P「真美!メロンソーダ買ってきたぞ!」
真美「……」ピコピコ
P「見ろこれ!コンビニに売ってた!」
P「クリームソーダじゃないぞ!メロンソーダだぞ!?」
真美「……」
P「すごくね!?普通ドリンクバーとかにしかないのに!」
P「ほら!これ!メロンソーダ!緑色の炭酸飲料!!」
P「すごくね!?すごくねぇ!?」
真美「……あっそ」ピコピコ
P「飲んじゃうんだー、俺、メロンソーダ」
P「炭酸抜けないうちに飲んじゃうんだー」プシュ
P「……」グビグビ
P「うっめ!メロン味のソーダうっめ!」
真美「……」ピコピコ
P「いやー、こんなのめったに飲めないからなー」
P「一人で飲むの悪いなー」
P「というわけでなんと……」
P「じゃーん!真美のも買ってきたんだぞー!」
P「ほら、真美、メロンソーダだぞー」
真美「……いらない」
P「えっ」
真美「……」
P「……いらないのか?」
真美「……いらないって言ってるじゃん」
P「……そ、そうか……」
真美「……」ピコピコ
P「れ、冷蔵庫に入れとくからな?飲みたくなったら飲むんだぞ?」
真美「だからいらないってば」
真美「……」ピコピコ
P「……」
P「な、なあ真美ー?」
真美「……」
真美「何?」
P「さっきから何のゲームしてるんだー?」
真美「……別になんだっていいっしょ」
P「なんだよー、教えろよー」
P「何?アクション?RPG?やっぱりRPGのほうかな?」
真美「……」ピコピコ
P「そうだよなー、真美はそういうの好きだもんなー」
P「魔物を倒してレベルアップ!ってな!」
P「キャー!!悪い魔王にさらわれたわー!」
P「待ってろよ!姫!必ず助けに行くからな!!」
真美「……」
P「よし、まずはステージ1-1……」
P「あっ敵だ!」ピョイーン
P「ってそれはマリオやないかーいwwwwwwww」
P「ってなー、違うよなー、真美ー」
真美「……」ピコピコ
P「それともアレかな?頭とか使っちゃうパズルゲーかな?」
真美「……」
P「そうだよなー、真美は頭がいいもんなー」
P「狙って消して大連鎖ってな!」
P「充実のキャラクター!豪華なエフェクト!」
P「操作は簡単!画面をタッチしてなぞるだけ!」
P「さあ君もダウンロード!!」
P「ってスマホのゲームなのかよ!!」
P「なー、真美は課金なんてしないもんなー」
真美「……」ピコピコ
P「真美は課金するくらいなら貯金するもんなー」
P「うまい!俺!」
真美「あー!うるさいな!!」
真美「さっきから何!?うっさいんだけど!!」
P「何って、真美がなんのゲームしてるか教えてくれないからだろー」
真美「別になんだっていいじゃん!そんなの!」
P「なら教えてくれたっていいだろー」
真美「あーもう!」
真美「コレだよ!バイオ!ゾンビのやつ!」
真美「はい!もうこれでいいっしょ!?」
真美「集中してるんだから邪魔しないでよね!」
P「お、バイオか、俺はあんまりやらないなー」
P「なんてっていっつも」
P「『夜ちゃんと寝てます?ゾンビみたいな顔になってますよ』って言われるもんなー」
P「って誰がゾンビみたいな顔やねーんwwwwwww」
真美「……」イラァ
真美「……」ガタッ
P「お?どこ行くんだ?真美」
真美「……レッスン」
P「おいおい、まだ2時間前だぞ」
真美「……別にいつ行ったっていいじゃん」
P「そうか、それじゃあちょっと待ってな、車だしてくるから」
真美「いいよ、歩いてくから」
P「え?歩くのか?」
真美「だからそうだってば」
P「結構遠いだろ?車出すぞ?」
真美「だから、いいって言ってるっしょ」
P「……歩いてくと40分くらいかかるぞ?」
真美「……だから」
真美「いらないって言ってんじゃん!真美は今日歩きたい気分なんだからほっといてよ!」
バタン!
