イチロー「ハンター試験?」
- 2015年06月14日 20:10
- SS、芸能人・有名人・著名人
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イチロー「この都市もあまり野球が普及してないようだな」
イチロー「今日も野球の魅力を世に広めるために活動だ!」
イチロー「っと、その前にお腹が空いたな・・・。お、いい定食屋があるじゃないか」
ガラガラ
店員「いらっしゃいませー」
店長「ご注文は?」
イチロー「ん?ここは入ったらまず注文を取られるしすてむなのか」
イチロー「うーん・・・。じゃあステーキ定食」
店長「焼き方は?」ピクッ
イチロー「えーと、弱火でじっくり」
店員「奥へどうぞ~」
イチロー「なんか寂しい部屋に連れて来られたなぁ」
店員「おまたせしました~」
イチロー「お、うまそうだな」
むしゃむしゃ
ウィーン
チンッ
プシュー
イチロー「ん?なんだなんだ?」
イチローの眼前には数十人ほどの屈強な男たちがいた。
町中の平穏な空気とは違い、強者がそれぞれ放つ覇気が交じり合い、張り詰めた空気が漂っていた。
黒服「君は51番だ」
イチロー「なんだよ急に。しってるよそんなこと」
黒服から51と書かれたバッヂを手渡された。
イチロー「え?なにこれ??」
黒服「・・・。」
イチロー「なんだよだんまりかよ・・・。」
イチロー「しかし食事しに来ただけなのになんでこんなところに連れて来られたんだか・・・」
イチロー「あ、お金払ってないや。どうしよ」
イチロー「うーん、気づいたらすごい人数になってるなこれ」
イチロー「200人くらいいるんじゃないか?」
イチロー「誰を見てもすごい身体能力の持ち主ばかりだな」
イチロー「まさかトライアウトか!?」
トライアウトww
イチローの目測とは裏腹に会場には400人以上が集まった。
ゴン「一体何人くらいいるんだろうね」
レオリオ「ん?あの人見たことあるな」
クラピカ「どいつだ?」
レオリオ「あの変わった服着た・・・。背中に51って書いてある」
ゴン「ふーん、俺は見たことないや。クラピカは?」
クラピカ「私もないな。」
レオリオ「うーん、どこだったか・・・。ここまで出てるんけどなぁ。あぁ気になる!」
ゴン「気になるなら本人に聞いてみればいいじゃん!」
レオリオ「バカ、周りはみんな敵だと思え
ゴン「すみませーん!」
イチロー「ん、なんだい?」
ゴン「変わった服着てるけど、おじさん何してる人なの?」
イチロー「お、元気な子だねぇ。俺はイチロー、ベースボールプレイヤーさ」
レオリオ「あ、思い出した!イチローだ!」
イチロー「おぉ、俺を知ってる人がいるとは。ありがたいことだよ」
クラピカ「誰だ?」
レオリオ「ベースボールっていうマイナースポーツの一流プレイヤーさ。俺も名前と顔くらいしか知らねぇが」
イチロー「ベースボールを普及させるためにこの街に来たんだが、知らないうちにこんなところに来てしまってね」
イチロー「これはどこのチームのトライアウトなんだい?」
ゴン「トライアウト??よくわかんないけどここはハンター試験の会場だよ」
レオリオ「ってかそれ知らずにここに来れたのかよ…」
クラピカ(私達を油断させる罠かもしれないな)
トンパ「君たちで405人目だよ」
ゴン「え、何が?」
トンパ「いや、さっき何人目かって言ってた・・・」
レオリオ「なんだこいつ終わった話をドヤ顔で」
トンパ「ゴ、ゴホン。俺は試験35回目のベテランだからなんでも聞いてくれよ!」
イチロー「ということは君は34ローというわけか。素敵だね」
トンパ「グ、グッ」
34浪ww
トンパ「ま、まぁお近づきの印にドリンクでもどうだい?」
イチロー「なんか健康に悪そうなドリンクだね」
イチロー「そんなものを飲むより俺が持ってきたユンケルはどうだい?」
イチロー「これ一本で100試合はフルで動けるんだ」
レオリオ「ユ、ユンケルじゃねーか!」
レオリオ「年に数本しか生産されないが、効果の程はお墨付き!」
レオリオ「人気爆発で100年先まで買えないとかいうあの!」
