イャンクック「……ピカチュウ…?」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:05:06.97 ID:ku5D4ikX0
森丘~~クックの巣~~~
イャンクック「……ふーむ」
リオレウス「先生の番ですよ」
クック「分かっとるわいちょっと考えさせい」
レウス「どう見ても詰みだと思いますけどね」
クック「ふん、お前にも教えたじゃろうが諦めたらそこで」
「お~いクック先生~、いるかニャ?」
レウス「?」
クック「うははまいったのう客が来たわい!これでこの勝負ナシ!」
レウス「ちょ、そりゃないですよ先生!」
クック「うるさいわ。それで……おお、アイル―か。」
アイル―「どうも先生。またレウスさんと将棋していたのかニャ」
クック「まあの。それで何か用かね?」
アイル―「今朝、ボク達の集落の前に変な生き物が倒れてたんだニャ」
クック「変な生き物?」
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:06:02.18 ID:ku5D4ikX0
レウス「連れて来てるのか?」
アイル―「連れて来ようとしたけど、なんかフルフルさんみたいにビリビリして無理だったニャ」
クック「ほう。雷を宿すか」
レウス「どんな奴なんだ?」
アイル―「大きさはボクと同じぐらいで、なんか黄色くてポッチャリした鼠みたいな奴ニャ」
レウス「……想像がつかないな」
アイル―「一応、檻の中に入れているニャ。とにかく一度見てほしいニャ」
クック「どれ、気になるの。ちょいと見に行こうかの」よっこいしょ
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:07:14.31 ID:ku5D4ikX0
~~~アイル―達の集落~~~
クック「どこじゃ?」
アイル―「あいつニャ」ゆびさし
ピカチュウ「ピ、ピカ!ピカチュ!ピカチュウゥゥゥ!!」
レウス「うわ、なんだこいつ」
アイル―「……先生、こいつが何か分かるかニャ?」
クック「……ふーむ……長年生きてきたが……こんな生き物初めて見たわい」
ピカチュウ「ピカ!ピっピカチュ!ピカチュゥゥゥ!!」身振り手振り
アイル―「目を覚ましてからずっとこんな感じニャ」
レウス「……なんか……必死でなにかを訴えているように見えますね」
クック「ほうお前にもそう見えるか。アイルーや、ちょっと檻から出してあげなさい」
アイル―「いいのかニャ?逃げても知らないニャ」
クック「まぁ大丈夫じゃろ」
アイル―「分かったニャ。メラ、開けて」
メラルー「あいよ」 ガチャン!
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:08:38.46 ID:ku5D4ikX0
ピカチュウ「ピ!ピカ!ピカチュ!ピカチュゥゥゥゥゥゥ!!」身振り手振り
アイル―「……逃げニャい……?」
レウス「……やっぱり何か訴えていますよ……俺たちに」
クック「……ふーむ……必死さは伝わって来るんじゃが……分からん」
ピカチュウ「ピカ!ピカチュウう!ピカチュウゥゥゥ!」ポロ…ポロ…
クック「!!」
レウス「なんだ……!?泣いてる!?」
ピカチュウ「ぴかちゅううううう!ぴかああああああ!」ポロ…ポロ…
メラルー「……先生、泣いてますぜこいつ」
クック「………」(……こやつの目……)
レウス「……」(な……なんだ……こいつ……)
ピカチュウ「ピカチュ!ぴかちゅううううう!」ポロ…ポロ…
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:09:56.83 ID:ku5D4ikX0
~~~~後に、あの時現場に居合わせたアイル―はこう語る~~~~
アイル―「あの時……あのネズミがなにを伝えようとしていたのか……」
アイル―「少しでも……ほんの少しでも分かる努力をしていれば……」
アイル―「こんな……こんなことには……うっ…ううっ…」ポロ…ポロ…
~~~~~~~~
あの時、イャンクックたちには知る由もなかったが、ピカチュウはこう叫んでいたのである。
ピカチュウ「逃げて!遠くへ逃げて!あなた達は全員殺される!早く!お願い伝わって!」
と。
ピカチュウの出現は、あるひとつの世界の終焉を告げるものだった。
いや、遥か昔、創造主たる絶対的存在がこの世界を創ったとき。
そしてイャンクックという圧倒的カリスマ性を持つ一匹の竜が生を受けた瞬間……
すでにその瞬間から、惨劇が起きることは半ば決定していたのだった。
第1話 完
(前回は途中で終わってしまって申し訳ない。(もし覚えてる人いたらあの時はマジですまんかった)今回はちゃんとラストまで書き溜めてあります)
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:12:03.31 ID:ku5D4ikX0
――――――『序盤戦』――――――
森丘~~~夜~~~~リオレイアの巣
リオレイア「……夜中に何の用かと思ったら……」
レウス「というわけで頼む。このネズミを預かっていてくれ」
レイア「ふざけないでよ!何が嬉しくてそんな奇妙な生き物預かんなきゃいけないのよ!」
ピカチュウ「zzz……zzz……」
レウス「おいあんまり大きな声出さないでくれ。やっとこさ寝かしつけたとこなんだ」
レイア「知らないわよ。アイル―たちが預かっていれば良いじゃない」
レウス「触ってみると分かるが……ビリビリして嫌らしい」
レイア「なっ!私だってビリビリ嫌いだってあんたも知ってんでしょ!」
レウス「お前はアイル―たちより頑丈じゃないか」
レイア「 」かちん
レウス「頼む、お前しかいないんだよ」
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:14:12.49 ID:ku5D4ikX0
レイア「……クック先生は?」
レウス「このネズミについて知人を当たってみるってさ。さっき飛び立ったよ」
レイア「あんたは?」
レウス「トライ大陸の兄貴を訪ねてみろって先生の命令だ。そっちにも変な生き物いないかをな」
レイア「トライ大陸って……またあんたラギアと喧嘩になるんじゃないの……?」
レウス「まぁその時は兄貴が止めてくれるさ。ってなんだ心配してくれてるのか?」
レイア「なっ、ち違うわよバカ!なに言ってんの!?バカじゃないの!?」
レウス「ははっ、懐かしいなぁ。ガキん頃、ラギアと喧嘩して死に掛けた俺をお前は一晩中」
レイア「わーはいはいわかったこのネズミ預かれば良いんでしょ!」ぐいつ
レイア「はいはい私が面倒見とくからそれじゃあねバイバイ!」バタン!
レウス「……ふぅ。んじゃ頼んだぜ。レイア。」ばさっばさっ
レイア「なんなのあいつ…!心配なんかしてないし!それに急にこんな変な生き物押し付けて!」
ピカチュウ「zzz……zzz」
レイア「………」(あ、ちょっと可愛いかも)ツン…ツン…
び り っ
レイア「わっ!」さっ
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:16:06.18 ID:ku5D4ikX0
~~~~翌日~~~~正午近く~~~~トライ大陸 孤島
レウス「……ふぅ~……日の出前には着きたかったんだがな……俺もまだまだ遅いな」
ざわ……ざわ……ピーピー
レウス「……なんだ……?小鳥たちがざわついてるな……まさかハンターがいるのか?」
ジャギイたち「あ、レウスさんちーす」
レウス「ん?」
「ちわす」「うす」「んちゃっす」「ちーす」ダダダダ
レウス「おお、久しぶり。どうした?なんか慌ててるように見えるが」
ジャギイ「どうしたもこうしたも大事件っすよ。今朝ラギアさんの惨殺死体が見つかったんす」
レウス「…………なんだって?」
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:18:30.68 ID:ku5D4ikX0
~~~~浜辺~~~~
リオソウル「……なんだこりゃあ……?」
ドスジャギイ「人間……ハンターの仕業っすかね……」
ソウル「いや、人間たちのやり方じゃねえ。それにあいつらは死体を持って帰る」
ドスジャ「そうっすよね……あいつら、自分らの体あますとこなく何かに使いますもんね」
ソウル「……見ろ、この切断面。肉が焼けただれてる」
~~~浜辺に横たわるラギアクルス。その体は6つほどのパーツに分断されていた!
開いたままのラギアの眼が、遠い空を虚しく見つめていた!~~~~
ドスジャ「……なんなんすかね……この切り口……」
ソウル「……グラビさんやアグナのビームが獲物に当たると、こんな感じの切り口になる」
ドスジャ「……まさか、火山の連中が……?」
ソウル「まさか。あいつらはこんな所にまで来れない」
ドスジャ「そっすよね……」
ばさっ ばさっ
ソウル「ん?」くるっ
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:21:04.35 ID:ku5D4ikX0
レウス「……兄貴……久しぶり」すとっ
ソウル「おお、レウスじゃねぇか!久しぶりだな」
ドスジャ「ちわす」
レウス「……それは……」
ソウル「……ああ。ラギアだ。今朝見つかったんだが……」
レウス「……ラギア……」
ラギアの頭「………………………………」
~~~~~レウスはラギアの頭部をしばし見つめた!
レウス「……なに……勝手に死んでんだよ」
ドスジャ「……うぅっ」(レウスさんとラギアさん……永遠のライバルって感じでしたもんね)ぐすん
ソウル「とりあえずこのままじゃあれだ……ハエもたかってきた。海に流してやろう」
レウス「……白ラギさんには……」
ソウル「例によって行方不明だ。連絡もつかん」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:23:47.24 ID:ku5D4ikX0
~~~~~リオソウルの巣
ソウル「……なるほど。その黄色い鼠の手がかりを探すためクック先生は古龍のじいさんたちに会いに行ったのか」
レウス「ああ」
桜レイア「……で、今その鼠はどこにいんの?」
レウス「今はレイアが預かってます」
桜「ははは妹が!」
ソウル「んで、お前はその黄色い鼠みたいな奇妙な奴がこのトライ地方にも現れたかどうかを調べにきたんだな」
レウス「ああ」
ソウル「……奇妙な生き物ねぇ……」
桜「……もしかして……ラギアを殺したやつって……」
ソウル「……俺たちが見たことない奇妙な生き物……の可能性もあるな」
桜「……だとしたら」
レウス「 」ざわっ (レイア!!!!)がたっ
- 38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:26:09.23 ID:ku5D4ikX0
桜「ちょっ……レウス!」
ソウル「待てレウス落ち着け!」
レウス「しまった!俺はなんて馬鹿なことを!もしラギアを殺った奴とあの鼠が関係あるとしたら!」
ソウル「落ち着けっつってんだろうが!クック先生もその鼠を見てんだろ!?」
レウス「ああ見てる!だからなんだっていうんだ離してくれ!」
ソウル「先生がそいつを見た!その上でレイアちゃんに預けろと言った!そうだな!?」
レウス「そうだよ!それがどうしt」
がつん!~~桜が翼でレウスの頭を殴った!
レウス「ぐおっ……!」ふらふら
桜「人ん家で騒いでんじゃねえよ何テンパってんだ男だろうがてめーはよ」
レウス「で、でもレイアが……!」
桜「クック先生がレイアに預けろっつったんだろ?なら何も心配いらねーじゃねぇか」
レウス「!……そ、そう言われてみれば……」
- 42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:29:34.14 ID:ku5D4ikX0
桜「先生が実際にそいつを見て、安全と確信したからレイアに預けろって言ったんだろうが」
レウス「……そ、そうだ……」
ソウル「それにお前もその鼠を見てんだろ? 危険なやつに見えたか?」
レウス「い、いや…とても…危ない奴には……」
ソウル「ったくお前は昔っからこうだ。座れ」
レウス「すまん兄貴……桜さん」
桜「ほらよ……薬草ぬっとけ」ぽい
レウス「ど、どうも」
ソウル「とは言ったものの、心配っちゃあ心配だな」
桜「………」
ソウル「レウス、お前は今日帰れ。んで鼠はお前とレイアちゃんで面倒見ろ」
レウス「わ、わかった」
ソウル「こっちの地方にも変な生き物の目撃例がないかは、俺と桜で調べておく」
レウス「……たのむ」
- 45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:31:46.74 ID:ku5D4ikX0
ソウル「で、後日俺らもそっちに行ってその鼠を見させてもらう」
レウス「わかった」立ち上がり
桜「クック先生によろしく言っておいてくれよ」
レウス「わかりました」ばさっ
桜「それから……妹を頼むよ。レウス!」
レウス「はい!んでは!」ばさっ!ばさっ!
……
桜「ふふ、相変わらず可愛い坊やだね。あんたの弟は」
ソウル「まったく世話のやける野郎だ。さてと……とりあえず奇妙な生き物見たかそこら聞いて回ってみるか」
桜「そうだね」
ソウル「俺はとりあえず砂原に行ってみる。桜は渓流のジンのとこ行ってみてくれ」
桜「ん」
ソウル「あとは……ペッコの野郎にラギアが殺されたことを伝えておかねーとな」
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:33:59.27 ID:ku5D4ikX0
~~~~森丘地方 樹海 昼
迷路のように複雑に入り組んだ樹海の中を、クックは猛スピードで走っていた!
クック「………」ダダダダダダ!
ひゅん……ひゅん…しゃっ……
クック「……尾けられてるな」チラッ ダダダダダダ
イャンクックのあとを尾けるひとつの影があった!
その影は樹から樹へと飛び移りまるで忍者のようにクックに迫る!
クック「……ほう!ワシの速さについてくるかよ」にやり ダダダダ
び ゅ お っ !
クック「むっ!?」
その時!イャンクックの顔に向かって何か黒い尖ったものが飛んできた!
クック「ふっ」さっ
クックは首をちょいとふってそれを避けた!クックの顔の横を通り過ぎた物体はそのまま前方にあった樹に突き刺さった!
黒くて大きな棘だった!
クック「……危ねぇじゃねぇか」チラッ
- 52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:36:50.35 ID:ku5D4ikX0
ひ ゅ ん っ
黒い影が一瞬だけ姿を見せる!!
クック「!!」
ほんの刹那の間に、その影がクックの死角に回り込んだ!
そしてその影―――――ナルガクルガ(♀)が鋭い翼の刃を光らせてクックに襲いかかった!
ガ キ ィ ン !
ナルガの刃を、クックは嘴で挟んで止めていた!!
クック「……」
ナルガ「……」
クックとナルガの視線が至近距離で交錯する!
と、その時、森の中から声が……!!
「よい。ナルガよ。刃を収めよ。早くせぬと折られるぞ……」
クック「……ったく、こんな優秀な護衛がいるなんて聞いてねぇぜ。え?ヤマツカミよ」にやり
ヤマツカミ「だれかと思ったらてめぇかよ……久しぶりだなぁ。クック」にやにや
- 57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:39:09.97 ID:ku5D4ikX0
~~~~ヤマツカミの巣~~~~
クック「……ほらよ。てめぇが好きな森丘の湧き酒だ」
ヤマツカミ「気が利くじゃねぇか。どれさっそく」ごくっ
クック「ところであいつはなんだ? あの野郎本気でワシを殺そうとしたぞ」
ヤマツカミ「ふははは良い腕だろう?あいつがまだほんの子竜だったころな、親の死体の前でわんわん泣いておったのよ」
ヤマツカミ「そこに人間が現れてな、あいつを狩ろうとしていた所を偶然通ったワシが助けたのさ」
ヤマツカミ「そしたらワシに懐いたみたいでな、徹底的に鍛えてやったわ。今では立派なワシの介護師よ」
クック「けっ!なにが介護だ……下の世話もさせてるってのかよ」
ヤマツカミ「おうよ。あいつはワシにぞっこんd」
ど が ん っ !
ナルガの尻尾びたーんがヤマツカミの頭にヒットした!
ナルガ「……なに……適当なことを……言っている」
ヤマツカミ「……ご、ごめん…」
ナルガ「…クック…といったか……私は……こいつの下の世話なんて……していないからな」
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:41:01.27 ID:ku5D4ikX0
クック「わかっとるわい」にやり
ナルガ「…………」
クック「お主、酒は飲めるか」
ナルガ「……酒は、飲まない」
クック「そうか」
ヤマツカミ「くく、前に一度こいつに酒を飲ませてみたんだがよ、それはもう別人になりやがってよ、ワシに抱き着いてきたr」
どがんっ!
ナルガ「……本当に……殺すぞ……!!」
~~~ナルガの頬がわずかに紅く染まっている!尻尾びたーん攻撃は必然的に相手に尻を向けて、顔は相手の方を振り向くような体勢になる!
頬を染めてそのポーズをとるナルガはなんともエロティックであった!
~~~~~~~
ヤマツカミ「時にクックよ、何か用事があってきたのだろう。まさか酒を渡す為に来たわけじゃあるめぇ」ぐびっ
クック「……ちょいと聞きたいことがあってな」
ヤマツカミ「……ほう」ぐびっ
- 59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:43:01.48 ID:ku5D4ikX0
~~~~
ヤマツカミ「……雷を宿した黄色い鼠……とな」ぐびっ
クック「トライ地方にも奇妙な生き物がいねぇか弟子に探らせてるところだ」
ナルガ「………」
クック「その鼠がな、どうも何かを必死で伝えようとしとるのさ」
ヤマツカミ「……ほう」ぐびっ
クック「おめぇの耳に入っとらんか? この辺で奇妙な生き物見たとかよ」ぐびっ
ヤマツカミ「ふーむ……そのような話は聞いとらんなぁ」ぐびっ
ナルガ「……その話と……関係あるかは分からない……けど」
ヤマツカミ「おう」ぐびっ
ナルガ「昨日……チャチャブーたちが……変なものを見つけた……って…言ってた」
ヤマツカミ「変なものとな」
ナルガ「生き物なのか……物なのか…分からないけど……意思を持って動くって」
クック「!」
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:44:22.36 ID:ku5D4ikX0
~~~~~チャチャブーたちの集落
キングチャチャブー「全員整列ぅあ!!」
チャチャブーたち「 」さささっ
キング「ヤマツカミ殿、ナルガ殿、クック先生、ようこそ我が城へ」すっ
ヤマツカミ「うむ。お主たち昨日、変なものを見つけたらしいな? 見せてくれぬか」
キング「はっ!おい!あれを持って来い!」
チャチャブーたちがなんか籠を持ってきた!籠のなかには―――――。
ヤマツカミ「……なんじゃこりゃ」
ナルガ「……なんか……おもしろいな」
クック「……ぬぅ……これはまた奇怪な……」
コイル「じーっ!じじーっ!」ういんういん
- 63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:46:19.35 ID:ku5D4ikX0
クック「こいつを籠から出してくれぬか」
キング「は…しかし……逃げませぬか」
クック「まぁ大丈夫じゃろ」
キング「はっ!おい開けろ!」
チャチャブー「イエッサ」(クック先生……久しぶりに見たが…やっぱ威圧感すげえな)
コイル「じーっ!じじーっ!」ういんういんういんういん
キング「昨日からずっとこの調子なんですわ」
クック「……」
ナルガ「……逃げないな」
ヤマツカミ「……ふむ。なにやら目玉らしきものはあるの」
コイル「じーっ!じじーっ!じじじじじじ!」ういん!ういん!ういん!
ナルガ「………何かを……伝えようとしてる……?」
クック「……同じだ……あの黄色い鼠と」
ヤマツカミ「……同じ?」
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:47:57.73 ID:ku5D4ikX0
クック「こやつも……逃げもせず何かを必死で訴えておる……」
コイル「じーっ!じじーっ!じーっ!」ポロ…ポロ…
全員「!!!???」
ナルガ「……泣いた……」
クック「………」
ヤマツカミ「………」
コイル「じーっ!じじじーっ!じーっ!」ポロ…ポロ…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
同刻 トライ地方 砂原
リオソウル「おいおい……こいつは………いったい………」
クルペッコ「な、なんだこれ…!?おえっ!おえええええええっ!!」
砂原にて、ボルボロスとハプルボッカとラングロトラとベリオロス亜種の死体が発見された!
ボルボロス、ハプル、ラングは焼死体!
ベリオロス亜種は、十数個ものパーツに分けられたバラバラ死体!
そしてその亜べリオの『肉片』は―――奇妙なことに、炎天下の砂原で 凍 っ て いた!
第2話 完
- 79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:51:36.52 ID:ku5D4ikX0
~~~~森丘 夜 リオレイアの巣
レウス「レイア!レイアぁーーーーーっ!!!!」だだダダ
がちゃ
レイア「……なにようるさいわね」
レウス「はぁっ!はぁっ!ぶ、無事かっ!?」
レイア「無事ってなにが……てゆーかなんであんたそんな汗だくなの」
レウス「いや、今日の昼に孤島から急いで来たから……」ぜぇーっ、ぜぇーっ
レイア「今日の昼!? あんたいつの間にそんな速くなったの!?」
レウス「!!」(あれ?…そういえばそうだな……ってそれより!)
レウス「あの鼠は!?」
レイア「寝てるよ……ほら。もしかしてさっきの無事かって、この鼠を心配してのこと?」
レウス「ち、違う!俺はお前が心配で……!!」
レイア「!!!」
- 84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:53:29.60 ID:ku5D4ikX0
~~~~~~
レイア「……そう。ラギアが……」
レウス「ああ。それで、もしかしたらその鼠も危険なんじゃないかって……」
レイア「……」(本当に……私のことが心配で…急いで帰ってきてくれたんだ…)きゅん
レウス「なんか変わったことはなかったか?」
レイア「……」(レウスが…私を想って……半日で孤島から……)きゅきゅん
レウス「おい」
レイア「……」(あんなに……汗だくになって……)きゅきゅきゅん!
レウス「おいレイア!!」
レイア「へ!!?? なななななに!?」どきどきどき
~~~レイアの頬が紅く染まっていた!少女と大人の女との境界線にいる者のみが持つ、幼さと妖艶さを兼ね揃えた色っぽい表情であった!~~~
レウス「この鼠、昼間になんかしたか?」
レイア「あ、ああ!そう!鼠ね!えっと……あんたが言っていた通り…必死で何かを訴えていたかな」
レウス「やっぱり……」
- 86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:55:03.17 ID:ku5D4ikX0
ピカチュウ「zzz……zzz……」
レウス「なにを伝えたいんだろう……」
レイア「仲間に会いたい……とか?」
レウス「その可能性もあるが……仲間に会いたいなら普通探しに行かないか?監禁してるわけじゃないし」
レイア「それもそうね……ふと感じたんだけど……」
レウス「ん?」
レイア「なーんか……私たちのこと心配してるような目で見るのよね……この鼠」
ピカチュウ「zzz……zzz…」
レウス「心配……か」
レイア「……うん」(あんたが……私を心配してくれたようにね)くすっ
- 88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:56:11.90 ID:ku5D4ikX0
~~~~時間は少し戻って~~~トライ地方 砂原 昼
ソウル「……ボルボ、ハプル、ラングは黒焦げだ……強い熱で焼かれたらしいな」
ペッコ「……この人たちを焼くって……相当の火力だよね……」
ソウル「ああ。そして……この亜べリオは……」すっ
~~~ソウルは亜べリオの肉片に触れてみた!
ソウル「……冷たい……凍ってやがる」
ペッコ「……絶対おかしいってこれ……! この暑さで凍ってるなんて……」
ソウル「……ああ。それにまったく氷が解ける気配がしねぇ」
ソウル「ちょっと試してみるか……すまん亜べリオ」ボウッ!
~~~~ソウルは亜べリオの凍った肉片に火球を吐いた!
ペッコ「ひッ!ソウルっ!?な、なんてバチアタリなことをっ!!!」
じゅ~!じゅ~! 肉が焼ける音がした!
ソウル「……溶けた……」
ペッコ「…………うえっ」(…嫌な匂いだ……)
- 94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 09:59:03.34 ID:ku5D4ikX0
ソウル「……ペッコ、お前の火打石の火花を凍った肉片に当ててみてくれ」
ペッコ「ええっ!!??僕もやるの!?なんで!?」
ソウル「いいからやってみてくれ」すっ
~~~ソウルは凍った肉片をペッコの前に置いた!
ペッコ「……くっ……ううっ……ええいままよ!」(ごめん亜べリオ!)かちっ!
~~~~火花が凍った肉片に当たった! なんと! 氷が解けだしたではないか!
ソウル「………」
ペッコ「………う………氷が解けて……生々しい肉が……」
ソウル「……この氷、おかしいぞ。太陽熱では解けないのに、火なら火花のような小さいものでも解けるらしい」
ペッコ「……普通の氷じゃない…? い、いや、こんな所にある時点で普通じゃないか…」
ソウル「…………」(なんだ……なにが起きてやがんだ……いったい…)
ペッコ「ね、ねぇ、これ……ひょっとして、砂原の住人全滅じゃぁ……」
ソウル「いや、ティガと亜ドボルさんがまだいる。亜ドボルさんは旅に出てるらしいが…」
ペッコ「そ、そうか……そんでティガは頻繁に凍土に行ってるもんね……ポポ喰いに」
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:01:45.53 ID:ku5D4ikX0
ソウル「……ペッコ……今すぐに亜ッコを呼べ」
ペッコ「わ、わかった……ソウル……こ、これ……」
ソウル「……ああ……尋常でない何かが起こってる」
~~~~~~~~
同刻 渓流
ティガレックス「あーくそ!変な風に乗ったらこんなわけ分からん場所に来ちまったぜ」
ティガ「早く凍土でポポ喰いてえのによォ……」
「悪かったなわけ分からん場所で」 ずん…ずん…
ティガ「あん?」くるっ
ジンオウガ「用がないなら出てってくれないか」
- 102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:03:48.97 ID:ku5D4ikX0
ティガ「あ~? なんで俺がてめーの言うこと聞かなきゃならねーんだ?」
ジンオウガ「相変わらず馬鹿だなお前は。ここが俺の縄張りだからに決まっているだろう」
ティガ「一言余計なんだよてめーはいつもよ」
ジンオウガ「いいからとっとと消えろ。ぶっ飛ばされんうちにな」
ティガ「ほ~。俺に喧嘩ふっかけてんのかよ」
ジンオウガ「……警告だ。5秒以内に消えろ」
ティガ「……おもしれぇ。消えなかったらどうなるんだ?」ぐぐぐ…
ジンオウガ「……」ばちっ……ばちちっ…!
「ストップ!!」
ティガ&ジン「!!??」
桜「ふう。久しぶりねジン……とティガ」
ジンオウガ「……桜か」
ティガ「……あんだコラ」
- 109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:06:17.41 ID:ku5D4ikX0
桜「ティガ……あんたいい加減縄張り荒らす癖治したら?」
ティガ「うるせーよ」
ジンオウガ「……して何の用だ」
桜「ラギアが誰かに……いや、なにかに殺されたんだよ。今朝孤島で死体が見つかった」
ティガ&ジン「!!!」
~~~~~~~~~~
同刻 凍土
ウルクスス「ひいいい…!いったいなんなんだこいつ……!!」
ベリオロス「くそっ!ちょこまか避けやがって……!」
亜グナコトル「くっそ死ねコラァアアアアッ!!!」水ブレス!!
~~~凍土でウルク、べリオ、亜グナが何者かと戦っているッ!
周りにはネブラと姉ブラ、亜ボルボとドスバギィが横たわっているッ!
ネブラ姉妹は上半身と下半身が吹き飛んだようにちぎれているッ!
亜ボルボとドスバギィは……なんとッ!
眼、鼻、口、耳から血を吹きだして倒れているではないかッッッ!!!
- 119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:09:26.27 ID:ku5D4ikX0
べリオ「おいウルクっ!こいつは俺と亜グナが止める!お前は今すぐ獄狼さんに伝えに行け!」
ウルク「ひいいい獄狼さんッ!?あの人怖すぎるから一緒に来てくださ」
べリオ「馬鹿野郎ッ!いいから行けッ!殺すぞコラァ!!」
亜グナ「獄狼さんに伝えるのがてめーの仕事だ早く行けコラァアアア!!!」
ウルク「わ、わかりましたよっ…!!そのかわり…お二人さん…!ぜってー死なねーでくださいよっ……!!!」
べリオ「………!」
亜グナ「………早く行け……!!」
ウルク「ご、ご武運をっ……!!」ズサァーーーーーーーーッ!!!!
ド ド ド ド っ ド ド ド ド ド ド
亜グナ「……死なねーで……か…」
べリオ「それはちょっと約束できないかもな……」
ミュウツー「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
- 121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:10:20.73 ID:CCAPZ0Ig0
ミュウツーかよ・・・
- 122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:10:42.02 ID:0ZBV2Gyy0
勝てる気がしませんねぇ
- 146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:17:53.94 ID:ku5D4ikX0
~~~~~ 森丘地方 旧沼地 昼
キリン「ふ~……みたまえよ…!水面に映った僕の顔を!」
フルフル「はいはい」
~~フルフルは公式設定では雌雄同体で目はないが、ここでは色白碧眼の♀です~~(ってことでおねがいします)
キリン「この世にこれほど美しいものがあるだろうかッ…!」
……ああ……ん……
フルフル「ん?」
キリン「この角と毛の色、艶、形っ……まさに芸術品っ……!!」
フルフル「ちょっと黙って……!今なにか聞こえなかった……??」
……あああああん………
キリン「……おや?」
フルフル「だれかが泣いてるわ!」
キリン「電光石火!」ひゅんっ!
フルフル「はやっ!」
- 149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:19:18.86 ID:ku5D4ikX0
バサルモス「あああああああん!!うわあああああああああん!!!」
しゃっ……キキーっ!!
キリン「ヘイッ!そこのお嬢さん!なにをそんなに泣いているんだい?」
バサル(♀ ロリ)「ああああああああ!うわああああああああん!」
キリン「迷子になっちゃったのかい?よくあることさ!火山と沼地は隣接してるからね!」
バサル「うわああああああああん!!!」
キリン「だからたまーにお嬢さんのようなお茶目な火山の住人が迷い込んでくるのさ!」
バサル「あああああああああ!」
キリン「でも安心して!この僕のスピードならあっという間に火山だよ!」
バサル「うああああああああん!」
キリン「オウ…!まいったな…!僕の体では君を乗せることが出来ない…!」
フルフル「なにやってんのよバカ!」
キリン「おわっ」
フルフル「どうしたのお嬢ちゃん……??」
- 156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:21:21.27 ID:ku5D4ikX0
バサル「うわあああん…!め、目が痛いよおおおお」
フルフル「ん…!?」
~~~バサルの眼の周りに『砂』がついているッ!
フルフル「ちょっと待っててね今とってあげるから……」
キリン「……ん?」(なんだ……この砂……)
フルフル「……はいとれたよ」
バサル「あ…ありがとう……でも……パパと…ママが……変なやつに…うわあああん」
フルフル「!!」
キリン「……変なやつ…?? 人間かい…??」
バサル「……ち……違う…なんか、緑色の変なやつ……」
フルフル「……緑色……??」
キリン「……その砂は、どこで被ったんだい……?」
~~~~キリンはどうもこの『砂』が気になっていた!どことなく『不自然な感じ』がするのである!
バサル「その変なやつが現れたとき……なんか……すなあらしが起きたの…」
キリン「……砂嵐……?? 火山で……??」
- 163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:23:17.46 ID:ku5D4ikX0
バサル「……そう……あと……なんか……岩がたくさん落ちてきた……」
フルフル「………」
キリン「………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
フルフル「パパとママが……その変なやつに襲われたの?」
バサル「うん。ショウグンギザミのおじさんも一緒に戦ってた……でも途中で逃げろって言われて……」
フルフル「…………キリン…」チラッ
キリン「……ああ。なにやら事件の香りがするね……」
フルフル「………こんな時は」
キリン「困ったときの先生だ」
- 173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:25:46.94 ID:ku5D4ikX0
~~~~~ トライ地方 孤島 昼
ティガ「……なに?……なんだって……??」
ソウル「だから凍ってたんだよ」
ティガ「……ウソだろ……砂原でだろ…??」
ソウル「こんな嘘ついて何になる。しかも普通の氷じゃない。火では解けるが太陽熱では解けないんだ」
ティガ「……ちょ、ちょっと待て、何を言ってんだお前はさっきから」
ジンオウガ「……モノはあるのか、今」
ペッコ「……全部溶かして埋めてきたよ……可哀想だったから……」
亜ッコ「……4人とも一緒にね」
桜「周辺はどんな感じだったの?」
ソウル「……少し荒れていたな。戦闘が行われたのかもしれない」
- 177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:28:32.51 ID:ku5D4ikX0
ティガ「……なんで犯人は亜べリオの死体を凍らせたんだ?」
ソウル「……あの感じは……もしかしたら、全身が凍ったところを砕かれた可能性がある」
ティガ「おいおい、凍土でならまだしも、砂原で全身凍るってありえねーぜ」
ソウル「……『敵』は俺たちの常識から外れた未知の力を持っているかも知れない。こっちも発想を飛躍させる必要がある」
~~~『犯人』や『やった奴』とかそういう言い方ではなく、もはやソウルは『敵』と無意識の内に言っていた!
桜「……もしかしてラギアの件と…」
ペッコ「……きっと関係してるよね……」
亜ッコ「…………いったいなにが起きてるの……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ コ ゙ コ ゙ コ ゙ コ ゙ コ ゙
ソウル「……ティガ、お前が砂原を出たのはいつだ?」
ティガ「陽が昇る少し前だ」
ペッコ「ティガってやけに朝早いよね……そんな顔してるくせに」
ティガ「てめぇそれどういう意味だ」
ソウル「その時はなにか異常はなかったのか?」
- 185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:32:16.22 ID:ku5D4ikX0
ティガ「ねぇよ、なにも。みんな普通に寝てたはずだ」
ソウル「……ふむ。となるとティガが出た直後か。敵が砂原を襲ったのは」
ジンオウガ「……ラギアが殺された時間はいつぐらいだ?」
ソウル「おそらく深夜から明け方にかけてだ」
桜「……ほぼ同じ時間に殺された……? ラギアと砂原の住人は」
ジンオウガ「…ソウルたちは夜ここで何か物音とか聞かなかったのか?」
ソウル「俺と桜は夜中は散飛(散歩の飛ぶバージョン)してた。帰ったのは今朝早くだ」
桜「最初にラギアの死体を見つけたのはジャギイたちだよ。陽が昇ってから」
ティガ「けっ…満天の星空の下いちゃいちゃデートかよ。お熱いこって」
桜「だまれ」
ジンオウガ「ジャギイたちは何か異変を感じなかったのか」
ソウル「それも聞いてみたが、皆普通に寝てたらしい。まぁあいつらはちょっとの物音じゃ起きないが」
- 195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:35:03.92 ID:ku5D4ikX0
ペッコ「……ジン、渓流はなにも異常はなかったの?」
ジンオウガ「ああ。何も問題ない。あるとすればどっかの馬鹿が勝手に侵入してきたことぐらいだ」
ティガ「てめっ…!」イラッ
亜ッ子「ティガ……あんたいい加減縄張り荒らす癖治したら?」
桜「……」(私と同じこと言ってる)
ティガ「うるせぇな!なんだよみんなして!」
ジンオウガ「うるさいのはお前の咆哮だ」
ティガ「てめぇいい加減にっ…!」ぶちっ
ソウル「やめろ今は争ってる場合じゃない。少なくともここ(孤島)と砂原は何かに襲われたんだ」
ソウル「水没林と凍土、そして火山の様子を見に行く必要がある」
亜ッコ「……火山……私あそこ行くの嫌だな……」
桜「……まぁ、あそこの連中は狂ってるからな」
ペッコ「旧火山やドス火山は普通なのにね……なんでトライ火山だけあんなに異常なんだろ」
- 210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:37:58.06 ID:ku5D4ikX0
ソウル「ああ。火山はあとだ。分かれて凍土と水没林に行こう」
亜ッコ「なら私とペッコで水没林行くよ。私ら寒いの苦手だし」
ペッコ「ちょうどドボルさんの背中に生えたキノコまた食べたいと思ってたとこだしね」
~~MH豆知識・ドボルベルクの背中にはキノコが生えているのだ!(公式設定)~~
ソウル「気をつけろよ。何か異変を感じたらすぐ逃げろ」
亜ッコ「大丈夫」
ペッコ「自慢じゃないが僕たちはトップクラスのビビリだ。臆病者の方が危機察知能力に長ける」
ティガ「胸張って言うなよ」
ジンオウガ「俺たちは凍土か」
ソウル「ああ。それで桜、わるいが今トライ地方で起きていることをクック先生に伝えに行ってくれないか」
桜「はいよ」
ソウル「そんでもし向こうの大陸でも同じような事件が起きていたら、そのまま先生の所にいてくれ」
桜「わかった」
- 214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:39:49.21 ID:ku5D4ikX0
ソウル「よし。じゃあ凍土と水没林の様子を見たらまたここに集合だ」
ソウル「異常がなければそこの住人に今起こってることを伝えてくれ」
ペッコ「オーケイ」
ティガ「さあ行こうぜ。ようやく凍土でポポが食えるぜ」
~~~~~~~~~~~
同刻 凍土
ウルクスス「あいつです!獄狼さん!!」
獄狼「よぉ……てめぇかい。ワシのシマで暴れてるってやつは……」
ミュウツー「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
獄狼「……なんだぁてめぇ……見たことねぇツラだな」
- 221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:41:48.11 ID:ku5D4ikX0
ミュウツー「 」ギイン!
獄狼「!」しゃッ
~~その時である!突然、ミュウツーの眼が怪しく光ったのだ!
ミュウツーの眼に力が入った瞬間(つまり光る一瞬前)には、すでに獄狼は横っ飛びに跳躍していた!(なんという反応の速さ!)
百戦錬磨の老竜、獄狼竜ジンオウガ亜種は相手のほんのわずかな動きから危険を察知して見事ミュウツーの攻撃を避けたのである!
しかし隣にいたウルクススはその攻撃(サイコキネシス)をっ……!!
避けられなかったっ……!!
ウルクスス「……っ」
『 し ゅ っ !!!! 』
~~突然、ウルクススの鼻、目、耳、口からしゅっ!という音と共に勢いよく血が噴き出した!
血の噴き出す勢いで後ろに後頭部から倒れるウルクスス!
ウルクスス「……あ……あ……」ぴくっ……ぴくっ……
~~仰向けの状態で雪の上でしばらく痙攣し……!!
ウルクスス「…………」…ピク………しーん……
~~~やがて動かなくなった……!!
- 229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:44:03.27 ID:ku5D4ikX0
獄狼「……」(……なんだ……いまのは)チラッ
~~倒れたウルクススをチラッと見る獄狼!
まるで真っ赤なバラが生えたかのようにウルクの周りの雪が血で紅くなっている!
そしてさらに周りをよく見ると……!!
ベリオロスも!
アグナコトル亜種も!
ボルボロス亜種も!
ギギネブラとギギネブラ亜種も!(…!…体がちぎれている…!)
ドスバギィも!
みんなみんな死んでいた!
獄狼「…………」ゴゴゴゴゴ
~~~~~先ほどまで横になびいていた獄狼の白い体毛が……!
ざわりざわりと逆立ちはじめた……!
獄狼「……てめぇ……今なにしやがった……?」ゴゴゴゴゴ
ミュウツー「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
第3話 完
- 247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:47:01.54 ID:ku5D4ikX0
~~~~~森丘 夜
クックは森丘にコイルを連れてきていた!
気になるということで、ヤマツカミとナルガも一緒に来ていた!
そしてクックはレウスからラギアが殺されたことを聞かされていた!
ピカチュウ「ピっピカ―ッ!」がしっ
コイル「じっ!じーっ!」がしっ
~~~~ピカチュウとコイルは再会を喜んで抱き合っている!
クック「……ふむ。会わせてみて正解だったようじゃな」
ヤマツカミ「この2匹は面識があったか」
レイア「やっぱり仲間に会いたがっていたのかな」
レウス「……いやしかし」
ピカチュウ「ピカ!ピカピカピカ!」
コイル「じーっ!じじーっ!」
ナルガ「……今度は……2匹で何かを訴えているな」
- 256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:49:13.93 ID:ku5D4ikX0
クック「ふーむ……必死さは伝わってくるんじゃが……分からん」
ピカチュウ「ピ!」閃いた!
クック「む……」
ピカチュウ「ピカピカ」ひそひそ
コイル「じじ」ひそひそ
ヤマツカミ「なにやら2匹で話し合っておるぞ」
ピカチュウ「ぴっ!ピカッ!」指さし
レウス「なんだ…? 地面を見ろ…?」
コイル「じーーーーーッ!」ういんういん
~~~~~コイルが浮きながら地面に向かって何かを念じている!
すると!
地面の砂が動いた!磁石で砂鉄を動かしているのである!
するとなんだっ……!?
地面に模様が浮かび上がってきたではないか!
コイルが地面に模様を描いているのである!
レウス「……なっ……すげーなこいつ…!」
レイア「……砂が勝手に動いてる……!」
- 266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:51:05.90 ID:ku5D4ikX0
そしてその模様がっ!みるみるうちに絵に変わっていく!
ヤマツカミ「……これは……絵か……?」
クック「……ふむ。これはワシらじゃな」
ナルガ「……うまいな」
なんとコイルは地面にクックたちが(と思われる)横一列に並んでいる絵を描いたのだ!
そして……!
ピカチュウ「ピカ!」
~~ピカチュウがどこからか拾ってきた木の棒の先を、一番端に描かれたクックの首に置いた!
クック「なんだ? ワシの首がどうかしたk」
ピカチュウ「ピカーーーーーーっ!!!」ばっ
全員「!!!」
なんとピカチュウは、その棒を一気に横にきった!ちょうど絵の人物たちの首を通るように!
そうまるで!
絵の人物たちの首を一刀両断するかのように!!!!
- 275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:53:25.16 ID:ku5D4ikX0
ピカチュウ「ピーピカ!ピカっ!」
コイル「じじっ!っじー!」
2匹は絵を指さしながら必死で何かを訴えている!!
