赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」
前々スレ:赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」前スレ:赤羽根P「俺が」青羽根P「俺たちが」黄羽根P「プロデューサーだ」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:16:43.76 ID:m3+way/D0
赤P「よし、映画も大切だけど明日は生放送だ!」
黄P「へへ、あいつらのためにもいろいろ手助けしてやんねえとな」
青P「番組を成功させるためにも頑張りましょう」
律子「ええ、配置はさっき決めた通りということで」
赤P「よーっし、765プロー!ファイトー!」
4人「オー!!」
高木「はっは!元気で何より!」
赤P「しゃ、社長!いたんですか!?」
高木「…」
第15話『みんな揃って、生放送ですよ生放送!』
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:20:26.45 ID:TETM+1OO0
待ってた
⇒ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:21:14.36 ID:m3+way/D0
メインスタジオ-
春香「日曜午後の新発見!『生っすか!?サンデー!』」
律子(…うん、メイン司会3人は問題無さそうね)
春香「それでは最初のコーナーです!」
美希「響チャレンジ、なのー!」
千早「それじゃさっそく我那覇さんに中継をつなぎましょう、我那覇さん?」
『はいさーい!我那覇響だぞ!自分は今回、マラソンにチャレンジするさー!』
春香「というわけで、今回のミッション内容はこちら!」
【番組終了までにスタジオにたどりつけるか!?】デデン!
美希「響、頑張ってなのー」
千早「それでは…響チャレンジ、スタート!」
『うおおおお!頑張るさー!』ダダダダダ
春香「あはは…響ちゃん元気だね」
美希「空回りしすぎて道とか間違えないようにねー」
観客「ドッ」
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:27:11.53 ID:m3+way/D0
-響チャレンジスタート地点-
スタッフ「…はいオッケーでーす!中継終わりましたー!」
青P「…それで、本当に響ちゃんには道を教えないんですか?」
スタッフ「ええ!道間違えたら間違えたで面白いと思うんですよね」
青P「……面白い?」ピクッ
スタッフ「それにあたふたしてる響ちゃんってのもかわいいだろうし」
青P「あなたとは友達になれそうだ」
スタッフ「え?あ、はあ…ありがとうございます…」
青P(しかし…こと都会において土地勘の無い響ちゃんのこと…)
青P(なにかイヤな予感がしますね…)
響「うおおおお!ゴールはすぐそばさー!」ドドドドド
スタッフ「響ちゃんはえー」
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:31:25.51 ID:m3+way/D0
-たけのこ幼稚園-
やよい「私は今、たけのこ幼稚園に来ていまーす!」
『わあ!楽しそうだね、やよい!』
『高槻さんとってもかわいい……!!!!』
やよい「それに、今日は助っ人が来てくれてるんですよー!この2人です!」
伊織「伊織ちゃんよ!にひひっ♪」
あずさ「三浦あずさです、よろしくお願いします~」
黄P(あずささんの園児服とか…)
黄P(犯罪だろ…っ!!)
伊織「…む」
園児「いおりんデコさわらしてー!」グイグイ
伊織「だ、誰がデコよー!」
園児「あずさおねえちゃーん!」ダキッ
あずさ「あらあら~」
黄P(俺は園児になりたい)
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:36:29.96 ID:m3+way/D0
-菊地真改造計画収録現場-
雪歩「す、すばらしい企画ですね赤羽根プロデューサー!」
赤P「あはは、この企画をハガキで応募してくれたファンに感謝しないとな」
真「へへー!今日のボクはフェロモンバリバリですよ!」
赤P「お、真も楽しそうだな」
真「そりゃあもちろん!新しい自分をみんなにアピールするチャンスですからね!」
雪歩「そうだね!真ちゃんの魅力をみんなに知ってもらわないと!」
真「雪歩!」
雪歩「真ちゃん!」
真・雪歩「ジャスティス!!」
赤P(いかんこいつら悪い方向にヒートアップしてやがる)
赤P(ここはプロデューサーの俺がしっかりしないと…)
スタッフ「それじゃ菊地さん萩原さんスタンバイお願いしまーす!」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:40:44.33 ID:m3+way/D0
真「よーっし!それじゃボクが持参したこのぷりちーな衣装で…」
赤P「…真、その紙袋の中ちょっと見せてみろ」
真「え、あ!プロデューサー!」
赤P「…これは」キャッピピピピーン
雪歩「ひ、ひどい…」
真「かわいいと思うんだけどなあ…」
雪歩「違うよ真ちゃん!そんなの誰も望んでないよ!」
真「そ、そんな!」
赤P「…ああ、ファンのみんなはこういう真は望んでないはずだ」
真「ぷ、プロデューサーまで…うう…」
雪歩「ま、真ちゃんはもっとカッコイイ服装を」
赤P「よし、俺がいちファンとしての意見を述べよう」
雪歩「へ?」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:44:54.27 ID:m3+way/D0
赤P「普段の真はどんなイメージだ?」
真「そ、それは男らしいっていうか…自分で言うのもなんですけど…」
雪歩「そ、そうです!もっとカッコイイ真ちゃんをみんなに知ってもらって…!」
赤P「だからそれは普段の真だろ?今日はいつもと違う真の魅力を知ってもらうんじゃないのか?」
雪歩「あ…」
赤P「だから俺が考える新しい真像は…」
真「……」ゴクリ
赤P「…白のワンピースだ」
雪歩「!!」
真「なん…だと……」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:49:55.02 ID:m3+way/D0
-メインスタジオ-
スタッフ「それじゃ四条さんのVTRまわしまーす!」
美希「あふぅ、疲れたの…」
千早「ダメよ美希、まだ序盤が終わっただけなんだから」
春香「でもなんていうのかな、心地よい疲れっていうかさ!」
律子「3人とも、お疲れさま」
春香「あ、律子さん!お疲れさまです!」
千早「お水を持ってきてくれたのね、ありがとう」
美希「ミキはおにぎりが欲しいの!」
律子「アンタお腹いっぱいになったらすぐ寝ちゃうでしょうが」
美希「それにハニーは?ハニーも欲しいの!」
律子「…そのハニーって呼ぶのやめた方がいいわよ」
美希「へ?なんで?」
律子「な、なんでって…」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:54:55.69 ID:m3+way/D0
春香「い、一応お仕事の場所だしさ!それにファンの人もいるんだし…」
律子「そ、そうよ!それに青羽根プロデューサーは違う現場に行ってるから…!」
美希「ふーん…?ま、いっか」
春香「千早ちゃんもそう思うよね?」
千早「…私は、どうでもいいけれど」
春香(あ、あれ?)
千早「……まあ、ファンの前では言わない方がいいとは思うけど、美希がプロデューサーのことを好きなら別にいいんじゃないかしら」
美希「さっすが千早さんは話が分かるの!」
律子「と、とにかく!VTR明けにはまた出番なんだからちゃんと準備しておきなさいよ!」
美希「はーいなの」
春香(千早ちゃん…?)
千早「……」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 17:59:15.61 ID:m3+way/D0
貴音「…」
貴音「四条貴音の、らぁめん探訪」
貴音「本日はここ」
貴音「わたくしの楽屋からお送りいたします」
貴音「…」
貴音「…てれびの前で驚きの表情を浮かべておられる視聴者の皆様」
貴音「一番驚いているのはわたくしです」
貴音「…」
貴音「どうやら前回の収録でらぁめん二十郎さんにお邪魔したところ」
貴音「わたくしがおかわりを繰り返したことで予算が尽きてしまったようです、ふふっ!」
貴音「…」
貴音「面妖な」(カメラ目線)
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 18:04:06.82 ID:m3+way/D0
貴音「…そのような理由から、本日はげすとの方もおりません」
貴音「ちなみに食すらぁめんの材料なども完全実費です」
貴音「…面妖な」
貴音「…」
貴音「落ち込んでいても仕方ありません、本日のらぁめんを紹介しましょう」
貴音「本日はこちら」
貴音「響に作っていただいた『そーきそば』です」
貴音「…」
貴音「らぁめんではないではありませんか!」
貴音「すたっふ!すたっふぅー!」
貴音「…」
貴音「ふふっ!」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 18:08:55.81 ID:m3+way/D0
貴音「最近共演した芸人さんから教えてもらった一発ぎゃぐです」
貴音「食事に誘われたのはもちろん断りましたが」
貴音「初対面の異性を食事に誘うなど…いくらいけめんでも許せませんね」
貴音「浮気などはもってのほかです」
貴音「…」
貴音「これを響に作っていただく際に」
貴音「メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシで」
貴音「と言ったところ、日本語で話すよう怒られました…」
貴音「…」
貴音「まあわたくしも響の沖縄弁はたまに何を言ってるのかわから」
【しばらくお待ちください】
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 18:16:33.78 ID:m3+way/D0
貴音「…失礼いたしました、さっそく食していきましょう」
貴音「いただきます」
貴音「……」ズルズル
貴音「む、これは…」
貴音「蕎麦と言いつつも蕎麦粉ではなく小麦粉のみで麺が作られており…」
貴音「それでも太めの麺や和風だしなどの組み合わせから、らぁめんよりもむしろ肉うどんのような…」
貴音「…」
貴音「新食感でございますね…」
貴音「…」
貴音「ふふっ!」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 18:20:53.53 ID:m3+way/D0
貴音「ふむ、おいしゅうございました」
貴音「…聞けば『そーきそば』は近年まで日本のらぁめん文化の影響を受けることの無かった沖縄において」
貴音「沖縄独自の麺料理として広まったそうですね」
貴音「ならばこの『そーきそば』は、沖縄のらぁめんと言ってもよいのではないでしょうか」
貴音「…」
貴音「ふふっ!」
貴音「このようなことが書いてあるなど、うぃきぺでぃあは本当に便利」
【しばらくお待ちください】
貴音「失礼いたしました」
貴音「…しかし、このように美味な食が世の中にあふれているのもまた事実」
貴音「まだまだ奥の深い世界であることを実感いたしました」
貴音「…四条貴音のらぁめん探訪」
貴音「今週はここまでにございます」
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 18:23:55.83 ID:m3+way/D0
貴音「それでは、また来週」
貴音「…」
はいオッケーでーす!
貴音「…あの」
はい?
貴音「その…来週はお店でらぁめんを食すことができるのでしょうか…?」
…四条さんがおかわりしなければ
貴音「ぜ、善処いたします…!」
じゃあ来週はロケに行きましょう
貴音「…!」
貴音「これが…!感動の極み…!」
貴音「わたくし、今日は早く帰って来週の“いめとれ”をしてまいります!それでは!」
ガチャ バタン!
不安が拭いきれないスタッフ一同であった
【四条貴音のらぁめん探訪 終】
- 47:ありがとうございます 再開します:2012/03/23(金) 20:00:18.51 ID:m3+way/D0
【あみまみちゃん】
亜美「あみまみちゃーん」
真美「…」スッ スッ
亜美「…」グイッ
真美「エッフェル塔」
観客「ドッ」
亜美「…」ストン スッ
真美「…」バッ ピタッ
亜美「グァテマラコーヒー」
観客「ドッ」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:05:09.63 ID:m3+way/D0
「…」ギュッ ドタプン
「あずさお姉ちゃん」
「ドッ」
春香「あはは…亜美と真美は相変わらずだなあ」
春香「ね、ちは…」
春香「……?」
千早「私だったら今のは…このパインすっぱいん、おっぱいんというダジャレで…」
春香「…えへへ、またダジャレ考えてるの?千早ちゃん」
千早「!! い、いえこれは…」
春香「青羽根プロデューサーさんから教わったんだもんね、ダジャレ」
千早「…っ!」
- 53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:09:01.97 ID:m3+way/D0
春香「でも面白いよね、ダジャレって!私もいくつか考えて…」
千早「…それで観客から冷たい目を向けられたのを覚えてないの?」
春香「あ、ああ!この前のライブでしょ?あのときはなんというか…あはは…」
千早「とにかく、私にはダジャレなんて必要無い…私には歌しかないのよ」
春香「…千早ちゃん」
千早「……ごめんなさい、春香のことを悪く言うつもりはないわ」
春香「う、ううん!大丈夫だよ!」
千早「…なにはともあれ、今は目の前の生放送をしっかり終わらせましょう」
春香「…うん、そだね」
スタッフ「『無尽合体キサラギ』の予告明けからスタジオ中継入りまーす!」
千早「それじゃ先に行くわ、遅れないようにね」
春香「あ、うん…」
- 54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:13:03.63 ID:m3+way/D0
春香「…」
春香「私には…」
春香「ダジャレを考えてるときの千早ちゃんの方が楽しそうに見えたんだけどな…」
「春香ー!早く来ないと始まっちゃうのー!」
春香「あ、ごめん!今行く…うわわっ!」
ドンガラガッシャーン
観客「ドッ」
春香「えへへ…」
春香「…」
春香(そうだよね、今は目の前のお仕事を頑張らなきゃ)
春香「よーっし、がんばるぞー!」
観客「ドッ」
春香「い、今の真面目なところなんですけど…」
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:17:44.91 ID:m3+way/D0
響「ま、ら、そん♪ま、ら、そん♪」タッタッタ
スタッフ1「いやーそれにしても順調だな、響ちゃん」
スタッフ2「だって間違いそうな道が全部工事中で封鎖なんて…これじゃだいぶ時間余ったまんまスタジオ到着だよ」
スタッフ1「昨日の段階じゃ工事なんてやってなかったんだけどなあ」
スタッフ2「あ、また工事中だよ…なんだこりゃ」
警備員「すみませーん、向こうの道を通ってくださーい」
響「わかったぞ!警備員のお兄さんも頑張ってねー!」タッタッタ
スタッフ1「ああ…また迷いもなく正しいルートに…」
スタッフ2「ところであのおカタイ感じのプロデューサーどこ行ったんだ?」
スタッフ1「知らねえよ…ああ、またディレクターに怒られる…」
警備員「…」
警備員「ふふふ…」
警備員(青P)「計算通り!」バーン!
- 58:>>57 寝るような時間までに16話終わればいいなあっていう感じ:2012/03/23(金) 20:22:46.69 ID:m3+way/D0
青P(なんの導きも無く響ちゃんを一人で走らせたら迷うのは明らか…)
青P(ならばプロデューサーである俺が導いてやればいいだけのこと!)
青P(…)
青P(証明してあげますよ…)
青P(響ちゃんは……)
青P(響ちゃんは不憫じゃないってことをね!!!)
子供「ママー、あそこのけいびいんさんニヤニヤしててこわーい」
母「しっ!見ちゃいけません!」
青P(それにしても…)
青P(この警備員コスプレを持っていた赤羽根くんに感謝しなくてはいけませんね…)
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:27:44.72 ID:m3+way/D0
やよい「明日の天気は、や、やま…やまあいだ…?」
伊織(山間部よ山間部!)
やよい「さ、さんかんぶで…ごう、ごうあめ…」
伊織(豪雨よ豪雨!)
園児「いおりんのデコまじぺちぺち!」ペチペチ
伊織(こら!やよいがしゃべってるんだから静かにしなさい!)
園児「すぅ…すぅ…」
あずさ「あらあら、寝ちゃってるわ」
黄P(俺は園児になってあずささんの山間部で集中豪雨を降らせたい)
- 61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:33:37.67 ID:m3+way/D0
春香「さあ!それでは菊地真改造計画はどうなったかなー?」
美希「中継先の雪歩ー!」
『…はい、萩原雪歩です』
千早「は、萩原さん?なんだか様子がおかしいみたいだけど…」
『スタジオの皆さん…』
春香「は、はい?」
『今日は、歴史が変わる日になるかもしれません』
美希「へ?」
『これが新しい真ちゃんです!どうぞ!』
千早「はぎわ…」
千早「!?」
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:38:32.51 ID:m3+way/D0
真「ど、どうも…菊地真です…」
真「こ、こんなヒラヒラした服、普段着慣れてないから…」
真「…き、緊張するなぁ……えへへ…///」
『う、うおおおおお!真うおおおおお!』
真「で、でも!皆さんが喜んでくれるなら…」
真「ボク…恥ずかしい服装だってなんだってしますよ…?」
真「……」
真「…ボク、かわいいですか…?///」
『うわああああああああああああああ!!!!!ま、真ーっ!まこ、まっことぉーーっ!!!!』
赤P(よし!会場はボルテージマックスだ!)
雪歩(真ちゃんふわああああ!!)
赤P(こんなこともあろうかと白のワンピースを買っておいてよかったぜ)
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:43:54.25 ID:m3+way/D0
春香「…」
美希「…」
千早「…はっ!」
千早「つ、次はお土産を紹介します」
千早(危ない…ニュー真の威力に失神しかけていたわ…)
千早「ほら美希、お土産を紹介して」
美希「え?お土産なんてどうでもいいの…はぁ、真クン…」
春香「じゃ、じゃあ私が取ってくるよ!ちょっといってきます!」タッタッタ
千早(お土産は食べ物だというのに…さすがね、ニュー真…)
春香「…あのー」
千早「どうしたの春香、舞台袖から顔だけ出して」
春香「…」
春香「…」スッ(ゆうパック)
観客「ドッ」
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:49:01.96 ID:m3+way/D0
春香「これあれですよね!?先週私が箱開けるの失敗したからですよね!?」
千早「ふ…ふふっ…、い、いいから春香…あ、開けてちょうだ、ぶふっ!」
春香「千早ちゃんまでひどいよ!職権乱用だよこんなの!」
美希「意味が分からないの春香、ほらお客さんも期待してるよ?」
春香「へ?」
観客「ハルカチャーン」
春香「は、はい?」
観客「アケルノシッパイシナイデネー」「ゼッタイダゾー」
春香「うるさいなーもう!」
観客「ドッ」「カワイー」
春香「開けますよもう!開ければいいんでしょ!?」
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:54:19.09 ID:m3+way/D0
春香「い、いきまーす」
千早「…」ドキドキ
美希「…」ゴクリ
春香「…えいっ!」パカッ
春香「……」
春香「…あれ?」
春香「お、おっかしいなー、普通に開けちゃ」
ガチャッ! ガシャーーン! カランカラン
春香「あいたーーーっ!」
千早「ふはっ!」
美希「た、タライが降ってきたの!」
春香「なんなんですかここのスタッフさんは!もー!」
千早「……っ!…っ!」ヒクヒク
観客「チハヤチャンワライスギー」「カワイー」
美希(春香のプロ根性…さすがなの!)
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 20:59:02.13 ID:m3+way/D0
春香「……」
千早「ご、ごめんなさい春香…さっきのはその、さすがに笑いすぎたというか…」
春香「ふんだ」
美希「二人は置いといて、響チャレンジにいくのー!」
美希「響ー、番組終了まで残り15分だけど、どんな調子ー?」
『はいさーい!自分は今、○○交差点にいるぞー!』
美希「おー!そこからなら10分もかからないの」
『ふふーん!自分完璧だからな!尺が余るくらいの時間でゴールしちゃうぞー!』
美希「それは困るからほどよくゴールしてねー!それじゃ最後まで頑張るのー!」
『任せとくさー!今日こそは達成す』ブツッ
美希「あ、中継が切れちゃったの…響は相変わらず不憫なの」
美希「それでは、今週から始まる新コーナー!」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:04:13.76 ID:m3+way/D0
【秋月ディクショナリー】
律子「…」
律子「秋月ディクショナリー」
ペラリ
『メガネ』
律子「…」
律子「わたし」
律子「…」ニコッ
【秋月ディクショナリー おわり】
観客「…?」
千早「…?」
律子(急にやらされたうえにこの空気…)
律子(3倍増しで恥ずかしいわ…)
美希(これがハニーの考えた企画だっていうから驚きなの)
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:09:19.20 ID:m3+way/D0
響「よーし!あともうちょっとでゴールさー!」タッタッタ
青P(ふう、なんとか合流できました)
青P(ここまで来たらあとは響ちゃんでも…ん?)
響「……」
青P(まさか)
響「…なんだか木が多いからこっちに行くさー!」タッタッタ
青P(違う!テレビ局なんだから普通は都会っぽい方に行くでしょう!)
響「うーん!自然のにおいだぞー!」タッタッタ
青P(自然児響ちゃんかわいい!違う!そうじゃない!)