P「……」
ガチャ
響「はいさーい!」
響「……あれ?プロデューサーだけ?」
P「……響」
響「確か、真美がレッスン前にちょっと寄るって言って……」
P「響……」スタスタ
響「……へ?」
P「ひびきぃーー!!」
響「ちょ、急に寄って来るなー!」
P「……ごめん」
響「まったく、何なんだ一体……」
響「化け物かと思って思いっきり蹴っちゃったぞ……」
P「誰の顔がゾンビやねん!」ガタッ
響「……」
響「……はい?」
P「……ごめん」
響「……なるほど、最近真美が構ってくれないと」
P「そうなんだよ……」
P「前までの真美だったらさ」
P「『なー♡、真美なー♡』」
P「ってやったら」
P「『ねー♪兄ちゃんねー♪』」
P「って返してくれたもんなのに」
P「最近じゃ、ガン無視されるんだよ……」
響「……正直、当然だと思うぞ」
P「なんでだよ!今まではやってくれてたんだぞ!?」
響「だって、自分もそれされたことあるけどさ」
響「嫌だったぞ、恥ずかしいから」
P「え……?」
響「っていうか、皆も実は同じこと……」
P「……マジ?」
響「うん」
P「で、でもさ!」
P「真美はやってくれてたじゃないか!」
P「それに俺のギャグだって」
P「『兄ちゃんおもしろーい!!』」
P「って喜んでくれてたし!」
P「皆も結構笑ってくれてた……」
響「……」
P「……え?」
P「……もしかして俺、滑ってたのか?」
響「正直、かなり」
P「……マジで?」
響「……ごめん、プロデューサー」
P「……マジか、マジかぁー……」
響「……いや、うん、なんて言うかさ」
響「真美も、ちょっとずつ大人になってきてるんだと思うぞ」
響「だから、そんなに落ち込むこと無いさー」
P「……大人にって、真美にはちょっと早すぎないか?」
響「そう?自分だって、中学生の時にずっとイライラしてた時とかあったし……」
響「プロデューサーだって、中1の頃にそんなことあったでしょ?」
P「いや、俺はそのころまだ道端の花の蜜吸って喜んでたぞ」
響「……そ、そうか」
P「だから、真美も流石にませるには早いだろ……?」
響「そんなこと無いってば!それに、女子の方がそういうのは早いの!」
P「いや、でもな……」
響「あー、もう!めんどくさいな!」
響「とにかく!真美だってもう思春期なんだからあんまり構いすぎちゃだめだからな!」
P「……」
響「分かったか!?」
P「まあ、うん……」
響「まったく、プロデューサーは……」
P「……」スクッ
響「……どこ行くんだ?」
P「外回り言ってくる」
響「お、ちゃんと分かったみたいだな」
P「……そうだな、これからは真美の意見も尊重するよ」
響「うんうん、それじゃ、仕事いっぱいとって来るんだぞー!」
P「おう」
P「……あ、そうだ、響」
響「なんだ?」
P「冷蔵庫にメロンソーダが入ってるから、飲んでいいぞ」
P「じゃ、行ってくるな」
響「……メロンソーダ?」
レッスン場
真美「もー!めっちゃ鬱陶しいしいんだよー!」
真「はは、大変だね、真美も」
真美「そりゃ、真美だって小学生の時は兄ちゃんと遊んでたけど」
真美「真美、もう中学生だよ!?小学生は卒業したんだよ!?」
真「うんうん、分かる分かる」
真美「それなのに兄ちゃんはまったく……」
真「苦労するねえ、真美も」
真美「真美、身長もめっちゃ伸びたし、スタイルもめっちゃ出るとこ出てきたのに」
真「……」
真美「それで小学生扱いとか、信じらんないよねー!」
真「……そう、だね」
真美「……まこちん?何遠い目してんの?」
真「いや、別になんでもないよ……」
