大人しメスガキ「……おじさん、遊んでくれるの?」
大人しメスガキ「いいよ……なにする?」
大人しメスガキ「……わたしがきめていいの?」
大人しメスガキ「ならかくれんぼしよ……おじさんおにね」
大人しメスガキ「30、かぞえて、よーいすたーと」
大人しメスガキ「どこにかくれようかな……うーん」
大人しメスガキ「……おなかすいたからかえろ」
休日なのに一日中探したよ……
大人しメスガキ「おじさん、こんにちは。 ……? なんでおこってるの?」
大人しメスガキ「かくれんぼでかえった? ……かぞえるのながいんだもん」
大人しメスガキ「こんどはわたしがおにをやってりべんじ? はぁ……しょうがないから10だけかぞえてあげる」
――10秒後
大人しメスガキ「あれ、おじさんどこ?」
――1分後
大人しメスガキ「ぐすっ……どこぉ? うっ、ひぐっ……おじさんのくせになまいきっ!」
仕方ないからすぐに出てきてやったさ……
続けろ
すまないがしばらく続く
大人しメスガキ「おじさん、あいすかったの?」
大人しメスガキ「ふたついりのやつ、いいな……ひとつわけて」
大人しメスガキ「……けち」
大人しメスガキ「やっぱ、しょうがないからくれてやる? ……もらってあげる」
大人しメスガキ「……もぐもぐ」
大人しメスガキ「ん、まぁまぁかな」
半分もあげたのに……
大人しメスガキ「しゅくだい、ここわかんない」
大人しメスガキ「……へ」
大人しメスガキ「……うそ」
大人しメスガキ「たくさんなやんだのに、なんかくやしい」
大人しメスガキ「ぷいっ」
――数日後
大人しメスガキ「ここわかんない……おじさんならとけるでしょ」
今日も苦手分野を理解させてやった……
大人しメスガキ「おじさん、ぱんつくったことある?」
大人しメスガキ「ぱんつはたべたことない? ふふ、おじさんなにいってるの……ぱんをつくったことがあるかをきいたのに」
大人しメスガキ「え……ねっしんにひとのぱんつをむさぼるおとながいることにはいる?」
大人しメスガキ「……こわっ」
大人しメスガキ「わたしこどものままでいい」
できることならずっとそのままでいてくれよ……
大人しメスガキ「きゃっちぼーるしてみたいな」
大人しメスガキ「わたしがなげるからおじさんとりにいってね……じゃなかった、とってね」
大人しメスガキ「あ、ぜんぜんちがうところにとんでっちゃったー(棒)……え、なにそのふぁいんぷれー」
大人しメスガキ「むぅ、おじさんがわたしのために、はしりまわるのがみたかったのに」
大人しメスガキ「ものたりないからまだつづけるね」
筋肉痛不可避だ……
大人しメスガキ「ばーべきゅー、はじめてでちょっとたのしみ」
大人しメスガキ「たくさん、おにくたべたいな」
大人しメスガキ「おじさんにはもちろんやさいをいっぱいあげる」
大人しメスガキ「……そろそろやけてきたね、もういいんじゃない?」
大人しメスガキ「あっ! おさらにやさいばっかりのせないで! せいちょうきなんだからおにくゆずってよ!」
大人しメスガキ「やさいもたべないとおおきくそだたない? ……どこみてんの、きもっ、べつにいいし」
慎ましいな……
大人しメスガキ「げーむのこのすてーじ、くりあできない」
大人しメスガキ「おじさん、おとなだからできるでしょ」
大人しメスガキ「……へたっぴ」
大人しメスガキ「わたしよりだめだとは……やっぱかえして、わたしがやる」
――数分後
大人しメスガキ「……あ、できた。おじさん、できたよっ!」
大人しメスガキ「あ、いや……もちろん、わたしのじつりょくだから」
大人しメスガキ「ふんっ、わたしはつよつよだね」
嬉しそうな顔を見れて何よりだよ……
大人しメスガキ「ちょっとめんどくさいなぁ」
大人しメスガキ「かよえるだけありがたいとおもえ?」
大人しメスガキ「むぅ」
大人しメスガキ「いかないならかわりにおじさんがかようぞって? ……そんなことしておじさんがおまわりさんにつかまったらこまるから、ちゃんといく」
大人しメスガキ「……おじさんのほうがわかりやすいのに」
いきなり褒めるのはやめてくれ……
大人しメスガキ「ここは……?」
大人しメスガキ「あ、おじさん」
大人しメスガキ「……?」
大人しメスガキ「っ、まって、おいていかないで」
大人しメスガキ「……わたしからはなれないでぇっ!」
大人しメスガキ「――」
大人しメスガキ「はっ、はぁっ……ここは私の部屋? 夢、か……すごい、いやな夢だった」
大人しメスガキ「おじさん……会えないなんていやだよ」
……
大人しメスガキ「おじさん、きょうもいいかんじだね」
大人しメスガキ「え、まわりくどいからさきにようけんをいえ?
