神「何か閃いたら頭上に電球が生まれる能力をやろう!」男「いらねえ」
- 2019年12月17日 00:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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男(わっ、やたら古い漫画が出てきた。親父のか、下手すりゃおじいちゃんのかな?)
男「へえ……やっぱり今の漫画と全然違うな。大げさな表現が多いっつうか」ペラペラ…
ボワンッ!
男「なんだ!?」
神「ワシはこの漫画の神だ……」
男「神ィ!? 漫画の神様は手塚治虫だろうが!」
神「それはそうなんだけど、この古い漫画が神化したようなもんだと思ってくれ」
男「神化って、せいぜい数十年しか経ってないだろうに……まぁいいや。俺になにか用?」
神「久しぶりにこの漫画を読んでくれたお礼に、おぬしに“能力”をプレゼントしよう」
男「マジで!?」
男「どんな能力!?」ワクワク
神「与えられる能力はいくつかあるのだが……」
神「おぬしには何か閃いたら頭上に電球が生まれる能力をやろう!」
男「いらねえ」
神「なぜ!?」
男「なぜって、んな能力あっても邪魔でしょうがないだろ!」
神「むむむ、だったらこれはどうだ?」
男「いらねえ」
神「電撃を浴びた時体がガイコツになる能力!」
男「いらねえ」
神「エッチなこと考えた時鼻血が出る能力!」
男「いらねえ」
男「いらねえ」
神「嫉妬した時背中がメラメラと燃える能力!」
男「いらねえ」
神「なぜことごとく断るのだ!?」
男「だって漫画の古い表現みたいな変な能力ばかりじゃねえか! いるか、そんなもん!」
神「なんというワガママな……ええい、だったら七つともくれてやる!」クワッ
男「うっ、うわああああああっ……!」
…………
……
男「……ん。夢か」
男(漫画読んだまま……すっかり眠っちゃったみたいだ)
幼馴染「おはよー!」
男「……おはよ」
幼馴染「あれ、元気ないじゃん」
男「いや……昨日変な夢を見て……それからずっと変な気分なんだ」
幼馴染「ふうん、もしかしたら正夢かもね」
男「よせよ」
男(あんなことが本当に起こってたまるか)
幼馴染「ま、気分が悪いなら早退した方がいいよ?」
男「ありがとう。風邪とかじゃないから、大丈夫だ」
教師「この問題が分かる者、いるか?」
シーン…
教師「おいおい、誰も分からんのか?」
男(……あ)
男「分かった!」ピカッ
ゴンッ
男「いでっ!」
男(なにこれ、電球じゃないか。しかも光ってる)ピカーッ
教師「おい、答えは?」
男「……です!」
教師「不正解!」
男(しかも間違ってるし!)
イケメン「僕が答えます! ……です!」
教師「正解! さすがだな」
イケメン「いえいえ、この程度当然ですよ」チラッ
男(あいつ……なぜか、なにかにつけ俺を敵視してくるんだよな)
「イケメンはえー!」
「キャーッ! ダントツ一位よ!」
「イケメン君、ステキー!」
男(くそっ、負けてたまるか!)タッタッタッタッタ…
友「お、おい……」タッタッタ…
男「ん?」グルグルグルグルグル
友「お前の足、おかしくないか?」タッタッタッタッタ…
男「なんだこれ!?(渦巻きになってる!)」グルグルグルグルグル
男「うわっ!」ズテンッ
男(あーあ、ダントツでビリだ……)
骸骨「うわっ!」バチッ
骸骨「静電気か……乾燥してるからな」
同級生「うわあああああああああああああ!!!」
骸骨「どうした? まるで化け物でも見たような悲鳴上げて」
骸骨「って、俺ガイコツになってる!?」
男「あ、戻った」
同級生「うーん……」ピクピク
男「おい、しっかりしろ!」ユサユサ
チャラ男「今日授業終わったら、このままホテル直行するからよ~」
ギャハハハハ…
友「ったく、羨ましいねえ」
男「……」ブシュゥゥゥゥ…
友「うわっ!? 鼻血!? だ、大丈夫か!?」
男「ティ、ティッシュある……?」ボタボタ…
幼馴染「わっ!」
男「うわっ!」ビョーンッ
幼馴染「ふふふ、驚いた?」
男「おどろい……」
男「!?」
男(俺の目、飛び出してねえか!?)ボヨヨーン
男(やべっ、戻さなきゃ!)グイグイ
幼馴染「どうしたの? 大丈夫? こっち向いてよ!」
男「ご、ごめん……ちょっと待って……(なかなか戻せない)」グイグイ
幼馴染「ん、まあね。よく気づいたね」
イケメン「君のことはいつも見てるからね……」
幼馴染「アハハ……そうなんだ」
男(おのれ、イケメン……!)メラメラ…
男「あっちいぃぃぃぃぃ!!!」
男(今一瞬、背中がめっちゃ熱かった!)
