モバP「アイドルたちとのんびり過ごした」
- 1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/19(水) 22:46:26.81 ID:u3eV3sK50
- のんびりまったり3~5レスずつくらいで短く書いていきます
- 3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/03/19(水) 22:48:15.99 ID:u3eV3sK50
- 《浜口あやめと時代劇を見る》
あやめ「プロデューサー殿、プロデューサー殿! 早くしないと、始まってしまいます!」
P「おいおい、落ち着けってあやめ。まだあと5分もあるじゃないか」
あやめ「あと5分しか、の間違いでございましょう! さあさ、こちらのソファにお座りになって」
P「え? ……おい、あやめはどこへ行くんだ?」
あやめ「無論、わたくしはお茶とお茶菓子の用意をして参ります」
P「いいよいいよ、そのくらい俺が」
あやめ「いえいえ。プロデューサー殿はそこでごゆるりとしていればよいのです。全てはわたくしにお任せあれ!」
P「なんか悪いな……」
あやめ「なんとか間に合ったようですね。ささ、プロデューサー殿。お団子とお茶の準備ができました」
P「おー。さすがあやめ。やっぱりこういうときは和菓子なんだな」
あやめ「ふふ。浜口家では、時代劇を見るときはお団子か羊羹と相場が決まっているのです!」
P「なるほどなあ。確かあやめの時代劇好きは、おじいちゃんの趣味だったんだっけ」
あやめ「はい。幼い頃から、居間で祖父に抱っこされて時代劇を見るのが日課でした」
P「はは。今時珍しいご家庭だな」
あやめ「……そうかもしれません。おっと、さあ、冷めぬうちにお茶をどうぞ」
P「うむうむ、かたじけない。なんてな」ずずっ
\悪党に名乗る名など無い!/
P「うん。久しぶりに見ると、時代劇も面白いなあ」
あやめ「……」
P「ん、どうしたあやめ。面白くなかったか?」
あやめ「いえ。……あの、プロデューサー殿」
P「?」
あやめ「やはりあやめの趣味は、変なのでしょうか?」
P「え?」
あやめ「小学校でも、中学校でも。あやめの周りに、時代劇が好きだという女の子など、おりませんでした」
あやめ「幸い、良い友人に囲まれましたので、浮いたりすることはありませんでしたが……。たまに、やはりあやめは変わっているのかなあ、と思ったりもしてしまうのです」
P「……」
あやめ「!」
P「俺もさっき言ったろ? 面白い、って。ただちょっと浸透してないだけで、時代劇が好きな同世代の子だっていくらでもいるよ」
あやめ「そうでしょうか……?」
P「それに、そう思うならあやめが頑張って、もっともっと時代劇の面白さを広めてやればいいんだよ」
P「あやめの活躍が大きくなればなるほど、きっと時代劇が好きだっていう子も増えてくるさ」
あやめ「そ、そんな大それたことが、あやめにできるでしょうか……」
P「大丈夫だよ。あやめは、俺に休憩を取ってもらおうとテレビやお茶菓子を用意してくれるくらい、気配りのできるいい子だからな」
あやめ「! な、え、なぜ、ば、ばれっ……!?」
P「俺もそんなあやめだからプロデュースしたいって思ったんだし。時代劇の良さを広めるためにも、これからも頑張っていこうな!」
あやめ「……っ」
P「あやめ?」
あやめ「や、やはりあやめは、良い主君に恵まれました! これからも全力で精進して参りますので、背中は任せますよ、プロデューサー殿!」
P「ああ、その意気だ!」
智絵里「お料理番組…ですか…?」
P「ああ。いつも出演してる子がちょっと体調を崩したみたいで、代打でオファーが来てるんだけど、その時間に空いてるのが智絵里しかいなくて」
智絵里「で、でも…わたし、お料理なんて…簡単なものしか」
P「レシピについては、もともと用意してたものがあるそうだ。幸い、簡単レシピがウリのコーナーだったから、そう難しくはないと思う」
智絵里「そ、そうなんですか…。だったら…わたしにもできるかな…?」
P「もちろん、俺も一緒に練習するからさ。それじゃ、OK出してもいいか?」
智絵里「えっ…。ぷ、プロデューサーさんと一緒に…練習、するんですか…?」
P「一応そのつもりだけど……。やっぱ男じゃ不安かな。ちひろさんあたりにお願いしたほうが」
智絵里「い、いえっ。わたしなら、大丈夫、ですっ」
P「そうか? それじゃあ、明日にでも事務所で一緒に練習しよう」
智絵里「はいっ」
智絵里「ひとつまみ…」
P「はは、智絵里は手がちっちゃいから、俺のひとつまみとじゃちょっと違っちゃうかもな」
智絵里「ち、ちっちゃい…うう…」
P「そうそう、包丁を使うときは猫の手で……」
