先輩(♀)「おはようございます。まだ生きていたようで安心しましたよ。」
先輩「…………おや。なんだ、今日はきちんと食事を摂ったのですか。ふふふ、あれだけの大口を叩いておきながら、結局空腹には勝てませんでしたか。情けない。」
先輩「まあ、予想通りではありますが。私の施しは受けないとか、潔く死を選ぶとかなんとか言っていましたが、結局極限状態に陥った人間はなんとかして生きようとするものです。」
先輩「それがたとえ、自分の立派なプライドをかなぐり捨ててでも、ね。……かわいいですよ、○○くん。」
先輩「それで、今日の食事は美味しかったですか?ふふふ、私が作ったんですよ。やっとキミに食べてもらえて、私も嬉しいです。」
先輩「……どうですか?死ぬほど嫌いな私の手料理で、生きながらえた感想は。…………ふふ、大丈夫。何も言わなくても分かります。」
先輩「この調子でどんどん元気を取り戻していってくださいね。私としても、いつまでもキミの弱っている姿は、可哀想で見てられませんから。」
先輩「……外はだんだんと秋めいて、あたりも少しずつ涼しくなり始めましたよ。キミが外の空気に触れるのは、一体いつになるのでしょうね?」
先輩「…………一生ありませんよ、もうそんな機会はね。キミはずっとここで、私の管理下に置かれて暮らすんです。」
先輩「それがキミの幸せ…………今は理解できなくとも、いずれ分かるときが来ます。」
先輩「そのときが来るまで…………好きなだけ、足掻いてください。キミの情けない姿を見るのは、私にとってとても幸せなひと時ですから。」
先輩「そうして時間という概念をすっかり抜き落として、ただ私がここを訪れることで時が流れているのだと認識してください。………さて。」
先輩「今日はキミに朗報を持ってきました。キミの退学手続きが無事に済みましたよ。これで晴れてキミは無職です。」
先輩「よかったですね。日頃からキミは無為に学生生活を送っていたようでしたから、これで少しは肩の荷も降りたことでしょう。よかったですね。」
先輩「しかし案外あっさりと済みました。もう少しキミのクラスや友人からやかましく問いただされるかと思っていたのですが……ふふふ。」
先輩「要するにキミは、彼らにとってその程度の存在だったわけですね。ああ、あいつ退学するんだ…………それだけで済んでしまうほどに。」
先輩「キミが今まであそこに通っていた時間、そして育んできた友情とは、一体なんだったのでしょうね。可哀想ですね、○○くん。」
先輩「しかし、これで分かったでしょう?キミには最初から、支えになれる人物は私しかいなかったのですよ。キミを想ってやれる存在は、この世でたったひとり、この私だけだったということです。」
先輩「大人しく私のことを想ってさえいれば、もう少し事はシンプルだったのに。そして、こんな狭い部屋に監禁されることもなかったのに。キミは本当に、愚かな男だ。」
先輩「でもね、私はそんな愚かなキミだから大好きなんです。私の優越感を満たしてくれて、情けなくて、たまらなく愛おしい……私にとって、キミは本当に大切な存在です。」
先輩「だからこそキミは私のために存在するべきなんです。だって、どうでもいいでしょう?どうせキミのことなんて簡単に忘れてしまうような人間ばかりなんです。」
先輩「私は、この部屋の外でもずっと……いつもいつも、キミのことを考えていますよ。これほどまでにキミを大事にしてくれる人間が、他にいるわけもない。」
先輩「だから……さっさと堕ちてください。キミのことを、貪らせてください。骨の髄まで、私にしゃぶり尽くされてください。」
先輩「大事に、大事に……食べてあげますから。」
先輩「ふふふっ、飛び起きるなんて酷いですね。そんなに私の膝枕がお気に召しませんでしたか?」
先輩「いつものその硬くて薄い寝具では、キミもよく眠れないだろうと思ってしたことなのに。少し傷ついてしまいます。」
先輩「でも、キミの寝顔はいつもより健やかでしたよ。安心しきっていて、まるで赤ん坊のようでした。……どうにかなりそうなほど、かわいかったですよ。」
先輩「それに、キミには分からないでしょうが、いつもよりも長く眠っていたようですよ。キミの睡眠データは毎日私のもとへ届いているので、いつ何時間寝たのか、私は知っているんです。」
先輩「……口では可愛げのないことを言っておきながら、結局これだからな…。…………本当に、どれだけ私を喜ばせてくれるんですか、キミは?」
