曜子「隣のクラスの秋山さん」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:04:38.53 ID:UppUTRgq0

参考


曜子

https://livedoor.blogimg.jp/tmg24news/imgs/f/9/f972f88d.jpg

文恵

https://livedoor.blogimg.jp/tmg24news/imgs/0/0/002a423d.jpg



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:06:31.84 ID:UppUTRgq0



これは、私が秋山さんを知るよりも、前のお話。




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:07:44.63 ID:UppUTRgq0

私の名前は佐々木曜子。

桜が丘女子高に通う、普通の高校二年生です。


部活は特にやっていませんが、受験のために塾に通っています。

夏休みの間は夏期講習があるので大変です。

でも、塾にも友達はいるし、退屈はしていません。



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:10:06.51 ID:UppUTRgq0

先生「こないだのテストですが、秋山さんが満点でした。おめでとう」

澪「あ、ありがとうございます・・・」


彼女の名前は秋山澪さん。

私と同じ、桜が丘女子高に通う二年生。

一年の頃は同じクラスだったけど、今は別のクラスです。

秋山さんはとっても頭が良くて、塾でもよく褒められています。



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:12:19.30 ID:UppUTRgq0

秋山さんと話したことはほとんどありません。

塾が一緒と言っても、秋山さんは講習だけ出ていて、平常授業は受けていません。

学校でも仲良しグループは違うし、なんとなく顔を知っているだけの関係。

お互い意識したりもしませんし、声をかけたりもしません。



先生「それじゃあ今日はここまで。次回までにちゃんと復習をしておいてくださいね」

授業が終わると、当然みんなが帰る支度を始めます。

文恵「曜子ちゃん、帰ろー」

曜子「うん」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:14:05.83 ID:UppUTRgq0

帰り道。

仲良しの文恵ちゃんと一緒に帰ります。


文恵「あ・・・」

曜子「どうしたの?」

文恵「前歩いてるの、秋山さんじゃない?」

曜子「・・・ほんとだ」


秋山さんとは帰る方向が同じです。

でも、講習生の秋山さんは、塾に仲良しの人はいないようです。


文恵「秋山さんって美人だよね~」

曜子「そうだね、スタイルもいいし・・・」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:16:10.64 ID:UppUTRgq0

文恵「ねぇ、知ってる?秋山さんって、ファンクラブあるんだよ」

曜子「ファンクラブ?」

文恵「うんうん、去年の学園祭で、とってもカッコよかったから出来たんだって!」

曜子「へぇ・・・」


カッコいい人だとは思ってたけど、ファンクラブがあるなんて知りませんでした。

なんだか住んでる世界が違う人のようです。


曜子「じゃあ私こっちだから、またね」

文恵「うん!また明日!」


文恵ちゃんと別れて、私は家へと向かいました。



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:18:46.54 ID:UppUTRgq0

曜子「ただいまー」

曜子母「おかえり曜子」

曜子「ママ、今日のテスト、成績良かったんだよ」


最近、私の成績はなんだか良い感じです。

それはもしかしたら、塾が楽しいからかもしれません。

友達と一緒なら、たとえ勉強だって楽しいです。



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:21:07.40 ID:UppUTRgq0

曜子「じゃあお風呂入って寝るね」

曜子母「はいはい。明日は確か、登校日だったわね?」

曜子「うん」


明日は夏休みの間の登校日。

久々にクラスのみんなと会うことができます。

やっぱり友達に会うのは楽しみです。


曜子「それじゃおやすみなさい、ママ」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:23:58.19 ID:UppUTRgq0