智絵里「そ、そのくらいは、わかります…。わたし、子どもじゃないんですからっ」
P「そりゃそうだよな。ごめんごめん」
智絵里「もうっ…」
智絵里「はい…た、多分、料理は…」
P「『は』?」
智絵里「あ、あのう…。視聴者の方に、説明するのが…うまくできるかどうか…」
P「ああ、なるほどなぁ。でも、それは智絵里に頑張ってもらわないと」
智絵里「が、頑張ります…」
P「大丈夫だよ、智絵里なら。よし、じゃあお腹も空いたし、最後にこれを一緒に食べて帰ろうか」
智絵里「はいっ」
ぱくっ
智絵里「…! ど、どうですか…?」
P「うん、美味しいよ。ばっちりだ」
智絵里「よ、よかったぁ…。わたし、お料理、そんなに得意じゃないですから…」ほっ
P「そうなのか? 結構家でお手伝いとかしてそうなイメージだったんだけどな」
智絵里「お手伝いくらいなら、しますけれど…。…あ、あの」
P「?」
智絵里「や、やっぱり、プロデューサーさんも…。お料理が上手な女の子の方が、好きですか…?」
P「ん? うーん。まあやっぱり女の子だし、上手にできるようになっておく方がいいんじゃないかな。こういう番組もあるわけだし」
智絵里「…。そ、そうですか…。じゃあ、わたし…頑張りますから…。プロデューサーさん、協力してくれませんか?」
P「へ?」
P(それから何日か経ち、例の代打出演が好評だったことを伝えると)
P(お料理の練習ということで、毎日智絵里がお弁当を作ってくれるようになったのだが、それはまた別のお話である)
がたんごとん
比奈「やー。見事に誰も居ないっスねー」
P「そうだなあ。この電車自体、1時間に2本とかだったしな」
比奈「東京じゃ考えられないっスね」
P「だな」
比奈「さっきの駅なんか、無人改札でしたよ。本当にあるんっスね」
P「あの感じだと、キセルとかいくらでもできそうだけど……。まあ、きっと誰もしないんだろうな」
比奈「でスねー」
比奈「いやー、でも悪いッスね、プロデューサー。つきあってもらって」
P「まあ、今日はオフだったからな。それに俺もあの映画好きだし、むしろ誘ってもらって感謝してるよ」
比奈「そう言ってもらえると、気がラクっスねー」
P「ああ、気にすんな気にすんな。大体、こういうのって誰かと分かち合ってなんぼじゃないか」
比奈「おー、さすが! やっぱいろいろとわかってるっスね、プロデューサーは」
P「余裕で日帰り出来そうな距離だったからってのもあるけどな。鹿児島までとか言われてたらさすがに断ってた」
比奈「それは多分、私でも行かないっスね……。あ、でもプロデューサーが近くでロケの仕事でも取ってきてくれたら……」
P「人はそれを、職権濫用と呼ぶな」
比奈「そっスよねー。じゃあまあ、機会があったらってことで」
P「だなー」
P「よ、っと」
比奈「おー、着いたっスねー。あの駅名表示板とか、まんまっスよ。まんま」
P「ここで別れを告げるシーンがぐっと来るんだよなぁ……」
比奈「からの、同じ場所で上京シーンっスからね。あの対比が、切ないけどサイコーなんっスよ」
P「お、見ろ見ろ比奈。待合室もそのまんまだ」
比奈「うおー、ほんとだ! 感激っス」
P「せっかくだしちょっと、ぷらぷら歩いてみるか?」
比奈「そっスね。次の電車は……。30分以上あるみたいですし」
比奈「堪能しました……。私、聖地巡礼って初めてでしたけど、こんなにそのまんまだとは思わなかったっス」
P「俺もだ。まあ、モチーフにしてるわけだから、よくよく考えたら当たり前なんだけどな」
比奈「……プロデューサー。今日って、帰ってもまだ時間あるっスか?」
P「ん? あるけど、どうした?」
比奈「いやー、せっかくなんで、DVD借りてもう一度見直そうかなと。私のウチで、一緒にどうっスか?」
P「お、いいな。それじゃあそろそろ、帰るとするか」
比奈「ちょうど電車もいい時間っスし。それじゃあ、そうしましょー♪」
P「ごめんなー、ほたる。わざわざ買出しに付き合ってもらっちゃって」
ほたる「い、いえ……。どうせ、暇にしていましたから……」
P「買わなきゃいけないものがたくさんあったからさ。正直、助かるよ」
ほたる「こ、こんなにいっぱい、ジュースやお菓子……。いったい、なんに使うんですか?」
P「来週、事務所でパーティーやるって話、聞いてるだろ? それの準備だってさ」
ほたる「えっ? でも、あれって来週ですからこんなに急がなくても……」
P「このスーパー、さっき特売、って出てたろ? ……ちひろさんがだな」
ほたる「あ、ああ……。なるほど……」
P「あ、あと紙コップとお皿買わないと。ほたる、カートこっちに持ってきてくれるか」
ほたる「はいっ」
がろがろ
ほたる「気にしないで下さい。私も、楽しかったですから」