先輩「……いやだな、私が嘘を言うはずがないではありませんか。キミがどう思ったところで、キミが私の匂い、私の温もり、私の雰囲気……どれをとってもそれに安心感を覚えてしまっていたことは揺るぎない事実なんです。」
先輩「仮に嘘だったとしても……キミにはそれを証明する手立てがない。どれだけの時間を眠っていたかすら把握出来てないキミには、キミの主張を裏付けるものが何もないんです。キミが振りかざすのは、なんの根拠もない自分のつまらないプライドだけでしょう?」
先輩「そんなもの……そんなくだらないもの、何の役にも立たないんですよ。だからキミは、私の存在に安心していた。これが、事実になってしまうんです。ふふふ、悔しいですね、○○くん。」
先輩「まあまあ、そう怒らないで。もう少し横になりますか?そうすれば少しは心も静まるでしょう。…………もちろん、お膝はお貸ししますよ。何時間でも、ね。」
先輩「……ああ……本当に悔しそう…。……かわいいな…………本当に、かわいいよ……○○くん…。」
先輩「おや、つれないですね。いつものようにふたりで仲良く遊びましょうよ。いつもいつも、私は楽しいですよ?」
先輩「そうだな、それでは気乗りしない○○くんのために、今日はひとつゲームをしましょうか。」
先輩「なに、簡単なゲームですよ。それに、ご褒美も考えてありますよ。きっとキミも喜んでくれると思います。」
先輩「もし私に勝つことが出来たら……24時間だけ、キミを外へ出してあげましょう。もちろん、私は同伴しません。キミひとりで好きなことをしてきて構いませんよ。」
先輩「逃げられては困りますから念のためGPS機能のついた時計かなにかを身につけてはもらいますが、それでも外の空気に飢えているキミにとっては、悪くない話ではありませんか?」
先輩「ふふふ、俄然やる気になってくれて私も嬉しいですよ。それではひとつ、私と勝負です。」
先輩「といっても、キミにはある数字を当ててもらうだけです。それはとてもシンプルで、普通に生きている人間なら誰でも当然分かる簡単なものです。いいですか?」
先輩「では問題です。キミがここに監禁されてから、今日でいったい何日経ったでしょう?」
先輩「おや、怒らないでくださいよ。普通に生きているなら、誰でも分かることでしょう?」
先輩「人はいつも時計やカレンダーなどによって時間をコントロールして生きています。それが、ごくごく当たり前の人間の生活です。」
先輩「ただキミは、“普通”ではないというだけのこと。キミは時間という概念から隔絶された、迷子のようなものです。哀れですね、ふふふふ。」
先輩「…………おや、諦めるのですか?こんな簡単な問題を答えるだけで、キミは1日だけ自由な時間を与えられるのですよ?」
先輩「……興が冷めてしまいそうです。それでは、キミのためにヒントを与えましょう。」
先輩「なにも、キミには時間の流れを知る術が全く用意されていないわけではないのですよ。よく考えてみてください。この部屋には、定期的にある変化が訪れているんです。」
先輩「このなにもない白い箱に起こりうる外的要因……それを考えれば、あるいは答えにたどり着けるかもしれませんね。」
蒸留水だと30日
水だと1か月半生きれるらしい
ヤンデレに監禁されるときは参考にしてくれ
もろちん元々の生活スタイルや監禁開始時の体調に大きく左右されるという事も併せてご参考ください
先輩「……ふふ、流石は○○くん。監禁生活で脳が萎縮しているかと思いましたが、まだまだ捨てたものではありませんね。……それで?」
先輩「…………私、ですか。」
先輩「…………。……………ふふっ…………へぇ…………なるほど…。」
先輩「……つまり、まとめるとこういうことでしょうか。」
先輩「“定期的に訪れる変化”とは、私のこと。私が毎日おはようございますとこの部屋の扉を開ける回数、つまりそれがキミの監禁日数に直結している、と。……なるほど。」
先輩「……素晴らしい!流石は○○くん。私の意図した答えを導き出してくれましたね。ああ、なんと聡明な人だろう!私は少しばかり、キミのことを見くびっていたようです。」
先輩「正直見直しましたよ。食事もまともに摂らないキミのことですから、頭を抱えてそのまま眠り込んでしまうものかと思っていましたが…………やはり私の愛する人です。かわいいかわいい、私の○○くん…。」
先輩「…………では、答え合わせといきましょうか。ずばり、答えは何日間でしょう?」
先輩「………………ふふっ……あっははは………。」
先輩「……不正解です。」
先輩「ふふっ……いやいや、残念ですが本当に不正解ですよ。あまり取り乱さないでください、見苦しくって……ふふふっ……笑いが…っ、堪えられそうに……っ。」
