【仮面ライダー龍騎】シザース「ぐわあああああああ!!」ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
須藤「夢にしては妙にリアリティのある…」
須藤「日付はX月⚪︎日。……加賀友之を殺した日の前日じゃないか」
須藤「この時点で私はあの龍騎やナイトとは会ったこともないはず。なのに私は彼らのことを具体的に知っている」
須藤「いったいどういうことなんだ」
??「……」
須藤「ッ! これは…」
??「>>8」
須藤「誰だ!」バッ
お前ら「……」
須藤「神崎士郎…ではないですね」
須藤(ブサイクすぎる)
須藤「もしかして今の私の状況を知っている? そもそも乾巧というのはいったい……!」
お前ら「……」スゥー
須藤「消えた…」
須藤(今朝のヤツはいったい何者だったんだ)
須藤(それに、確かに私はあの時ナイトに敗れ、ボルキャンサーに捕食されたはず…)
須藤(ボルキャンサー……)
鏡の中のボルキャンサー「キシキシ」
須藤「ひっ!」
須藤「い、いえ…何でもありません」
同僚「? ああ、それで例の失踪事件の件についてですが」
須藤(とりあえず今は仕事に集中しよう…)
須藤「はい、須藤です」
須藤「……ああ、加賀さんですか」
須藤「はい、はい……えぇ、つまり、報酬の件で話がある、と」
須藤「……とにかく、私も今は仕事で忙しい。明日、直接会ってお話をしましょう」
ピッ
須藤「……加賀友之、か」
須藤(そこから色々と足がついて妙なジャーナリストに嗅ぎ回られたりナイトや龍騎と関わり合いになったり、結局警察にバレて追われる身となってしまった)
須藤(この世界があの時の世界と同じ流れで進むとすれば、明日の話し合い、私はどうするべきなのか)
須藤「……ふぅ」
キィーーーーン
須藤「!」
お前ら「……」
須藤「今度は何の用ですか。私も忙しいんですがね」
お前ら「>>19」
須藤「……何がおかしいんですか」
お前ら「……」スゥー
須藤「ま、また消えた……!」
須藤「しかし…」
須藤「奴はあの時の世界には存在していなかったはず」
須藤「もしかするとこの現象について何か知っているかもしれない、ということか」
須藤「……」
加賀「須藤さん、報酬の件なんですけどねぇ…」
須藤(やはりゴネてきたか。ここまでは前の世界と同じ流れ……)
加賀「へへっ、もうちょっとなんとかなりませんかねぇ。アンタも私がいないと困るでしょう、へへっ」
須藤「……」イラッ
キィーーーーン
須藤「!」
須藤(この男、また……! 何もこんなタイミングじゃなくても)
加賀「須藤さん、どうかしましたか」
須藤「い、いえ。別に…」
お前ら「>>28」
須藤「ああもう、うるさい!」バキッ
加賀「ぐあっ!?」ゴチーーン!
須藤「あっ」
須藤「は?」
お前ら「……」スゥー
須藤「あいつなんなんだほんともう」
須藤「ああもう、うるさい!」バキッ
加賀「ぐあっ!?」ゴチーーン!
須藤「あっ」
加賀「……」
須藤「頭を打って死んでしまったか」
須藤「これだから年寄りは……」
須藤「ただの死体だからボルキャンサーも食べてくれないし」
須藤「……またコンクリートに埋めるしかありませんね」
真司「俺はモンスターから人を守るためにライダーになったんだ。そのためだけに戦うつもりだったし、これからも……」
須藤(なんやかんやあってまたあの時とほとんど似たような流れになってしまった)
須藤(細かい所を気を付けてはいたはずなのに)
真司「けど、あんただけは許せないと思う…!」
須藤「……まあ、良いです。今回のことを知る者には全て消えて貰えばいいだけの話」
真司「……!」バッ
蓮「お前には無理だ」
真司「蓮!」
須藤(やはり来たか…)
蓮「……」
蓮「変身!」カシャッ
須藤「変身!」カシャッ
ナイト「ふっ!」
ガギィン!ギィン!
