八幡「付き合ってねえよ」いろは「絶対無理だよ」
- 2014年12月13日 13:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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小町「将来的にはいろはさんがお姉ちゃんになるんだなーって小町思ってるんですけど」
いろは「小町ちゃんは好きだけどごめんなさいありえないし気持ち悪いし無理です」
八幡「お前に小町はやらん!」
小町「文句言う所そっちなんだー……」
八幡「もう昔から言われてんだ、慣れていくんだよ、自分でもわかる」
小町「え~でも二人同棲してるし」
いろは「同棲じゃないくてルームシェアだよー」
八幡「仕送りの節約術だ、半分を一色が負担することによって自由に使える金が増える、遊びたいが絶対にバイトなんかしたくないからな」
いろは「でも先輩、ほとんど遊びに行かないですよねー大学でもぼっちですしー」
八幡「ば、馬鹿!たまに遊びに行ってるよ!戸塚とか戸塚とか!……大学違うけど」
小町「うわぁ……相変わらずごみいちゃんだなー」
いろは「あ、バイトといえば今日バイトで遅くなるんでご飯作っといてくださいねー」
八幡「は?今日はお前の当番だろうがバイト無いってつってたじゃん」
いろは「だって急に頼まれちゃったんですよー」
八幡「知らん、俺は自分の分しか作らん絶対にだ」
いろは「そういっていつも作ってくれるんですよね」
小町「うわーすっごい自然にいちゃついてるし……」
八幡「いちゃついてーねーよ、つーか外で食ってこい外で」
いろは「だって今月もう結構ピンチですし……」
いろは「あ、先輩が融資してくれたらなーっていろは思うんですけどー」
八幡「働かざるもの食うべからずだ、俺の金は俺のもんだ」
小町「お兄ちゃん働いて無いし、それ実家からの仕送りじゃん」
八幡「いいか小町、主婦の仕事を自給換算すると結構な額になる」
八幡「これは主夫にも同じことが適用されるだろう、だったら俺はむしろ晩飯を作るという対価を一色からもらうべきだろ」
いろは「あ、やっぱり作ってくれるんですね」
八幡「今のは言葉のあやだ、作らんといったら作らん」
小町「相変わらずお兄ちゃんは面倒くさいなー」
いろは「ねー」
八幡「第一、お前この間も飲み会がどうとかで当番サボっただろ」
いろは「だっていろは先輩と違ってお呼ばれすること多いですしー付き合いってのがあるじゃないですかー」
八幡「俺と比べる必要ないだろ、本当……」
八幡「あん時、べろんべろんに酔っ払って帰ってきやがって誰が部屋まで運んだと思ってるんだ」
小町「お兄ちゃんいろはさんの部屋に入ったりしてるんだ」
いろは「本当ありえないよねー?乙女の部屋に入るとかー」
八幡「玄関で寝てたお前が悪いんだろうが、重かったし」
いろは「そういうこというとかありえなくないですかー?だから彼女できないんですよー……友達も」
八幡「ぐっ……」
小町「お兄ちゃん大学でいい人見つけるんだとか言ってたのになー」
八幡「やめろよ、思い出しちゃうだろ」
八幡「いいじゃねえかよ、高校生が大学に夢もってたって」
八幡「俺だってサークルとかでみんなとワイワイやって大学デビューできる、そう思ってた時期がありました」
八幡「だいたいどいつもこいつも似たような髪型で服装だから見分けつきにくいんだよ」
八幡「きこりとか多すぎだろ、個性が無いやつらとつるむ気にならんだけだ」
いろは「個性個性言うほうが個性が無いって言いますよねー」
八幡「は?俺とかめちゃくちゃ個性あるだろうが」
小町「確かにお兄ちゃんは個性的だよねー悪いほうに」
いろは「いろはと目が合いそうになったら露骨に目を逸らす人とかあんまりいないですしー」
八幡「別にお前のほうとかみてねーし」
いろは「結構いろはは見てますよー」
小町(お?)