先輩「……ふぅ。…………まず、私が与えたヒント。これに関しては私の意図したものを完璧に捉えてくれました。そう、変化というのはつまり私がここを訪れること。」
先輩「ですがね…………実はこのヒント、何の役にも立たないんですよ。私がキミを正解に近づけさせるような真似をするはずがないじゃありませんか、馬鹿馬鹿しい。」
先輩「なぜ私が日に一度しかキミに会いにこないと思ったのですか?だって私は、こんなにキミのことが大好きなのに。」
先輩「いつもは日に数回……多いときには、数時間おきにこの部屋を訪れていますよ。まあ、所用でやむなく家を留守にしたこともありましたが……それ以外はいつも、キミに会いに来ていますよ。」
先輩「私がいつも“おはようございます”と言って扉を開けるのは、キミに対して余計な情報を与えたくないから。昼だろうが夜だろうが、私はいつも“おはようございます”と言っていますよ。」
先輩「それなのに、キミは……ふふふ、本当に思い込みというものは怖いものですね。一度こうと思い込んだら、それを手放そうとは考えない。その前提のもとにロジックを組み立ててしまうんですね。」
先輩「そうとは知らずキミの……名探偵にでもなったかのような、あの自信たっぷりに訳の分からない理論を並べて……っふふふ……まるで鬼の首を取ったかのような、あの顔……!ふはははっ……思い出しただけで、くくっ……!!」
先輩「ああ……………キミというやつは本当に……本当に愚かだ…。しかし、それだからこそ愛おしい…。大好きです。愛しています。結婚しましょう○○くん。あはははっ…!」
するってぇとおめぇさんあれかい?
お粥とかでもダメなのかい?点滴とかじゃなきゃいけねぇってのかい?
>>22
薄い重湯や点滴からじゃないといけないんじゃなかったっけな
血糖値が急激に上がるからだっけかで死ぬ
それで引揚者なんかは結構死んだ
怒りと恥ずかしさとストレスでガチ泣きしたい
先輩「何はともあれ、これでまたキミは自由になるチャンスを棒に振ったわけですが…………ああ……初めからそんなものないか。」
先輩「しかし、これで少しは理解したでしょう?キミがなにをどう頑張ったところで、私にコケにされて、馬鹿にされて、笑われて……それですべてが終わってしまう。」
先輩「だったら初めから、余計な希望など持たないほうがいい。どうせ苦しい思いをする。どうせ裏切られる。どうせ、私の悪意に飲み込まれる。」
先輩「だからキミは大人しく……私に愛されてさえいればいい…。私のこの濁流のような愛情に身を投げ出して……溺れ死ぬほどに愛されてしまえばいい。」
先輩「…………キミにはいつも意地悪をしていますが、私がキミを愛する気持ちに嘘偽りはありませんよ。それだけは私が補償します。これは天にでも神にでも、何にだって誓える。」
先輩「……私はこんな性格ですから、キミに愛し返してもらおうだなんて、そんな虫のいいことは思っていません。……でも…」
先輩「でも、もし仮に……何かの間違いで。キミが私を、私のことを愛してくれたとしたら…………私は、きっと……」
先輩「…………お願いですから……はやく、私に堕ちてください。私にキミのすべてをください。愛も、憎しみも……キミのすべてが欲しいんです。」
先輩「はやく……私にキミを、ください…。」
先輩「…………少しのあいだ、抱きしめても……いいですか…?もし、気に入らないようなら……そのまま…………私の首を締めて……殺してしまっても…………いいから…。」
先輩「……っ……ありがとう、○○くん…。…………………ああ……キミの身体…………もっとはやく、こうしたかった……。」
先輩「…………くっ……ぅ……………っ、ふ…………っ………○○、くん………っ。」
先輩「キミは…………ふ…っ…………ぅ、く…くっ…………キミは、本当に…………っ……!!」
「そんな事しても得ないよ」「早く楽になりなよ」みたいに諭してくるタイプ
諭すタイプのキレ方好き
最終的には髪の毛掴まれて「いい加減にしようよ…!ねえ!!」とか言われたい
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コメント一覧 (4)
-
- 2019年09月18日 04:00
- きっとすげぇ歪んだ顔してんだろうな
最高
-
- 2019年09月18日 19:12
- フリーザじゃねそいつ?
-
- 2019年09月18日 21:26
- これこそどうよだわ
デレ要素ないけど