真美「まったく、その辺をぜーんぜん分かってないんだよね!兄ちゃんは!」
真「まあまあ、プロデューサーも、真美が可愛くて仕方ないんだよ」
真美「にしたって、もうちょっと静かにして欲しいの!」
真「そっかそっか」ゴソゴソ
真「……あれ?ボク、着替えどこやったっけ」
真美「無いの?」
真「うん……おっかしいな、鞄に入れといたはずなんだけど……」ゴソゴソ
真美「……誰かに盗まれたとか?」
真「や、やめてよ真美……」
真美「いや、これは事件の匂いがしますなあ……」
真「うーん、確か、こっちにまとめて……」ゴソゴソ
真美「んっふっふ~、任せておきたまえよまこちんクン!」
真美「この美少女探偵双海真美が、この事件を解決……」
真「あ!あったあった」
真美「えー!見つかっちゃったの!?」
真「うん、ホラ」
真美「何だー、つまんないよまこちんー」
真「あはは、ごめんごめん」
真美「これからがいいところだったのにー」
真「ほら、真美、もうレッスン終わったんだから早く出ないと怒られるよ」
真美「ほーい……」
真「それじゃあね、真美」
真美「うん!まこちんはこれからゆきぴょんとデートだっけ?」
真「デートじゃ無いってば!」
真美「んふふ、お熱いですなあ、2人とも……」
真「まったく、真美は……」
真美「あはは!それじゃあね!バイバーイ」
真「はいはい、じゃあね」
真美「さて、真美も事務所帰ろーっと……」
P「お、いたいた、真美ー」
真美「え」
P「レッスン終わったか?ちょうどよかったな」
真美「……」
P「どうだった?レッスンちゃんと出来たか?」
真美「……」
P「最近暑いからな、汗はちゃんと拭いたか?」
P「あ、そうだ、コレ……」
P「ほら、事務所にゲーム忘れてたぞ」
真美「……兄ちゃん」
P「なんだ?」
真美「……なんで来たのさ」
P「え?なんでって……」
真美「言ったじゃん!送り迎えはいらないって!!」
P「……言ったか?そんなこと」
真美「言ったじゃんか!今日は真美、歩きたい気分なのって!!」
P「いや、だから、ちゃんと車じゃなくて徒歩で迎えにだな……」
真美「迎えが欲しいなんて誰も言ってないっしょ!?」
P「でも、来るなとも言われて……」
真美「言ってないけど!普通分かるじゃん!ていうか分かってよ!」
P「だって心配だろ、真美のこと……」
真美「レッスンくらい真美一人で行けるもん!」
P「何があるか分かんないだろ?」
真美「っ……」
真美「じゃ、じゃあもう、ハッキリ言うけど」
真美「真美はね!もう兄ちゃんとは一緒に居たくな……」
「あれ?真美ちゃんじゃない?」
真美「!!」
A子「あ、やっぱりそうだー!」
B美「ホントだ、真美ちゃーん」
P「……誰だ?」
真美「あ、こ、この子たちは……」
A子「私たち、真美ちゃんの友達なんですー!」
B美「一緒の学校なんですよー」
P「へー!そうか、真美のクラスメイトかー」
真美「ね、ねえ……にいちゃ……」
P「真美がいつもお世話になってるな」
A子「ねえねえ、真美ちゃん、この人真美ちゃんのお兄さん?」
B美「あれ?真美ちゃん、お兄さんなんていたっけ……」
真美「ね、ちょっと……ちょっと!」グイ
P「あはは、ちがうちがう」
P「俺は真美の事務所のプロデューサーだよ」
A子「プロデューサーですか!?」
B美「えー!凄い凄い!」
P「あはは、別に大した仕事じゃないんだけどね」
真美「ねえ、にいちゃ……プロデューサー!」グイグイ
A子「あ、それじゃあサインとか貰っていいですか!?」
P「サイン?」
A子「私、芸能人にサイン貰うの夢だったんですよ!」