レオリオ「オークションじゃ1本1億ゼニーはくだらないという!」
ユンケル凄すぎんだろ
クラピカ「そんなにすごいものなのか?」
レオリオ「金持ちが死ぬまでに1本飲めるかどうかのシロモノだぜ」
イチロー「俺が開発にも携わってるからね。その恩恵でもらえるんだ」
ゴン「そんなものもらっていいの?」
イチロー「君たちには立派なベースボールプレイヤーになってもらいたいからね」
ゴン「ベースボールプレイヤーにはならないけどありがとう!」
ゴクゴク・・・
ゴン「こ、これは・・・!」
レオリオ「飲んだ瞬間にのどの奥までひろがる芳醇な味わい・・・」
クラピカ「例えるなら数百年は寝かせた白ワインのような・・・」
レオリオ「それでいて癖のないさっぱりとした、例えるならアルプスの雪解けの天然水を彷彿とさせる」
ゴン「そして飲んだあと、体から湧き上がるようなエネルギーを感じる・・・」
イチロー「はっはっは、気に入ってくれてなによりだよ」
イチロー「さて、トライアウトがんばろうか!」
トンパ「・・・。」
ジリリリリリリリリ
サトツ「只今を持って受付時間を終了します」
サトツ「皆様をこれより2次試験会場まで案内します」
イチロー「お、進みだしたようだね」
ゴン「なんだか少しずつペースがあがってない?」
レオリオ「さしずめ持久力試験ってとこか」
レオリオ(し、信じられねー もう4,5時間は走ってるはずだぜ)
レオリオ(全く疲れやしねー!!)
レオリオ(それどころか知らないうちにトップに立っちまった!)
イチロー「お、いい感じにユンケルが効いてるようだね」
レオリオ「あ、あぁ、信じられねーがこんなに疲れねぇのは生まれてはじめてだ」
イチロー「ユンケルには潜在能力を引き出す作用もあるんだ」
イチロー「つまり今疲れないのは君の潜在能力の高さを物語っているってことさ」
キルア「ふーん、そうは見えないけど」
レオリオ「このガキ!!」
キルアと合流した一行は大して消耗することなく2次試験会場へと到着した。
サトツ「ヌメーレ湿原 通称 詐欺師の塒」
サトツ「十分注意してついてきてください」
男「嘘だ!そいつはウソを付いている!!」
ザワッ
男「そいつはハンター試験にあつまった受験生を一網打尽にするつも
ヒュボッ!!
瞬間、男の頭部がはじけ飛んだ。
誰一人として、試験官すら事体の把握ができなかった。
全員が音源の方向へ振り向く。
その先にはイチローがいた。
そう、原因はイチローが投じた一塊の石であった。
イチロー「トライアウトの試験官ならこれくらいのボールを受けられないわけがないからね」
イチロー「そいつは偽物だよ」
サトツ(私に投じられていたら果たして・・・)
ヒソカ「・・・。」
これがDEAD BALLか
その後、イチローと行動した一行にヒソカが近寄ることはなかった。
そして2次試験会場
メンチ「2次試験は料理よ!!」
「「「料理!!??」」」
メンチ「まずは豚の丸焼きね!」
一行は苦労することなく豚の丸焼きをクリア。
受験生は70人まで絞られた。
メンチ「2次試験後半、あたしのメニューはスシよ!」
スシ??なんだそれ?ザワザワ
ゴン「スシって知ってる?」
キルア「さー聞いたこともねー」
イチロー「スシは俺の母国の料理だな」
レオリオ「知ってるのかイチロー?」
イチロー「魚をさばいて身を一握りの白米の上に乗せ、醤油をつけて食す料理だ」
キルア「なーんだ、簡単じゃん」
イチロー「いや、それが奥が深いんだ」
イチロー「一流の職人が10年修行してやっと一人前になれる」
イチロー「そんな厳しい世界の料理だ」
ゴン「うーん、とりあえず魚を捕まえにいこうか!」
レオリオ「そうと決まれば川だな!」
レオリオ「これだけあれば足りるだろ!」
クラピカ「魚の身を切り出して。白米に載せればいいんだな」
ゴン「俺一番乗りだ!」
メンチ「ようやくそれらしいのが出てきたわね」
むしゃむしゃ
メンチ「だめ、美味しくない!」
ゴン「えーっ!?」
メンチ「美味しくなきゃだめよ、やりなおし」
ゴン「そんなー」
