幼馴染「NTR漫画のヒロインの顔がアタシに似てた」【後半】
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――「結」【男「気になるあの子は爆弾娘」】――始――
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「う…う~ん…なんだ…ここは…?」
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「つーかなんだこの音は…俺の目覚ましはこんなデカイ駆動音しないぞ
なんか…すっげー焦燥感を煽られる音っていうか…」
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「?…なんか近くに…まさかこれって…」
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「テレビや漫画でしか見た事ないけど…時限爆弾って奴にそっくりだ…」
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「どどどどどどど、どうしよう…」ピグレット
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「…時計と爆弾らしき物体が…色別の四本の線でつながってる…」
チクタクチクタクチクタクチクタク
???「はやく線を選んで切れ!!大変な事になるぞ!!」
男「お、お前らは…」
DQN「お前このバカ野郎!とっとと処理しやがれ」ヒッシ
チャラ男「童貞のまま死にたくねェっす!!!マジでたのむッス!!!」アセアセ
チビオタ「いいか男冷静に冷静に考えろ考えるんだ」アタフタ
ガリオタ「急いては事をし損じるでござるよ!!!」
デブオタ「そんな事言ってる場合じゃないでしゅ!!時間ないでしゅ!!!」
生活指導「親に孫の顔を見せられないで死ねるか!!!たのむぞ男」
ババア「あああ!!??なんだってぇ!!!???」
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「なんでお前らこんな所に…っていうか先生とババアまで…」グルグル
一同「いいからとっとと選んで処理しろ!!!!」
男「わ、わかったよ…うげ…タイムリミットまであとわずか…
燃えるような赤色の線…目が覚めるような青色の線…穏やかな緑色の線…鈍い灰色の線…」
男「どれを選んだらいいんだろう…」アタフタ
チクタクチクタクチクタクチクタク
男「よし、せっかくだからこの赤の線を選ぶぜ!!」プチン
チクタクチクタ………
男「ふう…とりあえず止まっ」
カタカタカタカタ
男「なにやら凄く震えております…」ガタガタガタ
ズガァアアアアアアアアアン…ゴオオオオオオォォォォ
男「あわわわわわわ…爆音の後、周り一面が炎に…」
???「ずーっと、この思いを胸に秘めていた…」
男「?なにやら聞いた事ある声が…」
???「ふふふ…あんたは全然気づいてなかったかもしれないけどね…」
男「???どういう事???」
???「素直になれなかったアタシも悪いんだけどね…でもそろそろ気づいてほしいな…」
男「はぇ???」
???「さあ、もう目覚めなさい!!」
ジリリリリリリリリリリリリリ
男「うおおおおおおおお!あっちいいいいいいいい!」スピキュール!
チュンチュンチュンチュン
ジリリリリリリリリリリリリリ
男「…夢か…うわ、汗びっしょり…と、目覚まし止めてと…
ん…時間もほどほど…起きるか!」ガバッ
――男宅リビング
男「おはよー」
男父「おはよう」
男妹「おはよっお兄ちゃん!」
男母「おはよう男、朝ごはん出来てるから食べなさい」ニコッ
男「おう、いただきまーす」
――朝食後
ピンポーン
男「ん?誰だ」
ガチャ
幼馴染「おいっす」
男「おーっす、どしたん?」
幼馴染「んー一緒に学校に行こうかと」
男「おk…ちと準備するから待ってな」
――準備後
男・幼「行ってきまーす」
男家族「いってらっしゃーい」
男「たまには良いもんだな」
幼馴染「うん!」
男「……あのままだったらこういう事もできなくなってたかもな…」
幼馴染「……うん」
男「…本当にわりぃな…」
幼馴染「別にきにしてないよ」ニコッ
男・幼「うーっす」
一同「おーっす」
友「お、今日は真面目だなw」
幼馴染「悩んでた事が解決したからねーしっかり眠れてすっきり起きれたのよ」フフン
DQN「そりゃ良かった」
チャラ男「もう俺らをこき使わないでほしいっす」
幼馴染「う、うっさいわねぇ…悪かったわ…ごめん…」シュン
男「お前…こいつらにどんな扱いを…」
幼馴染「お、男…アンタが…元はと言えば」
友「ハハハハw」
幼馴染「ブー」ムスー
ザワザワガヤガヤ
オタ3「おーいDQN~」
DQN「あ?何?」
ガリオタ「確かDQN殿はPCは持っていないんでござるよね?」
DQN「おう?そうだけど?」???
デブオタ「まあケータイでも見られるっちゃ見られるでしゅが…」
友「どうしたんだ…?」
オタ3「DQNがファンの末々婦美がHPで活動停止宣言をした」
DQN「ブ――――!!!」
チャラ男「あ…(そういえばそういう事になってたンすよね…)」
男「DQNお前…ああいうのが好きだったのか…(友達が母ちゃんのエロマンガ好きって…複雑)」ヒキッ
DQN「て、ちげぇっての!!!チャラ男てめぇのせいだぞなんとかしろ!!!!」
チビオタ「DQN…そう恥じることはない…」
ガリオタ「人の趣味なんて様々でござるよ」
デブオタ「そうでしゅよ、DQN君が萌えエロ好きだって誰の迷惑でもないでしゅ」
DQN「だああああああああああああちげええええええええってのおおおおおおお」
幼馴染「あははははははははww」
チビオタ「やはりNTR物への叩きがきつかったのだろう…」
デブオタ「ぼっくんらもNTRは嫌いでしゅけど…それで叩くのもなんかちがうでしゅよねぇ…」
一同(真相は黙ってたほうがよさそう…)
ガララ
生活指導「うーっす…朝のHRはじめっぞー…お、男…おめぇら昼休み楽しみにしとけや…」バキベキボキ
男「…先生なんで骨鳴らしてんスか…怖いっすよ…」ヘヘヘヘ
DQN「「おめぇら」って事は…」
チャラ男「ばっちり俺らもお勘定に入ってるって事っすよね…」
友「今から頭が痛くなってきたぜ…」
生活指導「あと幼馴染~ゲンコがないからって安心してんなよ~…」ギロッ
幼馴染「ひぃっ」
男「先生~…平和的にいきましょうよ~…」ガクガクブルブル
生活指導「親を泣かすような輩に平和も糞もねぇ…」
男「ははは…(泣かされたのは俺の方なんだけどな―)」トホホ
生活指導「ほあたぁっ!!」
ゴチン!!
男「ひでぶっ!!」
ガツン!!
DQN「たわばっ!!」
ゴツン!!
チャラ男「あべしっ!!」
こつん
友「イテッ」
生活指導「おめぇらもこれに懲りたら二度とさぼったりフケたりするんじゃねぇぞ」フ―
DQN「なんか友にだけ手を抜いてねっすか?」
チャラ男「そうっすよ、友のだけ音に濁音がなかったような感じっす!」
生活指導「うるせぇ!!誰もがおめぇらみたいな図太い神経と頭蓋骨の持ち主だと思うな!
友みたいなのにおめえらと同じ加減でやっちまったら頭がへこむわ!!!」
男「いや俺らもそんなに頑丈じゃ…」
友「…俺もこいつらと同じくらい強くしても平気ですよ…?」
生活指導「いや…しかしだな…(なーんかこいつはあんまり強く小突きたくないんだよなぁ…不思議なんだが)」
チャラ男「いやいやそういう事じゃなくって…俺らも友くらいの強さで小突いてもらえたらなぁ~と…」
生活指導「ほ~うチャラ男…自らもう一発ゲンコを喰らいたいとは…殊勝な心がけだなぁ…」ニヤァ
チャラ男「いやいやいやいやそういうことじゃないっす!!!!!!」アセアセアセ
生活指導「昼休みももう半ばなんだ…とっととメシ喰って次の授業の準備しとけ!」
ガララ
――昼休み半ば――屋上
幼馴染「ふう…昼休み半分使った説教はきつかったわぁ…」
女先輩「うう…あんなに小言言わなくて良いじゃない…」
後輩「でもしかたないですよ…それにお小言で済んだだけまだ…男先輩たちなんて」チラ
男・DQN・チャラ男「アタタタタ………」サスリサスリ
友「そんなに痛いのか…?」
男・DQN・チャラ男「うん………」
幼馴染「まあ始まりの場所だからね…」
チャラ男「まったく幼ちゃんが「男がNTR物のエロマンガを持ってたの…」なんて言い出したのが」
男「!!??…どういう事…!?」
幼馴染「!!…(ヤバ…まず!!)」
DQN「知らなかったんか?あの漫画よ…幼ちゃんが男の部屋から持ってきたーって」
チャラ男「そうそう…んで俺らに無理やり見せて「男を問い詰めるんだから」とか…」
男「………」プルプルプル
友「…おい幼…まさかお前」
幼馴染(抜き足差し足…)ソローリ
女先輩「あれ幼ちゃん?」
後輩「あ…幼先輩屋上出口近くに…」
幼馴染「あばよとっつぁあん」
バヒュン ガシッ
男「逃がすかよ…」ゴゴゴゴゴゴ
男「はなさないぞ~♪」ニッコリ………
ぎゅうううううううううう
幼馴染「い!痛い!!!痛い痛い痛い!!!!痛いいたったたホッぺをつねらないで!!!」
男「お前は~人のプライバシーやプライベートな空間をなんだと思ってやがる!!」
幼馴染「ご、ごめんなさいごめんなさい許して理由があるの!!」
男「…理由ってなんだよ…」
幼馴染「あ、あのね…アタシんちってパソコンは親が管理してるじゃない…」
男「で」
幼馴染「んでJKだからエロ本とかもおおぴっらに買えないじゃない…」
男「で」
幼馴染「…もう♪この先を言わすなアホ♪」
男「反省してないみてーだな」
ぎゅうううううううううう
幼馴染「いたいたたたたたたたたたたた!!」
パッ
幼馴染「盗んだわけじゃねーし…後で返そうと思ってたし…」
男「……結果オーライ…かな?」
幼馴染「…じゃあ許してくれるの?これからも漁っていいの?」
男「…許すも許さないもお前も母ちゃんの被害者だしな…つーかなにさりげなくこれからも漁ろうとしてるんだよ!!」
幼馴染「だって…男の部屋の秘蔵本がアタシにとっての唯一のエロに触れられる場所なんだもん…」
男「んな事言われたってなぁ…」
幼馴染「幼馴染物・先輩後輩物・TS物・義理の姉妹物・コスプレ物・ロリ物や熟女物もあったよね…
男ってば意外と見境なく色んなジャンルに手を出してるのがわかった…」
男「だだだああああああああああああああああああああだまれええええええええええええええええ」
幼馴染「でも失禁物・女の人がオムツ履いてる幼児プレイ物・痴漢物を見たときはどん引きした…
だけどああいうアブノーマルなのもちょっと興奮して「これ結構好きかも」って思った自分もいてもし男が望むなら」デモNTRハNG
男「だからだまれえええええええええええええええええええええええええ」
一同「……………(うわぁ…)」
DQN・チャラ男「男……」ナムナム
幼馴染「ムームーフガ―ムグ―」ンーンー
友「男!!お前女体化物が好きなのか!!??どうなんだ!!??」
男「友!!??どうした、つーか幼の話を真に」
女先輩「男君って先輩物好きなの!?ねぇどうなの!!??」
男「先輩!!??変な人だと思ってたけどそんな所まで!!??」
後輩「あ、あの!!男先輩が見てる後輩物のエッチな漫画ってどんな内容なんですか!!??」
男「後輩まで!!??そんなの言えるか!!!!」
DQN「おー男、性癖暴露されたのにモテモテだなぁ」
チャラ男「そーっすねー(つーかあいつあんなにジャンル開拓してたのかよ)」ポケー
キンコンカンコーン
男「!?おいもう昼休み終了5分前のチャイムだ!そろそろ校舎内に戻るぞ!」
友・女先輩・後輩「ええーーー(まだ答えを聞いてない!!)」
DQN・チャラ男「あ…またメシを喰いそこなった…」グゥー
幼馴染「ムグ―ムガ―」ジタバタ
幼馴染「おわったー…男どうする?部活行く?」
男「おおそうだな、眼鏡先生にも改めてお礼言っておきたいし」
幼馴染「そんじゃれっつらごー」
――美術室
後輩「あ、幼先輩に男先輩(よし、昼休みの時の答えをさりげなく…)」
女先輩「ふふふ…(さーて…どう聞きだそうっかな…)」
美術部モブ1「男先輩に幼先輩、チーッス」
美術部モブ2「どもーっす」
オタ3「うーっす」
漫研モブ「おいーっす」
眼鏡先生「あら男君に幼馴染さん、昨日は楽しかったわねw…今日は部活に励んでいくの?」
幼馴染「はい!もう問題が解決したから部活動に専念できます」
男「はいそのつもりで…それと眼鏡先生、昨日は大変お世話になりました…どうにか高校生でいれそうです」
眼鏡先生「ふふふ、どういたしまして…じゃあ今から簡単な課題を出すから…やってみて頂戴」ニコッ
眼鏡先生「…それじゃちょっと早いけど…今日の活動はここまでにしときましょう」
女先輩「えー(結局上手くはぐらかされて聞けなかった…)」
後輩「はぁ…(眼鏡先生もいるからそういう事を聞けるような隙が…)」
美術部モブ「おわったー」ノビィー
オタ3「お疲れ―っす」
漫研モブ「うーっす」
幼馴染「男…今日は二人だけで帰らない?」
女先輩「!!男君!私も一緒に帰っていいかな?途中まででいいから!!(逃してなるものか)」
後輩「私もご一緒してもよろしいですか!!??(今日、最後のチャンス)」
幼馴染「あ…………」ギュッ
男「……二人ともわりぃ…今日は幼と大切な話があるんだ、だからごめん」ペコリ
女先輩・後輩「……………(ガーン)」ショック
幼馴染「……………男…ありがと…」ボソッ
眼鏡先生(………青春ねぇ)クスクス
テクテクテク
幼馴染「……で、大切な話ってなぁーに?」クスクス
男「…あー?あれねぇ…出まかせだよ出まかせ」
幼馴染「ひっどい男ねぇ、先輩と後輩ちゃんないがしろにしちゃうなんて~」フフフ
男「あのなぁ…」
幼馴染「……あんがとね…」
男「…おう…」
テクテクテク
幼馴染「…こうして二人だけで一緒に帰るのも…久しぶりだね…」
男「そうだな…」
幼馴染「たまには良いもんだね」
男「ああ」
幼馴染「…綺麗…ねえねえ男、今日は「夕焼け」がすっごい綺麗だね」
クルッ
男「…………………………」ポーッ
幼馴染「男?どしたの?」キョトン
男(幼いころからずーっと…)
幼馴染「おとこー?」
男(一緒にいたのに…)
幼馴染「どうしちゃったの…?」
男(今頃気づくなんてな…)
幼馴染「お と こ ! どうしちゃったのよ!?」
男「幼…「好き」だ!!…」
幼馴染「はぇ!?え!!??な、なに突然変な冗談言ってんのよ!!」ドギマギ
男「冗談を言ってる顔に見えるか?」
幼馴染「だって…いきなりすぎるじゃない…」
男「俺も驚いてる…」
幼馴染「何よ…こんなムードもへったくれもない…」グス
あの漫画のせいもあるんだけど…あれ以来どうもお前を意識しちゃってさ…」
幼馴染「そんなの…アタシもよ…」グスグス
男「…さっきの夕焼けの光を浴びたお前がすっごい綺麗で…頭の中で過去のお前と重なって…
「誰にも渡したくねェ」…って思っちゃって…親があんなエロマンガ描いちゃってるけど…
幼馴染!俺と付き合ってくれませんか!?」
幼馴染「ばぁーか…おせぇーんだよ…OKに決まってるだろ…こっちは「ずーっと」好きだったんだよ」ポロポロ
男「鈍感なバカでごめんな…幼…」
幼馴染「……ホントだよ…アタシはNTRなんて大っ嫌いなんだからね…浮気とかしたら承知しないんだから…」
男「俺も嫌いだよ…だからお前もたのむぜ…」
幼馴染「アタシの目にはアンタしか見えてないっての…多分これからも…」
チュッ
幼馴染「へへ…初キッスだぜ…///」
男「ああ…///」
幼馴染「へへへ…………///」
男(こいつとはこれからも…こんな夕焼けの中を…一緒に歩いていきたいな…)
――赤い線ルート――エンド
男「ではこの青い線を」
プチッ
男「止まった…?」
サアアアアアァァァァァァ…………
男「い、一瞬にして青空と草原が広がった……」
サアアアァァァァ
男「……めっちゃ広いなー…見渡す限り空と草原しかみえねー」
サアアアァァァァ
男「……風が気持ちいいな…」ノビィー
サアアアァァァァ
男「ん?…なんだか雲が…近づいて…?違う!!俺が浮いてるんだ!!」
フワフワフワ
男「うわわわわああああああああ」
???「フフフ…何を驚いてるのかなぁ~」
???「ここは私の心の中…だーれも理解してくれないけどね…」
男「へ?」
???「でも…君にはわかってほしいな…」
男「はい?」
???「さあ…もう起きて!!」
――男宅2F男自室――朝
ジリリリリリリリリリリ
男「うわあああああ空があああああ」アオニソマルマデー
ジリリリリリリリリリリ
男「…夢か…目覚まし止めないと…」
カチッ
男「しっかし変な夢だったなぁ……」
男「でも…なーんか気になる夢だったなぁ…」
男「聞き覚えのある声だったよな…?」
男・DQN・チャラ男「痛たたたたたたた…」サスリサスリ
DQN「生活指導のヤロー…思いっきりゲンコ食らわしやがって…」イテテテ
友「俺は痛くないけど」
DQN「おめーは明らかに手加減されてただろうが!!」
チャラ男「やっぱあれっすかね、テストの点が良いと頭も大切にされるンすかね?」
男「俺は普通なのに…」アタタタ
チャラ男「でもゲンコ喰らったのは男のせいみたいなもんっすよ?」
男「そういえばそうだったな…ごめん」
幼馴染「アタシらも長々と説教されて精神的にちかれた~」
後輩「女先輩なんかかなりきつく怒られてましたね…」
女先輩「本当よ~…確かに大学推薦決まった身でサボりとかやっちゃまずいけどね~」
男「先輩すいません…俺なんかのために…」
女先輩「ん?いいのよいいのよw可愛い「男君」のためならww」アハハハ
男「何かして欲しい事があれば言ってください…できる事ならやりますよ」
一同「ブーーーーーーーー!!!???」
男「先輩アンタなにを」
幼馴染「先輩何をアホな事いってるんですか!!??」
後輩「そ、そうですよ!!そんなハレンチな…///」カアア
友「あ、アンタの頭ん中は一体どうなってるんですか!!??」
DQN「いやぁ…先輩すげぇっすわ…」
チャラ男「クレイジーっす…」
女先輩「なによ~…漫画の中であんだけ酷い目にあったんだから…変なお願いじゃないと思うんだけどなぁ…」ブー
幼馴染「十分変なお願いです!!」ガー
後輩「女先輩って…変人なだけじゃなくて変態だったんですね…」ジーッ
友「だ、大体…男母さんは男が在学中は活動停止ですよ…その願いは無理でしょうね…」アセアセ
女先輩「ムー…それじゃあ…」
キンコンカンコーン
女先輩「あ、昼休み終了5分前…じゃあお願いは後で話すから…今日は部活に来なさいね!」
眼鏡先生「じゃあ今日はここまでにしましょうか…それじゃあ気をつけて帰るのよ」
一同「さよーならー」
後輩「男先輩、幼先輩、女先輩…よければ一緒に帰りませんか?」
幼馴染「アタシはおkよん」
男「俺m」
女先輩「んー幼ちゃん後輩ちゃんごめんね、男君とちょっと話したい事があるから…先帰ってて」
幼馴染「え!?」
後輩「そんな~残念です…」
男「先輩、話っt」
女先輩「ここじゃなんだから…私の教室にいこっ?」
幼馴染「ちょっとまってまだアタシは」ミトメテナ
眼鏡先生「はいはい出てった出てった~♪」
ウワチョットマッテ…ガララ…ピシャン
眼鏡先生「…女さん…がんばってね」クスリ
女先輩「フフフ…二人っきりになっちゃったね…///」
男「せ、先輩がそうしたんでしょ…///」
女先輩「お昼休みの時の約束…私まだお願い聞いてもらってないよ?」ズイッ
男「え、えーっと(先輩の顔が近い、良いにおい)////」ドギマギ
女先輩「え、えーっとね…男君…」ドキドキ
男「…………」ドキドキ
女先輩「あ、あのね///」ドキドキ
男「…………」ドキドキ
女先輩「い、今の状況って…あの漫画のシーンに似てるよね…///」カアアアア
男「え…は、はい///」
女先輩「あ、あの漫画の中だと…あの後酷い目にあっちゃうけど…も、もちろんここでHな事なんてしないけど…
も、もしよければ私と……」
男「ちょ、ちょっと待って下さい先輩!////」ドキドキ
女先輩「ふえぇえ!?」
男「……なんで俺なんですか…?」
男「いや!そういう事じゃなくて…めちゃくちゃうれしいですよ…ただ」
女先輩「…ただ?」ウルウル
男「純粋に疑問なんです…先輩ほど魅力的な女性が…なんで俺なんかに…」
女先輩「…恋心に理由や理屈なんかいらないと思うんだけどなぁ…男の子って皆そうなの?」グスゥ
男「…すいません…ただこのまま流れで付き合うのって…先輩に対して失礼な気もして…」
女先輩「私ってさ…昔っからね…大人っぽく見られるらしいんだ…」
男「クールビューティーって感じですもんね…見た目だけならw」フフフ
女先輩「もぉー笑うなぁ…でさ…話しかけられてお喋りするとね…皆「え…」って感じになるんだよね…」
男「…先輩…」
女先輩「…みーんな…期待してた私と…中身の私が全然違う事が気持ち悪いみたいで…小さい時は友達とか作れなかったなぁ…」
男「……………」
女先輩「でね…ある程度大きくなると…「皆の期待してる私」っていうのが見えてくるの…
後は簡単…出来る範囲でそれを「演じれば良い」だけ…」ギュッ
男「……………」
女先輩「でもね…全然おもしろくなかったな」
女先輩「…高校も一年の頃は楽しくなかった…眼鏡先生は私の事を理解してくれたけど…
でも同年代の子には仮面をかぶって接しなきゃならなかった…」
男「…………」
女先輩「でも2年になってからは楽しかったな、男君と幼ちゃんが美術部に入ってきてくれて…
私ってば完璧に演じてるつもりでもどっかしらでボロが出てたみたいでさ…
でもキミは変な事言った私にも引かないで「面白いっすよ先輩」って言ってくれた…」
男「俺の母親が変人だから…先輩なんて全然マトモですよ…」
女先輩「男君がいなければ…後輩ちゃんも美術部に入ってくれなかったかもしれないし…」
男「先輩は…俺がいなくても後輩とは仲良くなってましたよ…」
女先輩「男君の周りに集まってる子達って皆良い子だよね…きっと男君のそういう所に魅かれて集まったんじゃないかなぁ…そして私も…」
男「そんな…俺は大した事…」
女先輩「ふふふ…謙遜するな♪褒めてるんだぞ♪」
男「…/////」カアアア
女先輩「………理由にもなってないような理由だけど…これで満足かな…?」ニコッ
男「…はい、ありがとうございました…でも…「今」は先輩と付き合うわけにはいきません…」
女先輩「……やっぱ…駄目だったかなぁ…」ウルッ
女先輩「…なにか難しい事言って格好つけてるけど…振りたいだけなんでしょ?」プイッ
男「違います…俺も先輩と付き合いたい…だけど…」
女先輩「変な期待なんかさせないでよ…でも私は幼ちゃんや後輩ちゃんとは違うからしょうがないよね…」グスゥ
男「卒業式!!」
女先輩「!!??」
男「卒業式の日まで…俺に時間を下さい…」
女先輩「………どういう事…?」
男「もしその時まで…先輩の俺への気持ちが冷めずにいたら…俺と付き合って下さい!」
女先輩「なにか…やりたい事があるのね…」
男「はい…」
女先輩「…卒業式の日までなんだから…それ以上は待てないんだからね」グス
男「すみません…」
女先輩「女の子に…告白までさせて…恥かかせて…キミって子は…」グスグス
男「…絶対に…卒業式までに…間に合わせて見せます…待ってて下さい」グッ
ガチャ
男「ただいまー!!」
ドタドタ
男母「おかえりなさい、どうしたのそんなに慌てて?」
男「母ちゃん!えーっとアナログ用の画材ってまだ残ってるよね?エアブラシとかイラストボードとか」
男母「うん残ってるけど…何に使うの?」
男「ちょっとね…あと母ちゃんにもアドバイス貰うかも知れないから…」
男母「???」
男「さっそく作業場を使わせてもらうね」
ガチャ
男妹「兄ちゃんどうしたんだろ…」
男父「さあな…でも目が輝いてたな…」フフフ
――作業場
男「よぉーーーーしやるぞぉおぉおおお」
男「デジタルでばっか作業してたから…上手く描けるか不安だけど…卒業式にまで完成させてやる…」
男「まずはラフスケッチ…ッと」カキカキ
――時間経過――学校
男「ZZZZZ………」グーグー
友「…男は一体どうしたんだ…?」
幼馴染「なーんかまた夜中にやりだしてるみたいでさ…部活にもあまり来てないし…来ても眼鏡先生と話したらすぐ帰っちゃうし…」
――時間経過――美術準備室
男「先生…こういう風なんだけど…どうかな?」
眼鏡先生「そうね…それだったらここをこう…」
――時間経過――家
男「母ちゃん、構図はこんな感じで良いかな?」
男母「うーんそうねぇ…母ちゃん的にはここをもうちょっと…」
男「サンキュ母ちゃん…ようしそろそろ下書きに入るぞ…」
男母「フフフ…無理しないでね男」
男「筆・リキテックス・水の入ったバケツ・マスキングテープ・エアブラシ・ティシュ・新聞紙…全部そろってるな」
男「まずは大まかに色を塗るか…」
ヌリヌリヌリ
男「………うーん…やっぱりなにか資料が欲しいな…」
男「そうだ…母ちゃんの資料素材から…」
――時間経過――美術部
幼馴染「男ったらまーた幽霊部員なのよねーほんっとにもー…」ブー
後輩「来てくれる事には来てくれるんですが…美術準備室で先生とお話してすぐ帰っちゃいますからね…」フゥ
女先輩「…男君…何をしてるんだろう…」ギュッ
――時間経過――家
男「ここはエアブラシっと…」
プシュー
男「……へへ…最初のうちは慣れなかったけど…なんとか様になって来たな…」
男「これは…俺が先輩に渡す…ラブレターみたいなもんだ…絶対に完成させてやる…」
卒業生「ほーたーるのひーかーりぃ♪」
幼馴染「うう…ついに先輩も卒業しちゃうのね…」グスグス
友「おい…今生の別れじゃないんだから泣くなよ…」ウル
幼馴染「なによ友だって涙ぐんでるじゃない…」グスグス
DQN「あのおもしろい先輩もこの学校からいなくなるのかー…」ハァ
チャラ男「ズレた人だったけど…面白かったし良い人だったっすよね…」シンミリ
男「………………」
――卒業式終了後
女先輩「ほらほら泣かないで…偶には遊びに来るから…ね?」ナデナデ
後輩「…ボタン貰ってもいいれすか…」ヒック
幼馴染「あ、アタシも貰ってもいいですか!?」
女先輩「うーん…女子高でもないのに女子が女子にボタンって…ま、いいかw」ブチブチ
男「…先輩…ちょっと屋上まで来てもらってもいいですか…」
女先輩「…男君…わかった…」ドキドキ
男「………………」
女先輩「えーっと…なにかな…お礼参り?」
男「プッ…こんな時までボケて…」フフフ
女先輩「だ、だってぇ…男君凄い真面目な顔なんだもん…」
男「…部活にもあんま顔出せなくてすいませんでした…」
女先輩「寂しかったんだぞコノヤロー…」
男「すいません…」
女先輩「その…脇に抱えてる物が…君の答えなんだね…」
男「はい…卒業式ギリギリになっちまいましたけど…」ヘヘヘ
女先輩「まったく…おそーい」フフフフ
男「どうしても納得できなくて…多分まだ納得できてないんですが…」
女先輩「……部活を蔑ろにするぐらい力を入れちゃったんだ…」フフフ
男「はい…女先輩…これが俺からの女先輩への「ラブレター」です…見てください!」
スッ
女先輩「…素敵な絵………」ポーッ
男「夢で…見た風景なんです…」
女先輩「夢で…?」
男「変な夢でして…ただ先輩の心の中って…今日の晴れた大空みたいなんじゃないかなぁって…
先輩は…変人って言われたりしてるけど…自由な想像力の持ち主だと思うんです…勝手な印象ですけど…」
女先輩「フフフ…褒めてくれてありがとう」
男「先輩…あの…俺、間に合いましたか…?