P「楽しかった?」
ほたる「はい。こんなにたくさんお買い物をするのも初めてでしたし……。こうやって、パーティーの準備をするのも、初めてですから」
P「……そっか」
ほたる「……それに、私のお小遣いでは、滅多にこんな豪勢なお買い物できませんしね」
P「あはは、違いない。それじゃ、会計しようか。ほたる、ちゃんと好きなお菓子買ったか?」
ほたる「も、もう! 子どもじゃないんですよ……」
\ちょうどお預かりしまーす!/
P「ううむ、意外と安くついたな……。さすがちひろさんだ」
ほたる「……すごいですね」
\ただいま、抽選券をお配りしています! よろしければ入り口の方へどうぞー/
ほたる「えっ」
P「お、抽選券だってさ。せっかくだから、やっていくか」
ほたる「え、でも、私、こういうのは……」
P「大丈夫大丈夫。入り口の方っていうと……。ああ、こっちか」
ほたる「ちょ、ちょっと、プロデューサー……!」
ほたる「でも、私は……」
P「ま、こういうのは外れるもんだから、そう気にせず引いてみればいいんだって。万が一当たればラッキー、くらいの気持ちでな」
ほたる(……そ、そうだ)
ほたる(私、この事務所に入って、ちょっとずつ……。変わってきてる、はずだから)
ほたる(やってみないと分からない、よね)
がらがら
\残念、ポケットティッシュでーす/
ほたる(…………)
ほたる(……やっぱり。だめ……)
P「外れか、残念。じゃあ次は、俺が引くか」
ほたる(……そう、だよね)
ほたる(そんなに、簡単に、人は……)
\おめでとうございます! 3等、高級チョコレート詰め合わせでーす!/
ほたる「……えっ」
P「お、やった。ラッキーだな」
ほたる「ほ、ほんとに……?」
P「はは。これもほたるが買い物に着いてきてくれたおかげだな」
ほたる「わ、私は関係ないです……」
P「いやいや。ほたるが居なかったら、荷物運ぶのに手一杯だっただろうし、そもそも面倒くさくて抽選なんてやってなかっただろうからさ」
P「ほたるのおかげでラッキーだったよ。ありがとう」
ほたる「……私の、おかげで」
ほたる(私の、周りの人が……?)
P「んじゃ、それはほたるが持って帰ってくれよ」
ほたる「え、いいんですか?」
P「どうせ俺はあんまり食べないだろうからな。ほたるの好きにしてくれ」
ほたる「分かりました。……ありがとうございます、プロデューサー!」にこ
美波「こんなに、いいお店でお食事なんて……。なんだか、緊張しますね」
P「本当だな。これはちひろさんに感謝しないと」
美波「優待券の期限が切れそう……。だったんでしたっけ」
P「そう言ってたな。それで、今回の俺たちの仕事場がちょうど近かったから」
美波「しかし、たまたまお仕事だっただけの私まで、ご馳走していただいていいんでしょうか……?」
P「使わないと勿体無いから、って言ったから。まあ、気にしなくていいんじゃないか? 俺の方から、今度お礼をしておくよ」
美波「あ、はい。それは私も。でも、こんなお店の優待券がぽんと出てくるなんて……。ちひろさんって、一体」
P「分からん。本当、謎の多い人だよ。ちひろさんは」
美波「そうですか? 慣れているわけではないので、間違ったりいないかは、とっても不安なんですけれど……」
P「うん、大丈夫。そのドレスも似合ってるし、問題ないよ」
美波「あ、ありがとうございます」
P「本当ならワインでも楽しみたいところなんだけど……。美波、未成年なんだよな」
美波「そうですね……。それには、あと一年待っていただかないと」くす
P「美波は普段からしっかりしてるし大人っぽいから、まだ19歳だってことをときどき忘れそうになるんだよな」
美波「大人っぽい……。ですか。……プロデューサーさんにそう言っていただけるのは、少し嬉しいです」
美波「はい。プロデューサーさんの周りには魅力的な女性がたくさん居ますから……。なんだか、その人たちに並べたみたいで」
P「はは、そんなところで勝負してどうするんだよ」
美波「あ、いえ……。特に、深い意味は。……でもやっぱり、お酒は少し、憧れます」
P「そうか? まあ確かに、うちの事務所にはお酒の好きな人も多いしな」
美波「……そうです、ね」
P「うん。美波が一緒に飲めるようになる日が楽しみだ」
美波「……はい。私も楽しみです」
美波「……あ、あの」
P「?」
P「お願い? 何を?」
美波「私が20歳になったら。一緒に、このお店でお酒を飲んでくれませんか?」
P「お、いいな。せっかくいいお店を知ったことだし、また一緒に来るか」
美波「はい。……絶対、ですよ?」
P「? なんだ、やけに念を押すな。分かったよ、絶対来よう」
美波「ふふっ、約束、です」
美波(オトナの仲間入りをする日は)
