やよい「うっうー!新聞配達を始めることにしましたー!!」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:11:02.96 ID:DYAWpI150
ザワ……
やよい「あれー?みんなどうかしたの?」
P「や、やよい……たしかにウチの給料はそんなに多くないけど、そんなに苦しいのか?生活」
やよい「いえー、ただ近所の新聞屋さんが募集していたので行ってみたんです」
やよい「それで、家のことを話したら明日から来てくれって言われちゃいましたー!」
伊織「や、やよい……それ大丈夫なの……?」
やよい「ん?なにが大丈夫なの?伊織ちゃん」
伊織「やよいの体がよ!」
やよい「だ、大丈夫だよっ!わたし健康には自信あるから!」
伊織「絶対に無理しちゃだめよ、わかった?」
やよい「うんっ!ありがとう、伊織ちゃん!」
⇒押し紙―新聞配達がつきとめた業界の闇- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:15:56.15 ID:DYAWpI150
私の家は貧乏です。
お父さんもお母さんも一生懸命働いていて、私もほんの少しだけお手伝いをしていますがまだ足りません。
でも貧乏でも、私は毎日が楽しいのでそんなに気になりません。
伊織ちゃんはお金持ちだけど、そんなこと気にもせずに私に親切にしてくれます。
時々申し訳なくなって、お返しをしたくなりますが
伊織「そんなこと気にしなくていいの!」
と、言われてしまいます。
そんな伊織ちゃんの為に私は何かお礼をしたいと思いました。
新聞配達を始めたのは実はそのためなのです。
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:20:59.57 ID:DYAWpI150
やよい「おはよーございまーすっ!」
私はお店に入ると元気よく挨拶をしました。
挨拶はとても大事で、『したほうもされたほうも良い気持ちになる魔法の言葉なんだよ』って、
お父さんが教えてくれました。
アイドルでも、学校でも、家でも、私はいつも大きな声で挨拶をします。
だけど
店長「お……おはよう、やよいちゃん……」
やよい「はい!よろしくお願いしまーっす!!」
店長「う、うん……。元気なのはいいけどもう少しだけ静かにお願いできるかな。ほらお隣さんは普段から迷惑かけてるし……」
怒られてしまいました。
やよい「ご、ごめんなさ……わわわわむぐっ……」
飛び出しそうになった声を両手で押さえます。
やよい「ご、ごめんなさい~っ……。わたしつい声が大きくなっちゃって……」
店長「はははは……いいよいいよ。やよいちゃんは元気なところが可愛いからね」
やよい「あり……がとうございます」
また大きな声を出しそうになってしまいました。あぶないあぶない。
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:25:06.23 ID:DYAWpI150
新聞屋さんのお仕事は実はたくさんあります。
朝刊に広告を入れたり
一度に乗せられない新聞を車で運んだり
雨が降ったら機械で新聞をビニールに入れたり
余った新聞を縛ったり……。
まだまだいーっぱいあります。
その中で私のお仕事は新聞を配ることです。
広告を入れられて綺麗に揃えられた新聞は、平たく詰まれた本のようにキチンと並んでいました。
わたしは力がそんなに有るほうではないので、手押し車を使います。
新聞配達用だそうで、昔おばあさんの配達員さんが使っていたそうです。
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:29:03.05 ID:DYAWpI150
やよい「よいしょっと……」
頑張って手押し車に乗せました
新聞は見た目よりもずっと重くて、中身がしっかりと詰まっています。
落とさないように気をつけないといけません。
店長「じゃあ、やよいちゃん。初日は俺が配るからしっかり覚えてね」
やよい「はいっ」
このくらいの声なら大丈夫なようです。
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:33:06.44 ID:DYAWpI150
店長さんの後をついていきながら、もらった地図を見ます。
暗くても大丈夫。
貸してもらった懐中電灯があります。
普段は寝ている時間に、こうして歩いているのはとても変な感じがします。
一軒一軒、名前と、地図と、家の形と、ポストの場所を見て歩きました。
店長さんはすごいです。
地図を見ていないのに、全然間違えずに新聞を入れていきます。
手押し車はドンドン軽くなっていきました。
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:37:11.87 ID:DYAWpI150
新聞が半分ほどになったころです。
店長さんは急に立ち止まって振り返りました。
やよい「?」
次のお家を忘れてしまったのでしょうか?