いろは「先輩ってーいっつも一人でいるじゃないですかー」
いろは「それが逆に目立っててついつい目が言っちゃうんですよねー」
八幡「うるせぇよ」
小町「で、結局二人は付き合ってるんですか?」
八幡「いや、だからないって」
いろは「だって先輩だよ?」
小町「……はあ、小町そろそろ帰りますね」
八幡「親父達によろしく言っておいていってくれ、俺の仕送りを増やすようにとか」
いろは「あ、わたしももうでるから途中まで一緒にいこ」
小町「じゃあお兄ちゃんがんばってね、色々と」
いろは「いってきまーす」
八幡「おー、気をつけてな」
ガチャ バタン
八幡「晩飯どうするかなー」
いろは「ただいまーってもう寝てるますよねー」
ガチャ
八幡「よう、お帰り」
いろは「まだ寝てなかったんですかー?」
八幡「みたい深夜アニメがあるんだよ」
いろは「うわあ……」
八幡「いいだろうが大学生が深夜アニメ見たって」
いろは「いろはの晩御飯はどこですかー?」
八幡「冷蔵庫に入ってるからレンジでチンして勝手に食えよ」
いろは「そうしますー」
いろは「で、ありえなくないですかーいろはは悪くないじゃないですかー」
八幡「バイトの愚痴とか学校の友達に言えよ」
いろは「だってすぐ言っちゃったほうがスッキリするんです」
八幡「付き合いきれん、先に寝るからな」
八幡「食器くらいは自分で洗っとけよ」
いろは「あれ、アニメは見なくていいんですか?」
八幡「……曜日間違えてたんだよ、おやすみ」
いろは「はい、おやすみなさい」
バタン
いろは「……いい加減照れなくていいと思うんですけどね」
いろは「先輩!今度の土曜遊びにいきませんかー?」
八幡「いかない」
いろは「えーなんでですかー?」
八幡「土日くらいはゆっくりさせてくれよ」
いろは「いつもと何か違うんですか?」
八幡「違わんかもしれんがお前と遊びに行くと人の多いところに連れて行かれるからな」
いろは「じゃあ、映画とかならどうですか?」
八幡「映画か!俺ちょうどみたいのが……」
いろは「あ、プリキュアとか勘弁してくださいね」
八幡「……」
いろは「日曜の朝にアニメ見てもいいですけどーもう少し静かに活動してもらえませんかー?」
八幡「俺の日曜はそっから始まるんだよ……いいとも増刊号がなくなったんだから二度寝できるし」
いろは「それで行くんですか、行かないんですか?」
八幡「いかない」
いろは「えー映画の他にもちょっと買い物とかしたいですしー」
八幡「荷物持ちしろって言うことかよ」
いろは「まあ、そうなんですけどー」
八幡「ますます行く気失せるんだけど」
いろは「う~ん、じゃあご飯いろはが奢りますよ」
八幡「よし、荷物くらい持ってやる」
いろは「……先輩って割とお金で釣れますよねー」
9巻まだ読んでないからいろはすの出番楽しみ
土曜日
八幡「で、映画見に行くんじゃないのかよ」
いろは「まあまあ、もうちょっと待っててください」
結衣「あ、いたいた!いろはちゃん、やっはろー!」
雪乃「こんにちは、一色さん」
いろは「結衣先輩、雪ノ下先輩お久しぶりですー」
八幡「……おい、なんでこいつらがいるんだよ」
いろは「大勢の方が楽しくないですかー?」
いろは「あ、もしかしていろはと2人きりの方が良かったとか?ごめんさい先輩と2人きりでデートとか耐えられない無理です」
八幡「……帰るわ」
結衣「ヒッキー!その、ごめん……」
八幡「……」
雪乃「この状況がどういうことかわからないあなたではないでしょう」
八幡「……」スタスタ
いろは「先輩!」
八幡「……映画行くんだろ、早くいかないとポップコーンとか買えないだろうが」
結衣「ヒッキー……あ、あたしキャラメル味がいい!ゆきのん半分こしよう!」