レイア「……これは…」
レウス「……俺たちを……殺す……?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ナルガ「……いや……ちがう」
ヤマツカミ「……この2匹は、ワシらが死ぬってことを伝えとるようじゃの……もしくは」
クック「……ワシらが……誰かに殺される……か」
全員「!!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
レウス「……やっぱりこいつ……ラギアを殺った奴と関係あるんだ」
クック「…………」
- 287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:55:03.85 ID:ku5D4ikX0
ヤマツカミ「……これは警告かの」
ナルガ「ラギアを殺した奴と……この2匹は仲間じゃないのか…?」
クック「おそらく関係はしているじゃろ。しかしわざわざ警告してくれたということは…」
レウス「この2匹は……ラギアを殺った奴を裏切っている……?」
ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」
コイル「じーっ!じじーっ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
が さ っ
レイア「ん? だれかくる…?」
「こんばんは……ってどうしたのこんな集まって」
レイア「お姉ちゃん!」
桜「よっ!久しぶり」
- 298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 10:57:04.39 ID:ku5D4ikX0
クック「おお!桜か…!久しぶりだな」
桜「どうも先生」
ヤマツカミ「ほほーっ!あの時のお嬢ちゃんがこんなべっぴんになりよったか」
桜「ふふっ!ヤマツ先生も久しぶり」
ナルガ「…………」
桜「おや? あんたは初めてだね。桜だよろしく」
ナルガ「……ナルガ……よろしく」
レイア「ところでお姉ちゃんどうしたの?」
桜「ああそうだクック先生。トライ地方で何かヤバいことが起きてる」
レウス「!」
桜「砂原の住人が殺された。ボルボ、ハプル、ラングは黒焦げで」
桜「亜べリオはバラバラだ。それで肉片が全部凍っていたって」
全員「!!!!!」
クック「なに?」
レウス「あ、兄貴は無事なんですか!」
- 310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:00:52.57 ID:ku5D4ikX0
桜「ソウルは無事だよ。ジンとティガ、ペッコ亜ッコで行動してる」
ヤマツカミ「……やはりこの2匹が伝えたいことは……」
クック「ワシらを殺して回っている奴らがいるということじゃな」
ピカチュウ「ピカ!」
桜「…ん? ああ。これがレウスの言ってた黄色い鼠だね。横の銀のは?…ってなんだこれ生き物?」
レイア「銀の方は、樹海に現れたんだって」
がさがさっ
レウス「……ん…? また誰かくる?」
「おやおや?どうしたんだいこんなに集まって」
桜「…………うるせーのが来たな」
キリン「やぁクック先生!」
フルフル「こ、こんばんは」
バサル「…………」
- 328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:03:58.47 ID:ku5D4ikX0
クック「おお、キリンにフルフル!……ん?その子はグラビの子か」
フルフル「お久しぶりです先生」
ヤマツカミ「ほほー!お主は赤フルの妹か!赤フルは元気かね?」
ナルガ「……赤フル……?」
ヤマツカミ「クックの一番目の弟子だ。ナルガ、おめーより強ぇぞ」にやにや
ナルガ「………あっそ」
~~~~赤フル。鮮血の赤ッフの異名を持つっ…!クックの一番最初の弟子であるっ…!
数人いるクックの弟子の中でも最強と言われている!!――――――。
フルフル「はい。……たぶん、兄は今もどこかで修業してると思います」
クック「ところでこのバサルはどうした?」
キリン「そうそう先生!何やら火山で事件発生のようだよ!」
クック「……なに?」
- 336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:06:30.76 ID:ku5D4ikX0
~~~~~旧火山 夜
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「…………まさかこやつらがやられるとはな」
レウス「………なんだこれ……岩が突き刺さってる……?」
キリン「………おえっ」
~~~3人の前に横たわるはグラビ、亜グラビ、ショウグンの火山の3強!
全身に大小さまざまな岩が突き刺さっていた!
光の消えた、虚ろな瞳が天井を見上げていた!
クック「……」すっ
~~~クックは翼の先で、殺された3人の瞼を優しく下ろし目を閉じさせてあげた!
3人の表情が少しだけ……安らいだように見えた!
レウス「くそっ……! なんなんだっ……!いったいグラビさんたちが何をしたっていうんだっ……!」じわっ…
クック「……キリン、バサルはここで砂嵐が起きたと言っていたらしいな?」
キリン「う、うん……あの子の眼にも変な砂がついてたよ」
- 342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:08:04.90 ID:ku5D4ikX0
キリン「あと、岩が宙に浮いていたとも言ってた」
レウス「なに!?そんな馬鹿な……!!」
クック「しかしこの岩の刺さり方……普通じゃありえん」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「……『敵』は未知の力を持っているぞ」
~~~~~~~~~~~~
森丘
バサル「zzz……zzz……」
フルフル「やっと寝たみたいです」
レイア「ん。ありがとうフルフルちゃん」
フルフル「いえ。けど……どうなっているんでしょうかね……」
ナルガ「……怖い、か?」
フルフル「……はい」
~~~少し怯えた様子で目を伏せるフルフル!気弱な少女は保護欲をそそる可愛さを持っている!
- 350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:10:08.99 ID:ku5D4ikX0
桜「恥ずかしがることないよ。正直私だってびびってるんだ」
レイア「お姉ちゃん……ソウルさんと一緒じゃなくていいの?」
桜「あいつなら大丈夫だよ。それに向こうを一通り調べたらこっちに来るってさ」
ヤマツカミ「ふむ。ワシらもこっちの地方を見て回る必要があるな」
ナルガ「……樹海には……この銀球が現れて」
コイル「……zzz……zzz……」
レイア「……森丘には……黄色い鼠」
ピカチュウ「…zzz……zzz……」
桜「……火山で、バサルの言う緑色の変なやつか」
ヤマツカミ「……ならば雪山、密林、砂漠、沼地にも何かが現れた可能性があるな」
フルフル「……沼地は……特になにもなかったです」
- 352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:12:03.46 ID:ku5D4ikX0
ヤマツカミ「……ふむ。しかし今は分からぬぞ。」
フルフル「……そうですね……何もないと良いのですが……」
レイア「……でも、どこから来たんだろう……この2匹は」
ピカチュウ「…zzz…zzz…」
コイル「zzz…zzz……」
桜「……分かんねーけど……ひとつ言えることは……この2匹は悪い奴じゃあないな」
ピカチュウ「…zzz…zzz…」
コイル「…zzz……zzz…」
レイア「……そうだね。ふふっ、可愛い寝顔……」
~~~~~~~~~
その頃 雪山
ドドブランゴ「…すげぇ!あのバケモンに勝っちまった…!さすがだ…!やっぱり、牙獣の王はあんたしかいねぇっ……!はぁっ…!はぁっ…!」
ブランゴたち「うきーっ!ざまぁみやがれ!相手見て喧嘩売れってんだ!うきっ!」
ブランゴたち「ラージャン万歳!ラージャン万歳!」
ラージャン「ぜぇーっ!ぜぇーっ!久しぶりに……手ごたえのある野郎だったぜ…!」
キュレム「 … … 」ぴくっ…ぴくっ
- 377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:16:31.54 ID:ku5D4ikX0
ラージャン「しかし……おいドド……なんなんだこいつは……」
ドド「それが…分からねぇんすよ…どこからか突然現れて…俺の仲間を…瞬く間に…うっ…」
ラージャン「……見たことねぇ野郎だ……」
ドド「も、もし……ラージャンさんが近くにいなかったら…お、俺…う…ううっ…」ポロ…ポロ…
ラージャン「もういい泣くな。それより……この事を…先生に伝えた方がよさそうだな…」
ドド「そ、そっすね……」
キュレム「……っ……っ…」ぴくッ…ぴくっ
ラージャン「まだ息があるか……こいつは危険だ…とどめを刺す。離れてろ」
ラージャン「おい…こいつの姿形をよーく覚えておけよ」
ドド「へ、へいっ…!」
ラージャン「いくぜ……破ぁーーーーーーーーッ!!!!」
ブランゴたち「出たぁーーーーッ!ラージャンさんのサンダーデスボール!!」
ぴ か っ どーーーーーーーーん!!!!
- 391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:18:59.82 ID:ku5D4ikX0
~~~~時間は少し巻き戻って トライ地方 凍土 夕方
ティガ「……おいおい」
ソウル「……遅かったか」
ジンオウガ「……酷いな」
3人の前には凍土の住人の亡骸が横たわっている!
ティガ「俺は頻繁にここに来るから気づいたけどよ……地形変わってるぜ……これ」
ソウル「やっぱりか……辺りがめちゃくちゃだ。よっぽど激しい戦闘があったらしいな」
ジンオウガ「……ネブラ姉妹は体が吹っ飛ばされたように千切れているが…あとの奴らは妙だぞ」
ソウル「……目立った外傷はないのに顔中の穴から血が噴き出した跡があるな……」
ティガ「……なんだこりゃ……鼻血はともかく眼と耳から出血ってことは……」
ジンオウガ「…………」くいっ
~~~~ジンオウガがウルクススの頭部を持ってよく観察してみた!(…冷静過ぎる…!)
ジンオウガ「……脳を直接破壊されたかもしれん」
ティガ「頭に傷をつけずにか? いったいどうやって」
ジンオウガ「……わからん」
- 400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:21:51.84 ID:ku5D4ikX0
ソウル「やはり敵には俺たちの常識は通用しないらしいな」
ジンオウガ「…………む?」すたすたすた
ソウル「どうした?」
ジンオウガ「この倒壊した木の破片に、僅かに赤黒い焦げ跡が残ってる」
ソウル「!」
ジンオウガ「先生だ……これは先生の龍弾の跡だ」
ソウル「……獄狼さんか」
~~~ソウルたちの言う先生とはクックのことだが、ジンオウガの言う先生とは獄狼竜ジンオウガ亜種のことである!
先生とは生きる術や戦い方を教えてくれる『師』のことである!
ちなみに獄狼にはジンオウガの他にあと1人弟子がいるっ…!
ティガ「そういえばあのイカレジジイの姿がねぇな……逃げた…?…ってのはありえねぇか」
ジンオウガ「ああ。先生が自分の土地をここまでされて逃げるなんてありえない」
- 405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:24:37.61 ID:ku5D4ikX0
ジンオウガ「自分が相手の土地に入って始まった戦闘なら退くこともないわけではないが」
ジンオウガ「侵略者に対しては容赦しない。もし勝てない相手だとしても……」
ジンオウガ「自分の命と引き換えに相手の目玉のひとつ、腕のひとつ貰って逝く、そういう人だ」
ソウル「……敵は殺した者をそのまま場に放置するらしい……ここに獄狼さんの姿がないってことは」
ティガ「……勝ったのか? あのジジイ。 しかし敵の死体がねぇぞ」
ソウル「敵が逃げて獄狼さんがそれを追った可能性があるな」
ジンオウガ「……いずれにせよ……もう先生は行動を起こしている」
ジンオウガ「ここに現れた敵は……『ハズレくじ』ひいたぞ」
~~~~~~~~~~~~
同刻 遥か上空
びゅおおおおおおおおおおおおおおお
アマツマガツチ「……ねぇ……あのさ……人の背の上でグロいもん食べるのやめてくれない?」
獄狼「くちゃ…くちゃ…なんだ、てめぇも食いてえのか」みちっ…くちゃ、くちゃ
- 420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:29:49.79 ID:ku5D4ikX0
アマツ「……落とすよ」
獄狼「けっ…払うもん払ってんだからよ、黙って運べや」くちゃくちゃ
アマツ「……ほんと昔から変わんないねあんたは」
獄狼「変わるも何もワシはワシ以外の何者でもねーだろうがよ」ごくん
アマツ「……ところでさ……それなに? 見たことない生き物だけど」
獄狼「……突然凍土に現れてな、住人を皆殺しにしやがったのよ」
アマツ「……へぇ~……強いんだね」
獄狼「ワシにかかりゃ雑魚よ」
アマツ「よく言うよ、あんたも珍しく怪我してるじゃないのさ」
獄狼「ふんっ…」みちっ……くちゃくちゃ
アマツ「……で、なんで森丘地方に行くわけ?」
獄狼「こいつがよ、死ぬ間際におもしれーことを言いやがったのよ」
アマツ「……なんて?」
獄狼「……イャンクック……ってな」
アマツ「……そりゃ驚きだね」
- 426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:31:39.95 ID:ku5D4ikX0
獄狼「ソウルたちの師だろう? クックってのは……会ったことはねぇがよ」
アマツ「ハンサムで良い~男さ。若い頃のあいつを思い出すだけで下半身が熱くなるよ」
獄狼「……ババアがなに言ってやがる。で、強ぇのかい? クックは」
アマツ「本当に落とすよ。 強いよ。べらぼーにね」
獄狼「……そうか強ぇか」にやり
アマツ「……で、あんたはその変な生き物がクックと関係してると思ってるわけ?」
獄狼「…そうは思わん。なんつーかこいつの匂いはよ……この世のものじゃねぇ」
アマツ「……妙なことを言うね」
獄狼「自分でもよく分からんわい」みちっ……くちゃくちゃ
アマツ「……ねぇ……それ美味しいのかい」
獄狼「くく、やっぱりてめぇも喰いてぇんじゃねぇか……ほらよ」ぽいっ
~~~獄狼はアマツの口にミュウツーの腕を放り入れた!
アマツ「ん」ばきっ……ばきっ……くちゃ…くちゃ
アマツ「あら」
獄狼「うまいか」にやり
アマツ「……結構いけるわね」ペロリ
- 434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:33:19.93 ID:+xX6gX1r0
ミュウツーがやられたー
- 435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:33:46.05 ID:ku5D4ikX0
~~~~~~水没林 夕方
亜ッコ「なっ……これは……!!」
ペッコ「うええええええええっ」
~~~2人の前にはロアルドロスとチャナガブルと大量のルドロスたちが死んで横たわっている!
体の至る所を噛みちぎられたように肉が抉れている!
亜ッコ「……ひ…ひどいっ…!!」
ペッコ「も、もう出よう!そんで早くソウルたちに伝えないと!」
亜ッコ「ま、待って…!ドボルさんは…!?ドボルさんの姿がない!!」
ペッコ「ほ……ほんとだ…いったい……どこに……」
くちゃ… くちゃ…
亜ッコぺっこ「!!!!!?????」ぞくりっ
亜ッコ「…き…聞こえた……? いま…」
ペッコ「……う……うん……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:35:35.73 ID:ku5D4ikX0
ペッコ「……あっちの……デカい木の陰から……」
亜ッコ「……うん」
みち… くちゃ… くちゃ…
ペッコ「……ごくり」そろーり
亜ッコ「……ごくり」そろーり
~~~2人はその音を咀嚼音と分かっていたのだ!
しかしある種の好奇心がっ……!
この一連の怪事件の真相に迫れるのではないかという想いがっ…!
亜ッコペッコ「……ゴクリ」そろーり、そろーり
~~~2人を突き動かしたっ……!!!
ペッコ「 」ぞっ
亜ッコ「 」ぞっ
そして2人は同時に そいつ を見るっ……!!!!
サザンドラ「くちゃ……くちゃ……がぶりっ……みちっ」
なんとそこには3つの顎でドボルベルクの肉を食らう、サザンドラの姿があった!!
- 442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:37:23.86 ID:ku5D4ikX0
ペッコ「……ッ!!!」(なッ…なんだあいつッ…!?)
亜ッコ「~~~~~~ッ!!!」(ひッ……ド、ドボルさんッ……!!)あとずさり
~~~~亜ッコが後ずさりした!足元に枯れ枝が落ちていた!
『 ぱ き っ 』
~~~やっぱり踏まれるっ!枯れ枝っ!音が鳴ったっ……!
ペッコ「 」
亜ッコ「 あ 」
サザンドラ「 」ギロリッ!!
ペッコ亜ッコ「 」ぞくりっ!!
~~~~サザンドラがペッコ亜ッコに気付いた!
サザンドラ「キシャ―ッ!!」しゅばっ!
~~~~サザンドラが2人に襲いかかるっ……!!
- 453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:39:12.97 ID:ku5D4ikX0
亜ッコ「ハァァアアアアイイイイイイイイィッッッ!!!???」ぴかーんっ!!
~~~亜ッコが涙を流しながら無我夢中で電気石を打ちつけた!閃光が走るッ!
サザンドラ「きッ!?」まぶしっ
ペッコ「おああああああああ圧!目がっ!目がああああああっ!!!」まぶしっ!
サザンドラ「汽車っ」まぶしっ!
~~~サザンドラが見えない目で手当たり次第に辺りを攻撃している!
亜ッコ「トワッタ!ひいいいいいいいいいィっ!!」さっ
ペッコ「うっ!おおおおおおおおおおっ!」ポロポロポロポロ
~~ペッコが無理やり目を開けようとする!涙が止まらないッ!
亜ッコ「助けて!助けてぇぇぇぇぇぇジョーさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」じょぼぼぼぼ
イビルジョー「呼んだ?」ぬっ
ペッコ「うおッうおわあああああああああああッ!!!???」
~~~ペッコがやっとのことで目を開けたら目の前にイビルジョー(♀ 可愛い)がいたのだ!凄まじい衝撃であった!!
- 465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:42:00.30 ID:ku5D4ikX0
亜ッコ「ジョーさん!!」ぱああああ
ペッコ「じょ……ジョーさんっ…!!」(ほんといつもどこから沸いてくるんだ!?この人!)
イビルジョー「どしたん?」
亜ッコ「じょ、じょじょじょじょ、ジョーさん!いまお腹すいてる!?」
イビルジョー「んー、空いてるといえば空いてるかな」
亜ッコ「ジョーさんあいつ!あの変なやつ!あれめっちゃ美味しいらしいよ!」
イビルジョー「ん? どれ?」
サザンドラ「キシャ―ッ!!」ひゅおッ
イビルジョー「これ? 本当に美味しいの?」
亜ッコ「それはもう!極上の一品なんだって!!」
イビルジョー「……ふぅん」ニタァ~
ペッコ「ひっ…!」(こわっ!)
サザンドラ「キシャ―ッ!!!」
イビルジョー「 」がばァっ
………………… ガ バ チ ョ っ !!!
- 473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:44:45.06 ID:ku5D4ikX0
~~~~森丘地方 旧砂漠 夕方
ディアブロス「そこで僕はあいつにこう言ってやったのさ」
ディアブロス「ヘイ、ガノトトス、君の尻尾の下には異次元へと繋がる扉でもあるのかい? ってね」
砂ブランゴ&ドスガレオス「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
砂ブラ「おもしろい!いつ聞いても君のジョークは最高だよディア!」
ドスガレ「僕の腹筋もまるで雷に打たれたかのように痙攣しているよ!さぁもっと聞かせておくれ!」
ディア「いや、すまない……今日はこれだけなんだ」
ドスガレ「ヘイ、ディア。どうしたんだい? いつもならまるで湧き出る水のように君の口からジョークが溢れてくるじゃないか」
砂ブラ「朝から元気がなさそうだった……まるでしおれたアサガオの花のようにね。なにか悩みでもあるのかい?」
ディア「……実は……最近、黒ディアとうまくいってないんだ……」
- 483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:47:00.62 ID:ku5D4ikX0
砂ブラ「……オウ……どうしてそう思うんだい?」
ドスガレ「…………」
ディア「最近、妙に冷たい気がするんだよ。まるで地底湖に生えたコケになったような陰鬱な気分さ」
砂ブラ「フーム……女の子は気難しいからね」
ドスガレ「これは……言うべきか迷っていたんだが……」
ディア「……なんだい?」
ドスガレ「僕、前に見てしまったんだ。ディア……君の家からモノブロスが出てくるのを」
ディア「なんだって!?」
ディア「酷いじゃないか!どうしてもっと早く話してくれなかったんだ!」
ドスガレ「すまない。君がショックを受けるんじゃないかと思って……」
- 485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:47:39.98 ID:e1wyuuDg0
米国風のノリだな
- 489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:48:38.05 ID:YM+MYNBM0
HAHAHAHA
- 491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:49:04.70 ID:ku5D4ikX0
ディア「ショックだって!?今もこうしてショックを受けているんだから同じことじゃないか!」
砂ブラ「ヘイ、ディア。ディア。ディア。一旦落ち着こう。いいね? 落ち着くんだ」
ディア「これが落ち着いていられるかい!? もう怒った!」
ディア「モノブロスの尻の穴に僕の角をぶっさしてやる!」
砂ブラ「待った。待った待った。ディア。そんなことをすれば、まるでお腹の調子がすこぶる良い朝に出た一本糞のような形をした立派な君のその角に、モノブロスの糞がついてしまうよ」
ディア「うっ……それは嫌だな……」
砂ブラ「それにまだ黒ディアが浮気したと決まったわけじゃないんだ」
ドスガレ「……なんなら今から君の家に行ってみるかい?」
~~~~~~~~~~
ディアブロスの巣の前
ぬちゅ…
ディア「……?……ヘイ、今なにか聞こえなかったかい?」ひそひそ
砂ブラ「……いや、とくに何も……」ひそひそ
ぬちゅっ……ぬちゅっ!
ディア&砂ブラ&ドスガレ「!!!!!?????」
- 498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:51:54.62 ID:ku5D4ikX0
~~~ぬちゅっという湿った音が3人の耳に届いた!!
ディア「 」ぶちっ
~~~その瞬間、ディアブロスの頭の中が怒りで赤く染まった!
脳裏によぎったのだ!
愛する黒ディアブロスが仰向けになり股を開き、そこに覆いかぶさるモノブロスという、耐え難い情事の光景が!
ディア「オアアアアアアアアァァッッッ!!!!」どどどどどど!
~~~ディアブロスが巣に突っ込む!
砂ブラ「ヘイッ!!待つんだディアッ!なにか様子がおかしいッ!!!」
~~~砂ブラもディアブロスを追って走り出した!
ディア「ヘイッモノブロス!!!てめぇの尻に僕の……角………を………」
~~~怒り狂ったディアブロスでさえ言葉を失う驚愕の光景が、そこには広がっていた!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ディア「…………ノォ………」
~~~砂ブラとドスガレも追いついた!揃ってその光景を見るっ!!
- 501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:53:55.73 ID:ku5D4ikX0
砂ブラ「……なんてこった……」
ぬちゃッ……ぬちゃッ!
ドスガレ「……ヘイ……君は……だれだい…? そこで……なにをしているんだい…?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガブリアス「…………ん?」くるっ
~~~なんとそこには!!
すでに息絶えている黒ディアブロスとモノブロスの体を爪で切り刻んで遊んでいるガブリアス(♀)の姿があったのだ!
血と臓物が散らばったおぞましい場所でっ……!!
死体で遊んでいたのであるッ純粋な瞳でッ!!!
ガブリアス「…………あは」にィ~~~
ディア&砂ブラ&ドスガレ「 」 ぞ く り っ
- 511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:56:18.86 ID:ku5D4ikX0
~~~~ドス地方 火山(洞窟内部) 夕方 ~~~
テオ・テスカトル「……なぁ、ガノスよ。海のずっとずっと向こうには何があるんだろうな」
テオ「トライ地方でも森丘地方でもない大陸があるのだろうか。行ってみたいとは思わぬか」
ヴォルガノス「なりません!それはなりませんぞぼっちゃん!」
テオ「ぼっちゃんはやめろと言っているだろうが」
~~~テオとヴォルガノス。この2人はいったいどういう関係なのか?
今から二十数年前、ヴォルガノスはここでハンターに襲われ死に掛けた。
しかしそこを偶然通ったテスカトル(親父)に救われ、一命を取り留めた。
回復したヴォルガノスは、テスカトル(親父)になにか恩を返させてくれと頼んだ。
テスカトル(親父)は、ならば自分の子供の世話係をやってくれないかと言った。
とあるハンターと決着をつけるために戦いに行かねばならないらしい。
もうすぐ孵る雰囲気の卵をヴォルガノスに渡すテスカトル(親父)。
ナナ・テスカトリは卵を産み落としてすぐに死んだという。(死因は不明)
そして数日後、卵が孵った。
―――――――
幼テオ「おぎゃーっ!おぎゃーっ!」
ヴォルガノス「ぼっちゃん…!お忙しいお父上に代わって、このわたくしめが愛情たっぷりにあなたのお世話をしますぞ……!必ずや、あなたを立派な火山の王にっ…!!」
―――――――――――――
こんな感じである。(召使と王子みたいな関係)
- 519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 11:58:16.04 ID:ku5D4ikX0
テオ「……腹が減ったな。ひと狩り行くか」
ヴォル「今日はどちらに赴きましょう?」
ダダダダダダ!
「テオ様!テオ様ぁーーーーーっ!!」ダダダダダダだ!
テオ「……む?」
ヴォル「?」
イーオス「はぁっ!テ、テオ様っ!そ、外にっ!ボスがっ!き、黄色いっ!」はぁっはっ
テオ「落ち着け。何を言っているのか分からん」
イーオス「ボ、ボスがいま黄色い変な奴に襲われているんです!とにかく来て下さい!」
テオ「……なに?」
ヴォル「……黄色い……?」
- 529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:00:30.10 ID:ku5D4ikX0
~~~洞窟の外
イーオス「ボスっ!ボスーーーーーーっ!!」だだだだだだ!
~~~ドスイーオスが倒れている!そこに駆け寄るイーオス!そして触れた瞬間っ!
イーオス「あばっ!」びりっ!
~~~ドスイーオスに触れた瞬間、イーオスは『 感 電 』したのだ!
ドスイーオスの体が帯電していたのである!
ヴォル「!」
イーオス「…っ……っ」びくっ…びくっ…
ヴォル「ぼっちゃん!なにか様子がおかしいですぞ!」
テオ「…………」ゴゴゴゴゴゴ
ヴォル「………ぼっちゃん?」
テオ「………ガノス、感じぬか。俺たちに向けて誰かが殺気を放っている」
~~~~テオは感じ取ったのだ!どこからか自分たちに向けられている殺気を!敵の気配を!
テオ「…………」(…2……3……3人か…?)
~~~~なんとっ…!3人っ…!!敵が3人近くに潜んでいるらしいっ……!
テオは敵の気配と殺気を完璧に掴んでいるッ!さすがッ火山の王は並の男ではないッ!!
- 536:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:02:25.66 ID:ku5D4ikX0
ヴォル「……殺気…!?」
テオ「気をつけろ」ゴゴゴゴゴ
~~~とその時!岩陰から『黄色い影』が飛び出してきた!
テオに向かって!
テオ「!」しゃっ!
~~~テオが瞬時に反応して跳躍する!
空中で体をひねりさっきまで自分がいた所を見た!「そいつ」がいた!
ヴォル「……なっ……なんだ貴様はっ…!?」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
テオ「…………お前か。ドスイーオスをやったのは」ゴゴゴゴゴゴ
ライコウ「…………」ばちっ!ばちちちちちちちっ!!
しゅたっ!
~~テオが地面に降り立った!
テオ「………答えろ」ゴゴゴゴゴゴ
ライコウ「…………」ゴゴゴゴゴゴ
- 542:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:03:51.70 ID:HSFdeL3M0
ライコウさんか…レンジャーじゃお世話になったのにどうしてこんな
- 553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:06:17.83 ID:ku5D4ikX0
ヴォル「ぼっちゃん!そいつはなんだか危険な香りがします!逃げましょう!」
テオ「……おい、俺の言っていることが分かるか」ゴゴゴゴゴ
ライコウ「…………」ゴゴゴゴゴゴ
ヴォル「ぼっちゃ―――」
~~~~そしてっ……!!ライコウが口を開いたっ……!!!
ライコウ「………お前……こっちの世界の【炎帝】って呼ばれているらしいな」
ヴォル「!!!!!」(……しゃべったっ……!!!!)
テオ「まぁそう呼ぶ連中もいる」(………世界……?)
ライコウ「……【えんてい】ならこっちにもいるぜ」
しゃっ!
ヴォル「!!!!!」
~~~~また岩陰から何か飛び出してきた!今度は――――――
エンテイ「………お前より俺の方が【炎帝】だ」ゴゴゴゴゴゴ!
- 556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:07:43.25 ID:2XN0RCSb0
俺の方が炎帝wwwwwwww
- 559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:08:18.45 ID:ku5D4ikX0
ヴォル「……なっ……!」(なんだこいつらはっ……!?)
テオ「……言っている意味が分からんな」
『なかなかかっこいい容姿をしているな。お前』
ヴォル「!!!???」
~~~~岩陰から声がした!
テオ「……」ゴゴゴゴゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
~~~~~そしてそいつが岩陰からのそりと出てきた!
スイクン「……まぁ俺ほどじゃないが」ゴゴゴゴゴゴ
ヴォル「~~~~~~っ!!!!」(また増えたっ……!!)
ライコウ「……」ゴゴゴゴゴ
エンテイ「……」ゴゴゴゴゴ
スイクン「……」ゴゴゴゴゴ
~~~~の3匹がヴォルガノスとテオを取り囲んだ!!
- 570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:10:28.94 ID:ku5D4ikX0
テオ「……何者だ、お前ら。どこから来た」ゴゴゴゴゴゴゴ
スイクン「遠いところさ」ゴゴゴゴゴゴ
テオ「海の向こうか」ゴゴゴゴゴ
エンテイ「違う。そういう次元じゃない」ゴゴゴゴゴゴ
テオ「じゃあどこだ」ドドドドドド
ライコウ「聞いても意味ないぜ。お前は今から死ぬんだ」ゴゴゴゴゴ
テオ「そうか。ところでお前ら」
ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ
テオ「粉塵爆発って知ってるか」がちん!
ヴォル「―――――――」
~~~~~次の瞬間!
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼむぅんッッッッッ!!!!
『 大 爆 発 』したッ!!!テオの周囲一帯の空間がッ!!!!
- 579:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:12:44.73 ID:ku5D4ikX0
土煙がゆっくりと晴れていく!
テオ「……」ゴゴゴゴゴゴ
ヴォル「……ぼ、ぼっちゃん!殺す気ですかッ!私をッ!」
テオ「許せ。しかしマヌケな奴らだな、こいつら」
ライコウ「…ッ…ッ」ぴくッ…ぴくっ…
エンテイ「…ぐ……」ぴくッ…ぴく…
スイクン「……う…」ぴくッ…ぴくッ…
~~~なんと!テオは3匹と話している時に、実にさりげなく、ゆっくりと、それでいて丁寧に粉塵を空気中に散布していたのである!
そしてヴォルガノスへの合図で『粉塵爆発』と言った!
聞いたと同時に、ヴォルガノスは地面に思いきり伏せったのだ!
ヴォルガノスが伏せるのとテオが牙を打ち合わせるのはほぼ同時!
牙から発生した火花が空気中の粉塵に引火!
なにも知らない3匹はまともに爆発に巻き込まれたッ!
不意打ちの大爆発であるッ!
3匹は倒れたっ……!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
テオ「……さてと……貴様らにいくつか聞きたいことがあるんだが」ゴゴゴゴゴゴ
第4話 完
- 592:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:15:26.91 ID:ku5D4ikX0
~~~~森丘 夜 クックの巣
ヤマツカミ「……ふーむ……火山(旧)の3強がやられるとはな……」
桜「……殺戮が起きるのはトライ地方だけじゃないってことか」
クック「そういうことじゃな。敵はこの地方にもいる」
レウス「この黄色い鼠と銀球と、殺戮者が仲間だったとして……」
レウス「この2匹が殺戮者を裏切って俺たちにいろいろ警告とかしてくれているとしたら……」
ピカチュウ「ピカピカ!」
コイル「じじじ」
レイア「この子たちに会いに、ここにやってくるかも知れないよね……」
ナルガ「………」
キリン「この2匹をここに置いておくのは危険……?」
フルフル「………」
- 602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:17:34.35 ID:ku5D4ikX0
ピカチュウ「ピカピカ!」
コイル「じ」
レウス「しかしなんでこの2匹は殺戮者を裏切って俺たち側についているんだ?」
レイア「殺戮者たちに嫌気がさしたとか……?」
桜「……優しいんだろうな、こいつら。目を見れば分かる」
クック「いま分かることは、こやつらはワシらの敵ではないということじゃ」
クック「そしてこやつらをここに置いておいても、置いておかなくても、敵はいずれここにも来るじゃろ」
キリン「!」
クック「まぁ戦闘は避けられぬであろうな」
レイア「……ゴクリ」
フルフル「グラビさんたちを襲った敵は……火山から移動したのでしょうか」
クック「火山にはいなかった。隣接する沼地も探ってみたが、手がかりは掴めなんだ。おそらく移動したな」
桜「……この地方のどこかを徘徊しているわけか」
- 604:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:19:39.62 ID:ku5D4ikX0
ヤマツカミ「こうしちゃおれんな。砂漠と密林と雪山も敵に襲われているかもしれん」
桜「見に行く必要があるな……」
ヤマツカミ「今度はワシが行こう」
クック「待て。1人では行くな」
ヤマツカミ「分かっとる。ナルガ、行くか」
ナルガ「……ああ」すっく
キリン「じゃあ僕は雪山に行くよ」
ヤマツカミ「いやよい。危険だ。ワシとナルガで全部まわろう」
フルフル「大丈夫ですか? 一応私たちも行った方が……」
クック「そうじゃな。キリンとフルフルも一緒に行ってやってくれ」
ヤマツカミ「いいって言うとるに……まぁよいか。4人で行こう」
クック「気をつけろよヤマツカミ」
ヤマツカミ「おう。んじゃ行こうかの」よっこいしょ
- 611:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:21:38.53 ID:ku5D4ikX0
~~~~クックの巣の外
ヤマツカミ「よし、ナルガ、キリン、フルフル、わしの背中に乗れ」
キリン「ほいっと」すたっ
フルフル「失礼します」よじよじ
ナルガ「…………」よじよじ
桜「ん? どうしたナルガ? やけに嬉しそうじゃないか」にやにや
ナルガ「なっ!!!」
ヤマツカミ「くくっ、おめぇが小せぇ頃はしょっちゅうワシの背中に乗って遊んでたもんなぁ!滑り台だぁとか言ってよ」にやにや
ナルガ「くっ!!!」
フルフル「…………」(意外と可愛い人なんですね)くすっ
ヤマツカミ「よし、全員乗ったか。行くぞ」
- 616:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:23:31.64 ID:ku5D4ikX0
クック「……頼んだぞ。ヤマツカミ」
ヤマツカミ「おう」
ぼぶわん
~~~こうして、キリン、ナルガ、フルフルを乗せたヤマツカミは夜空へと飛び立った!
レウス「……ちょっと心配だな」
レイア「……うん」
桜「まぁ、ヤマツ先生もいるし大丈夫だろ。それに……あのナルガって娘……かなり強ぇだろあれ」
レウス「……え……そうなんですか」
桜「見て分かれよ……。只者じゃないよあの娘」
クック「ああ強いぞ。ヤマツめ、いったいどんな鍛え方したか知らんg」
ざ わ り っ !!!!
クック「―――――!――――――」
桜「ッ!」ざわっ
レウス「 」ざわっ
レイア「 」ぞくっ
~~~~~~場の全員に悪寒が走るっ……!!!!
- 620:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:25:34.24 ID:ku5D4ikX0
クック「……お主たち……感じたか」
全員「 」こくっ
~~~~今っ……!!
とてつもなく強大な戦闘力を湛えた 何 者 か が っ !!!
この森丘に足を踏み入れたのであるっ……!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
レウス「……くっ……なんでこのタイミングなんだっ……!?ほんのついさっきまでならヤマツさんたちいたのにっ!」
桜「……すげぇオーラだなおい……気配を隠そうって気は微塵もねぇらしい」
レイア「……ゴクリ」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
クック「ふむ。まっすぐこっちに向かってきておるな」
~~~ゆっくりとっ…!!!確実にっ……!!そいつはここに近づいてきているッ!
桜「……もう、すぐそこまで来てるな」ゴゴゴゴ
~~今…!!月明かりの下っ……!!
4人の屈強な竜たちが身構えていた!
クックと桜を中心に4人は横一列に並びっ……!!
禍々しいオーラを発している「なにか」がいる暗い森の中を見据えていたっ……!
まさに圧巻の光景であるっ……!!
- 625:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:27:13.47 ID:ku5D4ikX0
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
がさっ……がさっ……ぱきっ……ぱきっ……
ド ド ド ド ド ド ド
暗い森の中からっ……!!
「なにか」が草木を掻き分け、枯れ枝を踏み砕く音が聞こえてくるっ……!!
がさっ……ずしん……ばきっ……がさっ
クック「……」ゴゴゴゴゴゴ
桜「……」ゴゴゴゴゴ
レウス「……ゴクリ」
レイア「……ゴクリ」
美しい大きな満月がっ……!
その場を青く照らしていたっ……!!
ひゅお~……
クック「……」ゴゴゴゴゴ
柔らかな夜風が、クックの頬を撫でたっ……!!!
- 630:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:28:25.89 ID:ku5D4ikX0
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「……来るぞ」
やがてそいつがッ!木々の間からッ!!
クック「!」
レウス&レイア「!?」
桜「……ごっ……!!」
――――――――姿を現すッ!!!!
獄狼「よぉ……イャンクック……ってのは誰だい」
桜「……獄狼……さん……!」
レウス「!?」(こ、この人が獄狼さん……!? 話には聞いていたが…!!)
レイア「……!!」(なに……この人…!?)
クック「……どうやら……ワシらが想定していたのとは違う客らしいな」
獄狼「………あん?」
- 640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:29:52.29 ID:ku5D4ikX0
クック「イャンクックはワシだ」
獄狼「……あんたかい……ちょいと聞きてぇことがあるんだが」
クック「……ここじゃなんだ……家に入れ」
獄狼「……そうかい……邪魔するぜ」ずん…ずん…
ド ド ド ド ドド ドド ドド ド
桜「……!!!」(なんで……獄狼が…!!どうやってこの大陸に…!?)
クック「……桜よ」
桜「!」
クック「バサルを連れて、全員でレイアの家にいろ」
桜「……了解」
- 642:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:31:15.18 ID:ku5D4ikX0
~~~~~クックの巣の中
獄狼「……」チラッ
ピカチュウ「~~~~~」ガクガクブルブル
コイル「~~~~~~」ガクガクブルブル
~~~獄狼はチラッとピカチュウとコイルを見た!
獄狼の怖すぎる眼差し(と雰囲気)に2匹はびびりまくっている!
しかし獄狼はすぐに2匹から視線をそらした!
獄狼「……」すとっ 座り
クック「……酒は飲むか」
獄狼「……ワシみてーなやつにも出してくれんのかい」
クック「客だからな」
獄狼「そうかい。いただくよ」
クック「ここで採れる湧き酒だ」すっ
獄狼「……ほう」ぐびっ
- 645:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:32:46.69 ID:ku5D4ikX0
クック「……うまいか」
獄狼「……ああ。悪くねぇぜ」 どひゅんっ!
クック「 」 さっ!
ヒュンッ……キィィィィィィィィィィン……びゅおっ!!!
チュドォオン!!!!!
ピカチュウ&コイル「…………」ポカーン……
~~~~~今ッ!! 何が起きたのかッ!?
『……ああ。悪くねぇぜ』――獄狼はこの台詞と共にッ!!
何の予備動作もなしにッ! い き な り 龍弾をクックの顔に向けて放ったのであるッ!!
その時の獄狼の視線はクックの方など向いておらず、斜め下、まるで違う方向ッ!
にもかかわらず、その 弾 道 は正確にクックの顔への軌跡を描いていたッ!
一切の予備動作なしッ実にさりげないッそして唐突な 見 切 り 不 可 能 の獄狼の先制攻撃であったッ!!
そしてその至近距離からの突然の攻撃を、クックは驚異的な反射神経で首を振って避けたッ!(つまり見切ったのだッ!!)
クックの顔の横を通った龍弾はそのまま赤い尾を引きながら綺麗な弧を描いてカーブしッ!
2匹で仲良く並んでいるピカチュウとコイルの 間 の せ ま い 空 間 を通り過ぎッ!
『チュドォオン!!!!!』
そして着弾ッ!!壁に穴が開いたッ!!!
ほんの一瞬の間の出来事であったッ!!!
- 651:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:35:32.84 ID:ku5D4ikX0
ピカチュウ&コイル「~~~~~~」じょおおおおお
~~~ピカチュウとコイルが泣きながら失禁しているっ……!!!
クック「……あの2匹を必要以上に怖がらせるな」
獄狼「くくく、あんなにしっかり避けなくてもよ、ハナっから当てるつもりなんてなかったぜ」
獄狼「ほんの挨拶よ。あんたが止まっていても弾はちゃあんと逸れていったわい」
クック「……ぬしの狙いが外れるという場合もある」
獄狼「くく、ワリィがそれはありえねぇ」にやり
クック「……危険な客だ」
獄狼「昔っから治らねぇ癖でな、強ぇ奴を見ると試したくなっちまうのよ」
クック「……」
獄狼「強ぇな、あんた……師は誰だい」
クック「……バルカン老師だ」
獄狼「ほっ……そりゃあまた」ぐびっ
- 657:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:37:37.66 ID:+xX6gX1r0
バルカンだと
- 658:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:37:41.25 ID:ku5D4ikX0
クック「……ぬしの師は誰だ」
獄狼「……いくつか渡り歩いたことはあるが……結局はやはり我流が一番よ」ぐびっ
クック「渡り歩いたとな」
獄狼「……ああ」ぐびっ
クック「破門されたか」
獄狼「立ち会ったのよ」
クック「……」(……)
獄狼「……」ぐびっ
クック「……40年ほど前……」
獄狼「……」ぐびっ
クック「テスカトル殿とクシャル殿、それにナズチ殿が1年の間に相次いで何者かに殺されるということがあった」
獄狼「……そうかい」ぐびっ
(※テスカトル殿―――先ほど出てきたテオの『祖父』である。ちなみにさっきのテオと同世代の――つまり若い個体―――のクシャルとナズチも生存してる)
- 660:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:38:56.36 ID:ku5D4ikX0
クック「……この3名には……ある共通点があった」
獄狼「……」ぐびっ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「皆……死ぬ間際まで……」
獄狼「……」ぐびっ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「トライ地方のとある竜を弟子にしていたと」
ド ド ド ド ドド ドド ドド ド
獄狼「……」ぐびっ
ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ
クック「貴様がやったのか」ゴゴゴゴゴゴ
獄狼「……さぁて」にやり
- 663:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:40:20.58 ID:ku5D4ikX0
獄狼「……だったらなんだ? 仇をとるってかい」
クック「……立ち会いの結果の仇討ちなど……彼らへの侮辱にしかならぬ」
獄狼「……ワシを弟子にとったが運の尽きよ……」ぐびっ
~~~(余談だが、さっきこの大陸に来る時に獄狼がアマツに払った飛行機代は霞龍の宝玉である。アマツが好きなもの――例えば宝玉とかレアなもの――を払えば背中に乗せてくれるのだ!アマツは!)
クック「……」ぐびっ
獄狼「……」ぐびっ
クック「……本題に入るか」
獄狼「……」ぽいっ
どさっ
~~~獄狼は背負っていたミュウツーの腕をクックの前に放り投げた!
