【まちカドまぞく】シャミ子「もんも!!死なないでください!!」
シャミ子「感想は!?闇属性を手に入れた桃の感想が聞きたいです!!」
桃「うん…勿論だけどすごく弱くなった」
桃「シャミ子ほどでは無いけど魔力の最大値が大幅に減ったし…筋力は健在だけどね」
シャミ子「私ってそんなに弱いですか…?」
桃「いや、そういうわけじゃないよ」
桃「シャミ子の魔力も以前と比べて大幅に成長してる、今後トレーニングを続けていけばシャミ子もいい線いけるよ」
リリス「うむ、確かに余の目から見てもシャミ子は強くなっている」
リリス「魔法少女を眷属にするとは…余も鼻が高いぞ!」
シャミ子「うぅ……でも本当の事を言うと少しだけ自信がありません」
シャミ子「本当にこれで良かったのでしょうか?私のわがままで桃を眷属にして、これから先の事なんてあまり考えていませんでした…」
桃「…これは私の選んだ選択なんだ、シャミ子は悪くないよ」
桃「代わりにこれからは私を守れるくらい強くなってね?シャドウミストレスさん」
シャミ子「もんも…♡」キュン
ビキビキッ
桃「いっ……!?!?」ズキッ
シャミ子「も、桃!?」
桃「ちょ、ちょっとたんま……あっ…これやばい……い、いだい……っ」ビクッビグッ
シャミ子「どこか痛むんですか!?桃…桃!」
桃「あー……脹脛攣った……これめっちゃ痛い…っ」
リリス「足ピーンだ!足の裏に力入れてピーンって伸ばせ!」
桃「はぁ…はぁ…」
桃「す、少し良くなってきた…」
リリス「しかし珍しいな、その歳で脹脛をやるのは」
リリス「余ですら年間数回程度だぞ!」
桃「私も人生初の経験です、まさかこんなに痛いだなんて…」
シャミ子「もんも…(心配)」
ビキビキッ…ッ
桃「お゛っ゛!!」ズキッ
桃「い、痛い痛い痛い!!おかしいよこれ!!なんで!?」ゴロゴロ
シャミ子「どうしたんですか桃!?また攣りましたか!?」
桃「うぅぅぅ……痛いぃ……なんで??なんでぇ…?」ズキズキ
リリス「…もしや」
リリス「シャミ子よ、これは呪いの影響かもしれないぞ」
シャミ子「呪いの影響…?」
リリス「うむ」
リリス「魔力の最大値の低いシャミ子の眷属になったことにより、エーテル体である桃に呪いのような作用が出ているのかもしれん」
シャミ子「そ、そんな…!」
シャミ子「じゃあ私は一体どうしたら…」
リリス「まずはこの現象の原因を突き止めなくてはいけない、呪いの発動には何かトリガーがあるはずだ」
シャミ子「もんも……」
ビキビキビキィ!!
桃「あ、ぁああ…あああああ゛!!も、もうやだぁ゛!!」ズキズキッ
桃「な、なんで!?おかしい…これは絶対におかしい……」
桃「なんで私がこんなめにぃ……いぃっ゛!!」ズキズキ
シャミ子「大丈夫ですか桃!!」
桃「ふーっ……ふーっ……」
シャミ子「ごせんぞ!桃の苦しみ方が普通じゃないです!このままじゃ桃が…!」
リリス「そりゃ連続でこむら返りを起こしたら激痛だろう、余でもそーなる」
リリス「ふむ、一体なぜこんな事が…」
シャミ子「もんも!!死なないでください!!」
ビキビキビキィ!!ビキッ!!!
