男「双子の女の子に拉致られた」
男「……あんなことって?」
双子姉「今日、アンリちゃんを泣かせましたよね?しかも、誰の邪魔も入らないよう2人っきりの場で」
男「あのあと、泣いてたの……?それは……その……けど、嘘ついたってしょうがないし……」
双子妹「アンリ、初恋だったんだよ。あまりにショックなのか、詳しいことは教えてくれなかったんだよね」
双子妹「振るのは振るで既に起きたことだけど、君に他に好きな人か付き合ってる人がいたってことでいいんだよね?」
男「えっ、俺に?いやいや、女子との恋愛的な縁はまったくないよ!」
双子妹「……そうなんだ、ふーん」
双子姉「それなのに、少しもアンリちゃんの気持ちに歩み寄ってあげないなんて、無情だと思いませんか?試しに付き合うとか、できましたよね?」
双子姉「とぼけるのをやめなさい!今、自分がどんな状況か分かってるんですか!?」
男「よく分かってない、なんで俺は君たちにこんなところに連れてこられたのか、手足を縛られてるのか」
双子姉「今までの会話の流れで分かりますよね!?これは教育が必要ですね……道具を取ってきます、ミユは見張っててください」
バタンッ
双子妹「…縄、ほどくね。窓から外に出て中庭で身を隠してて。あとで靴渡すから」
男「…えっ?いいの…?」
双子妹「うん。別に双子だからって考えてることが完全に一緒って訳じゃないし」
双子妹「うん、そうだよ。ちゃんと見分けてくれてたんだね、嬉しいな…」
双子妹「私達はアンリとは幼馴染で、特に姉のユミの方はアンリに入れ込んでてね。でも暴力は振るわないからそこは大丈夫」
男「でもあの鬼気迫る感じはちょっと怖かったかな…。第一、なんで俺がここに…?」
双子妹「なんでって、君がアンリに告白されて振ったからだよ。それだけでこんな目に合うのはたしかに突然で受け入れ難いかもしれないけど…」
男「そもそも俺、そのアンリって子には告白されてないよ」
双子妹「えっ?どういうこと?けど、アンリは告白したって」
男「そもそも仲介人なんだよ、俺。そのアンリちゃんの好きな相手と仲がいいからアンリちゃんに頼まれて間に入ってただけ」
双子妹「なるほど…?けど、アンリは君が告白相手だって…」
双子妹「どういう意味…?」
男「俺が仲良い人なんて大体限られてくるんだよね。ほら、君と話してる時にも何度か俺に声掛けてきた奴がいたでしょ?」
双子妹「えっ?けど、それって…んー……なるほど…」
男「だから今回の件はとばっちりだよ。お姉さんの方にも説明して帰るね、俺」
双子妹「…そういう訳でもないかな。私は私で、君に用事があったのは事実だし」
男「用事…?俺に…?」
双子妹「うん、そうだよ。君がアンリに告白されたのをミユと覗いてた時、私、動悸が止まらなかったの。このまま付き合われたらどうしようって」
双子妹「私、いつもフラッと話に付き合ってくれる君のこと好きだったみたい。だから、好きだって伝えたかったの」
男「そうだったんだけど、話の流れで…。俺も結構、あの子のこと気になってたし…」
友「はぁ…!?なんでそこで恋する男子の顔になってるんだよ!ふざけろ!ボクは許さないぞ、振れー!振れよー!」
男「やめろって!なんでお前、そんなに力強いんだよ…!これが女子の腕力か…!」
友「やめろ、女の子にそういうデリカシーのないことは言うなー!第一、君が運動が苦手なのは子供の頃からだろ!ボクがゴリラみたいに聞こえる言い方するな!」
男「別にそういうつもりはないけどさ……!」
友「これでもなぁ!口さえ開かなければ清楚とか、寝てる時は美少女とか、パンじゃなく読書に向き合ってればタイプとか、みんなから支持を得てるんだぞ!ボク!」
男「それを素直に褒め言葉として受け取っていいのか!お前は!」
友「うるさいやい!第一、レズビアンでも何でもいいけどボクに直接告白してくれてればこんなことには!うぅぅぅ……!!」
双子妹「だから、何となくだって…。無理に付き合ってもらってもアンリは嫌がるよ」
双子妹(そもそも好きな人でもないみたいだしね。かと言って、わざわざ本人が隠してたことを言いふらす訳にもいかないし…)
双子姉「アンリちゃんの魅力を手短に、ダイナミックに伝えるにはどういうプレゼンがいいのか、私は本気で悩んでたのに!」
双子妹(それでもしアンリのことが好きになられてたら、私、何してたか分かんないから逃がしてよかった)
女「何の話?私も混ざれそう?」
双子姉「アンリちゃん!失恋を失恋のまま終わらせちゃダメです、あの男子に、アンリちゃんの魅力を分からせてあげましょう!?」
女「え…えっ…。けど、終わったことはもういいよ…気を遣わないで…。相手の人に迷惑かける様なことしちゃダメだからね?」
双子妹(露骨に詮索されるの嫌がってる。やっぱり、本当に好きな相手はカナタくんとよくいる、あの女の子だったんだ)
友「世間ではたけのこのが美味しいとか、クッキーに味が付いてるからたけのこのが良いとかそういう意見結構見るけどさ」
双子妹「は、はぁ……」
友「ボクから言わせればさ、何ぽっとでのお菓子がご立派に覇権取れてると思っちゃってるの?もう消費者くんのベストパートナー気取りですか?」
友「先に発売されたきのこくんと消費者くんとの間にはもう硬い友情…いや、もはや愛情が育まれちゃってるんだよね」
友「それをねぇ、クッキーに味があるとかその程度の小手先の技で凌駕できると思う!?ねぇ、君はどう思う!?」ポキッ パクパクパク
双子妹(なんだこの人…!さっきから私にめちゃくちゃ絡んでくる…!もっと静かで大人しい人じゃなかったの!?)
