モバP「レイナサマ、寝てても大丈夫だよ」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:40:40.76 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「別に……眠くなんて……ないし……」
P「スタジオに着くまではもうしばらくかかるし、ここのところ仕事漬けだったからね。疲れただろう?」
P「僕とレイナサマしかいない車内ならいつもの騒がしさもないしね、ゆっくり休むといい」
麗奈「……」
P「……」
麗奈「ねぇ」
P「ん?」
麗奈「……おなか空いた」 - 46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:45:55.98 ID:uv9uwGg40
-
小関麗奈(13)
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:42:32.60 ID:6BaOztjO0
-
P「ああ、そういえばご飯まだだったね。どこか寄っていく?」
麗奈「ドライブスルーがいいわ」
P「?」
麗奈「一々降りて食べるのは嫌。ドライブスルーがいい」
P「仰せのままに、レイナサマ」
・
・
・
- 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:43:21.79 ID:6BaOztjO0
-
店員「いらっしゃいませー」
P「ハンバーガーのセット一つ。ウーロン茶で」
麗奈「……この超匠っていうのを持ってきなさい」
店員「かしこまりましたー」
麗奈「……」
P「……」
麗奈「怒らないの?」
P「?」 - 4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:45:03.99 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「アレ、かなり高かったけど。イタズラのつもりで頼んでやったんだけど」
P「まぁ、たまにはいいよ。ご褒美のつもりで」
麗奈「ふーん、なら今度からは毎回その『ご褒美』って奴を貰っちゃおうかしら」
P「……それは正直勘弁してほしいな」
麗奈「勘弁してほしいと言われて勘弁してやるレイナサマでない事くらい分かってるでしょ?」
P「ふ、それもそうだね」
麗奈「ふふふ……アーッハッハッハッ……ゲホゲホ」
P「ライブで頑張った後なんだから、無理して大声出さなくていいよ?体に良くない」
麗奈「む、無理なんて……!」
- 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:46:41.40 ID:6BaOztjO0
-
P「レイナサマの声は、ちゃんと聞こえてるから」
麗奈「…………」
麗奈「………………こ、今度からは気をつけてやらない事もないわ!」
店員「お待たせしましたー」
P「はい、レイナサマ。袋持っててくれるかな」
麗奈「このレイナサマに任せておきなさい!」
麗奈(フフフ、運転に集中してる隙に何かしらイタズラしてやるわ!)
・
・
・ - 6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:47:51.04 ID:6BaOztjO0
-
P「……」
麗奈「……」モグモグ
P「美味しいかい?」
麗奈「……」コクン
P「それは何よりだ」
麗奈「アンタも食べなさいよ。ポテトとか、冷めたら美味しくないわよ」
P「ハンドルで両手塞がってるからね。油で汚す訳にもいかないし」
麗奈「……じゃあ、食べさせてあげるわ」
- 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:48:55.89 ID:6BaOztjO0
-
P「え?」
麗奈「このレイナサマが、特別に、食べさせてあげるって言ってるの!信号赤になったし、口出しなさい!」
P「は、はい」
麗奈「食らいなさいっ」
P「」パクッ
麗奈「どう?レイナサマに食べさせてもらうポテトは格別美味しいでしょう?」
P「うん。凄く美味しいよ」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:49:53.61 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「じゃあもう一つくれてやるわ、口開けなさい」
P「」パクッ
P「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!?」
P「ゲホッゲホッ!」
麗奈「アーッハッハッハッ!引っ掛かったわね!マスタードをたっぷり付けまくってやったレイナサマスペシャルポテトに!」
P「く、こんな見事に引っ掛かったのはいつ以来だろうか」
麗奈「ほら、ウーロン茶。さっさと流さないと響くわよ。ククク……」
P「ありがとう……ヤバイ、信号青だ!」 - 9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:51:09.60 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「あ……もう終わりなの?」
P「流石に走行中はね。赤信号になったらまたお願いしてもよろしいですか、レイナサマ?」
麗奈「任せておきなさい!油断した頃にスペシャルも交えてたっぷり味あわせてやるわ!」
P「……出来れば、スペシャルは無しで」
・
・
・ - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:53:26.06 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……」
P「眠くなったら、寝てもいいよ。もう22時だし」
麗奈「ねむたくない」
P「そうかい?まあそろそろスタジオに着くから」
麗奈(……)
麗奈「帰りたくない。このままドライブしなさい」
P「ええ?」
麗奈「ご褒美。アタシ、ライブ凄く頑張ったんだから。ご褒美にドライブ」
- 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:54:37.52 ID:6BaOztjO0
-
P「……」
麗奈「お願い」
P「……分かったよ。どこか行きたい場所はあるかい?」