美波(やっぱり、プロデューサーさんと一緒がいいですから……ね)
裕子「はいっ! というわけで、Let`sサイキックのお時間ですよっ!」
P「いやいやいや。何が『というわけで』、だ。何が」
裕子「もう! ノリが悪いですねっ! 読んで字のごとく、このエスパーユッコと一緒に超能力をパワーアップさせよう! ってことですよ!」
P「パワーアップ、ねぇ……」
裕子「な、なんですかその目はっ。でも、そんな程度でエスパーユッコは挫けません! 今日のお題はこちら! ばばん!」
P(自分で効果音言うのかよ)
裕子「はいっ、『テレパシー』です!」
P「お前、それってサイキックじゃなくてESP……。コーナー名と」
裕子「」じいっ
P「……いや、なんでもないです、はい」
P「はいはい。……それで特訓って、何するんだ?」
裕子「それは勿論、実践あるのみです! 今から私がプロデューサーの考えていることを当てますから、何か思い浮かべてください!」
P(いきなり何言ってるんだこいつ……)
裕子「あー! 今、いきなり何言ってるんだこいつ、って思ったでしょう!?」
P「お、やるな。流石エスパーユッコ」
裕子「今のは顔を見てたら分かりましたっ!!!」ぷん
P「外れ」
裕子「ステーキ!」
P「違うよ」
裕子「スタドリ!」
P「やめろ」
裕子「タクシー!」
P「ぶー」
裕子「……むー。なかなか当たりませんね」
P「そりゃ、簡単に当たったら苦労しないだろうな。そんなことができたら今ごろあちこちの番組にひっぱりだこだ」
裕子「じゃあ、今度は交代しましょう! プロデューサーが、あたしの考えてることを当ててみてください」
P「いやいや……。俺に当てられるわけないだろ」
裕子「何言ってるんですか、何事もやってみないと分からないでしょう? さあ、さあさあ!」
P「うーん……。じゃあ……」
裕子「……? ……!?」
裕子「えっ!!? どどど、どーして、それを!!?」
P「さっき裕子が入ってくるとき、コーヒーとおにぎりが入った包みが見えたからな。差し入れ、持ってきてくれたんだろ?」
裕子「なな、み、見てたなんてズルじゃないですかー! ひきょーですよ、プロデューサー!」
P「テレパシーが使えるっていうなら、このくらいは見破ってもらわないとなー、なーんて」
裕子「む、むぐぐ……。もう、意地悪なプロデューサーにはおにぎりあげませんからっ!」
P「悪かった悪かった。裕子もおなか減ってるんだろ、いつもみたいに一緒に食べよう」
裕子「むー……。もう、プロデューサーのばかっ」
ごごごごごごごご
P「し、色即是空、空即是色……! うう、柑奈、もう勘弁してくれ……」ぶるぶる
柑奈「むむっ。まだまだですよ、プロデューサーさん! さぁ、もう一度大きな声でっ!」
P「ど、どうして俺がこんな目に……」
P(流石に雪はもう残っていないものの、まだまだ冬を抜けきっていない冷えた空気の中)
P(俺は柑奈とともに、まるでバトル漫画の修行か何かのように、滝行に耐えていた)
P(なぜ俺がこのような苦行に挑む羽目になっているのか)
P(その理由は、2週間ほど前に遡る)
P『ああ。その取材というか、体験ロケみたいな仕事が来てるんだが……』
柑奈『なるほど。やりがいのありそうなお仕事ですねっ!』
P『……そうか?』
柑奈『あ、あれ? そう思いませんか?』
P『いや、正直アイドルがやるような仕事じゃない気がしてな……』
柑奈『……まあ、よくよく考えればそうかもしれませんけど。ラブ&ピースを達成するためには、煩悩を消し去る滝行にも、触れてみたいなって思ったんですっ!』
柑奈『それに、私のそういうところが合ってるって思われて、その仕事が来たんじゃないですか?』
P『……ま、それもそうか。じゃあ、受けるってことで返事をしておくな』
柑奈『はいっ!』
柑奈『すごかったですよ、プロデューサーさん! 一秒一秒、まるで心が澄んでいくかのような時間でしたっ!』
P『ああ、そりゃ良かった。それじゃあ風邪引かないうちに、早く着替えてあったまっとけよ』
柑奈『何言ってるんですか。次はプロデューサーさんの番ですよっ。一緒にラブ&ピースを歌っていく仲間として、当然ですっ!』
P『いやいやいやいや。俺がやったところで番組には関係無いし、それに着替えだって』
P『え? 用意してある? 何でですかスタッフさんっ!?』
P『あ、ちょっと! やりませんって! 俺は、やらな、ぎゃああああああ!』
柑奈「どうでしたかっ? 心、洗われたような気分になりませんか?」
P「あ、ああ。確かに心は綺麗になったかもだけど……。柑奈、なんでそんなに元気なんだ」
柑奈「えへへっ、このお仕事、やっぱり私に合ってたのかもしれません! 生まれ変わったような気分ですよっ」