次の日。

今日は登校日です。

久々の制服に袖を通して学校へ向かいます。


朝早くから教室は騒がしく、みんながお喋りをしていました。


律「お、佐々木さん久しぶりー」

曜子「久しぶり、田井中さん。おはよう」


田井中律さんとは、一年の頃からクラスは一緒。

一緒に遊んだことはないけれど、いつか遊んでみたいです。



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:26:50.89 ID:UppUTRgq0

律「でさームギ、今日珍しく澪のやつが寝坊してさー」

紬「起こさなかったの?」

律「電話で起こしたけど、待ってるの暑いしー置いて来ちゃった」


田井中さんは、軽音楽部の部長をやっています。

一緒に話してる琴吹さん、まだ来てないけど平沢さん、そして秋山さんも、軽音楽部です。

高校でバンドだなんて、いかにも「青春っ!」って感じがして、少しうらやましいです。



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:30:46.38 ID:UppUTRgq0

澪「今朝はごめん!律!」


放課後、秋山さんが教室に飛んできて、田井中さんに謝っていました。


律「澪が寝坊なんて珍しいなー、唯じゃあるまいし」

唯「あ、酷いよりっちゃん、今日だって遅刻しなかったのに」

澪「実は遅くまで作詞しててさ・・・ママも起こしてくれないし」

唯律紬「ママ?」

澪「お、お母さん!」


秋山さんは、恥ずかしそうに顔を赤らめていました。

ママって言うのがそんなに恥ずかしかったのかな。

4人はとっても仲良しです。



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:33:20.07 ID:UppUTRgq0

律「じゃあ部室行くか」

澪「あ、今日夕方から塾あるから、練習はそれまでな」

唯「今日のおやつは何~?」

紬「今日はいちごタルトよ」


今日も夏期講習はあります。

学校は午前で終わるので、講習が始まるまで少し暇です。

文恵ちゃんと一緒に、適当に商店街でもぶらぶらしようかな。


文恵「曜子ちゃん、行こー」

曜子「うん」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:37:01.15 ID:UppUTRgq0

文恵ちゃんに誘われ、美味しいと評判のケーキ屋に来ました。

店内の甘い香りが、食欲をそそります。


文恵「何にしよっか」

曜子「うーん、私は・・・いちごタルト、かな」


店の中のお客さんはほとんど女性です。

やっぱり女の人は誰でも甘いものには目がないみたいです。


文恵「ねぇ、曜子ちゃん」

曜子「何?」

文恵「曜子ちゃんって、秋山さんのこと好きなの?」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:38:59.33 ID:UppUTRgq0

曜子「ぶっ」

文恵「あ、変な意味じゃなくて」

曜子「な、何で?」

文恵「だって最近、何かと秋山さんのほうばっかり見てるし・・・」


言われて初めて気づきました。

そういえば最近、秋山さんをなんとなく意識していたかもしれません。

今までそんなことは無かったのに、何でだろう。


曜子「・・・き、気のせいじゃない?たまたまだよ」

文恵「何だぁ、つまんないの」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:42:08.18 ID:UppUTRgq0

特にやましいことはないけど、文恵ちゃんにはとりあえず黙っておくことにしました。

もしかしたら、私の勘違いかもしれないし。


曜子「秋山さんとはほとんど話したことないし、クラスも違うしね」

文恵「そっかー、でも秋山さんってほんと美人だしクールだし、憧れちゃうなぁ」

曜子「そんなに言うならファンクラブ入ってみたら?」

文恵「えー、そこまではいいよー、恥ずかしいしねー」



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:44:00.00 ID:UppUTRgq0

文恵ちゃんと他愛の無い話をしていたら、塾の時間が来ました。


曜子「あ、そろそろ塾行かないとね」

文恵「そうだね、もうこんな時間。行こっか」


お店のいちごタルトはとっても美味しく、3つも食べてしまいました。

お小遣いが少しピンチだけど、美味しかったからいいよね。

私たちはお会計を済ますと、そのまま塾へ向かいました。



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:46:56.37 ID:UppUTRgq0

先生「で、ここが已然形なことから・・・」


授業中、さっき話に挙がった秋山さんに、自然に目がいってしまいました。

秋山さんは少し身長が高いので、座っていても少しだけ頭一つ飛び出ています。

真っ黒でまっすぐな髪は、お手入れも大変そうです。



先生「はい、じゃあ今日はここまで」


・・・考え事をしていたら、いつの間にか授業が終わっていました。

帰ったらちゃんと復習しないと。


文恵「曜子ちゃん、帰ろー」

曜子「うん、そうだね」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:50:36.03 ID:UppUTRgq0

