芭蕉「万事屋銀ちゃん?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:08:14.39 ID:MZ7j90RO0

立ったら書く



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:09:12.79 ID:HRJS3Kh90

代行に頼んどいて立ったら、とかなめてんのか



5:>>1代行ありがとうございます:2011/08/22(月) 22:10:35.15 ID:wCF52vqFO

元禄2年、正義のヒーロー筋肉ムキムキマッスオマンこと松尾芭蕉が
彼を妬み悪行を働くガリガリ帝王兼弟子の曽良をお供に始めた「奥の細道」の旅…。

これはその始まりの物語のちょっと後の物語である。


――奥の細道 エピソード1.5――





銀時「…………」

銀時「何今の。タイトル?」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:15:07.55 ID:wCF52vqFO

―昼前・万事屋―


新八「…えーと…つまり、松尾さんがスランプに陥ったのでなんとかして欲しい、って事ですか?」

曽良「そういう事です。俳句を詠めない芭蕉さんなんて穴が空いたビニール袋よりも役立たずなんで」

銀時「えらい言われようだなオイ」

芭蕉「ち…違うんです…曽良君はただ人見知りで緊張して心にもない事を口走ってるだけで決していつもこうな訳じゃ…」

芭蕉「私も決していつも駄ブタとか雑巾臭いとか言われてる訳じゃないんです」

神楽「うわっ、なんか息が雑巾臭いアル。それ以上しゃべんじゃねーヨおっさん」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:20:01.75 ID:wCF52vqFO

芭蕉「う、うそん!嘘でしょお嬢さん、そんなはずは」

曽良「あーあ…だからいつも言ってるでしょう。ほら謝って」

芭蕉「ええ!?私!?」

曽良「さあ早く」ガシッ ギリギリ

芭蕉「パオマァ!!く…首を!ごめんなさい謝りますから折らんといて!」

曽良「まあいいでしょう」パッ

芭蕉「よ、よかった…殺されるかと思った…」ゼーゼー

新八(………なんだこの師弟……)



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:25:01.28 ID:wCF52vqFO

銀時「でも俳句なんざ分かんねーぞ、俺ら。スランプ治せったってよォ」

神楽「そーアル。ほよよぐらいしか分かんないネ」

新八「イヤそれ地球割る方のスランプだから。ていうか神楽ちゃん黙ってて、話進まない」

曽良「それは大丈夫です。多分何度かぶっ叩けばどうにかなるんで」

銀時「マジでか、よし行け神楽」

神楽「任せるヨロシ」ベキバキ

芭蕉「ヒィィィィィ!!」

新八「ちょちょちょちょちょ!!ホントにどうにかなっちゃうから!松尾さん怯えてるから座って!」

銀時「大丈夫だって、お弟子さんが叩きゃどうにかなるってんだから間違いねーよ」

新八「お前も何客をテレビ扱いしてんだァァ!つーか曽良さんの『どうにかなる』も違う意味です多分!」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:30:01.19 ID:wCF52vqFO

新八「とっ…とにかく、何か策を講じましょう。えーと、具体的にどうスランプなんですか?」

曽良「そうですね、主に下らない俳句をドヤ顔で詠む感じです」

芭蕉「下らないって…師匠の句を…」

銀時「例えば?」

曽良「最近では……」パラパラ

芭蕉「あ!ちょっと!私の俳句ノート!」

曽良「鞄が開いてたんで」ペラペラ

芭蕉「こじ開けたんだろ君が!真っ二つだよ!もういい、私が選ぶ!」バッ

芭蕉「えーっと……あ、これ!これなんか自信作です」

銀時「ほう」


飴の棒 くわえたままだと 唾が出る



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:35:02.00 ID:wCF52vqFO

万事屋トリオ・曽良「……………」

芭蕉「ね!自信作!」

曽良「」ボカッ

芭蕉「マオォッ!!」

銀時「……スンマセン、手に負えないんで病院行って貰えますか」

曽良「そこをなんとか」グググググ

芭蕉「痛い痛い痛い!曽良君!中指ちぎれちゃうから!」

新八「…でも銀さん、実際重症みたいですから」

神楽「ここまでダメダメなら治し甲斐もあるってもんアルよ」

銀時「…しゃーねーなァ。ま、どう転ぶかは分かんねーが一丁やってみっか」

曽良「ありがとうございます」グイイイイ

芭蕉「脱臼するーっ!!」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:40:01.99 ID:wCF52vqFO

―川原―


さっちゃん「……で?私を呼び出したって訳」

銀時「オメーのろくでもねェ感性に触れりゃ正気に戻るんじゃねーかと思ってな」

曽良「正気じゃないと思われてますよ芭蕉さん」

さっちゃん「…ふざけんじゃないわよ…急に呼び出したと思ったら小汚ないオッサンと引き合わせて」

さっちゃん「その上脈絡もなく人の感性を全否定してこき下ろして、挙げ句ショック療法の道具扱い?」

さっちゃん「顔を合わせるのも久々なのに……こんなの…こんなのって……」



さっちゃん「興っっっ奮するじゃないのォォォォォォ!!」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:45:01.35 ID:wCF52vqFO

曽良「この人も病気なんですか」

銀時「生まれた時からな」

芭蕉「ちょっ…『も』って私の事言ってるんじゃないだろうな曽良君!」

曽良「そうですけど何か?」

芭蕉「何か?じゃないよ!!師匠に謝れコンチクショー!!」ユッサユッサ

新八「ちょ、芭蕉さん落ち着いてください、泣かないで…」

曽良「やめなさい!」ドォフッ

芭蕉「みぞおちっ…!!」バタリ

新八「えええええ!!師匠にボディブロー!?」

さっちゃん「………」

さっちゃん「や、やだ…何よ今の、ちょっとドキッとしちゃったじゃない…」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:50:01.55 ID:wCF52vqFO

さっちゃん「ダメだゾさっちゃん、心に決めた人がいるんだから!そう…そうよ、私には銀さんだけなの」

さっちゃん「銀さんも言ってくれたじゃない、あの日一緒に夜空を見ながら『あやめ…幾つ星が輝こうと俺にはお前しか見えねェ』」

さっちゃん「『お前はどんな星よりも美しい……これからも俺の隣でずっと輝いていてくれないか』って…!」

さっちゃん「はあああん!!勿論オッケーよ銀さん!私っ…私、銀さんの為なら幾らでも輝いちゃう!」

さっちゃん「太陽の様に熱い蝋燭も銀さんが放つ隕石群も受け止めちゃうんだからァァァァ!!」



芭蕉「」

曽良「」

新八「」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 22:55:01.66 ID:wCF52vqFO