スタッフ1「お!おお!響ちゃんがミラクルを起こしたぞ!」
スタッフ2「ヒャッハー!これで視聴率もうなぎのぼりだー!」
青P(まさかこんなところで道を間違えるとは…想定外にもほどがあります)
青P(ど、どうすれば…)
- 75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:14:52.35 ID:m3+way/D0
青P(…!)ピッ ピピッ prrrr prrrr
青P「黄羽根くん、ちょっといいですか?」
『ああ?なんだよまだ仕事中だろうが』
青P「仕事の話です」
『…なんだってんだよ』
青P「今日テレビ局にはバイクで来ましたよね?それを貸してくれませんか」
『はあ?なんでお前に…』
青P「秋月さんにもらったあずささんのプライベート写真を取引条件として出しましょう」
『ダチの言うことなら仕方ねえな、バイク貸してやるよ』
青P「ありがとうございます」ピッ
青P「…」
青P「まあプライベート写真なだけであずささんが普段着でただ座ってるだけなんですけどね」
青P「…嘘はついてないのでよいでしょう」
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:20:43.88 ID:m3+way/D0
青P「…スタッフさん、俺は一足先にテレビ局に戻ります」
スタッフ1「え?あ、はい」
スタッフ2「い、いいんですか?響ちゃんのゴールを見届けなくて」
青P「…今のままでは響ちゃんが時間内にゴールするのは」
青P「限りなく0%ですからね」キリッ
スタッフ1(何言ってんだこいつ)
青P「それでは、俺はこれで」タッタッタ
スタッフ1「…」
スタッフ2「…そんなことより今は響ちゃんだ!」
響「ま、ら、そん♪ま、ら、そん♪」タッタッタ
響「…あれ?なんだかひとけの無いところに出てきちゃったぞ…」
響「…」
響「や、やばいかも…」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:25:48.20 ID:m3+way/D0
響「う、うう…よく見たら番組終了まで10分くらいしかないし…」
響「ま、また間に合わないかも…」
響「…んぎゃー!今日こそは時間内にミッションクリアーするはずだったのにー!」
響「これも青羽根プロデューサーが道を教えてくれな」
男「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」ブロロン ブロロン
響「!?」
男「ああん!?なんだかカワイ子ちゃんがいるなあ」
響(ニット帽にサングラス、おまけにマスクして上下スーツ…)
響(へ、変態だぞ…!)
男「お嬢ちゃん、こっちは俺たち不良のたまり場になってるんだぜ?」
響「ひ、ひっ!」
- 82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:31:08.94 ID:m3+way/D0
男「俺たちに乱暴されたくなかったらなあ…」
男「そこの左手にある道をまっすぐ行って2つ目の信号を右に曲がって」
男「『うきうき通り』を500メートルほどまっすぐ行くんだな!そしたらテレビ局があるからああぁぁぁぁぁ!!」
響「う、うわあああああ!!!」ダダダダダ
スタッフ1「ひ、響ちゃーん!」
スタッフ2「お、追えー!追うんだー!」
ドタバタ ワーワー
男「…」
男(青P)「計算通りっ!!」
青P「口調は苦労しましたが…黄羽根くんを参考にしてよかったですね」
青P「それにしても…」
青P「響ちゃんに変装の才能が無くて助かりました」
青P「…」
青P「響ちゃんは…」
青P「響ちゃんは不憫じゃなぁーい!!」ナーイ ナーイ ナーイ…
- 83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:37:07.63 ID:m3+way/D0
-メインスタジオ-
春香「というわけで今週の『生っすか!?サンデー』はそろそろお別れのお時間です!」
美希「結局響は間に合ってないの…あふぅ」
千早「じゃあ今回の響チャレンジも失敗ということに…」
「うああああああああああああああああああああ!!!!」ダダダダダ ズザーッ
千早「!?」
春香「ひ、響ちゃん!?」
響「へ、変態が、山の中で、道、道を」
美希「お、落ち着くの響」
春香「ゴールだから!ここゴールだから!」
千早「じ、時間ギリギリですが、今回の響チャレンジは…!」
【響チャレンジ 成功!!】テレッテー♪
- 85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:41:23.34 ID:m3+way/D0
「それではみなさん、また来週ー!」
「生っすかー…」
「サンデー!!!」
小鳥「……」
小鳥「ふう、今日も終わったわね…みんなお疲れ様」
小鳥「…それにしても、あの変な男って青羽根プロデューサーさんよね…」
小鳥「結果的に時間内にゴールしたけど、一部始終はカメラに収められているというのに…」
小鳥「…ハァ」
小鳥「…」
小鳥「響ちゃんは不憫ねー」
第15話『みんな揃って、生放送ですよ生放送!』 完!
- 86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:46:21.25 ID:m3+way/D0
-765プロ事務所-
響「それで変な男が来て、散々だったんだぞ!」
春香「あ、あはは…」
響「まったく!青羽根プロデューサーもいざというときに頼りにならないんだから!」
青P「はは、申し訳ない」
赤P(…おい、いいのか本当のこと言わなくて)ヒソヒソ
青P(構いません、俺は響ちゃんの喜ぶ顔が見れればそれで十分ですから)ヒソヒソ
赤P(いや、別に喜んではなかったけどな)ヒソヒソ
響「なあ、いぬ美もそう思うだろ?」
いぬ美「……」
響「ねえいぬ美!聞いてるの!?」
いぬ美「……」
第16話『ひとりぼっちの気持ち』
- 88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:51:59.27 ID:m3+way/D0
赤P「…というわけで、今日は響一人でお願いします」
オカマD「あら、響ちゃんといぬ美ちゃんケンカしちゃったの?」
赤P「ええ…理由は俺たちにもよく分からないんですが」
オカマD「あらー、心配ねえ響ちゃん」
響「べ、別に心配じゃないぞっ!自分一人でもやれるんだからねっ!」
オカマD「健気ねー、んふふ」
赤P(なんだ今のツンデレ)
オカマD「でも困ったわねー、いぬ美ちゃんの代わりになる動物を探さないと」
悪い人「それならこいつを使おう」
オカマD「あら、担当ちゃん」
悪い人「ブラックファルシオン3世だ、こんなこともあろうかと準備しておいたのさ」
オカマD「うーん、助かるけど…」
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 21:58:15.59 ID:m3+way/D0
オカマD「なんだかいぬ美ちゃんと比べると、愛想が無いわねぇ…」
響「そんなことないぞ!よろしくね、いぬ三郎!」
悪い人「い、いぬ…!こいつはブラックファルシオン3世だって…」
いぬ三郎「……」ジョワァー
響「う、うわわ!なにするんだいぬ三郎!」
赤P「…大丈夫でしょうか」
オカマD「どうにかなるんじゃない?」
-撮影現場-
響「はいさーい!我那覇響です!」
響「飛び出せ動物ワールド、まずは動物探検隊のコーナー!」
響「今日は新しい友達が来てくれてるんだぞ!な、いぬ三郎!」
いぬ三郎「…」
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:03:24.96 ID:m3+way/D0
響「い、いぬ三郎!ほら!今の気持ちはどうだ!?」
いぬ三郎「…」モグモグ
響「うぎゃー!ま、マイクを食べられたー!」
赤P「あちゃー…」
オカマD「あらら……」
「一旦休憩でーす」
響「はぁ…いぬ美がいればこんなことにはならないのに…」
響「…!」
響「ち、違う違う!今日はいぬ美なんて知らないぞ!」
ハム蔵(ふむ…)
赤P「響、お疲れ様」
響「あ、プロデューサー…」
- 92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:09:14.34 ID:m3+way/D0
赤P「このあとはいつも通り場所を変えて撮影だ、しっかり気持ちも入れ替えるんだぞ」
響「…うん!分かった」
赤P「…それと、このあと特別ゲストでジュピターが来るらしい」
響「ジュピターが!?」
赤P「何をしてくるか分からないやつらだ、気をつけるんだぞ」
響「…自分、卑怯なやつらには絶対に負けないさー」
赤P「それじゃ俺はあいさつがてらジュピターのところに行ってくる、ちゃんと休憩しておけよ」
響「了解だぞ!」
響「…むぅ」
ダメスタッフ「あ、あの、我那覇さーん…」
響「?」
ダメスタッフ「じ、実はロケバスに乗りきらなくてですね…」
ハム蔵(……)
- 94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:14:51.66 ID:m3+way/D0
スタッフ「ジュピターさん到着でーす!」
ガチャ バタン
今井「うきゃー!冬馬ー!!と、とととうまーっ!」
浅倉「ふぉくとー!こっち向いてェーっ!!」
滝田「翔太ー!翔太サイコー!ふわああああっ!!」
赤P(し、知ってはいたけどすごい人気だな…)
冬馬「…アンタ765プロの」
赤P「き、キミはジュピターの……姉ヶ崎寧々さん」
冬馬「“ヶ”しか合ってねえじゃねえか!それに俺は凛子派だ!」
北斗「え?」
翔太「え?」
冬馬「あ」
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:19:59.39 ID:m3+way/D0
冬馬「と、とにかく!俺はお前らみたいな卑怯な連中には負けねえからな!」
赤P「…キミが黒井社長から何を言われたかは知らないが」
赤P「俺たちはそんなことはしない…正々堂々勝負させてもらうさ」
冬馬「うぐ…」
赤P「…今日は頑張ろう、それじゃ」
冬馬「…ちっ!なんだあいつ」
翔太「……ねえ冬馬くん」
冬馬「ん?」
北斗「ラブプラスやってるって本当か?」
冬馬「…」
冬馬「…発売当初から凛子は俺の彼女だ」
北斗「…」
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:24:39.40 ID:m3+way/D0
翔太「…へー、そうなんだ」
冬馬「……笑いたければ笑えよ!地方から上京してきて寂しかった俺の心を埋めてくれたのは間違いなく凛子で…!」
北斗「冬馬」
冬馬「なんだよ!」
北斗「俺は愛花派だ」
冬馬「!!!!」
翔太「へへ、僕は寧々さん派」
冬馬「お前ら…そんな大事なことをどうして今まで…」
北斗「…お前と同じさ、冬馬」
冬馬「俺と…?」
翔太「笑われるかと思ったんだよ、こんなゲームなんてって」
冬馬「…!」
- 101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:29:44.10 ID:m3+way/D0
北斗「だけど、こんな業界で生きてて寂しくないやつなんてなかなかいない…」
翔太「そんなときに出会ったのが、ラブプラス…ただそれだけさ」
冬馬「お前ら…」
北斗「…しかし、お前が凛子派でよかったぜ」
翔太「もしどっちかとかぶってたら、戦争が始まるからね!」
冬馬「…へっ!凛子は俺の彼女だ、誰にも渡すもんかよ!」
北斗「ははっ、それでこそ冬馬だ」
翔太「今日の収録がんばろうね!そのあとすれちがい通信しようね!」
冬馬「よーっし!961プロー、ファイトー!」
3人「オー!!」
オカマD「んふふ、いいわね~男同士の友情!」
黒井(あいつら…あのかけ声はダサいからやめろと言ったのに…)
黒井(……)
黒井(…)ウズウズ ←実はちょっとやりたい
- 105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:36:04.20 ID:m3+way/D0
赤P(いかんいかん、よくわからんが寧々さんの名前を出してしまった)
赤P(ところで響はどこに…)
赤P「お、こんなところにいたのか」
響「あ、プロデューサー!ここのスタッフなんかあやしいぞ!」
赤P「あやしい?」
響「スタッフの人がロケバスに入りきらないから別の車に乗れって言うんだけど、そんなことあるはずないよね!?」
赤P「ん、ああ、もし本当に入りきれないなら普通はアイドルを別の車にはしないだろうな」
響「だよねだよね!えらいぞハム蔵!」
赤P「お前が教えてあげたのか?すごいなハム蔵!」
ハム蔵(…ふん、褒められても何も出ねぇぞ)
響「あー!ハム蔵照れてるー!」
赤P「お、俺には何も分からんが…」
ハム蔵(…ふん///)
- 107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:41:30.81 ID:m3+way/D0
赤P「それにしても、響は本当に動物たちと心が通い合ってるんだな」
響「ふふーん!当然だぞ!なんたって自分カンペキだからな!」
赤P「そんなカンペキな響でも、いぬ美とはケンカしちゃうんだな」
響「あ…」
赤P「…なあ、お互いに素直にならなきゃ解決しないことだってあるんだぞ?ここはお前が大人になって…」
響「…う、うるさいうるさい!いぬ美が悪いんだから向こうから謝るまで許さないぞ!」
赤P「あ、おい!響!」
赤P「……うーん、難しいなあ…」
ハム蔵(…プロデューサーの旦那)
赤P「うおっ、ど、どうしたハム蔵」
ハム蔵(今は…今はあいつの好きにさせてやってくれねえか)
赤P「そ、そんなにチューチュー言われても俺には分からないんだが…」
- 109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:46:37.10 ID:hE5Y5dSFO
ハム蔵さんかっこいいな
- 110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:47:15.92 ID:m3+way/D0
ハム蔵(…分からなくてもいい、ただ俺の言うことを聞いてくれればそれでいい)
赤P「…?」
ハム蔵(……あいつは…響は、俺たちのことを家族だと言って仲良くしてくれている)
ハム蔵(それは俺たちにとってはうれしいことなのかもしれねえが…)
ハム蔵(果たしてそれが響にとって良いことなのか…俺には分からねえ)
赤P「……」
ハム蔵(この芸能界という厳しい世界を生き抜くにあたって)
ハム蔵(家族という逃げ道があることは…必ずしもプラスになるとは限らないと思うんだ)
ハム蔵(…ここで一歩前に進まなきゃいけない、そんな気がする)
赤P「…ハム蔵」
ハム蔵(…へへっ、すまねえな言葉も通じてないのにこんな話しちまって)
- 111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:49:07.82 ID:pMg4CdYT0
ハム蔵さんかっけえ…
- 113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:51:49.63 ID:85KyUuRu0
どうしてハム蔵さんはいつもカッコいいんだろう…
- 114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:52:24.82 ID:m3+way/D0
赤P「…確かに、俺にはお前の言葉は分からないけど」
赤P「お前が響のことを心配しているのは伝わってきたよ」
ハム蔵(…!)
赤P「……だから、今日は俺がお前たちの代わりに響を見守る」
赤P「それで、いいかな?」
ハム蔵(旦那…)
赤P「大丈夫だ、なにか問題があったらすぐに飛び出てやるさ」
赤P「それが、プロデューサーの仕事だ」
ハム蔵(……)
ハム蔵(…感謝いたしやす)
オカマD「んふふ、いいわね~男と動物の友情!」
スタッフ(この人なんでもいいのかよ)
- 115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 22:58:08.39 ID:m3+way/D0
悪い人「なにやってるんだお前は!作戦がめちゃくちゃじゃないか!」
ダメスタッフ「す、すんません!でもハムスターがうるさくて…!」
悪い人「ハムスター…?ええい、とにかくこれじゃ黒井社長に会わせる顔が…」ム゙ーッ ム゙ーッ
悪い人「!」
悪い人「く、黒井社長からメールだ…一体なにが…」ピッ
from:黒井社長
本文:ウィ。私だ。
作戦はうまくいっているかね?
と言っても私も現場に来てるからなんとなく分かってるんだけどね(笑)
形はどうあれ、765プロの妨害をするのがキミの今日の役目だ。
それが遂行できないときは…分かっているね?
まあ気負わず頑張りたまえ。はーっはっはっは!
961プロー、ファイトー!
悪い人「……」
悪い人「お、おー?」
ダメスタッフ「?」
- 117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:04:58.54 ID:m3+way/D0
響「それじゃジュピターの3人は動物たちと上手に触れ合えるかなー?」
冬馬「へっ!そんなの楽勝だ…、おい!なんで俺の肩に鳥という鳥がとまりまくってるんだよ!」
今井「きゃー!鳥たちの憩いの場にもなれる冬馬くんサイッコー!!」
翔太「あはは!冬馬くんおもしろーい!」
浅倉「きゃー!ヘビとも物おじせずスキンシップできる翔太きゅんまじ魔性の少年!!」
北斗「はっ!やっ!とうっ!」
滝田「きゃー!市民公園でダチョウを華麗に乗りこなす北斗くんチャオー!!」
響「あっはは!いいぞいいぞーその調子!」
響(ジュピターの連中…こうやって見ると案外悪いやつらじゃないかも!)
悪い人(ぬうう…!このままじゃ普通の動物番組で終わってしまうじゃないか…!)
悪い人(このままじゃいかん!やれ!ブラックいぬ三郎3世!)
- 118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:10:18.80 ID:m3+way/D0
いぬ三郎「……」
響「さ、いぬ三郎もこっちでみんなと一緒に…」
いぬ三郎「……!」
シュバッ シュババッ グイッ ブチブチブチィッ!!
響「へ」
北斗「…わお」
翔太「ありゃ、これ放送できるのかな」
冬馬「…!……っ!」
響「…あ、あ…!」
赤P「す、すみません!カメラ止めてください!」
響「うぎゃああああああああああ!!!!」ドドドドド
赤P「ひ、響ぃー!!」ダダダダダ
- 120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:16:57.05 ID:m3+way/D0
悪い人(よし!よくやったぞ!なんとかいぬ三郎3世!)
悪い人(服をビリビリに破られては765プロの連中も仕事どころではないはず)
悪い人(人気上昇中アイドル、我那覇響の上半身ヌード!これは評判ガタ落ちだ!)
悪い人(これで765プロの仕事を妨害できたはず!勝った!第3部…)
オカマD「…ねえ、担当ちゃん」
悪い人「ひっ!?…な、なんだディレクターか」
オカマD「勝手に盛り上がってるところ悪いけど…あの犬は担当ちゃんの犬なのよね?」
悪い人「あ、ああそうだ!あれは私が連れてきた!」
オカマD「…せっかく良い画が撮れてたのにさ、どうオトシマエつけてくれるのかしら?」
悪い人「…え?」
- 122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:21:59.84 ID:m3+way/D0
オカマD「おかしいと思ったのよ、さっきは若いスタッフが響ちゃんに嘘ついてどっか連れていこうとしてたみたいだし」
悪い人「ち、違う!それは私じゃなくてそいつが勝手に…」
オカマD「男ならこの期に及んでウダウダするんじゃねェッ!!!」
悪い人「!!!!」
オカマD「…お前ちょっと裏来いや」
悪い人「は、はい…」
悪い人(俺、これが終わったら実家の酒屋継ぐんだ…)
-山の中-
響「う、うう…」
響(な、なんだよいぬ三郎のやつ!急に服をひきちぎるなんて…)
響(…もしかして自分がそんなに魅力的だったのかな、うへへ…)
響(って違う違う!今はそれどころじゃないぞ!)
- 125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:26:57.67 ID:m3+way/D0
響(……気付いたらよく分からないところにいるし…ここ、山の中だよね)
響(………)
響(へ、変態が現れるかも…!)
響(で、でもこんなカッコじゃプロデューサー呼ぶのも恥ずかしいし…うう…///)
響「…ど」
響「どうすればいいんだー!うわー!」
赤P「はぁ…はぁ…どこに行ったんだ響のやつ…!」
ハム蔵「…!」ピクッ
ハム蔵(響の声……山の方角か!)
- 126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:31:31.32 ID:m3+way/D0
ハム蔵(旦那…すまねえ!)ヒョーイ モゾモゾ
赤P「あ、おいハム蔵!急にポケットに入って何を…!あ、あは、あはははは!やめろくすぐったいひぃん!」
ハム蔵(……あった!これでこのボタンをこうして…!)ポチポチ ポチッ
赤P「ひーっ…ひーっ…ハ、ハム蔵お前ってそういう…」
赤P「…!」
赤P「俺のケータイ…青羽根にかけろってことか?」
ハム蔵「…!」コクコク
赤P「…分かった!信じるぞハム蔵!」
ハム蔵(俺の方こそ頼んだぜ旦那!)ダッ
赤P「青羽根は事務所待機だったはずだ…」
赤P「でも青羽根に電話をかけたところで一体何の意味が…」
- 128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:36:48.63 ID:m3+way/D0
-765プロ事務所-
いぬ美「……」
青P「今日はヒマですね、いぬ美さん」
いぬ美「……」
青P「ほら、ドッグフードですよ…っと、そういえば響ちゃんの手作り以外は食べないんでしたね」
ジャアネナンテイワナイデー マタネッテイッテー♪
青P「おっと、赤羽根くん…ロケ中のはずですが」ピッ
青P「はい、青羽根です」
『青羽根か!?響がどこかに走り去ってしまったんだ!』
青P「…それでなんで俺に電話を」
『俺にも分からん!ただ、ハム蔵がお前に電話をかけろって…!』
青P「……分かりました、場所とそうなった経緯を教えてください」
『あ、ああ!場所は△△市民公園の中で…』
- 129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:42:33.96 ID:m3+way/D0
青P「…なるほど、そういうことなら近くの山に逃げ込んだ確率が約90%でしょう」
『分かった!そっちの方を探してみる!』ピッ
青P「…」
青P「赤羽根くんだけでは少し心配ですね、俺も現場に…」
青P「おっと」
いぬ美「……」
青P「…いぬ美さん、あなたも一緒に来ますか?」
いぬ美「……」
いぬ美(…ええ、行くわ)
いぬ美(あの子の…ピンチだもの)
- 130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:46:07.88 ID:m3+way/D0
赤P「響ー!響、どこ行ったー!!」
赤P「くっそ…けっこう長いこと探してるけど見つからない…!」
赤P「雨も降ってきたし…響に風邪なんてひかれたら…」
赤P「……」
赤P「…ええい!落ち込んでる場合じゃない!」
-響が隠れている林-
「響ー!聞こえてるなら返事してくれー!」
響「うう…こんなカッコでプロデューサーの前に出れるわけないぞ…」
響「…ごめんねハム蔵、一緒にいさせちゃって」
ハム蔵(気にすんな、俺とお前の仲だろうが)
響「えへへ、やっぱりハム蔵はやさしいなー」
ハム蔵(…なあ、響)
響「?」
- 132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/23(金) 23:50:52.70 ID:m3+way/D0
ハム蔵(お前、いつまで今のまんま甘えてるつもりだ?)
