唯「あぁ神様お願い二人だげろおおおおおお!!!!」
澪「うわ…」
律「きたねぇ…」
紬「…」
梓「な…!なんでそんなこというんですか!唯先輩、大丈夫ですか?」
唯「う、うん…ありがとうあずにゃん…大丈夫、大丈夫だから…」
梓「大丈夫じゃないです!少し吐血もしてるじゃないですか…!」
唯「本当に大丈夫だから…私に構うとあずにゃんまで…」
唯は梓から離れ教室を後にした
律「あぁ、あの調子じゃそのうち死ぬんじゃないか?」
紬「そのとおりよね」
梓「みなさんどうしてそんなこというんですか!?唯先輩は…」
律「うるさいゴキブリ」
梓「!!」
澪「梓はついこの間この部に入ってきたばっかりだけど」
紬「ちょっと調子に乗りすぎ…よね?」
澪「そうそう。後輩は後輩らしく大人しくしてればいいんだよ」
梓「…」
梓は音楽室を出ていった
律「…これで…よかったんだよな」
澪「あぁ、梓と唯の為でもある」
紬「二人には悪いけど…」
澪「今日限りで軽音部も廃部だな。私たちはどうしたらいいんだろう」
律「澪には私がいるじゃん。気にしなくていいよ」
澪「律ぅ…」
紬「私ワロタ」
~おわり~
そうしようとも思ったけど無理だった
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/03/06(土) 23:31:30.48 ID:2zIV+AI80
――駅近くのゲームセンター
唯「はあっはあっ、遅れてすみませんでした!」
男「遅いなぁ~。16分27秒も遅刻とか。お兄さん、300円も無駄に使っちゃったよ?」ドンドンカッカッ
唯「はあっ、ご、ごめんなさい!」
男「あっ……またノルマクリア失敗したわ……君が話かけてきたせいだよ唯ちゃん?」
唯「それは!ごっ、ごめんなさい!」
男「……まあ唯ちゃんは素直だから特別に許してあげるわ。それじゃあまたついてきて」
――公園
男「じゃあ今日はこの男を釣ってきて欲しい。最近この辺で俺らのグループの縄張りを荒らしてるヤローだ。一回シメてやらねーといけねーんだわ」
唯「あ、あのっ、男さん……」
男「ああ、報酬だろ?今はコレしかないけど、まあ充分だろ。はい、エクスタシー」
唯「ありがとうございます!」
唯「ああんっ、ああっ、ああ……しゅごぉい……」クラクラ
男「かーっ、渡してすぐ飲みやがった……コイツも完全にヤク中になっちまったな」
男「なあ唯ちゃん、そんな状態じゃあまともに任務遂行できないだろ?ちょっと一緒にトイレ行こうか……」
澪「うーっ、トイレトイレ!」
澪「あの公園には便所があったはずよね……」
タッタッタッタッタッ……
澪「ああ、間に合った間に合った」
ヌギヌギ シャアアアアア
澪「塾に行く途中だからって我慢なんてするんじゃなかったよ……」
パンパンパンパン ウッウッウッウッ……
澪(何の音だろ……?)
パンパンパンパン アッアッアンアン……
澪(これって……///)
唯「ああーん、男さんらめぇ……」パンパン
澪(……唯?)
澪(……今のは唯?)
澪(……って思って茂みに隠れて待ち伏せしてるけど人違いよね……?)
澪(はあ、塾は結局サボることになっちゃったし何してんだろ私)
男「はあはあ……やっぱり唯ちゃんは膣圧がすごいよ……」
男「一番初め、処女って知った時はちょっとびっくりしたけど今はすっかり慣れちゃったね」
唯「あ、あのっ、男さんのもすごい逞しくて素敵でした……」
澪「……ゆi……フゴッ」
律(バアー)
澪(律!)
男「じゃ、唯ちゃんには任務をお願いしするね。明後日の八時くらいにアイツと一緒にゲーセンにきてくれれば良いから」
律(澪ちゃん、これはどういう状況なのかなー?)
澪(わ、私が聞きたいくらいだよ!ていうかいつからそこに居たんだ?)
律(澪がトイレから出てきたあたりからかなー☆)
澪(ずっといたのかよ!)
