シャミ子「私ってサキュバスなんですか!?」
リリス「ここで一つ、まぞく的に力を有効活用するためにもこの力の詳しい話をしようと思う」
シャミ子「と言いますと?」
リリス「シャミ子よ、お前は夢魔についてどの程度の知識を持っているんだ?」
シャミ子「うーん…」
シャミ子「よくわからないけど、夢の中に入って心のお掃除をするごいごいすーな感じ…?」
リリス「夢魔は心のお掃除屋さんではないぞ!?」
リリス「良いかシャミ子よ、夢魔はどちらかというとお前の認識とは違って『汚す』側なのだ」
シャミ子「汚しちゃうんですか!?せっかく綺麗に掃除したのに!?」
リリス「掃除する方が特殊だ!夢魔とは古来より、相手の夢に侵入して…」
リリス「心を掌握するために誘惑する種族なのだ!」
シャミ子「…なんかすごいまぞくっぽい!」
リリス「ほらゲームとかでもよく出てくるだろ?いわゆるサキュバスってやつだ」
シャミ子「私ってサキュバスなんですか!?」
シャミ子「……あれ?ごせんぞはなんかちがくないですか?」
リリス「シャミ子よ、どの辺が違うのが説明しておくれ」
…
リリス「と言ったように、夢魔は相手の欲望…主に肉欲を叶えるためにピンク色な感じの夢を見せ」
リリス「相手の心や精気を奪う強力なまぞくなのだ」
シャミ子「…わ、わたしってそんなにえっちな種族なんですか?」カァァァ
リリス「まぁ人間とは価値観が違うからな、恥じらう必要もあるまい」
リリス「と、ここで本題なのだが」
リリス「シャミ子よ!お前は桃を眷属にしたいのだろう?」
シャミ子「……はい」
リリス「であれば!シャミ子、いっちょ桃の夢の中でやつを誘惑してこい!」
シャミ子「へっ?誘惑?」
リリス「さっき説明した通りの誘惑だ」
リリス「えっちな感じのやつ」
シャミ子「も、もももも桃とっ!?」
シャミ子「むりですむりです!!そういうのは私できません!!」カァァァァ
シャミ子「桃は宿敵だしそういうのは卑怯だし大体私知識とか経験全然ないので何をすればいいのかも全く…」ドキドキ
リリス「シャミ子は素敵なご先祖譲りの綺麗な心の持ち主だからそう言うと思っていたぞ」
リリス「そこで提案だが、桃を夢の中で覚醒させ、意識がある状態で正々堂々誘惑するというのはどうだ?」
リリス「これで卑怯ではないだろう?」ニヤリ
シャミ子「だとしても、私はそういう経験ないので……」
リリス「それは今日、この封印空間で余がシャミ子にじっくりと教えてやろう」ジリッ
シャミ子「ごせんぞ……?」ゾワッ
シャミ子「はふぅ…っ!」ビクッ
シャミ子「ごせんぞ…尻尾の付け根がなんかヘンな感じです……っ」ゾクゾク
リリス「ふふふ、愛いやつめ」
リリス「まぞくを堕とす時はまずはここだ」
リリス「余も封印空間では暇さえあればここを弄って……」サンサワ
シャミ子「も、もうわかりましたから!尻尾触るの禁止です!」バッ
リリス「むぅ、ここからがリリスちゃんスペシャルのすごいところなのに」
リリス「このまま前の方も弄ってだな…」
シャミ子「前の方ってなんですか!?禁止です!!まぞく弄り禁止!!」
リリス「…とは言ってもシャミ子よ」
リリス「その程度の夢魔知識では桃を眷属にすることなど到底叶わんぞ?」
シャミ子「うぅ…」
リリス「まぁシャミ子が嫌なら無理にとは言わん、仕方がない事だ」
リリス「…余はかわいい子孫の為に最善を尽くしてあげたいだけなんだがなぁ」クスン
シャミ子「ごせんぞ…」
シャミ子「……わかりました」
シャミ子「教えてくださいごせんぞ!桃と戦う為の『リリスちゃんスペシャル』を!」
リリス「よくぞ言った!」
シャミ子「結局目が醒めるとあんまり覚えていません…」
シャミ子「なんだか凄く大切なものを犠牲に魔法少女と戦う技術を会得したはずなのにーっ!」
良「良も一緒に思い出す!おねえがんばって!」