響「あ、甘えてるって何が…」
ハム蔵(…お前、赤羽根の旦那のことが好きなんだろうが)
響「!!」
ハム蔵(……ああ、勘違いすんな、俺も旦那はいい男だと思うよ)
響「…///」
ハム蔵(春香…とか言ったか、あのリボンの女)
響「う、うん…多分春香のことだと思うけど…」
ハム蔵(あいつ、おそらく旦那のこと好きだぞ)
響「へ!?なんでそんなこと知ってるのハム蔵!!」
ハム蔵(……これだから人間ってやつぁ)
- 134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:01:56.10 ID:m3+way/D0
ハム蔵(とにかく、うかうかしてたら春香に旦那を取られちまうぞ、ってこった)
響「う…で、でも…」
ハム蔵(……それに、お前もいつまでも俺たちと一緒ってわけには)
「ばうっ!!わんわんっ!!」
ハム蔵(!)
響「い、いぬ美の声だ!いぬ美ー!」
「響ちゃん、そこにいるんですかー!?」
響「うわー!青羽根プロデューサーはこっち見ちゃダメー!」
「了解しましたー!」
ハム蔵(旦那…うまいことやってくれたんだな)
- 136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:06:09.60 ID:IRGGvwsZ0
ハム蔵(…それじゃ俺は行くわ)
響「へ!?ハ、ハム蔵もここにいてよぉ…」
ハム蔵(ダメだ、女同士のケンカなんざとても近くでみてらんねえ)
響「うう…ハム蔵の薄情者…」
ハム蔵(それによ、響)
響「?」
ハム蔵(ケンカってなあ、当人同士が納得しなきゃ解決しないもんなんだぜ)
響「ハム蔵…」
ハム蔵(…おっと、姐さんのお出ましだ!うまくやれよ響!)
響「あ!ハムぞ…」
響「……」
いぬ美「……」
響「…いぬ美」
いぬ美(……お疲れ様)
- 137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:11:30.76 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(…またずいぶんと派手にやられたもんね)
響「う、うるさいぞ!別にいぬ美に心配されなくたって…!」
いぬ美(あんたね…この状況でまだそんなこと言うつもり?)
響「うぐ…」
いぬ美(はぁ…これだからお子様は…)
響「じ、自分子供じゃないぞ!」
いぬ美(自分の好きな相手に気持ちを伝えられない子のどこがお子様じゃないのよ)
響「そ、それは…」
いぬ美(…あんたはまだいいわよ、相手が同じ人間なんだから)
響「いぬ美…」
響「…」
響「今朝、いぬ美の好きな人…青羽根プロデューサーを悪く言ったのは謝るさー…」
いぬ美(……)
- 138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:17:25.94 ID:IRGGvwsZ0
響「で、でも…あのときの青羽根プロデューサーは本当に薄情だったし…」
いぬ美(あんた…ホントにそう思ってんの…?)
響「え…?」
いぬ美(…っ!)
響「じ、自分…なにか勘違いとか…」
いぬ美(……あのときあんたが道を間違わずにゴールできたのは…!)
いぬ美(あの人のおかげで…っ!)
「おーい!響ー!どこだー!」
いぬ美(!)
響「っ!プロデューサー!?」
いぬ美(……あーあ!なんだかケンカする気も失せちゃったわ!)
響「い、いぬ美?」
いぬ美(…ほら、ちゃんとおめかししなさい)
- 140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:23:27.51 ID:IRGGvwsZ0
響「お、おめかしって言っても…」
いぬ美(……顔、汚れてるわよ)ペロッ
響「あ…」
いぬ美(…うん、綺麗な顔してる)
響「いぬ美ぃ…う、うう……」
いぬ美(あーほらほら、そこで泣いたら台無しじゃないのよ…まったく)
いぬ美(……)
いぬ美(ねえ、響)
響「…?」
いぬ美(私たちは、何があってもあなたの家族なの)
いぬ美(だからときどきケンカもするかもしれないけど…)
いぬ美(心から嫌いになることなんて無いってことだけは覚えておきなさい、いいわね?)
響「いぬ美…」
いぬ美「……」スゥ
いぬ美「アオオォォーーン!!!」
- 144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:28:59.92 ID:IRGGvwsZ0
「響!ここだったのか、探したぞ!」
「う、うぐ…ぷ、プロデューサぁ~…うわあああぁぁん!!」
「ごめんな、怖かったよな…」
青P「…これにて一件落着、と言ったところですかね」
ハム蔵(すまん青羽根の兄貴…赤羽根の旦那に連絡までさせちまって)
青P「しかし、携帯電話の電話帳から赤羽根くんの電話番号を指示するとは…ハム蔵くんは本当に頭がいいんですね」
ハム蔵(…ふん///)
いぬ美(どうも、お疲れ様)
ハム蔵(姐さん…!すんません、嫌な役目押しつけちまって…!)
いぬ美(…いいのよ別に、私も当事者だしね)
ハム蔵(しかし…)
いぬ美(ハム蔵)
ハム蔵(は、はい!)
- 146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:34:33.36 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(あんた、まさかあの子に私たちが必要無いなんて思ってないでしょうね)
ハム蔵(そ、そんなこたぁ…!)
いぬ美(…)
ハム蔵(……少なからず考えておりやした)
いぬ美(…いい?あの子はまだまだ子供なの)
いぬ美(あの子が大人になったとき、私たちの元を去るか…はたまた私たちが捨てられるか)
いぬ美(それはあの子が決めることよ)
ハム蔵(姐さん…)
いぬ美(…だから今は、ただ近くで見守ってあげましょう)
いぬ美(それが…こんな都会じゃ一人では生きていけない私たちの役目よ)
ハム蔵(姐さん…俺、一生ついていきます!!)
青P(なんだか分からないですが熱い展開が繰り広げられているようです)
- 147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:39:51.31 ID:IRGGvwsZ0
赤P「みんなすまん、待たせたみたいだ」
ハム蔵(おう響!おかえ…!?)
いぬ美(…あらら、うらやましいこと)
響「うう…おんぶなんて恥ずかしいぞ…///」
赤P「仕方ないだろ、お前足くじいてるんだし」
響「そ、それにプロデューサー風邪ひいちゃう…」
赤P「響に風邪ひかれるほうが俺にとって一大事だ、いいからおとなしく上着着とけ」
響「…はい///」
青P「あはは、うらやましいですね」
響「あ、青羽根プロデューサーまで!もー…///」
青P(いえ、あなたの方がね)ジロッ
赤P(いいとこ取りしてすまん…今度メシでもおごるから…)
- 149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:44:28.90 ID:IRGGvwsZ0
赤P「…ま、とにかく現場に戻ってディレクターさんに謝ろう」
響「うう…怒られないかな…?」
赤P「んー、まあ理由が理由だからな…大丈夫だろ」
響「…だといいけど」
赤P「それにな、響」
響「…?」
赤P「怒られるときは俺も一緒だから、安心しとけ」
響「…はい///」
ハム蔵(旦那…!響を、響をよろしく頼んますぅ…!)
いぬ美(…なに泣いてんのよ、まだ早いわよ)
いぬ美(……)
赤P「お?い、いぬ美…どうした?」
- 151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 00:49:44.57 ID:IRGGvwsZ0
いぬ美(……)
いぬ美(あんた、響を泣かせたら承知しないわよ)
いぬ美(…その子は、私たちの家族なんだから)
赤P「お、おい響…いぬ美はなんて言ってるんだ?」
響「…えへへー、秘密だぞ!」
赤P「そ、そうか…ところで俺、犬苦手なんだけど…」
いぬ美(……ふふ)
赤P「や、やめて!わざわざ二本足で立って寄りかからないでぇ!」
響「あはは!プロデューサー情けないぞー!」
響(……)
響(ああそうか、自分がプロデューサーのことを好きになったのは)
響(なんとなく、沖縄のにいにと似てるからかもしれない)
響(…)
響(家族って、やっぱりいいものなんだな…)
- 153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 01:00:23.34 ID:IRGGvwsZ0
赤P「すみませんでした!」
響「ご、ごめんなさいでした!」
オカマD「あらいいのよ!二人が悪いわけじゃないんだし」スッキリ
赤P「そ、そう言ってもらえると助かります…ところで番組の方は…」
オカマD「それがね、ジュピターちゃんたちが予想以上に頑張ってくれちゃって…今週はこれでどうにかなりそうなの!」スッキリ
響「え…」
赤P「そ、そうなんですか…」
オカマD「…んふふ、何暗い顔してんのよ!別にレギュラー動かそうなんて気はさらさら無いわよぅ!」スッキリ
響「あ、そんなつもりじゃ…!」
オカマD「この番組はあくまで響ちゃんのものなんだから!他のポッと出には渡さないわよ!」スッキリ
赤P「あ、ありがとうございます!」
響「ありがとうございます!」
響(ところでなんでディレクターは妙にスッキリした顔をしてるんだろう)
- 156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 01:06:38.20 ID:IRGGvwsZ0
オカマD「…ま、今日のところは帰ってゆっくり休みなさい」
赤P「はい、お言葉に甘えてそうさせてもらいます」
オカマD「あ、それと響ちゃん」チョイチョイ
響「?」
オカマD(困ったらとにかく押しの一手よ!プロデューサーさん草食系みたいだし!)ヒソヒソ
響(!!!???)
オカマD「んふふ!それじゃまたね!」
赤P「ひ、響?ディレクターはなんて…」
響「うぎゃー!うるさいうるさーい!」
赤P「…?」
冬馬「…おい、765プロ」
赤P「お前は…天ケ瀬冬馬」
冬馬「“ヶ”しか合って…全部合ってるじゃねえか!」
- 157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 01:11:25.65 ID:IRGGvwsZ0
赤P「そりゃ一回間違えたあとだから普通は間違えないだろ…変なやつだな」
冬馬「ぐ…そっちこそ十分変な……まあいい!」
冬馬「…さっきのことを謝ろうと思ってよ」
響「さっきのこと…?」
冬馬「お前たちのことを卑怯者呼ばわりしたことだ」
冬馬「…今日一日この番組を体験して思ったが、これは卑怯な手段でテレビに出るようになったやつにはとてもできねえ」
冬馬「もっと真剣に…一生懸命やってこなきゃできないくらい大変な番組だってことは俺にだって分かったさ」
赤P「……今もお前の頭に鳥が数羽とまってるもんな」
冬馬「うるせえ!」
冬馬「…だが、まだお前たち全員のことを認めたわけじゃねえからな!」
冬馬「フェスで会ったときには覚悟しとけよ、765プロ!」
「冬馬くーん、早く行こうよー」
「そうだぞ、俺のショートカット愛花を早く見てくれよ」
- 158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 01:17:10.64 ID:IRGGvwsZ0
冬馬「だー!今行くから待ってろ!」
冬馬「…じゃあな、765プロ!」
タッタッタ…
赤P「……本当に変なやつだったな」
響「でも、悪いやつじゃないってことは分かったかもしれないさー」
赤P「…うん、そうだな…俺たちも悪い噂に動かされてたのかもしれない」
響「ジュピターが表紙を横取りしたのは変わらないけどね!」
赤P「うん…それもその通りだ」
赤P(黒井社長…これからもこんな妨害をしてくるんだろうか…?)
響「…とにかく今日は帰るさー!」
赤P「あ、おい!引っ張るなよ!」
響「なーんくるないさー!」
- 159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 01:22:07.61 ID:IRGGvwsZ0
青P「…それじゃ俺たちも帰りますか」
ハム蔵(兄貴…いいんですかい?響を旦那に取られちまったまんまで…)
青P「ですからハム蔵くん、俺にはハムスター語は分かりませんよ」
ハム蔵(く…言葉が通じないのがこんなにもどかしいとは…)
青P「さ、帰りましょういぬ美さん」
いぬ美(…ええ、そうね)
青P「…おっと、尻尾のあたりが汚れていますよいぬ美さん」
いぬ美(!)
ハム蔵(!!!)
青P「これでよしっと…うん、キレイですよいぬ美さん」
いぬ美(…青羽根さん///)
ハム蔵(青羽根ぇぇぇぇぇ!!!貴様ぁぁぁぁぁ!!)
青P「ですからハムスター語は分からないんですってば」
第16話『ひとりぼっちの気持ち』 完!
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 14:52:38.92 ID:IRGGvwsZ0
「きゃー!真きゅーん!風になびいてる髪がフローラルの香りー!」
「うわあああああ!!真ー!俺だー!毎朝味噌汁作ってくれー!」
真「うわわ!し、仕事がありますから!すみませーん!」
ガチャ バタン! マコトキューン ドワアア ドワォ!
真「ふう…人気が出たのはうれしいけど…」
真「なんかこう…ボクの思ってたのと違うような…」
-765プロ事務所-
真「おはようございまーす…」
赤P「おう真、おはよう」
春香「真、おはよ!…あれ?なんか元気無いね」
真「…うん、ちょっと悩みごとっていうか…」
第17話『真、まことの王子様』
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 14:55:12.67 ID:iCAjEBfx0
昨日はキリのいいところで落ちましたね
- 4:>>3 ちょっと休憩のつもりが気付いたら朝でした:2012/03/24(土) 14:56:48.57 ID:IRGGvwsZ0
赤P「おいおい、そういうことなら俺に相談しろよ」
真「…えっと、ボクのアイドル像のことなんですけど…」
……
赤P「…なるほど、そういうことか」
春香「いいじゃない!私なんてこの前の生放送以来すっかりタライアイドル扱いだよ?」
真「でも…最近は確かに女の子らしく扱ってくれる番組も増えたんだけど…」
真「いっつもワンピースばっか着せられて…なんかスースーするし…」
赤P「こら、女の子がそういうこと言うんじゃない」
真「す、すみません!…でも、女の子扱いってそういうことじゃないっていうか…」
真「……あーもう!難しいなあ!」
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:02:49.09 ID:IRGGvwsZ0
赤P「うーん、真の言いたいことも分かるけど…とりあえず今日の仕事を頑張らなきゃな」
真「そ、それは当然ですよ!せっかくお仕事もらえてるんだし…」
赤P「おし、それじゃ行ってくるかー!」
春香「プロデューサーさん!いってらっしゃい!」
赤P「ん、おう!いってきます」
春香「…えへへ」
-車内-
真(春香…すっごくうれしそうな顔してたな…)
赤P「ん?また考え事か?」
真「へ?あ、いや!そ、そんなんじゃなくてボーっとしてただけで…!」
赤P「?」
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:07:46.38 ID:IRGGvwsZ0
真「……」
真「プロデューサーは」
赤P「おう」
真「…恋ってしたことありますか?」
赤P「……どうしたんだ突然」
真「いえ…昨日読んだマンガがそんな内容だったなーと思って」
赤P「…そりゃあ無くは無いさ、大人だしな」
真「…恋人とかも?」
赤P「……まあ、いたな」
真「何人?」
赤P「おいおい、それ以上はプライバシーの侵害だ」
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:12:13.92 ID:IRGGvwsZ0
真「ちぇー、教えてくれそうだったのに」
赤P「ほら、テレビ局着いたぞ」
真「じゃあボク早めに楽屋行っておきますね」
赤P「ああ、俺はちょっと偉いさん方に挨拶してくるから…迷子になるんじゃないぞ?」
真「なりませんよーっだ」
赤P「はは、それじゃまたあとで」
真「はーい」
真「…」
真(恋、か…)
真(恋をしたら、ボクも……)
真(…なんてね)
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:17:13.13 ID:IRGGvwsZ0
「それで菊地さんは最近新しい一面を見せているということで話題になっていますが…」
「あ、はい…そんな…恥ずかしいです……」
「あらあら、かわいいこと」
「えへへ…」
赤P「……」
赤P(今の真像は俺が考えだしたと言っても過言ではない)
赤P(清楚で女の子らしい…言ってみればかよわい女の子)
赤P(確かに以前より人気は出たかもしれないが…)
赤P(…以前のファンは果たして満足しているのだろうか?)
赤P(『カッコイイ真』が好きだったファンは…)
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:23:19.82 ID:IRGGvwsZ0
お疲れ様でしたー
赤P「…おう真、おつかれ」
真「あ、プロデューサー!…今日のボク、どうでしたか?」
赤P「ああ、いつも通りいい感じだったよ」
真「そうですか、よかったー……ふぅ」
赤P「はは、やっぱり疲れるか?」
真「そりゃあ疲れますよ!生放送のときは一回きりだと思ってたけど、まさかこんなに続くなんて思わなかったし…」
赤P「……」
真「あ、でもこれがイヤってわけじゃないですよ?かわいいって言われるのはやっぱりうれしいですし…」
赤P「なあ真、このあとヒマか?」
真「へ?」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:28:07.01 ID:IRGGvwsZ0
-ゲームセンター-
真「せーの…おりゃっ!!」
テレッテー キロクコウシンデース
真「やった!プロデューサー、記録更新しちゃいました!」
赤P「ははは…まさかパンチマシンで負けるとは思わなかったよ…」
真「空手やってますからね!」
赤P「空手万能説か…」
真「プロデューサー!他のゲームでも勝負しましょうよ!」
赤P「よーし、じゃあ向こうのシューティングゲームなんてどうだ?俺得意なんだぞ」
真「へへー、負けませんよー!」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:33:16.09 ID:IRGGvwsZ0
真「……」
赤P「真はああいう怖いゲーム苦手か?」
真「苦手っていうか…まあ得意じゃないですけど…」
赤P「はは、そういうところは女の子だなあ」
真「…ねえプロデューサー、なんで今日はこんな遊びに連れてってくれたんですか?」
赤P「…んー、なんか最近の真は息が詰まってるのかなーと思ってさ」
真「…?」
赤P「もしキャラ付けで疲れてるんだったら俺の責任だろ?だから今日は真のやりたいことにとことん付き合おうと思ってさ」
真「じゃ、じゃあ!ボク遊園地に行きたいです!」
赤P「よし任せろ!俺も久々だから楽しむぞー!」
真「へへっ!やーりぃ!」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:40:11.00 ID:IRGGvwsZ0
真「あ!ジェットコースター乗りましょうよ!」
赤P「ちょ、ちょっと待て休憩を…」
真「今度は向こうのコーヒーカップ!」
赤P「お、おい、早く回すなよ?絶対だぞ?」
真「それじゃ休憩がてらクレープ!」
赤P「まかせなさーい」
真「ふー、楽しいなー!」
真(…でも、これってデート、だよね……)
真(…春香に悪いことしちゃってるかな)
「ちょ、ちょっと!離してください!」
真「!」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:46:36.75 ID:IRGGvwsZ0
男1「いいだろ?なあいいだろ?」
男2「最近ムシャクシャすることがあってイライラしてんだよ!いいからついてこいよ!」
女1「や、やめてください!」
女2「ついていったりしませんから!離してください!」
男3「まあ俺は女でも男でもどっちでもいいんだけどな」
真「あれは…!」
真(…見逃しちゃいけない気がする!行こう!)