P「本当にぴったりの仕事だったのかもしれないな……。まあいいや、柑奈、はいこれ」
柑奈「? なんですか、これ?」
P「あったかいお茶。さっき、スタッフさんに言って用意してもらってたんだ」
柑奈「わ、ありがとうございますっ! ……って、カップが一つしか見当たりませんけど」
P「あのときは、まさか俺まで入れられると思ってなかったからな……」
柑奈「でしたら、私ではなくプロデューサーさんが!」
P「いいから早く飲め。……飲んで、早く帰ろう」
柑奈「……はいっ! 帰ったら私、温かい物でも作りますねっ!」
柑奈(私、ラブもピースも、もっともっと『お返し』していきますよ、プロデューサーさん!)
P「運動がしたい?」
聖「は、はい…。だめ、でしょうか…」
P「いや、だめとかじゃないけど。どうして急に?」
聖「私…。いつも歌うのは…聖歌とか…バラードとか、綺麗な曲が多いけど…」
聖「事務所のみんなを見てたら…元気な歌も、歌ってみたくって、それで…」
P「あんまり運動をしたことがないから、その気持ちを味わってみたい、とか?」
聖「」こくこくこく
P「そっか。じゃあ……。軽く、バドミントンでもしてみるか?」
聖「…! はいっ」ぱぁぁっ
聖「は、はいっ……」
P「せーの、はい」
ぱしっ
聖(え、えいっ!!)ぶん
すかっ
聖「あ、あれ……?」
P「あはは、思いっきり振りすぎだ。まずは力を抜いて、かるーく、真ん中に当ててみろ」
P「次行くな。はいっ」
聖(かるーく、かるーく)
ぱすん
聖「!! で、できましたっ」
P「うまいじゃないか。それじゃ、もう一回!」ぱす
P「ほっ」ぱすっ
聖「…ん、しょっ」ぱすっ
P「もいっちょ」ぱすっ
聖「うにゃっ…」
ぽてっ
P「ははっ、大分うまくなったな、聖」
聖「で、でも…プロデューサーさんには、全然かないません…」
P「俺は何度かやったことあるからさ。でも、久しぶりにいい運動になったし、たまにはこういうのもいいな」
聖「…!」
P「ん? ああ、もちろん。また誘ってくれよな」
聖「はい…! 次は、負けません…」
P「お、いい心意気だ。レッスンの方もその調子で頼むな」
聖「う、うんっ…」
P(それから、定期的に聖とバドミントンをするようになった)
P(普段おとなしい聖が一生懸命運動する姿がすごくかわいく思えて、そういう方向での売り出しもありかと考えてしまったのは聖にはナイショである)
肇「プロデューサーさん、焼きそばの屋台はこっちみたいですよ」
P「おお、ありがとう肇」
肇「いい匂いがしますね……。こういうところのお店って、何でもおいしそうに見えて、困っちゃいます」
P「はは、分かるなその気持ち。何か食べたいものがあったら、頼んでもいいんだぞ」
肇「え、でも、悪いですし……」
P「いやいや、肇が今日仕事を頑張ってくれたご褒美みたいなものだから。遠慮しなくていよ」
肇「……そうですか? では、私も焼きそばを……」
P「ん、りょーかい」
肇「あちらの方が空いているみたいですから、座って食べましょうか。私、先に行っていますね」
P「おう、よろしく」
肇「」もぐもぐ
P「……しかし、肇は浴衣が似合うなぁ」
肇「えっ!? そ、そうですか……?」
P「うん。和風な路線で売り出そうとは思ってるんだけど、想像以上だった」
肇「あ、ありがとうございます……。私の実家も陶芸をやっていますし、もしかしたらそういう雰囲気が出ているのかもしれませんね」
P「かもな。ほんと、似合ってて可愛いよ」
肇「もう! あまり何度も言われると恥ずかしいですから……。食べ終わりましたし、そろそろまた回ってみましょう?」
P「ん、そうするか」
P「ん、どうした肇?」
肇「いえ……。少し、昔のことを思い出してしまいまして」
P「ん? ヨーヨー釣り……?」
肇「はい。私、小さい頃から釣りが好きだったんですけれど、ヨーヨー釣りはあまりうまくなかったんです。今やったら、果たしてどうなのかなぁ、と」
P「それじゃ、やってみるか? おっちゃん、2人分お願いー」
肇「え、あ……。ありがとうございます」ぺこ
肇「あっ……。やっぱり、上手くいきませんね」
P「まあ、こういうのはコツがあるからな」ねじねじ
肇「コツ、ですか?」
P「ああ。次はこっちの針を使ってみるといい。きっと上手くいくから」
肇「え、でも、針なんてなんでも一緒なんじゃ」
P「いいからいいから。ちょっとした念を込めておいたから、次はつれると思うぞ。輪ゴムが浮いているのを狙って、ゆっくり」
肇「は、はいっ……」
肇「! と、取れましたっ!」ぱぁぁっ
P「おめでとう。……はは、はははっ」
肇「……ど、どうして笑ってらっしゃるんですか」
P「いやいや、はは、肇の喜んだ顔が、余りに純真で、小さい子どもみたいだったからさ。……あははははっ」