店長「やよいちゃん……、次の家には注意してね」
店長さんがヒソヒソ声で話します
やよい「なんでですかー?」
私も出来るだけ小さな声で聞きます。
店長「次の家にはお爺さんが一人で住んでるんだけど、ちょっと変わってるって言うか……」
やよい「…………?」
よく分かりませんでした。
店長「まぁなんだ、普通にしてれば良いと思うよ。その家だけは絶対に間違えないようにしてくれれば」
やよい「はいっ、わかりましたー」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:41:06.20 ID:DYAWpI150
そのお家は、少しだけ離れたところに一軒だけぽつんとありました。
こんな時間だというのにお部屋の電気がついています。
私と店長さんは黙ったまま歩きます。
手押し車がキィキィと鳴りました。
玄関の前に着きましたが、ポストが見つかりません。
店長さんは新聞を一部取ると、庭に通じている門ををそっと開きました。
やよい「あわわっ……!」
びっくりしました。
門を開けるとおじいさんが一人、腕を組みながら立っていたのです。
店長「おはようございます、坂崎さん」
やよい「お……おはようございますっ」
坂崎さんと呼ばれたおじいさんは、黙ったまま頷くと新聞を受け取り、お家の中に入っていきました。
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:45:12.46 ID:DYAWpI150
店長「ふぅ……」
店長さんは溜息をつきます。
やよい「あの……」
店長「ん?」
やよい「あのおじいさんはどうして外で待ってたんですか?」
ポストは玄関の周りを見てもありません。
店長「さぁ……年寄りは朝が早いから、暇なんじゃないかなあ」
店長さんにもわからないようでした。
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:50:07.92 ID:DYAWpI150
その後は特に変わったこともなく、全部の新聞を配り終わってお店に戻りました。
他の配達さんもパラパラと帰って来ます。
やよい「おつかれさまでしたーっ」
私は大きく頭を下げて家に帰ります。
家に着くと6時になっていました。
私は朝ごはんを作って、長介とかすみと浩太郎を起こしました。
最近は長介も自分で起きるようになりましたが、まだまだ子供なのでこうして起こすことがよくあります。
高槻家「「「「いただきまーっす!」」」」
家族で食べる朝ごはんはとても美味しいです。
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 19:55:35.04 ID:DYAWpI150
長介「姉ちゃん、新聞配達どうだった?」
やよい「んー?みんな良い人だったよ?」
長介「そうじゃなくてさ……、やっぱり辞めた方がいいんじゃないかな……。姉ちゃん倒れちゃうよ」
やよい「長介……」
長介「なんだったら俺が代わりに行くからさ、姉ちゃんはもっと……」
私は嬉しくなりました。
長介もいつの間にか少し大人になっていたようです。
でも
やよい「そういうのは自分で起きられるようになってから言おうね」
長介「うぐ……」
やよい「大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!」
弟達に心配はかけられません。
お父さんもお母さんもお仕事が忙しく中々帰ってこられないので、この家は私がしっかりしないといけません。
やよい「でもありがとうねっ!長介」
長介「……うん」
長介は照れてそっぽを向いてしまいました。
少しプロデューサーに似ていると思いました。
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:00:14.28 ID:DYAWpI150
後片付けをしているとお母さんが帰ってきたので、着替えをして学校に行きました。
学校はアイドルの仕事が忙しいと中々行けませんが、仲のよい友達もいてみんなとても親切です。
教室に入って教科書とノートを机に入れていると、伊藤さんが机の横に立ちました。
伊藤「おはよう高槻さん」
やよい「「伊藤さんおはようございますっ!」
伊藤さんはとても良い人で、私が学校を休んでいる間はノートを取ってくれたりします。
学校では一番のお友達なのです。
伊藤「お仕事どうなの?大変じゃない?」
やよい「あははっ、大丈夫だよーっ」
どうも私は危なっかしく見えるようで、たくさんの人に心配されてしまいます。
だから私は元気良くしないといけません。
伊藤「そう……、頑張ってね。応援してるから」
やよい「ありがとうございまーすっ!」
机に頭がぶつかりそうなくらいお辞儀をしました。
応援してくれる人の為に、家族の為に、私はもっともっと頑張らないといけません。
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:05:08.82 ID:DYAWpI150
学校が終わると事務所に向かいます。
今日はお母さんのお仕事がお休みなので、たくさん活動が出来るのです。
やよい「おはよーございまーすっ!」
P「お、やよい。おはよう。今日も元気だな」
やよい「はいっ!私は元気なのが取り柄ですから!」
P「うん、いい事だ。今日も頑張ろうな!」
やよい「はいっ!」
プロデューサーはいつも私たちのために、たくさんお仕事をしています。
だから早くトップアイドルになって恩返しがしたいです。
やよい「今日も頑張りまーすっ!」
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:10:32.74 ID:DYAWpI150
プロデューサーが持ってきてくれた新曲を今日は練習します。
コーチ「高槻さん、そこはもう少し溜めて」
やよい「は、はいっ!」
コーチ「それとブレスが大きすぎますよ。ここはもっと流れるように」
やよい「はいっ!」
コーチは厳しいけれど、とても良い人です。
根気良く丁寧に教えてくれるので、私はドンドン歌が上手くなっている……気がします。
コーチ「声量は問題ないですね。じゃあ最初から通してもう一度」
やよい「はいっ!よろしくお願いしますっ!」
頑張ります!
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:14:00.94 ID:DYAWpI150
レッスンが終わると外はもう真っ暗でした。
やよい「お疲れ様でした!お先に失礼しまーすっ!」
P「おう、気をつけてな」
プロデューサーに挨拶をして私は急いで家に帰りました。
お母さんは体があまり良くないので、出来るだけお手伝いをしたいからです。
いつもは歩くこの道を、私は思いっきり走って帰りました。
やよい「ただいまーっ!」
最初にすることはやっぱり挨拶です。
家族が相手でも挨拶は大事なのです。
だって
高槻家「「「「おかえりなさーいっ!」」」
こんなにも嬉しいのですから。
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:19:54.05 ID:DYAWpI150
久しぶりのお母さんのゴハンはとても美味しくて、
まだまだ敵わないなぁと、思いました。
座敷を見ると綺麗に畳まれた洗濯物があります。
更によく見れば部屋はピカピカで丁寧に掃除がしてありました。
…………心配です。
お仕事で疲れているのに、こんなに動いて大丈夫なのでしょうか?