P「あはは!プロデューサーは芸能人じゃないよ」
A子「えー?そうなんですか?」
P「そうだよ」
真美「プロデューサーってば!!」
P「ん?なんだ?真美」
真美「真美たち、事務所帰んなきゃいけないんでしょ!?」
P「え?別にそんなこと……」
真美「ほら!早く行こうよ!!」グイグイ
P「え?え?」
真美「というわけだから、真美たち、時間ないんだ!ごめんね2人とも!!」
A子「え?あ、うん」
B美「……?」
真美「また学校でねー!」
真美「……ほら!早く行こ!」グイッ
真美「はぁ、はぁ……」
P「なんだよ真美、急に走って……友達びっくりしてたじゃないか」
P「そんなに早く帰りたかったなら、やっぱり車で……」
真美「……」
P「……真美?」
真美「……兄ちゃんなんか」グスッ
P「え?」
真美「真美、兄ちゃんなんか大っ嫌い!!」
P「えっ……」
真美「真美もう今日は帰るから!!」
P「ちょ、真美!それなら家まで……」
真美「いらないって何回も言わせないでよ!!」
真美「家にくらい一人で帰れるし!」タタッ
P「……ま、真美」
……
亜美「ふーん、それで、怒って帰ってきちゃったんだ」ピコピコ
真美「……」
亜美「まあ、兄ちゃんも流石に分かってなさすぎると思うけどさあ」
亜美「別にそこまで怒ることもないっしょ?許してあげなよ」
真美「……やだ」
亜美「んもー、真美は意地っ張りだかんねー」ピコピコ
亜美「うあ、このゾンビめっちゃしつこ……」カチカチ
亜美「兄ちゃんも悪気があってやったわけじゃないんだしさー」
真美「やだ」
亜美「別にいいっしょ?2人に兄ちゃんといるとこ見られたくらい」
真美「やだ」
亜美「それに、ずっと怒ってばっかじゃアイドルできなくなっちゃうよ?」
真美「……絶対やだ」
亜美「じゃ、許してあげなよ」
真美「……真美、兄ちゃんのこと嫌いだもん」
亜美「はあ、こりゃだめですな……」
亜美「まあまあ、とりあえず今日はもう寝ちゃおうよー」
亜美「亜美、もう話聞きながらゲームするの飽きたし」
真美「……」
亜美「それに、明日もお仕事あるんだからさー」
真美「……ねー亜美」
亜美「何?」
真美「明日、真美とお仕事変わってよ」
亜美「えー?そんなん無理だよー」
真美「明日は真美が竜宮やるからー……」
亜美「ムリムリ、律ちゃんにバレたらちょー怒られるもん」
真美「……」
亜美「ほら、寝ちゃおうよ、電気消すよ?」
真美「うん……」
亜美「大丈夫だよー、きっと仲直りできるって」
真美「別に、仲直りしたわけじゃないもん……」
亜美「はいはい、おやすみー」カチッ
真美「……おやすみ」
……
次の日の朝
真美「……水曜日の……午前」ペラッ
真美(……よかった、今日は真美一人で仕事だ……)
テレビ局
真美「おはようございまーす!」
真美「765プロの双海真美でーす!よろしくおねがいしまーす!」
D「真美ちゃん、おはようさん」
真美「あ!Dさんだー!」
D「今日はよろしくね、はい台本」
D「本番までによく読んでおいてね」
真美「はーい」
真美「……で、ここで真美が登場して挨拶してー……」ペラ
真美「で、真美のプロフ紹介して簡単にトークしてー……」
真美「フリートークの後に東京の美味しいグルメの紹介かー……」ペラ
真美「……これ、なんて読むんだろ?きつ……ちゃ……?」
真美「ねえ、兄ちゃん、これ……」
真美「……って、違う違う!」
真美(……真美はもう大人なんだから、兄ちゃんには頼らないもんね!)
真美(バラエティくらい一人でぱぱーっとこなしちゃうっしょ!)