クック「……これはなんだ」
獄狼「凍土に突然現れてな、住人を皆殺しにしやがった奴の腕よ」
- 671:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:43:19.11 ID:ku5D4ikX0
クック「……残りは」
獄狼「食った」ぐびっ
クック「……ラギアと砂原の住人を殺したのはこいつか?」
獄狼「……何の話だ」
クック「ラギアと砂原の住人が殺されたのよ……知らんのか」
獄狼「……ほう。知らなんだ」ぐびっ
クック「こっちでは火山の住人が殺された」
獄狼「ほう……どんな死に方だ?」
クック「ラギアはバラバラ、砂原では3人が焼死体、1人がバラバラで肉片が凍っていたらしい」
獄狼「……凍っていた?」
クック「ああ。こっちの火山の住人は体中に岩が突き刺さっていた」
獄狼「……岩とな」ぐびっ
- 673:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:45:11.02 ID:ku5D4ikX0
クック「……凍土の住人はどんな死に方だ」
獄狼「……まぁ、氷だとか焼死だの岩だのは、こいつじゃねぇわな」
クック「……」
獄狼「まぁこいつもおもしれぇ攻撃をしてきたけどよ」ぐびっ
クック「どんなだ」
獄狼「掌からよ、強力なエネルギーの球体を作り出してそれを打ち込んでくるのよ」
獄狼「これがなかなかの威力、避けるのをしくじれば腕ぐらい簡単に吹き飛ぶわい」
~~~(サイコブレイク。ネブラ姉妹はこれをくらって体が吹き飛んだのだ!)
クック「……ほう」
獄狼「それに……妙な技を使う」
クック「妙とな」
獄狼「ああ。外側を全く傷つけずに、中の脳ミソだけを破壊すんのよ」
クック「……恐ろしいな」
- 675:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:46:44.37 ID:ku5D4ikX0
獄狼「そいつはよ、相手の眼を見ながら何かを念じると相手の内部を破壊できるみてーなんだわ」
~~~(サイコキネシス。念波が届く前に反応すれば避けられる。実際に獄狼が避けた!)
クック「……ぬしはその技をくらわなんだのか」
獄狼「長年、死と隣り合わせの生活をしていたおかげでな、そういう勘は働くんだ」
獄狼「こいつの眼が動いた瞬間、ワシの中の警報が鳴ってな。いやはや、敵の眼を見ずに戦うのは難儀なもんじゃて」ぐびっ
獄狼「それに驚いたのがよ、こいつ、傷が瞬く間に塞がるのよ」
~~~(言わずもがな自己再生である!)
クック「なに?」
獄狼「傷が塞がるだけじゃねぇ。腕を噛みちぎってもまた生えてきやがった」
クック「どうやって殺した」
獄狼「首を切り離して頭を叩き潰してやったわ」ぐびっ
- 679:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:48:35.04 ID:ku5D4ikX0
獄狼「……んで……そん時な……」ぐびっ
クック「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
獄狼「首だけになったそいつがよ、ある言葉を発したのよ」
クック「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴゴゴ 午後
獄狼「いざ叩き潰そうって、まさにその瞬間にな」
クック「 … … 」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
獄狼「確かにつぶやいたのよ」ぐびっ
ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ
クック「 」
獄狼「 イャンクック ってな」
クック「 な ん … だ と 」
- 686:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:52:21.40 ID:ku5D4ikX0
獄狼「……ワシゃ確かに聞いたぜ」ぐびっ
クック「……!!」(どういうことだ……!?)
獄狼「まっ……あんたのその反応を見ると、こいつらとは無関係らしいがよ」ぐびっ
クック「……発した言葉はそれだけか」
獄狼「そうだ」ぐびっ
クック「……」(いったい……なにが……どうなっておる……)
獄狼「しかしよ……こいつみてーのがそこら中に現れてんのかね」
クック「……そのようだ」
獄狼「……」チラッ
ピカチュウ「っ!」びくっ
コイル「っ!」びくっ
- 691:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:54:11.03 ID:ku5D4ikX0
獄狼「ひとつ気になってたんだがよ」
クック「……なんだ」
獄狼「その黄色いのと銀のやつはなんだい」
ピカチュウ&コイル「~~~~~」ガクガク
クック「……2日ほど前に、突然現れた」
獄狼「……」ぐびっ
クック「……各地で殺戮が始まる少し前だ」
獄狼「……その2匹からよ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
獄狼「凍土に現れたこいつと似たような匂いがするんだわ」 ギ ロ リ
ピカチュウ「ヒィィィィィィィィィィィィィィッ」じょおおおおお 失禁した!
コイル「 」がくっ 失神した!
- 697:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:55:44.00 ID:ku5D4ikX0
クック「この2匹は殺戮者と関係がある……ワシらもそう踏んでおる」
獄狼「……だろうな」
クック「しかしこやつらは殺戮者と関係はあるが、ワシらの敵ではない」
獄狼「……なぜそう言える」
クック「こやつらは警告してくれたのよ……ワシらが何者かに殺されるとな」
獄狼「警告とな」
クック「そうだ」
獄狼「……」チラッ
ピカチュウ「!」びくっ
コイル「!」びくっ
獄狼「……凍土に現れたやつはよ、なぜあんたの名を呟いたんだろうな」ぐびっ
クック「……分からぬ」
- 700:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:57:14.13 ID:ku5D4ikX0
獄狼「……まぁわかりゃ苦労はねぇよな」すっく……立ち上がり
クック「行くのか」
獄狼「ああ」
クック「これからどうするつもりだ」
獄狼「さて……どうするかな」
クック「1人で行動はするな……と言っても無駄よな」
獄狼「……分かってるじゃねぇか」にやり
~~~~~~~~~~~~~~
クックの巣の外
クック「今宵は貴重な情報をくれたこと、感謝する」
獄狼「…けっ……自分の家の壁に穴開けやつに感謝かよ」
クック「壁は貸しにしておく。いつか返せ」にやり
獄狼「……ふんっ……じゃあな……良い酒だったぜ」すた…すた…
クック「……」
- 703:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 12:59:13.21 ID:ku5D4ikX0
~~~~森の中~~~~
獄狼「……くく…イャンクック……か」
獄狼「最期は……ああいうやつと戦って死にてぇもんだな」
獄狼「……さて……火山か……」
~~~~~~~~~~~~~~
同刻 遥か上空
アマツマガツチ「……う~ん……なんだろうねぇ……この異様な空気は……」びゅおおお
アマツ「不吉な匂いがするねぇ」びゅおおおおおおおお
アマツ「……ん?」
~~~アマツは前方に何者かの影が佇んでいることに気付いた!
臆することなくアマツはその影へと迫る!
そして相対する!
アマツ「……」
レックウザ「……」ゴゴゴゴゴゴ
アマツ「なんだいあんた……そこはあたしの通り道なんだ。どいてくれるかい」
- 707:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:00:39.15 ID:rG7Lm9pJ0
レックウザキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
- 713:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:03:30.68 ID:ku5D4ikX0
レックウザ「…………死んでくれませんかね?」
アマツ「……ん? なに?」
レックウザ「お前ら全員」びゅおっ!
アマツ「!」
~~~~~~~~~~
同刻 トライ地方
ティガ「ったく獄狼のジジイは今どこでなにしてやがんだよ」
ジンオウガ「……分からん。敵狩りをしているかもしれん」
ソウル「……ジン、そういえばさっき、獄狼さんは敵の土地で始まった戦闘なら退くこともあるって言ったな?」
ジンオウガ「ああ」
ティガ「あのジジイが退くことあんのかよ。想像できねーな」
ジンオウガ「……過去に2回だけ……戦いから退いたことがあるらしい」
- 717:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:05:19.64 ID:ku5D4ikX0
ティガ「誰との戦いだ?」
ジンオウガ「……ひとつは……アルバトリオンって言っていた」
ティガ「ぶっ」
ソウル「……あの人アルバさんに戦い挑んでいたのか」
ティガ「ボケてんじゃねーのかあのジジイ」
ジンオウガ「いや、挑んだのは今の俺たちと同じぐらいの年齢の時らしい」
(※二十歳くらい)
ジンオウガ「……挑んだっていうか、アルバに弟子入りしていたらしい」
ティガ「師匠殺しかよ。いろいろぶっ飛び過ぎなんだよあのジジイは」
ソウル「……もうひとつは……?」
ジンオウガ「……ハンターだ」
ティガ「なにっ!?」
ジンオウガ「……なんと言ったか……ココナッツだか……コケコッコの英雄とか呼ばれている奴だ」
ソウル「……ココットの英雄か」
ジンオウガ「そうそれだ」
- 722:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:07:56.03 ID:ku5D4ikX0
ティガ「ああ、あれか。ガキの頃はよく言われてたな、遭遇したら逃げろってよ」
ソウル「……竜人族だよな確か。それで負けたのか、獄狼さんは」
ジンオウガ「……いや、勝負がつかなかったと言っていた。互いに満身創痍でどちらからともなく退いたらしい」
ソウル「……クック先生も……昔一度そのココットの英雄と戦ったことがあると言っていたな」
ティガ「なに! どうだったんだ?」
ソウル「5日間戦い続けたが勝負がつかなかったとさ。お互いに死ぬ寸前だったらしい」
ティガ「獄狼とクック……このジジイ2人でも勝てないってどんな化け物だよ」
ソウル「ココットも小柄なジジイだぞ」
ティガ「……ったく、元気過ぎんだよこの辺のジジイどもはよ。老人はおとなしく寝てろってんだ」
~~~~~~~~~~
同刻 森丘地方 旧砂漠
月明かりに照らされた砂漠の光景を眺める、スターウォーズのヨーダに似ている1人の老人の姿があった!
村長「……なんだこりゃあ?」
~~~彼こそがココット村の村長でありながら、最強の竜人族ハンター!ココットの英雄である!
(※ ココット村の村長は公式設定でヨーダにちょっと似ている。緑色じゃないが)
- 728:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:09:53.73 ID:ku5D4ikX0
~~そして村長の眼前には!
おびただしい数のガレオスたちの死体が転がっていた!いずれも体中あちこち切り刻まれている!
村長「……ったくサボテンの花を摘みにきただけだってのによ……こりゃいってぇどういうことだ?」ざっ…ざっ…ざっ…
ガレオス「……う……く…」ぴく…ぴく…
村長「……ん? 生きてるやつがいたか」ざっ、ざっ
~~~死体の山の中に一匹だけ生きてるガレオスがいた!しかし虫の息だ!
村長「おい、ここでなにが起きたんだ」
ガレオス「……う……?………ディ……ディア……ブ……の……家……に……」
村長「あ?」
~~~~(竜人族はモンスターと会話ができるのだ!非公式)
ガレオス「…………」 死亡
村長「……ちっ……ディアとか聞こえたな……ディアブロの巣でも行ってみるか」すっく
- 735:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:12:04.16 ID:ku5D4ikX0
~~~~~ディアブロスの巣
村長「……うお……酷ぇな」
~~~そこには、ディア、黒ディア、モノブロ、砂ブラ、ドスガレの死体!
全身を切り刻まれ臓物が散乱していた!
村長「……しかし……この切り口……えらく切るのが下手くそなヤローだな、これをやったやつは」
村長「昔樹海で戦った緑迅竜を見習えってんだ」
~~~昔戦った緑迅竜―――かなりの強敵だったために村長の印象に残っていたのだ!『斬る攻撃』において緑迅竜に並ぶ者はいなかったという!
そしてその緑迅竜は……ナルガの母親である!
村長「……内臓を引きずり出すだけで喰うわけでもねぇ……タチのワリィ奴がいたもんだな」
~~~~そして村長は巣をひとしきり見て回ったあと……
村長「……胸糞ワリィ……出るか」
~~~~巣を出た!
―――――――――その時である!
- 743:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:14:06.48 ID:ku5D4ikX0
近くの岩陰から、村長の背後を見据える一対の眼光があった!
ピタリと、村長の足が止まった!
村長「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
村長「……てめぇがやったのか」
影「!」
~~~村長は背後の岩陰にいる気配に向けて呟いた!
ッド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ド ド ド ド ド ド ド
村長がくるりと振り向いた!
そいつも岩影から出てきた!
村長「……なんだぁてめぇは……見たことねぇ野郎だな」
ガブリアス「……しゃべれるんだ」
村長「あ?」
ガブリアス「人間なのに私としゃべれるんだね」
村長「ワリィな……ワシは人間じゃねーんだ」
ガブリアス「ふ~ん……そっくりなのに」
- 745:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:16:08.67 ID:ku5D4ikX0
村長「てめぇがやったのかよ、これは」
ガブリアス「うん」
村長「なぜだ」
ガブリアス「やれって言われたから」
村長「誰にだ」
ガブリアス「あなたに言って私に何か得があるのかな」
村長「けっ!年寄りの言うことは聞くもんだぜ」
ガブリアス「あっそ」
村長「いいから答えねぇかサメ野郎」
ガブリアス「……凄いねおじいちゃん。私を見ても全く動じないなんて……あ!」
村長「あ?」
アブリアス「もしかしてあなた……イャンクックって名前?」
村長「ほっ!こりゃまたおもしれー名前を出すじゃねーか」
- 755:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:18:14.14 ID:ku5D4ikX0
ガブリアス「なんだ違うのか」
村長「残念だったな」
ガブリアス「……」
村長「……」
し ゃ っ !
~~突然、ガブリアスの体が消えた!
いや、消えたのではない!
いきなり超高速でガブリアスが村長に突っ込んだのだ!
その残虐なる爪を振りかざして!
ガキィィィィィィィィィィン!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
村長「……」ニィ
~~~そのガブリアスの爪を!
村長は腰の鞘から抜き放った片手剣で受け止めていた!!
(そして不敵に笑ったのだ! ニィっと!)
- 763:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:20:18.87 ID:ku5D4ikX0
ガブリアス「……私の初太刀を受けるなんて……やるねおじいちゃん」
村長「おいてめぇまさか今の……本気じゃねーよな?」
ガブリアス「 」かっち~ん
村長「あまりの遅さにせっかく滾りかけた体がサメちまったぜ」
ガブリアス「 」
村長「てめぇがサメに似てるからか?」にや
ガブリアス「……寒いんだよじいちゃん」ゴゴゴゴゴ
村長「夜の砂漠は冷えるからな」
ガブリアス「いちいちムカつくな。だから老人は嫌いなんだ」
村長「ワシゃてめぇみてーなガキが嫌いだぜ」
ガブリアス「ぶっ殺す」
村長「やってみろよ」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
第5話 完
- 783:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:24:18.42 ID:ku5D4ikX0
~~~~~トライ地方 火山 夜
亜レックス「……ぐっ……うぐっ……」ふら…ふら…
ブラキディオス「ぜぇーっ!はぁーっ!」ぜぇ、ぜぇ
亜レックス「……う……」どしーん!
ブラキ「うおおおおおおおおおおおおおおおおォッ!!!!!!」
ウオオオ大オオオオ
ブーラーキ!
ブーラーキ!ブーラーキ!
アグナコトル「なんっということでしょうかッ!?無敗のチャンピオン亜レックスを挑戦者ブラキ選手が見事打ち破りましたッ!」
ウラガンキン「ブラキ選手も相当の摂生をしたでしょうねぇ。鍛え抜かれた肉体による素晴らしい殴り合いでした」
うおおおおおおおおお
ブーラーキ!
ブーラーキ!
アグナ「会場は新チャンピオンの誕生に大変盛り上がっておりますッ!」
- 788:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:26:11.93 ID:ku5D4ikX0
うおおおおおおおおおお
おお……!?
ざわ…ざわ…
ブラキ「……?」
アグナ「おお?……なにやら観客席がざわついているようです」
ガンキン「……おや? 観客席から誰かかリングに向かってきているようですね」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルカリオ「…………」すたすたすたすたすた
ドスフロギィファミリー「……なんだあいつ?」ざわ…ざわ…
ウロコトルたち「だれあれ?」ざわ…ざわ…
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルカリオ「……」
ブラキ「……」
アグナ「なんだぁーーーーーーーッ!?何者かがブラキ選手の前に立ちはだかったぞォーーーーーーッ!!!???」
- 792:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:28:47.70 ID:ku5D4ikX0
ざわ…ざわ…
ざわ…ざわ…
ざわ…ざわ…
アグナ「ガンキンさん彼はいったいッ!?」
ガンキン「う~ん見たことありませんねぇ…けど確実に言えることは…」
ガンキン「彼はブラキ選手に闘いを挑んでいるようです」
うおおおおおおおお
アグナ「ぬわぁーーーーーーーんとッ!!たった今生まれた新チャンピオンに早くも挑戦者が現れたようですッ!!」
うおおおおおおおおお
アグナ「どうするのかブラキ選手ッ!?このまま挑戦を受けるのかッ!?」
ブラキ「……」すっ ファイティングポーズ
うおおおおおおおお
アグナ「なんっっっっっっっということでしょうッ!?ブラキ選手ッこの謎の人物の挑戦を受け入れたぁーーーーーーーッ!?」
- 794:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/08(土) 13:30:03.09 ID:ku5D4ikX0
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブラキ「……名は?」
ルカリオ「……ルカリオ」
アグナ「んルカァーーーーーールィオッ!!!!会場のみなさん聞こえましたでしょうかッ!?彼の名前はルカリオですッ!!!」
ガンキン「う~ん聞いたことありませんねぇ」
ざわ…ざわ…
ルカリオ? 知らねー マジでだれ? ざわ…ざわ…
亜ガンキン「……」ぐい~ん 頭持ち上げ
アグナ「さあッ!亜ガンキンが今ッ!大きく頭を持ち上げましたッ!間もなくゴングですッ!」
ブラキ「……誰だか知らないが」すっ
ルカリオ「……」すっ
ブラキ「このリングに立つからには全力で行かせてもらうぞ」
亜ガンキン「ふんっ!」ごォ~~~~~~~~~~ん!!!!
アグナ「ゴ~~~~~~ングッ!亜ガンキンの顎ングが今鳴りましたッ!試合開始ですッ!!」
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!
- 41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:21:03.54 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~トライ地方 神域 夜
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アルバトリオン「……」(なんだ…?こいつら…)
~~~~今、アルバは4匹の鳥型モンスターに囲まれていた!
フリーザー「……」ゴゴゴゴ
サンダー「……てめぇなんだその頭はなめてんのかコラァッ!」
ファイヤー「……」キッ にらみつける!
ホウオウ「…………」 流れる溶岩を見ている!
~~~~(砂原の住人を殺害したのはこの一味であるッ!)
フリーザー「……」すっ
~~~フリーザーが一歩前に出た!
フリーザー「煌黒龍アルバトリオンさんですね? ちょっとツラ貸して貰えませんか」
- 45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:23:25.86 ID:1JrBAGBxo
アルバ「……」(……ん……?…あいつ……)
~~~アルバはフリーザーなど気にも留めず、ある一匹を見ていた!
4匹の中で唯一、アルバに目を向けずに流れ行く溶岩をぼーっと眺めている者…ホウオウにである!
アルバ「……」(……あいつがボスか)
フリーザー「……聞いてんスか」
サンダー「聞いてんのかって言ってんだよコラァッ!」
ファイヤー「……」ギロッ! にらみつける!
アルバ「……うるせーな聞いてるよ。で、お前らはなんだ?」
フリーザー「……イカした飛行タイプですよ」
アルバ「……あ?」
サンダー「あ?じゃねーよなめてんのかコラァッ!」
ファイヤー「……」ギロロン!
アルバ「あんたに聞いていいか。そこの……派手な人」
ホウオウ「……」くるっ
- 47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:24:47.90 ID:1JrBAGBxo
アルバ「何の用だ? 喧嘩しにきたのか?」
ホウオウ「…………まぁそんな感じだ」
アルバ「なるほど」
フリーザー「……これからあんたボコりますけど、悪く思わないで下さいね」
アルバ「悪い? 全然そんなこと思ってないぜ。良い暇つぶしになりそうで何よりだ」
フリーザー「……そっすか」ゴゴゴゴ
サンダー「かっこつけてんじゃねぇぞコラァッ!」
ファイヤー「……」ギロッ!ギロリッ!ギロロンッ!
ホウオウ「……お前ら、最初から全力で行け。こいつ強ぇぞ」
3匹「!」
アルバ「ああ、そこの派手な人の言う通り……」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
アルバ「俺は強いぞ」ゴゴゴゴゴ
- 50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:26:09.34 ID:1JrBAGBxo
~~~~ドス火山 夜
~~~夕方に粉塵爆発をくらったスイクン、ライコウ、エンテイはまだ倒れていた!
ヴォル「……ぼっちゃん、全然起きませんぞ……もう死んでいるのでは……」
ライコウ「……」
スイクン「……」
エンテイ「……」
テオ「……おい、寝ているフリはやめていい加減起きたらどうだ」
ヴォル「なんですと!?」
3匹「……」(!!!……なッ……ばれているッ!?)
~~~なんと!3匹は寝ているフリをしていたのだ!
粉塵爆発を食らって瀕死になった3匹は、しばらくして意識を取り戻した!
そして3匹はある物を携帯していたのだ!
そう!『きのみ』である!
テオとヴォルがドスイーオスとイーオスを埋葬している間に、3匹はこっそり『きのみ』を食べた!
体力がほんの少し回復したのだ!
しかしテオとの力の差を痛感した3匹は、そのまま気絶したフリをしてスキを見て逃げ出そうと目論んでいたのだ!
しかしテオは気づいていた!3匹がもうとっくに意識を取り戻していることに!
- 53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:27:32.88 ID:1JrBAGBxo
スイクン「……」(…くっ…)
ライコウ「……」(…どうする…!?)
エンテイ「……」(……くそ……お……俺の方が…)ゴゴ
スイクン&ライコウ「!?」
エンテイ「炎帝なんだぁーーーーーーーッ!!!!!」がばッ!
ヴォル&テオ「!」
~~~~エンテイが起き上がりざまにテオに飛びかかった!
テオ「ぬんっ!」 ご っ !
~~~テオの右フック!エンテイの横っ面をとらえた!
エンテイ「ぶっ」
~~~エンテイが吹き飛んだ!
スイクン&ライコウ「~~~~~~っ」
2匹はますます痛感するッ!テオとの実力差をッ!
- 56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:28:42.07 ID:1JrBAGBxo
テオ「おい、お前らの正体はなんだ、言え」
スイクン「……」ムクり
ライコウ「……」ムクリ
ヴォル「…!」(お、起き上がった……!)
スイクン「……俺たちが言うより、…俺らのボスから説明を受けた方が良いだろ…?」
テオ「……ボス?」
スイクン「呼んでくるからちょっと待っていてくれないか」
ライコウ「少し待てば良い」
ヴォル「ぼっちゃん!こいつら逃げる気ですぞ!早くトドメを!」
テオ「待て。ボスというのが気になる。……ああ良いぞ呼んでこい」
ヴォル「ぼっちゃん!!!」
スイクン&ライコウ「……」す…
テオ「ただし黄色い方、お前はここに残れ」
ライコウ「ファッ!?」
- 62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:29:58.82 ID:1JrBAGBxo
テオ「お前は……まぁいわば人質みたいなもんだ」
スイクン「……」ゴゴゴゴ
ライコウ「……くっ」
テオ「あとあそこでノビてるやつもな」
エンテイ「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
スイクン「……わかった。ライコウ、ちょっと待っていてくれ」
ライコウ「……ああ」
スイクン「すぐ戻る」くるっ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
テオ「ほう、お前の名はライコウというのか」
~~~~その時っ!!テオがライコウに話しかけたその瞬間っ……!!!
- 64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:31:13.30 ID:1JrBAGBxo
スイクン「 」くるっ
ヴォル「――――――」
~~~1回、くるっとテオたちに背を向けたスイクンがッ!
その直後、またくるっと半回転し再びテオの方向を向いたのだッ!
スイクン「死ね毛玉ヤロォーーーーーーーーーーーッ!!!!」びゅびょおおおおおおお
~~~スイクンのクリスタルから凄まじい冷気の波が迸った!テオに向けて!
テオ「!」
~~~テオが避けようとしたッ!その時ッ!
ライコウ「なめんなッ!毛玉ッ!!」がッ
~~~ライコウがテオの体を掴んだッ!ライコウはテオと一緒に食らう気なのだッ!スイクンの攻撃をッ!
テオ「――――――」
~~~~スイクンの攻撃がテオに当たるッ!寸前ッ!
ヴォル「ぼっちゃんッ!!!」びゅおっ!
~~~~ヴォルガノスが割って入ったのだッ!テオとスイクンの間にッ!!!
- 68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:32:26.31 ID:1JrBAGBxo
ヴォル「つぁばッ!!!」
~~~スイクンの攻撃をヴォルガノスが受けたッ!テオの盾となってッ!!
テオ「ガノスッッッ!!!」
スイクン「ちっ!!!」
ライコウ「くっ!!」
ヴォル「……がっ……かっ………はっ………はっ………」どしーん!
~~~~ヴォルガノスが倒れたッ!
スイクンの放った冷気の攻撃はなんだったのかッ!?
冷凍ビーム!? 否ッ!
吹雪!? 否ッ!
オーロラビーム!? 否ッ!
スイクンのしかけた攻撃ッ!それはッ!
ヴォル「………は………か…………はっ…………はっ………」びくっびくっ
~~~~
無慈悲の 絶 対 零 度 であるッ!(なんという悲劇ッ!)
- 74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:33:40.72 ID:1JrBAGBxo
テオ「ガノスッッッッ!!!!」ゴォーーーーーーーーーッ!!!!
~~~テオの体から凄まじい炎のオーラが迸った!
ライコウ「熱ッ!あッ……ぎゃあああああああああああ!」じゅわッ
~~~テオに密着していたライコウは、炎のオーラに全身はもとより体の内部をも焼かれた!
ライコウ「……あ………あ……」しゅう~~~~~ 焼死体となった!
テオ「貴様ッッッ!!!!!」びゅおっ!
~~~テオがスイクンに飛びかかった!
スイクン「ひっ」
~~~『 ぱきょっ 』
~~~テオがスイクンの顔面を思いきり殴りつけた!スイクンの顎の骨が砕けたッ!
スイクン「……か……」どしーん! 倒れた!
エンテイ「がああああッ!」びゅおッ
テオ「ガルァッ!!!!!」がぶりっ!
~~~背後から襲ってきていたエンテイに気付いたテオ!テオは振り向きざまにエンテイの頭部に噛み付いたッ!
- 75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:34:44.89 ID:1JrBAGBxo
『 ごきゃ 』
エンテイ「……あ………が………」どしーん 死亡
~~~テオがエンテイの頭部を 噛 み 砕 い た ッ!!
テオ「ガノスッッッ!!!!」びゅおッ!
~~~3匹を瞬殺したテオ!!倒れているヴォルガノスのもとへ跳ぶ!!
ヴォル「……ぼ………ぼ………っちゃ………」がくがく
テオ「ガノスッ!しっかりしろ!」
ヴォル「……ぼっちゃ………この……こと……を……他の……古龍……に」がくがく
テオ「ああ分かった……! お前も一緒に行くぞ」
ヴォル「……ふ……ぼっちゃん……」にこ
~~~ヴォルガノスは微笑んだ!
ヴォル「……分か…る…のです………私は……もう……助からない……」がくがく
テオ「……おい、何ふざけたことを言っている」
- 77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:35:40.88 ID:1JrBAGBxo
ヴォル「…わた…し…は…一足…先に……ぼっちゃんの……お父上と……母君の……ところ…へ」がくがく
テオ「おいガノス」
ヴォル「……久しぶり……に………会え……る……」にこ
テオ「おい」
ヴォル「……最後……に……ぼっちゃ…ん……を…お守り…できて……よか…」がくがく
テオ「おいガノスいい加減にしろ。あまりおふざけが過ぎると怒るぞ」
ヴォル「……ふふ……」にこ
テオ「親父のところになど行かせん」
ヴォル「…私…は…今まで……ぼっちゃ…の…たくさん…の…わがまま…を…聞いて…きま…し」がくがく
テオ「ああそうだ。だから今も俺の言うことを聞け」
ヴォル「……今回……は……私……の……わが…まま…を」がくがく
テオ「わかったこれで最後の我儘にする。だから最後の我儘を聞いてくれ」
ヴォル「……ふ…」にこ
テオ「……頼むガノス……。死ぬな。生きてくれ」
- 79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:36:32.44 ID:1JrBAGBxo
ヴォル「……ふ……ぼっちゃ……ん……」がくがく
テオ「俺はまだ……お前に何も返していないではないか」…じわ
ヴォル「……いいえ……ぼっちゃ…んは……私…に……たくさ…んの…楽しい…思い出…を…」がくがく
テオ「逝くなガノス」ポロ…ポロ…
ヴォル「……ふふ……ぼっちゃ……には……涙は……似合いませぬ」にこ
~~~~~20年以上前――――――。
ヴォル「……う……妻よ……仇は……とった……ぞ」どしーん
ハンター「……」 死亡
ヴォル「……ふふ……相討ち……か…」すぅ…
ばさッ ばさッ
テスカトル(親父)「……ん? まだ息があるか」
ヴォル「……」
- 81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:37:13.00 ID:1JrBAGBxo
~~~~~
ヴォル「はっ…! ここは…!?」きょろきょろ
テスカトル「気が付いたかね」
ヴォル「あ、あなたが……私を……?」
~~~~~
ヴォル「……お子さんの……世話係…ですか…」
テスカトル「うむ。やってくれんかね」
~~~~~
幼テオ「へへーんだ!がのすのばーか!」
ヴォル「ああっ!ぼっちゃん!早く降りてくるのです!落ちたら大けがしますよ!」
幼テオ「やだよー! あ 」 とぅるん
ヴォル「ぼっちゃんッ!」だだ! ぽふっ
ヴォル「ほっ…間に合った…!」
幼テオ「あはは今のは楽しいな!もう一回やるぞ!」
ヴォル「なんですと!? いけません!いけませんぞぼっちゃん!」
- 85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:37:50.28 ID:1JrBAGBxo
~~~~~
少年テオ「……ふう」
アプケロス「……」ぴく…ぴく…
ヴォル「お見事ですぞぼっちゃん!そのお年でアプケロスを一撃で仕留めるとは!」
少年テオ「……なぁガノス、前に俺に聞かせてくれた話に、ラオシャンロンってのがいたな」
ヴォル「はぁ」
少年テオ「そいつと力比べをしてみたい。案内してくれ」
ヴォル「な、何をおっしゃっているのですかぼっちゃん!!」
少年テオ「早くいくぞ」
ヴォル「なりません!絶対になりませんぞぼっちゃん!」
少年テオ「……つべこべ言うな。ところでガノス、そのぼっちゃんってのそろそろやめてくれないか」
- 88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:39:04.33 ID:1JrBAGBxo
~~~~~
「ぼっちゃん!」
~~~~~
「ああもう!たまには私の言うことを聞いてくだされ!」
~~~~~~
「もうぼっちゃんってば!」
~~~~~
「ぼっちゃん!」 「ぼっちゃん!」 「ぼっちゃん!」
~~~~~~
~~~~~~~~~
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ヴォル「……ぼっちゃん…!…私は……あなたに…出会えて……本当に……幸せでした…!」にこ
テオ「なに気持ち悪いことを言っているんだ。そんなのいいから起き上がってくれ」ポロ…ポロ…
ヴォル「お父上と……母君には……ちゃんと……伝えて…おき……ます…」がくがく
ヴォル「ぼっちゃんは……立派な……火山の…王に……なられたと……」がくがく
テオ「待て」ポロ…ポロ…
ヴォル「…さようなら……ぼっちゃん……どうか……お元気で……」 すぅ
~~~こうして、ヴォルガノスは息を引き取った!
安らかな寝顔であった!
- 91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:39:42.79 ID:1JrBAGBxo
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
テオ「ガノス…!ガノス…!くそ…!」
ヴォル「……」
スイクン「 」
~~~ 育 て の 親 を抱きしめるテオ!
テオ「……くそっ…!」
スイクン「 」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
~~~その背後でっ……!!!
テオ「……う……く……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
スイクン「 」ムクリ……
- 96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:40:36.89 ID:1JrBAGBxo
ド ド ド ド ド ド ド
スイクン「……」ゴゴゴゴゴ
~~~顎が砕けたままのスイクンが起き上がった!
スイクン「アアアアアアアアッ!!!!」
~~~~スイクンがテオの背に突っ込む!
その時ッ!!
『 ゴ ウ ッ 』
~~~テオの全身から凄まじい炎のオーラが迸った!先ほどとは比べ物にならないくらいの強大なオーラっ!!!
スイクン「……がっ……は………」じゅうううううう~~~~
~~~~~スイクンの体が 蒸 発 したっ!!!!
テオ「…………」ゴォーーーーーーーーッ!!!
- 100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:41:46.98 ID:1JrBAGBxo
テオ「……貴様ら……さっき【世界】がどうの言っていたな……」ゴォーーーーーッ!
~~~鬼神ッ!!!
テオは今、鬼神の貌(かお)をしていたッ!!!
テオ「……まだ他に…仲間がいるということだな……」ゴォーーーーーーーッ!!
ト ゙ ト ゙ド ト ゙ ド ドド ドド ド ド
テオ「いいだろう…! 一匹残らず…! 灰にしてやる」ゴォーーーーーーーッ!!!
~~~~このっ…!今まさに修羅と化した
怒 れ る 炎 帝 によってっ…!!!
やがてポケモン勢はっ……!!! 否っ……!!!
ポ ケ モ ン の 世 界 は っ !!!!
地 獄 の 業 火 に 灼 か れ る ことになるのだがっ !!!
それはっ……!! もう少しあとのことであるっ……!!!
そして物語はっ……!!
ここから 怒涛の『中盤戦』へと 突入するッ!!!!!
――――――
第6話 並びに『序盤戦』 完
- 103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:43:20.57 ID:1JrBAGBxo
~~~~森丘地方 深夜
獄狼「………んん?」
~~~獄狼は岩の上から遠くの空を眺めていた!獄狼が見ている方向の空が異様な荒れ方をしているのだ!
獄狼「くくっ……おいおい何年振りだあの空を見るのは……アマツのババアが暴れてやがるぜ」にやり
~~~~空が荒れている原因は、どうやらアマツマガツチが暴れているかららしい!
そう!つまり今まさに『戦闘』が行われているのだ!遥か上空で!!
獄狼「……しかし……異常な荒れ方だな……あの野郎苦戦してやがんのか?」
~~~~未だかつてない空の荒れ模様を見て、獄狼の胸に、ほんのわずかな心配(というにはあまりにも乏しい感情であったが)がよぎった!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
獄狼「……死ぬんじゃねぇぞ……! ババア……!」
――――――『中盤戦』――――――
- 108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:44:13.74 ID:1JrBAGBxo
~~~~~森丘 クックの巣 深夜
レウス「……先生の名前を?」
クック「ああ。この腕の主がワシの名をつぶやいたらしい」
~~~レウス、レイア、桜はミュウツーの腕を眺めた!
(バサルとピカチュウとコイルは今は寝ている!)
レイア「……獄狼さんが……嘘をついてる可能性は……ないよね」
クック「ないな。おそらく」
桜「いよいよわけがわかんなくなってきたな」
クック「……もしかしたら……この事件は……」
クック「……ワシのことを恨んでいる者が引き起こしているかもしれん」
レイア「先生を恨む……?」
レウス「……いったい誰が……あ…!」
桜「……1人だけいるな」
レイア「……だれ……?」
- 111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:45:10.08 ID:1JrBAGBxo
レウス「……あいつだよ……レイアも知っているはずだ」
レイア「……え……? あ…!」
桜「……ああ。 イャンガルルガ だ」
クック「……あやつは今もどこかで生きておる。ワシを恨みながらな」
~~~~~~~~
同刻 上空
ナルガ「………クックの……子供……?」
ヤマツカミ「ああ。クックには1人だけ息子がいる。ガルルガっていう、手の付けらんねぇ暴れん坊がな」
フルフル「……」
キリン「……凄い怖い人だったよね」
ナルガ「……似ているのか……? クックに」
ヤマツカミ「似ているのは姿とその『強さ』だけだ。性格は似ても似つかねぇ」
ナルガ「……悪いやつなのか……?」
ヤマツカミ「ああ。生粋のワルだ」
- 113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:46:19.66 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「遺伝子の情報が……ほんのちょっとズレちまったんじゃろうな」
ナルガ「……」
ヤマツカミ「クックの子供が……あんな悪だなんてよ」
キリン「……」
ヤマツカミ「ガルルガのせいで人間たちと全面戦争寸前まで行ったのは一度や二度じゃねぇ」
ヤマツカミ「人間だけじゃねぇ。飛竜と牙獣で仲間割れしかけたこともある」
ヤマツカミ「ガルルガの最も厄介な所はクックの強さをそのまま……いやクックよりも凶悪に引き継いでおるところでな。圧倒的な暴力に任せてやりたい放題じゃった」
ナルガ「……母親は……」
ヤマツカミ「……ガルルガが殺した。奴が15歳の時だ」
~~~~(※ 母親は青クックである。
クック×青クックの組み合わせでも、稀にガルルガが産まれるのだ。
というか悪に生まれるとガルルガみたいな見た目になる ってことでお願いします)
- 115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:47:33.81 ID:1JrBAGBxo
ナルガ「……それで……どうなったんだ……?」
ヤマツカミ「……ガルルガは、そのままクックにも戦いを挑んだ。命をかけてな」
ヤマツカミ「雨の中の平原での凄惨な戦いだったわい……実の父子が殺しあっているのだぞ…?」
ナルガ「……」
ヤマツカミ「結果はクックの勝利だった。雨の中傷だらけの体で、クックは自分の息子を見下ろしていた」
ヤマツカミ「泥の中に伏っしている、瀕死の我が子をな……」
~~~~~~~~~~
ザアアアアァアアァアアアア(雨)
クック「…………」ゴゴゴゴゴゴ
ガルルガ「…………」ぴくっ……ぴくっ……
ゴロゴロピッシャーン!
~~~~~~~~~~~
ヤマツカミ「ワシはてっきりそのままトドメを刺すかと思っていたが、クックはそのまま背を向けて、雨の中飛び去っていった」
- 118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:49:24.77 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「……トドメを刺さなかったのは……クックのせめてもの情けであろうな」
ナルガ「……それで」
ヤマツカミ「振り続ける雨の冷えと、体の傷で、ガルルガはじきに死ぬとだれもが思っていた」
ヤマツカミ「クックが何もせず帰ったのだから、ワシが何かする権利はない。ワシもその場を後にした」
ヤマツカミ「しかし翌日、そこを見に行ってみると、ガルルガの姿はなかった」
ナルガ「……瀕死じゃなかったのか…?」
ヤマツカミ「瀕死のはずだった。歩くことはおろか立つことも出来んほどであった」
ナルガ「……誰かが……助けたのか…?」
ヤマツカミ「……分からん。 まぁそれが今から17年ほど前のことだ」
ヤマツカミ「もし今もガルルガがどこかで生きているなら……きっとクックを恨んでいるじゃろうな」
フルフル「……」
ヤマツカミ「……お!……そろそろ砂漠(旧)につくぞ」
- 119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:50:26.20 ID:1JrBAGBxo
~~~~トライ地方 孤島 深夜
~~~孤島にソウル、ティガ、ジンオウガ、ペッコ、亜ッコが集結していた!
ソウル「……口が三つあった?」
ペッコ「う、うん…!俺たちみたいな普通の頭と、左右の腕の先端にひとつずつ…!」
亜ッコ「その三つの口で……ど、ドボルさんを食ってた……」
ティガ「……口が3つとかバケモンだな」
ジンオウガ「その口野郎にお前らは襲われたのか」
亜ッコ「そう。その時にジョーさんが助けてくれてそいつをペロリと食べちゃった」
イビルジョー「呼ばれたような気がしたんだけど」 ぬっ
ペッコ「そうそうこんな感じに颯爽と現れたジョーさんが……ってうおっ!うおおおおおおおおおおおおっ!!!!????」びくっ
全員「!!!」
ティガ「げっ!」
- 120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:51:16.25 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「どしたんこんなに集まって……あっ!ティガくん!」
ティガ「うおっ!寄るなっ!」
ペッコ「はぁーっ!はぁーっ!び、びびったっ……!!」(ほんと……毎度毎度どこから沸いてくるんだ!?)
イビルジョー「ティガくぅ~ん!はぁはぁティガくんねぇいつになったら私のものになってくれるのねぇってば」頬ずり頬ずり
ティガ「痛っ!ちょっ!いたたっ!離れろっ!顎の棘が痛いっ!」
イビルジョー「はぁはぁ可愛い可愛過ぎるよティガくん食べちゃいたいはぁはぁ」
ソウル「……ジョー、水没林で食った奴のこと、覚えているか?」
イビルジョー「ん?…あー…あ! あれか!うん!覚えてるよ!美味しかった!」
ソウル「ふむ。少なくとも、このトライ地方に4匹の殺戮者が現れたわけだ」
ジンオウガ「……孤島、砂原、凍土、水没林…」
ソウル「そして水没林の口野郎はジョーが殺害、凍土の奴は獄狼さんに殺された可能性が高い」
ソウル「あと渓流と火山だが……」
ジンオウガ「渓流は今のところ問題ない。何か異常があれば雷光虫が知らせてくれるからな」
ソウル「……だな。問題は火山か」
- 121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:51:22.96 ID:IkX2IcZCo
ジョーさんwwwwwwwwww
- 124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:52:04.28 ID:1JrBAGBxo
亜ッコ「……出たよ、火山」
ソウル「ああ。しかしこんな状況だ。ほっとくわけには行かん」
亜ッコ「……今思ったんだけど、ここにこうして集まっているのも危ない…よね?」
ペッコ「……ラギアを殺した奴が近くにいるかも知れないもんね」
ソウル「まぁな。しかし俺たちに釣られてそいつが現れたら、逆に敵の正体を知るチャンスだ」
ティガ「生け捕りにでもすんのか?」
ソウル「余裕があればな」
ジンオウガ「水没林の口野郎は……言葉が通じたのか?」
ペッコ「……う~ん…言葉らしい言葉は発していなかった気がする」
ソウル「まぁ何にせよ、トライ地方に殺戮者が徘徊していることは確かだ。ジョー、お前も常に俺たちといろ」
イビルジョー「え~……」
ティガ「ほっ」
ソウル「ティガと一緒にいろ」
イビルジョー「やったぁ!」ぱああああ
ティガ「げっ」
- 127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:52:55.06 ID:1JrBAGBxo
ソウル「それからペッコと亜ッコ、朝になったら2人で森丘に行ってクック先生にこっちの状況を伝えてくれ」
ペッコ「分かった。ソウルたちは…?」
ソウル「俺たちは火山に行ってみる」
ティガ「火山か……火山には亜レックスの野郎が」
ピ カ ッ !!!!!
ティガ「い」
ばちこぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉん!!!!!!
全員「 」
ティガ「 かっ…! かはっ…! 」ぷすっ…ぷすすっ…!ふらふら
全員「 !!!!!???? 」
ティガ「………ぐ………がっ……!」 どしーん! ぴくっ……ぴくっ……
~~~~~今っ…!!何が起きたのかっ!?