ナイト「ッ!」シュッ
《ナスティベント》
ダークウィング「ギィーー!!」
シザース「ぐっ!?」
ナイト「……」シュッ、カシャッ
《ソードベント》
シザース「……」カシャッ
《ストライクベント》
キィーーーーン
シザース「!?」
シザース「また貴方ですか! しばらく姿を見せないと思ったら、こんな時にまで……!」
ナイト「?」
お前ら「>>40」
シザース「! これは……!」
お前ら「>>44」
カラァン
シザース「エボルドライバー…?」
http://i.imgur.com/yTgAGs7.jpg
お前ら「それを使って変身すれば奴を倒せるはずだ」
シザース「!」
ナイト(奴はいったい何と喋っているんだ…?)
シザース「貴方、よくわからない男だと思っていましたが中々役に立つじゃないですか」カシャッ
須藤「……こんなもの」ポイッ
カランカラァン
ナイト「! 変身を解いた上にカードデッキを捨てただと…!?」
コブラ! ライダーシステム! エボリューション!
須藤「変身」
ナイト「くっ!」ジャキッ
エボルト「行きますよ!」サァーーーー
ナイト「……ん?」
エボルト「? どうかしましたか?」サァーーーー
エボルト「?」サァーーーー
ナイト「身体、崩れて行ってないか」
エボルト「!?」サァーーーー
ナイト「……」
エボルト「くっ、このままでは」サァーーーー
エボルト「一旦変身解除して」サァーーーー
須藤「デッキ、カードデッキはどこに!?」サァーーーー
キョロキョロ
須藤「あった!」サァーーーー
須藤「!?」サァーーーー
龍騎「っしゃあ!」スタッ
バキッ!
龍騎「ん?」
須藤(あいつ、カードデッキの上にっ!?)サァーーーー
須藤「そ、そこを退けっ!!」サァーーーー
龍騎「わっ」
デッキ「……」パキパキ…
須藤「あ、あぁ……デッキが……デッキが…!!」
龍騎「ご、ごめん」
須藤「ひっ!」サァーーーー
ボルキャンサー「キシキシキシ」
須藤「や、やめろ!」
ガバッ!
ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
須藤「ま、またか!」
須藤「今日の日付はX月⚪︎日。……また同じ」
須藤「どういうことだ、私は何故っ!?」
キィーーーーン
須藤「!!」
須藤「貴方は……!」
須藤「さっきはよくも使い物にならない物を渡してくれましたね!」
須藤「そのせいで私は…私は……!」
須藤「どういうことですか。今度こそ確実に……」
須藤「……また同じ時間に戻っている」
須藤「まさか、貴方が?」
お前ら「……」
須藤「!」
お前ら「……」
須藤「く、くさかあ……?」
お前ら「……」スゥーー
須藤「ま、待ってください!!」
須藤「また、消えた…!」
須藤(あのブサイクな男はいったい何者なんだ?)
須藤(乾巧ってやつのせい……Windows……くさかあ……)
須藤(よくわからない。Windowsは…PC関係か? それとも窓? 乾巧とくさかあ……草加?このふたつは人名か?)
須藤(唯一わかる単語は、小馬鹿にしたような「し、シザースアタックw」)
須藤(なんなんだいったい……!)
鏡の中のボルキャンサー「キシキシ」
須藤「ひぃぃっ!?」ガタッ!
須藤「……いえ、何でも」
同僚「? ……ああ、それで、」
須藤「例の失踪事件の件ですね?」
同僚「は、はい」
須藤「すぐ行きます」
須藤(とりあえず、仕事だ)
須藤(このタイミングの電話……加賀か)
須藤「はい、須藤です」
須藤「……ああ、加賀さんですか」
須藤「はい、はい……報酬の話ですね?」
須藤「……私も今は仕事で忙しい。明日、直接会ってお話をしましょう」
ピッ
須藤「……」
須藤(加賀を殺したあと、どうにか前々回の時と同じことにならないよう気を付けていたはずだが、結局ナイトと一騎討ちすることになってしまっていた)
須藤(このまま加賀に会っていいものか)
須藤(会ったとして、加賀をどうするべきなのか)
須藤「……ふぅ」
キィーーーーン
須藤「……来ましたか」
須藤(いややっぱり鏡見てこれがいるのはちょっと…)
お前ら「……」
須藤「今度は何の用事ですか。また意味のわからないことを言って消えるつもりですか」
お前ら「>>76」
須藤「は?」
お前ら「……」スゥーー
須藤「……」
須藤「いや、もう慣れましたよ…」
須藤(あの後なんやかんやあってあの男の言葉の意味を調べたり、乾巧やくさかという人間について色々調べたりした)
須藤(だが、何もわからなかった…)
須藤(あと加賀は殺した)
須藤(そうこうしているうちに、また…)
真司「あんただけは許せないと思う…!」
須藤(死体の隠し方とか変えたりしたんですがね…)
真司「蓮!」
須藤「来ましたか」
須藤「貴方の方が話が早い早くやりましょう」ジャキッ
蓮「あ、あぁ」
蓮「変身!」カシャッ
須藤「変身!」カシャッ
ナイト「ふっ!」
ガギィン!ギィン!
