親友(♀)「私とあなたは親友同士。だからあなたは私から与えられた役割だけこなしていればいいのよ。」
親友「そうはいかない。私とあなたは親友なのだから、一緒に登校しなければならないのよ。いい加減理解しなさい。」
親友「朝食はすでにできているわ。私は外で待っているから、はやく出かけられるように準備しなさい。」
親友「忘れ物はないかしら?それじゃ、行くわよ。」
親友「…………私は何度同じことを言えば気が済むのかしら。なにか用があるのなら、じっと見つめていないで口に出しなさい。」
親友「……そうよ。私とあなたは親友。それ以上でも、それ以下にもなり得ない。何度も言っているでしょう。」
親友「それがあなたの背負う十字架。あなたはその罪から逃げられない。あなたがあなたでいる限り、“私”の親友でなくてはいけないのよ。」
親友「だからあなたは私から与えられた役割だけこなしていればいいのよ。どうせそこまで日常、生活に執着などないのだから、それがあなたにとってと私にとっても都合がいいの。」
親友「あなたは生きていても死んでいても、なにも変わりはしない。それなら私が“私”でいられるように、せいぜい親友としての役割を果たしなさい。」
親友「……それじゃ、また放課後。ここで。勝手にどこかへ行ったり、先に帰っては駄目よ。何故なら私たちは親友なんだから。」
親友「親友なら登校も下校も一緒にいて当然のこと。親友を裏切るような真似は、しないことね。」
親友「親友は、決して相手を裏切らないのよ。……もう二度と、私を裏切らないで。」
親友「私たちの年齢を考えなさい。今さら一緒に入浴や就寝をしているなんて、親友らしくないわ。却下よ。」
親友「……とはいえ……“かつて一緒にお風呂に入ったりお泊まりしたりしていた”という過去は……親友という間柄では是非とも欲しい要素ね。口惜しいわ。」
親友「しないわ。親友同士で見せ合うのなんて、せいぜい定期テストの点数くらいなものでしょう。それか、年始のおみくじくらいかしら。」
親友「あなたは私となにを見せ合いたいのかは知らないし知りたくもないけれど、“親友だから”という理由でなんでもこじつけようとしないでちょうだい。」
親友「だいいち、ふたりの行動をあたたから提案すること自体が度し難いわ。私たちの親友らしい行動は、私から与える。あなたはそれに従ってさえいればいいのよ。」
親友「…………ズボンにかけた指を外しなさい。不愉快よ。消えて。」
シュン……
でも実際、見せあいっこと触りあいっこは友だち同士ですると思うのですが! そういうこと本当にあったのですが!
親友「私たちはあくまで親友だけれど、異性同士よ。あなたのいう見せ合いっこや触り合いっこは、同性の友人とするものではないかしら?」
親友「いくら親友とはいえ、異性は異性。互いにその性差を尊重し合うべきだわ。違うかしら?」
親友「……どうしても私と見せ合いっこをしたいというのなら、あなたが女性になるか……もしくは、私が男性になるしかないわね。」
親友「けれど、そうまでするほどそのスキンシップに意味があるのかしら?私には、甚だ疑問だわ。」
親友「探したわ。勝手にどこかへ行かないでちょうだい。さ、戻るわよ。」
親友「……どうしたの?さあ、はやくこっちへ来なさい。…………最後通告よ。はやく、私と一緒に帰りましょう。」
親友「…………逃げられるはずもないのに…。」
親友「……おおかた、私との関係に疲弊しているのでしょうけれど、それでもあなたは逃げられないわ。それは私に、後ろめたさを感じているから。」
親友「あのときあなたが私を殺したことを、あなたは未だに忘れられずにいる。……いいえ、“私”と毎日顔を合わせているのだから、忘れられるわけがない。」
親友「たとえここであなたが私を振り切って、知らないところで生活を始めても……あなたは私を忘れたりしない。忘れられるわけがない。」
親友「起きているあいだは、白昼夢のように私の姿が浮かぶ。寝ているあいだも、悪夢のように私の声が聞こえる。忘れられるわけがない。」
親友「そうしているうちあなたは私に心身を犯されるのよ。私から逃げたばかりに、“私”から逃げる手段を失ってしまう。」
親友「そしてあなたは、必ずここへ戻ってくる。安寧を求めて、親友である私のもとへと。“私”から逃げた末に、結局は私のもとへと返ってくるの。」
