従者(♀)「なにか私に隠し事をしていませんか?」
従者「長い付き合いなのです、隠し事をしたところで露見するのは時間の問題です。今のうちに吐いてスッキリした方がよろしいと思いますが。」
従者「…………逸らすな。私の目を見ろ。」
従者「…………。」
従者「……○○様の目は、とても綺麗な黒色をしていますね。まるで夜空のようで、好きです。」
従者「この美しい闇に一点の曇りがあれば、私は即座に気がつくのです。何故なら、私はいつもこの闇を見つめているのですから。」
従者「…………。」
従者「……まだ、耐えますか?」
従者「私は、○○様のためを思って申しているのです。出来ることなら、貴方をいじめたくなどありません。」
従者「さあ……私の目を見て、見つめて、ごめんなさいしましょう?どんなことでも、今なら許して差し上げますから。」
従者「……………。」
従者「……………プリンを?」
従者「………………………。」
従者「…………事情が変わりました。そこに正座なさってください。」
従者「○○様、今日も特訓いたしましょうか。」
従者「いいえ、嫌だと申されてもやるのです。今日のノルマは3分としましょうか、最後までしっかり耐えましょうね。」
従者「相手は私です、貴方に仕える従者なのですよ。そんな相手をじっと見据え返すくらいのこと、出来ずにどうなさるのですか。」
従者「今日という今日こそは、私に主人らしいところを見せていただきます。……さあ…………始めましょう。」
従者「私の、目を見て…。」
従者「………………。」
従者「……ぁ…。」
従者「…………………。」
従者「……○○様…。」
従者「…………○○様…………○○、様……。」
従者「……。」
従者「…………ふふ……かわい……。」
従者「……はぁ。終了です。やる気はおありですか?」
従者「まだ2分と経っていませんよ。こんなことでどうするのです。従者の目もまともに見れずに。まったく…。」
従者「はい?卑怯?なにが卑怯なものですか。相手の目を見るときは、基本的には話をしながらです。こんな風に、黙って見つめ合っているだけの状況など、そう多くはありません。」
従者「ましてや今回は私が一方的に独り言を発していただけでしょう?それだって会話をしながらよりよっぽど易しい条件のはずです。しっかりなさってください。」
従者「まったく……本当にかわいいですね、○○様は。」
従者「……あ、また逸らした。」
いじめっ子なんだよね…
吐息がかかるくらいの距離で囁かれたいよね
オナホデビューしたのがバレちゃったのかと思ったじゃんねぇw
従者「…………○○様。また、隠し事をしましたね。」
従者「……ほう、今日は普段より肝を据えておられるようですね。かえって怪しいというものです。」
従者「ですが、○○様が私に隠し事をすることなどあってはならないことです。今日もとことん、追求していきますよ。」
従者「さあ、目を見て。…………そっぽを向くな。目の前にいる私を、私の目を、見つめろ。」
従者「……………。」
従者「……○○様。貴方は今、私に隠し事をしておられますね?……逸らすな。大事な話です。」
従者「それも、今回はいつもと比べて様子がおかしいように思えます。いつもの些事よりも、よほど深刻な隠し事なのでしょうね。」
従者「隠し事は、いけません。ましてやこの私に対してなど、到底許されるものではありません。それは、ご理解いただけますね?」
従者「…………偉そうな口を…。」
従者「よろしいですか。貴方と私は、単なる主従の関係ではありません。互いを求め、支え合って生きているのです。」
従者「○○様が私がいなくては生きていけないように、私も貴方がいなければ生きていたくありません。私たちには、絶対的な信頼関係が結ばれているのです。」
従者「それなのに、半身ともいえる私に隠し事をするとは、どういうご了見なのでしょう?私のことを、信用出来ないのですか?貴方にとって、私はそこまでどうでもよい存在なのですか?」
従者「…………そうですか。その言葉、とても嬉しいです……○○様。」
従者「……では、私に隠し事などしていないと?誓って私に秘密などないと、本当にそう言えるのですね?」
従者「…………分かりました。では、これはなんでしょう。」
従者「ベットの下から、ビニール袋にくるまれた状態で見つけたのですが。」
従者「これ、私は聞いていませんよ。」
従者「…………。」
従者「……これで、おさめておられたのですか?こんな玩具で?」
従者「………………。」
従者「……土下座。」
従者「はやく、土下座。足元に。ほら。」
おこなんだよね…
従者「……ふぅ。今日はこのくらいにしておきますか。……○○様。」
従者「反省、しましたか?」
従者「……そうですか。それならば、結構です。ですからどうか、涙を拭いて。ああ、鼻水も出てしまっていますよ。」
従者「まったく……男の子が女に叱られたくらいで泣くものではありません。それ以前に、私は貴方の従者なのです。従者相手に叱られてわんわん泣いていてはいけませんよ。」
従者「まったく……仕方の無い○○様ですね。さあ、おいで。」
従者「……私も、少し言いすぎました。○○様も男の子ですものね。こうしたものに興味がおありなのは、当たり前のことです。」