「本番行きまーす!5、4……」
MC「というわけで、今日のゲスト!双海真美ちゃんでーす!」
真美「やっほー、真美だよー!」
MC「いやー、元気いいねえ!」
真美「んっふっふー、そうっしょー?よく言われるんだ→」
MC「というわけでまず最初は、そんな真美ちゃんのことをよく知るためのこんなコーナー!」
……
真美「でねー、そんときはるるんがー」
MC「ははは!いやいや、そんなこと無いでしょー」
真美「それが、はるるんならあり得るんだよー」
MC「キャラ濃いよねー、真美ちゃんの事務所は」
真美「でしょー?あ、みんなそういうわけで765プロのこと応援してねー!」
MC「はは、ちゃっかりしてるなー」
MC「さ!というわけで、次のコーナーに行ってみようか」
MC「下町グルメのコーナー!」
真美(ふふん、真美にかかればトーク番組なんて楽勝楽勝!)
MC「というわけで、真美ちゃん、紹介よろしくね!」
真美「ほーい!」
真美「今日紹介するのは……えーっと、東京のぶん、ぶんけいく……?」
MC「文京区!」
真美「あ、文京区!にある……うーんと……」
真美「きつ、ちゃ……店?」
MC「喫茶店!」
真美「あ!喫茶店!を紹介しちゃうよー!」
真美「というわけで!そのお店のランチセットがこれ!」
真美「ご飯とステーキに、サラダとか色々ついて……」
真美「さらに、ドリンクが1杯お代わり無料なんだってー!」
真美「今日はそのドリンクに……」
真美「あっ……」
MC「……真美ちゃん?」
真美「と、特別に!」
真美「メロンソーダを持ってきて貰っちゃったよー!」
MC「うわー、喫茶店っぽいなー(笑)」
MC「真美ちゃんもやっぱりこういうの好き?」
真美「え?う、うん!」
真美「やっぱり、メロンソーダって……」
MC「うん」
真美「な、なかなか売ってなくて飲めないし……」
真美「喫茶店とかで出てきたら……」
真美「……めっちゃテンション上がるよね!」
MC「あー分かる分かる」
MC「もうさ、ペットボトルで売ってくれればいいのにって思うよね」
MC「そしたら僕、絶対買っちゃうんだけどなー」
真美「……うん、そだね」
真美「……」
MC「さ、というわけでー」
真美「……」
MC「さっそく食べてみましょうか……」
「はい、お疲れ様でしたー!」
真美「お疲れ様でしたー……」
真美「……はー、疲れたー……」
真美「挨拶して、早く帰ろーっと……」
真美「ディレクターさんどこかなー」
D「……ええ、そりゃもう……」
真美「あ、いた」
D「……ですか?それは……確かに……」
真美「……?誰と話してるんだろ?」
D「いやいや、それでしたらやっぱりうちの番組に出てくださいよー」
P「本当ですか?いやー、ありがとうございます」
真美「……兄ちゃん?」
P「お!真美!収録終わったみたいだな!」
P「お疲れさん!さ、帰ろう」
真美「……なんで兄ちゃんがここにいんのさ」
P「なんでって……」
P「もう夜7時だぞ?迎えに来るにきまってるだろ」
真美「……え?もうそんな時間?」
P「ああ、ずいぶん押したみたいだな」
真美「……」
P「ほら、Dさんに挨拶して」
真美「……ありがとうございました」
D「はい、お疲れさん」
D「またよろしくね、Pクン」
P「ええ、こちらこそ」
P「さあ、帰るぞ、真美」
真美「……」
真美「……うん」
駐車場
P「……よっと」ガチャ
真美「……」
P「……」
P「乗らないのか?」
真美「……乗る」
真美「……」ガチャ
P「よし、出すぞー」
ブロロロ…
P「……」
真美「……」
P「……」カッチカッチ
真美「……」
P「……」
真美「……」
P「……なあ、真美」
真美「……何?」
P「ごめんな」
真美「……何が?」
P「昨日あんだけ言われたのに、今日も迎えに来て」
真美「……別に、もう遅かったし」
P「……」ゴソゴソ
真美「……」
P「……これ、チョコ」
真美「……うん」
真美「……」パク
P「仕事、お疲れさん」
真美「……うん」
P「……」
真美「……」
P「……」
真美「……」
