中学からの友達で人嫌いで成人で外が怖くて子供部屋で就職決まったこと告げたらキレてきそうなニートちゃん「はい、というわけでね」
ニートちゃん「はい、第23回目のニート会合を開催しますよっと」
ニートちゃん「わぁー……ぱちぱち……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「前回ね、わたしがはしゃぎ過ぎてお母さんが乗り込んできたからね」
ニートちゃん「うるさーい! って。だから今回はね、ちょっと静かにしようかってね」
ニートちゃん「わたしのせいでね、自分の親がね、ガチ目なトーンでわたしとわたしの友達叱るってね、結構きついものがあるから」
ニートちゃん「ごめんねー? うちのお母さんがー、ね?」
ニートちゃん「はい」
ニートちゃん「辛かったよね? そうでもない? 強いねー、○ちゃん……」
ニートちゃん「でも、○ちゃんにこんなこと……責任持って、お母さん出る前にわたしがすかさず出たけど……」
ニートちゃん「……わたし心臓ドキドキしてたよ。なんかお母さん今日も家にいやがるからさ」
ニートちゃん「一階のトイレに閉じこもってね。時間くるまで、ふふ、じっとしてね」
ニートちゃん「ピンポーンってなったらシュババーって、お母さん動く前にね、シュババーって」
ニートちゃん「○ちゃんの手掴んで、またシュババって、わたしの部屋にね、ふふ」
ニートちゃん「ふふっ、ふふふ、ふふ」
ニートちゃん「はい」
ニートちゃん「……○ちゃん最初に言う? わたしからでいーい? そっか……」
ニートちゃん「じゃー、はいっ。んんっ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「わたしはー、起きたら5chしてー」
ニートちゃん「夜になったらー、こっそり一階に降りてー、ご飯を漁ってー」
ニートちゃん「……部屋に戻ったら、ちょっとぼーっとして、昼になったら、ぐずぐず寝ました」
ニートちゃん「……いつもどおりの変わり映えの無い生活でした」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「何の成果もー! 得られませんでしたー!」
ニートちゃん「はい、○ちゃんも」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……うんうん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ふふふ」
ニートちゃん「……ねー。時間過ぎるの早いよねー」
ニートちゃん「あ! でもね、昨日は違うよ。今日のために、ちゃんと夜早く寝たよ」
ニートちゃん「寝るのって、最初が辛いよね。ね」
ニートちゃん「ああでも途中も嫌な夢見て辛いよね」
ニートちゃん「寝起きなんかはその日一番の最悪な気分だよね」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃんも、そろそろ寝るの辛くなってきたかな。どうかな?」
ニートちゃん「ニートあるあるだからねーこれ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あ、でも今日は、○ちゃんが夢に出てきたよ」
ニートちゃん「○ちゃんは夢に出てもちゃんと優しいよねー」
ニートちゃん「……○ちゃんもさ、いいよ? わたしを夢に出しても」
ニートちゃん「わたしも優しくするもんねー。ねー?」
ニートちゃん「ニート同士、助け合わないとねー……ふふー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「なんか今日元気なくない? 大丈夫?」
ニートちゃん「……そっか。まあ、そうだよね」
ニートちゃん「わかるよ。元気が出る日なんてそうそうないよね」
ニートちゃん「わたしもお母さんが最近きつくてさー」
ニートちゃん「部屋の外に出るにも気を遣ってー」
ニートちゃん「お母さん出かけてたらいいんだけど、一日中家にいられるとね」
ニートちゃん「頼むからどっか行っててほしいよ、ほんと(笑)」
ニートちゃん「その時はわたしなりに勇気出してね、お母さんに言ったの。わたしがやるよって」
ニートちゃん「お母さん、あらあらって、ちょっと笑って、やり方教えてくれたのね。洗濯、掃除、料理」
ニートちゃん「最初は上手くできなかったけど、次第に形になってきてね」
ニートちゃん「なんていうか、達成感? 生まれたよね。これが仕事のやりがいかって、思ったね」
ニートちゃん「しばらく続けたなー……1年くらい?」
ニートちゃん「それである日、はー、忙し忙しって言いながら、ドタバタ洗濯してたらね……」
ニートちゃん「……急に、急にお母さんがね……?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あんた、家事手伝いしてれば許されるって思ってない? ……って。聞いたことない声色で」
ニートちゃん「……ねー!? 怖いよね!? 怖いよね!?」
ニートちゃん「急に!! 急に言われたから、わたし!!」
ニートちゃん「……ひゅっ……って」
ニートちゃん「ねー!? 良かれと思ってやってたのに、急にそんなって!!」
ニートちゃん「最初笑ってたのにって!! 今じゃ見下すような声色じゃんって!!」
ニートちゃん「……ねー。お母さんがそういう声出すと滅茶苦茶怖いよね」
ニートちゃん「びびって、逃げちゃったよ(笑)」
ニートちゃん「無条件に味方してくれると思ってたよね。そんなことなかったよ」
ニートちゃん「夢に出る時は敵側になったよね。わたし、結構お母さんのこと味方だって思ってたんだって」
ニートちゃん「すごくショックだったなあ……」
ニートちゃん「……あー、そう言う意味だと、部屋に引籠るようになったのは、お母さんのせいなのかなあ。あはは」
ニートちゃん「あの日から、○ちゃんしか味方が居なくなったんだよねー……」
ニートちゃん「……仲直り? 仲直りっていうかもう敵だからね」