ナイト「ッ!」シュッ
《ナスティベント》
ダークウィング「ギィーー!!」
シザース「ぐっ!?」
ナイト「……」シュッ、カシャッ
《ソードベント》
シザース「……」カシャッ
《ストライクベント》
キィーーーーン
シザース「……」
シザース「またこの大事な時に……! 何もしないなら帰ってくれませんか!」
ナイト「えっ」
シザース「貴方じゃない!」
お前ら「>>86」
シザース「何ッ!?」
シザース「……」
お前ら「……」
シザース「……」
お前ら「……」スゥーー
シザース「ちょっ」
シザース「あのブサイクめえええ!!」
ナイト「フンッ!」ズバァッ!!
シザース「ぐああああ!?」
ナイト「戦いの最中に余所見とは……随分余裕があるみたいだな」ジャキッ
シザース(どういうことだ、同じライダー同士、ミラーワールドにいるならばナイトにもあの男が見えていると思ったが)
シザース(まさか、私だけにしか見えていないというのか!?)
シザース(…というか、今の攻撃、思い切り腹に食らったような)
ナイト「また考え事か」シュッ、カシャッ
《ファイナルベント》
シザース「くっ……!」カシャッ
《ファイナルベント》
シザース「うおおおおお!!」クルクルクルクル!!
ドカアアアアン!!
シザース「はぁ、はぁ……これでようやく一人減りましたね……」
シザース(……ん? 何か前にもこんなことがあったような)
デッキ「ピキピキ」パキィーーーーン!
シザース「!?」
シザース「これじゃあ最初の時と同じ……」
ボルキャンサー「キシキシキシ」
シザース「ひぃっ!!??」
ナイト「……」プイッ
シザース「!?」
ボルキャンサー「キシキシキシ」
ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
須藤「はぁ、はぁ、はぁ、ゲホッ、ゴホッ!!」
須藤「日付は……X月⚪︎日…………」ドサッ
須藤「い、生きてる……!!」
須藤「私はまだ、生きている……!!」
須藤「はぁ、はぁ……!」
お前ら「……」
須藤「はぁ、はぁ……!」
お前ら「……」
須藤「……今度は……何の用ですか……」
お前ら「>>106」
須藤「ひっ!?」
お前ら「……」スゥーー
須藤「……」
須藤「……消えたか」
須藤(「もっと僕を笑顔にしてよ」、か…)
須藤(あの男、常に無表情だった気がするが、内心楽しんでいたということか?)
須藤(X月○日に戻るたび、あの男の言葉も変化している)
須藤(つまり、あの男も私と同じく前回の記憶を引き継いでいるのはほぼ間違いないと見ていいだろう)
須藤(問題は、あの男の目的が一切わからないということ……)
鏡の中のボルキャンサー「キシキシ」
須藤「ひぁあああああああっ!?」ガタッ!!!
須藤「…………いえ、何でも」
同僚「? ……ああ、それで、」
須藤「例の失踪事件の件ですね? 今行きます」
同僚「あ、はい」
須藤(……)
須藤「はい須藤です。加賀さんですか」
須藤「はい、はい……ああもう、とりあえず報酬の話ですね?」
須藤「私も今は仕事で忙しい。明日、直接会ってお話をしましょう」
ピッ
須藤「……」
須藤(三回、この流れで同じような失敗をしている)
須藤(そもそも、大元の流れを変えるべきなのか?)