やよい「お母さん……」
お母さんは私と入れ違いでお仕事に行ってしまいました。
いつも「平気なの?」と聞いても、「平気だよ」と笑ってくれるお母さんは私の自慢で、
私はもっともっと「頑張ろう!」って思います。
無理はして欲しくありません。
食器を洗って、みんなでお風呂に入り、寝かしつけたら宿題をします。
私はあまり頭が良くないのでウンウンうなりながら宿題と戦いました。
最後に学校の用意をしてからお布団に入ります。
目覚ましを3時にセットしたところまでは覚えていました。
- 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:24:12.92 ID:DYAWpI150
働き始めて2週間もすると、新聞配達にもだいぶ慣れてきました。
初めて一人で配ったときは真っ暗な道が怖くて、泣きそうになってしまいましたが……。
歌を歌いながら歩けば大丈夫です。
今はもう地図を頻繁に見なくてもコースくらいならわかるようになりました。
やよい「おはようございまーす……」
でも坂崎のおじいさんだけはまだ慣れることが出来ません。
なぜかいつも怒ったような顔をしていて、ちょっとだけ苦手です。
今日もムスっとした顔のまま新聞を受け取ると、黙ってお家に入ってしまいました。
気を取り直して配り始めます。
まだ太陽も寝ているこの時間は、時折遠くを走る車の音だけが聞こえてきます。
少し湿った空気がひんやりとして、まだ眠気の残る頭をはっきりさせてくれました。
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:29:32.10 ID:DYAWpI150
次の日のことでした。
店長「やよいちゃん、ちょっといいかな?」
やよい「あ、店長。はいっ、どうかしましたか?」
店長「昨日さ、一軒苦情があってさ」
やよい「え……」
やってしまいました。
店長「誤配が合ったよ、三丁目の角のトコ。あそこはスポーツだけだから」
やよい「ご、ごめんなさいっ!」
大きな声が出てしまいました。
店長さんはそれについては何も言わずに
店長「はは……いいよいいよ。今度から気をつけてね」
やよい「はいっ……ごめんなさい」
配達のミスはたいてい次の二種類になります。
入れることを忘れる不配と、違う新聞を入れてしまう誤配です。
ミスをしない人はいませんが、それを言い訳にしてはいけません。
私は悪い意味で慣れてしまわないように、気を引き締めて出発しました。
失敗してもそれを引きずっていてはいけません。
元気に行きましょう。
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:35:19.34 ID:DYAWpI150
坂崎「遅い……」
やよい「ご、ごめんなさいっ……!」
またやってしまいました。
今度は間違えないように一軒一軒地図を見ながら入れてきたので、時間がかかってしまったのです。
おじいさんは門の外まで出て、私を待っていました。
頭を下げながら新聞を賞状のように渡しました。
おじいさんは何も言わないまま新聞を受け取って家に入ってしまいました。
やよい「やっちゃった……」
私は少し悲しくなって、また歌いながら配り始めました。
やよい「な~やんでも、し~かたな~い♪」
小さな声でしたが、元気が湧いてきます。
歌は凄いのです。
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:40:32.10 ID:DYAWpI150
事務所でソファーに座り休憩していると、隣に誰かが座りました。
横を見ると伊織ちゃんがいつものウサギさんを抱いています。
やよい「あ、おかえり……」
伊織「…………」
どうしたのでしょうか。
伊織「やよい……本当に大丈夫なの?」
え?
やよい「大丈夫って何が?」
伊織「鏡見た?……顔色が悪いわよ……」
そうなのでしょうか。
やよい「えへへ……、ちょっと寝不足かも……」
伊織ちゃんは黙ってしまいました。
やよい「だ、大丈夫だよ!ほら、全然元気だもん!」
立ち上がってアピールをします。
- 50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:45:18.53 ID:DYAWpI150
伊織「やよい……あんた新聞配達を辞めなさい」
やよい「えっ……、ど、どうして!?」
伊織「どうしてじゃないでしょ!このままじゃアンタ壊れちゃうわよ!」
やよい「し、心配しすぎじゃないかなーって……」
伊織「そんな訳ないでしょ!アンタいま自分がどんな顔してるかわかってるの!?」
伊織「真っ青で今にも倒れそうじゃない!なんでそこまでするのよ!」
それは……言えません。
言えばきっと伊織ちゃんは無理にでも止めてくるから
やよい「……………………」
伊織「どうして何も言わないのよ!」
やよい「ごめんね、伊織ちゃん……」
伊織「…………ぐっ…………」
悔しそうな顔で歯を食いしばる伊織ちゃんを見ていると申し訳なくてしょうがありません。
- 52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:50:09.38 ID:DYAWpI150
やよい「で、でもっ、ホントに大丈夫だから!」
伊織「…………もういい……」
やよい「え……」
心臓がドクンと動いたのがわかりました。
伊織「私はっ、やよいのこと、親友……だと、思ってたけど」
伊織「でも、やよいにとって私はそうじゃなかったみたい。ごめんなさい、しつこく聞いて」
やよい「違うっ!!!!」
声が大きすぎて小鳥さんが慌ててのぞきに来ました。
やよい「わ、私だって伊織ちゃんは大事な、本当に本当に大事なお友達だよ!」
ウソじゃありません。
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 20:55:23.87 ID:DYAWpI150
私の家が貧乏なのは理由があります。
昔、私が生まれる前にお母さんが病気になったのです。
癌でした。
お父さんは一番いい病院で、一番いい先生に、一番いい治療をしてもらうために借金をしました。
お父さんはあちこちを走り回り、頭を下げて回りましたが、
まだ若く、信用もなかったお父さんに大金を貸してくれる人はいません。
お父さんもお母さんもほとんど親戚がいなくて、そうなったら借りられるところは一つしかありませんでした。