ニートちゃん「敵と仲直りなんておかしくない?」
ニートちゃん「あははー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あー、うん、でも」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……んー、○ちゃんが、そう言うなら……」
ニートちゃん「うん……」
ニートちゃん「……で、でも、さ、わ、わたしが、わ、わ、悪いの、かな」
ニートちゃん「だ、だって、お、お、お、お母さんが、わ、わたし、の、わたし、わたしだって」
ニートちゃん「……あ、あ、あ……ご、ごめんなさい、ごめんなさい」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ご、ごめん。落ち着く、うん、大丈夫、大丈夫」
ニートちゃん「すー、はー、すーはー、……」
ニートちゃん「……ふうううう」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ほら、わたし蚤の心臓に、野良犬並みの人見知りだから」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……高校でいじめられてから、もっと酷くなってさ(笑)」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あの頃」
ニートちゃん「○ちゃんが友達のままでいてくれなかったら、どうなってたかなー。あはは」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「あ、想像したら吐き気が」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ていうか○ちゃんこそ、今日ちょっと様子おかしくない? 本当に大丈夫?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……うん。そっか」
ニートちゃん「……でも、あの、体調悪いんだったら、あの」
ニートちゃん「む、無理しないでいいからね……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……そっかー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃんは、やっぱりしっかりしてるねー……」
ニートちゃん「……んふふー、じゃー、続きやろっか。いつもの、ね!」
ニートちゃん「働いてる人の、こういうところが嫌だー」
ニートちゃん「わぁー、ぱちぱち……」
ニートちゃん「……はい」
ニートちゃん「じゃー、ね。1人3個ずつね、働いてる人に対する愚痴を言っていきましょー」
ニートちゃん「そうすることで、心がね、楽になるからね。はい」
ニートちゃん「じゃ、今度はね、○ちゃんから、ね。言っていきましょうか」
ニートちゃん「はい、どーぞ」
ニートちゃん「わかるー。それなー」
ニートちゃん「そういうところあるよなー、あいつらなー」
ニートちゃん「うんうん」
ニートちゃん「……はい。良き愚痴でした。ぱちぱち」
ニートちゃん「○ちゃんの視点は、優しいよね。それでいて、力強いっていうか」
ニートちゃん「わたしにはない捉え方があるよね。○ちゃんは、大学経験があるから、考え方もしっかりしててね」
ニートちゃん「擦れて無いし、落ち着いてるし、大人だし。憧れるなー。はぁ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……はい。カントリーマアム」
ニートちゃん「○ちゃんにだって、負けてられないよね。ってね」
ニートちゃん「……んー、とはいえ、今のは中々ニートってたからね。○ちゃんもコツを掴んできてて……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ギアを……一つ、いや、二つってところかな……」
ニートちゃん「ま、ちょっと……うん。やったりますか」
ニートちゃん「こんなところです。はい」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あ、ありがとう。カントリーマアムありがとう」
ニートちゃん「……ありがとう。はい、3カントリーマアム頂きました。はい」
ニートちゃん「……ふふふ……かなり白熱しちゃったね」
ニートちゃん「……あー、楽しいね。楽しいなあ」
ニートちゃん「ここ一週間で一番楽しい」
ニートちゃん「○ちゃんと遊ぶの楽しいなあ。ふふふ」
ニートちゃん「……うん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……今だから、言うけど」
ニートちゃん「あの頃、ちょっとわたし、実は○ちゃんに気兼ねしちゃってて」
ニートちゃん「今はもう、そう言うの無いけどね。ふふふ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……だって、○ちゃん優しいから、わたしによく連絡くれたじゃない?」
ニートちゃん「○ちゃんならきっと、大学でも友達に困らないんだろうに」
ニートちゃん「それなのに、わたしが気を遣わせてるのかなあって、わたしが無理させてるのかなあって」
ニートちゃん「そう思うとなんでか心が辛くなっちゃって」
ニートちゃん「……ああ、勿論。うん。でもほら、やっぱり、ね。うん」
ニートちゃん「どうしてもね……」
ニートちゃん「……昔から、○ちゃんには、面倒見てもらって、わたしは、後ろをついてくだけで」
ニートちゃん「……○ちゃんは、優秀で、綺麗で、しっかりしてて、ずっと、前、向いてて」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……でも、今は同じニートだもんねー。ふふふ、ふふ、ふふふふふ」