麗奈「海がいい。誰もいないような海岸がいいわ」
P「任務了解、レイナサマ」
・
・
・ - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:57:23.56 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……」
P「……」
麗奈「ふぁぁ……」
P「眠いねー」
麗奈「アンタは寝ちゃだめよ、運転手なんだから」
P「レイナサマは寝てもいいんだよ?」
麗奈「なんか、さっきからアンタ執拗にアタシに寝るように諭してない?まさかこのレイナサマが寝てる間にいやらしい事する気じゃないでしょうね?」
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:58:12.24 ID:6BaOztjO0
-
P「いや、僕はただレイナサマが眠そうにしてるから言ったのであって……ホントに寝なくてもいいの?」
麗奈「嫌よ。どんなイタズラされるか、分かったもんじゃないわ」
P「寝てる間にイタズラする人なんてレイナサマくらいだけどね……」
麗奈(が、我慢しなきゃ……折角、こんなシチュエーション、なんだから)
P「……明日は、光の収録かぁ」
麗奈「……!ふん。サボっちゃえばいいのよ、あんな奴のプロデュースなんて」 - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:59:02.75 ID:6BaOztjO0
-
P「そういう訳にもいかない。僕はプロデューサーだからね」
麗奈「いつになったらアイツのヒーロー気取りは治るのかしら。あんなだから、このレイナサマよりオファーが少ないのよ。元がいいのに……」
P「レイナサマは光の事随分評価してるんだね」
麗奈「評価なんてしてないわ。ただ、損してるなって思ってるだけよ」
P「僕は、損してるとは思わない。光はあのキャラだからいいんだよ、きっとね」
麗奈「……随分とアイツの肩を持つのね。下僕の癖に」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 21:59:50.10 ID:6BaOztjO0
-
P「あー、そんなつもりは無かったんだけど……気を悪くしちゃったかな?」
麗奈「別に、そんな事で一々怒ったりしないわよ。ふんっ!」
P「弱ったな……」
麗奈「下僕は黙って運転に集中してればいいのよ」
P「アイアイ、サー」
麗奈「……」
P「……」 - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:00:20.01 ID:6BaOztjO0
-
P「喉乾いたなら、お茶あるからね」
麗奈「分かってる」
P「……」
麗奈「……」
P「……」
麗奈「Zzz……」
・
・
・ - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:01:40.44 ID:6BaOztjO0
-
P「レイナサマ。着いたよ」
麗奈「ん……海……?」
P「ああ。誰も居ないよ」
麗奈「……ちょっと寒いわね」
P「もう秋だからね。とりあえずこのジャケットで我慢してもらえないかな」
麗奈「それアンタの上着じゃない。それアタシに貸して、アンタはどうすんのよ」
- 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:02:34.43 ID:6BaOztjO0
-
P「僕はまぁなんとか……アイドルに風邪を引かせたりしたら、社長になんて言われるか分からないからね」
麗奈「まあ確かに、このレイナサマが風邪引くのとアンタが引くのじゃ、世間への影響力が違い過ぎるわね」
P「そういう事」
麗奈「でも要らないわ」
P「ええ?でもそのままじゃ」
麗奈「全く頭の回らない下僕ね……ここ。座って」
- 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:03:12.95 ID:6BaOztjO0
-
P「う、うん……?」
麗奈「それで、アタシがアンタの足の間にこう、入って……ジャケットの前外して二人羽織みたいにしてっと……さぁ、下僕の務めとしてアタシを温めなさい!」
P「それって……こう、ぎゅってするって事っでいいのかな?」
麗奈「まぁ、それも方法の一つではあるわね。……な、なんでもいいけど早くしなさいよ!寒いんだから!」
P「……じゃあ、失礼します」ギュッ
麗奈「っ……」 - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:04:02.48 ID:6BaOztjO0
-
P「あんまり自信ないけど……抱かれ心地はどうですかね、レイナサマ?」
麗奈「うん……あったかい。嫌じゃないわ……」
P「それは何よりです。僕もレイナサマの体温で暖かくていい感じだよ」
麗奈「これなら、二人ともあったまれるって訳よ。レイナサマの天才っぷりがようやく理解できたかしら?」
P「へへー。流石レイナサマでごぜーますよ」
麗奈「仁菜っぽい喋り方止めなさい。キモイから」
P[ごめんよ」 - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:04:40.30 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……星って、こんなにいっぱい見えるものなのね。知らなかったわ」
P「ビル街の空からじゃ見えないからね。綺麗だなぁ……」
麗奈「なんか、星ってアイドルみたい」
P「?」
麗奈「どれもこんなに輝いてるのに……普段見えるのは一握りだけなのよね」
麗奈(アタシも、いつかは誰にも見られなくなっちゃうのかな……)
麗奈「……」 - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:05:32.22 ID:6BaOztjO0
-
P「……そうだね。でも、こうも言えるんじゃないかな」
P「たとえ雲や排気ガスに隠されてしまっていたとしても、それでも星は輝いている」
P「そしていつか僕達みたいな物好きに見つけて貰える。どんな星であれ……必ずね」
P「……」
麗奈「……アンタにしては、いい事言ったつもりかしら?」