銀時「テメーが星になれェェ!」ドゴォッ

さっちゃん「おぶっ!!」ズシャアアア


銀時「どうだ」

芭蕉「え………あ、ああ…はい…とりあえずショックは大分受けましたけど…」

曽良「………」

新八「曽良さんまで引いてる!」

神楽「さすがにキモかったアルな」

銀時「ダメか…まァ今のは本命じゃねーからいいんだけどよ」

銀時「オイ妄想女、さっさと起きて来い。テメーの仕事はこっからだ」

さっちゃん「ゲホッ……全力で蹴り飛ばしておいて顎で使うなんて…の、望む所よ、もっと虐げればいいじゃない」ハァハァ

曽良「気持ちが悪い」

新八「言った!ついに言った!」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:00:01.64 ID:wCF52vqFO

さっちゃん「ゴホン。…いい?ショック療法ったってただ痛いだけじゃダメよ。程よい快感がないと意味がないわ」

さっちゃん「まずは閉じてしまった心の扉を開いて……うっ…げはっ、…か、かん、感覚を取り戻し……オエッ、ゲホッ!」

新八「さっちゃんさんんんん!!ちょっと!せっかく呼んだ助っ人がフラッフラなんですけど!」

銀時「持病の癪だろ」

新八「オメーの蹴りのせいだよ!!」

さっちゃん「う……ダ、ダメだわ、頭クラクラしてきた…こ、これを…」ゴソッ スッ

新八「これは……縄?」

さっちゃん「それをお弟子さんに…大丈夫、指南は出来るから。彼ならやれるはずよ…」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:05:02.63 ID:wCF52vqFO

さっちゃん「…そう…その間に左右の縄をそれぞれ通して、横に………ああっ、上手…!そうよ、もっときつく…!」

曽良「こうですか?」グイッ

さっちゃん「あはぁっ!すっごぉい…どうにかなっちゃいそう…!」

新八「……ちょ、さっちゃんさん。黙ってて貰っていいですか」

さっちゃん「あら…なんで?」

新八「いや…」



曽良「ハッ!」ギリギリッ

芭蕉「グエエエエ!!首に絡まってる首に!わざとだろ君!」



新八「なんかこう…紛らわしいんで」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:10:03.48 ID:wCF52vqFO

さっちゃん「紛らわしくなんかないでしょ、ベタベタな展開だもの」

新八「そういう事言うのやめて貰えます?」

さっちゃん「それに誤解された所で誰にも迷惑かけないわ。賢者どころか立ち上がる勇者も現れないわよ」

新八「そういう発言もやめろォォォ!!絶対違う意味の立ち上がるだろソレ!」

神楽「大丈夫だヨ新八、アニメじゃないからいつもより多少露骨でも許されるアル」クッチャクッチャ

さっちゃん「あはァァん!すごいわ曽良君っ!そんなにされたら私もう…もうっ!」

新八「いい加減にしろっつってんだろ!ちょっ、神楽ちゃんも酢昆布食べてないで止めてよ!」


銀時「…ふわ~あ…暇だなオイ。主人公様が台詞ナシってどうなんだよ」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:15:01.53 ID:wCF52vqFO

・・・・・


曽良「手足を結び合わせて、と…」

曽良「…ありがとうございます、さっちゃんさん。お陰でなんとか出来ました」

曽良「ほら、芭蕉さんもお礼言って。早く」

芭蕉「」ブクブクブク

新八「泡噴いとるーーー!!」ガビーン

銀時「そいつらは出ねェ」

銀時「オーイ、生きてっかい芭蕉さん。やめてくれよ、金なら欲しいが前科はまだいらんから」

銀時「………」

神楽「へんじがない ただのしかばねのようだ」

銀時「やめろ」ベシッ



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:20:01.76 ID:wCF52vqFO

新八「…とりあえず松尾さんが目を覚ますまでは待機ですね。ちょっと作戦練りましょうか」

曽良「お付き合い頂いてるのにすみません。立ちっぱなしで疲れたでしょう、どうぞ僕の隣に座ってください」

新八「あ、すみません、お気遣い頂いて」

曽良「いえ。ちょうどベンチがあったんで」

新八「じゃあ遠慮なく……ツッコませて貰いますけど、お師匠ですよねソレ。何この捻りのないボケ」

曽良「僕の師匠はさっちゃんさんですが」

新八「なんの!?」

さっちゃん「嬉しい事言ってくれるじゃない。ちょっとお話しましょう、隣いいかしら」ドシッ

芭蕉「オフッ!」

新八「松尾さんんんんん!!」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:25:06.44 ID:wCF52vqFO

新八「…銀さん銀さん。僕らが請け負ったのって暗殺の依頼じゃなかったですよね」

銀時「ああ。SMプレイのご依頼だ」

新八「なんの店だよウチは。…どうするんですか、こんな思い付きの行き当たりばったりじゃスランプ脱出させられませんよ」

銀時「つったってなァ…そもそも俺らじゃ俳句なんざ分からんしよ」

銀時「風情だなんだってイメージならあるが相手が松尾芭蕉じゃ釈迦に説法だろ」

新八「!…そうだ、風情ですよ!奇をてらうより手堅く行きましょう、今更ですけど。木とか花とか自然に触れるのが一番です」

銀時「花ねェ…」


芭蕉「オボボボ!!重ーっ!誰じゃい俳聖をベンチ代わりにしとるのはー!!」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:30:02.30 ID:wCF52vqFO

―吉原桃源郷・茶屋―


月詠「…で、なんで吉原なんじゃ」

銀時「ここなら花が咲き乱れてんだろうが。ピンクのビラビラしたヤツ」

月詠「」ヒュンッ

銀時「」グサッ バタリ

神楽「ただのしかばねのようだ」

新八「なんかもうホントすみません」

月詠「フン……まァよかろう。生憎花は咲いとらんが茶でも飲んで行きなんし」

月詠「ぬしらもソコのバカに付き合わされて疲れたじゃろう。団子も出す故存分に休め」

曽良「どうも」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:35:03.75 ID:wCF52vqFO

月詠「時に銀……ゴホン、…万事屋はぬしらの役に立っておるのか?」

曽良「ええ。さっきまでアニメ第一話の流れに酷似してましたが精一杯やってくださってます」

新八「アニメ見たの?」

月詠「そうか…。…あやつは普段こそふざけておるが、締める時は締める男じゃ」

月詠「きっと松尾殿のスランプも治してくれるはず…」

新八「月詠さん…」

月詠「…多分。恐らく運がよければ」

芭蕉「曽良君、なんかどんどんランクが落ちてるんだけど大丈夫なの?私のランクまで落ちたりしない?」

曽良「芭蕉さんは既に最低ラインまで落ち切ってるから大丈夫ですよ」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:40:01.85 ID:wCF52vqFO