唯「は、はい、必ず……アレもまたよろしくお願いしますね!」
男「わかってる。俺が今まで約束破ったことあったか?じゃあ今からアイツがよく行ってる店に案内するから」
澪「……いっちゃったな……」
律「ああ、なんだったんだろうな。あのガラの悪そうなお兄さんは」
澪「そのことなんだけど律……」
律「わかってるよ。若い男女が二人、男子トイレから出てきた。やることなんか一つしかないだろ?」
澪「あ、うん……どうして唯があんなのと付き合ってるんだろうな?」
律「まー好みなんて人それぞれでしょ。それより『任務』ってなんなんだろうな?ちょっと気になった」
澪「……律、明日そこはかとなく唯に聞いてみてくれないか?私もちょっと興味あるし」
次の日
律「唯おっはー☆」
唯「りっちゃんおはよう!今日のデコもまた一段と光ってるね!」
律「言ったな~唯め~!そういえばさ、昨日唯が駅の方で男の人と歩いてるの見たんだけど……あれってやっぱ彼氏?」
唯「!りっちゃんちょっとトイレに来て……」
律「?わかったよ唯」
唯「……りっちゃん……隠しててゴメンね!私最近彼氏ができたの!」
律「やっぱりか!で、なんでトイレまで来たんだ?」
唯「あんまりみんなの前で言ってほしくないんだ。ちょ、ちょっと恥ずかしいし……」モジモジ
律「ハハッ、照れやがってコノヤロー。わかったよ。誰にも言わないから安心しな。軽音楽部のみんなにもダメなのか?」
唯「う、うん。絶対誰にも言っちゃダメだよ!絶対!約束だからね!」
律「わかった唯。指切りげんまんしようぜ!」
唯「う、うん!指切りげんまん……じゃ、じゃあ私和ちゃんに用があるから!また教室でね!」
律「ったく、やっぱただそれだけじゃねーかよ……澪のヤローも心配しすぎなんだよな」
紬「話は聞かせてもらったわ!」
律「わ、ム、ムギじゃないか。どうしてそんなとこに居たんだ?」
紬「唯ちゃんとりっちゃんが仲よさ気に一緒にトイレに行ったからついて行ったら……なんてことにっ!」
紬「ああ神よ!なぜあの麗しき唯ちゃんを男のものに!」
律「あちゃー、最後まで聞かれちゃってたか……ムギ、このことは絶対に澪以外には言うなよ。昨日唯を目撃したのは、私と澪だけなんだからな」
紬「ハーレールーヤー」
放課後
ジャーン
唯「き、今日も用事があるからもう帰るね!」
梓「私も今日は用事があるので早く帰らせてもらいます」
律「おう、唯!頑張ってこいよ!」
唯「り、りっちゃんてば……」
梓「……?それじゃあ唯先輩、途中まで一緒に帰りましょう」
唯「うん、あずにゃん一緒に帰ろうか!みんなじゃあね!ばいばい!」
ガラガラガラガラ……ピシャッ
澪「……で、結局唯に彼氏ができた、それだけの話なのか?」
律「そうなんじゃねーの?澪は勘繰りすぎなんだよ。唯があんなヤンキーみたいなの好きになったって別に良いだろう?」
紬「ああ、私だけのエデンが……崩れていく……」
澪「……にしても色々奇妙な点が多過ぎるんだよな。まだ『任務』っていうのがわからないし」
律「あっ!ははーん、さては澪、唯に先越されたからって悔しいんだろ。大丈夫、私が澪の旦那様だから~」チュッチュッ
澪「うわっ、やめろよ律!」
紬「かくてアダムの死を禁ず」
夜
梓「はあ~やっぱりすごかった。お父さんのお友達のジャズ。感動しましたです」
梓「それにしても先に電車で帰ってろって……よくもまあ、一人娘をこんな夜遅くに……」
唯「えへへー、それでね、それでね……」
男?「ハハッ、唯ちゃんはかわいいなー。ヨォーシ。俺がそんな腑抜けヤローぶっ殺してやるから」
唯「うわー、男?さん頼もしー!また抱かれたいな~」
梓「……唯先輩?」
男?「……ああ、そこの駅前のゲーセンだろ?明日ね?良いよ。見るも無惨な姿にしてやるよその男ってヤツ」
梓(唯先輩……なんであんな男の人と……)
唯「えへへ、お願いしますね?……っうええ」ゲロゲロ