P「うん。いい事言ったつもりだ」 - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:06:48.19 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「台詞がクサ過ぎんのよ。まだまだね」
P「反省します」
麗奈「ねぇ。ちょっと風が強くなってきたから、その……もう少し」
P「……」ギュ
麗奈「……うん。ありがと」
P「おお。レイナサマがお礼を言うなんて」
- 25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:08:00.55 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「何よ。悪い?」
P「いえ、下僕として感激の極みです」
麗奈「それなら、まぁいいけど」
P「……」
麗奈「……」
麗奈「アタシ、もう少し大人しくした方がいいのかしら」
- 27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:11:54.76 ID:6BaOztjO0
-
P「どうしたんだい突然」
麗奈「なんか、あの海見てたら、そう思ったのよ。このままでいいのかな……って」
麗奈「ワガママにイタズラしてたら、いつの間にか皆離れていって、一人であの海に取り残されるような……そうなる気がするの」
P「あー。夜の海は怖いよね、なんか。呑み込まれそうになる」
麗奈「ねぇ……正直に答えて」
麗奈「アンタだって、内心アタシのイタズラに嫌気が差してるんじゃないの?」
- 28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:13:53.28 ID:6BaOztjO0
-
P「……」
P「まぁ、イタズラされる事そのものは、いい気分しないね」
麗奈「やっぱり……」
P「でもね、その後イタズラ大成功!って喜んでるレイナサマを見ると、僕はどうしても嫌な気分になれない」
麗奈「……!」
P「それはきっとレイナサマが本当に心から楽しんでるからなんだろうね。なんだかんだ、フォローは欠かさないし」
- 29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:14:57.72 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「ふ、フォローなんて生まれてこの方した事ないわっ!」
P「じゃあ、無意識のうちにやっちゃってるんだよ。……まぁともかく、レイナサマにいたずらされて本当に嫌な気持ちになる人は、ほとんどいないんじゃないかな」
P「だから良い子のフリをしたり自分を押し殺す必要なんてない。レイナサマはレイナサマのまま、君らしく輝いてほしい。それが僕の、プロデューサーとしての祈りだ」
麗奈「……」
麗奈「だから、台詞クサいっての……」
P「反省します」 - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:15:41.38 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……」
P「……」
P「……そろそろ、戻ろうか」
麗奈「…………うん」
・
・
・ - 31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:18:19.43 ID:6BaOztjO0
-
P「もう日付変わっちゃうなぁ。ちょっと夜遊びが過ぎた」
麗奈「母さん達には、アタシが連れまわしたって言っとくわよ」
P「ありがとうございますだ、流石レイナサマ」
麗奈「ま、ちゃんと海まで運転できたご褒美ってとこだから。調子に乗るんじゃないわよ?」
P「へへー」
麗奈「……ふふっ」
P「ん?僕何か面白い事言った?」
麗奈「なんでもないわよっ」
- 32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:19:18.22 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……この前ツインテールにしたじゃない?」
P「ああ、[スクールデビル]の時だね」
麗奈「あれ、どうだった?」
P「可愛かったよ。凄く」
麗奈「いつもツインテールにしてた方がいい?」
P「うーん……それはどうかなぁ。いつものレイナサマも凄くイイし。そのままでもいいんじゃないかな?」
麗奈「……そっか」 - 33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:20:38.06 ID:6BaOztjO0
-
P「うん。ていうか僕はレイナサマならどんな髪型でも似合うと思うよ」
麗奈「文香みたいに前髪ながーく伸ばしても?」
P「それだけは勘弁してください!何でもしますから!」
麗奈「ふふ……バカね、冗談に決まってるじゃない」
P「心から安心したよ」
・
・
・ - 34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:21:58.20 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「……」
P「……」
麗奈「ね、このキラキラーンってイントロの曲何?さっきからずっと流してるけど」
P「ん、この曲かい?プリンスって歌手の『ゴールド』だよ」
麗奈「アンタこういうのが好きなの?」
P「特別好きな音楽のジャンルがあるわけじゃないけど、この曲は好きだね」
- 35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:23:13.14 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「ふーん……なんで?」
P「……少し昔の話になるけど、いいかな?」
麗奈「ま、他にする事もないし聞いてあげるわ」
P「僕がまだ新人プロデューサーだった頃、ガチガチに緊張して毎日過ごしててね。『良い』アイドルを作ろうと必死になってた」
P「可愛くて、素直で、歌もダンスも出来て、品行方正で、ファンサービスが良くて、事務所の方針に従順で……黄金のように完璧なアイドル」