雪乃「私は飲み物だけでいいのだけれど」
八幡「あ、ポップコーンもお前のおごりだからな」
いろは「わかってますよ~」
結衣「いい話だったね……グスッ……」
雪乃「そうね、話題になってるだけはあったわね」
いろは「グスッ、ちゃんと主人公が幸せになれてよかったですよね~」
八幡「はっ、どうう見たって最後ご都合主義だったろうが」
結衣「まーたそういうこという……ちょっとお化粧直してくるね」
いろは「あ、いろはも一緒に行きます」
雪乃「……」
八幡「……」
雪乃「何か言いたいことがあるんじゃない?」
八幡「ねえよ……むしろお前らの方が言いたいことがあるんじゃないかよ」
雪乃「……まだ、逃げ続けるの?」
八幡「別に逃げた覚えはねえよ」
雪乃「昔あなたは解は出てるから誤解は解けないといったわね」
雪乃「でもあなたは単純な二択問題の解を出すことすら放棄した」
雪乃「それが逃げじゃなければなんなのかしら?」
八幡「……悪かったよ、俺が悪い」
八幡「それだけはちゃんとわかってる」
雪乃「それだけ?」
八幡「空白っていう解を出したんだ、後からそこに何か書き足すのは反則だろ」
雪乃「相変わらず言い訳しないのね」
八幡「言い訳したところでまた傷つくだけだ」
雪乃「……そう」
八幡「まあ、そのなんだ……一色は関係ないからな」
雪乃「それはわかってるわ」
雪乃「でも、最後に一つ聞かせてくれるかしら?」
八幡「あん?」
雪乃「あなたが欲しがったものは結局なんだったのかしら?」
いろは「お待たせしました~」
結衣「ただいまー」
雪乃「これからどうしましょうか?」
八幡「寄り道せずにまっすぐ家に帰る」
結衣「小学生じゃないんだからさ……久しぶりに会ったしもうちょっとだけ、ね?」
いろは「そうですよ~」
八幡「わかったよ、んでどこ行くんだよ?」
雪乃「……私は行きたいところがあるのだけれども」
結衣「あ、あそこ?」
雪乃「ええ」
八幡「で、ディスティニーショップかよ」
結衣「なんかゆきのんが新しくできたパンさんグッズで欲しいのがあるんだって」
いろは「雪ノ下先輩本当にパンさん好きですよね~」
いろは「……前にパンさんかわいいって言ったら熱く語られましたし」
八幡「んでさっさとパンさんコーナーに行っちまうんだもんな」
いろは「あ、いろはもちょっとお金下ろしてきていいですか?今日の先輩のご飯代いろはが持つことになってるんでちょっと足りなくなるかもしれないんでー」
結衣「ヒッキーさいてー」
八幡「俺が言い出したわけじゃない」
いろは「まあ、いつものことですし~じゃあ、いってきますね」
結衣「いつもなんだ……」
八幡「んなわけないだろうが」
八幡「で、この状況だ」
八幡「由比ヶ浜、お前も何か言いたいことがあるんだろ?」
結衣「ゆきのんとはさっき何か話したの?」
八幡「少しだけな」
八幡「……やっぱ、怒ってるよな」
結衣「怒ってるっていうより、悲しかったかな」
結衣「もしかしたらこうなるって思わなかったわけじゃないし」
結衣「けど、実際なってみると結構きつかったかな……」
八幡「本当に悪かったよ……」
結衣「小町ちゃんからはヒッキーのこと聞いたりしてたんだ」
結衣「そしたらなーんか昔に戻っちゃったみたいって言ってたからさ」
八幡「人間そう簡単に変わるわけ無いだろ」
結衣「うん、知ってるよ」
結衣「でも小町ちゃんからヒッキーのこと依頼されちゃったからさ」
結衣「だから今は私とゆきのんで奉仕部の延長戦なの」
八幡「結局俺はハブられるわけかよ」
結衣「そうならないための延長戦なの」
結衣「ねえ、きっとこのままだとヒッキーのまた同じだよ」
八幡「……わかってるよ」