俺の勝手なわがままで…先輩を待たせちゃって…断られても…」
女先輩「素敵な絵だけど…満点は上げられない…一つ足りないところがあるな…」フフフ
男「え…それじゃ…駄目…?」
女先輩「フフフ…」
チュッ
男「!!??」
女先輩「少女の隣に…男の子がいないとね♪」
――青い線ルート――エンド
男「この緑ちゃんに決めた!」
プチ
ニョキニョキ
男「ん…なんか生えてきた…」
ズドドドドドドドドオオオオオオオ………
男「い、一瞬で周りに森が広がっちまった…」ポカーン
テクテクテク
男「………あたり一面…植物と苔むした大木だらけ…」
テクテクテク
男「緑色しかみえねぇ…でも…虫とかいないな…気温も涼しくて気持ちいい…
フィトンチッドっていうんだっけか…森林の心地良い香りだ…」
ザアアアアアアアア…
男「…遠くに滝でもあるのかな…居心地良いなここ…安らぐ…」
テクテクテク
男「……この大きな樹…ちょっとここで一休みしよう…木漏れ日が綺麗だな…」
男「ふう…木漏れ日にしても…香りにしても…なーんか癒されるな…」
???「…ありがとうございます…」
男「ふえ?なにこの声?森の精霊??」
???「私の心の中…気に入っていただけたようで何よりです…」
男「???どういう意味???」
???「でも…私は臆病者なんです…嫌われたくないだけの…ただの弱虫なんです…」
男「そ…そうなんですか?」
???「…そろそろ…目覚めの時間のようですね…」
男「え、ちょま…うわ木漏れ日から光があああああああああ」ウワアアアアアア
――男宅2F男自室――朝方
男「うおっまぶしっ!!!」オンミョウダンヲクラエー
チュンチュンチュン…
男「……カーテン開けっ放しで寝てたのか…だからまぶしかったのか…」
男「変な夢だった…でも…すっげー居心地よかったなぁ…あそこ」
DQN「だあーーーちきしょーいてーよぉぉぉおお」ジンジン
チャラ男「あいつ絶対にゲンコするとき中指を一本拳スタイルにしてたっすよ…」ジンジン
男「マジで頭へこむかと思った…」ジンジン
友「まったく…日ごろの行いが悪いから必要以上に痛い目に合うんだ」ヤレヤレ
DQN・チャラ男・男「うるへー!!」
幼馴染「アタシらは説教だけで済んでよかった~…」
女先輩「男君達を見ると本当にそう思うわ~」
後輩「でも男先輩達…本当に大丈夫ですか?保健室に行って氷嚢を貰った方が…」オドオド
DQN「心配してくれてあんがとな…でもこれが初めてってわけじゃねーから大丈夫だ」ニカッ
チャラ男「うう、後輩ちゃんだけっすね俺らの心配してくれるの…」グスッ
男「…後輩もごめんな…俺のせいで説教食らわされちって…」
キンコンカンコーン
一同「おっともう時間だ…行かないと」
キィ…ガチャ
男「ん?どうした後輩…皆もう校舎の中に入っちゃったぞ」
後輩「えーっと…ちょっと良いですか?」
男「…そこはゲンコを喰らったとこ!(あ、でも後輩の手ヒンヤリして気持ちいいかも…)」
後輩「…痛いの痛いの…とんでけ~」エイッ
男「…(後輩めっちゃ距離近い良いにおい!!)」ドキドキ
後輩「……ははは…ちょっと子供っぽ過ぎましたね…//////」カアアアア
男「…いや…後輩らしくて良いよ…効き目ありそう…////」カアアアア
後輩「もー、どういう意味なんですか!…早く中に入りましょう先輩!///」
ガチャ…バタン
男「………俺って…もしかして…チョロイ?」ドキドキ
――時間経過――男宅
男「…あれから部活中も帰宅中もなんとなく後輩を目で追ってしまった…」
男「以前から可愛いなぁとは思ってたけど…」
男「バカ母ちゃんがあんな漫画描いたせいもあるかなぁ…」
後輩「皆さん!お昼ご飯を一緒に食べませんか?」
女先輩「いいよ~」
幼馴染「おk~」
友「OK」
DQN「いいぜ」
チャラ男「俺もいいっすよ…男もっすよね?」
男「お、おう(やっぱ意識しちまうな)」ドキドキ
後輩「あの~それでですね…私最近料理の練習を始めまして…」
スッ
一同「うお!カバンからデカイ重箱…」
後輩「もしお嫌でなければ…皆さんに食べて貰って…感想を聞きたいです」ハイ
カパッ
一同「それじゃいっただきま~す」
後輩「どうぞ召し上がってください」
友「へぇ…練習中なんていってるけど…どれも中々いけるな…後輩もよかったら俺の作ったおかずをどうぞ」
後輩「え?友先輩って自分でお弁当作ってるんですか?」
友「ああ、…親父も作れるけど仕事で忙しいし…姉貴はメシマズでちょっと…だから俺が家事担当かな…」
チャラ男「そういえばあのエロマンガの友もそんな設定だったような…」モグモグウマウマ
DQN「ばっかてめぇチャラ男…飯時にあの漫画の話を持ち込むな!」ウマウマモグモグ
女先輩「後輩ちゃんも友君もなんかずるーい…私もお弁当作ってきて皆に食べさせてあげよっかな~?」アムアム
幼馴染「女先輩大丈夫ですか~?な~んか先輩からはメシマズオーラが漂ってきてるような…」プクク
女先輩「ひっど~い!!そういう幼ちゃんが実はメシマズなんじゃないの?」ブー
幼馴染「ギクッ!」
後輩「アハハハハ…でも友先輩のおかずも凄い美味しい…どう作ってるんですか?」
友「ああそれはね…」
男(…メシうめぇ…可愛い上にメシうめぇって…出来過ぎだろ…)ポーッ
チャラ男「おーい男?どうしたっすかー?」
DQN「なーんか心ここにあらずって感じだな」
後輩「男先輩…ここはどうすれば?」
男「ああここはね…」ドキドキ
――時間経過――翌日の学校
後輩「あ、男先輩!次の授業は移動教室ですか?私もなんです」ニコッ
男「あ、ああ…」ドキドキ
――時間経過――校庭――体育の授業中
後輩「あ、男先輩だ!男せんぱーい!!」テヲブンブン
男「////」テヲブンブン
――時間経過
後輩「男先輩」ニコッ
後輩「男先輩?」キョトン
後輩「男先輩♪」ルンルン
後輩「男せんぱ~い」ニコニコ
後輩「男先輩///」カアア
――時間経過――男宅――夜
男「だ――――――もう我慢できん…駄目もとで明日告白しよう…」ハァハァ
眼鏡先生「じゃあ今日はここまでー」
一同「ありがとうございましたー」
幼馴染「ぷぅいーーーー、じゃあ帰るわよー男ー」
男「幼ごめん…先に帰っててもらえる?ちょっと用事あって…」
幼馴染「なにそれ~…ま、今日はアタシ見たいテレビあるから待ってられないや…じゃお先に~」
女先輩「私も同じ理由でお先に~」
オタ3「お先~」
ガララ
後輩「あ…男先輩、用事ってなんですか?よければお手伝いしますよ?」
男「(チャンスだ…)あ、ああ…後輩…ちょっと一緒に校舎裏まで来てくれないか…?」
後輩「はい…良いですけど?」キョトン
眼鏡先生「はいはい閉めるわよ~(…………)」
男・後輩「は、はい!」
ガララ
後輩「で…私は何を手伝えば…?」
男「あーごめん…実は後輩とちょっと話がしたかっただけなんだ」ドキドキ
後輩「え!?でもお話なら美術室でも…」
男「いや…誰にも聞かれたくない話でさ…あー…後輩も勘付いてると思うけど…スーハー…よし!
…後輩…好きだ…付き合ってくれ…」ドキドキ
後輩「…サイ…」ポロ
男「…ごめん後輩…よく聞き取れ」
後輩「…ごえんなさいしぇんぱい…わらし…うれひいけどしぇんぱいとつきあえません」ポロポロポロ
男「こ、後輩…こっちこそ御免な…あんなエロマンガ描くような親の子だ…そりゃ嫌」
後輩「ひっぐえっぐ…ちがいます…うぐっ…すっごく…すっごくうれしいです…でもむりなんれす」ヒッグエッグ
男「え…どういう…」
後輩「ごえんなさいしぇんぱい!!さようなら!!」ダッ
タッタッタッタッ………
男「いっちゃった……はぁ…俺も帰ろう…明日から顔合わせ辛いなぁ…それは後輩もか…」ガックシ
男「…はぁ…欝だ…」ハァ
幼馴染「…今日の男はなーんかジメジメしてるわねぇ…」
友「昨日…なにかあったのかな…」
DQN「まーた母ちゃんがらみでなんかあったとか?」
チャラ男「うへ、ありえそう…」
――学校内
男「あ、後輩」
後輩「あ…」
ばひゅん
男「顔を伏せて逃げていってしまった…」ハァ
――部活動中
男「…後輩は部活に来てないのかぁ…」
モブ「なにか調子悪いって言ってましたよ~」
眼鏡先生「…………………」
男「…もしかしたら俺がいるから…俺以外の奴にも話しづらかったり…部活にも来づらいんじゃないだろうか
しょうがない…後輩のためにも幽霊部員に戻るか…あとなるべく休み時間も一人で過ごさないとなぁ…」
男「とほほほ…脈ありと勘違いした男の末路がこれだよ…」ミンナモキヲツケヨウネ
――翌日学校――昼休み
幼馴染「おーい男」
男「わり、ちょっと今日は用あって」
ばひゅん
友「なんか変だな…」
DQN「おめーらあんま詮索してやんなよ…男だって色々あんだろーしさ…」
チャラ男「DQNの意見にさんせーっす」
――放課後
幼馴染「おとこー、今日は部活」
男「御免、帰るわ」
バヒュン
幼馴染「…なーんか怪しい…」
後輩「しつれいしまーす…(男先輩は…)」キョロキョロ
幼馴染「あ、後輩ちゃん!ちーっす!」
女先輩「昨日体調崩したって聞いたけど大丈夫」
後輩「は、はい大丈夫です…あの…男先輩は…?(せっかく今日から…がんばって普通に接しようと決意したのに…)」キョロキョロ
幼馴染「男?あああのバカなら授業終わったら帰っちゃった…全くお昼の時も付き合い悪かったし…」
女先輩「まーた幽霊部員になったらどうしよう…」
後輩「え?…ええ(そうだ…もしまた幽霊部員になったら…私のせいだ…)」サアー
眼鏡先生「……後輩さん…ちょっと準備室までいらっしゃい…」カモン
――美術準備室
後輩「…あの先生…何のお話でしょうか…」オズオズ
眼鏡先生「…あの日…私の勘に狂いが無ければ…男君はあなたに告白したはず…」
後輩「!!!!!」ドキッ
眼鏡先生「でもあなたは断った…そんなところかしら?」
後輩「………はい……」
あなたは男君にほの字だったようにしか見えなかったんだけど…」
後輩「わ、…私にはそんな資格なんてないんです…」
眼鏡先生「…恋に資格なんて必要あるの…?…何を怯えてるのかわからないけど…
好いた男が自分に惚れてるという折角の好機を…みすみす手放すって…愚かね」フー
後輩「せ、先生に私のなにがわかるっていうんですか!!」
眼鏡先生「そりゃわからないわよ…私はあなたじゃないもの…
でもね、あなた達には後悔しないように行動してほしいの…」
後輩「……これ以上は学生に対するセクハラですよ…」キッ
眼鏡先生「はぁ…あなたも頑固なのね…わかったわ…ただ何か吐き出したくなったらいつでも私を頼ってね…」ニコッ
後輩「はい…ありがとうございます先生…」グスッ
眼鏡先生「…今日は部活どうする…?」
後輩「…すみません…家に帰って色々と考えたい事ができました…帰ります…」
眼鏡先生「…思いつめないようにね…」
後輩「…はい…たぶん大丈夫です…失礼します」ペコリ
ガララ
眼鏡先生「……がんばるのよ…後輩さん…」
友「おーい男」
男「友、わり!今日も用(今日のボッチ業務のね…とほほ)」
ばひゅん
友「…いっちまった…取り付く島も無い…」ポカーン
後輩「あの~…」
友「お、後輩じゃないか…どうしたんだ?」
後輩「男先輩は…(今日こそしっかり謝って…いつも通りに戻るんだ!)」
友「あーあいつまーたどっか行っちまったよ…」
後輩「え…そうなんですか…」ガックシ
友「何か言伝があるなら聞いとこうか…?」
後輩「えーっと…(こういうのは自分で言った方がいいんだろうけど…でも会えないなら…)
あ、あの男先輩に後輩が「避けてて御免なさい、あの時の事は忘れてまた仲良くしましょう」
って言ってたって…お願いできますか…(他の人たちには無理な伝言だけど…友先輩なら…)」
友「…後輩…キミが…男がここ最近おかしくなった原因だったんだね…」
後輩「え……友先輩…」
友「場所を変えよう…話が聞きたい…」
友「…ここなら誰もいないだろう…さあ、話してくれ…」
後輩「……三日前…男先輩から告白されました…でも断わっちゃいました…」ジワァ
友「!!!!????」
後輩「…男先輩は…なにも悪くないんれす…わらひが…わらひがぜんぶわるいんれす」ヒックエッグ
友「こ、後輩…落ちつくんだ」テッシュスパッ
後輩「うぐっ…ひっく…えっぐ…」ポロポロ
友「キミの…なにが悪いんだ…?キミも…男の事が好きだったんだろ…?」
後輩「ひゃい…いまれも好きれす…れもだめれす…「しかく」がないから…」ヒックエッグ
友「…「資格」って…一体どういう事?」
後輩「わらひは…幼先輩みたいにずーっと男先輩と一緒にいたわけじゃない…男先輩の事で知ってる事なんて全然ない…
女先輩みたいに美人じゃない…面白い事も喋れない…それに…二人とも男先輩の事好きなの…わかるから…」ポロポロ
友「……………」ズキン
後輩「わらひみたいな…ポッとでの…お子様が付き合っていい人じゃないんれす…」ヒックエッグ
友「………それは違うと思うよ…ねぇ、二人とも」
???・???「…その通り」
幼馴染「あいつは~…アタシに許可も得ずに皆のマスコットの後輩ちゃんに告ったのかぁ~」マッタク
女先輩「ていうかなんで後輩ちゃんは男君からの告白を断っちゃったの?もったいな~」ポケー
後輩「なんでお二人がここに…だってだって!!」
友「後輩…思いのたけを全部ぶちまけろ…」
後輩「…怖くないんですか…?」プルプル
幼馴染「………………」
後輩「私は…皆が好きです…仲良くしてると幸せな気持ちになってきます…」
女先輩「………………」
後輩「でも…男先輩は一人だけです…好きだけど…幼先輩や女先輩に嫌われるのも嫌です!!!」
友「………………」
後輩「それに男先輩は幼先輩や女先輩のほうがお似合いじゃないですか!!私なんかより!私なんかより!!」
幼馴染「ほあたぁっ!!」チョップ
ビシッ
友・女先輩(こ、後輩の頭めがけてチョップ!!??)