友「あー、おいしー。ボク、チョコレート菓子好きなんだよねー」ポリポリ パクパクパク
双子妹(しかもそれ、話題に挙がってるきのことたけのこじゃなく、アルフォートとポッキーだよ!何なの、この人…!?)
男「めちゃくちゃ悪絡みしてる…俺が余計なことをコイツに教えなければ……」
俺が長々と伝えたかったのはつまりそういうことなんだ
「SS」カテゴリのおすすめ
- 精霊「貴方が落としたのはHなアスカ?女らしいアスカ?」シンジ「え」
- モバP「幸子って可愛いよな」
- 加蓮「もう李衣菜でいいや……」李衣菜「なにが?」
- P「やよいが井口打てしか言わない」
- 雪歩「戦車道やりますぅ」
- 御坂「MARVELS in 学園都市」【前半】
- P「JUPITER反省会?」
- 遊星「アキ?アキなら俺のベッドで寝ている」
- 記者「25周年どう思われます?」勇者「感慨深いです。」
- ガヴリール「サターニャのやつ、家の前に手帳落としていきやがった…」
- モバP「ありすを撫で回す」
- 古美門「……765プロで、はじめての裁判♪」
- 真尋「ニャル子さん」ニャル子「」
- 京子「ビックリした?実はバツゲームでしたー!」綾乃「…え?」
- J( 'ー`)し「たかしへ。テラフォーマーが部屋に向かってます」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- ラディッツ「ふん…戦闘力5…500…5万…まだ上がっていくだと!?」
- 花陽「卒業っ……!」
- ベジータ「ポケット……モンスターだと?」
- 翠「スガキヤ?」
- 朝倉「こんばんわ、キョン君」
- 橘ありす「どうぞ」
- P「ピヨピヨうるせーぞ」 音無「」
- きらり「きらりんルームにご招待☆」
- 女「サービスしますので一ヵ月だけでも新聞取ってください!」
- ジン「動くな」コナン「!!」ブッ
- 島村卯月「ぴ、ぴにゃー」 綾瀬穂乃香「!!!」
- 瀧くん「君の名は…」三葉「君の名は…」
- シルヴィ「ご主人様が服屋の店員さんとデートしてる……」
- キン肉マン「問おう。お主が私のマスターか?」
- 朝比奈「涼宮は糞ビッチで腐れオマン――」キョン「朝比奈さん!?」
コメント一覧 (14)
-
- 2020年04月06日 17:33
- すごく読み辛い。
-
- 2020年04月06日 18:37
- 誰だよアンリって
-
- 2020年04月06日 23:17
- >>2
火の無い灰じゃね?
-
- 2020年04月06日 19:32
- ハッハッハ!なんてこった!
-
- 2020年04月06日 21:47
- お前はすごい!お前は天才だ!
だからもっとかけ
-
- 2020年04月07日 10:43
- 読みづらいけど、とりあえず最後まで書け
-
- 2020年04月07日 12:17
- シチュは好きだが双子姉とか友とか属性で名前分けてるくせにアンリとか普通の名前つかうなよ。モブ子でいいだろ
-
- 2020年04月08日 01:46
- 具体的なことは言えないが良かった
-
- 2020年04月08日 11:28
- キャラ名つけるならキャラ名で話進めろ。
役柄なら役柄で話進めろ。
混ぜるんじゃない。
あ、シチュは大好物でした
-
- 2020年04月08日 20:58
- 坂口
-
- 2020年04月08日 23:15
- 分かる
というか、SS速報辺りでこういうのを長編で書く人がいたよね
兄妹物の関係複雑系で書いてた
-
- 2020年04月09日 00:23
- ◆1t9LRTPWKRYF
この人な
-
- 2020年04月09日 21:40
- 起承転結の承しか書かれてないやんけぇ!
-
- 2020年04月10日 12:19
- こういうので良いんだよ
商品化されてるようなのでこんな作品ないかね?