結衣「なら私がいうことはこのくらいでいいかな」
八幡「もういいのかよ?」
結衣「う~ん、もっとあったと思うけどなーんかどうでも良くなったかな」
八幡「相変わらずバカだな、お前」
結衣「ちょっ!別にバカじゃないし!バカって言ったほうがバカなんだし!」
八幡「小学生みたいなこといってるのが余計にバカっぽいな」
結衣「だから違うし!」
八幡「……ありがとな」
結衣「……ヒッキー、最後に一つだけ」
八幡「おう、なんだよ」
結衣「欲しいものはちゃんと手を伸ばさないと手に入らないよ」
いろは「ただいまです」
八幡「あ~疲れた~」
いろは「別にそんなに荷物多くなかったじゃないですか~」
八幡「いや、こう精神的にな」
いろは「日頃楽しようとしてるからですよー」
いろは「それに約束どおりご飯奢ってあげたじゃないですかー」
八幡「おかげであの二人には散々に言われたけどな」
いろは「じゃあ自分で払えばよかったじゃないですか」
八幡「金はトラブルの元だからな、金の約束はしっかり守らなきゃ駄目だろうが」
いろは「それで怒らないんですか~?」
八幡「……別に怒ることなんてねえよ」
いろは「じゃあ、なんでこっち見ないんですか?」
八幡「……なんであんなことした?」
いろは「それを聞くんですか……そうですね~強いて言うならわたしは先輩の味方ですから」
八幡「何が味方だよ……また傷つくだろうが……」
八幡「なんでいまさらあいつらに会わなきゃいけないんだよ、俺は会っちゃいけなかったんだよ……」
いろは「そう思ってるのはきっと先輩だけですよ」
いろは「二人ともずっと先輩の心配してましたよ?」
八幡「心配されるような資格、俺には無いんだ……」
いろは「相変わらず子供っぽいですよね、そういうところ」
八幡「葉山の気持ちが良くわかった……選んだらきっと何かが壊れる……」
八幡「だから選べない……選べなかったんだ……」
いろは「葉山先輩と先輩は違うと思いますけどね~」
八幡「わかってる、俺はあいつほど上手く立ち回れなかったしな」
いろは「そうですね~、でも今日わかりませんでしたか?」
八幡「何がだよ?」
いろは「間違った答えを出しても壊れて無かったじゃないですか」
八幡「っ……!」
いろは「先輩が気にしてることは先輩が勝手に思ってるだけなんです」
いろは「きっとあの二人のところには先輩の願った何かがありますよ」
いろは「だから、ちゃんと答えを出してあげてください」
いろは「ふぁ……」
八幡「よう、おはよう」
いろは「おはようございます~相変わらず日曜の朝は早いですね~」
八幡「朝飯、そこにあるからな」
いろは「ありがとうございます~それで先輩は二度寝ですかー?」
八幡「いや、ちょっと出かけてくる」
いろは「え、珍しい……ああ、また戸塚先輩とかですねー」
八幡「まあ、そんなところだ。出かけるんだったら戸締りとかちゃんとしとけよ」
いろは「子供じゃないですー」ベー
八幡「あざといし、かわいくない」
いろは「小町ちゃんだって結構あざとくないですか~?」
八幡「小町はあざといけど、かわいい」
いろは「うわぁ……」
八幡「じゃあ行って来る」
いろは「いってらっしゃーい」
八幡(雪ノ下と由比ヶ浜からの好意は気がついてたし、いつかは答えを出すつもりだった)
八幡(でも受験の忙しさとかを理由にしてもう少し、もう少しと先延ばしにしてきた結果、卒業目前になっていた)
八幡(そして、俺は何も答えずに逃げた)
八幡(それきり二人とは会わなくなったし、会いたくなかった)
八幡(今まで選ぶということ自体与えられてこなかった俺には経験値が少なすぎた)
八幡(最後の最後でまた間違えたんだ)