シャミ子「良……お姉ちゃんがんばって思い出します!」
シャミ子「ふぬぬぬぬぬぬ!!!」
良「力んでも思い出さないから!」
良「まずはご先祖さまに言われた言葉を断片的に整理していこう?」
良「そうするときっと答えに近づけると思う」
シャミ子「ごせんぞに言われたことですか…」
シャミ子「…たしか」
シャミ子「夢魔の力について話していました、夢魔は本来相手の夢に入り込み、色んなことをして心をなんちゃらするとか…」
良「!!!」
良「良知ってる!そういうの本で見た!」
シャミ子「本当ですか!?」
シャミ子「良はできた妹です!ぜひおねえちゃんに教えてください!」ナデナデ
良「えへへ…」
良「あ、あのね、おねぇ」
良「言葉で説明するのはむずかしいから…その」
良「良でよかったら、直接教えるよ?」ドキドキ
シャミ子「どんとこーい!」
シャミ子「どうして服を脱ぐんですか…?」
良「おねぇのため……魔法少女打倒のため……」ヌギヌギ
シャミ子「どうして下着姿なんですか!?」
良「…よし」
良「おねぇ、始めよっか」ドキドキ
シャミ子「服を来てください良!風邪引いちゃいますよ!」
シャミ子「いくらお母さんがセールを求めてたまたま遠めのスーパーまで買い物に出かけていたとしても!真昼間から下着でくつろぐ妹を姉として見過ごせません!」
良「聞いておねぇ!これはおねぇの力と関係がある事なんだよ!」
良「ご先祖様の言葉を思い出して!おねぇは夢の中で何をしなくちゃいけないのか!」
シャミ子「……!!」
『いっちょ桃の夢の中で奴を誘惑してこい!!』
シャミ子「あっ……」カァァァ
良「おねぇ……いいよね?姉妹なんだし」
良「……んっ」チュッ
シャミ子「!?!?!?」
シャミ子「……良?どうして、私達姉妹なのにこんな事」ドキドキ
良「ごめん、初めては桃さんが良かったかな?」
良「でもこれはおねぇの為、吉田家の為だから」
良「良ができることならなんでもする…」ドキドキ
シャミ子「やっ、そ、その……」
シャミ子「良のその気持ちは嬉しいんですが、もう少し大人になってからの方がおねえちゃん的にも…」
良「良はまだこどもだけど、おねぇの役に立てるよ?」
良「おねぇはそこに寝たままでいい」
良「ぜんぶ、良に任せて?ぜんぶぜんぶ教えてあげるから…」ガバッ
シャミ子「ちょ、良……っ!そこは……」ビクンッ
良「なんだか良も少し変な気持ちになってきた」
良「最後まで……いいよね?おねぇ」ドキドキ
シャミ子「………お母さんにはナイショですよ?」
桃「シャミ子、なんだか少し雰囲気が変わったね」
シャミ子「クククのク……私は今までの私とは違う」
シャミ子「今日という今日こそは貴様を倒し、私への忠誠を誓わせてやる」
桃「ふーん、それでわざわざ私の夢の中に入ってきたんだ」
桃「でも、私を夢の中で覚醒させたのは迂闊だったね」
桃「こうなってしまったら魔力的な問題でいくら夢の中のシャミ子でもわたしには敵わないよ」
シャミ子「………」
桃「少し雰囲気が変わってなんだか心配したけど、いつもの抜けてるシャミ子でよかった」クスッ
ガバッ
桃「……シャミ子?」
シャミ子「私は宿敵として敬意を払い、正々堂々戦う為に桃の意識を覚醒させました」
シャミ子「たとえ桃が強力な魔法少女であろうと、私はその桃を従える為だけに力を得ました」
シャミ子「ゆえに、今日の私は負けません」チュッ
桃「…んむっ!?」
『まずはいつもとは違う自分を演出した後、突発的な行動で相手を恐縮させろ』
『そこから強引にムードを作り行為に持っていくのだ!その先は夢魔の独壇場よ!』
シャミ子(今ならごせんぞの言っていた言葉の意味がわかります)
シャミ子(最強の物理魔法少女の桃が……片手ダンプのあの桃が……)
桃「シャ、シャミ子……?どうしちゃったのかな…?」ドキドキ
シャミ子(少しの恐怖と期待の眼差しを向けている!!)
