女「手首に包帯巻いたら……みんな私に優しくしてくれるかも!」

1:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:00:07.267 ID:4gJal0vV0

―会社―

女「おはようございます」

同僚「おはよ――」

同僚「え」

女「……」

同僚(手首に……包帯巻いてる!)

同僚(これってまさか、まさか……リストカット!?)

女(うふふ、さっそく気づいたみたい!)



2:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:03:09.075 ID:4gJal0vV0

同僚「あ、あのさ……」

女「はい?」

同僚「その手首……」

女「手首がどうしました?」

同僚「い、いや……(あんまり触れない方がいいよな)」

同僚「頼みたい仕事があったんだけど……やっぱいいや! うん!」

女「そうですか」

女(やった! 効果テキメン!)



4:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:06:02.858 ID:4gJal0vV0

課長「君ィ、こんなミスしちゃ困る……!?」

女「すみません……」

課長(手首に……包帯!?)

課長「いや、いいんだよ……このぐらいのミスはよくあることさ」



OL「よかったら、これ食べない?」

女「いいの? ありがとう」

OL「だから元気出してね」



女(みんな優しくしてくれるようになったわ! あとは――)



5:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:09:12.673 ID:4gJal0vV0

―自宅―

女「ただいまー」

男「お帰り」

猫「ニャーン」

女「ちょっと遅くなっちゃった。すぐご飯にするから」

男「ああ、お腹減っちゃったよ。お前もだろ、なぁ?」

猫「ニャーン」

女「ごめんねえ。キャットフード出すからね」

男「おいおい、人間の飯を先にしてくれよ」

女(うーむ、特に変わった様子はないなぁ……)



6:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:12:09.811 ID:4gJal0vV0

TV『ここで変わったニュースです』

TV『最近、都内で包帯を全身に巻いた“ミイラ男”の目撃情報が相次ぎ……』

男「なんだこりゃ」

女「ホントに変なニュースだね」

猫「ニャオーン」

女「大丈夫、ミイラなんているわけないんだから。これだってどうせイタズラでしょ」

男「じゃあ、今晩も……いいだろ?」

女「もう……」

女(包帯巻いても、この人は変わらないか)



8:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:15:25.439 ID:4gJal0vV0

―会社―

同僚「悪いんだけど、これ急ぎで頼むよ!」

女「はーい」

OL「ごめーん、これ手伝って!」

女「分かったわ」



女(うーん……会社でも包帯の効力が切れてきたな……)



9:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:18:10.827 ID:4gJal0vV0

―ドラッグストア―

女「あったあった、包帯」

女「今度は両手首に巻いてみよう!」

女(そしたら、きっと彼だって……)



???「……」



10:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:21:28.435 ID:4gJal0vV0

女「両手首に巻いて、と……」グルグル

「やめろ……」

女「え?」

ミイラ男「……」

女「……きゃあっ!?」

女(全身に包帯を巻いてる……!)

女(こいつ、まさか……ニュースでやってたミイラ男!?)



11:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:24:26.486 ID:4gJal0vV0

女「な、なにか用ですか?」

ミイラ男「包帯巻くのをやめろ……」

女「なんで……?」

ミイラ男「いいからやめろ……後悔することになる……」

女「やめないわよ!」

女「私はこの包帯で、みんなに……彼に大切にしてもらうんだから!」

タタタッ…

ミイラ男「……」



12:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:28:37.612 ID:4gJal0vV0

―自宅―

女「ただいまー」

男「お帰り」

猫「ニャーン」

女「私ね、さっき……」

男「どうした?」

女「ううん、なんでもない」

男「そっか。じゃあ早くメシにしてくれよ。腹減っちまった」

女「うん、分かった」

TV『強盗を繰り返していた青少年グループが、警察に保護され……』

女(あーあ、私も保護してもらいたいわ)



13:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:31:19.160 ID:4gJal0vV0

―会社―

同僚「包帯が両手首になってるぞ……」

OL「また自殺未遂したのかも……」

ヒソヒソ…

女(会社では効果テキメン! 包帯を増やしたかいがあったわ!)



―自宅―

男「猫も寝たし、今夜もたっぷり楽しもうぜ」

女「しょうがない人ね……」

女(だけど、この人は変わらないか……)



14:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:33:56.398 ID:4gJal0vV0

―ドラッグストア―

女(私は諦めない!)