肇「も、もう! しょうがないじゃないですかっ」
P「うんうん、童心を忘れないことは大事なことだからな。『取れましたっ!』だって、あははは……」
肇「むう……。意地悪なプロデューサーさんなんて、もう知りません。私帰りますっ」むす
P「冗談だってば。ヨーヨーも上手くいったことだし、拗ねないで次のに行こう、な?」
肇「……じゃあ、わたがしが食べたいです」
P「はいはい、次行こう。写真撮るから、美味しそうな笑顔で食べてくれよな」
肇「いやですっ! ……もう」
P「おーい瑛梨華、そろそろ仕事行くぞー」
瑛梨華「プロデュサーちゃん、ちょっち待ってー! 今いいところだからっ!」ぺらっ
P「なんだ、漫画でも読んでるのか?」
瑛梨華「違うよー、漫画じゃなくて小説だよん☆」
P「…………へ? ……小説?」
瑛梨華「そうだよー!」
P「瑛梨華が、小説……?」
瑛梨華「何だー! 何か文句あるかーっ!?」
P「いや、ないけど……。車で移動するから、続きはそっちじゃだめか?」
瑛梨華「あ、そだねー。りょーかい☆」
瑛梨華「準備できたよん☆」
P「よし、じゃあ出発するか。忘れ物はないな?」
瑛梨華「ばっちし☆」
P「台本は持ったな? 携帯は? その次の仕事は頭に入ってるか?」
瑛梨華「だいじょーぶだって!」
P「ハンカチ、ちり紙持ったな? 財布は大丈夫か?」
瑛梨華「あーもう! アタシは小学生かーっ!」びしっ
P「おお、ナイスツッコミ」
瑛梨華「絶対今のボケじゃなかったでしょーっ! がるるっ!」
P「い、いやいやいや! そんなことは思ってないぞ、うん」
瑛梨華「あはは、プロデューサーちゃん、ウソ下手すぎー!」
P「うぐ。まあ、瑛梨華に読書ってイメージが無かったのは事実だな」
瑛梨華「いまどきは漫才にもきょーよー、ってやつが必要な時代なんだからねっ!?」
瑛梨華「テッペン目指すんだったら、コンビの相方なんだから、そこんとこはしっかり理解してもらっとかないと困るよ、プロデューサーちゃん☆」
P「いやいや、コンビ組んだ覚えは無いし、そもそもお前はアイドルだし……」
瑛梨華「おー! 突っ込みどころを逃さないその眼力、SA・SU・GA☆」
P「そりゃ、瑛梨華とはずっと一緒にいるからなあ……」
瑛梨華「えっへへー! それじゃ、きっとテッペンなんてすぐだねっ☆」
P「……アイドルの、だよな?」
みく「にゃふふ~。おべんと、おべんとっ♪」
P「なんだみく、今日の昼ご飯はお弁当なのか?」
みく「そうだにゃあ。今日のお昼はみく手作りのハンバーグなのにゃ」
P「みく手作り……? 誰かに作ってもらったんじゃなくてか?」
みく「なんでにゃ! こう見えてもみくは、お料理もできる天才猫ちゃんなのにゃ!」
P「あー、はいはい。どうせ自分で作りさえすれば、嫌いなものを入れられなくて済むとかそういう理由だろ」
みく「むぐっ。だ、だってプロデューサーチャン、みくにお魚弁当ばっかり買ってくるんだもん! 意地悪だにゃ!」
みく「いいでしょー。意地悪なプロデューサーチャンには絶対あげないにゃ」ぷいっ
P「はいはい。じゃあ俺も、自分の弁当を食べるとするよ」
みく「えっ? プロデューサーチャンも今日はお弁当なのかにゃ?」
P「昨日の晩飯の残りを詰めただけだけどな。そして実は俺もハンバーグだったりするんだな、これが」
みく「にゃんと。それは偶然だにゃ」
P「ハンバーグって、一食分だけ作るとなんかもったいない気がするんだよな。というわけで、いただきます。……うん、我ながらうまい」
みく(プロデューサーチャンの手作りハンバーグ……。むむむ)
P「なんだ?」
みく「プロデューサーチャンが、どーしても、って言うなら、みくのハンバーグと半分ずつとっかえっこしてあげてもいいよ?」
P「いや、別にいいよ。さっき絶対あげないって言われちゃったしな」
みく「にゃっ!? このみく特製の絶品ハンバーグが欲しくないというのかにゃ!?」
P「こっちも十分うまいし。気にしなくていいぞー」ひらひら
みく「にゃにを~……! そんなこと言って、後で後悔しても遅いんだからね!」
P「しないしない。っと、言ってる間に最後の一切れになってしまった」
みく「!」じぃっ
P「……」
みく「」じぃぃっ
P「……分かった分かった。それじゃ、一切れづつ交換しよう」
みく「さっすがみくのプロデューサーチャン、分かってるにゃ♪」
みく「んー、美味しいにゃ♪ 意外と料理もできるんだね~」
P「いわしハンバーグだけどな、それ」
みく「にゃ、にゃにゃにゃっ!? 嘘だにゃ、お魚がこんなにおいしいはずは……」
P「さすがに騙されないか。冗談だよ、冗談」
みく「にゃっ! もう、どうしてそんなに意地悪言うにゃ!」