男1「なあいいだろ?いいだろなあいいだろ?」
真「お、おい!ちょっと待て!」
男2「ああん?」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:52:24.61 ID:IRGGvwsZ0
真「い、嫌がってるじゃないか!離せよ!」
男2「…なんだお前」
女1「あ!あれって真きゅんじゃない!?」
女2「本当だ!あの女の子っぽい男の子っぽい女の子の真きゅんよ!」
男3「結局どっちなのか分からん」
真「え、あ、ちょ…」
女1「真きゅん!サインくださーい!」
女2「暴力なんて真きゅんには似合わないよぉ!いつもみたいに草原に行こ?」
真「そ、その…ボク、助けに来たんですけど…?」
男1「おい無視すんなやこらぁ!」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 15:58:34.81 ID:IRGGvwsZ0
赤P「いかんいかん、クレープにいろんな種類がありすぎて選ぶのに時間がかかってしまった」
赤P「…しかし俺も甘いもの好きになっちまったなあ」
赤P「春香の影響…なのか?」
赤P「…む、あれは…真!?なにやってんだあいつ!」ダッ
真「う…いつっ…!は、離せよ!」
男1「生意気な女だなあ、ああん!?」
男2「うひょー、腕の引き締まり方とかモロ俺のタイプ!」
男3「どうでもいいから俺の家行こうぜ」
赤P「あ、あの!真がなにかしたんですか!?」
真「ぷ、プロデューサー…!」
男3(おや、この男もなかなか…)
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:03:59.45 ID:IRGGvwsZ0
男1「こいつが俺たちにイチャモンつけてきやがったんだよ!ああん!?」
赤P「…それは申し訳ありませんでした」
真「プロデューサー!こんなやつらに頭を下げるなんて…!」
赤P「真は黙ってろ!」
真「!!」
男2「…へへ、ずいぶん物分かりのいい兄ちゃんじゃねえか」
赤P「…真はアイドルです、どうか暴力などはやめていただきたい」
男3「ふむ…」
女1(ね、ねえ、私たち早めにどっか行く…?)
女2(そ、そだね…これ以上ストーリーに絡めそうもないし…)
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:08:38.28 ID:IRGGvwsZ0
男1「そうだな…真ちゃんを暴力以外で好きにできるってのは?ああん?」
赤P「…勘弁してください」
男2「じゃあ、金とか?」
赤P「…そういうのがダメだというのは分かっていただけると思います」
男3「…じゃあ、お前を好きにするってのはどうだ?」
真(え?)
赤P「…それで気が済むんですか?」
真(えーっ!?)
赤P「では、気が済むまで俺を殴ってください」
真(あ、そっちか…よかった///)
男3(あ、そっちじゃなかったのに…)
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:13:42.50 ID:IRGGvwsZ0
男1「アン!」バキッ
男2「ドゥ!」ドカッ
男3「トロワ!」ボコッ
赤P「ぐわっ!」
男1「アン!」バキッ
男2「ドゥ!」ドカッ
男3「トロワ!」ボコッ
赤P「ぐわわっ!」
真(なんだこれ)
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:18:25.74 ID:IRGGvwsZ0
赤P「はぁ…はぁ…」
男2「な、なんだこいつ…しぶといぞ…」
真(プロデューサー…)
男1「んだよ!いくらプロデューサーでもここまで体張る意味ねェだろうがよ!」
赤P「…いいや、あるね」
男3「……」
赤P「女の前で…」
赤P「……女の前でカッコ悪いところ見せられるかよ!」
真(!!!)
男2「こいつ…!こうなったらとどめを…!」
真「…もうやめろぉ!」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:24:05.89 ID:IRGGvwsZ0
真「…さっき警察を呼びました、あと少ししたら来ると思います」
男1「んぐ…!こいつ!」
真「それともその疲れ切った体で空手有段者のボクと闘いますか!?」
男2「くっそ!逃げるぞ!」
男3「おい、あんた」
赤P「…?」
男3「…なかなか、いい男だったぜ」
赤P「へ?あ、どうも…」
「おい、早くずらかるぞ!」
「分かった、今行く!」
赤P「…なんだったんだあいつらは、いてて…」
真「ぷ、プロデューサー!」
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:29:50.04 ID:IRGGvwsZ0
赤P「…ん」
真「プロデューサー!大丈夫ですか!?」
赤P「ここは…そうか、俺、不良どもに殴られて…」
真「もう…!目を覚まさなかったらどうしようって、ボク、ボク…!」
赤P「はは…それはすまなかった」
赤P「……って、真…」
真「な、なんですか!?」
赤P「…これ、膝枕だよな?」
真「そうですけど…なにかまずかったですか?」
赤P「……いや、問題は無いけど…」
赤P(こりゃファンに見つかったら刺されるな…)
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:34:27.69 ID:IRGGvwsZ0
真「はぁ…でもよかった…本当に、うう…」
赤P「おいおい真…泣いてるのか?」
真「な、泣いちゃ悪いですか!?本当に心配だったんですからね!」
赤P「…うん、心配させてごめんな…」
赤P「……!」
真「…どうしたんですか、プロデューサー?」
赤P「…あー、ようやく分かったぞ真」
真「へ?な、なにがですか?」
赤P「…真のアイドル像についてだ」
真「…?」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:40:21.05 ID:IRGGvwsZ0
赤P「よいしょ、膝枕ありがとうな」
真「い、いえ…それでアイドル像っていうのは…」
赤P「ああ…まず、真はどんなアイドルになりたいんだ?」
真「それは…男の人からの人気があって、かわいいってみんなから言われて…」
赤P「つまり『女の子らしい』アイドルになりたいんだな?」
真「え、ええ…そうなると思います」
赤P「でも今の売り出し方も『女の子らしい』アイドルだよな?」
真「そういうことになりますよね」
赤P「そこの“ズレ”が真にとっての最大の問題になるわけだ」
真「ふぇ?」
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:45:39.40 ID:IRGGvwsZ0
真「あ、そっか…!本来なりたかったもののはずなのに、どこか不満を感じている…!」
赤P「それはつまり、真が本当になりたいアイドル像とは違うってことなんだ」
真「で、でも…それが分かったところでどうすれば…」
赤P「…なあ真、今からちょっと恥ずかしいこと言うけど聞いてくれるか?」
真「へ?」
赤P「今日のゲーセンで怖いゲームが苦手だって言った時の真は、すごく女の子らしかった」
赤P「その前のパンチマシンではあんなにはしゃいでたのにな」
真「あれは…だって得意だったし…」
赤P「はは、続けるぞ」
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:52:30.58 ID:IRGGvwsZ0
赤P「そのあと遊園地に来て、めいっぱい楽しむ真は本当にかわいらしかった」
真「か、かわ…///」
赤P「…いつもの元気なお前だって感じがした」
赤P「それから…不良たちに絡まれて、俺が殴られて…」
赤P「あいつら相手に意気込む真は堂々としててカッコよかった」
真「……」
赤P「…それで、俺が真の膝枕で目を覚ましたとき、真は俺のために泣いてくれてて」
赤P「そのときかな」
赤P「あ、これが真の魅力なんだって気付いたのは」
真「…!」
- 35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 16:56:35.36 ID:IRGGvwsZ0
赤P「…だからさ、真は無理に女の子らしくするんじゃなくて」
赤P「真が本来持ってる女の子の部分を自然に出していくっていうか…」
赤P「自分の思うがままに行動した方がいいんじゃないかな?…って俺が言えた義理じゃないかもしれないけど」
赤P「……あれ?真?」
真「…卑怯ですよ、プロデューサー」
赤P「へ?」
真「もう!最後にあれ乗りましょう、あれ!」
赤P「あれって…メリーゴーラウンドか?」
真「遊園地と言えばあれですよ!へへーっ、競走ですよー!」
赤P「あ、おい!俺一応けが人…いてて…」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:07:10.91 ID:IRGGvwsZ0
真「……」
赤P「やっと追い付いた…ってどうした真?乗るなら早く…」
真「ねえプロデューサー」
赤P「…どうした?」
真「…明日からは、テレビでもいつも通りのボクでいいんですよね?」
赤P「…まあすぐにってのは無理だけど、徐々にそうなるだろうな」
真「残念だなー、あのキャラけっこう好きだったのに」
赤P「うん…でも、“お姫様”はもう卒業だ」
真「……だったら」
赤P「…?」
真「……」
真「…だったら、今日の間は“お姫様”扱い…してください」
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:12:59.66 ID:IRGGvwsZ0
赤P「…真」
真「……っ」
赤P「……」
赤P「…乗っていかれますか?」
真「…え」
赤P「お姫様」
真「……へへ」
真「…よきにはからえ」
赤P「それじゃお殿様だろ?」
真「あはは、そうですね!」
- 38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:17:52.27 ID:IRGGvwsZ0
真「それじゃ…馬に乗ろうっと」
赤P「姫様、そちらではございませんよ」
真「え」
赤P「こちらの馬車に、お乗りください」
真「…ふふ」
真「では、あなたが王子様となって白馬に乗ってください」
赤P「え、俺が?」
真「……だって、他にいないんだもん」
赤P「…しょうがないな、よいしょっと」
真「…ね、プロデューサー」
赤P「んー?」
真「王子様、ですからね」
赤P「…おう」
- 39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:23:52.41 ID:IRGGvwsZ0
-帰路-
真「…今日はありがとうございました、プロデューサー」
赤P「いえいえ、お姫様の頼みならなんなりと」
真「もー、それは遊園地の中だけでしょ?」
赤P「真は“今日中”って言ってたけどな」
真「…さすがに恥ずかしいから外ではやめてください」
赤P「はは、了解」
真「…あの、プロデューサー」
赤P「ん?」
- 40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:30:28.19 ID:IRGGvwsZ0
真「ボクが目指すアイドル像…なんだか分かった気がしました」
赤P「…そっか、それならいいんだ」
真「でも、明日の収録はまだワンピース着ていった方がいいですよね?」
赤P「いや、明日から徐々に服装もチェンジしていこう」
真「え?でもそんなすぐには…」
赤P「…いや、あのさ」
真「はい?」
赤P「真のワンピース姿はそんなに安売りすべきじゃないっていうか、その…」
赤P「……あんまり他の男に見てもらいたくない」
真「!!」
- 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:33:47.36 ID:N0JO1wQt0
ここまで遅いと書き溜めの意味ないよな
- 42:>>41 さるさん怖いんでこれくらいの間隔なんですけど、大丈夫なんですかね:2012/03/24(土) 17:35:58.07 ID:IRGGvwsZ0
赤P「まあなんだ、ここぞと言うときに着るべきっていうか…あーもう」
赤P「とにかく!俺の前以外では着るな!」
真「は、ははははいわかりました」
赤P「それじゃまた明日!おやすみ!」スタスタスタ
真「お、おやしゅみなさい…」
真「…」
真「ええぇぇぇ~……///」
赤P「…」スタスタ
赤P(いかんいかんいかん、何を考えてるんだ俺は!)
赤P(あんな勘違いさせるようなことを言って…)
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:39:18.77 ID:IRGGvwsZ0
赤P(確かに真のワンピース姿はかわいいけど…)
赤P(……)
赤P(…えーい、くそ!)ピッ ピピッ prrrr prrrr
赤P「小鳥さん!?ちょっと飲みに行きませんか!?」
赤P「は?ひびたかの新作?何書いてんだあんたは!!」
-翌日、765プロ事務所-
ガチャ バタン
真「おっはようございまーす!」
赤P「お、おう真…おはよう…」
真「あれ?プロデューサー元気無いですね」
赤P「いや、あのあとちょっとな…」
真「?」
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:43:15.94 ID:IRGGvwsZ0
赤P「それで今日の仕事だけど…」
真「ちょっと控えめな衣装ですよね、分かってますよ!」
赤P「…すまんな、すぐに真のやりたいようにやらせてやれなくて」
真「いえいえ!ボクも今みたいな扱い楽しいですし、それに…」
赤P「…?」
真「…ちゃんとボクをボクとして見てくれる人がいるなら、別にゆっくりでもいいかなーって///」
赤P(うぐ…!)
真「…へへっ、大丈夫ですよ!ボクは別にプロデューサーのことを困らせるつもりは無いですし!」
真「ただ、ボクも女の子なんだなって実感しただけです!」
赤P「そ、それはいいことだな…」
真「それじゃ先に車まで行ってますね!」
ガチャ バタン
- 47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:47:46.24 ID:IRGGvwsZ0
赤P「……」
小鳥「…プロデューサーさん」
赤P「…はい」
小鳥「……浮気性な男は嫌われますからね」
赤P「…肝に銘じておきます……」
小鳥「…とにかく車の運転にだけは気をつけて」
赤P「はい…行ってきます…」
ガチャ バタン
小鳥「……」
小鳥「…酒飲み友達としか見られてないのも寂しいんですけどー…」
真美「ピヨちゃん何言ってんの?」
小鳥「ピヨーーーーッ!!!!!!」ドキーッ
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:52:21.16 ID:IRGGvwsZ0
赤P「……」
真「~♪」
赤P「…なあ真」
真「はい?」
赤P「昨日の帰り際のことは…その…」
真「ああ、分かってますよ!ボクのやる気を出そうとしてくれたんですよね!」
赤P「…え」
真「確かにああいうのはたまに着るから威力が高いんですよね!いやー、勉強になるなあ!」
赤P「……お前はそれでいいのか?」
真「はい!」
真「…ただし、今のところは、ですけどね」
- 51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 17:57:13.89 ID:IRGGvwsZ0
真「トップアイドルにもなってないのにそんなこと言えないし…」
真「プロデューサーってけっこう競争率高いんですよ?知ってました?」
赤P「いや、それは…どうだろう」
真「あはは、自覚無いってのは一番怖いなあ」
真「…とにかく!今はプロデューサーの言うことにしたがって頑張るだけです!」
赤P「…真は強いな」
真「えへへ、王子様が隣にいますからね」
赤P「…よし!俺も王子様の名に恥じないよう頑張らなくちゃな!」
真「その意気ですプロデューサー!」
赤P(そうだ、俺はこの子たちをトップアイドルにしなきゃならない)
赤P(…たとえ、なにがあっても)
第17話『真、まことの王子様』 完!
- 52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:02:51.72 ID:IRGGvwsZ0
-レッスンルーム-
律子「亜美!腕が伸びきってない!」
亜美「でぇん!」
律子「あずささん!ステップ意識して!」
あずさ「ひぃん!」
律子「伊織!また動きがちょっと早い!」
伊織「づわぁん!」
律子「ダメ!全然ダメ!」
律子「それじゃ最初からもう一回通しでいくわよー!」
亜美「ちょ、ちょっとりっちゃん…!タンマタンマ!」
あずさ「ふぅ…ふぅ…」
伊織「す、少しくらい休憩はさみましょうよ!」
- 54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:03:38.81 ID:Y6hmIHTa0
今日はどの位までいくつもりですか?
- 55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:08:00.56 ID:IRGGvwsZ0
律子「別にいいけど…そんなんじゃ他の子たちに抜かれちゃうかもしれないわよ?」
亜美「で、でも今日も朝6時から特訓だし…」
律子「真美に抜かれちゃってもいいのかなー?」
亜美「それは…!」
律子「ごめんごめん、そんなつもりは無いのよ」
律子「ただ、竜宮小町のプロデューサーである以上、手は抜きたくないだけ」
律子「もっとできるもの、あなたたちなら」
伊織「…よっし!休憩終わり!続きやるわよ!」
亜美「うへー、いおりんの鬼二等兵…」
伊織「ほら!あずさも始めるわよ!」
あずさ「あ、は~い…よいしょっと…」
- 57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:13:27.68 ID:IRGGvwsZ0
律子「じゃあ『七彩ボタン』最初からいくわよー」
伊織「どんときなさいよ!」
亜美「えーい、かかってこんかーい!」
あずさ「……はい、大丈夫です」
キミガクレタカラ ナナイーロボタンー♪
春香「…頑張ってるね、竜宮小町の3人」
真「うん、ボクたちも負けてられないね!」
千早「…そうね、あの根性は見習わなきゃいけないわ」
春香「今度のシークレットライブも大丈夫だね、きっと!」
「こら亜美!今度はヒザが曲がってる!」
「どひぃん!」
第18話『たくさんの、いっぱい』
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:18:17.35 ID:IRGGvwsZ0
-765プロ事務所-
伊織「はぁぁぁ…もう足パンパンよ!」
赤P「はは、お疲れさん」
亜美「ねえねえ、黄色の兄ちゃんは→?」
青P「今日は萩原さんのライブに付き添ってますよ、はいあずささん冷たいお茶です」
あずさ「あ…はい、ありがとうございます」
赤P「しかし気合い入ってるなー、律子」
律子「当然です!なんたって今度のシークレットライブはファンクラブ限定ですからね!」
律子「普段の恩返しの意味も込めてなんとしても成功させないと!」
伊織「…そう言われたら頑張るしかないじゃないの」
あずさ「…うふふ、そうね」
真美「ねーねーみんな→!面白いもの発見したよ→!」
- 59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:23:57.67 ID:IRGGvwsZ0
赤P「面白いものって…おお、これは」
青P「ふむ、噂には聞いていましたが」
律子「なになに?なんですか?」
青P「秋月さんのアイドル時代の写真です」
律子「どわーーーーーーーーっ!!!なな、なんでそんなものがここにあるんですか!?」
真美「んっふっふ~、竜宮小町宛てのファンレターを読んでたらそれが手紙に挟んであったのだ」
亜美「そんじゃ、りっちゃんの殺し屋時代の写真もあるかもね!」
律子「そんなものはありません!」
亜美「わー!りっちゃんが怒ったー!逃げろー!」
真美「殿中でござる殿中でござるー!」
律子「あ、こら!…まったくあの二人は」
- 60:>>54 20話いきたい あとよければ番外編も:2012/03/24(土) 18:29:44.96 ID:IRGGvwsZ0
赤P「でも懐かしいんじゃないのか?アイドル時代」
律子「…そりゃあ懐かしいっちゃ懐かしいですけど」
青P「もう一回アイドル復帰してみてはどうです?」
律子「そ、そんな!何言ってるんですか、まったくもう…」
律子「…ま、でも」
律子「もう一回、ステージに立てたらそれはそれで面白いなとは思います」
律子「…だけど、今の私は竜宮小町のプロデューサーですから!竜宮小町が成功するように頑張らないと!」
青P「…うん、そういうことなら大丈夫でしょう」
あずさ「あの、律子さん…」
律子「あ、どうしたんですかあずささん」
- 61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:34:31.23 ID:Y6hmIHTa0
>>60
これからの時間ペースアップ込みなら行ける・・・かな?
番外編は前のも良かったですよ、是非読みたいです!
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:34:32.75 ID:IRGGvwsZ0
あずさ「…なんだか体調があまり良くないみたいで…今日は早めに帰らせていただきますね」
律子「あ、はい…大丈夫ですか?」
あずさ「はい…では失礼します」
律子「あの…家に帰ったら手洗いうがいはしっかり」
青P「風邪のときは水分を多めにとり、極力ストレスを減らすよう心がけてください」
律子「!?」
青P「また、入浴やシャワーは適温で短時間なら問題ありません」
青P「病期を短縮するために解熱剤はなるべく使わず、普段からお酒を飲まれる場合は市販の風邪薬は避けてください」
青P「咳が続くときは抗生物質を使いましょう、そうすれば…」
青P「風邪が治る確率は100%です」キリッ
あずさ「あ、はい」
律子(知識豊富ー!)
