爺「鶴が罠にかかっている、助けてあげよう」男「ふざけんな!」
- 2014年12月09日 22:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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爺「もともと鶴用の罠じゃないでしょうが」
男「うるせえ!鶴の羽は高く売れるらしいし、肉も食べれないことはないだろ。とにかくこいつは俺が持って帰る!」
爺「でも可哀想ですし……」
男「あんただっては普段は兎なり雉なり殺して食ってるだろうが!ごちゃごちゃ言うならぶっ飛ばすぞ!」
爺「ひっ……!お助け!」タタッ
男「ったく……どうしようもないボケ老人だ」
鶴「……」ジッ
男「……何だよ。仕方ねえだろ、俺だって食わなきゃ死んじまうんだ」
男「そんなに見るじゃねえよ。助けないからな」
鶴「……」ジッ
男「少しは鳥らしく暴れたりしたらどうだ?」
鶴「……」ジッ
男「……ッチ。分かった!分かった!逃がせばいいんだろ、逃がせば」ガチャガチャ
鶴「……」バサッ バサッ
男「二度と捕まるんじゃねえぞ!バカ鳥!」
コンコンッ
男「……誰だ」
娘「旅の者ですがこの吹雪で参ってしまいまして……一晩泊めていただけないでしょうか?」
ガラッ
男「……早く入りな、暖かい空気が逃げちまう」
娘「すみません」
男「待ってろ、今お茶いれてやるからな」
娘「ありがとうございます」
男「あんた、こんな夜遅くにこんな所で何してたんだ?」コポポ
娘「両親が他界してしまい、親戚の家に厄介になることになりまして……」
娘「あの山の向こうに住んでいます」
男「ん?もしかしたらあんた、履き物屋のおやっさんの姪っ子か?」
娘「え?」
男「そういえば、近い内に来るって話してたな。そうだろ?」
娘「え……ええ、叔父をご存じなんですね」
男「ああ、そうと分かればどうぞ寛いでくれよ、おやっさんには色々世話になってるからな」スッ
娘「ありがとうございます」ゴクッ
娘「……?このお茶なんだが味が……」クラッ
娘「」バタッ
娘「……ぅう」
男「お、お目覚めか」
娘「私どうして……あれ?」ギチギチ
男「縛らせてもらったぞ。用心しといて正解だったな」
娘「な、何をするんですか!?」
男「山の向こうには履き物屋なんてないんだぜ?」
娘「!?」
男「何者だか知らねえが……初対面で嘘吐いてくるような奴に録なのはいねえ。このまま村長の所までついてきてもらうぞ」
男「ほう?化けて出たってか?」
娘「あなたに恩返しがしたくて……」
男「ふーん……で、だから?」
娘「だから私を解放してください!恩返ししますから!」
男「そいつはできないな、第一あんたが鶴って証拠が無いんだから、鶴になってくれたら解放するよ」
娘「それは無理です、鶴の姿を見せると私はここにいられなくなってしまいます」
娘「それなら、せめて動けるくらいにしてください。腕の縄はほどかなくていいので」
男「仕方ねえな」シュルシュル
娘「ありがとうございます。早速恩返しとして家事でもやらせて下さい」
『最初は怪しんでいた男も娘が逃げ出す素振りを一向に見せないので次第に信用し始めたそうな。』
『いつしか二人は夫婦となり幸せな家庭を築いたという。しかし腕の縄は相変わらずそのままだった。』
『男の罠に二度も嵌まった鶴はそのまま人として生涯を男の側で暮らしましたとさ。めでたしめでたし。』
転載元
爺「鶴が罠にかかっている、助けてあげよう」男「ふざけんな!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1418037794/
爺「鶴が罠にかかっている、助けてあげよう」男「ふざけんな!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1418037794/
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コメント一覧 (34)
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- 2014年12月09日 22:58
- 起承転結の承以降が無い感じ
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- 2014年12月09日 23:06
- みじか
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- 2014年12月09日 23:07
- 残念
ダイジェストじゃなく普通に最後までやってくれてよかったのに
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- 2014年12月09日 23:10
- 拘束されてからの鬼畜陵辱展開を期待したのは俺だけじゃないはず
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- 2014年12月09日 23:16
- 終わりかよ!
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- 2014年12月09日 23:33
- 起、結じゃないか
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- 2014年12月09日 23:58
- 文章力の高さを感じた
サクサク読めたし良かったよ
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- 2014年12月09日 23:59
- なんかたんねぇよなぁ?
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- 2014年12月10日 00:17
- 投げっぱなしハッピーエンド…
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- 2014年12月10日 00:32
- 助けたって言うのかコレ
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- 2014年12月10日 00:33
- 鶴がかわいそう
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- 2014年12月10日 00:36
- 鶴チョロすぎィ!
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- 2014年12月10日 00:48
- 投げんなよ
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- 2014年12月10日 00:48
- 鶴は中国では八珍の1つと言われていて、珍しくかつ美味であるらしい
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- 2014年12月10日 00:50
- 鶴の恩返し風の蜘蛛の糸かと思ったら終わった
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- 2014年12月10日 00:51
- 鵺に見えて頼政かな?と思った
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- 2014年12月10日 01:04
- 何を思ってこれをわざわざまとめたのか
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- 2014年12月10日 01:33
- >奇妙な同姓生活
いきなり結婚したんですか
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- 2014年12月10日 01:51
- まあグダグダになる前に終わって良かったと思う
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- 2014年12月10日 02:12
- >>4むしろそれしか頭になかったぜ
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- 2014年12月10日 03:33
- 自分の考える「理想の男」が『偽善者(笑)じゃないで粗暴だけど警戒心の強くて頭の良いかっこいいマッチョな男』だったんだろうけど、途中で恥ずかしくなったんだろうなwww
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- 2014年12月10日 04:25
- レスないから捨てたな
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- 2014年12月10日 06:21
- あっさりしてて俺は好きだよ
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- 2014年12月10日 08:39
- 鉢丸市
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- 2014年12月10日 10:04
- 腕縛られたままなのに家事できるの?
どういう状態で縄がついてるのかイマイチ分からなかった
手錠状態ならまあなんとか
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- 2014年12月10日 11:39
- このあとどうなる!?
と思っていたらコメント欄が見えた なう
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- 2014年12月10日 12:01
- 視点は良い、テンポも良い
それだけに惜しいなぁ、普通にもっと読みたかったわ
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- 2014年12月10日 13:12
- 恩返しに専念出来て良かったと思いたい
鶴だけに
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- 2014年12月10日 15:21
- 文章力のwww高さを感じたwww
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- 2014年12月10日 17:33
- イイハナシカナー?
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- 2014年12月10日 20:35
- 発送はいいのに斬念・・・
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- 2014年12月11日 00:43
- お見事。完成。
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- 2014年12月11日 10:00
- 同姓生活・・・?
ハッ流行りの(男の)娘ってことか。
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- 2014年12月14日 00:28
- なにがしたかったのかわからん。
既存の童話に自分を出演させて、言いたいこといってやったって感じ。
これならまだ俺TUEEEEの夢小説読んだ方がまし。
気持ち悪い。