ブロロロロ…
真美「……」
P「ほら、着いたぞ」
真美「……うん」
P「帰ったらちゃんと休むんだぞ」
P「亜美とふざけて夜更かしなんて……」
真美「……分かってるよ」
P「そうか……」
真美「……兄ちゃん」
P「なんだ?」
真美「……」
真美「……お休み」
ガチャ
バタン
P「……」
P「あー……」
P「そうかー、真美も大人になるのかあー……」
……
響「1、2、3、4、1、2、3、4、……」
響「どうだ!?真!!」
真「うん、いいんじゃない?」
響「でしょでしょ!?やっぱり自分はカンペキさー!」
真美「……」
真「はい、それじゃあ次は真美!」
真美「はーい」
真「はい、1、2、3、4、1、2、3、4、……」
真美「よっ、ほっ、ほいっ」キュッキュ
真「そうそう、その調子!」
真美「……はっ、はっ」
真「よーし!真美もいい感じだね!」
真美「はぁ、はぁ……」
真美「まこちーん、真美疲れたよー」
真「それじゃ、いったん休憩にしようか」
響「あ、そうだ!」
響「自分、今日レッスンの前にプロデューサーから差し入れ預かってきたんだぞ」
真「ホント!?へへっ、やりぃ!」
響「って言っても、ただの飲み物なんだけど……」
響「はい!好きなのとっていいぞ!」カパッ
響「クーラーボックスに入れてきたから、ちゃーんと冷えてるからね!」
真「へへ、どれにしようかな……」
真「って、随分変なラインナップだなあ……」
響「ホントだ、よく見たらジュースばっかりだぞ」
真「お茶ないかなあ……」ゴソゴソ
真美「……」
真美「……真美、これにしよ」ヒョイ
響「……え?真美、ホントにそれでいいのか?」
真「それ、炭酸だよ?動いた後にそんなの……」
真美「うん、いいのいいの、ちょうど飲みたかったんだー」
真「まあ、真美がいいって言うならいいけど……」
響「……流行ってるのか?それ」
真美「……さあ?それはないんじゃん?」プシュッ
真美「……んぐ、んぐ」
真美「ぷはーっ!」
真美「さーてと!レッスンの続きがんばろーっと!」
響「……なんか、真美って最近さらに大人になった気がするなー」
真「確かに、ちょっと雰囲気変わったよね」
真美「……んっふっふ~、でしょでしょ?」
真美「中学生は知らない間にぐんぐん成長するものなのだよ」
響「ふーん?」
真美「いつまでも子供だと思ってたら大間違いだかんねー」
響「あ、そうだ、真美」
真美「何?ひびきん」
響「自分、最近新しいゲーム買ったんだけど……」
真美「え?ホント!?」
響「ちょっと自分に難しくてさ……」
真美「あ、じゃあじゃあ!真美も一緒にやるー!」
響「うん、あとでしようなー」
真美「えー!今やろうよー!」
響「ダメだぞ!今はレッスン!」
真美「えー、ひびきんのケチー」
響「ケチじゃなーい!」
ワーギャー
真「……って言っても、まだまだ子供だなあ、真美も」
おわり
◆以下、おまけ(小ネタ)になります。
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乙

転載元
P「真美!メロンソーダ買ってきたぞ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1434457187/
P「真美!メロンソーダ買ってきたぞ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1434457187/
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コメント一覧 (38)
-
- 2015年06月17日 20:23
- このPは病気だ
-
- 2015年06月17日 20:30
- 兄©にフォロー入れなきゃマズイっしょ→
-
- 2015年06月17日 20:35
- 兄ちゃんじゃなくておっちゃんだな
反抗期の娘と父親のやり取りって感じで個人的には悪くなかった
-
- 2015年06月17日 20:36
-
最初は真美の分際で!