『桃さんは多分待っているんだと思う、おねぇから強気でグイグイこられるのを』
『桃さんはどちらかと言うと大人しくて奥手な感じだから、おねぇが主導権を握る感じでいけばコロッと堕ちるはず』
『おねぇも女の子だからわかるよね?さっき良にめちゃくちゃにされて……どんな気持ちだったのかな?』
シャミ子(あの時の事を思い出すのは少しお姉ちゃん的には恥ずかしいですが……///)
シャミ子(今なら良に教えてもらった事が理解できます!!)
桃「……っ」ビクッ
シャミ子「ふふふ、どうしちゃったんですか桃」
シャミ子「お腹を触ってるだけなのにそんなに切ない顔をして」
シャミ子「桃は夢の中でまぞくにお腹をさすられて変な気分になっちゃういやらし魔法少女だったんですか?」ナデナデ
桃「そ、そんなことな……んっ……」ゾクゾク
桃「今日は私の負けでいいから…!」
シャミ子「……!!」
桃「だから焦らさないでほしい…」
桃「その、お腹だけじゃなくてそろそろ……」モジモジ
シャミ子「んん~?どうしたんですか?」
シャミ子「どこを触って欲しいか言葉で言ってくれないとわかりませんよ?」ニヤニヤ
桃「そ、その……もう少し下の方を……」ドキドキ
シャミ子「……今日の桃、すごく素直でかわいいです」ボソッ
シャミ子「私的にはずっとお腹を触っていたいですが、桃が可愛くおねだりしてくれるなら考えてあげてもいいですよ」ドキドキ
桃「……わかった」
ーーーーー……
桃「うぅ………」
ミカン「桃!!どうしちゃったの!?」ピトッ
ミカン「す、凄い汗だわ! …急いで起こさなくちゃ!」
ミカン「起きて桃!!」ユサユサ
桃「うーん……」
ミカン「……全然起きないわね、こうなったら柑橘果汁目薬で無理やりにでも」ゴソゴソ
シャミ子「まさかあの桃がこんなふうになるなんて思ってもいませんでした」
シャミ子「私よりずっとずっと強い魔法少女の桃が、夢魔の力に負けちゃうんですね」
桃「うう……言わないでシャミ子…」ドキドキ
シャミ子「こんな風に言葉で責められてもまったく抵抗しないんですね」
シャミ子「このまま私におねだりして眷属になりましょう?」
シャミ子「ほら、桃!その可愛い声で私におねだりしてみてください!」ドキドキ
桃「わ、私を……」ゴニョゴニョ
シャミ子「全然聞こえません、もっと大きな声で」
桃「わ、私を………っ」ドキドキ
ガバッ
……
桃「私をいっぱい気持ちよくしてください!!!」
ミカン「!?!?!?!?」
ミカン「おはよう桃」
桃「…だれ?シャミ子…?」
桃「うっ……目がしょぼしょぼして開かない…っ!」
ミカン「ご、ごめんなさい桃」
ミカン「すごくうなされてて可哀想だったから無理やり起こしてしまったわ」
桃「……」
ミカン「そ、それよりどんな夢を見ていたのかしら?」
ミカン「差し支えなければ少し聞かせてほしいのだけれど…」ドキドキ
桃「……夢」
桃「そうか、全て夢…」
桃「私はもう少しでシャミ子と……~~~っ!!!」ドキドキ
ミカン「……その表情はどんな感情?」
桃「恥と悔しさと後悔、あとミカンへの憎しみ」
ミカン「ごめんなさい!!私もしかしてまたやってしまったのかしら!?」
桃「良かれと思ってのことなのだろうけど、今回は裏目だよ」
桃「少しでかけてくるから」
ミカン「こんな時間にどこへ…?」
桃「まぞく退治」
シャミ子「あの~……桃?」
シャミ子「どうして私は縄跳びで縛られているんでしょうか」
桃「シャミ子が悪いんだよ」
シャミ子「えっとその…」
シャミ子「こ、今回は色々と作戦を練って貴様との勝負に挑んだが、激闘の末貴様の勝利といったところだな!」
シャミ子「それでこそ我が宿敵!簡単にやられてしまっては私としても拍子抜けだ!」
リリス「うむ!シャミ子はよくやった!ほれ、おなじみのやつをやってさっさとずらかるぞ!」
シャミ子「…これで勝ったと思うなよーーー!!」
桃「………」
シャミ子「………これで勝ったと思うなよー…?」
桃「そっか」
シャミ子「あの、桃?決着はついたと思うのでそろそろこの縄跳びをほどいてほしいのですが」
桃「シャミ子」
桃「さっきの続きをしなきゃだよね?」ガシッ
シャミ子「……ごめんなさいでした」
頑張れシャミ子!姉妹仲良しでなによりだ!慣れない事をする時は常に最悪の事態も想定し、頭脳派まぞくを目指すんだ!
