羽黒「私とあなたの」提督「仲良し練度」
〈ゼロ〉
羽黒「は、はじめまして。みょ、みょ、妙高型重巡洋艦姉妹のすえ、末っ子で、羽黒といいます」ガチガチ
提督「そ、そうか。俺がこの鎮守府の提督で……」
羽黒「あ、あの」
提督「ん?」
羽黒「……」フルフル
提督「??」
羽黒「ご、ごめんなさーいっ!!」ピュー
提督「えええええええええええ!?」
〈レベル1〉
羽黒「ご、ごごご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
提督「……」ズーン
羽黒「わら、わた、私、男の人って苦手で」カタカタ
提督「あ、うん、わかった、わかったよ。別に気にしてないから」ドヨーン
羽黒(うう、絶対気にしてる)グスッ
提督「……」ショボーン
〈レベル2〉
羽黒「あ、あなたがどうこうっていうんじゃないです! そ、そのぉ、つまり全体的に……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」ペコペコ
提督「も、もういいから! いいから頭を上げてくれ!」
羽黒「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ペコペコ
提督「本当に気にしなくていいから!」
羽黒「で、でも私、こんなんじゃ軍人失格……うえぇえぇ」グスッ
提督「お、俺も!! 俺もアレなんだ! 女の人、苦手なんだ!!!」
羽黒「えっ」
〈レベル3〉
提督「……」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「……」
二人((余計に気まずくなった……))ドヨーン
〈レベル4〉
提督「鎮守府勤務が決まった時なんて、この世の終わりかと思ったよ……後方勤務希望だったんだけどな……」
羽黒「ご、ご愁傷様です……」
提督(うっ、ちょっと大げさに言いすぎたか? まあウソじゃないしなぁ)
提督「で、でもほら! 軍人である以上、というか人間である以上は、避けて通れない道だからさ!」
提督「これを機に、その。そういうのも、克服しようと思うんだ」グッ
羽黒「え、えっと。素晴らしいことだと、思います……」
提督「あ、ありがとう……」
〈レベル5〉
提督「その、だからさ。いや、だからって言うんじゃないけど」
羽黒「……?」
提督「君も、一緒にがんばろう」
羽黒「えっ。あの、それって……///」カァァ
提督「……あっ! い、いやいやいや! 俺と仲良くしろとかそういうこと言いたいワケじゃなくて! ごめんごめんごめん!」ペコペコ
羽黒「べ、別に謝っていただかなくても! こっちこそごめんなさい!」ペコペコ
〈レベル6〉
提督「……君は、さ。自分に自信がないんだろ?」
羽黒「……はい」
提督「俺もそうだからよくわかるよ。でも、君と俺とじゃ決定的に違うところがある」
羽黒「それは、なんでしょうか……?」
提督「君は遠い昔の武勲艦、『羽黒』の魂を継いだ立派な勇士じゃないか」
羽黒「……」
〈レベル7〉
提督「そんな君が、ええっと……なんて言ったらいいだろう」
羽黒「……」
提督「男が苦手なぐらいで……いや違うな、それは別に恥ずかしいこととかじゃなくて、つまり、そんなの気にしなくていいぐらい、君たち艦娘は強いんだから……」ブツブツ
羽黒「……」クス
提督「そう! 俺のことなんて、ハナからいないものと思ってくれればいいんだよ!」
羽黒「ええええええ!?!?」
〈レベル8〉
提督「とにかく、これからよろしく」
羽黒「は、はい! よろしくお願いいたします!」
提督「……」
羽黒「……」
提督(あ、握手とかするべきなのかなでも男嫌いって言われたばっかでそういうことやるのって立派なセクハラじゃないかな露骨に嫌そうな顔されたらキツイしなこっそり手のひら拭われたりしたら立ち直れないぞああどうしようどうしようどうしよう)グスッ
羽黒(あ、握手とかするべきなのかなでもこういうのって上官の意思表示を待つべきであってこっちから求めるのは失礼かなそもそも私みたいなのと握手したくないよね女の人苦手って言ってたしでもでもふえええどうしようどうしようどうしよう)グスッ
〈レベル9〉
提督「……」←結局握手できなかった
羽黒「あ、あのぉ」
提督「!! ななななななんだろう!?」ビクビク
羽黒「ちなみに、なんですけど。ここの艦隊の編成とかって、今どうなってるんでしょう?」
提督「え?」
羽黒「ここに来るまで妖精さん以外、誰とも会わなかったので……出撃と遠征で、空になってるんでしょうか?」
羽黒「あ、あと、妙高姉さんたちがもし着任してるなら、部屋とか一緒にしてもらえると……///」モジモジ
提督「……」
〈レベル10〉
提督「あー、その。残念なお知らせがある」
羽黒「えっ」
提督「俺は新米提督なんだ」
羽黒「はあ」
提督「それも、超が頭に三個つくほどの」
羽黒「は、はあ」
提督「具体的に言うと」
羽黒「はい」
提督「今朝、この鎮守府に着任したばっかりだ」
羽黒「」
〈レベル11〉
提督「そういうわけだから、第一艦隊は出撃なんてしてない。というか一度も出撃させたことすらない」
羽黒「」
提督「第二艦隊以降に至っては編成権限を与えられていない」
羽黒「」
提督「妙高型のお姉さんたちも、その。申し訳ないんだけど、もちろんいない」
羽黒「」
提督「今現在、君がこの鎮守府で最初にして唯一の重巡なんだ」
羽黒「うーん」フラッ
〈レベル12〉
羽黒「そ、そうだ初期艦! 確か初任の提督には、定められた五隻の駆逐艦から……」
提督「ああ、もちろんいるよ。噂をすれば、かな」チラッ
タッタッタッガチャッ
五月雨「お、遅れてごめんなさい提督! お茶をお持ちしまし」ガッ
五月雨「わっ、わわ、つまづい……きゃああ!?」
スッテーン ガシャーン ビチャー
五月雨「……あぅ///」
羽黒「……」
提督「……」
〈レベル13〉
提督「えー、紹介しよう。現秘書艦の、あー……」
五月雨「五月雨っていいます。よろしくお願いします、羽黒さん!」ニコー
羽黒「う、うん。こちらこそ、よろしくね」ペコ
提督「現在、当鎮守府における君の唯一の僚艦でもある」
羽黒「えっ」
提督「要するに。君で、二人目だ」
羽黒「……」
五月雨「あっ、濡らしちゃったところ片付けますねってきゃあああああ!?」スッテーンゴツンッ
提督「だ、大丈夫か!? 今頭打たなかっうわあああああ!?」スッテーン
羽黒「うーん」フラッ
〈レベル14〉
ザザーン
羽黒「うう、早速出撃かぁ。大丈夫かな……」
五月雨「大丈夫ですよ羽黒さん、私も出撃初めてですからっ」ニコ
羽黒(それは「大丈夫」なのかな)
提督『いてて……初めての出撃だからね、無理せずにいこうか』
提督『このあたりの海にはよく「はぐれ」の駆逐級深海棲艦が出没する。それを叩いたら即帰投だ』
ザバーン
五月雨「ひゃっ!」ビク
ハ級「ハアアアアアアアアッ!」
羽黒「なんかすごく強そうだー!?」ガーン
提督『そ、総員戦闘開始ー!』
〈レベル15〉
羽黒「砲雷撃戦って、ここ、これでいいのかしら……?」カチコチ
提督『落ち着け、君の装甲ならハ級の攻撃なんて(多分)問題ない! 足を止めてじっくり狙いをつけろ!』
羽黒「は、はいっ!」
提督『さ……おほんっ、五月雨は逆に、動き回って敵を撹乱しろ! 攻撃は僚艦に任せるんだ!』
五月雨「わかりました!」
ドッカーン
提督『やったか!?』
羽黒「それ言っちゃダメなセリフですー!」
〈レベル16〉
ハ級「ハー♪」ルンルン
五月雨「い、一発も当たってませぇん……」ガックリ
提督『う、動きを止めちゃダメだ! 雷撃戦に移行するから、これまで通りの陣形を崩すな!』
羽黒「じ、じっくり、じっくり、狙いを、つけて……!」スーハー
提督『そう、それでいい! どうせ駆逐艦の攻撃なんて当たっても……あれ、駆逐艦?』
ハ級「ハーハッハッハ!!」チュドドドーン
提督『あっ』
羽黒「えっ」
ドッカーン
〈レベル17〉
提督「……」
五月雨「……」
羽黒「うう……///」ボロッ
シーーーーーーーン
五月雨「あ、あの。第一艦隊、ただいま帰投しま」
提督「ごめんなさいごめんなさい駆逐艦の雷撃高いの忘れてましたごめんなさいごめんなさい無能指揮官でごめんなさいごめんなさい」ペコペコ
羽黒「ごめんなさいごめんなさいお役に立てなくてごめんなさいやっぱり私なんて妙高姉さんたちに比べればごめんなさいごめんなさい」ペコペコ
五月雨「えぇ……(困惑)」
〈レベル18〉
羽黒「ふえぇぇ、見ないでぇ///」グスッ
提督(……俺のミス一つでこういう結果を招くのか。女の子の身体に、こんな)ソッ
羽黒「ひっ」ビク
提督「!!! ごごごごめん、そういうつもりじゃなかったんだ!」アセアセ
羽黒「あっ、い、いえ! そういうんじゃないんですごめんなさい!」ワタワタ
提督(やっちまった……)ズーン
羽黒(やっちゃった……)ズーン
五月雨「」ハラハラ
〈レベル19〉
五月雨「あ、あの! 羽黒さん、お風呂行きましょう! まだ入渠ドック見てませんよね、すごいんですよ!」グイグイ
羽黒「え、あ、でも」チラッ
提督「……いいよ、行ってきなさい」
ガチャ バタン
提督(ダメだなぁ、俺。あんな小さな子にまで気を遣われて)
提督(自己嫌悪で頭いっぱいになって、挙句ドックにも行かせず長々引き留めて)
提督(はぁ。最初の最初っからこんな調子で、本当にこの先――)
五月雨「それでですね、お風呂の底から泡がジュワーって出てくるんです。ジュワーって!」
羽黒「そうなんだ」
五月雨「希望するとマッサージも受けられるらしいんですけど、まだ担当の妖精さんが……」ニコニコ
羽黒「……」
羽黒(ダメだなぁ、私。こんな小さな子にまで気を遣わせて)