八幡(だから結局、俺の欲しかったものは最後まで手に入らなかった)
八幡「と思ってたんだけどな」
結衣「はぁ?なにそれ意味わかんないし」
雪乃「それが私たちを呼び出した理由かしら?」
八幡「まあな、お前らに言いたいことがある」
結衣「うん」
八幡「逃げ出して悪かった」
雪乃「……それだけかしら?」
八幡「ごめん、俺はお前らのどちらとも付き合う気はない」
結衣「……やっと言ってくれたね」
雪乃「散々待たせてその答えなのね」
八幡「悪かったよ」
雪乃「じゃあ、この件はこれで終りね」
八幡「え?」
結衣「もう結構時間たってるし、そんなに気にしないってば」
雪乃「そういうことね、あなたが勝手に逃げて勝手に悩んでいただけよ」
雪乃「それとも今も自分が思われているとでも?財……津くん?の妄想を笑えないわね」
八幡「財部と一緒にすんじゃねーよ」
結衣「え?中二ってたからべって名前だっけ?」
八幡「おい、俺のボケを潰すのやめてくれない」
雪乃「……これを聞くのは少し卑怯だけど、もし高校生のときにあなたが答えを出していたらどうなってたかしら?」
八幡「多分、お前らのどっちかちゃんと選んでたと思う」
結衣「そっか……うん、それが聞けただけでも振られにきた甲斐があったよ」
雪乃「今は別の解が存在しているのでしょう?」
八幡「ああ」
雪乃「そう……なら、あなたはまだやることがあるでしょ?」
結衣「ヒッキー、がんばってね」
八幡「ありがとな、二人とも」
八幡「ただいま」
いろは「あ~先輩~おかえりなさ~い」
八幡「……なんでこんな時間から飲んでんの、お前?」
いろは「そういう気分なんですよ~」
八幡「答えになってねえよ」
いろは「なんとなく飲みたくなる時ってあるじゃないですか~平塚先生も言ってましたし~」
八幡「あの人のことは触れてやるな、俺が泣いちゃうだろうが」
いろは「だから先輩も一緒に飲みましょうよ~」
八幡「いや、俺は……」
いろは「いいじゃないですか~だって~」
いろは「もう先輩、いろはは必要ないでしょ?」
八幡「いや、意味わかんないから」
いろは「結衣先輩達に会ってきたんですよねー?」
八幡「気づいてたのかよ」
いろは「だったらもういろはと一緒にいる必要ないですよねー?」
八幡「やっぱお前が俺に近づいたのは裏があったわけか」
いろは「気がついてたくせに~」
八幡「俺に優しい女の子には裏がある、これは昔から絶対だからな」
八幡「けど何でだよ?お前が俺を気にかける必要なんて無いだろうが」
いろは「そうですねー生徒会の仕事、結構手伝ってもらってましたしその恩返しとかー」
八幡「お前を生徒会長にしたの俺だし、別に恩返しとか」
いろは「いえ、先輩じゃなくて結衣先輩達の方に決まってるじゃないですかー」
八幡「ですよねー」
いろは「あと先輩たちがいた奉仕部好きだったんですよ~」
八幡「は?」
いろは「これはわたしだけじゃなくて城廻先輩なんかもそうだったと思いますよー」
いろは「多分他にもいると思いますよ三人のこと羨ましいって思ってた人は」
八幡「……そんな羨ましがられるようなもんじゃねえよ」
いろは「照れなくてもいいですってば~」
いろは「だから、卒業した後の先輩達は見ていられなかった」
いろは「大学で見た先輩はかなり目が腐ってましたし~小町ちゃん曰く奉仕部に入る前の先輩に戻ったって言ってましたし~」
八幡「……だからってお前がここまでする必要は無かっただろうが」
いろは「そうかもしれませんね~でももう一回見てみたかったものがあるんです」
八幡「何をだよ?」
いろは「いろはから見た先輩達は確かに本物でしたから」
八幡「そのネタ、まだ引っ張るのな」
いろは「ネタじゃないですよ~あれでわたしがどうなったかは先輩だって知ってるじゃないですか~」
