俺「なんか喋れよ」無口幼女「……>>4(合体だよ…合体!!)」
無口幼女「……>>4」
俺「!?」
俺「は?何と何が合体すんだよ…」
無口幼女「……>>9!」
俺「!!」
ピキ-ンッ
俺「(な、なんだ今の感覚は…確かに俺の中になにか繋がったような…)」
「(聞こえるお兄ちゃん…?)」
俺「!? 今…お前が話しかけたのか…?」
幼女「(心と心が繋がった今テレパシーでお兄ちゃんに話しかけているんだよ)」
俺「(お前にそんなことができたなんて…で、でもなんでそんなまどろっこしい真似するんだ?目の前にいるんだから普通に喋りかければいいだろ)」
幼女「(それは…>>13)」
俺「(!!)」
俺「なんだよ!!もったいつけずに言えよ!!」
無口幼女「(あっ、お兄ちゃんちゃんとテレパシーで喋って!)」
俺「お前の能力がすげーのはわかったけど、こんなんじゃいつまで経っても引っ込み思案が治らないぞ?勇気を出してちゃんと思ってること声に出してみろ」
無口幼女「……>>18」
俺「まぁ、そこまで喋るのが苦手なら無理強いはしねえよ。でもいつまでもそんなんじゃ友達すらできねぇぞ」
俺「なにか喋りたくない理由でもあるのか?悩みがあるならお兄ちゃんが聞いてやるぞ」
無口幼女「(お兄ちゃん…)」
無口幼女「……>>25」
俺「まぁそうだよな。いきなり喋れなんて言われても無理か」
俺「とりあえずその超能力があればコミュニケーションはとれるわけだし、あせらずゆっくり練習していくか」
無口幼女「(うん…ありがとうお兄ちゃん…)」
俺が幼女を引き取ってから数ヶ月…
どうやらこの超能力のせいで同じ歳の子供や実の親すらからも気味悪がられ、心を閉ざしてしまったらしい
俺「あいつが超能力なんかに頼らずお喋りできるようになるにはどうすればいいんだろう…とりあえず>>31してみるか」
無口幼女「……」
・・・・・・
無口幼女「……」
無口幼女「(あの、お兄ちゃん…お腹空いたんだけど…)」
俺「(……ちゃんと言葉にしなきゃ伝わりません)」
無口幼女「(そんな…テレパシーで伝わってるんだからイジワルしないでご飯作ってよ…)」
俺「(……可哀想だがこれも幼女のため。我慢だ我慢…!)」
無口幼女「……>>40」
俺「!!」
俺「……?な、なんだ…身体が勝手に動いて…」
俺「わっ、さては幼女!お前だな!?やめなさい!これ止めて自分の意思とは関係なく包丁振るってるのなんか怖い!」
トントントン…ジュウウウッ…カチャンッ
無口幼女「(……!できた。今日のご飯は回鍋肉か…)」
俺「くそ!幼女に強硬手段は通用しねえな…ちゃんと残さず食うんだぞ!」
無口幼女「(はーい)」
こうして俺が幼女を喋らせようと試行錯誤していくらか経ったころ…
謎の博士「彼女が超能力を使えるという幼女ちゃんですね?」
俺「は…はい。確かにこの子が内で預かってる幼女ですけど…貴方は?」
謎の博士「失礼、申し遅れましたが私こういうもので…」メイシスッ
俺「なになに…超能力研究所の所長?そんな人が幼女に何の用ですか?」
謎の博士「>>50」
無口幼女「……!」
俺「!? な、何するんだ!幼女!!」
無口幼女「(きゃっ…お、お兄ちゃん助けてぇ!!)」
俺「くそぉ、待ちやがれ!!うわぁ!?」
ブォォォォォッ!!!!!
