【モバマス】秋田美人とバレンタイン
?「あっ、事務所の電気まだ点いてる。えがったー間に合ったみてぇで」
?「うぅ、緊張で心臓が……。部屋さ入る前に深呼吸……大丈夫、大丈夫。……よし!」
?「お、お疲れ様ですー」ガチャ
モバP「ん?お疲れ……って沙織じゃないか。どうしたんだ?こんな時間に」
奥山沙織「えーと、びゃっこ用事が……ちひろさんは居ねんですか?」
P「夕方には上がってったよ。ちひろさんに用事だったのか?」
沙織「そうじゃないですけども、その、えへへ」
沙織「いやあ、そんな申し訳ねえ……じゃなくて、その……Pさん!」
P「は、はい!?」
沙織「こっこここここれ、受け取って下せえ!」
P「なんだこれ、袋?ラッピングも綺麗にしてあって、って、ああ!」
沙織「ちょっと遅れだども、今年のバレンタインチョコです」
P「オフだったのにわざわざ買ってきてくれたのか。ありがとう」
P「昨日までバレンタインイベントで秋田にいたもんな。いや、当日じゃなくても貰えただけで嬉しいよ。早速食べてもいいか?」
沙織「ひえぇ、今ですかぁ!?」
P「折角持ってきてくれたからな。丁度脳みそが甘いものを欲しがってたところだったし」
沙織「あいー、そいならお茶っこ淹れてきます」
P「いやいやそれくらい自分でやるよ。外寒かっただろ?ストーブのとこ座ってな」
沙織「仕事でお疲れのPさんこそ座ってで下せぇ。すぐ淹れで来ますから」タタタ
P「あっおい……なんだ?今日は妙に押しが強いな」
沙織「ささPさん、お茶っこさ入りましたよ」
P「ありがとう。お茶からチョコまで全部用意して貰っちゃって悪いな」
沙織「とんでもね、わだすがやりだくてやったんです。Pさんは気にせず食べて下せぇ」
P「はは、じゃあ遠慮なくいただくよ」ガサゴソ
P「ん?こいつは……おはぎ?」
沙織「ええ、お口に合ったらええんですけど」
P「沙織らしいチョイスだな。それじゃいただきます」
沙織「ど、どうですか?餡子さチョコ餡を使ったチョコおはぎなんだども」
P「うん、まさかの味で驚いたけど旨いよ。お、中にきな粉も入ってるのか、いやこりゃマジで旨い」モグモグ
沙織「ほ、ほんとですか?いやーえがったぁー、緊張したぁ」ヘナヘナ
P「今年はどうかしたのか?毎年普通に渡してくれてただろ」
沙織「実はそれ、手作りなんです」
P「へ?」
沙織「響子ちゃんとかな子ちゃんに手伝って貰ったんです。どんなチョコ作るがどが、ラッピングのごども一緒に考えでぐれで」
P「最近たまに3人でいるのを見かけると思ったらそういう事か。全然気づかなかったよ。二人からも当日貰ったけどそんな話してくれなかったし」
沙織「Pさんには勿論、他の皆にも内緒でこっそり練習してました。お陰でPさんにも喜んでもらえて、お二人には感謝してもしきれねぇ」
P「成る程、様子がおかしかったのはそういうことだったんだな」
P「それでもこうやって渡してくれただろ?沙織のそういう行動力、俺はすごいと思うぞ」
沙織「そんなことねぇです。今だってまだ心臓がバクバク言ってて。顔もリンゴみてぇに真っ赤さなっちまってます」
P「あっはっは、確かに真っ赤だ。その初々しい感じ、出会ったばかりの頃を思い出したよ」
沙織「わわ、昔の事はしょしいがら言わねぇでくれるど……」
P「はじめは沙織も東京に来たばっかりでさ、アイドル云々の前に都会の色んなことにびっくりしてたよな」
沙織「は、はい。都会は空気がら何もがも違ってで、周りの女の子も皆お洒落で綺麗で、わだすが一番地味じゃねがって思ってました」
P「昔はもっと方言きつかったしな。それがどんどんアイドルとして色んな仕事していってさ、今やファッションショーであんなかっこいい役までできるようになった」
P「夢なんかじゃないさ。沙織が色んな努力をして勝ち取った場所だ」
P「それで今度は久しぶりの秋田での仕事だ。どうだった?長期オフの度に帰省してたけど、仕事で向こうに行くのは久しぶりだっただろ」
沙織「がりっとやれたと思います。スタッフの皆さんも優しくして下さって」
沙織「それに生まれ育った村じゃなくても同じあったがさがあって、そういうのに触れてたらいつもより緊張もなんもなぐなってました」
P「遠出だったのに付いててやれなくてすまなかったな。それとイベントの主催者から大喜びの連絡が来てたぞ。沙織に出て貰ったお陰で大成功だった、また何かあったら頼むってさ」