とか思ったが、なかなか良かったな
-
- 2015年06月17日 20:42
- 自分は面白キャラのつもりでウザ絡みしてくる奴は本当に嫌だな
こういうタイプはハッキリ嫌だと伝えてもまず理解してくれないし
-
- 2015年06月17日 20:44
- お前の意見は聞いとらんよ
-
- 2015年06月17日 20:46
- 真美ちゃん、僕のメロンソーダ飲むかい?(ドピュッ)
-
- 2015年06月17日 20:52
- 反抗期の真美きゃわわ
-
- 2015年06月17日 20:55
- ※7
尿が緑色もしくは紫色、血尿になるとは泌尿器系の疾患かと思われます
腎臓疾患の多くは無自覚で急速に進行するのが特徴です
変だな・・・と思ったら、迷わず検診を行って下さい
早期発見が、貴方のこれからの人生を救います
-
- 2015年06月17日 20:57
- ※3
青年って感じじゃねぇやと思ってモヤモヤしてたがそれだ
確かにこういう人いるからなぁ……アニメで限定するならタイバニの虎徹とかモロにこんな感じだったな
-
- 2015年06月17日 21:01
- ※7
これはもう助かりませ→ん
-
- 2015年06月17日 21:02
- ※7
僕ストローいらない(チョキン
-
- 2015年06月17日 21:28
- 果汁入りのメロンソーダとか言う頭悪い商品あったなぁ
-
- 2015年06月17日 21:53
- このゾンビめちゃシコ?
-
- 2015年06月17日 22:06
- ※7お前は宇宙人か?(プレデター辺り)
-
- 2015年06月17日 22:17
- ※7
気持ち悪い奴め
-
- 2015年06月17日 22:31
- ※7への集中攻撃ワロタ
-
- 2015年06月17日 22:32
- キャッチマイハート、ベリーメロン!!・・・・・・・・何だドリンクか。
-
- 2015年06月17日 22:35
- すまねぇが友達の時のくだりで真美が怒った理由がガチで分からんから
誰か教えてくだせぇ~
-
- 2015年06月17日 22:48
- ※19
芸能活動してる姿が恥ずかしかったとか
親に近い人が友達と絡むのが恥ずかしかったとかそんなとこじゃない?
-
- 2015年06月17日 22:52
- なんだろう…なんか色々と足りない気がするよ
-
- 2015年06月17日 23:47
-
いまいちだな
-
- 2015年06月17日 23:51
- また話がこれから広かるかと思ったところで終わった
-
- 2015年06月17日 23:53
- P「真美!メロウコーラ捕ってきたぞ!」
真美「マジでパネェ!」
-
- 2015年06月18日 00:12
- ※20
そうだったのか~
分かりやすい説明ありがとです~
-
- 2015年06月18日 00:22
- かなりすこ
真美とこういう関係でありたい
-
- 2015年06月18日 00:55
- 思春期のあるあるSSか
-
- 2015年06月18日 01:04
-
年頃で繊細な真美とちょっとデリカシーが足りないPの微妙な擦れ違いが表現されてた、二次創作の真美に多いPへのイチャラブよりちょっぴりビターな感じも良いね
-
- 2015年06月18日 01:20
- 一枚亜美だよねw
-
- 2015年06月18日 03:55
- ???「クリームソーダdisるとかやっぱ765プロはクソだな。メロンソーダなんてソーダ水に着色しただけの子供だましじゃねぇか。クリームソーダこそ至高、だぜ!」
-
- 2015年06月18日 05:25
-
ホントにも→兄(c)ばデリカちーってモンが足りないンだヵラー!
-
- 2015年06月18日 06:04
- 子供はいつから大人になんのかね
-
- 2015年06月18日 06:48
-
すっげぇ中途半端
-
- 2015年06月18日 08:43
- マーセやってる時にあんなに絡まれたらキレますね
-
- 2015年06月18日 21:30
- ※32
子供に戻りたい、と思うようになった時だよ
-
- 2015年06月19日 11:07
- ※9のマジレスで笑った
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- 2015年06月20日 16:36
- ちょっとほろ苦くて良いぞ
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- 2015年06月24日 06:10
- ていうか、ラーメンズの片桐仁を思い出して仕方ないんだが