須藤(私は……私は……!)
須藤「……」
キィーーーーン
須藤「……やはりこのタイミングですか」
須藤「私も忙しい。用件があるなら早く言って消えてください」
お前ら「>>116」
須藤「……は?」
お前ら「……」スゥーー
須藤「ちょっと待ってください! V1システムとはっ」
須藤「くそっ!あのコミュ障めっ!!」イライラ
加賀「須藤さん、報酬の件なんですけどねぇ…」
須藤「はい、びた一文まける気はしません」
加賀「いや、そりゃないでしょう須藤さん」
須藤「……」イライラ
須藤(元を辿ればそこに行き着く気がする)
須藤(しかし加賀、この男…)
加賀「須藤さぁん、俺とアンタの付き合いじゃないですか。持ちつ持たれつで行きましょうよ」
須藤(人をイラつかせるのが絶妙に上手い男だ…!)
キィーーーーン
須藤「!」
須藤(次は何ですか。V1システム?とかいうのも調べてもよくわからなかったし…)
お前ら「>>122」
須藤「!!」
お前ら「……」スゥーー
須藤(城戸と共闘……共闘か)
須藤(いやしかし、共闘ってどうなんだ)
須藤(ライダーバトルは最後の一人になるまで終わらない)
須藤(自分以外のライダー全員が敵のバトルロワイヤル)
須藤(その中で共闘など……)
須藤(いや、でもよく考えたらあのナイトも龍騎とは共闘関係にあると見て間違いない)
加賀「須藤さん、ねえ、須藤さんってば」
須藤(ライダーが少なくなる終盤までは手を組んでおくというのもアリなのか)
須藤(ライダーと戦いたくないなどと甘いことを本気で言っているような男だし、使えないわけではないということか)
須藤(問題はあのナイトだが)
加賀「話聞いてますか?」
須藤「ええい、うるさ━━」
加賀「ひっ!?」
ピタッ
須藤「……」
須藤(コンクリートに埋めるのも、山に埋めるのも、結局なんやかんやあって見つかって城戸真司と秋山蓮と敵対関係になってしまう)
須藤(奴らと共闘するなら、ここは我慢するしか……)
加賀「な、何なんだアンタ! いきなり暴力を振るおうとするなんて!」
須藤「……すみません」
須藤「くっ……結局、報酬を多めに取られてしまった」
須藤「もう加賀の奴とは仕事はできないな」
須藤(そもそも向こうから先にこちらに接触しようとしてくるからこちらから動く必要は無いな)
須藤(……いや、待てよ…?)
須藤(奴がこちらに接触してきたのは、そもそも加賀の一件がキッカケだったか)
須藤(あれがあったから、城戸はあの時アンティークショップに名刺を置いて連絡先を寄越してきた)
須藤(ならば……)
須藤「ミラーワールドで奴と接触するしかない、か」
須藤「ッ! これは…あの男ではない。モンスターか」
須藤「もしかすると……」
タタタッ
窓ガラス「パリンパリンパリン!!」
小学生達「キャーーー!!」
蓮「来たか!」
真司「皆、逃げて!!」
真司「ああ!」
蓮「変身!」カシャッ
真司「変身!」カシャッ
メガゼール「グオオッ⁉︎」
ナイト「はぁっ!」ドガッ
ギガゼール「グエエッ⁉︎」
ドサッ、ゴロゴロゴロ
ナイト「右の奴は俺にやらせろ」
龍騎「何で!」
ナイト「……前にヤツのスピードについて行けず、マンションの男を助けることができなかった」
龍騎「!」
ナイト「……プライドの問題だ!」ジャキッ!
龍騎「……」
龍騎「じゃあ俺は左の奴を……」
《ストライクベント》
ナイト・龍騎「ッ!?」
バキッ!!
右の奴「グエエッ⁉︎」ドサッ、ゴロゴロゴロ!
バキッ、ドガッ、ズガッ!!