- 63:番外編は時間見ながら入れるか考えます さるさん無い程度に早めの投下頑張ります:2012/03/24(土) 18:40:27.33 ID:IRGGvwsZ0
-その日の夜-
律子「…ふーっ、終わった~…!」
青P「お疲れ様です、秋月さん」
律子「プロデューサー…コーヒー、ありがとうございます」
青P「あずささんのこと、心配ですね」
律子「ええ、でもどうにかなるんじゃないかって思ってます」
青P「信頼してるんですね」
律子「信頼っていうか…どうにかなるって思ってるだけですよ」
青P「ふむ」
律子「私たちは4人で竜宮小町ですからね」
律子「全員がどうにかなるって思っとけば、どうにかなるんじゃないですかね?」
青P「…確率論的に言うとそれは…むぅ」
律子「あはは」
- 64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:45:03.10 ID:IRGGvwsZ0
-ライブ会場、リハーサル-
「水瀬さんマイクチェックお願いしまーす!」
「はーい!大丈夫でーす!」
律子(うん、順調ね…あずささんがまだ来ていないことを除けば)prrrr prrrr
律子(…!あずささんから電話!)ピッ
律子「はい、もしもし!今どこにいるんですか?」
律子「…病院ですか、それならよかったですけど」
律子「…はい、はい、熱は下がったけど…うん」
律子「……はぁ!?」
スタッフ「」ビクッ
律子「おたふく風邪で5日間は外に出れそうにないぃ!?」
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 18:49:50.99 ID:IRGGvwsZ0
亜美「りっちゃんりっちゃん、あずさお姉ちゃんライブ来れないってホント?」
律子「ええ…今から5日後のライブだから、ちょっと厳しそうね」
伊織「どうすんのよ!今更代役なんて…」
律子「…伊織と亜美、二人でステージに立つしか…」
亜美「でも、こんだけ広いステージで二人だと動き回るのも大変だよ…」
伊織「そうね…フォーメーションも変わるし…」
律子「…あー!竜宮小町のダンスを全部覚えてて、かつスケジュールが全部合う人がいれば…!」
亜美「へ」
伊織「あ」
律子「…ん?」
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:17:57.18 ID:IRGGvwsZ0
-その日の夜、765プロ事務所-
律子「…ただいま戻りました」
青P「おかえりなさ…おや、なんだか疲れていますね」
律子「いや、なんかなし崩しに代役としてライブに出ることになりまして…」
青P「ほう、それは興味深い」
律子「興味深いじゃないですよ!…ああもう、体力だって完全に衰えてるのにステージなんて…!」
青P「…そのわりには楽しそうですけどね」
律子「へ?」
青P「それに不安だからと言って『やめたい』じゃなくて『どうすればいいか』を考えてる」
青P「…もう答えは出てるんじゃないですか?」
律子「……」
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:22:15.99 ID:IRGGvwsZ0
-レッスンルーム-
伊織「律子!膝のノビが甘い!」
律子「どひぇん!」
亜美「りっちゃん!テンポ遅れてるよ!」
律子「ふわぁ!」
伊織・亜美「はい!もう一回!」
律子「とっぺぺぺ~ん!」
律子「…はぁ、はぁ……」
亜美「んっふっふ~、りっちゃんもまだまだですなあ」
伊織「そんな体力じゃライブなんてやっていけないわよー?にひひっ♪」
律子「あ、あんたたち…私がアイドルやめてからどれだけ経ってると…ふぅ…」
- 70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:27:56.10 ID:IRGGvwsZ0
伊織「とーにーかーく!律子がやるって決めたんだからやんなきゃダメなのよ!」
亜美「そうだよりっちゃーん!がんばろがんばろ!」
律子「…あーもう!分かったわよ!頑張るわよまったく!」
-765プロ事務所-
青P「……」
青P「今日は担当アイドルが全員オフなのでヒマですね…」
青P「…」
青P「ひぃ!待って!私、ヒマなの!」
青P「…違う、なにかがおかしい…」
青P「む、あずささんから電話ですか…」
青P「はい青羽根です、あずささん体調は…え?」
青P「…頼みごと?」
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:33:10.95 ID:IRGGvwsZ0
-ライブ当日-
律子「…」
伊織「あら律子、ガラにもなく緊張してんの?」
律子「…そりゃするに決まってるでしょ…」
亜美「大丈夫だよりっちゃん!なんとかなるなる!」
伊織「そうよ、どうにかしてくれなきゃ困るしね」
律子「そ、そうよね…なんとかなる…なんとかなる…」
亜美(あちゃー、りっちゃん本格的に緊張してるよ)
伊織「…よし、それじゃ律子は私たちが紹介したらステージに出てきなさいよね!」
律子「え、ちょ…!」
亜美「だってプロデューサーが急に出てきてもファンの兄ちゃん姉ちゃんも困るっしょ」
律子「そ、それはそうだけど…」
- 73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:38:41.11 ID:IRGGvwsZ0
伊織「とにかく!律子は私たちの言う通りにしなさい!」
亜美「そんじゃりっちゃん、行ってくるよーん!」
律子「あ、あんたたち!」
律子「……」
律子「あ、やっばい…すっごい緊張してきた…」
-ステージ-
伊織「みんなーおっまたせー!」
客A「うおー!いおりーん!」
亜美「待たせたのうおまえら!」
客B「あれ?あずささんは…?」
客C「いおりんがいれば俺の心臓は動き続ける」
- 75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:44:44.71 ID:IRGGvwsZ0
伊織「あずさは…残念だけど…」
客A「ま、まさか…」
亜美「惜しいやつをなくしたぜ…おろろん…」
客B「そんな…俺たちのあずささんは…」
伊織「おたふく風邪です!」
客たち「ズコー!」
客C「いおりんのミスリードマジ疑心暗鬼!」
伊織「でもそんなわけであずさは会場には来れないのよ、ごめんね!」
客たち「そんなー!がっかりだぜー!」
律子「さ、さすが…観客のあたため方もそつがないわね竜宮小町…」
スタッフ(そうか?)
- 76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:49:25.70 ID:IRGGvwsZ0
亜美「だから今日はあずさお姉ちゃんからビデオレターを預かってるよ→!」
客たち「おお?」
伊織「とりあえず見てみましょうか、スタッフさんお願いしまーす!」
客たち「ひゅーひゅー!」
律子(あずささんの…ビデオレターですって…?)
『…』
『…あら、これってもう撮ってるんですか?あらやだ~』
亜美「相変わらずだなーあずさお姉ちゃんは」
『…会場の皆さん、今日は私の体調管理が不十分なために迷惑かけてしまってごめんなさい』
客たち「残念だよー!本当に残念だよーい!」
律子(…そうよね、観客はみんな竜宮小町を見に来てるわけで…)
『だから今日は皆さんにお詫びをしたいと思います~』
律子(へ?)
- 78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:54:19.70 ID:IRGGvwsZ0
客たち「お、おいなんだあの男…そこそこイケメンだけど…」
あずさ「あずさと」
青P「青羽根の」
あずさ・青P「ショートコント」
客たち「!?」
律子「!?」
青P「ショートコント、10回クイズ」
あずさ「プロデューサーさんプロデューサーさん、シャンデリアって10回言ってください」
青P「シャンデリアシャンデリアシャ(ry」
あずさ「ここは?」
青P「肘」
あずさ「正解!」
青P「なんか違う!」
- 80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 19:59:49.09 ID:IRGGvwsZ0
客たち「お、おい…なんだこりゃあ…」
青P「続きましてショートコント、テレフォンショッキング」
青P「それじゃそろそろ友達を紹介してくれるかな?」
あずさ「あ、は~い」
青P「誰を紹介してくれるのかな?」
あずさ「タモリさんで」
青P「俺~!?」
客A「ふ、ふふ…」
客B「…なんだよアイツ、俺たちのあずささんを一人占めしやがって」
客C「いおりんのモニターを眺める姿マジ微動だにしない!」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:03:51.05 ID:IRGGvwsZ0
青P「続きましてショートコント、ライブ」
あずさ「今日は俺のライブに来てくれてどうもありがとう!」
青P「イエー!」
あずさ「だけど次が最後の曲だ…」
青P「えー!」
あずさ「聞いてくれ……『君が代』」
青P「なんか違う!」
青P「続きましてショートコント、ipod」
青P「あれ、ipod聞いてるんですか?」
あずさ「最近ダウンロードした曲聞いてるんです~」
青P「へえ、なんていう曲?」
あずさ「『君が代』」
青P「なんか違う!」
- 82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:08:36.18 ID:IRGGvwsZ0
『続きまして…』
客A「あは、あははは!」
客B「……」
客C「手に口をあてて笑いを抑えるいおりんマジ淑女の嗜み!」
律子(な、なに考えてんのよあの二人…)
客B「おい、あの男765プロのプロデューサーらしいな…」
客A「へ?あ、ああ…面白いな、765プロのプロデューサーって」
客B「…他にどんなプロデューサーがいるんだろうな」
律子(……!)
『…というわけでショートコントは終わりです、楽しんでいただけましたか~?』
客たち「面白かったよあずささーん!」
- 83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:13:11.11 ID:IRGGvwsZ0
『私は今日そちらに行くことはできないんですが…代役としてすばらしいゲストが来てくれてます』
客たち「誰だ誰だー?」
『紹介はステージ上の伊織ちゃんと亜美ちゃんに任せるとして…』
『その人は私たち竜宮小町にとって、とても大切な人です』
律子(!)
『…今は緊張してるかもしれないけど』
『なんとかなりますよ!ファイト!』
律子(あずさ、さん…)
『それじゃあとは伊織ちゃんと亜美ちゃんに任せますね~、三浦あずさでした~』
亜美「…それではさっそく紹介いたしましょ→!」
伊織「竜宮小町のプロデューサー、秋月律子でーす!どうぞー!」
- 84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:19:07.20 ID:IRGGvwsZ0
律子「……」ギクシャクギクシャク
「お、おい…誰だよあれ…かわいいけど…」
「ぷ、プロデューサーって言ってたよな?なんかすげぇな765プロ…」
律子「う、うう…」
亜美(りっちゃんりっちゃん!ほら、自己紹介しないと!)
律子「あ!えと、りゅ、竜宮小町の秋月律子です!今日はあずささんの代役を務めます、よろしくお願いします!」
「……」パチ、パチパチ…
律子「う…」
律子(…だ、ダメよ!プロデューサーもあずささんも会場を盛り上げようと協力してくれたのに…!)
律子(私がやらないでどうする!!)
律子「は、反応が薄くて、私困っちぁう!竜宮小町なだけに!」
律子を除く全員「!?」
- 85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:24:13.23 ID:IRGGvwsZ0
律子「あ、えと…」
律子「今のは竜宮小町の“小町”と“こまっちゃう”をかけたわけで…」
伊織(さ、さすがに分かるわよそれくらい!)
青P(…秋月さんが心配で見に来ましたが…)
青P(解説が必要なダジャレはダジャレと言わないのです、秋月さん…!)
律子「えと…」
律子(…やっぱり、私なんかじゃ)
客B「……がんばれー!!」
律子「!!」
客B「765プロのプロデューサー面白いぞ!期待してるぞー!」
客A「そ、そうだぞー!ダジャレはどうかと思うけどー!」
青P(なん……だと……)
- 88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:30:03.13 ID:IRGGvwsZ0
伊織「…ほら律子、ファンのみんなが待ってるわよ」
律子「え、あ…」
亜美「りっちゃん!亜美たちは4人で竜宮小町っしょ?」
律子「…!」
客B「竜宮小町!困っちゃう!」
客A「!」
客たち「…竜宮小町!困っちゃう!」
客たち「竜宮小町!!困っちゃう!!」
律子「やめてー!!」
客たち「ドッ」
青P(これが…ダジャレの新しい可能性…!!)
- 89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:35:49.39 ID:IRGGvwsZ0
律子「はぁ…はぁ…///」
亜美「あはは、りっちゃんかわいー!」
客A「りっちゃんかわいー!」
伊織「にひひっ、赤くなってるわよ律子」
律子「い、伊織まで…やめてよもー!!」
客C(いおりつ…だと…!?)
律子「もう…ここまでで私、いっぱいいっぱいよ」
亜美「へ?」
律子「…というわけで聞いてください、『いっぱいいっぱい』!」
伊織「あ、アンタ!どこから計算で…」
客B「りっちゃんの曲紹介マジ狡猾ー!」
ネェイッパイ イッパイ イッパイ イッパイ…♪
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:39:26.00 ID:IRGGvwsZ0
-ライブ後-
律子「……」
青P「お疲れ様です、秋月さん」
律子「…プロデューサー」
青P「やっぱりアイドルに戻りたくなったんじゃないですか?」
律子「いえ、私には竜宮小町がありますから」
青P「なんなら竜宮小町を4人編成にして、俺がプロデューサーになってもいいですが」
律子「ほ、ホントですか?」
青P「ジョークです」
律子「…プロデューサーって笑いのセンスは無いですよね」
青P(なん……だと……)
- 91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:44:00.02 ID:IRGGvwsZ0
律子「あはは、そんなに暗そうな顔しないでくださいよ」
青P「…笑いのセンスを否定されると、どうしても…」
律子「それもジョークだって言ったらどうします?」
青P「……人間不信になりそうです」
律子「…ふふ、ホントに面白いですね、プロデューサーは」
青P「…?」
律子「…今日はありがとうございました、ビデオレターの件も」
青P「ああ、あれはあずささん考案ですからね…俺はちょっと手伝っただけですよ」
律子「それでもうれしかったですよ」
青P「それはなによりです」
- 92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:48:33.44 ID:IRGGvwsZ0
青P「今日のライブで765プロのプロデューサーは面白いってことが広まりましたからね!これからは一層頑張らなければ!」
律子「ふふ、そうですね」
青P「…なにかおかしなことを言いましたか?」
律子「いーえ、なんにも」
律子「…ねえ、プロデューサー」
青P「はい?」
律子「…その、もし私が…」
律子「じ、自分の夢を叶えたいって、言ったら…」
律子「ぷろ、プロデューサーは…」
ガチャ!
亜美「あー!りっちゃんこんなところにいたー!」
伊織「二人で何やってんのよ、もう!」
- 93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 20:54:08.40 ID:IRGGvwsZ0
律子「あ、あんたたち…!」
亜美「今からご飯行って、あずさお姉ちゃんのお見舞い何にするか考えるんでしょ→!?」
伊織「早く行かなきゃお気に入りのお店が閉まっちゃうじゃない!」
律子「ちょ、ちょっと…!引っ張らないでよ!」
青P「秋月さん」
律子「は、はい?」
青P「俺は何があっても、765プロの皆さんを応援しますよ」
青P「だから、みんなで一緒に頑張りましょう」
律子「…はい!」
亜美「おろー?なんか青色の兄ちゃんとりっちゃんいい雰囲気じゃない?」
伊織「このあとファミレスでゆっくり聞かせてもらうからね!」
律子「そ、そんなんじゃないわよ!もー!」
- 95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:00:08.05 ID:IRGGvwsZ0
ワイワイ リッチャンカオアカーイ チガウ!コレハオタフクカゼヨ! エェ!?
青P「……」
青P「…応援してますよ、オウ!イエーン…」
青P「これは言わなくてよかったですね……」
-後日、レッスンスタジオ-
律子「亜美!指先まで伸ばして!」
亜美「どわぉ!」
律子「あずささん!腰のキレが足りない!」
あずさ「すわわん!」
律子「伊織!デコの汗がまぶしい!」
伊織「ごんだら…私だけ関係無いじゃないのよ!」
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:05:40.06 ID:IRGGvwsZ0
律子「はい、もう一回やるわよー」
亜美「うへー、りっちゃん最近ますます厳しくなっちょるよー…」
伊織「何かイライラすることでもあったの?」
律子「そんなことはないわよ、ただ…」
亜美「ただ…?」
律子「“765プロの”竜宮小町をもっと立派にしなきゃって思っただけ」
律子「私たち4人で竜宮小町なんだから、ね?」
あずさ「…そんなこと言われたら頑張らないわけにはいきませんね~」
伊織「……よっし!レッスン続けるわよ!」
律子「それじゃあ最初から通しを20セット!」
伊織・亜美・あずさ「ふわあああああああああ!!!???!?!?!?」
第18話『たくさんの、いっぱい』 完!
- 99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:09:38.15 ID:IRGGvwsZ0
このあと番外編いくか19話いくかどっちがいいですかね?
番外編はあっても無くても支障は無い感じなので、読んでくれてる人が早く19話いきたいって思ってたら19話いこうと思います
ちなみに19話はアニメ通り貴音回、番外編は雪歩犬ライブ回です
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:10:32.73 ID:dPDRinOZ0
番外編期待
- 101: 忍法帖【Lv=27,xxxPT】 :2012/03/24(土) 21:17:46.25 ID:WX6Ziora0
番外編読みたいです
- 102:それじゃ雪歩犬ライブ回投下します お付き合いください:2012/03/24(土) 21:19:32.52 ID:IRGGvwsZ0
「萩原さーん!マイクの感じどうですかー!?」
雪歩「あ、はい!いつも通り大丈夫です!」
「了解でーす!」
雪歩「…」
雪歩(今日は、私が普通のアイドルに戻る日)
雪歩(…今日が過ぎれば、私は他のみんなと何の変わりも無い普通のアイドルになる)
雪歩(…)
雪歩(…今日は)
雪歩(犬限定ライブ、最終公演の日です)
「それじゃあ最初から通しでいきまーす!」
番外編『アイドルとして』
- 104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:23:54.67 ID:IRGGvwsZ0
黄P「おう、おつかれ」
雪歩「プロデューサー…おつかれさまですぅ」
黄P「いつも以上に仕上がってんな」
雪歩「ええ、まあ…最後ですから…」
黄P「…」
雪歩「…」
黄P「…ま、お前が決めたことなら俺は何も言わない」
黄P「頑張れよ」
雪歩「…はい」スタスタ
- 105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:27:59.54 ID:IRGGvwsZ0
黄P「…」
黄P(最近の雪歩…まあ雪歩だけじゃなくてうちの連中全員だが)
黄P(もっぱら仕事も増えてアイドルとしての人気も出てきた)
黄P(…売れないころの黒歴史ってなあこの業界にゃたくさんあるもんだが)
黄P(清純派として売り出したい雪歩にはこの犬限定ライブはイメージダウンにつながる)
黄P(……スポンサー様の要望ってのは絶対だしな)
黄P(…難しいもんだ)
黄P(それに、なによりあいつ自身が…)
スタッフリーダー「あの、プロデューサーさん?」
- 106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:32:43.76 ID:IRGGvwsZ0
黄P「あ、ああ!どうしたんすか?」
スタッフリーダー「大丈夫ですか?ぼーっとして…」
黄P「いやー、昨日深夜にエロい洋画がやってましてね…ついつい…」
リーダー「あはは、相変わらずですね」
黄P「へへ、光栄です」
リーダー「ところで、相談したいことがあるんですけど…」
黄P「相談…?」
- 107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:37:09.00 ID:IRGGvwsZ0
-楽屋-
雪歩「…」
雪歩「今日で終わり、かぁ…」
雪歩「…」
雪歩(プロデューサーさんには、私もこのライブをやめたいって言った)
雪歩(だって四条さんとかいっつも感想言ってくるし…うぅ…)
雪歩(……まあ褒めてくれるのはうれしいけど…)
雪歩(でも…)
雪歩(…そろそろ潮時なのかな、とも思う)
- 109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:42:17.03 ID:IRGGvwsZ0
雪歩(正直、このままじゃ私はいわゆるトップアイドルにはなれない)
雪歩(だったら…)
雪歩(……だったら、普通のアイドルに戻るしか…)
「萩原さーん!そろそろ準備お願いしまーす!」
雪歩「!」
雪歩「…よし」
雪歩「はい!今行きます!」
雪歩(…今日は)
雪歩(今日は、私が普通のアイドルに戻る日)
- 111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:47:04.76 ID:IRGGvwsZ0
-ライブ-
犬A「わんわーん!雪歩様ー!」
犬B「わんわーん!もっと投げてくださーい!」
雪歩「ほら!あなたたちの好きなドッグフードよ!お食べ!」
犬たち「わんわーん!」
黄P「…」
黄P(…あと一曲で、ラストか)
黄P「すんません、スタッフの皆さん準備お願いします」
スタッフ1「あはは、水臭いなあプロデューサーさん」
スタッフ2「俺たちの仲でしょ?最後まで付き合いますよ」
黄P「…ありがとうございます」
- 112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 21:51:39.63 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「はあ…はあ…」
犬A「わんわーん!雪歩様ー!」
犬B「わんわーん!本日もすばらしい歌声でしたー!」
雪歩(次が…次が最後の曲…)
雪歩「…」
雪歩(…い、言わなきゃ…!)
雪歩(普通のアイドルに戻りますって…!雪歩様は卒業だって…!)
雪歩(なのに…!なのに!)
- 114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:00:08.61 ID:IRGGvwsZ0
犬A「わんわ…お、おい…」
犬B「雪歩様泣いてる…」
雪歩「う、うう…ぐすっ……!」
ザワザワ ザワザワンワン
黄P(…正念場だ、雪歩)
黄P「…」
黄P「頑張れ……!」
雪歩「…ひぐっ、ぐすっ…」
雪歩(やめるって言わなきゃ…萩原雪歩に戻るって…!)
雪歩(なのに、言えない…!私、私…!)
雪歩「やめたくないよぉ…!」
犬たち「!!」
- 115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:05:04.67 ID:IRGGvwsZ0
犬A「お、おい…今やめるって…!」
犬B「…う、嘘だろ…雪歩様アイドルやめちゃうのかよ…?」
雪歩「雪歩様って呼ばれてもいい!ちょっとくらい変なアイドル扱いされたっていい!」
犬たち「!」
雪歩「私のアイドルとしての出発点はここで!私を成長させてくれたのもここで!」
雪歩「私に声援を送ってくれたのはここのみんなだった!」
犬たち「…」
雪歩「やめたくないよぉ…最後なんてやだよぉ…う、うう…!」
- 116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:10:26.81 ID:IRGGvwsZ0
犬A「さ、最後…?」
犬B「…もしかして雪歩様ライブが最後ってことじゃあ…」
「そ、そんな!」「雪歩様ー!やめないでくれー!」「わ、わんわーん!」
雪歩「うう…、ぐすっ…」
黄P「…すんません、今お願いします」
スタッフ1「了解」ポチッ
スタッフ2「…それにしても、プロデューサーさん」
黄P「……はい」
スタッフ2「…この写真の雪歩ちゃん、めちゃくちゃかわいいですね」
黄P「…ええ」
黄P「なんたって、雪歩ですから」
- 119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:23:30.00 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「う、うう…」
雪歩(…ダメだな私、こんなことも言えないで…)
雪歩(これじゃトップアイドルなんて夢のまた夢で…)
雪歩(…? 客席が騒がしい…?)