芭蕉「弟子に最低と言われた……」

新八「だっ…大丈夫ですよ、しっかりしてください」

晴太「月詠姉、団子持って来たけどお客?…って」

晴太「神楽ちゃん、久しぶり!来てたんだ!」

神楽「おー晴太!久しぶりアルな、ちょっと背ェ伸びたアルか?」


月詠「わっちもあの童もその母も、あの男に助けられんした」

月詠「疑わしい事も多々あろうが…信じてついて行きなんし」

曽良「勿論。評判は聞いた上で依頼したんで」

月詠「…ふ、いらぬ世話だったようじゃな」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:45:04.38 ID:wCF52vqFO

銀時「いでで…ったく、ピンクどころか真っ赤な花が咲いちまったじゃねーか」

月詠「ぬしの頭は万年花畑のようなもんじゃろう」

銀時「んだと、この凶暴太夫が。…おっ、団子か。一本くれや」

晴太「うん、いいよ!ハイ!」


曽良「どうです芭蕉さん、スランプから脱出出来そうですか」

芭蕉「うーん…どうかなぁ…というか私的にはスランプじゃないつもりなんだけど」

曽良「寝言は寝てから言ってください」

芭蕉「寝言じゃないよ!なんでそう私を貶めたがるんだ君は!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:50:01.94 ID:wCF52vqFO

曽良「じゃあ何か一句詠んでみてください」

芭蕉「な…何ィ!?暴言の次は無茶ぶりか!いい度胸だクッソウ、師匠の威厳を見せてやる!」

芭蕉「えーと…一句…何か一句……」


新八「晴太君、お茶淹れようか?」

晴太「あ、いいよいいよ、オイラがやるよ!」

銀時「ガキが一丁前に気ィ使ってんじゃねーよ。新八にやらせとけ」

神楽「そうアルよ、お茶汲みまで子供にやらせようとする根性曲がりなんて甘やかす事ないネ」

新八「イヤ最初にやろうとしたじゃん僕。何?イジメ?」


芭蕉「お茶…お茶汲み……うーん…」

芭蕉「ハッ!閃いたーーー!!」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/22(月) 23:55:01.78 ID:wCF52vqFO

お茶汲み中 チャックが開いてる チャッキー君


曽良「」

芭蕉「」エッヘン



曽良「このマダオが!!」スパァン

芭蕉「きせるっ!」

銀時「うおっ…ビックリした、なんだ今の」

芭蕉「ビンタされた……」グスッ

新八(ちょこちょこ構ってオーラを出すなこの人…)

曽良「驚かせてすみません、芭蕉さんがあまりに雑巾だったんで」

銀時「いや……え?雑巾?」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:00:04.02 ID:k0HL00+AO

曽良「正確には古い雑巾を絞った時に手に付く黒っぽいカスです」

銀時「…ホントに師弟か、お前ら」


晴太「ちょっ!神楽ちゃんズルいよ、オイラまだ1本しか食べてないのに!神楽ちゃんソレ3本目じゃん!」

神楽「黙るヨロシ。お前が勝手に銀ちゃんに1本やったんだからその1本分はお前の分としてカウントされたアル」

晴太「なんでだよ!それをオイラが食べれば2本ずつで丸く収まるじゃん」

神楽「世の中そう簡単に割り切れると思ってんじゃねーヨ、ガキが」ペッ

晴太「神楽ちゃんだって子供だろ!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:05:01.88 ID:k0HL00+AO

月詠「」スッ

銀時「あ。オイ、ついでに酒」

月詠「灰を捨てるだけじゃ。晴太に注文せい」

銀時「んだよ、気が利かねーな。愛想も色気もねーんだから気ぐらい回せよ、そのパイオツは飾りですかコノヤロー」

月詠「……」イラッ


芭蕉「松尾バションボリ…」

新八(慰めた方がいいのかなコレ…)


月詠「下ネタしか言えんのかぬしは!」

銀時「乳ぐらいで取り乱してんなよ、吉原の女が」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:10:05.84 ID:k0HL00+AO

月詠「誰が取り乱しとるか!大体ぬしが事あるごとに人に突っかかるからこうやって」

銀時「あーもー分かった分かったうっせーな、俺が悪うござんした」

月詠「人をおちょくるのも大概にせんかァァ!」

神楽「むがァァァ!離すネェェ!」

晴太「嫌だっ!オイラの団子だ!」

曽良「なんか騒ぎになってきてますけどいいんですか」

新八「アレ、ホントだ…ってか気付いてたなら止めてくださいよ、曽良さん」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:15:03.03 ID:k0HL00+AO

新八「ほら皆、あまり騒がないで!ココで騒ぐと日輪さんの迷惑に…」

神楽「これは私の団子アルぅぅ!!」

晴太「あぶね!!」ヒョイ

芭蕉「マヒャドッ!」ドゴッ

銀時「ぬわっ!?」ドカッ


ムニュッ


神楽・晴太「あ」



月詠「…………………!!」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:20:02.26 ID:k0HL00+AO

月詠「…………」

銀時「」ササッ

銀時「…えーっと、つ、月詠…さん?い…今のは不幸な事故で…」


月詠「…二度と」

銀時「へ?」


月詠「二度とそのツラ見せるなァァァァ!!」ズドドドドドドド

銀時「ギャアアアアアアアアア!!」



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:25:03.44 ID:k0HL00+AO

―夕方・江戸市中―


銀時「……ってェ…あのアマ、持ち合わせのクナイ全部投げやがったな…」ズボッ ポイ

曽良「背中にも刺さってますよ」ズボッ

銀時「いっ…!!」

神楽「自業自得アルな。乙女の胸を無断でパフパフしたんだから当然ネ」

銀時「誰のせいだと思ってんだ!」ゴスッ

神楽「いだっ!」


お妙「あら、銀さん」

銀時「あ?」

新八「あれ、姉上じゃないですか。九兵衛さんも…浴衣なんて着てどうしたんですか?」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:30:01.93 ID:k0HL00+AO

九兵衛「今から海まで花火を見に行く所なんだ」

お妙「九ちゃんが誘いに来てくれたの。それであなた達もどうかと思って、今万事屋に向かってたのよ」

お妙「…ところで、そちらの方達は?」

新八「あ、依頼人の方です。曽良さんと…」

曽良「どうも」

芭蕉「こんばんは、超有名人の松尾芭蕉です」

お妙「えっ!?松尾芭蕉って…あの松尾芭蕉?俳聖の!?」

芭蕉「いや~、ハッハッハッ…そんな大したもんじゃないですよ。ねえ曽良君!」

曽良「ええ。全然大した事ないですよ」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:35:01.98 ID:k0HL00+AO