八幡「……それで全部か?」
いろは「はい~先輩たちが昔みたいに戻ったんだったらわたしはもう満足ですから~」
八幡「そうか……俺も飲ませてもらうわ」
いろは「そうそう飲みましょうよ~もう終わりなんですから~」
八幡「なあ、お前はどうだったんだ?お前の欲しい本物は手に入ったのか?」
いろは「んーわたしはもう手に入りそうにないですかね~」
いろは「ちょっと色々間違えちゃいましたし、あんまり先輩をバカにできないですよー」
八幡「別にまだ間に合うだろ、間違ったって手に入ることはお前が教えてくれたんだろうが」
いろは「そうでしょうかねー?」
八幡「ああ、少なくとも俺はお前との生活が間違いだったなんて思ってねえよ」
八幡「お前が勝手に間違ってるって思ってるだけだ、どっかの誰かみたいにな」
いろは「お酒って凄いですねー先輩が先輩してるように見えますー」
八幡「お前は間違っちゃいないさ、また間違いかけてるのは俺のほうだ」
いろは「……」
八幡「一色、俺と付き合ってくれ」
いろは「ごめんなさい無理です」
八幡「何でだよ!?今の流れは完全に正しかっただろうが!」
いろは「だめですよ~今は酔っ払っちゃってますから~」
いろは「だから、ちゃんと酔っ払ってない時にお願いします」
八幡「ぐっ……正直、結構勇気出したんだけどな俺……」
いろは「じゃあ、また勇気出してください」
八幡「……じゃあ、この生活はどうするんだよ?俺、引っ越す金とか無いんだけど」
いろは「そうですね~先輩が勇気出してくれるまで保留ってことで~」
いろは「でもこれからは先輩達のためじゃなくてわたしの欲しいもの手に入れるため、一緒にいますよ」
八幡「……ああ」
小町「そういえばお兄ちゃんといろはさんって卒業したら結婚するんですか?」
八幡「まあ、いずれは……」
いろは「ごめんなさい気持ちはうれしいですけど働きたくないから主夫になるとか言ってる人とか無理です」
八幡「今だって似たようなもんだろうが、ほとんど家事やってるの俺だし」
小町「お兄ちゃんそこは男の甲斐性ってやつをだね」
八幡「今は男女平等なんだから女だって甲斐性を見せるべきだろうが」
小町「……いろはさん、こんな兄ですが見捨てないでやってください」
八幡「まあ、責任とれって言われたし」
小町「おおっといろはさん、そんな大胆発言を~!?」
いろは「ちょっ!何で今そんな昔のこと言うんですか!?って言うか覚えてたんですか!?」
八幡「はいはい、いろは愛してるよ」
いろは「なんか適当ですねー照れ隠しでしょうけどね~」
八幡「そういうの指摘するのやめてくれる?」
小町(自覚もって目の前でいちゃつかれてもなんだかなー)
終
転載元
八幡「付き合ってねえよ」いろは「絶対無理だよ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1398880051/
八幡「付き合ってねえよ」いろは「絶対無理だよ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1398880051/
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コメント一覧 (30)
-
- 2014年12月13日 13:43
- 全体的にキメの台詞が狙い過ぎててちょっと辛い
-
- 2014年12月13日 13:56
- いろはすかわいいよいろはす
-
- 2014年12月13日 14:04
- いやー
俺とそっくりだわー(棒
-
- 2014年12月13日 14:53
- ※4
え、いろはと?
