エスパー幼馴染「ポンコツじゃないもん!」
幼馴染「誰かがわたしのことポンコツって思ってた!」
男「誰だ」
幼馴染「分かんない!」
男「うわポンコツ」
幼馴染「違うもん!」
男「ううむ」
幼馴染「聞こえるよ男くんの心の声! そんなに褒められると照れちゃうな!」
男「クソが詰まってんぞ心の耳」
幼馴染「やだ! 汚い言葉聞きたくない! 男くんの本音だけ聞いてたい!」
男「……」
幼馴染「そ、そんな、大胆……!」
男「思ってないからな」
男「違う」
幼馴染「デートどこ行く?」
男「行かない」
幼馴染「上の口ではそんなこと言ってても心の口は」
男「逮捕」
幼馴染「やめて痛い痛い!」
男「反省しろ」
幼馴染「てや!」
男「あ」
幼馴染「エスパー舐めんな!」
男「制服まで被害でてんぞ」
幼馴染「わわ! 見ちゃだめ!」
男「何着目?」
幼馴染「次で十三」
男「高いだろうに」
幼馴染「またお父さんにどやされる……」
男「へえ」
幼馴染「お母さんのサイコキネシス怖い……」
男「そうかぁ……」
男「騒ぐな」
幼馴染「男くんも一緒にあやまって?」
男「えー」
幼馴染「元はといえば男くんのせいだよ!」
男「もっとたどればお前のせいだ」
幼馴染「お願いお願い!」
男「うーん」
幼馴染(お願いお願い!)
男「頭の中までやかましいなー」
幼馴染「わーい!」
男「少しだけだぞ」
幼馴染「じゃあすぐ行こうそうしよう!」
男「おい、ちょ――!」
ピシュン!
男「ったぁ……」
幼馴染「……あれ、ちょっとズレたかな」
母「……」
幼馴染「あ、ただいまお母さん!」
母「おかえり」
男「くらくらする……」
幼馴染「なぜ」
男「棚やら冷蔵庫やら根こそぎひっくり返したからだろ」
幼馴染「いいじゃんどうせお母さんならすぐ直せるし」
男「反省の色なしか……」
幼馴染「わたしも直せるよ? ちょーっと形変わるけど……」
男「知らん」
男「戻ってきたら即だろ。今失点二つだぞ」
幼馴染「やだなあ二倍痛そうじゃん……」
男「何で浮く?」
幼馴染「気分が沈むと浮遊しちゃうの」
男「知らなかったなそういう生態……」
男「そろそろ降りてこい」
母「お邪魔するわね。お茶も出さずにごめんなさい」
男「あ、すみません」
母「あの子は?」
幼馴染「あ、おやつ!」
ガシャーン!
母「……」
幼馴染「はふはふ!」
男「……失点三」
母「どうしてこの子はこうなのかしらねえ……」
男「はは……」
母「いつもありがとうね、男くん。あなたがいなかったらこの子絶対一人ぼっちでしょうから」
男「そんなことありませんよ」
母「……気遣いはありがたいけど。わたしエスパーだから」
男「……本音は読めますよね。すみません」
母「こっちこそごめんなさい」
男「でもいい友人です」
母「ありがとう」
男「起きたか?」
幼馴染「いま何時?」
男「七時」
幼馴染「そっかそろそろお父さんに叱られる時間か……」
男「頑張れよ」
幼馴染「男くんもついててくれない?」
男「……あまり気は進まないけど乗りかかった船だしな」
幼馴染「ありがと!」
男「俺のせいでもありますすみません」
父「そうか」
幼馴染「許してくれる?」
父「まあいいんじゃないか?」
幼馴染「本当!?」
男「俺が言うのもなんですけど軽すぎじゃ?」
父「いいよ別に」
幼馴染「いつもすごく怒るのに?」
父「あれポーズだからなあ」
幼馴染「ええ?」
男「そうですかね」
父「ああ見えてお母さんも相当なポンコツだったしねえ」
幼馴染「え、そうなの?」
母「お父さん」
父「おっと口が滑った」
男「何してるんだ?」
幼馴染「新事実をメモ」
母「怒るわよ」
幼馴染「送ってくよー」
男「別にいいよ近所だし」
幼馴染「近所だからいいの。最悪テレポすればいいし」
男「やめような」
幼馴染「じゃあいこー!」
男「お邪魔しました」
母「また来てね」
男「それはいいけどなんで浮いてるんだ?」
幼馴染「気分がノっても浮くんだよー」
男「知られざる生態の二つ目か」
幼馴染「空気が冷たーい」
男「手袋ないのか?」
幼馴染「忘れた」
男「これ使え」
幼馴染「ありがと」
幼馴染「助けてー」
男「よっと」
幼馴染「握手」
男「なんかお前そういう風船みたいだな」
幼馴染「飛行船幼馴染ちゃん号!」
男「ノリノリか……ってうおっと!」
幼馴染「男くんひっさげてはっしーん!」
男「おい」
幼馴染「分かりかねます」
男「そこは分かれよ」
幼馴染「状況把握に努めてまいります」
男「帰れねえなあおい」
幼馴染「しばらく空の旅をお楽しみください」
男「さみいよ上空」
男「なんだそれ?」
幼馴染「昔言われたからずっと気になってるの。わたし怖い?」
男「全然」
幼馴染「本当?」
男「すごい力持ってても中身がポンコツじゃあな」
幼馴染「ポンコツじゃないもん!」
男「怖い奴のこと好きになんてなるか」
幼馴染「ふんだ! ……ふんだ?」
男「べっくし! さむ!」
男「心読めば分かるだろ。ポンコツじゃないんだし」
幼馴染「えーヤだよ。ちゃんと言葉で言ってよ」
男「面倒くさい女みたいなこと言うな」
幼馴染「残念……わたしメンドくさい女じゃないから諦める」
男「よろしい」
幼馴染「夜の街、綺麗だね」
男「だな」
幼馴染「そのうち」
男「早めろ」
幼馴染「無理」
男「勘弁してくれよ」
幼馴染「じゃあテレポート」
男「それはちょっとな……」
男「この季節にかぁ?」
幼馴染「せっかくだしさ」
男「暗いぞ」
幼馴染「すぐそこじゃん」
男「思い通り飛べるならな」
幼馴染「出来るよ。ほら」
男「……本当は下りられるんじゃないか?」
幼馴染「無理」
男「うそこけ」
男「早く行って早く帰ろうな」
幼馴染「鋭意努力しまっす!」
男「ポンコツには期待しないけどよ」
幼馴染「努力やめた」
男「期待するから」
幼馴染「全速前進!」
男「やっぱりホントはお前ポンコツじゃないだろ」
幼馴染「ポンコツだもーん」
男「誰が?」
幼馴染「さあ。分かんない」
男「俺は思ってないぞ」
幼馴染「じゃあわたしか」
男「へえ」
幼馴染「明日もよろしく」
男「あんま気は進まないけどな。明後日もよろしく」
男「そうか」
幼馴染「やっぱり声に出す方がいいよ」
男「言わない美しさってのもあると思うけどな」
幼馴染(好きだー!)
男「そういうことじゃないが。まあいいか」
男「これ海落ちるぞ」
幼馴染「大丈夫大丈夫。一緒にあやまってあげるから」
男「そういうアフターケアはいらねえよ」
幼馴染「じゃあわたしの分あやまって」
男「それは遠慮しとくわ」
幼馴染「というわけで着水三秒前ー! にー、いーち!」
男「はあ……」
ざぶん
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