芭蕉「ナ…ナヌッ!?」

曽良「一度スランプに陥ったらしばらくは這い上がってきませんし年中梅雨時の濡れ雑巾みたいな匂いがしますから」

芭蕉「コラーッ!!やめろ!信じないでくださいお嬢さん、この弟子男はしょっちゅう口から出任せを言うんです!」ガクガク

芭蕉「むしろ口から出任せしか言わないんです!弟子男っていうか口から出任せ男なんですこいつは!」ガクガクガク

曽良「揺らさないでください」

芭蕉「いや最早口から田出任せ太郎といった趣で…」ガクガクガクガク

曽良「揺らすのをやめろ!」スパコーン

芭蕉「はるまき!!」ズシャシャーッ

新八「春巻き!?」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:40:01.83 ID:k0HL00+AO

曽良「行きましょう」

新八「え…ちょ…松尾さん大分スライディングして行きましたけど。いいんですか放置して」

曽良「いつも勝手にスライディングして道端で寝てますから大丈夫です」

お妙「うふふ、元気なお師匠さんなんですね。仲がいいようで微笑ましいわ」

銀時「仲がいいっつーか毎回同じ流れでどつかれてんだけど。ドリフネタ並みの揺るぎなさなんだけど」


芭蕉「…………」

芭蕉「クッソ~…曽良君め…事あるごとに師匠をスパンスパンとまるで布団のように…」

芭蕉「しかも先に行きやがって!曽良君のバカ!十円ハゲ!グスン」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:45:01.70 ID:k0HL00+AO

九兵衛「松尾殿」

芭蕉「え……キャッ!き…聞かれてた!?恥ずかしい!松尾ハズカシ!」

九兵衛「…大丈夫ですよ。曽良殿はきっとあなたを邪険に扱ってる訳じゃない」

九兵衛「単に『師匠』というよりももっと身近な、親しみある相手と思って接しているだけです」

九兵衛「一人の人間としてのあなたの事も俳聖としてのあなたの事も一番よく理解しているのは彼だと…僕は思います」

芭蕉「九兵衛さん…」

芭蕉「そ…そうだよね!私は曽良君に嫌われてる訳じゃない!」

芭蕉「ありがとう、お陰で元気出たよ。色紙がないからサインは無理だけど握手してあげちゃう!」ギュッ



九兵衛「うわああああ!!」ブンッ

ドガシャアアアアアン!



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:50:03.57 ID:k0HL00+AO

―海岸―


沖田「アレ。旦那方」

土方「げっ」

近藤「お妙さァァァん!」

お妙「哈ァ!!」ドグシャアッ

近藤「ぱぶろォ!!」

銀時「さすがはお妙…ウルトラセブンも真っ青の必殺技だぜ」

新八「人の姉上を勝手に卍丸扱いしないでください。つかなんも飛ばしてねーし」

沖田「花火見物ですかィ。あんまりこういうイベントにノるタイプにゃ見えねーんですが」

銀時「ま、江戸っ子として一応参加しとくかってな。でもチンピラ警官が目障りだから帰ろっかな~」ジロッ

土方「あ?」ギロッ



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 00:55:02.49 ID:k0HL00+AO

銀時「テメーさっき人の顔見てげっつったろ」

土方「言ってねーよ。自意識過剰なんじゃねーのか、気持ちワリーからコッチ見んな」

銀時「見てません~、偶然目が行った方にお前がいたんですぅ。…うわっ、マヨの酸っぱい匂いと煙が来る!目に来る!」

土方「んだとコラァ!!ケンカ売ってんのか!」

銀時「は?売ってませんけど。自意識過剰なんじゃね?キモッ」

新八「………」

沖田「お互い面倒な上司持ちで苦労すんな。ところでそっちのオッサン誰でィ」

お妙「依頼人だそうですよ。松尾芭蕉さんとそのお弟子さんの曽良さん」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:00:01.91 ID:k0HL00+AO

沖田「松尾芭蕉?って、あの…」


芭蕉「」フフン

沖田「………」


沖田「知らねェ」

芭蕉「ええっ!?」

曽良「だそうですよ、芭蕉さん。これに懲りたら今後はあまり調子に乗らないように」

芭蕉「そ…そんなバカな!略してソバカな!知ってるでしょお巡りさん、あの有名な!古池やの!」

沖田「古い毛屋?毛のリサイクルショップかなんかですかィ、こりゃハゲに優しい世の中になったもんだ」

芭蕉「ちっがーーーう!!え?ま、まさかホントに…はっ、ドッキリ…!?」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:05:02.63 ID:k0HL00+AO

沖田「ま、なんだか知らねーが騒ぎ起こすんじゃねーぜ。祭の警備ってのはただでさえ忙しいからねィ」

新八「ははは…ハイ。頑張ってください」

芭蕉「そんな…キムタク以上の知名度を誇ってると思ったのに…」ションボリーン

曽良「だから調子に乗るなっていつも言ってるでしょう」

沖田「ホラ行きますぜ、近藤さん。土方さんも」

近藤「う~ん…」ズルズル

土方「ふざけんのも大概にしろテメー!ミッフィーちゃんの口はバッテンだろーが!」

銀時「ハァ?上半分が鼻で下半分が口ですゥ。こんな常識も知らずに勤まるたァ公務員ってのは楽だなオイ」

新八「いや何についてのケンカ?」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:10:04.27 ID:k0HL00+AO

・・・・・


銀時「…やーれやれ、やっと行ったぜ。つーかあのマヨラー、俺にだけ騒ぎ起こすなだの念押しやがってアンニャロー」

曽良「そんなに仲が悪いんですか」

神楽「悪いのなんのって。顔合わせれば毎回ケンカアルよ、男はいつまで経ってもガキで仕方ないネ」

銀時「一丁前にマセてんじゃねーよ」

神楽「何を!もう立派なレディだろが!ねっ姉御!」

お妙「ふふ、そうね」

芭蕉「知らんて…俳聖を知らんて…」

曽良「いつまでうじうじしてるんですか、鬱陶しい」

芭蕉「鬱陶しいって君…」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:15:02.13 ID:k0HL00+AO

曽良「あ、そうだ。芭蕉さん」ゴソッ

芭蕉「え?」

芭蕉(な、なんだろう……ハッ!まさか曽良君の奴、私を元気付ける為に何かくれるんじゃ…!)