キルア、クラピカ、レオリオも幾度と無くメンチへ提出するも、ことごとくはねのけられた。
そんな中、イチローは一度も歩みを進めることはなかった。
クラピカ「イチローは出さないのか?」
イチロー「もう少しなんだ、満足行くものが作れるのが」
レオリオ「こんなん誰がやったって合格しっこねーよ」
イチロー「スシは一流ではないが、作るからには妥協はできない」
イチロー「ましてや相手はプロだ。こちらも礼をもって全力を尽くさねば」
(スシロー)
イチロー「・・・できた。今ある材料で作りうる最高の出来だと自負できる」
イチロー「これでダメならこのトライアウトは諦める」
メンチ「どれどれ、腹も膨れてきたしこれが最後かなー」
イチロー「よろしく」
パクっ
メンチ「こ、これは・・・。」
メンチ「濃厚なこの味わいはあの川で取れる稀少魚のマーメイマグロ・・・」
メンチ「この魚は、一匹一匹脂の乗った部位が違うはず」
メンチ「それを見抜き僅かなトロの部分を食材として使っている…」
メンチ「手の温度が食材に伝わらないよう捌き、握りには最低限の時間を」
メンチ「シャリは硬すぎずやわらかすぎず、最高の握り具合」
ポロッ
ブハラ(メ、メンチがなみだを・・・)
メンチ「あ、あんた何者なの・・・?」
イチロー「俺はベースボールプレイヤーさ」
メンチ「まさか、スシ職人でもないのに・・・?」
イチロー「本物のスシ職人なら君を泣かせるようなスシは作らないさ」
イチロー「君を笑顔にするのが一流の職人だろ?」
メンチ「・・・///」
ブハラ(あのメンチが赤面している・・・)
これは濡れる
メンチ「終了!!合格者は一人!!51番だけ!!」
な、なんだってー
あまりにひどいのでゆで卵へ。一行は難なく合格した。
-飛行船内ー
ネテロ「おぬしらワシとゲームせんかね?」
ネテロ「ワシからボールを取ったらハンターの資格をやろう」
ゴン、キルアはあえなく撃沈
そしてイチロー
イチロー「俺もチャレンジしていいのかい?」
ネテロ「もちろんじゃ。来たまえ」
ゴンがネテロと奮闘している間、イチローは念入りにウォームアップを行っていた。
そしてネテロの動きをみて癖を把握。
最小の動きでネテロのボールを奪うプランニングを行った。
イチロー(みたところ、ネテロのスピードは俺と互角)
イチロー(ボールの扱いはネテロの方が上)
イチロー(成功するとしたら奇襲だな)
ボッ
イチローの立っていた床が大きくえぐれ、イチローの姿が消えた。
ゴン「は、早い・・・。」
ネテロ「ホッ!?」
ネテロも一瞬でそれに応じて身を引く、が一瞬反応が遅れたネテロ。
右腕に持っていたボールにイチローの手が近づいた。
ネテロ(まずいの・・・。かくなる上は)
ボンッ
イチローの手がとどく寸前にネテロはボールを握りつぶした。
イチロー「あっ・・・」
ネテロ「ホッホッホ。ちょっと力が入ってしまったわい」
イチロー「ボールが無くなっちゃ勝負も出来ないね」
ゴン「ずるい!わざと握りつぶしたでしょ!」
ネテロ(ギクッ)
イチロー「こら、ゴン。会長がそんなことするわけないだろ」
イチロー「勝負にアヤはつきものさ」
ゴン「そうだよね。ごめんね疑って」
ネテロ「い、いや、いいんじゃよ・・・。」
第3次試験 塔から生きて下まで降りてくること
イチロー「どうやら床に隠し扉があるみたいだ」
ゴン「じゃあ1,2の3でみんなでいこう」
1,2の3!
「「「「「あ・・・」」」」」
結局行動を共にすることとなった一行。
多数決の道へと誘われたのであった。
そして死刑囚との対決
イチロー「まずは俺がいこう。1番打者としてトップに立たないと落ち着かなくてね」
軍人「俺はデスマッチを提案する!!」
イチロー「・・・いいよ」
軍人「その覚悟、見事!それでは、勝負!」
軍人がイチローへ向かって走りだした、その時だった。
イチローは右手を胸の前に突き出すと、グッとガッツポーズをした。
軍人「うっ・・・」
嗚咽にもにた悲鳴をわずかにあげると、軍人は膝から崩れ落ちたのであった。
レオリオ「い、今あいつ、何をしたんだ・・・?」
勝者、イチロー!