犬A「…お、おい…あの雪歩様…」
犬B「……ああ、すっげえかわいいな…」
雪歩(…私のうしろ?)
雪歩(一体何が…)クルッ
雪歩「!!」
- 121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:28:01.46 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「こ、これ…今度の映画のスナップ写真…!」
雪歩「なんでスクリーンに…!」
黄P「…今度の映画で準主役もらったんすよ、雪歩のやつ」
黄P「…ちなみにこの写真も、今日見本もらったばかりの未公開です」
スタッフ1「へえ、どうりで見たこと無い写真なわけだ」
黄P「病院で不治の病と闘うお嬢様の役…だったかな、確か」
スタッフ2「いいんですか?そんな写真ここで見せちゃって」
黄P「今までついてきてくれた犬へのご褒美ですよ」
スタッフ2「はは、それじゃこんな仕事続けるわけにはいかないな…残念だけど」
黄P「…そうっすよね」
黄P「あいつは、もっと先に進まなきゃいけないんだ」
- 122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:32:58.79 ID:IRGGvwsZ0
雪歩(で、でも…こんな写真を見せられたって…!私は…!)
「雪歩様ー!!!」
雪歩「!」
雪歩(あの人…)
雪歩(いつも欠かさず来てくれてる…)
雪歩(夏祭りの村の…!)
若者「わんわーん!雪歩様ー!」
黄P「…曲の準備、お願いします」
スタッフ1「…了解」
- 123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:36:56.00 ID:IRGGvwsZ0
若者「俺は、今まで現実の女性に興味が持てずにいました!」
若者「三次元なんてくそくらえ!そう思ってた時期が私にもありました!」
オ、オレモダ… ムシロゲンザイシンコウケイダ… ユキホサマハジゲンガチガウワン
若者「でも!雪歩様に出会ってからそんな考えは吹き飛びました!」
若者「こんな素敵な女性がこの世にいるのかと思いました!」
雪歩「…」
若者「そして、今スクリーンに映ってる写真を見て実感しました!」
若者「俺は、なにがあろうと雪歩様のファンです!」
雪歩「!!」
- 126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:42:32.64 ID:IRGGvwsZ0
若者「でも、萩原雪歩に戻るなんて思わないでください!」
雪歩「あ…」
若者「一歩進んで、トップアイドルを目指してください!」
若者「前に、先に進んでください!」
若者「俺はいつでも、雪歩様を応援してます!」
若者「…」
若者「…すぅ…はぁ…」
若者「雪歩ぉぉぉー!!!頑張れぇぇーーー!!!!」
雪歩「…!!」
- 127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:46:53.09 ID:IRGGvwsZ0
「あ、あいつ雪歩様を呼び捨てで…!」「犬の風上にも置けん!」
雪歩「あ、あの!」
犬たち「…ゆ、雪歩様……!」
雪歩「…じ、実は私、今日でこのライブをやめるつもりだって…この場で言うつもりでした」
「や、やっぱりか…」「嘘だって言ってくれー…」
雪歩「……でも、皆さんの顔を見てたらやっぱり言えなくて…」
雪歩「私にとってここは、とても大切な場所なんだって実感しました」
雪歩「…ありがとうございます」
「ゆ、雪歩様が頭を…」「こんな雪歩様初めて見た…」
- 128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 22:52:05.67 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「…でも、いつまでも甘えてちゃいけないって思ったんです」
雪歩「ここにいれば雪歩様雪歩様ってみんなが言ってくれる」
雪歩「だけど、トップアイドルを目指すにはそれじゃダメだって思ったんです」
雪歩「……今日で、雪歩様は卒業です」
「そ、そんな…」「くぅん…」
雪歩「…だから、今日は最後に新しい私を見てもらおうと思います」
雪歩「…聞いてください」
雪歩「『Kosmos,Cosmos』」
- 132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:00:16.95 ID:IRGGvwsZ0
Kosmos,Cosmos
跳び出してゆく 無限と宇宙の彼方
Kosmos,Cosmos
もう止まれない
イメージを塗り替えて
ユラリ フワリ 花のようにユメが咲いて
キラリ
光の列すり抜けたら二人
Access to the future
Reason and the nature
- 133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:05:41.95 ID:IRGGvwsZ0
-ライブ後、楽屋-
雪歩「…」
雪歩(……終わっちゃった、な…)
雪歩(みんな、どう思ってるんだろ…急にライブやめるなんて言って…)
雪歩「…」
雪歩(…やっぱり、怒ってるよね)
雪歩(……ごめん、なさい)
ガチャ
黄P「…おつかれさん」
雪歩「プロデューサー…」
- 134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:10:16.39 ID:IRGGvwsZ0
黄P「どうだったよ、卒業してみて」
雪歩「…なんだか、ふわふわしてます。実感が無いっていうか…」
黄P「へへ、そりゃそうだろうな」
雪歩「……今までの私を作ってくれたって言っても、おかしくないですから」
黄P「…まあ、あいつらは今までよくついてきてくれたよ」
雪歩「…」
黄P「不安か?やっぱり」
- 135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:14:03.78 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「…不安じゃないわけないです、急にこんなことして…」
雪歩「今まで見に来てくれたお客さんも、怒ってるかもしれないし」
黄P「…」
雪歩「これでもし、嫌な噂とかされたらって思うと、私…!」
黄P「…雪歩、ちょっと耳を澄ましてみろ」
雪歩「…なんですか、こんなときに」
黄P「いいから」
雪歩「…」
……ホー …キホー …コール! …ンコール!
- 136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:19:27.74 ID:IRGGvwsZ0
…キホー!! ユキホー!! アンコール!! アンコール!!
雪歩「…あ……」
黄P「思えば、今まではあいつらライブ後はわんわん言うだけでアンコールなんて一度も無かった」
黄P「でもよ、アイドルってのはアンコールに応えるのがお決まりなんだぜ?」
雪歩「わ、私…私……!」
黄P「それによ」
雪歩「…?」
黄P「『雪歩様』じゃなくて、せっかくお前の名前呼んでくれてんだ」
黄P「行ってやれ、雪歩」
- 137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:24:25.64 ID:IRGGvwsZ0
雪歩「ぷろ、プロデューサー…!う、うう…!」
黄P「…泣くのはライブが全部終わってからだ、雪歩」
黄P「別に泣くお前も悪かねえけどよ、ファンが見たいのは笑ったお前だぜ?」
雪歩「…!」
黄P「おら!分かったらさっさと行って来い!」
雪歩「…はい!行ってきます!」
ガチャ バタン! タッタッタッ…
黄P「へへ、いい顔してやがる」
黄P「…」
- 138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:28:21.82 ID:IRGGvwsZ0
黄P「…あいつは」
黄P「俺が初めて企画して、今までずっといっしょにやってきたアイドルで」
黄P「…最初はこのライブハウス借りるのも一苦労で」
黄P「それでも徐々に人気が出てきて、それで…」
黄P「…」
黄P「……こんな顔、赤羽根と青羽根のヤローには見せらんねえなあ…」
ミンナー!オマタセー! ウオオオ!ユキホー! ヤッパリカワイー!!
…
- 139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:33:40.13 ID:IRGGvwsZ0
-後日、765プロ事務所-
雪歩「おはようございますっ!」
小鳥「あら雪歩ちゃん、最近いきいきしてるわね」
雪歩「そうですかぁ?えへへ」
小鳥「今度の映画も頑張らないとね!」
雪歩「はい!もちろんですぅ!」
黄P「…」
『…相談てのはなんですか、リーダーさん』
『いや、先日ファンの方がいらしてですね…』
- 141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:38:07.25 ID:IRGGvwsZ0
リーダー『ステージの調整とかしてるときだったんですけど、真剣だったから話を聞いてみたら』
リーダー『どうも雪歩ちゃんの今後を心配してるって旨を伝えてきたんです』
リーダー『これからもっと有名になるにあたって、このライブは邪魔なんじゃないのかって』
黄P『……、そいつぁ…』
リーダー『…普段なら帰れって言ってたところですけど』
リーダー『ちょうど今回で終わりだってときだったから…つい話してしまいました』
黄P『いえ、遅かれ早かれ分かることなんで、大丈夫ですよ』
黄P『…それに、多分そいつは一番言うこと聞く犬なんで』
- 142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 23:43:15.41 ID:IRGGvwsZ0
リーダー『それで、その人が言っていたのは』
リーダー『…とにかく、雪歩ちゃんの魅力をみんなに伝えてほしい、って』
黄P『…!』
リーダー『ライブに集まる犬は、みんななにかしら雪歩ちゃんに魅力を感じているはずだ』
リーダー『だけど雪歩様は、雪歩ちゃんの本当の魅力じゃない』
リーダー『…雪歩ちゃんの本当の魅力を、見せつけるようなライブにしてくれ…だそうです』
黄P『……だったら、ちょうど今日…』
…
- 145:すみませんさるさんくらってました:2012/03/25(日) 00:00:28.81 ID:IRGGvwsZ0
黄P「…忠犬ってなあ、いつの時代にもいるもんだな」
雪歩「プロデューサー?」
黄P「だわっ!!び、びっくりさせんじゃねえ!」
雪歩「だってボーっとしてたから…大丈夫ですか?」
黄P「…大丈夫だよ!昨日の夜にエロい情報番組がやってたから夜更かししただけだ!」
雪歩「え、エロって…!うう…!」
雪歩「今から映画の撮影なんですから、早く行きましょう!」
黄P「…ずいぶんとノリノリじゃねえか」
雪歩「もちろんですよ!だって…」
雪歩「犬ライブを無かったことにするんじゃなくて、それを土台にして頑張ろうって思ったら、すっごく楽になったんです」
雪歩「つらいけど楽しかったっていうのは本当ですし」
黄P「…そうか」
- 146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:05:05.01 ID:61gEGj0C0
雪歩「それに、今度の映画がヒットすればファンの皆さんにも恩返しになるかなーって」
黄P「…お前も強くなったなあ」
雪歩「プロデューサーのおかげですよ」
黄P「お世辞までうまくなりやがって」
雪歩「えへへ…」
黄P「いや、そこはお世辞じゃないって否定しろよ」
雪歩「プロデューサー!」
黄P「?」
雪歩「今日も、よろしくお願いしますね!プロデューサー!」
番外編『アイドルとして』 完!
- 147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 00:08:28.01 ID:A/CQP0t40
いい話だった、掛け値なしに
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:46:12.40 ID:61gEGj0C0
貴音「…これぞまさに本物の味、たいへんおいしゅうございました」
貴音「四条貴音のらぁめん探訪、本日はここまでにございます」
貴音「それでは皆様、また来週」
スタッフ「OKでーす!」
貴音「お疲れさまでした」
スタッフ「あ、四条さん来週は楽屋での撮影になります」
貴音「…なぜでしょう」
スタッフ「予算の都合です」
貴音「…」
貴音「うふふ」
貴音「面妖な」(真剣)
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:49:00.62 ID:61gEGj0C0
貴音「なぜです!本日は3杯しかおかわりしていないはずです!」
スタッフ「ここ高級中華料理店ですよ!?3杯分だけで僕の何日分の食費になるか…ちくしょう!」
貴音「ちくしょうと言いたいのはこちらです!ちくしょう!」
黄P「おら貴音、さっさと次の現場行くぞ」ガシッ ズルズル
貴音「3杯しか…3杯しか食べてないではありませんか…っ!う、うう…!」ズルズル
黄P「そんじゃお疲れさんでしたー」
スタッフ「あ、お疲れ様でした…」
貴音「あなた様はいけずです…うう…」
黄P「もっとそそられる場面で聞きたかったわ」
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:51:59.75 ID:61gEGj0C0
黄P「お前あんだけ食ったのにまだ足りてねえのかよ」
貴音「3杯だけではありませんか!」
黄P「普通は1杯食えば十分なんだよ」
貴音「…ふふ」
黄P「…んだよ」
貴音「普通とはいったいなんなのでしょうね」
貴音「普通という言葉などでは縛られない」
貴音「そんなあいどるに、わたくしはなりたいのです」
黄P「うるせぇ」
貴音「ああん」
第19話『雲間に隠れる月の如く』
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:56:53.98 ID:61gEGj0C0
-移動中の車内-
黄P「ていうか次の仕事が雑誌のモデルなんだからあんまり食うなよ」
貴音「大丈夫です、食が体型に表れるようなやわな鍛え方はしておりません」
黄P「…どういうことだよ」
貴音「ふふ、とっぷしーくれっとです」
黄P「うるせぇ」
貴音「ああん」
黄P「…分かったよ、次の仕事終わったらメシ行くぞ」
貴音「らぁめんですか!?」
黄P「なんでもいいよもう!」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 09:59:29.87 ID:61gEGj0C0
-撮影場所の公園-
ファン1「わー…貴音さんやっぱりきれいね」
ファン2「不思議っていうか…まるで人間じゃないみたいっていうか…」
ファン3「もしかして月から来たかぐや姫じゃねえのか、なんてな」
黄P(月…実はあいつは地球の生命を監視するアンチスパイラルの手先で…)
黄P(…ん?電話か)
カメラマン「はいオッケーです、今日はこれで終わりにしましょう」
貴音「ありがとうございます」
貴音「プロデューサー、本日の仕事はこれで…」
黄P「…ういっす、了解しました…失礼します」ピッ
貴音「どうかされたのですか?」
黄P「あー…すまん、仕事が入ってメシ行けそうにねえわ」
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:02:23.54 ID:61gEGj0C0
貴音「…そうですか、いえ、仕事ならば仕方ありませんが…」
黄P「悪いな」
貴音「それでは今日のところは一人で帰ることといたしましょう」
黄P「大丈夫か?タクシー呼んでも構わないんだぜ、お姫ちん」
貴音「ふふ、今日はなんだか歩いて帰りたい心持ちですので…それでは」
黄P「おう、お疲れさん」
黄P「…」
黄P「からかっても動じないってなあ寂しいもんだな」
-街中-
貴音「今日の昼食は…」
貴音「とんこつ…それとも味噌…いえ、塩もいいかもしれませんね!ふふっ!」
貴音「らぁめん♪らぁめん♪」ウキウキ
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:05:39.23 ID:61gEGj0C0
貴音「らぁめん♪らぁめん♪」テクテク
貴音「ら…」テクテ ドンッ
紳士「おっと、これは失礼」
貴音「いえ、こちらこそ……ふふっ!」
紳士(すっごいニコニコしてるけど…うれしいことでもあったんだろうか)
紳士「それでは私はこれで」
貴音「あの、もし」
紳士「?」
貴音「お財布を落とされましたよ」スッ
紳士「む、これはこれは…すまないね」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:07:13.72 ID:61gEGj0C0
貴音「いえ…それでは失礼いたします」
紳士「お嬢さん、よければお礼をさせてくれないか」
貴音「そんな…」
紳士「せめてもの気持ちだ、昼食でもどうだい?」
貴音「…よろしいのですか?」
紳士「お嬢さんがよければ」
貴音「わたくしはなかなか大食いでございますが…」
紳士「はっは、若い女性がお金のことを気にしちゃいけないよ」
貴音「…それでは、ご一緒させていただきます」
紳士「じゃあ私の行きつけの店へ…」
貴音「そのお店はらぁめん屋でございますか?」
紳士「は?」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:10:52.07 ID:61gEGj0C0
-後日、765プロ事務所-
貴音「おはようござ…おや、どうしたのです?皆で集まって」
やよい「あ、貴音さん!」
雪歩「四条さん!他の事務所になんて行ったらイヤですぅ!お茶もありますからぁ!」
響「そ、そうだぞ!サーターアンタギーもブタ太もいるからぁ!」
ハム蔵(ちょwwwwwww)
貴音「…はて?」
黄P「…おい貴音、この雑誌に書いてることはマジか?」
貴音「雑誌…?」
貴音「…!この方は昨日の…!」
黄P「昨日…?」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:13:08.30 ID:61gEGj0C0
貴音「ということでして…まさかえるだぁれこーどの社長殿とは知らず…」
黄P「…そうか、よかったじゃねえかメシおごってもらえてよ」
貴音「そんな…わたくしの不注意でこのような写真を撮られてしまい…」
黄P「ちっ…ミスったな、売れてきたころだからこういうことがあってもおかしくねえはずなのによ」
貴音「……申し訳ありません」
黄P「終わったことだ、気にすんな…それでこの記事に書いてあるのは、全部嘘なんだな?」
貴音「事実無根でございます」
黄P「おし、ならお前はいつも通りラーメンむさぼり食っとけ」
貴音「命令とあらば」
響「ち、違うぞ貴音!本当にそういう意味じゃないぞ!」
黄P「……961プロか、くそが」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:15:52.16 ID:61gEGj0C0
-961プロ事務所-
黒井「ふーっははははっ!なかなかいい仕事をしたじゃないか」
渋澤記者「へへ、光栄でさぁ黒井の社長…まさかエルダーレコード社長との食事が撮れるとは思いもよらなかったですよ」
黒井「ふむ、これで765プロの勢いも削がれるというもの…」
黒井「あとは“トドメ”をさせば……」
黒井「…チェックメイトだ……ッ!」
渋澤(この人、一人でチェスの駒並べてて楽しいんだろうか)
渋澤「それでは、あっしはこれで…」
ガチャ
渋澤「…おっと、ジュピターの小僧どもが来やがった、くわばらくわばら…」
冬馬「…なんだ、あのオッサン?」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:25:30.91 ID:61gEGj0C0
翔太「あの人ってたしか…765プロの四条さんの記事を書いた…」
北斗「…そういうことか」
冬馬「…なんだと…!」
冬馬「つまり…」
冬馬「どういうことだよ……ッ!」
翔太「冬馬くんはかわいいなあ」
-冬馬に説明が終わったあと-
冬馬「おいオッサン!!」
黒井「なんだ騒々しい、私は今ごましおの黒ゴマと塩を分ける作業で忙しいのだ」
冬馬「気持ち悪い趣味だなオイ!…って違う、そうじゃねえ!」
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:29:02.78 ID:61gEGj0C0
冬馬「765プロのあの記事…オッサンが書かせたのか?」
黒井「書かせたわけではない、765プロをマークしろと言った結果、ああいう記事を書いたまでだ」
冬馬「テメェ……!」
北斗「冬馬!」
冬馬「…卑怯な真似してるのはどっちだよ、オッサン!」
黒井「なんとでも言え、お前たちもしょせん私の駒に過ぎんのだ」
冬馬「……!」
翔太「…冬馬くん行こう、このあと仕事もあるんだし」
冬馬「…くそっ!」
ガチャ バタン!!