曽良「ハイ」ヒュッ

芭蕉「わあ!なんだい?さては蒟蒻ゼリーかなんかっ…」サクッ



芭蕉「………」

芭蕉「クナイじゃないか…」ダラダラ

曽良「そうですけど?」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:20:01.62 ID:k0HL00+AO

芭蕉「ですけど?じゃないよ!!毎回ムカつくんだよその言い方!大体なんでクナイなんか…」

曽良「銀さんの背中から抜いたのを捨て損ねてたんで」

芭蕉「だからってなんで今なんだよ!チクショーー!!あんまりだコンチクショウ!蒟蒻野郎!」ジタバタジタバタ

曽良「ひっくり返った昆虫みたいにもがいてないで立ってください」

芭蕉「もがいてるんじゃない!駄々こねてるんだ!もう知らん、リンゴ飴買ってくれるまで立たんもん!」

曽良「そうですか」スタスタ


芭蕉「…………」



芭蕉「えっ………」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:25:02.30 ID:k0HL00+AO

芭蕉「ちょ待っ…待って曽良君!銀さん達!置いてかないでー!」

芭蕉「ホビャアアッ人混みに阻まれて進めん!なんだこの流れの速さは…さ、さながら最上川の如し…!」


銀時「んじゃま、適当に冷やかすか」

新八「そうですね。皆さん、何か食べたい物とかあります?」

九兵衛「……ら」

神楽「何アルか?」

九兵衛「…カステラが食べたい…」

銀時「お、いいねェ。どっかにねーか」

曽良「向こうにあるみたいですよ」

曽良(…そういえば芭蕉さんがついて来てないな。まあいいか、後で探そう)



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:25:20.07 ID:OkfDK5+C0

日和の芭蕉らしい句を詠むセンスはあるな



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:30:04.93 ID:k0HL00+AO

カステラ屋「らっしゃい!大袋は800円だよ!」

銀時「800円か…。……割り勘にしよう」

銀時「つーかなんだこのカステラ、オバQか?珍しいな」

カステラ屋「オバQじゃない」




カステラ屋(桂)「エリザベスだ」




銀時「」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:35:06.77 ID:k0HL00+AO

九兵衛「どうかしたのか?……む」

新八「うわ…面倒臭い人が…」

桂「ほォ…今日は浴衣か、九兵衛殿。残念ながら俺は法被だ、そう簡単に俺のあいぜんちちーを奪えると思うなよ」

新八「いやアイデンティティーね。ソウルソサエティ裏切った人みたいになってるから」

曽良「なんですか、この見るからに頭が沸いてそうな人は」

銀時「しっ。目ェ合わせんな、他の店探すぞ」

桂「待て銀時。旧知のよしみだ、内容量を1割増しにしてやるから買って行け。お値段はなんと据え置き1000円」

銀時「据え置いてねーよ。ショッカー本部行ってお前の脳ミソを1割増しにして来い、むしろ倍にして来い」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:40:05.19 ID:k0HL00+AO

桂「仕方のない奴だな…よし分かった、倍にしてやろう。その代わり値段もキッチリ倍だぞ」

銀時「いやカステラじゃなくてお前の頭の話してんだけど」

桂「ハッハッハッ、何を言っているんだ貴様は。どう見たって俺の頭はカステラじゃないだろう」

銀時「なんなのコイツ日本語通じねーよ。頭ん中カビ生えてんじゃね?あの髪実はカビなんじゃね?」

桂「ムッ、しかしなかなかいい発想かもしれんな。言わばカステラマンか…攘夷志士として正義の使者は見習うべきだ」

銀時「…………」

桂「かのあんぱん戦士の自己を犠牲にしてでも民を守ろうという心意気は尊敬に値…」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:45:06.00 ID:k0HL00+AO

ガシッ


曽良「」ゴスッ

桂「ぐわァァァァあづいあづいあづい顔が焼けるゥゥゥゥ!!」ジュウウウウ

新八「えええええええええ!!」

曽良「芭蕉さんと同じ匂いがしたんでつい」デロデロ

新八「ついじゃねェェェ!初対面の相手に生地までかけてるよこの人!」

銀時「グッジョブだ曽良、そのまま焼き上げてカステラに髪が混入してた容疑で通報しろ」

神楽「ついでにもう焼き上がってる分は根こそぎかっぱらって行くネ」ガサゴソ

新八「オメーらが通報されろォォォ!!」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:48:51.10 ID:AJMox1Yw0

まだ途中までしか読んでないが声と映像がアニメのように脳内再生される
再現度高い以前に>>1はかなり両作のファンだろ



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:50:14.72 ID:5+v8XKgD0

両作品ってか熱烈なジャンプ読者と見た
頭からちゃんと全部見てそう



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:50:30.91 ID:k0HL00+AO

・・・・・


お妙「あら、案外美味しいわねこのオバQカステラ。見た目はちょっとグロテスクだけど」

九兵衛「ああ。ふわふわしてて焼き加減も絶妙だ、見た目は少々グロテスクだが」

新八「結局強盗行為働いてるし…」

神楽「…アレ?ねー銀ちゃん」

銀時「あん?」もぐもぐ

神楽「さっきからやけに静かだなーと思ってたんだけど、芭蕉のオッサンいなくね?」


銀時「…………」

銀時「ホントだ」

曽良「芭蕉さんならカステラの屋台を探し始めた頃からいませんでしたよ」もぐもぐ

新八「…え?あれ、まさか気付いてたんですか曽良さん」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 01:55:08.27 ID:k0HL00+AO

曽良「ええまあ、無視してましたけど」

新八「…何度も言いますけど、アンタらホントに師弟ですか?」

銀時「ヤッベーなオイ、依頼人差し置いてカステラ強盗働いてたんじゃかっこつかねーよ」もぐもぐ

新八「そう思うならそのもぐもぐをやめろ」

曽良「それを言うなら最年長の分際で迷子になる方がどうかと思いますが」

銀時「それもそうだ」

新八「肯定すんなァァ!」

神楽「銀ちゃん、そんな事より私お腹空いたアル。モッサリしてていいからお腹一杯焼きそば食べたいヨ」

銀時「ああ?カステラで満足しとけよ。まァ祭ならどっかで長谷川さんが店出してんだろ、奪いに行くぞ」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:00:03.35 ID:k0HL00+AO

新八「ついに計画的犯行に乗り出したァァァ!ヤバいよこの人らマジでやる気だよ…あ、姉上も止めてくださいよ!」

お妙「…そうね。ダメですよ、銀さん」

お妙「迂闊に公言したらそれが言質になって後で足が付いてしまうかもしれないでしょう?黙って実行しなきゃ」

新八「ソコォォォ!?」

お妙「それ以外に何かあるの?」

新八「何かって…そもそも根本的に強奪するのは、ってこんなん説明するのもなんかアレなんですけど」

お妙「大丈夫よ、新ちゃん。長谷川さんは原作でも何かにつけて搾取されるポジションなんだから」

お妙「あの人の場合、物を盗られなかったら代わりに出番を失うだけよ?」

新八「…そんな気の毒なポジションってあるんですか、姉上…」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:05:02.45 ID:k0HL00+AO