従者「それなのに、私ときたら嫉妬心に駆られてついつい厳しいことを申してしまいました。反省しております。」
従者「○○様を取られたくない一心で、焦ってしまいました。私は駄目な従者です。」
従者「○○様……こんな私を、許してくださいますか……?」
従者「…………ありがとうございます。……○○様は、本当にお優しい方……だからこうして、私も心身を捧げてお慕いしているのです…。」
従者「○○様、私の目を見て?…………ふふふ、素敵なお顔。とてもかわいらしい、私の宝物です。」
従者「…………もっともっと、見つめていたい……私の、大切な○○様…。」
ワガママを押し付けた挙句になんか結局いい話風に終わらせる術に長けた従者さんなんだよね…
5秒くらいが限界カモ
従者「…………。」
従者「……ふぅーん…。」
従者「よくもまあ、そんなことを私に向かって言えたものですね。いえ、私は嬉しいのです。」
従者「これも日々の教育の賜物でしょうか。ようやく私に隠し事をすることの愚かしさを、ご理解いただけたのですね。」
従者「その勇気に免じて、今回は不問といたしましょう。さあ、そんな顔をなさらないで。健康な証拠ではありませんか。」
従者「その調子で、私に隠し事をしない、クリーンな生き方をしていきましょうね。頑張りましょう、○○様。」
もうこの日の夜はひとりですっごいぞ…
立場に関係なくぶたれたりしたい
脚も太めだといい
従者「○○様。…………○○様?どうなさったのですか?」
従者「……ぁ……寝てる…?」
従者「…………。」
従者「……ふふ…………寝顔もかわい……。」
従者「っと……風邪でも召されては大変ですものね。……っしょ、っと。」
従者「おはようございます、○○様。今日も気持ちのいい朝ですよ。」
従者「……ああ、そのこと。お勉強に精を出すのは大変結構ですが、そのまま眠ってしまってはいけませんよ。」
従者「ええ、私が昨晩ここまでお運びしましたが。……なにって……僭越ながら、抱きかかえさせていただきました。」
従者「……ふふ、ご心配は無用です。私は力持ちですから。あの程度のこと、わけありません。」
ニッコリ言われたい
そういやお姫様抱っこって抱えられてる側が相手の首に腕回さないとクッソ重いよね
従者と重心って響きが似てるよね
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (10)
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- 2020年02月20日 19:36
- 何だろ、肩幅広くて足太めで力でかなわない従者で、仮面のメイドガイとかレディビアードが思い浮かんで固定された……。
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- 2020年02月20日 19:50
- 良かった
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- 2020年02月20日 21:07
- 咲夜さんで脳内再生された。
パチュリーと付き合いながら裏では咲夜さんにSっ気たっぷりに寝取られた挙句
咲夜さんにもパチュリーにもポイ捨てされて何かもかも失いたい…
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- 2020年02月20日 21:36
- まあプリンは許されないよな
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- 2020年02月20日 21:39
- うーん勉強になる
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- 2020年02月20日 22:18
- うーん・・・
従者おらんから従者に叱られた気持ちはわからんけど
女でもないから従者の気持ちもわからんわ
作者でもないからわからん
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- 2020年02月20日 22:54
- スカイリムのリディア
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- 2020年02月21日 05:09
- 強い女に支配されるのいいよね
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- 2020年02月21日 05:14
- いつのまにか童貞取られてそう
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- 2020年02月22日 03:30
- 従者「○○様が私がいなくては生きていけないように、私も貴方がいなければ生きていたくありません。私たちには、絶対的な信頼関係が結ばれているのです。」
こっちは「生きていけない」なのに従者さん側は「生きていたくない」なの傲慢で好き