……とても怖い人たちから借りてしまいました。
お父さんもお母さんも一生懸命働いていますが、中々借金は減ってくれません。
私にはよく分かりませんが難しい法律があって、絶対に返さなければいけないそうです。
まだ小さいころ、どうしてこんなに貧乏なのかと聞いた私にお母さんが泣きながら話してくれました。
私はそれからワガママを言わないようにしました。
お手伝いをするようにしました。
苦手な勉強も頑張るようにしました。
いつも元気であろうとしました。
お父さんもお母さんも大好きだからです。
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:00:08.68 ID:DYAWpI150
だけど
やよい「本当だから……信じてよぉ……」
伊織ちゃんも同じくらい大好きな人なのです。
ボロボロ涙が出て止まりません。
伊織ちゃんは呆然としていました。
伊織「うん……うん……、わかったから……泣かないで?やよい」
コクコクと頷いて返事をしました。
とてもじゃないですが大きな声は出せそうになかったからです。
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:04:06.85 ID:DYAWpI150
大好きな伊織ちゃんのために、私ができることはそんなにありません。
だからプレゼントを買おうと思いました。
伊織ちゃんによく似合いそうなお洋服を見つけたのです。
お小遣いでは全然足りなくて、どうしようか困っていたときに配達員募集のチラシを見たのです。
だからまだ辞めるわけにはいきません。
なのに
店長「あのさ……やよいちゃん……悪いんだけど、今週いっぱいで辞めてもらえないかな……?」
やよい「…………え?」
一瞬なにを言っているのかわかりませんでした。
やよい「ど、どうして……」
店長「いや、やよいちゃんが悪いわけじゃないんだけどね?誰かが本部に通達したらしくてさ」
ホンブ?
上手く頭が動かなくて、意味がつかめません。
- 64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:09:36.60 ID:DYAWpI150
店長「中学生が配達ってのはままあるんだけど、深夜に女の子を働かせるのはどうなんだって言われたらしくてさ」
店長「治安の問題らしいんだ。本当にゴメンね、俺も一応説明はしたんだけど……」
店長さんはちょっと早口で説明してくれました。
きっと一生懸命わたしをかばってくれたのでしょう。
やよい「え、えへへ……。じゃ、じゃあしょうがないですよ!店長さんは悪くないです!」
落ち込んだところを見せたくないので元気に言いました。
店長「うん……ゴメンね……もっと長くいて欲しかったんだけど……」
やよい「ありがとうございますっ。最後まであとちょっとだけどよろしくおねがいしまーすっ!」
得意のお辞儀をしました。
『声が大き過ぎたかな?』と思いましたが、店長さんはニコニコして何も言いませんでした。
私の知り合いはいい人ばかりで、本当に幸せだと思いました。
- 66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:15:04.38 ID:DYAWpI150
いきなりのことで驚きましたが私はがんばります。
この道をこの時間に歩くのもあと少しだと思うと、自然と足がゆっくりになりました。
新聞も一つずつ丁寧に取り出しやすいように気をつけて入れていきます。
お世話になりました。
声は出しませんでしたが、そういう気持ちをこめて。
坂崎さんのお家に着いたのは、普段より少し遅い時間でした。
怒られたらどうしよう……。
少し不安になりました。
でもこれは仕方がないことなのです。
遅れた私が悪いのですから。
私は坂崎さんとほとんどお話をしたことがありません。
最後だからキチンと挨拶をして、お別れをしたいと思いました。
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:21:07.54 ID:DYAWpI150
やよい「おはよーございまーすっ……」
前に春香さんたちが出ていた、寝起きのドッキリみたいな声で門を開けます。
坂崎さんはいませんでした。
やよい「あれ?」
珍しいこともあります。
毎日必ず坂崎さんは新聞を受け取りに門の前で立っているのに
今日は寝過ごしてしまったのでしょうか?
坂崎さんのお家にはポストがありません。
玄関の前に置くわけにもいかないので困ってしまいました。
私はちょっと失礼かな、と思いながらドアをそっと開けました。
坂崎さんが倒れていました。
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:25:47.80 ID:DYAWpI150
やよい「…………え?」
坂崎さんはうつぶせに倒れていて、微かに痙攣していました。
苦しそうにおなかを押さえて小さなうめき声を上げています。
やよい「坂崎さん!!!」
私は新聞を放り投げて駆け寄りました。
坂崎「うぅ…………ぐぅ……」
坂崎さんは返事をしてくれません。
額にはいっぱい汗が浮かんでいます。
やよい「ど、どうしよう……」
わかりませんでした。
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:30:30.47 ID:DYAWpI150
悪い頭が恨めしいです。
こんなとき伊織ちゃんならきっとテキパキとこなしていくのでしょう。
そう考えたとき、一瞬だけ
伊織ちゃんのプレゼントと、お世話になった店長さんたちの顔が浮かびました。
配達を半分も残して抜けてしまえば、間違いなく今日限りでクビでしょう。
新聞が来なくて困る人もいるでしょう。
それに伊織ちゃんにプレゼントをすることも出来ません。
そこまで考えて、私は恥ずかしくなりました。
心の中で、たくさんの人に謝りました。
坂崎さんと伊織ちゃんと店長さんとたくさんのお客さんにです。
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:35:08.48 ID:DYAWpI150
玄関の横にあった黒くて古い電話を取りました。
……壊れているのか、何も聞こえません。
ドアを開け放したまま外に飛び出しました。
一番近い家まで力の限り走ります。
ドンドンドンドンドンドンッ!!!!!
