女「お巡りさん助けてください!」 警官「>>4(みつけた)」
コッコッコッ
スタッスタッスタッ
女「…………!」
ゴッゴッゴッ
ダッダッダッ
女「っ……!」
女(明らかについてきてる……!)
~交番~
女「お、お巡りさん!助けてください!誰かにストーカーされてるんです!!」
警官「>>4」
女「え……!?」
警官「……」スタッスタッ
女「な、なんですかあなたがストーカーなんですか!? 近寄らないでください!!」
警官「…………」スタッスタッスタッ
女「いや、いやああああぁ!!」
警官「>>13」
女「やめっ……え?」
警官「いやーまさかこんな所に居るなんて!灯台下暗しとはこのことだなぁ」スマホポチポチ
女「ち、ちょっと!なんなんですか!?」
警官「あ、すみません……長年追い求めてたミュウツーがこんな所に居たのでつい夢中になっちゃいました」
女「もう……勤務中ですよね!? しっかりしてくださいよ!」
~時間経過~
警官「なるほど、それで誰かにつけられていると……」
女「はい、そうなんです。それも今日だけじゃなくて数日前から……」
警官「>>20」
女「はぁ!? あんたいい加減にしなさいよ!!」
警官「だ、だって一度のみならず二度まで!もしかしてあなたミュウツーだったりするんじゃないですか!?」
女「……あんたみたいな警官に相談した私がバカでした。それじゃあっ!」ガダンッ
ダッダッダッ
警官「あああ、ちょっと!!」
~自宅のマンションのエレベーター~
女(全くあの警官……!絶対この近くの警察署にクレーム入れてやるんだから!)ウィーン
男「あ、すみません!乗りまーす!」
女「……あ、は、はい!」開ボタンポチー
男「ありがとうございます!」
ウィーン、ガチャン……
女(はぁ、今日は酷く疲れた。早く部屋で寝たいわ……)
男「>>30」
女(またポケモンgo……)
男「クッソ!例のミュウツー女はここらへんって話だったのに!あのポリ公、嘘つきやがったか!?」
女(あのお巡り……!これ個人情報的にアウトじゃない!アッタマきた絶対解雇にしてやる!!)
ピンポーン
女(……やっと着いたー。早く部屋で休もう)
トコトコトコ
男「……>>36」
女「…………」トコトコトコトコ
男「ミュウはもう持ってるんだよおおおぉぉ!! 歩き続けてどこまで行けばいいんだよおおおぉ!」
「おいうっせーぞ!」「何時だと思ってるんだ!」「かぜにたずねらーれーてー」
女(……もうやだ、この街……ストーカーとか関係なく引っ越そうかな)
~時間経過・自宅~
女「ふううぅ~やっぱお風呂は最高だねぇ。ずっとお風呂で生きていければいいのに……」
ピンポーン
女「え?なんでこんな時間に……」
女(……いきなり出ちゃダメ。まずはインターホン越しに)
ガチャッ
女「……はい」
>>44「>>48」
女「……は?」
女(え、これって何?ドッキリとか?いやそうとしか思えないよね?)
女(でも、私芸能人とかじゃないし……あ!分かった!モニタリングだ!これ絶対あの番組だわー)
女(仕方ないなーここは少し乗ってやるかーあははー)
女「きゃああああぁ!!映画とかで有名なミュウツーが何故か私の部屋にいいいいいぃぃ!!」
女「……はい、これで満足?」
ミュウツー「>>53」
女「……は?」
ミュウツー「それよりちょっとお話があるんですけど、上げてもらっていいですか?」
女「はぁ!? いいわけないでしょ!意味が分からない!さっさと帰ってよ!」
ミュウツー「でも……」
女「いいから帰れって!!」
ミュウツー「……わかりました」
女(わかった!私疲れてるんだ。今日は晩酌もせず寝た方がいいな、うん)
女「さっそくベッドに入ろ……」
フヨンッ
ミュウツー「開けてくれないからテレポートで入っちゃいましたよ」
女「うぎゃああああああ!!!」
ミュウツー「>>60」
女「私があんたを産んだ!? もうホント意味が分かんない! 口調も急にミュウツーっぽくなってるしー!」
ミュウツー「本当に何も覚えていないのか!? 我はそなたによってこの世界に産み落とされたのだ!!」
女「覚えてないも何も知らないわよ! あんたなんかゲームで……!」
女(……たしか私、ちっちゃい頃、赤版で育て屋バグを利用してミュウツーをゲットしてた……)
女「……あなた、もしかしてあの赤版のミュウツーなの……?」
ミュウツー「>>70」
女「……嘘、違うの?」
ミュウツー「私が産み落とされたのは緑版だが……」
女「……じゃあ本当に知らないわよ」
ミュウツー「……冗談だよね?」
女「冗談じゃないわよ。色んな意味で」
ミュウツー「…………」
女「……あのさ、認めたくないだろうけど人違いって事ない?」
ミュウツー「>>75」
じっけんにしっぱいしてポケモンとくっついてしもたんや!