P「そうすれば売れるし、それがアイドルにとっても最も幸せな事だと思い込んでいた」 - 36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:25:21.76 ID:6BaOztjO0
-
P「だからワガママな子には結構キツイ事も言ったし、休む暇が無いくらいスケジュールをギチギチにしたりもした」
P「自分の担当アイドルを皆完璧な子にしようとしたんだ。そして、それは何人かの脱落を経て実現した」
麗奈「脱落、って」
P「移籍した……いや、させたんだよ。僕の手でね」
麗奈「……」
P「…………でもね、結局全然売れなかった。オーディション担当の人には『君のとこのアイドルは皆同じような顔しかしないね』って言われたよ。ショックだったなぁ」
- 37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:26:55.11 ID:6BaOztjO0
-
P「それから、僕は脱落して移籍していった子達の様子を見る事にしたんだ。自分は間違ってなかったんだって、安心させるためにね」
P「予想通り、彼女達は僕の担当だった頃よりずっと仕事を減らしたみたいだった。それで僕はほくそ笑んだ。ざまあみろとさえ思った。でも、レッスンしてる彼女達の顔を見たら………………」
P「とても楽しそうに……輝いていた。完璧にしたはずの担当アイドル達には、決して見る事の出来ない輝きだった」
P「それでなんだか空っぽになっちゃってね、事務所の中で茫然と立ち尽くしてたんだ。そしたら、一枚のCDを社長に手渡された。『12番目の曲を聴きなさい』ってね」
P「それがこのゴールド……『輝くもの全てが黄金ってわけじゃない』。そういう曲だった」
P「……ごめん、ちょっと喋り過ぎたね」 - 38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:27:53.44 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「案外、ワルだったのね。アンタ」
P「ああ。思い返すたびに嫌な気持ちになる、随分な悪だったよ」
P「……」
麗奈「ま、いいんじゃない?元ワルってのは、アタシのプロデューサーには丁度良い経歴だわ」
P「ふふ……そうかもしれないね」
麗奈「これからは『ダブル☆デビル☆コンビ』みたいな感じで売り出してみない?」
- 39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:28:47.88 ID:6BaOztjO0
-
P「生憎レイナサマとユニットを組むには足りないものが多すぎるんだ」
麗奈「わかるわ的な?」
P「その例えがわからないわ」
麗奈「それとも頭髪?」
P「冗談だよね?僕まだそこまで生え際後退してないよね?お願いだから冗談だって言って下さいレイナサマ」
麗奈「じ、冗談よ。冗談だってば」
麗奈(髪の話には随分必死になるのね) - 40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:29:42.73 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「ま、将来は確実にヤバいタイプだと思うけどね」
P「……」
麗奈(……もしかしてガチヘコミしてる?)
麗奈「あのさ、まぁ、将来もっといい発毛剤も出るだろうし、そんなに気を落さなくても……いいと思うわよ……?」
P「こ、この程度で折れるハートは持ってないよ。僕はパッションが取り柄のプロデューサーだからね!」
麗奈(涙目になってるじゃない……) - 41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:30:54.81 ID:6BaOztjO0
-
P「もう直接家に送って行くけど、いいよね?」
麗奈「あ……う、うん。それでいいわ」
麗奈(……)
麗奈(もうすぐ、終わっちゃうのね……)
・
・
・
- 42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:32:01.02 ID:6BaOztjO0
-
P「着いたよ、レイナサマ」
麗奈「……」
P「レイナサマ?」
麗奈「ねぇ」
P「何かな?」
麗奈「明日からもアタシ、イタズラしまくるわ。どこまででも、トップアイドルになるまでレイナサマらしく輝いてあげる」
- 43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:32:49.78 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「だから……もう、一度だけ、今日だけでいい、から……」
麗奈「アンタの温度、ちょっとでいいから……感じたいの」
麗奈「……………………駄目?」
P「駄目なワケがありませんよ、レイナサマ」ギュッ
麗奈「……」ギュー
P「……」
麗奈(あったかい……) - 44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:33:48.79 ID:6BaOztjO0
-
麗奈「…………よしっ!充電完了!離れなさい!」
P「ん、もういいの?」
麗奈「もう十分よ。……送ってくれてありがと」
P「どういたしまして。それじゃレイナサマ、また明日」
麗奈「また明日?それじゃ駄目よ」
P「ええ?じゃあどうするんだい?」
麗奈「アンタは明日も、明後日も、そのまた次の日も、ずっとずっと……」
麗奈「このレイナサマだけを見てなきゃ、許さないんだからねっ!」
- 45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/09/30(月) 22:34:32.88 ID:6BaOztjO0
- 終わりです。レイナサマがあまりにも可愛いのでつい書いてしまいました
- 47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/01(火) 02:10:36.02 ID:4UbF7nV1O
- よかったよ
- 51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/01(火) 21:28:06.71 ID:OVTF283Ro
- おっつおっつばっちし!