幼馴染「がんざんりょうざんは…どう、頭落ちついた?」
後輩「…はぁ…(ちょっと痛い…)」ジンジン
幼馴染「さすが北斗神拳ね…」ニンマリ
女先輩「あのね後輩ちゃん…私達が片思いしてた人が後輩ちゃんと付き合うからって…それで後輩ちゃんを嫌いになると思う?」
後輩「でも…」ウジウジ
幼馴染「あーもーこのうじうじ娘は…しゃきっとしなさい!!」
後輩「は、はい」ビクッ
幼馴染「良い事…「恋」ってのはね…両者の気持ちが好きあって初めて成立するもんなのよ…
「男」が「好き」なのは「アタシ」でも「女先輩」でも無く「後輩ちゃん」なの…そのへんわかってんの?」
後輩「でも!でも!」
友「…後輩…幼馴染の言うとおりだ…今のキミは単にヘタレなだけだ…みっともないぞ?」
後輩「へ、ヘタレって…」ズーン
女先輩「だってヘタレという他形容できないわよ今の後輩ちゃん」
幼馴染「あーヘタレ娘!!…男を呼び出すわよ…場所はどこ指定が良い?」
幼馴染「黙りなさいヘタレ!!!とっとと言う!」フガー
後輩「ひっ…そ、それじゃ校舎裏で…」
幼馴染「よーし校舎裏ね…ひひひひ…この文面で送れば…」
メルメルメル
友「なんてメール送ったんだ…?」
幼馴染「なーに簡単よ…電話にも出ないのならメールで「今すぐ校舎裏に来い!来ないとお前の秘蔵本を学校中にお前の名前付きでばらまいてやる」って送ったのよ」フフン
女先輩「なるほど…それなら絶対に来るわね」ニコッ
後輩「幼先輩やりすぎです!!!」
幼馴染「うっさいヘタレ子!あんたはとっとと校舎裏行ってきなさい!!」ガー
後輩「……先輩方…ありがとうございました」ペコリ
タッタッタッタッ
幼馴染「いっちゃった…う、うえぇん…男ぉ…好きだったよぉ…ずっと好きだったよ…うえぇえん」ポロポロ
女先輩「幼ちゃん…よしよし(私も泣きたいけど…ここは先輩として幼ちゃんを慰めなきゃ)」ナデナデ
友「………(俺も泣きたいけど…我慢我慢)」グスッ
男「幼の奴…恐ろしいメールしやがって…つーかよりによってここか…いまだ傷跡新しき苦き思い出の地…」ヒュルルー
タッタッタッタッ
後輩「ハァハァ……男先輩……」ゼェハァ
男「こ、後輩…ど、どうして…」ドギマギ
後輩「…男先輩…今まで避けてて御免なさい…」
男「あ…いいよ…気にしてないよ(気にしてるけど)」ニコッ
後輩「それと…私…やっぱり男先輩の事…大好きです!!」
男「ええ!!??」ドウイウコトナノ…
後輩「入学したばかりの時、迷ってた私を案内してくれた時…
雑用を押しつけられ、それを手伝ってくれた時
部活の時に作品作りを手伝ってくれた時、皆とお喋りしてる時、二人だけでお喋りしてる時…」
男「………………」
後輩「全部全部…大好きれした…」グスッ
男「………………」
後輩「嘘じゃないれす……」ポロポロ
後輩「先輩も…凄く緊張して…がんばって告白したはずなのに…断ってしまってごえんなさい…」ヒック
男「………気にしてないよ…」ニコッ
後輩「れも…だめれすね…やっぱり先輩が好きれす…諦められません」グスッヘヘヘ
男「………………」
後輩「そして…幼先輩も…女先輩もきっと…男先輩の事が好きなんです…そして(…友先輩も…)」ヒックエッグ
男「…後輩は何も悪くないよ…」
後輩「でも!でも!!私が男先輩と付き合ったら…男先輩は「私達」の男先輩じゃなくてなってしまう…
私なんかが独り占めしていいわけ…」
男「ちょっと違うな後輩…」
後輩「ふえっ?」
男「もし後輩が悪かったとしても…それは「半分」だ…もう半分の責任は…「俺」にある
…幼の気持ちには…いや…気づいてて気づかない振りをしてたのかもしれない…女先輩にも…だから…俺の方が酷い奴なんだ…」
後輩「先輩は酷くありません!!」
男「…そういってくれると嬉しいな…それじゃ後輩…改めて「俺」と付き合ってくれますか?」
後輩「……はい……///」
男「あー喰った喰った、ごちそうさまぁ」マンプクマンプク
後輩「お粗末さまです…もー先輩ったら…食べてすぐ寝ると牛さんになっちゃいますよー?」
男「いやぁ、後輩の弁当は天下一品だよ…そんで食べた後はここで後輩の膝枕に限るな」ゴロン
後輩「先輩ったら…フフフ」ナデナデ
――桜はもう散ってしまっているけど…新しい芽が芽生えてる木々からの木漏れ日が…
後輩を優しく包んでいる…膝枕の上から見るそれが…とても…綺麗だ…――
男「…後輩に膝枕されて撫でられると…すっごい心地よくなってくるなぁ…」
後輩「私も…先輩に撫でられるのも好きだけど…先輩を撫でるのも好きです…なんだか可愛くて…でも次の授業までには起きなきゃ駄目ですよ?」
男「…後輩ってさ…優しくて人を思いやれるし…喋っててもやっぱり気持ちいい」ニカッ
後輩「…褒め殺しですか?」フフフ
男「本音だよ…こんなウソついてどうするの?」
後輩「ありがとうございます…私…すっごい幸せです…」
チュッ
男「/////」
――緑の線ルート――エンド
男「よし、このグレーの線だ」
プチ
ザワワワワワワワワアアアアアアアアーーーーー
男「い、一瞬にして辺りの風景が街中に…」
キョロキョロ
男「変だな…「色味」が無い…建物も…空も何もかも「灰色」だ…色がついてるのは俺だけ…」
テクテクテク
男「つーかこの街並み…ウチの地区じゃん…」
テクテクテク
男「…人や生き物がいないのが幸いだな…モノクロの人間は不気味すぎる…」ブルルッ
テクテクテク
男「…ハァ…なんだこの世界…どこ行っても灰色…気分が滅入る…」ウヘェ
テクテクテク
男「ん…?なんだあのマンション…部分的にドス黒いぞ…」
???「グレーってさ…」
男「うわっ!!だ、誰だ!!??」
???「中途半端だよな…白にもなれなければ黒でもない…」
男「こ、声だけ…ど、どこにいるんだ!!??」
???「もしかしたら真っ黒が頑張って白く…綺麗になろうとした足掻きなのかもな…無駄なのに…」
男「わ、わけのわかんねぇ事行ってないで姿を現せ!!」
???「…でもね…お前がいてくれたから…無駄かもしれないけど…半端だったかもしれないけど…真っ黒より…」
男(………なんて悲しそうな声しやがるんだ…)
???「ごめんな…こんな世界に付き合わせちゃって…もう戻りな…」
男「…!?うわ、マンションから暗闇が広がって…うわわあああああああああ」
――男宅2F男自室――日の出直前
男「うわああああああああああああ」マックロクロスケ
……………
男「まだ日の出が出てないじゃん…おっかねぇ夢だった…でも…なんか悲しいかったな…」
DQN「だあああああああああ超いてええええええええ」ウガアアアアア
男「なんだかかれこれ4回くらいゲンコツ喰らってるような気がする…」ウウウ
友「別にあれくらいのなら4回くらい喰らっても平気かな…」
チャラ男「友は手加減されてたじゃ…まったく…これもぜーんぶ男のせいなんスからね…なんか奢ってもらうっすよ…」ギロッ
女先輩「お、それいいねぇ…私もガミガミ言われてハートが傷ついちゃったし~」チラチラ
幼馴染「ふふふ男の奢りかぁ…なーに食べようっかなぁ…」ジュルジュル
後輩「み、皆さん!!男先輩の顔が青くなってます…可哀想ですよ…」アワワ
男「ううう…良いんだ後輩…俺のせいで後輩も巻き添え喰らったんだ…奢るよ…(母ちゃん怨むぞ…)」シクシク
DQN「となれば…やっぱ肉だろ肉!!焼き肉食い放題!!」
女先輩「私お寿司が良いなぁ~♪」
幼馴染「バイキングなんてのも…とりあえず日にちは今度の休みで良い?」
一同「オーケー!」
友「…ごめん皆、俺ちょっと用事あるから行けない…」
男「え…じゃあ別の日にするか?(俺としてはこのイベント自体つぶれてほしいけど)」
友「いや…皆で行ってくれば良い…ごめんな和を乱しちゃって」
男「…あのー…皆さん…一応わたくし学生の身なので…お手柔らかに…(元凶である母ちゃんから軍資金をぶんどったが…)」アセアセ
DQN・女先輩・幼馴染「げへへへへ…」ヨダレダラリ
男「…………(凄まじく不安だ!!!!!!)」アセダラダラ
後輩「み、皆さん…少しは遠慮を…」アセアセ
チャラ男「良いンすよ後輩ちゃん…今日の事は男から俺らへの感謝の気持ちなんスから…ねー男?」ククク
男「ひゃいしょうれすね、みなひゃんそだちじゃかりなんらかたーんとたべなひゃい」アヒャヒャヒャ
後輩「お、男先輩が壊れた…」アワワワ
テクテクテク
???「ん…?あ!あなた達!!」オーイオーイ
一同「ん…あ、あなたは!?」
友姉「はーい覚えてるかなぁ?女子大生やってる友のおねーさんでーす」ニコッ
幼馴染「ん…?そっちの読者モデルみたいな子は…?(うおすげぇベッピン)」
???「あの…は、初めまして…お姉ちゃんの従妹の…友従妹と申します…」ペコリ
一同「!!!(うお…可愛くて綺麗な上に…凄いアニメ声…)」
男「…………(うわー…綺麗な娘だなぁ…)」ポーッ
友姉「……キミが…男君?」ズイッ
男「!?は、はい!男です!!友とはいつも仲良くしてもらってます!」
友姉「ふふふ…友から話は聞いてるよ…なるほどね…」
チャラ男「いやーしかしすげーっすね今日は、こーんな美人二人に会えたうえに無料メシまで食えるなんて」
男「あ…(現実に引き戻された…)」ガクッ
幼馴染「あ、もしよろしければお二人もお昼を御一緒にどうですか?」
女先輩「さんせ~」
後輩「私も友姉さんと友従妹さんとお話してみたいです」
DQN「賛成、花より団子じゃなくて花を見ながら団子を食うのが美味い飯の食いかたってんだ」
男「お、おいお前ら…(俺の財布の中身を…)」
友姉「うーん私たちの用事はご飯食べてからでもできるけど…どうする友従妹?」
友従妹「……お姉ちゃんが良いなら…わたしもいいよ…」ギュッ
友姉「あははごめんね~この子人見知りだからさ~…んじゃ行きますか」
友姉「私のお勧めで決めちゃってごめんね~」テヘ
男「イエイエイエ!!ものすごくありがたいです!!!
(バイキング形式の食い放題タイムなら…いくら食っても大丈夫!!おまけに友姉さんが半分出してくれるなんて…天使や)」グスッ
幼馴染「なに涙ぐんでんのよ男~気持ち悪いわね」モグモグ
DQN「いろんなもんをいっぱい選べて食えるってのも乙なもんだな」バクバクバク
女先輩「お刺身もある~♪」パクパク
後輩「あ、これ美味しいです♪」マクマク
チャラ男「まったくよく食うっすね…でも俺っちは団子より花派なんで…お二人と電話番号&メルアドの交換してもよろしいっすか?」デヘヘヘ
男「チャラ男お前こんな時まで…」マッタク
友姉「んーごめんねぇ、私の番号は教えられるけど…この子のはちょっとNGかな」
友従妹「…ごめんなさい…」ボソッ
チャラ男「え、…駄目っすか…理由聞いてもいいっすか?」
友姉「あーこの子ねぇ…ちょーっと男性恐怖症気味な所もあってね…キミの事を疑ってるわけじゃないんだけどね…」
チャラ男「じゃーしょーがねっす、訳ありの女の子に深追いしても傷つけるだけっす、潔く諦めるのが今後も成功する秘訣っす」
チャラ男「えっ?マジッすか!!やった!!」ウヒョー
DQN「あ!チャラ男ずりぃぞ!!友姉さん俺もよろしくっす!!」
友姉「はいはいそうがっつかない」ウフフフ
幼馴染「まったくおとこって…」モグモグ
後輩「チャラ男先輩達軽過ぎです…」ブー
女先輩「おいし~♪」モグモグモグ
友従妹「…あの…男さんは…」
男「はい?(か細い声だな…集中して聞かないと)」
友従妹「…男さんは…お姉ちゃんと…番号を交換しないんですか…?」
男「そうだね…あとで交換しようかな…あ、でも勘違いしないでね?」
友従妹「え…?」
男「別に友姉さんに下心があったり…女性を紹介して貰ったりしたいわけじゃないんだ
今日初めて知り合ったけど…友姉さんが話してて面白い良い人って事がわかったし…
だから友達の一人として連絡先を知りたいんだ…友とかの事でも話したい事があるし」
友従妹「…そうですか…」ボソッ
男「そ、そんな事いってないっすよ!!と、友姉さんは魅力的ですよ!ただ俺なんかがそんな期待しちゃいけないというか」アタフタ
友姉「んー、私的に男君って結構…ていうかめちゃくちゃ「有り」なんだけどなぁ~」クスクスクス
幼馴染「ブホッ!!??」
女先輩「フガっ!!??」
後輩「ブーっ!!??」
男「な、なにガキをからかってるんですか!!////」カアアアア
チャラ男「まーた男だけずりーっす!!」ブーブー
DQN「ま、俺らより男の方が安心できるっちゃできるしな」シカタナイ
幼馴染「な、なに鼻の下伸ばしてんのよ馬鹿!!」ガー
女先輩「わ、私だってあともうちょっとで大学生なんだから…」フン
後輩「男先輩って…年上の方が好きなんですね…」ウウウウ
男「お、お前ら一体何を誤解して…俺は何も悪くねぇぞ!!」アタフタ
友姉「フフフフフフ♪」クスクス
友従妹「……………………………」
一同「ごちそうさまでしたー!!」
男「…友姉さん…半分も出して貰って…ほんっとうにありがとうございました!!」ペコリ
友姉「なになに良いって事よw…友の友達がどんな子達かも知れたしね~」ニヤニヤ
男「友は今日、都合が悪くてこれなかったんですよね…」
友姉「そうそうあの子今日はお父さんと一緒に出かけてるわ」
男「しょうがないけど…友も今日これたらよかったのに…」
友姉「…………」
幼馴染「友従妹さん!」
友従妹「は、はい?」ビクッ
女先輩「しかし改めてみると…ほんとにすげぇ…マジでお人形見たいね…」ポケー
後輩「友従妹さんのお化粧って凄い綺麗ですね…私あまりお化粧した事ないんですよ…教えて貰っても良いですか?」
友従妹「お、お姉ちゃんがしてくれてるから…ごめんなさい…わかりません…」ショボン
チャラ男「なーんか儚げな感じでいいっすねあの子」
DQN「まー俺らには完全に脈なしだろーけど」がっくす
友姉「いいわよん」
幼馴染「友従妹ちゃんのも良いですか?」
友従妹「!!??……え…あの…その…」
友姉「あーごめんねぇこの子はやっぱり勘弁できないかなぁ…」
女先輩「えーどうしてですかぁ?」
後輩「女先輩、無理には…でも私たち女性でも無理ですか?」
友姉「さっきついでに言っておけばよかったんだけど…この子こういう顔立ちでしょ…
でも性格はこの通りでさ…それが他の女子の癪に障ったらしくて…イジメをね…」
友従妹「ご…ごめんなさい…」シュン
友姉「それで私以外にはちょっとね…でもかわいい妹分なんだ!」ニコッ
幼馴染「残念だけど…それじゃしょうがないですね…友姉さんとだけでも良しとしますか」
女先輩「ざんねーん」
後輩「私ももっとお話がしたいですけど…仕方ありませんね」ガックシ
友姉「本当にごめんねぇ…」ペコリ
友従妹「…………………」ギュ
友姉「んー私たちは用事があるから…ここでお別れかな、皆じゃあ~ね~…いこっか友従妹?」
友従妹「うん…お姉ちゃん…あの…皆さん…とても楽しかったです…ありがとうございました…」ペコリ
テクテクテク
女先輩「手を繋いでる…ほんと、仲いいのねぇ…うらやましい~…幼ちゃん、後輩ちゃん、私達も手をつながない?」
後輩「な、なにを言ってるんですか先輩!?ちょ、ちょっと恥ずかしいですよそれ!!」
ブーブーブー
男「ん?(俺のケータイにメールか)」カパッピッ
友姉メール「男君だけに友従妹の番号とアドレス付きの秘密のメールでーす!!×××―××(ry
あとあなたの番号とメルアドも友従妹のケータイに転送してあるからヨロピク!」
男「ブーっ!!!!!????」
一同「お、男どうした!!??」
男「な、なんでもない…(一体どういう事だ…友姉さん…?)」
――友姉と友従妹
友姉「つーわけだから」
友従妹「お姉ちゃん!!…なんてことを…どうしよう…」アワワワ
男「…今日会ったあの二人…美人だったなぁ…特に友従妹さんは…儚げな感じがして…」ポーッ
男「一目惚れ…かも…」ドキドキ
男「と、とりあえず友姉さんにあのメールの真意を聞かないと…」メルメルメル
ブルルル
男「お、返信が早い、何々…」
友姉メール「私が見てた限り友従妹があなたに興味深々だったようなのでお節介を焼いちゃいました(ゝω・) テヘペロ
あなたも見てる限り友従妹に悪い印象を感じてないようなので出来たら仲良くしてあげてね~♪」
男「…俺に興味深々…?本当かなぁ…でもこっちは興味深々だからありがたい助け舟だ…さっそく友従妹さんにメールしてみよ…」
男「えーっと「男です、友姉さんに教えて貰ったので早速メールを送ってみました。今日は楽しかったですね
また機会があれば一緒に遊びに行ったりしたいですね」…こんな感じで良いかな?」メルメルメル…ピッ
ブルルル
男「うお?この子も返信早いな…」
友従妹メール「男さん、お姉ちゃんが変な事をして申し訳ございません。今日はありがとうございました。
皆さんとってもいい人で凄く楽しかったです。ただわたしはああいう風に多くの人と一緒に遊んだ事がないので
場をつまらなくさせてしまったかもしれません…ごめんなさい。こんなわたしですが、よければこれからもメールのやりとりを続けてくださいますか?」
男「「全然OKです、こちらこそよろしくおねがいします…」っと…へへへ、印象は悪くないのかな…」メルメルメルピッ
男「お、またメールだ、友姉さんからだ…何々」
友姉メール「※注意事項※あの子はトラウマ持ちだから集団行動とか大勢で遊ぶとか本当は苦手なの…(??? )
もし遊びに誘うとしたらあなたと二人きりか私もいれて三人とかじゃないと…
あの子のハート的にも厳しいかも…もちろんキミの事は友の友達だから信用してるけど
ノリや勢いであの子と関係を持ったら…あなたを絶対に許さないから」
男「!!……最後の文おっかねぇ…つーかそんなこと考えもしねぇッスよ…」ブルルッ
男「つーか遊びに誘うときはいきなりデートみたくなるのか…皆と遊んで徐々に仲良くなろうと思ったけど
いきなりハードル高いなぁ…オマケにトラウマ持ちっぽいし…童貞の俺が上手くいくんだろうか…」
男「最初は友姉さんの力を借りていくしかないな…できれば皆とも仲良くやってほしいけどなぁ…
そうだ!…友に聞いてみようか…メールで聞くのもなんか面倒くさいから明日学校で聞こう」
――翌日――学校――朝のHR後
友「…おい男」
男「友、お前に聞きたい事が」
友「お前達…昨日の昼に姉貴と「アイツ」に会ったみたいだな…姉貴から聞いたぞ…」ギロッ
男「お、おいおいどうしたんだよ…朝からご機嫌斜めだな…」
友「…姉貴が何を考えてるが知らないが…俺は「アイツ」が大嫌いなんだよ!!」キッ
幼馴染「と、友!?」
チャラ男「まったく…友姉さんの爪の垢ほどで良いから穏やかになってほしいっす…」
友「お前らも良く「あんな奴」と仲良くしようと思うよな…」ハァ
幼馴染「ど、どういう事!?」
友「昨日話しててわからないのか…?弱虫でビクビクして常に人の顔色をうかがって…
自分じゃ何もできなく、縁があるってだけで姉貴に何もかもまかせっきりの甘ったれ…反吐が出る!」ケッ
男「おい!友!!言い過ぎだぞ!!!お前彼女と何かあるのか!?」」
友「…ほぉーう男…「アイツ」に惚れでもしたのか…?」ハッ
男「そういう事じゃない!」
友「「アイツ」は見てくれだけは良いらしいからな…大方、次の寄生先を姉貴からお前に標的を決めたんだろうよ…
…もう一時限目が始まる…この話はおしまいだ!」フンッ
幼馴染「友…」
チャラ男「確かに友はああいうタイプの子…嫌いそうっすけど…」
DQN「なんか恨みでもあるのか?」
男(…………昼休みにもう一度話聞いてみるか…)
友「…………………………」ムスッ
テクテクテク
友「…………………」ムスッ
男「な、なあ友…」
友「……男、ついてくるな話しかけるな」ギロッ
男「な、なんでだよ…一緒にメシ喰おうぜ」アセアセ
友「お前はもっと良い女の趣味をしてると思ってたけど…よりによって「アイツ」とは…軽蔑するぜ…」キッ
男「ちょまだそこまで」
友「「まだ」!?まだって事はこれからそういう関係になろうとしてるって事だろ!!」
男「ふ、深読みし過ぎだ!」
友「ウルサイ!!言い訳するな!!!」
男「ま、待て友!」
友「ついてくるな来るなって言ってるだろ!!あ?それともなんだ!?お前はホモ野郎なのか!!??
ついてくるなって言ってるのにしつこいって事はホモストーカー野郎だろうが!!来るんじゃねぇ!!!」
タッタッタッタ……………
男「……友……あったばかりの頃に戻っちまったみたいだな…せっかく仲良くなれたと思ったのに…友姉さんに相談してみるか…」ショボン
男(よし、今日の夕方なんとか友姉さんにアポとれたぞ…)
幼馴染「おとこー部活いこー」
男「ごめん幼、今日ちと用事があって…皆じゃあなー」バヒュン
友「………………………」ムスッ
DQN「友の奴…今日は一日中ふくれっ面だったな…」
チャラ男「触らぬ神にたたりなしっす…」
――喫茶店
友姉「あ、男く~ん♪ちわー、で…話って?」ニコッ
男「友姉さんどうもっす…友と友従妹さんの事についてなんですけど…あの二人…なにかあるんですか?
友が友従妹さんの事を「大嫌いだ」って…あと友姉さんに「寄生」してるって言ってました…」
友姉「…そう…まったくあの子は…どうも「中学生」の頃に何かあったみたい…でも詳しくはわからない…話してくれないから…ごめんなさい」
男「いえ、こちらこそプライベートな話に突っ込んですいません…俺はまた友と仲良くなれるでしょうか…?」
友姉「大丈夫よ…キミはきっとまた友と仲良くなれる…それと友従妹の事もよろしくね」
男「はい!話を聞いてくださってどうもありがとうございます」
男「ふぅ…結局詳しい事はわからず仕舞いか…どうすっかなぁ…」
プルルルルル
男「ん…メールじゃない…出るか」パカッピッ
男「もしもし男です」
友従妹(電話)「あ…あの…友従妹です…男さん…ですよね…?」
男「え!?、と、友従妹さん!!??」
友従妹(電話)「えと…ごめんなさい…本当は…メールで伝えようと…思ったんですけど…お姉ちゃんが…」
男「は、はい」ドギマギ
友従妹(電話)「こ、こんどのお休みの日…わ、わたしといっしょに遊んでくれませんか!?…」
男「も、もちろんOKですよ!!あ、…もちろん友姉さんも来ますよね?」
友従妹「あう…その…お姉ちゃんが…甘えてないで一人で行きなさいって…」
男「な、なるほど…そ、それじゃどこへ…(友姉さん…あんた一体…)」
友従妹「えとですね…」
男(そうだな…この子から友との事を聞き出せれば…)
男(念のため約束の30分前に来たけど…あ…もういる!?)