桃「あ……ああああああ゛!!!!」
桃「な、な゛んでぇ゛!?なんで両足ぃ…っ!?!?」ズキズキズキ
桃「ひぐっ……うぐっ……うぐぅ…っ」
桃「ううう゛!!!ぅぅううううう゛う゛!!!」ゴロゴロ
シャミ子「ごせんぞ、タオル噛ませました」
リリス「うむ、噛み締めれば少しは気がまぎれるだろう」
リリス「さてシャミ子よ」
シャミ子「はい」
リリス「桃がシャミ子と眷属契約を果たしてそろそろ数日が過ぎる」
リリス「それから今日までの間桃に呪いの作用がなかったことを考えるに、トリガーはシャミ子自身にあると思うのだ」
シャミ子「やっぱり…」
シャミ子「私が無意識の内に桃を苦しめていたんですね」
リリス「そう落ち込むでない、今から余が少し桃と話をする」
リリス「その間少しシャミ子は席を外してくれ」
シャミ子「でも…私は桃が心配です」
リリス「なぁに、余はこう見えても呪いのスペシャリストだ!この場において余よりも光と闇について詳しい者はおらんだろう!」
リリス「必ずこの呪いの原因を突き止めてやるから安心するがいいシャミ子よ!少しの間だけ、呪いの再発防止のためにも協力してくれ!」
シャミ子「ごせんぞ…」
シャミ子「わかりました!桃を頼みます!」
リリス「…行ったか」
リリス「さて桃よ、少しは良くなったか?」
桃「…会話ができる程度には、動かすと激痛です」
リリス「よい、横になったまま話をしよう」
桃「はい…」
リリス「これは余の仮説なのだが」
リリス「シャミ子と同じ空間にいて、なおかつシャミ子が何かを発言する」
リリス「その発言の内一部の言葉をトリガーとして桃の脹脛がすんごい攣る」
リリス「余はシャミ子の『言葉』に反応して呪いが発生してると踏んでいるが、桃はどう思う?」
桃「私も同じ事を考えていました」
桃「学校での会話では呪いが発生した事がなかったので、今日のシャミ子の言葉を振り返ると…」
リリス「うむ」
リリス「もんも」
ビキッ!
桃「い゛っ!?」
リリス「もんも!!!もんももんももんも!!もんもんもんもんもんも!!!もんも!!もんももんも!!もんももんも!!もんもぉ……♡♡♡♡🍑」
ビキビキビキビキビキビキビキビビキビキビキィ!!!
桃「あ゛あ゛っ゛!!」ズキズキズキズキ
リリス「フハハ!!やはりシャミ子は余の子孫!!突き止めたぞ!!!同じ種族に似た魔力ゥ!!余でも発動が可能だぁ!!」
桃「だ、ダメ!!!全部!!全部ちぎれるうぅぅ゛…っ!!」ズキズキ
リリス「クハハハハ!!」
リリス「まぞく敗戦の歴史に数千年!!今ここにピリオドを打ってくれるわ!!」
リリス「どうだ魔法少女よ!!今まで良くも余の邪神像を放り投げてくれたなぁ!?」
リリス「文字通り手も足も出まい!!魔力も弱り、全身が攣りまくったただの桃色にはぁ!?」
桃「いやだぁ!!やだやだやだ!!やめて!!やめて!!いたい!!いたいいたい痛いぃ゛!!」
リリス「やめませーーーーーーん!!!!」
リリス「貴様にお似合いなのはヨダレを垂らしながら苦痛に歪むその顔よ!!澄ました顔が台無しで興奮するぅ!!」
リリス「シャミ子のトレーニング??ご協力感謝ァ!!↑貴様を眷属にした偉大なる我が子孫は今世紀最大のまぞくだぁ!!」
リリス「ん、んんんん~!!いい顔だ桃色魔法少女…!!」ゾクゾクゾクゥ
リリス「余はこの通り邪神像であるが故、貴様のその顔を写真に収めることはできないが」
リリス「今この瞬間は余の脳内に永久保存だぁ!!」
桃「ふーーーっ……ふーーーーーっ…」
リリス「まぁこのままジワジワと痛めつけるのもいいが、それではあまりにも貴様がかわいそうだ」
リリス「一つ条件を呑むのであればこの地獄から解放してやる!」
桃「はぁ…はぁ……条件…?」
リリス「そうだ!!」
リリス「余の像に近寄り、上から血を注ぐが良い!!」
桃「そ、そんなことしたら…!」
リリス「なぁに、命までは取らん!!余の魔力は戻らんでいい、肉体だけ外に出れれば上等よ!!」
リリス「数滴だ!!貴様の魔力が尽きるギリギリで許してやる!!」
桃「わ、わかりました……」ヨロッ
リリス「…そうだ!!近寄れ!!その剃刀の刃を握りしめろ!!」
リリス「そして余は数千年の封印から解き放たれこの時代の土を踏むのだぁ…!!」
ニギッ
リリス「おっ?」
桃「解き放たれるのはこの世からだよ、このわるまぞくめ」
リリス「ぬ、ぬぬぬぬ!!ぬおおおおお!!!!余の像がち、千切れれれれ!!!!!」
桃「…私は魔法少女なんてほとんど引退してるつもりだし、まぞく討伐なんて興味がなかった」
桃「だけどあなたはちがうよリリスさん、この先あなたはシャミ子の側にいちゃいけない」
リリス「ぐぐぬぬぬぬあああああ!!!!千切れてなるものかぁ!!!!」
リリス「何千年だ!?!?!?余は何千年の暗闇を見た!?!?!?」