男?「うわっ、唯ちゃん大丈夫かい?ちょっと飲みすぎちゃったんじゃないかな?家まで送っていこうか?」
唯「い、いえ大丈夫です。今日はありがとうございました~。明日はよろしくお願いしますね~」
梓(……明日は部活が休み……)
次の日
律「唯~!今日はカラオケ行かね?」
唯「ゴメンねりっちゃん。今日もまた……」
律「なんだよ、アツアツだなー。わかった、行ってこいよ。そのかわり次は絶対行こうな!」
唯「……う、うん!約束ね!そ、それじゃ!」
唯(ク、クスリが切れて苦しいよ……)
唯(早く……早く行かなきゃ……)
路地裏
唯「お、男さん!」
男「おーっ、唯ちゃんお疲れちゃん。アイツは仲間とボコボコにしてやったわ。今頃公園で爪でも剥がされてるよ」
唯「く、クスリを……エクスタシーを下さい!」
男「そう焦んなって。まーヤク中には無理だろうけどな。ほら、これでしばらくは持つだろ?」
唯「ハアハアハア……フゥ……うっ……」ゲロゲロ
男「うわっ、ばっちいな。良すぎるとゲロ吐くのか。参考になったわ」
唯「あぁ、そのことなんれしゅけろ……」トローン
唯「私、男さんの子供がれきたかもしれないれしゅ」
男「……あぁ?何言ってやがる?」
唯「……さいきん、月経がなくて吐き気がひろいんで、妊娠検査薬使ってしらへてみましゅた……」
唯「……そひたらやっぱり陽性れ……」
男「……チッ、何言ってやがるお前他の男にだって抱かれまくってるだろ?なんで俺の子だってわかるんだ、ああ?」
唯「……いっつもなまでやらせてるのは男さんらけらんれしゅよ?」
唯「……それに、男さんと初めて」
男「チッ、あーウゼエな。せっかく使いやすいコマが増えたと思ったのによ……ヤクはやるから二度と俺の前に現れるんじゃねえ。消えろ」ドゥクシ
唯「……か……はっ……」ドサッ
梓「唯先輩!」
男「……チッ、人に見られてたとはな……おい姉ちゃん、俺のことは忘れろ。コイツがどうなっても良いならいいが。あばよ唯」
梓「……なんてことに……」
唯「……ここは?」
梓「気付いてくれましたね。近くの公園です。唯先輩、今まであったこと、全部話してくれませんか?」
唯「……あの人に出会ったのが二ヶ月前。最初は恐かったけど、すごい優しくて面白い人で、私はあの人の虜になったの」
唯「それで、あの人との初めてのときエクスタシーっていう錠剤を飲まされたの。それが麻薬だって知ったのは、行為が終わったあとだったんだ……」
唯「しばらくしてから、やっぱり禁断症状が出てきて、私はあの人の言うことを聞かないといけなくなっちゃった」
唯「でも、私は嬉しかった。他の男の人をひっかけて、あの人のところに連れていくのが私の『任務』だったんだけど、いつもあの人は、任務の後に私を抱いてくれた」
唯「おかしい話だよね。ヤク漬けにされて、何人もの男に犯されたりしたのに。私はあの人に心底惹かれちゃったんだ」
唯「それで、あとはさっき言っていた通りだよ。一週間くらい吐き気が続いて、昨日もまた『任務』が終わったあと吐いて、妊娠かなーって思ったら、やっぱり妊娠してた」
梓「……そんな……どうするんですか先輩。やっぱり警察と病院に行った方が……」
唯「それはまだできないよ。今騒ぎを大きくしたら、きっとこの子を中絶しないといけなくなる。
妊娠から十週経てば、もうこの子を産む以外に選択肢がなくなるから、それまでは我慢しなきゃ……」
梓「……産むんですか?この子を……?」
唯「うん。この子はね、私とあの人が繋がっていた、っていう、掛け替えのない印になると思うんだ。先のこととか、まだまだ全然見えてないけど、私はこの子を産みたい」
唯「……だからあずにゃん、このことはまだ誰にも言わないでくれるかな。もちろん軽音部のみんなにも。二人だけの秘密にしよう」
梓「……わかりました先輩。ただ……」
梓「ただ、麻薬だけはもう止めて下さい。麻薬なんて百害あって一利もないんです。妊娠してるなら尚更ですよね?約束して下さい」