友従妹「あ…お、男さん…きょ、今日はよろしくお願いします…」オドオド
男「ご、ごめんね遅かったかな?」アセアセ
友従妹「そ、そんな事ないですよ…わたしも今来たばかりです…」
男「そ、それじゃいこっか?」
――水族館内
友従妹「色んな色のお魚…綺麗…」
男「そ、そうだね…(友従妹さんのほうが綺麗っす…)」ドキドキ
――水族館内――ペンギンコーナー
友従妹「あ…ペンギン…ペンペン…可愛い…」ボソボソ
男「……///(友従妹さんのほうが可愛い…)」ポーッ
グー
友従妹「……お腹空きました…?」
男「ははは…だ、大丈夫ですよ(ああもう恥ずかしい…俺の腹自重しろ!!)」
男「そういえば電話でお弁当を作ってきてくれるって言ってたね…それじゃありがたく頂こうかな?」ハハハ
――水族館内フードコート
友従妹「…あの…美味しくないかもしれないけど…よければ召し上がって下さい…」モジモジ
男「こ、これは……(凄まじく気合の入った弁当…う、美味そう…しかも俺の好物ばかり…)
いただきまーす…もぐもぐ…う、美味い!!(母ちゃんを超えてる!?)」
友従妹「…………///」パアアア
モグモグパクパク…
男「ごちそうさまでしたぁ…いやぁ美味しかったぁ…」フゥ
友従妹「お粗末さまでした…よかったぁ…」ホッ
男「このお弁当を食べれただけでも今日来た甲斐があったよ」ニコッ
友従妹「そ、そんなお世辞を…////」カアアア
男(照れてる友従妹さん可愛いな…)
友従妹「わたし…こんな風に…男の子と…デ、デートしたりするの…憧れてたんです…///」
男「デ、デート…(可愛すぎる)///」
友従妹「こ、こんな性格だから諦めていたけど…えへへへ……///」ポーッ
友従妹「えへへへ……///」ポーッ
男「そういえば水族館って言えばね…「友」は苦手って言ってたなぁ…なんか昔に海で溺れたとかなんとか…」
友従妹「!!??」ビクッ
男「それで友ってさ、夏のプールの日とか見学なんだよ…で友の話なんだけど…友従妹さん?」
友従妹「…んで?…」プルプル
男「え?ごめんなんていってるか」
友従妹「…なんで…今…「友君」のお話をするんですか…」グスッ
男「だ、駄目だったかな?」アタフタ
友従妹「わたしは…友君が大っ嫌いです…いつも人を見下して…自己中心的で…自分勝手で…
平気で人を傷つけるような言葉を言う…そのくせ…凄く怒りっぽい…最っ低です…」プルプル
男「…君たちの間になにがあったのかは知らないけど…そういう風に言うのは…お互いに良くない…」
友従妹「…男さんは…友君なんかと良く付き合ってられますね…」キッ
男「友とは高校からの付き合いだけど…確かに気難しい面もある…でもいつも助けて貰ってるよ…遊んでて楽しいし良い奴だ」
男「え…なんて」
友従妹「帰って下さい!わたしも帰ります!!さようなら!!!」ポロポロ
男「え、ちょ!友従妹さん!!」
タッタッタッタ……
男「友従妹さん…行っちゃった…泣いてたな…」
ザワザワガヤガヤ…アンナカワイイコヲ…チワゲンカ?…サイッテー…ヒソヒソ…
男「(周りの視線が痛い…)とりあえず友従妹さんを追いかけるか…考えてみれば
…友従妹さんは…勇気を振り絞って俺をデートに誘ったんだ…余計な話をするべきじゃなかった…」クソッ
――時間経過
男「…どこにいっても見つからない…電話もメールも反応ない…帰るか…」ガックシ
――館内女子トイレ
友従妹「うっ…うっ…(メイクが…崩れちゃった…)」ヒック
友従妹(でもこのくらいなら…わたしでも直せる…)エッグ
友従妹(でも…嫌われ…ちゃった…よね…)ポロポロポロ
友従妹「う…うえええぇぇぇぇん」ボロボロボロ
男「………友姉さんにも謝罪のメールを送ろう…はぁ…やっちまったなぁ…これだから童貞は…」メルメル
ブルルル
男「…返信はやっ…怒ってるような気がしてきた…」ガクブル
友姉メール「ごめんね~、まだ二人っきりは難しかったか~…友従妹も落ちついて反省してるみたいだから許してあげられるかなぁ?
もしよかったら今度は3人で遊びに行きましょ?」
男「…怒ってないみたいだ…友従妹さんも落ちついてるみたいだし…とりあえずよかったぁ…
友の方は…たぶんもう機嫌治ってるはず…そう考えよう!」
――翌朝――学校
男「友…いないな…休みか…?」
幼馴染「そうみたいねー」
男(ほっとしたような残念なような…)
――昼休み
キンコンカンコーン
DQN・チャラ男・オタ3「男~」
男「なんだ~?」
チャラ男「「ドキッ!ヤローだらけのカラオケ大会♪罰ゲームもあるよ!!」でもするっスw」ヘヘ
チビオタ「まあお前も立派なヤローの一人だ…」
ガリオタ「オナゴにはわからぬ悩みもあるでござろう…」ウンウン
デブオタ「ぼっくんらと一緒にストレス解消でしゅ」
男「皆…ありがとうな」ニコッ
DQN「友の野郎も誘おうと思ったけど…今日休みみてーだしケータイに連絡もつかねぇ」
チャラ男「メールも帰ってこねっスし…まあ俺らだけで男を励ますっす」ニカッ
男「サンキュな…時間は?」
DQN「あー部活終わった後で良い」
チャラ男「夜まで盛り上がるっす!」
オタ3「負けないぞ~」フフフ
男「…本当にありがとうな…」
DQN「なーに言ってやがる…こんぐれぇの事で」ニカッ
チャラ男「そうそう、こんぐらいどーって事ないっす」ニコッ
男「…………ハァ」カキカキ
眼鏡先生「……男君」
男「!?は、はい!!」
眼鏡先生「準備室にカマン」クイッ
――準備室
男「えーっと…それで…」
眼鏡先生「なーんか悩んでるみたいだから…ワケ話せる?」
男「んー…(眼鏡先生に話してもしょうがないよなぁ…)」
眼鏡先生「…話せないか…それじゃ気分転換に私の話でもしてあげる…今私ね…新しい漫画を描いてるの…」
男「どのような?」
眼鏡先生「「シンデレラ」を元ネタにしようと思ってね…勿論童話向けのマイルドな方のね」ニヤリッ
男「へぇ~」
眼鏡先生「古典って案外バカにできないのよね~作品作りで悩んでる時の解決策が見つかったりするし」
男「はぁ」
男「はい…女子が好みそうっすね」
眼鏡先生「でもシンデレラの和訳名って知ってる?」
男「確か…「灰かぶり姫」…でしたっけ?」
眼鏡先生「御名答、意味は同じなのに言葉が違うだけでこうも印象がひっくり返る…不思議よねぇ…」
シンデレラのストーリー自体もそう…家に居場所のない…
ボロを着た娘が…魔法使いの魔法によって素敵なレディに変身
そして王子様と幸せなひと時を過ごすの…でも魔法は午前零時で解けてしまう…」
男「…シンデレラ自体が…二面性を持ってると?」
眼鏡先生「ボロを着たみすぼらしい娘と素敵に着飾ったお嬢様が同一人物だと誰も思わないだろうしね…
最後の場面…もしシンデレラが自分から名乗り上げなかったら…
…王子様がガラスの靴の持ち主を…見つけられなかったら…悲しい終わり方よね…」
男「……お話はそれで終わりですか?」
眼鏡先生「あら御免なさい…もういいわよ」
男「おもしろい話をありがとうございます…失礼します」ペコリッ
ガララ
眼鏡先生「はたして王子様は…シンデレラを見つけ出し…ガラスの靴を履かせられるのでしょうか…?
なーんてね…うーんこの漫画どういうストーリーにしようかなぁ…まよーう」
DQN「ブハハハハハハwwwwチャラ男あんだけ粋がってたくせにドベとかwwww」ギャハハ
チャラ男「ち、畜生…罰ゲームで氷一気食いとかいうんじゃなかったッス~歯と頭がぁ~」キンキンキンキン
チビオタ「我らを侮るからこういう目に合うのだ」フフン
ガリオタ「見た目だけで判断するとは…愚の骨頂でござるよw」プクク
デブオタ「チャラ男君もこれに懲りたら精進することでしゅねw」デュフフ
男「アハハハハハハハハ………ん?遠くに見えるアレは…!!??」
友従妹?「…………」ポロポロ
タッタッタッタ………
男「行っちまった…泣いてた?…ごめん皆!俺ちょっと抜けるわ」バヒュン
一同「お、おい!主役のお前が抜けて…いっちまった」
――繁華街
男「ゼェハァゼェハァ!!…畜生見つからねぇ…どこに」
???「!?男君!!そんな息を切らして…一体どうしたの!?」
男「あ…友姉さん…気遇っすね…こんばんわ…」ゼェハァ
男「ゼェハァ………もう大丈夫っす…偶々…友従妹さんを街中で見かけて…つい…」
友姉「こんな時間に…?変ね…でもそれだけで必死になって追いかけるの?」
男「あの…その…なんていうか泣いてるように見えて…」
友姉「………とりあえず…私の家にいこっか…お父さんも帰ってきてるだろうから手伝って貰わなきゃ…」
――道中
友姉「…私と友ね…友が小学校くらいの時まで…凄く仲が悪かったんだ…」
男「そうなんですか…」
友姉「といっても私が一方的に嫌ってただけなんだけどね…友が生まれてからお父さんだけになっちゃったし…
お父さんも友にばっかり構うし…でも友が悪いわけじゃないのに…酷い事した…」
男「…………」
友姉「「お前のせいでお母さんが…」って…小さい子に言う言葉じゃないよね…当時の私は平気で使ってた…
それでも友は「お姉ちゃん」「おねえちゃん」って…うっ」グスッ
男「友姉さん……」
友姉「私が…もっとちゃんとお母さんの代わりに…友を見つめていれば…友を支えていれば…あんな事…」ウッウッ
男「と、友姉さんだって子供だったんだ…仕方ないですよ………」
友姉「グスッ…ごめんね…着いたわ…あそこの部屋が私たちの家」
男「こ、ここは………」
友姉「どうしたの…男君…?」
男(あの夢に見たマンションと同じだ…周りの建物も…そして友姉さんが指さした部屋は…あの世界で唯一黒かった場所…)
友姉「お、男君?」
男「!?な、なんでもありません…いきましょう」
――友宅
友父「…………………………」ゲッソリ
友姉「お、お父さん…これって…」
男(酷い…まるで強盗に荒らされたかのようだ…食器もなにもかもめちゃくちゃだ…)
友父「………キミが……男君かね………」
男「は、はい!夜分遅くに失礼します!!(凄いやつれ具合だ…)」
友父「なあ友姉………私は間違っていたのだろうか……」
友姉「……お父さん…………」
友姉「……………」
友父「あいつな…「一姫二太郎だね」って笑顔で言ってくれてな…」
男「………(俺が…聞いてしまって良い話なのだろうか…)」
友父「…容体が悪化して…アイツが逝ってしまったが…友が無事だったのが救いだった…」
友姉「…そうだね…」
友父「あいつが死んでから…あいつの分まで頑張ろうって…がむしゃらに突き進んだ…」
友父「片親だからって馬鹿にされないように子供たちを立派に育てようと思った」
友父「特に友は生まれた直後から母がいないから…逝ったアイツが誇れるような子にしてあげたかった」
友父「友は「お父さんは凄い」って言ってくれた」
友父「「お父さんはカッコイイ」って言ってくれた」
友父「「お父さんみたいになりたい」って言ってくれた…」ポロ…
友父「友は…私とキャッチボールをするとき…とびっきりの笑顔でボールを投げ返してくれた…」ポロポロ…
友父「あれは…俺のための嘘だったのかなぁ…」ポロポロポロ…
男「…友父さん…」
男「は、はい…」
友姉「…「丘の上公園」って…わかるかな?」
男「え、ええわかりますよ…この街を一望できる場所ですよね…」
友姉「「あの子」はね…あそこで泣いてると思うの…私達家族の思い出の場所なんだ…」
男「………」
友姉「迎えに行ってもらって良いかな…?…今の私達より…キミが一番適任かな…ごめんね夜遅いのに…」
男「いえ…でも友父さんは…」チラッ
友姉「…私が慰めとくから…キミは「あの子」を慰めてあげてね…これ、私の自転車の鍵…右端にある奴だから…使って」
男「わかりました…ではいってきます!!」
ガチャン
友父「………友は……俺を許してくれるだろうか……」
友姉「…お父さんはね…お母さんの死を乗り越えようとして一番引きずってたの…わかるよ…
どんどんお母さんに似てく友を見るたびに辛かったんでしょ…お母さんとは程遠いけど…今は私の胸で泣いて…」
ダキッ
友父「……うおおおおおおおお……」ポロポロポロ
???(もうすぐ零時だ…もうどうでもいいや)グスグス
???(わたしなんて…生まれてこなければ…)ヒッグエッグ
???(…お母さんが生きてたら…わたしはどうだったんだろう…)グスグス
ザッザッザッ
男「よっお姫さん…魔法はまだ解けてないか?」
???「お、男!!??…なんでここに…!!??」
男「涙と鼻水で化粧崩れまくって大変な事になってる」ニコッ
???「う、うるさい!!///」カアアア
男「…鈍くてごめんな…」
???「男は何も悪くない…」グスッ
男「友姉さんと友父さんから大体の話は聞いた…友父さん…泣いてたぞ…」
???「……………」
男「お前の口から…全部話してくれないか…「友」?」
友「………わかった…」ギュッ
友「ウィッグって言えよ…あと一日だけ持つ染髪剤ってのもある…」
男「それに帽子も被ってるしな…そのおしゃれ眼鏡は伊達眼鏡?」
友「もちろん…でも似合ってるだろ?」ヘヘヘ
男「服は友姉さんのか?」
友「お姉ちゃんの借りたり…一緒に買ったり…「友従妹」で男と初めて会った時も服を買おうとしてたんだ…」
男「なるほどな…それで化粧して伏し目がちになってりゃ…お前ってわかんねぇわな…」
友「オトコは単純だ…」ヘヘヘ
男「…あのよ…」モジモジ
友「…どした…?」
男「その…胸のよ…膨らみは…パットかなんかなのか…?」
友「………」
男「答えたくないなら良いんだz」
友「これは…何も入れてないよ…」
男「!!??」
友「アホ!…どの時代の話だ…今はコルセットとかサポーターっつう便利なもんがあるっての…」マッタク
男「でもそれが自前ってお前どう見たって女の子じゃ」
友「生まれたとき!!」
男「!?」
友「俺が生まれたとき…お母さんを殺して俺が生まれたとき…」
男「殺したなんて言うな!!」
友「…俺は…男性器も…女性器もついてたんだ…今も…」
男「……………………」
友「お父さんは…俺を「男の子」として…受け入れたんだ…」
男「…そ、そうか…」
友「医者からもお腹の中にいるときに男の子って言われてたらしいからな…こればかりはしょうがない…」
男「だ、だけど今のお前は…」
友「……声変わりもしなかったしな…今の声もちょっと無理して出してる…」
男(友のハスキーな声は…無理して出してたのか…)
男(友の…声が)
友「その頃からプールの授業を休むようになった…恥ずかしかったんだ…泳ぐの…大好きだったのに」ウルウル
男(声の高さが…だんだんと変っていく…)
友「中学に入ってからは地獄だった…「気持ち悪い」「カマ野郎」って虐められて…お姉ちゃんとも仲良くなかった…」ポロポロ
男(「友」でも「友従妹」の声でもない…これが本当の友の声なのか…)
友「……わたしってさ…左手にいつもリストバンドしてるだろ…男に…見て貰いたいんだ…」
ズリッ
男(!!……この手首の傷跡は……!!!)
友「…これを作った日からさ…お姉ちゃんが心配してくれるようになってさ…嬉しかったなぁ…」
男「お前もっと自分を大切にしろ!!」
友「うるさい!!お前が…お前がもっと早くわたしに会ってくれれば…」ウウウ…
男「ッ……………」
友「………ごめんね……どうしようもないよね…」
男「謝るなよ…お前は何も悪くない…」
男「……………」
友「子供も作れるらしい…でもこのまま成長すると…それも危ないんだって…」
男「どういう事だ…?」
友「形だけの男性器の部分が…女性器の阻害をして…早く処置しないと子供が作れない体になるんだって…」
男「処置できないのか…?」
友「お父さんが…許してくれない…」ガクガクブルブル
男「何故…?」
友「お父さんは…男の子じゃないわたしなんかいらないんだ…」ガクガクブルブル
男「お、おい友!!」
友「お父さんとお母さんは男の子が欲しかった…お母さんを殺してきて生まれたわたしが女だなんて許すはずが」ポロポロポロ
男「友!!!落ちつけ!!!」
友「!?…男…ごめん…」グスッ
男「お前はお母さんを殺してなんかいない…友姉さんもそう言ってた…友父さんも…」
友「う、ううう…えっぐ…ひっぐ…」ポロポロ
友「「友」が「友従妹」を嫌いなのも…「友従妹」が「友」を嫌いなのも…どっちもわたしの本音だ…」
男「友…」
友「もう灰色ですらない…真っ暗だ…」グスグス
男「……………………」
――――――――――――
友父「友は「お父さんは凄い」って言ってくれた」
友父「「お父さんはカッコイイ」って言ってくれた」
友父「「お父さんみたいになりたい」って言ってくれた…」ポロ…
友父「友は…私とキャッチボールをするとき…とびっきりの笑顔でボールを投げ返してくれた…」ポロポロ…
友父「あれは…俺のための嘘だったのかなぁ…」ポロポロポロ…
―――――――――――――
男(俺は…友父さんが間違ってるとも正しいとも言えないし…判断できる立場でもない…)
友「男ぉ…わたしは…どうしたらいいんだよぉ…」グスグス
男(俺に出来る事は…!!)
男「俺は!!」
友「!!??」
男「俺は…お前がどっちの道を選んでも…受け入れる…」
友「男……」
男「絶対に見捨てたり拒否したりしない…絶対にだ!」
友「おとこぉ……」ウウウ
男「友は…どうしたいんだ?」ニコッ
友「…子供が作れなくなるって聞いた時…目の前が真っ暗になった…」グス
男「……………」
友「わらしは…わらしは…女の子になりたい…」グスグス
男「わかった…俺はその道を応援するよ…例え友父さんが反対しても…俺が必ずなんとかしてやる」グッ
友「ううう…ありがとう男…」ヒッグエッグ
男「…俺だけじゃない…友姉さんも…幼達もきっと…理解し協力してくれる…」
友「…うん!」グス
友「…どういう事?」
男「この夜景を見ろよ」
――夜の丘の上公園から見える街の夜景は…色とりどりの光に包まれ…とても幻想的で綺麗だった――
男「色ってのはさ…光があって初めて鮮やかに映えるわけで…この夜景だって明かりが無ければ全然つまらねーぜ?
あと目を閉じるのも駄目だ…色ってのは光の反射によって目に届いたときの情報によって」ウンタラカンタラ
友「???」
男「だからさぁ…おまえは自ら暗がりに引っ込んだり目をつぶったりするなっつーこと…「俺がお前の太陽になってやる」とまでは言わないけど
お前を暗がりから引っ張り出して明かりの元に連れ出すくらいは俺でもできるぞ」フフン
友「…うわ…くっせ……男の講釈はどうでもいいよ…もう帰ろ?」ハァ
男「て、てめぇ…わかったよ…お馬さんでもなければバイクでもないお前の姉ちゃんのチャリだけど…ニケツするか?」
友「うん、男にぴったりw」ニコッ
男「そーですね…たく、もう調子戻ったのかよ…」
友「……ありがとね…わたしの王子様…」ボソッ
男「んあ?なんか言った?」
友「んーん、なんでも」ニヘヘ
生活指導「あー…色々戸惑う気持ちはあるかもしれんが…友はこれから女子だ…
もしからかったり苛めたりした奴がいたら…わかってんだろうな?」バキベキボキ
友「み、みんな…あ、あらためてよろしく…///」カアア
幼馴染・DQN・チャラ男「……………」ポカーン
男(友…春休み前に間に合って良かったな…)
生活指導「つーことで朝のHR終わり…おめーら友に質問攻めするんじゃねぇぞ!!??」
ガララ…ザワザワガヤガヤイッタイドウイウコトナノ…デモカワイイ
友「エヘヘヘヘヘヘ……」
スタスタスタ
男「友、やったな!これからは」
チュッ
男「!!!???」
幼馴染「ナヌッ!!??」ソンナノハンソクヨッ!!
友「…キスは女の子になった時のために…とっておきたかったんだ♪」
――灰色の線ルート――エンド
友だけ事情が事情なので長ったらしくなりすぎた
午前零時前に終わって良かった
>>523の友宅の惨状の原因
友、前日のデート失敗で学校に行く気が無くなりサボる
気分転換にメイクの練習をする
ノッてきたので服も着替える
メイクの練習に没頭する(そして友父の帰宅時間を忘れる)
友父帰宅
ご対面
大喧嘩の末に友がヒステリー起こして大暴れ(友父はNOT暴力)
友宅が悲惨な状態に
「一姫ニ太郎ね」って何の気なしに言った言葉だけど
それが最後の言葉になってしまったのねん
あと奥さんの死をふっ切りたいがために
奥さんに似てくる友の女性部分を否定したかったと…
あとご都合主義で男性ホルモン治療とかはうけさせてない
苦しい言い訳をするなら
友父「私の息子はどこもおかしくない!!がなぜ治療などしなければならない!!」みたいな感じで
それでも酷い親だけどな
男「だああああああ選べねっての!!!!!!」
チクタクチクタクチク…ピピピピピピピピピ!!!!!!
男「あわわわわわ…時間切れだ」ウワアアアア
カッ!!
男「うわっ!!??目が目がぁあああああ!!!!!!!」バルスッ!!
シュウウウウウウウウウウ…………………
男「ここは…?」
???「う、う~ん…」
男「げ…(幼・友・DQN・チャラ男・オタ3・女先輩・後輩・生活指導・眼鏡先生…つーかあいつ(男妹)まで!!)