な、何をしたんだ…
クラピカ「覇気、だ・・・。」
キルア「達人だけが放つことのできるオーラみたいなもんだっけ?」
イチロー「そう言われてるみたいだね」
キルア「なんで気絶させたの?あんたなら一瞬で殺れるでしょ?」
イチロー「やめてくれよ。俺はただのベースボールプレイヤーだ。」
イチロー「人を殺すなんて性に合わないんだ」
キルア「ふーん・・・。」
そしてレオリオの糞のせいで一行は足止めをくらったが、なんとか塔から脱出。
無事4次試験へとたどり着いた。
「それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれのターゲットだ」
キルア「せーのでみせっこするか?」
ゴン「せーの」
ゴン51 キルア199
キルア「お前くじ運ないなー」
ゴン「やっぱり?」
イチロー「俺の相手は・・・44番か」
イチロー「誰だろ?」
イチロー「クラピカなら知ってないだろうか」
イチロー「えーとクラピカはどこだろうか・・・」
イチロー「久々にマイバットを使うか」
イチローはバットケースから木製のバットを取り出した。
一連のルーティーンを終え、するどいスイングを放った。
スイングから生み出された衝撃はは島中を渡り、跳ね返って戻った波はソナーの役割を果たした。
イチロー「お、ここから2km南東か」
ヒュボッ
破裂音とともにクラピカの背後にイチローが突如として現れた。
クラピカ「う、うわっ!」
イチロー「驚かせてすまない」
クラピカ「い、イチローか。なぜここがわかったんだ?」
イチロー「君に聞きたいことがあってね」
クラピカ(質問に答えてないな)「なんだ?」
イチロー「44番って誰かわかる?」
クラピカ「44番・・・確かヒソカ」
イチロー「あー、あのピエロみたいな」
クラピカ「ヤツには近づかないほうがいい。ヤツは危ない」
イチロー「うん、俺も何度か見たけど素晴らしいベースボールプレイヤーになれる素質をもった男だった」
イチロー「勧誘がてらプレートももらおう」
クラピカを探したのと同様に、イチローはヒソカの位置も瞬時に把握。
常識離れした脚力で一瞬にしてクラピカの前から姿を消した。
クラピカ「あの男だけは死んでも敵に回したくないな」
クラピカ「ヒソカも不憫だな」
ヒュボッ
ヒソカの背後に一瞬で現れたイチロー。
遅れて気配に気づいたヒソカがイチローへトランプを叩き込む。
イチロー「お、スペードのAか」
イチローの顔へ叩き込んだはずのトランプが、イチローの右手へとすでにわたっていた。
ヒソカ(まさか・・・51番がボクの相手だなんてね?)
イチロー「正々堂々と言う。君が俺のターゲットだ」
ヒソカ「・・・」
イチロー「そして、俺は殺し合いが好きじゃない。」
イチロー「どうだろう、ここはルールを作って殺し無しで勝負して買ったほうがプレートをもらうってのは」
ヒソカ(こいつはもっと美味しくなるからね。ここでは戦わないのが得策だね)
ヒソカ「いいよ。なんにする?」
イチロー「そうだな、君はちょうどトランプ持ってることだし、ポーカーなんてどうかな?」
ヒソカ「・・・いいよ」
イチロー「君のトランプを借りるから、不正のないように俺が親をやろう」
イチロー手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ手持ち ハートの1.5.8 ダイヤの11.13
イチロー「俺はこのままいくよ」
ヒソカ(よっぽど手に自信があるということか)
ドッキリテクスチャー!
ヒソカ手持ち スペードの10,11,12,13,1
ヒソカ、相手と同じ札にする、痛恨のミス!!
オープン!!