俺「急に何もないところから砂煙が…前が見えねえ!くそ、幼女!どこだ!?」
俺「幼女ぉーーーーーっ!!!!」
こうして幼女は連れ去られてしまった。名刺に書いてあった研究所を調べてみても、まったく詳細は分からない。きっと政府かなにかが隠れて研究している施設なんだろう…
俺「今だってあいつは非人道的な実験で苦しんでいるかもしれないってのに…俺には何もできないのか?幼女を助けるには一体どうすれば…」
俺「……>>57」
俺「元々親戚筋から無理やり押し付けられた子だったし、超能力者でも何でもない俺にはどうすることもできねえしな!」
俺「さて、飯でも作って気晴らしするか!」
俺「……あっ、2人分作っちゃった。まぁ…いっか…」
・・・・・・
超能力研究所
無口幼女「……」
謎の博士「ククク、お前あの家では無理やり喋らされそうになったんだって?」
謎の博士「ここではその必要はない。思う存分その超能力で会話してみるといい。どうだ?お前にピッタリの居場所だろう?」
無口幼女「(……私をどうするつもり?)」
謎の博士「おぉ、これが噂のテレパシーか!お前をどうするか?クク…そうだな」
謎の博士「>>67」
教育も受けさせ超能力者の人生設計をサポート
無口幼女「……!(この人嘘はついてない。ちょっとやり方が乱暴なだけで、本当はいい人なんだ…)」
それから幾年かの歳月が経ち…
謎の博士「ククク、お前のおかげで超能力の研究が上手くいく目処が立ったぞ!」
謎の博士「そこで時間の余裕もできたしどうだ?昔お前を引き取っていた俺とかいう小僧に会いに行ってみんか?」
無口少女「……!!>>82」
謎の博士「そうかそうか、そんなに嬉しいか。反応でわかるぞ。政府の命令とはいえ無理やりお前とあの小僧を引き剥がしたことに罪悪感を感じておったんじゃ」
謎の博士「会えなかった期間の分、思う存分甘えてくるといい」
無口少女「(ありがとうございます博士…よかった。これで私またお兄ちゃんに会えるんだ…!)」
・・・・・・
俺「……(あれから数年経った。それでも毎日あいつが拐われたこの場所に来てしまう)」
俺「(あいつのテレパシーが…ここに来れば届くんじゃないかなんて甘い期待を抱いて…)」
「(お…ちゃ…お兄ちゃ…!)」
俺「!! この頭に響くような感じは…まさか!?)」
「(お兄ちゃん!私だよ!幼女だよ!!)」
俺「(帰ってきたんだな!?幼女!幼女ぉ!!)」ウルッ
無口少女「(お兄ちゃん!お兄ちゃぁん!!)」タタッ
俺「(幼女ぉ!よかった、無事だったんだな!?本当によかったっ…!!)」ポロポロ
無口少女「>>96!!」
俺「!!」
俺「……えっ」
そう、幼女と会えなかった幾年かの年月は、頭部から髪を奪い体型を膨らませ、俺をただの完全にキモいおっさんへと変えていたのだった
キモおっさん俺「はは…しばらく会ってない内に冗談まで覚えたんだな。立派に成長しやがって!このこのっ」
無口少女「ウッ…息も臭い…脂ぎった手で触らないで。というか近寄らないでください…」
キモおっさん俺「……幼女」
無口少女「身寄りのない小さな私を引き取ってくれたことは感謝しています。今日はそれだけを伝えにきました…それじゃ」スタスタ
キモおっさん俺「……うっ、うあ…うわあああああ、、、!!!!!」
それから幼女…いや、少女は以前と比べると少しお喋りできるようになり、キモいおっさんになってしまった俺は部屋に引きこもり一言も喋らなくなってしまったのでした
おしまい
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コメント一覧 (11)
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- 2020年01月17日 08:42
- 悲しいなあ……
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- 2020年01月17日 08:56
- こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」
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- 2020年01月17日 09:05
- いやだめだろ
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- 2020年01月17日 09:11
- すぐに追いかけないから……
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- 2020年01月17日 12:29
- 脳が壊れた😡
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- 2020年01月17日 12:35
- いいね
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- 2020年01月17日 12:52
- いい話過ぎて泣けてくらあwww
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- 2020年01月17日 17:05
- ちゃんちゃん
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- 2020年01月17日 21:29
- オチが綺麗
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- 2020年01月18日 15:34
- 見事な伏線回収カナー
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- 2020年01月18日 15:35
- ごめん間違えた
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