羽黒(提督には失礼なことばっかりしちゃってるし……さっきの戦闘だって、当たったのは五月雨ちゃんの魚雷だった)
羽黒(はぁ。妙高姉さん、那智姉さん、足柄姉さん。こんな私で、本当にこの先――)
「「上手くやっていけるのかな……」」
〈レベル20〉
天龍「フフフ、怖いか?」
提督「うん、(割とマジで)怖い怖い。これでようやく7人目か」
五月雨「艦隊としての形も整ってきましたねっ」
提督「第二艦隊の編成許可も出たし、次の出撃では誰を残すのか考えなきゃな」
羽黒「あ、あの。だったら私が」オズオズ
提督「……悪いけど、艦種的にも練度的にも、君を出さない理由がないんだ」
羽黒「ですよねぇ……」シクシク
〈レベル21〉
提督「最初の被弾をまだ引きずってるなら、あれは俺のミスだって言ったろう?」
羽黒「め、滅相もないです! 避けられなかった私が悪いんです!」
提督(俺が避けなくていいって言ったんだけどね……)
羽黒「それにあれ以降も私、目立った戦果を上げられてませんし……」
提督「……そ、それは」
羽黒「重巡なのに……艦隊で一番火力があるはずなのに……全然お役に立てなくて……」グスッ
提督「わ、わーっ! 泣かないで泣かないで!」ワタワタ
〈レベル22〉
提督「落ち着いた?」
羽黒「はい……お恥ずかしいところをお見せして、ごめんなさい///」ペコ
提督「……大前提として。君の力は、絶対艦隊に必要だ」
羽黒「でも、今の私なんかじゃ」
提督「今ダメなら、これから強くなろう」
羽黒「え?」
〈レベル23〉
提督「俺も、さ。正直提督としては落第レベルだよ」
羽黒「そ、そんなこと」
提督「いまだに正面海域で足踏みしてるようじゃあなぁ」ハァ
羽黒「……」
提督「でも、だからこそ。言っただろう? 一緒にがんばろうって」
羽黒「!」
〈レベル24〉
提督「俺は、君が最初に被弾したのも、その後思うように活躍できてないのも、全部俺の責任だと思ってる」
羽黒「だから、それは!」
提督「君は君自身の責任だと思ってる」
羽黒「……はい」
提督「だったらそれはそれで構わない。だけど、だとしたら……俺たちはまず、自分を磨くって発想に辿り着かなきゃいけないんじゃないかな」
羽黒「あ……」
〈レベル25〉
提督「君が自分に自信を持てないのはわかってる。でもさ、それいったら俺の提督練度なんて、きっと数字にして2とか3とかだよ」
羽黒「そ、そうでしょうか?」
提督「そうだよそうだよ。つまり……そう! 世の中下には下がいる!」
羽黒「ええ!?」
提督「んっ、とぉ、だから。君の下には俺がいるから安心してほしい、というか」
羽黒「は、はあ」
提督「俺を見てると劣等感とかどっか吹っ飛んでくこと請け合いだから、存分に優越感に浸って……ああああああなに言ってんだ俺!!」ガシガシ
羽黒「……」
提督「うわあああやっぱ今のナシ! あ、でもナシにしたら今までの話全部パァじゃんか!」ガーン
羽黒「ふふ」クスクス
〈レベル26〉
提督「わ、笑われた……」ズーン
羽黒「え!? あっ、い、今のは違うんです!」
提督「違うって、どういう風に?」ドヨーン
羽黒「どうって……その……」
提督「……」
羽黒「……」
提督「ちょっと吊ってくるわ」ドヨヨヨーン
羽黒「わ、わーっ! 待ってください待ってくださーい!」ワタワタ
〈レベル27〉
提督「ええっと、つまり。一緒にがんばろうってことで?」
羽黒「はい。あなたの言うことが、その通りだと思いました。その、誰が下とかそういう話は置いておいて」
提督「ぐぬぅ///」
羽黒「……私のこと、見ててくれますか? 弱音を吐いたりしたら、叱ってくれますか?」
提督「叱るのはあんまり自信がないけど、約束するよ。それにお互い様だ」
羽黒「わ、私も叱るのはあんまり自信がありませぇん……」グスッ
提督「は、励まし合う! 弱気の虫が出たら励まし合うことにしよう!」アセアセ
〈レベル28〉
提督「とにかく。互いに互いのことをよく見て」
羽黒「辛いときには励まし合って」
二人「「どんな時も、二人で一緒にがんば……」」ハッ
シーーーーーーーン
提督(なんかこれって「そういう」意味みたいだー!?)ガーン
羽黒(なんだかこれって「そういう」意味みたいー!?)ガーン
〈レベル29〉
提督「あ、あわ、あわわわわ///」カァァァ
羽黒「ひゃ、う、ひゃああああ///」カァァァ
提督「ちちちち違うんだ! 今のはそういう意味じゃなくて! 下に見てとは言ったけど下心とかはないから!///」
羽黒「そそそそうですよね! あくまで訓練を共にするパートナーとして、ですよねっ!///」
提督「も、もちろんさー当たり前だろー!?///」
羽黒「ですよねー、あはははは……///」
二人「「はぁ///」」マッカッカ
〈レベル30〉
提督「効率の良い訓練といえば実戦演習だ」
羽黒(なんで正面海域も確保してないのに演習はできるんだろう?)ハテナ
提督「他鎮守府の超高練度空母に、単艦で来てもらった。今回は回避行動のみに徹してくれる」
加賀(レベル150)「よろしくお願いするわ」
羽黒「こ、こちらこそよろしくお願いします!」ペコッ
加賀「」キラーン
羽黒(あ、薬指に指輪)
加賀「」ドヤァ
羽黒(ちょっと自慢気だ!)
〈レベル31〉
提督「先輩提督たちが積み重ねてくれたデータ、改めて頭に叩き込まないとっ」ハチマキギュッ
羽黒「わ、私もがんばりますっ。知識はいくらあっても無駄にならないはず……!」
天龍「頭でっかちになってもなんだし、卓上演習とかもやっとけよー?」
五月雨「お勉強するなら甘いものを用意しますね!」
提督(砂糖と塩間違えそう)
天龍(砂糖と塩間違えそう)
羽黒「き、気を付けてね……じゃなくて、ありがとう五月雨ちゃん……」アハハ
五月雨「はい!」ニコー
〈レベル32〉
提督「正面海域、南西諸島沖、製油所地帯沿岸、と」
羽黒「一度上手く動き出すと、トントン拍子に事が進みますね」
提督「まあ最初の最初(1-1)でつまずいてる方がおかしいんだけどね」
ガチャ
五月雨「提督、く、空母が! 空母ヲ級が!」
羽黒「っ」ゾク
提督「つ、ついに来たか……!」
〈レベル33〉
鳳翔「着任間もなく実戦ですか……致し方ありませんね」
提督「お願いします。あなたの艦載機が頼りです」
羽黒「……」
提督「空のことは彼女に任せていい。ただ攻撃機の数が心もとないから」
羽黒「く、空母を倒すのは、わわ私の、役目っ、ですよね」カチコチ
提督「そ、そんなに緊張されるとこっちまで……」カチコチ
羽黒「あ! ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」ペコペコ
提督「い、いや、こっちこそ不安にさせてごめんなさいごめんなさい!」ペコペコ
天龍(ホントにだいじょぶかぁ?)
鳳翔「あら、まあ」ニコニコ
五月雨「みなさん、がんばってくださいね!」
〈レベル34〉
ピーピーガガー
提督「……」
羽黒『……』
提督「やった、のか?」
羽黒『……』ゴクリ
鳳翔『空母ヲ級、撃沈を確認いたしました』
天龍『しゃあ!』
提督「っ、た」
羽黒『か、勝った……』フラッ
〈レベル35〉
提督「よくがんばったね、MVPは君だ」
羽黒「わ、私なんかより他に相応しい方がいると思います。鳳翔さんなんて特に」モジモジ
鳳翔「まあ、謙虚な子ですね。遠慮しなくてもいいんですよ」ウフフ
羽黒「鳳翔さんがそういうなら……///」エヘヘ
五月雨「よかったですね、羽黒さんっ」
羽黒「ありがとう、五月雨ちゃん」ニコ
〈レベル36〉
五月雨「ところで提督、ちょっと提案があるんです」
提督「ん?」
五月雨「これを機に秘書艦、羽黒さんにやってもらったらどうでしょうか?」
提督「えっ」
羽黒「えっ」
五月雨「羽黒さん、すっごーくがんばってましたから。ご褒美ですっ」ニコ
提督「ご、ご褒美ってなぁ……(誰が喜ぶんだ)」
〈レベル37〉
羽黒「五月雨ちゃんはそれでいいの?」
五月雨「私はあくまで『初期艦』ですから。羽黒さんならきっと、提督と仲良くできると思います!」
提督(そ、それはどうかな……)
羽黒(そ、それはどうだろう……)
五月雨「それにそっちの方がおもしろそうだって天龍さんがふがふが」モゴモゴ
天龍「~♪」ピューピュー
羽黒「?」
提督「……」
提督(俺の存在が生理的に受け付けないから秘書艦やめる、とかじゃなくてよかったぁ)ダラダラ
〈レベル38〉
提督「えっと、そういう話みたいだけど。君はどう?」
羽黒「……」
提督「彼女はああ言ってるけど、君が嫌なら無理にとは」
羽黒「いえ。私なんか……ううん。私でよければ、お受けしますっ」
提督「! そ、そうか。なら、うん。よろしくお願いするよ」
羽黒「はいっ」
五月雨「えへへ。秘書艦就任、おめでとうございます!」ニパー
天龍「」ニヤニヤ
鳳翔「」ニコニコ
〈レベル39〉
ソレデハシツレイシマース バタン
羽黒「あの」
提督(どいつもこいつも妙にいい笑顔だったな?)ハテナ
羽黒「あのぉ……」
提督「っ、と。ごめん、ぼうっとしてた」ペコ
羽黒「い、いえ。こちらこそ、急に話しかけちゃって」ペコ
提督「……このやりとり何度目だろうね」クス
羽黒「……ふふ。そうですね、何度目でしょう」クス
提督「まだまだ先は長いな」
羽黒「いろんなことが、始まったばかりですね」
提督「一緒にがんばろう。最初の海を越えるまでの、この長かった道のりを忘れずに」
羽黒「はい、忘れません。膝を抱えたくなった時に、隣で肩を叩いてくれる人がいることを」
提督(……本当に叩く度胸はないけどね)タラリ
羽黒(本当に叩かれたら卒倒しちゃうかも……)タラリ
提督「ご、ごっほん! とにかく、これから先も」
羽黒「は、はい!」
「よろしく頼むよ――羽黒」
「こちらこそ――司令官さんっ」
〈レベル40〉
イッチニッサンシッ オカワリチョーダーイ イッテキマチ!