ヒソカ「あっ・・・」
イチロー「あっ・・・」
両者に流れる沈黙。
ヒソカ「どうやら、トランプが混ざってたみたいだね」
イチロー「そうか。確認せず勝負を始めた俺の責任だ。すまない」
ヒソカ「いや、いいよ」
イチロー「男の勝負に水をさしたんだ。お詫びに俺のプレートを渡す」
ヒソカ「えっ?」
イチロー「本当にすまなかった」
ヒソカ「あの・・・」
その後イチローは適当な相手6人からプレートを奪い、難なく課題をクリアした。
そして最終試験
ネテロ「相手を死に至らしめてしまったものは即失格!よいな」
ネテロ「そしてイチロー君。君はこのトーナメントには参加できん」
イチロー「え、なぜ?」
ネテロ「偶然会場に辿り着いたものにライセンスを与えるのは協会のメンツがたたんくてな」
ゴン「ひどいや!ここまでイチローさんは頑張ってきたんだ!」
ネテロ「ホッホッホ、与えない、とは言っておらん」
イチロー「というと?」
ネテロ「おぬしにはワシと戦ってもらう」
イチロー「これがトライアウトの最終試験というなら・・・受けて立とう」
ネテロ「男と男の真剣勝負じゃ。ワシの生死を気にする必要はない」
イチロー「・・・。」
ネテロ「皆の最終試験が終わってからじゃ。」
かくして最終試験は始まり、キルアの暴走で幕を閉じた。
ネテロ「いろいろ予想外ではあったが次はイチロー君、おぬしの試験じゃ」
イチロー「ウォーミングアップはすんでるよ」
ネテロ「よかろう。しかしここは狭すぎる。場所を移すかの。」
市街地からおよそ30km離れた広大な荒野へと一行は場所を変えた。
ネテロ「ここなら周囲を気にする必要はない。思うお存分あばれなさい」
イチロー「俺は別に暴れたいなんて思ってないさ」
ネテロ「隠さんでもよい。お主は自己にて力を抑えておるはずじゃ」
ネテロ「ベースボールというルールでの」
ネテロ「本来の力を開放すれば必ずや相手に深刻なダメージを与える」
ネテロ「心優しいお主はそれに耐えられなかったのじゃろ?」
イチロー「・・・。」
ネテロ「心配せんでええ。ワシがお主の全てを受け止めるっ・・・!」
イチロー「優しいんだね会長は。ありがとう・・・。」
イチロー「そして、ごめんね」
ネテロ(来るっ・・・!)
百式観音!!
ズオッ
ネテロの背後に荘厳な千手観音のオーラが形成される。
壱の掌!!!
ズギャッ!!!
イチローに向けて放たれた一撃は、確実に脳天を捉えていた。
しかしイチローが無意識にオーラで形成したマリナーズのヘルメットがその衝撃を吸収。
怯むことなく歩をネテロへと進めた。
ネテロ(怯みさえしねぇか・・・)
参の掌!!!
観音の掌がイチローを挟み込む。
これも無意識に形成されたバットがつっかえ棒の役割をはたし、衝撃はイチローまで届かなかった。
ネテロ(こいつ、なんて硬度のオーラを出しやがる)
ネテロ(並のオーラじゃ粉々に霧散してるはずだ)
ネテロ(念の修行を積んだとは到底思えねぇが・・・)
イチローがバット状のオーラを持ち、美しいスイングを放った。
パァンッ!!
一振りで百式観音の半身を吹き飛ばした。
ネテロ(これほどとはっ・・・)
ネテロ(距離をとらねば・・・)
陸の掌!!!
大地から拳を振り上げ、イチローを中天へと突き上げた。
ネテロ(大勢をととのえ・・・)
ネテロが観音のオーラを練ろうと集中した瞬間であった。
チュンっ!!!
何かがネテロの右耳を削ぎ落した。
ネテロ(野郎、飛び道具まで使いやがるかっ)
イチローはボール状のオーラをネテロに向けて投擲したのであった。
ネテロ(ワシの堅を容易に貫くかッ?)
イチローは次の投球モーションへ入っていた。
ネテロ(いかんっ!!)
レ ー ザ ー ビ ー ム
ゴン「やめてっ!!!」
ゴン「ネテロ死んじゃうよ!!!」
ゴン「イチローさん!!!」
ヒュボッ!!!