リリス「馬はいつ不要になった!いつ夜道が明るくなった!いつ余の故郷は滅んだ!どこだ!?どの時代だ!?!?」
リリス「報われるべきだ!!貴様ら魔法少女なんかに余を殺す資格があるのかぁ!?!?」
桃「たしかにあなた達まぞくには理不尽に虐げられる者もいる、だから私は姉のようにそんなまぞくに手を差し伸べたかった」
桃「リリスさんにも辛い過去があったんだと思う」
桃「でもごめん、心を失ったまぞくは倒すしかない」
リリス「ううううおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
リリス「もんももんももんももんももんももんももんももんももんももんももんももんも!!!!!!」
桃「ぐううううううううう!!!!!」ギチギチギギチ
リリス「離せ離せ離せぇ!!!余は……余はまだぁ!!!」
シャミ子「…ごせんぞ?桃の様子はどうですか?」ヒョコッ
桃「この通り、すっかり元気だよ」
シャミ子「桃!」
桃「魔力操作のコツは姉に教えてもらったから、私の呪いはバグみたいなものだったしすぐに修正できたよ」
桃「ね、リリスさん?」
リリス「うむ…何とかなって何よりだ」
シャミ子「よがった……わだじと契約したせいで桃が苦しんでいると思うとつらくて…」グスッ
桃「ほら、泣かないでシャミ子」ナデナデ
シャミ子「…もんも」
リリス「い゛っっ!?!?!?」
桃「ふふっ、やっぱり」
桃「眷属契約した私とシャミ子の魔力って似てるんだ…呪いの肩代わり、上手くいってよかった」ボソッ
シャミ子「へ?」
桃「つまりはシャミ子とお揃いって事だよ」
シャミ子「おそろ…!?私と桃の魔力はおそろなんですか!?」
桃「そうだよ、二人一緒」
シャミ子「えへへ……もんもとおそろ……」
リリス「あ゛ぐっ゛!?!?」ビキビキッ
気を付けろ皆んな!これからの寒い季節目覚めの背伸びは厳禁だ!筋肉の緊張により脹脛から強烈な痛みが登り、のたうち回るハメになるぞ!!
適度な運動と寝る前のストレッチを心がけ、健康まぞくを目指すんだ!
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コメント一覧 (15)
-
- 2019年11月17日 13:23
- >>1
ラスボス感がすごい
-
- 2019年11月17日 18:06
- >>1
自分が罪を犯して刑務所に何年か入ってたら実家も家族も無くなってて、唯一連絡が取れたのが産まれたことすら知らない初対面の孫だけみたいな状況。更に孫は自分が刑務所にぶちこまれることになった奴の親戚と仲が良い
-
- 2019年11月18日 08:38
- >>1
これ高橋さんに演じて欲しいわ
上手くぼかしてるご先祖の悲哀が詰まってる
-
- 2019年11月17日 09:39
- ※1
はい、「もんも」
-
- 2019年11月17日 10:02
- 血なんか注いでこれ以上弱体化したらシャミ子を守れなくなるんだから当然だよなぁ
-
- 2019年11月17日 10:47
- >今まで良くも余の邪神像を放り投げてくれたなぁ!?
よくよく考えると物に封じられて身動き取れないのにゴリラ筋力で放り投げられるのめっちゃ怖そう
落ちる場所によっては見つけてもらえるかわかんないし
ごせんぞ、なんだかんだストレス溜めてたんですね……
-
- 2019年11月17日 12:05
- 桃さんは脛がバキバキになっちゃう呪い
俺はこかn
-
- 2019年11月17日 17:27
- >>5
ひでぇ…跡形もなく消し飛んでやがる…
-
- 2019年11月18日 08:39
- >>9
でも断面がなんか桜っぽい形
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- 2019年11月17日 15:30
- こむら返りは慣れると前兆が分かるから痛み無しでやり過ごせるようになれるぞ!
-
- 2019年11月17日 15:35
- >>7
慣れるまで苦しむのか・・・
-
- 2019年11月17日 21:07
- もんも ……♡
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- 2019年11月18日 08:41
- >>11
あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
-
- 2019年11月18日 08:43
- シャミ子が目覚めるまでの数千年誰とも話せず暗闇に閉じこめられてたってご先祖の心思ったよりヤバそう
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リリス「馬はいつ不要になった!いつ夜道が明るくなった!いつ余の故郷は滅んだ!どこだ!?どの時代だ!?!?」