一体全体なぜここに…ん?見知らぬガキんちょが一人いるぞ…?」
謎の幼女「う、う~ん…大変なことになるです…」
男「お、おい…キミは何か知ってるのか?」ユサユサ
???「そいつは何も知らないよ」
男「だ、誰だ!?…!!??(掛け時計を持った眼鏡の少女…?)」
時計少女「ようこそボクの領域へ…よく来たねぇ、歓迎するよ…」クスクスクス
男「オタ3…知ってるのか!?」
チビオタ「俺たちが生まれるより前の昔のアニメで…「タイムキーパー」ってのがあってな…」
ガリオタ「一説によると「最初に萌えを狙ったアニメ」とまで言われてるでござる…」
デブオタ「あの子…そのボクっ娘主人公の「時計少女」にそっくりでしゅ…」
眼鏡先生「懐かしいわね…女の子の間で人気があったのよね…」
生活指導「…(俺も隠れてみてたとは言えない…)///」
幼馴染「なんなのよもう…ここは一体何なの!?何が目的なの!!??」ムキー
幼女「あううう…皆さん…彼女を刺激しないでくださいです…」
友「キミは…なにか知ってるのか?」
時計少女「…ボクは最初に言っただろう?「そいつは何も知らない」って…そして「何も出来ない」んだから」クククク
幼女「うううう……」
女先輩「なにあの子…やな感じ~」
後輩「でも…なんだか怖いです…あの子…」ブルブル
DQN・チャラ男「…わけわかんねぇ…」ポカーン
男妹「兄ちゃんどーういう意味?」
男「俺も良くわからん…」???
時計少女「おっと…「役者」と言っても誰もが「主役」になれるわけではないからね…それに物語の「主要人物」はもう決まってるんだ…」
幼女「あわわわわわ…」アタフタアタフタ
時計少女「後悔してももう遅いよ…」
一同(後悔するも糞も今の状況が理解できない…)
時計少女「…いくよ…ボクの舞台で踊り狂いな!!!」バッ
一同「うわ、光が…!!??」
ズバアアアアアーーーーーーーーーン…………
男「うーん…また光が……ハッ!ここは…街中…?」
男妹「に、兄ちゃ~ん…」ゴシゴシ
男「おお無事だったか」
男妹「とっさに兄ちゃんの服を掴んだからね…あれ?その子も?」
幼女「ひい…ひい…」
男「…このガキんちょいつのまに…しかし皆とはぐれちゃったなぁ…どうしよう」
男「……見た感じ…俺らの住んでる街っぽいけど…おいチビ!お前何か知らないの?」
幼女「なぬ!?チビってなんですかチビって!!わたちは…「幼女」って名前があるです!!」ムキー
男「ウルサイな…お前とあの時計少女は知り合いみたいな感じだったけど…なんなの?」
幼女「ううう…頭にモヤがかかったみたいで…上手く思い出せないですぅ…」ムムム
男「…はぁ…マジかよ…とりあえず皆と連絡…ってケータイないか…
ん?でも服は私服になってるし財布も持ってる…変なの…」???
幼女「…喉乾いたですぅ…」
男妹「兄ちゃん私も~」
男「……はぁ、わけわからない事に巻き込まれたのに…近くにコンビニあるからそこで買うか…」
男妹「ポテチも買おうね~♪」
――コンビニ
幼女「何か忘れてるような…」ムムム
男妹「ジュースとポテチとチョコとそれから…兄ちゃんのオゴリだと思うと楽しくなるね♪」
男「お前なぁ…余計なもん買い過ぎんなよ…」ハァ
幼女「うぬぬぬぬぬ…」ムムム
男「これ、お願いしまーす」ドサッ
タッタッタッ
店員「お待たせいたしま…アレ…なんでレジに商品だけ…誰もいないしなぁ…いたずらかな?」モドシテオコッ
男「!?あ、あのすいません」
店員「もー困るなぁ…」タッタッタッタ
男「え、ええ??」
男妹「兄ちゃん…これって虐め?虐めなの??」ウルッ
男「なんでコンビニ店員に虐められなきゃいけないんだよ!!…どういうことなの?」
幼女「…はっ!思い出したです…」
男・男妹「え?」
幼女「…「時計少女」は…ワタチ達を「役者」にするって…この世界は「物語の舞台」なんですぅ…たぶん
大した役柄を与えられなければ…「物語」に「干渉」することはできないんですぅ…」オズオズ
男「それじゃ俺たちはモブって…でも買い物くらい」
幼女「恐らく…ワタチ達に与えられた役柄はほとんど見向きもされない「虫けら」だと思われますぅ…」ウウウウ
男・男妹「………へ?…………」ポカーン
男「む、虫けらって…」
男妹「酷いよ学芸会でもそこまで酷い役無いよ」
幼女「はっきりいってこの世界の最低ランクの存在ですぅ…」
男妹「なら…店員さんに触ってみる!!」タッタッタ
男「お、おい妹!!」
男妹「店員さん!えいっ!!」
スカッ
店員「え~っとこの商品は~」
男妹「…すり抜けた…?」
幼女「…「虫けら」なんですぅ…向こうにとってはゴマ粒以下の小ささだと思われますぅ…ですのでつぶされると死にますぅ…」
男「…めちゃくちゃ性質悪いなハハハハ……でも物は持てる…つーと店員の前では浮いて見えるとか…」
幼女「持ってる物も消えますぅ…向こうからはという意味ですけどぉ…」
男「なるほどね…それじゃこのお菓子を店員に投げつけて…手から離れない…!?」
幼女「…どうやら「そういうの」は「ルール違反」らしいですぅ…
どうやらこの世界は「変なルール」でがんじがらめにされてるみたいですぅ…」
チャリンチャリン…ピッ…ガチャン!
男「自販は使えるみたいでよかったぁ…」
幼女「んくんく」ゴクゴク
男妹「ぷはぁ…生き返ったぁ」フゥ
男「チビ…お前の今現在知ってる事を全部教えてくれないか?」
幼女「だからチビって言うなです!!」ウキー
男「うるせぇ!!お前みたいなやかましくて変な口調のガキは「チビ」で十分なんだよ!!」ガー
男妹「???兄ちゃんなんで幼女ちゃんにちょっとキツイの??(いつもは小さい子に優しいのに…)?」
男「…なーんかこいつと話してるイライラしてくるんだよな…思わずデコピンを食らわしたくなる」
ピンッ!
幼女「痛いです!」アウッ
男「あ(ついやっちまった)」
男妹「兄ちゃんこんな小さい子にひど~いさいて~」ブーブー
男「ごめんつい」
幼女「びえええええええんん」ポロポロポロ
男「わりぃチビ」
幼女「グスッ…もうチビでいいです…」
男「だって実際チビだし」
男妹「ちょ兄ちゃん!」モー
幼女「………わたちが思い出した他のルールは「物語の流れを無理やり変えてはいけない」と言う事ですぅ…」
男「…意味がわからん…」
幼女「…例えば「A」という人に「B」と「C」という知り合いがいて、「A」は「B」が好きなので告白して「AとBは付き合いました」…ふつうですよね?」
男妹「うん」
幼女「でも「A」は「B」が好きなのに「C」が「A」に告白して「AとCが付き合いました」…それも理由もなく…おかしいですね?」
男「「理由」が欲しいな」
幼女「その「理由作り」が「物語の流れや展開」「結末への過程」と思っていればいいです。AとBが死に別れたでも喧嘩したでも
Cが熱心にAにアタックし続けてAが心変わりしたでも…こういう風に不自然でなく「納得できる流れ」ならいいです」
男「なるほど…でそのルールが俺達にどう関係してくるの?」
幼女「…物語の「流れ」を無理やり変える事へのペナルティは…「死」を意味するです…」
男・男妹「……う…うへぇ………」
男妹「でも、ルールさえ破らなければ私たちでも物語を変えられるんだよね?」
男「…「虫けら」…だけどな…」
一同「………………」ズーン
男「あとどんなルールがあるか思い出せるか?」
幼女「そうですねぇ…物語の内容を突然、大きく変えてしまうような「大破壊」や「殺人」なんかはアウトですぅ」
男妹「そんなの私たちできないよう」
男「たぶんそれは大丈夫だな…他に飛ばされた皆はどうしてるんだろう…」
幼女「他の皆さんも例え「虫けら」でも、元々この世界の住人でないのならお互いに視認できるはずですぅ」
男「ふ~ん…って「この世界」!?…なーんかお前怪しいよなぁ…本当は全部知ってるんじゃないの?」
幼女「ううう…疑う気持ちはわかるですが…記憶が穴だらけなんですぅ…恐らく「彼女」になにかされたですぅ…」
男妹「あの「時計少女」に?」
幼女「はいですぅ…」
男「あの子なんなの?」
幼女「…おそらくは…この世界のゲームマスターみたいなものかと…わたちなんかの力ではとてもとても…狙いも…うーん?」
幼馴染「ムニャムニャ…男ぉ…ンフフフフ…」ZZZZZ…
???「おーい幼、起きろー」
幼馴染「なんだようるさいなぁもう…」ゴシゴシ
???「…ったく…不安だから来てみりゃ…予想通りだったよ全く…」
幼馴染「あ…あれ…あ、あんたは…?」ポカーン
???「…お前はまだ寝ぼけてるのか…?」ハァ
幼馴染「お…男…だよね?」
男?「それ以外の何者なんだよ俺は…」ヤレヤレ
幼馴染「確かに男…でもいつもの男と…ちょっと違う…うーん?」???
男?「…今日は「デート」の約束しただろうが……」シラーッ
幼馴染「え、ええ?で「デート」ですってぇ!!??」
男?「…なあ…俺達「付き合ってる」「恋人同士」…だよなぁ?」ジーッ
幼馴染「え?ああうんそうねそうねそうだったわねあははははは」
男?「まったく…普通寝ぼけた幼馴染を起こすのって女の子がする役割だろうに…」
幼馴染「アハハハハ…(なんだかよくわかんないけど…アタシは男と付き合ってるんだ…やったー♪)」
女先輩「クークークー…男君…デヘヘヘヘ」ZZZZ…
カキカキカキ…
女先輩「んにゃ…?なんの音?」ゴシゴシ
???「あ…先輩スンマセン。起しちゃいました?」
女先輩「あれ…男君?ここは…美術室?」
男?「はい…先輩なんだか疲れてたみたいで寝ちゃってましたよ?大丈夫っすか?」
女先輩「んーだいじょうぶよん、それより何を描いてるの?」
男?「いやぁ…先輩の寝顔が可愛かったんで…ついスケッチを…///」ヘヘヘ
女先輩「や、やだぁ…もう恥ずかしいなぁ…///」
男?「でもせっかく俺達「付き合って」「恋人同士」になったから…つい///」カアア
女先輩「!!??え!?…いまなんて…?」
男?「え?…ですから「恋人同士」に…あのもしかして「遊び」だったんスか…?」アセアセ
女先輩「あ、ああそうだよねそうそう私たちラブラブカップルだもんね!向う所敵無しのね!!」アセアセ
男?「もーびっくりさせないで下さいよ…泣いちゃいますよ俺?」ハハハ
女先輩「アハハハハ…(なんだかわからないけど男君と付き合ってるみたい…ホッぺ抓っても痛いからリアルだ万歳!!)」ウヒョー
後輩「スゥ…スゥ…男先輩…」ZZZZ…
???「…可愛いな…」ナデリナデリ
後輩「スゥ…スゥ…ん、んん~」ノビィー
???「おっとごめん…起こしちゃった?」
後輩「なんだか幸せなひと時を堪能してたような…木漏れ日が綺麗…そして男先輩のかおおおおおお!!??」ウワアアアアア
男?「ど、どうしたんだ後輩!?そんなにびっくりさせちゃったか??」
後輩「か、顔が近いですというか男先輩の膝の上ええええええ!!!!!????」アタフタアタフタ
男?「ああ、いつも後輩の膝の上にお世話になってばかりいるから…俺も偶にはなと思って」
後輩「!!??いつも!?いつもってどういう事ですか!!!??」パニック!!
男?「いやだから後輩の作って貰った弁当を食った後ここで…」ドウシタノ?
後輩「え?え?ええええ!!??」
男?「…後輩…もしかして嫌だったか…?俺の事気遣って俺の告白を受け入れてくれたのか…?」シュン
後輩「え?ええ!!??そ、そんな事ないですよ!!!絶対にそんな事ありえません!!!」
男?「よかった…俺達まだ「恋人同士」で良いんだよな?」
後輩「は、はい!!全然恋人同士ですよ!!はい!(そ、そうか私は先輩とお付き合いしてるんだ…せ、先輩の膝の上…///)」ポーッ
友「スースー…男…」ZZZZ…
???「…おい…友…大丈夫か?」
友「ん…なんだよ…あれ?男?
男?「お前体育の授業中に貧血で倒れたんだぞまったく…ここまでおぶらせやがって…」タク
友「そうだったけ…悪いなあああああああ!!???」アタフタ
男?「どうした友?」
友「(胸を抑えるサポーターがなくなってる…それどころかスポブラに…)…見たのか?」
男?「見たって?」
友「む、胸だよばかやろう!!!」
男?「み、みてねぇよ馬鹿野郎!!…大体お前、「女」になったんだから無茶すんな!!」
友「は!!??「女」になった!?……!!!??(マジか…股間の男の部分が消えてる…どういう事だ?)」
男?「お前倒れた時頭でも打ったのか…?…もしかして俺と「付き合ってる」事も忘れたんじゃ…」
友「はああああ!!!??つ、付き合ってるだあああ!!!!???」
男?「…お前マジかよ…俺あの時柄にもなく勇気振り絞ったのになぁ…」ショボン…
友「あ、ああわりぃわりぃ!!そうそう俺たちは「恋人同士」だったな!(と、とりあえずチャンスだ…状況は後から把握すれば良い!!)」
小さな女子「A太く~んまってよ~」
男子学生(A太)「はぁ…B子、転ぶなよ」
小さな女子(B子)「うわっ!?」
ズテン
B子「ううう…痛いよう…」グスン
A太「まったく…お前はもう…」
賢そうな女子「A太君…あなたはやらなければならない仕事があるんでしょ?B子の事は私に任せて」
A太「そうだね…それじゃC子に任せるよ…B子、C子を困らすんじゃないぞ?」
タッタッタッタ……
賢そうな女子(C子)「行ったわね…」
B子「うええええん…A太君が…A太君がぁ…」グス
C子「あのねぇ…A太君はあなたの子守ばかりしてるわけにはいかないのよ?」
B子「だってぇ…だってぇ…」
C子「同じ幼馴染として忠告するけど…そろそろあなたも独り立ちしなさい…良い?」
B子「…………グス」シュン
時計少女「…まったく…「女の子」っていうのは…救い難い存在だよね…」クスクスクス
時計少女「目の前にニンジンをぶら下げられた馬より滑稽だよ…」フフフ
時計少女「まあ見てておもしろいから良いけど…」
時計少女「メインの3人に贄が4匹…上出来上出来…」クフフフ
時計少女「「アイツ」が余計な奴らを連れて来たけど…そいつらは「アイツ」含めてみーんな「虫けら」だ…なんの問題もない」アハハハ
時計少女「「虫けら」はなーにもできやしない…気づきさえしなければ…」
時計少女「気づくはずがない…「アイツ」の記憶だって封印したんだ…」
時計少女「ん?…「虫けら」が3匹ほど把握できないのが気になる…「アイツ」の仕業か…?」
時計少女「「アイツ」に何ができる…」
時計少女「ボクの「計画」の邪魔はさせない…」
時計少女「…ボクなんだ…ボクが全てを手に入れてやる…「アイツ」の何もかも全てを奪ってやる…」
時計少女「クフフフフ…」
時計少女「待っててね…待っててね…」キヒヒヒ
時計少女「ボクが幸せにしてあげるからねぇ…」イヒヒヒ
男「んんー…まさか野宿する羽目になるとは…」
幼女「ぐぅ…ぐぅ…」ZZZZ…
男妹「ふわぁ~あ…兄ちゃんおはよ・・・ん?」???
男「おお、おはよ…んん?」????
男・男妹「…………!!??」ゴシゴシ
男・男妹「…………」ジーッ
男・男妹「…………」パチクリパチクリ
男「妹…俺のほっぺ抓って…」
男妹「…兄ちゃんも私のホッぺつねって…」
ギュウウウウウウウウ
男・男妹「いひゃいいひゃいいひゃひゃひゃひゃ!!!!!」ギュウウウウウ
男・男妹「夢じゃない…………」
幼女「ふぇ…おはようござい…!!!あわわわわ…」
男・男妹「俺(私)達…透けて見える…」
幼女「あ、あなた達の存在する可能性が…ま、まずい…」アワワワワ
幼馴染「♪~♪(昨日のデート…今思い出しても…ニヤケが止まらない!)」フフフフーン
幼馴染「お?アレは…」
???「最近つまんねぇよな…」
???「ほんとそうっすね…」
幼馴染「DQN君にチャラ男君!」
DQN?「ん?」
チャラ男「へ?」
幼馴染「なによその反応~…ん?見知らぬ顔がいるけど…友達?」
DQN?「なんだこの女…なんで俺らの名前知ってるんだ?」
チャラ男?「どうだって良くねっすか…上玉っすよ…今ならこの辺俺らしかいねーし…」ジュルリ
友達?「車もありますしね」ヘヘヘヘ
友達?「俺らにもおこぼれあずからせてくっさいよ…」ゲヘヘヘ
DQN?「つーわけだお嬢ちゃん…」
チャラ男?「おれらの車にごあんな~い♪」ガシッ
幼馴染「え?……いやあああああああああああああああああああ」
DQN「はぁ…いったいどーなってんだこの世界…」グッタリ
チャラ男「行く先々でシカトこかれるっすからね…」ゲンナリ
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
DQN・チャラ男「なんだあの悲鳴!?…いくぞ!」
タッタッタッタ
チャラ男?「おじょーちゃんちょっとお口チャックするっすよ~」ナイフダランダラン
DQN?「そいつ切れさせない方がいいぞ~「ヤレれば良い」って奴だからな…本当に切るぜ?」
手下「チャラ男さんマジやべっすwww」
幼馴染「ひぃ……」ガクガクブルブル
DQN・チャラ男「おいこらまてやぁ!!!」
DQN?・チャラ男?「あ?」
DQN・チャラ男「お?」
――俺らと…同じ顔…?――
幼馴染「むぐーんぐー!!??(どういうことなの!!??)」
チャラ男?「あー…クスリやりすぎたっすかねぇ…抜けきってねぇのかなまだ…」ボーッ
DQN「なんだこいつら…俺らと同じ顔…?」
チャラ男「でも俺らあんなジャンキーみたいな顔してないっすよ…」
手下「…?(DQNさんにチャラ男さん…何を見てるんだ…クスリやり過ぎじゃね?)」
DQN「どうでもいいけどその子を離せ…大切なダチなんだよ!!」
チャラ男「同じ顔なのに女の子の扱いがなってねっす…反吐が出るっす」
DQN?「幻覚も腹立つ事いうんだなぁ…(単純にクスリのせいで俺の顔に見えてる別の誰かだろ…)」
チャラ男?「なに言ってるっすか…この子は俺らとこれから仲良くなるんスよ…」ヘヘヘヘ
DQN「いいたかねぇけど…てめぇらのツラみてっとぶん殴りたくてイライラしてくんだよ…とっとと失せろ…」ギロッ
チャラ男「ナメるのもいい加減にするっすよ…いいからその子を離すっす…」
チャラ男?「へへへへ…わかったっすわかったっす…そうおっかねぇ顔するなっす…そりゃ!!」
バチィイ!!!!バチィイ!!!!!
DQN・チャラ男「あ…が…」バタン
チャラ男?「特性改造スタンガンっす…シビレたっしょ?」ウヒャヒャヒャ
手下1「はいはいお嬢ちゃんおとなしくしてねぇ」ガシッ
手下2(つーかDQNさんとチャラ男さん…誰もいない空間に向かって何やってんだ…スタンガンまで振りまわして…クスリキメすぎだろ…)ヤベェヤベェ
悪DQN「つーわけでこの子俺らのもんだから♪」ニヤァ
悪チャラ男「おめーらはそこで這いつくばってると良いっす…」ウヒャヒャヒャ
手下3「詰め込みましたー車出せますよー」
悪DQN「おk、今のるぜ」ククク
悪チャラ男「お姫様…これが僕らのラブワゴンでございます…さあ僕らの愛の城へいざゆかん!!」ゲヒャヒャヒャヒャ
幼馴染「むぐー!!!!!!!!!!(男ぉぉおおおお!!!!!!!!!)」
バタン…キュルルルルル!!!ブウウウウゥゥゥゥゥン……………
DQN「ち…く…しょう…」
チャラ男「あい…つら…なんで俺ら…見えて…触れ…?」
タッタッタッタ
???「!!??この人たち…兄ちゃんのお友達!!!大丈夫ですか!!??」
男「!!??…DQN…チャラ男!?…一体なにが…大丈夫か!!!???」
チャラ男「幼ちゃん…連れ去られちまったっス…面目ねぇ…」
男「な…幼が…!!??」グルグル
幼女「ひぃひぃ…ちょ、ちょっと待って…!!??…この方達は…!?」
男「おいチビ…こいつらも俺らと同じ「虫けら」なんだろ…どういう事なんだ!?」
幼女「えーっとえーっと…」ムムム
男「早く思い出せよ!!!!」
男妹「兄ちゃん!!幼女ちゃんに怒鳴ってもしょうがないでしょ!!」
男「………わりぃ…ちと気が動転してた…」
幼女「……あ、あのですね…「虫けら」にも例外があるですぅ…」
男「…なんだそれは…?」
幼女「…「物語」の中で「モデルがいるキャラ」と「モデルになった人物」は…干渉しあう事ができるですぅ…例え「虫けら」でも…」
男「じゃあこいつらをこんな目に合わせたのって…」
幼女「恐らく…「彼らをモデルにしたキャラ」だと思われますぅ…どのような内面かまでは…」オズ
男「…まさかこの世界の元ネタって…」サアー――
チャラ男「そうすっよ…それになんで男も妹ちゃんもスケスケ何すか…?幽霊見たいっす…」
男「…チビ…たのむ」
幼女「え~っとっ…かくかくしかじかまるまるうまうま…」
DQN・チャラ男「なるほど…」
男「俺たちが透けて見えるのはまだよくわからないんだ…」
男妹「元々この世界だと透明人間みたいな存在なのに~」
DQN「…とにかく俺らは幼ちゃんを助けに行く…場所の当てはある!!」
チャラ男「おそらくこの世界の元ネタは…「アレ」っす…俺らの街がモデルなら…「廃倉庫」しかねっす」
男「俺も!!」
DQN「幼女ちゃんの話通りなら…おめぇは行ってもなにもできねぇだろうが!!」
チャラ男「俺らならあのクズ二人には手を出せるっスからね…ただ手下のほうは…」
幼女「男さんが出来る事ならありますぅ…」
男「なにをだ!?」
幼女「…この世界で…「男さんをモデルにしたキャラ」に「助けを求める」ですぅ…」
厳密には「モデルがいるキャラ」と「モデルにされた人物」同士のみが干渉しあえるというわけではないです
悪DQNがチャラオに悪チャラオがDQNに干渉できるように
いくつかある干渉できる条件の内わかりやすいのがそれってだけで
幼女と俺の頭が穴あきチーズなので本編で上手く言えそうにないのでここで…
男「…よし!鍵は使える!!」
ガチャ
――男宅2F男自室
ガチャ
男?「だ、誰…って俺!!??しかもスケスケ…?」ポカーン
男妹「おお…兄ちゃんが二人いる…でもあっちのほうが若干おしゃれでイケメン?」
幼女「確かこのお話だと彼女がいる設定になってるからですかねぇ…?(はたしてこの方の内面は…)」
男?「幼女と…スケスケの…妹!!??なんでお前までスケスケ!!??」????
