DQN「ギャハハwあいつ、中古の便器使ってるんだってよw」ギャル「マジかありえねーwww」俺「う、うちの便器を悪く言うな!」
- 2020年02月10日 10:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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ギャル「うわーwww」
DQN「使用済みの便器とか使えるわけねーわw」
ギャル「ひくわーwww」
俺「くっ……でもさ、ギャルちゃんってどうせ遊んでるんだろ!? 使用済み便器使うより経験済みの女と付き合う方が……」
DQN「バッカヤロウ!」
俺「!?」
DQN「人間と便器はちげーだろw俺は非処女だろうとギャルを愛してるけどさぁ、便器は無理だわw」
俺「…………」
ギャル「まぁあーしはDQNが童貞じゃなかったら付き合ってなかったけどねw」
DQN「あ? まだ分かんねんの? じゃあ分かりやすいように喩えてやろうかぁw」
俺「…………」
DQN「お前さぁ……トイレから拭かずに出てきた俺のケツ舐められるか?w」
俺「えっ……それは……」
DQN「無理だろ?wそういうことなんだよ! 汚ねぇんだよ中古の便器はさw普通の奴なら家に中古便器とかありえねーのw」
俺「うぅ……」
ギャル「まぁあーしは洗ってあってもDQNのケツ舐められないけどねw」
俺「い、委員長……」
委員長「イジメ? あのね、人の嫌がることは……」
DQN「あーwこいつの家の便器が色んな人に使いまわされてたって話してただけッスよw」
ギャル「ウケるーwww」
委員長「!? ちょ、ちょっと……」
DQN「元公衆便所だったらしいッスよwたくさんの男たちが利用した中古便器だってw」
委員長「……ちゅっ、中古だなんて……あのね、学校でそういう下品な話は……」
DQN「下品だってよwほらよぉ俺君、やっぱお前ん家の便器は下品だってよぉw」
俺「うぅ……」
俺「委員長……あ、ありがとう」
DQN「へぇーwそうなんだwじゃあさぁ委員長、アンタん家の便器って新品? 中古?」
委員長「えっ……」
DQN「ほらほらぁ、どっちよw」
ギャル「早く言いなよーwww」
委員長「しっ……」
DQN「あwなんだって?w」
委員長「し、新品……だけど……」
DQN「ほーらぁwやっぱりまともな人間だったら便器は新品なんだよなぁwギャハハw」
ギャル「マジウケるわーwww」
俺「…………」
俺「くっそぉ……ちくしょぉ……」
女「……あの、ちょっといい?」
俺「君は同じクラスの……何か用?」
女「実は、言いたいことがあって……」
俺「何?」
女「…………」
俺「言いづらいこと?」
女「……実は、うちの便器も中古なの」
俺「!」
俺「そうなんだ……でもなんでそのことを俺に?」
女「それは……同じ境遇の人がいて、仲良くできるかもって思ったから」
俺「そっか。じゃあ俺で良ければ友達になろう」
女「うん、でもね、実はうちちょっと複雑で……俺君とは全然違うかも」
俺「そんなことないよ! うちは貧乏で公衆便所の便器しか買えないような家庭なんだ。どんな境遇でも引いたりしないよ!」
女「本当?」
俺「あぁ! 本当だよ!」
女「じゃあ話すね……実はうちの親、トイレは使い古せば使い古すほど価値が出るって言う思想の宗教に入ってるの」
俺「えっ!?」
俺「そ、そんなことないよ! 宗教が嫌ならいつか家を出ればいいし!」
女「でも……」
俺「……他にも何かあるの?」
女「私が子供の頃ね、教団の偉いおじさんが家に来たの」
俺「え……」
女「『儀式だ』って言ってね。まだ私はその頃幼かったからよく分からなかったんだけど、その人がトイレでズボンを脱ぎだしたの」
俺「まさか……」
女「それでその人は『徳が上がりますよ』ってにたにたしながら言ってね。私の目の前で……うちの便器に向かって黄色いおしっこをかけたの」
俺「……」
女「……やっぱり、引いたでしょ?」
女「いいよ、気を遣ってくれなくても。大丈夫」
俺「違うよ、別にそうじゃなくて」
女「いいの。私のわがままだったね。私みたいな女が友達になろうなんて烏滸がましかったの」
俺「……」