ニートちゃん「ふふふふふふ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……だから、正直嬉しかったなぁ。○ちゃんがニートになって」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……え、働くのってそんなにいい事じゃないよ。○ちゃん」
ニートちゃん「働かないことが悪いことだって、誰が決めたの」
ニートちゃん「……一般的な意見は、間違ってるんだよ。○ちゃん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……駄目だよー、いけない考え方だねー、○ちゃん」
ニートちゃん「そうじゃないよ」
ニートちゃん「……それは、気にする必要、ないんじゃないかなー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……働いてる人が、働かない人を馬鹿にするのって、なんかさー、違うよね?」
ニートちゃん「……なんていうのかな……まっとうじゃないっていうかさ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「フェアじゃないよ。だってわたしたちを心配して言ってるんじゃないもん。家族ならともかく」
ニートちゃん「馬鹿にしたくて言ってるんだもん。弱い者いじめみたいなもんじゃん? それって結局倫理的に弱者だよね?」
ニートちゃん「つまりはわたしたちを馬鹿にした瞬間に、わたしたちから馬鹿にされる存在に堕ちてるんだよ」
ニートちゃん「なのにそれに気づかないで勝ち誇ったようにしてさー、あいつらー」
ニートちゃん「辛いと思うよ。楽しく働いてるキ○ガイもいるけど、真っ当な人間なら不当に感じるはずだよ」
ニートちゃん「でも働くんだよ。ぐちぐち言いながら働くんだよあいつら。辛いって言いながら働くんだよ」
ニートちゃん「その口でわたしたちを馬鹿にするんだよ。何なのって感じ」
ニートちゃん「自分はおかしくないって。自分はまともな人間だって思いたいから」
ニートちゃん「だから働いてないわたしたちを馬鹿にするんだあいつら」
ニートちゃん「あいつらお金のためとか、生きるためにそこまで努力できないよ」
ニートちゃん「安月給の奴はどうなの。何で高給になろうと努力しないの」
ニートちゃん「何で努力しないで今の環境に甘んじるの」
ニートちゃん「どうして辛いのに抜け出せないでいる自分に平気な顔してられるの」
ニートちゃん「しょうもない仕事してるだけの自分をどうして許せるの」
ニートちゃん「それは仕事してることが、仕事してないよりはマシだと見下してるからだよ。それ以上でもそれ以下でもない」
ニートちゃん「そういう人間なんだよー、あいつらー。昨日もレスバしてきたから間違いない」
ニートちゃん「あははー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あれ? どうした、の? なんか、辛そうな」
ニートちゃん「……そう? なら、いいけど」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「な、なんか、変な空気になっちゃったねー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あ、あのね、実はね。ゲ、ゲーム考えてきたんだ」
ニートちゃん「紙を、いくつか、用意したんだけどねー?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……これに、今まであった辛い事を書いていって」
ニートちゃん「……で、空のティッシュ箱に入れて、混ぜ混ぜして」
ニートちゃん「……引いて、発表して、それを分かち合おうってゲーム」
ニートちゃん「題して、どれだけ辛い事があったか選手けーん!」
ニートちゃん「ね? ね? どうかな? どうかなーこれ?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「うん! やろやろー」
ニートちゃん「ね、○ちゃんもさ、ニートになって、これまで辛い事たくさん感じてきたと思うけどさ」
ニートちゃん「これで、ね。少しでも、ね。楽になってもらえればと、思いましてー……」
ニートちゃん「……あー、わたし、足りるかなー……足りないなー、紙の数足りないなー、全然足りないなー」
ニートちゃん「ま、ま。今回で、全部やらなくてもいいからね。ふふ」
ニートちゃん「じゃー、一つ目いきまーす」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あー、わたしのかー」
ニートちゃん「はい。じゃあ、言いまーす」
ニートちゃん「……トイレに降りるタイミングがわからないこと」
ニートちゃん「はい、これね。あるあるだからね。お母さんならまだしもね。お父さんもいるとね、無理だよ。うん」
ニートちゃん「……漏れるなー、はやくお父さんどっか行ってくれないかなーって」
ニートちゃん「思いながら、立ったり座ったりうろうろ歩いたりね。してました、と。まる」
ニートちゃん「……まあ、ジャブだよね。ちょっと軽めのやつだったかな(笑)」
ニートちゃん「はい、次」
ニートちゃん「思い出しの精神的苦痛がね、これ(笑)」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あ、さっきのより少しは重めかな」
ニートちゃん「……お母さんに家のことを任せ気味のお父さんが、話があるって部屋に訪ねてきたこと」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……いたたまれなかったなー」
ニートちゃん「どう対応すれば正解だったんだろうね? あれ」
ニートちゃん「あっちもわかってなかったみたいだけど……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……なんか」
ニートちゃん「……思ったより、盛り上がらないね?(笑)」