転載元
モバP「レイナサマ、寝てても大丈夫だよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380544840/
モバP「レイナサマ、寝てても大丈夫だよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380544840/
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コメント一覧 (29)
-
- 2014年01月14日 12:14
- いいもんだ
-
- 2014年01月14日 12:32
- サンキュー、レイナさま
-
- 2014年01月14日 12:32
- 前にもレイナサマ書いてた人かな
-
- 2014年01月14日 12:41
- これは素晴らしく可愛いレイナサマ
-
- 2014年01月14日 12:51
- レイナサマかわいいよレイナサマ
-
- 2014年01月14日 13:08
- いい……
-
- 2014年01月14日 13:17
- ※3
前の書いた人は今SS書いてないぞ
-
- 2014年01月14日 13:26
- レイナサマへの仕返しとしてお城のような建物に入って
ベッドに押し倒すという悪戯をしたいと思います(真顔
-
- 2014年01月14日 13:50
- 麗奈さまのおでこにチンチンスリスリしたいです
-
- 2014年01月14日 14:21
- スクールデビルに対抗して光の新Sレアくると思ってた時期が僕にもありました
-
- 2014年01月14日 16:04
- >麗奈「なんか、星ってアイドルみたい」
アイドルだけど...フヒヒ
-
- 2014年01月14日 16:19
- ※11
そ…そうきたかァ〜輝子ォ〜…よし!次は楓さん・木場さん・早苗さん・あいさん・美優さん・川島さん・和久井さん・安部先輩を司会でさばく仕事入れてやるぞホシィー!
あとレイナサマカワイイ
-
- 2014年01月14日 18:51
- 途中まですっごく可愛かったのになんで自分語り挟んじゃったの
-
- 2014年01月14日 18:55
- ※10
わかる
てかさっさと光の新規sレア出してくれよー
-
- 2014年01月14日 18:56
- セリフがホントにクサくて草生える
書いている人もこんだけ気持ち悪いんだなと思いましたまる
-
- 2014年01月14日 20:00
- 良かったけど前にあった奴の方が更に良かった。
-
- 2014年01月14日 21:14
- フェス中なのにキチじゃない…やったねニナちゃん!
-
- 2014年01月14日 23:55
- ※成人男性(若干禿)と女子中学生の事案です
-
- 2014年01月15日 04:04
- この下手に出つつも逆に飼いならしてる感じ良いです。
レイナサマは劇場のバズーカ回1コマ目がべらぼうに可愛くて熊ジョージ・クリントン先生には足向けてねられない
-
- 2014年01月15日 06:23
- PaPの頭部はボロボロ
-
- 2014年01月15日 06:45
- 禿Pだったか…
-
- 2014年01月15日 16:55
- ハゲ頭とデコに反射する満天の星って、なんかロマンチックだな(白目)
-
- 2014年01月16日 06:09
- レイナ様のおでこをペチペチしてちょっと赤くなったあとprprしたい
-
- 2014年01月18日 13:44
- 掛け値なしに良いSSだったし
模範的な下僕Pだったけど
一人称の僕が普段見かけないせいもあって違和感ある
-
- 2015年10月16日 02:18
- いいSSだった
これは可愛いレイナサマ
可愛くないレイナサマなんていないが
-
- 2015年10月16日 02:19
- >>17
おいやめろwww
-
- 2016年01月18日 22:37
- レイナサマ
ああレイナサマ
レイナサマ
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- 2016年01月20日 15:37
- レイナサマ可愛いよレイナサマ
俺もレイナサマに悪戯されたい
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- 2016年12月07日 19:31
- 仁奈でごぜーますよ
仁菜じゃないですよ