親友「私は、あなたの親友よ。あなたがそんな辛い目に遭うのは本意ではない。だからこれは、あなたのための提案。」
親友「もう一度だけ伝えるわね。……○○、私と一緒に帰りましょう。他でもない、あなたのために。あなたが安らげる場所へ、私とともに。」
親友「大丈夫、もう怖くない。…………こういうときくらい、甘えてもいいのよ。泣いても構わないのよ。」
親友「私たち、親友でしょう?」
逃げられないの
親友「まずだいいちにあなたは男性でしょう。そして、たとえ親友同士の女性でも下着の交換はしないわ。」
親友「あなたが“親友”という間柄にどれほどの期待をしているかは知らないけれど、親友というのは“親しい友人”と書くの。いくら親しくても、友人は友人。恋人じゃないのだから。」
親友「……それでも納得しないというのなら……本格的に、私たちの間柄を指す“親友”という名称も見直す必要があるかもしれないわね。」
してくれるまで親友ちゃんの価値観をボロっボロにしてあげなきゃ
親友「今日は私が来る前に起きられたなんて、珍しいこともあるものね。その調子で毎朝励みなさい。」
親友「……こうして食卓を共にするのもいつぶりかしら。……いただきます。」
親友「今日の朝食は洋食よ。……私がそう決めたの。あなたはただ私から与えられるものを受け入れていればいいよよ。」
親友「……。…………。……なにをしているの?」
親友「……しないわよ、馬鹿馬鹿しい。…………親友らしさはあなたが決めることではない。私が決めることよ。だから、身勝手な親友ごっこは控えなさい。」
親友「…………たしかに、なんの気なしに「あーん」をしているクラスメイトはいるわね。……友人なら、さしておかしなことでもないのかしら…。」
親友「では何故……私は頭ごなしに否定を……?…………分からない…。」
親友「……いいでしょう。これからはあなたに、時折「あーん」をすることにするわ。踏まえて、飲みかけの飲み物の譲渡も許可する。それでいいかしら?」
親友「……これでまた、私とあなたは親友らしくなれたのかしら?…………まあ、違和感があればやめればいい、か。」
親友「さ、口を開けなさい。……どうしたの?私に食べさせてほしいんでしょう?だったら、ほら。あーん。」
親友「………………。」
親友「……本当に……これが親友らしい行動といえるのかしら…?」
親友(♀)「なにを言っているの?私は私、偽物なんかじゃないわ。」
ばれた?
二人で、
人通りの多い廊下、少ない廊下、中庭が見渡せる渡り廊下、絵が飾ってある廊下、陰になっていて暗い廊下、
東の階段、西の階段、階段の下の空きスペース、
校舎を出て校舎に沿うように歩いてみたり、そこから校内を覗いてみたり、人目につかない物置で彼女が作ったお昼ごはんを食べたり、
幸せだよね
親友「失礼します。○○くん、いるかしら?……ああ、どうも…。」
親友「……○○、昼食にするわよ。行きましょう。」
親友「あなたの都合は聞いていないわ。私とあなたは一緒にお弁当を食べなくてはいけない。それだけのことよ。」
親友「今日はここで食べましょう。人通りがほとんどないから、ふたりきりでお弁当を食べるにはうってつけの場所でしょう?」
親友「さあ、召し上がれ。今日はきんぴらとニラ卵焼きよ。あなたこれ好きでしょう?……いただきます。」
親友「……感想は求めていないわ。あなたが私の手作り弁当を食べているという事実にしか興味はないから、なにも言わずただ食べなさい。」
親友「それと、今日はこれを無理やりかき込んで食べなさい。むせたところを私がお茶を差し出すから、ぐいっと飲み込んで「助かったよ」と一言私に言うの。さあ、はやく。」
親友「はやくしなさい。あなたは私の与えた役割をこなせばいいの。私が描く“親友”らしい出来事をこなしなさい。それが、あなたの罪を軽くするための唯一の方法なのだから。」
親友「……そんなに慌てて食べなくても、お弁当が逃げたりしないわよ。ほら、飲みなさい。…………ふふふ、どういたしまして。」
親友「………………。」
親友「……昼食終了までに、ノルマはあと2つ残されているわ。私が指示するまで、なにもしないで。」
罪を軽くするために付き合ってるわけじゃないのに、かわいいなあ
ノルマといえば、ハンカチでお口をふきふきしてくれるのかな?