女「マサキって誰よ。ロケット団のボス?」
ミュウツー「そうそうそうアニメ版では陰影強めな姿で出てばかりで……ってちゃうちゃう!それはサカキや!」
ミュウツー「ワイはマサキや!ほらハナダシティー近くの小屋におったやろ!?」
女「…………」
ミュウツー「……あ、ほら!ポケモン預かりシステムの生みの親と言えば分かるやろ!?
ミュウツー「こうやって二人で話すためにずっとつけてたのにこんなんカンニンやでー!」
女「……で?」
ミュウツー「え?」
女「もうこの際、あんたが何者かとかどうでもいいわ。とにかく今私に迷惑をかけてるの分かる?」
女「アンタをストーカーと勘違いして私は悩み苦しんだ。いや勘違いではないんだけどさ」
女「しかもアンタがついてきてたせいでミュウツー女って都市伝説みたいな扱い受けてんのよ!?」
女「話を聞く気にもならないわ! 金輪際私に関わるなこのダメポケモン!!」
ミュウツー「>>84」
女「フザケてんの?」
ミュウツー「ち、ちゃうちゃう。あの警官のあんちゃんもこう言うとったもんな」
ミュウツー「あん時は迷惑をかけた!ほんますまん!! まさかあのアプリの姿を捉えられるとは思ってなかったんや……」
女「……まあ、不可抗力なのは分かったけど……」
女「……はぁ、それで……何でアンタを生み出した人を捜しているのよ?」
ミュウツー「!? は、話聞いてくれるんか!?」
女「だってこれじゃあ埒が明かないじゃない。それに……まあ私もバグ技を使ってたのは事実だから」
女「ちょっとは後ろめたいってゆーか……」
ミュウツー「>>94」
女「……いや、ポケモンは大学入れないでしょ」
ミュウツー「いや、さっきも言った通りワイは元々は人間なんや。そんで口調からも分かるよう関西人や」
ミュウツー「んで、人間の頃通ってたのが阪大やったっちゅーわけや。込み入った話に行く前に自己紹介も必要やろ?」
女「ふーん。そっちは興味ないから早く本題の方を教えてよ」
ミュウツー「せっかちな嬢ちゃんやなぁ……>>102のために探してるんや」
こういう時だけふたばのdel機能欲しいよねわかるよ
女「えーとそれは……マサキさんの妹ではなく、合体先のミュウツーの妹ってことよね?」
ミュウツー「せや。アイツの意識も残っとってな、妹がピンチやから探せってうっさいねん」
女「妹思いなミュウツーなんだね」
ミュウツー「妹思いっちゅーかただのシスコ……あいたたたっ!わ、分かった!分かったからサイコキネシスでワイの意識にだけ攻撃するのやめぇや!」
女「忙しい奴……」
ミュウツー「まあ、そんな訳で探しとる訳や。こいつとミュウの生みの親を。せやけど別人やったとはなー!あーくそ!振り出しや!」
女「……もしかしてさ、そのミュウツーって”ミュウスリーダッピ”って名前じゃない?」
ミュウツー「えぇ!? なんで知っとるんや!?」
女「なるほどね、通りで私と思われた訳だ……」
女「あんたたちの生みの親は>>121よ」
ミュウツー「お、オカンやとぉ!?」
女「そう、我が家はお母さんが緑版、私が赤版でね。お母さんが私の赤版にアンタたちを送ってくれたのよ」
ミュウツー「どないしてまた……」
女「本当はワールドホビーフェアでちゃんとした物を貰う予定だったんだけどね、私がインフルエンザになっちゃって……」
女「それで行けなかった私のために、バグ技を利用してミュウをくれたんだ。PPの値をミスって出来ちゃったミュウツーも合わせてね……」
ミュウツー「そんな背景があったんか!」
女「ミュウツーの名前は私が当時あの漫画好きだったから……ってごめんごめん!つい昔話に花を咲かせちゃった」