唯「うー、わかったよ。エクスタシーはもうやらないよ」
梓「じゃあその錠剤を私に渡して下さい。すぐに処分しますから」
唯「……はい」サッ
梓「これだけ、ですね。わかりました」
バラバラバラバラ
唯「あっ……」
梓「コイツめ!コイツめ!」
バリッバリッバリッ
梓「コイツのせいで、唯先輩がっ……唯先輩がっ……」ポロポロ
唯「あずにゃん……」
二週間後
梓(唯先輩……あれからどんどんやつれていくようです)
梓(たぶんあの感じからして、もう麻薬には手を出していないみたいですけど……)
梓(憂も心配してたし、大丈夫でしょうか……)
律「スリー・ツー・ワン」カッカッカッ
ジャーンジャジャジャジャ
澪「……おい、唯、お前が歌う番だぞ」
澪「おい、唯!大丈夫か?」
唯「……君を……みて……る……と……」バタッ
澪「唯!しっかりしろ!唯!」
そしてなぜ女はDQNに惚れる…
いっそ食らった方が将来的には幸せかもしれんが
唯「……うい……?」
憂「お姉ちゃん!意識が戻ったんだね!良かった!」
刑事「平沢唯さんですね?あなたの体内から多量の麻薬が検出されました。署までご同行お願いできますか?」
唯「……まやく……はっ!憂!赤ちゃんは!私のお腹の赤ちゃんは!?」
医師「平沢さん……まことに申し上げにくいのですが……」
唯「ねえ!嘘でしょ!嘘って言ってよ!ねえ!お願いだから!」
医師「あなたのお腹の赤ちゃんは、ここに来たときには、既に死んだ状態でした。ですので、私共で除去致しました」
唯「いやあああああああああああああああああ!!!!!!」
憂「お姉ちゃん落ち着いて!お姉ちゃんは一週間も昏睡状態だったのよ!生きてられた、っていうこと事態が奇跡なの!」
唯「イヤっ!なんでよ!なんで!なんでなんだよ!なんで私の赤ちゃんが死ぬんだよ!そんなのイヤだよ!」
唯「あれ……お腹から……イヤ……虫が……すごいたくさん……」
唯「いやあああああああああこないでえええええええ!恐いよ!気持ち悪いよおおおおお!」
医師「平沢さん!落ち着いて下さい!平沢さん!うわっ!」
刑事「おい、容疑者を確保しろ!平沢唯!暴行の現行犯で逮捕する!」
憂「お、お姉ちゃん……」ポロポロ
唯「いやああああああああああああああああああああ」
数日後
さわ子「明日は唯ちゃんが実況見分でこの学校に来るわ。どうやらここのトイレでも麻薬を使っていたらしいの」
梓「話したり……っていうのはできませんよね?」
さわ子「そりゃあそうよ。直に話したいなら留置所に行くしかないわね」
律「もうほっとけよあんなヤツ。あんなのもう軽音部員じゃねーよ」
梓「ひ、酷いですよそんな……」
さわ子「ってことで。私はまたいろんなところに行かなくちゃいけないから失礼するわね」
ガラガラガラピシャッ
梓「……そうだ!唯先輩を連れてきて、最後のライブをやりませんか?私たち放課後ティータイムの!」
澪「梓……それって相当まずいぞ?だいたい手錠もかけてるだろうからギターも弾けないし」
梓「ボーカルだけで良いじゃないですか!それにみなさんは唯先輩のこと、本気で諦めたわけじゃないんですよね?」
紬「あらあら……うふふ」
律「まあ、梓がそこまでやる気って言うなら……いいよ。私もやってみたい。ちょっとスリリングだしね」
梓「律先輩!」
律「まあ、最後だからな。唯ともこれでサヨナラだ」
梓「……曲は、ふわふわ時間。唯先輩は歌だけ。私はリードギターをやります」
律「で、どうやって唯をここまで連れてくるんだ?」
梓「そ、それは……」
紬「ふふふ、そこは私に任せて。警察に口利きできる人間は、琴吹家にいくらでもいるんですよ」
澪「はぁーあ。わかったよ。みんながやるっていうならやるよ」
梓「澪先輩!」
澪「ま、最後だし……な」
次の日
刑事「……よし、こんなところだな。お前たちしっかり見張っておくんだぞ」
検査官「ハッ!」