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:31:43.04 ID:61gEGj0C0
黒井「…ふん、うるさいガキどもだ」
黒井「私の言う通りにすれば失敗などありえない…ありえないはずなのだ」
黒井「…私は、それを証明しなければいけないのだよ、高木…!」
-それから-
春香「貴音さん!一緒にごはんいきましょー!」グイグイ
貴音「え?あ、よろしいですが…」
真美「お姫ちん!一緒にかえろー!」グイグイ
貴音「わたくしとは帰る方向が違うはずでは…」
真「あ、ああ!今日はこっちから帰りたい気分だなー!」グイグイ
貴音「…はて」
渋澤(ちっ!765プロの連中勘付いたか…?他のアイドルたちのガードが固くてパパラッチどころじゃねえ…)
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:33:57.63 ID:61gEGj0C0
渋澤(しょうがねえな、今日はこのへんにしておいて…)
黄P「…うちのアイドルに何か用かい、記者さんよ」
渋澤「!?」
黄P「ストーカー行為は困りますね」
渋澤「へ、へへ…765プロさんは普段から仲がよろしいこって…」
黄P「ああ、うちはみんな仲がいいのが自慢なもんでね…」
黄P「だから…それを崩すような真似ぇしたら」
黄P「…俺は何するか分からねえぞ?」
渋澤「ひっ!し、失礼しやした!」
タタタタ…
黄P「ちっ、おととい来やがれボケナスが」
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:40:09.64 ID:61gEGj0C0
渋澤「はぁ、はぁ…なんだアイツ…本当にプロデューサーかよ…!」
渋澤「いや、まだだ…あと1枚決定的な写真を撮れば記事なんていくらでも捏造できる…!」
渋澤「…そういえばあの四条貴音っての、今度1日警察署長のイベントするらしいな…」
渋澤「そこにはあのエルダーレコードの社長も来るとか…」
渋澤「…よし決まりだ、なんとしてもそこですっぱ抜いてやらぁ、へへへ…」
-1日警察署長イベント会場-
『…そのようなことから、わたくしはこの地域の事件発生率の低さを実感し…』
黄P(…ま、仕事自体はいつも通り問題ねえか)
黄P(……ん?あいつはこの前のストーカー記者…)
黄P「野郎…ぶっつぶしてやらぁ…!」
一般記者「」ビクッ
- 33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:43:18.93 ID:61gEGj0C0
署長「すばらしいスピーチでしたよ」
貴音「ふふ、ありがとうございます」
副署長「た、貴音さんと握手できるなんて…わた、私はこの日を一生忘れません!」
貴音「ふふ、面妖な」
紳士「…やあ、どうやら迷惑をかけてしまったようだね」
貴音「あなたは…」
紳士「本当ならすぐに誤解であることを発表したかったんだが…あの記事が出回る直前に海外に出てしまってね」
貴音「いえ、気にしておりません」
紳士「はは、それは助かる…このイベントが終わったらマスコミにすぐ伝えるつもりだ」
貴音「お心遣い痛み入り…むっ!?」
渋澤「ヒャッハー!スクープだー!」ダダダダダ!
- 35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:47:31.15 ID:61gEGj0C0
貴音「…あなたが先日の記事を書いたのですか!?」
渋澤「だったらどうした!今日も激写させてもらうぜ!」
黄P「待てオラ!」ガシッ
渋澤「へっ!甘いな、俺は柔道の段持ちで…えっ!?」
黄P「オラ!オラオラ!どうだコラ!」ボコッ ボコボコッ
渋澤「いたっ!やめて!肩パンやめて!」
黄P「貴音!最後は任せた!」ドンッ!
渋澤「え、ちょ…!」ヨロヨロ
貴音「せいっ!」ガッ
ブワッ ズシーン!!
渋澤「せ…」
渋澤「背負い投げ、だと……」
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:51:28.65 ID:61gEGj0C0
貴音「…このようなふとどき者には、制裁を加えねばなりませんね」
渋澤「…へっ?」
黄P「ああそうだな、警察署長様がそう言うならしかたねえ」
渋澤「え、ちょ、ちょ…」
貴音「偶然にも、ここに支給された拳銃があります」ジャキッ
黄P「それはすげぇな、撃っちまうか?」
渋澤「じょ、冗談だよな…?へ、へへ…」
貴音「ふふ…さあ、どうでしょう?」カチャリ
渋澤「や、やめ…!」
パァン!!
貴音「…わたくし、じょーくは得意なのです」
黄P「おう、知ってた」
渋澤「」
- 39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:55:43.18 ID:61gEGj0C0
-イベント終了後-
貴音「…よかったのですか?あのような大立ち回りをしてしまって…」
黄P「ああ?問題ねえよ、サプライズイベントだって言ったらみんな納得してたしな」
貴音「ふむ…皆さまに喜んでいただけたのなら何よりですが」
黄P「護身術の大切さを広めるきっかけにもなったって警察側も大喜びだったしよ」
貴音「そうですか…」
黄P「それよりお前もいいのかよ?せっかくメシ行こうっつってんのに」
貴音「いえ、それもたいへん魅力的ですが…」
貴音「やはり事務所の皆と食べるのが一番おいしいですからね」
黄P「おう、そりゃあその通りだ」
- 40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 10:59:08.96 ID:61gEGj0C0
765プロ事務所-
黄P「おーう帰ったぞー」
真美「お姫ちんおかえり!あ、兄ちゃんも!」
黄P「ついでみたいに言うなよテメェ、買ってきたハンバーガーやらねえぞ」
真美「うあうあ~!そんな殺生な→!」
貴音「ふふ、皆の分を買ってきているので大丈夫ですよ、双海真美」
雪歩「わ、私お茶いれてきますぅ!」
響「あはは、雪歩うれしそうだなー」
やよい「響さんもすっごくうれしそうですよー!」
響「そ、そんなことないぞ!」
貴音「…ふふっ」
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:02:58.50 ID:61gEGj0C0
ワイワイ ガヤガヤ ピクルスイラナイノー ダメダヨミキ!
ガチャ
伊織「ただいまー…って何よこの状況」
春香「あ、竜宮小町も帰ってきた」
赤P「これで全員集合か?」
貴音「…いえ、如月千早がいませんね」
青P「如月さんは…その、用事があるとかで早く帰りましたよ」
貴音「そうですか…それは残念」
亜美「チーズバーガー最後の1個いただき→!」
貴音「あ…」
亜美「…半分こしようか、お姫ちん」
貴音「…ふふっ!」パアァァァ
- 44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:06:46.13 ID:61gEGj0C0
「あらあら~、じゃあこのエビバーガーを…」
「あ…」
「…うふふ、半分こしましょうね貴音ちゃん」
「ふふっ!」パアアアアァァァァァ
赤P「やっぱり仲いいな、この子たちは」
黄P「女同士でこんだけ仲良しってのもなかなか無いけどな」
青P「…ええ、そうですね」
赤P「やっぱり仲間ってのはいいもんだよな、うん!」
黄P「クッセェこと言いやがる…ただよ、千早みたいなのはどうにかしなきゃなんねえな」
青P「……ええ、そうですね」
- 46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:10:15.69 ID:61gEGj0C0
黄P「…んだよ、真面目に返されても困るだろうが」
青P「……すみません、ジョークは苦手なもので」
赤P「…なにか千早に問題があるのか?今日だって早く帰ったとか…」
青P「いえ、これは俺の問題です…あまり広めるべきじゃないとも思うので」
黄P「ならいいけどよ…」
赤P「俺たちの力が必要だったらすぐ言えよ?俺たちだって仲間なんだから」
青P「…はい、ありがとうございます」
渋澤「くっそ…!なんだよ765プロの連中…無茶苦茶じゃねえか!」
渋澤「…これも普段から良くないことばっかしてる罰かなぁ…いや、でもそうしないと暮らしていけねえし…」
渋澤「えーい!墓参りでもしてご先祖様に詫びでも入れてくっかなー!」
- 48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:13:20.56 ID:61gEGj0C0
-墓地-
渋澤「とりあえずお供えの饅頭と…やっべ、じいちゃんの酒忘れてきちまった…」
渋澤「…まあいいか、近いうちにまた来て…」
渋澤「……あれは765プロの、如月…!」サッ
千早「…!……っ!」
女性「…、…」
渋澤(…もう一人もキレイな女だ、母親か?)
渋澤(しかし墓場で言い争いたぁ穏やかじゃねえなあ…)
渋澤(……これを撮れば、あるいは…)
渋澤(いや、ここは墓場だぞ?写真なんて撮ったらもしかしたらご先祖様からの祟りが…)
渋澤(…えーい!じいちゃんばあちゃんごめん!)
カシャリ
- 49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:17:05.93 ID:61gEGj0C0
-961プロ事務所-
黒井「…ふは、ふはは!これは面白い写真じゃないか!」
渋澤「あ、ありがとうございます…ところで霊魂とか写ってないですよね…?」
黒井「何を言ってるんだ、そんなものはどこにも写ってないだろう」
渋澤「…ほっ」
黒井「墓場で親子喧嘩、そして如月千早の知られざる過去…ふふ、この2つの結びつきが私には見える…見えるぞ…!」
黒井「待っていろ765プロ!今度こそ貴様らの息の根を止めてやる!ふぅーははは!」
渋澤(あ、ばあちゃん白あん派だった…明日もう一回行こ…)
青P(如月さんの家庭環境…俺にはまだまだ知らないことがたくさんあります)
青P(弟さんの墓参り、普通なら両親と一緒に行くでしょうが…まさか別居中とは)
青P(……)
青P(…なんだか、嫌な予感がします…)
第19話『雲間に隠れる月の如く』 完!
- 55:ありがとうございます 再開します:2012/03/25(日) 11:44:46.33 ID:61gEGj0C0
ディレクター「千早ちゃんの声が出ない!?どういうことだよ!!」
スタッフ「わ、分からないんです…さっきの収録で急になったみたいで…」
ディレクター「どうすんだよ!生放送じゃないからまだいいものの…!」
青P「…申し訳ありません、こちらの管理不足です」
ディレクター「765プロさん…どうしたんですか千早ちゃん、急に声が出ないなんてのは…」
青P「すみません、我々にも理由はまだ…」
ディレクター「……今日は他の子に代わりに歌ってもらいます、次はよろしくお願いしますよ」
青P「本当に、申し訳ありません…!」
青P(……歌声が、出ない…)
青P(一体何が…)
青P(如月さん……!)
第20話『約束』
- 56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:50:17.40 ID:61gEGj0C0
-楽屋-
真「…くそっ!なんなんだよこの記事!」
春香「千早ちゃん…」
ガチャ
青P「…お疲れ様です」
真「あ、青羽根プロデューサー!この雑誌…!」
青P「雑誌…?」
……
青P「…これは……」
真「こんな、こんな嘘ばっか書いて…!書いていいことと悪いことが…!」
青P「…いえ、ここに書いてあるのは概ね事実です」
真「…え」
春香「……」
- 58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 11:57:45.38 ID:61gEGj0C0
真「そんな…千早の家族が…」
青P「…まあ、この記事には多少誇張表現が含まれていますが……天海さんは知っていたのですか?」
春香「……以前、少しだけ本人から」
青P「そうですか…」
春香「あ、あの!私、千早ちゃんの力になりたくて…!できることがあればなんでも…!」
青P「…この問題は簡単なものではありません、よく考えてから行動した方がよいでしょう」
春香「で、でも…!」
青P「まずは、俺たち大人に任せてください…お願いします」
春香「青羽根プロデューサーさん…」
真「大丈夫かな、千早…」
青P「……」
- 59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:01:25.45 ID:61gEGj0C0
青P(…如月さんの家庭状況が週刊誌に掲載されてから数日)
青P(テレビでもこのことは取りあげられ、よほど世の中に疎い人以外は如月さんのことを知るところとなりました)
青P(……マスコミによる過剰な報道、又聞きの又聞きによる情報の錯綜…)
青P(今では、ただ休養している如月さんのことを悪く言う風潮も出てきてしまいました…)
青P(……)
青P(…一体、どうすれば)
青P(如月さんの歌声、それから…)
青P(笑顔を、取り戻せるのでしょうか……)
「日曜午後の新発見!『生っすか!?サンデー』!!」
「千早さんは今日おやすみなの、ごめんねー」
- 60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:05:45.07 ID:61gEGj0C0
青P『弟さんを、交通事故で…?』
千早『…ええ、今日は弟の命日なんです』
青P『それで墓参りに…それは分かりましたが、親御さんとは一緒に行かれないんですか?』
千早『…っ!』
青P『…すみません、理由があるのでしたら無理には』
千早『……いえ、単純な理由です…ただ親が離婚して別居しているというだけで…』
青P『それは単純な理由とは言わないのでは…』
千早『プロデューサーに私の何が分かるんですか…!』
青P『え』
千早『…すみません、もう行きます…それでは』
青P『…はい、お疲れ様でした』
- 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:10:07.03 ID:61gEGj0C0
青P『ストレスから来る、発声の障害…?』
医者『ええ、如月さんの場合はおそらく過去のトラウマが原因でしょう』
青P『…治療方法は』
医者『…本人が乗り越えるしかないでしょうね』
青P『そんな…!』
千早『……私は大丈夫です』
青P『如月さん…』
千早『先に帰ります、失礼します』
青P『……』
- 63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:14:04.78 ID:61gEGj0C0
赤P「…千早、まだよくならないのか」
青P「ええ…あとは精神的な問題だけだと思います」
黄P「家に引きこもってるからいけねえんだよ!さっさと外に引きずりだして…」
青P「ムリヤリはいけません!!」
黄P「…だから冗談だって言ってんだろうがよ」
青P「それでも言っていいことと悪いことが…!」
赤P「…青羽根、お前も疲れてるんだよ…少し休め」
青P「赤羽根くんまで…!」
赤P「これは冗談じゃない」
青P「…っ」
- 65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:17:56.62 ID:61gEGj0C0
青P「…それでは俺も今日は帰ります、お疲れさまでした」
黄P「おう、おつかれさん」
赤P「…あんまり考えすぎるなよ」
青P「……すみません」
ガチャ バタン
「私には歌しか無いんだな、と…再確認しました」
青P「…歌、しか」
青P「……ダジャレじゃ、ダメですか」
青P「……」
青P「くそ…!」
- 68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:22:46.48 ID:61gEGj0C0
-961プロ事務所-
冬馬「これがあんたの手口かよ、オッサン!」
黒井「……何が言いたい」
冬馬「汚い手を使ってんのはオッサンじゃねえか!こんな卑怯な手を」
黒井「誰に口をきいている!」
冬馬「…!」
黒井「言ったはずだ、お前たちは指示に従って動けばそれでいい」
黒井「3流プロが自滅していくのを、横目で見ながらな」
冬馬「…っ!」
北斗「……」
翔太「……」
- 69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:26:15.30 ID:61gEGj0C0
-765プロ事務所-
律子「…千早、まだ戻れないんでしょうか」
赤P「ああ…食事だけはちゃんととるようにいろいろ置いてきたりしてるんだが…」
黄P「家まで行ってもドアを開けようともしねえしな…ぶち破ろうかと思ったぜ」
赤P「…とにかく、今は本人に気持ちの整理がつくまで待つしかないな」
律子「そうですね…もしかしたら、今度の定例ライブも…」
黄P「……悪い方を考えとかなきゃいけねえな」
ガチャ バタン
青P「…おはようございます」
赤P「おはよう、お前は大丈夫か?」
青P「ええ…星井さんの仕事についていかないと…」
律子「無理、しないでくださいね…?」
青P「…はい、ありがとうございます」
- 71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:30:23.50 ID:61gEGj0C0
美希「おはようなのー!ハニー、早くお仕事行こ!」
青P「ああ星井さん…そうですね、行きましょう」
美希「…今日って何時入りだっけ?」
青P「今日は…10時だったと思いますけど」
美希「むー、違うの!変更になって9時半入りになったでしょ!」
青P「…そういえばそうでした」
美希「…ねえハニー、疲れてるんだったら今日はミキ一人で…」
青P「いえ、大丈夫です…心配させてしまってすみません」
美希「…分かった、信じてるからね」
青P「それでは、先に行ってきます」
律子「はい、行ってらっしゃい」
- 72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:35:00.85 ID:61gEGj0C0
「ハニーそっち違うの!そっちはトイレなの!」
「おやおや…」
黄P「…相当キてんじゃねえか、アイツも」
律子「……とにかく、今は私たちにできることをやりましょう」
赤P「ああ、そうだな…」
-千早宅前-
春香「…」
春香「…すぅ」
ピンポーン
春香「……千早ちゃん、いる?春香だけど」
ガチャ
『…なに?』
春香「!」
- 74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:39:24.45 ID:61gEGj0C0
春香「あ、あのさ!ダンスレッスン一緒に行こうと思って!ほら、体動かすと気持ちいいし!」
『……行かない』
春香「…それからさ、みんなからいろいろ預かってきたんだ!お茶とか、のどあめとか、ラーメンとか!」
春香「そんなに持てないよーって言ったのに、私なんだかサンタクロースみたいになっちゃって…」
『もう構わないで』
春香「…え」
『私はもう歌えない…歌えない私に、意味なんて無いもの』
春香「千早ちゃん…」
春香「千早ちゃん、弟さんのために歌うって言ってたよね…もっと簡単じゃダメかな?」
春香「歌が好きだから、歌うことが好きだから歌っちゃダメなのかな?」
『…いまさら、そんなふうには考えられないわ』
- 75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:44:15.51 ID:61gEGj0C0
春香「もっとこう…私は歌いたいから歌うんだって思った方が、気持ちが楽だよ?」
『やめて』
春香「それで、また一緒に歌えたら…私たちもうれしいし!」
『…やめて』
春香「それに、それに…」
春香「天国の弟さんだって、きっと喜んでくれ」
『やめてっ!!!』
春香「!!」
『春香に私の…優の何が分かるのよ!?』
『もう…おせっかいはやめて!!』
春香「…!」
- 79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:48:59.79 ID:61gEGj0C0
春香「……」テクテク テクテク
春香「……」テクテク ピタッ
春香「…う」
春香「……うう…」
「アイドルがこんなところで泣いてなにしてるんだ?春香」
春香「!」バッ
春香「あ…」
春香「プロ、デューサー…」
赤P「よう」
春香「あ、ああ…ううう…!ぐすっ…!」
赤P「あああ、おいおい…泣くなって言ったばかりなのに…」
- 81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:52:12.08 ID:61gEGj0C0
-765プロ事務所内-
赤P「落ち着いたか?」
春香「……はい、ずびばせん…」
赤P「はは、ほら鼻かめ」
春香「うう…」
赤P「…千早の家に行ってたんだな?」
春香「…分かっちゃうんですか?」
赤P「友達想いの春香のことだ、だいたい想像つくさ」
春香「…」
赤P「それで…うまくいかなかったんだな」
春香「…すみません」
赤P「いや、春香が悪いわけじゃ…誰も悪くないか」
- 85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 12:56:37.72 ID:61gEGj0C0
春香「あんな千早ちゃん初めてで…私どうしたらいいか…」
赤P「…実はさっき、千早のお母さんが事務所に来た」
春香「…え」
赤P「それで、これを千早に渡してくれと言って置いていった」
春香「これ…お絵かき帳…?」
赤P「…千早の弟さんのだそうだ、生前のな」
春香「!」
赤P「それで自分より事務所の人から渡した方がいいって言ってな…すぐ帰っちゃったんだ」
春香「で、でも…!やっぱりお母さんから渡してあげた方が…!」
赤P「…なあ春香、ちょっと聞いてくれ」
- 86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:00:27.40 ID:61gEGj0C0
赤P「俺さ、千早は大人を信用してないんじゃないかって思うんだ」
春香「そんな…!プロデューサーさんだって、それに社長や小鳥さんも…!」
赤P「…言い方が悪いな、信用しきれてないんだと思う」
春香「……」
赤P「今回の件だってそうだ、千早の家庭環境を調べて暴露したのは誰だ?」
春香「…記者の人」
赤P「そもそも千早の家庭環境を悪くしてしまったのは?」
春香「……千早ちゃんの、ご両親…」
赤P「俺としては交通事故を起こした運転手を言うべきかと思うが…それも全部大人だ」
赤P「……すまん、千早の両親に対しても言い方が悪くなったかもしれない、ただ…」
赤P「これは、それくらい重い、大きい問題なんだ」
春香「…!」
- 87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:04:31.17 ID:61gEGj0C0
赤P「…それに、青羽根のやつも言ってたんだ」
春香「青羽根プロデューサーが…?」
赤P「自分は、千早に嘘をついてしまったかもしれないってな」
春香「嘘を…」
赤P「…人ってのは、その人やその言葉を信じているほど、それが嘘だったときほどそのダメージはでかくなる」
赤P「……少なくとも、最初のころの千早は青羽根を信用していたと俺は思う」
春香「それは…私もそう思います」
春香(あのゲロゲロキッチンの収録の後くらいから…千早ちゃんは青羽根プロデューサーとよく話してたし)
春香(多分…ダジャレを教わったのもそのときじゃないかと思う)
赤P「…青羽根が電話しても家を訪ねてもダメだったんだ、おそらく俺や黄羽根、律子じゃ余計にダメだろう」
- 90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:08:19.46 ID:61gEGj0C0
春香「だ、だったらどうすれば…」
赤P「…春香、つらい役目を頼んでいいか?」
春香「え」
赤P「千早を連れ戻してくれ、頼む」
春香「…そんな、さっきだってダメだったのに」
赤P「…それでも、俺は春香に行ってほしい」
春香「……どうして、ですか」
赤P「千早のことを一番理解してるのは春香だと思う、それに…」
春香「それに…?」
赤P「簡単にはあきらめない、前向きに他の人を引っ張るのが春香の魅力だと俺は思う」
春香「…!」
赤P「…だから、俺は春香に頑張ってほしい」
- 91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:12:11.77 ID:61gEGj0C0
春香「で、でも!私さっき千早ちゃんからおせっかいはやめてって…!」
赤P「おせっかいなんかじゃない!」
春香「!!」
赤P「春香が他のみんな…俺だってそうだ!どれだけその声に元気づけられたか!」
春香「……」
赤P「…お前は覚えてないかもしれないけど、竜宮小町がデビューしたころ俺にくれたキャラメル」
赤P「俺だけ他のプロデューサーから遅れとってるときだったから、正直焦ってたんだ」
赤P「そんなときに春香がくれたキャラメル…あれのおかげで俺はもっと頑張ろうって思えた」
赤P「…いや、正確にはそんな俺にも気を配ってくれる春香に勇気づけられたんだ」
赤P「だから…春香には本当に感謝してる、ありがとう」
春香「プロデューサーさん…」
- 93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:16:11.31 ID:61gEGj0C0
赤P「…千早は、不器用だけど人の気持ちが分かるやさしい子だ」
春香「…はい」
赤P「だったら春香の気持ちもきっと伝わるはずだ」
春香「…はい!」
赤P「……お願いしてもいいか」
春香「…ふふ、プロデューサーさんの頼みならしょうがないですね」
赤P「…うん、その笑顔があれば大丈夫だ」
春香「……このお絵かき帳の中の千早ちゃんも、笑ってますね」
赤P「春香なら、その笑顔も取り戻せると思うぞ?」
春香「…はい、がんばります!」
赤P「…ごめんな」
春香「……いえ」
- 94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:20:48.28 ID:61gEGj0C0
-それから-
美希「それ、春香が書いたの?」
春香「ち、違うよ…千早さんの弟が書いた絵で…千早ちゃん全部マイク持って笑ってるんだ」
美希「ふーん…でも、そんなふうに歌ってる千早さん見たこと無いの」
春香「美希も、そう思う?」
美希「うん…今はなんか、何のために歌ってるのかなって思うの」
春香「何のために…」
美希「あ、上手いのはホントだよ?でも楽しそうに見えないっていうか…とにかくこの絵の中の千早さんとは全然違うの」
春香「…」
春香(楽しそうに歌う、か…)
- 96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:25:35.44 ID:61gEGj0C0
律子「…それで、今度の定例ライブの曲順はどうしますか?」
青P「……やはり如月さんの出番を削った形で」
赤P「いや、できるだけ千早は最後にまわして曲順を組もう」
青P「そんな…確率的に考えて…」
黄P「バカ野郎、お前が信じねえでどうすんだよ」
青P「…」
黄P「いいか?確率なんてなあアテにならねえ、自分が100%だって思えばそれは100%なんだよ」
青P「…!」
赤P「…だから、千早の出番もちゃんと残しておく」
律子「大丈夫です、まずはライブの成功が第一なのはいつもと一緒ですよ」
青P「…申し訳ありません」
黄P「謝んじゃねえバーカ」
- 98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:29:40.94 ID:61gEGj0C0
-千早宅-
ピチョン… ピチョン…
千早「……」
千早(…歌えなくなって、どれくらい経つだろう)
千早(何日?何週間?何カ月?)