大人しメスガキ「むぅ、おじさんにはもったいないほどのほめことばだったのに」
大人しメスガキ「それじゃあ、その……100えんだけかして? あたらしいまんがかいたいけどちょっとたりない……ちゃんとかえすから」
大人しメスガキ「え? まんがかってくれるの? ……うれしい、ありがと」
素直なのが一番かわいいぞ……
大人しメスガキ「わっ! びっくりした?」
大人しメスガキ「あ……すみません、人違いです」
大人しメスガキ「気を付けよう」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「……あ、おじさんおはよ」
大人しメスガキ「きょうもいいてんきだね」
本当にいい天気だ……
大人しメスガキ「れもんそーだかったけど、ぴりぴりしてぜんぜんのめない……1ℓもあるのに」
大人しメスガキ「え、かわりにのんでくれるの? たすかる」
大人しメスガキ「……? べつにそのままのんでいいよ? ……なんでにやにやしてるの、きも」
大人しメスガキ「ふふ、そーだ、おじさんいっきしてよ? なんちゃって」
大人しメスガキ「え、ほんとにやってくれるの? ふふ」
大人しメスガキ「じゃあいくよ、そーれいっきいっき♪」
大人しメスガキ「ふふっ、ふふふっ、がんばれぇ」
死ぬかと思った……
大人しメスガキ「へぇ、げーせんなんてくるんだ」
大人しメスガキ「そうだ、このぬいぐるみのくれーんやってみて」
大人しメスガキ「さっきやったんだけど、ぴくりともしなかったの」
大人しメスガキ「お、やるんだ、おてなみはいけん」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「おくのたなからこんなやりかたでとるなんて、かみわざすぎる……え、しかもくれるの?」
大人しメスガキ「……うんっ!ありがと、だいじにするねっ! おじさんみたいにだいじにするっ!」
本当に大事にしてくれるんだろうか……
大人しメスガキ「あ、こうじしてる」
大人しメスガキ「すうじつまえまであったのに、なにがあったかわからないね」
大人しメスガキ「……なんかさみしいな」
大人しメスガキ「そうだ、いまあるものがいつまでもそのままあるとはかぎらない、だからこそいまをたいせつにしろ?」
大人しメスガキ「……ん、わかった」
後悔してからではもう遅いんだよ……
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「……はぁ、ままとけんかしたからかえりづらい」
大人しメスガキ「えっと、てれびでなにみるかでいいあらそいを」
大人しメスガキ「あにめをみるか、にゅーすをみるか」
大人しメスガキ「こんど、ままのすきなてれびをいっしょにみてやれ?」
大人しメスガキ「……うん、こんどあにめみようっていってみる」
まじかよ……
大人しメスガキ「ぷーるであうなんて」
大人しメスガキ「みて、このきゅーとなぼでぃ」
大人しメスガキ「つれないなぁ……え? しかも、いまからかえるの?」
大人しメスガキ「なまいき……くらえーみずでっぽう!」
大人しメスガキ「ふふ、しゃつがびしょびしょ……みずもしたたるいいおじs――」
大人しメスガキ「に”ゃ”っ! ……おんなのこのかおにみずかけるなんてさいてい」
大人しメスガキ「いたずらされましたってさけんでいい?」
それはまじでやめてくれ……
大人しメスガキ「おじさんだ」
大人しメスガキ「ふーどこーとでひとりでたべてるの?」
大人しメスガキ「ふふ、そっか……わたしもなんかたべよ」
大人しメスガキ「あーあ、あいすくりーむがたべたいなー? おじさん、いわなくてもわかるよね」
大人しメスガキ「うん、そうこなくっちゃ、ごちになりまぁす」
癪だからトリプルのコーン付きにしてやったよ……
大人しメスガキ「あついね」
大人しメスガキ「あ、うちわもってるの? わたしをあおいで」
大人しメスガキ「ん、きもちいー」
大人しメスガキ「……わたしにもかして」