P「はは、みくはリアクションが大きくて面白いからな」
みく「それって芸人の扱いっ!? ……って、そんなことはいいから! 今度はみくのハンバーグも食べてみるにゃ!」
P「ん、それならもう食べちゃったぞ? ほら」
みく「い、いつの間にっ!? それで、味はどうだったの、かな……?」
P「んー、ふつう。ご馳走様でした」
みく「ええ!? そこは嘘でも美味しかったっていうところにゃ! ……あ、ちょっと、そそくさと片付けに入るんじゃないにゃー!」
P「はいはい、美味しかった美味しかった。……いろんなイミで」
みく「褒め方が適当すぎるよ!!」
P(本当はとても美味しかったのだが、なんとなく正直に伝えるのは悔しかったので、意地悪してみた俺だった)
春菜「プロデューサーさんっ、今日はこれでお仕事終わりですよね?」
P「ん? ああ、そうだな。それがどうかしたか?」
春菜「お時間があれば、お買いものに付き合っていただきたいなー、と思いまして」
P「まあ、それはいいけど……。なんだ、もう買い替えるのか? こないだ新しいのを買ったばかり、って言ってたじゃないか」
春菜「え、ど、どうしてそれをっ!?」
P「そりゃ、見てたらわかるに決まってるだろ。……まあいいか、今日は時間もあるし大丈夫だよ」
春菜「いいんですか? では、選ぶのを手伝ってくださいねっ」
P「おう。いい眼鏡が見つかるといいな」
春菜「えっ」
P「えっ」
P「おーい。いい加減機嫌直してくれよー」
春菜「ふんだ。眼鏡のことしか考えてないプロデューサーさんなんて、知りませんよーだ」
P「いやいや……。春菜が買い物行こうって言ったら、やっぱり一番にそれを考えてしまうじゃないか」
春菜「……プロデューサーさんが私のことをどう思っているのか、よおく分かりました! 罰として今日は一日中荷物持ちですからねっ!」
P「い、一日中か!?」
春菜「とーぜんですっ! 絶対許してあげないんですからっ!」
P「参ったな……。それで今日は、何を買いに行くんだ?」
春菜「着いてくれば分かりますっ!」
P「ああ、なるほど……。ぬいぐるみか」
春菜「えへへっ、留美さんと話していたら、猫ちゃんの仲間が欲しくなっちゃいまして」
P「そういえば、こないだも猫のぬいぐるみ買ったって言ってたもんなぁ」
春菜「! や、やっぱり! なんで知って……!」
P「その和久井さんが言ってたんだよ。随分羨ましがってたからな」
春菜「そうですか……。話した覚えがありませんでしたから、驚いちゃいました」
P「そりゃ悪かった。……お、これなんか可愛いんじゃないか?」
春菜「わ、この子可愛い……。ううん、流石プロデューサーさんですねっ」
P(だってこの子、眼鏡かけてるしな)
P「はいはい。重たいものじゃなくてよかったよ、っと」
春菜「……あれ? プロデューサーさんもぬいぐるみ買ったんですか?」
P「ああ。俺も和久井さんにお土産を、と思ってな」
春菜「……そうですか」
春菜「私も買いましたし、ダブルのプレゼントですねっ」
P「喜んでくれるといいな。……っと、こっちは春菜の分」
春菜「……へっ?」
P「春菜、こっちのぬいぐるみも気にしてたろ? せっかく一緒に買い物に来たわけだし、どうせならとってことで」
春菜「……いいんですか?」
P「春菜にはいつも助けられてるしな。その分アイドル活動頑張ってくれれば、問題ないよ」
春菜「えへへっ、じゃあこの子もとーっても大切にしますねっ!」にこっ
お付き合いくださった方、特にレス支援くださった方は本当にありがとうございました
html依頼出してきます
のんびり楽しませてもらったよう
転載元
モバP「アイドルたちとのんびり過ごした」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395236786/
モバP「アイドルたちとのんびり過ごした」
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コメント一覧 (22)
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- 2014年03月20日 03:54
- ヘレンとダンサブル編が読みたいです
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- 2014年03月20日 04:21
- 柚といちごパスタ編が見たいわ
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- 2014年03月20日 05:25
- よかった。
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- 2014年03月20日 06:06