銀時「そんなこんなで長谷川さんの屋台を発見した訳だが」

神楽「ご都合主義な展開アルな」

長谷川「よっ、銀さん。ちょうどよかった、この人が連れとはぐれたっつーんだよ。なんとかしてやってくんねーか」

銀時「あ?」

九兵衛「はぐれた…って」

芭蕉「!」

芭蕉「曽良君!よかった、このままこの江戸砂漠で遭難してハロー・ロンリネスかと思ったよ!」

曽良「このモニカ野郎!」ゲシッ

芭蕉「きっかわ!な…なぜ!?」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:10:02.87 ID:k0HL00+AO

曽良「誰のせいで皆さんに余計なご苦労かけたと思ってるんですか。ほら謝って!早く!」ギギギギギ

芭蕉「ギャアアーー!わ…分かったからテキサスクローバーホールドはやめるんだ曽良君!どこでこんな高度な技を!」

銀時「ワリーな長谷川さん、ありゃ俺らの連れだ。探してたんだよ、助かった」

新八(カステラに夢中で忘れてた癖に…)

長谷川「そうなのか?ならよかったがめっちゃタップしてんぞ、止めなくて大丈夫かアレ」

お妙「大丈夫ですよ、再会した喜びを体で表現してるだけですから。フフ…本当、仲がよくって素敵な師弟ね」

九兵衛「ああ。僕も門下の者達とかくありたいものだ」



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:15:02.88 ID:k0HL00+AO

銀時「さってと…じゃ、芭蕉さんも泡噴き始めた事だしそろそろ行くかな。アンタも屋台頑張れよ」

長谷川「おうよ!数少ねー稼ぎ時だからな。オメーらも祭楽しめよ!」




長谷川「………アレ?」




銀時「神楽、よくやった」ズルズル

神楽「フン、あの程度お茶の子さいさいネ。作り置きもバッチリ頂戴して来たヨ」ズルズル

曽良「味はまあまあですね」ズルズル


新八「………」

新八「…鬼だ」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:20:06.68 ID:k0HL00+AO

―浜辺―


銀時「さすがに日が落ちりゃそれなりに涼しくなるもんだなオイ。あーやれやれ、やっと一息つけるぜ」

お妙「そんな事より芭蕉さんの事はいいんですか?スランプを治して、って依頼なんでしょ?」

銀時「ぁ」

新八「今あって言いましたよね。スッゲーちっさい声であって言いましたよね」

神楽「でもネ姉御、なかなか上手くいかなくて私達も困ってるアル。自然に触れても感覚戻らなかったし」

新八「まず今日一日でまともに自然に触れたのは今が初めてだけどね」

曽良「こうなったらもうショック療法しかありませんね」

新八「むしろショック療法しかしてませんよね?」

芭蕉「わ…私もう痛いの嫌なんだけど…今日だけで何度殴られた事か…」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:25:02.79 ID:k0HL00+AO

沖田「大丈夫ですよ、もっと殴られりゃあそのうち快感に変わりやすぜ」

新八「沖田さん」

銀時「警備中だろお前、何こんな所で呑気にイカ焼き食ってんだクソガキ」

沖田「何言ってんですかィ。花火見に来てんだから当たり前でしょう」

銀時「…こんな奴の為に税金払ってんのかと思うと嘆かわしくて仕方ねーな」

沖田「アンタが税金払ってんのかと思うと疑わしくて仕方ねーや」

銀時「んっだとコルァ。今のはムカついたわ、お前次言ったら全身にタレ塗りたくってメラゾーマな。沖田焼きの刑な」

新八「まあまあ二人とも、せっかくのお祭なんだしケンカはよしましょうよ」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:30:05.17 ID:k0HL00+AO

曽良「…ですが、祭に騒ぎは付き物とも言いますね」

新八「ちょ…何煽ってるんですか。ていうかもう充分騒ぎ起こしたでしょ、2件も強盗したでしょうが」

九兵衛「新八君、物騒な事を言うものじゃない。そのカウントは間違っている。内1件は強盗じゃなくて窃盗だ」

お妙「そうよ、長谷川さんは脅してないもの。芭蕉さんがボコられてるのを長谷川さんが眺めてる間に掠め取っただけよ」

新八「アンタら誇らしげですけどソレ紛う方なき犯罪ですからね。脅さなきゃ正義な訳じゃないからね」

九兵衛「人は皆誰かから何かを奪って生きている…正義に一歩でも近付こうなんて都合のいい驕りだ」

新八「だからって進んで悪に踏み込む理由にはなんねーだろ」

新八「…つーか僕以外で唯一の常識人のはずでしょ九兵衛さん、しっかりしてください」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:35:04.20 ID:k0HL00+AO

新八「…それにしても、確かにさっきのは松尾さんをダシにしてたよなァ。諦めないで止めればよかったや」

新八「今更ですけどすみませんでした、松尾さん」クルッ

新八「……アレ?松尾さん?」



銀時・曽良・沖田「どっせェェェい!!」ポーイ

芭蕉「ホンギャアアアアアッ…ガボ!ガボゴボ!」ドッパーン バシャバシャ

新八「何してんだドSトリオォォォ!!」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:40:04.05 ID:k0HL00+AO

銀時「何って…」

沖田「ショック療法に決まってんだろィ」

新八「ショック療法はもういいっつってんだろ!つーかコレもうただの殺人未遂!」

曽良「芭蕉さーん。どうですか、いい句詠めそうですか」


芭蕉「オボッ……がぼっ!た…たばすべっ…!!」バシャバシャバシャ


沖田「…うーん、イマイチみてーですねィ」

銀時「しょーがねェ。次行ってみよう」

新八「その前に警察に行けェェ!!」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:45:02.81 ID:k0HL00+AO

・・・・・


ザザァン…


芭蕉「はあ…さっきはさすがに昇天するかと思った…」

芭蕉「こんなんでスランプ脱出出来るのかなあ…なんか嫌に痛い目ばかり見たし、もうマーフィー君の如くクタクタだよ」

芭蕉「もうなんでもいいから家に帰って寝たい…」


九兵衛「」スッ

芭蕉「ん?」

九兵衛「…かき氷です。レモンでよければ…どうぞ」

芭蕉「あ…どうも」

お妙「うふふ。隣、失礼しますね」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:50:03.64 ID:k0HL00+AO

お妙「着物、もう乾きました?」

芭蕉「え、ええ…なんとか」

お妙「そうですか。それなら安心しました、風邪なんて引いたら大変ですから」

お妙「ご無事でよかったですわ。お怪我もないみたいだし」

芭蕉「………!」シャクシャク

芭蕉(クウ~~!これだ、この優しさが必要なんだ私には!それをあのバカ弟子は危害ばかり加えて…)

芭蕉(私のデリケートな才能に傷が付いたらどうするんだ!曽良君のアホ!デベソ!テリーマン!)