右の奴「グアアアアアア⁉︎」
シザース「……」チラッ
龍騎「れ、蓮、アイツは……!」
ナイト「……」
シザース「……よし、龍騎とナイトも見ているな」
《ファイナルベント》
シザース「はぁぁぁーーー!!」クルクルクルクル!!
右の奴「グアアアアアア!!」
ドカーーーーン!!
龍騎「れ、蓮……右の奴、倒されちゃったぞ……」
ナイト「……フンッ」
シュッ、カシャッ
《ファイナルベント》
龍騎「ハァァーーーー!!!」
左の奴「グアアアアアア!!!」
ドカーーーーン!!
龍騎「よし!」
シザース「これで片付きましたね」
龍騎「え、えっと、その……いやぁ、助かったよ。アンタ、名前は?」
シザース「仮面ライダーシザース。罪のない人々を襲うモンスターを倒すなんて、仮面ライダーとして当然のことです」
龍騎「! アンタ、いいやつだな!」
ナイト「……」
シザース「!」
龍騎「なっ、……おい蓮! 敵はもう倒しただろ!」
ナイト「敵ならまだそこにいる」
龍騎「それって…!」
ナイト「前にも言っただろう。ライダーにとっては全てのライダーと敵同士。戦わない理由はない」ジャキッ!
シザース「……」
シザース(ま、まずい……!)
キィーーーーン
シザース「!」
お前ら「>>152」
シザース「疾風のサバイブ……?」
お前ら「……」
シザース「……」
お前ら「……」
お前ら「……」スゥーー
シザース「!?」
ナイト「ハァッ!」ズバッ!!
シザース「ぐあああ!?」
シザース「くっ……待ってください!」
ナイト「ハァッ!」ブンッ!!
シザース(くそっ、またしても…!!)
《ソードベント》
ガキィーーン!!
シザース「!」
ナイト「城戸……! 邪魔をするな!!」ギシギシ
龍騎「嫌だ!」グッ!!
ガキィーーン!!
ナイト「お前……!!」
龍騎「この人は、罪のない人を襲うモンスターを倒すのは当然って言ってた! 人を守るためにライダーになった人だ!」
龍騎「いくらお前でも、この人を倒させる訳にはいかない!」
シザース「き、城戸さん……!」
龍騎「ッ! でも!」
ナイト「お前みたいな馬鹿なライダーが他にいてたまるか!!」
シザース「ま、待ってください!」
シザース(ここは調子を合わせなければ)
シザース「私は……私も、他のライダーと戦うつもりはありません!」
シザース「人を助けるためにライダーになったのです」
ナイト「なっ…!?」
龍騎「ほら見ろ!」
人を殺したくなくてライダーにならなかった親友の死を無駄にしないため
ライダータイムを観たあとだと親友が意味深に聞こえる
優衣「あなたも、仮面ライダーなんですか…?」
須藤「はい。仮面ライダーシザース。ミラーモンスターから人を守るためにライダーになりました」
蓮「どうだかな」
真司「ちょっ、おい蓮!」
須藤「ははは…」
真司「須藤さん、アンタ……!」
蓮「ふん。また馬鹿が一人増えたと言うことか」
真司「お前、言い方ってあるだろ! 言い方!」
蓮「ライダーを殺せないライダーは落ちこぼれだ。お前も、そいつも、放っとけばすぐに脱落するだろうな」
優衣「蓮!!」
蓮「……俺の邪魔をしなければそれでいい」
ガチャッ、スタスタ…
ブロロロロローー…
須藤「行ってしまいましたね」
優衣「ねぇ、なんか蓮怒ってない?」
真司「ああいや、それは…須藤さんが右の奴を倒しちゃったから」
優衣「?」
須藤「むっ」
真司「あ、俺だ」
ピッ
真司「もしもし……ああ!大家さんですか」
真司「はい…はい…え、家賃?」
真司「ええ、はい……はい…………はい………………」
ピッ
須藤「どうかしたのですか」
真司「ああいや、ちょっとね…へへっ」
須藤「……」
キィーーーーン
須藤「!」
須藤「?」
お前ら「……」スゥーー
真司「はぁ……」
須藤「なんだかよくわからないですが、堪えてるみたいですね」
真司「あ、ああ……まあね。へへっ…」
須藤「お力になれることはありますか?」
真司「い、いやいや、悪いよそんなの」
須藤「そうですか。では私はそろそろ失礼します」
真司「あっ」
須藤「?」
真司「……な、なんでもない」
真司「部屋追い出されちゃった」
真司「だいたい、無い物は無いって言ったのにさぁ」
真司「こうなったらOREジャーナルにしばらく泊まらせて貰って…」
ブーーーーン…
真司「ん?」
真司「うわあっ!?」
キキィーーーー!!