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コメント一覧 (25)
-
- 2019年10月16日 19:22
- 🍊「またわたしなんかやっちゃいました!?」
-
- 2019年10月16日 19:32
- ひさびさにシャミ子が悪くない
-
- 2019年10月16日 19:41
- 安定の安全装置🍊
-
- 2019年10月16日 19:43
- 良ちゃんの方がサキュバスでは?
-
- 2019年10月16日 19:44
- もんもぉ
-
- 2019年10月16日 20:00
- 🍊…本当に…
-
- 2019年10月16日 20:04
- 実際封印空間とかクソほど暇だろうし何千年もいたらそりゃ猿みたいにシちゃうよね
-
- 2019年10月16日 23:28
- >>7
交尾の相手いないしな
-
- 2019年10月16日 20:08
- 一日一シャミ悪
-
- 2019年10月16日 20:43
- 🍊🍊🍊🍊🍊
-
- 2019年10月16日 20:56
- 🍊
-
- 2019年10月16日 21:28
- 清子お母さんは、シャミ子の教育もそうだけど良子ちゃんの読書傾向についてもうちょっと軌道修正考えましょう
-
- 2019年10月16日 21:30
- 実際、顔良しスタイル良し性格も良しのシャミ子なら、男には困らないだろうなぁ・・・。
シャミ子の隠れファンの男子生徒も多そうだ・・・。
シャミ子みたいなサキュバスがいたら、大抵の男ならコロッと落ちそうだなぁ・・・。
僕の所にも来てくれないかなぁ・・・。
後、シャミ子ってチョロそうだから、美味しいお菓子なんかに釣られて、ナンパ男にあっさりとお持ち帰りされそうだ・・・。
-
- 2019年10月16日 21:39
- >>12
シャミ子「私そんなにチョロそうですか!?小学生じゃあるまいし、ケーキとお茶位でホイホイと・・・ホイホイと・・・うぅ、でもケーキ・・・。」
リリス「シャミ子よ、涎が出とるぞ・・・。」
-
- 2019年10月16日 22:34
- >>12
原作二巻の成績発表の張り出しを見るに、多分男子生徒はいないと思う
-
- 2021年03月04日 00:20
- >>12
まちカドまぞく知らんのなら無理にコメしなくてもええんやで?
-
- 2019年10月16日 21:48
- 姉妹百合もいい!
-
- 2019年10月16日 22:34
- サンキュー🍊
-
- 2019年10月17日 02:27
- これは清子さんも相当なテクニシャンとみた
-
- 2019年10月17日 04:55
- シャミ子もだけど🍊が悪いんだよ
-
- 2019年10月17日 10:48
- セーフティ🍊を誰か止めろやちくしょう!
-
- 2019年10月17日 19:34
- ダンボールさんは全てを見ていた
-
- 2019年10月17日 21:05
- シャミ子や続きを見せておくれ…
-
- 2019年10月18日 08:14
- ※この後魔族は魔法少女が美味しく頂きました
-
- 2019年10月19日 06:29
- ごめんなさいでしたすこ