妹「おいクソにぃ!」ぼく「?」
ぼく「え…」
妹「あっ、そっか一緒に遊んでくれる友達いないもんねw」
妹「可哀想~こんな死んだ目してる奴と遊ぶ子いないか~w」
ぼく「いや…昼から友達と映画行くから、それまで待ってるんだよ」
妹「あっそ、そんなドヤ顔で言うなよ」
ぼく「別にドヤ顔じゃないだろw」
妹「私も買い物いーこっと」スタスタスタ
ぼく「なんだよあいつ」
妹「…」(映画のチケットを握り潰す)
ぼく「?」
妹「今日ママ遅くなるって!」
ぼく「ふーん」
妹「いやふーんじゃなくて、夜ご飯どうするの!?」
ぼく「え、冷凍したご飯とかあるじゃん」
ぼく「うるさいなあ、いいだろ別に」
妹「外で食べた方がいいでしょ絶対!もちクソにぃの奢りでw」
妹「クソにぃには分からないかな違いがw」
ぼく「…なんだよ、外食したいなら1人でどうぞ」
妹「…」
妹「チッ、タダで旨いもの食べれると思ったのに!ケチ」スタスタ
ぼく「なんだよあいつ」
妹「…」(財布を鞄にしまう)
ぼく「?」
妹「今日部活の試合なんでしょ!?」
ぼく「そうだけど」
妹「何ダラダラスマホ見てんの?体動かすとかしろよ!」
妹「あ、どうせ試合出れないかw」
妹「誰もクソにぃの試合なんか見にこないんだろうねw」
ぼく「…」
妹「あ、丁度今日遊ぶ友達の家が会場に近いから、おにぃのダサいとこ覗きに行ってやろうかなw」
ぼく「来なくていい」
妹「え?」
妹「…」
ぼく「ごめん怒って…ちょっとイライラしてて…やっぱり来ていいよ」
妹「なんだよ偉そうに…見ねえっつうの」スタスタ
ぼく「…」
妹「…」(電車のチケットを握り潰す)
妹「お、クソにぃ試合出てんじゃん」
スタタタ バシュウッ ウオオオオ
妹「え、むっちゃ活躍してんだけど…」
妹「むっちゃ盛り上がってる…」
(さわやか笑顔のぼく)スタタタ
妹「……」
妹「ふん、生意気ね…」ニコッ
ママ「あんた今日大活躍だったらしいわねえ」
ぼく「まあ…普通だよ」
ママ「一人で83点取るなんてすごいじゃない」
ぼく「まあ」
妹「…」モクモグ
ママ「妹ちゃん観に行ってあげれば良かったのに」
妹「…」
妹「当たり前じゃない、そんな暇じゃないの」
妹「何が大活躍よくだらない…たまたまでしょ」
妹「まあでもクソにぃにしては…」
ぼく「ごちそうさん」ガタ
妹「…」
ママ「妹ちゃんももうちょっとお兄ちゃんに優しくできない?」
妹「…うるさい、ごちそうさま」スタスタ
妹「…」(今日の試合の写真を眺める)
妹「…」ウルウル
ぼく「?」
妹「いつまでテレビみてんの!?」
ぼく「え、ごめんなんか見たいのある?」
妹「友達に借りたホラー映画見ようと思って、あ、ついでにクソにぃも見なよw」
ぼく「えぇ、苦手なんだよなあホラー…」
ぼく「お前だってサメの映画苦手だろ!」
妹「男でホラー苦手とかきついんですけどw」
妹「ほら耐性つけるために見せてやるよww」ピッ
ぼく「おいやめろっ!見たくない!」
妹「ほら何目瞑ってんの!w」
ぼく「一人で見てくれ」スタタタ
妹「え…」
妹「…」
妹「…」ウルウル
妹「なに?」
ぼく「お菓子作るの得意だったよな…その教えて欲しいんだ…作り方」
妹「え、なんで?」
ぼく「もうすぐホワイトデーだろ?返さないといけない人がいて」
妹「…チョコ貰ってたの?」
妹「…」
妹「ふんっ、自分で考えて作りなよ」
妹「クソにぃの作ったお菓子なんか誰も受け取りたくないっての」
ぼく「…だめか…」
妹「…ふんっ」スタスタスタスタ
ガチャ
妹「…」イライライライライラ
妹「おいクソにぃ!」
妹「もう仕方ないから…」
ぼく「ああもしもし、うん、ごめん妹が教えてくれないって言うからさ」
ぼく「助かるわ~作り方知ってる奴がいて」
ぼく「じゃあ今からそっち行くわ、はーい」
ぼく「」ピッ
ぼく「うわっびっくりした!なんでいるんだ」
妹「漫画貸してよ、進撃の巨人」
ぼく「あぁ…好きなの持っていきなよ」
妹「」スッ スタスタスタスタスタ