曽良「」ピクッ



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 02:55:02.36 ID:k0HL00+AO

曽良「…何か今、腹の立つモノローグを記述された気がする…」

銀時「?」

沖田「あれ、近藤さん」

近藤「お、総悟。こんな所にいたのかお前、トシがまたサボってるって怒ってたぞ」

沖田「そーですかィ。ま、ほっときゃ勝手に山崎に当たり散らして解消するだろうし大丈夫でしょう」

神楽「オイゴリラ、お前金持ってんだろ。私になんか奢れヨ」

近藤「何ィ!?お前に奢ったら財布空っぽになっちまうだろうが!」


九兵衛「…スランプの方は、どうにかなりそうですか」

芭蕉「えっ…あ、ああ、ハハ……はあ…」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:00:06.31 ID:k0HL00+AO

お妙「あんなめちゃくちゃな人達に振り回されたんだもの。スランプの事で悩んでる暇なんてなかったでしょう?」

芭蕉「本当に…曽良君も触発されていつも以上に酷いし、一日大変でしたよ。もう松尾グッタリ」

お妙「でも、それでよかったんじゃありません?」

芭蕉「え?」

九兵衛「…スランプに陥ると、人は早くどうにかしようとだけ考えて視野を狭めてしまいますから」

九兵衛「月並みではあれ、気分転換というか…一時的に目を逸らして肩の荷を下ろすのも大事な事です」

芭蕉「………」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:05:03.36 ID:k0HL00+AO

芭蕉(…そうか)

芭蕉(確かに私は視野が狭まっていたのかもしれない)

芭蕉(私は人にいい句だと思われる俳句を詠んでいたんじゃない…)

芭蕉(私が詠んだ俳句の内の幾つかを『いい句だ』と思ってくれる人がいた…褒めてくれる誰かがいたから有名になれたんだ)

芭蕉(俳聖と呼ばれるようになっていつの間にか世間に媚びていた……いや、むしろ驕っていたのかな…)



芭蕉(…今ならいい句が詠める気がするぞ!)



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:10:01.91 ID:k0HL00+AO

新八「皆さーん、飲み物買って来ましたよ!」

お妙「ご苦労様。私は紅茶を頂こうかしら、九ちゃんはどれにする?」

九兵衛「…お、お妙ちゃんと同じやつがいい」

お妙「うふふ、はいはい」

芭蕉「むむむ…」

新八「神楽ちゃんはラムネだっけ?」

神楽「んな訳ねーだろ、ラムネは銀ちゃんのアル。あんな子供舌と一緒にすんじゃねーヨ。分かったら早くコーラよこせ」

新八「いや…ほとんど同じじゃん」

神楽「お前の目は節穴アルか?コーラの方が炭酸が強いネ。私は物怖じしないけどな!」

芭蕉「ぬぬぬ…」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:15:04.31 ID:k0HL00+AO

芭蕉「今日はどんな日だったろう…クタクタにはなったけどいい日で…」

神楽「そんな事も分からないからお前は新八なんだヨ」

新八「だから名前関係ないだろ!…あれ、そういえば銀さんは?」

曽良「向こうで沖田さん達と射的勝負してますよ」

新八「…ハァ。何やってんだか」

芭蕉「クタクタ…マーフィー君?草臥れたマーフィー君の…いや…」

お妙「そう言えばペットボトルってどこに捨てればいいのかしら。近くにゴミ箱ある?」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:20:03.71 ID:k0HL00+AO

新八「えーと…この辺にはないみたいですね」キョロキョロ

新八「つーかよく見ると酷いですね、砂浜がゴミだらけ。皆ちゃんとゴミ箱探して捨てればいいのに」

九兵衛「仕方がないさ。江戸で祭ともなればマナーの悪い輩も集まる、せめて僕らは綺麗にして行こう」

神楽「あ、でも見て見て!ヤドカリがペットボトルの蓋担いでるアル!」

お妙「まあ、本当だわ。可愛らしい」

芭蕉「グッタリと…無事な……ヤドカリ?」
芭蕉「草臥れて…ヤドカリが無事…」

新八「松尾さんはどれにします、お茶とコーヒーとアクエリがありますけど。…松尾さん?」



92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:25:02.79 ID:k0HL00+AO

芭蕉「閃いたーーー!!」

新八「!?」ビクッ


草臥れて 宿借る頃や 藤の花


芭蕉「…………!」

芭蕉「そ、曽良君!」

曽良「ええ。いいと思いますよ」


芭蕉「…や…やった!やったぞ!スランプ脱出だーー!」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:30:02.17 ID:k0HL00+AO

ヒュルルルル… ドォン!


銀時「お、花火始まったか」

神楽「銀ちゃん!」

銀時「…どうやら丸く収まったみてーだな」


芭蕉「ヒャッホホーイ!やった!やりましたよお嬢さん!」

お妙「ふふふ、よかったですね。気分転換がよっぽど効いたのかしら」

お妙「また何かあったら今度は是非私のお店にいらしてくださいな」

芭蕉「勿論ですとも!その時は私のナイスな俳句でお嬢さん達を褒め称えちゃう!」



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:35:03.69 ID:k0HL00+AO

銀時「結局一日遊んでただけなんだがな。仕方ねェ、ギャラは辞退させて貰わァ」

銀時「近々旅に出るっつってたろ、そん時の旅費に宛てとけ」

曽良「…いえ」

曽良「スランプを治すきっかけを作ってくださったのは間違いなくあなた方ですから」

銀時「何言ってやがんだ、そもそもスランプなんざなろうと思ってなるモンじゃねーだろ?」

銀時「なら治すにしても治そうと思って治すモンじゃねーよ。要はタイミングだタイミング、運も実力の内とかそういうアレだよ」

沖田「射的に関しちゃ旦那は運も実力もねーみてェですがね」

銀時「うっせーわ。俺は大物狙いなんだよ、成功率9割以上の小物狙ってるお前と一緒にすんな」


曽良「………」



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:40:03.20 ID:k0HL00+AO

『…わっちもあの童もその母も、あの男に助けられんした』

『疑わしい事も多々あろうが…信じてついて行きなんし』



ドォン! パラパラパラ…



曽良(評判通りめちゃくちゃな人だ)

曽良(坂田銀時………万事屋)

曽良(だが、当たったのは悪評ばかりでもない。…きっとただの世話焼きなんだろうが、だからこそ彼女達は…)