-
- 2014年12月13日 14:54
- 途中から直ってたけど一人称が妙に気になってた
逃げるなんて選択肢は晴乃さんや平塚先生あたりが許してくれない(白目)
-
- 2014年12月13日 14:54
- いろはすの一人称ってこんなんだったっけ?
-
- 2014年12月13日 14:54
- よく見たら今年の5月のスレやんけ
何故今更まとめたんだ…
いや、面白いから良いんですけどね別に
-
- 2014年12月13日 15:06
- いろはすの一人称は私だぞ
馬鹿野郎が
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- 2014年12月13日 15:28
- 一人称が気になって中身に集中できなかった
後、八幡は短気バイトとか普通にやってたはず
-
- 2014年12月13日 15:34
- いろいろ違和感あってなんか嫌だった
-
- 2014年12月13日 15:38
- なぜ八幡とフラグが立ってるわけではないいろはすの沢山SSがあって、頑張ってフラグ立ててる川崎SSが無いんだよ。
まあそれがSSの楽しみ方と言えばそうだけども
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- 2014年12月13日 15:46
- ※10
確かそのバイトもバックレてなかった?
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- 2014年12月13日 16:32
- ※12
俺もさきさき好きだが、原作ではそもそも八幡が疑う前にそのフラグをまったく認識してないからなぁ…
-
- 2014年12月13日 17:31
- ほんとゴミ
一人称もそうだけどさ、八幡さんは限度超えた図々しさは突っぱねるでしょ
このいろはすはちょっともうわがままとかじゃなくて頭おかしいレベルだよ
-
- 2014年12月13日 17:54
- いろいろ違うなぁ
原作未読でssや二次のキャラで書いたのかな?
(原文マルパクリのss多いし)
-
- 2014年12月13日 18:13
- いろはの一人称がものっそい違和感
-
- 2014年12月13日 18:43
- いろはす〜
-
- 2014年12月13日 19:05
- 八幡は心情的に近しく思ってる相手の名前を
憶えてない振りしてよくイジってるよね。材木座とか
つまり名前覚えられていないサキサキはワンチャンあるで!
-
- 2014年12月13日 22:16
- 一人称と口調は崩すな
それやったら元のキャラが残らんぞ
-
- 2014年12月14日 01:45
- 何で今さら半年前のやつを…
-
- 2014年12月14日 05:34
- いろはフラグ立ってるんですがねぇ
川崎もたってるけど
-
- 2014年12月14日 12:27
- こういった数年後系のSSを読んでいるとどうしても先生の影が脳裏を過ってしまうのは俺だけなんだろうか?
-
- 2014年12月14日 13:55
- ちょうど2chの転載禁止で出来なかった奴だよ。今はscがあるから、結局転載禁止って言っても無意味な状態になってるから、どうしようもない状態だし
-
- 2014年12月14日 21:50
- 一人称がダメ
やり直せ
-
- 2014年12月19日 15:53
- 10巻でいろはすはマラソン大会で三浦の背中を押すようなことしてるし、葉山に対する想いは以前と大きく変わってるんじゃないかと思う
それが即八幡フラグとはならないだろうけど
しかし戸部への態度との違いから、八幡の認識通り僕扱いというわけでもなさそう
今の状態だと純粋に年上に甘えてるだけじゃないかな、策略とかではなく
-
- 2015年05月20日 22:02
- 一人称に執着してる人多いなあ
-
- 2015年05月27日 02:00
- ヒッキーはコンサートとかのバイトもしてたよ
そしてヒッキーだけ仕出し弁当に箸が入ってないんだよ!
あ、ゆきのんは私が貰っていきますね
-
- 2015年06月13日 03:15
- 主婦の時給換算云々て主婦が消費する食費や光熱費等々は差し引かれて無いんだよね
-
- 2018年08月07日 17:39
- 米27
そらファンが集うSSサイトでにわか晒してる自己満072SS見せられたら気にもなる人も多いだろうな。
てかマジレスはあかんけど八幡が逃げた所で二人は諦めんと思うわw
やっぱいろはすは良い女だわ