男「だー!!!!そんな事どうでもいいんだよ!!!えーっと…お前は「男1」だ!…「男1」お前に頼みがある!!」
男?(男1)「な、なんだよ…お、お前俺のお化けかなんかか!?」アタフタ
男「幼がチンピラに拉致られちまったんだよ!!頼む!!「廃倉庫」まで助けにいってくれ!!!」
男1「はぁ?俺昨日、幼とデートしたばっかりなのにそんな事言われても現実味が…」
男「頼むよ!!今の俺じゃ…!!幼が…幼が!!!!!!」ポロポロポロ
男1「……わかった…とりあえず廃倉庫までバイクで様子を見に行ってみる…だから俺の顔で泣くな…」
男「いいか!?無理をしてでも幼を助けろよ!!危なそうだったら警察も使え、わかったな!!??」
男1「そこは無理すんなよとか言う所じゃ…まだ全部信じたわけじゃねぇからな…とりあえず行ってくる!」
ガチャ…キキキッ!!!ブウウゥゥゥゥウウン…………
男妹「…あっちの兄ちゃんはバイク乗れるのかぁ…かっくいい!!」
幼女「…おそらく間に合えば幼さんはこれで安心だと思われますぅ…「彼」は恐らく「一つの物語」の「主人公」ですぅ
…主役には「主役補正」ってもんが働くですぅ…多分…」
男妹「なんとなくわかる!」ウンウン
男「…「一つの物語」…!!??まずい…だとしたら…」アセアセ
男妹「ど、どうしたの兄ちゃん!?」
男「物語は「一つだけじゃない」!!!「アレ」が元ネタだとしたら…他の皆も危ない!!!」ガシッ
男妹「お?兄ちゃんどうして私を持ち上げて」
グワシ
幼女「ほぇ?なんでわたちも?」
男「「学校」にいかなきゃやべぇ!!!!!!」
バヒュン
幼馴染「むぐーんぐー」ジタバタ
悪DQN「さーてと…おもちゃとカメラの準備も出来たし…」
うぃぃいいんうぃいいいん
幼馴染「ムググ!!??」ジタバタ
悪チャラ男「お薬の準備もおkっすw」チュウシャキカチャ
ピッピッ
幼馴染「ングググググググ!!!???」ジタバタジタバタ
ガララ
???「まちな…この糞外道共!!」
悪DQN・悪チャラ男「ああ!?」
DQN「この糞野郎ども…人さまの顔で好き勝手しやがって…顔面でたこ焼き作れるようにしてやる…」バキベキボキ
チャラ男「さっきはよくもやってくれたっすね…てめぇらだけはゆるせねぇっす…幼ちゃんすぐに終わるからまってるすよ」
悪DQN「つーか外の見張りは何やってんだ…つかえねぇな」チッ
悪チャラ男「こいつらボコした後に手下共にもヤキっすね」ヘラッ
スカッ
悪DQN「チッよけんじゃねぇ!!」
DQN「あーあ、スピードも体捌きもなにも全然なっちゃねぇ…こんなんが俺を同じツラっつーのが反吐が出るぜ…ッオラァ!!!」ブロウ
ドゴォ!!!
悪DQN「げはぁ…腹が…うごぉ…!!!」バタン
DQN「てめぇからヤニの臭いすんだよ…クスリもキめてる見てぇだしな…そんな体で超健康優良児の俺様に勝てるわけがねぇだろうが…」ケッ
悪チャラ男「ぜぇぜぇ…なんでアタンねェっすか!!??」ブンブン
チャラ男「はぁ…もう疲れてんスか…なさけねぇやつっすね」
悪チャラ男「だ、黙れっす!!!」
チャラ男「ナンパっつーのは体力勝負だし…引っかけた女がやべぇ奴の美人局だったりすると逃げたり避けたり体力がついたりするんすよ」ヒョイ
悪チャラ男「ぜぇぜぇぜぇ…」
チャラ男「おれっちはDQNみたいにゴリリン坊やじゃないっすけど…」ゲシッ
悪チャラ男「あう…」バタン
チャラ男「へろへろになったチンピラくらいなら余裕で張っ倒せるっす」ヘラッ
悪DQN「ムガガガガガガガ!!!!」ジタバタ
チャラ男「こっちも完了っす!」
悪チャラ男「ングググググググ!!!!」ジタバタ
DQN「口もふさいでりゃ外の見張りも気づかねぇだろ…さて幼ちゃんだ」
ほどきほどき
幼馴染「ぷはぁ…う…うえぇえええええん!!!DQN君!!チャラ男君!!!うえぇええええん」ポロポロポロ
ダキッ
DQN「おいおい幼ちゃん…怖かったろうなぁ…よく頑張った」
チャラ男「へへへ…このハグだけでも助けた甲斐があったすね」ニヒヒ
幼馴染「グス…怖かった…もうこんなところから出よ?」
DQN「あーそれがな…(侵入は簡単だったけど…)」
チャラ男「俺らじゃちょっと…(今は幼ちゃんがいるからなぁ…)」
幼馴染「どういう事?」???
DQN・チャラ男(俺らじゃ外の見張りは倒せねェんだよなぁ…どうすっかなぁ…)
男「ぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁ…」シヌッマジデッ
男妹「兄ちゃん号すごーい!!はやーい!!またやってね!!!」
幼女「目が…まわるですぅ…」
男「ぜぇはぁぜぇはぁ…腕が…肺が…腹が…死にかけてる…」ヒィヒィ
???「はぁ…」
男「ん?あれは…生活指導!!生活指導先生!!!」
生活指導「ん…?男!?男!!??俺が見えるのか!!!」
男「はい先生!!先生も俺が見えるんですね(つう事は…)」
生活指導「一体なんなんだこの世界は…学校に来ても誰も俺の事知らんぷり…ううう」グスッ
男「先生!!いきなりなんですがお願いがあります!!!」
生活指導「な、なんだ!?どうした!!??」
男「いますぐ生活指導室に直行してください!!俺の大切な人が酷い目に会うんです!!先生しか助けられない!!」ヒッシ
生活指導「へ?え?」
男「頼みましたよ先生!!(今度はもう一人の俺を…)」バヒュン
女先輩「フフフフーン♪」ルンルン
???「おうい女ぁ…」
女先輩「はぁい…生活指導先生?」
生活指導?「ちょーっと聞きたい事があるから生活指導室まで来い…」
女先輩「わかりましたぁ」
――学校美術室
チビオタ「…とりあえず部室にいるものの…」
ガリオタ「誰も拙者らに気付いてくれないでござるな…」
デブオタ「…男君もいるんでしゅが…ぼっくんらに気がついてくれましぇん」シクシク
男?(女先輩をモデルにした作品…上手くできそうだ)♪
ガララ
男「「男」いるかぁあああ!!!!!???」
男?「ひっ!?」
オタ3「!!???」
男「うるせぇ!!今はそれどころ…うお!!??さらに透けてる!!!!???」
オタ3「お、男が二人!!??(しかも片方は透けてる!!??)」
男「オタ3!!良い所に!!俺が見えるか!?」
オタ3「み、見える!!」
男「良し…おいお前は「男2」だ!!お前はいまから「生活指導室」に行け!!良いか!!」
男?(男2)「な、なんでだよ?ひっ…いきなりオタっぽいのが3人現れた…」
男「だあああぐだぐだいってねぇではやくいけぇええええ女先輩が大変なんだよ!!呪い殺すぞ!!!」ガルルル
男2「や、やめろ!!呪いとか言うな!!!…いくよいけばいいんだろ!!!」
タッタッタッタ…
男「…いったか…それにしてもあいつ俺と喋ったとたんにオタ3を認知し始めたぞ…?」
オタ3「お、男…お前その姿は…」
男「詳しい話をする暇がない…お前たちには3Fの空き教室に行って欲しい…頼む!!!」
オタ3「な、なんで」
男「後輩もやべぇんだよ!!!!!」
B子「A太くーん…あのねあのね」ランラン
A太「ああB子…どうしたの?」
B子「あのね今日ね」
C子「A太君…生徒会の仕事…やらないと」
A太「そ、そういえばそうだったね…ごめんねB子…また今度ね?」
B子「うん…」ショボン
C子「じゃあ行きましょうか…副会長?」
A太「わかったよ会長」
ガララ
B子「………ハァ…」
B子「しょうがないってわかってるけどさ…」
B子「私馬鹿だし…」
B子「C子ちゃんのほうが…」
B子「ううう…」グスッ
後輩「♪~♪~(今日も男先輩が校舎裏で待ってる~♪)
???「後輩ちゃん」
後輩「はい?…オタ先輩達!どうされました?」キョトン
チビオタ?「すまないが3Fの空き教室まで来てくれないか?」
ガリオタ?「無理強いはしないでござる(こう言えばこの子は断れないでござる…)」
デブオタ?「すぐ終わる用事でしゅから…お願いでしゅ!!」
後輩「わかりましたぁ」
オタ3?「……」ニヤリッ
――校舎裏
男?「今日も後輩のお弁当が楽しみだ~っと」
男「おるららららああああああ「男」いねぇえがががああああああ!!???」ナマハゲッ
男?「うわあああああああななんだお前はあああああ、と、透明な俺!!??」ヒイイイイ
男「おめえは「男3」だぁぁあ!!!祟られたくなかったらとっとと3Fの空き教室にいきやがれぇええ
そして後輩を死ぬ気で守りやがれえええええええええ!!!!良いか「3F空き教室」だぞ!!!」
男?(男3)「ひ、ひいいい…わ、わかったよぉおおおおお」ウワアアアアアアア
友「ニヘヘヘヘヘ…(やばい顔のニヤケが止まらねぇ)」ニヤニヤ
???「おーい友ぉ」
友「んあ?」
モブ1「えーっとさ」
モブ2「なんか男が体育館倉庫に来てほしいんだってよ」
友「ん?わかった今行く(なんだろ…もしかして体育館倉庫で…エ、エッチとか…///)」モンモンモン
モブ1・2「……」ニヤッ
――学校内――男の教室
男?「ふああああああ…」ネミィ
男「おららあああああああああああ「男」いるかあああああああああ!!!!」
男?「な、なんだおま」
男「うるせぇえええええその反応はもう見飽きたんじゃぼけえぇええええええええ
てめぇは今から「男4」だあああとっとと体育館倉庫にいきやがれえええええええええ」
男?(男4)「わ、わけが」
男「友が犯されてもいいのかよこの糞ボケがあああ時間ねぇんだよあほんだら呪い殺すぞとっとといきやがれ!!!!」
DQN・チャラ男「どうすっかなぁ~…」
ア?テメェナンダコラ?ムコウイキヤガレ!!ナニココヲミセテクレダト?
幼馴染「ん?外の様子が…?」
テメェニハカンケイネェダロ?アア?オンナ?シツケェナ・・・フクロニスンゾ!!
ドカッ!!バキッ!!バコォ!!ドンガラガッシャーン!!……
ヒィ・・・コ、コイツツエェ・・・カ、カンベンシテクレモウヤメテクウワアアアアアア
ドッ…ガッ…ゴッ…
チャラ男「い、一体何が…」タラリ
DQN「と、扉が開くぞ……」
ガララ
???「痛てててて…あのチンピラどもめ…!!??幼!?幼!!!!!」
幼馴染「お、男~!!!!!!!!!!」
タッタッタッタ…ダキッ!!
男1「…俺の幽霊は本当の事を言ってたのか…間に合って良かった…」ギュッ
男1「もう大丈夫だ…よしよし…」ナデナデ
DQN「お、男…お前が外の見張りをやったのか…?」
チャラ男「あれ…スケスケじゃなくなってる…?心なしか雰囲気も…?」
男1「…お前らが幼を拉致ったのか…」ギロ
DQN・チャラ男「はぁ!!??」
幼馴染「違うの男!!DQN君達はアタシを助けてくれたの!!!アタシをさらったのはえ~っと…あそこに転がってる方!!!」
悪DQN・悪チャラ男「ムググググググググ!!!!!」ジタバタ
男1「????………チンピラの双子が二組????それが仲間割れ????」
幼・DQN・チャラ男「ちっがーーーーーーーーう!!!!!!」
チャラ男「つうか男!!俺らの事忘れたんスか!!??」ヒドイッス
男1「俺はお前らみたいなチンピラと知り合った覚えはねぇぞ!!??」
DQN「酷い!!??てめぇ結構気にしてるんだからチンピラチンピラ言うな!!!!」
幼馴染「お、男一体どうしちゃったの!?DQN君達を忘れるなんて!!??」
男1「忘れるも糞も…(あの俺のドッペルゲンガーがなんか関係してんのか?)」
女先輩「生活指導先生~聞きたい事って…?」
生活指導?「それはな…(鍵を閉めてっと…)」
ガチャ
女先輩「はい?」
生活指導?「おめぇの抱き心地をこれから体に聞くんだよ!!!!」
ガバッ!!!
女先輩「!!??せ、先生!!やめて!!!!いやぁあああああ!!!!!!」ジタバタ
生活指導?「っげひゃひゃひゃ観念しろ!!!てめぇの力じゃ俺からは」
バンっバンっドバーーーーーン
生活指導「大丈夫か!!助けに…!!??お、俺!!!???(悲鳴が聞こえたと思ったら…なんだこりゃ?)」
悪生活指導「んだてめぇ…俺に似た顔しやがって邪魔するんじゃねぇ…」
女先輩「せ、先生が二人!!???」
生活指導「わ、わけがわからんがとりあえず止めろ!!!」
悪生活指導「わけがわかんねぇのはてめぇのほうだろ…邪魔しやがって…」ビキビキビキ
悪生活指導「おねんねしとけやぁぼけがぁ!!!」ブンッ
バキィッ!!
生活指導「ガッ!!!…てめぇ…椅子で殴るとは…」バタン
悪生活指導「俺と同じ顔してる癖にもれぇな…さーって…どう始末」
タッタッタッタ
男2「!!なんだこれドアが…!!???女先輩に…生活指導が二人!!!!???」
悪生活指導「余計なお邪魔虫がまた来やがったか…てめぇも仲良くおねんねしな!!!」ブンッ
ガッ
男2「!!??なにすんスかいきなり!!!」グググ
悪生活指導「チッ椅子を掴みやがったか…離しやがれ…!!!」ギギギギ
???「おい糞野郎」
バキャア!!!!!
悪生活指導「げはぁ!!!??」バタン
生活指導「ヤローなら…ゲンコツ一本で勝負しやがれこの屑野郎…」
後輩「オタ先輩、それで用事って?」
プシュ―
後輩「!!??…あれ…体が痺れて…」ビクビク
チビオタ?「…ククク…ネット通販で買った海外の護身用痺れスプレーさ…」ククク
ガリオタ?「ま…強力すぎて日本じゃ発売出来ないでござるが…」ヒヒヒ
デブオタ?「これでキミはぼっくんらのリアルフィギアでしゅ」グヒヒ
後輩「そんな…や、やめてください…」ガクブル
???「ヤメろ!!!」
オタ3?「誰だ!!??」
後輩「え…?オタ先輩達が…もう一組?」プルプル
チビオタ「!!??一体どういう事だ…?」
ガリオタ「奇怪な事もあるでござるな…」
デブオタ「ぼっくんらがもう一人…」
悪オタ3「なんだお前ら…?」
ガリオタ「拙者らと同じ顔をしてなんと下劣な事を…」グヌヌヌ
デブオタ「オタの風上にもおけましぇん」プンスカ
悪チビ「うるせぇ!!」プシュー
チビオタ「うわっ」バタン
悪ガリ「喰らうでござる!!」プシュ―
ガリオタ「ぐえぇ」バタン
悪デブ「ぶっひっひ」プシュ―
デブオタ「ぶひぃ」バタン
後輩「ああ!!先輩達が!!!」プルプル
悪オタ3「あっけな…」プッ
タッタッタッタ
男3「!!??後輩!!!…きさまらぁ…」ゴゴゴゴゴ
悪オタ3「ゲッ!?男ぉ!!??」
ドカッバキッバコォ!!!!
悪オタ3「ひ、ひぎぃ…」バタタタン
オタ3「い、一瞬で…(つーか自分たちってなんのために…)」
友「あれ?男いないじゃん――」
ガララ
モブ1「へへへ…」ニヤニヤ
モブ2「ひひひ…」ニヤニヤ
友「…お前ら何ドア閉めてんだよ…?つーかなにニヤついてんだ…?」
モブ1「いやいやおめぇのニヤケ具合も相当だぜ…?」ニヤニヤ
モブ2「ああまったくな…見せつけてくれちゃって…」ニヤニヤ
友「…何なんだよ…?(寒気がしてきた…)」ブルッ
モブ1「まだわかんねぇのか…?」
モブ2「まあしょうがねぇ…お前今は「女」だもんなぁ…野郎の気持ちはわかんねぇさ…」ククク
友「おめぇらの気持ちなんてわかりたくもねぇけど…どういう事だよ?」
モブ1・モブ2「こういう事だよ!!」
ガバッ
友「!!!??てめぇら何しやがる!!!」ハナセッ
モブ2「友よぉ…おめぇスイーツに頭溶かされたんじゃねえのか?」ククク
友「ムグググググ!!!!」ジタバタ
モブ1「さーてそろそろ友姫のスイーツな体を召し上がるとするか…」キヒヒヒ
モブ2「なおこのグルメレポートは映像にして残す所存でございます♪」
モブ1「だからおめぇはこれから俺ら男の子のためのスイーツになるわけだwww」ウヒャヒャ
モブ2「多くの人に美味しさを知ってほしいからねぇ…これから楽しみだなぁwww」ゲヒャヒャ
ガララ
男4「…てめぇら…俺の「彼女」になにしてくれてんだ…」ブチブチブチ
モブ1・モブ2「げ…」
ドゴォバキィメキィゴシャグシャゴリッゴリッ…
モブ1・モブ2「……………」ピクッピクッ…
男4「友!!」ホドキホドキ
友「…お、男ぉ~!!!」ポロポロポロ…ダキッ
男4「たくっおめぇは…もう男じゃねぇんだからもっと警戒しろ…」ナデナデ
時計少女「…なんだと…?」
時計少女「贄どもが…まさか…全員」
時計少女「どういう…事…?」
時計少女「…「アイツ」の仕業か…?」
時計少女「…それ以外考えられない…」
時計少女「…クソ…」ギリッ…
時計少女「…糞が…」ギリギリ
時計少女「糞糞糞糞糞糞糞糞糞があああああああああああああああ!!!!!」ウガアアアアア
時計少女「糞ったれがぁああああああ!!!!!」ギリギリギリ
時計少女「ハァ…ハァ…」
時計少女「まあ良い…」ニヤッ
時計少女「所詮…「贄」共は保険だし…余興みたいな物だったからね…」
時計少女「ボクの勝ちは決まってる…」クスクスクス
時計少女「もう「王手詰み」なんだよぉ…」ヒヒヒヒヒ
A太「で、C子…僕に話って…なにかな?」
C子「…もう私…自分の気持ち我慢できない!」
ヌギヌギ…スルッ
A太「!!??C子!何を!!??」
C子「…ねぇA太君…いいでしょ?…遊びじゃないわよ…」
ダキッ
A太「…っ!!止めるんだ…C子…!!」
C子「…B子が気になるの…?」
A太「そ、そういうわけじゃ…」
C子「私だって「幼なじみ」よ…」ウルッ
A太「ううう…」
C子「お願い…今は私だけを見て…思って…」
ギュッ
A太「…僕は…僕は…」ドクンドクンドクン
A太「…っプハァ!!」
C子「…ハァハァ…初めてなのに…凄いキスしちゃったね…」トロリ
A太「!!???」ゾクゾクゾク
ガバッ
C子「!!??A太君!!??」
A太「ハァハァ…C子!!C子!!!」フーフー
C子「大丈夫よA太君…私はどこにも行かないから…」ナデナデ
A太「ハァ…ハァ…」
モミュモミュ
C子「!!ッ…A太君ごめん…胸…もう少し優しく…お願い…」
A太「ハッ!?…ご、ごめん…こうかな?」
もみもみ…
C子「うん…優しくて…いつものA太君みたいで…気持ちいいよ?」
A太「/////」カアアア
A太「!!っC子!!もう出る!!!」
どぴゅっぴゅ!!
C子「!!??」!!!!
……ン…ンググ…ゴクリッ
A太「C、C子!?む、無理して飲まなくても良いよ」アセアセ
C子「ケホケホ…だってA太君のだもん…もったいない…」
A太「…C子!!!」
ガバッ
C子「!!??きゃっ!A太君!!!そこ汚い!!ヤメて!!//////」カアアアア
A太「C子だって僕のを舐めてくれただろ!それに…全然汚くない…凄く綺麗だ…」
C子「え…あ、ありがひゃわわわ!!??」
ペロペロペロ…ペチャピチャペチャピチャ…
A太「フーフー(C子のアソコ…凄いエッチな匂いと味だ…舐め飽きない!!)」ハーハー
C子「んっ…くひゅ…くふっ!!」ビクンビクン
ジュン…
C子「A太君…」ハァーハァー
A太「…いくよ…C子…」
C子「…うん…」
ピト…ズブ…メリメリメリィ
C子「!!??ッ…!!」
A太「C子大丈夫か!?無理ならもう…」
C子「やめないで!!」
A太「だけど凄く辛そうだ!」
C子「お願いやめないで…ここでやめたらあなたが離れていっちゃいそうなの…」ウル
A太「僕は離れないよ…」ガシッ
C子「絶対だよ…?」グスグス
A太「…少しずつ動かすからね」
C子「…うん」
A太「大丈夫?」
C子「うん」
ズチュズチュズチュ
A太「………」ハァハァ
C子「………」フーフー
パンッパンッパンッパンッ
A太「ハァハァハァハァ…!!!」
C子「…っく…んっ…ふっ!!!…」ピクピクッ
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!!