文恵「じゃあね、曜子ちゃん」

曜子「じゃあね」


文恵ちゃんといつもの場所で別れて、家へと向かいます。

と、ここで用事を思い出しました。


曜子「あ、そうだ、シャー芯の換え、買うんだった・・・」


私は向かう方向を変え、コンビニへ立ち寄ることにしました。



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:53:17.11 ID:UppUTRgq0

コンビニに入ると、そこには見知った顔がありました。


曜子「あ、秋山さん・・・」


たまたま秋山さんがレジの前で会計をしていました。

私には気づいてないみたいです。

秋山さんが買っていたのは・・・・・・マシュマロとココアでした。


曜子「・・・・・・ふふっ・・・」


クールな印象の秋山さんが、甘くて可愛いものを買っていたのを見て、

私はなんだかおかしくなるとともに、どこか親近感を覚えました。



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:55:42.17 ID:UppUTRgq0

次の日。


今日は一日何も無い日です。

家でだらだらしていると、ママが声をかけてきました。


曜子母「休みの日くらい、どっか出かけてきたらどうなの」

曜子「最近ずっと塾だったんだから休ませてよー」

曜子母「高二といったら、遊び盛りなんだから・・・」


昨日だって文恵ちゃんと遊んだし、遊んでないように思われてるなら心外です。



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 17:58:45.84 ID:UppUTRgq0

曜子母「曜子も何か部活にでも入ればよかったのにねぇ」


ママはもったいなそうに私を見ていました。


曜子「部活入らなくても友達いるからいーの」

曜子母「だって去年の学園祭だって、曜子ヤキソバ作ってただけじゃない。何か出し物でもすればよかったのに」


親としては、子供が晴れ舞台に立つ姿が見たいのかもしれません。

そう思うと、少し複雑な心境になりました。


曜子母「ほら、今の時代高校生でバンドとか組んだりするんでしょ?友達にいない?」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:01:39.51 ID:UppUTRgq0

曜子「・・・・・・・・・うーん、友達には・・・いないかな」

曜子母「曜子もバンドでも組んで、ステージで演奏とかしてほしかったわぁ」

曜子「・・・っ、私は楽器なんて出来ないからそんなの無理なの」


そう、私は楽器が出来ません。

だから軽音楽なんて、始めから無理に決まってます。

それに、音楽がやりたいなんて、ママにも誰にも一言も言ったことありません。

やりたいなんて、思ったことないですし。



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:03:44.38 ID:UppUTRgq0

結局その日は昼寝をして、だらだらしたまま一日が終わってしまいました。

明日は塾です。

鞄に教科書を詰めているときに、予定表に目がいきました。


曜子「あ、明日って、夏期講習の最終日・・・」


長いようで短かった講習も明日で終わり。

でも、終わるとそのまま平常授業が始まります。

特に変わったことはありません。



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:05:50.11 ID:UppUTRgq0

次の日。

今日は講習の最終日。

いつものように塾に向かい、授業を受けています。


先生「中国の歴史は農民反乱が転機となり・・・」


昨日もたくさん寝たし、体調が悪いわけではありません。

それなのに何故だかぼーっとして、先生の言葉が頭に入りません。

集中できないまま、授業は進んでいきました。



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:07:38.47 ID:UppUTRgq0

終業のチャイムがなり、先生が教室を後にしました。

これで夏期講習は終わりです。

でも、講習生と違い、塾生の私たちには関係ありません。

ふと教室の出口を見ると、秋山さんが出て行くのが見えました。


曜子「・・・」

文恵「曜子ちゃん、帰ろっ」

曜子「あ、うん」


文恵ちゃんに言われて、私も教室を後にしました。



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:10:05.26 ID:UppUTRgq0

文恵「はー、それにしても夏期講習が終わって、次の日から平常授業っておかしいよねー」

曜子「少しくらい休み欲しいよね」

文恵「そうそう、勉強ばっかで嫌になっちゃう」

曜子「でも私、文恵ちゃんがいるから塾楽しいよ」


いつものように、雑談をしながら帰ります。

何もかも、いつも通りです。


文恵「じゃあ、また明日ねー」

曜子「うん、さよなら」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:12:17.00 ID:UppUTRgq0