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:45:09.19 ID:k0HL00+AO

曽良「…ありがとうございました」

銀時「おう。…アレ?今ちょっと笑った?なんか怖いんだけど」

曽良「ええ、まあ。大物狙いだろうが景品ゼロはダサいなと思って」

銀時「何コレ、もしかしてついに俺まで攻撃対象にされたのコレ。こいつに手錠かけろオイ、傷害事件が起きるぞ」

沖田「事件が起きてからじゃなきゃ動けねーのが警察なんで。それに負け犬の遠吠えは見苦しいですぜ」

銀時「うっせェェェ!今ソレ関係ねーだろ!つーか誰が負け犬だ、この不良警官!税金泥棒!」

近藤「ブワハハハハ!哀れだな万事屋、俺でさえぬいぐるみを撃ち落としたってのによォ!」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 03:50:03.35 ID:k0HL00+AO

近藤「この可愛らしいぬいぐるみをプレゼントすればお妙さんの心も氷解するはず!」

沖田「可愛らしいぬいぐるみの後ろにゴリラのツラが見えたら即座に凍てつくと思いやすがねィ」

近藤「おっ妙さーん!今行きまァァァす!」ダッ

銀時「オイオイ、やめとけって。…ったく、懲りねーなあのゴリラは」


芭蕉「いよーし!次は花火で一句詠んじゃうぞ!今の私なら行ける!芭蕉行きまーす!」

お妙「花火の句ですか、風流ですね。楽しみだわ~」

近藤「お妙さん!」

近藤「これ…受け取ってください!あなたの喜ぶ顔を見る為、この近藤勲、可愛らしいうさちゃんをゲットして参りました!」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:00:02.09 ID:k0HL00+AO

芭蕉「ムム……ムフフ、いい句が出来そうだ!もう少し待ってくださいね、お嬢さん」

お妙「ええ、幾らでもお待ち致しますわ。ゆっくり考えてくださいな」

近藤「アレッ!?む…無視!?」

近藤「い、いやそんなはずはない!そうだ、照れてるだけですよねお妙さん!全くも~、照れ屋さんなんだか」

お妙「さっきから蚊がブンブンうるさいわね~九ちゃん、鬱陶しいから握り潰しちゃいましょうか」

近藤「お妙さんんんん!話聞いて!俺の話を聞いてくださいィィ!」

近藤「とりあえずまずこっち向いて!そんな徹底的に目ェ逸らされたら勲泣いちゃう!」

お妙「」ブチッ



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:05:03.78 ID:k0HL00+AO

お妙「本っ当にうるさい蚊ね…でっかいし暑苦しいしこの上なく目障りだわ」ギリギリ

近藤「うっ…!…ちょっ、お妙さん?アイアンクローはさすがに…いだだだ!食い込んでる食い込んでる!」

お妙「だーかーら…」

お妙「黙れっつってんだろこのクソゴリラがァァァァ!!」ブン ドゴシャアッ

近藤「ごほァ!」ドンッ

芭蕉「もひかん!!」ズベシャッ


銀時・神楽「あ」

新八「姉上ェェェ!何巻き込んでんですかァァ!」



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:10:05.45 ID:k0HL00+AO

お妙「巻き込まれる所にいるのが悪いのよ」

新八「大阪のオバちゃんみたいな理屈持ち出してきた!」

沖田「近藤さーん、生きてますかィ。こんな所で寝てると置いて行きますぜ」

曽良「ほら、芭蕉さんも起きてください。また海に放り込みますよ」グイッ

芭蕉「う……」

芭蕉「…はっ。曽良君!今のショックでまたひとついい句が出来たよ!」


花火だよ 一文字変えたら 鼻毛だよ


曽良「」



銀時「…ダメだこりゃ」

曽良「この蛆虫が!」ドボーン



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:15:06.72 ID:k0HL00+AO

~~~~~


ラヴ江「という訳で以上で終わりよ!」

たま「案外長丁場でしたね、5分ずつの投下が敗因でしょうか。一度さるさんされましたが」

ラヴ江「ところどころ消して正解だったわね…最初は警察庁長官のオッサンも出る予定だったんだから、半裸で」

ラヴ江「冗長になるから切ったら一緒にミントンオタクも切り取っちゃったけど」

たま「彼らは需要がなさそうなので問題はないかと思われます」

ラヴ江「需要なんて始めからないでしょ。スレタイからして誰得よ、女キャラ出しまくったけど付け焼き刃ね」

ラヴ江「ま、楽しんでくれた人もいるみたいでよかったわ。……べ、別に私以外誰も見ないと思ってた訳じゃないわよ!」

たま「実は相当ドキドキしながら投下してたんですね、把握しました」


たま「……では、改めて」

ラヴ江・たま「支援してくださった方、読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました」



奥の細道 エピソード1.5
~SSを書き慣れない内のクロス物は危険~





106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:15:56.84 ID:ndNeZ+0m0

乙汁



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:18:47.60 ID:XTlP2DSl0

マツオツバショウ



109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:21:13.59 ID:bzuak8h+O


いいクロスSSだった



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:25:41.87 ID:puJc+PgTP

乙ー
脳内再生率やばかった



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 04:35:04.26 ID:GvL0NQVW0


楽しかった



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 05:52:19.79 ID:g+BVdhJWO


またなんか書いてくれ



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/23(火) 05:56:22.86 ID:cVoLDApb0





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         コメント一覧 (10)

          • 1. あ
          • 2011年08月23日 13:40
          • 芭蕉さんブレねーな
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月23日 17:30
          • ギャグマンガ日和かと思って開いたらギャグマンガ日和だった
          • 3. 名無し
          • 2011年08月23日 19:18
          • 5 面白かった
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月23日 20:43
          • 終盤芭蕉さんと近藤さんのキャラちょっと被ってたなww
            勲泣いちゃう!とか
          • 5. あ
          • 2011年08月23日 21:56
          • 鬼「ここは地獄なわけです」鬼「熱いですね」をまとめてください
          • 6. あ
          • 2011年08月23日 21:57
          • 鬼「ここは地獄なわけです」鬼「熱いですね」をまとめてください
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月24日 00:55
          • 面白かったよーw
            各キャラのらしさがぶれてなくていーですね。両作品らしいちょっとほろんちょするエッセンスもあるし。
            桂に対する曾良くんの態度がすげー腑に落ちるw 
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月24日 23:03
          • なんかテンポ悪い
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2013年04月14日 20:36
          • 5 俳句がかなりクオリティ高かった。松尾芭しょんぼり的な意味で。
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2015年02月28日 01:27
          • 何かストーリーが平坦だった
            特に可もなく不可もなく

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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