女「ごめんね、変なこと話しちゃって。忘れて。それとよかったら、人には話さないでおいてくれると嬉しいな」
俺「女さん……!」
女「じゃあ……さようなら」
女(昨日はあんなことがあったけど……いつも通り。私は中古便器のことを隠していつもの生活を送るだけ……)
DQN「おっ!w女ちゃんさぁ、ちょっといい?w」
女「えっ、な……なんですか?」
DQN「君ん家の便器が中古だってマジ?w」
女「えっ……!?」
DQN「やっぱマジなんだwうちのクラスに中古が二人もいるなんて日本ヤベーなw」
ギャル「マジヤバwww」
女「え、えっ、嘘……!? なんで……!?」
あるよ
女「あっ、えっ……ち、違います……!」
DQN「違うって何がさw意味わかんねw」
ヤンキー「へへへ……それマジで?ww」
DQN「あっ、ヤンキー先輩w」
女「あっ……」
ヤンキー「マジかぁ中古なのかよwwこんな清楚で真面目なツラしてんのに家の便器は中古かよぉwwなぁ……一発ヤらせてくれねぇ?ww」
女「……!」
DQN「うわぁヤンキー先輩、人ん家の便器使うとか趣味悪りーっすわw」
ヤンキー「へへへいいじゃねえか、どのトイレでやっても排泄って気持ちいいからなぁww」
DQN「見境ないッスねヤンキー先輩はw」
ギャル「猿だわーwww」
女「うっ……」
ヤンキー「なぁお前の家の便器って何人くらい使った?wwあとあれだ、ウォシュレットついてる?ww古いからガバガバで水たくさん出るだろうなぁww」
DQN「やべーw」
女「……あ、あの……」
俺「――やめなよ」スッ
DQN「なんだよ俺君、中古同士シンパシーでも感じたか?w」
俺「……」
DQN「……おい、なんか言えよw」
俺「うるさいな……お前の家の便器を勝手に使ってやろうか?」ギロッ
DQN「ヒッ……」
ヤンキー「おいお前、何話の邪魔してくれて――」
俺「――女さんの家のトイレはリクシルの型番×××××××だからウォシュレットはついてない」ズォッ
ヤンキー「……くっ、て、てめぇ……」
俺「……どうした? まだ何か言いたいことがあるか?」
ヤンキー「ちっ……今日はこのくらいにしといてやる! 覚えてろよ!」
女「俺君……」
俺「だって言ったろ、昨日……友達だって」
女「……! で、でも……私の家のトイレのこと、DQN君たちが知ってたのって、その、俺君が……」
俺「それだけど……担任の先生がうっかり口を漏らしたみたいなんだ。トイレだけにね。家庭訪問の時に知ったらしい」
女「そうなんだ……疑ってごめんね」
俺「いや、いいよ」
女「……それと、ありがとう。助けてくれて」
俺「当然さ。友達だから……」
女「俺君……」
それから俺と女ちゃんの、奇妙な友情が始まった……
先生「おいおい先生はトイレじゃないぞ!」
DQN「ギャハハwちげーってトイレ行きてーっていってんのw」
先生「あぁ、それはいいがトイレなら授業に来る前に先生が使ったぞ? それでもいいなら行きなさい」
DQN「ゲェッ! マジかよぉ、じゃあ新品に取り換えられるまでトイレ行けねぇじゃん!」
先生「ははは、代わりに保健室行ってオムツ借りてきてもいいぞ」
DQN「この年でオムツとか履けるわけねぇだろ!」
俺「――先生」
先生「ん、どうした、俺」
俺「トイレ、行ってきていいですか」
先生「……!?」
俺「そうですか。じゃあ行ってきます」スタッ
先生「な、なに……」
DQN「おいおい……」
ギャル「マジでwww」
女「先生!」
先生「な、なんださっきから続々と」
女「俺君が終わったら私もトイレ行ってもいいですか?」
先生「!?」
DQN「しょ、正気かあいつら……」
ギャル「チョベリバwww」
同じトイレに行ったり……
連れションしたり……
お互いの家のトイレに入ったりした……
そして――
俺「それは……どうしてまた? 何かスピーチしたい題材でもあるのか?」
女「私たちで一緒に、中古便器への印象を変えようよ!」
俺「!」
女「私たちなら出来るよ! どうせ知ってる人は知ってるんだし、自分たちからアピールして学校のみんなの考えを変えよう!」
俺「女さん……」
女「やろう! 俺君と一緒にいて、おどおどしてるだけじゃダメって分かったの!」
俺「うん……やろう!」
担任「えー、では次は俺君と女さんの合同スピーチです」
