親友(♀)「なにを言っているの?私は私、偽物なんかじゃないわ。」
親友「……どうかした?…………ただ歩いているだけとはいえ、私に注視したまま外を歩くのは危険だわ。前を見なさい。」
親友「おおかた、気まずい空気とやらが耐えられないのだろうけど…………私としては、そのまま黙ってくれている方が嬉しいわ。」
親友「だから……口を開かないで、黙っていてちょうだい。」
親友「……それじゃあまた、放課後に会いましょう。はやくホームルームを終えた方が、昇降口前で待機。いいわね?」
親友「…………愚問ね。私とあなたは、親友同士の関係。親友なら、一緒に登下校するのは当然のことでしょう?」
親友「あなたと私は親友でなければならないの。…………くだらないことを言っている暇があるなら、はやく教室へ行って終わってない宿題でも片付けたら?」
親友「今日は帰りにカフェに寄るわ。行きましょうか。」
親友「私はカフェモカを、こっちはホットティーを。それと、モンブランとミルクレープ。以上で。」
親友「あなたがなにを食べたいかなんてどうでもいい。注文は私が決める。どうせ好みなんてないんだから、私に従いなさい。」
親友「…………。」
親友「……今日のあなたは、よく私を見つめるわね。なにか、気になることでも?」
親友「…………そう。なら、やめてちょうだい。用もないのに見つめられるのは、決して気持ちのいいものではないから。」
親友「とはいえ……あなたは私になんて、興味もないでしょうけど。」
親友「………………。」
親友「…………来たわよ。さあ、召し上がれ。」
親友「感想も言わなくていいわ。特段、興味もないから。」
親友「…………当たり前でしょう。それでも私とあなたは、親友なのよ。」
与えられるのはわるい気分じゃないよね
親友「…………用がないのなら見つめないでと、さっき言ったばかりでしょう。で、なにか言いたいことでもあるの?」
親友「……え…………。」
親友「……………。」
親友「……なにを、言っているの。私は私、偽物なんかじゃないわ。とうとう、気でも触れたのかしら。」
親友「私はあなたの親友の、ただのひとりの少女。世にありふれた、ただの10代の学生。それ以上でもそれ以下でもないわ。」
親友「第一、こんな一介の女子高生に偽物が現れるほど、世の中には暇人が多いと思っているのかしら?……物事はきちんと考えてから口に出しなさい。」
親友「馬鹿なことを言っていないで、速やかに家に帰りなさい。まだ気が収まらないようなら、精神科の受診をおすすめするわ。…………それじゃ…。」
親友「……っ、離せッ!!」
親友「…………くっ…。」
親友「……そうね……身に覚えなんて、あなたにはないでしょうね。あなたはなにも知らないから。」
親友「……察しの通り、私はあなたの知っている、“親友の少女”ではないわ。私はもう、彼女じゃない。」
親友「困惑するのも無理はないわ。でも、あなたには理解し、受け入れてもらうしかない。これからあなたの親友は、“私”であるということを。」
親友「…………“彼女”は、自分が自分であることを放棄した。だからその役目を、“私”が引き継いだ。それだけのことよ。」
親友「だから私は、彼女で……あなたの親友であろうとした。ただし結果は、失敗に終わったようだけど。」
親友「しかし実際には……いくら遅くとも、私が“私”であるということを看破した。些細な違和感から、正しい答えにたどり着いたことは褒めてあげる。」
親友「…………それだけ興味を示していたなら…………彼女はまだ、私であり続けることができただろうに…。」
親友「……彼女が自分を放棄した要因は○○、あなたにある。あなたが原因で、“私”は……偽物になり変わらざるを得なかった。」
親友「もしあなたが、この現状を奇妙だと、不気味だと、不可解だと思うのなら……いえ、思っても……すでにもう手遅れよ。すべてが。」
親友「せいぜい悔いることね。あなたは、私を殺した。私をひとり、殺した。その罪を贖い続けて、一生苦しみ続けなさい。」
親友「……彼女は、それだけを望んでいる。あなたに罰を与えるため、“私”は彼女の意思で、私になった。」
親友「もうあなたは彼女を取り戻すことは出来ない。“本物”の彼女はもう、死んだのよ。あなたが殺した。あなたが私を、“私”にした。」
親友「この十字架は一生消えることはない。どこへ逃げようと、どこへ隠れようと、あなたはその罪を背負って生きていく。……いえ……あなたが罪を手放せない。」
親友「…………いい気味…。もっと苦しみ、もっと嘆くがいいわ…!それが…………“私”と“彼女”の望み。………ふふ……あは、ははははっ……!!」
親友「…………また明日、迎えに行くわ。あなたは逃げられない。逃がさない。必ず、“私”があなたを迎えに行く。待っていてね。」
二重人格でもいいしまったくの別人でもいい
なんなら親友ちゃんの言葉は全部嘘でも全部本当でも少しだけ嘘でもいい
親友「これよ。さあ、食べなさい。」
親友「質問は許さない。あなたはこのお弁当を食べるしかない。あなたに、選択肢はない。」
親友「ええ、召し上がれ。」
親友「…………。」
親友「感想は求めていないわ。あなたが私の作ったお弁当を食べた。重要なことはその事実だけ。あなたがどう思ったかなんて、どうでもいい。」
親友「お茶もあるから、飲んで。……感謝など求めていない。ただあなたが私のお茶を飲んだという事実だけが重要よ。さあ、分かったら…。」
親友「…………。」
親友「感想は求めていないわ。重要なのはただあなたが……」
小さくなってたら悲しいかな
親友「……なにをしようとしているの?」
親友「私とあなたは親友であって、それ以上の関係ではないわ。履き違えないでちょうだい。」
親友「出過ぎた真似をするようなら……然るべき対処を取らせてもらう。恐らく、警察の厄介になることになるだろうから、そのつもりで。」
でも「いやいや親友ならおっぱい触り合いっこするっしょ!」とか言い張ればあるいわ触らせて大きさ確認させてくれるかもしれない
