、カレー入ってなかったらもっと美味しいと思わない?」
・
・
・
P「幸子ー、ほら、いつまでもムクれてないで、こっち来て柑奈のホットケーキ食べようぜー」
幸子「……」プイッ
凛「これ、すごく美味しいよ、幸子」
ちひろ「本当に、市販のホットケーキミックスとは、思えないくらいです!」
幸子「…………」ジュル
P「持ち物検査の件は、謝るからさ、機嫌直してくれよー」
幸子「……むぅ」
柑奈「幸子ちゃん」
幸子「柑奈さん……」
幸子「……」
柑奈「そしてピースが深まれば……それはラブ! ラブ&ピースなんだよ!」
幸子「……ラブ&ピース」
柑奈「幸子ちゃんには、怒った顔より、ハッピーな笑顔の方が似合うと思うな♪」
幸子「柑奈さん……、はぁ……仕方ありませんね」
P「お」
柑奈「よかった♪」
P「うんうん、ごめんな」ナデナデ
幸子「フフーン、可愛い上に優しいボクに感謝するんですよ!」
P「うんうん。柑奈ー、幸子にもホットケーキ一枚ー」
柑奈「もう出来上がりましたよ、はい、召し上がれ♪」
幸子「わぁ……! い、いただきます!」キラキラ
P「しかし、本当にうまいな、これ」モグモグ
凛「だね」ムグ
柑奈「実は、隠し味が入ってるんですよ!」
柑奈「もちろん! ……でもそれだけじゃなくて、もう一味、入れてるんですよ」
ちひろ「へぇ、いったい何が、入ってるんですか?」モグモグ
柑奈「はい! それは……」
柑奈「自家製ハーブです!!」
P「駄目ぇー!!!!」
凛「駄目ぇー!!!!」
ちひろ「駄目ぇー!!!!」
幸子「?」モグ
有浦柑奈さん可愛い
転載元
モバP「柑奈のカバンから謎の白い粉が出てきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436704890/
モバP「柑奈のカバンから謎の白い粉が出てきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436704890/
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
- 渋谷凛「卯月の笑顔が放送禁止になった」
- 木場真奈美「プロは大体一発録りだと言うな」
- モバP「ウサミンパワーって何ですか?」
- 小梅「silences」
- モバP「ありすは外国人と結婚すればいいんじゃないか」
- モバP「茄子の幸運が凄まじすぎる」
- 莉嘉「城ヶ崎莉嘉、思春期始めました!」
- モバP「1/5」
- 凛「ねぇ、プロデューサー」モバP「なんだ?」
- 「ままゆの胸揉みたい」
- モバP「ヒモになりたい」
- みく「Pチャンなんかきらいにゃ!」
- 白菊ほたる「明日はスポーツロケかあ……」
- モバP「二人のアイドル」
- 西川貴教「…ええ…?」きらり「にぃ?」
- モバP「酒が飲めるぞ」
- 山田奈緒子「エスパーユッコ!お前のやったことは全てお見通しだ!」
- モバP「加蓮が再び病弱になってしまった」
- モバP「まゆがパッションタイプになった」
- 和久井留美「みんなのブログをチェックしようかしら」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- モバP「3月14日はふんどし返しの日だ!」
- ラディッツ「ふん…戦闘力5…500…5万…まだ上がっていくだと!?」
- P「ペットを飼ってる女は・・・ヤれる!?」
- P「四条貴音、6歳……」
- モノクマ「安価でコロシアイさせてみるか」
- DIO「このDIOがモンキーのプロデューサーだと?」
- モノクマ「これから学級裁判を始めます!」苗木「なんだって!?」ムシャムシャ
- 比企谷八幡「単位上等!」雪乃「爆走!数取団!」
- ローラ「魔法少女?なるなるー!ウフフ☆」
- 亀山「右京さん!シャイニーフェスタですよ、シャイニーフェスタ!」
- あかり「京子ちゃんキっキスしたらあかちゃんできちゃうんだよ?
- さやか「すっげえええ!まどかのチ●ポでっけえええええ!!!」
- 結衣「いつかきっと」
- QB「朝起きたら人間になってた……」
- モバP「IDLE DIS@STER」
- 結城晴「真剣ゼミ…?」
- モバP「天使がくれた時間」
- 佐々木「ん?素直になる薬?」
- 亜美「ミキミキにイタズラを仕掛けるYO!」 真美「YO!」
- 安部菜々「ビール!ビール!」
コメント一覧 (72)
-
- 2015年07月13日 00:24
- 冒頭でネタばらししていくスタイル
-
- 2015年07月13日 00:26
- ハーブは絶対にやるな
あんなの吸ってもちっとも気持ち良くなんかならないぞ
逆に切迫した絶望と恐怖、不安に蝕まれて発狂する
「どうして俺はここに存在しているんだろう? あぁ・・・あぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
ってなる、体中の震えが止まらなくなって汗が噴き出す
誰かに助けを求めようとかそんな余裕すら消え失せる
-
- 2015年07月13日 00:28
- 元ネタはお引っ越し?揺るぎねえ!