羽黒「この鎮守府も、気付けば大所帯ですね」
提督「最初は三人だけだったのにね」
羽黒「ふふ。あの頃は大変でしたね。五月雨ちゃんにも司令官さんにも迷惑ばっかりかけて」
提督「俺は別にいいんだけど、五月雨には申し訳なかったなぁ。先行きがこの上なく不安だったよ」
羽黒「私もです」クス
提督「君もかぁ」クスクス
〈レベル41〉
提督「最近の羽黒の活躍はすごいよ。本当に助かってる」
羽黒「い、いえ。司令官さんの的確な指示があってこそです」
提督「俺なんかの力は微々たるものさ。君の努力あってこそだ」
羽黒「いいえ司令官さんが!」
提督「いや違う君が!」
シーン
提督「あ、はは……二人ともがんばった、ってことで」ニコ
羽黒「はい……そうですね」ニコ
〈レベル42〉
提督「戦艦や空母の数も揃ってきたけどなぁ」
羽黒「妙高姉さんたちはまだ、なんですよね」
提督「ごめん」
羽黒「……ごめんなさいは、なしにしましょう? そういう約束ですから」ニコ
提督「ああ、そうだ、そうだったね。ありがとう、は…………羽黒」
羽黒「……」
提督「……」
〈レベル43〉
羽黒「あの、私の名前を口にするのがそんなに嫌なら、ご無理なさらなくても」グスッ
提督「わー違う違う! そうじゃないんだ泣かないでー!?」
羽黒「違うんですか……? じゃあなんで……?」ゴシゴシ
提督「……女の子の名前を気安く呼ぶのって、なんかこう」
羽黒「はい」
提督「恥ずかしいというか、ウザがられないかなぁ、とか心配で。ほら苗字とかならいいんだけどさ、艦娘ってそういうのないし?」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「ぷっ」
〈レベル44〉
提督「あー! 笑ったー! 今笑ったな君ぃー!」プンスカ
羽黒「ご、ごめんなさ、ふふっ。ちょ、ちょっとホッとしちゃって、ふふふ!」
提督「人が真剣に悩んでるのに」イジイジ
羽黒「ごっ、ごほ、ごほ。ご、ごめんなさい」
提督「どうせ俺は年齢=彼女いない歴ですよーだ」イジイジ
羽黒「そ、そうなんですか?」
提督「当たり前だろ」プイ
羽黒(……そう、なんだ)
〈レベル45〉
羽黒「司令官さん。一つ思ったんですけど」
提督「なんだい」イジイジ
羽黒(まだいじけてる、かわいいなぁ)
羽黒「私たちの艦名って、女の子の名前っていう趣じゃないですよね」
提督「ん? まあ例外もいるだろうけど、確かにそうだね」
羽黒「呼ぶ時は苗字だと思えばいいんじゃ……」
提督「……」
羽黒「ご、ごめんなさいなんでもないです! そんな簡単な話じゃないですよね!」アセアセ
提督「その手があったかッ!」
羽黒「ええ!?」ガーン
〈レベル46〉
提督「沖ノ島の敵艦隊は、これまでと比べものにならないな」
羽黒「elite級やflagship級があちこちに配備されてますからね」
提督「こればっかりは、俺や君が焦ってもしょうがないか」
羽黒「はい。個の力だけじゃどうにもならないと思います」
提督「鎮守府として、艦隊として強くならきゃいけないね。提督の腕の見せ所だ」
羽黒「はいっ。私も第一艦隊旗艦として、できる限りのことはしますっ」
提督(……なんだか頼もしくなったなぁ、羽黒)ドギマギ
羽黒(……なんだかカッコよくなったなぁ、司令官さん)ドキドキ
〈レベル47〉
足柄「足柄よ。砲雷撃戦が得意なの。ふふ、よろしくね?」
羽黒「足柄姉さぁん……!」ダキッ
足柄「おっ、とと。まったくもう、甘えん坊ねー羽黒は」ナデナデ
提督「羽黒はずっと君が来るのを待ってたんだ。もちろん俺も、頼りにしているよ」
足柄「まっかせておきなさい! 戦場が、勝利が私を呼んでいるッ!」ギラギラ
羽黒「足柄姉さんはカッコいいなぁ」キラキラ
提督(現状、練度は羽黒の方がずっと上なんだけどね)
〈レベル48〉
提督「ここを、こうして、っと。はいできあがり」
羽黒「わぁ、これって零戦ですか? 折り紙でこんなのが作れるんだ」
提督「昔からの趣味でね。今でも時々オリジナルのを考えてる」
羽黒「この特技を前面に押し出せば、女の子とも仲良くなれると思いますけど……?」
提督「はは。まあ男友達からは女々しいってからかわれたけどね」
羽黒「あはは」
提督「女の子にも時たま『キモい』って目を向けられたけどね……」ズーン
羽黒「あ、あはは……ごめんなさい……」
提督「気にしないで気にしないで。昔のことだよ」
ワイワイキャピキャピ
足柄(へえ……羽黒にしては珍しいこともあるのね)
〈レベル49〉
提督「また敵中枢を叩き損ねたか……」ウーン
羽黒「何回海域から撃退しても、中核艦隊を軸に再編成されちゃいます……」ウーン
提督「空母満載の前衛を突破するだけでも一苦労なのになぁ……」
羽黒「ボスまでなかなか辿りつけませんね……」
提督「……」
羽黒「……」
二人「「はああ……」」
提督「気分転換に、ちょっと散歩でもしてくるよ……」
羽黒「あ、はい……いってらっしゃい」
〈レベル50〉
那智「貴様が司令官か。私は那智、よろしくお願いする」
提督「あ、ああ。よろしく頼むよ(気が強そうなタイプだ)」タラリ
那智「む、どうした? 汗をかいているようだが」
提督「いやっ、別になんでも!」アセアセ
羽黒「だ、大丈夫ですよ司令官さん。那智姉さんは見かけほど」ヒソヒソ
那智「……」
提督「……」
羽黒「見かけほど、その……厳しい人じゃあ……」ボソボソ
那智「」ゴゴゴゴゴ
提督「」ダラダラダラ
羽黒(あるかもしれませぇん……)
〈レベル51〉
ワイワイガヤガヤ
那智「正直ガッカリだな、我らの司令官には」ガツガツ
羽黒「え?」モグ
那智「態度がなっておらん。我々艦娘を従えるのならば、もっと大度に構えてほしいものだ」
羽黒「……」
那智「日本男児たるもの心も体も刃の如く研ぎ澄ませておくものだろう。あれでは少々軟弱に過ぎ」
羽黒「司令官さんは、軟弱なんかじゃありませんッッ!!!」バンッ
シーン
那智「」パチクリ
羽黒「……あ。ごご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!///」ペコペコ
那智「……い、いや。私こそすまなかった」ペコ
〈レベル52〉
羽黒「えっと、それではこれより……」モジモジ
飛鷹「これより第十次沖ノ島海域攻略作戦に向けて、第一艦隊のブリーフィングを開始します――で、いいのよね?」
羽黒「は、はい。そうです」
霧島「データはこちらに揃えてありますよ」クイッ
羽黒「ありがとうございます、霧島さんっ」
赤城「羽黒さん。あなたはもっともっと、自分に自信を持ってもいいのよ?」
伊勢「そうよー。提督の信頼が一番厚いのはあなただって、ここにいるみんなが認めてるんだから」
羽黒「赤城さん……伊勢さん……」
日向「次こそ奴らに一泡吹かせてやろうじゃないか。頼むぞ、我らが旗艦」
羽黒「はい!」グッ
〈レベル53〉
妙高「妙高型重巡洋艦、妙高と申します。共に頑張りましょう」
羽黒「妙高姉さんっ」
提督「揃ったね、ついに」
妙高「あら、私が一番最後ですか? それはそれは、妹たちがお世話になりました」ペコ
提督「い、いえそんな、こちらこそお世話になりっぱなしで」ペコ
妙高「ふふふ。面白い方ね、羽黒」ニコ
羽黒「ね、姉さんったら……」
〈レベル54〉
妙高「提督。羽黒はこう見えて、怒らせると怖いですからね? 十分留意なさいますよう」クスクス
羽黒「姉さんっ///」
提督「き、肝に銘じておくよ」タラリ
羽黒「し、司令官さんまで! もー!///」プンプン
ゴ、ゴメンゴメンゴメン! モー! モーー!
妙高「……ありがとうございます、提督」
羽黒「え?」
提督「なにが?」
妙高「なんとなく、です」ニコニコ
二人「「?」」
〈レベル55〉
羽黒「そ……それではこれより、沖ノ島海域に向けて出撃しますっ!」
提督「ああ。第一艦隊の諸君、今度こそ決着をつけるぞ!」
『はい!!!』
足柄「母港から羽黒の背中を見送る日が来るなんてね」
那智「強くなったのだな、羽黒は」
妙高「ええ。提督に感謝しましょう。あの子と一緒に、ここまで歩いてきてくれたことを」
〈レベル56〉
ザザーン
羽黒「撃ち方、始めてください!」
提督『ここで時間をかけていられないぞ! 火力を敵空母に集中!』
羽黒「ぞ、増援確認しました!」
提督『反航戦に移る! 被害を最小限に留めろ!』
羽黒「見つけ、ました――! 敵中核艦隊ですッ!」
提督『~~~ッ! 頭を押さえろ! 進路を遮ってT字に組め! なんとしてもここで仕留める!』
羽黒「絶対に……ッ!!」
提督『勝つ……ッ!!』
〈レベル57〉
提督「……」
羽黒「……」ボロッ
提督「羽黒……」
羽黒「司令官さん……」
ガバッ ダキッ
二人「「や…………っっったーー!!!!」
〈レベル58〉
提督「やった、やった! ついにやったな、羽黒!」
羽黒「はい、やりました! 司令官さん、私たちやったんです!」
提督「がんばった……本当によくがんばったよ、羽黒!」ギュー
羽黒「だ、ダメですよ司令官さんったら、他の人も褒めてあげないと……」エヘヘ
提督「そ、そうだね、そりゃそうだ。他のみんな……みんなも……」
羽黒「そうですよ、みんなとても……がんばってて……」
二人「「……」」
シーーーーーーーーーーーーーーーン
二人「「」」ハッ
〈レベル59〉
五月雨天龍鳳翔「」ポカーン
霧島伊勢日向赤城飛鷹「」ポカーン
妙高那智足柄「」ポカーン
二人((……な、な、なな))
ざわ……ざわ……ざわざわ……!