俺「えー、まずスピーチの前に言っておきたいことがあります」
女「私たちの家のトイレは、中古便器です」
聴衆「「「「「……!?」」」」」ザワザワ……
俺「皆さんがそういう反応をされるのも仕方ないかもしれません」
女「でも私たちは決して恥じていません!」
俺「中古便器だからって、差別されるようなことはありません! それぞれ、便器なんだから!」
女「うちは……音が小さいです」
俺「大事なのは、その便器の良さなんです。だから中古であることを隠している人は、そのことを恥ずかしがる必要はないんです」
女「勿論、新品じゃなきゃイヤだという人を否定するつもりはありません。ただ、便器を便器扱いするなんてあってはならないことなんです」
俺「そう――世界に一つだけの便器なんだから」
担任「……いいこと言うな」
DQN「そう言われると……ちょっとやりすぎてたかもな」
ギャル「マジウケるwww」
女「だから私たちは訴えかけるんです!」
俺「中古に権利を!」
女「そうです! 中古にも権利を!」
俺「そして!」
女「ええ、そして!」
俺「トイレの後手を洗わない人にも権利を!」
女「その通り! トイレの後手を、えっ?」
女「今なんて言いました? トイレの後――なんて?」
俺「いや、トイレの後手を洗ってないだけで非国民みたいな言われ方するからさ、そういうところも改善して欲しいなぁって」
女「は?」
俺「ほんと気にし過ぎだよなみんな! そういう不寛容の心が社会を悪くするんだよ。なっ!」
女「…………」ガクッ
俺「さぁ一緒に訴えようよ! トイレの後手を洗わないことが認められる社会へ! さぁ!」
担任「ちょっとそれはな……」
DQN「純粋に汚いな……」
委員長「不潔……」
女「…………」
俺「どうした女さんうずくまったりして! 体調悪いのか? 生理? 立ち上がるの手伝ってあげるから俺の手を取って! さぁ!」スッ
女「……で……」
俺「ん?」
女「汚ぇ手で触んなトイレ行ったら手を洗えやぁ!!!」ドゴォ
完
元スレ
DQN「ギャハハwあいつ、中古の便器使ってるんだってよw」ギャル「マジかありえねーwww」俺「う、うちの便器を悪く言うな!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1581267040/
DQN「ギャハハwあいつ、中古の便器使ってるんだってよw」ギャル「マジかありえねーwww」俺「う、うちの便器を悪く言うな!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1581267040/
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- 拓海「オイ」小梅「…ひゃいっ…!?」
コメント一覧 (11)
-
- 2020年02月10日 10:51
- ?????
-
- 2020年02月11日 01:05
- この>>1、実際はDQNになに言われても下向いてるかヘラヘラ笑ってそうだが
-
- 2020年02月10日 10:56
- 啓蒙がないから理解できない
啓蒙があっても理解できない
-
- 2020年02月10日 12:48
- ご み
-
- 2020年02月10日 15:36
- なるほど、狂人の知慧とはこういうものなんだな
-
- 2020年02月10日 16:00
- まよねーずのエロ漫画か?
-
- 2020年02月10日 19:57
- 中古でもTOTOのアプリコットだから
良いだろ!的な展開を期待していた。
何か疲れてるんだろうな、寝るわ。
-
- 2020年02月10日 21:01
- 書くのも読むのも時間の無駄感がすごい
-
- 2020年02月10日 21:45
- マジでトイレの後手を洗わない奴は氏んで欲しいwww
汚な過ぎるwww
-
- 2020年02月10日 23:09
- ノイジーマイノリティがつけあがる瞬間を追い詰めた貴重なドキュメンタリー
-
- 2020年02月15日 19:41
- 時々こういうのを読むとなんか怖くなる
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