-
- 2015年07月13日 00:38
- めっちゃ笑ってしまった…疲れてんのかな…
よし、喫煙描写はないけどあいさんと煙草吸ってくるか!
-
- 2015年07月13日 00:38
- ユッキは今の20になる前から酒の味覚えてそうなんだよなあ
彩華は19でボトルあけるとか言うし
-
- 2015年07月13日 00:38
- ダイナモ感覚ダイナモ感覚!!YO!YO!YO!Yeah!!
-
- 2015年07月13日 00:40
- 段ボール革命地獄の門
-
- 2015年07月13日 00:41
- 課金やめますか?
それとも人間…やめますか?
-
- 2015年07月13日 00:42
- 菜帆のカラダから俺の白い液が出てきた
-
- 2015年07月13日 00:48
- ぼくたちの失敗やめいw
-
- 2015年07月13日 00:56
- きらりの鞄からハピ粉が出てきた…
-
- 2015年07月13日 01:04
- Pラブ設定を凛に使わなかったらな~。個人的にそこだけが難点
-
- 2015年07月13日 01:09
- 杏のかばんから白い…
なんだ、アメじゃないか!
-
- 2015年07月13日 01:29
- 俺は粉ジュースをキメるぜ…
-
- 2015年07月13日 01:35
- イチゴパスタにハーブ乗せたら更に美味しくなると思いませんか?
-
- 2015年07月13日 01:37
- ラーメンズから影響を受けたんだね
-
- 2015年07月13日 01:38
- ハッピーパウダーで気分もハッピー!
-
- 2015年07月13日 01:45
- こういう勘違いネタ好きだわあ
-
- 2015年07月13日 01:46
- (シャブをキメては)イカンのか?
マンモスうれピー人も使ってたしへーきへーき!
-
- 2015年07月13日 01:48
- みちるが敬語を使ってない -114514点
-
- 2015年07月13日 01:49
- バカ柳くん、アメリカ研究会に戻ろう!
-
- 2015年07月13日 01:51
- ノアさんのカバンから大量の隠し撮り写真(前川)が!!
-
- 2015年07月13日 02:26
- みんな踊れー!
-
- 2015年07月13日 02:31
- これが志希だったらガチの粉だった……
まあ、ただのビタミンと添加剤を造粒した粉でも何も知らない人から見るとヤクにしか見えないが
-
- 2015年07月13日 02:34
- P「駄目だぁーー!!!」
ちひろ「駄目だぁーー!!!」
凛「駄目だぁーー!!!」
がどうしても「敵の潜水艦を発見!」の後に続くアレで脳内再生される
-
- 2015年07月13日 03:21
- ポカリ、ポカリの粉末を使う
-
- 2015年07月13日 03:28
- スレタイで爆笑した
-
- 2015年07月13日 03:29
- 疑いようのないホットケーキミックスじゃねえか
信じてたよ
-
- 2015年07月13日 03:45
- やっぱラーメンズ思い出すね
-
- 2015年07月13日 04:03
- カレーパンにカレー入ってなかったらパンやね
-
- 2015年07月13日 04:19
- >31
いや、カレーのルー抜き具材のみのぱんやろー
-
- 2015年07月13日 04:26
- すごい失礼な話だけど柑奈だともっともらしいからスレタイの段階で笑っちゃうよね
-
- 2015年07月13日 04:34
- ハッピーターンの粉はセーフ
-
- 2015年07月13日 05:56
- お嬢のカバンにはおはじきが入ってそう
-
- 2015年07月13日 06:03
- レゲエの神様「あれはハーブだろ?