千早(……とても短くも感じるし、長くも感じる)
千早(どちらにせよ、歌えない私に意味なんて…)
ピンポーン
千早「…」ガチャ
千早「…はい」
『…千早ちゃん?私です』
『春香です』
千早「……」
- 99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:34:59.09 ID:61gEGj0C0
『あのね、今日は渡したいものがあって…ここ、開けてもらえる?』
千早「…何も欲しくない」
千早「私の事はほうっておいて」
『……』
『ほっとかない』
千早「…っ」
『ほっとかないよ!』
千早「……!」
『知らぬが~仏ほっとけない!!』
千早「!?」
- 100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:38:54.92 ID:61gEGj0C0
『えへへ…びっくりさせちゃってごめんね』
千早「…?」
『…今の、なんだか分かる?』
千早「それは…竜宮小町の…」
『ううん、ダジャレだよ千早ちゃん』
千早「…!」
『ね、今千早ちゃん笑った?』
千早「…こんな状況で笑えるわけないでしょう!」
『そっか、残念』
千早「……ねえ春香、あなたふざけてるの?」
『こんな状況でふざけてると思う?』
千早「…っ!」
- 103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:45:21.68 ID:61gEGj0C0
『私ね、ダジャレを言ってるときの千早ちゃん好きだったよ』
千早「……」
『笑ってて、本当に楽しそうで…』
『まるで子供みたいだなって思っちゃった』
千早「……」
『…私、そんな千早ちゃんの歌がもう一度聴きたい』
『一緒にステージに立って、歌、歌いたい!』
『おせっかいでもなんでもいい、それでも!』
『私!千早ちゃんにアイドル続けてほしい!』
千早「…!!」
- 104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:49:23.89 ID:61gEGj0C0
『…それじゃ、荷物ここに置いておくから!中の手紙もちゃんと読んでね!』
千早「…春香」
『じゃあ千早ちゃん、またね!』
キィ バタン カツカツ カツカツ…
千早「……」
千早「…」スッ
千早「……手紙と、楽譜…?」
千早「それから…」
千早「…!」
千早「これ、優の…っ!!」
- 105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:54:20.62 ID:61gEGj0C0
春香「…ふぅ、緊張したなあ」
春香「でも、言いたいことは全部言ったもんね、うん」
赤P「お疲れさん、春香」
春香「プロデューサーさん…待っててくれたんですか?」
赤P「当然!なんたってプロデューサーだからな」
春香「あはは、なんですかそれ」
赤P「…どうだった?」
春香「…分かりません、でも…千早ちゃんなら戻ってきてくれると思います」
赤P「……そっか、春香がそう言うなら大丈夫だろ」
春香「…私は、プロデューサーさんのこと誰より信じてますよ?」
赤P「うん、俺もだ」
春香「…ふふ」
- 106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 13:58:22.64 ID:61gEGj0C0
-定例ライブ当日-
「すみませーん、マイクチェックお願いしまーす」
「自分は大丈夫だぞー!」
真「…プロデューサー、千早は…」
赤P「……今は信じて待つだけだ」
真美「でも、もし間に合わなかったら…」
黄P「でもとかもしとか言うんじゃねえ、男なら腹ァくくってどっかり待ってろ」
亜美「亜美たち男じゃないよー…」
律子「とにかく、今は各自ができることをやりましょ!ほらあなたたちも早く準備しなさい」
青P「……」
美希「だいじょぶだよハニー、千早さんは絶対来るの」
青P「…絶対などという言葉は軽々しく」
美希「ぜったいなの」
青P「…分かりました」
- 108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:03:20.23 ID:61gEGj0C0
貴音「…もう本番直前ですね」
雪歩「うぅ…千早ちゃんやっぱり…」
春香「…ねえみんな!いつも通り円陣組もうよ!」
やよい「…え?」
春香「ほら、ね!いつも通り!」
伊織「…そうね、いつも通り円陣を組みましょう」
あずさ「うふふ、そうね」
春香「よーっし、いくよ!765プロー…」
タッタッタッタ…
響「…ちょっと待って、なにか聞こえるぞ…?」
春香「……」
ガチャ!
千早「遅くなりました!」
- 109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:09:38.42 ID:61gEGj0C0
真「ち、千早…!」
雪歩「よかった、ホントによかった…うぅ…!」
千早「…ごめんなさいみんな、迷惑を」
美希「千早さん」
千早「…?」
美希「謝るくらいなら、早く円陣組むの」
千早「!!」
美希「えへへ、なーんちゃって」
春香「そうだよ千早ちゃん、早くしないとライブ始まっちゃうよ?」
千早「美希、春香…」
真美「ほら千早お姉ちゃん、早く早く→!」
亜美「早くしないと腕がつっちゃうよ→!」
千早「みんな…」
- 111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:13:54.88 ID:61gEGj0C0
春香「…よし、それじゃ円陣組むよ」
全員「……」スッ
春香「千早ちゃん」
千早「…?」
春香「おかえり」
千早「…!!」
春香「765プロー!ファイトー!」
全員「オー!!」
律子「よかった…千早が戻ってきて」
赤P「…いや、まだ最大の問題が残ってる」
青P「……歌が、残っています」
- 112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:17:38.16 ID:61gEGj0C0
-ライブ開始後、しばらく-
千早「……」
青P「お疲れ様です、如月さん」
千早「…プロデューサー」
青P「…よく、戻ってきてくれました」
千早「……その、すみませんでした…迷惑かけてしまって」
青P「いえ、戻ってきてくれたのなら何も問題はありません」
千早「……」
青P「……以前の会話を、覚えていますか?」
千早「…?」
- 114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:21:50.19 ID:61gEGj0C0
青P「ゲロゲロキッチンの収録途中です、如月さんがスタジオ裏で発声練習をしようとして…」
千早「あれは…あのときもすみませんでした」
青P「はは、いや…そんなことが言いたいのではなくてですね」
青P「如月さん、あのときもっと大きな場所で歌を歌いたいと言っていたんです」
千早「…そういえば、そんなことを」
青P「…そして俺は、それに応えた」
青P「その“約束”を、俺はまだ果たしていません」
千早「……!」
青P「如月さんはまだまだ大きな場所で、たくさんの人に歌を届けられる」
青P「…そのためにも、今日のライブ…頑張ってください」
千早「…はい!」
- 115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:26:18.28 ID:61gEGj0C0
-ライブ終盤-
赤P「いよいよ千早の出番か…」
律子「ああ、観客もなんだかざわついてる…」
青P「……大丈夫でしょうか」
黄P「…もうステージに上がっちまったんだ、あとは見守るしかねえだろうが」
~♪
赤P「…演奏が始まった…!」
春香「千早ちゃん…!」
千早「…」スゥ
千早「…っ」
千早(…声が、出ない…!!)
- 116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:30:20.00 ID:61gEGj0C0
ザワザワ オイオイダイジョウブカヨ…
千早(ああ、やっぱりダメだった…)
千早(ごめんなさい、優、事務所のみんな…)
千早(…それに、プロ…)
「ねぇ 今 見つめているよ 離れていても」
千早(春香…!)
「もう涙を拭って 微笑って」
千早(みんな…!)
赤P「頼む…!」
黄P「……!」
青P「……」
- 118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:35:18.58 ID:61gEGj0C0
「歩こう 果てない道 歌おう 天を超えて」
「想いが届くように 約束しよう前を向くこと Thank you for smile」
千早「……」
千早「…!」
千早「…」
千早「……うん」ニコッ
青P「……!」
千早「…」スゥ
「 」
- 119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:39:20.19 ID:61gEGj0C0
赤P「やった!」
律子「…!」
黄P「…バッカ野郎、一人だけいち早く泣いてんじゃねえよ」
青P「す、すびば…う、ふぐっ…!ううぅ…っ!」
黄P「謝んじゃねえ、バーカ」グスッ
千早(…歌うのが、こんなに楽しいなんて知らなかった)
千早(……いえ、きっと忘れていただけね)
千早(そうね、まるで)
千早(…全てが楽しかった、子供のころみたい)
- 121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 14:43:44.60 ID:61gEGj0C0
-ライブ後-
春香「それじゃ千早ちゃん、また明日ね!」
千早「ええ、また明日」
やよい「千早さん、さようならー!」
千早「……」
千早「…事務所に向かいましょう」
千早「それにしても、プロデューサー一体どうしたのかしら」
千早「用事があるにしてもわざわざライブ後にしなくても…」
千早「……」
千早「…のどがかわいたわ、まずは給湯室に…」ガチャ
青P「計算通りです」
千早「!?」
- 122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:00:29.42 ID:61gEGj0C0
千早「や、やめてください!びっくりしたじゃないですか!!」
青P「おっと、それは申し訳ない」
青P「アイムソーリーヒゲソーリー」
千早「…いつの時代のダジャレですか」
青P「ええ、自分でもこれは無いと思っています」
千早「……それで、用事とは」
青P「…如月さん、ダジャレのことは嫌いになりましたか?」
千早「…!」
青P「以前のライブでスベったでしょう?あれ以来ダジャレをあまり言わなくなったものですから」
千早「…別に、嫌いになってはないです」
- 124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:03:29.48 ID:61gEGj0C0
千早「ただ、私には向いてない…歌しか歌えないと思ったから…」
青P「…如月さんは、なぜダジャレが好きになったんですか?」
千早「それは…単純に言葉遊びが面白いと思ったから…」
青P「ええ、俺も同じ理由です」
千早「プロデューサーも…?」
青P「…俺は小さいころからこんな性格で、冗談を言うのがとても苦手でした」
千早「……」
青P「でもある日、テレビでダジャレを言いまくる人を見たんです」
青P「面白いかどうかは別にして、俺はその日からダジャレの虜でした」
千早「…変わってるんですね」
青P「自覚はあります」
- 125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:06:26.24 ID:61gEGj0C0
青P「…それからはダジャレを通じてクラスメイトとも話すようになり、友達も増えました」
青P「ダジャレを考える、それ自体が楽しかったのもありますが…」
青P「俺がますますダジャレにのめり込んでいった理由は分かりますか?」
千早「……いえ」
青P「それを聞いた人が笑ってくれるからですよ、如月さん」
千早「…!!」
青P「もしかしたら純粋な笑いではないかもしれない、失笑の方が多かったかもしれない」
青P「でも、自分の好きなことで他人が笑ってくれるんだったら」
青P「…それをやめられるわけ、ないですよね」
千早「プロデューサー…」
- 126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:10:19.87 ID:61gEGj0C0
青P「そういった意味では、如月さんには歌を続けてほしい」
青P「…俺も、如月さんの歌に魅力を感じているうちの一人です」
千早「……プロデューサー、私」
青P「それに、ダジャレに対する評価も悪くはないんですよ?」
千早「へ?」
青P「ほら見てください、これは某巨大掲示板の反応なのですが」
青P「『千早ギャグ失敗可愛い』『ちひゃーのためなら何時間でも笑うよ!!!!!』」
千早「な、な…」
青P「他にも『違う意味で伝説のライブになっちゃう!』など、皆さん前向きな反応で」
千早「なんですかこれはーーーっ!!!!」
青P「鼓膜が破れそうで、僕困っちゃう」
- 128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:14:40.57 ID:61gEGj0C0
千早「はぁ…はぁ…」
青P「まあ冗談は置いといて」
千早(冗談の基準がおかしいわよ…)
青P「如月さんのダジャレにも魅力があるということです」
青P「やっぱり、ダジャレっていうのは人に笑ってもらわなきゃ意味が無いですからね」
千早「…はあ」
青P「ため池の前でため息をつく溜池さん」
千早「ぷはっ!た、溜池さんて…く、くくっ…!」
青P(即興にしては良い反応です)
青P(…今度の忘年会でぜひ披露しましょう)
- 130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:18:11.99 ID:61gEGj0C0
青P「…おっと、俺はそろそろプレゼントを取りに行ってきます」
千早「プレゼント?」
青P「如月さんの復帰祝い、とでも言いましょうかね」
千早「…そんな大げさな」
青P「如月さんはここで待っていてください、それでは」ガチャ バタン
千早「あ…」
千早「……」
千早(ダジャレ、か…)
千早(そういえば小さいころはどんな些細なことでもけらけら笑ってたっけ…)
千早(それこそダジャレだって言ってたかもしれない)
千早(…いろいろ、忘れてることってあるものね)
- 131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:22:04.84 ID:61gEGj0C0
ガチャ
千早「プロデューサー、おそ…」
千早「……!」
千種「……」
千早「…母さん」
千種「……お墓参りのとき以来ね、千早」
千早「…ええ、今日はどうしてここに?」
千種「あのプロデューサーさんに呼ばれたの、ライブが終わったら事務所に来てくれって」
千早「そう」
千種「……」
千早「…」
- 132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:26:38.10 ID:61gEGj0C0
千早(一体なにを考えているのかしら、プロデューサーは…)
千種「…今日はあなたに謝ろうと思って」
千早「…?」
千種「優のこと、家庭のこと…あなたにはたくさん迷惑をかけたわ」
千早「…そんなこと、今更」
千種「…本当なら、あなたとも笑って会話したかった」
千早「……っ!」
千種「でもごめんなさい、私口下手だから…気の利いたことも言えなくて…」
千早「…わ」
千早「我がママはわがままっ!」
千種「…え?」
- 133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:30:10.17 ID:61gEGj0C0
千種「ち、千早…?」
千早「マミーが飲んでるのはもちろんマミー!」
千種「どうしたの?何か悩みごとでもあるの?」
千早「おっかさんが言った、そんなミスは犯さん!」
千種「…何?何のことなの?」
千早「母が笑った、ハハ!」
千種「……ダジャレ、なの?」
千早「…っ!母が笑った、ハハ…」
千種「千早…」
千早「母が、う、わら…笑ってよ…う、うう…!ぐすっ…」
- 135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 15:34:37.35 ID:61gEGj0C0
千種「千早」
千早「ぐすっ…お願い、笑ってよ…」
千種「……千早」ギュッ
千早「あ…」
千種「…そういえば優もあなたも、小さい頃はくだらないことでよく笑ってたわね」
千早「…くだ、くだらなく、なんか、ひくっ、ないもん…」
千種「……でも、そんなあなたたちが母さんは大好きなの」
千早「…!!」
千種「ごめんね、今まで苦労かけて」
千早「おか、お母さぁん…!う、うわああああん…っ!!」
- 139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:01:00.01 ID:61gEGj0C0
青P(……)
青P(これで、よかったのでしょうか)
青P(…今はまだ分かりませんが)
青P(とりあえず如月さんが笑っているなら、今はそれでいいでしょう)
青P(それにしても……)
青P(『約束』の歌詞を考えるとき、ダジャレを入れなくて本当に正解でした)
青P(もし入れてたら…)
青P(ライブが爆笑の渦で大変なことになっていましたからね!)
青P(……)
青P(…今日は、これで帰るとしましょう)
- 141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:03:35.53 ID:61gEGj0C0
-961プロ事務所-
黒井「…それで、如月千早は見事な復活を遂げた、と…」
渋澤「は、はい…それはもう見事でして…」
黒井「そんなことは聞いていない!」
渋澤「ひっ!す、すんません…」
黒井「…もういい、下がれ」
黒井「……一体何だ、何がいけないのだ」
黒井「雑誌の表紙、我那覇響の番組、如月千早のライブ…あいつらは全て乗り越えてくる…」
黒井「……」
黒井「…そうか、次はあいつか」
黒井「くく…ふは、ふぅーはっはっはっ!!!待ってろ765プロ!」
黒井「お前たちを絶望の闇に引きずりこんでやる…!」
第20話『約束』 完!
- 142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:04:56.38 ID:61gEGj0C0
20話まで行ったところで終わります
夕方から用事入ってしまったのでこのスレは落としてください
なんかダメですね自分でも何が書きたいのかよくわかりません
さるさんもあって投下のテンポが悪くなったのは申し訳ないです
読んでくれた人ありがとう支援うれしかったです
それじゃお疲れ様でした
- 143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:10:17.97 ID:8RV2YdND0
左様か、まあそんな時もあるさ
とにかく
乙!
- 146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:25:54.23 ID:gJb0rM5tO
(・ω・`)乙 プロデューサーこれは乙じゃなくて自分のポニーテールだぞ
- 147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/25(日) 16:25:58.80 ID:6bFEC2ydO
乙
気長によろしく
「Amazon」カテゴリのおすすめ
「アイドルマスター」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (13)
-
- 2012年03月26日 00:17
- おもしろかった!乙
-
- 2012年03月26日 00:18
-
次で最後かな?
しっかり最期まで見届けたい
面白かったぞー!!
-
- 2012年03月26日 01:12
-
こんなもんか
-
- 2012年03月26日 02:42
- 改変を加えれば加えるほど原作の良さが再発見できるな
-
- 2012年03月26日 03:19
- 続きが待ち遠しい。
-
- 2012年03月26日 03:56
-
面白いけど無駄に長いな…
Pを3人に分けた意味も感じられないし、ホント何がしたいんだ?
-
- 2012年03月26日 04:13
-
良かった
-
- 2012年03月26日 07:22
- 確かに前回までに比べるとこじつけが多くなった気がするな。
ギャグとシリアスの線引きに迷ってる感じもある。
最後ぐらいはシリアス1本でやってほしいな。
-
- 2012年03月26日 14:11
-
最高だねえ!!
-
- 2012年03月28日 00:36
- チャバネはいつですか?
-
- 2012年03月28日 16:30
- 黒羽根Pと茶羽根Pはよ
-
- 2012年03月31日 13:02
- つまんね、尺長すぎ
-
- 2012年04月02日 19:02
- 青P、15話まではカッコよかったのに
今回は情けなさ過ぎだろう・・