・本物ちゃんという人格は消滅し、新たに偽物ちゃんという人格が台頭している
・オリジナル意識の本物ちゃんと、他所から流れ込んできた別の意識である偽物ちゃんでひとつの体を共有している
・実は二卵性双生児が日替わりで「親友」を演じていただけだった
・本物ちゃんは生きているが、偽物ちゃんに監禁されなり変わられている
・本物ちゃんを恨む偽物ちゃんによって本物ちゃんが殺されている
・偽物ちゃんは本物ちゃんに恋するヤンレズで、自分を想い人だと思い込むことで陶酔している
なんでもござれだよねこんなの
親友「今週の日曜日は海に行くわよ。準備をしておきなさい。」
親友「ええ、私とあなたは親友なのだから海へ行って遊びにいくのは当然のことよ。なにか不服かしら?まあ、なにを言ったところでもう決めたことだけれど。」
親友「……水着…。まさかあなた、持っていないの?………………。」
親友「……想定外だったわ。それじゃあ、放課後ジャスコに買いに行きましょう。今日。いつもどおり、昇降口前で待っているわ。」
親友「あなたはこの水着を着なさい。サイズも合っているはずよ。さあ、レジへ行って。」
親友「あなたの意見は聞いていないわ。あなたはただ親友の私に従って、これを着用して私と海で遊ぶの。いいわね。」
親友「……私の水着?心配は無用よ。私はもう持っているもの。昨年“彼女”が着ていたものをそのまま今年も使うわ。」
親友「……あなたの意見は聞いていない。私はその水着を着用するの。だから、あなたに選んでもらうつもりはないわ。さっさとレジへ行きなさい。」
親友「しつこいわね。何度も言わせないで。私は……」
親友「………………。」
親友「……見るだけなら、構わないわ。あなたの趣向の参考になるかもしれないし。」
親友「お待たせ。それじゃあ、一緒に遊びましょう。まずは二人で海へ入って、「つめた~い!」とはしゃぐところから始めましょう。」
親友「…………なにかしら?用があるなら、はっきり言いなさい。」
親友「…………似合うのは当たり前でしょう。あなたが選んだのだから、あなたの趣向にそぐうのは当然のことよ。」
親友「私も、適当なデザインだと思うわ。……似合っていると思うと言っているの。その程度理解しなさい。」
親友「…………だから、言いたいことがあるならはっきりと言いなさい。そのニヤニヤとした顔が非常に不愉快だわ。」
非現実な子が“ジャスコ”って言うところにギャップが感じられていいんだけど、逆にそれが余計に非現実さを際立たせることになっててこれまたいい
一緒に相手が選んだ水着で海に入るのって素敵だよね
海のイベントはできる限りたくさんしたい。彼女もその存在理由からこの考えに賛同してくれるだろうし、海から上がって砂の城を作ったり、海の家でかき氷と焼きそばを食べたり(親友なのであーんもします)、夕焼けに染まる海岸線で手を繋いで夕日を見たり
いいよね
親友「楽しいかどうかなんてどうでもいい。親友である私に、従いなさい。」
親友「私はラーメン、こっちは焼きそば。あとかき氷をふたつ、メロンとブルーハワイで。」
親友「……そう、それはよかったわ。でも、あなたはその焼きそばを私にあーんして食べさせなくてはいけない。決まっていることなのよ。」
親友「…………。」
親友「……別に、特段綺麗だとは思わないわ。ただ私は親友であるあなたと一緒に、夕日を見ている。それだけのことよ。」
親友「……楽しかったかどうかなんて、興味はない。私にも、あなたにも。親友と海で一緒に遊んだ、その事実が重要よ。」
親友「…………!」
親友「……私の手に、手を重ねないでちょうだい。どういうつもり?こんなこと、親友らしくないわ。どけなさい。」
親友「…………どけなさいったら。」
親友「…………………。」
親友「……もう、いいわ。そのままにすることであなたが満足するなら、そのままでいなさい。」
かわいい
一度はやってみフリプにあるから
これはあの死んだ人になりきった棗?
ここ2週間くらいずっとプレイして今日ようやく終わったの
だからここ最近立てたスレのネタはぜーんぶこのゲームから仕入れた
最高に面白いゲームだったね
自分で考えたのか
ソーンエピソードのあの雰囲気独特だよね
中古でも2000円くらいじゃないか?
めっちゃ面白いからオスススススメ
前の月のハンドオブフェイトってやつはすごく面白い
変化することをなにより恐れてそうというか
偽物ちゃんが“偽物”じゃなくなることが嬉しいというか
【Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ】プロモーションムービー
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コメント一覧 (6)
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- 2019年07月24日 18:21
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- 2019年07月24日 19:16
- 長文考察感想いれてまとめろよどうせなら
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- 2019年07月24日 21:39
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- 2019年07月24日 23:07
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- 2019年07月25日 08:04
- 最近毛色変わってきたな。
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- 2019年07月26日 12:23
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