沙織「あいー、そいならえがったー!わだすも故郷でアイドルのお仕事がもっかいできて、しったげん楽しかったです」
P「うんうん。こうやって向こうでの活動が増やせたらそう遠くはないかもな、秋田のPR観光大使」ズズズ
沙織「……Pさん、それで、あの、なんで今年は手作りのチョコさ用意したかって言うとですね……」
P「なんだ?」
沙織「……」
P「?」
沙織「……」カアア
P「まさk」沙織「あ、ありがとうございます!」ペコリ
P「うん?」
P「あ、ああ。だから手作りか」
沙織「んだす。これでPさんへの日ごろの感謝をさっとでもでぎだらっと思って……」
P「とんでもない。感謝してるのは俺のほうだよ。東京まで来てくれて、アイドルになってくれてありがとう。こうやって楽しく沙織と話していられるのは沙織が勇気を出してここまで来てくれたお陰だ」
沙織「Pさん……」
P「それとさ、こんなとこで感謝してたらこの先身が保たないぞ?」
沙織「へ?」
P「これからも沙織にはガンガンレッスンに励んで貰って、色んな仕事を経験して、色んなところでライブに出て、秋田と言えば奥山沙織、奥山沙織といえば秋田、って言われるくらいのアイドルになってもらう予定だからな!」
P「よし、その意気で明日からも頑張るか。送っていくから荷物まとめてくれ」
沙織「すぐ用意するっけ、さっと待ってて下せぇ」
沙織「……ほんとの気持ちさ伝えるのはよいんでねなぁ。しょしくてしょうがね」
P「なんか言ったか?」
沙織「な、ななななんも!」
P「?まあいいか」
P「……」
P(……よし!今日も沙織はかわいいな!!!)グッ
終わり
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コメント一覧 (10)
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- 2020年02月22日 02:48
- 秋田ブサイク
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- 2020年02月22日 03:59
- >>1
いきなり自己紹介せんでも分かってるよ
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- 2020年02月22日 07:43
- 誰?
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- 2020年02月22日 08:16
- >>3
ご存知、ないのですか!?
彼女こそ、秋田からチャンスを掴み、アイドルの座を駆け上がっている、超ピュアリーシンデレラ、奥山沙織ちゃんです!
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- 2020年02月22日 08:29
- おぐやまさんを見ると浅野さんをセットで思い出す
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- 2020年02月22日 12:35
- 秋田美人だからシンデレラのとときん読みかと思ったら違った
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- 2020年02月22日 23:39
- つかね、かっぺ状態のおぐやまさんでもPの目に止まってスカウトされるくらい可愛いからな
都会に出て洗練されたらそらもうアレよ
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- 2020年02月23日 09:49
- リレー小説で頭おかしさ見せつけた風香とおぐやまさんいっしょにするな
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- 2020年02月23日 10:34
- 秋田ならバレンタインが誕生日のすのーのさんのSSだと思ったのに
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- 2020年02月25日 11:20
- 純情素朴だけど演技派でマジ可愛いからな奥山沙織さん。
19歳だし大丈夫ダイジョウブ。