提督(なにやってんだ俺えええええええええ!!!???///)カァァ
羽黒(なにやってるの私いいいいいいいいい!!!???///)カァァァァ
〈レベル60〉
提督(あれから俺たちは北方海域、西方海域と立て続けに攻略)
提督(恐ろしいほど順調に、南方海域の攻略へと着手した)
提督(しかしその順調っぷりとは裏腹に……)
提督「そこの書類を取ってくれるかな、羽黒」
羽黒「はい。どうぞ、司令官さん……」
ピト
提督「っ!///」カァァ
羽黒「ひゃっ!///」カァァァァ
〈レベル61〉
羽黒「ごご、ごめんなさぁぁ~~い!///」ダッ
提督「ちょ、羽黒!?」
ガチャッバタンッ
提督「……はああ」ポツーン
提督(艦隊運営の順調っぷりとはまったく裏腹に、このザマなのだった……)
妙高「いえ、長すぎません?」
提督「うわあああ妙高!? いいい、いつからいたの!?」アセアセ
〈レベル62〉
妙高「あのですね、提督? 当事者からすると、アレ(>>142)からあっという間のことだったかもしれませんけれど」
妙高「見てる側としては、長すぎです」ニコ
提督「『見てる』ってどういうこと!? 俺監視されてるの!?」
妙高「痺れを切らしている者もおりますので、取り急ぎご忠告だけ」
提督「え、あ、はい」
妙高「それでは失礼いたします」ペコ
ガチャ バタン
提督「そんなこと言われても、俺になにができるって……ん?」
〈レベル63〉
羽黒「あの、さっきは失礼しましたっ!」ペコッ
提督「あ、うん。俺こそ、勝手に触っちゃってごめん。こういう『ごめん』はしょうがないよね?」
羽黒「……別に、嫌だったわけじゃないんだけどな……」ボソ
提督「え」
羽黒「あ」
シーン
提督「……ぁぅ///」モジモジ
羽黒「……ゃぁ///」モジモジ
〈レベル64〉
提督「そ、そうじゃなくてっ! これ見てくれ、羽黒!」
羽黒「は、はい。この書類は?」
提督「司令部からの通達だ。君宛の、ね」
羽黒「私に? えっと、なにが書いて……」
提督「……」
羽黒「改、二?」
提督「」コクリ
〈レベル65〉
羽黒(改二)「わぁっ。こ、これが私? なんだか生まれ変わったみたい……」
提督「……」
羽黒「司令官さん。これなら私、いけますっ。今まで以上にみんなの背中を守れます!」グッ
提督「……」
羽黒「あの、司令官さん?」
提督「……綺麗だ」ポー
羽黒「え」
提督「///」ポー
羽黒「ええええええええええええええっっっ!!!!????///」
提督「!」ハッ
〈レベル66〉
提督「あ。ち、違っ、これは違……いや違わないんだけど、とにかく違うんだ!」アセアセ
羽黒「へ、ひゃ、わ、え、ふぁ、え? ふ、えぇぇ///」
提督「その、前にも言ったけど、断じて下心とかじゃないから! 一つの芸術品を見た感想というか、そんな感じでさ!?///」ワタワタ
羽黒「///」
提督「浮世離れした綺麗さというか可愛さというか、なんだろう天使っていうのかな、いきなり俺の目の前に降りてきた、ってなに言ってんだ俺ええええええええええええええええええ!?!?!?///」ジタバタ
羽黒「きゅ~///」フラッ
提督「羽黒おおおおおおおお!?」ガーン
〈レベル67〉
提督「……」ポツーン
提督(あれから一夜明けたけど、羽黒の顔をロクに見れなかった)
提督(はああ。なんであんなこと言っちゃったんだろ、俺)
提督(だって可愛かったんだ。マジで綺麗だったんだ。しょうがないじゃんか)
提督(いつも自信なさげにオドオドしてた顔が、見違えたように明るくなって)
提督(後ろから光が差したみたいに、笑顔がまぶしくて。本当に)
提督「……本当に、天使みたいだったなぁ///」ポー
〈レベル68〉
ザザーン
足柄「とうとう四姉妹揃っての出撃ね! 腕が鳴るわー!」ウキウキ
羽黒「……」ポー
那智「戦術的にいって、重巡の四隻編成にどれほどの有効性があるかは疑問だがな。しかし連携ならば我ら姉妹、どこの戦隊にも負けはしない!」
羽黒「……」ポー
妙高「みんな、今日はあくまで試運転よ。あまり気負わずにいきましょうね」
羽黒「……」ポー
三人「「「……」」」
〈レベル69〉
足柄「は、羽黒ー?」
那智「おい羽黒! なにがあったか知らんが、戦場で呆けるなど軍人の風上にも」
ザッバーン
深海棲艦『ザッケンナオラー!』
妙高「しまっ……羽黒!!」
羽黒「えい」ポー
ドドドドッカーン ギャアアアアアアアアア
〈レベル70〉
三人「「「……」」」
羽黒「……」ポー
足柄「こ、これが改二の力ってやつなのね!? くぅー、私も早く練度上げなくちゃ!」
那智「五倍どころか、六隻編成の艦隊を一蹴するとは……! 女子三日会わざれば、とはこのことか! くっ、目頭に熱いものが」ゴシ
妙高(改装直後はむしろ、一時的に性能が下がるはずなのだけど)
羽黒「……」ポー
妙高「……」ジー
〈レベル71〉
五月雨「あっ、おかえりなさーい」
足柄「ただいまー。あー終わった終わった」
那智「この後『鳳翔』で一杯どうだ、足柄?」
足柄「いいわねー!」ウキウキ
羽黒「……」ポー
妙高「羽黒? なんだか調子悪いみたいだけど。提督への報告、代わりにやっておきましょうか?」
羽黒「え!? あ、いえっ、姉さんにそんな……」
『綺麗だ』
羽黒「……お願いしますぅ///」マッカッカ
妙高「任せておいて」ニッコリ
〈レベル72〉
羽黒(はあ……いったい私、どうしちゃったんだろう……)ポー
羽黒(司令官さんのこと考えると、頭がぽーってなっちゃって……///)モンモン
ドタドタドタ
羽黒「?」
提督「羽黒ッ!」ゼェゼェ
羽黒「ひうっ!? し、司令官さん、どうしたんですかいきなり?」
提督「羽黒……羽黒!」
ガバッ ダキッ
羽黒「………………………………ぇ?」
〈レベル73〉
羽黒(え? え? え? え? え? なな、な、なにが起こってるの?)グルグル
提督「だ、大丈夫なのか羽黒!? ケガは!? なんでドックにいないんだ!?」
羽黒「は、はい、え? な、なんの話、で、ですかぁ?」
提督「妙高から君が、出撃中ずっと上の空で、そのまま会敵したって聞いて……あれ?」
羽黒「……」
提督「ケガ、して、ない?」
羽黒「」コクリ
提督「……あ、あ、あぁぁ///」ワナワナ
妙高(『会敵した』としか申し上げておりませんよ、提督)ニッコリ
〈レベル74〉
羽黒「あ、あの……そろそろ離して……///」
提督「!!!」バッ
提督「ごごごごごめんごめんごめん! セクハラ訴訟だけは勘弁してくださいお願いします!!!」ペコペコ
羽黒「そ、そんなことしませんよぉ!」
提督「そ、そっか……」
羽黒「はい……」
提督「……」
羽黒「……」
二人「「///」」モジモジ
〈レベル75〉
提督「……こ、こういうこと、言っていいのかわかんないけど」
羽黒「え?」
提督「もう一回、いい、かな?」
羽黒「え? え? え?」
提督「さっき、君をその……アレした時。すっごく、ホッとした。ああ、羽黒、ここにいてくれたんだって」
羽黒「……」
提督「だからっ、いや、だからってのもおかしいんだけど。つまり、えっとだね」シドロモドロ
〈レベル76〉
羽黒「て、手……」
提督「え?」
羽黒「ぎゅ、ぎゅってされた時、私もすごく、ホッとしました。でもそれ以上に……お、おかしくなっちゃいそうでぇ……///」
提督「っ///」
羽黒「手を、つなぐ、だけなら……も、もう逃げません、からっ///」
提督「……」
ギュッ
提督「///」
羽黒「///」
〈レベル77〉
提督「は、羽黒の手、柔らかいね///」
羽黒「し、司令官さんの手こそ、おっきいです///」
提督「……」
羽黒「……」
提督(他に言うことなかったのか俺ぇ!///)モンモン
羽黒(他に言うことなかったの私ぃ!///)モンモン
提督「……」
羽黒「……」
提督「」ギュッ
羽黒「」ギュギュー
提督(ああ、叶うことなら、このままずっと……)
羽黒(このままずっと……こうしていたいなぁ……)
〈レベル78〉
足柄「演習ーーーーー!!!!///」バァン!
二人「「ぴゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」
足柄「らーによ二人しておっきな声あげてー、ひっく! それより演習よえんしゅー、えんしゅー組んでー! 私も早く改二になりた」
ゴッッッッッッツン!!!!!
