【モバマス】千川ちひろ「真っ暗ですね」佐藤心「停電してるからね☆」
佐藤心「あなたは段々眠くなーる……」千川ちひろ「催眠術て……」
これと世界観同じです。心さんとちひろさんがお友達です。
心「おっつスウィーティー☆」
ちひろ「お疲れ様です」
ちひろ「どうしたんですか、こんな時間に。明日までお休みですよね」
心「お土産持ってきたからちひろちゃんと食べようかなって♪」
ちひろ「お土産ですか?」
心「うん☆」
心「はい。メロン」
ちひろ「あら、立派ですね」
ちひろ「どうしたんですか、このメロン」
心「実家のお供え。よっちゃん達だけじゃ食べきれないからって持たされた☆」
心「『事務所のみんなで食べてね』ってよっちゃんは言ってたけどさ。うちって人数多いからメロン一個じゃ足りないじゃん?」
ちひろ「まぁそうですね。みんなメロン好きでしょうし」
心「だからみんな居る時に持ってくるわけにはいかなくて。かと言ってはぁと一人でメロン一個食べるのは辛いし」
心「ってわけでちひろちゃんだけが居そうな時間を狙って持ってきました☆」
ちひろ「そういう事ならありがたくいただきますね」
心「うん☆」
心「美味しいから大丈夫だよ☆」
ちひろ「かな子ちゃんに使用料支払いました?」
心「発言の流用にもお金かかるのか……」
ちひろ「現実はシビアなんです」
心「世知辛い世の中だ……」
心「まぁ、冗談はおいといて。本当はマリナルも一緒のはずだったんだよねー」
ちひろ「あぁ、そういえば同じタイミングで里帰りしてたんでしたっけ」
心「うん☆ せっかくだからこっちに戻るタイミングも合わせてご飯でも行こうぜーって話してたんだけどね」
ちひろ「けど?」
心「なんか急にさ。『……キテるわ。今。まさに。良い波が!』って海に行った」
ちひろ「麻理菜さん……」
心「やっぱりマリナルもPaだよねぇ」
ちひろ「まぁ……心さんのお友達ですし……」
心「ん? それってどういう意味?」
ちひろ「気にしないでください。それよりメロン食べましょう」
心「相変わらず雑な話の逸らし方だな☆」
心「それは多分大丈夫☆ 実家から保冷材入れてきたし♪」
ちひろ「さすが心さん! 食い意地が張ってる!」
心「どういう事だオイ☆」
ちひろ「冗談ですよ、冗談」
心「なんか今日のちひろちゃんテンション変じゃない?」
ちひろ「これでも結構疲れてるんですよ、私」
心「あらら。じゃあメロン食べて癒されてね☆ 癒されろ☆」
ちひろ「早く食べたいので切ってください」
心「急に図々しくなった気がする!」
ちひろ「疲れてる私を労ってくれそうな気配を感じたので」
心「まぁ労うくらいはいいけどさー……」
心「あ、もしかしてスプーンない? あの先が割れてるやつ」
ちひろ「あー……確かに見た事ないような……?」
ちひろ「とりあえず給湯室見に行きましょうか。どっちみち包丁は給湯室ですし」
心「うん☆」
心「ここってアイドル事務所だよね」
ちひろ「そのはずです」
心「なんで調理学校ばりに調理器具揃ってんの?」
ちひろ「アイドルのみんなの私物……でしょうか」
ちひろ「まぁ細かい事はいいじゃないですか♪ おかげでスプーンもあったんですし」
心「メロンにも使えるサイズのフルーツカッターがあるのは細かい事じゃない気がする」
ちひろ「私、フルーツカッターの実物初めて見ました」
心「はぁとは料理番組で使った事あるけど、私物で持ってる人には初めて出会ったぞ☆」
心「……誰のだろ?」
ちひろ「んー……。ケーキとかパフェの材料にしてるのなら愛梨ちゃん、志保ちゃん、かな子ちゃん……」
心「早耶ちゃんはフルーツウォーターにハマってたし、野菜ジュース作ってるネネちゃんあたりも怪しい気がする」
ちひろ「気にしても仕方ないですね。きっとアイドルの誰かですよ」
心「まぁそうだね♪」