イチローの放ったオーラはネテロの右脇を掠めると大地へとたたきつけられ、大穴を空けた。
イチロー「・・・。俺は一体・・・」
ゴンの一言でイチローはトランス状態から引き戻された。
ネテロ「強大な力はいずれ脅威になる。」
ネテロ「今のうちに消しておきたかったが・・・」
ネテロ「いい仲間に恵まれておる。その心配は無いようじゃな」
ネテロ「よろしい、合格じゃ!!」
ゴン「やったぁ!」
レオリオ「まぁ、そりゃあんな差を見せつけられりゃな」
イチロー「会長、すまない。どうやらあんたに危害を加えてしまったみたいだ」
ネテロ「なぁにワシが言い出したことじゃ」
ネテロ「それに、この歳になってまだ上がおるという事実がわかっただけでも収穫じゃ」
ネテロ「未だ挑戦者とは踊るのう」
かくしてハンター試験は無事終了。
キルアを除く一行は無事にハンターライセンスを得たのであった。
ゴン「イチローはこの後どこに行くの?」
イチロー「俺はベースボールを普及させる旅を再開するさ」
ゴン「じゃあ、ここでお別れだね」
クラピカ「正直キミには驚かされることだらけだった。いい勉強になったよ」
レオリオ「お前がベースボールプレイヤーじゃなけりゃなぁ。いい医者になれるのに」
イチロー「はは、みんなありがとう。俺も楽しかった」
イチロー「そうだな、なんとなく次は君たちと、ドッジボールでもしてそうだな」
レオリオ「何言ってんだよ。はははははは」
ゴン「イチローは面白いね。」
イチロー「じゃあみんな、いずれ会おう」
―完―
ちなみにイチローさんはマリナーズ時代の全盛期
転載元
イチロー「ハンター試験?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1434268301/
イチロー「ハンター試験?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1434268301/
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コメント一覧 (36)
-
- 2015年06月14日 20:21
- イチローさんマジパネェ
-
- 2015年06月14日 20:32
- イチローさああああん
川崎がいないじゃないか
-
- 2015年06月14日 20:33
- ??「さすが、イチローさん!!」
-
- 2015年06月14日 20:37
- 強すぎんだろwwww
-
- 2015年06月14日 20:42
- レイザー…
-
- 2015年06月14日 20:44
- てっきりカレーネタが出ると思ったら普通に寿司かよw
-
- 2015年06月14日 20:49
- ああ、5打席8安打の時代か
-
- 2015年06月14日 20:50
- ヘルメットでウーロン茶吹いたわww
-
- 2015年06月14日 20:59
- >>レオリオの糞のせいで
レオリオに恨みでもあるのかwwww
-
- 2015年06月14日 21:16
- エ リ ア 5 1
-
- 2015年06月14日 21:25
- 具現化系か特殊系か…
-
- 2015年06月14日 21:37
- これはユンケルの巧妙なステマ
-
- 2015年06月14日 21:43
- ガッツポーズされたら勝てないわ
-
- 2015年06月14日 22:00
- レイザー逃げてwww
-
- 2015年06月14日 22:08
- 特に驚きはないね
全盛期のイチローだもんな
こうなるに決まってたよ
-
- 2015年06月14日 22:19
- 室伏ニキと吉田ネキも見たい
-
- 2015年06月14日 22:24
- 読む前からイチローは強化系だと思った
が、判断が難しいなこれは
-
- 2015年06月14日 22:26
- 本気のレーザービームなら地球破壊するからかなり抑えて放ったんだね
-
- 2015年06月14日 22:37
- なんだキカイダーじゃねぇのかよ
-
- 2015年06月14日 22:41
-
おそろしく良質なSS、オレでなきゃ見逃しちゃうね
-
- 2015年06月14日 22:53
- アカン、緊急回避出来ないレイザーさんだとレーザービームで貫かれてしまう。
-
- 2015年06月14日 23:12
- これはシアトルのWizard
-
- 2015年06月14日 23:15
- 全盛期じゃこんなもんじゃないわ
今ならこれくらいだとは思うけどね
久しぶりのハンタSS楽しかった、乙
-
- 2015年06月14日 23:24
- さすイチ
-
- 2015年06月14日 23:32
- まだ本気じゃないな
-
- 2015年06月14日 23:35
- 君は51番だ
→知ってるよそんなこと。
冒頭でクスッとなった。
続き見てくる
-
- 2015年06月14日 23:41
- イチローは操作系
-
- 2015年06月15日 07:43
- わろたイチローがルイズに召喚される話
思い出した
-
- 2015年06月15日 08:31
- なぜマリナーズかと思ったがそういうことね
-
- 2015年06月15日 08:54
- ユンケル買った方がいいよね?
-
- 2015年06月15日 11:26
- いつも思うけどステーキ定食のアレは
人差し指を一本立てながら言う所までが鍵なんじゃないかね
親父手元見てたし
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- 2015年06月15日 12:24
- イチローを何だと思ってんだwwww
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- 2015年06月15日 15:13
- これが全盛期のイチローか…
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- 2015年06月15日 20:37
- 次はホモリンも出てくんの?
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- 2015年06月16日 14:41
- >>16
イチローにその二人加えたら暗黒大陸踏破してきそうだな
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- 2015年09月26日 16:20
- これユンケル、ドーピング検査通らないんじゃ…