女「という訳で週末実家に行くわよ!」
ミュウツー「おう!」
母「はーい」ガチャッ
女「やっほ」
母「なんだい珍しいねぇ!連休でもないのに」
女「ちょっと大事な用があってね」
母「……! ま、まさか彼氏かい!?」
女「そうだったら良かったんだけど……」ヒョイッ
ミュウツー「会いたかったでー!オカーン!」ギュッ
母「ち、ちょっと!アンタまさかミュウツー……いや、ミュウスリーダッピかい!?」
ミュウツー「流石オカンや!お前とは違い一目で分かってくれた!」
女「ぐぬぬ……とりあえずソイツがお母さんに話があるから連れてきたのよ」
母「なるほど、弱ってるミュウちゃんを助けるためにねぇ……」
ミュウツー「ああ……」
女「何か心当たりはない?」
母「んー分からないね……ただ最近大掃除をして、その時たまたま緑版を見つけたからまた遊んでたんだ」
母「それこそあんたにミュウを作って以来だよ」
女「その時、何か無かった!?」
母「うーん……せっかくだから図鑑のコンプリートをと思って遊んでるだけだからねぇ、ほら」GBサッ
女「……ほんとだ、別にデータが消えてる訳じゃないし……」
ミュウツー「ムムムッ……」
女「道具とかポケモンも……!」
女(並びが普通になってる……もしかしたらミュウを作れる状況を再現したらミュウも……!)
女「……お母さん、これってまだまだ遊びたい?」
母「え?いや、暇つぶしにやっていただけだから……」
ミュウツー「ミュウが息を吹き返したって!一体何をしたんや!」
女「当時のデータを再現しただけだよ。何故かはわかんないけど、これが起因になってたなんてね……」
母「良かったねぇ」
ミュウツー「ほんま……おおきにな、オカン、姉貴」
女「……あーお母さんに生み出されたって意味じゃ確かにそうなるのか……」
女「お母さんもこのデータは残しといてね?じゃないと私がまた苦労する羽目になるから……」
母「わかったよ」
それからはミュウツーも去り、私は平穏な日々を過ごしていた
しかし数ヶ月後……
コッコッコッ
スタッスタッスタッ
女「…………!」
ゴッゴッゴッ
ダッダッダッ
女「っ……!」
女(明らかについてきてる……!)
~自宅~
女「お母さんもポケモンやってないって言うし、今度は本当にストーカー!? どどど、どうしよう……」
ピンポーン
女「!?」
女(怖いけど、確認せずに寝るのはもっと怖い……よね……)
女「はい」ガチャッ
けつばん「来ちゃった」
~完~
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (9)
-
- 2020年05月06日 13:16
- >>1 はあああぁ
-
- 2020年05月06日 13:39
- >>2
いやそういうのほんといいんで
まじで
-
- 2020年05月06日 13:50
- いやマジで長いわ。これ半分読んでる間にポケモンRTA終わったもん。
-
- 2020年05月06日 17:54
-
普通にオチまで面白かったわ
方向性定まってる安価スレってええやね
-
- 2020年05月06日 18:35
- お巡りさんまでは面白かった
-
- 2020年05月06日 19:42
- 警察官のまま話進んで欲しかったけど、安価が悪くなっちゃったね
-
- 2020年05月07日 07:36
- マサキ辺りで狂ったな
-
- 2020年05月08日 14:10
-
安価にしてはかなり面白かった
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