女(もっと! もっと包帯を巻けばきっと……)

女「包帯ください!」

店員「かしこまりました」

店員(こんなに買うの……? よほど怪我する人なんだな……)



17:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:38:06.976 ID:4gJal0vV0

女「……あ!」

ミイラ男「前より包帯を増やしたな……愚か者め」

女「また来たの!? なんなのよもう!」

ミイラ男「包帯巻くのを……やめろ」

女「……!」

女「私はやめないわよ!」タタタッ

ミイラ男「……」



18:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:40:27.824 ID:4gJal0vV0

―会社―

女「うふふ……これだけ巻けばきっと……」



ヒソヒソ…

同僚「彼女、どうしちまったんだ? どんどん包帯を増やしてるぞ」

OL「いくらなんでもおかしいわよ……」

課長「ううむ、単なるファッションならいいのだが……」

同僚「いや、よくないでしょう」



19:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:43:45.661 ID:4gJal0vV0

……

女(両肘や首にも巻いてみたけど、彼には効果なし……)

女(だったら次は――)

ミイラ男「やめろ」

女「出たわね、ミイラ男!」

ミイラ男「包帯巻くのをやめろ」

女「だから、やめないっていってるでしょ!」



22:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:46:52.108 ID:4gJal0vV0

女「なんなの!? 私を口説くつもり!? あいにくミイラのコスプレするような変態に興味ないのよ!」

女「失礼するわ」スタスタ

ミイラ男「俺みたいになるぞ」

女「え?」

ミイラ男「あまり意味もなく包帯を巻いてると……俺みたいになってしまう」

女「……!?」



24:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:50:21.835 ID:4gJal0vV0

女「あなたみたいってどういうこと?」

ミイラ男「お前がなぜ包帯を巻くか、俺には手に取るように分かる」

ミイラ男「包帯を巻くことで、周囲から心配されたり、チヤホヤされたいんだろう?」

女「なんで……分かるの……」

ミイラ男「なぜなら、俺もお前と同じ道をたどった人間だからだ」

女「……!」



25:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:53:37.842 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「俺は元々、地味で平凡な人間だった……」

ミイラ男「しかし、目立ちたい、特別扱いされたいという思いは人一倍強かった……」

ミイラ男「だが、なんの取り柄もない俺が、特別扱いされるなど夢のまた夢……」

ミイラ男「もちろん、犯罪に走る度胸もない」

ミイラ男「そんな時、俺は自分の人生で“唯一主役になれた瞬間”を思い出したんだ」

女「いつよ?」

ミイラ男「小学校の頃、腕を骨折した時だ」



27:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:56:31.932 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「子供にとって、骨折した奴ってのは死地から生還したヒーローみたいなもんだ」

ミイラ男「目立たない子供だった俺が、あの数日間だけはクラスの人気者になった」

『すっげえ包帯!』 『大丈夫かよ……』 『痛かった?』

ミイラ男「思い出せば思い出すほど、“もう一度味わいたい”という気持ちが強くなっていく」

ミイラ男「そして……ついに俺は怪我もしてないのに包帯を巻き始めた」

ミイラ男「巻いて巻いて巻きまくった! 映画に出てくるミイラ男のように!」

女「……」ゴクッ

ミイラ男「そうしたら――」



28:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 20:59:24.632 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「俺の体はこの通りだ」シュルルッ

女「え……!?」

ミイラ男「どうだ、本物のミイラみたいだろう? 全身干からびて、醜くて……完全に化け物だ」

女「包帯を巻いただけで……?」

ミイラ男「お前は俺のことをただの包帯マニアとでも思ってただろうが――」

ミイラ男「包帯を巻いたことで、俺は本当にミイラ男になっちまったんだ!」

ミイラ男「世の中にはコスプレしてるうちに、自分こそが本物と思うようになり、体質すら変わる人間もいるという」

ミイラ男「俺にもあの現象が起こっちまったんだろう……」

ミイラ男「俺はもう人じゃない……。街をさまようしかできない哀れな“ミイラ男”なのさ」

女「……」



29:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:02:21.035 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「その証拠にほら!」ガシッ