ニートちゃん「……うん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……これは、○ちゃんのー!」
ニートちゃん「やーっと引けましたねー。いいよいいよー」
ニートちゃん「どんどん辛いものを吐き出してこー!」
ニートちゃん「えーと……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……就職が決まったことを、大切な友達に言い出せ……ない……こと」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ひゅっ」
ニートちゃん「……あの、○、ちゃん?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……どうして、冷や汗かいて、目を、逸らしてる、のかなー?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃん、らしく、ないかなー?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……真っ直ぐこっちを見て、さ」
ニートちゃん「冗談だよって、言って、くれないとー……」
ニートちゃん「わたし、反応に、こまる、な~……」
ニートちゃん「……って、ねー?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「おーい」
ニートちゃん「……そうじゃないんだけどなー」
ニートちゃん「……このゲーム、そういう趣旨じゃないんだけどなー?」
ニートちゃん「言いたくて言えないことを伝えるためのゲームじゃないんだけどなー!?」
ニートちゃん「なんでこうなるかなー!? わたし説明間違えたかなあ!!?!?!?!」
ニートちゃん「こっ……!」
ニートちゃん「なっ……こっ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……すぅぅぅぅぅぅぅ」
ニートちゃん「はぁぁぁぁぁぁぁ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……こっ」
ニートちゃん「……こういう、不意打ちがさ、一番ダメージ来るんだって」
ニートちゃん「……卑怯じゃない? このやり方は、卑怯だよ」
ニートちゃん「ねえ」
ニートちゃん「そのまま伝えたら、わたしがキレると、思った?」
ニートちゃん「でもこういう遠回しなやり方が、一番えぐいと思わない?」
ニートちゃん「なんで、こういうことするかな。ねえ、なんで? ○ちゃんにとって、そんなにわたしって、面倒な存在なんだ?」
ニートちゃん「そりゃ、わたしは面倒だけど、○ちゃんがニートになって一番はしゃいでたけど、そりゃ、散々、働く奴らへの恨みつらみを、垂れ流してたけど、でも」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……なんで、謝るかな」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「だからなんで、わたしが○ちゃんを嫌うなんて思うかな」
ニートちゃん「逆ならまだしも、なんでそう思えるのかな」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃんはさ」
ニートちゃん「……○ちゃんは、わたしがいじめられて馬鹿にされてた時も、ずっと」
ニートちゃん「ずっと、ずっと、ずっと、態度を変えないで、わたしの友達で、いてくれて……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……それなのに……いくら……自分が……○ちゃんに比べて、すごく、ものすごく惨めに思えるからってさ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……なんで」
ニートちゃん「わたしが、○ちゃんを、嫌えるのかな……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……いろいろ言ったけど」
ニートちゃん「今仕事に就けるんなら……そりゃ就いた方が良いよ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……本気だけど、本気じゃなかったよ」
ニートちゃん「心の平穏のためだから」
ニートちゃん「でも○ちゃんを貶めてまで言いたいことじゃない……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ケースバイケースだけど」
ニートちゃん「でも働かなきゃ、まともに生きていけないもんね……」
ニートちゃん「まともに……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「はは、ニートが、言う事じゃ、ねーや」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……でも、そっか。○ちゃん、働くんだー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ふふふ」
ニートちゃん「ふふ、ふふふふふふふふふふ」
ニートちゃん「あはは」
ニートちゃん「ひひひっ、ひひひひ、ひひひっ」
ニートちゃん「……こうして、ニート同盟はわたし一人になりましたとさ」
ニートちゃん「うふふ、うふ、うふ……え?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「大丈夫、ダイジョブだって」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「え? ごめん、聞き取れなくて……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「それにしても○ちゃんは、わたしたちの出世頭だねー、お祝いしないとねー」