『雷』であるッ!雷が突如としてティガに直撃したのだッ!
もちろん今宵、孤島では雷雲など皆無ッ!綺麗な星空ッ!
つまりこれは……敵襲であるッ!!!
- 129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:53:54.39 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「……ティガ……くん……?」
ティガ「……ッ……ッ……」びくッ……びくっ
ソウル&ジン「 」ばっ!!!
~~~ソウルとジンオウガが反射的に頭上を見上げるッ!!
カイリュー「……」ゴゴゴゴゴゴ
~~~そこには満月をバックに宙に浮かぶカイリューの姿ッ!!
ソウル「 」ばさッ
ジンオウガ「ウオオオオオオン!!!」バチバチバチバチバチバチバチ!!!
~~~ソウルとジンオウガが瞬時に臨戦態勢に入るッ!!
カイリュー「 」すっ……ぎゅんっ!
ソウル「 」びゅんっ!
~~~カイリューが後方に一気に距離をとったッ!ソウルがそれを追うッ!
- 130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:54:40.33 ID:1JrBAGBxo
~~~~空中
カイリュー「ガァアアッ!!」 破壊光線!!
ソウル「 ! 」さっ……チチッ!
ソウル「!!!」
~~~カイリューが破壊光線を放ち、ソウルはそれを避けたッ!
その際、光線がほんのわずかにソウルの体をかすったッ!
その瞬間、ソウルはこの光線に高い熱があることと、驚異的な威力があることを理解ッ!
脳裏によぎったのはラギアクルスの死体の切断面ッ!
ソウルは確信するッ!
こいつだッ!
こいつがラギアの体をこの光線で焼き切ったのだッ!!
ソウル「てめぇだったかコラァァアアアアァッ!!!!」ゴウッ! 火球ッ!
カイリュー「 」さっ…! 避けるッ!
カイリュー「 」びゅおッ! ドラゴンダイブッ!
ソウル「!」 さっ…! 避けるッ!
ソウル「!?」
~~~斜め上からのカイリューのドラゴンダイブを(凄まじい勢いのタックル)を見事避けたリオソウルッ!しかしッ!
ソウルの体のすぐ横を、斜めに通り過ぎたカイリューはそのまま勢いを殺すことなくまっすぐに下に向かっているッ!
ソウル「―――――――!!!」(狙いは俺じゃない――――――!!!)
- 131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:55:15.77 ID:1JrBAGBxo
ど お お お お お お お お お お お ん ! !!!
イビルジョー「 がっ…! 」ふらっ
~~カイリューのドラゴンダイブがイビルジョーに直撃したッ!
ジンオウガ「ぬんっ!」 切り裂きッ!
ずばっ!
~~~ジンオウガの雷を帯びた切り裂きが炸裂ッ!カイリューの腹(あのぽっこり出た腹)にヒットッ!
カイリューの腹の皮膚がざっくり切れたッ!
カイリュー「痛ぇなこの」ぐるんッ! 尻尾アタック!
~~~カイリューの尻尾アタックがジンオウガを真横から打ったッ!
ジンオウガ「ぐぬっ!」
~~~重い一撃ッ!ジンオウガが吹き飛んだッ!
ペッコ&亜ッコ「…え!? え!?…… え!?」きょろきょろ
カイリュー「 」ギロリ
ペッコ&亜ッコ「 」ぞくりっ
- 134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:57:29.50 ID:1JrBAGBxo
~~~カイリューがペッコ亜ッコに狙いを定めたッ!
ご う ッ !
~~~~突如、火球がカイリューの頭上から降ってきたッ!ソウルの火球であるッ!カイリューの頭にヒットしたッ!
カイリュー「…ぐッ…熱ッ…!」
ソウル「オラァッ!!!」
~~~ソウルが空中からの急襲ッ!!2連蹴りがカイリューの顔面を捉えたッ!
爪が顔の肉を裂いたッ! 鮮血が舞うッ!
カイリュー「…ちぃぃぃっ!」ぎゅん!
~~~再びカイリューが後方に距離をとり、また宙へ舞い上がったッ!
ソウルがそれを追おうとして跳んだ そ の 時 ッ!!
カイリュー「 」ギイン!
~~~~カイリューの両目が怪しく光ったッ!2本のヒゲが揺れたッ!その直後ッ!
びゅおおおおおおおおおおおおおおおおおお
~~なんとッ!『吹雪』であるッ!!!
圧倒的吹雪っ……!!!
孤島で吹雪が発生したのだッ!!
- 135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:58:15.80 ID:1JrBAGBxo
びゅおおおおおおおおおおおおお
~~~冷気と雪がその場に渦を巻くッ!!
ソウル「!」(なっ……!!)
ペッコ「!」(え、ちょ、なにこれ)
亜ッコ「寒っ!」
ジンオウガ「!!」(馬鹿なっ……!!孤島で吹雪だと!? ありえん!!)
~~ し か し 有 り 得 て い る の だ 実 際 に ッ !!
イビルジョー「ティガくん!…ティガくん!!…」
ティガ「……はっ………はっ………はっ……」
ソウル「!?」ぐらっ…どしーん!
~~~~吹雪が発生した次の瞬間、ソウルが地上に墜落したッ!
ジンオウガ「ソウルッ!」
ソウル「ぐっ…」(な、なんだ……!?)
- 137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 14:59:21.06 ID:1JrBAGBxo
ソウル「―――――!!!――――」
~~~そしてソウルは気づいたッ!自分の体の異変にッ!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ソウル「なッ……なんだこりゃあああああッ!?」
~~~なんとッ!!
凍 っ て いたのだッ! 翼と両足がッ!!!
ソウル「―――――」(馬鹿なッ!!!)
~~~~とソウルは思うッ!それもそのはずッ!
ソウルは凍土で吹雪ぐらい体験したことがあるのだッ!!
そうッ!考えられないのであるッ!あんな一瞬で体が凍りつくことなどッ!!!
カイリュー「 」ぱかぁ 口を開けた!
ソウル「 」ぞくっ
~~~宙に浮いているカイリューが地上のソウルに向けて口を開けたッ!
喉の奥が淡く光っていたッ!
今まさに破壊光線を撃とうとしているのだッ!ソウルに向けてッ!!!
ソウル「!!!」(やべぇ…!!避けらんねぇ…!!!)
~~~ソウルは翼と足が凍っていて動けないッ!
まさに絶体絶命ッ!!戦慄が走るッ!!!
- 140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:00:49.63 ID:1JrBAGBxo
カイリュー「が」…撃つッ!
ソウル「――――」
~~~ソウルの頭に走馬灯がよぎるッ!!!
ソウル「 」(ワリィ―――!!―――桜―――!!――死)
アオアシラ「セアァァアアッ!!!!!!」びゅおっ
ど ぎ ゃ っ !
カイリュー「ぐっ!」(!!!???)
~~~~なんとッ!!!ここで救世主っ…!!アオアシラっ……!!!
崖の上から跳躍したアオアシラが、空中にいるカイリューに跳び蹴りをぶちかましたのだッ!!
そうッ!ライダーキックであるッ!
アオアシラの右足が(あの短い脚が)、カイリューの側頭部に衝突したッ!!
ソウル「アシラッ!!!!」
ジンオウガ「!!!」
カイリュー「…うぐっ…」どしーん!
~~~カイリューが地面に墜落したッ!!
- 143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:01:44.74 ID:iPM23JCoo
プーさあああああああん!
- 144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:02:23.95 ID:1JrBAGBxo
アオアシラ「 」くるくるくる……しゅたっ!
~~アシラは空中で膝を抱え込んで3回ほど回転し、地面に降り立った!
アシラ「……よお」ゴゴゴゴゴゴ
ソウル「アシラっ……!!助かったぜ…!!」ごうっ!
~~~ソウルは自分の翼と足に火球を吐いた!氷が解けた!
ジンオウガ「……アシラ……ここ(孤島)にいたのか」
アシラ「孤島に入ったのはついさっきだ。ジン、獄狼先生は元気か?」
ジンオウガ「……相変わらずだ」
アシラ「…ふっ」にや
~~~~獄狼のもう一人の弟子はこのアオアシラだったのだッ!
カイリュー「 」がばァ!
~~~アシラの背後に倒れていたカイリューが唐突に起き上がった!
アシラ「あたぁッ!!」ひゅッ! 裏拳!
ごッ!
カイリュー「ぐッ」
- 147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:02:31.39 ID:OjkS0MLr0
アオアシラわろたwwwwwwwwwwww
- 150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:03:46.92 ID:1JrBAGBxo
~~~アシラの裏拳がカイリューの顔面にヒット!カイリューがひるんだッ!
アシラ「ぬありゃぁッ!!」びゅんッ…!
~~~そしてアシラは、その場で跳躍し、後ろ向きに回転したッ!バック宙の形である!その時に、右足を思いきり伸ばしていたッ!
右足の甲がカイリューの脳天に直撃したッ!
そうつまり オ ー バ ー ヘ ッ ド キ ッ ク であるッ!
カイリュー「……かっ……」どしーん!
~~~~カイリューが白目を剥きながら倒れたッ!!
カイリュー「……ッ……」ぴくッ…ぴくっ…
アシラ「……ふぅ!ところでなんだこいつは」
ペッコ「……す……すげぇ…!!」
亜ッコ「……た……助かった…!?」
イビルジョー「ティガくん!ティガくん!」
ティガ「……はっ……はっ……!……」びく…びく…
ペッコ「はっ!ティガああああああ!」だだだ
- 159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:08:26.27 ID:1JrBAGBxo
ペッコ「うおおおおお死ぬなあああティガああああああ!!」くるっ!くるっ!…回復ダンス!
亜ッコ「わ、私も…!」くるっ!くるっ!…回復ダンス!
ティガ「はぁー…!はぁー…!……」
ペッコ「おお…! ちょっと良くなった……?」
ティガ「はっ…!はっ…!はっ!…はぁっ…!」びくっ!びくっ!びくっ!
イビルジョー「ペッコ!! 踊り続けて!!」
ペッコ「うおおおおおおおおおおおおお!!!」くるっくるっくるっ! 回復ダンス!
ティガ「……よ……よぉ……」
イビルジョー「ティガくん!!」ぶわっ
ティガ「…………なに……が……おき……がはっ!」
ソウル「しゃべるなティガ。敵に襲われたんだ。でも倒した。安心しろ」
ティガ「……そ……そう……か……がはっ!」
イビルジョー「ティガくん!」ポロ…ポロ…
- 162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:09:26.34 ID:1JrBAGBxo
アシラ「……雷に打たれたのか」すっ
ジンオウガ「……ああ」
ティガ「……はっ……はっ……………… …………?……」
~~~~アシラがティガの怪我の具合を診てみた!!
アシラ「――――!!―――」(……これは……)
イビルジョー「……大丈夫だよね? 死なないよね?」ポロ…ポロ…
ティガ「……へ……なめんな……あれ…ぐらいで…がはっ…死ぬかよ……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ソウル「……どうだ?」
アシラ「……運が良かったなティガ。寝て起きりゃ治る」
イビルジョー「よかった!」ポロ…ポロ…
ティガ「……へっ……」
アシラ「 」チラッ
ソウル&ジン「!!!!」
~~アシラがソウルとジンに意味深な視線を向けたっ…!これは……つまり……!
- 164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:10:13.99 ID:1JrBAGBxo
ド ド ド ド ド ド ド
ソウル「……」(…ティガ……)
ジンオウガ「……」(……くそ……!…)
アシラ「……ペッコ、亜ッコ、踊り続けてくれ」
ペッコ「うおおおおおおおおお!」(ほ…、ほんとに助かるのか……これ…!!)
亜ッコ「はああああああああ!」(む…無理だよ……私たちのダンスじゃ、これ以上の回復は……)
ペッコ「おおおおおおおお!」(……まさか……アシラさんは……)
イビルジョー「よかったねティガくん…! 寝れば治るって…!」ポロ…ポロ…
ティガ「……はぁーっ…はっ……はっ……へ……たりめーだ……」(…………)
イビルジョー「……ティガくん……」ポロ…ポロ…
ティガ「……ジョー……悪かっ……たな……今…まで……」
イビルジョー「いきなり何言い出すのティガくん」ポロ…ポロ…
ティガ「……ただ…恥ず……かしかった……だけ……なん……がはっ!」
イビルジョー「しゃべらないで!」
- 166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:10:55.08 ID:1JrBAGBxo
ティガ「……お……れ……も……お……まえ……が……かはっ!」
イビルジョー「しゃべらないでってば!!!」
ティガ「………あり……が……と……ジョ……がっ!がはっ!!」
イビルジョー「しゃべるなっ!!!!」
ティガ「……へ…へへ…わるい……ちょい……寝る……わ…」
イビルジョー「安心して寝ていいよ。私が守るから」
ティガ「……それは……頼も……し……いな……」すぅ
イビルジョー「!!!!」
~~~その時っ!!ティガがイビルジョーの手をぎゅっと握ったのだ!
イビルジョー「ティガくんっ……!!」ポロ…ポロ…
~~~~~~~~~~
幼イビル「うえええええん痛いよおおおおお!」
ハンター「…ちっ……幼体でも恐暴竜か……タフだな」
- 168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:11:35.27 ID:1JrBAGBxo
幼イビル「う、うわあああああん」
ハンター「こいつの素材は高く売れるからな。偶然来た凍土で遭遇とはラッキーだぜ」すっ
びゅおっ しゅばッ!
ハンター「ぎゃっ!? 目がっ!目があああああああっ!!!」
幼ティガ「おいお前!早く逃げろ!」
幼イビル「……え…?…」
ハンター「くっ……轟竜の子供かっ!この糞がああああああああ!!」
幼ティガ「早く逃げろって言ってんだよコラァアアアアアアアアッ!!!!」
幼イビル「…は、はいッ!!」
~~~~~~~
幼イビル「……さっきの人……大丈夫かな……はぁー、はぁー、うう、寒いな」ぶるる
がさッ
幼イビル「!」
幼ティガ「……よう」
- 172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:12:09.25 ID:1JrBAGBxo
幼イビル「……あ……だ……大丈夫……??」
幼ティガ「……ああ」
幼イビル「……け、怪我してるよ……?」
幼ティガ「……おめーの方が酷い怪我じゃねぇか。どれ、見せてみろ」
幼イビル「……え……」
幼ティガ「……ほら、薬草だ」ぬりぬり
幼イビル「……あ……ありがと……」
幼ティガ「……おめぇ、1人なのか」
幼イビル「……うん…」ぶるる
幼ティガ「寒いのか」
幼イビル「……う……うん……」
幼ティガ「これ飲んでみろ」すっ
幼イビル「……なに…これ……?」
幼ティガ「凍土に来る人間が持ってる飲み物だ。かっぱらってきた」
- 174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:12:57.82 ID:1JrBAGBxo
幼イビル「……ん……」ごくっ
幼ティガ「……どうだ」
幼イビル「……あ……」ぽかぽか
幼ティガ「あったけぇだろ」
幼イビル「……あたたかい……」ポロ…ポロ…
幼ティガ「!?」
幼ティガ「なに泣いてんだてめーーーーーーっ!!!」
幼イビル「……だって……こんなに……優しくされたこと……なくて…」ポロ…ポロ…
幼ティガ「……」
幼イビル「どうぢで……私に…ごんなに……やざじくじでぐれるの……」ポロ…ポロ…
幼ティガ「勘違いすんじゃねぇーーーーーーっ!!!!」
幼ティガ「俺はたまたま通りかかっただけだッ!困ってる奴を見捨てるようなだせぇ奴にはなりたくねぇだけだッ!」
幼ティガ「もし俺が、お前だから特別に助けたとか思ってんなら、てめぇぶっ殺すぞ!」
~~~~イビルジョーはひと時も忘れたことはなかった!
自分を助けてくれたこの小さな勇者の背中を!
凍えるような凍土で飲ませてくれたホットドリンクの味を!
生まれて初めての優しさと温もりを!
- 177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:13:52.72 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~
イビルジョー「今度は私が、ティガくんを助ける番だからね」
ティガ「……すぅ…すぅ……」
亜ッコ「……う……ジョーさん……」ポロ…ポロ…
ペッコ「う、うおおおおおおおおおおおッ!」ポロ…ポロ…
イビルジョー「……私が……必ず……」
~~~~イビルがティガの手をぎゅっと握った!
ソウル「…………」
ジンオウガ「…………」
アシラ「…………」
イビルジョー「私がティガくんを守る」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
―――――――――――――― 1時間後、ティガレックスは死んだ。
第7話 完
- 181:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:15:27.15 ID:1JrBAGBxo
~~~~~森丘 クックの巣 深夜
レウス「……そろそろ砂漠(旧)についた頃かな、ヤマツさんたち」
桜「もうついてるだろうな」
レイア「……やっぱり、砂漠も襲われているのかな」
クック「……分からん。無事を祈るしかあるまい」
バサル「……zzz……zzz……」
ピカチュウ「……zzz……zzz……」
コイル「……zzz……zzz……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ピカチュウ「…………」パチリ
クック「む?」
~~~~寝ていたピカチュウの眼が、ふと開いた!
クックがそれに気づいた!
- 182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:16:17.25 ID:1JrBAGBxo
コイル「…………」パチリ
~~~~コイルも起きた!
桜「……ん?どうしたんだ?急に起きたぞ」
クック「……」(……なんだ……?)
ピカチュウ「…………」(………!……)
~~~~最初に【気づいた】のはピカチュウ!その直後にコイル!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「――――!!!――――」
~~~~~その次がクックであったッ!!!!
クック「お主ら跳べッッッ!!!」
全員「!!!!!????」
~~~~なんだ!?っとレウス、レイア、桜は思うッ!
しかし信頼するクックが、いや、クック先生が【跳べ】と言ったッ!!
ならばつべこべ考えずに跳ぶべきッ!!
というよりも、この3人はクックの叫びに反射的に体が反応していたッ!
レウス&レイア&桜「 」ヴァッ!
~~~3人は跳んだッ!!!
- 184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:17:12.26 ID:1JrBAGBxo
~~~~その直後っ……!!!
地 割 れ ワ レ ワ レ ワ レ ワ レ ワ レワレワレワレワレ
【 地 割 れ 】であるッ!!!
突如地割れが発生したのだッ!!!
桜「なっ……!!」
レウス「……なにィィイイイイッ!?」
~~~ガラガラと音を立てて地面が割れていくッ!!
ピカチュウ「ひいいいいいいいッ」(……ピカ!ピカピ!)がくがく
(※ ヤバい!あいつだ!)
バサル「…zzz…う~ん……zzz……う~ん…」
クック「……」しゅたッ!
~~~~クックが降り立った!
そして割れた地面の中から声が聞こえてきたッ!!
「てめぇなに避けてんだバカヤロウコノヤロウ」
全員「!!!!!」
~~~~そしてそいつが割れ目から這い出てきたッ!!
グラードン「ふざけんじゃねぇぞコノヤロウバカヤロウ」
- 187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:18:09.79 ID:1JrBAGBxo
ド ド ド ド ド ド ド ドドドドドドド
レウス「……っ!!」
レイア「!?」
桜「……!!」
クック「……地割れをも自由に引き起こせるのか……」ゴゴゴゴゴ
~~~~4人は初めて相対するッ!異世界の住人ッ!!!
ピカチュウ「~~~~~っ!!」
コイル「~~~~~~~っ!!」
グラードン「……ん?」チラツ
ピカチュウ「!!!!」
グラードン「あっ!ピカチュウてめぇこんなとこにいやがったのか!」
ピカチュウ「――――」(ピカ!)
(※ やばい!)
グラードン「また勝手なことしやがって……【アルさん】怒ってたぞバカヤロウ」
- 190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:19:21.88 ID:1JrBAGBxo
ドド ド ド ド ド ド
レウス「……!」(…なんだって……ピカ……?)
コイル「~~~~~っ!!」
グラードン「あっ!コイルまでいるじゃねぇかバカヤロウ」
桜「!!」(……コイル……?)
ド ド ド ド ド ド ド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ト ゙
グラードン「ピカチュウてめぇコノヤロウいい加減にしねぇとマジ殺されるぞバカヤロウ」
レイア「……っ!!!」
ド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ドド ド ド ドド ド
イャンクック「 … … 」
ピカチュウ「……ピっ…!ピカチュウゥゥゥゥゥゥ!」がくがく
ドッ ドッ ドッド ッ ドッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッドッ ド ッ ド ッ
イャンクック「……ピカチュウ…?」
- 192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:20:26.55 ID:1JrBAGBxo
ピカチュウ「ピカチュゥゥゥゥゥゥ!!!」
クック「……そうか。お主の名はピカチュウというのか」
グラードン「ああっ!?俺の名はグラードンだバカヤロウ!」
桜「おめーに言ったんじゃねぇよ」ゴゴゴゴゴゴ
グラードン「てめぇの名はなんだバカヤロウ!」
クック「イャンクックだ」
グラードン「!!!!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
グラードン「なんだバカヤロウ早く言えってんだコノヤロウ」ゴゴゴゴ
クック「狙いはワシか」
グラードン「そうだバカヤロウ!」シャキン!
~~~~グラードンの両方の爪がキラリと光った!
その場にいる誰も感じ取ったッ!
この得体の知れない赤い奴が臨戦態勢に入ったとッ!!
クック「……闘いになるかよ……」ゴゴゴゴゴ
- 193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:21:29.25 ID:1JrBAGBxo
レウス&レイア&桜「!!!!!」ぞッ
~~~クックも臨戦態勢に入った瞬間、3人の背に鳥肌が立ったッ!!
グラードン「まず最初は爪で切り裂いたらぁーーーーーーーッ!!!」ぐあぁッ
クック「――――――」
グラードン「なわけねーだろバカヤロウ!!!!」ギイン!!
~~~~~グラードンの眼が怪しく光ったッ!その直後ッ!!
ぐ ら ぐ ら ぐ ら 羅 ら ら ラ ラ ラ ら ら
『 地 震 』ッ!!!地震が発生したッ!!!!
レウス「うおッ!!!」ゆらららら
レイア「わッ!!!」ぐらり
桜「ちィッ!」ぐらッ!
バサル「ッ!!!!????」 飛び起きた!
クック「っ」ヴァッ!
~~~~クックの尋常ならざる反応速度ッ!!跳んで回避したッ!!
- 197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:22:55.28 ID:1JrBAGBxo
グラードン「だから避けんなって言ってんだよバカヤロウ!!!」ドドドド
~~~グラードンが爪を振りかざして宙にいるクックに向かって突っ込んだッ!
疾いッ!!!重そうな外見に似合わず疾い動きをするッグラードンッ!!!
グラードン「アイアンクロォァアアッ!!!」ぶんッ!
クック「ぬ」しゃッ
~~~~しかしクックはもっと疾いッ!アイアンクロ―を避けるッ!
グラードン「てんめぇ~~~コノヤロォオオオァアアッ!!!」ぶちぶち
~~~どうやらグラードンは自分の攻撃が外れることを激しく嫌うらしいッ!
グラードン「浮いてたら普通避けれねぇだろうがバカヤロウ!」ぶんッ
グラードン「アイアンテールぅああああッ!!!!」ぶおッ!
クック「 」ひゅッ
~~~~グラードンがその太く硬い尻尾を宙にいるクックに向かってフルスイングしたッ!斜め下から斜め上に向けてであるッ!
そしてクックは宙で膝を抱え込んで、丸くなったッ!
なんとッ!!
クックはグラードンの尻尾攻撃を両方の 足 の 裏 で受けたのだッ!!
尻尾の衝撃に逆らわず、パワーの方向にそのまま飛ばされたのであるッ!
相手の攻撃の威力がどれほどのものか測れてなおッ!自身にダメージはないッ!という、超高度なテクニックであるッ!
常軌を逸した運動神経と格闘センスを合わせ持つ者のみに許された、神業的受け身であるッ!!!
- 200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:23:53.15 ID:1JrBAGBxo
クック「 」くるくるくるくる……すとっ
~~~クックはそのまま宙でくるくると回転し、すとっと羽毛のように軽く降り立ったッ!
グラードン「てめぇこの野郎ッ……!!この野郎てめぇッ……!!」ぶちぶちぶちっ!
クック「……ふむ」(……地割れや地震を起こす特殊能力に……)
グラードン「なにシャレた避け方してんだバカヤロウ!!!」
クック「……なるほど」(……まともにくらえば全身の骨が砕けるであろう威力の肉弾攻撃か)
ド ド ド ド ド ド ド
クック「……強敵じゃな」
グラードン「ああッ!?」
クック「おもしろいわ」にやり
~~~クックは不敵に笑ったのだッ!!未知の強敵を前にしてッ!!!
グラードン「てんめぇコノヤロウバカヤロウてめぇ~~~~」ぶちぶちぶちぶち!
~~~~が、その不敵な笑みはグラードンのお気に召さなかったらしいッ!!
グラードン「人を馬鹿にすんのもいい加減にしとけよバカヤロォアアアアッ!!!!」
- 202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:24:48.13 ID:1JrBAGBxo
桜「……おめぇの攻撃を避けてるだけで」
レウス「……別に馬鹿にしてるわけじゃ」
レイア「……ゴクリ」
グラードン「うるせぇぞバカヤロウ!!」シャキン!
クック「――――む」
グラードン「オアァッ!!!」 マッドショットッ!!!
~~~グラードンが口から泥の塊を放った!弾丸のようにクックに向かっているッ!
クック「 」さっ 避けるッ!!
グラードン「 」しゃッ!!!
クック「!」
~~~~疾いッ先ほどよりもッ!!!
マッドショットを撃ったと同時に動き出していたグラードンッ!
右手の爪がクックを襲うッ!!!
- 203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:25:55.48 ID:1JrBAGBxo
ず ど ん っ !!!!
グラードン「……がっ……」ぼごォっ……!!!!
レウス&レイア&桜「……!!!」
クック「…………」
~~~~今なにが起きたのかッ!?
マッドショットを撃つと同時にクックに突っ込んだグラードンッ!!右手の爪でクックの体を切り裂こうと爪をまっすぐ突き刺したッ!
これをクックは見切ったッ!
爪が届く直前、まずクックは半回転してグラードンに対し、一瞬だけ背を向ける状態になったッ!!
背を向けると同時に、左足を軸足にして右足を敵の方向にまっすぐに突き出したのであるッ!
そうつまり 後 ろ 蹴 り の形であるッ!!
突っ込んできたグラードンの攻撃を避けつつ、カウンターの後ろ蹴りをお見舞いしたのだッ!!
クックの右足の踵が、グラードンの腹のど真ん中に叩き込まれていたのであるッ!!
そして『 ずどんっ! 』という物凄い音が鳴ったのだッ!!!
グラードンの腹が『ぼごォッ』と大きく陥没していたッ!!!!
- 205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:26:57.69 ID:1JrBAGBxo
グラードン「……がッ……ひゅッ……」ふらッ……どたッ!
~~~グラードンが膝を着いたッ!!
グラードン「……ひゅッ……ひゅっ……がはぁっ!!」 吐血っ!!!
レウス「……す……すげぇ…!」
桜「……」(相変わらずだな先生の強さは……)
レイア「……ゴクリ」
グラードン「…ひゅっ…ひゅっ…」(…ふ……ふざけんじゃねぇぞバカヤロォ~~~っ…!)
クック「……さて、グラードンくん……といったかな?」コツ…コツ…
グラードン「…ひゅっ……ひゅ~っ!…」(こんな化け物なんて聞いてねぇぞコノヤロォ~~~っ……!!)
クック「まず、君たちは何者で……なぜ我らを狙う?」コツ…コツ…
グラードン「……ひゅっ…ひゅ~っ…!!」(や、やべぇぞ…!!)
クック「 こ た え よ 」 ギロリ
ぞ く り っ !!!!
グラードン「ひゅっ…ひゅっ…ひゅっ」(…い…息が出来ねぇんだよバカヤロウッ…!)
- 206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:27:53.14 ID:1JrBAGBxo
~~~~~トライ地方 火山 深夜
ブラキ「……ぐっ……」ふらっ……どさっ
ルカリオ「はぁーっ!はぁーっ!」ゼイ、ゼイ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
アグナ「素晴らしいッ!!素晴らしい戦いでしたッ!!!」
アグナ「両者一歩も譲らぬ壮絶な殴り合いを制したのはッ!! 謎の新人ルカリオ選手ッ!!!」
アグナ「新チャンピオンにどうぞ盛大な拍手をッ!!!!」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ルカリオ「……」すっ… 手を差し出した!
ブラキ「………ふっ……」にやり… がっ 手を握った!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
アグナ「なんとッ!!!握手ですッ!!倒れたブラキ選手にルカリオ選手が手を差出し、ブラキ選手がそれを握ったッ!そして抱き起したッ!!!」
ルカリオ&ブラキ「………」 だきっ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
アグナ「そのまま熱い抱擁をかわしているぅーーーーーーーーっ!!!!」
ガンキン「うう……涙が止まりません」ぐすっ
- 209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:28:42.28 ID:1JrBAGBxo
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
アグナ「私はっ…!!この戦いを見れたことをっ……心から幸せに思うっ…!!ううっ!」ポロ…ポロ…
ガンキン「…ううっ……ほんと……に……感動ぢました」ポロ…ポロ…
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ルカリオ「…………ブラキ…」ひそひそ
ブラキ「……なんだ…?」
ルカリオ「……今から言うことを……俺の言うことを信じて聞いてくれ」ひそひそ
ブラキ「……?」
ルカリオ「……この歓声に紛れて……遠くに逃げろ」
ブラキ「……なに…?」
ルカリオ「……お前たちは……全員殺される」
ブラキ「…………な……」
ルカリオ「頼むブラキ。信じてくれ。お前は死なせたくない」
- 212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:29:22.51 ID:GQ2InIhFo
ルカリオさんイケメンすぎ濡れた
- 215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:30:03.23 ID:1JrBAGBxo
ルカリオ「いいから逃げるんだ。できるだけ遠くへ」
ブラキ「……俺だけか?」
ルカリオ「…ああ。とてもこの人数h」
ぎゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん
~~~突如ッ!!! ルカリオの背後の空間に裂け目が生じたッ!!!
ルカリオ「 」ぞッ…… くるッ! 振り向くッ!!!
「ルカリオ……あなたはいったい何をやっているのです……?」
全員「!!!!????」
ブラキ「!!??」
~~~~そして空間の裂け目から、そいつが出てきたッ!!!
パルキア「……いったいどういった理由で敵と抱擁など……?」
アグナ「な、なんだぁーーーーーーーッ!? また誰か現れたぞォーーーーーーッ!?」
- 220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:31:40.40 ID:1JrBAGBxo
ルカリオ「……ッ」
ド ッ ド ッ ド ッ ッ ド ッ ドッ ッぅt ド ッ ド ッド
パルキア「……こたえなさい」ゴゴゴゴゴ
ブラキ「……ッ!!!」(なッ……なんだこいつはッ…!!)
ざわ…ざわ… なにあれ? 手品? ざわ…ざわ…
ガンキン「……何者でしょうか……? 彼は…」
アグナ「なんだかよくッわからんけどとりあえず名乗ってくださいッ!そこの人ッ!!」
パルキア「……!」くるッ
アグナ「お名前をッ!!!」
パルキア「……私ですか?」
アグナ「はいッ!よろしければッ!!」
パルキア「これは失礼」すっ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
パルキア「【アルセウス直属護衛軍】の1人……パルキアと申します」ぺこり
- 224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:33:06.66 ID:1JrBAGBxo
ざわ…ざわ… なに? アル? 護衛? パルキア? ざわ…ざわ…
アグナ「パルキアっ…!!パルキアという名前らしいですっ!!!」
ガンキン「だれかの護衛をしているようですね」
パルキア「以後お見知りおきを……ところでルカリオ」くるっ
ルカリオ「!!!」
ブラキ「……」ゴゴゴゴゴ
パルキア「ふふ、なるほど。そこの方と戦っているうちに友情でも芽生えましたか」
ルカリオ「……っ!!」
ド ド ド っ ド ト ゙ ト ゙ ド っ 度
パルキア「まぁあなたが我々を裏切って【そちら側】につきたいなら、それで構いませんよ」
パルキア「そうなったらそうなったで……」
ドド ドド ドド ド ド ド ド ドド
パルキア「 修 羅 場 …… それだけのこと……」ニィ… ペロリ
ルカリオ「っ!!!!」 ぞ く り っ !!
- 230:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:34:16.53 ID:1JrBAGBxo
ブラキ「……っ!!」(こいつ……!!)
ルカリオ「ブラキ……」
ブラキ「!!」
ルカリオ「俺が時間を稼ぐから……全力で逃げろ」
ブラキ「なに!?」
パルキア「おや。私と戦うつもりですか……?」
ルカリオ「……早く逃げろ」ゴゴゴゴ!
パルキア「仲間と戦うのは不本意ですが……仕方ありませんね」ゴゴゴゴ
「その必要はないよ。パルキア」
~~~~~~~さっきの空間の裂け目から、声がしたっ!
そしてその声の主が、ぴょんと飛び出してきたッ!!!
アルセウス「やぁ。ルカリオ。元気そうだね」
全員「!!!!!??????」
- 234:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:35:37.50 ID:1JrBAGBxo
アグナ「なななななんだぁーーーーッ!?どうなっているんだぁーーーーッ!?まーたまた誰か現れたぞォーーーーーーーッ!!!???」
ガンキン「う~ん……神々しいですねぇ」
ブラキ「ッ!!」
ルカリオ「……あ……あ……」がくがく
パルキア「アルセウス様」すっ… 膝をついて頭を下げた!
アルセウス「ルカリオ。僕たちを裏切るつもりかい?」
ルカリオ「……あ……く………」がくがく
アルセウス「ん?」
ルカリオ「……あ……あんたは……間違ってる……」
アルセウス「はは、面白いことを言うね。いつも言っているだろう?」
アルセウス「勝者は常に正しい者だ。正しい者が勝つ。そして僕はあらゆることに勝ってきた」
ルカリオ「 」
ド ド ド ド ド ド ドド ド ド
アルセウス「 全てに勝つ僕は 、 全て正しい 」アカシ
- 235:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:37:08.80 ID:1JrBAGBxo
ルカリオ「……で……でも…!……こんな……こんな……やり方…!!」
アルセウス「わかったわかった」
ルカリオ「!!!」(……ああ……)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ
ブラキ「…っ!!」(なんだ…っ!!こいつはっ…!!)
アルセウス「そこまで言うなら」
パルキア「……ふふ」
ルカリオ「…………」(……ああ……俺は……)
~~~~~ルカリオはこの絶望的な状況の中でっ…!!!
あるひとつの確信を抱いていたっ……!!!
ルカリオ「…………」(ああ。俺は。……)
ゴゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ああ。
俺は。
今ここで死ぬ。
―――――――第8話 完
- 236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:38:21.25 ID:1JrBAGBxo
~~~~~時間は少し巻き戻る~~~~
~~~~ポケモン世界 やりのはしら ~~~~~
パルキア「なかなかやりますね。こちら側も大分死んだようです」
ディアルガ「強ぇぜこいつら」
アルセウス「まぁ、想定の範囲内だよ」
パルキア「どうしますか? ラティ兄妹とロス3兄弟も送りますか?」
アルセウス「その必要はないさ」
ディアルガ「……あ、そういえばリザードンが勝手に向こうに行ったらしいですぜ」
アルセウス「また? まったくあいつは……【前の戦い】の時も彼は勝手な行動をしていたね」
パルキア「ええ。たしかマグマハートが自分と似ているから自分が倒すとか言って」
ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ っゴ ゴゴ ゴゴ ゴ
- 237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:39:24.99 ID:1JrBAGBxo
ディアルガ「前の戦いの奴らも……結構強かったよな」
ディアルガ「【ガリ種】とか【ジョーカー種】には苦戦したぜ」
~~~~~~お察し頂けただろうか。
パルキア「私は【スエゾー種】が苦手でしたね。あの攻撃方法と容姿が生理的に受け付けなかった」
~~~~~お分かり頂けただろうかッ!!!!????
アルセウス「うん。彼らも強かったね」
~~~~~お察し頂けただろうかッ!?
アルセウスッ!パルキアッ!ディアルガッ!この3匹は今ッ!!!
こ の 物 語 の 核 心 に 触 れ る 重 要 な 会 話 を し て い る と い う こ と に ! ?
ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ コ ゙ コ ゙ コ ゙ コ ゙
アルセウス「そう。僕たちは勝ってきた。だから今回も」
アルセウス「いつも通りやればいい」
- 241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:40:45.63 ID:1JrBAGBxo
~~~~そして、トライ地方 火山
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アルセウス「向こうへお帰り、ルカリオ」
ルカリオ「あ」
ひゅんっ
~~~ルカリオの体が突然消えたッ!!!
ブラキ「!!!!???」
全員「!!! 消えたッ!!!???」
アルセウス「パルキア。ここは任せた」
パルキア「は。仰せのままに。アルセウス様はどちらへ……?」
アルセウス「イャンクックの居場所がわかった。グラードンのところだ」
アルセウス「ピカチュウとコイルも一緒にいる」
- 242:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:41:04.70 ID:OaAxrs4go
モンスターファーム?
- 243:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:41:15.87 ID:/e+0IPXDO
モンスター繋がりか
- 245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:41:36.99 ID:+H49W/OGo
モンスターを冠するゲームを狩りまくってる感じか
- 247:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:41:56.96 ID:1JrBAGBxo
パルキア「なんと」
アルセウス「ふふ。ようやくイャンクックに会える。じゃあここは頼んだよ」しゃッ
パルキア「お気をつけて」ぺこり
ブラキ「……ッ!!!」
アグナ「な、いったい何が起きているんだぁーーーーーーッ!!??」
アグナ「分からぁーーーーーーーーーーんッ!!!!!」
ガンキン「夢でしょうか、これは」
パルキア「さてお集まりのみなさん、お気の毒ですが」くるり
ブラキ「……おいあんた!さっきから何を」
パルキア「あなた達には死んでいただく」
アグナ「 は 」
全員「 え? 」
パルキア「 亜 空 切 断 」
・・・・・・
―――――――― しゅばっち…っ!!!
- 251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:44:09.62 ID:1JrBAGBxo
~~~~~シュレイド城 深夜
ミラボレアス「…………」ちらっ…
ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴゴ ゴ
ケルディオ「……やぁ。ボレアス」
コバルオン「……」ゴゴゴゴ
テラキオン「……」ゴゴゴゴ
ビリジオン「……」ゴゴゴゴ
~~~~黒龍がケルディオたちに囲まれていたッ!!!
ケルディオ「君は黒龍とも邪龍とも呼ばれているんだろ?」
ボレアス「……」
ケルディオ「邪って文字がつくってことは君は悪ってことだ」
ケルディオ「そんな悪は僕たちのような聖という文字がついた聖騎士が討伐する」
ケルディオ「どこでもそういう風に相場が決まっている。君もそう思うだろ?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ボレアス「……」(なに言ってんだコイツ……つーか誰だよ)
- 257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:45:23.36 ID:1JrBAGBxo
~~~~~トライ地方 孤島 深夜
イビルジョー「……」
ティガ(死体)「・・・・・・・・・」
~~~~イビルジョーはティガの死体を抱きかかえたまま動かない!
ソウル「……ジョー。ティガを埋めてあげよう」
ペッコ「……ごくり」
亜ッコ「……ゴクリ」
イビルジョー「……」
ソウル「……ジョー。ティガに蠅がたかってきてる。このままじゃティガが可哀想だ」
イビルジョー「……」
アシラ「……」
ジンオウガ「……」
イビルジョー「……ねぇ……さっき……ティガくんは治るって言ったよね」
- 261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:46:36.13 ID:1JrBAGBxo
ソウル「!!」
アシラ「ああ。言った」
イビルジョー「ティガくん動かないんだけど」
ペッコ&亜ッコ「……っ」ぞぞっ
アシラ「助かる怪我じゃなかった。ティガを安心させる為に言った」
ソウル「……」(…………)
イビルジョー「……ティガくん死んだの……?」
アシラ「ああ」
イビルジョー「……そいつが殺したの?」
カイリュー(気絶中)「……」
アシラ「…………ああ」
イビルジョー「……なんでそいつ生かしてるの」
ソウル「こいつにはいろいろ聞き出さなきゃならないからだ」
- 265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:47:50.46 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「そいつがティガくんを殺したのに?」ゴゴ…
ペッコ&亜ッコ「……」ぞぞぞ
ソウル「ティガの仇をとる為だ」
イビルジョー「おかしいよね。ティガくんは死んだのにそいつは生きてるなんて」
ソウル「……敵はこいつだけじゃないんだ」
イビルジョー「殺させてよ。そいつ」
ソウル「……だめだ」
イビルジョー「殺させてよ」
ソウル「だめだ」
イビルジョー「殺させろ」
ソウル「だめだ」
イビルジョー「殺す」むくり…
ソウル「ジョー!ティガが死んで辛いのはお前だけじゃない!」
- 269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:49:00.23 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「…………そこどいてよ」ゴゴ…
~~~イビルジョーは依然としてティガの方向を向いているッ!
つまりソウルたちに背を向けたまま話しているッ!
ソウル「……だめだ。どけない」
~~~~ソウル、ジン、アシラがカイリューを守るようにして立っているのだッ!(皮肉にも……!!)
イビルジョー「……そいつを守るんだね……」ゴゴゴ……
ペッコ&亜ッコ「……ゴクリ」
ソウル「……」
イビルジョー「…………ねぇ、ティガくん、あいつらグルだったんだよきっと」
ティガ(死体)「・・・・・・・・・」
ペッコ&亜ッコ「!!!」ぞくりっ!!!
~~~なんとっ!イビルジョーがティガの死体に話しかけたではないかッ!!
アシラ「おいお前いい加減にしろよ」ゴゴゴ…
- 271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:49:50.80 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「ティガくん、どうしようかあいつら」
ティガ(死体)「・・・・・・・・・・・・・・・」
ソウル「おい!ジョー!気をしっかり持て!ティガは」
イビルジョー「言うな」
ソウル「ティガはもう」
イビルジョー「言うな」
ソウル「ティガはもう死」
イビルジョー「死んでない!!!!」
ペッコ&亜ッコ「!!!」びくっ!!!
アシラ「……」ゴゴ…
ジンオウガ「……」ゴゴ…
イビルジョー「ティガくんは生きてるよ」
- 273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:50:43.51 ID:1JrBAGBxo
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
イビルジョー「ティガくんは私の中で生き続ける」ゴゴゴゴゴ…
ソウル「――――――――――やめ」
イビルジョー「ね、ティガくん」にこっ
~~~それがイビルジョーの最後の微笑みであったッ!!!!