幼馴染「ちょっ、どうしたの? 大丈夫?」
イケメン「……」チッ
男(昨日の夢……正夢どころじゃない。現実だったんだ!)
幼馴染「今日一緒に帰らない?」
男「い、いや、今日は一人で帰る!」
男(また変な現象起こしたらまずいからな!)
幼馴染「そう……」
イケメン「じゃあ僕と一緒に帰ろうよ」
幼馴染「え……あ、うん」
男「……あった、この漫画だ! 間違いない!」
男「おーい、神様!」
シーン…
男「こんなふざけた能力与えやがって、どうしてくれる!」
シーン…
男「あ、そうだ! もう一回読めば……」ピカーッ
ゴツンッ
男「って電球が生まれた! いってぇ~!」
男(ってことは、俺一生このままなのか!?)
男(何かあるたび、電球が生まれたり、目が飛び出たり、鼻血出ちゃう人生なのか!?)
男「ふざけんなあああっ……!!!」
男(こんなんじゃもう怖くて学校行けねえよぉ……)
男(休もう……明日から学校休もう……)
ピンポーン
母「あら、幼馴染ちゃん」
幼馴染「男君、二日連続で学校休んでるので、どうしたのかなって思って」
母「体の調子が悪いみたいでね」
幼馴染「会うことってできますか?」
母「それは大丈夫だと思うけど、いいの?」
幼馴染「はい、変な夢を見た……っていってたので、そのことも気になるので」
幼馴染「そりゃあ心配だから。といっても勘違いしないでよ、幼馴染としてね」
男「んなこと分かってるよ」
幼馴染「で、何があったの?」
男(どうする……話すか? 話しても信じてもらえるか?)
男(だけどいつまでも学校休むわけにもいかないし……)
男「今から……わけ分かんない話するけど……笑わず聞けよ?」
幼馴染「う、うん」
男「信じてくれるのか?」
幼馴染「うん、信じるよ」
男「マジか!」
男「だけどこんな体になっちまって、俺どうしたらいいのか……」
幼馴染「そんなの答えは一つでしょ」
男「え?」
幼馴染「使いこなせるようにするしかないじゃない!」
幼馴染「そう」
男「できるかなぁ……」
幼馴染「できるよ! 今の話だと、神様だってあんたを困らすために与えたわけじゃないだろうし」
男「そうかな……」
幼馴染「とりあえず学校にはちゃんと出て、放課後特訓しよう!」
幼馴染「友君にも教えてあげよ。きっと協力してくれるから」
男「……ありがとう」
幼馴染「水臭いっての!」
幼馴染「わっ!」
男「くっ……!」
幼馴染「おっ、今目が飛び出なかったよ!」
友「これ、俺とっておきのグラビア画像」サッ
男「……」ブシュゥゥゥッ
友「わああっ! スマホが血まみれに!」
男「わ、わりい!」
男「うおおおおおっ!」タタタタタッ
友「おお、渦巻きになってないぞ!」
男「今度は渦巻きにしてみる!」グルグルグル
友「おお~! 漫画みたいだ!」
幼馴染「すごいすごい!」
男「よし……だいぶ使いこなせるようになってきた!」グルグルグル
…………
……
男「いつも特訓に付き合ってくれてありがとう」
幼馴染「いいってことよ」
男「そのお礼といってはなんだけど、今日学校終わったら……」
幼馴染「ん?」
イケメン「ねえ、学校の近くにおいしい店ができたんだ。今日一緒に行かない?」ズイッ
幼馴染「えぇと、でも……」チラッ
男「(こっちが話してたのに!)お、おい!」
イケメン「なんだよ」ギロッ
男「うっ!」ビクッ
男(怖え……! 優男と見せかけてこういう目つきもするのか……!)