ニートちゃん「わたしのお年玉貯金、全部はたいてくるよー、まっててねー」
ニートちゃん「えー、なんで、止めるの。○ちゃーん」
ニートちゃん「はなしてー、はなしてー、わたしの、小学校から貯めてきた、6万円を、○ちゃんにー」
ニートちゃん「頭がグァーン、グァーンってするねー?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「えー? でも、大丈夫だってー?」
ニートちゃん「いや○ちゃん帰った後で吐くと思うけど」
ニートちゃん「それでも、わたしは元気だから。だから放してくださーい」
ニートちゃん「わたしはゴミなんでーす。社会に文句言ってばっかのクズなんですーよ」
ニートちゃん「わたしー、働いていないゴミなんすよー!!! あは、あはははは!!!」
ニートちゃん「あははははははっ!!!!」
ニートちゃん「だから大丈夫だってばー!!」
ニートちゃん「電車、飛び込まない! 階段、落ちない! 車、避ける!!」
ニートちゃん「ほら、大丈夫! じゃあ行ってくるね、○ちゃん!!」
ニートちゃん「あー、はなしてー!!」
ニートちゃん「……わかった、うん。じっとしてる……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あれ、もしかして」
ニートちゃん「わたし、大丈夫じゃないの、かな……?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「うん……うん……なんかね、視界がぐらぐら揺れててねー……?」
ニートちゃん「あと、目の前の○ちゃんの姿がぼやけて……え? 泣いてる? わたしが?」
ニートちゃん「あ、ほんとだ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「わたしが悪い!! いい年こいて働かないわたしが悪いんだよ!! この!! 悪い子!! 悪い子!!」
ニートちゃん「やめないよ!! わたし誇らしいんだよ!! ○ちゃんが真っ当に生きていられることが、何よりうれしいんだよ!!」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「でも、忘れないでね……」
ニートちゃん「○ちゃんが働いてる瞬間いつでも……」
ニートちゃん「わたしが働かないで……家に引籠ってることを……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃん……わたしはもう駄目だよ……○ちゃん……私を置いて先にいくんだよ……」
ニートちゃん「ああー、待ってー、○ちゃんー……○ちゃん、どこにいるの? 見えないよ、○ちゃん……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃん……おっぱいちょっとは……大きくなったね……」
ニートちゃん「どうやってお仕事をとってきたのかな……? ん……? この慎ましいおっぱいで誑し込んでもしたのかな……? ん……? この……おっぱいめ……」
ニートちゃん「……大学の知り合いの伝手……? ああ、そっか……そうなんだね……わたしにも、欲しかったなあ……伝手……あっても……わたしじゃ無理かなぁ!?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……うああああん!! もー!! もー!!」
ニートちゃん「もっと撫でて! わたしのことをもっと撫でてよ○ちゃん!」
ニートちゃん「もー!!」
ニートちゃん「……はぁ、はぁ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ごめんね……頭がぐるぐるしてもうなにがなにやらで、さっきから全然わけがわからないよ……」
ニートちゃん「……困ってるよね……? 流石にそろそろ伝わってくるよ……顔見えないけど……」
ニートちゃん「ごめんね……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ふふ」
ニートちゃん「○ちゃん……働いたら、わたしのこと……忘れちゃうかな……?」
ニートちゃん「そんなわけない……? そうかな……そうかも……ふふふ」
ニートちゃん「……ふふ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あのね」
ニートちゃん「……働くって、大変なことだと思うから、邪魔はしたくないけど……」
ニートちゃん「……でも、月一で顔見せてくれたら嬉しいな……嬉しい……なんて」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「え? 東京で働くから難しい?」
ニートちゃん「ちょっと待って」
ニートちゃん「え? ここから出てくの? ○ちゃん」
ニートちゃん「え? え? え?」
ニートちゃん「は? は?」
ニートちゃん「……は?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あー、そっかあ」
ニートちゃん「はいはいそういうパターンね、なるへそ……」
ニートちゃん「……ほーん。いい話なんだねー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……そっか」
ニートちゃん「……随分遠くにねー、ほーん……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ふふ、ふふふふふふ」
ニートちゃん「え、大丈夫だよー、大丈夫、大丈夫」
ニートちゃん「ハイライト? なにそれ、意味わかんなーい!」
ニートちゃん「あはは、あはは、あははは!!」
ニートちゃん「……聞かないもん」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……このままずっと」