イビルジョー「 」がぶちッ!
~~~~なんとッ!!イビルジョーがティガの死体にかぶりついたッ!!!
ペッコ&亜ッコ「ひっ」
アシラ「やめんかァッ!!!!」びゅおッ
ドガッ!
~~~アシラがイビルジョーの延髄にヒジを打ち下ろしたッ!
しかしッ!!
アシラ「!?」
~~~~まるで効いていないッ!なぜならッ!!
イビルジョーの首の筋肉がもこりと盛り上がっていたからであるッ!!!
- 275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:51:41.66 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「 」がぶッ! ぶちッ!みちッ!
ソウル「!!!!」
もこっ… もこり… もこっ…… ぼこっ… もこり…
~~~首だけじゃないッ!背中とかいろんな所の筋肉がもこりもこりと膨れ上がっていくッ!!!
イビルジョー「 」ひゅおおおおおおおおお…
アシラ「!!!!!」
~~~ さ ら に ッ !!!
イビルジョーの体から黒く禍々しいオーラが放出され始めたではないかッ!!!
亜ッコ「ジョーさんッ!しっかりしてッ!それはあなたが大好きなティガレックスだよ!」
イビルジョー「 」ギロリ
亜ッコ「……ッ!!??」(ジョーさん!!??)
~~~~さらにさらにッ!!!
イビルジョーの眼が紅く輝いているッ!!
そして亜ッコはイビルジョーと眼が合った瞬間、イビルジョーの思念を感じ取ったッ!!
ジョーさんはっ……!!! 自分をっ……!! エサっ…!!食糧っ…!!
つまりっ……!! 喰わ……
怒り喰らうイビルジョー「グォォォァァアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」ゴゴォーーーーーーーーーーッ!!!!!
~~~イビルジョーの体全体から黒いオーラが水蒸気のように勢いよく噴き出したッ!!
- 277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:52:50.80 ID:1JrBAGBxo
全員「!!!!!」
カイリュー「………ん…?」パチリ
~~~イビルジョーの精神は完全に崩壊したッ!(いや、恐暴竜という種として見れば完全体になったのかもしれない…)
自分以外の生き物ッ!! 眼 に 映 る 動 く モ ノ は 喰 う ッ !!!
それだけの為に生きる完全捕食生命体になってしまったのだッ!!!
怒喰ジョー「ガアアアアッ!!!」がばァッ
~~~~ジョーが亜ッコに襲いかかったッ!!
ペッコ「亜ッコ!!!」ぐいっ
~~~ペッコが亜ッコを引っ張ったっ!間一髪っ!!
ソウル「上だッ!上に逃げろッ!!!」
ペッコ&亜ッコ「うおおおおおおおお!!!」ヴぁッ!! 飛んだッ!!
怒喰ジョー「ガルァッ!!!」がぶりッ
カイリュー「あっ……あんぎゃぁ……ぁぁ……」
~~~~~ジョーがカイリューの頭に噛み付いたッ!
ぱきょっ
~~~~~ カイリューの頭が砕けたッ!!!!
- 279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:53:41.48 ID:+H49W/OGo
ジョー姐さんぱねぇ…
- 282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:54:20.60 ID:1JrBAGBxo
ソウル「くそッ!!」ヴぁッ!
アシラ「ジン!!崖を登るぞッ!!!」
ジンオウガ「……ああ」
~~~~こうして、その場の者はイビルジョーから避難したッ!!!
怒喰ジョー「ガァアアアアアアッ!!!」がぶりッ!みちッ!がぶッ!
~~~イビルジョーはあっという間にティガレックスとカイリューを食い終えてしまい……
怒喰ジョー「グルルルルル……」どしん、どしん、どしん、どしん、
~~~暗い森の中へと消えていったっ……!!!
エサを求めてっ……!!!
亜ッコ「うわああああああんジョーさああああああん!!!」泣き
ペッコ「う、うおおおおおおおおおおおおお!!!!」泣き
~~~~ペッコと亜ッコは、過去に何度もイビルジョーに助けられていたッ!
そんな2人にとってっ……!!!
今のイビルジョーの姿を見ることはッ!…あまりにも辛かったっ……!!
ペッコ&亜ッコ「うわあああああああああああああああああああああ」
~~~~ペッコと亜ッコの泣き声がっ……!!!
夜空に虚しく響いていたっ……!!!!
- 286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:55:47.49 ID:1JrBAGBxo
~~~~~トライ地方 厄海 深夜
白ラギア(♀)「……アマツさん……どうしたんすか、その怪我」
アマツ「……ぺっ…」 アマツが口から血をぺっっと吐き出したっ!
アマツの体がボロボロになっていたッ!
角も片方折れているッ!!!!
アマツ「……ああ、こいつにやられた」くいっ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
レックウザ(死体)「・・・・・・・・・・・・」
白ラギ「……なんすかこの緑色のへびは」
アマツ「いきなり喧嘩売ってきたのさ。上空で」
白ラギ「アマツさんがそれほど怪我するなんて……強かったんすね」
アマツ「ああ。かなりね」
ドスジャギイ「……!!」(しかし…白ラギさん…!! なんて人だ…!! 実の弟のラギアさんが殺されたことを伝えても……【あっそ】で済ますなんて…!!)
- 288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:57:11.50 ID:1JrBAGBxo
白ラギ「何者なんすかこれ」
アマツ「まったく分からないよ。それに不可解だったのが……」
ドスジャギイ「……ゴクリ」(…なんだ…?)
アマツ「こいつ……翼もないのにどうやって空を飛んでいたんだろうね……」
白ラギ「…………」
ドスジャギイ「…………」(……そ……それをあんたが言うか!?)
アマツ「ねぇ……不思議に思わないかい」
白ラギ「……そ、そうっすね……どうやって飛んでいたんすかね」
アマツ「ところでおっさんは?」
(※おっさん――ミラオスのおっさん→ミラオッさん→おっさん)
白ラギ「いま冥が呼びに行ってます」
(※冥―――冥海竜ラギアクルス希少種のことである。
ちなみに白ラギと冥は双子、―――冥が妹―――ラギア原種は2人にとっての弟である)
- 291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:58:35.57 ID:1JrBAGBxo
ざざーん!! 海面が揺れた!!
白ラギ「ちょうど今帰ってきましたね」
ミラオス「……うい~よっこいしょ」ざばぁ!
黒ラギ「ただいまー……あ、アマツさん久しぶりー」
アマツ「よ」
黒ラギ「ん? なぁにそれ? その緑の」
アマツ「いきなり襲ってきたんだよ。殺したけど」
ミラオス「なぬ? 儂らもさっき変な奴に襲われたぞ」
アマツ「……なに?」
黒ラギ「見せようと思って持ってきてるよー、ほら」どさっ
カイオーガ(死体)「・・・・・・・・・」
白ラギ「……なんだこいつ」
- 292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 15:59:44.42 ID:1JrBAGBxo
ミラオス「いきなり襲いかかってきおったんわい」
黒ラギ「うん。電撃で即死したけど」
アマツ「……そういやこういう変な奴が凍土にも現れて住人を皆殺しにしたらしい」
黒ラギ「ふ~ん」
白ラギ「孤島でもラギアが何かに殺されたんだと」
黒ラギ「へぇ~」
ミラオス「……なんか似た模様があるのォ、こいつら」
ドスジャギイ「……」(こ、この人たちは……やっぱり……どこか変だ……!! 感情が欠如してるというか……! いや強いから頼もしくはあるんだけど…!! でも…!!)
ドスジャギイ「め、冥さんっ…!! 悲しくないんですかっ…!! ラギアさんが死んでっ…!! 実の弟でしょう…!?」
黒ラギ「だってあいつ弱かったじゃん」
ドスジャギイ「!!」
白ラギ「弱ぇやつは死ぬ。なんも不思議なことじゃないだろ」
ドスジャギイ「…!!」(ううっ!!!)
- 293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:00:46.06 ID:1JrBAGBxo
アマツ「……ん?」ちらっ
ミラオス「なした?」
アマツ「……空から何か来るよ」
黒ラギ「ん?」
~~~~~なんとっ!! 夜空から【白く光る何か】がゆっくりこちらに向かってきているではないかッ!!!
白ラギ「……あの光は……」
黒ラギ「綺麗~」
ドスジャギイ「……ッ!!」(な、なんだっ…!?)
ミラオス「……ほほ、何十年ぶりじゃ、あいつが姿を現すのは」
アマツ「これは珍しい。ウチら古龍の【ボス】の登場だ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
第9話 完
- 295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:01:04.27 ID:IcpLeHXl0
ホウエン組よえぇww
- 297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:01:10.50 ID:YNDrcsPg0
ホウエン組噛ませすぎるwwwwww
- 300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:01:48.95 ID:1JrBAGBxo
~~~~森丘地方 旧砂漠 深夜
ヤマツカミ「……ぬぅ……やはりここも襲撃されておったか」
フルフル「……酷い……どうしてこんな残酷なことが…」
キリン「……」
~~~~おびただしい数のガレオス達の死体である!
ナルガ「……ん…?」
~~~ナルガは遠くの砂丘の上に、奇妙な影を見つけた!
ヤマツカミ「どうした? ナルガ」
ナルガ「…………」
~~~~4人がその方向を向く!
ヤマツカミ「……あれは……」
~~~その影の正体はッ!!
横たわるガブリアスのすぐ傍で、座って星空を眺めているココットの村長である!
ヤマツカミ「……!!! ヨーダ……!!??」
ナルガ「 」 ざ わ っ !!
- 303:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:03:15.29 ID:1JrBAGBxo
~~突如、ナルガの全身の毛がざわりと逆立ったッ!!
キリン「!?」
フルフル「ひっ!?」
ナルガ「 ヨーダ 」ゴゴォーーーーーーーーーーッ!!!!
ヤマツカミ「いかんっ!」
~~~ナルガの体から凄まじい気が放出されたッ!全身の毛が針のように尖っているッ!
尻尾のトゲも禍々しく月光を反射しながらいきり立っているッ!両の瞳が真紅に光を発しているッ!!
なによりも殺気っ……!! 尋常でない殺気が沸騰した湯気のようにナルガの肉体から迸っているッ!!!
~~~~~
村長「……む」チラッ
ナルガの殺気に気付くッ!歴戦の村長ッ!!
~~~~~~
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ヤマツカミ「 気を鎮めよっ! ナルガッ!」
~~~~~
村長「おいおい……すげー殺気だな」すっく……カチャ
剣を手にし立ち上がるッ!村長ッ!!
~~~~~
- 306:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:04:21.47 ID:1JrBAGBxo
ナルガ「 ヨーダ !!」 ひゅんっ!
~~~ヤマツカミの怒鳴り声も耳に入らなかったッ!
凄まじい殺意を抱いて村長の場所へ跳躍するナルガッ!!
び ゅ お っ
村長「ぬんっ!」
ガキィィィィィィィィィィィィィン!!という刃物と刃物がぶつかり合う音が夜の砂漠に鳴り響いたッ!!
ナルガの翼の刃を、村長は剣で受け止めていたのだッ!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ナルガ「……私を……覚えているか……?」ゴゴォーーーーーーーッ!!
尋常ならざる憎悪と怒りを込めた恐ろしい眼で村長を見据えるナルガッ!!
村長「……知らねぇな」(なんてぇ眼で見やがる……)グググ…
ナルガ「………」ググググ…! ナルガが刃を押し込むッ!
村長「ワリィな……えらくワシに恨みがあるみてぇだが…心当たりがあり過ぎてな」ググ… 村長が押されるッ!!
~~~火花が散るッ!!刃と刃の接触部分からッ!!
- 307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:05:25.72 ID:1JrBAGBxo
ナルガ「 」ばっ!
村長「 」ばっ!
どちらからともなくお互いに距離をとったッ!!
ドト ゙ト ゙ト ゙ ドド ド ド ド ド ド
ナルガ「お前は……私の母を殺した」ゴゴォーーーーーーーーッ!!
村長「!!」
~~~村長の頭の中で引っかかるものがあったッ!!!
村長「……そうか……てめぇあの時のチビか」ゴゴゴゴ…
――――――――――――15年ぐらい前・・・・・
~~~~~樹海
緑ナルガ「……がッ……は……」どしーん!
幼ナルガ「お……おか……おか……」ポロ…ポロ…
緑ナルガ「…逃げ…な…さ……ナル……ガ…」すぅ
村長「……ふーっ……」(久々に死ぬかと思ったぜ……やけに強ぇと思ったら……ガキがいたのか)
- 309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:06:23.39 ID:1JrBAGBxo
幼ナルガ「お……おか……おか……ちゃ……」ポロ…ポロ…
村長「……おいチビ、てめぇの母ちゃんはな、近くの小さな村に住んでた人間を全員殺しちまいやがったんだ」
幼ナルガ「…おか……おかあちゃああ……」ポロ…ポロ…
村長「……」(まぁ子供がいて気が立ってたんなら無理もねぇ……ハンターの脅威を知っているなら尚更な……)
村長「……」(……それに……先にしかけたのは村人の方だって話もあるしよ……)
村長「そんでな、ワシに依頼が来たんだ。てめぇの母ちゃんを殺してくれってよ」
幼ナルガ「……あ……あ……」ポロ…ポロ…
村長「……じきにてめぇの母ちゃんの素材を狙った雑魚ハンター共が来る。遠くへ逃げた方が良いぜ」
幼ナルガ「……」くるっ
村長「ん?」
幼ナルガ「……こ……ろ……す……」ポロポロ
- 311:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:07:25.43 ID:1JrBAGBxo
幼ナルガ「……こ……ろ……して…やる…うっ……ひっく…」ポロポロ
~~~~幼い竜の眼には、確かな殺意が宿っていたッ!!
村長「そうかワシが憎いか。憎いだろうな」
村長「いいぜ。てめぇにはワシを殺す権利がある。成長して力をつけたらワシんとこへ来い。その時にてめぇの方が強かったらこの命くれてやる」
村長「だがワシも全力で迎え撃つ。てめぇの方が弱かったら……死ぬのはてめぇだ。いいな?」
幼ナルガ「…ぜっ…たい……おまえ……だけ…は……ころす…」ポロポロ
村長「……ワシゃさっき遠くへ逃げろって言ったからな」
村長「これから来る雑魚共に殺されても……それはてめぇの自己責任だ。 じゃあな」くる……すたすたすたすたすた
幼ナルガ「…うっ……ああう……う……ひっく…」ポロポロ
幼ナルガ「うあああああああああっ!ああああああああああああっ!」ポロポロ
~~~ナルガは息絶えた親の傍を離れなかった!!
- 312:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:08:41.84 ID:1JrBAGBxo
雑魚ハンター「お、あったあった」
雑魚「しかしヨーダさんも変わってるよな……仕留めた獲物からは素材は剥ぎ取らないとか」
雑魚「武具も鉱石とかだけだしな」
雑魚「まぁその妙なポリシーのおかげで、俺らが楽して素材を集められるわけだけどな」
幼ナルガ「……う…う…う……」ポロポロ
雑魚「おおっ!?これは珍しいっ!迅竜の幼体だ!」
幼ナルガ「……うう……」ポロポロ
雑魚「……なんか……かわいいな……」
雑魚「……たしかに……なんだろ……なんかすげーそそる」
雑魚「やっべなんか興奮してきた」かちゃかちゃ
雑魚「おいっ!なにベルト外してんだよ変態かおめぇはっ!!」
雑魚「で、でもよ……見てみろよ……すげぇ可愛いぜ…」ハアハア
幼ナルガ「……う……うう……」ポロポロ
雑魚「……ゴクリ……ほんとだ…なんか……新しい世界を開きそうだ……」ハアハア
- 314:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:09:16.20 ID:x2V9h2t6o
雑魚きめぇwwww
- 318:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:09:46.07 ID:1JrBAGBxo
雑魚「……引っかかれたりしたら痛そうだから…」
雑魚「…まず気絶させるか…」すっ
幼ナルガ「!?」びくっ
雑魚「やっと俺らに気付いたか」
幼ナルガ「ひっ」
雑魚「ああ!怯えた表情もきゃわ」
ず ど ん っ !!! プチプチプチプチ
ヤマツカミ「ん…?…なんか踏んだかの……」
幼ナルガ「…………」ポカーン
ヤマツカミ「……おや?」
~~~~これがナルガとヤマツカミの運命的な出会いであったッ!!!
- 321:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:10:23.90 ID:Jz8eqsP/o
プチプチwwwwwwww
- 322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:10:31.06 ID:7MWMaWvOo
そりゃポカーンってなるわwwwwww
- 326:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:11:09.91 ID:1JrBAGBxo
~~~~そして現代 旧砂漠
村長「立派に成長したじゃねぇかよ」ゴゴゴゴゴ
ナルガ「……お前への恨みがあったからだ」ゴゴゴゴ
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
村長「言ったよな? 全力で迎え撃つってよ」ゴゴゴゴ!
ナルガ「ああ。 本気のお前を殺す」ゴゴゴゴゴゴ!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
村長「死ぬぜ……てめぇ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
ドッ ドッ ド ッド ッ ド ッド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ドッ
ナルガ「 死ぬのは お前だ 」ゴゴォーーーーーーーーーーッ!!!
―――――
ナルガ「 」ヴぁッ!!
村長「 」ヴぁッ!!
~~~~~~両方同時に跳躍したッ!!お互いに向かってッ!!
- 329:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:12:26.16 ID:1JrBAGBxo
~~~~ナルガと村長が衝突するッ!!!
ざ く ッ ! し ゅ ば ッ ! ブシュウウウウウウウ!!!
村長「!!!!」
ナルガ「!!!????」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ヤマツカミ「……なにをしておる……お主ら」ぐぐぐ…
~~~~なんとッ!!
ヤマツカミが2人の間に割って入ったのだッ!!(ナウシカのユパ様みたいな状態)
体の左側にナルガの刃がッ!! 右側に村長の剣が突き刺さっていたッ!!!
ぶしゅううううううっ!と鮮血が舞うッ!!!
ヤマツカミの鮮血がッ!!!!!
ナルガ「なっ……!!!」すっ!!!
~~~ナルガが素早く身を引いたッ!!ヤマツカミの傷口からは血がどくどくと流れ出るッ!!!
ナルガ「……な……ん……で……」
村長「どういうつもりだてめぇ」
~~~~村長がヤマツカミに向けて言うッ!!
- 333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:14:20.98 ID:1JrBAGBxo
ナルガの体が小刻みに震えていたッ!!
逆立っていた全身の毛が一斉に萎えていくッ!!
あれほどの憎悪がこもっていた両目から赤い光が消えていたッ!
代 わ り に 涙 が た ま っ て い く ッ !!
放出されていた殺気も急速になくなっていくッ!!
先ほどまで憎しみと殺意に溢れていた形相が、みるみる困惑と悲しみの入り混じった表情へと変わっていったッ!!!!
ナルガ「……な……ん………で………」ポロ…ポロ…
そ し て つ い に 溢 れ 出 る っ … !!! 涙っ……!!
ナルガの精神は今にも壊れそうだったッ!!
やっと出会えた、憎みに憎み続けた親の仇ッ!!
その仇の命を刈り取らんと、ありったけの憎悪を刃に込めて一閃したのだッ!!
一撃で殺すためにッ!今までで最高に力と殺意を込めてッ!!
生 涯 最 高 の 斬 撃 を ッ !!!!
その刃がッ!! その斬撃がッ!!!
育ての親であり、生きる術と戦術を教えてくれた恩師であり、そしてなによりもッ!!
あの時、自分を絶望から救ってくれたッヤマツカミをッ!!!!
その斬撃がヤマツカミの身を切り裂いていたのだッ!!!!
ヤマツカミとナルガ、この2人は強く深い絆で結ばれていたッ!!師と弟子、そして父親と娘の絆であるッ!!
普段はそっけない振りをしているナルガだが、本当はヤマツカミが大好きなのだッ!(恋愛とかそういう意味ではなく……いや、もしかしたらあるのかも知れない)
ナルガが世界で最も尊敬する存在、それがヤマツカミなのだッ!!!
そのヤマツカミをっ……!!!!
- 336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:15:39.83 ID:1JrBAGBxo
ナルガ「……う……あ……」ポロ…ポロ…
~~~殺意を込めた自らの手で、切り裂いてしまったのだッ!!!
キリン「ヤマツ先生ッ!!!」だだだッ!
フルフル「早く止血をッ!!!」
ヤマツカミ「……ヨーダよ」ギロリ
村長「……ボケたかよジジイ」ぐぐ…
~~~村長はヤマツカミの体に刺さった剣を抜こうとしたッ!しかし抜けないッ!
ヤマツカミが筋肉を凝縮させて剣を固定しているのであるッ!!
村長への威嚇であるッ!!!
ヤマツカミ「我らは争っている場合ではない」
村長「けっ……ずっと殺しあってきた仲だろうがよ」
ヤマツカミ「我らは今、未知の脅威にさらされておる。仲間が大分殺された」
村長「……あの変なサメか」
ヤマツカミ「そうだ」
ガブリアス(死体)「・・・・・・・・・・」
- 340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:16:59.89 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「ここの住人を殺したのはあのサメであろう」
村長「ああ」
ヤマツカミ「あのサメは貴様にも襲いかかってきた、だからそこで死んでいるのであろう」
村長「ああ。ワシが殺した」
ヤマツカミ「そのサメが貴様にも牙をふるったということは、人間たちにも危険が及ぶかもしれんということだぞ」
村長「……」
ヤマツカミ「未知の殺戮者共は我ら龍(竜)たちだけが狙いだと思っていたが、そうとも限らんようだ」
村長「……今……てめぇらに何が起きてんだ」
ヤマツカミ「そのサメのような得体の知れぬ何かが各地で虐殺を行っておる」
村長「……人間たちも殺されてんのか」
ヤマツカミ「まだその報告はない。しかし貴様が襲われたとなれば奴らは人間も殺せるということだ」
村長「……」
ヤマツカミ「分かったか……争っている時ではないのだ」
- 341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:18:25.93 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミがナルガの方へ視線をきった!
厳しくも慈愛に満ちた優しい眼差しでナルガを見据えたっ……!!!
しかしその優しい眼が……今のナルガには苦しかったっ…!!!
ナルガ「……う……あ……」ポロ…ポロ……
ヤマツカミ「ナルガよ……落ち着け。落ち着くのだ」
ナルガ「…う……う……」ポロ…ポロ…
ヤマツカミ「お前も分かっているであろう。我らを殺して回っている者たちがいるということを」
キリン「ヤマツ先生ッ早く止血をッ!!!!」
ヤマツカミ「お前の気持ちは分かる。しかし憎悪には決して呑まれてはいかんと教えたはずだ。忘れたのか」
ナルガ「……ち……が……」ポロ…ポロ…
~~~~忘れるわけがないのだッ!ヤマツカミから教わったことは全てッ!!!
ナルガ「……」ちらっ…
~~~ナルガは自らが裂いたヤマツカミの傷口を見たッ!!
村長を一撃で殺すつもりの憤怒の斬撃だった為に、傷は深かったッ!
血が止まらずどくどくと流れ続けるッ!!!
- 344:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:19:30.20 ID:1JrBAGBxo
ナルガの精神は最早限界であるッ!!そこら中にヒビがはいったガラスのようにッ!
あとほんのわずかの刺激……きっかけで、ナルガの精神は崩壊してしまうかもしれないッ!!
ヤマツカミ「傷のことなら心配するな、こんなものただのかすり傷だ」
キリン「どこがっ!?早く血ぃ止めないとマジで死にますよあなたっ!!」
ナルガ「――――――」
フルフル「 」(ばっ……!!!)
ヤマツカミ「…………」
村長「……」(空気の読めねぇ野郎だなあの馬っころは……)
ナルガ「う」ひゅんっ!!
~~~~ナルガが上空へと舞い上がったッ!!!
ヤマツカミ「フルフルッ!今のナルガを1人にしては危険だッ!追えッ!」
フルフル「はいっ!」ヴぁっ!
キリン「僕も行くよっ!」
ヤマツカミ「キリンッ!お主は残れッ!」
- 346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:20:48.53 ID:1JrBAGBxo
キリン「え……!」
ヤマツカミ「すまんがお主は薬草を摘んできてくれんか」
キリン「了解ッ!」しゅたッ!
ヤマツカミ「……」
村長「……さて、そろそろワシの剣を返してくれねぇかい」
ヤマツカミ「あの者たちを斬らぬと誓え」
村長「理由もなしに斬るかよ」
ヤマツカミ「……」すぅ
~~~~ヤマツカミが力を抜いたッ!するりと剣が抜けたッ!
村長「しかしもしさっきみてーに向こうから襲ってきやがったら……ワシも自分の身を守るために戦うぜ。文句ねーよな」
ヤマツカミ「ああ」
- 352:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:21:56.76 ID:1JrBAGBxo
村長「あの迅竜によく言っておけよ。さっきもてめぇが止めなかったら死んでたぜ……あいつ」
~~~村長が言ったことは本当であるッ!!
怒りに任せた単調な攻撃をさばき、そこに生じた隙を突くことなど、百戦錬磨の村長にとっては造作もないことなのだッ!
もちろんヤマツカミはそれを知っているッ!
(つまりヤマツカミは再びナルガの命を救ったことになる)
しかしッ!! もし、ナルガが冷静に戦っていたならッ!!!
村長でさえも死ぬ可能性があったッ!!!
(つまりナルガは冷静に戦えばめっちゃ強い)
ヤマツカミ「ああ。もしまたナルガが襲ってきたら斬るがいい」
村長「けっ……てm」
ヤマツカミ「しかしな」
村長「!」
ヤマツカミ「よく覚えておけ。ヨーダよ。」
村長「……」
ヤマツカミ「例えてめぇの正当防衛だったとしてもだ……もしてめぇがナルガを殺したら」
村長「……」にぃ
ヤマツカミ「ワシがてめぇを殺す」ゴゴゴゴゴゴ
村長「そりゃまた随分と理不尽な話じゃねぇかよ」にやり
- 353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:22:58.07 ID:1JrBAGBxo
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
キリン「ヤマツ先生、薬草ですっ!」だだっ
ヤマツカミ「おお、すまんな」
村長「……ところでよ、クックはまだ生きてるか」
ヤマツカミ「ああ。生きておる」
村長「……実はな、あのサメがよ……」
ヤマツカミ「……」
村長「クックの名を出しやがったのよ」
ヤマツカミ「なにっ!?」
村長「ワシに聞いてきたぜ。お前はイャンクックか、と」
ヤマツカミ「……!!」(どういうことだ!?)
- 356:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:24:18.49 ID:1JrBAGBxo
キリン「……クック先生の名をっ…!?」
村長「ああ」
~~~~とその時ッ!!!!
『KYYYYAAAAAAAAAAAAAAッ!!!!』
キリン「!!!」
ヤマツカミ「!!!」
村長「!!!」
~~~~響いてきたのはフルフルの叫び声ッ!!!!
3人「 」びゅおッ!
~~~~3人は一斉に声のした方向へ向かうッ!!!
- 359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:25:52.05 ID:1JrBAGBxo
~~~~砂漠の岩石地帯の崖の上でッ!!!
フルフル「ナルガさんッ!!!」
ナルガ「ぐっ……!!!」
~~~~ナルガの右足の腿の部分に穴が開いていたッ!!血がどくどくと流れているっ!
開 け た 張 本 人 がっ……宙に浮いていたッ!!!
フルフル「……っ!!!」(なっ……なにこいつっ…!?)
デオキシス「シュー…コー……コー……ホー…」ゆらゆら
~~~~まさにエイリアンッ!!!触手をうねうねと揺らしながら宙に浮いているのであるッ!!
不意打ちであったッ!!いきなりナルガの背後から、触手を槍のように変形させて、それを勢いよく突いて来たのであるッ!!
そしてナルガは異様な気配を感じ、瞬時に反応したッ!!
触手の槍はナルガの心臓一直線コースだったが、ナルガの体が高速で動いたので心臓の代わりに足を貫いたのだッ!!!
デオキシス「コー…ホー…」ぎゅるるるる
~~~~そして再び触手がねじれ合わさって槍の形になっていくッ!!!
- 361:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:27:15.31 ID:1JrBAGBxo
キリン「なッ…なんだあいつはッ!!??」
ヤマツカミ「ナルガッ!!!!」
村長「……んだありゃ」
~~~~~3人が到着するッ!デオキシスを見るッ!!!
デオキシス「シッ!」ヒュッ! 槍が一直線にナルガに向かうッ!
ナルガ「……っ!!!」 足をやられたナルガ、今度は避けることが出来ないッ!
フルフル「ナルガさんッ!」ヴぁッ フルフルのスピードでは間に合わないッ!
ヤマツカミ「ナルガッッッ!!!」(間に合わんッ!!!)ヴぁッ!
村長「ちっ!」(間に合わねぇ……!!)びゅおっ!
ナルガ「――――――――――」
~~~~槍がナルガの顔面を貫く……!! その寸前っ……!!!
『破ぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!』
なんとッ!!「破ぁーーーーーーッ」という声と共にどこからか飛んできた 巨 大 な電 気 の 球 がッ!!! デオキシスに直撃したッ!!!!
- 366:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:28:12.10 ID:2HbN4mQIO
キターーーーーーー!!!
- 370:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:28:43.77 ID:1JrBAGBxo
デオキシス「がっ……ががっ……」ビリっ…ビリっ…
ド ト ゙ ト ゙ ド ド ド ド ド ド ド ド
ヤマツカミ「……おぬしは…!!!」
村長「……金獅子かよ」にやり
ラージャン(激昂)「…………ーーーーーーーッ!!!!」
~~~上空にいる金色(こんじき)の戦士ラージャンっ!!!!
(空を飛んでいるわけではなく崖から跳躍したのだッ)
ラージャン「………ふぅ!」くるくるくる……しゅたッ!
キリン「ラ、ラージャンさん!!!」
ドドブラ「だ、大丈夫ですかみなさんッ!!!」どどどど
ブランゴたち「うきーッ!うきーッ!!」どどどど
ナルガ「……!!」
フルフル「ラージャンさん!!」(た、助かった……!!!)
- 379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:30:15.61 ID:1JrBAGBxo
ラージャン(激昂)「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
~~~~おや!?
なんだかラージャンの様子がおかしいぞ!?
なんとッ!!!
ラージャンの片方の角が折れて、尻尾もちぎれているではないかッ!!!
さらによく見ると体中傷だらけッアザだらけだッ!!!
これはいったいどうしたのであろうかッ!!!
その答えはドドブラたちが 背 負 っ て いたッ!!!!
ドドブラたちが背負っているものッ!!それはッ!!!
7 つ の 死 体 であるッ!!!!
キュレム、レシラム、ゼクロム、レジアイス、レジロック、レジスチル、そしてレジギガスの死体であるッ!!!!
説明せねばならないッ!!!!
雪山でキュレムをぶっ殺してからッ!!!
今までッ!!!
ラージャンが何をしていたかをッ!!!!!
- 380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:30:44.45 ID:mh3/+Gy40
ラージャンTUEEEEEE
- 387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:31:41.78 ID:1JrBAGBxo
まず雪山でキュレムを倒したラージャンッ!!
クック先生にこのことを伝える前に、旧砂漠に寄って行こうということになったッ!
牙獣仲間の砂ブラが心配だったからであるッ!
そして雪山を降りた所で、レシラムとゼクロムに襲われたッ!!
なかなかに強い2匹ッ!(※ラージャンにとってはなかなかという意味。他の者にとっては手も足もでない強さ)
ここでラージャンは金色になったッ!!
2匹を秒殺したッ!!
しばらく歩いていくと、今度はレジアイス、レジロック、レジスチルに襲われたッ!!
レジアイスの冷気攻撃やレジスチルの硬さ、レジロックの攻撃力に多少苦戦したものの、ラージャンはこの3匹を見事撃破ッ!!!
ここまでラージャンは大きなダメージは負っていなかったッ!!!
そして……!!!奴が現れたっ……!!!
~~~~~~
レジギガス「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ
ラージャン「…………!!」(こいつ……!!!)
~~~~~~
今までの敵とは明らかに雰囲気の違うレジギガスが、立ちはだかったのであるッ!!!!
- 390:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:32:48.00 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~
ラージャン「お前ら…離れてろ……こいつは今までのとは違うぞ」ゴゴゴゴ
レジギガス「………カカッテコイヨ、オラ」ちょいちょい
ラージャン「破ぁッ!!!」びゅおッ!! ばきッ!
ラージャン「オラぁあああああああああああッ!!!!」ズドドドドドドドドド!!!
レジギガス「…ッ…ッ…!!!」ドガガガッガガガガガガ!!!
ドドブラ「なんだあいつ!!ラージャンさんの爆裂拳にてんで反応できねぇじゃねぇか!」
ブランゴたち「やっぱりラージャンさん強ぇーーーーーーッ!!!」
ラージャン「オラオラオラオラぁああああああッ!!!」(なんだ…こいつ…防ごうともしねぇ……!?)ズドドドドドドがっががががががが!!!!
レジギガス「…ッ……ッ……ッ………」ドゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!
ラージャン「オラァッ!!!」 ドごォッ!!!
ドドブラ「ッっしゃぁッ!!ラージャンさんのアッパーッ!!すげぇ吹き飛んだぜッ!!」
ブランゴたち「勝負ありッ!!へッ!ざまぁみやがれッ!!!」
レジギガス「……ッ……!!!」 どがッ……!! ずさぁーーーーッ!!
- 395:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:33:58.17 ID:1JrBAGBxo
ラージャン「……!!」(……なんだ……こいつ……!)
レジギガス「……アー……オレ……スロースターター…ナンダ」むくり
ドドブラ「ああっ!?」
レジギガス「ヤット……カラダ……アタタマッタ……」ゴゴゴゴゴゴゴ!
ラージャン「!!!」
レジギガス「……イクゼ」びゅお!
ラージャン「ぬっ!」
レジギガス「フンッ!フンッ!ヌンッ!ヌアアアアアアァアアッ!!!」ぼぼッどッどごッ!dごごごごごごッ!!
ラージャン「……ぐ……ッ…!!」(くそッ……!!なんて重い攻撃しやがるッ…!!)ズガッ!ズガがががががががッ!!
レジギガス「ボディガ オルス ダゼ」ぶんっ ボディブローッ!!!
ど っ ご ォ っ ! !!!!! メキメキメキメキ
ラージャン「……ぐっ……はぁっ……!!!!」 吐血っ!!!
~~~~~ラージャンがダウンした瞬間であったっ……!!!
- 400:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:35:47.53 ID:1JrBAGBxo
そしてそこからは一方的であったッ!!あのラージャンがやられたい放題だったのであるッ!
レジギガス「オラ ソンナモン カヨ オマエハ」どがッ!ドガッ!どが!
ラージャン「…ッ…! ぐ…ッ…! がッ……!」
ドドブラ「……ラージャンさん!!」(そんな……ラージャンさんが……!!)
見る見るうちにラージャンの体がボロ雑巾のようになっていくッ!!
そしてレジギガスは右手でラージャンの角を掴み、片腕で持ち上げたッ!
ラージャン「……は……は……ッ……ぜ……は……ッ…」 最早呼吸もままならない!
レジギガス「オトトイ キヤガレ ザコヤロウ」にぎっ
そして出るっ!レジギガスの に ぎ り つ ぶ す !!!!
ぼ き っ !!! どさっ!!!
レジギガスがラージャンの角を握って砕き折ったッ!
ラージャンが地面に伏っした!!!
- 403:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:37:20.37 ID:1JrBAGBxo
ラージャン「……ぐ……」しゅうううう… 金色の毛が黒に戻った!
レジギガス「ツギ ハ オマエラダ」くるっ
ブランゴたち「うわああああああああ!!」
ぶちゅっ ぐちゃっ ぐちゃりっ!
レジギガスがブランゴたちを次々と 握 り つ ぶ し て い く っ !!!
ラージャン「……や……め……ろ………」…ドクン
ブランゴ「あぎゃあああああああ」 ぐちゃっ! ぐちゃりっ!
ラージャン「………や………め…ろ……!」…ドクン…ドクン
レジギガス「ハッハー! オレハスゴイゾー!カッコイイゾー!フンサイ! ギョクサイ! ダイカッサイー!」ぐちゃり 握 り 潰 す !!
ラージャン「……やめろ……って……言ってんだよ……」むくり……
レジギガス「ン? ホウ! マダタテルノカ」くるっ
ラージャン「…………」ちらっ…
~~~十数匹の 握 り つ ぶ さ れ た ブランゴたちを見たラージャン!
ラージャン「……て……め……え……!」ゴゴゴ…
- 405:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:38:45.83 ID:1JrBAGBxo
レジギガス「サイキフノウニ シテヤルゼ……オラ―!」ぶんっ
~~~レジギガスが腕を振り上げて突っ込んだっ!
ラージャン「…………」 ぶちっ…!
~~~~~~その時っ……!! ラージャンは右手を後ろに回して尻尾を掴んだ!そして!
ひきちぎったのだっ……!!! 自分の尻尾をっ……!!!
ド ウ ッ !!!!!
レジギガス「ッ!?」
凄まじいオーラがラージャンから迸ったッ!!!!
ラージャンは怒りのその先へと進んだのだッ!!!!!
激昂ラージャン「……第2ラウンドだ」ゴゴォーーーーーーーーッ!!
レジギガス「……カッコツケテンジャネ―ヨ」ゴゴォーーーーーーーーーッ!!
~~~そしてそこからはずっと激昂ラージャンのターンであった!
ラージャンがレジギガスを殴るッ殴るッ!殴るッッ!!殴るッッッ!!!
殴 っ て 殴 っ て 殴 り ま く る ッ ッ ッ !!!!!!
- 408:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:40:04.70 ID:1JrBAGBxo
~~~そして激昂ラージャンの圧勝だったのだッ!!!
ラージャンは実にッ!!たった1人で7体もの敵を蹴散らしたのであるッ!
もしッ!今回のこの戦いにMVP賞があるならばッ!!!
それは間違いなくこのラージャンが受賞していたことであろうッ!!
そしてそのMVPはッ!!!
今宵、 更 な る 活 躍 を 見 せ つ け る ッ !!!
~~~~~旧砂漠
激昂ラージャン「邪ッッッ」びゅおっ 前方に跳躍!
激昂ラージャン「チェリアァァァァァァァアァアアァッ!!!!!!!」
~~~~~~~ラージャンの跳躍しての右ストレート!!!
『 め こ っ !!!! 』
ラージャンの右の拳がっ……!!!
デオキシスの顔面に め り 込 ん だ っ !!!!!
びゅおっ!!ずがああああああん!!!!
デオキシスが吹き飛んだッ!!!!岩に直撃したッ!!!岩が砕けたッ!!!
デオキシス「・・・・・・・・・・」ぴく…ぴく…・・・・・・ 死亡
- 414:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:41:58.00 ID:1JrBAGBxo
ナルガ「……」
ラージャン「……ふぅ。」
キリン「……す……すげぇ…!!」
ヤマツカミ「お主が来なければナルガはやられていた。礼を言う。ラージャンよ」
ラージャン「……ああ、どうもヤマツさん……ん?」
村長「……よう」
ラージャン「……あんたか」
ドドブラ「……な、なぜココットの村長がここに…!?」
ラージャン「……ここの住人……砂ブラたちは……」
ヤマツカミ「……全滅だ」
ラージャン「……」(…………)
ラージャン「…………それでココットの村長が殺してくれたのか。ここ(砂漠)を襲った敵を」
村長「そういうことだ。見かけによらず頭の回転速ぇなてめぇ」
ラージャン「…………」(……砂ブラ……間に合わなかった……すまない…)
- 416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:43:16.04 ID:aPb6nFDDO
ラージャン強過ぎwww
- 418:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:43:51.21 ID:1JrBAGBxo
フルフル「……」(……やっぱりかっこいいな……ラージャンさん……)
ヤマツカミ「ここを襲った敵は、あそこで死んでいるサメらしいが……」
ラージャン「……ん?」ちらっ
ガブリアス(死体)「・・・・・・・・・・・」
ラージャン「……あれか」
ヤマツカミ「クックの名前を出したらしい」
ラージャン「なにっ!?」
ヤマツカミ「ヨーダにお前はイャンクックかと聞いたそうだ」
ラージャン「……本当なのか、それは」
村長「こんなことで嘘なんざつくかよ」
ラージャン「……」(……クック先生の名を……? どういうことだ……?)
村長「後ろの猿共が引きずってるてめぇが殺した連中は何か言っていたか」
ラージャン「俺たちと同じ言語を使っていたが……クック先生の名を出したりはしなかった」
- 419:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:45:13.09 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「……まぁ何にせよ、クックに伝える必要があるな」
キリン「……そうだね」
ヤマツカミ「キリン、ヨーダを乗せてクックの所に向かえ」
キリン「オーケイ。じゃあ僕の背中に……って、え!? えええええええええ!?」
村長「正気かてめぇ」
ドドブラ「そ、そうですよ!またこのじいさんとクック先生の闘いが始まったら誰も止められませんよ!」
ヤマツカミ「こんな状況で闘いなぞ起こるかよ。のう、ヨーダよ」
村長「互いに近づいた瞬間始まっちまうかもしれねぇぜ」
ヤマツカミ「クックも分かっておるさ。我らが置かれているこの危機的状況をな」
ヤマツカミ「とにかく早くクックに知らせねばならん」
キリン「……あ、でも、最強のハンターと最強の飛竜のタッグが見れる……ってこと?」
村長「アホぬかしてんじゃねぇぞ小僧」
ヤマツカミ「とにかくキリン、この中ではお前が一番速い」
ヤマツカミ「ヨーダ、さっさとキリンの背に乗れ」
- 422:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:46:23.55 ID:1JrBAGBxo
村長「……ちっ」すたすた
キリン「……え、本当に乗るの!?」
ヤマツカミ「つべこべ言うな」
村長「よっと」すたっ
キリン「ぐっ」 ぽすっ
フルフル「……!!」(キリンの背中にハンターが乗ってるなんて……すごい光景…!!)