男「いや……そんなわけじゃないけど……」
男(ダメだ……イケメンとは男として格が違いすぎる……)
イケメン「黙っちゃったね。さ、行こうよ!」グイッ
幼馴染「う、うん」
スタスタスタ…
男「……」
男(嫉妬の炎すら出ない……ってことは俺は完全に諦めちゃったってことか)
男(幼馴染のこと……)
友「どうした?」
男「実は……」
……
友「マジか、お前それで行かせちゃったのかよ!」
男「……うん」
友「せめて……二人がどこ行くかぐらい見ておいた方がいいぞ」
男「うーん……そうかもな。よーし!」
男「目を飛び出させて!」ビョーンッ
友「おわっ!」
友「何十……いや何百メートル伸びてるんだよ……」
男「……いた!」
イケメン「ココダヨ、オイシインダ」
幼馴染「……」
男(会話は聞こえないけど、オシャレなカフェに入ろうとしてる……)
イケメン「アッ!」
男(えっ!?)
男(幼馴染が、イケメンと別れて……。やべっ、目を戻さないと!)シュルシュルシュル…
男「ど、どうして……」
幼馴染「先に誘ってくれたのはあんただし、あんたと遊ぼうと思って」
男「ありがとう……」
友「へへっ、よかったな!」
イケメン「……」
イケメン(俺は俺になびかねえ女は絶対許さねえ……)
イケメン(俺になびかねえ女……それはもはや女じゃねえ!)
イケメン(女に生まれたことを後悔させてやる!)ピッピッピッ
イケメン「あ、もしもし?」
イケメン「うん……協力してもらいたいんだけど……もちろん金は払うよ」
…………
……
イケメン「やあ」
幼馴染「イケメン君……」
イケメン「昨日はひどいじゃないか。いきなり帰っちゃうなんて。ちょっと傷ついたよ」ニコッ
幼馴染「あ、ごめんね……つい……」
イケメン「だから今日は、僕と遊んでくれないか」
幼馴染「え、でも……」
イケメン「そんなにあいつがいいのか?」
幼馴染「えっ……!?」
イケメン「僕には理解に苦しむね」
幼馴染「ど、どうしたの、急に……」
イケメン「とにかく……お前は俺のプライドを傷つけた」ギロッ
イケメン「きっちり償ってもらう」
幼馴染「え……」
ゾロゾロ…
不良「おっと逃がさねえぜぇ~?」
イケメン「よし……連れてけ」
幼馴染「ちょっ、何するの! はなしてよッ!」
友(……あれは!?)
男「ん?」
友「幼馴染ちゃんが……イケメンにどこか連れてかれたぞ!」
男「イケメンに? そうか、昨日の分デートするのかな……」
友「いや、そんな感じじゃなかった! 大勢で囲んでムリヤリ……」
男「……なんだって」
友「あいつ交友関係広いから、ワルとも付き合いあるっていうし……」
男「……!」
友「止めようと思ったんだけど……すまねえ。ビビっちまって……」
友「え、どうやって!?」
男「なんでもいいから!」
友「んなこといわれても……えーと……」
友「俺、実は……女なの!」
男「なにいい!?」ビョーンッ
友(ウソだけど)
男「見つけた!」
友「おおっ!」
男「これは……イケメンの奴、どこか店に入ってくぞ。クラブ……みたいな」
友「おいおい、そこで幼馴染ちゃんをどうにかするつもりじゃ……」
男「んなことさせるかァ!」
男(エッチなことを考えて……)
男「鼻血ブーッ!!!」ブシュゥゥゥゥゥッ!
友「ウソ……鼻血で飛んでいきやがった。漫画じゃないんだから」
友(あいつ……もしかしたら凄い奴なのかも)
ヒヒヒ… ヘヘヘ…
幼馴染「こんなとこに連れ込んでどうするつもり?」
イケメン「この店、今日休みでね……つまり邪魔は入らない」
イケメン「幼馴染……俺の女になれ」
幼馴染「!」
イケメン「俺の女になるって心から誓えば、無事に帰してやるよ」
イケメン「もし断ったら……どうなるか察しはついてんだろ?」
幼馴染「……」
イケメン「?」
幼馴染「なんとなく、あんたのゲスな本性に勘付いてたからよ!」
イケメン「……上等だ」
イケメン「俺の誘いを断るってことは、お前はもう女じゃねえ」
イケメン「ただの“穴”だ」
幼馴染「……!」
イケメン「俺はもうこいつに興味ねえ。君ら全員で楽しんでいいぞ」
不良「じゃあまずは俺から!」ガシッ
幼馴染「やめてよ!」ドンッ
不良「うおっ!」
幼馴染(逃げなきゃ――)ダッ
イケメン「お前は今日ここで終わるんだよ! オラァッ!」バシッ
幼馴染「きゃあっ!」
幼馴染「た、助けて……誰か助けてっ!」
イケメン「来るわけねーだろォ! 漫画じゃねえんだから――」
「うおおおおおおおっ!!!」バタンッ
イケメン「!」
幼馴染「あっ……」
イケメン「なんだ、君か……」
幼馴染「来て、くれるなんて……」
男「友がお前が連れ去られるとこを見てたんだ」
男「イケメン……お前なんてことを!」
イケメン「その様子じゃ、勢いで単身乗り込んできたみたいだね。本当にバカだな、君は」
男「女連れ去る奴に言われたくねーよ! この大バカが!」
イケメン「へえ、許さないならどうするってんだ?」
男「ブッ倒す!」
イケメン「……やれるものならやってみな」サッ
「なんだこいつ?」 「弱そうじゃねーか」 「とっととボコしちまおうぜ!」
男「……」
男「“能力者”を舐めるなよ」
不良「えっ!? 足が渦巻きに……」
男「うおおおおおおっ!」グルグルグル
不良「目が回る……」クラクラ
男(今だっ!)