ニートちゃん「○ちゃんの慎ましい胸に顔を埋めていられたら」
ニートちゃん「……どんなに……幸せな事だろう」
ニートちゃん「……ぐすっ、うぅ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……なに?」
ニートちゃん「……なに、どうしても、言いたいの、ずずっ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……しょうが、ない、聞いて、あげるよ、友達、だもん」
ニートちゃん「ずびー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……一緒に?」
ニートちゃん「ルー……ム……?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ずび」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「はーっ、はーっ……」
ニートちゃん「……ふ、ふふふー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「と、東京も……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……た、た、大した、大したこと、ない、ね」
ニートちゃん「……人が、お、おおおい、だ、だけ、じゃない、かね?」
ニートちゃん「ね!? ○ちゃん!! ね!?!?!?」
ニートちゃん「……ふうううう、ぅぅぅぅ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……何でしがみ付いてくるのって?」
ニートちゃん「本当にわからない? 本当にわからないかなあ!?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……うん、うん」
ニートちゃん「……ごめんね……歩きづらいよね……ごめんね……ありがとね」
ニートちゃん「ふうううう……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……やっと……人目の……つかない……場所に」
ニートちゃん「ああ……ああ……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……何で更に正面から抱き着いてくるのって?」
ニートちゃん「……わからないかなあ!?」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あのね、さっきからね? 足がガクガクプルプル震えてね……?」
ニートちゃん「あー!! 怖いよぉ……○ちゃん……怖い……怖い」
ニートちゃん「うううう……」
ニートちゃん「撫でて……もっと撫でて……うう……」
ニートちゃん「うぅ……うぁぁぁ……」
ニートちゃん「うう……うう……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……ごめんね……膝枕させちゃって……」
ニートちゃん「……でももう、身体に力が入らなくて……わたし……死ぬのかな……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……外に出ただけで、これだもんね……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……あ! で、でも! ご飯は、わたしが作るから! わたしの唯一できることだもん!」
ニートちゃん「ふふふ……○ちゃんに美味しいって言ってもらえたら、わたしは、えへへ……え?」
ニートちゃん「……今日は疲れてるだろうから、お弁当買ってきた?」
ニートちゃん「そっか……」
ニートちゃん「用意周到だね……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……うん、楽しみにね、はい。してもらえると」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……今日から、ここに住むんだね」
ニートちゃん「二人協力して、せっせと住むんだねー……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「でも……」
ニートちゃん「……初日から、こうでした、と」
ニートちゃん「……はー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……わたしなりにね、頑張ったんですよ、ええ」
ニートちゃん「足引っ張りたくないなーって、○ちゃんの重荷には絶対にならないーって……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……文字通り重荷になったよね……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……外出るだけでもって、そりゃ、そうだけど」
ニートちゃん「……今撫でないでよー、これでいいかって、思いたくなるから」
ニートちゃん「あーん……」
ニートちゃん「……もー」
ニートちゃん「……やっぱりねー」
ニートちゃん「……迷惑だろうなーとは、思ったんですよ」
ニートちゃん「わたしのために、しかも何から何まで、○ちゃんに、させちゃってさ」
ニートちゃん「わたしみたいな引きこもりが、図々しく○ちゃんの厚意に甘えて、ほいほいついてきちゃって……」
ニートちゃん「……いつもそうだよね、わたし。○ちゃんに甘えてばかり」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……でも」
ニートちゃん「……誘ってもらえた時、わたし、本当に嬉しかったから」