村長「おい小僧、尻がびりびりする。なんとかなんねーのか」
キリン「……が、我慢してください」
ヤマツカミ「ふん、なかなかお似合いの2人じゃな」
村長「てめぇはどうすんだ」
ヤマツカミ「ワシらはこのまま密林と古塔をまわっていく」
ラージャン「そうだな。ババ(コンガ)が生きてるか心配だ」
- 425:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:47:28.66 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「ではヨーダ、頼んだぞ」
村長「ったくどうなっても知らねぇぞ」
ヤマツカミ「ふん」にやり
ヤマツカミ「では行け、キリン」
キリン「了解!村長さん振り落とされんでくださいよ!」
村長「ぬかせ」
キリン「それでは皆さん!グッドラック!」びゅんっ! たた… しゅん!…タタ…
ドドブラ「はやっ!!もうあんなとこに…!!」
ラージャン「足の速さだけは一流だからな、あいつは」
ヤマツカミ「……ナルガ、足の怪我は大丈夫か」
ナルガ「……うん」
ヤマツカミ「そうか」にやり
~~~どうやらデオキシスの襲撃と、その撃破によって、ナルガの精神状態は少し回復したようであった!
- 427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:48:41.11 ID:1JrBAGBxo
ヤマツカミ「よし、全員ワシの背中に乗れ」
ブランゴたち「うきーっ!おもしろそーうきっ!」だだだ
とその時ッ!!!
ラージャン「―――――――!!!!」
ヤマツカミ「――――――!!!!」
ナルガ「――――!!!!!」
~~~~~~~~ラージャンとヤマツカミとナルガが 何 か の 気 配 を感じ取ったのだ!!!!
ラージャン「敵がいr―――――――」 ピタッ
ピ タ ッ !!!!!
ラージャン「 」
ヤマツカミ「 」
ナルガ「 」
~~~~その場が止まったっ……!!!!
否 っ !!!
時 間 が 止 ま っ た の で あ る っ !!!!!
- 432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:49:50.20 ID:1JrBAGBxo
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「……ガチの殴り合いでは、お前たちに勝てる自信がない」すた…すた…
~~~~~止まっているヤマツカミたちの背後から歩いてくるのはっ……!!!!!!
ト ゙ ド ト ゙ ト ゙度 っ ト ゙ ト ゙ ドっド ド っド ド
ディアルガ「すまない」
~~~~ディアルガっ……!!!こいつが時間を止めたのだっ……!!!
ラージャンたち「 」 止まっている!
ディアルガ「俺はお前たちに心から敬意を表する」
ディアルガ「そんな尊敬する相手に、こんな手を使うのは最低だと我ながら思う」
ディアルガ「だけど俺も任務を遂行しなくてはならない」
ディアルガ「そしてこうでもしないと、お前たちに勝てない」
ディアルガ「それほどに、お前たちは強い」
ディアルガ「お前たちのことは、決して忘れない」すっ
ディアルガ「どうか安らかに」 ざぐっ…!!
~~~~ディアルガの右前足の爪がっ……!!! 止まっているラージャンの心臓を貫いたっ……!!!
第10話 完
- 434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:50:38.72 ID:HecjsqwSo
ザ・ワールドとかチートすぎwwww
- 440:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:51:22.01 ID:1JrBAGBxo
~~~~~決戦場(火山の奥深く) 深夜
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ミラバルカン「……ったくあの野郎、いきなり現れて古塔に来いだぁ……?」
ミラバルカン「……めんどくせぇな」
~~~~~ほんの数十分前のこと~~~~
バルカン「zzz……zzz……」
『起きて』
バルカン「zzz……zzz……」
『起きてバルカン』
バルカン「zzz……zzz……」
『起きろ!』
びりっ!(赤い雷が寝ているバルカンに落ちた!)
バルカン「いっっつ!?」ぱちり!
『や』
バルカン「……おめぇか。何の用だ」
- 445:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:52:31.26 ID:1JrBAGBxo
『緊急事態なの。古塔に向かってくれる?』
バルカン「……あぁ? 何で」
『いいから。もうみんな集まってるよ。あとはあんただけ』
バルカン「……みんな?」
『そ。ボレアスとトリオンもいるよ』
バルカン「……なに? そりゃ普通じゃねぇな」
『うん』
バルカン「……なにおっぱじめる気だ。 おめぇ」
『う~ん……まぁ強いて言えば……戦争かな』
バルカン「……人間とか」
『違うよ』
バルカン「……なにとだ」
『古塔で説明するから』
- 449:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:53:36.72 ID:1JrBAGBxo
バルカン「……」
『じゃ、絶対に来てね』 くるっ…すたすたすた
バルカン「おいおめぇはどこ行くんだ」
『私も古塔に行くよ。ただちょっと先に寄って行く所があるだけ』
バルカン「……ところでおめぇ、何でその【姿】なんだ……趣味ワリィな」
『だってこの姿好きなんだもん』すたすたすた……
~~~~~~~~~~~~~~~
バルカン「ったく相変わらず何考えてんのか分かんねえ野郎だ」よっこらしょ…
バルカン「……さて……飛ぶのは久しぶりだな」ばさっ……
バルカンが翼を広げたその時である!
バルカン「――――――!――」
後ろにっ……!!! な に か の気配を感じた!
- 451:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:54:41.78 ID:1JrBAGBxo
バルカン「……」くるっ
バルカンが後ろを振り向くとそこには!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ っ ゴ ゴ ゴ ゴ
リザードン「…………」ゴゴゴゴゴゴゴ
バルカン「……なんだおめぇは」
リザードン「……ガガう、ガウ、がう」
(あんたがミラバルカンだな。なるほど俺に似て男前だ)
バルカン「……あ?」
リザードン「がガウ。ゴギガガガギゴ」
(悪いな。俺は正規のルートでこっちの世界に来てないから、お前らと話すことが出来ないんだ)
※つまりアルセウスの許可なく来たということ。ピカチュウとコイルが話せないのもそれが理由である!
バルカン「……あ~……ったくなんなんだ今日はよ……」イライラ
- 453:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:55:44.88 ID:1JrBAGBxo
リザードン「ガゴア」ゴゴゴゴゴゴ
(同じ炎のドラゴンとして……手合せ願いたい)
バルカン「…………」
リザードン「ガウ」
(いくぜ)
バルカン「……あ~……何を言ってんのかさっぱりだがよ……」ゴゴゴ……
バルカン「とりあえずおめぇが俺と喧嘩したがってるってのは分かった」にやり
リザードン「ガァッ!!」びゅおッ!
(がぁっ!!) ※ ただの気合いである。
バルカン「あいつも戦争とか言ってたしな……準備運動にちょうどいいか」ゴォっ!!
ド ド ド ド ド ド ド っ ド ド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ド
ちょうど両者がぶつかりあった瞬間、ドごォーーーーーーーーーーーーーんっと轟音を響かせてっ……!!!
火山が噴火したっ…………!!!!
- 459:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:56:39.67 ID:1JrBAGBxo
~~~~~トライ地方 モガの村 深夜
――――モガの村が壊滅していた!壊滅させた犯人は……
怒り喰らうイビルジョー「……グルルルル」がぶっ……がぶちっ…!!!
理性を失い食欲のままに生きるイビルジョーである!!
イビルジョー「……グルル……」どしん、どしん……
ここの食糧は全て喰い尽くしたと判断したイビルは暗い森へと足を踏み入れようとした、
そ の 時 っ !!!!
「やっほー、ジョーさん」
イビルジョー「!」ピタッ!
イビルの後方で声がした!イビルが振り向く!
ゴ ゴ ゴ ゴ っ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
白いドレスの少女「相変わらずの健啖っぷりだねぇ」ニコニコ
なんとっ……!!少女っ……!!!
白いドレスを着た少女が両足をぶらぶらさせながら壊れたガレキの上に座っていたのだ!
この娘はモガの村の生き残り……!? 否……!!
この娘はヒトの姿をしているが……!!!
人 間 で は な い っ !!!!!
- 466:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:57:56.30 ID:1JrBAGBxo
イビルジョー「……グルル……」
あのイビルジョーが!(動くモノは全て食糧と認識するイビルジョーが)
動きを止めて、ただじっと少女を見つめていた!
これはいったい……!?
少女「ティガレックスのことは……残念だったね」
イビルジョー「…………グルルル……」
イビルは反応しない!ただ呼吸の度にグルルと喉が鳴るだけである!
少女「仇うちたいでしょ?」
イビルジョー「……グルル…」
少女「ふふ。分かってるって。……やっと……ゲートを見つけたの」
~~~ゲート!? ゲートとは……!? そして見つけたとはッ!?
イビルジョー「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女「 存分に 暴れておいで 」ニィ
ド ド ド ト ゙ ドド ド ド ドド ド
- 471:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 16:59:08.42 ID:1JrBAGBxo
~~~~~森丘地方 旧密林 深夜
崖の上の広場に……!!地面いっぱいに花が月明かりに照らされて咲いていた!
その真ん中で……!!!
1 人 の 男 が 座 禅 を 組 ん で 座 っ て い た !
赤フル「…………」
~~~赤フルである!!!クックの一番目の弟子にして歴代最強といわれる赤フルが!眼を閉じて(※ )、花の香りを楽しみ、柔らかな夜風を全身に浴びて瞑想していたのである!
そしてその背後で……!! 気配を殺し音もなく忍び寄る影が……!!!
ルギア「…………」ゴゴゴゴゴゴ…
~~~ルギアが完璧に気配を消し、赤フルに背後から一歩近づいた、その時っ……!!!
赤フル「花たちを踏まないように気を付けてください」
ルギア「!」
~~~赤フルが、体は一切動かさずに(つまりルギアに背を向けたまま)しゃべったのである!!
赤フル「この花は落葉草といってね。夜にしか咲かない花なのですよ」
ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 474:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:00:07.52 ID:1JrBAGBxo
ルギア「……いつから気づいていた?」
赤フル「あなたが密林に来てからずっと」
ルギア「……すげぇな」
赤フル「あなたは花はお好きですか」
ルギア「……興味ないな」 ぐしゃ…
~~~ルギアが一歩近づいた! 近くの落葉草を踏みつぶした!
赤フル「……」くるっ
~~~~~ここでようやく赤フルがルギアの方を向いた!赤フルの顔が月光に照らされた! なんと!
赤フルの顔には縦に斜めに走る大きな傷があった! 稲妻のような形をした古傷である!
赤フル「…………」
ルギア「…………」
~~~~赤フルとルギアがしばし見つめあう!!!
- 475:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:01:08.96 ID:1JrBAGBxo
赤フル「不思議なことがあるものですね」
ルギア「?」
赤フル「あなたは異世界の住人ですか」
ルギア「知っているのか。俺たちの世界を」
赤フル「そうとしか考えられないからですよ」
ルギア「……ああそうだ。俺は別の世界から来た」
赤フル「なにが目的なのですか」
ルギア「……まぁ、なんだ。気の毒だが……あんたらには死んでもらいたい」
赤フル「なるほど」
ひゅお~… 柔らかな夜風が吹いた!
ルギア「あんたは物分りが良くて助かる」 ぐしゃっ
~~~ルギアが一歩近づいた! また花を踏んだ!
- 477:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:02:07.40 ID:1JrBAGBxo
ルギア「動くなよ。一撃で逝かせてやる」ゴゴゴゴゴ!
~~~突如ルギアの体のすぐ前に 空 気 の 渦 が発生した!!
ルギア「あの世で花と暮らしな」ぼうっ!!!!
そしてその空気の渦を凄まじい勢いで発射した!!
エアロブラストというルギアの得意技である!!
ず が ぁ ん ッ !!!
大量の土埃が舞い上がった!!
そしてゆっくりと土埃が夜風に流されていく!!
なんと!!!
先ほどまで赤フルが座っていた場所が、文字通り吹き飛んでいた!
地面が抉れていたのだ!もちろん花も!!
ルギア「……跡形もなく吹き飛んだか」
「すごい威力ですね。今の技」
ルギア「ッ!!」 ぞ く ッ
~~~~~なんと!!ルギアの背後で声がしたのだ!!!
- 478:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:03:09.27 ID:1JrBAGBxo
ルギア「ッ!」 ばッ! 振り向く!
赤フル「惚れ惚れする威力ですが……花の命を軽視するのは頂けない」
ルギア「……!!」(こいつ……!! あの一瞬で俺の背後に……!?)
赤フル「花たちの痛みをあなたも味わうといい」ばちっ…!
~~~赤フルの両掌(つまり翼の先端)に、ばちっっと電気が走った!
ルギア「ちぃっ!」
~~~ルギアが後方にスウェーバックして赤フルと距離を置こうとしたその瞬間!!
赤フルが前に踏み出した! ルギアよりも速くっ…!!! そして……!!
ぽ ん っ
赤フルは、ぽんっっと は さ ん だ のだ!!両掌でっ……!!左右からっ…!ルギアの頭をっ……!!
頭を叩き潰すとかそういう攻撃ではないっ……!! 本当にっ……!! 一見すると優しくっ……!! ただ手加減したかのように、ぽんっ、と挟んだだけであるっ…!!
し か し そ の 次 の 瞬 間 っ !!!!!
ぷしゅっ! ぷしゅぅぅぅぅぅぅぅっ……!!!!
なんと!!ルギアの鼻から血が凄まじい勢いで噴き出して来たのだッ!一瞬遅れて耳からッ!!
その直後、両目からダラッと血が流れ、さらにその後、ごぽッと口から血が溢れたッ!!
ルギア「……っ……っ……」ふらっ………どしーん!!
ルギアが崩れ落ちた!!
- 481:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:04:01.80 ID:1JrBAGBxo
赤フル「……今のは……菩薩掌といいましてね」
(※ ぼさつしょう――参考 修羅の門)
赤フル「 あ る 男 を殺す為に……私が編み出した技なのですよ」
ルギア「……あ……が……がほっ……あ…んたの……顔に……そ…の…傷を……つけた奴……か…」びくっびくっ
赤フル「そうです」
ルギア「…あんた……ほどの……やつ…に……傷……よっぽど……強ぇ…んだ……な…そいつ……」びくっびくっ
赤フル「近いうちにあなたも彼と会えるでしょう。あの世でね」
ルギア「……そ……う…か…がほっ…!…名…は……なんて……い…うんだ……そい…つ」
赤フル「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ひゅお~………柔らかな夜風が吹いた
赤フル「 イャンガルルガ ……それがその男の名前です」
- 487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:05:14.03 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~ドス地方 密林 深夜
ザアアアアァアア……ドス地方の夜の密林は雨が降っている!
ババコンガ「この糞ヤロォーーーーーっ!!!」ぶんっ! 糞投げっ!!
ボーマンダ「糞野郎はお前だろうが。不愉快な攻撃ばっかしやがって」
~~~雨の暗いジャングルで、ババコンガとボーマンダが戦っていた!
いや、正確に言えば戦っているわけではない!
ババコンガは 逃 げ な が ら ボーマンダに糞を投げているのだから!
そして周囲には、大量のコンガたちが死んで転がっていた!
さらに近くのジャンボ村も壊滅状態であった!
ボーマンダの仕業である!
ジャンボ村の住人がボーマンダを新種の飛竜だと思って、狩ろうとしたのだ!
そしてボーマンダに逆にやられたのである!
ババコンガ「糞っ!」ぶんっ!
ボーマンダ「だから汚ぇんだよ」ヴぁさっ! エアスラッシュ!
ババコンガ「痛っっっっっつ!!!!」すぱぁん!!!
~~~ババコンガの足の肉がすぱぁんと切れた!ババコンガ転倒!!
- 489:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:06:27.57 ID:1JrBAGBxo
ババコンガ「くそっ!くそっっっ!!」ずり…ずり…
~~~ババコンガが地面を這う!
やがて浜辺に出た!
前は海! 逃げられない!
ボーマンダ「万事休すだな」ゴゴゴゴゴゴ……
ババコンガ「くそっ!!何なんだっ……!!何なんだよおめぇはァっ……!!!」
ボーマンダ「まぁ、死にゆくお前に説明する意味はない」すっ 爪を振り上げた!
ババコンガ「糞っ!!くそったれぇぇぇぇえええええええぇ!!!!」ぶんっ!!
ボーマンダ「本当にお前の攻撃は不愉快だった。じゃあな」 しゅっ 爪を振り下ろす!
と、その時っ!!!!
ゴ ウ ッ !!!!
空から火球が飛んできたのだッ!! そしてそれがボーマンダの顔にヒットしたッ!!!
ボーマンダ「ぐあッ!」
「……やれやれ……17年ぶりに帰ってきて……雨かよ……何の因果だこりゃあ」
ババコンガ「 ガ … !!!!」
イャンガルルガ「よォ猿。でかくなったなぁ」ゴゴゴゴゴ……
- 492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:07:22.56 ID:1JrBAGBxo
ババコンガ「ガルルガ……!!……さん……!?」
ガルルガ「おう。久しぶりだな」
ババコンガ「お……お久しぶりです……!!」(い……生きていたのか……!!)
ババコンガ「い、今までどこにいたのですか!?」
ガルルガ「あっちの…………遠い大陸だ」くいっ
~~~~ガルルガは首で海の方向をさした!
ババコンガ「あ、あっちの……!?」(あの、遠すぎて誰も行ったことのない大陸に…!?)
ボーマンダ「……あー……効いたぜ」むくり…
ババコンガ「ひっ!」
ガルルガ「ん?」
- 499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:08:24.03 ID:1JrBAGBxo
ボーマンダ「不意打ちとは……やってくれんじゃん」ゴゴゴ…
ガルルガ「……おい猿、こいつは何だ。なんか襲われてたっぽかったからとりあえず火ィ当てたけどよ」」
ババコンガ「よく分からんやつです!!俺の仲間をたくさん殺しました!!」
ガルルガ「ふ~ん」
ババコンガ「ふ~んって……!!!」
ボーマンダ「フンフンうっせーんだよてめぇらッ!!!」びゅおッ!!
~~~ い き な り ボーマンダがガルルガに向かって爪を突き刺した!
しかしボーマンダの攻撃は外れた!
ボーマンダが腕を伸ばしきった時には、ガルルガは宙に浮いていた!
ボーマンダの突きを跳躍して避けたのである!(凄まじい反射神経で)
そしてガルルガは、空中で左足を思いきりボーマンダの顔に向かって伸ばした!
鋭い槍の一撃のような 跳 び 蹴 り であった!
ご っ !
ガルルガの左足の裏が、ボーマンダの横っ面にめり込んだ!
ボーマンダの口から白いものがいくつか飛んでいった!
牙である!牙が折れて口から飛んでいったのだ!
ボーマンダ「……っ!!」どしーん!!!
~~~~ボーマンダっ!再び地面に伏っした!!
- 500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:09:31.77 ID:1JrBAGBxo
しゅたっ!とガルルガが地面に降り立つ!
ババコンガ「……!」(つ……強ぇ……! やっぱり……!ガルルガさんは……!)
ボーマンダ「……ぐぬっ……くっ……」むくり…
ガルルガ「なんだお前? 古龍か?」
ボーマンダ「……やっと飛べるようになった……ドラゴンタイプさ」ふらっ…
ガルルガ「……あん?」
ボーマンダ「それにしても……やべぇな……強ぇなお前」にやり
ガルルガ「ああ。強ぇよ」
ボーマンダ「俺もあっちじゃ最強の部類なんだぜ」 ヴぁっ!!
~~~なんとっ!! 突然ボーマンダが上空へと舞い上がったっ……!!
ガルルガ「逃げんのかよ」
ババコンガ「……うおっ……!!高ぇ…!!」
- 502:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:10:35.14 ID:1JrBAGBxo
そしてボーマンダは上空で止まった!
ボーマンダ「逃げねぇさ」ひゅん……ひゅん……ひゅん、ひゅん、ひゅん…
ババコンガ「な……なんだ……?」
ガルルガ「……なにやってんだありゃ」
ボーマンダ「……ッ!!!」ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん
地上からボーマンダを見上げるガルルガとババコンガ!
2人の頭には「?」が浮かんでいた!
なぜならボーマンダは空中で 踊 っ て い た か ら で あ る !!
舞っているのだ!!美しく勇ましく!まるで空手家が型を演舞するかのように!!
ボーマンダ「……アアアアッ!!」(漲ってくるぜッ……!!!)ひゅんひゅんひゅん!
そしてこの舞の名前は 竜 の 舞 !!!!
いま、ボーマンダの攻撃力と素早さがぐんぐんと上昇しているのであるッ!!
ババコンガ「……な……、なにやってんすかね……」
ガルルガ「…………」(……なんだ……?)
依然として分からないババコンガ!
しかしガルルガ、異変に気付き始める!
ボーマンダの内部に起こっている異変に!!
- 505:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:12:26.56 ID:1JrBAGBxo
ボーマンダ「……ぐ!ガアアアアァアア!!!」ヒュンヒュンヒュン!!!
さらに激しく舞うボーマンダ!!!
重ね掛けしまくる竜の舞!!
上 昇 し 続 け る 攻 撃 力 と 素 早 さ !!!
ババコンガ「あ……頭の打ちどころが悪かったんですかね……」
ガルルガ「……!」(……なんだ……あの野郎……まさか…!!)
~~~ガルルガは感じ取った!ボーマンダの内部からふつふつと溢れんばかりのパワーが生じていることを!
ガルルガ「ガァッ!!!」 火球を吐いた!ボーマンダに向かって!!
ボーマンダ「……がッ……ハぁーーーッ……!!!」ゴゴゴゴゴ!!
しかしボーマンダの攻撃力と素早さが限界値に達してしまった!!!!
竜の舞重ね掛けによる凶悪なまでの強さを誇るボーマンダッ
俗に言う り ゅ う ま い ボ ー マ ン ダ の完成であるッ!!
し ゃ ッ !!!
ボーマンダが真下に急下降したッ!!(目に見えない速度で!!)
ガルルガの火球がなにもない空間を通り過ぎた!!
ババコンガ「!!!!????」
ガルルガ「――――!!――――」(――――速)
- 506:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:13:27.64 ID:1JrBAGBxo
ずどんッと音を立ててボーマンダが浜辺に降り立った!
ババコンガ「え!?……え……!?」
ボーマンダ「 」ぎゅんッ!
そして降り立つと同時にボーマンダがガルルガへと突っ込んだ!!凄まじい速度で!
ガルルガ「邪ッッッ!!!!」
普通の者なら避けるか防ぐことを考えていただろう!(もしくは反応出来ずに死ぬか)
しかしガルルガは並の男ではなかったッ!!自分に向かって来たボーマンダに向けて思いっきり右脚を跳ね上げたのだッ!!
カウンターのハイキックをぶちかましたのであるッ!!!
し か し !!!
ガルルガ「 ちぃっ! 」
外れたッ!ガルルガの右足が何もない虚空を蹴り抜いたのだッ!!!
ボーマンダが、ガルルガの蹴りが当たる直前に地面に伏せったのだッ!!
- 507:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:14:35.96 ID:1JrBAGBxo
しかしここで攻撃を止めるガルルガではなかったッ!!
ガルルガ「ぬんッッッ」
なんと!!空振りした右の上段蹴りを、そのまま強引に 踵 落 と し へと転化させたのだッ!!
地面に伏せっているボーマンダに向けて、無理やり右足を打ち降ろしたのであるッ!!
ボーマンダの頭部粉砕コースであるッ!!
だ が し か し !!!
またもやガルルガの攻撃は外れたッ!!ガルルガの踵は砂浜の砂を踏みつぶしただけだったッ!!
ボーマンダが伏せた状態で カ サ カ サ と避けたのだッ!ゴキブリのようにッ!!
そして次はボーマンダの番だったッ!!
ガルルガは自身の顎の下から何か強力なバネとスピードを秘めたモノが跳ね上がってくるのを感じたッ!!
ぞ く り とガルルガの背を悪寒が走り抜けたッ!!
ガルルガ「ちぃぃぃぃっ!」
顎を垂直に立てて、ガルルガはおもいっきり後ろにのけぞったッ!!!
その直後ッ!ガルルガの顎のほんの数ミリ先を、ボーマンダの鋭い爪が凄まじい速さで走り抜けたッ!!
ボーマンダが真下から真上へ跳びあがりながら昇竜拳のようにドラゴンクローを繰り出したのだッ!!!
今の攻撃を、ガルルガが避けることが出来たのは奇跡的だったかも知れないッ……!!
それほどに、恐ろしく速い一撃だったッ!!!
- 508:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:15:24.01 ID:1JrBAGBxo
ガルルガ「……ッ!!」(てめぇッ……!!!)
ボーマンダ「……!!」
のけぞっている最中のガルルガッ!
昇竜拳を外した形で宙に浮いているボーマンダッ!!
両者の視線が交錯するッ!!
そしてガルルガ、後ろにのけぞった勢いでそのままサマーソルトを繰り出したッ!!
ボーマンダが瞬時に反応し、後ろに下がったッ!
ガルルガの尻尾のトゲの先っちょが、ボーマンダの腕をわずかにかすったッ!!
ほんの小さな切り傷が出来たッ!!
ガルルガ「 」すとッ
ボーマンダ「 」すとッ
そして両者、距離を取り再び対峙するッ!!
ババコンガ「…………」ポカーン……
放心状態のババコンガッ!!それもそのはずッ!!
ほんの数秒の間の出来事なのだッ!!!
この攻防はッ!!
- 509:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:16:13.20 ID:1JrBAGBxo
…ザアアアアァ… 雨が降り続けているッ!
ガルルガ「踊ると強くなるのかよ……てめぇは」
ボーマンダ「まぁな」
ガルルガ「不思議な奴がいたもんだな」
ボーマンダ「……」チラツ
~~~~ボーマンダがチラッとガルルガの尻尾を見たッ!
ボーマンダ「……その形状……毒か」
ガルルガ「ああ。毒持ちだぜ」
~~~~どうやらこういう形の尻尾には毒があるらしい!(ボーマンダに言わせると)
ボーマンダ「……なるほど、血が止まらん」
ガルルガ「そういう毒じゃねぇんだがな」
ボーマンダ「どっちにしろ早く終わらせた方が良さそうだ」ゴゴォーーーッ!!
ガルルガ「まぁそう言わずにもうちょい楽しもうぜ」ゴォーーーーーーーーッ!!
- 513:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:17:07.85 ID:1JrBAGBxo
ガルルガ「ガァッ!!!」 火球を撃ったッ!!
ボーマンダ「 ! 」 避けつつ突進するッ!!
~~~~ボーマンダとガルルガの体が衝突するッ…寸前ッ!!!
ガルルガが翼をはためかせて、後方に下がったッ!!
と同時にある攻撃を繰り出していたッ!!
ガルルガ「 アッー 」
ボーマンダ「!!!!」 キィィィィィイいいん!!!
意外ッ!それは超音波ッ!!!
ガルルガは後ろに下がりながら、高級耳栓必須の超高周波バインドボイスを繰り出したのだッ!!
ボーマンダ「 ぐっ 」 ぷしゅっ!
両耳から血が噴き出すボーマンダッ!!どうやら鼓膜が破れた模様ッ!!!
- 518:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:18:26.79 ID:1JrBAGBxo
ボーマンダ「……ぐうッ……」ふらっ…
三半規管もダメージを受けたのか!? ボーマンダはふらついたっ!!
ガルルガ「 」ヴぁっ!!
その隙をっ……!! ガルルガは見逃さなかったっ……!!!
ガルルガは跳躍し、ボーマンダの背後からボーマンダの首に自分の両足をからませたッ!
つまり今、画的には、ボーマンダがガルルガを肩車しているような状態であるッ!!
そしてガルルガは、そのままッ……!!!
ガルルガ「ふんっ!」 ぐいっ
自分の両足をボーマンダの首にからみつかせたまま、
お も い っ き り 横 に ひ ね っ た の だ ッ !!!
『 ご き り っ ! 』
という音が響いたっ!!
ボーマンダ「……か……っ……」
その通りッ!ガルルガはボーマンダの首の骨を ね じ り 折 っ た のであるッ!!!
- 521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:19:23.91 ID:1JrBAGBxo
ボーマンダ「……ッ……っ……」……どしーん!
砂浜に崩れ落ちるッ!ボーマンダッ!!
うつ伏せに倒れているのに、首が奇妙な方向にねじれて、喉が天を向いていたッ!
ガルルガ「……」すたッ 降り立つッ!
ボーマンダ「…………」ピク……ピク……・・・・・ 死亡
ババコンガ「……し……死んだ……?」
ガルルガ「…………」
ボーマンダ(死体)「・・・・・・・・・・・」
ザアアアアァアアアアアアアア
降りしきる雨の中ッ!!!
ガルルガはボーマンダの首のねじれた死体を見つめていたッ!!!!
- 523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:20:16.25 ID:1JrBAGBxo
ガルルガ「……何だったんだ……こいつは……」
ババコンガ「……わ……わかりません……!」
ババコンガ「…」(やっぱりガルルガさん強ぇ…!!でも、なんていうか…!)
ババコンガ「…」(昔に比べて怖さが抜けてるというか……昔はもっと凶悪だったような…)
ババコンガ「…」(俺が小さい時の記憶だから、そう思うだけか……?)
ガルルガ「向こうの大陸にも……こんな奴はいなかった」
ババコンガ「……向こう……? ほ……本当にあったんですね……遠い大陸が」
ガルルガ「ああ。あるぜ。猿よ、この世界はお前が思ってる以上に広いんだぜ……?」
ババコンガ「は…はぁ」(やっぱり絶対ちょっと丸くなってる……!!)
ガルルガ「……」
ババコンガ「……」(その大陸で……いったい何を見てきたんだ……!? この人は……!!)
- 524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:20:59.53 ID:1JrBAGBxo
ガルルガ「なぁ猿よ、お前、この名前聞いたことあるか」
ババコンガ「…と、いいますと……?」
ザアアアアァアアァアアアア
ガルルガ「―――――。」
ババコンガ「……はい? す、すみません!よく聞き取れなかったですもう一回言って貰ってもいいですか」
ガルルガ「……いや。 やっぱなんでもねぇ」
ババコンガ「……は……はぁ」(……なんだ……? ごあ…? なんとかとか聞こえたような気がするけど……)
ガルルガ「……」 遠くの海を見つめるガルルガ!
ババコンガ「……」
ガルルガ「ところでよ、こういう変な奴はまだいるのか?」
ボーマンダ(死体)「・・・・・・・・」
- 526:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:21:50.13 ID:1JrBAGBxo
ババコンガ「い、今んとこ確認できてねーっすけど、とりあえずクック先生に伝えようかなと」
ガルルガ「 」
ババコンガ「 あ 」
ガルルガ「 」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ババコンガ「ひいっ!」(あ、あああああ……! やばいっ……!!)
ガルルガ「そうか…… あいつはまだ生きてるか……」ゴゴゴゴゴ!!
ババコンガ「あ…いえ…そのっ……!」(こ…これだ…!この凶悪なオーラ……!!)
ガルルガ「……くくっ……」にぃ~~~~~~~~
ババコンガ「ひっ!!」(や…、やっぱりこの人…!! 変わってなかった……!!)ガクガクブルブル
ガルルガ「待ちわびたぜ……ようやく……あいつのツラを叩き潰せる」ゴゴゴゴゴ!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
第11話 完
- 532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:22:46.16 ID:1JrBAGBxo
~~~~~トライ地方 孤島 深夜
深夜の孤島で、リオソウル、ジンオウガ、アオアシラ、ペッコ&亜ッコは、暗闇から突如現れたあるモンスターと対峙していた!
ペッコ「……ひっ」がくがくぶるぶる
亜ッコ「……あ……あ…」ガクガクブルブル
ジンオウガ「……ゴクリ」ゴゴォーーーーーっ!! バチバチバチバチ!
アオアシラ「……!」(こいつ……やべぇな……)ゴゴォーーーーーーーーッ!!
リオソウル「……ペッコ……亜ッコ……」ゴゴォーーーーーーーーッ!!
ペッコ「……!?」
亜ッコ「……!?」
リオソウル「ここは俺たちが時間を稼ぐから……逃げろ」
ペッコ「……で……でも……!!」ガクガク
リオソウル「……いいから」ゴゴォーーーーーーーーーッ!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ト ゙ ト ゙ ト ゙ ド
ギラティナ「…………」ゴゴゴゴ……
- 534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:23:54.10 ID:1JrBAGBxo
亜ッコ「……あ……ああう……」どすん 腰が抜けた!
リオソウル「……何者なんだ……お前らは」ゴゴォーーーーーーーーーーーッ!!
ギラティナ「…………お前たちは……よくやったよ」
リオソウル「!」
ギラティナ「お前たちからすれば想像も出来ないような攻撃方法を持つ俺たちを相手に……」
ギラティナ「お前たちは臆することなく勇気を持って立ち向かった」
ギラティナ「普通はそんなこと出来ない。未知の敵を前にしたら逃げるのが普通だ」
ギラティナ「しかしお前たちは俺たちの仲間を何人も蹴散らした」
ギラティナ「本当によく戦った。心から敬意を表する」
ギラティナ「胸を張っていい。お前たちは強い」
リオソウル「……」ゴゴォーーーーーーーーッ!
ギラティナ「……でも……」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ギラティナ「…………ごめんな」 すっ
- 539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:24:41.63 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~森丘地方 草原 深夜
村長を背に乗せたキリンは猛スピードで草原を走り抜けていた!
イャンクックのいる森丘を目指して!
キリン「もうすぐ森丘に入るよ!」ダダダダダダ!
村長「おう」
とその時!
村長「……む」 前方を見ていた村長が眼を細めた!
村長「止まれ」
キリン「えっ?」ダダダダダダダダ!
村長「止まれッ!!!」
キリン「ッ!!!」キキーッ!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
キリン「……な……なに……?」
村長「……前方になにかいるぜ」 すちゃ…… 剣を抜いた!
キリン「え!?」
- 541:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:25:24.50 ID:1JrBAGBxo
村長「……気をつけろ」 すとっ キリンから降りる、村長!
キリン「……ど……どこ……!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
雲が移動して隠れていた月が現れた!
月明かりがそいつを照らしたッ!!!
キリン「……おわっ!?」びくっ
村長「……今度は蟹かよ」
メタグロス「……ギチ……ギチチ………」ゴゴゴゴゴゴゴ……
~~~ キラリと、夜空に流れ星が走った! それを合図にっ……!!!
メタグロス「コメットパンチャアッ!!!!」ヴァッ!!
キリン「……わっ!」(来たっ!!)
村長「……ぬんっ!!!」びゅおっ!!
- 544:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:26:12.88 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~森丘地方 沼地 深夜
ゲリョス(死体)「・・・・・・・・・・・」
亜ゲリョス(死体)「・・・・・・・・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
バンギラス「…………」
~~~~バンギラスっ……!!!バンギラスが死んでいるゲリョスたちを見つめていた!
そしてバンギラスの眼には、悲しみの色があったっ!!!!
「お前か……? 火山の奴らを岩で殺したってのは」
ふと後ろから声がする!! 後ろを振り返るバンギラス!!!
バンギラス「…………あんたは」
獄狼「……獄狼ってもんだが」ゴゴゴゴゴ……
- 545:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:26:57.17 ID:1JrBAGBxo
バンギラス「……ああ。俺が殺した。この2人も」
~~~バンギラスはゲリョスたちを見やりながら言った!依然として哀しそうな眼をしながら!
そして獄狼はそのバンギラスの眼の色を見逃さなかった……!!!
獄狼「……おめぇ、火山でチビ(バサル)をわざと逃がしたな……?」
~~~~バンギラスの眼から獄狼は感じ取ったのだ!!こいつは優しさを持っていると!
バンギラス「……殺せなかった」
獄狼「だがあいつの両親は死んだぜ」
バンギラス「……一緒に……死なせてやった方がよかったのかもしれない」
獄狼「そもそも火山の連中を襲わなかったら良い話じゃねーのかい」
バンギラス「……命令だった」
獄狼「……てめぇらにもボスがいんのか」
バンギラス「……ああ」
- 547:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:27:38.64 ID:1JrBAGBxo
獄狼「そこのゲリョスを殺したのも命令だからか」
バンギラス「……そうだ。でもこの2人はちょっと俺の攻撃がかすっただけで死んだ」
獄狼「そりゃおめー」
バンギラス「分かってる。死んだフリだった。バレバレの」
獄狼「……」
バンギラス「でも俺は気づかないフリをして、奴らに背を向けて去ろうとした」
バンギラス「そしたら奴ら飛び起きて背後から襲いかかってきた」
バンギラス「…………反射的に……攻撃したから手加減できなかった」
獄狼「……まぁ戦いだからな。おめぇは何も悪いことはしてねぇぜ」
バンギラス「…………」
獄狼「……おめぇらのボスは何が目的なんだ……?」
バンギラス「…………とりあえず……ここの世界の住人を殺せと命令された」
バンギラス「そして優先して殺すべきは……イャンクックとリオレウスだと」
獄狼「……なに?」
- 548:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:28:20.34 ID:1JrBAGBxo
獄狼「凍土のあいつがクックの名を出したのはそれが原因か」
バンギラス「……凍土……?」
獄狼「傷が再生する野郎だ。おめぇもそうなのか?」
バンギラス「……!! ミュウツーか……!! あんたミュウツーと戦ったのか…!?」
獄狼「名前は知らんが……たぶんそいつだろうな」
バンギラス「……まさか……ミュウツーに勝ったのか……?」
獄狼「……ああ。殺して喰った」
バンギラス「……!!」(あいつが負けるとは……信じられん……!)
獄狼「……ところでよ。てめぇのボスの話によると……てめぇはワシも殺さないといけねぇんじゃねぇのかい」
バンギラス「……ああ」
獄狼「……やるかい」ゴゴ……
- 549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:29:03.99 ID:1JrBAGBxo
バンギラス「……あんたとはやる気が起きない」
獄狼「……クックとレウスの居場所を教えてやってもいいぜ」
バンギラス「なにっ!?」
獄狼「ワシに勝ったらな」
バンギラス「……クックとレウスさえ殺せば他は殺さなくても済むかもしれない…!」
バンギラス「頼む教えてくれ!」
獄狼「あの2人を売って自分だけ助けてもらえるってか……」
バンギラス「…………」
獄狼「なめんなよ小僧。んなだせぇ真似できるかよ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
バンギラス「…………」
獄狼「 力づく ……って言葉を知らねぇのかてめぇは」にやり
バンギラス「…………まいったな」ゴゴ……
獄狼「……」ニィ……ゴゴゴゴ……
バンギラス「ご老人はあまり虐めたくないんだが」ゴゴゴゴゴ…
- 550:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:29:47.42 ID:1JrBAGBxo
獄狼「いい心がけだが……今は不要だぜ」ゴゴゴゴゴ……
バンギラス「……難しいな。あんたを死なせてしまったら……」
獄狼「 … … 」
バンギラス「あの2人の居場所を聞き出せなくなる」
ド ド ド ド ドド ドド ド ド ド
獄狼「――――――」
バンギラス「 手加減 しないとな 」
獄狼「 」 ぶ ち っ … !!!
ゴウッ!!と獄狼の毛が一気に逆立ったッ!!
獄狼「ったくどこまでもなめたガキだぜ」ゴゴォーーーーーーーーーーッ!!
バンギラス「……死ぬなよじいさん」ゴゴォーーーーーーーッ!!
- 553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:30:31.40 ID:1JrBAGBxo
獄狼「 」ぐぐぐ…!
獄狼が四肢に力を込めて体をたわめた!
バンギラスに飛びかかる為である!
バンギラス「 」ギイン!
獄狼「――――!」
バンギラスの眼が怪しく光ったッその次の瞬間ッ!!!
ぐらららららららっと大地が揺れたのだッ!地震っ……!!圧倒的地震っ……!!
獄狼「―――!?」(まさかあの野郎……地震を引き起こしやがった…!?)
バンギラス「 」ギイン!
さらなるバンギラスの追撃ッ!!
なんとッ!!! 獄狼の真下の地面から複数の 先 の 尖 っ た 岩 が飛び出してきたのだッ!! ストーンエッジであるッ!!!!
獄狼「――――ッ!!」びゅおッ!!
しかし獄狼も反応が凄まじく速いッ!!
横っ飛びに飛んで岩を避けるッ!!!
- 556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:31:11.97 ID:1JrBAGBxo
バンギラス「……速いな」ギイン!
獄狼「ぬっ」
バンギラスがまた何かを念じたッ!!
先ほど地面から飛び出して上空へと舞い上がった岩がっ……!!
今度は岩の雨となって獄狼に降り注いだのだッ!!!
ストーンエッジから岩なだれのコンボであるッ!!
ずががががががっと轟音を鳴らしながら岩が降り注ぐッ!!
土埃が舞うッ!!!
獄狼の姿が見えなくなったッ!!!
バンギラス「……」
バンギラスが注意深く土埃を見つめるッ!!!
び ゅ お ッ !!!
バンギラス「むっ!」
土埃を裂いて獄狼が突っ込んできたッ!!
右前足の爪を振りかざしてッ!!!
- 558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:31:56.44 ID:1JrBAGBxo
がきィィィィィいいいいいいん と音が鳴ったッ!!
獄狼の右前足の爪がバンギラスの顔面をとらえたのだッ!!
バンギラス「 」
獄狼「 」
―――――――――両者の動きが一瞬止まる――――ッ!!!
獄狼「ちいっ!」
バンギラス「 」
なんとッ!!!獄狼の右前足の爪がッ!
数多の猛者共の硬い甲殻を切り裂いてきた獄狼の爪が、根本から ぼ き り と折れていたッ!!
折れた傷口から血が噴き出したッ!!
バンギラス「ふしッッッ!」ぶんッ!
隙を逃さないバンギラスッ!左の拳で目の前にいる獄狼にボディーブローを打ち込んだッ!
め き め き め き っ という音が響いたッ!
獄狼「……っ」
バンギラスの左の拳が獄狼の胸に め り こ ん で い た ッ!!
- 561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:32:52.18 ID:1JrBAGBxo
獄狼「ちぃぃぃぃッ!」だんっ!
宙に浮いている獄狼はバンギラスの腹を蹴ってその勢いで後方に下がったッ!
バンギラスと距離をとったのであるッ!
そして両者、再び対峙するッ!!!
獄狼「……やるじゃねぇか」にやり
ツツ―と獄狼の口から血が垂れたッ!
吐血したのであるッ!わずかにッ!!肋骨が折れているのかも知れないッ!
バンギラス「……悪いな。自慢の爪だったと見えるが」
獄狼「なぁに、また生えてくる」ゴゴゴゴ…
バンギラス「ならいいんだが……しかし凄いな、あんた。俺の肌に傷をつけるとは」
~~バンギラスの顔をよく見ると……そこだッ!!
さきほど獄狼の爪がヒットしたあたりに小さな切り傷が出来ていたッ!
そこからわずかに血が垂れていたのであるッ!!!