やよい「お願いします!!助けてください!!!!!!」
私は唯一の取り柄である大きな声で助けを呼びました。
すぐに電気がつきました。
ドアを叩いた家だけではありません。
何軒もの家が一斉に明るくなりました。
ゴソゴソとしたかと思うと、「は、はい……どうかしましたか?」とパジャマ姿の女の人が出てきました。
やよい「きゅっ!救急車を!そこのお家の坂崎さんが倒れたんです!!!」
女の人はポカンとした顔をしていましたがすぐに「わかったわ」と言って家の中に入ってくれました。
- 77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:39:07.15 ID:DYAWpI150
私はそれを見てすぐに坂崎さんのお家に走りました。
坂崎さんはさっきと同じ姿勢のまま苦しそうにしています。
私はお母さんのことを思い出して泣きそうになりました。
やよい「しっかりしてください!もうすぐ救急車が来ますから!」
坂崎さんは苦しそうな顔をしながらも、ウンウンと頷いてくれました。
額の汗を袖でぬぐいながら、たくさん話しかけました。
救急車が来たときは本当にホッとして力が抜けました。
手際よく坂崎さんを担架に乗せて、運ばれていくのを見ながら壁にもたれかかります。
やよい「ごめんなさい……」
もう一度だけみんなに謝って
私は意識を失いました。
- 82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:43:43.04 ID:DYAWpI150
慢性的な寝不足と過労だったそうです。
目が覚めるとそこは病院で、起きると伊織ちゃんが真っ赤な目をしていました。
伊織「だから……だから言ったのに……!」
言葉もありません。
やよい「う、うん……ごめんね、伊織ちゃん」
伊織ちゃんは私に抱きついたまま泣いてしまいました。
伊織「バカ……バカ……本当に……大したことがなくてよかった……」
看護婦さんが優しい目をして私たちを見ていました。
- 85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:47:14.88 ID:DYAWpI150
坂崎さんは胃潰瘍だったそうです。
幸いにも経過は順調で、すぐにでも退院できるみたいです。
「こんな辛気臭いところにいつまでもいられるか!」と元気に言ってました。
なんでそんなことまで知ってるかというと
坂崎「………………」
やよい「だ、大丈夫ですか?」
坂崎「…………なにが」
やよい「だって……ずっと黙ってますし……どこか痛いんですか!?」
坂崎「……俺は若い女と話すのが苦手なんだ」
同じ病室だったからです。
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:51:37.86 ID:DYAWpI150
ぶっきら棒にお礼を言ってから、坂崎さんはポツポツと話し始めました。
昔、息子さんと喧嘩別れしたこと。
人づてに大きな街へ行ったと聞いたこと。
新聞で偶然名前を見かけたこと。
記者になっていたこと。
坂崎「だから……元気でいるんだな、と。……それだけだ。爺のつまらん繰言だよ」
やよい「ど、どうして会いに行かないんですか?」
ジロリと睨まれました。
でも以前ほど怖くありません。
軽く舌打ちをすると
坂崎「今更会いにいけるか……恥ずかしい……」
と、いいました。
私は伊織ちゃんと同じタイプなんだな、と思いました。
やよい「大丈夫ですよ!きっと息子さんも坂崎さんのこと気にしてると思います!」
坂崎「だといいんだけどな……」
呟きながらも坂崎さんは少し嬉しそうでした。
- 95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 21:55:59.52 ID:DYAWpI150
私は一日だけ点滴を受けて入院をするとすぐに退院しました。
そんなに長い間休んでいるわけには行きません。
家に帰り溜まった家事を片付けようと、袖まくりをしていると
長介「あ、姉ちゃん。買い物ならもう行ってきたから」
かすみ「お洗濯はやっておいたよ。ゴハン作るときは呼んでね」
浩太郎「浩三は俺が見てるよーっ」
びっくりしました。
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:01:31.51 ID:DYAWpI150
やよい「あ、あんた達そんなことしないでいいから宿題でも……」
長介「とっくにやってあるよ」
かすみ「お姉ちゃん、他にすることある?お風呂はお兄ちゃんが洗ってくれたけど」
もう一回びっくりしました。
長介「父ちゃんも母ちゃんもすごく心配してたよ……俺たちもだけど……」
やよい「う……ごめん……」
かすみ「お姉ちゃんはもっとゆっくりしなくちゃ。私たちも頑張るからさ」
やよい「うん……ありがとう……」
長介たちが色々と手伝いをしてくれるのは、
きっと私がお父さんとお母さんを手伝いたい気持ちと、同じなのだと思います。
だから私は、もっと、もーっと頑張りたくなりました。
……無理をしない程度に。
もう心配はさせません、絶対に。
- 102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:06:31.65 ID:DYAWpI150
変わったのは家族だけではありませんでした。
店長に謝ろうと思い、いつもの時間に新聞屋さんに行くとたくさんの人に囲まれました。
私は知りませんでしたが、坂崎さんを助けた件が地方版に載り、今度表彰されるそうです。
とても驚きました。
店長は「夕刊でよければいつでも空いてるからさ」と言ってくれました。
元気な声でお礼を言うと、私は最後のお仕事に行きます。
いつもより新聞は一つだけ減らしていきました。
坂崎さんの分です。
空っぽになった手押し車は、少しだけ寂しそうに鳴っていました。
お給料は思ってたよりもずっと多くて、私は何度も頭を下げました。
店長さんたちはお店の前で、ずっと手を振ってくれていました。