薄暗い帰り道を一人で歩きます。

途中、意味も無くコンビニに立ち寄ってみました。

コンビニにはお客さんはおらず、店員が暇そうにしていました。


曜子「・・・」


何も買わないのは気まずいので、私は適当にお菓子を手に取り、レジへと向かいました。

商品を渡すと、店員は気だるそうにレジ打ちを始めました。


店員「えー、マシュマロ一点で、105円です」


私はお金を払い、店を後にしました。



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:14:03.65 ID:IWJ8Htu00

曜子ちゃんかわいい



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:15:46.78 ID:UppUTRgq0

次の日。

今日も塾です。

教科書を鞄に詰めているときに、ふと思いました。

夏期講習も終わり、今日から平常授業です。


曜子「・・・・・・つまんないなぁ」


私は意味も無く、独り言をつぶやきました。



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:17:36.85 ID:UppUTRgq0

いつもどおり塾へ向かい、いつもどおりの席に座ります。

講習生がいた昨日とは違い、今日は教室にいる人数も少なめです。


文恵「あ、曜子ちゃん」


文恵ちゃんも教室にやってきて、一緒に授業を受けます。

そのまま授業は進み、終了のチャイムが響きました。

今日の授業はこれで終わりです。



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:19:38.81 ID:UppUTRgq0

曜子「ふぅ・・・」


教科書を鞄に詰めて、一息つきます。

今日は何故か、少し疲れてしまいました。


文恵「曜子ちゃん曜子ちゃん」

曜子「何?文恵ちゃん」

文恵「ちょっと今日の授業でわかんないとこ先生に聞いてくるから、先外で待ってて」

曜子「うん、わかった」


文恵ちゃんに言われたとおり、私は先に外で待つことにしました。



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:21:46.15 ID:UppUTRgq0

校舎の外に出て、ぼーっと空を見上げました。

今日は比較的涼しくて、いよいよ夏も終わりといった過ごしやすい日でした。

もうすぐ新学期も始まります。


曜子「はぁ・・・」


考え事をしながらふとバス停のほうへ目をやると、思わぬ人物と目が合いました。


曜子「あ・・・」

澪「あ・・・」


そこには、楽器を背負った秋山さんが、立っていたのです。



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:24:50.37 ID:UppUTRgq0

曜子「えっと・・・」

澪「・・・」


お互い目があったまま、動けません。

口を開いたまま、二人で立ち尽くしていました。

しばらくすると、秋山さんがようやく喋り始めました。


澪「あ・・・さ、佐々木さん・・・だよね?」

曜子「う、うん」

澪「塾の・・・帰り?」

曜子「う、うん」

澪「そ、そっか」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:26:40.62 ID:UppUTRgq0

何故かお互い、とても緊張していました。

ぎこちないまま、会話は続きました。


曜子「あ、秋山さんは・・・部活?」

澪「うん、そ、そうだよ」

曜子「それって・・・ギター?」

澪「あ、いや、これはギターじゃなくてベースっていうんだ」

曜子「へぇ・・・」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:29:06.51 ID:UppUTRgq0

澪「佐々木さん、ずっとこの塾に通ってるよね・・・」

曜子「えっ」

澪「ああいや、よくこの建物に入ってくの見るし、夏期講習でも見かけたから・・・」

曜子「あっ・・・」


秋山さんは私のことを覚えてくれてたみたいで、少し驚きました。


澪「偉いよね、ちゃんと勉強してて・・・」

曜子「わ、私って勉強苦手だし、その分頑張らないといけないから・・・」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:32:07.15 ID:UppUTRgq0

曜子「秋山さんだって、部活も勉強もして偉いよ」

澪「そ、そうかな、部活なんて遊びだし・・・」

曜子「ううん、秋山さんすごいよ。学園祭で演奏しちゃったりもしてるし・・・憧れちゃうかも・・・・・・」

文恵「ごめんごめん、待たせちゃった~?」


秋山さんと話していると、文恵ちゃんがやってきました。

それを見た秋山さんは、少し顔を伏せながら言いました。


澪「えっと・・・それじゃあ私・・・帰るから・・・」

曜子「あ、うん・・・」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:33:42.55 ID:UppUTRgq0