心「フルーツカッターってさ。洗うのが結構めんどくさいんだよね……」
ちひろ「なるほど……」
心「こういう調理器具って最初は楽しいんだけど、最終的に包丁でいいやってなるんだよねー」
ちひろ「だから給湯室においてあるのかもですね」
心「あー、ありそう☆」
心「そう思うと使ってあげないのは不憫に思えて来たんだけど」
ちひろ「洗うの面倒なら包丁でいいですよ。楽ですし」
心「それもそっか☆」
心「じゃあ切りまーす。えいっ☆」
ちひろ「おー……」
ちひろ「メロンですね」
心「メロンですから」
ちひろ「丁度食べごろって感じで美味しそうですね」
心「だね☆ きっとよっちゃんが食べごろのを選んでくれたんだと思う☆」
ちひろ「妹さんに感謝ですね」
心「うん♪ ありがとうよっちゃん!」
ちひろ「じゃあ妹さんにも感謝して……」
心、ちひろ「「いただきます」」
ちひろ「ホントですね。美味しいです。お高いメロンな予感……」
心「なんでもお金に結び付けるの良くないと思いまーす」
ちひろ「高いものは美味しいですから。私なりの褒め言葉ですよ」
ちひろ「はぁ……。でもホントに美味しいですね」
心「だねー♪」
心「やっぱ果物ってこうやって丸ごとの方が美味しいよね」
ちひろ「カットしてある奴だとやっぱり味が落ちちゃいますし」
心「でも一人暮らしだとフルーツ丸ごとってハードル高くない?」
ちひろ「……高いです。りんごとか桃みたいなのなら良いんですけど、メロンとかスイカにパイナップルみたいな一個が大きいやつだとなかなか」
心「はぁとも撮影で頂くくらいだなぁ☆」
ちひろ「……こうやって一緒に食べてくれる人が居るのって幸せですね」
心「……ふふっ。でしょ?」
心「なんで!?」
ちひろ「心さんの満足げな表情にイラッときたので!」
心「貴様……!」
ちひろ「ん?」
心「ん? どした?」
ちひろ「雨降ってました?」
心「雨?」
ちひろ「雨音が聞こえた気がして」
心「んー……。あ、ちひろちゃん正解だわ。ほれ、雨雲レーダー」
ちひろ「うわぁ……。これは酷い……」
心「ゲリラ豪雨ってやつだねぇ」
ちひろ「あらあら……。雷も聞こえてきましたね」
心「だねー。まぁゲリラ豪雨なら30分もしたら止むでしょ☆」
ちひろ「そうですね。それに室内ならそんなに関係ないですし」
心「停電したりしてね☆」
ちひろ「あはは。まさかそんなそんな」
心「だよねー♪」
ちひろ「……」
心「停電、したね」
ちひろ「停電しましたね」
心「……」
心「なんかごめん」
ちひろ「心さんのせいではないです。たぶん」
心「出来れば言い切って欲しかったぞ☆」
ちひろ「心さんが停電って言いださなきゃ停電しなかった気がする!」
心「言いがかりも甚だしいなオイ☆」
ちひろ「まぁまぁ私なりの冗談なの……で……」
心「どした? 暗いから表情よくわかんないんだけど、なんかヤバそうな雰囲気してるけど」
ちひろ「……停電した場合ってパソコンってどうなります?」
心「え? そりゃ消え……あっ!」
ちひろ「……」
心「保存したのはいつ……?」
ちひろ「2時間前です……」
心「ド、ドンマイ!」
ちひろ「うわあああぁぁぁぁぁん! 私の2時間返して! 返して私の努力! お仕事ぉぉぉぉ!!!!」
心「だからバックアップはこまめにって比奈センセが言ってたのに……」
ちひろ「……デジタルはこれだから……」
心「おおぅ……まだダメっぽいな☆」
心「まぁはぁとも手伝うからさ。そうすれば2時間はかからないっしょ?」
ちひろ「ありがとうございます……」
心「いやー。休憩促したのはぁとだし? これでちひろちゃん見捨てては帰れないよね」
ちひろ「もしも見捨てて行ったら心さんのアパートの前に一晩中立っててやりますよ」
心「下手なホラーよりもホラー!」
ちひろ「はぁ……。でも私のうっかりなんで……。メロンに気を取られて保存を忘れた私の落ち度なんで……。悔しくなんて……ない……もん……」