獄狼「……アホみてーに硬ぇ体しやがってよ」
バンギラス「硬さが俺の取り柄なんだ」
獄狼「岩操ったりする能力は取り柄じゃねーのかよ」
バンギラス「……向こうでは……そう珍しい技じゃない」
獄狼「見てみてーな……その向こうってのをよ」ゴゴゴゴ……
- 564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:33:58.86 ID:1JrBAGBxo
バンギラス「あんたらには行き来する手段がないはずだ」
獄狼「そうかい……ならてめぇで存分に楽しませて貰うぜ」ゴゴゴゴ!
バンギラス「……」ゴゴゴゴ!
バンギラス「―――」(獄狼……この男、よほど戦闘慣れしていると見える)
バンギラス「―――」(こういうタイプは今の会話の時にさえ俺の弱点を探っているはず)
バンギラス「――」(そしておそらく見つけただろう。俺の弱点)
バンギラス「――」(俺の体で唯一甲殻が覆ってない部分。つまり)
バンギラス「――」(俺の眼球と口の中)
バンギラス「――」(奴はきっと爪の破損した右前足でフェイクを入れて左の爪で俺の眼を狙ってくる)
バンギラス「――」(相手の狙いがわかれば防ぐのは)
バンギラス「――」(たやすい)
獄狼「――」(――――とか思ってんならやっぱてめぇはまだガキだぜ…!)びゅおっ!!
- 566:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:34:57.98 ID:1JrBAGBxo
再び獄狼がバンギラスに向かって跳躍するッ!!
右前足を振りかざしているッ!!
バンギラス「――!」(やはりな!!右はフェイクだろ…!?)
バンギラスがカウンターの構えを取ったッ!!
バンギラス「――」(あんたの左の爪もぶっ壊してや――――)
バンギラス「っ!!??」
びしゃっ!
獄狼「……」にィ
なんとっ!!獄狼はバンギラスの思いもよらない攻撃に出たッ!!
根本から爪が折れてしまった右前足の……!! 血が流れているその傷口をっ!!!
殴るようにしてバンギラスの顔にぶつけたのであるッ!!!
そうッ!血であるッ!! 獄狼は自らの血をバンギラスの顔にひっかけたのだッ!!
目つぶしであるッ!!
おもわずバンギラスはぎゅっと両目をきつく閉じたッ!!
バンギラス「……ッ!!」(くそッ……クレイジーなじいさんだ……! 思いついてもやらねぇだろ普通そんな痛ぇこと……!!)
※爪が根本から折れた箇所をおもいきり何かにぶつけるのは相当に痛いと思われる
- 569:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:35:45.03 ID:1JrBAGBxo
獄狼「……戦闘中に眼ぇ閉じるなよ馬鹿が」 がッ
そして獄狼はさらに残酷な攻撃にでるッ!!
左の爪をバンギラスの 下 あ ご にひっかけたのだッ!!
バンギラス「!」
獄狼「ぬんッ!!」ぐいっ!
が こ っ !!!
バンギラス「……がっ……!!」
なんとっ!!獄狼はバンギラスの顎の関節を無理やり外したのだッ!!
バンギラスの顎がだらりと開いたッ!!
そして獄狼は左前足の爪をっ……!!!
バンギラスの口の中に突っ込んだのだッ!
バンギラス「……がmッ……!!」
獄狼「……さすがに内臓は硬くねぇか」ずぼっ!
そしてさらに喉の奥へッ……!!! 腕を突っ込んだッ!!!
バンギラス「……ッ……!……」
バンギラスの眼が大きく見開かれたっ……!!!
――――――――――― ずぴゅっ !
- 571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:36:34.81 ID:1JrBAGBxo
バンギラス「……っ…っ……」びくっ……びくっ……
獄狼「……」ずぼっ
獄狼がバンギラスの喉の奥から腕を引き抜いたッ!!(なんか心臓のような臓器を掴んでいた!) 血で真っ赤に染まっていたッ!!
バンギラス「…………」ピク…ピク……・・・・・・・・・・・死亡
獄狼「…………また地獄でな」
そして獄狼がその場を去ろうとした瞬間ッ!!!
「ご苦労さん、獄狼さん」
獄狼「……ん?」くるっ……
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
白いドレスの少女「えげつない攻撃だねぇ」ニコニコ
獄狼「………………てめーは………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:37:24.16 ID:1JrBAGBxo
少女「……ん?」ニコニコ
獄狼「……何十年振りだ……最後にあんたを見たのは……まだワシがガキだった頃だぜ」
少女「そうだっけ」
獄狼「…………あんた知ってんのか。こいつらが何なのか」
バンギラス(死体)「・・・・・・・・・・・・」
少女「知らないけど……住処は突き止めたよ」
獄狼「……あ?」
少女「こいつらがいる世界」
獄狼「……でも行けねぇだろ。行き来する手段がねぇってこいつが言っていたぜ」
少女「それがあったんだよ。すっご~く意外なところに」にこにこ
獄狼「……なに?」
- 574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:38:15.34 ID:1JrBAGBxo
少女「もうジョーさんとか……何人か向こうに行ったけど」ニコニコ
獄狼「……なんだと?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女「……獄狼さんも行く? あとで赤フルとガルルガにも声かけるけど」ニコニコ
獄狼「……本気で言ってんのか」
少女「本気だよ。こっちの世界をこ~んなに好き放題やられてさ」
獄狼「…………」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女「 この私が いつまでもやられっぱなしでいると思う? 」
獄狼「…………」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
- 577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:39:16.76 ID:1JrBAGBxo
~~~~ポケモン世界 カントー地方 マサラタウン
~~~オーキド研究所 正午
助手「いや~ナナミさんが手伝ってくれて助かりました!なんせ博士がお昼のテレビ番組に出るなんて急に言い出すもんですから!」
ナナミ「いえ、暇していたのでちょうど良かったです」(おじいちゃんからお小遣いも貰えるし♪)
テレビ『みなさんこんにちは』
助手「あ、ちょうどこれに出るみたいですね」
テレビ『今日はポケモン研究家のオーキド博士に来てもらいました』
『よろしく』
『え~いきなりですが、2日前から全国規模である特定のポケモンが忽然と一斉に姿を消すという不可解な事件が発生していますが、これについてどう思われますか』
『ふむ。まず消えたポケモンはカイリュー、バンギラス、ボーマンダ、メタグロス、ガブリアス、サザンドラ、リザードン、コイル、ピカチュウの9種です。コイルとピカチュウを除けば、これらは非常に強力な種族でして。
おそらく彼らの圧倒的なパワーを狙ったテロ組織の仕業なのではないかと』
ナナミ「ロケット団のような……?」
助手「でもあれ壊滅しなかったっけ?」
テレビ『テロ組織ですか……あ!ええと番組の途中ですが今最新のニュースが入ってきました!
今朝から音信不通だった豪華客船サントアンヌ号が、なんと沈没した模様です!』
ナナミ「うっそー!」
- 578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:40:01.74 ID:1JrBAGBxo
テレビ『さらに昨日から未だかつてない未曾有の激しい大嵐に見舞われているイッシュ地方ですが、ますます激しい暴風雨となってきて住民には避難勧告が出されています』
助手「うわっ!!すっごーっ!!洪水になってるじゃん!」
ナナミ「イッシュ沈没しちゃうんじゃない…? これ」
ズウン
ナナミ「……?……」
助手「うわー、すごいなー!こわっ!竜巻も発生してるじゃないか!」
ナナミ「助手さん、いま何か感じなかった……?」
助手「……え?……いや、なにも……」
ナナミ「……?…… 風が吹いて何か倒れたのかも。ちょっと外見てきますね」
- 580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:40:48.64 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~~研究所の外
ナナミ「……うわぁ……なんだか気味悪い空だなー」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ナナミ「雨ふってきそうなかん」
~~~ナナミが不吉に曇った空から視線を落としたその時である……!
ナナミの眼の前に…………! それはいたっ……!
怒り喰らうイビルジョー「…………グルルルルル……」
ナナミ「 」
――――――――――――――そして物語はここから―――――――!!
イビルジョー「ガアアアアッ!!」びゅおっ!
――――――――――――――凄惨なる『終盤戦』を迎える―――――!!
ナナミ「 ひ っ 」
イビルジョー「ガァッ!」がばァッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガバチョッ…!
第12話 並びに『中盤戦』 完
- 583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:41:38.33 ID:okbylSn1o
きええええええええええええ
- 593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:44:18.23 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~モンハン世界 森丘地方 旧砂漠 深夜
ひゅお~……
夜風が吹いている………!
旧砂漠は奇妙に静まり返っていた……! 夜風以外の物音がしないのであるっ……!!
ブランゴたち(死体)「・・・・・・・・・・・・」
ドドブランゴ(死体)「・・・・・・・・・・・・」
フルフル(死体)「・・・・・・・・・・」
ひゅお~……
ラージャン(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
ヤマツカミ(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
ナルガクルガ(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・ひゅお~・・・・・
- 595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:45:20.76 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~トライ地方 孤島 深夜
ここも静まり返っている……!
たまに風が吹き、ただ静かな海の波の音が聞こえてくるだけであった……!!
ひゅお~…… ザザーン……
クルペッコ(死体)「・・・・・・・・・・・・・・」
クルペッコ亜種(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
ジンオウガ(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
アオアシラ(死体)「・・・・・・・・・・・・・・」
ひゅお~…… ザザーン……
リオソウル(死体)「・・・・・・・・・・・・・・・」
ひゅお~…… ザザーン……
――――――――『終盤戦』―――――――――
- 604:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:46:21.20 ID:1JrBAGBxo
~~~~ポケモン世界 ポケモンリーグ
ワタル「……」(いったいどこに行ったんだ……? 俺のカイリューたちとリザードンは……!)
プテラ「……くうん」
ギャラドス「……ぐおん」
~~~プテラとギャラドスがふさぎ込んでいる主人にすり寄っているッ!
ワタル「……お前たちは……消えないよな……?」
「おーいワタルー」
ワタル「……!」
シバ「ちょっと来てくれないか」
ワタル「……どうした?」
シバ「……いや……外にさ」
- 611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:47:24.32 ID:1JrBAGBxo
~~~ポケモンリーグの庭
ラティオス(死体)「・・・・・・・・・」
ラティアス(死体)「・・・・・・・・・」
ワタル「……なっ……このポケモンは……ホウエン地方の……!?」
イツキ「なんか……ずどんって音がしたからさ……外出たらこれだよ」
シバ「空から降ってきたんだな」
キョウ「……オスの方は喉を噛みちぎられて死んでおるな」
カリン「メスの方は……なんだろうねこれは……潰れた顔に赤黒い焦げ跡があるよ」
ワタル「……」(……なんだこれは……)
カリン「それに見てみなよ……この奇妙な曇り空」
イツキ「不吉だね……それにイッシュは大嵐で沈没寸前らしい」
シバ「……なにかとんでもないことが起こっていそうだな……ん……?」 シバが眼を細めた!
シバ「……空から何か落ちてくるぞ」
- 614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:48:08.48 ID:1JrBAGBxo
ヒューン ヒューン…
シバ「……なんだ……? ひとつじゃないぞ……?」
ワタル「……なんだ……?」
イツキ「……なっ!!」
キョウ「あれは……!」
カリン「氷っ!?」
~~~~なんとッ!巨大な氷の塊が落ちてきたッ!!!
四天王「くっ……!!!」 ころりん!
かろうじて避ける四天王たち!
そして彼らは見たッ!!
上空でこちらを見下ろしている なにか をッ!!!
ワタル「……な……なんだあれは……!?」
ド ド ト ゙ト ゙ ド ドド ド ド ド ド
アルバトリオン「……グルルルル……」ばさっ…ばさっ…
- 617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:48:47.03 ID:1JrBAGBxo
~~~~~ジョウト地方 ウツギ研究所
助手「……しかし奇妙な事件ですよね」
ズウン…
ウツギ「一斉に姿を消したんだろう? カイリューとか」
ズウン… ズウン…
助手「……ピカチュウもらしいですよ」
ズシン… ズシン… ズシン… ズシン…!
ウツギ「……ねぇ助手くん……さっきから何か聞こえない……?」
助手「……はい。ちょっと外出てみましょうか」
~~~~~~~~~~~~外
ウツギ「…………っ!!??」(な……!!! なんだあれ……!!!)
助手「……で……でかっ……!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ コ ゙ コ ゙ コ ゙ コ ゙コ ゙
ラオシャンロン「・・・・・グルル・・・・・・」ずしん…! ずしん…!
- 620:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:49:27.34 ID:1JrBAGBxo
~~~~ホウエン地方 煙突山
マグマ団員「う、うおおおおおおっ!見ろっ!あの煙突山をっ!!」
団員「す、すげぇ…!! 火口から煙がすげぇ勢いで出てるっ!!!」
団員「すげぇ…!!すげぇよ……!! 震えてる……!! 火山が震えとるで……!!」
団員「こりゃ爆発来るでっ……!!!」
団員「……いよいよ終末か……!?」
~~~~火山 内部
ドンメル「うおおおおおバケモンだ!逃げろおおおおおおお!」ドドドド!
バクーダ「な、なんだありゃああああああああああああ!!!」ドドドド!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ミラバルカン「…………がああああああああっ……!!」ぐぐぐ…!
~~~バルカンが体をたわめて力を溜めているっ……!!
- 625:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:50:06.78 ID:1JrBAGBxo
ミラバルカン「……ガァアアアアアアアアアアッ……!!!」ぐぐぐぐぐぐ…!
~~~限界まで力を溜めたッミラバルカン!!
体が紅く輝いたッ!!!
そしてっ………!!!!!
ミラバルカン「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
~~~ミラバルカンの咆哮と同時にっ……!!!
咆哮に呼応したかのようにっ……!!!
火 山 が 大 噴 火 し た っ !!!!
爆発と同時に上空へと舞い上がった火山弾はっ……!!!!
無 数 の メ テ オ と な っ て ポ ケ モ ン 世 界 全 体 に 降 り 注 い だ っ !!!!
- 628:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:51:08.33 ID:1JrBAGBxo
~~~~~シンオウ地方 ズイタウン
育てやじいさん「……な……なんじゃこれは……この世の終わりか……!?」
ヒューン… ズドーン! ヒューン… ズドーン!
メ テ オ が 降 り 注 い で い る ッ !!!
育てやばあさん「じいさん!あっちに見たことない化け物が!逃げるぞえ!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
アカムトルム「……おーおーバルカンさん、はじめやがりましたね……おれも負けませんよ」
そしてアカムは後ろ足で立った!!
アカムトルム「マ…! マアアアアグマアアアアアアアアアアアアッ!!!」
アカムが吠えると同時にッ!!!
周囲の地面から溶岩が噴き出してきたではないかッ!!!
流れ出る溶岩があたりを焼き尽くすッ!!!!
- 632:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:51:57.45 ID:1JrBAGBxo
~~~~イッシュ地方 ヒウンシティ
物凄い嵐で街は大洪水になっていたッ!!!
人々はパニックになりながらも水ポケモンの背に乗ったりしてかろうじて凌いでいたッ!!!
チェレン「おいおいなんだありゃ……!!!」ぷかぷか(ダイケンキの背に乗っている)
ベル「この嵐に加えて……なにあれ……隕石……!?」ぷかぷか(ヒヤッキ―の背に乗っている)
嵐の中でメテオも降り注いでいるのであるッ!!!
人々が騒ぐッ!! 阿鼻叫喚の渦に包まれるッ!!!
キャー ウワー ナンカイルゾ
チェレン「……なんだっ!?」くるっ!
人々が尋常じゃない悲鳴を上げているッ!!!
ベル「……なに……あれ……なんか大きな光るモノが泳いでる……!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ コ ゙ コ ゙ゴ コ ゙ !!!
ラギアクルス亜種「ガァアアアアアアッ!!」ぎゅん!
ラギアクルス希少種「ギャラアアアアッ!!!」バチバチバチ!
なんとッ!!人々が溺れている大洪水の中をラギアクルス亜種とラギアクルス希少種が放電しながら泳ぎ回っているのであるッ!!(なんという恐ろしい光景ッ!!)
- 636:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:52:44.80 ID:1JrBAGBxo
チェレン「なんだありゃああああああああああああああああッ!?」
ベル「ひッ!こっちに来てるッ!?」
ば く ッ ! 白ラギアがダイケンキの首に噛み付いたッ!!
チェレン「うおっ!!」 どぼーん! 水に落ちた!
ダイケンキ「 がっ なにすんだてめ 」
白ラギ「……死ね」 ごきっ
ダイケンキの首の骨を白ラギが噛み砕いたッ!!!
チェレン「 !!! 」
ベル「ひっ…!」
黒ラギ「なんでこの世界の人間は自分で戦おうとしないのかな」がばァ!
~~~・・・・がぶりちょっ…!!
チェレン「 べ !?」
~~~黒ラギがっ……ベルの上半身を食いちぎって飲み込んだっ……!!
- 640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:53:39.29 ID:1JrBAGBxo
ダイケンキ(死体)「・・・・・・」ぷか~
ベル(下半身のみ)「・・・・・・」ぷか~
ヒヤッキ―「うきゃあああああああああああああああっ!!??」
白ラギ「変わった猿だな」 がぶりっ!!
白ラギ「……なんだこりゃ肉が冷たい…?…が味はまあまあか」 ごくんっ!
チェレン「……べ………ベル…………!?……」 放心状態
黒ラギ「おら」 ぶんっ!!
ど ご ォ っ !!!
黒ラギは尻尾でチェレンを思いきりフルスイングした!!
チェレン「 がぽォ 」 ごぷっ…!
大量の血を吐きながら吹き飛ぶチェレンっ……!!!
ワー ワー キャー キャー
黒ラギ「うるさいな」バチバチバチバチ! 大放電!!
アバババババババババババババババ
- 647:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:54:25.31 ID:1JrBAGBxo
~~~~りゅうらせんの塔 最上階
N「……なぜだ……なぜレシラムとゼクロムが来ない……」
ザアアアアァアアアア ヒューン ズドーン
N「そしてこの嵐と……これは隕石か?……いや火山弾か……?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アマツマガツチ「……なんだあの人間……あんなとこに1人で」びゅおおおおお!
N「む!?……あの白い龍は……神か……!? これは神の怒りなのか……!?」
アマツ「とりあえ死んどけ」 ぼうっ! グランドクロス!(岩とかえぐる高威力の水鉄砲)
N「 」 ぼ ん っ !!
超高圧水鉄砲が直撃しNの体が 砕 け 散 っ た ッ !!
- 651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:55:10.10 ID:1JrBAGBxo
アマツ「さて……こっちは水没したらあとはナバル夫妻に任せりゃいいか」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴ
バ リ バ リ バ リ バ リ バ リ ッ !!!!
アマツ「……ッ……ッ……!」
突如、アマツに強力な電撃が走ったッ!!!
「おいてめえ……!!!」
アマツ「……痛ぇじゃねぇか……」ビキ…! ビキ…! くるっ
ボルトロス「こんなことしてタダで済むと思うなよコラ」ビキッ!ビキッ!
トルネロス「良い度胸してんじゃねぇかおお!?」ビキッ!ビキッ!
ランドロス「つかてめぇらいってぇ何なんだこら」ビキッ!ビキッ!
アマツ「……はっ!こりゃあんたらのボスがしかけた戦争だよ」
ランドロス「……なに……!?」
- 655:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:55:50.20 ID:1JrBAGBxo
ボルトロス「適当ぶっこいてんじゃ」
ゴ ウ ッ !
ボルトロス「ね」
ぼごおおおおおおおおおおん ! 突如、ボルトロスの顔に火球が飛んできた!
ボルトロス「 … ッ…っ…」 ひゅーん 墜落!
アマツ「……余計なことすんじゃないよ」
ミラボレアス「そうか? あいつの電撃は結構効いてそうに見えたが」
トルネロス「てめぇらあああああああああああああッ!!」
ランドロス「許さねぇッッッ!!!」びゅおッ!!
アマツ「はん! こっちもさ… あんたらに」 ゴゴゴゴゴ!
アマツ「 頭にきてんだよ 」 びゅおっ!
- 663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:56:45.34 ID:1JrBAGBxo
~~~~~ジョウト地方 コガネシティ
ヒューン ズドーン! ヒューン ズドーン!
メテオが降り注いでいるっ!!人々がパニックになっているッ!!
アカネ「なんなんやこの隕石群は!? そしてあのアホみたいにでかいのはなんや!? 」
ミニスカ「うわっ!きもーっ!でかっ!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
シェンガオレン「……ギギ……ギ……」ずしん…ずしん…
シェンガオレンが街を破壊しまくっているッ!!!
(まるで宇宙戦争のトライポッドのようだッ!)
アカネ「いったい何が起きとんねん!?」
ミニスカ「この世の終わ…… ! … アカネさん後ろッ!!!」
アカネ「 え 」
ぶ し ゅ ッ !
アカネ「がふッ!」吐血!
ショウグンギザミ亜種「……ギチギチギチ」 鋏がアカネの腹部を貫いていたッ!!
- 666:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:57:37.42 ID:1JrBAGBxo
~~~~カントー地方 タマムシシティ
ヒューン ズドーン!
相変わらずメテオが降っているッ!!
ワーワーキャーキャー
エリカ「……い……いったい何が……!」
ぴりッ!
突然エリカの唇が切れた!(とてもセクシーな唇だ!)
植物たち「…」シナシナシナシナ…
エリカ「……植物たちが一斉に枯れた……そしてこれは……空気が乾燥してる……!?」
大人のお姉さん「え……エリカさん……なんですかね……この空気中に舞ってる粉みたいのは」
エリカ「……これは……」
なんとッ!!エリカたちの周囲に
オ レ ン ジ 色 や 黄 色 の 粉 塵 が 舞っているのであるッ!!
キラキラとっ……!!!
- 669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:58:15.87 ID:1JrBAGBxo
ワーワーキャーキャー
ミニスカート「え、エリカさんッ!!!!」だだっだだだッ!!
エリカ「!?」
ミニスカ「そ……そこに……化け物が……」がくがく…
エリカ「……え!?」くるッ!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
テオ・テスカトル「グルルルルルル……!」ゴゴゴゴゴゴ!
エリカ「……なっ……!!!」
お姉さん「ひいいいいいいいっ!!!」
テスカトル「があっ!」がちん!
ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼむうんッッッッッ!!
テオの粉塵爆発が炸裂したッ!!!
- 674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:58:59.55 ID:1JrBAGBxo
~~~~~カントー地方 クチバシティ
ヒューン ズドーン! ワー ワー キャー キャー
マチス「オーッ!!アレナニッ!? アレナニーーーーーーーッ!?」
ド ト ゙ト ゙ト ゙ドド ドド ド ド ド
海から グラン・ミラオス が上がってきたッ!!!
ミラオス「……ガァッ」ぐばぁ
~~~ミラオスが大きく口を開けたッ!!
口の前にッ!! 超高温の炎の塊が球体上に出来上がりそれがみるみる巨大化していくッ!!
ミラオス「ガアアアアアッ!!!」 ごうッ!!
そしてその高温のエネルギー体を撃ったッ!!!!
それは言わば 燃 ユ ル 終 焉 ヲ 謳 ウ 火 球 ッッッ!!!!
ポケモンセンターに直撃したッ!!!
どごおおおおおおおおおおんとなんかもうすごい爆発が起きたッ!!
- 678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 17:59:53.42 ID:1JrBAGBxo
~~~~~イッシュ地方
イ ッ シ ュ が と う と う 海 に 沈 ん だ ッ !!!
アマツ「さて、ここはナバル夫妻に任せてうちらもあっちの大陸に行くよ」
黒ラギ「あいあい」
アマツ「さすがにあっちも洪水起こして海に沈めるわけにはいかない」
黒ラギ「私たちの仲間がたくさんいるもんね」
アマツ「ああ。あっちでは地上戦がメインだね」
白ラギ「よっしゃ」
アマツ「さあ行くよ! あんたらは海を泳いできな!」
アマツ「放電しながらね! たっぷり腹を空かせていくんだ」びゅおおおおおおおお
黒ラギア「お姉ちゃん競争しようよ」バチバチバチバチ!
白ラギア「いいよ」バチバチバチバチ!
- 681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:00:39.42 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~~ 海上
沈没したサントアンヌ号の残骸がぷかぷかと浮いていた!
ドククラゲ(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
ホエルオー(死体)「・・・・・・・・・・・・・」
とかミロカロス(野生)とかゴルダック(トレーナーの)とか水ポケモンの死体がたくさん浮いていたッ!!
あと人間もちらほらッ!!!
ナバルデウス「ほっほっ……見てみぃ。ありゃバルカンの火山弾だぞい」
ナバル亜種「ほっほっ……いつ見ても綺麗だねぇ」
ナバル「ばあさんの方が綺麗だぞい」
ナバル亜種「まぁ、相変わらず嬉しいこと言ってくれるねぇじいさんや」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ギャラドス(野生)「てめぇらああああああああああああああああああッ!!」ぎゅん!
ギャラドス「許さねぇッッッ!!! り ゅ う の い か り をおもいし」
ナバル「焚ッ!」ぶおっ! 尻尾アタック!
(※フン)
ギャラドス「ればっっっ!!」 ぶちゃああああ! 顔がつぶれた!
- 682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:01:23.47 ID:1JrBAGBxo
ナバル「ほっほっ…… 地 上 は … 任せたぞえ…… バルカンたちや」
ナバル亜種「 海 は ワシらに任せい」
ナバル「一匹残らず……ぶっちめてやるけんの」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ナバル亜種「おや……アマツがあの大陸を沈めたようだね」
ナバル「よっしゃ行こうかの」
ぎゅおおおおおおおおおおおおおッ!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ
ギャラドス「……あ……あ……」ピク……ピク……
ギャラドス「……っ……」(こんな……時に…カイオーガ様は……いったい……どこに……)ピク……ピク……
- 684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:02:06.77 ID:1JrBAGBxo
~~~~~ジョウト地方 フスベシティ
ヒューン ズドーン!
村人「うわ!うわあああああああああああああ!氷の洞窟からなんかアゴ長いやつが!」
イブキ「……な……なにあれ……!?」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ウカムルバス「ウカムルサクパケ!」 氷水鉄砲! ぷしゃあああああああああああっ!
村人「うあわあああああああああああああああああ!」
長老「……怒りじゃ……これは龍神様の怒りじゃあああああああああああああ!」
ウカムルバス「ウカムルサクマイキ!」 びゅお! じゃんぷ!
イブキ「あの巨体で跳んだっ!? おじいちゃん避けてッ!!」
長老「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
・・・・・・・・・・・・・ ぷちっ
- 688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:02:53.23 ID:1JrBAGBxo
~~~~カントー地方 ヤマブキシティ
ヒューン ズドーン!
ウワー ナンダコイツラ ナンカ クサムラ カラ トビダシテキタゾー
ジャギイたち「ぎゃおらああああッッッ!!!」
ランポスたち「きゃうぇーい!!!!」
なんと!ジャギイとかランポスとかが人々やポケモンたちに襲いかかっているッ!!
(ジュラシックパークのラプトルのようにッ!)
格闘王「なめんなこらああああああああああッ!!!」どが!
ゴーリキー「なんだてめぇらあああああゴルァ!!!」どがッ!!
ナツメ「ゆけっ!フーディン!」
フーディン「サイコキネシシャァアアアア!!」
ドスランポス「 っ」 ぷしゅっ !!!
出 た っ !!! サイコキネシスっ…!そしてそれを食らって鼻血とか噴き出して死ぬ犠牲者っ……!!!
- 694:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:03:42.27 ID:1JrBAGBxo
ナツメ「……よくやったフーディン!」
フーディン「ふし!」
ナツメ「しかし何なのだこいつらは……そしてこの絶え間なく降り注ぐ火山弾は…!!」
格闘王「きっと神様が怒っているんだろうよ……ぬっ!? なんだこの気配は!?」
ナツメ「……すっごい強大な気を発してるね……あの曲がり角からくるよ」
フーディン「……ゴクリ」
ゴーリキー「……ゴクリ」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
獄狼「…………んん?」のっしのっしのっしのっし
ナツメ「っ……!? な……なんだこの生き物は……!?」
格闘王「気をつけろナツメ……この犬みたいなドラゴンみたいな……こいつやべぇぞ」ゴゴゴゴ
獄狼「ほう……! こっちに来て初めてだな。ワシを見て逃げない奴は」
ゴーリキー「……ゴクリ」
獄狼「来いよ。遊んでやるぜ」
- 698:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:04:33.98 ID:1JrBAGBxo
ナツメ「……なにかうなっているぞ……!」
フーディン「ふしや」
(※ 自分を見て逃げないのはご主人様が初めてだとか言っていますよこの怖い生き物は)
格闘王「ゴーリキー!俺とのコンボ技いくぞ!」
ゴーリキー「がおあ!」
獄狼「 」ぎゅんっ!
格闘王「消え……」 ばごんっ!!!
なんとっ!!!獄狼は格闘王の後頭部を掴んでアスファルトに思いきり叩き付けたッ!!!!
格闘王の顔面がアスファルトにめり込んだッ!(というか潰れた)
獄狼「あっちじゃ一日一匹ハンターを殺していたワシだぜ。本気で来いよ」
ナツメ「格闘王ォーーーーーーーーッ!!!」
ゴーリキー「ご主人んんんッ!!!貴様ッ!!ゆるさんッ!!」ぎゅおッ!!
- 699:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:05:21.44 ID:1JrBAGBxo
獄狼「 」どひゅんッ!! 龍弾!!
ゴーリキー「ぐあああッ!!」 顔面に食らった!
獄狼「おらぁッ!!」 切り裂きッ!!
ぶしゃッ!!
獄狼の左フックでゴーリキーの首が吹き飛んだッ!!
フーディン「サイコキネしゃあああああああ!」ぎいん!
獄狼「むっ」びゅお 避けたっ!
ナツメ「!!」(速いっ……!!)
獄狼「 あいつ(ミュウツー)の技は そんなもんじゃなかったぜ… !!」 びゅおっ!!
どしゅあっ!! ぐしゅあっ!!!
獄狼の前足による連続潰し攻撃っ!!
フーディンとナツメの頭を 叩 き 潰 し た っ !!!!
- 702:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:06:14.55 ID:1JrBAGBxo
~~~~シンオウリーグ(らへんの上空)
シロナ「……これは……いったい……っ……!?」
トゲキッス「……うう……あああああ……」ポロ…ポロ…
凄 ま じ い 光 景 であったっ!!!
トゲキッスの背に乗って上空から下界を眺めるシロナっ……!!!
下界はまさに地獄絵図であったっ……!!
絶え間なく降り注ぐメテオ……!!
逃げ惑う人間とポケモンっ……!!
全てを灼きつくしていく溶岩っ……!!!
シロナ「あれは……!?」びゅおおおおおおおおお
アカムトルム「があああああああああああああっ!!!」ソニックブラスト!
さらに壊れゆく 街 と 森 っ… …!!!
シロナ「……っ……!!!」
トゲキッス「ああああああああ」ポロ…ポロ…
ご う っ !!
シロナ「!? トゲキッス避けてッ!!」
突如前方から火球が飛んできたっ!!
- 706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:06:59.87 ID:1JrBAGBxo
かろうじて避けるトゲキッスっ……!!
シロナ「……な……!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
リオレウス希少種「グルルルル……!」
リオレイア希少種「がああああ……!」
前方にたたずむは 銀 と 金 の 竜 っ !!!
シロナ「……!!!」(なんなのこいつらは……!! ドラゴンタイプ…!?)
び り っ !!!
トゲキッス「 がっ !」
突如 赤 い 雷 がトゲキッスに直撃っ……!!
トゲキッス「……っ……っ……」びりっ…!びりっ……!
シロナ「 」 ひゅーん
なんと!シロナが空中に投げ出されてしまったっ……!!!
- 711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:07:41.25 ID:1JrBAGBxo
落下するシロナっ……!!!
フウロ「シロナさあああああああああああああああん!!!」びゅおっ!!
シロナ「!!!」
ここで救世主っ……フウロっ……!!!
スワンナに乗ったフウロが空中でシロナをキャッチっ……!!!
フウロ「シロナさんっ……!!!」
イッシュが沈没する前に、フウロはいち早く飛んで脱出していたのだっ……!!
シロナ「はぁッ!はぁっ!はぁっ!……あ……ありがとう……!」
び り っ !!
スワンナ「 あばっ 」
しかし喜びもつかの間ッ!!赤い雷がスワンナに直撃したッ!!
- 714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:08:33.41 ID:1JrBAGBxo
スワンナ「……ぐぅ……!!」
フウロ「スワンナッッッ!!!」
シロナ「!!!」(何なのこの赤い雷はッ!?)
スワンナがよろけたッ……しかしッ……!!!
スワンナ「 お……!」
フウロ「!!」
スワンナ「おおおおおおおおおおおおッ!!」ふらふら
なんとッ……!! 水・飛行のスワンナは雷をくらって瀕死のはずッ!!!
しかし飛んだのだッ!!ふらつきながらもッ……!!!満身創痍ッ!!しかしッ!
今スワンナは昔の記憶を思い起こしていたッ!!
雛だった自分を優しく愛情いっぱいに育ててくれたフウロをッ!!!
フウロ「……スワンナ……!!」ポロ…ポロ…
スワンナ「あああああッ!!」(ご主人様を……死なせはしないいいいいいッ!!!)
- 717:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:09:24.74 ID:1JrBAGBxo
~~~~ホウエン地方
ボスゴドラ「なんだぁてめぇらあああああああああ」
ケッキング「なめんな化け物どもがああああああ!!」
ジエン・モーラン「ガァアアアアアアアアアアアアッ!!」ドドドドドドド!
フライゴン「なんなんだよ!ほんとなんなんだよてめえらはあああああああ!!」
亜エン・モーラン「ガァアアアアアアァアアッッッッ!!!」ドドドドドド
ヒューン ズドーン! チュドオオオオン チュドオオオオオン
メテオがさらに激しさを増したッ!!
それに加えて今度は赤い雷までも降りまくっているッッッ!!!
現在大爆発を起こしている煙突山があるホウエン地方はッ……!!
もっとも火山弾と溶岩の被害にあっておりッ!!
もうすでにほぼ全ての領域が壊滅状態であったッ!!!
- 721:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:10:08.23 ID:1JrBAGBxo
~~~~ポケモンリーグ
ワタルとポケモンたち(死体)「・・・・・・・・・・・・」
イツキとポケモンたち(死体)「・・・・・・・・・・・」
キョウとポケモンたち(死体)「・・・・・・・・・・」
カリンとポケモンたち(死体)「・・・・・・・・・・」
カイリキ―とか(死体)「・・・・・・・・・・・・」
ド ド ド ド ド ドド っ ド ド
シバ「ぜぇーッ!はぁーッ!ぜぇーッ!はぁーッ!」
アルバトリオン「………ぺッ!」
アルバがぺっと血を口から出したッ!!
口の中が切れたのであるッ!!!
なんとッ!!シバが殴ったのだッ!!! 素手でッッッ!!!
アルバトリオン「……すごいな……お前」ゴゴゴゴゴゴ
- 724:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:10:58.24 ID:1JrBAGBxo
シバ「よ……よくも……よくもやってくれたのおおおおコラアアアアッ!?」ポロ…ポロ…
アルバトリオン「お前……あっちの世界に生まれたなら……俺たちの脅威になるハンターになっていたかもな」
シバ「なにをうなっているのだ貴様ぁーーーーーーーーーーーッ!!!」びょおッ!!
アルバトリオン「信じられねえぜ……素手で俺と戦う人間がいるなんてよ」
シバ「ウ―――――――ッ!!! ハ―――――――――――ッ!!!」
アルバトリオン「今度は……あっちに生まれてみろよ。きっと良いハンターになれるぜ」ぐんッ……!!
・・・・・・・・・・・・・ ぐ さ っ !!!
シバ「……っ……がぽっ!」 吐血!!
- 732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:11:44.31 ID:kXQcnPALo
シバさんすげー
- 734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:12:01.04 ID:1JrBAGBxo
~~~~~どこかの焼野原
クシャルダオラ「……すげーな……テオのやつ……あいつ1人でほとんど焼野原にしちまったぞ」
オオナズチ「さすがにやり過ぎ。これじゃ俺が困る」
クシャル「まあ空中かr」
ごしゃっ !! (突如飛んできた岩がクシャルの顔面にめり込んだっ!)
クシャル「……っ……!!」どしーん!
オオナズチ「クシャルッ!!」
ド ド ドト ゙ ド ド ド ド ドド ド
ドサイドン「……調子のってんじゃねーぞ……糞どもが……!!」ビキビキ
ブーバーン「なめんなよ……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
エレキブル「強ぇのがあいつら(カイリューたち)だけだと思うなよ」バチバチバチ
ハッサム「……覚悟しな」
ド ド ド ド ド ド ド
オオナズチ「……4対1か……上等」(……とりあえず透明になって逃げよう)
- 738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:12:56.89 ID:1JrBAGBxo
~~~~どこかの焼野原
グリーン「よしッッ!!よくやった!!ウインディ!ヘラクロス!」
ロアルドロス亜種「……がッ……がはッ!」どしーん!
ヒプノック(死体)「・・・・・・・・」
ウインディ「ぜぇーッ!ぜぇーッ!ウオオオオオオオオオオオオン!!!」
ヘラクロス「うおおおおおおおおおおッ!!!」
グリーン「しかしこんな時だってのになんであいつは電話(ポケギア)に出ねぇんだっ…
…!!くっそっ……!!」
ヒューン ズドーン
グリーン「……くそ!!とりあえずここは移動しねぇと!!ピジョット!!」
ボンっ!(モンスターボールが開いた!)
ピジョット「ぴじょええええええ!」
- 741:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:13:49.14 ID:1JrBAGBxo
~~グリーンがピジョットの背中に乗ったっ!!
シュパン…!
グリーン「よしっ!!飛べ!!」
ピジョット「……っ……っ」 ぷるぷる
グリーン「……なんだ……? ピジョット……!?」
ぷしゃあああああああああああああ!
グリーン「ピジョ――――――」
なんとっ……!!ピジョットの喉元が切り裂かれて血が物凄い勢いで噴き出しているではないかっ……!!
ピジョット「……!」どしーん!
グリーン「――――ピジョット!!!」(………!?)
スパアァン……!!!
グリーン「!?」 なんとっ!!グリーンの首が胴体から切り離されて宙を舞った!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ナルガクルガ希少種「…………どういう原理なんだ? そのボール」ゴゴゴゴゴゴゴ
- 742:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:14:38.86 ID:1JrBAGBxo
~~~~どこかの焼野原
フウロ(死体)「・・・・・・・・」
シロナ「……はあっ!はあっ!お前たちはいったい何だっ!?何が目的なんだ!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
『あなたたちだよ。最初にしかけたのは』
~~~~どこかの焼野原
ルカリオ「……」(なんという光景だ……)ポロ…ポロ…
イビルジョー「ガアアアアァアアっ!!」びゅお!
ルカリオ「……」(アルセウス……あんたは……)
イビルジョー「ガブァっ!!」がばァっ!!
ルカリオ「―」(アルセウス……あんたは喧嘩を売る相手を間違えた)
・・・・・・・・・・・・・・・・がばちょっ……!!!
- 745:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:15:27.12 ID:1JrBAGBxo
~~~~焼野原
ばあさん「なぜじゃ!!なぜこのような災厄に見舞われても助けてくれんのじゃ!!
」
ばあさん「時の神よ!空間の神よ!!なぜじゃあああああああ!」
~~~~~~~~~~
怪獣マニア「うおおおお欲しい!!あいつ欲しいいいいいいいい!」ボール投げ
ラオシャンロン亜種「……不思議じゃのう。なぜこっちの人間はその大して殺傷能力もない妙なボールを投げて来るのじゃ?」ずしん…… プチ
~~~~~~~~~~
理科系の男「う……美しい!僕のものになってくれ!!」
白ラギ「……なんだこの人間気持ちワリィなぁ」
理科系の男「うなった!答えてくれたんだね!僕の気持ちに!」
白ラギ「食う気にもならんよ」 放電!
理科系の男「あばばばばばばばばばばばば」
- 748:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:16:11.50 ID:1JrBAGBxo
~~~~~焼野原
火吹き野郎「ええい!ここで決める!クジで当たったマスターボールだ!」ひょい
テスカトル「……」 ぱしっ! ぐしゃっ!
火吹き野郎「ああっ!マスターボールが!!」
テスカトル「どういう原理なのだ? その小さなボールから生き物が出てくるのは」
~~~~~~~~~~
フジ「……」
カツラ「……」
オーキド「……」
ヒューン ズドーン!
オーキド「……これが……終末の光景かよ……」
カツラ「……まさに地獄絵図……天罰じゃろうな……」
フジ「……儂ら人間は……命を弄び過ぎたのかも知れぬな」
- 753:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:17:07.71 ID:1JrBAGBxo
落下し続ける赤い雷ッ!
降り注ぎ続けるミラバルカンのメテオッ!
ミラボレアスが這いずり回るッ!
アルバトリオンが殺しまくるッ!
アマツマガツチが竜巻を起こしまくるッ!
ナバルデウスと亜種が海を荒らしまくるッ!
グラン・ミラオスが灼きまくるッ!
アカムトルムが壊しまくるッ!
ウカムルバスが崩しまくるッ!
ラオシャンロンと亜種が踏みつぶしまくるッ!
シェンガオレンが破壊しまくるッ!
ジエン・モーランと亜種が飲み込みまくるッ!
イビルジョーが喰いまくるッ!
テオ・テスカトルが燃やしまくるッ!
オオナズチが毒をまき散らすッ!
ジンオウガ亜種が暴れまくるッ!
リオレウス希少種とリオレイア希少種が空を支配するッ!
ナルガクルガ希少種が切り裂きまくるッ!
ラギアクルス亜種と希少種が放電しまくるッ!!!
そ し て っ !!!
屍 山 血 河 の 果 て に っ !!!
ポケモンの『 世界 』はっ……!!!!
『 壊 滅 』 したっ……!!!
第13話 完
- 755:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:17:29.65 ID:+Q+xlv5IO
マスターボールもきかないとかwww
- 756:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:17:44.09 ID:ftcWp9QGo
マスターボールきかねぇとかどうなってんだ
ってポケモン勢は思うよな
- 757:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:17:58.03 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~シロガネ山
赤い帽子の少年「・・・・・・・・」
シロガネ山の頂上でっ……!!赤い帽子を被った少年が壊滅した世界を見下ろしていた!
コツーン…… コツーン…… コツーン…… コツーン……
何者かが階段を昇ってくる音が聞こえてもっ……!!その少年は反応しないっ……!!
そしてその足音の主が階段を昇り切りっ……少年の背後に立ったっ……!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
白いドレスの少女「・・・・・・・・・」
この白いドレスの少女の名はっ…… ミラルーツ!!!