唯「……」
律「あっ!UFO!」
検査官「えっ!どこどこどこ!」
梓「こっちです唯先輩!」
唯「えっ……あずにゃん?」
タッタッタッタッタッ
刑事「バッカモーン!ヤツを追え!ゆっくりだ!……ふっ、まあ致し方あるまいよ」
ガラガラピシャッ
梓「はあっ、はあ、間に合ったです……」
唯「ど、どうしたのあずにゃん!他のみんなも!」
律「梓が唯をライブで送りたい、ってことだったからな」
澪「まあ、長くなるだろうけどお勤め頑張ってな」
紬「うふふ、私が警察に口利きしておいたからしばらくはこないわよ」
唯「……み、みんな……」ポロポロ
梓「歌いましょう唯先輩!私たちのふわふわ時間を!」
紬「憂ちゃんにギー太も持ってきてもらったのよ。弾けないでしょうけど、首にかけたらどう?」
唯「う、うん、ゴメンね憂……私、歌うよ!一生分歌うよ!」
律「……じゃあ始めるぞー!」
ジャンジャンジャンジャンジャーンジャーンジャーン
唯「君を見てるといつもハートドキドキ」
唯「いーつもがんば……ウップ」
梓(唯先輩……)
梓(大丈夫でしょうか……)
梓(まだ体調があまり良くないんじゃ……)
唯(はあっはあっ、気持ち悪いよ……)
唯「……縮められるのになっ……ウゲエ」
澪「おい梓、唯……まずくないか?」
梓「そ、それは……」
唯「あぁ神様お願い二人だげろおおおおおお!!!!」
梓「唯先輩!」
ジャガジャガジャッ
澪「うわ……」
律「きたねぇ……」
紬「……」
梓「な……!なんでそんなこというんですか!唯先輩、大丈夫ですか?」
唯「う、うん……ありがとうあずにゃん……大丈夫、大丈夫だから……」
梓「大丈夫じゃないです!少し吐血もしてるじゃないですか…!」
唯「本当に大丈夫だから……」
澪「せっかくいい感じだったのにな」
律「あぁ、あの調子じゃそのうち死ぬんじゃないか?」
紬「そのとおりよね」
梓「みなさんどうしてそんなこというんですか!?唯先輩は……唯先輩はっ……」ポロポロ
律「うるさいゴキブリ」
梓「!!」
澪「梓はついこの間この部に入ってきたばっかりだけど」
紬「ちょっと調子に乗りすぎ……よね?」
澪「そうそう。後輩は後輩らしく大人しくしてればいいんだよ」
梓「……」
…マジでやるじゃん!!
梓「……もういいです!行きましょう唯先輩!」
唯「うっ……あ、あずにゃん……」
ガラガラガラピシャッ
ダッダッダッダッ
律「……これで……よかったんだよな」
澪「あぁ、梓と唯の為でもある」
紬「二人には悪いけど……」
澪「今日限りで軽音部も廃部だな。私たちもこれからどうするか」
律「澪には私がいるじゃん。気にしなくていいよ」
澪「律ぅ……ってオイ!」
紬「私ワロタ」
唯先輩を連れていった私は、警察の方から大目玉を喰らった。逆に言えばムギ先輩の口利きがあったお陰で、それだけで済んだのだった。
ただし、学校は軽音部全員が三日間の停学になった。さすがの山中先生でも、お咎めなしと言うのは厳しかったらしい。その山中先生も、一ヶ月の減給を喰らってしまい、しばらくは死んだようだった。
その後、唯先輩と私が抜けた軽音部は部員不足で潰れることになった。
澪先輩は一年発起して勉強し、なんと東大に現役合格した。
律先輩はバイト狂いになり、結局名前が書ければ入れるようなFラン大に入学した。
ムギ先輩は学業とバイトを両立し、普通に奈良女子大に入った。
私はといえば何回か外のバンドに加入したり離脱したりを繰り返しながら、駅弁大学の音楽教育科に入った。
そんな私も三回生になり、就職活動に忙しい他学部の同級生を哀れに思いながら、それ以外は他の学生と同じくバンドとバイトに明け暮れる日々を送っている。
そんなある日のことだった。
東大も固有名詞なんだが凄く具体的に感じるw
梓「えーと、今日の授業は二限からか……」
梓「あれ?メール?なになに……?憂から?」
「お姉ちゃんが更正施設から出所しました!