大人しメスガキ「ほら、たまにはあおいであげる……ちゃんとかんしゃしてね」
ああ最高だよ……
大人しメスガキ「おじさん、そんなにつらそうなかおしてどうしたの?」
大人しメスガキ「そんな、うそ……」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「わたし、おじさんといてとてもたのしかった……おじさんはずっとそばにいてくれるとおもってた」
大人しメスガキ「でも、いてくれないんだね……」
大人しメスガキ「もうあえないんだねっ……ぐすっ」
大人しメスガキ「……おじさんのくれたぬいぐるみ? どうして寂しそうな顔をしてるの?」
大人しメスガキ「あえないは、いいわけ? またね、でいつかまたあえる?」
大人しメスガキ「……そっか、そうだよ」
大人しメスガキ「――」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「また変な夢を見た」
大人しメスガキ「でも、私わかったよ……ありがとう」
……
大人しメスガキ「あ、おじさん」
大人しメスガキ「おまつりのやたい、たくさんあってたのしそうだね」
大人しメスガキ「それにしても、くんくん、とてもおいしそうなにおい……これはやきとりにちがいない」
大人しメスガキ「……じゅるり」
大人しメスガキ「ねぇ、おなかすいてない?」
たった今お腹がすいてきたよ……
大人しメスガキ「それにしてもゆかたがかわいい?」
大人しメスガキ「……ふふ」
大人しメスガキ「もっとほめてもいいよ? ほめてもなんもあげないけ――きゃっ!」
大人しメスガキ「……あ、おじさん、ささえてくれてありがと、つまづいちゃうところだった」
大人しメスガキ「ただその……むね、てはなして」
大人しメスガキ「……かおまっか? うるさいっ」
柔らかかった……
大人しメスガキ「うーん、えいっ……だめだ」
大人しメスガキ「きんぎょすくいってむずかしいね」
大人しメスガキ「おじさんもやるの?」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「へたっぴ、ふふっ」
大人しメスガキ「ほら、はやくつぎいこ」
すくってあげたかったな……
大人しメスガキ「そろそろはなびだね」
大人しメスガキ「とてもたのしみにしてたんだ」
大人しメスガキ「ふふ、そろそろだね」
大人しメスガキ「……くるよ」
大人しメスガキ「わぁ、きれ――っ! ――さん」
大人しメスガキ「お――ん?」
大人しメスガキ「……きこ――いね」
大人しメスガキ「――さん……だ――すき」
忘れないからな……
大人しメスガキ「おまつり、たのしかったな」
大人しメスガキ「また、これるよね?」
大人しメスガキ「……ねぇ」
大人しメスガキ「……どうして、うんっていってくれないの」
大人しメスガキ「おじさん、ねぇ、おじさんっ!」」
大人しメスガキ「……おじさん? もしかしてないてる?」
泣かないと決めたはずだが……
大人しメスガキ「ねぇ、おじさん」
大人しメスガキ「……わたし、言わなくてもわかるよ、どこかに行っちゃうんだね」
大人しメスガキ「そっか、来月からお仕事で海外に行くんだ」
大人しメスガキ「どこの国? そっか、遠いね、本当に遠い」
大人しメスガキ「……ふふ、でも私は強いから、さよならとか会えないとかは言わないの」
大人しメスガキ「またねで、またいつか会えるんだから」
大人しメスガキ「ふふ、おじさんみたいに情けなく泣いたりしないもんねっ」
大人しメスガキ「……死ぬわけっ、でもっ、ないんだからっ」
大人しメスガキ「あれっ、ぐすっ、なんかなみだが出てきちゃったっ……これじゃ、おじさんと一緒じゃん……いやだなあっ」
大人しメスガキ「もっと泣いていいって……?」
大人しメスガキ「……」
大人しメスガキ「っ……ぐすっ、ひぐっ、ずびび」
大人しメスガキ「おじさんっ、おじざんっ! うわぁぁぁあぁぁぁん!」