男(さっきの友の告白を思い出して……)
男「喰らえッ! 飛び出し目玉!」ビョーンッ
バキィッ!
不良「うぎゃっ!」
男「飛び出し目玉!」ニョーンッ バキッ!
「この野郎ォ!」 「ブチ殺してやる!」 「わけ分かんねー技使いやがって!」
男「まとめてきたな……」
男(エッチなこと考えて……)
男「鼻血ブーッ!」ブシュゥゥゥゥゥゥッ!
「背中ががら空きだぜ!」
男「嫉妬の炎!」ボォォォォォッ
「あっちぃぃぃぃぃ!」
イケメン「なんだ……? なんだこれは……!?」
幼馴染(すごい、私が思ってる以上に“能力”を使いこなしてる……!)
「おう!」 「変な技に惑わされるな!」 「囲め囲め!」
男(まずいな、この人数にかかられたらひとたまりもない)
男(何とかこいつら全員を撃退する方法は……)
男「そうだ!」ピコーンッ
男「この電球を握り潰して……!」ギュッ バチバチッ
骸骨「ガイコツになる!」
ドヨッ……!
骸骨「ガハハハハ~!」
「うわああっ、骨じゃん!」
「昔映画で見たガイコツの化け物だ!」
「逃げろぉぉぉぉぉっ!」
ドタドタドタ… バタバタバタ…
骸骨「さようなら~」
男「お、戻った」
イケメン「なるほど、大したもんだ」
男「あまり驚かないんだな」
イケメン「驚いてるさ。まさか君が超能力者とは思わなかった。生まれつきかい?」
男「いや……偶然手に入ったというか……」
イケメン「ただ……驚いたは驚いたが、それだけだ」
イケメン「残念ながら、君が僕に勝つことはできない」
男「なんでだよ」
イケメン「なぜなら――」
バキィッ!
男「ぐっ!」ヨロッ…
男(目!)ビョーンッ
男(鼻血!)ブバッ
イケメン「当たらねえよ」
イケメン「俺はスポーツ万能……もちろん格闘技もかじってる」
イケメン「少なくとも逃げた不良どもなんかよりよっぽど強い」
イケメン「落ち着いてまともにやれば、お前に負ける要素はねえッ!」ブオッ
ドゴォッ!
男「ぐほっ! ……ぐええっ!」
男(当たってる……さすがに鋭いな)ゲホゲホッ
イケメン「だとしたら、なおさらお前は絶対俺に勝てねえ」
男「どう、して……?」ゲホッ
イケメン「なぜなら、漫画ってのは大抵――」
イケメン「“顔のいい方”が勝つようにできてるからなァ!」
バキィッ!
男「ぐぶっ!」ドザァッ
男(たしかに……主人公って大抵イケメンだったり男前だよなぁ……)
男(俺じゃ……イケメンに勝てない、のか……)
男「ううっ……」
イケメン「聞いたことぐらいあんだろ? マウントポジションってやつだ」
イケメン「マウントを取られた以上、お前にできることはもう“殴られること”だけだ!」
ガッ! ドカッ! ドゴッ!
男「がはっ……!」
イケメン「どうした? 鼻血でも飛ばしてみろよ!」
男「ぐうっ……!」
ドゴッ!
男「ぐはっ!」
イケメン「うるせぇ!」バキッ!
幼馴染「きゃあっ!」
イケメン「オラッ! オラッ!」
ガッ! ゴッ!
男(結局俺は……イケメンに上をいかれる運命なのか……)
男(上を……)
男(“上”……?)