足柄「」
妙高「失礼いたしました」ニッコリ
那智「……なんというか、その。すまなかった」ペコリ
バタン
二人「「……」」
〈レベル79〉
提督「えっと」
羽黒「は、はい」
提督「俺、執務室戻るから……」
羽黒「はい……」
提督「羽黒は、そうだな。一応ドックに入れば?」
羽黒「いえ、それは大丈夫です。無傷ですから。妖精さんたちのお仕事、変に増やしちゃいますし」
提督「そうか」
羽黒「はい。それでは重巡羽黒、これより秘書艦業務に復帰します」
提督「帰還直後はなるべく休んでほしいんだけどな」
羽黒「だ、大丈夫ですっ。なんだかその、すっごく体が軽くて」ニコッ
提督「そっか、ありがとう。素直に嬉しいよ」ニコ
羽黒「え、えへへ///」
提督「じゃ、えと……行こうか」つ
羽黒「……はいっ」つ
ギュッ
提督(ああ。そうか俺、この子のこと)
羽黒(ああ。そうか私、この人のこと)
(どうしようもなく、好きになっちゃったんだなぁ――)
〈レベル80〉
羽黒「撃ち方、始めてくださーい!」
羽黒「五倍の相手だって、支えてみせます!」
羽黒「被弾っ……二番砲塔? ううんっ、まだいけます!!」
羽黒「安心して戦ってください! あなたたちの背中は、私が守るから!」
清霜「羽黒さんカッコよかったなぁ///」ウットリ
朝霜「いーなーあたいも行きたかったなー」
早霜「ふふっ。さすがは最古参、歴戦の勇士って感じよね。私も憧れちゃうわ……」
提督「……」
〈レベル81〉
提督「っていう話をね、今そこで聞いたんだよ」
羽黒「///」
提督「ぷっ、ふふ、くくくっ」
羽黒「な、なんで笑うんですか司令官さん! もー!///」プンプン
提督「だ、だって、あの羽黒だよ? ふふ、ぷっ。ふっふ……!」プルプル
羽黒「もー! もー!///」ポカポカ
〈レベル82〉
羽黒「そ、そんなこと言ったら、司令官さんだって最初の頃ひどかったじゃないですかぁ!」
提督「う、うるさいなー! 新米だったんだからしょうがないだろっ///」
羽黒「だったらあなたが私を笑うのは、不公平だと思いますっ」プイ
提督「う、うむむ……」
羽黒「……」
提督(失敗したかな……ちょっとからかおうと思っただけなのに)ショボーン
羽黒(言いすぎちゃったかな……本当はそんなに怒ってないのに)ショボーン
〈レベル83〉
提督「あー、羽黒?」
羽黒「は、はい」
提督「その……」
羽黒「はい……」
提督「あの……」
羽黒「はい……」
シンッ…
羽黒「……握手、してください」
提督「へ?」
羽黒「なっ、仲直りの握手、です」ニコ
〈レベル84〉
ギュッ
二人「「……」」
提督「ごめん。怒らせるつもりはなかったんだ。ごめんな」ペコ
羽黒「い、いえ。私も、ごめんなさい。本当はそんなに怒ってないんです」ペコ
提督「そうなの?」
羽黒「はい」
提督「そっか、よかった」ニコ
羽黒「ふふ」クス
〈レベル85〉
提督「羽黒」
羽黒「はい?」
提督「もうちょっと、こうしてていいかな」ギュッ
羽黒「……はい」
提督「……ずっと」
羽黒「……」
提督「ずっと、こ、こうしてたい、な……///」モジモジ
羽黒「は、い……///」モジモジ
〈レベル86〉
ピガー
霧島『マイクチェック、マイクチェック』
二人「「ぴゃあっ!?」」ビクッ
霧島『第一艦隊、出撃時刻が迫っています。速やかに母港に集合するように。以上』
二人「「……」」
提督「あ、はは……いってらっしゃい///」
羽黒「え、へへ。いってきますね///」ペコリ
〈レベル87〉
提督「ふー……」
五月雨「し、失礼しますねー……」ソロソロ
提督「ぬわっ、さ、五月雨!? あっそうか、第二艦隊の遠征報告か」
五月雨「……見ててドキドキしちゃいました///」テレテレ
提督「うわああああああああああああああああああああああ///」ジタバタ
五月雨「ふふ、恋人同士ってああいう感じなんですね。私もいつかは素敵な人と……」ウットリ
提督「えっ」
五月雨「えっ」
〈レベル88〉
五月雨「あの」
提督「なんだい」
五月雨「提督は、羽黒さんが好きなんですよね?」
提督「……ま、まあそりゃ、バレバレだよね///」
五月雨「羽黒さんも、その」
提督「う、うん。多分羽黒も、俺のこと……自惚れても、い、いいと思うんだよなっ///」テレテレ
五月雨「……」
〈レベル89〉
五月雨「あのぉ……」
提督「なんだい」
五月雨「これって、お二人は両想いってことなんですよね?」
提督「あ、うん。きっとね」
五月雨「そのことを、お互いにわかってるんですよね?」
提督「まあ、うん。ほぼ間違いなくね」
五月雨「それでもお二人は、恋人同士じゃないんですか?」
提督「……うん」ハァァァァ
五月雨「……?????」オロオロ
〈レベル90〉
ワイワイガヤガヤ
足柄「いやその理屈はおかしい」
羽黒「だ、だってぇ。告白なんて、恥ず、恥ずかしくてぇ……っ!///」モジモジ
妙高「う、うーん……」
那智「私も色事に詳しい方ではないが、そこまで来て告白だけを恥ずかしがるというのもどうなんだ?」
足柄「まあ私にもよくわかんないんだけど」
妙高(那智と足柄は頼れそうにないわね……あ、でも)ピコーン
妙高(那智、少しいいかしら?)ヒソヒソ
那智(む……? 了解した)
〈レベル91〉
羽黒「あうぅ///」モジモジ
那智「……私の目には、お世辞にもそれほどいい男だとは映らないのだがな。軟弱という評価は取り消すが、男としてどうかと問われると、うん」グビ
羽黒「……むっ」
足柄「あー、わかるわかる。やっぱり男はこう、ガツンガツンと敵艦の鼻先に食らいついてくタイプじゃなきゃダメよね!!」ウガー
妙高「あなたのそれは指揮官に求めるタイプでしょうに」
羽黒「むー」ブスッ
妙高「あら羽黒、なにか反論があるの?」ニッコリ
〈レベル92〉
羽黒「あります。いーっぱいありますっ」
妙高「ふふ、だったらそれを私たちに」
羽黒「司令官さんはがんばり屋さんなんです。他の提督さんたちみたいに華々しい戦果は挙げられなくてもずっと地道にがんばってきたんです。すごい人なんです。努力の人なんです」
妙高「聞かせ……て……」
羽黒「当たり前のようにこなしてることの中にも本当は苦手だったことがいっぱいあります。それを一つ一つ丁寧に克服してきたから今の司令官さんがいるんです。初めから全部できる人よりもよっぽどすごいと思いませんか那智姉さんっ」
那智「う、うむ」
羽黒「私のこと、ずっと見ててくれるって約束してくれました。私もあの人のこと、ずっと見てました。だからかな、一緒にいると安心できて、でも時々怖いぐらいドキドキしちゃって、でもでもそれが不思議と嫌じゃなくて、えへ、えへへへへ。わ、私言ってること変じゃないよね、足柄姉さん?///」
足柄「あ、はい。そうですね」
〈レベル93〉
羽黒「くぅ」zzz
那智「いやはや……怖いな。完全に女の顔だったぞ」グッタリ
妙高「どうしてあそこまで言えるのに、いまだお付き合いに至ってないのかしらね……はぁ」
足柄「ぐびっ、ぷはぁ。まー私たちがお節介焼かなくたって、いつかはその日が来るわよ」
那智「楽観的だな。なぜそんなことが言える?」
足柄「だってこの子、そろそろ練度限界じゃない」
羽黒「すー」zzz
二人「「……」」
妙高「なるほど、真理だわ」
足柄「でしょう?」ニヤリ
〈レベル94〉
提督「……」
羽黒「……」
提督「練度」
羽黒「」ビクッ
提督「……」
羽黒「……」
提督「お、おめでとう、羽黒」
羽黒「あ、ありがとうございます、司令官さん」
提督「……」
羽黒「……」
ドックンドックンドックンドックンドックンドックン
〈レベル95〉
提督「は、羽黒」
羽黒「は、はいっ」
提督「羽黒、君は……ええ、うん。ああ、っと」
羽黒「はい」ドキドキ
提督「お、俺は! 俺は、君を……君のことを……っ!」
羽黒「は、い」バックンバックン
提督「……君は、本当に! 強くなったよな!! レベル99おめでとう!!!」
羽黒「え、あ、はい。あ、改めまして、ありがとうございます」ペコ
提督「……」
羽黒「……」
二人「「あ、あはは……///」」
〈レベル96〉
提督「……そういえば。一つ、思い出したよ」
羽黒「え?」
提督「初めて会った時のこと、覚えてるかな」
羽黒「それは、もう。忘れたくても忘れられません」クス
提督「『遠い昔の武勲艦の魂を継いだ、立派な勇士』」
羽黒「!」
提督「あの時君は、なんだかとても複雑そうな顔をしてた。嫌われたくない、ってそればかり考えてた時だったからね。よーく覚えてるんだけど……当時は、それがなんでなのかまではわからなかった」
羽黒「……」
〈レベル97〉
提督「でも、今ならはっきりわかるよ。君が本当に欲しかった言葉まで合わせて、はっきりと」
羽黒「……」
提督「君は君だ。『羽黒』である以前に、俺の隣にずっといてくれた、君という一個の『人間』なんだ、って」
羽黒「……」
提督「そして、そんな君だから。だから俺は……!」
羽黒「なんでこんな性格に生まれちゃったんだろう、って。ずっとそう思ってました」
提督「……」
〈レベル98〉
羽黒「帝国海軍屈指の戦歴を誇る武勲艦、あの『羽黒』の魂をもらっておきながら、なんで私はこんなに弱いんだろう、って」
提督「……」
羽黒「あまりにも立派すぎて、あまりにも仰々しすぎる名前が、誇らしいよりもちょっとだけ……疎ましかったんです」
提督「そう、なんだ」
羽黒「でも、今ならはっきり言えます! 今は違います、って! あなたが……」
提督「うん」
羽黒「あなたが私を――強くしてくれたから。私と一緒に、強くなってくれたから」ニコ
提督「……うん」
〈レベル99〉
羽黒「ずいぶん遠くまで来ちゃいましたね」
提督「ああ」
羽黒「いつ終わるとも知れない戦いも、いつかは……いつかはすべて、終わりますよね」
提督「もちろん」
羽黒「……この戦いが終わったら、私。し、司令官さんと一緒にっ」
提督「……」
羽黒「あの……あ、あのあのぉ……!」グスッ
提督「待って」
羽黒「え?」ビク
提督「そっから先は、さ。俺も誰かにドヤ顔できるほど、知ってるわけじゃないんだけど」
羽黒「は、ぁ……?」
提督「男から先に言うのが、甲斐性ってものらしいからさ」
羽黒「!」
提督「手、出して」
羽黒「は、はいっ」
ギュッ
提督「……」
羽黒「……」
提督「すー……」
羽黒「!」ドキッ
提督「はー……」
羽黒「」ホッ
提督「すー……」
羽黒「!」ドキドキッ
提督「はー……」
羽黒「」ホッ
提督「すー」
羽黒「……あ、あのぉ?」
提督「!!! ごごごごごごめん、今言う、今言うから! あと一回だけ深呼吸させて、すーはーすーはー、あっこれ2回だ!」ワタワタ
羽黒「……もう」クスッ
提督「すー、はー……羽黒!!」
羽黒「ひゃ、はいっ!」
提督「……」
羽黒「……」
提督「君が!! 好きだ!! 愛してる!!!!!」
羽黒「……ひっ、く」グス
「どうか俺と、ケッコンしてくださいっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
〈レベル100〉
シーーーーーーーーーーーーン
足柄「……今の。お昼時の食堂含めて、鎮守府中に丸聞こえだったって」
那智「やめておけ。言ってやるな。武士の情けだ」
妙高「妹を泣かせたら承知しませんからね……って、一度言ってみたかったのだけれど」フゥ
ウエーンウエエエエエーン ナ、ナカナイデクレヨー!?