私も何度も後ろを見ながら、手を振り返しました。
- 108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:11:09.72 ID:DYAWpI150
事務所に入る前に大きく息を吸います。
お洋服はきっと伊織ちゃんにぴったりだと思いますが、やっぱり緊張してしまいました。
やよい「気に入ってくれるといいな……」
片手に紙袋を持ってドアを開けます。
やよい「おはよーございまーすっ!!」
元気に挨拶、とても大事です。
小鳥「おはよう、やよいちゃん。あら?その袋は何かしら?」
やよい「え、えと……。伊織ちゃんは?」
小鳥さんはそれ以上何も聞かずに、そっと給湯室を指差しました。
やよい「ありがとうございますっ!」
小鳥さんのクスクス笑いが背中越しに聞こえました。
- 110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:12:59.74 ID:DYAWpI150
伊織ちゃんは給湯室でなにをするでもなく、座っていました。
やよい「伊織ちゃん、おはよーっ」
驚かさないように声を抑えました。
それでも伊織ちゃんは少しだけビクっとして、こっちを見ました。
伊織「お、おはよう。やよい……もう大丈夫なの?」
やよい「うん!一日休んだらすごく元気になったよ!」
伊織「そう……それなら良かったけど……」
伊織ちゃんは病室で泣いてしまったのが恥ずかしいみたいです。
私はプレゼントをあまりしたことがないので、どう切り出せばいいのかよく分からないまま
やよい「あ、あの。伊織ちゃん。これ……」
紙袋を渡しました。
伊織ちゃんはびっくりした顔をして受け取ります。
- 119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:17:52.04 ID:DYAWpI150
伊織「え……?……服……?これは……?」
やよい「えへへ……プレゼントだよ!いつもお世話になってるから!」
伊織ちゃんは服を見つめたまま震えていました。
伊織「やよい……まさか新聞配達って……これのために……?」
やよい「う、うん。ごめんね、心配かけちゃって……」
着てもらえるといいのですが。
私は自分の服を買ったことがほとんどないので、正直気に入ってもらえるかどうか不安です。
伊織ちゃんは黙ったままです。
やよい「ご、ごめんね……私、服とかよく分かんなくて……気に入らなかったら……」
伊織「気に入らないわけ……ないじゃない……!」
伊織ちゃんはそういうと私に抱きついてきました。
- 121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:21:06.62 ID:DYAWpI150
伊織「バカ……バカ……!こ、こんな服なんかなくたって……私は……!」
やよい「あうう……ごめんね、伊織ちゃん……」
泣いている伊織ちゃんを見て、何がいけなかったのかわからないまま謝ってしまいました。
伊織「バカ……本当にバカ……」
やよい「うん……ごめんね……私バカだから……」
伊織ちゃんがどうして泣いているのかもわからないのです。
伊織「ウソよ……ごめんねやよい……大好きだから……」
不思議です。
悲しくなくても涙は出てしまうのです。
伊織ちゃんが、どうして泣いているのか、わかりました。
やよい「うん……ありがとう、伊織ちゃん……私も大好きだよ……」
二人で抱き合って泣いてしまいました。
なぜか小鳥さんもそれを見ながら泣いていました。
- 126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:24:36.92 ID:DYAWpI150
私は幸せです。
お家は貧乏ですが、家族はみんな仲がよく、私の周りには優しい人がたくさんいます。
色々と大変なことはありますが、毎日を楽しく過ごしています。
今日もまた、私は大好きな人たちと一緒に素晴らしい一日を過ごすのでした。
高槻やよいは今日も元気です。
やよい「おはよーございまーすっ!!!」
おしまい
- 127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:25:13.28 ID:DYAWpI150
お疲れ様でした
やよいは本当にいいこですね
どこかで見たような話の寄せ集めですが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました
- 138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:38:17.35 ID:FRV24ghS0
良かった、お疲れ様
- 143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/18(月) 22:52:46.05 ID:si76rPL90
やよいはいい子だよ
乙でした
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コメント一覧 (81)
-
- 2012年06月19日 00:15
- うっうー(笑)
-
- 2012年06月19日 00:28
- いい話じゃないか
-
- 2012年06月19日 00:29
- やっぱやよいおりだよねー
-
- 2012年06月19日 00:30
- 貧乏人は麦を食え
-
- 2012年06月19日 00:33
- やよい良い子過ぎるよ…お小遣いをあげよう
-
- 2012年06月19日 00:34
- やよいはかわいいなー
-
- 2012年06月19日 01:01
- やよいは可愛いなぁ
-
- 2012年06月19日 01:05
- やよいはPに車プレゼントするし人に物あげるときに奮発しすぎるんだよな
-
- 2012年06月19日 01:28
- いつも通りの天使のSSだったよ。
-
- 2012年06月19日 01:28
- 感動した
やよいおり最高や!