須藤「とりあえず城戸と共闘関係を結ぶことには成功したか。ナイト…秋山蓮とも」
須藤「これでひとまずナイトに倒される今までの流れから脱却できた」
須藤「さて……」
須藤「ボルキャンサーを強化するため餌を与えたいところではあるが……」
須藤「これがあのお人好しの馬鹿に見つかると共闘関係は解消されてしまうだろうな」
須藤「そうなると前までと同じように……」
ボルキャンサー「キシキシキシキシ」
須藤「ひっ!」ビクッ
須藤「いや、バレないようにやれば……いやしかし……」
ピリリリリ、ピリリリリ、
須藤「!」
真司『あ! 須藤さん!? 俺です俺!!』
須藤「……城戸くんですか」
真司『そうそう! いやそれがさ、今ちょっと追われてて!』
須藤「追われる…? まさか、ライダーですか」ガタッ
真司『いや、話すと長くなるんだけどさ! 俺ちょっとバイクで事故っちゃって…!』
須藤「は?」
須藤「……つまり、貴方がバイクで接触事故を起こした相手があの有名な北岡弁護士で、その北岡弁護士と揉め事を起こした坂浦商事の手の者に何故か一緒に追われることになったと」
真司『そうそう! それで……うわあっ!?』ガシャーーーン!!
ツーー、ツーー、ツーー…
須藤(なぜ私に電話を……そんなもの、110番にでも通報しておけば良いというのに)
須藤(城戸め…刑事を何かと勘違いしてるだろ)
須藤(あと何でそんなお祭り騒ぎのような事件にしれっと巻き込まれているんだ)
ブーーーーン……
須藤「電話だと確かこの辺に……」
キィーーーーン
須藤「!!」
須藤「これは…いつものブサイクじゃない。モンスターか!」
須藤「……まあ、城戸の奴もモンスターを優先する分には何も言わないだろう」
バッ!!
須藤「変身!」カシャッ!
チンピラ「待て北岡ァーー!!」
北岡「はぁ、はぁ…! ちょっと君さぁ、さっき応援の人呼んでくれたんじゃないの!? 全然来ないけど!」
城戸「はぁ、はぁ、おかしいな…! 須藤さん、忙しいのかな…」
チンピラ「おいコラ北岡ァーー!!」
北岡「こうなったら…!」
真司「どうすんだよ!!」
北岡「ごめんなさい! 俺が悪かった! 許してくれ!」
真司「……は?」
チンピラ「は?」
北岡「頼む! な? 許して」
チンピラ「この野郎…! ふざけるなあ!!」
全員「!!」
北岡「あっ、吾郎ちゃん!」
吾郎「先生」ニヤッ
真司「え? え?」
北岡「吾郎ちゃん、あとヨロシク!」タタタッ
真司「ちょ、待てってば!」タタタッ
吾郎「オラァ! オラァ!!」
バキッ、ドカッ、ゴスッ!!
チンピラ「ぐあああ」
真司「ッ! これは…」
キィーーーーン
北岡「ッ!」
シザース「ふっ! はぁ!」ドガッ、ゴスッ!
ゼブラスカルアイアン「グエエエエ⁉︎」
シザース「ッ!」シュッ、カシャッ!
《ストライクベント》
キィーーーーン
シザース「!? こんな時に…!!」
シザース「今取り込み中なんですけどねぇ…!」
シザース「何の用ですか。くだらない話なら後にして欲しいんですが」
お前ら「>>194」
シザース「この……!!」ピキピキ
ゼブラスカルブロンズ「グオオオオ‼︎」
シザース「なっ、2体目!?」
ゼブラスカルアイアン「グオオ‼︎」
バキッ!