足柄「とっくに泣いちゃってるわね。それはもう、大きな大きな声で」
那智「いくら心技体ともに強く育とうと、我らの愛する妹に変わりはなし、か」
妙高「ふふ……それじゃあ、改めて乾杯でもしましょうか。愛する妹と、愛すべき提督閣下に向けて、この言葉を――!」
『ごケッコン、おめでとうございまーす!!!!!』
シンッ…
足柄「あ、泣き声やんだ」
那智「執務室まで聞こえたな、これは」
妙高「五月雨ちゃん、声が大きすぎるわ」ニッコリ
五月雨「ごごご、ごめんなさい! わ、私っ、つい嬉しくて!///」ペコペコ
ピャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………
三姉妹「「「……やれやれ」」」
天龍「ドジっ子よくやった」グッ
五月雨「え?」キョトン
艦!
〈レベル101〉
提督「……」
羽黒「……」
提督「えっ、と」
羽黒「ひゃ、ひゃういっ!」ビクッ
提督「……」
羽黒「……」
提督「///」モジモジ
羽黒「///」モジモジ
〈レベル102〉
提督「お、俺たち本当に……」
羽黒「ケッコン、したんですよね……」
提督「うん、したんだよな……」
羽黒「し、しちゃったんですよね……」
提督「……」
羽黒「……」
提督「えへ///」
羽黒「えへへへへ///」
〈レベル103〉
提督「羽黒、どうしよう」
羽黒「えっ、どうしたんですか?」
提督「俺今、すっごく」
羽黒「すっごく……?」
提督「満たされてる、っていうか、こう、口元が勝手に緩んでくるっていうか」ニヨニヨ
提督「あ、そっか。こういうのを『幸せ』っていうのかぁ」ホクホク
羽黒「……」
提督「……俺今、もしかして恥ずかしいこと言ってた?」
羽黒「///」コクコク
提督「うわぁ///」カァ
〈レベル104〉
羽黒「あの、司令官さん」
提督「うん?」
羽黒「……」
提督「?」
羽黒「あ……」
提督「あ?」
羽黒「あ、あ、あ……」
提督「??」
羽黒「あ……『あなた』って呼んでも、いいです、か……?///」プシュー
提督「ぶふーっ!」
羽黒「///」
〈レベル105〉
提督「ごほっ、ごほごほ」
羽黒「///」
提督「……」
羽黒「あ、あの、なにか言ってぇ……?///」
提督「……俺、幸せ者だなぁ」オテテギュー
羽黒「ひうっ?」
提督「ぜひお願いします」
羽黒「あ、あなた///」
提督「も、もう一回」
羽黒「あ、あ、あなたっ///」
提督「……」ギュギュッ
羽黒「あなた、あなた、あなた、あなた……えへへ、あなたぁ……///」ギュー
〈レベル106〉
提督「羽黒」
羽黒「はい、あなた」
提督「……」
羽黒「……」
提督「か、顔にやけてるよ、羽黒」ニヨニヨ
羽黒「あ、あなたこそ、ちゃんとしなきゃダメですよぉ」ニヨニヨ
提督「お、俺はちゃんとしてるよ。ほら」キリッ
羽黒「……」ニッコニコ
〈レベル107〉
提督「……」キリッ
羽黒「……」ジー
提督「……」キリリッ
羽黒「……」ジジー
提督「ぶはっ、ふっ、ふふふ!」ニヨニヨ
羽黒「ふふ」クスクス
提督「い、今のは君のせいだぞ?」
羽黒「私はただ見てただけですよー」ニコ
〈レベル108〉
提督「君も言うようになったなぁ」
羽黒「私だって、いつまでも昔のままじゃありませんからっ」フンス
提督「……うん。その方がいいね」
羽黒「でしょう?」
提督(……今の方がずっと可愛くて綺麗で、輝いてるもんなぁ///)ポー
羽黒「? あなた?」キョトン
提督「な、なんでもない!」アセアセ
〈レベル109〉
提督「そこの書類を取ってくれるかな、羽黒」
羽黒「はい、これですね。どうぞ……」
ピト
二人「「……」」
ギュッ
二人「「///」」
〈レベル110〉
五月雨「お二人はよく手をつないでて、本当に仲良しですねっ」ニコー
二人「「うわあああああああああああ!!!???」」バッ
天龍「恥じらいは残ってるみたいでなによりだぜ。ほれ、遠征報告書」
二人「「……み、見てた?」」
五月雨「はい! 指先が触れ合った次の瞬間まるで最初からそうだったみたいに提督が自然に羽黒さんの手を優しく包み込んで……」ウットリ
羽黒「うーん」フラッ
提督「羽黒おおおおお!! 恥ずかしいのは俺もだから置いてかないで羽黒おおおおおおおお!!!!」
五月雨「え、え、え?」オロオロ
天龍「気にすんな。お前はなんも悪くねーから」ポン
〈レベル111〉
羽黒「ふう」
提督「落ち着いた?」
羽黒「はい、おかげさまで」
提督「まさか見られてるとはなぁ……」
羽黒「私たち最近、ちょっと周りが見えてないのかもしれませんね」
提督(だって羽黒が可愛いから)
羽黒(だって司令官さんがカッコいいから)
二人「「……」」
提督(なに考えてんだ俺ぇ!///)
羽黒(なに考えてるの私ぃ!///)
〈レベル112〉
提督「なんか、手ぇつなぐのクセみたいになっちゃってるよね」
羽黒「ことあるごとに、そ、そうしちゃってますよね」
提督「改めるべきなのかな。鎮守府の風紀のためにも……」
羽黒「……」
シーン…………ギュッ
二人「「えへへ///」」
提督「い、いっか別に、気にしなくてもさ!」ギュ
羽黒「は、はい! 別にいいと思います!」ギュギュー
〈レベル113〉
提督「羽黒」
羽黒「はい、なんですか?」
提督「す、好きだよ」
羽黒「ふえっ!? ななな、なんですか急に!?///」
提督「な、なんか言いたくなったから」
羽黒「心臓が持たないからやめてくださぁい……」ドキドキ
〈レベル114〉
提督「じゃあ、えと、言わない方が、いい?」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「そういうわけじゃないです……///」ゴニョゴニョ
提督「そ、そっか。よかった」ホッ
羽黒「……」
提督「……」
〈レベル115〉
シーーーーン
羽黒「わ、私も言わなきゃ、やっぱりダメでしょうか……?」
提督「べべべ別に、強制はしないけどっ」
羽黒「……ううん、言います」
提督「!」
羽黒「言いたいん、です///」
提督「///」
〈レベル116〉
羽黒「もうちょっと、近くにいってもいいですか……?」
提督「ももももちろん!」ドギマギ
羽黒「……」スッ
提督「……」ドキドキ
羽黒「す、しゅ、すっ。好き、です……大好きです、あなた♪」ヒソヒソッ
提督「……」
羽黒「……」ドキドキ
提督「反則だよそれはぁ!!!」ガバッダキッ
羽黒「ゃああああ!!??///」
〈レベル117〉
提督『と、いうわけで。来たる春の大規模作戦に、当鎮守府も参加する運びとなった』
提督『各員、隊内の連携や艤装の点検、備蓄資源の保全に遺漏なきよう務めること』
提督『――以上』
艦娘「「「「「「はいっ!!!」」」」」」
提督「ふぅ」
羽黒「お疲れさまでした」
提督「あー、緊張した」
羽黒「か、カッコよかったですよ?///」
提督「うぇっ? あ、ありがとう///」
〈レベル118〉
コポポポポポポ
羽黒「お茶が入りました」
提督「サンキュ。羽黒も飲みなさい」
羽黒「はぁい」
ズズズ…
提督「ふはぁ」ホッコリ
羽黒「はふぅ」ホッコリ
〈レベル119〉
提督「大規模作戦への参加も、いつの間にか当たり前みたいになってるなぁ」
羽黒「昔は後方支援ばっかりでしたもんね」
提督「ああいう訓示は何度やっても慣れないよ……」グッタリ
羽黒「いいえ、とても様になってましたよ。姉さんたちも、『最近の提督は頼りがいが出てきた』って褒めてました」
提督「か、からかわないでくれよ。それをいったら俺の隣にいた羽黒だって、新顔の駆逐艦にキラキラした目で見られてたじゃんか」
羽黒「ええっ!? そ、そうだったんですかぁ!?///」
ワイワイキャピキャピ
〈レベル120〉
提督「うーん」カキカキ
羽黒「どうかしました?」
提督「備蓄のために遠征計画を練り直してるんだけど、なんかしっくりこなくて」
羽黒「お隣いいですか?」
提督「うん」
羽黒「……あ。この計画書のここなんですけど」ヒョイ
提督「どれ? あ、本当だ。ありがとう羽黒」
羽黒「ふふ、どういたしまして」
〈レベル121〉
提督「う~~~ん、っとぉ。一段落ついたかな」
羽黒「お疲れ様です」ニコ
提督「目が疲れた……ちょっとそのへん散歩でもしてくるよ」
羽黒「あ、だったら」
提督「ん?」
羽黒「……ご、ご一緒しても、いいですか?」モジモジ
提督「! も、もちろん!」ドギマギ
〈レベル122〉
ピュー…
提督「ちょっと風が冷たいね」
羽黒「4月も半ばなのに、気候がなかなか安定しませんね」
提督「寒くない?」
羽黒「寒いってほどじゃありませんから、大丈夫です」ニコ
提督「そっか。なら、いいんだけど……………………」
羽黒「……?」
〈レベル123〉
提督「あの、羽黒」
羽黒「なんですか?」
提督「……………………手、つなぐ?」ボソ
羽黒「ふえっ!?///」ビクッ
提督「い、いやその、やっぱり寒くないのかなーって、思ってさ……」ゴニョゴニョ
羽黒「そそそ、外ですよ!? だっ誰かが見てるかもしれませんっ///」
提督「あ、う、うん! だよね! そうだよね! あっははなに考えてんだろなぁ俺、ごめん今のナシで!///」アセアセ
〈レベル124〉
羽黒「ちょ、ちょっと座りましょっか」
提督「そっそうだね、あ、あそこのベンチでいいかな」
羽黒「そうしましょうか……失礼しますね」
提督「誰に断ってるのさ」クス
羽黒「い、いえ、ついなんとなく」
提督「じゃあ俺も失礼して、っと」
ピュルルー…
二人「「……」」
〈レベル125〉
羽黒「あの」
提督「なんだい?」
羽黒「えっと……」
提督「うん」
羽黒「……やっぱり、寒いです」
提督「……」
羽黒「……」
提督「さ、寒いならしょうがないよね///」
羽黒「は、はいっ。しょうがないと思いますっ///」
〈レベル126〉
ギュッ
羽黒「えへへ」ニヨニヨ
提督「しょうがない、しょうがない。で、この手をさらに」
羽黒「?」
提督「俺のコートのポケットに、ほら」
スポッ
提督「……」
羽黒「……」
提督「へへ///」
羽黒「ふふふっ///」
〈レベル127〉
提督「桜もだいぶ散っちゃったな」
羽黒「鎮守府でお花見って初めてでしたけど、あの時は盛り上がりましたよね」ニコニコ
提督「羽黒はああいう場、なんとなく苦手なんじゃないかと思ってたよ」