文恵「あれ?秋山さん?」


文恵ちゃんも秋山さんに気づきました。


澪「そ、それじゃあ・・・」


帰ろうとする秋山さんに、私は勇気を出して言いました。


曜子「あのっ!」

曜子「・・・今年の学園祭・・・楽しみにしてるからっ!」

澪「あ・・・」


秋山さんは驚いた表情を浮かべた後、笑顔で答えました。


澪「ありがとう、今度は・・・学校で話そう!」


そう言って、秋山さんは帰路に着きました。



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:35:45.34 ID:fPF4Z7E/0

          -‐─‐- ...  _
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:. `ヽ、
      .:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:. /.:./  ! ト:.:.:.:.:.\
    / .:.:./:.:.:.:.〃:.:.: /:.:/_,, |:.| |.:.:.:.:.:....'、
   ′.:.,' :.:.:.:/.:.:.:.:l//    |:.|\.:.\.:.:.ハ
   ′.:.:|.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.,イ     l/  |.:.:.:.:ヽ.:..'、
   |.:.:.:.l|:.:.:.:.:.|/l/ _,        レヘ.:.:.:.|.:...l
  丶.:.:.:Lル.:r'  z≠ミ     __,ノ |.:.:.:.|.:...|
   ∨( | .:|         ~ミ、 ハ从:|\!
    l|.:.:ヽ! .:VWxw           〈.:.:/V
   从.:.:.:.:.:.:.:\   l ̄`>  wxW厂
   / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  ー '    ノ|
 /.:.:.:.:.:.:/ ̄ ̄\.:トvrー-rfi爪.:.:.:|
彡イ.:.:.:. /      ヽ六/\jノ.:.:.:|
 ノリ.:.:. /  \     ∨   人.:.:.:|



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:36:04.66 ID:UppUTRgq0

文恵「あれー?いつの間に秋山さんと仲良くなったの?」


文恵ちゃんは不思議そうな表情を浮かべていました。

さっきまで私の心の中にあったもやもやは綺麗に無くなって、とても清々しい気分でした。


曜子「さ、文恵ちゃん、帰ろっ」

文恵「あ、ちょっとまってよ曜子ちゃーん!」


先に歩き出した私をあわてて追いかける文恵ちゃん。

今日は、とても過ごしやすい気候です。



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:37:50.43 ID:UppUTRgq0

私の名前は佐々木曜子。

桜が丘女子高に通う、普通の高校二年生です。


部活は特にやっていませんが、受験のために塾に通っています。

もうすぐ学園祭の季節です。

今年はクラスで何を出すのか、今から楽しみです。



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:39:20.97 ID:UppUTRgq0

澪「あ・・・」

曜子「あ・・・」


彼女の名前は秋山澪さん。

私と同じ、桜が丘女子高に通う二年生。


澪「い、今から塾?」

曜子「うん、秋山さんは・・・練習?」

澪「うん、もうすぐ学園祭だしね・・・」

律「おーい澪!何やってんだ、早く行くぞー」

澪「あ・・・じゃあ・・・」

曜子「うん、また・・・ね」


彼女は私の、大切な友達です。



終わり



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 18:43:40.88 ID:O9U0wJGO0

エロなしネタなし久しぶり
はんなり百合風味でよかった

乙でした



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/07(日) 19:02:29.18 ID:qJn63LT00

おもしろかった乙



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         コメント一覧 (11)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月07日 21:40
          • 生焼けガールズこと文恵は一年のときは唯とクラス一緒だったよね
          • 2. あ
          • 2011年08月07日 21:41
          • 佐々木さんキター
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月07日 21:50
          • 佐々木さんって一年の頃は唯と一緒のクラスじゃなかったけ?
            と細かいことを指摘してみる
          • 4. 名無し
          • 2011年08月07日 22:04
          • 二年生の話だからあってるじゃん
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月07日 22:47
          • 4 こういう穏やかな雰囲気いいね。
            しかし佐々木さんとは目の付け所が渋い。
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2011年08月07日 23:50
          • おだやかでよい
          • 7. 名無し
          • 2011年08月08日 02:38
          • 5 おまえらは箒と澪ならどっちなの?
          • 8. 名無し
          • 2011年08月08日 03:26
          • たまにはこういうのもいい
            文恵ちゃんかわええ
          • 9.
          • 2011年08月08日 04:16
          • けいおん知らんけど文惠ちゃんきゃわわ
          • 10. 名無し
          • 2011年08月08日 23:09
          • なにこの癒やしに満ちたSS
          • 11. ま
          • 2011年08月11日 01:10
          • 4 良いね。なにより佐々木さんと文恵ちゃんを中心に持ってくるなんてお目が高い。

            確かに細かいことを言えば、2人とも1年のときは唯と同じクラスで、澪とは別クラスのはず。話の筋には特に影響ないと思うけど、作者が2人のキャラをよく知って書いていそうなだけに、あれ?って感じはする。

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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