-
- 2012年06月19日 01:45
- やよいみたいな天使が三次にいたら少しは人生に楽しみがわくのに
-
- 2012年06月19日 01:50
- こういうの無理
すぐ泣けてきちゃうわ
-
- 2012年06月19日 02:12
- 感動した!!
-
- 2012年06月19日 02:25
- 芸能事務所ってバイトしてよかったっけとか考えたけどやよいが幸せならどうでもいい
-
- 2012年06月19日 02:26
- ビル清掃のバイトとかは描写があったぞ
-
- 2012年06月19日 02:41
- いつも思うんだけど やよい父ってどんな人間なんだろうな(笑)
高槻家が貧乏である本当の理由って根本的に何が原因なのかも知りたいような 知りたくないような
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- 2012年06月19日 03:21
- 他のキャラはともかくやよいをdisる※1は■す。マジ■す。
あ、ちなみに■は「醸」な。
-
- 2012年06月19日 03:31
- なんだか自分が情けなくなるわ。
いまさらだが挨拶をデカイ声でやってみようかな。
やよいは幸せになって欲しいキャラクターだね。
-
- 2012年06月19日 03:57
- ゃょぃぉぃぃょ
-
- 2012年06月19日 04:19
- やよいがいい子なのは分かりきっているが、このスレにもあるようにいい奴のまわりにはいい奴が集まるもんなんだよな
-
- 2012年06月19日 04:43
- 心の汚れた俺にはやよい父がいい人とは思えない。やよいが小さいころから貧乏なら、次々子供作らないだろ。
-
- 2012年06月19日 06:36
- 貧乏だから、やることなくて避妊もせずポンポンつくるんだろうが。
現実でもいるだろ。
-
- 2012年06月19日 07:06
- 貧乏なのは癌のせいだろ
やよいの可愛さは底が知れん
-
- 2012年06月19日 07:17
- やよい!やよい!やよい!うわああああん
-
- 2012年06月19日 07:43
- 高槻さんカワイイ
高槻さん良い子
高槻さん結婚して
-
- 2012年06月19日 08:15
- 癌なのに子供何人もいんの?設定知らないからあえて聞くけど
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- 2012年06月19日 08:30
- コメント臭すぎ
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- 2012年06月19日 08:33
- これは良いものだ…本当に良いものだ……
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- 2012年06月19日 10:10
- 身体使って稼げ
-
- 2012年06月19日 10:28
- まぁ一人っ子は可愛そうとはいえ、自分等が貧乏で養い切れないってちゃんとわかってる普通の感覚の人ならせいぜい かすみあたりまでで子作り止めるよな。
大家族番組に出てくる貧乏親父はそういう計算ができないから… 家族多い方が良い!なんて言ってるけど本音は避妊失敗してるだけだろうからね
-
- 2012年06月19日 11:03
- お前らのコメント見てたら悲しくなってきた
どうしてそんなに心が汚れてしまったの?
-
- 2012年06月19日 11:04
- アイマスのSSで初めて良いなって思いました
-
- 2012年06月19日 11:16
- 上原美優の事例もあるから、やよいみたいな大家族貧乏アイドルは実際にいたら、メンタル面のフォローとか事務所側からめちゃくちゃ大事に育てられそうだな
-
- 2012年06月19日 12:45
- 素直に感動した。
※25
千早さん何やってるんですかwww
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- 2012年06月19日 12:50
- 過去とはいえ癌になった妻に何人も子供を産ませる男ってなんかスッゴく嫌なんだけど…
てか癌って聞いたことないしオリジナル設定だよね?
-
- 2012年06月19日 13:48
- スレタイでは想像つかなかった感動話であった!
最近SSばっか見てるせいか最後ピヨも一緒に泣いたのが
純粋な感動泣きだと思えなくなっている俺の頭の中・・・
ん?※25 ダメだよちーちゃん。アイドルがこんなとこに書き込みなんかしちゃぁ・・・
-
- 2012年06月19日 14:51
- 感動した。やよいはいい子だなぁ
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- 2012年06月19日 14:52
- やよいおりとは良いものだ
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- 2012年06月19日 14:53
- 癌になる前は金に困ってなかったから子供たくさん作ったんだろ
だから、幸せ絶頂期に癌を患ったのは可哀想すぐる
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- 2012年06月19日 15:34
- ↓癌になったのはやよいが生まれる前のことみたいだよ?
-
- 2012年06月19日 15:58
- 母「風邪だよ」
子供生まれる
やばいみたいなんで病院へ
医者「どうしてこうなるまで放置したんだ」
母「」
じゃね?
-
- 2012年06月19日 16:25
- 貧乏な理由は創作だろ
こんな重い話出た記憶がない
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- 2012年06月19日 16:45
- 癌になってヤバイのに治療後にまたポンポン子供なんて作れないし産めないだろ・・・
妻の体をいたわれないやよいの親父が屑になってるぞ、これw
ありがちな不幸設定で貧乏に繋げるから無理が出るんだよ(´・ω・`)
-
- 2012年06月19日 18:22
- なんで坂崎にしたっ…!
おっちゃんで再生されるだろうがっ…!