ハーブを吸って何が悪いんだい?」
-
- 2015年07月13日 06:29
- エナドリの成分調べられたらアウトだな
-
- 2015年07月13日 06:32
- ラブに満ちているじゃあないか
-
- 2015年07月13日 06:37
- 輝子…いつものきのこをくれ…
-
- 2015年07月13日 07:16
- アレなハーブは、粗悪だが規制成分から微妙に変えた麻薬をシュシュッと吹き付けた茶葉か何かで、
実態はハーブでもなんでもないらしいな
-
- 2015年07月13日 07:24
- 3人のポンコツ具合に笑った
なんとなくロックなあの子の持ち物検査はしとくべきかと。本人は白なのにアウアウなもの持ってそう
-
- 2015年07月13日 08:21
- (R)のコピペしてきた感すごい好き
漫画でも見てみたくなった
-
- 2015年07月13日 08:37
- ※20
失望しました。デスマスクのファン辞めてマニゴルド兄貴のファンになります。
-
- 2015年07月13日 12:02
- 俺P『みりあちゃんのお股から、謎の白い白濁液が』(ゲス顏)
-
- 2015年07月13日 12:27
- 飲んだら疲れが吹き飛ぶ謎のドリンクが出回ってる会社で何を言っているんだ。鞄の中身よりもドリンクの中身を調べるべきだ
-
- 2015年07月13日 12:43
- ウサミンのパスケースからゴールドの免許証とか猫の写真の免許証とかでてきそう。
※45
お前…消えるのか……?
-
- 2015年07月13日 12:52
- ※44から赤い液体が流れてくる(タコ殴りにしながら)
-
- 2015年07月13日 14:11
- 今日から俺はかよ
-
- 2015年07月13日 14:17
- ※43
なんでや!また一緒に戦ってくれるんじゃなかったんかキャンサー!
-
- 2015年07月13日 15:28
- きらり「今年のヤクは去年より強いにぃ」
-
- 2015年07月13日 16:39
- 怒ってはイケナイヨ。
-
- 2015年07月13日 16:49
- しってるよ、君のこと
ぼくらはみんなともだち
-
- 2015年07月13日 17:58
- こういう勘違い系ネタ大好物だわw
最後までテンポも良かったし笑った
-
- 2015年07月13日 19:22
- 千枝のことは心配するな、いつも家でちゃんと確認してるから警察沙汰になるようなものは何もない。
さて、まずは下着の裏に何も隠してないかの確認から、注射痕がないか風呂場で全身隅々確認しておこうね。
その後はあのベッドで激しく……いや厳しく問診をしようか。
-
- 2015年07月13日 21:21
- よーし俺もハーブ栽培するぞー(ミントの種を庭に撒く音葉)
-
- 2015年07月13日 21:53
- ※55
駄目ぇー!!!!!
-
- 2015年07月13日 23:05
- なんでロックスターってラブ&ピースとか歌ってるのにヤク大好きなの?平和壊してるのアイツらじゃん
って言ってるスレ思い出した
今度だりーなに聞いてみよう
-
- 2015年07月13日 23:15
- んほぉ……ハピハピしゅゆのぉ……
-
- 2015年07月14日 00:44
- 久し振りに見たと思ったらこれである
かわいいからいいけど
-
- 2015年07月14日 05:40
- ※54
お前が警察沙汰だよ(110番しながら)
-
- 2015年07月14日 16:50
- 凛「あっ、あぁっ、まっ……待たれよ我が友!」
P「どうしたー、いつの間に熊本弁なんてマスターしたんだー凛ー」
…どこが熊本弁なのだろうか
-
- 2015年07月15日 03:14
- 何処からどう見ても熊本弁じゃないか
-
- 2015年07月16日 22:58
- モバマス世界の熊本弁を見るのは初めてなんだろう
-
- 2015年07月17日 02:40
- 熊本県民怒りの指摘
-
- 2015年07月19日 10:46
- 最近読んだギャグSSでは一番面白かった
駄目だぁーのテンポがいいわ
-
- 2015年07月20日 01:52
- 馬鹿野郎!本命の隠し場所調べたのか!?
あのギターケースだよ!
ちくしょうやられた!
今ごろ奴さんメキシコでマリアッチに扮して逃げてるだろうよ
-
- 2015年10月24日 01:31
- ※2
日本人は元の気質がダウナー側だからダウナー系のは使ってもいい効果は得られない…らしいぞ
-
- 2016年03月31日 19:37
- え?
シャブ&ピース?
-
- 2016年03月31日 20:47
- Pとちひろさんと凛ちゃんが揃ってぽんこつなのは珍しい気がする
大きなアサ!でクッソワロタ
-
- 2016年06月28日 00:14
- 構成しっかりしてるギャグssだなあ
めっちゃ面白い
-
- 2017年03月10日 07:01
- 内容良かった気がするけど※3のやけに詳細なコメに全て持ってかれた
なんでんな事知ってんですかねえ…?
-
- 2018年03月12日 23:45
- きのこのチカラを借りる…フフ…
ヒッピースタイルでもヤクはやらない
ハードボイルドでもタバコは吸わない
ギャルでも貞操観念はしっかりしてる
健全な世界
…公式で喫煙描写って無かったよな?