女「きゃっ!」

ミイラ男「お前の手首の包帯をほどいてやる」シュルルッ

ミイラ男「やっぱりな……」

ミイラ男「お前の手首にもうっすら傷がついてる! リストカットなんかしてないのに!」

ミイラ男「このまま続けたら、お前も俺みたいになるぞ! だからもう包帯巻くのはやめろ!」

女「……」



30:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:05:16.224 ID:4gJal0vV0

女「色々と身の上話してくれたところ、申し訳ないんだけど――」

ミイラ男「?」

女「この傷、元々よ」

ミイラ男「へ?」

女「私は元々リストカットしてたってことよ。薄い傷だから、誰も気づかなかったけどね」

ミイラ男「え……」

女「ああ、それと……あなたもなかなかひどい体だけど、私だって似たようなものよ」ヌギヌギ

ミイラ男「わっ、いきなり脱ぐなよ!」



31:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:08:16.276 ID:4gJal0vV0

女「どう?」

ミイラ男「なんだこりゃ……!」

ミイラ男「服で隠れてる部分は、傷だらけ・痣だらけじゃないか! なんでこんなことに……」

女「これ、みんな彼氏にやられたの」

ミイラ男「彼氏……!?」

女「いえ……あんな奴、彼氏なんかじゃないわ……。悪魔よ!」



34:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:11:24.605 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「説明してくれないか」

女「私の彼、ひどい男でね……」

女「私の家に住みついて、自分は働きもせず、一日中家に引きこもって、ゲームやネットして……」

女「仕事から帰ってきた私に暴力振るうの。毎晩のように……」

女「私がこれ見よがしに包帯巻いても、なーんにも変わらなかったわ」

ミイラ男「たしかに悪魔みたいな奴だな……」

ミイラ男「だけど、そんなの逃げればいいだけの話じゃないか? 逃げて、警察や行政に相談すれば……」

女「ダメなのよ」



35:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:14:18.393 ID:4gJal0vV0

女「猫が人質にされてるから」



男『今夜も楽しもうなぁ……オラァ!』バシッ!

女『いだいっ!』

男『いいか……もし、部屋に警察やらどこぞの役人が来るような事態になったら……』

男『この猫を殺すからなぁ……絶対殺す! こんな猫、一瞬で首ヘシ折れるからなァ!』

猫『ニャーン…』



女「……ってね」



36:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:17:49.398 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「……」

女「……というわけ。私はあの男から逃げられないのよ」

ミイラ男「一つだけ方法がある」

女「はぁ? 猫ちゃんを見捨てるなら無理よ。あの子は私の大事な――」

ミイラ男「そうじゃない」

ミイラ男「警官や役人を連れていったらアウトなんだろ? だけどミイラならどうだ?」

女「どういうこと……」

ミイラ男「俺が……お前の彼氏を倒してやる」

女「……!」



38:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:21:13.916 ID:4gJal0vV0

……

女「……」ドキドキ

ミイラ男「……」

女「本当に大丈夫?」

ミイラ男「ああ。いつも通り、帰ればいいさ」

女「……うん」

女「ただいまー」

ガチャッ



39:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:24:20.086 ID:4gJal0vV0

男「お帰り、遅かったな。なにやってたんだ?」

女「うん……ちょっと人に会ってね」

男「人ぉ?」

女「この人なんだけど……」

ミイラ男「よぉ」ヌウッ

男「わっ!?」

男「なんだこいつ!? てめえ、なに変な奴連れてきてんだよぉ! ふざけんなよぉ!」

男「猫殺してやるぅ!!!」ガシッ

猫「ニャッ!」

女「あっ……やめてぇぇぇぇぇ!!!」



41:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:27:29.684 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「……」

女「もうダメだわ……! 猫ちゃんが……!」

ミイラ男「ああ、もう終わってる」

女「え」

男「……」ボケー…

猫「ニャーン」

女「あれ……? どうしちゃったの……?」

ミイラ男「ミイラの攻撃手段といえば決まってるだろう? “呪い”をかけたのさ」

ミイラ男「俺は憎しみを抱いた相手に呪いをかけることができる」

女「呪い……!」

ミイラ男「さっきのあんたの話を聞いて、こいつにはムカついてたからな。あっさりかけれた」



42:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:31:15.167 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「俺の呪いを受けた者は、体じゃなく心が干からびる……」

男「……」フラフラ…

フラフラ… フラフラ…

女「行っちゃった……」

ミイラ男「死にはしないが……フラフラと町をさまよい歩くだけだ。俺みたいにな」

女「今までも、誰かにかけたことがあるの?」

ミイラ男「街で強盗を繰り返してたチンピラどもを……数人な」

女(そういえば、そういうニュースがあったような……)



43:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:34:02.366 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「ああ、それと傷跡を治してやる」

女「え?」

ミイラ男「俺の包帯であんたの体を包めば――」シュルルルルッ

ギュッ

ミイラ男「ほどく」シュルルッ

女「え……」

ミイラ男「ほら」

女「すごい! 傷が治った!」

猫「ニャーン!」

ミイラ男「どうだ、ミイラだってなかなかやるもんだろ」

女「ありがとう!」



45:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:37:06.721 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「さて……これで俺の役目は終わりだ。じゃあな」

女「ま、待って……」

ミイラ男「ん?」

女「あなたは……私たちを助けてくれたわ。ちょっとぐらいお礼させてよ」

ミイラ男「いいよ、お礼なんて」

猫「ニャーン」

女「ほら、この子もあなたに感謝してるし」

ミイラ男「変わった女だな」

女「あなたと同じ程度にはね」



46:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:40:14.371 ID:4gJal0vV0

女「あなたは人間に戻りたいと思ってるの?」

ミイラ男「そりゃ思うさ。早く人間に戻りた~いってなもんだ」

ミイラ男「だけど、戻る方法なんてあるわけない」

女「そうかなぁ」

ミイラ男「え?」

女「ミイラってようするに干からびた死体でしょ? だったら水飲みまくれば治るんじゃない?」

ミイラ男「……へ」



48:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:43:18.792 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「バカな……そんなんで戻れるわけが……」

女「そんなんでって、あなた包帯巻いただけでミイラになったじゃない」

ミイラ男「ド正論!」

ミイラ男「よーし、やってみるか!」

女「はい、水!」

ミイラ男「よしきた!」グビグビ

女「ほら、もっと飲んで飲んで!」

ミイラ男「まるでわんこそばだな……」グビグビ



50:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:46:06.593 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「ゲェーップ、もう飲めない……」

女「どう?」

ミイラ男「分からん……気持ち悪い」

女「歩くのも辛いほど?」

ミイラ男「ああ……胃袋がチャプチャプしてる。動くのもしんどい」

女「じゃあ、しばらくこの家に留まりなさいよ」

ミイラ男「ああ、そうさせてもらう」

ミイラ男(なんだか、上手く乗せられた気がするなぁ……。いや、飲まされた、か)



51:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:49:13.415 ID:4gJal0vV0

しばらくして――

―会社―

女「よし、終わった!」

女「それじゃ、お疲れ様でーす!」

同僚「おう、お疲れ」

同僚「彼女……最近すごく元気になったな。包帯巻くのもやめちまったし」

OL「彼氏でも出来たのかな」

課長「それとも、長年抱えてた悩みが解決したのかもしれないねえ」



53:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:52:42.214 ID:4gJal0vV0

女「さあ、お水を飲ーんで! 飲んで! 飲ーんで!」

ミイラ男「飲み会のコールじゃねえんだから」グビグビ

ミイラ男「ぷはっ! おおっ……肌がちょっと瑞々しくなってきたような!」

ミイラ男「人間時代に戻ったような! ……気がする」

女「でしょ!」

女「じゃあ、今夜のご飯はアジのミイラね」

ミイラ男「干物っていえよ」



54:以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/10/07(水) 21:55:19.886 ID:4gJal0vV0

ミイラ男「だけど、住む場所を与えてくれたのは感謝するよ。ありがとう」

ミイラ男「あのまま街を徘徊してたら、きっともっと大騒ぎになってた」

女「どういたしまして」

女「“ミイラとりがミイラになる”って言葉があるけど――」

女「あなたはミイラになるかもしれなかった私を助けてくれた……」

女「だから……きっといつか人間に戻れるよ!」

ミイラ男「ハハ……だといいけどな」

猫「ニャーン」








おわり



元スレ
女「手首に包帯巻いたら……みんな私に優しくしてくれるかも!」
https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1602068407/
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         コメント一覧 (5)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2020年10月08日 01:51
          • 知将わお包茎落ちを察し音読を辞めタスクキル
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2020年10月08日 07:38
          • 5 👍
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2020年10月08日 16:36
          • 5 最近のゴミみたいなスレッドより一億倍マシ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2020年10月09日 17:39
          • 腕を折ってギブス吊ってたとき普通に荷物持たされたわ
            持って行った先の相手が恐縮してた
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2020年10月19日 11:54
          • このあとはDV彼氏がミイラ男とすり替わってニュースに出るんだろうな

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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