-
- 2012年06月19日 18:24
- 磁ビールwwwwwww
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- 2012年06月19日 18:32
- エレファント速報のコメ欄っていっつもベタ褒めだよね(笑)
-
- 2012年06月19日 19:00
- ※43 このSSの設定じゃ貧乏の本当の原因 病気と父親の性欲が半々だよね
借金返さなきゃいけない+癌克服(?)とはいえ病弱な母親の体をいたわらず子作りって 女目線で見ると最悪過ぎるんだけど…
こんなんじゃサラ金じゃなくても金返せないよ
そこ以外はかなり良い話しなのに残念
-
- 2012年06月19日 19:01
- 普通に良いじゃないかw
-
- 2012年06月19日 19:02
- 最近のやつじゃあツーリングの次に好きだ
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- 2012年06月19日 19:12
- ※46
釣り針でかすぎ(笑)
このコメント欄でも引っかかる点を指摘してる人何人もいるじゃん(笑)
-
- 2012年06月19日 19:17
- なんだ 叩いてるのは女か
ドラマ見ながらブツブツ文句言う姿が目に浮かんだよ
-
- 2012年06月19日 19:23
- ケータイやらPCあれば誰でも書けるんだから
気になる点をクリアしたものを書いてみればいいんじゃね?とはよく思う
VIPにスレ立てて書いてればここにだって載るんだろうから土俵は同じなんだし
-
- 2012年06月19日 19:36
- やよい父はいっそ水瀬財閥にコネ入社か萩原組に入門すれば良いと思うよ
-
- 2012年06月19日 22:36
- やよいはいい子の天使
それだけで十分じゃないか
-
- 2012年06月19日 23:55
- 新聞屋がいい人で良かったな、実際の新聞屋はゴミクズの巣窟だよ
-
- 2012年06月20日 00:13
- 泣いた
-
- 2012年06月20日 00:20
- 良いSSだ…やよいおりは素晴らしい
-
- 2012年06月20日 06:25
- 泣いてしまった。
-
- 2012年06月20日 21:12
- 感動した
やよいおり最高!
-
- 2012年09月03日 15:30
- ※55
2ちゃんでそういうレスよく見かけるけど実際はこのSSと似たようなもんだよ
特に早朝はみんな眠いから淡々と作業をこなす他に余計なことをする余裕がない
-
- 2012年10月13日 13:29
- なんか嫌な予感してたけど杞憂だった
-
- 2012年10月17日 20:40
- ※25
如月やよいは笑えない
-
- 2013年01月09日 02:54
- ※62
二月三月?(難聴)
-
- 2013年03月19日 22:31
- やよいはいいこだなぁ…!
-
- 2013年04月08日 08:49
- 百年たってもやよいおり
-
- 2013年06月16日 06:58
- ※1
何が面白いんだ?あ?
もうすぐ一年たつけどまだ、うっうーに(笑)つけてんじゃねぇだろうな?
-
- 2013年08月02日 14:54
- うっうー(笑)
-
- 2013年08月20日 16:34
- 天使やでえ
-
- 2013年09月03日 20:06
- やよいはいい子だなぁ
-
- 2013年10月16日 22:40
- いいね
70
-
- 2014年03月09日 04:24
- 新聞販売店店長の俺がマジレスすると新聞配達の給料は雀の涙に等しい
3時出勤の6時終了ならまず積み込み等含め実際の配達時間は2時間半弱。
そして新聞は時給じゃなく歩合制なので手押しで配達してるやよいには多くて50-60部
1ヶ月働いたと家庭しても1万いくかいかないか。
それを踏まえた上でもう一度みると目から汗が止まらない。
-
- 2014年08月18日 04:28
- ↑きっとやよいは地域最大手の新聞社でエレベーターや補助電力機器の付いた団地とか高層マンションの多い区域の担当にしてもらえたんだよ(切実)
たまに吠える犬と配達待ち爺婆はビビるからアカン
あと夕刊配るの昼1時辺りじゃなかったっけ?
-
- 2014年09月29日 22:31
- やよいって あんた達 なんて言うっけ…些細なミスだが姉御臭がやばい
-
- 2014年09月30日 19:38
- やよいっち養いてえええええええ
-
- 2014年10月07日 02:50
- 「なんばしよっとね!!」
が真っ先に浮かんだ
新聞少年の歌だっけ?
-
- 2015年04月04日 12:05
- 生活できないほどの取り立てって、違法じゃなかったっけ?
少なくとも中学生を働かせてその収入を返済に充てるのはダメだろ。
-
- 2015年06月26日 18:10
- 自分の働いていた専売所は原付き免許がある場合、決まったルートを配る常配の収入は平均月5万くらい。担当部数で変化する。
常配が休みの日に代わりに配る代配なら、10ルートくらい覚えて月25万くらい。
配達前の広告折り込みは実働30分で1000円の手当がつく。
元旦は毎年配達後に社長からお年玉(1万円)が貰える。
多分、都会の専売所より地元紙が強い田舎の方が収入いいと思う。
-
- 2016年08月05日 19:10
- なんてことのない話だと頭では思ったのに泣いた
-
- 2016年11月28日 11:20
- ボンビーガールで派遣バイトしながら芸能活動頑張ったとかよく見るよな
中学生だから新聞配達しか出来ないしな
勤労アイドル老人を救う…か
売れるな、おじいちゃんおばあちゃんに
-
- 2017年03月14日 04:41
- 素晴らしい
-
- 2017年09月20日 08:13
- ※71
新聞配達やってた当時16の俺でさえ手押し車で2時間で100以上配れたんだから意外と配れるぞ
でもまあ給料は全部出て4万ちょっとってとこだったな
って何年前のコメントに反応してんだろうな俺