ぼく「ちゃんとノックして入れよー」
妹「ふん」バタン
ぼく「なんだよあいつ」
妹「…」(オリジナルレシピの紙を握り潰す)
妹「なに?」
ぼく「じゃーん!見てこれ!」
妹「ユニバのチケット?」
ぼく「くじ引きで当てた!二人分!」
妹「へえ…」
ぼく「今度の休み行くか?w」
妹「え~どうしよっかな~」
妹「クソにぃと歩くの見られたら恥ずかしいしなあ~」
ぼく「そうか…そうだよな…」
妹「あ、いやでも、ハリポタ乗りたいし行ってもいいかな~」
妹「…いやまあ、どっちでもいいんだけど…」
ぼく「…」
ぼく「よしじゃあ行こう!久しぶりに昔みたいに二人で遊ぶのも悪くないだろ!」
妹「きも…w勝手にしなよ」
ぼく「じゃあ次の土曜日な!!」
妹「ふん、たまたま空けてたから良かったね」スタスタ ガチャ
妹「…」
妹「…」ドキドキ
ぼく「!」
妹「もう出ないと電車間に合わないって!」
ぼく「分かってるよ…天気予報見てただけだろ」
ぼく「なんか楽しいそうだな」
妹「は?そんなわけないだろ!クソにぃと一緒じゃなきゃ楽しめただろうけど!」
ママ「気をつけてね、デート楽しんでらっしゃい」
妹「きもっ!冗談でもそんかこと言わないで!」
ぼく「行ってきますー」
妹「…」ドキドキ
妹「クソにぃ何電車で寝てんだよ!寄り掛かってきてちょーきもかった!」
ぼく「ごめん朝早かったもんだから」
妹「まったく…」
女「え、ぼく君?ぼく君じゃ~ん!」
妹「!」
ぼく「え、女ちゃん!どうしてここに!」
女「その子は?もしかして彼女?w」
ぼく「まさかw妹だよ」
女「妹さんか~かわいい~」
妹「…」ペコ
女「あ、そうそう今日沢山の親戚と一緒に来ててさ、退屈だから一緒に回らない?」
女「私抜けても誰も気にしないし」
ぼく「もちろんいいけど、妹いいか?」
妹「……」
女「…やっぱそうだよね大好きお兄ちゃんと二人きりがいいよね~」
妹「!」
ぼく「バカ、妹はそういうタイプじゃないの!」
妹「別に…いいけど」
女「ほんと!ごめんね~」
妹「…」(パンフレットを握り締める)
ぼく「何回乗っても最高だよ~」
女「ちょっとトイレ行っていい?」
ぼく「うんそこで待ってるね」
女「はーい」スタタタタタ
妹「…」
妹「誰なのあの人?」
ぼく「それと、前バレンタインのお返しの話してただろ…あの子に貰ったんだw」
妹「…」
妹「好きなの?」
ぼく「ば、バカそんなこと言うなよ…w」
妹「…」
妹「やめといたほうがいいよあの女」
妹「ボディタッチとか多いし、多分男慣れしてるタイプ」
妹「横に広がって話すし育ちも悪いよ多分」
妹「今もトイレとか言って化粧整えてるだけだよ」
妹「あと笑い方が下品で…」
ぼく「やめろ!」
ぼく「女ちゃんを悪く言うな、お前でも許さないぞ!」
妹「……」
妹「好きなんじゃんやっぱ」
ぼく「別に関係ないだろ、お前には」
妹「…」
妹「私もトイレ行ってくる」
ぼく「あ、ああ」
妹「女さん」
女「え、妹ちゃんもトイレ来たの?」
妹「クソにぃのこと狙ってるんですか?」
女「な…どうしたの急に?w」
妹「私のクソにぃをたぶらかさないで!」
女「は?」
女「え、なに、本当にお兄ちゃんのこと大好き系?w」
女「きもいんですけどwwお兄ちゃんだいちゅきなの?ww」
妹「はぁ?関係ねえよ!きもいのおめえだろ!」
女「あ~言っちゃおっかな~お兄ちゃんに、本当はお兄ちゃん大好きっ子でーすってw」
妹「いや、好きなわけねえだろ…バカじゃん」
女「じゃあ黙ってろクソ女」ギロ
妹「!」ビクッ
女「今日大事な日だから、絶対邪魔すんじゃねえぞ?」
妹「……」プルプル
女「返事は??」
妹「……」スタタタタ
女「お待たせ~あれ?妹ちゃんは?」
ぼく「ああなんか、女ちゃんの後にトイレ行くって…」
女「…」
女「あ、そうそうさっきトイレで見かけたんだけど、一人でジョーズ乗るって走ってったよ」
ぼく「え、そうなの?」
ぼく「なんだよ…言ってくれればいいのに」