心「おー、よしよし。とりあえずメロンでも食べな? はい、あーん」
ちひろ「あーん……。メロン美味しい……」
ちひろ「どうしました?」
心「もしかしてだけどさ。晶葉ちゃんならなんとかできたりするんじゃない?」
ちひろ「!」
心「おぉう……すごい勢いでスマホを……」
ちひろ「心さん!」
心「おう、どした?」
ちひろ「なんとかできるそうです! こういう時のために『停電した時に保存してなかったデータを引っ張り出す装置』があるそうです!」
心「長い上にピンポイント過ぎる☆」
ちひろ「良かった……! 本っ当に良かった……!」
心「きっと晶葉ちゃんも同じ経験があるんだろうな……」
ちひろ「でも今日は無理だそうなので明日復旧してもらいます♪」
心「晶葉ちゃんが居て良かったね☆」
ちひろ「はい♪」
ちひろ「でも今日はもうおしまいかな」
心「そうなん?」
ちひろ「はい。続きやるにも晶葉ちゃんに復旧してもらわなきゃですし、そこまで急ぎじゃないので」
心「急ぎじゃないのに残業してたの?」
ちひろ「キリの良いとこまでって思うとつい」
心「なるほど☆」
心「メロン食べてるのに?」
ちひろ「メロンは別腹です」
心「太るぞー?」
ちひろ「私まだ心さんより若いんで」
心「ひとつなんて誤差だろ☆」
ちひろ「しかしこれは紛れもない事実なんですよ。私は心さんよりも若いんです!」
心「なんかすっごいイラっとする!」
ちひろ「でも油断するとお肉が落ちないのも事実なんですよね……」
心「急に辛い現実突きつけないで……」
ちひろ「それにしても暗いですね」
心「まぁ停電してるしねー☆」
心「真っ暗だとスマホの画面がいかに明るいのかよくわかる」
ちひろ「こうしてメロンを食べ続けられるくらいには明るくなってますからね」
ちひろ「パソコンにしろスマホにしろ。電気って本当に便利でありがたいですね」
心「うん☆ ライブとかやるにも電気は必要だし☆ 今や現代生活にはなくてはならないもの☆」
ちひろ「電気が無い頃がどんな暮らしだったのか想像も出来ないです」
心「だね☆」
ちひろ「眩しい……。まるでステージの上でキラキラ輝く心さんのようです……」
心「急に褒めてどうした☆」
ちひろ「たまには本音を言っておこうかなって思いまして」
心「……ありがと☆」
ちひろ「顔赤いですよ」
心「急に褒められると照れるのー!」
心「あー! もう! ちひろちゃん!」
ちひろ「はいー?」
心「ご飯! ご飯行こ!」
ちひろ「メロン食べたのに?」
心「メロンはご飯じゃありません!」
ちひろ「ふふっ。それもそうですね」
ちひろ「あ、奢ってくれますか?」
心「なんでだ☆」
ちひろ「冗談ですよ、冗談♪」
End
沢田麻理菜さん!SSRおめでとうございます!
衣装の出来がすごく良いんでオススメですよ。何よりホーム画面の特訓前がこう……すごいんですよ。えぇ。
楽しみにしているとか待っているって言ってもらえて非常に嬉しいです。
そういうお言葉が励みになります。これからもマイペースに書いてますので見かけたらお付き合いください。
出来れば月1本くらいは書きたいなーとは思っているんですが、なかなか思うようにはいかないです。
では、お読み頂ければ幸いです。
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コメント一覧 (2)
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- 2019年08月28日 21:51
- しゅがちひすこ
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ダロォ!?
大事なシーンが抜けてんだよどうしてくれんのお前