赤い帽子の少年「・・・・・・・・・・」 くるっ……
そしてこの赤い帽子の少年の名はっ…… レッド!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ミラルーツ「・・・・・・・・・」にやにや 不敵な笑みを浮かべている!
レッド「・・・・・・・・・」 まっすぐ見据えている!
- 758:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:18:25.99 ID:x2V9h2t6o
レッドキター!
- 762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:18:55.79 ID:1JrBAGBxo
レッド「……この世界で何が起きたんだ?」
ミラルーツ「さぁ。何が起きたんだろうね」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
レッド「見たことない生き物がたくさんいるが……何だか分かるか」
ミラルーツ「さぁ。何だろうね」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
レッド「…………ところでお前」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ミラルーツ「…………なに?」
ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ドッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ ド ッ
レッド「俺のピカチュウとリザードンどこやった?」ゴゴゴゴゴゴゴ!!
ミラルーツ「 」にぃ~~~~~~~~~~~
――――――――『最終話』――――――――
- 766:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:19:58.20 ID:1JrBAGBxo
~~~~~モンハン世界
ババコンガ「……こ、ここどこなんすかね」
イャンガルルガ「……知るかよ……! くっそ……! なんでこの俺がこんなことを…!!」
チャチャ「ちゃぱァアア!ディッテェ!ディッテェ!」わいわい
カヤンバ「んばああああああ」わいわい
ガノトトス「…………」
~~~~彼らはいったいっ……!?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ボーマンダを撃破した直後のことである……!
ガルルガ「さて森丘行くか」
ババコンガ「く……クック先生の所にですか……!?」
『久しぶりガルルガ』
ババコンガ「!?」くるっ!
ガルルガ「……あんたは……何の用だ……?」
ババコンガ「……っ!!」(も……もしかしてこの人……すげぇ!初めて見た……!!)
- 769:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:20:49.56 ID:1JrBAGBxo
『頼みがあるんだけど』
ガルルガ「断る」
ババコンガ「!!」(即答っ……!?)
『あの時助けてあげたでしょ』
ガルルガ「…………どんな頼みだよ」
ババコンガ「……!!」(……あの時……?)
『この子たちを守って』
チャチャ「ちゃぱ?」
カヤンバ「んば?」
ババコンガ「!!!……これは……奇面族の子供!?」
ガルルガ「……ふざけんな。俺はこれからあいつを殺しにいくんだよ」
『いいから言う通りにして。あんたにしか頼めないんだよ』
ガルルガ「いきなり子守りしろなんて言われてm」
『言う通りにしないと殺す』
- 771:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:21:39.44 ID:1JrBAGBxo
ババコンガ「!!!」
ガルルガ「……だいたい何なんだよ……このガキ共は」
『説明してる暇はないの。あと彼も連れて行ってあげて』
ガノトトス「…………あ…………ども」モジモジ
ババコンガ「がのっさん!?」
ガルルガ「意味が分からんわ。ちゃんと説明しやがれ」
『時間がない。とにかくあなたたちをある場所へ送るから……奇面族2人だけは何が起きても守り抜いて。この子たちさえ生き残っていれば……あるいは……』
ババコンガ「……」(ある場所……? 送る……?)
ガルルガ「……いつまで子守りすりゃいいんだ?」
『…………分からない』
ガルルガ「はぁ~~~!?」
『とにかく任せたから』 びゅおおおん
ガルルガ「あっ!おい! あ!」 ぐにゃあああ
- 774:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:22:26.48 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~そして・・・・
ガルルガ「……だぁあああああくっそ!!!何なんだよったく!!」
チャチャ「ところでここはどこっチャ?」
カヤンバ「なんか知らない所に来たンバ」
ババコンガ「……ここは……」
ガノトトス「…………」
ガルルガ「……まぁいいや。とにかくあの崖の一番上まで行くぞ。周囲を見渡せるかもしれねぇ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
~~~今ガルルガたちがいる場所っ……!!
その場所の名称は……――――――――――――――『高地』
- 775:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:23:17.05 ID:1JrBAGBxo
~~~~モンハン世界 森丘 夜明け前
夜空がうっすらと明るくなってきているッ!!!
そうつまり近いっ……!!!
近いのであるっ……!!!
夜 明 け がっ……!!!
もうほどなくして、この長い夜が終わろうとしているのだッッッ!!!
~~~~~イャンクックの巣の中
クック「…………ふむ。お主の仲間にいるわけじゃな?こっちの世界とそっちの世界を自由に繋げることが出来る者が」
グラードン「……ああ……ハア…ハア……パルキアってやつだ」ゼイ…ゼイ…
桜「……信じられねえぜまったく……」
レイア「すごい話だよね……」
レウス「……でもなんでクック先生が狙いなんだ?」
グラードン「……ハア…ハア…クックだけじゃねぇ……お前もだぜリオレウス……」ゼイ…ゼイ…
レウス「……なに?」
- 779:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:24:06.75 ID:1JrBAGBxo
レウス「どういうことだ……!?」
グラードン「お前とクックは――――――――」
ひゅんッ
全員「!!!!????」
なんとっ……!!!グラードンが突然そこから 消 え た っ !!!
ピカチュウ「 ぴ 」
コイル「 じ 」
~~~~ピカチュウとコイルが気づくッ!!グラードンを消した張本人が近くにいることにッ!!!
ピカチュウ「 ぴ 」
( や )
そして叫ぶッ!!!ピカチュウが叫ぶッ!!!!!!
ピカチュウ「ぴかああああああああああああああああああああああああああああああッ」
(やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ)
ぼしゅっ ぼしゅっ ぼんっ ぼしゅっ ―――――――!!!
なんとッ!!リオレウスとリオレイアと桜レイアとバサルモスの
首 が 飛 ん だ のだッ!!突然にッッッ!!!
- 787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:24:56.17 ID:1JrBAGBxo
クック「 」
ぶしゅうううううううううううううううううう!
レウスたちの首が地面に転がったッ……!!!
首のない胴体が血を噴き出しながら倒れたッッ!!
その場にいるのはイャンクックとピカチュウとコイルのみとなったッ!!!
ピカチュウ「ぴかあああああああああああ」ポロ…ポロ…
コイル「じああああああああああああ」ポロ…ポロ…
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ドド ト ゙ ド ト ゙ト ゙
クック「―――――――――」(…………なにが)
「やあ。イャンクック」
クック「!!!!」くるっ!
アルセウス「初めまして。僕の名前はアルセウス。よろしく」
- 790:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:25:43.99 ID:1JrBAGBxo
クック「……貴様が」 ぶ ち っ … !!
アルセウス「落ち着いて。彼らは少しの痛みもなく逝ったよ。安心してほしい」
ピカチュウ「ぴかああああああああああああ!」ポロ…ポロ…
コイル「じあああああああああああああああ!」ポロ…ポロ…
クック「――――」
アルセウス「グラードンから、僕たちのことを少しは聞いたみたいだね」
クック「―――――」
アルセウス「これから僕が言うことは、おそらく全て理解することは出来ないと思う」
クック「――――」
アルセウス「でも一応、聞いてほしい。僕たちがこの世界を襲った理由を」
- 799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:28:02.48 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「そうだな……まず、君は神の存在を信じるかい?」
クック「―――」
アルセウス「まぁ神はいると仮定して話そう。とある次元……この次元よりも数段上の次元に2人の神がいたとして」
アルセウス「一方の神は僕たちの世界を創造し、もう一方の神は君たちの世界を創造した」
アルセウス「イャンクック、君のいるこの世界をね」
アルセウス「そしてその2人の神は互いにライバル同士で、いつも張り合っていた」
アルセウス「どちらの世界がより優れているかを競っていたんだね」
クック「――」
アルセウス「しかしその競い合いはだんだんエスカレートしていき」
クック「――――」
アルセウス「どちらかの世界が生き残るにはどちらかの世界を滅ぼさなくてはならなくなってしまったとしたら」
クック「―――」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:28:55.67 ID:1JrBAGBxo
~~~~~とある次元
あるゲーム会社の社員「まずいな……モンスターが出るゲームでは我々が常にトップを走ってきたが……」
「凄い勢いで人気を集めていますね。このハンティングアクションゲーム」
「うかうかしていられんな。喰われてしまうぞ」
「かつて我々があの人気モンスター育成ゲームを喰ったように……ですね」
「そしてあのゲームは……いわゆるオワコンになってしまった」
「まぁな。しかしこの業界はまさに弱肉強食。弱者は淘汰される運命だ」
「そして我々は常にモンスターゲームのトップであり続けなければならん」
~~~~~~~~~~~~
別のゲーム会社社員「よし!あのゲームに追いつけるぞ!」
「凄いですね!この勢いならいずれ抜ける!」
「我々がモンスターゲームの頂点に立つ日は目前だ!」
「このまま突っ走りましょう!」
- 803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:29:50.14 ID:1JrBAGBxo
~~~~~
アルセウス「神たちの間の闘いでは、負けた方は必要とされなくなりやがて消滅する」
アルセウス「そしてイャンクック、君の世界は僕たちを消滅させるかもしれない脅威なんだよ」
クック「――――」
アルセウス「さらに言うとね、君の世界を勢い付かせた理由はイャンクック、君の存在なんだ」
クック「―――――――――――」
アルセウス「君というキャラクターは、神たちの間では大人気。超人気キャラなんだ」
クック「――――――――――」
アルセウス「そしてリオレウスが、君たちの世界を象徴する重要なキャラなんだよ」
クック「――――」
アルセウス「まぁつまり。イャンクック。君がそれほどまでに魅力的でなかったのなら……」
アルセウス「君がそれほどのカリスマ性を持っていなかったのなら、君の世界はこんなに勢い付くことはなかったかもしれない」
アルセウス「僕たちの世界にとっての脅威となるほどにはね」
アルセウス「よって君さえいなければこの世界は安泰だったかも知れないね」
アルセウス「……まぁ結果論だけどさ」
- 808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:30:48.41 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「そしてここで君にとっての良いニュースを教えてあげよう」
クック「――――」
アルセウス「君たちの仲間が……主に古龍とかの強力なやつらが」
クック「 」
アルセウス「僕たちの世界を壊滅させたよ」
クック「――!!――」
アルセウス「誤算だった。まさか君たちにも時空を移動できる手段があったとはね」
アルセウス「しかもその方法が……これまた笑えるんだけど」
アルセウス「君の仲間にガノトトスってのがいるだろう。そいつの尻尾の下に時空の歪み
があったらしい」
クック「―――」
アルセウス「なぜガノトトスの尻尾の下に? って顔をしているね。これはもう本当にしょうもない話なんだけど」
アルセウス「それは君たちの神がガノトトスを創造した時の設計ミスによるものなんだ」
クック「――――」
- 818:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:31:43.69 ID:lmheNQpdo
確かにあそこは亜空間だがwwwwww
- 822:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:32:01.44 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「この世界の一部の者は気づいていたらしいね。ガノトトスの尻尾攻撃を避けたと思っても衝撃を食らう時がよくあったらしいから」
クック「――――」
アルセウス「そしてそのガノトトスの尻尾の下の時空の歪みを、ミラルーツがなんらかの方法で時空ゲートにしたんだ」
クック「―――」
アルセウス「ミラルーツはこの世界で唯一のファンタジックな設定で創造された存在だ。なにせ白いドレスの少女とかに変身できるらしいからね」
アルセウス「いろんな特殊能力があるんだろう。時空の歪みからゲートを創るなんて朝飯前かもしれない」
クック「――――」
アルセウス「まぁ方法はどうあれ、君の仲間たちは見事に僕たちの世界をめちゃくちゃにしてくれた」
クック「―――」
アルセウス「あっぱれだ。君たちは見事にこの僕に一矢報いたんだよ」
- 827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:32:14.28 ID:DRgx0Oa0o
これにはさすがのクック先生も無言
- 829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:33:01.78 ID:1JrBAGBxo
クック「――――」
アルセウス「世界を壊されたのになぜそんなに余裕ぶっているんだって疑問に思うかい?」
アルセウス「それはね、僕の能力は創造だからだよ。そして宇宙を創った神という設定で生まれたからだ」
アルセウス「僕たちの世界でなら、どんな物でも直せるし、死んだ命もまた創造できる」
アルセウス「つまりこの僕がいる限り、僕たちの世界が完全に壊れることはないんだ」
アルセウス「どんなに壊されても、殺されても、完璧に元通りに戻せる」
アルセウス「まぁ今回のように世界規模でめちゃくちゃにされちゃあ、直すのに凄く体力と時間を使うから、君たちが僕に一矢報いたことには変わりはないけどね」
クック「―――」
アルセウス「しかしそんな僕でも、壊されたら、殺されたら困るものがある」
クック「―――」
アルセウス「そこのピカチュウとコイル。僕たちの世界の象徴と超人気存在だ」
ピカチュウ「……ひっく……ひっく……」ポロ…ポロ…
コイル「……じあ……」ポロ…ポロ…
アルセウス「ピカチュウはリオレウスと同じ世界を象徴する重要な存在で」
アルセウス「そしてコイルは、イャンクック。君と同じ超人気キャラなんだよ」
- 831:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:33:44.70 ID:1JrBAGBxo
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アルセウス「 だから もしも 君たちが 」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ
アルセウス「 ピカチュウを 殺していたら 」
ヒュン ど つ っ … !!!!
アルセウス「 」
クック「 !!! 」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
クック「 ヨ … !!」
村長「……殺していたらどうなるってんだ?」
~~~~村長ッッッ!!ココットの村長が入口に立っていたッッッ!!(体がボロ雑巾のように傷だらけになっているッ!!)
そして今の『どつっ』という音はッッッ!!
ピカチュウ「……ぴ……あ……」 どしーん!
ピカチュウの額にナイフが深々と突き刺さっていたッ!!そのナイフは剥ぎ取り用のナイフッッッ!!
村長が投げたのだッッッ!!
そして見事にピカチュウの額に突き刺さり……ピカチュウが死亡したッッッ!!!
- 837:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:34:29.65 ID:1JrBAGBxo
ひゅんッ!
コイルが消えたッッ!!
アルセウスが瞬時にポケモン世界に送ったのだッッッ!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
村長「……ち……銀色の方は仕留めそこなったか」
クック「……ヨーダ……!!!」
村長「……よぉクック。あの時の殺し合い以来だな」
クック「…………その怪我は」
村長「ここに来る途中で敵に襲われた。ワリィな……てめぇの仲間のキリンを死なせた」
クック「…………そうか」
アルセウス「……いまのは……危なかった。さすがの僕もヒヤッとしたよ」
ピカチュウ(死体)「・・・・・・・・・」
アルセウス「やってくれたね。さすがはモンスターハンターと言ったところか」
- 843:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:35:18.04 ID:1JrBAGBxo
クック「……銀の方は貴様の世界に行ったのか」
アルセウス「ああ。さすがにコイルまで殺されたらやばい」
クック「貴様の世界では、今我らの仲間が暴れているのではないのか」
アルセウス「コイルを心配してくれているのかい? 大丈夫さ」
アルセウス「君が自分の仲間の強さを信じているように、僕も僕の仲間の強さを信じている」
~~~~~~~~~~~~~~~~
ポケモン世界 やりのはしら
ひゅん!
コイル「!!」
パルキア「……おや? コイルが送られてきましたね」
ディアルガ「なにかあったのか?」
ギラティナ「とりあえずコイルはここに置いて、俺たちも出撃といこう」
- 847:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:36:03.85 ID:1JrBAGBxo
パルキア「そうですね。護衛軍も全員揃ったことですし」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ディアルガ「よし」
ギラティナ「大分壊されちまったな……この世界も」
ダークライ「……」
ゲノセクト「これで思う存分俺たちも暴れられるわけですな」
パルキア「いいですか皆さん。肉弾戦では私たちにまず勝ち目はありません」
ディアルガ「分かってる」
パルキア「離れて、特殊技のみで戦うのです」
ディアルガ「分かってるって。あいつらと正面からやりあおうなんて誰も考えちゃいねぇよ」
ダークライ「……」ゴゴゴゴゴ
ギラティナ「さていくか」
ゲノセクト「出撃ですな」
~~~~~ 特殊技を駆使するこの集団に……!!
モンハン勢は苦戦を強いられ……!!そして数時間後……………・・・・・・・・!!!
- 851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:36:59.25 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~モンハン世界
アルセウス「きっと今頃、僕の仲間と君の仲間が激しく戦っていることだろう」
アルセウス「しかし勝負は見えている。肉弾戦では君たちの圧勝だろう」
アルセウス「だがこっちには様々な特殊能力があるんだよ」
アルセウス「止まった時間の中を自由に行き来できる奴もいるし、自由に空間を操れる奴もいる」
アルセウス「なぜ、君たちにはこのような特殊能力がなく、僕たちにはあるのか」
アルセウス「こればっかりはもうしょうがない。それぞれの世界を創った神が、そういう設定にしてしまったのだから」
アルセウス「その世界の世界観も、そこに生まれるキャラクターも」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
クック「……」
村長「……」
アルセウス「ちなみに僕たちの世界を脅かす脅威は君たちだけじゃないから、決して君たちだけを好き好んで虐めてるわけじゃないってことは分かって貰いたい」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アルセウス「さて、話はこの辺にして、そろそろ終わらせようか」
- 853:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:37:41.51 ID:1JrBAGBxo
リオレウス(死体)「・・・・・・・」
リオレイア(死体)「・・・・・・・」
リオレイア亜種(死体)「・・・・・・」
バサルモス(死体)「・・・・・・・」
アルセウス「安心していい」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ト ゙ ド ト ゙ト ゙
アルセウス「そこのリオレウスたちのように……痛みを感じる間もなく終わらせてあげよう」
クック「……」ゴゴゴゴゴゴゴ
村長「……なめられたもんだな……最強の飛竜と最強のハンターがよ」ゴゴゴゴゴ
アルセウス「!…… まさか、戦うつもりかい? この僕と」
クック「……貴様の言う特殊能力とやらで、おそらくワシらは死ぬであろうな」
アルセウス「分かっているなら」
クック「しかしな、貴様には少しでも痛みを味わって貰わないとワシらの気が済まんのよ」ゴゴゴゴゴゴゴ
- 856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:38:27.22 ID:1JrBAGBxo
クック「はっきり言って貴様の話はよう分からなんだ」ゴゴゴゴ!
村長「ワシもだ」ゴゴゴゴゴゴ
アルセウス「だろうね」
クック「だがな、ワシらの仲間が大勢死んだ理由が、その元凶が貴様だということは分かる」
アルセウス「―――――」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
クック「 覚悟せぇよ……!!! クソガキが……!!!」 ビキッ…! ビキッ…!
アルセウス「―――――」
村長「ワシもてめぇが気に入らん。やらせてもらうぜ」ドドドドドドドドド!
アルセウス「…………わかった」
アルセウス「君たちに敬意を表して」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
アルセウス「僕も全身全霊をかけて相手しよう」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
- 858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:39:15.73 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「次に攻める予定の世界はなかなか手強そうでね。君たちを倒せばかなり経験値が稼げそうだから助かるよ」
―――創造ポケモンでありながら破壊者となったアルセウスに挑みしは―――!!
イャンクック「まさかお主と組んで戦う日が来ようとはな」
村長「足引っ張んなよ」
イャンクック「ふっ……たわけ」
村長「けっ……また来世で会おうぞ」
―――――― 2 人 の 老 秋 の 兵 士 ――――!!!
アルセウス「来い。君たちを倒して僕たちはまた新たな高みへと昇る」
―――――――― 果 た し て そ の 結 末 は ――――――!!!!
イャンクック「―――――!!!」
村長「――――――!!!」
アルセウス「――――――!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ドド ド ド ド ト ゙ ド ト ゙ ト ゙
――― 神 の み ぞ 知 る っ !!!!
- 860:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:39:55.57 ID:1JrBAGBxo
~~~~~~~~~~エピローグ
ポケモン世界 やりのはしら
アルセウス「ふう。やっと全部直し終わった」
パルキア「お疲れ様です」
アルセウス「今回はすごく疲れたよ。世界中滅茶苦茶にされた上にピカチュウとレッドを殺されたのが痛かった」
パルキア「……アルセウス様、そのレッドを殺した奴がちょっとひっかかることを話していたのですが」
アルセウス「……なんだい?」
~~~~~~~~~~~~~
あの時 シロガネ山
レッド(死体)「・・・・・・・・・・・・」
ミラルーツ「……あーあ。この子を殺せば……もしかしたらって思ったんだけどな」
パルキア(傷だらけ)「……残りはあなただけです。何か言っておきたいことはありますか?」
ミラルーツ「…………やっぱさすがのあいつらでも無理だったか」
ディアルガ(傷だらけ)「……誇れよ……すげぇ強かったぞあんたの仲間」
ギラティナ(傷だらけ)「…………」
- 863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:40:52.09 ID:1JrBAGBxo
ミラルーツ「……これで……終わりだと思わない方がいいよ……?」
パルキア「ふっ。負け惜しみですか。いいですか、あなたの世界は消滅したのですよ」
ミラルーツ「……根本から勘違いしているよ。あなた達は……」
パルキア「……ほぉ。どのような勘違いをしていると……?」
ミラルーツ「……そのうち思い知るよ」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ミラルーツ「あなたたちが思っている以上に」
ド ド ド ド ド ド ド ド ドド ド ト ゙ ト ゙ド ドド ド ド
ミラルーツ「私たちの世界は広い」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やりのはしら
パルキア「そのあとその者は自ら命を絶ちましたが……」
アルセウス「なに、気にすることはないさ。単なる負け惜しみだろう」
アルセウス「仮になにか奥の手があったとしても、あの世界は完全に滅びたのだから」
パルキア「……はぁ。やはり……そうですね負け惜しみ……ですね」(……しかし……なにか釈然としない……)
- 868:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:41:54.90 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「それより次に攻める世界の情報を渡すよ」
パルキア「さっそくですね」
アルセウス「はっきり言って今回の相手は過去最強の敵だ。今までとは別格だよ。しかしここを落とせばいよいよ僕たちの脅威は完全に0になる」
ディアルガ「あいつらより強いんで?」
アルセウス「ああ。MF世界よりもMH世界よりも強くて凶悪だ。想像を絶する熾烈な戦いになる」
ギラティナ「……ターゲットは……」
アルセウス「ターゲットは4人だ。しかしその4人の前に……今から言う11人の猛者共が立ち塞がるだろう」
パルキア「その猛者共が常軌を逸した強さだと……?」
アルセウス「ああ。パルキアとディアルガの空間と時間の能力を持ってしても100%勝てるとは限らない」
ゲノセクト「恐ろしいですな」
ダークライ「……」
アルセウス「今回は僕も最初から全力でいく。皆もしょっぱなからとばしてくれ」
パルキア「了解」
アルセウス「いまから名前を読み上げるから、覚えていてくれ。こいつらには十分注意するんだ。実際に見て無理そうなら逃げても構わない」
- 875:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:43:27.40 ID:1JrBAGBxo
アルセウス「まず……竜王、シドー、ゾーマ、デスピサロ、ミルドラース、デスタムーア、オルゴ・デミーラ」
アルセウス「……ラプソーン、エルギオス、ヒヒュドラード、魔戦神ゼメルギアスの11人だ。はっきり言ってこいつらは強すぎる。正面突破はまず無理だろう」
アルセウス「そしてターゲットは、わたぼう、ワルぼう、そしてテリーとミレーユの4人」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
DQM世界 タイジュの国
ワルぼう「おい何の用だよわたぼう。いきなり呼び出しやがって」
わたぼう「いや最近、旅の扉の主が何者かに殺される事件が多発していてね。不思議なことにザオリクでも生き返らないんだよ」
がさっ
ピカチュウ「ピカ!ピカチュウゥゥゥウ!!!」
わたぼう「!?」
ワルぼう「なっ……!!なんだテメー!!!」
ピカチュウ「ピカ!!ピカチュウ!!!ピカチュゥゥゥゥゥゥ!!!」
ワルぼう「……あ!?」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ト ゙ ト ゙ド
わたぼう「……ピカチュウ…?」
――――――――――――――――――――――――――― To Be Continued!!!!!
【 イャンクック「……ピカチュウ…?」 】 完! ご愛読ありがとうございました!
- 877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:44:05.49 ID:rmkikNly0
そっちかwwwwwwwwww
- 887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:44:39.21 ID:ftcWp9QGo
まさかのドラクエwwwwww
- 903:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 18:45:58.33 ID:1JrBAGBxo
矛盾点とか疑問点とかパクリだとか、いろいろ広げ過ぎて収集つかなくなったんだろとかそういう突っ込みはあまりしないで雰囲気を楽しんでもらえたら幸いである。
ちなみに意味もなく第何話完とか書いていたのはその方がなんか週刊少年漫画っぽい雰囲気が出る気がしただけ、それだけである。
とりあえず読んでくれて1009(センキュー)
ナンカコノエスエスマダツヅクラシイデ
またいつか会おう
グッバイ
- 933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 19:03:18.17 ID:voAny6aCo
乙ー
モンハンやりたくなったわwwwwwwwwww
- 945:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 19:56:06.16 ID:u2s63Uqjo
>>1乙
続編待ってる
- 955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/12/08(土) 21:39:35.77 ID:/ce9weAOo
ご苦労さん
転載元
イャンクック「……ピカチュウ…?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354925106/
イャンクック「……ピカチュウ…?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354943221/
イャンクック「……ピカチュウ…?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354925106/
イャンクック「……ピカチュウ…?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354943221/
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コメント一覧 (223)
-
- 2012年12月12日 03:08
- よかったと思います
デジモンとクロスして欲しい・・・と思ったがデジモンが中二設定が尋常じゃないからやめた方がよさげだな
アルファとオメガのx抗体だけでも勝っちゃいそう。
あんま詳しくないけど
-
- 2012年12月12日 05:16
- そもそもモンスター育成ゲームとモンスターハンティングゲームじゃぁ根本的に違うような…
-
- 2012年12月12日 14:45
- つまんなかった…。ポケモンがモンハンのキャラにやられるとは到底思えん。
-
- 2012年12月12日 15:01
- やたら長すぎな上にポケモン側の蹂躙…
ポケモン好きの俺もイマイチだった
-
- 2012年12月12日 20:35
- ポケモン好きは怒っていい
悪者にされた挙げ句、ここの※欄でも作者の計画通りにポケモンへのヘイトイメージを植え付けられた連中に作品そのものまでも叩かれてるんだから
バトらせるにしても力が対等で〇すとか侵略とか無しで見てみたかった
-
- 2012年12月13日 00:13
- なんだかんだ面白かったし別にポケモンにマイナスイメージも付かなかったけど
-
- 2012年12月13日 00:42
- いやー、久しぶりに読み応えのあるものだった。
-
- 2012年12月13日 02:19
- へたすぎ
じかんかえせかす
-
- 2012年12月13日 22:25
- なんだろう、もっと手を加えればいい物になる気がする。
っていうか、でしゃばってると思うけど、自分がこの物語を再編集したい。
はい、本当にでしゃばってます・・・。
-
- 2012年12月13日 22:25
- なんだろう、もっと手を加えればいい物になる気がする。
っていうか、でしゃばってると思うけど、自分がこの物語を再編集したい。
はい、本当にでしゃばってます・・・。
-
- 2012年12月14日 02:22
- 長くてとても面白かったよ
DQで続きを書いてくれると嬉しいな
-
- 2012年12月14日 03:33
- 中学生ががんばったのかな こんなに長文をご苦労さま
-
- 2012年12月14日 12:07
- 一応言っておくとイャンクックは鳥竜な、ガルルガは飛竜並の鳥竜。先生の強さは飛竜に匹敵すると言いたいのかもしれんが、それに関して説明が無いし。こんな事も知らないでMHSS書いてほしくない。
-
- 2012年12月14日 13:00
- ちょっと待て、ゾーマは光の玉がないとダメージ通らないぞ
-
- 2012年12月14日 13:59
- テンションMAXで解説とか声に出して読んでみ、楽しくなるよ
-
- 2012年12月14日 21:50
- 地の文の煽り文章が酷過ぎwwww ・・・多分、今頃作者も自分で身悶えしてんじゃね?ってレベルで
でも、ノリは嫌いじゃなかったかなw 真面目にバカな内容で作ってたから面白かったよw
ただ、好き嫌いや読める人読む気になれない人はヒドくわかれるだろうな
-
- 2012年12月15日 06:38
- なんでコイル…?と思ったが、なるほどね。確かに公認キャラだわwww
-
- 2012年12月15日 11:32
- 小ネタ仕込んであったけど面白くなかった
-
- 2012年12月15日 14:41
- 悪く無かったけど自分の話の設定での強弱で話進めるのか公式設定での強弱で話進めるか決めとけば良かったのかなぁ。
頑張ってモンハン勢キャラ付けしたのに対して掘り下げてないポケモンキャラの特殊能力で軒並み殺したのはもったいなかった。
まぁこんなお祭りクロスものに言ってしゃーないけども。
デジモン勢とやったら設定的にはポケモン勢が虐殺されて終わるのかな?
-
- 2012年12月15日 19:59
- クックは2ちゃんで人気あるし、コイルも工作されて人気だったなそういえば
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- 2012年12月16日 02:46
- おーおー人気だなぁ
キャラを掘り下げるなら最後まで生かすべきだったなぁ、ガルルガの伏線も回収出来てないし。ルーツの発言の意味も説明されてない。
あまりにも不完全
これはSSとは言わない厨2病時代の黒歴史と言う
-
- 2012年12月16日 02:46
- おーおー人気だなぁ
キャラを掘り下げるなら最後まで生かすべきだったなぁ、ガルルガの伏線も回収出来てないし。ルーツの発言の意味も説明されてない。
あまりにも不完全
これはSSとは言わない厨2病時代の黒歴史と言う
-
- 2012年12月17日 00:33
- フロンティアの世界だったらハンターだけで勝てそうだな
-
- 2012年12月20日 20:25
- すんごいパロディ
-
- 2012年12月21日 02:49
- みんな批判してたけど普通に面白かったです(^_^)
続編希望!
-
- 2012年12月22日 12:50
- 7まで読んだから頑張ったほうだよな?
-
- 2012年12月23日 23:53
- 作者ェ……
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- 2012年12月29日 03:05
- ガノトトスはワロタ
-
- 2012年12月29日 12:52
- こういう厨2展開は嫌いじゃない
ただ最後のメタはいらんかったな
-
- 2012年12月30日 14:27
- 読み終わった後の感想を一言で表すならあれだな、時間の無駄
-
- 2013年01月01日 11:19
- 駄☆作
-
- 2013年01月06日 15:28
- ここまで胸くそ悪くなるの初めてみた
-
- 2013年01月06日 15:28
- ここまで胸くそ悪くなるの初めてみた
-
- 2013年01月22日 20:29
- 小ネタ「だけは」面白かった
-
- 2013年01月27日 01:39
- 確かにガノスのアレは魔空間たがwww
-
- 2013年01月29日 12:23
- 肉付けしたキャラを皆殺しにして悦に入ってるうちは駄作しか書けないだろうな
-
- 2013年04月07日 09:22
- モンハン負けは ショックだった・・・ でもおもしろい!! これ擬人化なの?
-
- 2013年04月07日 09:23
- 160 クック先生超大好き!!!
-
- 2013年05月23日 04:13
- 俺のデオキっちゃんの扱いがひどい
-
- 2013年05月23日 15:58
- 作者の妄想力に敬礼ッ!www
-
- 2013年06月21日 16:41
- MHF勢省かれすぎ
なんというか…うん…
ラティ兄妹の扱いもひどすぎた…
-
- 2013年08月08日 01:10
- 殺さなければもうちょいおもろかった。
-
- 2013年11月24日 15:20
- 不完全な部分は確かにあった…いや、結構あったがそれでも結構楽しめた
上にあった時間の無駄だったとまでは思わん
-
- 2013年11月29日 01:36
- 前作のタイトルが知りたい
-
- 2013年12月26日 05:08
- 不評だけど私は好きよ
でもね 僕の大好きなジンオウガたんを殺したのはいけなかった じゃ、ポケパルレでサンダースたんをもふもふしてきますw
-
- 2014年01月06日 05:18
- いろんなコメントを作者にぶつけたいけど、
MH好きな自分から言わせてもらうと、
どうせなら悪魔アイルーを出して、伝説ポケモンとやり合うとか、
F勢(別ゲーだから駄目?)のモンスターをもっと出して特殊能力でぶつかり合うとか、
とりあえず呆気なく死ぬのはやめてほしいなと思った。
あと、今になってだけど、神の世界ではN社のハードでC社のあのソフト
発売してるけど、オチは両存で良かったんじゃないの?
-
- 2014年02月14日 04:00
- ※90
>>大体精々2~3mの奴が全長20m当たり前の奴等に勝てるわけねぇし。
ハンター「俺らはそれで飯食ってんだよ!」
-
- 2014年02月14日 07:57
- 全部読んだけどなげぇww
-
- 2014年02月14日 13:49
- モンスター...育成ゲーム...?
デジモンの事かああああああああ!
-
- 2014年02月17日 23:14
- ガノトトスはわろた
ポケモンえげつねぇと思ったけど、モンハンも大概だった
ただみんなの死に方あっけなさすぎんよー可哀想やろ
でもgjよかった!!
ラージャンはもう心臓電気マッサージしてディアルガぶっ飛ばせよwwwwwww
-
- 2014年02月18日 08:02
- おもろかったけどもやな
終わり方が微妙
書くのめんどくさなくなった感が
否めない
-
- 2014年02月18日 08:16
- 個人的には好きやでー!
モンハン派な俺としては
もうちょいモンハン推して
欲しかったなぁとか思って見たり
MFに期待かなー
-
- 2014年02月20日 13:10
- ガノトトスワロタ
-
- 2014年02月28日 03:56
- 読みきるのに4時間かかったよ……(´・ω・`)
-
- 2014年03月02日 18:52
- 一方は育成型RPG、かたやもう一方は3Dアクション・・・住み分けできてるんだよなあ。
-
- 2014年03月02日 18:57
- 完全な悪役のアルセウスさえ最後潰してくれたらいいエンドだったのに。
-
- 2014年03月20日 22:41
- ブラック・マジシャン「……ピカチュウ…?」とかでたりして・・・。
-
- 2014年06月03日 21:51
- >>180
さすがにあそこは無理だろ
攻撃力∞、強制破壊、能力無効、とかやってくるし
-
- 2014年06月11日 15:31
- 最初からダイパの伝説だけ送りこんでおけば楽勝だったろうに。
てか設定だけだと確かにダイパの伝説達が飛び抜けてるよなぁ。
-
- 2014年06月23日 23:20
-
ペット風情で狩れるなら武器など作らんよw
-
- 2014年07月27日 22:55
- 面白かったけど後半は飽きてぶん投げた感が半端ないな
-
- 2014年08月20日 01:01
- ラージャンのが出てたところはアツかった
ここまで長くするなら最後も投げやりにせずに全てのモンスターにちゃんとした死場をあたえて欲しかったな
-
- 2014年09月03日 21:26
- なんか荒れてるけど凄く面白かった。
俺もこういう感じのクロスは好きだよ
-
- 2014年12月17日 21:56
- 俺は両作品とも好きだが強さでいえばポケモン>モンハンだろ
ウルトラマンと進撃の巨人を戦わせるようなもの
なんかポケモンバトルを基準に考える奴いるけどあれはルールを取り決めたスポーツであって、本来の特殊能力を考慮するなら図鑑説明とも矛盾しない
ポケモンは知能高いし野生ですら人間を傷つけないように気遣っているからな
-
- 2014年12月31日 02:12
- なんだかんだ全部読んじゃったやんけ!
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- 2015年04月12日 09:15
- いい意味で期待を裏切られた、シリアス苦手だけどノリが好み
そしてガノっさんで大爆笑
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- 2015年05月16日 22:55
- 途中までおもろかったんよ
途中まで
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- 2015年07月07日 17:25
- こんな量の文章を四時間とか、本読んだことがないな。まあ、暇潰しにはなったよ。
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- 2015年07月31日 19:53
- なんか強引にオチまで持ってった感じがする
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- 2016年03月18日 01:23
- サトシやロケット団の人間すら殺せないポケモンが
どんなに高所から落ちても死なない化け物(笑)と闘っているモンスター達と勝負になる気がしない
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- 2016年03月18日 01:44
- 設定が好みではなかったかな・・・
ポケモンの設定が・・・とかいうならば
アルバトリオンの全ての攻撃を反射する鱗+全属性を無効化する龍属性+世界終わらせられる設定で全てのポケモンは勝てずおしまいなんだが。
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- 2016年04月06日 17:28
- 関係ないけど米欄で批判してる人がいるけど俺は好きみたいな米多いな
なんか自分の感想以外はみんなくそって遠回しに言ってるように見えて不快だから失せろ
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- 2016年05月07日 11:11
- ポケモンって結構やばいからね。設定だけなら一般ポケモンでも古龍に匹敵するのがいるくらいに。あとはかいこうせんで人間を殺せないと言ってるやついたけどポケモンの世界の住人も大概だぞ。
(例)
10万ボルトや大岩を破壊するような攻撃をくらってもピンピンしてる。(ギャグだけではなくシリアスな展開でも)
70kg以上のポケモンをあたまにのせても平然としてる。
走ってトラックに追いつく
自身より大きな岩を素手で砕く 等
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- 2016年07月27日 18:13
- 最後まで読んだが凄く面白くて読み応えがあった
ハンターネタチラホラ出てきて吹いたw
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- 2016年10月24日 21:58
- ええい、続きはまだか!!!
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- 2016年11月21日 22:54
- 両勢に喧嘩を売るSSの屑
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- 2017年05月16日 22:18
- ほんと何度見ても飽きないわ
面白すぎ、天才的
まあでもコメ欄にガキ&言いたがりが沸いてたのは草ったけど
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- 2017年05月16日 22:21
- ワクワクしながらスクショしたりで何度も読み返してしまいました!
作者さんもこのアホどもの批判に負けず頑張ってください!!!!!!
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- 2017年05月16日 22:23
- やっぱさ、好きなアニメorゲーム貶されてキレるのはガキだな
第三者視点から見てみろよ、もう一度
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- 2017年12月01日 17:47
- モンハンのモンスター流石にここまで弱くないと思うんですが・・・防御力もそんなだいたいの攻撃で一撃で死んじゃうぐらい弱くないと思うんですが・・・でも面白かったです。次はM H X XかM H フロンティアZのモンスター(ハンター)と闘うのを見てみたいです。作れたらお願いします。
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- 2017年12月02日 01:05
- 赤フル強すぎw w
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- 2017年12月02日 22:04
- 古龍の強さはその程度じゃありませんよ。ウィキペディアちゃんと見たらどうですか?砂漠を焼き払うやつだっていますし、古龍は何度も撃退されてやっと狩れるモンスターです。流石にそこまで簡単に負けないのでは?
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- 2017年12月02日 22:15
- これの評価とは関係無いのですが、フロンティアのモンスターが出たらポケモン勢勝ち目なさそうですね・・・
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- 2017年12月05日 15:17
- ミュウツー美味いのか・・・あれ・・・
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- 2018年01月02日 23:25
- A r kっていうゲームの動画ではポケモン(アルセウスやミュウツーなど)のX Yまでのポケモンほぼ全員VSモンハンのモンスター約10体でモンハンが勝ってたのになぁ。こっちの小説ではモンハンボロ負けなのか。
あともう一つ。この作品を批判してる人はモンハン大好き ポケモン嫌い ポケモン知らない ポケモンわかってない のどれかがほぼ必ず当てはまる。逆にこの作品を批判してる人をガキだとかクズだとか言って批判してる人は ポケモン大好き モンハン嫌い モンハン知らない モンハンわかってない のどれかがほぼ必ず当てはまる。俺はモンハン派だ。でポケモンが嫌いなわけでもない。
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- 2018年01月02日 23:38
- 208に追記
実際俺はこの結末に納得いかなくって自分で作った。モンハンが負けてムカついた方はモンハンのモンスがポケモンの世界を攻撃してくのを作ってみては?俺はそれを作った。
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- 2018年01月02日 23:39
- 209に追記
書き忘れたけど作るっていうのは似たような小説。
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- 2018年01月21日 03:24
- モンハン厨イライラしまくりで草
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- 2018年01月23日 06:33
- ダメだわ、これはとてもじゃないけど読み切れん……
ノリが余りにも寒過ぎるし、やけにチンピラっぽいのがいたりして読んでてただただ不快な感じしかしないのが多いし、何よりも全体的に何がしたいのかマジでよくわからんのがねぇ……多分最後まで読めばわかるんだろうけどそんなに気にもならんからまぁ良いか、どうせ下らないオチだろうし
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- 2018年01月23日 07:01
- 5年以上も前のSSにわざわざこれは読み切れないとかガチで頭オカシイ
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- 2018年01月23日 07:06
- えっ?初めて読んだからその感想を書き込んだだけなんだけど……そんなにおかしいのか?よくわからん……
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- 2018年02月05日 01:21
- やっぱりポケモンがモンハンに勝つというのはとても想像できない。リオレウス一頭で充分勝てそう・・・
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- 2018年02月18日 22:25
- この作者はモンスターの大きさを理解しとらんな。レックウザはドスランポス程度のデカさなのにディアルガの爪がラージャンの心臓には届かねーよ。そしてポケモン好きも不快になるしモンハン好きも不快になる今までの人生でいちばんクソなS S。せめて殺しはなしにしたらよかったのに
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- 2018年03月01日 19:26
- ※216
勝敗はどうでもいいが、理解していないのはむしろお前の方。ポケモンで書かれていることは高さでお前が同じくらいとか言っていることはドスランポスの全長の数値だぞ
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- 2018年04月22日 15:12
- アルセウスがそんな力持ってるならゲーム界最強レベルだから w
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- 2018年04月22日 15:31
- ※217確かに確認不足だったけど結局小さいことには変わりはない。あと、他人に「お前」って何?よく顔も見たことない人に言えるね。217の人は初めて会う人に「お前」って言うんだね。
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- 2018年04月22日 15:41
- ※90 すごい分かります。このSSの高評価のほとんどはポケモン好き(モンハン嫌い)。ポケモン好きとモンハン嫌いにとっちゃ最高のSSでしょうね。
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- 2018年04月26日 21:10
- モンハンなめてる人多すぎない?
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- 2019年02月18日 18:04
- SSだから仕方ないかも知れないがモンハンは負けないとかポケモンは負けないとかそういうのは作者が作る設定なのに言い過ぎ
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- 2019年02月18日 18:10
- 戦闘シーンの緊迫感、リアルな表現がとても好きです。