羽黒「うぅ。得意か苦手かでいえば、もちろん苦手なんですけど」
提督「ですけど?」
羽黒「……あなたが、隣にいてくれたから」ヒソ
提督「……そういうのわざとやってんの?///」カァァァァ
羽黒「い、今のはわざとやりました、ごめんなさい///」カァァァァ
〈レベル128〉
提督「次の桜は一年後、か」
羽黒「来年の今頃も、私たちは戦っているんでしょうか」
提督「……海が静かになる日は、いつか必ず来るよ」
羽黒「私、祈ってます」
提督「祈ってるだけじゃダメだ。俺たちの手で、平和な海をつくらなきゃ」
羽黒「……はい」ギュッ
提督「頼りない提督だろうけどさ。俺のこと、信じてくれると嬉しい」
羽黒「信じてます。世界で一番。だって、私の旦那様ですから」ニコ
〈レベル129〉
提督「……羽黒」
羽黒「あなた……」
提督「……」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「……」
提督(出会ったばっかりの頃もこうしてよく、会話がぶつっと途切れてたっけなぁ)
羽黒(でも今は、あの頃とは全然違う。とても心地よくて、あたたかくて、優しい――そんな沈黙)
〈レベル130〉
羽黒「あなた」
提督「うん」
羽黒「好きです」
提督「俺も。好きだよ」
羽黒「うれ、しいです」
提督「好きだよ、好きだ、好きだ……不思議だな、言ってるうちに照れがなくなってきた」
羽黒「本当ですか?」
提督「君も言ってみるといいよ」
羽黒「好きです、好きです、好きです、大好き……本当だ、ふふっ」
提督「ね?」
〈レベル131〉
提督「……」
羽黒「……」
提督「なあ、羽黒。いいかな」
羽黒「……いい、ですよ?」
提督「あそこの陰の辺りとか、多分誰か覗いてると思うけど?」
羽黒「いいんです。もう気にしませんから」ニッコリ
提督「わお」
羽黒「だから、えっと……あなた……///」
提督「うん……///」
「嫌っていうまで、嫌になるほど……キス、してください」
〈レベル132〉
※無言のアルティメットチュッチュスパイラル
足柄「……」
妙高「……」
那智「……」
オロロロロロロロ
足柄(【悲報】妹夫婦開き直る)ドバー
那智(撤退だ! 撤退する!)ドバー
妙高(羽黒……強く……なったわね……)ドバー
〈レベル133〉
羽黒「初めてお会いした時、女の人が苦手って言ってましたよね」
提督「ああ、あれ……今だから言っちゃうけどさ、あれはちょっと脚色したんだよね」
羽黒「あ、やっぱりそうだったんだ」
提督「まあ彼女がいたわけでもなし、女の子との付き合い方を心得ていたでもなしで、まったくのウソでもないんだけど」
羽黒「……それが今ではこうなっちゃってるんですから」オテテギュッ
提督「人生って不思議だよなぁ」ギュッ
〈レベル134〉
提督「やっぱりさ」
羽黒「?」
提督「君だったから、だと思うんだよ」
羽黒「どういうことです?」キョトン
提督「俺と君って……まあ、似てるじゃん?」
羽黒「そうですね。きっと私が一番、鎮守府であなたに似てると思います」クス
提督「はは」
羽黒「うふふっ」
〈レベル135〉
提督「似た者同士って、極端に好き合うか嫌い合うかの二択だってよく言うけど」
羽黒「私はあなたのこと、嫌いになったりしませんっ!」
提督「……ニヤけるからもっと言って」ニヨニヨ
羽黒「あなたを嫌いになんて、絶対、なりません」
提督「絶対?」
羽黒「絶対」
提督「俺もだよ」
羽黒「えへへぇ///」ニヨニヨ
〈レベル136〉
提督「『羽黒』って幸運艦なんだね」
羽黒「艦娘になってからそれを実感する機会に恵まれたかというと、微妙なんですけどね」アハハ
提督「戦歴的には『雪風』にも引けをとらないはずなんだけどなぁ」
羽黒「それはいくらなんでも言いすぎですけど……あ、でも」
提督「うん?」
羽黒「あなたに、会えました」ニコ
提督(……さすがにこれは照れる///)カァ
〈レベル137〉
羽黒「あっ、ご飯来ましたよ」
ドドドーン
提督「……羽黒ってお姉さんたちと一緒で、意外と食べるよね」
羽黒「みょ、妙高型は燃費より火力重視なんですっ///」パクッ
提督「まあ俺も人のこと言えないんだけどさ」ガツガツ
羽黒「もー、時々いじわるなんですから」プイ
提督「俺にそんなこと言う女の子、この世で羽黒一人だよ」
羽黒「……もう」ニヘラ
〈レベル138〉
羽黒「作る方も練習しなくちゃなぁ」
提督「前に君からもらったお弁当、十分美味しかったけど?」
羽黒「……あれ、おかずは全部冷凍食品とかの出来合いです」ズーン
提督「えっ」
羽黒「やったのはせいぜいお米を炊いたぐらいで……そのお米にしても水っぽくなっちゃって……」ズズーン
提督「こ、これからこれから! 時間はたっぷりあるんだからさ!」アハハ
〈レベル139〉
羽黒「お買い物とかする時も、商店街に行くじゃないですか」
提督「ああ、近くにあるね」
羽黒「店頭に男性の店主さんがいらっしゃるようなお店だと、なんだか気後れしちゃって……」
提督「それは……なんというか、うん……」
羽黒「あなた以外の男の人は……まだちょっと///」モジモジ
提督「ここはニヤけていいところなのかな」ニヨニヨ
羽黒「ダメなところですっ!」プンプン
〈レベル140〉
提督「だったら一緒に行けばいいさ」
羽黒「え」
提督「男の人とは俺が話して、女性の店員なら君が応対して。そうやって、足りないところはお互い、補っていけばいいんだよ。違う?」
羽黒「……あなたっ」ダキッ
提督「わっ」
羽黒「あ、あなたのそういうところが、羽黒は大好きです……♪」スリスリ
提督「羽黒……♪」ナデナデ
〈レベル141〉
提督「羽黒の部屋ってさ、足柄との相部屋だけど」
羽黒「はい」
提督「整理整頓はされてるんだけど、異様に狭いよね」
羽黒「うぅ」ギク
提督「とにかく物が多いんだよな。インテリアの小物とかぬいぐるみとか、あれ足柄の趣味じゃないだろ?」
羽黒「だって可愛くて、つい買っちゃって、捨てるの嫌でぇ……///」モゴモゴ
提督(まあそういう羽黒が一番可愛いんだけど)ホッコリ
〈レベル142〉
羽黒「そ、そんなこと言ったら司令官さんのお部屋だって!」
提督「俺ぇ? 俺の部屋って、特になんもないけど。散らかってるとも思わないし」
羽黒「……はい、そうでした」グスッ
提督「休みの日にやることって、TV見てネットやって折り紙いじってついでにランニングに出るぐらいだしなぁ。物が必要ないんだよ」
羽黒「……」
提督「暗いヤツだな、とか思ったろ」
羽黒「おおお思ってなんか!」
提督「なんか?」
羽黒「……いました♪」テヘ
提督「こいつめぇ♪」コツン
〈レベル143〉
提督「そのうち、さ」
羽黒「はい」
提督「二人で住める部屋、探さないとね」
羽黒「……」
提督「……」
羽黒「えへ///」
提督「えっへへへ///」
〈レベル144〉
羽黒「二人で住むようになったら、家事とかどうしましょう?」
提督「掃除は羽黒の担当かな?」
羽黒「はい、任せてください。自信ありますっ」フンス
提督「洗濯は俺、買い物……は二人で行くとして。後の問題はーっと」
羽黒「……ふふっ」
提督「?」
羽黒「私今、とっても幸せです、あなた」ニコ
提督「……ん」デコチュー
羽黒「///」
〈レベル145〉
提督「問題は料理かな。俺もまったくできないわけじゃないんだけど、人様に振る舞えるような代物じゃないし。どうしたものだろう……」ウーン
羽黒「そんなの簡単ですよ」
提督「え?」
羽黒「二人で一緒に、勉強して、成長すればいいんです」ニコ
提督「!」
羽黒「だって私たち二人、ずっとそうしてここまで来たじゃないですか」ニコニコ
〈レベル146〉
提督「羽黒……本当に君って、俺みたいなのにはもったいない……俺、果報者だよ」
羽黒「そ、そんなことないです。私こそ、司令官さんみたいな素敵な方と一緒になれて……」
提督「いいや俺こそ!」
羽黒「いいえ私こそ!」
シーン
二人「「……あはははっ」」
〈レベル147〉
提督「羽黒」
羽黒「あなた」
提督「好きだよ羽黒」
羽黒「大好きですあなた」
提督「だったら俺は大大好きだ」
羽黒「なら私は大大大好きですっ」
提督「いやいや俺は大大大大」
那智「……なあ、少しいいか?」
二人「「え?」」キョトン
〈レベル148〉
鎮守府一同「「「「「「……」」」」」」
二人「「……」」
シーーーーーーーーーーーーーーン
那智「鎮守府を代表して聞かせてもらいたいんだが」
提督「あ、うん」
那智「私たちは、いったい。いったいいつまで……」
羽黒「はい」
那智「>>446から延々続いている貴様ら二人の『それ』を、聞かされなければならないんだ……ッ!?」プルプル
〈レベル149〉
羽黒「え、え?」オロオロ
提督「いや別に、なにも強制はしてないんだけど」オロオロ
足柄「ならどうして昼時の食堂でやるのよ、『それ』をぉ!!」プルプル
羽黒「だ、だって。ご飯は食べないと生きていけませんし……」
提督「食べてる間まったくの無言じゃあ寂しいし……」
妙高「やめなさい二人とも。事態はもう、私たちにはどうしようもないところまで来てしまっているの」プルプル
那智&足柄「「……」」
妙高「お邪魔してごめんなさいね、提督、羽黒も。どうぞお食事に戻ってくださいませ」ニッコリ
二人「「あ、はい」」
妙高(――どうか、お幸せに。私はここまでです)グッ
〈レベル150〉
羽黒「はいあなた、あーん♪」
提督「あ、あーん///」パク
羽黒「い、一度でいいからやってみたかったんです、えへへ///」
提督「だ、だったら俺にもやらせてよ。はい羽黒、あーん♪」
羽黒「あ、あ、あ……あーんっ///」ハムッ
鎮守府一同「「「「「「ち~ん(笑)」」」」」」ドバー
五月雨「えええええええ!!?? ななっ、なんでみなさん息してないんですかー!?」ワタワタ
天龍「知ってるか五月雨。人間は砂糖を摂りすぎると死ぬんだ」
五月雨「知りませんでした!」ガーン
天龍「それからよぉ、お前が作ってくれたこの塩キャベツ」
五月雨「な、なんですか天龍さん!?」
天龍「塩と砂糖、間違えてるぜ……ぐふっ」ドバー
五月雨「天龍さああああああああああああああんっっ!!!!!」
提督「はいあーん♪」
羽黒「あーんっ、んぅ♪」
艦!