- こういうほのぼのは話にバリエーション求められるから逆に難しいんだよな
続編期待するぜ
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- 2014年03月20日 06:18
- こういう小ネタ集みたいなのは、
時間が空いた時にちょこちょこ見られるので、
とてもよいと思いました(小並感)
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- 2014年03月20日 07:27
- ほー いいじゃないか
こういうのでいいんだよ こういうので
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- 2014年03月20日 08:33
- いいっすねー
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- 2014年03月20日 08:42
- ※2
のんびり(即死)
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- 2014年03月20日 09:59
- やっぱSSはほのぼの系が一番だな
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- 2014年03月20日 11:01
- ※4
キャラの書き分け難しいんだよねえ
安価指定で即興で書ける人とか本当凄いと思う
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- 2014年03月20日 11:29
- やっぱり響子の代役は智絵里なんだな(すっとぼけ)
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- 2014年03月20日 12:04
- ほのぼのと可愛かった
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- 2014年03月20日 12:49
- このSSは……今の俺には眩し過ぎる
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- 2014年03月20日 14:39
- 文香と書店バイトの手伝い編は何処ですか?
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- 2014年03月20日 16:23
- 智絵理のお弁当とか羨ましいです
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- 2014年03月20日 16:59
- 俺の幸子は…?(震え声)
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- 2014年03月20日 23:53
- 比奈とのやりとりは秒速2cmに関してかな?
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- 2014年03月22日 05:08
- ESP(超感覚的知覚)とPK(念力:サイコキネシス)を合わせたモノがPSI(サイ)。
サイを持つ人がサイキック(超能力者)だから、テレパシーもサイキックの能力じゃね?
ちな、サイキッカーは和製英語。
ESPer、エスパーはSF界の造語。
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- 2014年03月22日 23:45
- (まだまだ続けても)いいんだぜ
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- 2014年03月24日 14:31
- ※17
5cmでしょ あれってどこが舞台だっけ?
やっぱりこういう日常のほのぼのがいいね。 自分的には鬱系はたま~に一つあるくらいでちょうどいいや
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- 2016年03月27日 16:02
- じゃあね、今度は早苗さんとか真奈美さん辺りを加えて…お願いしますで在ります、作者殿(;つД`)
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- 2016年07月03日 19:06
- テレパシーってサイキックじゃなかったのか