しかしだ。自分のクラスに親友ちゃんがやって来るっていうシチュエーションは、二人の仲を周りに見せびらかしているようで恍惚感がある
目的地に行くまでの間、つい、手を繋ぎたくなる
そこで願うのは、他の生徒からも、先生からも、この二人っていつもセットだなと客観的に認められることだよね
外堀を埋めるというか、外壁を固める感じ
友人「親友ちゃんと○○くんっていっつも一緒にいるよねー!」
親友「ええ、親友ですから。」
友人「えー?ほんとにそれだけー?」
親友「他になにが?」
友人「えーだって……あれだけいつも一緒にいるんだもん。ただの幼馴染の親友ってわけじゃないでしょー?」
親友「……要領を得ないわ。つまりなにが言いたいの?」
友人「だーかーらー!……実はふたり、付き合ってたりするじゃないのー!?」
親友「ないわね。」
友人「またまたー。そんなこと言って隠したりしても無駄だよー!」
親友「私たちは親友よ。それ以上でも、それ以下でもないわ。今以上に発展することも、疎遠になることもありえない。」
友人「え、ええ……でもでもっ、あっちはそう思ってないかもしれないよ!」
親友「そのときは彼を叩きのめすだけよ。身の程を弁えてもらう。」
友人「そ……そう…。」
親友「……それにしても……周囲からは私たちの関係をそんなふうに見ていたのね…。これから気をつけなくては…。」
親友「ありがとう。あなたのおかげで私たちの関係を客観視することができたわ。参考にさせていただくわね。」
友人「お、おうー………おう…?」
親友「○○、ちょっとこっちへ来て。」
親友「ふッ!」ドガッ
親友「……別に。もし仮にあなたの頭がのぼせ上がったりしていたら大変だから。」
親友「私とあなたは親友同士。これまでも、これからも、いつまでも。」
元スレ
親友(♀)「私とあなたは親友同士。だからあなたは私から与えられた役割だけこなしていればいいのよ。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1565114273/
親友(♀)「私とあなたは親友同士。だからあなたは私から与えられた役割だけこなしていればいいのよ。」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1565114273/
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コメント一覧 (7)
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- 2019年08月07日 18:27
- またソーンか。みたいなのどうよ的にはウィキッドはお気に召さないのかな
-
- 2019年08月07日 21:20
- いいね
-
- 2019年08月07日 21:22
- どうよが続きを書いてくれるようになるとは
これが令和か
-
- 2019年08月08日 00:00
- >>4
結構続き書いてほしいのあるよね
-
- 2019年08月07日 22:59
- ギャグマンガ日和かと思ったわ
-
- 2019年08月08日 22:54
- んあー好き
「民」とは優秀な「指導者」の命令のままに動く忠実で勤勉なな「駒」であれば良い。
さすれば「働く」事への代価として「支配される」という「特権」を与えよう。
さぁ、君達も不安と後悔だけしか残らない「冒険」など止めて…、
退屈なサッカーをしよう。
ミスを恐れよう。
サッカーに個性はいらない。
人と同じプレーをしよう。
THE・SYSTEMにいれば安全だ。