男(今ちょうどイケメンの頭は、俺の上にある……)
男(そうか……一つだけ手がある!)
ピカーッ!!!
イケメン「え……!?」
イケメン(なんで俺の上に電球が! それも特大の……!)
ゴンッ!!!
イケメン「う、うぐぅ……」ガクッ
男「よし……!」
男「イケメン……この一発だけは能力を使わず放つ」グッ
イケメン「や、やめ……」
男「俺からも一つ教えてやる」
男「漫画ってのは大抵――」
男「“いい方”が勝つようにできてるんだよォ!」
バキィッ!
イケメン「ぐはぁ……っ!」ドサッ…
男(や、やった……!)
幼馴染「う……うう……」
幼馴染「うわああ~~~~~~~ん!!!」ガシッ
男「!」
幼馴染「ありがとう……ありがとう……!」
男「……」ポッ…
男「もう……大丈夫だぞ」
幼馴染「うん……!」
幼馴染「……なんとか」
男「そうか、よかった」
男「俺さ、お前がこんな目にあって、やっと分かったよ」
男「自分の気持ちに素直になろうと思う」
幼馴染「なに……?」
男「俺は……お前が好きだ!」
幼馴染「!」
男「ホントか! ……やったぁ!」
男「……ん?」
ホワァァァァァン…
男「な、なんだこりゃ!?」
幼馴染「大きいハートマークが……!」
男「そうか、今までずっと引っかかってたけど……これが“七つ目”の能力だったのか!」
男「てか、恥ずかしいなこれ! 消えろ! 早く消えろ!」
ホワァァァァァン…
男「……消えない」
幼馴染「しばらく浮かばせといてもいいんじゃない?」
男「おいおい……」
幼馴染「フフッ」
…………
……
友「へぇ~、お前らついに付き合うことになったのか!」
男「ああ」
幼馴染「そうなの」
友「イケメンは逃げるように転校してったし……いい気味だな!」
男「ふん、本当は少年院にでもブチ込まれて欲しかったけどな」
幼馴染「もう悪いことはできないでしょ。あんなみっともない負け方したんだから……」
男「それにしても、お前が女だったのにはビックリしたよ」
友「あんなのウソに決まってんだろ! 信じるなよ!」
男「お、おう……」
ホワァァァァァン…
友「うおっ!? なんだ、このハートマーク!?」
男「まさか、これから先ラブシーンやるたびにこれが出てくるのか!?」
幼馴染「早くこの能力も使いこなせるようになってぇ!」
神(彼らが漫画のような楽しい人生を送れそうでなによりじゃわい)
~おわり~
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- 唯「私の名前は平沢唯!えら~い人だ!」
- 高峯のあ「(プレミアム牛めし……あっあと焼のり)」
コメント一覧 (14)
-
- 2019年12月17日 00:43
- 俺が代わりに′穴′になってやるよ!
-
- 2019年12月17日 22:33
- >>1
お前は穴じゃなくて'箱'になるんだよぉ!!
-
- 2019年12月17日 01:04
- 神、最後の一言でいい奴っぽく振る舞っても無駄だぞ
-
- 2019年12月17日 01:45
- 思った以上に面白かったわ
短いし読みやすい
-
- 2019年12月17日 01:55
- クソ迷惑だったけど、なんだかんだ役に立ってて釈然としない
-
- 2019年12月18日 06:33
- >>4
結局、作者という上位神が手のひらで転がしてるだけだからね
-
- 2019年12月17日 02:08
- 戦闘中に幼馴染みに告白してハートマークぶつけりゃよかったんじゃね?
-
- 2019年12月22日 16:32
- >>5
ハートマークの存在は戦闘中では知らなかったのにか?
-
- 2019年12月17日 06:26
- ロマサガ界住人「何か閃いたら頭の上に電球が出る能力?それみんな標準で持ってるからいらないです」
-
- 2019年12月17日 09:28
- ピコーン
巻き打ち!
-
- 2019年12月17日 16:39
- 頭から出る電球がLED球なら売れば小遣い稼ぎになるな。
白熱電灯だと……ゴミにしかならん。
-
- 2019年12月18日 15:42
- >>8
その表現が使われるくらい古い時代の漫画ならまずLEDではないだろうなあ
-
- 2019年12月17日 20:57
- 💡原理主義サガ「やっぱりかみはチェーンソーでバラバラにしないと・・・」
-
- 2019年12月22日 20:02
- 望遠眼と機関銃眼!?また懐かしいもんが出てきたなぁ