A太「!!!C子!!!もう出る!!!」
C子「!!!!!」ガシッ
A太「!!??C子!!足を!!もう駄目だ!!!」
ドピュドピュッピュ………
C子「………膣で…出しちゃったね…フフフ…責任…とってね?」トロリ
あとキャラの名前はワシも後悔しとる
男「ぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁ」ヒーヒーヒー
幼女「まるで韋駄天みたいでしたね…」シュゴイ
男妹「兄ちゃん今から運動部に入り直したら?」
男「…と、とりあえずこれで俺に出来る事は…終わった…」ゼェハァゼェハァ
幼女「そうですね…あとは運を天に任せるのみですぅ…」
男妹「兄ちゃんお疲れ…でも私たちまだスケスケのまんま…ってえええ!!!???」
すうぅぅぅ…
男「さ、さらに透明に…」
男妹「どうしてぇ…???」アタフタ
幼女「ひえええええ…」アワワワワ
???「はぁ…A太君…ん…!!??お、お化け!!??」
男「ゲッ!!見つかった!!??」
男妹「!?ちがうよ兄ちゃん!!私たち「虫けら」だよ!!私たちが見えるって事は…ってあのお姉ちゃん!!」
B子「お…お化けの兄妹…!!??それにそっちの子の格好…!!」
幼女「!?あ…あああ!!!!」
男妹「な…なんでここに…」ポカーン
B子「あの~お化けさ~ん…ど、どうしました…?」オズオズ
男・男妹「 母 ち ゃ ん !!!!??? 」
B子「ひ!!??わ、私はお化けの子供なんかいません!!!B子って名前です!!!」
男「どういう事なの…?(名前こそ違うけど…)」
男妹「だってどうみても…(母ちゃんだよね…)」
幼女「……………」
B子「そっちの小さい子の格好は…「時間妖精」さんだね?」
男・男妹「はぁ?」
B子「えー?お化けさん知らないのぉ…お兄さんの方は私と年近そうなんだけどなぁ…あ、いつお化けになったかによって違うか…」アハハハ
幼女「……………」ギュッ
B子「小学生の頃にやってたアニメでね…「タイムキーパー」っていうアニメがあってね…
「時計少女」っていう子と「時間妖精」っていう子がね…いつもなにかしら勝負するんだ…
でね、いつも「時計少女」が勝っちゃうの…人気も「時計少女」の方があるしね…
でもね、「時間妖精」は絶対に諦めないで頑張ってるの…だから私大好き!」ニコッ
男・男妹(この笑顔…母ちゃんそのものだ!!!)
男「ハッ!?…えーっと何を?」
B子「私ね…幼なじみの子が二人いるの…一人はカッコイイ男の子…一人は綺麗で何でもできる女の子…」
男妹「へー」
B子「私ね…いつもドジで失敗ばっかりで…その二人に助けて貰ってばかりなんだ…」
男(どうみても母ちゃんそのものじゃん…)
B子「……その綺麗な女の子がね…男の子の事を好きになっちゃったみたいなの…いや…ずーっと好きだったのかな…」
幼女「…………………………」
B子「…「どっちが選ばれても恨みっこなしだからね」…って…」ポロッ…
男「お、おい…」
B子「わらしじゃ…かなわないよぅ…うう…」グスグス
男妹「かあちゃじゃなくて…B子さん…」
B子「ずっとずっと好きだったけど…わらしじゃなにもれきない…いつもめいわくばかり…」ポロポロ
幼女「…………………………」
B子「うえええええええええええんんん……………」ヒッグエッグ
B子「ほえ!?」
男「…「時間妖精」は…「絶対に諦めない」…そうなんだろ?」
B子「う、うん…」コクン
男「あんたは「時間妖精」が好きなんだろ…だったら諦めずに最後まで粘れ!!
【今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ】!!」
男妹(兄ちゃんかっくいい!!)
B子「!!??」
男「…「ANGEL VOICE」って漫画の名言だ…(俺の母ちゃんが好きな名台詞…)」
男妹(なんだよオリジナルじゃないのかよ)
B子「…今の私には…すごくキツイ言葉だね…」
男「でもぴったりでしょ?」
B子「…ありがとねハンサムなお化けさん、勇気湧いてきたかも」ニコッ
男「アンタは笑顔が一番似合ってるよ」ニコッ
B子「お化けさんもね…なんかお化けさんって私の好きな人に似てる…顔もそうだけど雰囲気とかも…」
幼女「……………………」
幼女「…………ほんとにそれでいいですか?」
B子「へ?」
幼女「…ドジばっかで…迷惑掛けて…ずーっと失敗の尻拭いさせて…そのくせ何をやっても成長しない…
…本当に好きな人の幸せを考えてるんですか?自分の気持ちしか考えてないんじゃないですか?」
B子「…………………」
男「おいチビ言い過ぎ」
幼女「 黙 る で す !!!!!」
男妹「!!??(幼女ちゃんどうしちゃったの?)」
幼女「あなたの好きな人はあなたの子守係じゃないんですぅ…その人の幸せを考えるなら…」
B子「確かに妖精さんの言うとおりかもね…でもね…お化けさん達に教えて貰っちゃった…玉砕するにしても気持ちだけ伝えたいな…」
幼女「その人が同情心であなたを選んだらどうするですか…?」
B子「私だってそれくらい察すること出来るよ…そうなったら私が彼から離れる…」
幼女「…………そーですか…せーぜー頑張るといいですぅ…」
B子「…妖精さん…ありがとうね…」
幼女「…………………………」
タッタッタッタ……
男「いっちまった…しかし母ちゃんそっくりだったなぁ…」
男妹「B子さんなんで私たち見えたんだろうね?」
男「そういえばそうだな…つうことはB子も俺らと同じ「連れてこられた」奴なんじゃ…おいチビ」
幼女「なんです?」
男「B子は俺の母ちゃんじゃないのか?…年齢は違うっぽいけど(見た目あんま変ってねぇからな…)」
幼女「……B子を追って屋上にいくです…」
タッタッタッタ
男「お、おいチビ!人の質問には素直に」
幼女「…黙ってついてくるです…」
男「お前何を知ってる」
幼女「 黙 れ ! 」
男「…はい…」
男妹(幼女ちゃんこえぇええええ)
キイィィィ…ガチャン
B子「………お待たせ……」
C子「来たわね……」
A太「……………」ズキズキ
――学校内――屋上入口
幼女(ドアを少しあけてーっと…)
男「おい…なんで隠れる必要が(B子以外に見えないんだから良いだろ)」
幼女「ウルサイ黙れです」
男「………」
男妹(立場逆転してる…)
男「しかしあのB子以外の二人…」
男妹「どっかで見たような気がする…男の人の方は…兄ちゃんに似てるね」
男「でも今までの俺をモデルにしたキャラに比べると…そうでもなくない?」
男妹「それもそうだなぁ…ただ雰囲気というか…うーん…」
男妹「もー兄ちゃんたらこんな時に…でも確かに美人さん(あとおっぱいデカイ)」
男「女の子のほうもどっかで見おぼえが…あとあの胸のでかさ…見おぼえがあるような…(女先輩よりデカイなぁ…)」
幼女「………二人とも集中するです……そろそろ…」
――学校屋上
B子「…A太君…どうして私から顔をそむけてるの…?」
A太「…………………」ズキズキ
C子「…私ね、A太君とセックスしたのよ」
B子「!!??」
A太「っ………」ズキンズキン
C子「……同意の上で…愛し合ったわ…もちろん初めて同士だった…」
B子「そ、そんな……」グスッ
C子「……泣いたって変らないわよ……私だって…遊びなんかじゃなかったんだから…」
A太「…ぼ、僕は……」ズキンズキンズキン
C子「A太君は「責任」取るって言ってくれた…B子…あなたもどういう事かわかるでしょ?」
DQN「なるほどな…お前は「男がモデル」のキャラだったんだな…」
男1「いやだから意味わかんねって」???
チャラ男「だから外の見張りも倒せたンすねぇ…」
幼馴染「ううーん…わけがわからないわ…」
DQN「俺らだって良くわかんねぇよ…つうか上手く説明できねェし…」
チャラ男「でもこの「男1」…「この世界のキャラ」ならなんで俺ら「虫けら」が見えるンすかね…?」
男1・幼馴染「??????????」
DQN「とりあえずあの透明な方の男は…恐らく「学校」に向かったはずだ…」
チャラ男「「アレ」が元ネタならっすね…」
ドロォ
悪DQNだったもの「あqwせdrヤラセロォftgひゅじこlp;@」
悪チャラ男だったもの「;pぉきじゅオカサセロォhygtfrでsw」
幼馴染「ひっ!!??なにこいつらドロドロに溶けだした!!??」
男1「うげっ!!??廃倉庫も溶けだしてやがる…逃げるぞ!!!そこの二人!!
外にチンピラどものバイク鍵刺さったままだからお前らはそれ使え!!「学校」まで行くぞ!!」
女先輩「男くぅーーーーんこわがったよぉぉぉぉ」ビエーン
男2「先輩…よしよし…」ナデナデ
生活指導「イテテテテ…やっぱり椅子で殴られるのはキツイな…」アタタタ
男2「先生…?大丈夫ですか?」
生活指導「おおなんとかな…それに女を無事守りきれた…それが一番よかった」ニカッ
男2「そっちのぶっ倒れてる先生は…なんなんすかね…?」
生活指導「そりゃおれが知りたいよ…なんで俺と同じ顔の奴がこんなクズみたいな…」
ドロォ
悪生活指導だったもの「うぇrsxtvbほkおんなおんなおんなぁああ@おl@;@cvbんもp」
女先輩「ひいいいいいいいい!!!???」
男2「と、溶けだしたぁ!!!???」
生活指導「!!??この部屋もか!!!出るぞ!!!」
ダッ
生活指導「!!??校舎内自体がおかしい…おめぇら!!屋上に避難するぞ!!!」
チビオタ「ようやく痺れが抜けてきた…」
ガリオタ「体が自由に動くって素晴らしいでござる」ニギニギパッ
デブオタ「しかし…結局美味しい所は男君に全部取られちゃって…ぼっくんらは一体…」ショボン
後輩「そ、そんな事ありませんよ!!皆さんが来てくれなかったら私今頃…」
男3「そうそう、俺が間に合ったのだってお前らのおかげだ…」
オタ3「そう言ってもらえるとうれしいけど…」
チラッ
悪オタ3「………………」ピクピク
一同(こいつら一体なんなんだろう…?)
ドロォ
悪オタ3だったもの「cりゅtvyぶfコウハイコウハイコウハイィィイイイイlじゃお;mfそhg、でょps」
オタ3「と、溶けだした!!!???」
後輩「きゃ、きゃああああああああああああああああ」
男3「!!??この部屋も!!とりあえず逃げるぞ!!!!!」
男4「友…どこもケガないか…?」
友「ヒック…うん…だいじょぶ…あんがと男」グスッ
男4「まったく…」
友「男は…だいじょぶ?」
男4「あ?何をいってやがる…こんなクズが俺相手にどうか出来ると思うか?」
モブ1・モブ2「……………」ピクピク
友「男って…強かったんだぁ」ポーッ
男4「いやこんな奴ら誰だって」
友「…男は俺のナイト様だな…」ヘヘヘヘ
男4「ば、てめぇ恥ずかしい言葉をストレートに」
ドロォ
モブ1・モブ2だったもの「xsでrtvfトモォォオオオヤラセロオオgぽk、bはmgpbm、pbg」
友「うげぇきめぇ!!!!???溶けやがった!!!!!」
男4「!!??体育館自体も…逃げるぞ友!!!」
A太「ッ…………B子…………」ズキンズキンズキン
B子「………………A太君……」ポロポロ…
C子「わかったでしょ…B子…もうあなたの入る余地はないのよ…」
B子「まだ!!」
C子「!!??」
B子「まだ私…A太君に好きって気持ち伝えてない…」
C子「だから無駄だって…」
B子「…小さい時から…ドジばっかりしてごめんね」ウル
B子「いつも失敗の後始末ばかりさせてごめんね」ポロ
B子「それでも一緒に遊んでくれてありがとうね」ポロポロ
B子「私の作ったお料理を美味しそうに食べてくれてありがとうね」ポロポロポロ
B子「私の描いた絵を見て…「B子の描く絵…凄く良い」って…言ってくれて…ありがとうね」ポロポロポロポロ
B子「らいしゅきだよ…A太君…」ヒッグエッグ
A太「ぼ、僕は…僕は…僕は………!!!!」ズキンズキンズキン
バキィッ!!!!
男「フーフー」ウー…
B子「お、お化けさん…!?」
C子「い、一体…!?」
男妹「あわわわわ兄ちゃんなんて事を…」アタフタ
幼女「ぶん殴っちまった…ですぅ…」
A太「き、キミは…?」
男「てめぇは!!!」
A太「!!??」
男「てめぇは…セックスしたからしてねぇからとかで…恋人を決めるのかよ!!??」
A太「ぼ、僕は…………」
C子「ちょっとあなた!!A太君はね!!!」
男「アンタも!!!」
C子「!!??」
男「そんな手段で好きな奴の気持ちを縛って…本当にそれでいいのかよ!!??」
男「あんたは…好きな男が本心を明かさないまま…自分と付き合い続けてもいいのかよ!!?」
C子「そ、そんなのいずれ…私の事を本心から好きになるはず…」
男「本当にそう思うのか!?お前の好きな男ってそういう奴なのか?」
C子「ぐっ……」
男「なんで安易にセックスなんてしたんだ!!!」
C子「ウルサイ!!…こうでもしなきゃ…こうでもしなきゃ!!!!」
男「そんな方法が許されるなら「アンタ」じゃない「別の誰か」にいつか「寝とられる」ぞ…」
C子「あ…………………」
男「てめぇも!!!」
A太「!?」ビクッ
男「てめぇもどうなんだよ!!二人の女がてめぇみたいな優柔不断野郎を好いてくれてんだぞ!!!はっきりしやがれ!!!」
A太「ぼ、僕は…僕は!!!」
男「てめぇまた殴られてぇのか!!!???」
A太「ぼ、僕は!!!!」
???「うわああああああああああああ!!!!」
ドタタタタタタ
男「な、なんだ!?っ!!!!み、皆!!??」
DQN・チャラ男・幼・男1「ひぃひぃ…逃げ切れた?」
女先輩・生活指導・男2「た、助かった?」
後輩・オタ3・男3「な、なんだったんだアレは…?」
友・男4「ぜぇはぁぜぇはぁ……」
男妹「全員…そろっちゃったね…」
幼女「……………………」
ポウッ
男1「ん?」
男2「俺の体が…」
男3「光ってるの…?」
男4「うわああああああああああ」
男妹「光の球になって…」
ヒュイン…パアアアア
男・男妹「A太の中に入って行った!!!???」
幼女「………………………」
一同「!!!!!!??????」
幼馴染「男が4人いたと思ったら…」
女先輩「光の球になって…」
後輩「消えちゃいました…」ポカーン
友「え…嘘…そんな…」グス
男「っていうか流れおかしくね?普通俺に集まるよね光の球さ?」
男妹「兄ちゃんゲームやりすぎ現実はそう上手くいかないよ?」
男「いやだってアイツらって俺をモデルにしたキャラたちでしょ?だったら俺と融合してライデインいや4人もいるならギガデインくらい」
男妹「兄ちゃんDQ6好きだよねぇ…」
一同(…わけがわからない…)
一同「!!??」ビクッ
A太「C子…ごめんなさい…僕は「B子」が好きです…」
男「ん?」
男妹「およ?」
しゅうううううううううう…
男・男妹「体が元に戻った!!!!!」
男「でもなんで…?」
C子「なんでよ!!!???」
男妹「ひぃ!!??」
C子「私は遊びなんかじゃないわよ!!!」
A太「……済まない……」
C子「じゃあなんで抱いたのよ!!!!!」
A太「……ごめん……」ポロッ
C子「泣くくらいならなんで……ウッ……」グスッ
C子「私だってずっと好きだった…」
A太「…………………」
C子「一緒にB子の世話もした…」
A太「…………………」
C子「B子にも負けないくらいあなたと一緒の時を過ごした…」
B子「…………………」
C子「ねぇ何が気に入らないの教えてよ!!!」
A太「ぼ、僕は…キミが思ってるような男じゃない…」
C子「どういうことよ…」グスッ
A太「僕は…B子が…ずーっと成長しなくて今のまんまで良いと思っていた…」
A太「もしB子が成長し…僕の手から離れたら…きっと僕なんか見向きもしなくなる…」
A太「だから…だからB子が成長しないように…いつも世話を焼いてたんだ…」
A太「その上…C子にまで手を出して…僕は…自分勝手の最低のクズだ………」
男(……やっぱもう一回殴ろうかな?)
A太「ごめん…僕はクズだ…だからB子ともC子とも付き合えない…」ポロポロ
B子「そんなの勝手だよ!!!」ポロポロ
A太「B、B子……」
B子「私は…ずーっとA太君の事が好きだったの…お世話を焼いてくれるからじゃないの」ポロポロ
B子「一緒にいて、楽しい気持ち暖かい気持ちになるから…A太君は違うの?」グスッ
A太「僕も…だから誰にも渡したくなくて…見捨てられたくなくて…」ポロポロ
B子「私も同じ気持ちだったよ……私は…私たちは誰も見捨てたりなんかしない…」
ギュッ
A太「ううううううう……ごめんよぉ…B子ぉ…」グスグス
B子「A太君は悪くないよ…C子ちゃんも……」ポロポロ
C子「……やっぱり……駄目だった…………勝てなかった………」
ブウゥゥン……
男「…!?空に何かが…あ、あいつは!!」
時計少女「 ふ ざ け る な 」
時計少女「なるほどねぇ……「男君」を使ってボクの舞台を引っ掻き廻したってわけかい…」ギロッ
幼女「…………………」
時計少女「…「負け犬」のボクなんかにかける言葉なんかないって事か…」
幼女「そんなことないです!」
時計少女「…「ボク」はお前が羨ましかった!!」
幼女「「私」もあなたが羨ましかった!!」
時計少女「お前はいつも楽しそうだった!!」
幼女「あなたはいつも穏やかだった!!」
時計少女「お前の才能に嫉妬した!!」
幼女「あなたは何においても優秀だった!!」
時計少女「…お前はいつも「彼」といた…」ギリッ
幼女「…あなたは「彼」の隣を歩けた…」
時計少女「…どの口でほざく…結果「彼」と一緒にいるのは「お前」だろ…」フン
幼女「…「私」は…「彼」に負ぶさってるだけ…いまでも…それが歯がゆい…」
一同「!!??」
時計少女「この世界はねぇ…普遍的無意識や集合的無意識 って言われてる所なんだ…」
友「スイスの心理学者のユングが提唱した理論だな…」
時計少女「へぇ物知りだねぇキミって…簡単にいうとね…世界中…かどうかはわからないけど
多くの人間は自分たちが把握できない意識の根っこでつながってるかも…ってお話ね」クスクス
女先輩「へ?じゃあ男君と私って最初から繋がってたのね///」アラヤダ
後輩「………突っ込みませんよ……」
幼馴染「なんでアタシ達がその世界に?」
時計少女「簡単さ、ボクが呼んだから」
DQN「やっぱりてめぇが元凶だったのか!!」
チャラ男「可愛い顔してやる事エグイっす」
時計少女「君たちを呼んだのはボクじゃない」
DQN・チャラ男「は?」
幼女「あなた達を呼んだのは…わたちですぅ…」
一同(どういう事…?)
幼女「……………………」
時計少女「「嫉妬」「後悔」「羨望」「罪悪感」「疑念」…細かいのはまだまだあるけどこの世界はこんな感情で構成されている…」
時計少女「まあそんなマイナスの世界で生まれたボクはね…マイナスな感情が力の源なんだ」ニコッ
時計少女「ボクの力を高めるためにはねぇ…生贄が必要だったんだよ…」
男「生贄って…まさか」
時計少女「御察しの通り…キミと仲の良い4人の少女を標的に選ばさせて貰いました」クスクス
男「てめぇ…」
時計少女「おっとまだ話は終わってない…ボクは「計画」を完璧な物にするために4人の贄を招き寄せた…」
時計少女「ちなみに贄には幸せの絶頂から不幸のどん底に叩き落としてエンドレス陵辱地獄を味わって貰うつもりだったのだけどねぇ…」クスクスクス
女性陣「………………」ガクガクブルブル
時計少女「くくくく…どこかの異星人も言ってたけど…絶望の度合いが深いほど良いんだよね…」ニヤニヤ
男「ふざけるな!!!」
時計少女「まあそんな目論見もそこのチビのせいでぜーんぶお釈迦になっちゃった…」
時計少女「そいつが招き寄せた「お前ら」のせいでさ…」
時計少女「うるさいなぁ…「キミ」が聞いてようが聞いていまいが関係ない…」
C子「「彼女達」に何をしようとしたの!!!ふざけないで!!!」
時計少女「…どうせもう失敗に終わったんだ…どうでも良い…」
男「…あの眼鏡の子と…時計少女が言い争ってる…どういう事だ…?」
幼女「…わたちは…彼女の企みを察知して…こういう方法を取るとわかったから…あなた達を呼び寄せました…」
男「でも全然記憶なかったよな…」
幼女「…そ、それは…」
時計少女「ボクが封印したからさ…もっとも解けてしまったようだけどね…」
男「そういえばお前「時計少女はわたしより凄い力を持ってる」みたいな事言ってたよな?」
幼女「…はい…」
男「どういう意味なんだ?お前らの関係ってなんなんだ!!??」
時計少女「そう急かさないでくれ…こういうのは順を追って話さないとね…」ハァ
時計少女「それよりキミ…誰か一人…足りないような気がしない?」クスクスクス
C子「ッ……………………………」
時計少女「フフフ…にっぶいなぁ…この世界に飛ばされる前…どういうメンバーがいたか覚えてる?」クスクス
男「…えーっと確か(妹・幼・友・女先輩・後輩・DQN・チャラ男・オタ3・生活指導・眼鏡先生・チビ…)」
時計少女「あの時居て…今いないのは…誰かなぁ?」ニヤァア
C子「……………………………………」
男「……………眼鏡先生……」
時計少女「ヒヒヒヒヒ…半分当たりで半分ハズレ…」ヒヒヒヒヒ
男「どういう意味だ!!??お前眼鏡先生をどこに!!!」
時計少女「正解はねぇ…」イヒヒヒヒヒ
C子「私よ…………」
男「ハァ?」
C子「…姿が違うけど…私…なのよ…」
一同「えええええええ!!!???」
男「え…だって…先生にしては…若すぎる…!?」ドウイウコト?