今回無駄に長いスレでしたね……
場面転換がわかりにくい仕様だったことと合わせて、お詫び申し上げます
次は軽めのをサクッといきたいですね
那珂ちゃんとか龍驤とか、久々に駆逐艦をやりたい気分なので暁とか秋雲とか陽炎とか
改二がむらむ……可愛かったので叢雲もいいかもしれません
ちょっと目移りしてます
それではそろそろお別れです
当スレをご愛読いただき、誠にありがとうございました
また次のスレでお会いしましょう
転載元
羽黒「私とあなたの」提督「仲良し練度」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427445791/
羽黒「私とあなたの」提督「仲良し練度」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427445791/
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コメント一覧 (75)
-
- 2015年04月14日 03:02
- 何だ羽黒提督か
-
- 2015年04月14日 03:36
- 相変わらずの砂糖マシマシですなあ。
-
- 2015年04月14日 06:44
- レベル30の時の加賀さんは例の面倒くさいところの加賀さんかな
スタートが同時だったらゴーヤんとこの鎮守府よりはストーリー進行自体は早そうだ
-
- 2015年04月14日 06:46
- 流石お嫁さんにしたい艦娘No1…砂糖まみれだったぜ…
-
- 2015年04月14日 06:50
- 目を覚ますためのブラックコーヒーがめっちゃ甘くなっているんだがこれも全部ドン・でち公って奴の仕業か?
-
- 2015年04月14日 06:51
- この羽黒があと数十人いそう
-
- 2015年04月14日 07:32
- 甘っっっっまい!!!
-
- 2015年04月14日 07:56
- やはり羽黒は可愛いなぁ・・・。
というか甘いなぁー!!!
-
- 2015年04月14日 08:00
- またおまえか
-
- 2015年04月14日 08:15
-
糖尿病待ったなし!
-
- 2015年04月14日 08:20
- 大井の人か、感想としては瑞鳳の時よりヤバいと思いました。
-
- 2015年04月14日 08:47
- ち〜ん(笑)
-
- 2015年04月14日 08:51
- 地味に五月雨を活かしてくれた事に感謝するのと末長く爆発しろ
-
- 2015年04月14日 09:19
- 相変わらずいい砂糖過多だったわ…(ドバー)
次ののために糖分は当分控えましょう
-
- 2015年04月14日 09:22
- ※5
でち公への熱い風評被害はさすがに顔面草まみれや。オリョクル行くぞでち公
-
- 2015年04月14日 09:34
- (吐糖音)
-
- 2015年04月14日 09:49
- かわいくて強くて優しい
完璧じゃあないか(羽黒提督並感)
-
- 2015年04月14日 09:50
-
また貴殿か。何時もの如く甘味ですな
-
- 2015年04月14日 10:02
- (全身が砂糖になる音)
-
- 2015年04月14日 10:17
- 足柄さんのライフがゼロになっちゃうな
-
- 2015年04月14日 10:21
- (結婚しよ)
-
- 2015年04月14日 10:27
- すごく良かった、良かったけど
この人の正妻は一体誰なんだ……どうやったら一人一人こんな甘々が書けるんだろうか
-
- 2015年04月14日 10:57
- 最近この人の作品知って大井っちのやつから読みまくってたら健康診断で血糖値が引っ掛かった、どうしてくれる
-
- 2015年04月14日 11:09
- ※22
嫁は大井っちらしい
元スレで本人が言ってた
-
- 2015年04月14日 12:05
- くそ…高校生みたいな恋愛しやがって…
末永く爆発しろや
-
- 2015年04月14日 13:04
- 昼飯の激辛担々麺が砂糖の味しかしないんだが訴訟
-
- 2015年04月14日 13:11
- ありがとう、そしてありがとう
-
- 2015年04月14日 13:28
- アンソロ本に羽黒これくしょんってのがあったがその雰囲気だな
-
- 2015年04月14日 13:38
- くっさいくっさい戦犯吉野のお墓はこちら(笑)
-
- 2015年04月14日 15:16
- 口の中がジャリジャリするなぁ・・・(ドバー)
-
- 2015年04月14日 15:19
- うちの羅針盤もそろそろデレてくれないかな?…あダメですか…はい…2-4無間地獄がんばります…
-
- 2015年04月14日 16:22
- タバコの葉っぱが全部砂糖になってやがった・・・
-
- 2015年04月14日 16:30
- お嫁さんにしたい艦娘第一位は伊達ではないな…
-
- 2015年04月14日 16:35
- ベッドシーンだ!ベッドシーンをよこせ!
-
- 2015年04月14日 16:49
- ああ^〜たまらねえぜ。
-
- 2015年04月14日 18:26
- 塩ラーメンが砂糖味なんだがどうしてくれるんだ!
責任とって末長く爆発しろよください
-
- 2015年04月14日 18:37
- あぁ~口の中があますぎるんじゃあ~
もっとお願いします!
-
- 2015年04月14日 19:42
- ※31
おま俺
-
- 2015年04月14日 20:24
- ※31、※38
2-4ってことは入ったばっかりか
春イベント近いし今は資材をチャージしてイベントのついでにレベルを稼いで終わってからの方がすんなり行ける
俺の冬イベがそうだった、香取天城はダメだったが得るものは多かったよ
前回は資材7000しかなかったしバケツも2桁だったが今回はなるべく乙で頑張りたいな
-
- 2015年04月14日 20:55
- 初期艦五月雨
まだカッコカリしてないけど嫁艦羽黒の俺提督
大 歓 喜
もう最高ですわこれ
-
- 2015年04月14日 21:04
- あなた様でしたか!
今回もいい糖分補給でしたよドパー
-
- 2015年04月14日 21:27
- 最高だった!
自作期待してます!
-
- 2015年04月14日 22:04
- 今日はお腹いっぱい。ご飯いらないな
-
- 2015年04月14日 22:18
- やべえ…羽黒に殺される…ドバー
砂糖で窒息死する…ドバー
-
- 2015年04月14日 22:18
- やべえ羽黒に殺されるドバー
砂糖で窒息死するドバー
-
- 2015年04月14日 23:43
- これ雪歩だよな
-
- 2015年04月15日 07:31
- 武勲艦なのにこんな性格、とか言うけど仮に、いないとは思うけど万が一「姉妹艦の艦首をへし折ったり魚雷に人間を詰めて打ち出した」艦がいたらどんな性格にされるんだろ?
-
- 2015年04月15日 08:00
- 死んじゃう、砂糖の取りすぎで死んじゃう
羽黒育てようか、いや特別作戦前で新たに育成艦を増やすのは…
-
- 2015年04月15日 13:56
- 2-4はレベル上げの場所だから
ボスとかオマケだから(泣)
神通改二にしたらちょっと羽黒育ててくる
-
- 2015年04月15日 16:37
- ちなみに、ここまでの砂糖混入及び過多事案は全て五月雨のドジによるものです。
妙高型は足柄さんが一番好きだけど、羽黒に惚れてまいそうになるくらい甘々だった。最高です!
ただ器用で大人な天龍に若干の違和感。でもこんな天龍もいいね!
-
- 2015年04月15日 17:26
- AMSから砂糖が逆流する・・・!?ウワアアアアアアアア!
-
- 2015年04月16日 02:38
-
五月雨のドジッ娘決定が活きてる珍しいSS
それはそれとして、まったく読んでて恥ずかしくなるSSだったぜ
-
- 2015年04月16日 10:33
- 一見頭空っぽにして読めるイチャラブ系だがその実、前半から丁寧に後半への伏線が張られている
114514896点
-
- 2015年04月17日 21:10
- 俺自身が砂糖になることだ(糖尿病で死亡)
-
- 2015年04月19日 13:47
- これがお嫁さんにしたい艦娘ランキング1位の力なのか…!?
-
- 2015年04月20日 12:37
- この2人のイチャつきをこれからも見続けることになる鎮守府 の方々に同情する。 (五月雨以外)
-
- 2015年05月16日 21:34
- 甘党の俺には丁度良い…はずなのに…ゴフッ
-
- 2015年05月27日 14:40
- ※46
オゥイェ!Σd(゚∀゚d)
-
- 2015年08月08日 03:28
- >「おおお思ってなんか!」
>「なんか?」
>「……いました♪」テヘ
>「こいつめぇ♪」コツン
で携帯叩き折りそうになった。
-
- 2015年08月28日 20:33
- このSS読んでから育てていた羽黒が今回のイベ中に改二になった。
今では妙高さんと共にすっかり欠かすことのできない主力です。
-
- 2015年11月03日 01:08
- ええいこののろけがあああああああああああああああああああああ
真面目に吐きそうになったわあああああああああああああああああ
-
- 2015年12月10日 04:41
- うちの初重巡にして1-4突破の功労艦だった羽黒ちゃんを重ねて読んでた
今でも足柄さんに次いで練度の高い羽黒ちゃんは芯が強くできる娘だよ
-
- 2015年12月13日 00:06
- 口の中が物凄い甘い(ドバー
-
- 2016年03月04日 02:41
- なげぇよww
-
- 2016年03月19日 02:14
- すばらしかったぞ
-
- 2016年05月06日 00:16
- ケッ、中国に違法サルベージされてしまえ!
-
- 2016年05月31日 23:34
- これが一番好き
-
- 2016年06月17日 00:52
- (砂糖で窒息する音)
-
- 2016年06月18日 10:00
- こういうのでいいんだこういうので…グフッ(吐血)
-
- 2016年07月14日 15:34
- 良いSSだけどクッソ長いww
甘ったるいなーと思ってスクロールバー見たときの絶望感がww
-
- 2016年08月03日 02:08
- 俺の身体が砂糖になった
このSSは危険だ
-
- 2016年08月11日 11:58
- くそ!ブラックコーヒーを飲んでも飲んでも苦くないだと!(プルプル)
-
- 2016年12月10日 16:16
- あまーーーーーーい!!!(某芸人風)
-
- 2017年02月06日 17:17
- ゲロ甘
-
- 2023年02月26日 10:49
- あゝ素晴らしきかな