女「ジョーズ二時間待ちくらいでしょ、同じ待ち時間くらいのやつ乗る?」
ぼく「そうだね、そのあと連絡すればいいか」
ぼく(女ちゃんと二人きりか…)ドキドキ
妹「…どこにもいない」
妹「私置いてどっか行っちゃったの?」
妹「まさか…はは」
妹「…」
妹「…ヒグ…ヒグッ…」ウルウル
妹「なんでこんな…いっつも…ヒグッ…」
妹「ゔっ……お゛え゛……」
妹「……」ウルウル
ぼく「そうだね」
女「そういえば妹ちゃんさ、大丈夫?w」
ぼく「ん?」
女「なんかぼく君に当たりきつくない?」
ぼく「確かにね、いっつもそうなんだよ」
女「なんか可哀想~ストレスたまらない?」
ぼく「ぼくがホラー苦手なので知っててだよ」
女「うわ~めんどくさw」
ぼく「そうそう、あいつも唯一苦手なのがサメでさ今度見せてやろうと思って」
女「それはありだねーそれよりさ…」
女「この前のクッキーありがとう…美味しかったよ」
女「あの…それでね、もし良かったらだけど…今度は妹ちゃん抜きで二人で…」
女「ってあれ?ぼく君?」
女「…どこ?」
妹「女さんよかったの?」
ぼく「お前が一人でジョーズなんて行くわけないと気付けなかったぼくが悪い」
妹「でも好きだったんでしょ」
ぼく「…」
ぼく「いや正味きつかったわ!w」
ぼく「ずっと鼻くそついてたし、笑い方下品だしw」
妹「…別にクソにぃのためじゃねえし」
妹「でも私をほったらかした罰は受けてもらうから」
ぼく「すまん」
ぼく「なんでも買ってやる…それかまたどっか行くか?」
妹「…」
ぼく「!?」
妹「…///」
妹「これで許す!!」
ぼく「あっ…あっ…」
ぼく「…」(勃○したチ○コを必死に抑える)
おわり
なにわろ
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (13)
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- 2020年06月09日 00:46
- 妹「…」重ねたトランプを親指で引きちぎる
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- 2020年06月09日 01:33
- こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」
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- 2020年06月09日 02:12
- 短くて好き
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- 2020年06月09日 02:57
- 大事な日って言うくらいには女ちゃんも真剣だったんじゃないのか?
放ったらかしで良いのか?
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- 2020年06月09日 03:24
- 電車のチケットで草
-
- 2020年06月09日 05:55
- 登場人物
ぼく(不細工)妹(ブス)女(ブス)
-
- 2020年06月09日 08:13
- クソにぃとの妄想
-
- 2020年06月09日 09:24
- こういう短編読み切りエロ漫画アンソロジー本ください
-
- 2020年06月09日 12:16
- いいじゃん
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- 2020年06月09日 13:27
- 相手を傷つけてアタチカワイソウって酔ってるだけじゃん
-
- 2020年06月09日 14:58
- 一人で83点取るスポーツってなに?
-
- 2020年06月09日 16:43
- 女性ってこんなめんどくさいのか。
なら俺は童貞で良いや。
-
- 2020年06月09日 20:00
- ほーん
まあまあええやん