少女「あ、借金取りさん。お父さんならもう居ませんよ」 男「>>4(保護責任者遺棄ですね)」
少女「あっ……いつもの借金取りさん。取り立てに来たんですよね?」
少女「でも残念でした。お父さんなら私を捨てて何処かに行っちゃいました」
少女「学校から帰ったら”すまん”って書き置きだけがあって、お家にあったお金になりそうな物は全部無くて……」
少女「……私、これからどうなっちゃうんでしょうか」
男「>>4」
保護責任者遺棄ですね
男「保護責任者遺棄ですね」
少女「何ですかそれ」
男「保護する義務のある人間が君のような子供や老人を保護する事を放棄することです」
男「立派な犯罪ですよ」
少女「ふぅ~ん、それじゃあさっさと逮捕されればいいのに」
少女「あんなクソ親父……」
男「>>12」
私がぱぱだ
>>12急展開ww
男「私がぱぱだ」
少女「……? 何の冗談ですか?」
男「冗談なんかじゃありませんよ、これ見てください」
サッ
少女「……えっ、これって」
男「そう、お父さんからの言伝ですよ。『借金の代わりにあなたを差し出す』と言うね」
少女「でもそれこそ法律的にこんなの許されるわけ……」
男「法律が許すかどうかじゃないんですよ、こっちは闇金ですよ?」
男「逆らうならそれ相応の報いが待ってるってだけです」
少女「……ほんっとクソ親父」ボソッ
男「さぁ、新しいおうちに行きますよ」
~玄関~
少女「スッゴイ家……!闇金って儲かるんだ」
男「法律スレスレの事をやってるんです、儲かんなきゃ割に合いませんよ」
男「さぁ、上がって」
少女「お邪魔します」
~リビング~
少女「……えっと、とりあえずお部屋に案内される感じですかね?」
男「>>20」
君がママだ
男「君がママだ」
少女「やっぱりそういう事ですか……」
少女「父の借金の方に慰み者にされるなんて、ほんっと最低な人生――」
「パパー!おかえりなさい!」
少女「……え?」
男「遅くなってすみませんね、今帰りましたよ」
幼女「お腹ペコペコだよー!」
クルッ
幼女「だぁ~れ?」
男「この人が今日から幼女ちゃんのママですよ」
男「今ご飯を作らせるのでちょっと待っててくださいね」
少女「ちょ、待って、ママって本当に……!?」
幼女「わぁい!」
男「ほら、早く料理を作って」
~時間経過~
少女「こういうのしか出来ないけど……」
男「ほほう、肉じゃがですか」
男「いかにもママの味って感じでいいじゃないですか」
少女(その言い方だとミルキーになりそうだけど……)
幼女「いっただきまーす!」
パクリ
少女「どうかな……?」
幼女「>>28」
この肉じゃがは出来損ないだ
舌が肥えてるな…
幼女「この肉じゃがは出来損ないだ」
スタッ
タッタッタッタッ
少女「え、そんなに!?」
男「どれどれ……」
パクリ
男「……とにもかくにも味が薄いですねぇ、あの子がこき下ろすのも無理ない」
少女「し、しょうがないじゃないですか!貧乏人は調味料を使うのすら惜しむんですよ!!」
男「貧乏シングルファザーを支える娘は料理上手だと相場が決まってると思ってたんですがねぇ……」
少女「な、ななななんですかその偏見!!」
男「……ま、これから上手くなってください。惜しむ必要はありませんから」
少女「…………」
男「あ、それと」
少女「?」
男「"ママの見込みなし"となったら……分かってますよね?」
少女「!」
トコトコトコ
男「幼女さーん、これからピザを頼みますよー」
幼女「わーい!!」
少女「……ふんっ!」バクバクバクバク
こうして私のママ修行の日々が始まった
~翌日~
コンッコンッ
少女「んん~……」
コンッコンッ
男「少女さん、起きてください」
少女「…………」
男「少 女 さ ん っ !」
少女「!? えあ、は、はーい!」
~リビング~
男「それでは私は仕事に行くので、家の事は頼みましたよ」
男「では」
幼女「いってらっしゃーい!」
少女「いってらっしゃいです」
トコトコトコトコ
少女「それじゃあトースト焼くから待っててね」
~時間経過~
少女「じゃ、いただきます」
幼女「いただきまーす!」
少女「…………」
少女(早くも二人きりになっちゃったけど、何を話したら……)
幼女「>>40」
実は私が貴方のほんとのママなのよ
生まれ変わりかな?
幼女「実は私が貴方のほんとのママなのよ」
少女「…………」
少女(……私もちっちゃい頃こんな感じでお母さん困らせてたのかなぁ)
少女(まあでも、付き合うのも親の仕事なんだよねきっと)
少女「そんな、まさかママとこんな形で再会するなんてー」
少女「どうして私を置いて行っちゃったのー」
幼女「>>50」
遊園地へ遊びに行って
黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
取引を見るのに夢中になっていた私は、
背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。
私はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら・・・体が縮んでしまっていた。
そういうことだったのか
幼女「遊園地へ遊びに行って」
少女「!」
幼女「黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した~(以下略)
幼女「目が覚めたら……体が縮んでしまっていた」
少女「……お母さんが姿を消したのは3人で遊園地に行った時だった」
少女「嘘、本当にお母さんなの……?」
幼女「……ごめんね、少女。この身体じゃ捕まったらもう逆らえなくて……」
少女「! ……まさかお母さんを子供にしたのって!」
ガチャッ
ギイイィッ
男「……喋りすぎですよ」
幼女「!」
少女「なんでお母さんを子供にしたの!?」
男「>>60」
コナ●の黒ずくめの組織に憧れて
かわいい
男「コナ●の黒ずくめの組織に憧れて」
少女「そ、そんな理由で……!?」
男「まさか遊園地で黒ずくめの組織ごっこをしていたら、それを見る物好きが出てくるなんて……」
男「そんな事されたらもう、アポトキシンを飲んでもらうしかないじゃないですか?」
少女「その物好きの娘なんて……」
幼女「てへへ……」
男「一か八かでしたが、結果は大成功。闇金で稼いだ金を注いで開発した甲斐がありました」
お父さんから巻き上げた金で、結果お母さんが子供になってしまった……
この謎すぎる状況に私の脳内では小松未歩の謎がリフレインしていた
完
なんだかんだ幸せに暮らしそうだなこいつら
コメント一覧 (2)
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- 2023年09月03日 12:12
- 古のノリいいぞ
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- 2023年09月03日 12:54
- こういう安価SSスレ好き
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