ニートちゃん「……だから、ついてきちゃったよ」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……そんなに、嬉しそうな顔するかな」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「ねえ、なんでなのかなあ……」
ニートちゃん「……なんでだー、○ちゃーん」
ニートちゃん「なんでー……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……本当に」
ニートちゃん「……わたしには、勿体ない友達」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「よっと……」
ニートちゃん「……うん、もう大丈夫。ありがとねー」
ニートちゃん「……ふー」
ニートちゃん「……さて、もう一頑張りするかー」
ニートちゃん「大丈夫だよ、動けるもん。這ってでも動くから……」
ニートちゃん「……よいしょ、よいしょ」
ニートちゃん「あだっ、うあー」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「わたし、頑張るからさー……」
ニートちゃん「……だからさー」
ニートちゃん「だから……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……だから、その」
ニートちゃん「うん……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「……○ちゃんはさ」
ニートちゃん「わたしに、期待、してて、ね」
ニートちゃん「……応えたい、から……いろいろ、と」
ニートちゃん「……」
ニートちゃん「はい」
多分最初に席が隣だったんだろう
元スレ
中学からの友達で人嫌いで成人で外が怖くて子供部屋で就職決まったこと告げたらキレてきそうなニートちゃん「はい、というわけでね」
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中学からの友達で人嫌いで成人で外が怖くて子供部屋で就職決まったこと告げたらキレてきそうなニートちゃん「はい、というわけでね」
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コメント一覧 (16)
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- 2020年02月09日 00:51
- ウダウダ無駄になげーわ
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- 2020年02月09日 00:55
- ナイス百合SS!
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- 2020年02月09日 00:57
- これ書いた人の実体験に基づいた部分もあるだろうけどただのクズ。穀潰しの上に社会人を見下したつもりでいるところが気持ち悪い。
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- 2020年02月09日 07:46
- >>3
最後まで読んで
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- 2020年02月11日 09:42
- >>9
言われた通り最後まで読んだよ。
設定、口調からして社会不適合者の芋臭いブス2人組にしか想像できなかった。
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- 2020年02月11日 12:29
- >>14
言われた通り最後まで読んだ素直さが愛おしい
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- 2020年02月11日 20:11
- >>14
えらいぞ
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- 2020年02月09日 01:09
- 誰がなんと言おうと俺は好き
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- 2020年02月09日 01:32
- こどおじは
ゆとりを狙い撃ちして馬鹿にするのはやめとけ
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- 2020年02月09日 02:43
- しょーもないアホばっか
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- 2020年02月09日 04:29
- ええやん…
普通にこの設定で続き欲しいくらい
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- 2020年02月09日 05:30
- また押し入れで記事書いてるのかキモッ
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- 2020年02月09日 09:24
- >>8
ドラえもんかな?
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- 2020年02月09日 10:28
- コメ欄のニートどもの同調圧力wwww
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- 2020年02月09日 13:56
- >>11
お前が一番ニートっぽいぞ
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- 2020年02月10日 17:50
- 百合なら百合と最初に書いておいて欲しい。鎮めるのに時間がかかった