ああ、またね。
また会う日まで留めておこう、この秘めた想い
そして、また会えた日が来たならその時は……
……
――いつかの日
???「あ、おはよう」
???「おじさん、久しぶりだね」
???「少し成長したが、まるで変わらない……? ……どこ見ていってるの、きも、別にいいでしょ」
???「……そういえばあの日言わなかったが話すときに、ずっと猫をかぶっていただろって?」
???「あ、ばれてたんだ。普通に話すようになったが、どういう心境の変化だったかって……夢の中の弱い自分になりたくなかったからかな」
???「わたしはおじさんにはずっと甘えてきて、夢の中でさえ私はただおじさんに『おいてかないで』、『まって』って全部頼りきりだったの」
???「でも、あの日、おじさんが泣いたのを見て、おじさんも私と同じ弱い面があるんだって思ったんだ」
???「そしたら、今までのわたしを捨てて、本当の私になってもいいかなって」
???「そんなのは、恥ずかしいからもうどうでもいいでしょ……とりあえずまた会えたことをお祝いしよう?」
???「えっ、急に手を握ってどうしたの? 今すぐに言いたいことがある?」
???「……ちょっ、わ、そんなっ、うぅ……ここ空港のターミナルなんだけど。……みんな見てんじゃん、よく人前でそんな恥ずかしいこと言えちゃうね、もうっ」
???「……そっか、そうだったんだ、ふふふ」
???「あ、返事……? うん、もちろん、私もだよっ、おじさんっ!」
ありがとう、世界で一番幸せだよ……
おわりです……
どこかであった話だよ
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コメント一覧 (20)
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- 2020年06月02日 13:12
- ヒエ……
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- 2020年06月02日 13:29
- 実話じゃなく妄想だったらやばいな…。
-
- 2020年06月02日 13:36
- かなり気持ち悪い
-
- 2020年06月02日 13:47
- メスガキとは
-
- 2020年06月02日 13:58
- 実話でもやばいわ
-
- 2020年06月02日 14:12
- きもE
-
- 2020年06月02日 14:51
- 少なくともこんなキモい妄想してる奴は美少女といい関係になる事も好かれる事もないよ
-
- 2020年06月02日 15:31
- ビッグバンメスガキセブンセンシズアラヤシキ
-
- 2020年06月02日 15:40
- これでおじさんが海外に出向してたバリバリのエリートとかだったら映画化不可避なんやろうけどなあ…
-
- 2020年06月02日 15:53
- これが殺生丸様とりんなら許せる
-
- 2020年06月02日 17:14
- 中々の狂気を感じた
-
- 2020年06月02日 17:34
- 情念たっぷりだな
-
- 2020年06月02日 20:52
- これはこれで
-
- 2020年06月02日 22:00
- おじさんは名乗り出れないお父さんというオチかと思ったのに
-
- 2020年06月03日 04:42
- なにこれゴルゴ13?
-
- 2020年06月03日 09:20
- おっさん作者ホントきもっww
メスガキがお前みたいな雑魚相手にする訳ないじゃんwwwww
ざぁこww
-
- 2020年06月03日 18:01
- 真メスガキ
-
- 2020年06月04日 00:19
- 新しいタイプで好きよ
※欄ではしゃいでるガキは幼稚すぎるからスルーで
-
- 2020年06月04日 12:29
- いいじゃん
-
- 2020年06月08日 02:55
- 戦うしかないんだッ