ありがとうございました!」
梓「そっかあ……良かったなあ唯先輩。あっ、またメールだ」
「お久しぶりですあずにゃん!
今度久々に二人で会いませんか?あの公園で待ってます!」
梓「唯先輩……良いですよ、っと」
数日後、あの公園
梓(私が唯先輩から、あの告白を聞いた公園……)
梓(すごい適当に髪とかセットしてきたけど、大丈夫でしょうか……)
唯「あーずーにゃん!」ダキッ
梓「ひゃっ!ゆ、唯先輩?」
唯「久しぶりだねー。かわらないねー。あずにゃんはー」ナデナデ
梓「唯先輩っ……おめでとうございます」ポロポロ
唯「……嫌がらないんだね……うん、私も嬉しいよ……」ポロポロ
唯「今日はあずにゃんのためにとてもサプライズな人達が来ているのです!振り返ってみて下さい!」
梓「……!澪先輩!律先輩!ムギ先輩!なんでみんな楽器持ってるんですか!?」
澪「なんでって……これが放課後ティータイム最後のライブだろ?」
律「あの時のライブは途中で終わっちゃったからな。まだまだ不完全燃焼っていうか」
紬「うふふ、梓ちゃんがギター持ってきてないと思って、お父様のお店から借りてきたわよ。チューニング済みのね」
唯の実況見分の前日
澪「……さて、梓はああいう風に言ってたけど律とムギはあれで良いのか?」
律「なーんかイマイチぱっとしないよな。唯のリードと梓のリズムがあって、初めて放課後ティータイムの演奏になる、って思う」
紬「私も同感ね。唯ちゃんが歌うだけっていうのはあまり面白いと思わないわ」
澪「そう思うよな。それにたぶん、唯がいないんじゃ放課後ティータイムは放課後ティータイムじゃなくなると思うんだ。どうだろう、一度解散して、唯がまともになったら、その時こそ最後のライブをやろう」
留置所
唯「澪ちゃん……」
唯「そういうことだったんだね」
唯「私、頑張るよ!絶対!ドラッグなんかに負けないよ!」
そして現在
梓「……で、私だけがつまはじきですか……」
澪「梓、ごめんな。軽音部がなくなったあと、ごたごたしてて結局真実を伝えられなかった」
律「悪気があったわけじゃないんだ、許してくれよ、な!」
紬「ライブのあとのケーキも持ってきたのよ、うふふ」
梓「し、仕方ないですね!ケーキに釣られてやってあげますよ!ライブ!やりましょうよ!」
律「ははーん、梓の食い意地は昔から変わらないなー。高校のときより太ったんじゃないのか?」
梓「あんなFラン行って、ない内定の律先輩に言われたくないです!」
紬「あらあら、奈良女でも文学部は就職厳しいのよ?」
澪「ハハッ、Googleに内定きてる私には関係ない話だな」
律「み、みおまで~、くっそー!さっさと始めるぞ!」
唯「うん、じゃああそこからね!」
ジャガジャガジャッジャガジャガ
唯「あーあー神様お願い二人だけのDreamTimeください☆
お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もお休み♪ふわふわ時間ふわふわ時間」
唯「あぁ神様お願い二人だげろおおおおおお!!!!」
ーfinー
達成感でいっぱいです
眠いです
こんなに人がこないとは思わなかったです
眠いので支離滅裂なところがあるかも知れませんが許してください寝ます駄文に付き合って下さりありがとうございました今朝もお休み♪ふわふわ時間ふわふわ時間
よくつなげたよ
お疲れさまでした。
いろんな意味で感動した。すげぇ
次も期待。スレ立てからやってな
乙でした