シザース「ぐあああ!!」
シザース「この……! お前本当、もう……!!」
ゼブラスカルブロンズ「グオオ‼︎」
シザース「くっ!」
龍騎「だあああッ!!」バキッ!
シザース「!!」
龍騎「須藤さん! 大丈夫ですか!」
シザース「え、ええ、なんとか」
ゼブラスカルブロンズ「グオオオオ‼︎」
ゼブラスカルアイアン「グオオ‼︎」
龍騎「こいつら…何体かいるタイプのやつか!」
龍騎「あいつ、ビルの上に!」
龍騎「須藤さん! あいつは俺に任せてください!」バッ!
シザース「頼みます」
シザース(城戸真司……中々使える。やはり味方にしたのは正解だったか)
シザース「あとはこいつを……」
シザース「はぁ!!」ゴスッ、ドガッ、バキッ!!
ゼブラスカルブロンズ「グオオ⁉︎」ドサッ、ゴロゴロゴロ!
シザース「そろそろ、トドメを刺してあげましょうか」シュッ
カシャッ!
《ファイナルベント》
《シュートベント》
シザース「……うん?」
キィーーーーン
シザース「!」
お前ら「……」
シザース「ええい、現れる感覚が短い!しつこいですよ!」
お前ら「>>206」
シザース「ええ、それはもう! 私だって死にたくありませんからね!」
お前ら「……」スゥーー
ゼブラスカルブロンズ「グ、グオオ……」フラフラ
シザース「ボルキャンサー!」
ボルキャンサー「キシキシ」
シザース「ハァァーーーー!!」クルクルクルクル!!
ゼブラスカルブロンズ「グオオーーーー‼︎」
ドカーーーーン!!
ドシュゥン!!
シザース「ッ!?」
ドカーーーーン!!
シザース「ぐわああああああ!!?」
シザース「い、今のは、砲撃…!?」
シザース「どこからッ」
ゾルダ「ふぅ、結構硬いねぇ」
シザース「!!」
ゾルダ「ま、悪く思わないでよね」
ドシュゥン!
シザース「くっ!!」シュッ、カシャッ!
《ガードベント》
ドカーーーーン!!
シザース「はぁ、はぁ……!」
ゾルダ「そう簡単には行かないか」シュッ、カシャッ
《ファイナルベント》
シザース「あ……ああぁ……」
ゾルダ「これで1人目か。弱ってる所、悪いんだけど」
シザース「やめろ……やめてくれ……!!」
ゾルダ「これ、そういう戦いだから」
シザース「うわあああーーーー!!!」
キィーーーーン……!!
バキュンバキュンズドドドドドドズガガガガガ!!!!!!
シザース「い、生きてる……?」
シザース「なんとか……耐え凌いだ……のか……?」
デッキ「ピキピキ」パキィーーーーン!!
シザース「!?」
シザース「……と言うことは」
ボルキャンサー「キシキシキシ」
シザース「ひっ!?」
ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
元スレ
シザース「ぐわあああああああ!!」ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1580031203/
シザース「ぐわあああああああ!!」ボルキャンサー「キシキシキシ」バリバリムシャムシャモグモグ
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1580031203/
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「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (10)
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- 2020年01月27日 18:56
- なんだこの最後まで読めるやつは
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- 2020年01月27日 18:58
- 蟹が主人公とは珍しい
龍騎好きだったからかなり楽しめた
安価は微妙だったが続きあるなら見たいな
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- 2020年01月27日 19:13
- 安価は振れ幅が大きかったけどきちんと展開が派生していてよかったと思う
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- 2020年01月27日 19:58
- 諸々の理屈すっ飛ばしてエボルに変身できたのにミラーワールドルールで死んだの草
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- 2020年01月27日 20:11
- 安価拾うやつも書くやつもどっちも駄目だとこうなるっていう例みたいなスレ
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- 2020年01月27日 20:23
- 救いがねえwww
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- 2020年01月27日 21:09
- 龍騎好きだったから最後まで読めた
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- 2020年01月27日 21:41
- どうせならシザースサバイブが見たかったです
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- 2020年01月28日 10:11
- もう少し読みたかった
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- 2020年01月31日 16:31
- デッキが脆すぎる