時計少女「…キミたちはこの世界の事をまだ理解してないんだねぇ…どういう事か…教えてあげるよ」クスクスクス
眼鏡先生「う、うーん…ここは…皆は…?」
時計少女「やあお姫様…目覚めの気分は如何かな…?」
眼鏡先生「あ、あなたは…一体…わ、私をどうするつもり!?」
時計少女「そう身構えないでよ…「ボク」はねぇ…「キミ」に幸せになって欲しいだけなんだ…」
眼鏡先生「ど、どういう意味よ!!??」
時計少女「…「キミ」の「愛しの彼」…「キミのモノ」にしちゃわないかい?」
眼鏡先生「!!??ふ、ふざけないで!!!」
時計少女「…ふざけてないよ…「キミ」もわかるだろ…この世界がどういう世界かさぁ…」ニヤァ
眼鏡先生「そ、そんな…「あの子」から「奪う」なんて……」ガクブル
時計少女「…そう…奪っちまえば良いんだ…この世界は「キミ」の全てを肯定する…」クスリ
眼鏡先生「そ、そんな事出来るわけないでしょ!!「あの子」は「親友」なのよ!!!」
時計少女「じゃあさ…「勝ち取れれば」良いんだね…?」
眼鏡先生「…へ?」
時計少女「だからさぁ…「同じ条件」で「勝負」して「勝てば良い」…わかるかなぁ?」ニヤァア
C子「そうして…私は…彼女と契約して…「C子」になった…」
一同「せ、先生…………」
C子「…私はずっと思ってた…「あの子」と同じ「彼の幼馴染み」なら…どうだったんだろうって…」
A太「……………………」
C子「…あの時…無理にでも「体の関係」を持ちさえすれば…「彼」は私に振り向いてくれたんじゃないかって…」
B子「……………………」
C子「だから…「C子」になって…あの時出来なかった「全て」をぶつけてみた…
……結果は……やっぱり…敵わなかったけどね…」ポロッ
幼女「…………………」
男「……………………」
C子「でも…まさか…生贄なんて…ごめんなさい…大切な生徒まで巻き込んで…」ポロポロ
幼馴染「先生…ウウッ」ウルッ
友「……眼鏡先生…(気持ちが…痛いほど…)」グスッ
女先輩「うえーーーーーん眼鏡せんせぇーい」ポロポロポロポロ
後輩「せ、せんせぇ…」ヒックエッグ
C子「…「オトコ」君…記憶が!?」
A太「…「幼馴染み」の…世話をし…甘やかし…「私から離れないように」「私に頼りっきりになるように」してきた…」
B子・幼女「そんな事」
A太「…でもそれは本当に「幼馴染み」のためになったのだろうか…自分のゲスな思いを…綺麗な建前で隠し通しただけじゃないか…」
男「…「父ちゃん」…」
A太「…そして…当時…いや今でも…「委員長」にも…惹かれていた…今でも思う…「幼馴染みでなく委員長とだったらどうなっていたのだろう?」と…」
男妹「…父ちゃん…」
A太「…私の…不純な心が…こんな世界を作り…皆さんにもご迷惑を…」ポロポロ
一同「………………」
A太「…子に殴られるまで気付かないとは…誠に…申し訳が無い…」ドゲザッ
B子「!!違うよ…全然悪くないよ!!!悪いのは…」
幼女「…B子…手を貸すです…」ギュッ
B子「え?」ギュッ
男「幼女が光って…!?」
男妹「B子さんと…!?」
B子「……全部……思い出した…」
一同「一つになった…」
時計少女「…………………」ギリッ
B子「…この世界は…「私」が…「私たち」が作ったんだ…」
B子「私は…何やってもいつも失敗ばかりして…皆に迷惑をかけてた…」
B子「いつも「オト君」の世話になってた…」
B子「…「委員長」は私と違ってなんでも出来た…」
B子「…怖かった…」
B子「…「オト君」が私に愛想が尽きて…「委員長」の所に行くんじゃないかと…」
B子「羨ましかった…「オト君」と肩を並べて…一緒に何かできる「委員長」が羨ましかった…」
B子「…そして…この世界の「ルール」は…」
B子「…「委員長」と作ったんだった…」
「ねぇねぇ「委員長」…夢の中を題材にしたこういうお話ってどうかな?」
「何々…へぇおもしろそう」
「でしょお?」
「あなたって…テストの点は悪いのに…こういう事考えるのだけは得意ね」フフフ
「そ、それはいうなよぉ…」
「夢の中なら「ルール」を決めないとね…」
「んじゃあね…主人公とは別に「設定上」の「主役」がいます!」
「なるほどね…」
「主人公は夢の中に迷い込んだ友達を助けるために夢の中を駆け巡ります!」
「せっかくだから主人公にもなにか役を与えたいわね…逆境を打ち破れるような…」
「じゃあさ…この世界の最低の役目を与えちゃおう…その名も「虫けら」」
「ひどw…でも面白そうね…皆のためにがんばる男の子って…素敵よね」
「私もめっちゃ好きだなぁ」
「…迷い込んだ友達を元にした敵キャラが出てくるとかどう?」
「それ良いアイデアだね!それでそいつらは友達でしか退治できないとか………」
時計少女「フン…今頃思い出したのか…」
B子「…………………」
男「…母ちゃん…大体の事情はわかった…だが「時計少女」…お前一体はなんなんだ!?何が目的だったんだ!?」
B子「そ、それは…」
C子「……………………」
時計少女「…ボクが自分で説明する…」
時計少女「この世界を作り上げたのは「ボク」「幼馴染み」「オトコ」の3人だ…」
時計少女「しかし…「ボク」以外の二人は「ボク」に対して「罪悪感」を感じていた…」クスクス
時計少女「この世界の実権を「ボク」が握るのは容易かったよ…」アハハハ
時計少女「…しかし「ルール」は守られねばならなかった…それは「ボク」とて例外ではない」
時計少女「まず「計画」のために「幼馴染み」を「二つ」に分けた…それが「幼女」と「B子」だ」
時計少女「元々「ボク」に対して「罪悪感」があるからね…素直に真っ二つになってくれたよ」クフフフ
時計少女「「オトコ」君もだ…彼も「ボク」に対して「罪悪感」があったらしくてね…」
時計少女「彼の「幼馴染みへの思い」を半分奪い取った…そう…半分が精一杯だった…」ギリッ
時計少女「なぜそんな事をしたかだって?…「計画」…「C子」が上手くいくために…さ」
時計少女「話を戻そう…4つに分けた「思い」だけど…どこに封印するか少し迷ったね…」
時計少女「適当なものに封印すれば良いってもんじゃない…「相性」ってものがあるんだ…」
時計少女「そこで目をつけたのが…「幼馴染み」が「作った」「物語」…ってわけだ」ニヤァ
時計少女「我ながら良いアイデアだと思ったね」
時計少女「「オトコ」君の「息子」を「モデル」にした「キャラ達」なら「封印の器」としてうってつけだ…」
時計少女「おまけにあの「物語」の進行上…「生贄」も都合よく準備できる…多少ボクなりにアレンジしたけどね…」
時計少女「「生贄」がいればボクの力は増すからね…ますます「計画」は盤石の物となる…はずだった…」
時計少女「まさかね…」
時計少女「震えて怯えてばかりの「幼女」が…」
時計少女「ボクに反旗を翻すとはね…」
時計少女「でもアイツは半分以下の力…オマケに記憶もロックしたんだ…余計な奴らも皆「虫けら」にしてやった…」
時計少女「万全の状態だった…抜かりはなかったはず…それなのに…」
時計少女「勝ちが確定した盤上をひっくり返された気分だったよ…」
C子「それはね…「彼女」は…「私」…だからよ…心の奥底に押し込めた…もう一人の「私」…」
一同「!!!???」
時計少女「…ある少女が小学生の時…「タイムキーパー」というアニメが流行りました…」
時計少女「主人公の「時計少女」は頭が良く…可愛く…綺麗で…特徴的な一人称で…大変人気がありました…」
時計少女「…少女は大変憧れました…」
時計少女「なぜなら当時の少女のあだ名は「ガリベンクソメガネ」…華やかな「時計少女」とは正反対の存在でした…」
時計少女「…それでもね…憧れるのが…女の子なんです…」
時計少女「格好は無理でも…少女でも真似できるものが一つありました…」
時計少女「…「一人称」です…少女はそれから自分の事を「ボク」と言い始めました…」
時計少女「結果は…悲惨でした」
時計少女「「キモい」「糞眼鏡がさらに糞になったw」「ブスのくせに調子に乗るな」「ブスのくせにボクだってw」………」
時計少女「少女は二度と人前で自分の事を「ボク」を言わなくなりました…」
時計少女「…時が経って…少女は高校生になって…運命の男の子と出会いを果たします…でも…」
時計少女「…もし小学生の時に「彼」がいてくれたら守ってくれたかなぁ…もし私も「幼馴染み」だったら振り向いてくれたかなぁ…」ポロポロ
B子「ウウッ…委員長…辛かったよね…ウッ」ポロポロ
男「眼鏡先生………」
男妹「ヒック…酷過ぎるよ…」グスグス
幼馴染み「…先生を苛めた奴ら…凄いむかつく…」ポロポロ
友「………(先生も…俺と似てたんだ…)」ポロポロ
女先輩「うええええええん…なんで…なんで…」ポロポロ
後輩「先生が…報われなさすぎです…」ヒックエッグ
DQN・チャラ男「…先生…」
オタ3「……眼鏡先生……」
生活指導「………(俺も見てたけど…俺だったら絶対にそんな事いわねぇのに…クソッ)」
時計少女「………なんで……ボクが全部ベラベラ喋ったと思う………?」
時計少女「…お前ら…みーんな…道連れだ…」
C子「!!??」
時計少女「 イ ン ク の し み に な れ 」
男「持ってる掛け時計を…壊した!!」
B子「いけない!!アレは!」
グニャァ…ドロォ
A太「世界が…歪んでる!!」
時計少女「アハハハハハハハハハハハハハハハハ」
男妹「あわわわわわわわわ兄ちゃん大変だよどうしよう!!??」
男「母ちゃんなにか知ってるのか!!??」
B子「あの時計は…この世界を維持するための象徴…それを破壊したという事は…」
A太「あの時計の形…委員長…まだ…」
時計少女「アハハハハハハ、もう何もかも終わりだ!!おわりなんだぁ!!!!!」
B子「私たちの分断されてた力が戻った今なら…」
パアアアアアアアア…
A太「この世界からの脱出口を今作った!!皆さんも早く!!」
一同「は、早くしないとヤバい!!」
ダッ
男妹「に、兄ちゃん!?なにやってるの早く逃げないと!!」
男「馬鹿野郎!!「あの子」を見捨てられるか!!!」
時計少女「みんな!!みんな!!!おわっちまええええええええええ!!!!」ウガアアアアアア
C子「男君!!あの子はもう駄目よ…見捨てなさい!!!」
男「ふざけんな!!「あの子」だって「先生」だ!!絶対に諦めるもんか!!!」
A太「男!!」
男「なんだ父ちゃん!?」
A太「…絶対に助けて戻って来い…さあ委員長…キミから行くんだ!!」
C子「「オトコ」君…離して!!これは私の責任」
A太「違う!!!キミだけの責任じゃない…これは…私たちの…だ…」
B子「…でもね……私たちじゃどうにもできないの…情けないね…悔しいね…」
C子「だからって…男君が…うううううう…」
幼馴染「男…男…男ぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
時計少女「くそがぁぁぁああああああはなせぇぇえええええええ」ジタバタ
男「絶対に離さないぞ!!!」
時計少女「てめぇなんなんだよぉ!!!ボクなんかほっといてどっかいけよぉぉ」グス
男「お前みたいな奴ほっとけるか!!」
時計少女「同情心で近寄るんじゃねぇええええええええ!!!!!!」ジタバタ
男「ウルサイ!!…お前みたいな頑張ってる女の子…ほっとけるか!!!」
時計少女「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れええええええええええ!!!!!」
男「確かにお前は…酷い事をした…けど…目標に向かって全力を尽くした!!」
時計少女「おまえに何がわかるんだよ!!あっちいってろ!!!」
男「…「諦めるな」!!…また何回でも何回でもやり直せばいい…今度はちゃんとした方法で…それまで俺がずっと傍にいてやる!!」
時計少女「ううう…お前なんか…お前なんか…」ポロポロ
男「う…意識が…や…ばい…」
バタン
―――…ありがとう―――
ジリリリリリリリリリリリリリリリ
男「……………あれは………夢だったのか………?」パチクリ
――男宅リビング
男父「………おはよう…」
男「…おはよう…母ちゃんは……?」
男父「まだ寝室にいる……寝かせてやりなさい……」
男「うん……………」
ガチャ
男妹「あ、兄ちゃん!!あのね夢でね!!兄ちゃんが凄いねかっこよかったよ!!」
男「俺はいつでも格好いいだろうが」フフン
男妹「あ、その反応ないわー」ウザッ
男「…………………」ショボーン
男父「…男!!…お前のパンチ…効いたぞ…ありがとうな…」ニカッ
男「………おう……」ニカッ
新任教師「えー、生活指導先生が体調を崩されたそうなので…今日は私が代わりです…オタ3君達も休みみたいですね…」
男「…………………」
――昼休み――廊下――
キンコンカンコーン
男「…………………」
幼馴染「………………」
友「………………」
DQN「………………」
チャラ男「………………」
女先輩「………………」
後輩「………………」
テクテクテク
???「あ、あなた達…」
一同「…眼鏡先生…」
男「いえ…(俺は…時計少女を…救えたんだろうか…?)」
幼馴染「先生は悪くありませんよ…たぶん」
友「でも…不思議な体験だったな…集合的無意識が本当にあったなんて…」
女先輩「とんだオカルト体験だったわ…」
後輩「………(途中までは幸せだったのになぁ…)」
DQN「自分の顔した奴をぶちのめすのは変な気分だったぜ…」
チャラ男「ま、おもしれぇ体験っちゃ体験っすけど…誰も信じねぇだろーなぁ」ハァ
眼鏡先生「…本当に…ごめんなさい…」
男「あの…先生…?」
眼鏡先生「なぁに?」
男「俺は…俺は「あの子」を…助けれたんでしょうか…」ギュッ
眼鏡先生「……私の付けてるこの「懐中時計」……デザインに見おぼえない?」ジャラ
男「あ…時計少女が持ってた…掛け時計…」
眼鏡先生「…これはね…学生時代に…あなたのお父さんとお母さんが私の誕生日プレゼントにくれた思い出の品なの…」
眼鏡先生「私はこれからもこの「懐中時計」を大切に使うつもりよ…」
一同「……………」
眼鏡先生「…そして…「男父」さんの事も…諦められそうにない…」
男「……………」
眼鏡先生「…もちろん奪うつもりなんかない…でもね…私って不器用みたいだから…」
男「…それじゃ…「時計少女」は……」
眼鏡先生「…でも…「ボク」は違うかな?」
チュ
一同「!!??」
――眼鏡先生との初めてのキスは…柔らかく…甘い香りがした―――
男「!!??」!!!!!!!!!
眼鏡先生「フフフ…「ボク」の初めてのキスだね…「私」のでもあるけど」クスクスクス
男「せ、先生一体どーういうこと」ドギマギ
一同「………………」ポカーン
幼馴染「あ…が…」ポカーン
眼鏡先生「もう一つのほうはずーっと思い続けてた恋心…」
友「……………」ガクガク
眼鏡先生「もう一つは…生まれたての新しい恋心…小学生のオママゴトみたいな感情だけど…大切にしていきたい」
女先輩「ど、どういうことだってばよ…?」サスケェ
眼鏡先生「フフフ…これが「時計少女」の答えよ男君?」ニヤァ
後輩「そ…そんな…」ブルブル
眼鏡先生「…「ずっと傍にいてやる」んでしょ?男君?」ン?
男「へ?え!?」ドギマギ
眼鏡先生「というわけで…「ボク」も男君争奪戦に飛び入り参加しまぁす♪」ニコッ
DQN・チャラ男「………………」フリーズ
眼鏡先生「あなた達も気をつけなさいね…」
女子ズ「!!??」
眼鏡先生「片思いこじらせた女の末路って…こんなんだから♪」
男「………………………」ポーッ
DQN「男さっきからずっとあの調子だな」
チャラ男「まーしゃーねーっすよ」
女子ズ「……………………」
―――――――――――――――――
眼鏡先生「あなた達も気をつけなさいね…」
眼鏡先生「片思いこじらせた女の末路って…こんなんだから♪」
―――――――――――――――――
幼馴染「お、男!!」
男「!!??な、なんだ!!」
幼馴染「ア、アタシはあんたの性癖なんて全部知ってるんだからね!!だからアタシと付き合いなさい!!」
男「と、突然なにを!!??」
女先輩「男君!!」
男「せ、先輩!?」
女先輩「わ、私だってもう少しで大学生でちょっと大人だし…おっぱいも眼鏡先生にはまけるけどこの中じゃ一番デカイ」Eカップヨ!!
男「い、いきなりそんな事言われても!!??」
男「こ、後輩?」
後輩「わ、私毎日お弁当作ります膝枕もします!!だから…だから!!」ウルウル
男「お、おちつけな後輩!!」
友「男!!!…糞!こんなの邪魔くさい!!」サポータースポーンップルルン
男「げっ!?友、お前胸それって夢の中だけの話じゃ」
友「うるせぇ俺は女だ!!親父にはぶん殴ってでも認めて貰う!!弁当だって作れるぞ、だから貰えゴラァ!!」
男「は、話が急展開すぎる!!」
DQN「男ってあれだな…爆弾技師っていうより…下手糞がやる「ボンバーマン」だな」
チャラ男「それ上手いっすねw周りが爆弾だらけなのに最後の逃げ道まで自分の爆弾で塞ぐ奴…」プククク
男「へんな事言ってないで助けてくれ!!」
DQN・チャラ男「リア充爆発しろw」
女子ズ「とっとと決めろ!!!」
男「だ、だれか助けてくれぇえええええええ!!!!!」
――――アナザ―ルート「タイムオーバー」――エンド
――「結」【男「気になるあの子は爆弾娘」】――終――
マジ台本形式じゃなかったら終わらなかったわ
つーか誤字脱字誤用多すぎてヤバい
色々とごめんちゃい
じゃ、じゃあ、全部一気に切った場合は……ゴクリ
複数の線を切った場合
――男宅2F男自室――朝
ジリリリリリリリリリリリリリリリ
男妹「兄ちゃ~ん…目覚ましがうるさいよ~」
男「……………………」
男妹「兄ちゃん!!起きてるの!?」モー
男「……………………」
男妹「に、兄ちゃん…?」
男「……………………」
男妹「…息をしてない…し、死んでる!!??」
――欲張りルート――バッドエンド
男=武装錬金のカズキとかISの一夏みたいな外見
幼馴染=外見はウミネコのアンジェに中身はルイズの出来損ないみたいなの
女先輩=元ネタは特になし
後輩=森薫のシャーリー
友=ドラゴンナイツグロリアスってゲームのパット(本名パトリシア)もち男装の麗人
でもパットはあんなヒステリックではないけど
DQN=P4の完二
チャラオ=P4の陽介
眼鏡先生=おねティ
時計少女=声とか姿もドッペルアルルそのもので こいつ書いてる時はこのBGMが流れっぱなしだった
http://video.fc2.com/content/20080315XtygyH3e/
http://nicosound.anyap.info/sound/nm11172302
あと
男妹=キョン妹
これくらいかな
漫画の中の後輩編の舞台が視聴覚室だったのに
アナザ―ルートの後輩が襲われる場所が3F空き教室になってる…
お好みの教室でどうぞ
転載元
幼馴染「NTR漫画のヒロインの顔がアタシに似てた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1330705814/
幼馴染「NTR漫画のヒロインの顔がアタシに似てた」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1330705814/
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コメント一覧 (22)
-
- 2014年03月16日 14:23
- 文章がアレだったら読まなかったんだが、誰か簡潔に内容プリーズ。
-
- 2014年03月16日 14:53
- 読んで来なさい(^^)
-
- 2014年03月16日 15:02
- ホモがチャラ男やDQNと電車繋ぎになる話、だと言えば流石に嘘になる
-
- 2014年03月16日 15:10
- エロゲみたいに各√を攻略して最後にtrue end を見るみたいな感じ。
内容は素晴らしかったです。
-
- 2014年03月16日 15:48
- こんなゴミ小説読んだのが間違いだった
-
- 2014年03月16日 16:08
- 随分昔の作品を持ってきてな、暇つぶしで見たことあるぞ。
-
- 2014年03月16日 16:19
- 前半はハーレムルートだったのに
後半でNTR全ヒロイン妊娠END
俺をNTRに目覚めさせた橘さんちは絶対に許さない
-
- 2014年03月16日 16:24
- 懐かしいな
今見ても内容多いな
-
- 2014年03月16日 17:51
- 懐かしい
-
- 2014年03月16日 17:57
- 懐かしいな
-
- 2014年03月16日 18:40
- ※5
小説‥?小説が読みたいなら本屋行って買ってくればいいんじゃないですかね
-
- 2014年03月16日 20:26
- 俺が映画の監督だったらこのSS映画化したいな
それくらい心がふるえた……
何かがおかしい…ようで、そうでもなくて……
ヒトってすごいね、文章で感動できるんだからっ!!
-
- 2014年03月16日 23:23
- ※12
その映画はR100くらい大人気映画になりそうだわ。
俺も見たいぜ!
-
- 2014年03月16日 23:39
- 橘さんちより咲子さんのほうが心抉られた
-
- 2014年03月17日 04:10
- まあまあ
-
- 2014年03月17日 15:52
- 良かった
-
- 2014年03月18日 02:24
- NTRって根が深いな
というか業が深いな
-
- 2014年03月18日 02:40
- 後半の失速っぷりがやばいな
眼鏡のクソつまらん話の感想を求め始めたあたりゾワゾワしたわ
-
- 2014年03月18日 03:48
- 前半はまぁまぁだったが
後半なんじゃこりゃw
-
- 2014年03月18日 06:38
- 懐かしいw
-
- 2014年03月29日 02:53
- 時間切れのヤツがbadendで良かったと思うんだ……(・ω・)
友の可愛さのせいで、性転換モノの良さに気づいてしまったよ(笑)
-
- 2019年02月08日 12:02
- まあいつもあまラブ作品を描いている作者がNTR描いたらいやだわな
俺だってRicoがこんな感じの作品を描いたら手のひら返すわ